JP2012045824A - 筒状部材の圧接構造 - Google Patents

筒状部材の圧接構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 スリーブに伸縮部を設け、その伸縮部はスリットの溝や螺子形状となっているため、軸線方向に対して前後のガタの問題は解消されている。
しかし、軸筒に対する筆記体の組み立て完了状態や筆記時などにおいて、スリーブの伸縮部が伸縮すると、そのスリーブの伸縮部に力が集中する。このとき、スリーブの外周面にスリットが形成されているため、スリーブの伸縮部が軸筒本体の軸線に対して鉛直方向へ倒れ込み、つまり、くの字に折れ曲がってしまっていた。
【解決手段】 一方の筒状部材をパイプ部とリブ部とからなし、そのリブ部を前記パイプ部の外周面または内周面に形成し、そのリブ部を前記パイプ部に対して弱部とし、また、前記リブ部と他方の筒状部材とを軸線方向に圧接させたことを特徴とする筒状部材の圧接構造。
【選択図】 図2

Description

本発明は、筆記具や化粧品などに用いる筒状部材に関する。
従来、筆記体を一方から挿入することで組み立てが完成する筆記具において、筆記体が軸線方向に対して前後にガタつかないようにパイプ部材及び弾撥部材を嵌め込むような構造となっている。
その一例が、特開平9−272293号公報に記載のスリーブ(筒状部材)である。以下、記述する。スリーブ(筒状部材)の一方の端部が軸筒(筒状部材)によって、また、他方の端部が筆記体によって圧接された状態で狭持されている。このスリーブ(筒状部材)本体の外周面の一部に伸縮部が設けられ、部品間の全長のバラつきの誤差を伸縮部が軸線方向に伸縮することにより吸収し、軸筒(筒状部材)本体の軸線方向に対する筆記体の前後のガタを抑え、且つ、スリーブ(筒状部材)自体もクッション性に優れたものとなっている。
特開平9−272293号公報
従来技術では、スリーブ(筒状部材)に伸縮部を設け、その伸縮部はスリットの溝や螺子形状により形成されているため、軸線方向に対する筆記体の前後のガタの問題は解消されている。
しかし、軸筒(筒状部材)に対する筆記体の組み立て完了状態や筆記時などにおいて、スリーブ(筒状部材)の伸縮部が伸縮すると、そのスリーブの伸縮部に力が集中する。このとき、スリーブの外周面にスリットが形成されているため、スリーブの伸縮部が軸筒(筒状部材)本体の軸線に対して鉛直方向へ倒れ込み、つまり、くの字に折れ曲がってしまっていた。
そして、スリーブ(筒状部材)が筆記体の一部と接触し、筆記体の作動時(筆記体の出没動作時や芯の繰り出し時)や筆記時など筆記体が前後動する際に支障が出てしまっていた。これらの問題の発生を恐れ、組立作業者や使用者は、スリーブ(筒状部材)の伸縮部が軸筒(筒状部材)本体や筆記体に接触していないか意識、視認し、その状態に対して常に注意を図らなければならなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、一方の筒状部材をパイプ部とリブ部とからなし、そのリブ部を前記パイプ部の外周面または内周面に形成し、そのリブ部を前記パイプ部に対して弱部とし、また、前記リブ部と他方の筒状部材とを軸線方向に圧接させたことを要旨とする。
本発明は、一方の筒状部材をパイプ部とリブ部とからなし、そのリブ部を前記パイプ部の外周面または内周面に形成し、そのリブ部を前記パイプ部に対して弱部とし、また、前記リブ部と他方の筒状部材とを軸線方向に圧接させたので、筒状部材がその筒状部材の軸線方向に対して鉛直方向への湾曲が極力防止され、筒状部材がほぼ直線状態を維持することが出来る。
実施例1の製品全体の斜視図である。 図1の縦切断側面図である。 実施例1の製品全体の分解斜視図である。 実施例1のパイプ部材(筒状部材)13の斜視図である。 図4の断面図である。 図5におけるパイプ部材(筒状部材)13と後軸筒(筒状部材)2との圧接関係を示した模式図である。 図2におけるA−A線断面図である。 実施例2のパイプ部材(筒状部材)13の断面図である。 実施例3のパイプ部材(筒状部材)13の断面図である。 実施例4のパイプ部材(筒状部材)13の断面図である。 実施例5の縦切断側面図である。 実施例6の縦切断側面図である。
作用について説明する。一方の筒状部材をパイプ部とリブ部とからなし、そのリブ部を前記パイプ部の外周面または内周面に形成し、そのリブ部を前記パイプ部に対して弱部とし、また、前記リブ部と他方の筒状部材とを軸線方向に圧接させたので、リブ部の弾性によって筒状部材の圧接状態を維持することとなる。そして、パイプ部にはスリットや溝がなく、筒状部材に加わった力がパイプ部全体に均等にかかり、また、その力をリブ部が受けることにより力が分散されるため、筒状部材がその筒状部材の軸線方向に対して鉛直方向への湾曲が極力防止され、筒状部材がほぼ直線状態を維持することが出来る。
例えば、筆記具においては、軸筒(筒状部材)の内部に筒状部材を配置し、また、その筒状部材の内部に筆記体を配置して、筒状部材を軸筒(筒状部材)及び筆記体とで圧接・挟持することが考えられる。このとき、一方の筒状部材に形成したリブ部の弾性によって筆記体の前後ガタを抑えることができる。そして、パイプ部にスリットや溝がないので筆記時や作動時の力が筒状部材全体に均等にかかり、筒状部材がその筒状部材の軸線方向に対して鉛直方向への湾曲が極力防止され、筒状部材がほぼ直線状態を維持することが出来る。このため、筒状部材が筆記体の一部と接触しないので、作動や筆記時などに支障が出る恐れもない。
本発明の実施の形態の第1例を図1〜7に示し、説明する。実施例1は、筆記体を軸筒(筒状部材)の後端側から挿入することで組み立てを行うシャープペンシルの例である。実施例1においては、軸筒は前軸筒(筒状部材)1と後軸筒(筒状部材)2から構成されている。前記前軸筒(筒状部材)1は、2色成形軸であって、硬質な材料の1次成形軸1aとその1次成形軸1aの外周に成形された軟質な材料(エラストマー樹脂やソフトアクリル樹脂など)の2次成形グリップ1bから構成されており、それらは成形される際に溶着することによって一体成形されている。また、その2次成形グリップ1bは、その一部が1次成形軸1aの後部に向けて延設(延設部1c)されている。即ち、その延設された部分は、人差し指と親指とによって形成される股の部分が接触し得るようになっている。筆記の際に滑り止め効果を呈し、その筆記を良好なものとしている。
ここで、実施例1における筆記体について、詳述する。前記前軸筒(筒状部材)1の軸線方向に対して前方には、先部材3が配置されている。前記先部材3は、前記前軸筒(筒状部材)1の先端内径部に対して前記先部材3の段部3aを軽く圧入することにより前軸筒(筒状部材)1に固定されている。更に、前記先部材3の内径部には戻り止め4が軽い圧入で固定されている。前記先部材3の後方には中軸セット5が配置されていて、前記先部材3の後端面3bは前記中軸セット5の中子6の前端面6aと当接されている。前記中軸セット5について、簡単に説明する。前記1次成形軸1a内には、芯7を複数収納する芯タンク8が前後動可能に配置されており、前記芯タンク8の前端には、中継ぎ部材9が前記芯タンク8に圧入固定されている。前記中継ぎ部材9の前方には中子6が配置され、前記中子6の前方には芯7の把時・開放を行うチャック体10が前方に位置している。そして、前記チャック体10は前記中継ぎ部材9に圧入固定されており、前記チャック体10の前方外周には前記チャック体10の開閉を行うチャックリング11が囲繞している。符号12は、前記チャック体10や芯タンク8を後方に向けて付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材である。
前記前軸筒(筒状部材)1の後端部には前記後軸筒(筒状部材)2がネジ螺合されており、また、前記前軸筒(筒状部材)1の内部にはパイプ部材(筒状部材)13が配置されている。前記パイプ部材(筒状部材)13は前記芯タンク8を内包しつつ、前記パイプ部材(筒状部材)13の前端面13aのパイプ部13dと前記中子6の後端面6bが当接され、且つ、前記パイプ部材(筒状部材)13の後端面13bのリブ部13cと前記後軸筒(筒状部材)2の端面2aが当接されている。つまり、前記パイプ部材(筒状部材)13は前記中軸セット5と前記後軸筒(筒状部材)2に前後不動に固定されている。これにより前記中軸セット5は軸線方向に対して前後にガタが生じず、且つ、後方に抜けない構造となっている。また、前記芯タンク8の後方には、消しゴム受け14が嵌め込まれており、前記消しゴム受け14の後方内部には、消しゴム15が着脱自在に取り付けられている。更に後方にノック16が前記消しゴム15を内包するように前記消しゴム受け14と着脱自在に嵌め込まれている。前記ノック16を下方に向けて押圧する、繰り出し操作によって、芯7の繰り出しがなされるのである。なお、後軸筒(筒状部材)2には、クリップ17が一体に形成されている。
前記パイプ部材(筒状部材)13について詳しく説明すると、前記パイプ部材(筒状部材)13はPP樹脂で出来ており、前記芯タンク8を内包しているが、前記パイプ部材(筒状部材)13と芯タンク8との間には空間が形成されており、前記芯タンク8と接触しないようになっている。そして、筒状のパイプ部13dと、そのパイプ部13dの外周面上に形成された前記リブ部13cとが配置されている構成となっている。そのリブ部13cは、パイプ部13dに対して弱部として形成されており、パイプ部13dの外周面(径方向)の等間隔な位置に4箇所形成されている。組み立て時には前記パイプ部材(筒状部材)13の前端面13aと前記中子6の後端面6bが当接・圧接し、且つ、前記パイプ部材(筒状部材)13の後端面13bのリブ部13cと前記後軸筒(筒状部材)2の端面2aが当接・圧接されている。図6は、前記パイプ部材(筒状部材)13の後端面13bのリブ部13cに対して圧接する前記後軸筒(筒状部材)2の端面2aの当接の仕方をニ点鎖線で表したものである。二点鎖線で囲まれた領域が前記後軸筒(筒状部材)2の端面2aに相当する。本例においては、リブ部13cに対して、後軸筒(筒状部材)2の端面2aの65%程度を接触させた。この接触割合は、65%に限定されるものではなく、圧接させる力の値や他に組み合わせる部品との兼ね合いにより、適宜選択することが出来る。ここで、前記パイプ部材(筒状部材)13の全長は前記中子6の後端面6bと後軸筒(筒状部材)2の端面2aとの間の長さより、若干長く設定している。理由として、前記リブ部13cによって樹脂が持つ弾性変形を利用して、中軸セット5の前後のガタを抑え、且つ、筆記時や芯の繰り出し操作時の荷重を前記リブ部13cで受けるようにしている。なお、本例においては、前記パイプ部材(筒状部材)13の全長は前記中子6の後端面6bと後軸筒(筒状部材)2の端面2aとの間の長さより、0.05mm〜0.50mm長くした。
つまり、筆記時や芯の繰り出し操作時などにおいて、筆記体を軸筒本体の軸線方向へ押圧した場合、従来技術では、スリーブの伸縮部に力が集中し、スリーブの伸縮部が軸筒本体の軸線に対して鉛直方向へ倒れ込み、つまり、くの字に折れ曲がってしまうため、筆記体(芯の繰り出し機構)の一部と接触し、作動や筆記時などに支障が出てしまっていた。しかしながら、本実施例1では従来技術のスリーブに相当する、前記パイプ部13dはスリットや溝などないため、軸線方向に対する鉛直方向への変形が極力防止され、パイプ部13dがほぼ直線状態を維持することが出来る。且つ、前記リブ部13cで均等に荷重がかかるのでパイプ部材(筒状部材)13が筆記体(芯の繰り出し機構)の一部と接触しないので、作動や筆記時などに支障がでない。
ここで、前記パイプ部材(筒状部材)13のリブ部13cを、前記パイプ部13dに対して弱部とする種々の手段について説明する。
第1に、前記パイプ部材(筒状部材)13のリブ部13cの肉厚T1を、パイプ部13dの肉厚T2よりも薄くする手段がある。
第2に、前記パイプ部材(筒状部材)13のリブ部13cの横断面積を、パイプ部13dの横断面積よりも少なくする手段がある。
第3に、前記パイプ部材(筒状部材)13のリブ部13cの硬度を、パイプ部13dの硬度よりも低くし、それらを2色成形、或いは、多重成形などによって成形する手段がある。或いは、リブ部13cとパイプ部13dとを別部材で構成し、それらを接着などの手段によって固定する手段もある。
仮に、本実施例のようなパイプ部13dの外周面上に前記リブ部13cが配置されている構成でない場合、つまり、パイプ部13dのみの場合を考える。この時、中軸セット5の前後ガタを抑えるために前記パイプ部13dの全長を若干長くしているので、パイプ部材(筒状部材)13の後端面13bに後軸筒(筒状部材)2の端面2aが強く当接・圧接されるため、前記パイプ部13dが軸筒本体の軸線方向に対して鉛直方向へ撓んでしまい、筆記体(繰り出し機構)の一部と接触し、作動や筆記時などに支障が出る恐れがある。
なお、前軸筒(筒状部材)1の前方内周面には、複数のリブ部1dが形成されている。前記パイプ部材13のリブ部13cは、前記前軸筒(筒状部材)1に形成されたリブ部1dと前記リブ部1dの間に配置されている(図7)。これにより、前記パイプ部材13は前記前軸筒(筒状部材)1に対して回転しないようになっている。
本実施例では、前記パイプ部材(筒状部材)13のリブ部13cの断面形状は図4、図5のような長方形であるが、これは、軸筒の内周面にリブ部が形成されている複雑な形状の軸などにも対応出来るので、どの様な筆記具にも適用出来る。また、パイプ部材(筒状部材)13の変形例を図8〜10に種々挙げ説明する。図8、図9の三角形(実施例2)と半円形(実施例3)は、リブ部の断面積が小さくリブ部が変形しやすいので、筆記時や繰り出し操作時(ノック時)の押圧が低い手帳用筆記具等に適している。更に、図10(実施例4)の台形は、リブ部の断面積が大きくリブ部が変形しにくいので、筆記具の重量が重い、金属製軸など金属部品を多用した高級筆記具などに適しているが、これに限定されることはなく、リブ部の形状は適宜選択可能である。
また、実施例1ではリブ部13cはパイプ部13dの外周面(径方向)の等間隔な位置に4箇所形成されているが、その数は適宜選択可能である。このようにパイプ部の径方向の等間隔な位置にリブ部を形成することにより、リブ部が圧接力を均等に受けることが出来る。この他、リブ部13cはパイプ部13dの外周面に限らず、内周面に形成しても良い。内周面に配置すれば、軸径を細く出来るため、手帳用筆記具に用いても良く、外周面にリブ部を形成する場合と同様の効果を得ることが出来る。
更に、実施例1においては、前軸筒(筒状部材)1の1次成形軸1aと後軸筒(筒状部材)2及び、クリップ17は硬質な材料のPC樹脂、パイプ部材(筒状部材)13はPP樹脂で成形しているが、パイプ部材はPE樹脂などでも良く、軸筒とクリップの材料より硬度が低ければ良く、それらを組み合わせるなど適宜選択可能である。一方で、透明な樹脂を使用した軸を用いた場合、外観を向上させる目的としてパイプ部材(筒状部材)13を着色しても良く、また単色のものに限らず、部位によって色を変えたものであっても、また、模様をつけたものであっても良い。勿論、色を付けない通常のパイプ部材(筒状部材)13でも良い。
また、実施例1においては、パイプ部材(筒状部材)13の外周面に形成したリブ部13cをそのパイプ部材13の一方の端部から他方の端部まで連続的に形成したが、少なくとも一方の端部にリブ部を形成していれば良い。また、パイプ部材(筒状部材)13の外周面または内周面の端部でなくとも、リブ部が後軸筒(筒状部材)2と圧接出来る位置にあればよく、パイプ部材(筒状部材)13の外周面または内周面にリブ部13cが形成されていれば良い。
他にも、実施例1においては、パイプ部材(筒状部材)のリブ部と後軸筒(筒状部材)との圧接をパイプ部材(筒状部材)の後方(一方)でのみで行ったが、このリブ部と筒状部材との圧接をパイプ部材(筒状部材)の前方において行っても良い。また、パイプ部材の一方に限らず、リブ部と筒状部材との圧接をパイプ部材(筒状部材)の前方及び後方の2箇所で行っても良い。この場合は、パイプ部材(筒状部材)に加える圧接力を高く設定する場合に特に適している。リブ部と筒状部材との圧接構造を筒状部材の前後方で行った場合には、前後方でリブ部が弾性変形するため、リブ部が有する弾性をより生かすことが出来るのである。
第5例(実施例5)を図11に示し説明する。本例は、実施例1における後軸筒(筒状部材)2とパイプ部材(筒状部材)13との圧接の仕方を変えた変形例である。以下、該当部分について、詳述する。
後軸筒(筒状部材)2は、パイプ部2bとリブ部2cとから構成されている。このリブ2cは、後軸筒(筒状部材)2の内周面前方に形成した。そして、パイプ部材(筒状部材)13はパイプ部13dのみからなる筒状部材とした。パイプ部材(筒状部材)13の外径は、後軸筒(筒状部材)2の内径よりも小さく形成されている。これにより、後軸筒(筒状部材)2のリブ部2cとパイプ部材(筒状部材)13のパイプ部13dの後端面13bとが圧接するようになっている。また、本例においても、前記リブ部2cは、後軸筒(筒状部材)2のパイプ部2bに対して弱部として形成されている。このリブ部2cを弱部とする手段は、前記実施例1と同様の手段である。
このような構成とすることにより、実施例5においても、後軸筒(筒状部材)2のリブ部2cがその弾性により変形するため、筆記体の前後ガタを抑えることができる。この時、後軸筒(筒状部材)2はパイプ部材(筒状部材)13より、材料の硬度を低くすると、より効果的である。そして、パイプ部2bにはスリットや溝がないので筆記時や作動時の力がパイプ部2b全体に均等にかかり、後軸筒(筒状部材)2のパイプ部2bが軸線方向に対して鉛直方向に湾曲することが極力防止され、パイプ部2bがほぼ直線状態を維持することが出来る。そして、後軸筒(筒状部材)2と消しゴム受け14と接触することがない。よって、筆記体の繰り出し動作に支障が出る恐れもない。
第6例(実施例6)を図12に示し説明する。本例においても、軸筒は前軸筒(筒状部材)18と後軸筒(筒状部材)19から構成されている。前軸筒(筒状部材)18の内側には、赤色や青色などのインキが充填されたボールペン体(筆記体)20が前後動可能に配置されている。また、前軸筒(筒状部材)18の内側には、テーパースライド21も前後動可能に配置されており、前記ボールペン体(筆記体)20の中間部を囲繞している。そのテーパースライド21の前後には、傾斜したカム面21aが形成されており、ノックボタン22が接触している。更に、テーパースライド21の前方には、デビットカム機構23などの出没機構が配置されている。そのデビットカム機構23は、摺動子24やその摺動子24の前方に噛合した回転子25などから構成されている。そして、その回転子25の前端面は、前記ボールペン体(筆記体)20の前方に形成された膨出部20aに当接している。その膨出部20aの前方には、ボールペン体(筆記体)20などを後方に向けて付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材26が配置されている。
パイプ部材(筒状部材)27はボールペン体(筆記体)20を内包しているが、前記ボールペン体(筆記体)20と接触せず、筒状のパイプ部27aと、そのパイプ部27aの外周面上に形成されたリブ部27bとが配置されている構成となっている。本例においても、前記リブ部27bは、パイプ部27aに対して弱部として形成されている。このリブ部27bを弱部とする手段は、前記実施例1と同様の手段である。組み立て時には前記パイプ部材(筒状部材)27の前端面27cのパイプ部27a、リブ部27b双方と前記テーパースライド21の端面21bが当接し、且つ、前記パイプ部材(筒状部材)27の後端面27dの前記リブ部27bと後軸筒(筒状部材)19の端面19aが当接されている。なお、後軸筒(筒状部材)19には、クリップ28が一体に形成されている。
本例においても、パイプ部材(筒状部材)27の後端面27dのリブ部27bがその弾性により変形する。そして、パイプ部27aにはスリットや溝がないので筆記時や作動時の力がパイプ部27a全体に均等にかかり、パイプ部27aがそのパイプ部27aの軸線方向に対して鉛直方向に湾曲することが極力防止され、パイプ部13dがほぼ直線状態を維持することが出来る。そして、パイプ部材(筒状部材)と筆記体の一部と接触することがない。よって、筆記体の作動や筆記時などに支障が出る恐れもない。なお、本例においては、パイプ部材(筒状部材)27の前方をパイプ部27aとリブ部27bの双方とテーパースライド21の端面21bとの圧接する面積を大きくして安定させ、パイプ部材(筒状部材)27とボールペン体(筆記体)20をより同軸心とさせている。理由として、前軸筒(筒状部材)1の偏肉や窓穴による軸曲がりによる摺動不良の影響を受けないように、パイプ部材(筒状部材)27がボールペン体(筆記体)20を保護する役目をしている。
1 前軸筒(筒状部材)
1a 1次成形軸
1b 2次成形グリップ
1c 延設部
1d リブ部
2 後軸筒(筒状部材)
2a 端面
2b パイプ部
2c リブ部
3 先部材
3a 段部
3b 後端面
4 戻り止め
5 中軸セット
6 中子
6a 前端面
6b 後端面
7 芯
8 芯タンク
9 中継ぎ部材
10 チャック体
11 チャックリング
12 弾撥部材
13 パイプ部材(筒状部材)
13a 前端面
13b 後端面
13c リブ部
13d パイプ部
14 消しゴム受け
15 消しゴム
16 ノック
17 クリップ
18 前軸筒(筒状部材)
19 後軸筒(筒状部材)
19a 端面
20 ボールペン体(筆記体)
20a 膨出部
21 テーパースライド
21a カム面
21b 端面
22 ノックボタン
23 デビットカム機構
24 摺動子
25 回転子
26 弾撥部材
27 パイプ部材(筒状部材)
27a パイプ部
27b リブ部
27c 前端面
27d 後端面
28 クリップ
T1 肉厚
T2 肉厚

Claims (3)

  1. 一方の筒状部材をパイプ部とリブ部とからなし、そのリブ部を前記パイプ部の外周面または内周面に形成し、そのリブ部を前記パイプ部に対して弱部とし、また、前記リブ部と他方の筒状部材とを軸線方向に圧接させたことを特徴とする筒状部材の圧接構造。
  2. 前記一方の筒状部材のリブ部を、前記一方の筒状部材のパイプ部の端部に形成したことを特徴とする請求項1に記載の筒状部材の圧接構造。
  3. 前記一方の筒状部材のリブ部を、前記一方の筒状部材のパイプ部の径方向に等間隔に複数設けた請求項1或いは請求項2に記載の筒状部材の圧接構造。
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