JP2012046047A - 電動パワーステアリングの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低い消費電流を実現すると共に高い安全性を確保した電動パワーステアリングの制御装置を提供することを目的としている。
【解決手段】主電源がオフされている間はバッテリでバックアップされた回路200によりブラシレスモータ6のレゾルバ61を間欠励磁して回転数を計測して操舵角を算出するとともに、ブラシレスモータの起電圧に応じてゾルバ61の間欠励磁の周期を切り替えるようにして消費電流を低くし、また回転数検出回路を二重系にすることにより検出値の信頼性を向上させる。
【選択図】図7

Description

この発明は自動車の操舵力をブラシレスモータによりアシストする電動パワーステアリングの制御装置に関するものであって、特にブラシレスモータの回転角と回転数をレゾルバにより検出して、この回転数と回転角から自動車の操舵軸の操舵角を算出してブレーキ制御装置等の外部機器に送信する技術に関するものである。
従来、自動車の操舵角はハンドル内に装着された舵角センサにより検出し、検出した舵角情報を通信によりブレーキ制御装置等の関連機器に送信していた。一方、電動パワーステアリングは自動車の操舵力を操舵軸に設けたギアを介して電動モータでアシストするものなので、電動モータの回転角度をギアの減速比で割れば操舵角が得られる。この電動モータにブラシレスモータを使用した場合、ブラシレスモータにはレゾルバ等の回転センサが備わっているので、新たにセンサを付加する事なく電動モータの回転角度から換算のみによって舵角情報が得られるので、従来のハンドル内に装着した舵角センサに比べて自動車のコストを大幅に低減する事が出来る。
ところで電動パワーステアリングにおいては、主電源がオフされてアシスト機能が遮断されている間にも何らかの外力により操舵軸が回されることが有り得るので、モータの回転角から操舵の角度を得る場合にはこの主電源がオフされている間もバッテリによりバックアップされた回路にてモータの回転状態を監視しておく必要がある。
そしてこの場合、バッテリ寿命の観点からバックアップ期間のバッテリの消費電流の低減が極めて重要となる。このバッテリの消費電流の低減に付いては従来からレゾルバの励磁コイルを間欠的に励磁する手法が知られており、例えば特許文献1では、主電源がオンしている間には通常の連続した正弦波でレゾルバを励磁し、主電源がオフされた間はバッテリでバックアップされた回路にてレゾルバをパルス波により間欠的に励磁し、この励磁と同期して検出コイルの出力をサンプルホールドする方法によりバッテリの消費電流を低減する方法が提案されている。
特許第3248201号
この発明は、従来のレゾルバの間欠励磁の技術を自動車の電動パワーステアリング装置に応用するものであるが、バッテリによるバックアップは主電源がオフされている間のバッテリの消費電流を増加するものであって、自動車を長い期間放置した後のエンジンの始動性を損なうものである。また、操舵角を例えばブレーキ制御に用いた場合、舵角情報に誤りがあるとブレーキの誤作動をもたらし自動車の安全性を低下させる可能性がある。
この発明は、これらの自動車固有の使用環境、及び自動車に要求される高い安全性を考慮してなされたものであって、これらの自動車固有の課題を解決し、低い消費電流を実現すると共に高い安全性を確保した電動パワーステアリングの制御装置を提供することを目的としている。
この発明の電動パワーステアリングの制御装置は、自動車の操舵力をブラシレスモータによりアシストする電動パワーステアリング装置において、ブラシレスモータの回転数と回転角を、ブラシレスモータの励磁コイルと互いに90度位相の異なる2つの検出コイルから成るレゾルバにより検出すると共に、検出された回転数と回転角からブラシレスモータにギアを介して接続された操舵軸の操舵角を算出し、この操舵角を外部の周辺機器に対して送信し、電動パワーステアリング装置の主電源がオフされて主回路が遮断されアシスト機能が停止している間は、自動車のバッテリにより電源がバックアップされたバックアップ回路により励磁コイルを間欠的に励磁してブラシレスモータの回転数を計測し、主電源がオンして主回路を構成するCPUが動作を開始した後にバックアップ回路で計測した回転数をシリアル通信を介してCPUが受信して以降のCPUによる回転数計測を継続し、次に主電源がオフされる時にはCPUによる回転数計測値をシリアル通信を介してバックアップ回路が受信して以降のバックアップ回路の間欠励磁による回転数計測を継続し、この間欠励磁の間欠周期をブラシレスモータの端子電圧に応じて、端子電圧が所定値以下の場合は間欠周期を長く設定し、端子電圧が所定値以上の場合は間欠周期を短く設定するようにしたものである。
この発明によれば、バッテリでバックアップされたバックアップ回路にてレゾルバを間欠的に励磁し、その間欠周期をモータの端子電圧に応じて切り替えるようにしているから低い消費電流を実現することができる。また、バックアップ回路自身による各種の監視と主回路のCPUによるバックアップ回路への各種の診断を実施する様にしたので、高い安全性を確保した電動パワーステアリングの制御装置を提供することができる。
電動パワーステアリング装置を示す全体ブロック図である。 操舵角算出の原理を示すタイミングチャート図である。 電動パワーステアリングの制御装置(ECU)の構成を示すブロック図である。 制御装置(ECU)のバックアップ回路と主回路との接続を示すタイミングチャート図である。 間欠励磁と正規励磁の波形を示すタイミングチャート図である。 回転数計測の原理を示すチャート図である。 この発明の実施形態1に係る制御装置の回路構成を示すブロック図である。 この発明による間欠励磁パルスの発生方法を示すタイミングチャート図である。 この発明に使用されるモータの高回転状態を検出する高回転検出器のブロック図である。 この発明に使用される低電圧検出回路の動作を示すタイミングチャート図である。 この発明に使用されるレゾルバとコンパレータを接続するI/F回路の動作を示す模式図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリングの制御装置を図に基づいて説明する。なお、各図において同一または相当する部分に付いては同一符号を付して説明する。
図1はブラシレスモータにて操舵力をアシストする、この発明に係る電動パワーステアリング装置を模式的に表した全体ブロック図である。
図1において、ハンドル1が操作されると加えられた回転トルクにより操舵軸2に挿入されたトーションバー3が捻れを生じる。トルクセンサ4は、この捻れ角から加えられたトルクを検出してコントローラ(ECU)5に伝える。コントローラ5はブラシレスモータ6に接続され、ブラシレスモータ6に内設されたレゾルバの信号を処理してブラシレスモータ6の回転角を求め、この回転角に応じて上記の検出されたトルクに比例した電流をブラシレスモータ6に通電する。ブラシレスモータ6は通電された電流に比例したトルクを発生して減速ギア7を介して操舵軸2にアシスト力を加える。操舵軸2の先端には歯車が取り付けられており、自動車の両輪と連結された車軸8を移動させて両輪の傾き角を変える。
この図1の様に、操舵軸2とブラシレスモータ6とは減速ギア7により繋がっているので、ブラシレスモータ6が回転した角度を減速ギア7の減速比で割れば操舵軸2の回転角が得られる。コントローラ5はレゾルバの信号を処理して求めた回転角と回転数から操舵軸2の回転角(操舵角)を求めて、通信ライン9を介してブレーキ制御装置等の外部の周辺機器10に送信する。
次に、ブラシレスモータ6に内設されたレゾルバから求めた回転角、回転数と操舵角の関係に付いて図2に従って説明する。
図2はブラシレスモータが連続して正転を続けた場合のチャートであって、(A)はブラシレスモータ6の0度から360度の回転角を示し、(B)は回転角(A)が360度を過ぎる毎にカウントアップされる回転数を表し、(C)は操舵軸2の回転角(操舵角)を表している。図2より、回転数(B)に360度を乗じて回転角(A)を加算し、これを減速ギア7の減速比で割れば、操舵軸2の操舵角(C)が得られることが解かる。
次に、コントローラ5の構成について図3に従って説明する。
コントローラ5は、自動車のKEYスイッチ12がオンしている間に動作する主回路100と、自動車のバッテリ11により常時バックアップされて動作するバックアップ回路200から構成される。ブラシレスモータ6に内設されているレゾルバ61は主回路100とバックアップ回路200の両方の回路に接続されており、両方の回路はシリアル通信により接続されている。
以下、このKEYスイッチ12がオンされた時の動作について図4に従って説明する。
図4にて区間T1ではKEYスイッチ12がオフされており、レゾルバ61の回転数(B)がバックアップ回路200により計測されている。次に区間T2にてKEYスイッチ12がオンされると主回路100が起動し、バックアップ回路200にて計測された回転数(B)がシリアル通信を介して主回路100に受信される。主回路100はレゾルバ61の信号を処理して回転角(A)を求め、前述した算出方法に従ってバックアップ回路200から受信した回転数(B)に360度を乗じて自身で算出した回転角(A)を加算した後に減速ギア7の減速比で割って操舵軸の操舵角(C)を求める。この様に、KEYスイッチ12がオフされている間は、レゾルバ61の回転数のみを検出しておけば操舵軸の操舵角(C)が求まる。
次に、レゾルバ61に対する主回路100による通常の励磁とバックアップ回路200による間欠的な励磁について図5と図6に従って説明する。
図5はレゾルバ61の励磁波形を示すチャート図であって、区間(Ta)と区間(Tc)は主回路100がオフしている区間を表し、区間(Tb)は主回路100がオンしている区間を表している。主回路100がオフしている区間(Ta)と(Tc)では、前述したバッテリ11の消費電流を低減する為に、バックアップ回路200により間欠的に励磁が行われ、主回路100がオンしている区間(Tb)では連続した正弦波による通常の励磁が行われる。
レゾルバ61を励磁すると検出コイルにはレゾルバ61の回転角に応じて振幅が変調された検出波形が取り出される。2つの検出コイルは位相が互いに90度異なっており、各々の振幅はレゾルバ61の回転角に対して正弦と余弦を成している。この検出コイルの検出電圧を余弦をXとし、正弦をYとしてXY面上に現すと図6に示すリサージュ円が得られる。図6に示すように、検出電圧の正負の組み合わせからレゾルバ角の1回転を90度毎に4つの領域に分割することが出来る。即ち、正弦と余弦が共に正である領域は第1象限を与え、正弦が正で余弦が負の領域は第2象限を与え、正弦と余弦が共に負である領域は第3象限を与え、正弦が負で余弦が正の領域は第4象限を与える。このように2つの検出コイルの検出電圧の正負の組み合わせによりレゾルバの1回転を90度毎に4つの領域に区分できる。
ブラシレスモータ6が正方向に回転している場合、象限は第1、第2、第3、第4の順に遷移し、ブラシレスモータ6が逆方向に回転している場合、象限は第4、第3、第2、第1の順に遷移する。従って、間欠励磁の周期毎にこの象限の状態を監視し、第4象限から第1象限に遷移した時に回転数カウンタの値を+1し、第1象限から第4象限に遷移した時に回転数カウンタの値を−1することにより回転数を計測できる。
以下、この発明の実施形態1に係る電動パワーステアリングの制御装置の回路構成を示す図7のブロック図について説明する。
図7の制御装置は、自動車のKEYスイッチ12がオンしている間に動作する主回路100と、自動車のバッテリ11により常時バックアップされて動作するバックアップ回路200から構成され、主回路100は、主電源101、CPU102、ブラシレスモータ6を駆動するインバータ104、ブラシレスモータ6に内設されるレゾルバ61とCPU102とのレゾルバインターフェース(I/F)回路103等から構成される。この主回路100は自動車のKEYスイッチ12がオンされている間に動作して、CPU102からの制御によりインバータ104を介してブラシレスモータ6を駆動する。
バックアップ回路200は、自動車のバッテリ11により常時バックアップされている。まず、発振器201によりクロックCKを発生する。次にタイミング発生器202にてこのクロックCKを分周して得た所定の間欠励磁周期毎にクロックの周期をパルス幅とした励磁パルスPexcを発生する。次にこの励磁パルスPexcをロウパスフィルタ203に通して励磁波形Vexcを得てバッファアンプ204を介してレゾルバ61の励磁コイルを励磁する。
図8に上記したクロックCK、励磁パルスPexc、励磁波形Vexcの発生タイミングを示す。
次にレゾルバ61の2つの検出コイルの信号SIN、COSをアナログスイッチ205等のスイッチ手段を経てコンパレータ206に入力する。コンパレータ206の入力には後述する様に模擬入力を設定する為のプルアップダウン回路207等のI/F回路が具備されている。検出コイルの検出信号SIN、COSの正負はコンパレータ206で判定されて、結果は励磁パルスPexcの終端のタイミングで次段のラッチ(今回)208にラッチされる。以上の動作にて、バッファアンプ204とコンパレータ206の回路電源も消費電流を低減する為に励磁パルスPexcにより間欠的にオンされる。
ラッチは直列に接続された2段から成り、2つの検出信号SIN、COSに対応して2つ備わっている。励磁パルスPexcの終端のタイミングにて、ラッチ(今回)208の出力が次段のラッチ(前回)209に転送されると共に、コンパレータ206の出力がラッチ(今回)208にラッチされる。即ち、コンパレータ206の出力の前回の間欠励磁パルスPexcによる結果と、今回の間欠励磁パルスPexcによる結果がラッチされる。これらのラッチの出力を次段のデコーダ210によりデコードして、回転数カウンタ(A)211を+1するUP信号と−1するDOWN信号とを得る。即ち領域の象限が、前回が第4象限で今回が第1象限の時にUP信号を出力して、領域の象限が、前回が第1象限で今回が第4象限の時にDOWN信号を出力する。回転数カウンタ(A)211はアップダウンカウンタにより構成されており、デコーダ210から出力されるUP信号によりカウントアップされ、DOWN信号によりカウントダウンされる。
そして主回路100を構成するCPU102が起動した後に回転数カウンタ(A)211の値をシリアル通信I/F回路218を介してCPU102に送信し、CPU102は回転数カウンタの値を基にして操舵角を算出する。
ところでこの発明では、装置の冗長性を確保して信頼性を向上させる為に、回転数カウンタを2系列設けている。更に、この2系列目の回転数カウンタ(B)212では、UP信号とDOWNとを入れ替えて1系列目の回転数カウンタ(A)211と2系列目の回転数カウンタ(B)212の値の増加と減少とが逆に動作する様にしている。従って、両カウンタの動作が正常である限り、両カウンタの値の和は常に操舵角の中点の値となる。主回路100のCPU102は起動後に、この2つの回転数カウンタ211、212の値をシリアル通信I/F回路218を介して読み取り、両者の和が操舵角の中点と一致する場合には正常と判定し、一致しない場合には異常と判定する。
更にこの発明は、図6で説明した領域遷移の監視機能も備えている。上述した様にブラシレスモータ6が回転すると通常は領域の象限を隣接する象限に順次遷移していく。この遷移が何らかの原因で、例えば第1象限から第3象限のように隣接象限を飛び越えて遷移した場合には、遷移状態が異常であるとしてデコーダ210から異常信号ERR1を出力して異常検出カウンタ213の値を+1にインクリメントする。主回路100のCPU102起動後に、CPU102はシリアル通信I/F回路218を介してこの異常検出カウンタ213のカウント値を読み取り、カウント値が所定値以上であればバックアップ回路200の動作が異常であるとして外部の周辺機器10に対してその旨の信号を送信する。
更にこの発明は、ブラシレスモータ6の回転状態によって間欠励磁の周期を切り替えることによって、バッテリ11の消費電流の増加を押さえつつ、ブラシレスモータ6の高速回転にも追随することができるよう高回転検出器214を備えている。
高回転検出器214は、ブラシレスモータ6の3相の端子の起電圧Vu、Vv、Vwにより回転数の高低を判定する。即ち、ブラシレスモータ6が何らかの外力により回されている場合、回転数が高ければ起電圧も高く、回転数が低ければ起電圧も低いので、この起電圧からブラシレスモータ6の回転数の高低を判定できる。
高回転検出器214は、図9に示すようにダイオードと抵抗とコンデンサから成る回路網214aにより端子電圧Vu、Vv、Vwを整流し、この整流した電圧が所定値以上であるか以下であるかを電圧比較器214bにて判定する。次段のタイミング発生器202では、この判定結果を受けて端子電圧が所定値以下である場合は分周比を大きく設定して間欠励磁の周期を長く設定し、端子電圧が所定値以上である場合は分周比を小さく設定して間欠励磁の周期を短く設定する。以上のように、ブラシレスモータ6の回転状態によって間欠励磁の周期を切り替えることによって、バッテリ11の消費電流の増加を押さえるができる。
更にこの発明は、バッテリ11が外れた場合、又はバッテリ11の出力電圧が異常に低下した場合のように、バックアップ回路200が動作不能となる低電圧を検出した場合に、操舵角算出に際して所定の初期化処理を行うようにした回路も備えている。
即ち、バックアップ回路200には、自身の回路電源として、バッテリ11の電圧から所定の定電圧を得る定電圧電源215が備わっている。低電圧検出器216は、この定電圧電源215の出力電圧Vccを監視して、この出力電圧Vccがバックアップ回路200が正常に動作する電圧VLよりも低下した時に内蔵するフリップフロップBFFをリセットする。
次に、主回路100の電源101がオンしてCPU102が起動すると、CPU102はシリアル通信I/F回路108を介してこのフリップフロップBFFの状態を読み取り、オンであれば通常の処理を行い、オフであれば回転数検出値に対して所定の初期化処理を行った後にシリアル通信I/F回路108を介してフリップフロップBFFをセットする。その後CPU102がオフして次に再起動した場合に、フリップフロップBFFがセットされたままの状態であれば通常の処理を行い、リセットされていれば初期化処理を行う。このようなバッテリ11の電圧が異常に低下した場合の低電圧検出器216における検出と処理の動作を示すタイミングチャートを図10に示す。以上のように、電源電圧の低下を監視して、バッテリ11が外れた事を検出して然るべき初期化処理を行う。
次に、コンパレータ206の入力を設定する為のプルアップダウン回路207等のI/F回路の動作について図11に基づいて説明する。なお、図11ではレゾルバ61の1つの検出コイルについて示しているが、もう一方の検出コイルについても同様である。
図11において、レゾルバ61の検出コイルの+端はコンパレータ206の+入力に接続され、検出コイルの−端はコンパレータ206の−入力に接続される。各入力にはプルアップダウン回路207のスイッチ素子S1、S2により電源に接続されるプルアップ抵抗と、スイッチ素子S3、S4によりグランドに接続されるプルダウン抵抗とが接続されている。尚、図11ではスイッチ素子を模式的に機械的スイッチの記号を用いて表しているが、実際には電子スイッチが用いられる。
各スイッチ素子S1〜S4はCPU102の起動後にCPU102からシリアル通信I/F回路218を介して送信される指令信号によってオン・オフされる。これらのスイッチ素子S1〜S4は、後述する様にその時々の回路の働きに応じてCPU102からの指令に基づいてオンとオフが設定される。
レゾルバ61の検出信号SIN、COSの正負を検出する通常の動作では、コンパレータ206の各入力は、図11(a)に示す様に、スイッチ素子S1、S2がオンされて、+側、−側ともにプルアップ接続されて両入力には等しくバイアス電圧が加わる様になっている。
次に、コンパレータ206の入力回路であるプルアップダウン回路207等のI/F回路に模擬入力を設定することにより、接続監視回路217を用いてレゾルバ信号の接続状態の故障を診断する場合について説明する。
模擬入力はCPU102からシリアル通信I/F回路218を介して送信される指令信号によって、プルアップダウン回路207のスイッチ素子S1〜S4のオン、オフを制御してコンパレータ206の入力に所定の電圧を付加して模擬入力を設定するもので、この意味でプルアップダウン回路207は模擬入力設定回路としても機能する。
間欠励磁の状態では、今回の励磁と次回の励磁との間に非励磁期間が生じるので、この間にプルアップダウン回路207に対してテストパルスの模擬入力を加えて診断を行う。
まずレゾルバ61の接続の断線、又は地絡を検出する場合は、図11(b)に示す様に、このテストパルスによりスイッチ素子S1、S4をオンして、検出コイルの+側をプルアップし、−側をプルダウンする。+側がプルアップされているので正常時には−側にも電圧の上昇が検出できるのであるが、バックアップ回路200からレゾルバ61の検出コイル迄の配線に断線が発生している場合、又はグランドへの地絡が生じている場合には+側の電圧が−側に伝わらないので、接続監視回路217はこの−側の電圧を監視して、この電圧が所定値以下である場合には異常と判定して、断線・地絡検出パルスERR2を出力して異常検出カウンタ213を+1にインクリメントする。
次に、レゾルバ61の接続の天絡を検出する場合には、上記のテストパルスとは異なる他のタイミングにて、図12(c)に示す様にスイッチ素子S4のみをオンして、+側の抵抗を開放状態にして−側をプルダウンして−側の電圧を監視する。正常時には−側に電圧は生じないのであるが、レゾルバ61の検出コイルの配線に電源への天絡が生じている場合にはこれが伝わって−側に電圧が発生するので、接続監視回路217はこの電圧を監視して所定値以上であれば、天絡検出パルスERR2を出力して異常検出カウンタ213を+1にインクリメントする。そして主回路100を構成するCPU102が起動した後は異常検出カウンタ213の値をシリアル通信I/F回路218を介してCPU102に送信し、CPU102は周辺機器10に対して異常である旨の信号を送信するようにする。
ここで発生するテストパルスは間欠励磁のパルスの発生と同期している必要は無く、発生間隔を励磁パルスの発生間隔に比べて長く設定する事によりバッテリの消費電流を低減している。
次に、主回路100の電源101がオンしてCPU102が起動した以降の処理に付いて説明する。
バックアップ回路200は、CPU102が起動した後も間欠励磁による回転数計測を継続し、この間欠励磁に同期した同期信号SYNCをCPU102に送信する。CPU102はこの同期信号SYNCを受けてその周期を計測し、この周期が所定の範囲内であれば正常と判定して通常の処理を行い、所定の範囲外であればバックアップ回路200の動作が異常と判定して周辺機器10に対して検出した操舵角が異常である旨の信号を送信するようにする。
CPU102が起動すると、まずバックアップ回路200による2系列の回転数カウンタ211、212の計測値をシリアル通信I/F回路218を介して読み込み、自身の回転数計測値に移植する。次にシリアル通信I/F回路218を介してバックアップ回路200に指令信号を送ってアナログスイッチ205をオフする事により、レゾルバ61の検出コイルをバックアップ回路200から切り離す。これにより、通常の励磁によるレゾルバ信号処理に対するバックアップ回路200の影響が除去できると共に、バックアップ回路側でのCPU102による以下に説明する故障診断が可能となる。
即ち、CPU102は通常の励磁によるレゾルバ61の検出コイルからの信号をレゾルバI/F回路103を介して入力して信号処理することにより、ブラシレスモータ6の回転角と回転数から操舵角を算出するのと並行して、バックアップ回路200に対する以下の故障診断を行う。
アナログスイッチ205をオフしてレゾルバ61の検出コイルをバックアップ回路200から切り離した状態で、コンパレータ206の入力回路であるプルアップダウン回路207のプルアップ抵抗とプルダウン抵抗の接続を、CPU102からのシリアル通信I/F回路218を介した指令信号によりオン・オフすることで、以降に説明するバックアップ回路200に対する各種の診断を行う。
まず、図11(b)に示すように、プルアップダウン回路207のスイッチ素子S1、S4をオンして、コンパレータ206の+入力をプルアップして−入力をプルダウンすると、検出コイルのプラス出力相当の電圧がコンパレータ206に入力される。逆に、図11(d)に示すように、プルアップダウン回路207のスイッチ素子S2、S3をオンして、コンパレータ206の+入力をプルダウンして−入力をプルアップすると、検出コイルのマイナス出力相当の電圧がコンパレータ206に入力される。
このようにしてコンパレータ206の入力に2つの検出コイルの検出電圧の正負に相当する電圧を順次加えることによって、ブラシレスモータ6が回転する時に相当する信号をコンパレータ206の出力に得ることが出来る。
主回路100を構成するCPU102の起動後に、CPU102はシリアル通信I/F回路218を介して領域の象限を順次遷移させるような模擬入力を与えることにより領域判定の象限を順次遷移させて回転数カウンタ(A)211と回転数カウンタ(B)212の値を増減させる。CPU102はシリアル通信I/F回路218を介して回転数カウンタ211、212の値を受信し、この受信した回転数カウンタ211、212の値がCPU102から与えた象限の遷移と一致していればバックアップ回路200の動作は正常であると判定して以降も通常の処理を行い、一致しなければ異常と判定して周辺機器10に対して検出した操舵角が異常である旨の信号を送信するようにする。
以上の回転数カウンタ211、212に対する診断と同様にして、異常検出カウンタ213の診断も行う。
この場合には、領域の遷移が例えば、第1象限から第3象限のように隣接する象限を飛び越えて設定する。主回路100を構成するCPU102の起動後に、CPU102はシリアル通信I/F回路218を介してコンパレータ206に模擬入力を与えることにより領域判定の象限の遷移に異常な遷移を発生させて異常検出カウンタ213の値を増減させる。更にCPU102はシリアル通信I/F回路218を介して異常検出カウンタ213の値を受信し、この受信した異常検出カウンタ213の値がCPU102から与えた象限の異常遷移と一致していればバックアップ回路200は正常であると判定して以降も通常の処理を行い、一致しなければ異常と判定して周辺機器10に対して検出した操舵角が異常である旨の信号を送信するようにする。
次に、接続監視回路217に対する診断について説明する。
図11(b)に示す様に、プルアップダウン回路207のスイッチ素子S1、S4をオンして、コンパレータ206の+入力の抵抗をプルアップし、−入力の抵抗をプルダウンすると、コンパレータ206にはレゾルバ61の配線が断線または地絡した場合に相当する出力が得られる。
主回路100を構成するCPU102の起動後に、CPU102はシリアル通信I/F回路218を介してレゾルバ61の検出コイルの接続が異常である場合に相当する上記した模擬入力を与えることにより異常検出カウンタ213の値を増減させる。更にCPU102はシリアル通信I/F回路218を介して異常検出カウンタ213の値を受信し、この受信した異常検出カウンタ213の値がCPU102から与えた模擬入力と一致していればバックアップ回路200は正常であると判定して以降も通常の処理を継続し、一致しなければ異常と判定して周辺機器10に対して検出した操舵角が異常である旨の信号を送信するようにする。
以上のようにこの発明は、パワーステアリングの制御装置の主電源がオフされている間はバッテリ11でバックアップされたバックアップ回路200によりブラシレスモータ6のレゾルバ61を間欠的に励磁してブラシレスモータ6の回転数を検出するものにおいて、ブラシレスモータ6の端子で検出した起電圧によりブラシレスモータ6が回されていることを検出して間欠励磁の周期を切り替えることによりバッテリ11の消費電流を低減することができる。
また、制御装置の主回路100を構成するCPU102が起動した後はバックアップ回路200をアナログスイッチ206などのスイッチ手段にて切断することによりバックアップ回路200の主回路100への影響を排除することができる。
さらに、バックアップ回路200が動作不能となる低電圧を検出して記憶することで、バッテリ外れを検出したときは操舵角算出に際して初期化処理を行うことができる。
また、レゾルバ61の2つの検出コイルの信号の正負をコンパレータ206で判定して、2つの信号の正負の組み合わせから成る4つの領域の象限の遷移状態から回転数の増減を検出すると共に遷移状態の異常を検出して異常検出カウンタ213でカウントすることにより、操舵角の異常を検出できる。さらに接続監視回路217により、レゾルバ信号の接続状態の異常を検出して異常検出カウンタ213でカウントすることにより、接続状態の異常を検出できる。
さらに、回転数検出回路を二重系にすることにより操舵角の検出値の信頼性を向上させることができる。また、バックアップ回路200が発生する間欠励磁パルスの周期をCPU102が計測することにより、間欠励磁の周期発生回路の故障を検出して影響を排除することができる。また、コンパレータ206の入力にCPU102から模擬入力を与えることにより、バックアップ回路200の回転数カウンタ、異常検出カウンタおよびレゾルバ信号の接続状態を監視する接続監視回路の故障を診断することができる。
1:ハンドル、 2:操舵軸、
3:トーションバー、 4:トルクセンサ、
5:コントローラ(ECU) 6:ブラシレスモータ、
61:レゾルバ、 7:減速ギア、
8:車軸、 10:外部の周辺機器、
11:バッテリ、 12:KEYスイッチ、
100:主回路、 101:主電源、
102:CPU、 103:レゾルバI/F回路、
104:インバータ
200:バックアップ回路、 201:発振器、
202:タイミング発生器、 203:ロウパスフィルタ、
204:バッファアンプ、 205:アナログスイッチ、
206:コンパレータ、 207:プルアップダウン回路、
208:ラッチ、 209:ラッチ、
210:デコーダ、 211:回転数カウンタ、
212:回転数カウンタ、 213:異常検出カウンタ、
214:高回転検出器、 215:電源、
216:低電圧検出器、 217:接続監視回路、
218:シリアル通信I/F回路。

Claims (10)

  1. 自動車の操舵力をブラシレスモータによりアシストする電動パワーステアリング装置において、前記ブラシレスモータの回転数と回転角を、前記ブラシレスモータの励磁コイルと互いに90度位相の異なる2つの検出コイルから成るレゾルバにより検出すると共に、検出された回転数と回転角から前記ブラシレスモータにギアを介して接続された操舵軸の操舵角を算出し、この操舵角を外部の周辺機器に対して送信し、前記電動パワーステアリング装置の主電源がオフされて主回路が遮断されアシスト機能が停止している間は、自動車のバッテリにより電源がバックアップされたバックアップ回路により前記励磁コイルを間欠的に励磁して前記ブラシレスモータの回転数を計測し、前記主電源がオンして主回路を構成するCPUが動作を開始した後に前記バックアップ回路で計測した回転数をシリアル通信を介して前記CPUが受信して以降のCPUによる回転数計測を継続し、次に主電源がオフされる時には前記CPUによる回転数計測値をシリアル通信を介して前記バックアップ回路が受信して以降のバックアップ回路の間欠励磁による回転数計測を継続し、前記間欠励磁の間欠周期を前記ブラシレスモータの端子電圧に応じて、前記端子電圧が所定値以下の場合は間欠周期を長く設定し、前記端子電圧が所定値以上の場合は間欠周期を短く設定するようにしたことを特徴とする電動パワーステアリングの制御装置。
  2. 主回路を構成するCPUによるレゾルバ信号処理によって回転数計測が行われている間は、バックアップ回路とレゾルバとの間をスイッチ手段により切断するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリングの制御装置。
  3. バックアップ回路は、バッテリ電圧または自身の電源の出力電圧を監視して、この電圧が前記バックアップ回路が正常に動作するのに必要な電圧を下回る時にそのことを記憶し、主回路を構成するCPUが起動した後はその結果をシリアル通信を介して前記CPUに送信し、前記CPUはこの電圧の低下を検知した場合には操舵角算出に際して所定の初期化処理を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリングの制御装置。
  4. バックアップ回路は、所定の周期で所定の幅の励磁パルスを出力し、これをロウパスフィルタに通して得た励磁信号によりレゾルバの励磁コイルを励磁すると共に、前記レゾルバの2つの検出コイルの各々の両端電圧差の正負をコンパレータで判定してその結果を前記励磁パルスの終端のタイミングでラッチし、このラッチの出力で知られる2つの検出コイルの正負の組み合わせから前記レゾルバの1回転を90度毎に4分割した領域を判定し、この領域の象限が第4象限から第1象限に遷移した時に前記レゾルバが正方向に1回転したとして回転数カウンタの値を+1し、この領域の象限が第1象限から第4象限に遷移した時に前記レゾルバが逆方向に1回転したとして回転数カウンタの値を−1し、更にこの領域が隣接する象限を飛び超えて遷移した時に異常と判定して異常検出カウンタの値を+1し、主回路を構成するCPUが起動した後に前記回転数カウンタと前記異常検出カウンタの値をシリアル通信を介して前記CPUに送信し、前記CPUは前記回転数カウンタの値を基にして操舵角を算出すると共に、前記異常検出カウンタが所定の値以上である場合には周辺機器に対して操舵角検出が異常である旨の信号を送信するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリングの制御装置。
  5. バックアップ回路は、間欠励磁とは異なるタイミングにて検出コイルの+端にテストパルスを加えると共に前記検出コイルの−端の電圧を監視し、この電圧が所定の範囲内に無い場合に異常と判定して異常検出カウンタの値を+1し、主回路を構成するCPUが起動した後は前記異常検出カウンタの値をシリアル通信を介して前記CPUに送信し、前記CPUは前記異常検出カウンタの値が所定値以下であれば通常の処理を継続し、前記異常検出カウンタの値が所定値以上であれば周辺機器に対して異常である旨の信号を送信するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリングの制御装置。
  6. バックアップ回路は回転数カウンタを2つ備え、2つの回転数カウンタの一方はカウンタの+1と−1が、他方の回転数カウンタとは逆に動作し、この2つの回転数カウンタの値をシリアル通信を介して受信した主回路を構成するCPUは、前記2つの回転数カウンタの値の和が操舵角の中点を表す所定の値である場合は回転数カウンタの値が正常であると判定して通常の処理を継続し、前記2つの回転数カウンタの値の和が操舵角の中点を表す所定の値と異なる場合には異常と判定して、周辺機器に対して操舵角が異常である旨の信号を送信するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリングの制御装置。
  7. バックアップ回路は、主回路を構成するCPUの起動後にこのCPUに対して励磁パルスと同期した同期信号を送信し、前記CPUはこの同期信号の周期を計測して、この周期が所定内であれば正常と判定して通常の処理を行い、所定外であれば異常と判定して周辺機器に対して検出した操舵角が異常である旨の信号を送信するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリングの制御装置。
  8. バックアップ回路のコンパレータの入力に所定の電圧を付加して模擬入力を設定する模擬入力設定回路を備え、主回路を構成するCPUの起動後に、前記CPUはシリアル通信を介してこの模擬入力を与えることにより領域判定の象限を順次遷移させて回転数カウンタの値を増減させ、更にシリアル通信を介して前記回転数カウンタの値を受信し、この受信した回転数カウンタの値が前記CPUから与えた象限の遷移と一致していればバックアップ回路は正常であると判定して以降も通常の処理を行い、一致しなければ異常と判定して周辺機器に対して検出した操舵角が異常である旨の信号を送信するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリングの制御装置。
  9. バックアップ回路のコンパレータの入力に所定の電圧を付加して模擬入力を設定する模擬入力設定回路を備え、主回路を構成するCPUの起動後に、前記CPUはシリアル通信を介してこの模擬入力を与えることにより領域判定の象限の遷移に異常な遷移を発生させて異常検出カウンタの値を増減させ、更にシリアル通信を介して前記異常検出カウンタの値を受信し、この受信した異常検出カウンタの値が前記CPUから与えた象限の異常遷移と一致していればバックアップ回路は正常であると判定して以降も通常の処理を行い、一致しなければ異常と判定して周辺機器に対して検出した操舵角が異常である旨の信号を送信するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリングの制御装置。
  10. バックアップ回路のコンパレータの入力に所定の電圧を付加して模擬入力を設定する模擬入力設定回路を備え、主回路を構成するCPUの起動後に、前記CPUはシリアル通信を介してこの模擬入力を与えることによりレゾルバの検出コイルの接続が異常である場合に相当する模擬入力を与えて異常検出カウンタの値を増減させ、更にシリアル通信を介して前記異常検出カウンタの値を受信し、この受信した異常検出カウンタの値が前記CPUから与えた模擬入力と一致していればバックアップ回路は正常であると判定して以降も通常の処理を継続し、一致しなければ異常と判定して周辺機器に対して検出した操舵角が異常である旨の信号を送信するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリングの制御装置。
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