JP2012045722A - 延伸フィルムの製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネッキングの位置を制御してネッキング延伸を行うことができ、かつネッキングの安定性を制御して延伸ムラの少ない延伸フィルムを得ることができ、更にネックイン比を小さくできる延伸フィルムの製造方法及び延伸フィルムの製造装置の提供。
【解決手段】フィルムに対し張力を付与し、張力が付与された該フィルムの一部を、フィルムの幅が変化しない温度からネッキングが生ずる温度に昇温させることにより、前記フィルムをネッキング延伸する延伸フィルムの製造方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、延伸フィルムの製造方法、及び延伸フィルムの製造装置に関する。
従来より、延伸フィルムの製造方法として、低速ロールと高速ロールとの間にフィルムを通して該フィルムに張力を付与し、必要により前記低速ロールと前記高速ロールとの間に設置した加熱ヒーターを用いて前記フィルムを加熱することにより、前記フィルムを縦方向に延伸する製造方法が知られている(例えば、特許文献1から特許文献3)。また、縦方向の延伸に続いて、横方向にも延伸する製造方法が知られている(例えば、特許文献4)。
そして、前記延伸フィルムの製造方法における延伸には、ネッキング延伸という延伸方法がある。前記ネッキング延伸は、前記フィルムの狭い範囲においてネッキング(くびれ)を生じさせ、前記フィルムを延伸させる延伸方法である。前記延伸フィルムの製造方法において前記ネッキング延伸をすることの利点としては、ブロー延伸などにおいて行われる処理であって、幅方向の過度の収縮を防止するための前記フィルム端部の厚みを厚くする処理が必要ないため、切り落とされて屑となる端部を減少でき、生産性を高くできることが挙げられる。
しかしながら、前記ネッキング延伸において、前記ネッキングの位置、安定性などを制御することは難しい。
前記ネッキング延伸においては、通常、前記ネッキングの位置を制御することができず、前記ネッキングの位置が、前記フィルムがロールに接する部位に移動する結果、前記フィルムが切れてしまい、安定して延伸フィルムが製造できない。そのため、前記ネッキングの位置を制御できることが望まれている。
また、前記ネッキングの安定性が制御できないと、強度の弱い部分や不均一な部分から延伸開始点が複数点現れ、延伸ムラの少ない延伸フィルムが製造できない。そのため、前記ネッキングの安定性を制御できることが望まれている。
また、前記ネッキング延伸の際には、前記ネッキングによる幅の変化(ネックイン)が起こる(例えば、非特許文献1)が、該ネックインが大きいと得られる延伸フィルムの生産性に影響するため、前記ネッキングのネックイン比(NR)を小さくできることが望まれている。
前記ネッキング延伸に関する技術として、熱板を用い、該熱板に延伸されるフィルム入口側の低温部から延伸されたフィルム送出側の高温部へと温度勾配を設け、かつ延伸に伴いフィルムに生ずるネッキングを前記熱板の前記低温部で行ない、前記熱板の前記高温部で延伸を完了させる技術が提案されている(例えば、特許文献5)。
しかしながら、この提案では、前記ネッキングを生ずるフィルムの温度について検討されていないため、前記ネッキングの位置を制御できず、前記ネッキングの位置が移動する結果、前記フィルムが切れてしまうという問題があった。また、前記ネッキングの安定性を十分には制御できず、延伸ムラの少ない延伸フィルムが得られにくいという問題があった。更に、前記ネッキングの範囲が比較的広いため、ネックイン比を小さくすることが困難であるという問題があった。
また、延伸フィルムの製造方法において、二軸延伸により延伸フィルムを製造する際に、1段目の延伸でネッキング延伸を行う延伸フィルムの製造方法が提案されている(例えば、特許文献6)。この提案では、1段目の延伸をフィルムのガラス転移温度以下の温度で行うことが提案されている。
しかしながら、この提案では、前記ネッキングを生ずるフィルムの温度について検討されていないため、前記ネッキングの位置を制御できず、前記ネッキングの位置が移動する結果、前記フィルムが切れてしまうという問題があった。また、前記ネッキングの安定性を十分には制御できず、延伸ムラの少ない延伸フィルムが得られにくいという問題があった。
したがって、ネッキングの位置を制御してネッキング延伸を行うことができ、かつネッキングの安定性を制御して延伸ムラの少ない延伸フィルムを得ることができ、更にネックイン比を小さくできる延伸フィルムの製造方法及び延伸フィルムの製造装置の提供が求められているのが現状である。
特開平1−195020号公報 特開2007−216658号公報 特開2009−39983号公報 特開2009−173009号公報 特開平5−104619号公報 特開平9−295344号公報
松本喜代一、高分子加工 One Point−2 フィルムをつくる、共立出版、1998、48−49
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、ネッキングの位置を制御してネッキング延伸を行うことができ、かつネッキングの安定性を制御して延伸ムラの少ない延伸フィルムを得ることができ、更にネックイン比を小さくできる延伸フィルムの製造方法及び延伸フィルムの製造装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> フィルムに対し張力を付与し、張力が付与された該フィルムの一部を、フィルムの幅が変化しない温度からネッキングが生ずる温度に昇温させることにより、前記フィルムをネッキング延伸すること特徴とする延伸フィルムの製造方法である。
<2> フィルムに対し張力を付与し、張力が付与された該フィルムの一部を、冷却手段によりフィルムの幅が変化しない温度にした後、加熱手段によりネッキングが生ずる温度に昇温させることにより、前記フィルムをネッキング延伸する前記<1>に記載の延伸フィルムの製造方法である。
<3> 冷却手段が冷却可能な部材であり、加熱手段が加熱可能な部材であり、
フィルムが前記冷却手段及び前記加熱手段に接触した状態で、張力が付与される前記<2>に記載の延伸フィルムの製造方法である。
<4> 冷却手段による冷却温度が、フィルムのガラス転移点よりも5℃以上低い温度である前記<2>から<3>のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法である。
<5> フィルムが、X線回折における結晶性ピークの半値幅が2θとして9°未満である前記<1>から<4>のいずれか記載の延伸フィルムの製造方法である。
<6> フィルムの平均厚みが、1.5μm〜200μmである前記<1>から<5>のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法である。
<7> 得られる延伸フィルムが、内部に空洞を延伸方向に配向した状態で有してなり、該空洞の平均長さをL(μm)とし、前記空洞の配向方向と直交方向における該空洞の平均径をr(μm)とした際のL/r比が、10以上である前記<1>から<6>のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法である。
<8> 得られる延伸フィルムが、結晶性ポリマーのみからなる前記<1>から<7>のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法である。
<9> 得られる延伸フィルムの反射率が、50%以上である前記<1>から<8>のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法である。
<10> ネッキングが生ずる温度に昇温させたフィルムにネッキングを生じさせ、前記フィルムをネッキング延伸するとともに、該ネッキングの位置を、フィルムの幅が変化しない温度に維持されたフィルム近傍に移動させ、固定させる前記<1>から<9>のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法である。
<11> 加熱手段によりネッキングが生ずる温度に昇温させたフィルムにネッキングを生じさせ、前記フィルムをネッキング延伸するとともに、該ネッキングの位置を、冷却手段によりフィルムの幅が変化しない温度に維持されたフィルム近傍に移動させ、固定させる前記<1>から<10>のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法である。
<12> フィルムに対し張力を付与する張力付与手段と、
前記張力付与手段により張力が付与された前記フィルムの一部を、フィルムの幅が変化しない温度からネッキングが生ずる温度に昇温させるネッキング発生手段とを有すること特徴とする延伸フィルムの製造装置である。
<13> ネッキング発生手段が、張力が付与されたフィルムの一部を、フィルムの幅が変化しない温度に冷却する冷却手段と、ネッキングが生ずる温度に昇温させる加熱手段とを有する前記<12>に記載の延伸フィルムの製造装置である。
<14> 冷却手段が冷却可能な部材であり、加熱手段が加熱可能な部材である前記<13>に記載の延伸フィルムの製造装置である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決することができ、ネッキングの位置を制御してネッキング延伸を行うことができ、かつネッキングの安定性を制御して延伸ムラの少ない延伸フィルムを得ることができ、更にネックイン比を小さくできる延伸フィルムの製造方法及び延伸フィルムの製造装置を提供することができる。
図1は、ネッキングの概略を示す図である。 図2Aは、アスペクト比を具体的に説明するための図であって、空洞を有する延伸フィルムの斜視図である。 図2Bは、アスペクト比を具体的に説明するための図であって、図2Aにおける空洞を有する延伸フィルムのA−A’断面図である。 図2Cは、アスペクト比を具体的に説明するための図であって、図2Aにおける空洞を有する延伸フィルムのB−B’断面図である。 図3は、本発明の延伸フィルムの製造装置の一態様の概略図である。 図4は、本発明の延伸フィルムの製造装置の一態様の概略図である。 図5は、本発明の延伸フィルムの製造装置の一態様の概略図である。 図6は、本発明の延伸フィルムの製造装置の一態様の概略図である。 図7は、本発明の延伸フィルムの製造装置の一態様の概略図である。 図8は、参考例に用いた延伸フィルムの製造装置の概略図である。 図9は、参考例に用いた延伸フィルムの製造装置の概略図である。
(延伸フィルムの製造方法及び延伸フィルムの製造装置)
本発明の延伸フィルムの製造方法は、延伸工程を少なくとも含み、更に必要に応じて、その他の工程を含む。
前記延伸工程は、フィルムを延伸する工程であり、張力付与処理と、ネッキング発生処理とを少なくとも含み、更に必要に応じて、その他の処理を含む。
本発明の延伸フィルムの製造装置は、延伸機を少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の機器を有する。
前記延伸機は、張力付与手段と、ネッキング発生手段とを少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の手段を有する。
なお、本発明の延伸フィルムの製造方法において、前記延伸工程は、前記延伸機により行うことができる。また、前記張力付与処理は、前記張力付与手段により行うことができる。また、前記ネッキング発生処理は、前記ネッキング発生手段により行うことができる。
<フィルム>
前記フィルムの材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、熱可塑性樹脂が挙げられる。
前記フィルムは、耐熱安定剤、酸化防止剤、有機の易滑剤、核剤、染料、顔料、分散剤、カップリング剤などを含有していてもよい。また、延伸後に、延伸フィルム内に空洞を作製させるための、無機微粒子、相溶しない樹脂などの空洞形成剤を含有していてもよい。
前記熱可塑性樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、結晶性ポリマー、非晶性ポリマーが挙げられる。これらの中でも、結晶性ポリマーが、無機微粒子、相溶しない樹脂などの空洞形成剤を使用せずに空洞を有する延伸フィルムが得られる点で好ましい。
−結晶性ポリマー−
一般に、ポリマーは、結晶性ポリマーと非晶性(アモルファス)ポリマーとに分けられるが、結晶性ポリマーといえども100%結晶ということはなく、分子構造の中に長い鎖状の分子が規則的に並んだ結晶性領域と、規則的に並んでいない非結晶(アモルファス)領域とを含んでいる。
したがって、前記結晶性ポリマーとしては、分子構造の中に少なくとも前記結晶性領域を含んでいればよく、結晶性領域と非結晶領域とが混在していてもよい。
前記結晶性ポリマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオレフィン類(例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリアミド類(PA)(例えば、ナイロン−6など)、ポリアセタール類(POM)、ポリエステル類(例えば、PET、PEN、PTT、PBT、PPT、PHT、PBN、PES、PBSなど)、シンジオタクチック・ポリスチレン(SPS)、ポリフェニレンサルファイド類(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン類(PEEK)、液晶ポリマー類(LCP)、フッ素樹脂、アイソタクティックポリプロピレン(isoPP)などが挙げられる。これらの中でも、耐久性、力学強度、製造及びコストの観点から、ポリオレフィン類、ポリエステル類、シンジオタクチック・ポリスチレン(SPS)、液晶ポリマー類(LCP)が好ましく、ポリオレフィン類、ポリエステル類がより好ましい。また、これらのうち2種以上のポリマーをブレンドしたり、共重合させたりして使用してもよい。
前記結晶性ポリマーの溶融粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、50Pa・s〜700Pa・sが好ましく、70Pa・s〜500Pa・sがより好ましく、80Pa・s〜300Pa・sが特に好ましい。前記溶融粘度が、前記好ましい範囲であると、溶融製膜時にダイヘッドから吐出される溶融膜の形状が安定し、均一に製膜しやすくなる点、また、溶融製膜時の粘度が適切になって押出ししやすくなったり、製膜時の溶融膜がレベリングされて凹凸を低減できたりする点で有利であり、前記特に好ましい範囲であると、前記効果が顕著となる点で有利である。
ここで、前記溶融粘度は、プレートタイプのレオメーターやキャピラリーレオメーターにより測定することができる。
前記結晶性ポリマーの極限粘度(IV)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.4〜1.2が好ましく、0.6〜1.0がより好ましく、0.7〜0.9が特に好ましい。前記IVが、前記好ましい範囲であると、製膜されたフィルムの強度が高くなり、効率よく延伸することができる点で有利であり、前記特に好ましい範囲であると、前記効果が顕著となる点で有利である。
ここで、前記IVは、ウベローデ型粘度計により測定することができる。
前記結晶性ポリマーの融点(Tm)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、40℃〜350℃が好ましく、100℃〜300℃がより好ましく、100℃〜260℃が特に好ましい。前記融点が、前記好ましい範囲であると、通常の使用で予想される温度範囲で形を保ちやすくなる点、また、高温での加工に必要とされる特殊な技術を特に用いなくても、均一な製膜ができる点で有利であり、前記特に好ましい範囲であると、前記効果が顕著となる点で有利である。
ここで、前記融点は、示差熱分析装置(DSC)により測定することができる。
−−ポリエステル樹脂−−
前記ポリエステル類(以下、「ポリエステル樹脂」と称する。)は、エステル結合を主鎖の主要な結合鎖とする高分子化合物の総称を意味する。したがって、前記結晶性ポリマーとして好適な前記ポリエステル樹脂としては、前記例示したPET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPT(ポリペンタメチレンテレフタレート)、PHT(ポリヘキサメチレンテレフタレート)、PBN(ポリブチレンナフタレート)、PES(ポリエチレンサクシネート)、PBS(ポリブチレンサクシネート)だけでなく、ジカルボン酸成分とジオール成分との重縮合反応によって得られるポリマーが全て含まれる。
前記ジカルボン酸成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸、オキシカルボン酸、多官能酸などが挙げられる。
前記芳香族ジカルボン酸としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などが挙げられる。これらの中でも、テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸が好ましく、テレフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸がより好ましい。
前記脂肪族ジカルボン酸としては、例えば、シュウ酸、コハク酸、エイコ酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、ドデカンジオン酸、マレイン酸、フマル酸などが挙げられる。前記脂環族ジカルボン酸としては、例えば、シクロヘキサンジカルボン酸などが挙げられる。前記オキシカルボン酸としては、例えば、p−オキシ安息香酸などが挙げられる。前記多官能酸としては、例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸などが挙げられる。前記脂肪族ジカルボン酸及び脂環族ジカルボン酸の中では、コハク酸、アジピン酸、シクロヘキサンジカルボン酸が好ましく、コハク酸、アジピン酸がより好ましい。
前記ジオール成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、脂肪族ジオール、脂環族ジオール、芳香族ジオール、ジエチレングリコール、ポリアルキレングリコールなどが挙げられる。これらの中でも、脂肪族ジオールが好ましい。
前記脂肪族ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、トリエチレングリコールなどが挙げられる。これらの中でも、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオールが特に好ましい。
前記脂環族ジオールとしては、例えば、シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。
前記芳香族ジオールとしては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールSなどが挙げられる。
前記ポリエステル樹脂の溶融粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、50Pa・s〜700Pa・sが好ましく、70Pa・s〜500Pa・sがより好ましく、80Pa・s〜300Pa・sが特に好ましい。前記溶融粘度が大きいほうが延伸時に空洞を発現しやすいが、前記溶融粘度が、前記好ましい範囲であると、製膜時に押出しがしやすくなったり、樹脂の流れが安定して滞留が発生しづらくなり、品質が安定したりする点、延伸時に延伸張力が適切に保たれるために、均一に延伸しやすくなり、破断しづらくなる点、及び、製膜時にダイヘッドから吐出される溶融膜の形態が維持しやすくなって、安定的に成形できたり、製品が破損しにくくなったりするなど、物性が高まる点で有利であり、前記特に好ましい範囲であると、前記効果が顕著となる点で有利である。
前記ポリエステル樹脂の極限粘度(IV)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.4〜1.2が好ましく、0.6〜1.0がより好ましく、0.7〜0.9が特に好ましい。前記IVが大きいほうが延伸時に空洞を発現しやすいが、前記IVが、前記好ましい範囲であると、製膜時に押出しがしやすくなったり、樹脂の流れが安定して滞留が発生しづらくなり、品質が安定したりする点で有利であり、前記特に好ましい範囲であると、前記効果が顕著となる点で有利である。さらに、前記IVが、前記好ましい範囲であると、延伸時に延伸張力が適切に保たれるために、均一に延伸しやすくなり、装置に負荷がかかりにくい点で有利であり、前記特に好ましい範囲であると、前記効果が顕著となる点で有利である。加えて、前記IVが、前記好ましい範囲であると、製品が破損しにくくなって、物性が高まる点で有利であり、前記特に好ましい範囲であると、前記効果が顕著となる点で有利である。
前記ポリエステル樹脂の融点としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、耐熱性や製膜性などの観点から、70℃〜300℃が好ましく、90℃〜270℃がより好ましい。
なお、前記ポリエステル樹脂として、前記ジカルボン酸成分と前記ジオール成分とが、それぞれ1種で重合してポリマーを形成していてもよく、前記ジカルボン酸成分及び/又は前記ジオール成分が、2種以上で共重合してポリマーを形成していてもよい。また、前記ポリエステル樹脂として、2種以上のポリマーをブレンドして使用してもよい。
前記2種以上でのポリマーのブレンドにおいて、主たるポリマーに対して添加されるポリマーは、前記主たるポリマーに対して、溶融粘度及び極限粘度が近く、添加量が少量であるほうが、製膜時や溶融押出し時に物性が高まり、押出ししやすくなる点で好ましい。
また、前記ポリエステル樹脂の流動特性の改良、光線透過性の制御、塗布液との密着性の向上などを目的として、前記ポリエステル樹脂に対してポリエステル系以外の樹脂を添加してもよい。
前記フィルムは、X線回折において結晶性ピークの半値幅が確認できることが好ましい。半値幅としては、2θとして9°未満が好ましく、7°以下がより好ましく、5°以下が特に好ましい。前記半値幅が、9°以上であると、空洞を有する延伸フィルムを得ることが困難である。前記半値幅が、特に好ましい範囲であると、光輝性の優れた外観の空洞を有する延伸フィルムを安定した品質で製造できる点で有利である。
前記半値幅は、例えば、X線回折装置(例えば、RINT TTR III、リガク社製)により測定することができる。
前記フィルムの平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1.5μm〜200μmであることが好ましく、5μm〜150μmであることがより好ましく、20μm〜100μmであることが特に好ましい。前記平均厚みが、1.5μm未満であると、均一な延伸ができないことがあり、200μmを超えると、製造機に負担がかかり製造適性がない(製造が困難となる)ことがある。前記平均厚みが、前記特に好ましい範囲であると、均一なネッキング延伸が可能な点、及び製造適性の点で有利である。
前記フィルムの平均厚みは、例えば、キーエンス社製、ロングレンジ接触式変位計AF030(測定部)、AF350(指示部)を用いて、前記フィルムの厚みを10点測定した際の平均値である。
<張力付与処理及び張力付与手段>
前記張力付与処理は、前記張力付与手段により行うことができる。
−張力付与手段−
前記張力付与手段としては、前記フィルムに対し張力を付与する手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、低速ロールと高速ロールとを有する張力付与手段、前記フィルムの両端をそれぞれ把持する把持部材を用いた張力付与手段などが挙げられる。これらの中でも、低速ロールと高速ロールとを有する張力付与手段が、前記フィルムに対し連続的に張力を付与できる点で好ましい。
前記低速ロールと高速ロールとを有する張力付与手段による張力の付与は、例えば、前記低速ロールと前記高速ロールを用いた前記フィルムの搬送において、前記フィルムの搬送方向の上流側に前記低速ロールを配置し、下流側に前記高速ロールを配置し、これらロールに接触するように前記フィルムを搬送させ、これらロールの周速差を用いて行われる。
前記フィルムの搬送速度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記低速ロールに接する位置における前記フィルムの搬送速度としては、前記高速ロールに接する位置における前記フィルムの搬送速度より低速であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1〜500,000mm/分が好ましく、10〜100,000mm/分がより好ましく、40〜50,000mm/分が特に好ましい。前記搬送速度が、1mm/分未満であると、機械的制御が困難になることがあり、500,000mm/分を超えると、製造負荷が大きくなることがある。前記搬送速度が、前記特に好ましい範囲であると、安定してネッキング延伸を行うことができる点で有利である。
前記高速ロールに接する位置における前記フィルムの搬送速度としては、前記低速ロールに接する位置における前記フィルムの搬送速度より高速であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10〜1,000,000mm/分が好ましく、100〜500,000mm/分がより好ましく、400〜200,000mm/分が特に好ましい。前記搬送速度が、10mm/分未満であると、機械的制御が困難になることがあり、1,000,000mm/分を超えると、製造負荷が大きくなることがある。前記搬送速度が、前記特に好ましい範囲であると、安定してネッキング延伸を行うことができる点で有利である。
ここで、前記低速ロールに接する位置における前記フィルムの搬送速度は、前記低速ロールの周速と同じ速度のため、前記低速ロールの周速から求めることができる。また、前記高速ロールに接する位置における前記フィルムの搬送速度は、前記高速ロールの周速と同じ速度のため、前記高速ロールの周速から求めることができる。
前記低速ロールに接する位置における前記フィルムの搬送速度(l)と、前記高速ロールに接する位置における前記フィルムの搬送速度(h)との比(h/l)としては、1を超えれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、(h/l)=1.1〜10が好ましく、2〜8がより好ましく、3〜6が特に好ましい。前記比が、1.1未満であると、延伸できないことがあり、10を超えると、延伸中にフィルムが切れることがある。前記比が、前記特に好ましい範囲であれば、安定してネッキング延伸を行うことができる点で有利である。
前記低速ロールと高速ロールとを有する張力付与手段は、更にニップロールを有していることが好ましい。前記ニップロールと、前記低速ロール及び前記高速ロールのいずれかとで前記フィルムをニップすることで、前記フィルムに張力を安定して付与できる。
前記低速ロール、前記高速ロール、及び前記ニップロールの構造、大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記低速ロール、前記高速ロール、及び前記ニップロールの形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、円柱状が挙げられる。
前記低速ロール、前記高速ロール、及び前記ニップロールの材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、金属、シリコンゴムなどが挙げられる。
また、前記低速ロールと高速ロールとを有する張力付与手段は、更に補助ロールを有していることが好ましい。前記補助ロールを有することで、前記フィルムへ張力を均一に付与できる。
前記張力付与処理により前記フィルムに付与される張力としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、
5MPa〜40MPaが好ましく、10MPa〜30MPaがより好ましく、10MPa〜20MPaが特に好ましい。前記張力が、5MPa未満であると、延伸ムラが発生しやすいことがあり、40MPaを超えると、フィルムが切れやすくなることがある。前記張力が、前記特に好ましい範囲であると、高速度でも安定して延伸ができる点で有利である。
ここで、前記張力は、フィルム(延伸前のフィルム)に対する張力を示す。
<ネッキング発生処理及びネッキング発生手段>
前記ネッキング発生処理は、前記ネッキング発生手段により行うことができる。
ここで、ネッキングとは、延伸の際にフィルムの狭い範囲において生じるくびれである。ネッキングの概略を図1に示す。図1において、Wは前記フィルム(延伸前のフィルム)の幅を示し、Wは延伸フィルムの幅を示し、Lはネッキングが生じているフィルムの範囲の長さである。通常、ネッキング延伸においては、Lの長さは、0.05mm〜5mmとなる。
−ネッキング発生手段−
前記ネッキング発生手段としては、張力が付与された前記フィルムの一部を、フィルムの幅が変化しない温度からネッキングが生ずる温度に昇温させる手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−−フィルムの幅が変化しない温度−−
前記フィルムの幅が変化しない温度とは、前記張力が付与された状態においてフィルムの幅が変化しない温度であり、例えば、フィルムのガラス転移点(Tg)よりも5℃以上低い温度である。
前記フィルムの幅とは、前記フィルムにおける前記張力が付与される方向の直交方向の長さを指す。前記変化とは、通常、短くなることを指す。
ここで、前記ガラス転移点(Tg)は、示差熱分析装置(DSC)により測定することができる。
前記フィルムの幅が変化しない温度にする方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、冷却手段によりフィルムの幅が変化しない温度にする方法が挙げられる。
前記冷却手段により前記フィルムの幅が変化しない温度に冷却することにより、ネッキングの位置を、フィルムの幅が変化しない温度に維持されたフィルム近傍に移動させ、固定させることができる。
−−−冷却手段−−−
前記冷却手段としては、張力が付与された前記フィルムをフィルムの幅が変化しない温度に冷却できる手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、冷却可能な部材、冷風発生装置、前記延伸フィルムの製造装置を設置した部屋自体を冷却温度に設定することなどが挙げられる。これらの中でも冷却可能な部材が好ましい。
前記冷却可能な部材としては、その部材自体が冷却されることにより、前記フィルムを冷却できる部材であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、内部を冷媒が循環する金属部材、電子冷却を用いた冷却素子を張り付けた金属部材などが挙げられる。
前記冷媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、冷却された気体、液体などが挙げられる。前記冷却された気体としては、例えば、冷却された空気が挙げられる。前記冷却された液体としては、例えば、冷却された水や不凍液などが挙げられる。
前記冷却可能な部材の大きさ、構造、材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
また、前記冷却可能な部材の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、略円弧状の凸面を有する冷却可能な部材が、前記フィルムが接触しやすく前記フィルムの温度を制御し易い点で好ましい。
前記略円弧状の凸面を有する冷却可能な部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、図4や図6に記載のごとく、略円弧状の凸面の端部が前記フィルムに接触しない構造の冷却可能な部材が、前記フィルムが前記端部に接触して切れることを防止できる点で好ましい。
前記冷却可能な部材を用いる際には、前記フィルムが前記冷却可能な部材に接触した状態であることが、前記フィルムの温度を制御し易い点で好ましい。
前記冷風発生装置としては、前記フィルムに冷風を当てることができる装置であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記冷風発生装置は、防塵フィルターを有していることが好ましい。防塵フィルターを設けることにより、冷風に含まれる塵、埃などを取り除くことができ、塵、埃などの付着がない、きれいな延伸フィルムを製造することができる。
前記冷却手段により冷却される前記フィルムの冷却温度としては、フィルムの幅が変化しない温度であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フィルムのガラス転移点より5℃以上低い温度が好ましく、フィルムのガラス転移点より50℃以上低い温度がより好ましく、フィルムのガラス転移点より60℃低い温度からフィルムのガラス転移点より100℃低い温度の範囲の温度が特に好ましい。前記冷却温度が、フィルムのガラス転移点より5℃以上低い温度より高い温度であると、延伸位置が加熱可能な部材上から外れたり、延伸のムラが発生したりすることがある。前記冷却温度が、前記特に好ましい範囲であると、加熱可能な部材上で安定的にネッキング延伸ができる点で有利である。
−−ネッキングが生ずる温度−−
前記ネッキングが生ずる温度とは、前記張力が付与された状態において前記フィルムにネッキングが生ずる温度であり、例えば、フィルムのガラス転移点(Tg)より5℃低い温度以上の温度である。
前記ネッキングが生ずる温度にする方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、加熱手段によりネッキングが生ずる温度にする方法が挙げられる。
−−−加熱手段−−−
前記加熱手段としては、張力が付与された前記フィルムをネッキングが生ずる温度に加熱できる手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、加熱可能な部材、加熱部、レーザーなどが挙げられる。これらの中でも、前記加熱可能な部材が好ましい。
前記加熱可能な部材としては、その部材自体が加熱されることにより、前記フィルムを加熱できる部材であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、電気ヒーター、内部を熱媒が循環する金属部材が挙げられる。
前記熱媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、加熱された気体、液体などが挙げられる。前記加熱された気体としては、例えば、加熱された空気が挙げられる。前記加熱された液体としては、例えば、加熱された水や熱媒油などが挙げられる。
前記加熱可能な部材の大きさ、構造、材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
また、前記加熱可能な部材の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、略円弧状の凸面を有する加熱可能な部材が、前記フィルムが接触しやすく前記フィルムの温度を制御し易い点で好ましい。
前記略円弧状の凸面を有する加熱可能な部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、図3や図4に記載のごとく、略円弧状の凸面の端部が前記フィルムに接触しない構造の加熱可能な部材が、前記フィルムが前記端部に接触して切れることを防止できる点で好ましい。
前記加熱可能な部材を用いる場合、前記フィルムが前記加熱可能な部材に接触した状態であることが、前記フィルムの温度を制御し易い点で好ましい。
前記加熱部としては、前記フィルムを加熱できる空間を有する部であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、熱風炉、遠赤外線炉などが挙げられる。
前記加熱手段により加熱される前記フィルムの加熱温度としては、ネッキングが生ずる温度であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フィルムのガラス転移点(Tg)より5℃低い温度以上の温度が好ましく、フィルムのガラス転移点以上の温度がより好ましく、フィルムのガラス転移点(Tg)からフィルムのガラス転移点(Tg)より10℃高い温度の範囲の温度が特に好ましい。前記加熱温度が、フィルムのガラス転移点(Tg)より10℃高い温度を超えると、ネックイン比が大きくなり生産性が劣ることがある。前記加熱温度が、前記特に好ましい範囲であると、ネッキング延伸が安定化し生産性が良好になる点で有利である。
−−温度差−−
前記ネッキング発生処理における、前記フィルムの幅が変化しない温度(A)と前記ネッキングが生ずる温度(B)との温度差(B−A)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1℃〜100℃が好ましく、5℃〜80℃がより好ましく、10℃〜50℃が特に好ましい。前記温度差が、1℃未満であると、ネッキングが生じにくくなることがあり、100℃を超えると、フィルムが切れやすくなることがある。前記温度差が、前記特に好ましい範囲であると、フィルムが切れず安定して製造が可能な点で有利である。
また、前記フィルムの材質が、ポリエステル樹脂である場合には、前記温度差としては、5℃〜80℃が好ましく、8℃〜50℃がより好ましく、10℃〜20℃が特に好ましい。前記温度差が、80℃を超えると、ネッキングが生じないことがある。前記温度差が、前記特に好ましい範囲であると、フィルムが切れず安定して製造が可能な点で有利である。
前記ネッキング発生処理において、ネッキングが生ずる温度に昇温させた前記フィルムにネッキングを生じさせ、前記フィルムをネッキング延伸するとともに、該ネッキングの位置を、フィルムの幅が変化しない温度に維持された前記フィルム近傍に移動させ、固定させることが、ネッキングの位置を制御し易い点から好ましい。
ネッキングの位置を、フィルムの幅が変化しない温度に維持された前記フィルム近傍に移動させ、固定させる方法としては、例えば、前記フィルムの搬送方向の下流側でネッキングを生じさせた後、ネッキングの位置を、次第に、ネッキングを生じた位置よりも前記フィルムの搬送方向の上流側であって、フィルムの幅が変化しない温度に維持された前記フィルム近傍にまで移動させて、その位置にネッキングの位置を固定させる方法が挙げられる。
ここで、図4の製造装置を用いて、ネッキングの位置を、フィルムの幅が変化しない温度に維持された前記フィルム近傍に移動させ、固定させる方法について、一例を説明する。
図4の延伸フィルムの製造装置は、低速ロール3、高速ロール4、冷却可能な部材(冷却手段)5、加熱可能な部材(加熱手段)6a、ニップロール7、補助ロール8を有する。前記冷却可能な部材5は、略円弧状の凸面を有し、内部を冷媒が循環する金属部材であり、前記略円弧状の凸面はフィルム2に接触するが、前記略円弧状の凸面の端部はフィルム2に接触しない構造となっている。前記加熱可能な部材6aは、略円弧状の凸面を有し、内部を熱媒が循環する金属部材であり、前記略円弧状の凸面はフィルム2に接触するが、前記略円弧状の凸面の端部はフィルム2に接触しない構造となっている。
前記ネッキングの位置を、フィルムの幅が変化しない温度に維持された前記フィルム近傍に移動させ、固定させる方法としては、まず、フィルム2を前記低速ロール3と前記高速ロール4との間で搬送させる。この際、前記低速ロール3よりも前記高速ロール4の周速を速くすることにより、前記フィルム2を、前記低速ロール3側から前記高速ロール4側に搬送させる。また、前記低速ロール3と前記高速ロール4の周速差により、前記フィルム2に張力を付与する。前記低速ロール3と前記ニップロール7により前記フィルム2をニップし、更に前記高速ロール4と前記ニップロール7により前記フィルム2をニップすることにより、前記フィルム2には張力が安定して付与される。
続いて、搬送している前記フィルム2の一部を、前記冷却可能な部材5に接触させることにより、フィルムの幅が変化しない温度に冷却する。続いて、フィルムの幅が変化しない温度に冷却された前記フィルム2の一部を、前記フィルム2の搬送により移動させ、前記加熱可能な部材6aに接触させて、ネッキングが生ずる温度に昇温する。この昇温により、前記フィルム2にネッキングが生じ、前記フィルムはネッキング延伸される。
この際に、ネッキングは、前記フィルム2の搬送方向の下流側(図4のbの位置)で生じ、ネッキング延伸が開始する。そして、ネッキング延伸を続けると、ネッキングの位置は、前記フィルム2の搬送方向の上流側であって、前記冷却可能な部材5によりフィルムの幅が変化しない温度に維持された前記フィルム2近傍(図4のaの位置)に遡るように移動し、ネッキングの位置は前記位置(図4のaの位置)で固定される。
<延伸フィルム>
前記延伸フィルムの材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、結晶性ポリマーのみからなるものであってもよいし、結晶性ポリマー以外のその他の成分を含むものであってもよい。これらの中でも、前記延伸フィルムが前記結晶性ポリマーのみからなることが、得られる延伸フィルムが空洞を有する延伸フィルムであり、かつ前記空洞を有する延伸フィルムを安定した品質で製造できる点で好ましい。
ここで、結晶性ポリマーのみからなる前記延伸フィルムは、空洞の発現に寄与しない成分であれば、必要に応じて前記結晶性ポリマー以外のその他の成分を含んでいてもよい。前記その他の成分としては、耐熱安定剤、酸化防止剤、有機の易滑剤、核剤、染料、顔料、分散剤、カップリング剤などが挙げられる。前記その他の成分が空洞の発現に寄与したかどうかは、空洞内又は空洞の界面部分に、結晶性ポリマー以外の成分が検出されるかどうかで判別できる。
−空洞を有する延伸フィルム−
前記空洞を有する延伸フィルムは、その内部に空洞を有する延伸フィルムである。
前記空洞とは、前記空洞を有する延伸フィルム内部に存在する、真空状態のドメイン又は気相のドメインを意味する。前記空洞は、光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡により撮影した写真により確認することができる。
前記空洞を有する延伸フィルムは、前記空洞を延伸方向に配向した状態で有してなり、該空洞のアスペクト比が特定範囲であることが好ましい。
前記アスペクト比とは、前記空洞の平均長さをL(μm)とし、前記空洞の配向方向と直交方向における該空洞の平均径をr(μm)とした際のL/r比(以下、「アスペクト比」と省略することがある。)を意味する。
前記アスペクト比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10以上が好ましく、15以上がより好ましく、20以上が特に好ましい。
図2A〜2Cは、アスペクト比を具体的に説明するための図であって、図2Aは、空洞を有する延伸フィルムの斜視図であり、図2Bは、図2Aにおける空洞を有する延伸フィルムのA−A’断面図であり、図2Cは、図2Aにおける空洞を有する延伸フィルムのB−B’断面図である。
前記空洞を有する延伸フィルムの製造工程において、前記空洞は、通常、第一の延伸方向に沿って配向する。したがって、前記「空洞の平均長さ(L(μm))」は、独立した空洞を有する延伸フィルム1の表面1aに垂直で、かつ、前記第一の延伸方向に平行な断面(図2AにおけるB−B’断面)における空洞100の平均の長さL(図2C参照)に相当する。また、前記「空洞の平均径(r(μm))」は、独立した空洞を有する延伸フィルム1の表面1aに垂直で、かつ、第一の延伸方向に直角な断面(図2AにおけるA−A’断面)における空洞100の平均の厚みr(図2B参照)に相当する。
なお、前記第一の延伸方向とは、延伸が1軸のみの場合には、その1軸の延伸方向を示す。本発明においては、前記延伸フィルムの製造時に前記フィルムの搬送方向に沿ってネッキング延伸を行うため、このネッキング延伸の方向が前記第一の延伸方向に相当する。
また、延伸が2軸以上の場合には、空洞形成を目的とした延伸方向のうち少なくとも1方向を示す。通常は、2軸以上の延伸においても、ネッキング延伸の方向が前記第一の延伸方向に相当する。
ここで、前記空洞の平均長さ(L(μm))は、光学顕微鏡や電子顕微鏡の画像により測定することができる。同様に、前記空洞の平均径(r(μm))は、光学顕微鏡や電子顕微鏡の画像により測定することができる。
前記空洞の配向方向と直交方向(前記空洞を有する延伸フィルムの厚み方向)における前記空洞の平均の個数Pとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、5個以上が好ましく、10個以上がより好ましく、15個以上が特に好ましい。
前記空洞を有する延伸フィルムの製造工程において、前記空洞は、通常、第一の延伸方向に沿って配向する。したがって、前記「空洞の配向方向と直交方向における前記空洞の個数」は、前記空洞を有する延伸フィルム1の表面1aに垂直で、かつ、第一の延伸方向に直角な断面(図2AにおけるA−A’断面)において、膜厚方向に含まれる空洞100の個数に相当する。
ここで、前記空洞の配向方向と直交方向における前記空洞の平均の個数Pは、光学顕微鏡や電子顕微鏡の画像により測定することができる。
前記延伸フィルムの平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1.5μm〜200μmであることが好ましく、5μm〜150μmであることがより好ましく、20μm〜100μmであることが特に好ましい。前記平均厚みが、1.5μm未満であると均一な延伸ができないことがあり、200μmを超えると、製造機に負担がかかり製造適性がない(製造が困難になる)ことがある。前記平均厚みが、前記特に好ましい範囲であると、均一なネッキング延伸が可能な点、及び製造適性の点で有利である。
前記延伸フィルムの平均厚みは、例えば、キーエンス社製、ロングレンジ接触式変位計AF030(測定部)、AF350(指示部)を用いて、前記延伸フィルムの厚みを10点測定した際の平均値である。
前記延伸フィルムの反射率としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、50%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、85%以上であることが特に好ましい。前記反射率が、前記特に好ましい範囲内であると、得られる延伸フィルムがアルミニウムの代替の反射フィルムに適用可能となる点で有利である。
前記延伸フィルムの反射率は、分光光度計(「V−570」;日本分光社製)に積分球を取り付け、波長200nm〜2,500nmについて、波長1nm毎に反射率を測定した際の、波長550nmにおける反射率である。ここで、基準値として、装置付属の標準白板の反射率を100%とする。
前記延伸フィルムの幅は、延伸後において、前記フィルムの幅に対して変化が少ないことが好ましい。前記フィルム(延伸前のフィルム)の幅(W)に対する前記延伸フィルムの幅(W)の変化は、ネックイン比(NR)という指標で表される。前記ネックイン比は、次式で表される。
式 NR=(W−W)/W
ネックイン比は、数値が小さいほど、延伸前後でのフィルムの幅の変化が少なく、優れていることを示す。
前記ネックイン比は、0.05〜0.5であることが好ましく、0.05〜0.3であることがより好ましく、0.05〜0.15であることが特に好ましい。前記ネックイン比が、前記特に好ましい範囲であると、安定してネッキング延伸を行うことができる点で有利である。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。
(製造例1)
<フィルムの製造>
極限粘度(IV)=0.71であるPBT(ポリブチレンテレフタレート100%樹脂)を、溶融押出機を用いて245℃でTダイから押出し、キャスティングドラムで固化させて、幅100mm、平均厚み158μmのポリマー成形体(フィルムA)を得た。
得られたフィルムAのガラス転移点は、36℃であった。
得られたフィルムAのX線回折における結晶性ピークの半値幅が2θとして9°未満であることを確認した。
<測定>
ガラス転移点及び結晶子サイズは以下の方法により測定した。
<<1>>ガラス転移点(Tg)
フィルムのガラス転移点(Tg)は、示差熱分析装置(DSC)により測定した。
<<2>>結晶性ピークの半値幅の測定
得られたフィルムを幅25mmにしガラス試料ホルダ上に貼り付け、X線回折装置(RINT TTR III、リガク社製)を用いて、以下の測定条件で測定後、結晶性ピ−クと非晶性ピ−ク(2θ=20°)のピーク分離を行い、各ピ−クの半値幅を測定した。
−測定条件−
X線強度 :50kV−300mA
発散スリット :開放
発散縦スリット :10mm
散乱スリット :0.05mm
受光スリット :0.15mm
スキャン速度 :4°/min
スキャン範囲 :2θ=5〜60°
(製造例2)
<フィルムの製造>
極限粘度(IV)=0.66であるPET(ポリエチレンテレフタレート)を、溶融押出機を用いて300℃でTダイから押出し、キャスティングドラムで固化させて、幅100mm、平均厚み80μmのポリマー成形体(フィルムB)を得た。
得られたフィルムBのガラス転移点は、75℃であった。
得られたフィルムBのX線回折における結晶性ピークの半値幅が2θとして9°未満であることを確認した。
(製造例3)
<フィルムの製造>
極限粘度(IV)=0.66であるPET(ポリエチレンテレフタレート)と、極限粘度(IV)=0.64であるPEN(ポリエチレンナフタレート)とを60/40(質量比)で混合し、溶融押出機を用いて260℃でTダイから押出し、キャスティングドラムで固化させて、幅100mm、平均厚み90μmのポリマー成形体(フィルムC)を得た。
得られたフィルムCのガラス転移点は、90℃であった。
得られたフィルムCのX線回折における結晶性ピークの半値幅が2θとして11°であることを確認した。
(実施例1)
<フィルムの延伸>
図3に示す延伸フィルムの製造装置を用い、前記フィルムAをネッキング延伸した。
まず、低速ロール3に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を110mm/分、高速ロール4に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を510mm/分とし、前記フィルムAを前記低速ロール3から前記高速ロール4に向かって搬送させた。この際、前記フィルムAに10MPaの張力を付与した。また、前記フィルムAは、加熱可能な部材6aに接触するように搬送させた。
前記フィルムAを搬送させつつ、前記加熱可能な部材6aよりも前記フィルムAの搬送方向の上流側において、前記フィルムAの一部を、25℃(フィルムの幅が変化しない温度)にした。25℃の前記フィルムAの一部を、前記フィルムAの搬送により搬送方向の下流側に移動させ、前記加熱可能な部材6aに接触させ40℃(ネッキングが生ずる温度)に昇温した。
これら処理により、前記フィルムAにネッキングが生じた。ネッキングの位置は、ネッキング延伸を開始した直後には、図3のbの位置であったが、ネッキング延伸を続けると、図3のaの位置(フィルムの幅が変化しない温度に維持されたフィルムA近傍)まで遡るように移動し、その位置で固定され、その後は移動しなくなった。
ネッキング延伸している際に、前記フィルムAが切れることはなく、安定して延伸フィルムを製造できた。
得られた延伸フィルムについて以下の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、フィルムAの外観は透明だが、延伸により得られた空洞を有する延伸フィルムの外観は銀色であった。そのため、延伸中のフィルムの外観を目視により観察することにより、ネッキングの位置は、容易に確認できた。
<評価>
<<1>>(延伸)フィルムの平均厚み
キーエンス社製、ロングレンジ接触式変位計AF030(測定部)、AF350(指示部)を用いて、(延伸)フィルムの厚みを10点測定し、その平均値を平均厚みとした。
<<2>>延伸ムラ
延伸されたフィルムを目視で観察し、下記評価基準により延伸ムラを評価した。
延伸ムラなし:フィルムの幅方向にスジが見えない。
延伸ムラ小 :フィルムの幅方向にスジが見える。
延伸ムラ大 :フィルムの幅方向にスジが見え、更に、延伸されない引き残り部分がある。
ここで、引き残り部分とは、延伸フィルムの平均厚みの2倍以上の厚みの部分を指す。厚みは、キーエンス社製、ロングレンジ接触式変位計AF030(測定部)、AF350(指示部)を用いて測定した。
<<3>>ネックイン比(NR)
ネックイン比(NR)を測定した。ネックイン比(NR)は、次式で表される、図1における延伸前のフィルムの幅(W)と延伸フィルムの幅(W)との関係を示す指標である。
式 NR=(W−W)/W
ネックイン比は、数値が小さいほど、延伸前後でのフィルムの幅の変化が少なく、優れていることを示す。
<<4>>空洞の有無
光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡により撮影した写真を観察して、空洞の有無を確認した。
<<5>>アスペクト比
延伸フィルムの表面に垂直で、かつ、縦延伸方向(ネッキング延伸方向)に直角な断面(図2B参照)と、前記延伸フィルムの表面に垂直で、かつ、前記縦延伸方向に平行な断面(図2C参照)を、走査型電子顕微鏡を用いて300倍〜3,000倍の適切な倍率で検鏡し、前記各断面写真において測定枠をそれぞれ設定した。この測定枠は、その枠内に空洞が50個〜100個含まれるように設定した。
次に、測定枠に含まれる空洞の数を計測し、前記縦延伸方向に直角な断面の測定枠(図2B参照)に含まれる空洞の数をm個、前記縦延伸方向に平行な断面の測定枠(図2C参照)に含まれる空洞の数をn個とした。
そして、前記縦延伸方向に直角な断面の測定枠(図2B参照)に含まれる空洞の1個づつの厚み(r)を測定し、その平均の厚みを平均径rとした。また、前記縦延伸方向に平行な断面の測定枠(図2C参照)に含まれる空洞の1個づつの長さ(L)を測定し、その平均の長さをLとした。
即ち、r及びLは、それぞれ下記の(1)式及び(2)式で表すことができる。
r=(Σr)/m ・・・(1)
L=(ΣL)/n ・・・(2)
そして、L/rを算出し、アスペクト比とした。
<<6>>反射率
分光光度計(「V−570」;日本分光社製)に積分球を取り付け、波長200nm〜2,500nmについて、波長1nm毎に反射率を測定した。このうち、波長550nmにおける反射率を、本測定における反射率とした。ここで、基準値として、装置付属の標準白板の反射率を100%とした。
(実施例2)
<フィルムの延伸>
図4に示す延伸フィルムの製造装置を用い、前記フィルムAをネッキング延伸した。
まず、低速ロール3に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を110mm/分、高速ロール4に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を510mm/分とし、前記フィルムAを前記低速ロール3から前記高速ロール4に向かって搬送させた。この際、前記フィルムAに10MPaの張力を付与した。また、前記フィルムAは、冷却可能な部材5及び加熱可能な部材6aに接触するように搬送させた。
前記フィルムAを搬送させつつ、前記フィルムAの一部を、冷却可能な部材5に接触させ10℃(フィルムの幅が変化しない温度)に冷却した。冷却された前記フィルムAの一部を、前記フィルムAの搬送により搬送方向の下流側に移動させ、前記加熱可能な部材6bに接触させ40℃(ネッキングが生ずる温度)に昇温した。
これら処理により、前記フィルムAにネッキングが生じた。ネッキングの位置は、ネッキング延伸を開始した直後には、図4のbの位置であったが、ネッキング延伸を続けると、図4のaの位置(フィルムの幅が変化しない温度に維持されたフィルムA近傍)まで遡るように移動し、その位置で固定され、その後は移動しなくなった。
ネッキング延伸している際に、前記フィルムAが切れることはなく、安定して延伸フィルムを製造できた。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例3)
<フィルムの延伸>
図5に示す延伸フィルムの製造装置を用い、前記フィルムAをネッキング延伸した。なお、図5に示す延伸フィルムの製造装置において、低速ロール3と高速ロール4の間隔を20cmにした。また、加熱部6bは、前記低速ロール3から5cm離れた位置にその端部を設置し、かつ前記高速ロール4を覆うように設置した。なお、前記高速ロール4は加熱部6b外にあってもよい。
まず、前記低速ロール3に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を110mm/分、前記高速ロール4に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を510mm/分とし、前記フィルムAを前記低速ロール3から前記高速ロール4に向かって搬送させた。この際、前記フィルムAに10MPaの張力を付与した。
前記フィルムAを搬送させつつ、前記加熱部6bの外であって、前記加熱部6bよりも前記フィルムAの搬送方向の上流側において、前記フィルムAの一部を、25℃(フィルムの幅が変化しない温度)にした。25℃の前記フィルムAの一部を、前記フィルムAの搬送により搬送方向の下流側に移動させ、前記加熱部6b内で40℃(ネッキングが生ずる温度)に昇温した。
これら処理により、前記フィルムAにネッキングが生じた。ネッキングは、前記加熱部6b内で生じ、ネッキングの位置は前記加熱部6b内で前記低速ロール3から6cm付近の位置に固定された。
ネッキング延伸している際に、前記フィルムAが切れることはなく、安定して延伸フィルムを製造できた。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例4)
<フィルムの延伸>
図6に示す延伸フィルムの製造装置を用い、前記フィルムAをネッキング延伸した。なお、図6に示す延伸フィルムの製造装置において、低速ロール3と高速ロール4の間隔を20cmにした。また、加熱部6bは、前記低速ロール3から5cm離れた位置にその端部を設置し、かつ前記高速ロール4を覆うように設置した。なお、前記高速ロール4は加熱部6b外にあってもよい。
まず、前記低速ロール3に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を110mm/分、前記高速ロール4に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を510mm/分とし、前記フィルムAを前記低速ロール3から前記高速ロール4に向かって搬送させた。この際、前記フィルムAに10MPaの張力を付与した。
前記フィルムAを搬送させつつ、前記フィルムAの一部を、冷却可能な部材5に接触させ10℃(フィルムの幅が変化しない温度)に冷却した。冷却された前記フィルムAの一部を、前記フィルムAの搬送により搬送方向の下流側に移動させ、前記加熱部6b内で40℃(ネッキングが生ずる温度)に昇温した。
これら処理により、前記フィルムAにネッキングが生じた。ネッキングは、前記加熱部6b内で生じ、ネッキングの位置は前記加熱部6b内で前記低速ロール3から6cm付近の位置に固定された。
ネッキング延伸している際に、前記フィルムAが切れることはなく、安定して延伸フィルムを製造できた。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例5)
<フィルムの延伸>
図7に示す延伸フィルムの製造装置を用い、前記フィルムAをネッキング延伸した。なお、図7に示す延伸フィルムの製造装置において、低速ロール3と高速ロール4の間隔を20cmにした。また、加熱部6bは、前記低速ロール3から5cm離れた位置にその端部を設置し、かつ冷却可能な部材5及び前記高速ロール4を覆うように設置した。なお、前記高速ロール4は加熱部6b外にあってもよい。
まず、前記低速ロール3に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を110mm/分、前記高速ロール4に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を510mm/分とし、前記フィルムAを前記低速ロール3から前記高速ロール4に向かって搬送させた。この際、前記フィルムAに10MPaの張力を付与した。
前記フィルムAを搬送させつつ、前記フィルムAの一部を、冷却可能な部材5に接触させ15℃(フィルムの幅が変化しない温度)に冷却した。冷却された前記フィルムAの一部を、前記フィルムAの搬送により搬送方向の下流側に移動させ、前記加熱部6b内で40℃(ネッキングが生ずる温度)に昇温した。
これら処理により、前記フィルムAにネッキングが生じた。ネッキングは、前記加熱部6b内で生じ、ネッキングの位置は前記加熱部6b内の前記冷却可能な部材5から搬送方向の下流側に1〜2cm離れた位置に固定された。
ネッキング延伸している際に、前記フィルムAが切れることはなく、安定して延伸フィルムを製造できた。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例6)
<フィルムの延伸>
実施例2において、冷却可能な部材5によるフィルムAの冷却温度を15℃にした以外は、実施例2と同じ方法により、フィルムAをネッキング延伸した。
ネッキングの位置は、ネッキング延伸を開始した直後には、図4のbの位置であったが、ネッキング延伸を続けると、図4のaの位置(フィルムの幅が変化しない温度に維持されたフィルムA近傍)まで遡るように移動し、その位置で固定され、その後は移動しなくなった。
ネッキング延伸している際に、前記フィルムAが切れることはなく、安定して延伸フィルムを製造できた。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例7)
<フィルムの延伸>
実施例4において、冷却可能な部材5によるフィルムAの冷却温度を15℃にした以外は、実施例4と同じ方法により、フィルムAをネッキング延伸した。
ネッキングは、前記加熱部6b内で生じ、ネッキングの位置は前記加熱部6b内の所望の位置に固定された。
ネッキング延伸している際に、前記フィルムAが切れることはなく、安定して延伸フィルムを製造できた。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例8)
<フィルムの延伸>
実施例2において、フィルムの種類、冷却温度、加熱温度を表1に示す条件とした以外は、実施例2と同じ延伸方法で、フィルムBをネッキング延伸した。
ネッキングの位置は、ネッキング延伸を開始した直後には、図4のbの位置であったが、ネッキング延伸を続けると、図4のaの位置(フィルムの幅が変化しない温度に維持されたフィルムB近傍)まで遡るように移動し、その位置で固定され、その後は移動しなくなった。
ネッキング延伸している際に、前記フィルムBが切れることはなく、安定して延伸フィルムを製造できた。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例9)
<フィルムの延伸>
実施例4において、フィルムの種類、冷却温度、加熱温度を表1に示す条件とした以外は、実施例4と同じ延伸方法で、フィルムBをネッキング延伸した。
ネッキングは、前記加熱部6b内で生じ、ネッキングの位置は前記加熱部6b内の所望の位置に固定された。
ネッキング延伸している際に、前記フィルムBが切れることはなく、安定して延伸フィルムを製造できた。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例10)
<フィルムの延伸>
実施例2において、フィルムの種類、冷却温度、加熱温度を表1に示す条件とした以外は、実施例2と同じ方法で、フィルムCをネッキング延伸した。
ネッキングの位置は、ネッキング延伸を開始した直後には、図4のbの位置であったが、ネッキング延伸を続けると、図4のaの位置(フィルムの幅が変化しない温度に維持されたフィルムC近傍)まで遡るように移動し、その位置で固定され、その後は移動しなくなった。
ネッキング延伸している際に、前記フィルムCが切れることはなく、安定して延伸フィルムを製造できた。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例11)
<フィルムの延伸>
実施例4において、フィルムの種類、冷却温度、加熱温度を表1に示す条件とした以外は、実施例4と同じ方法で、フィルムCをネッキング延伸した。
ネッキングは、前記加熱部6b内で生じ、ネッキングの位置は前記加熱部6b内の所望の位置に固定された。
ネッキング延伸している際に、前記フィルムCが切れることはなく、安定して延伸フィルムを製造できた。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(参考例1)
<フィルムの延伸>
図8に示す延伸フィルムの製造装置を用い、前記フィルムAをネッキング延伸した。
まず、低速ロール3に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を110mm/分、高速ロール4に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を510mm/分とし、前記フィルムAを前記低速ロール3から前記高速ロール4に向かって搬送させた。この際、前記フィルムAに10MPaの張力を付与した。
前記フィルムAを搬送させつつ、前記フィルムAの一部を、予熱ロール9により40℃(ネッキングが生ずる温度)に加熱した。加熱された前記フィルムAの一部を、前記フィルムAの搬送により搬送方向の下流側に移動させ、前記加熱可能な部材6aに接触させ40℃(ネッキングが生ずる温度)に維持した。
これら処理により、前記フィルムAにネッキングが生じた。
ネッキング延伸している間、ネッキングの状態が不安定な上に、ネッキングの位置が移動して低速ロールに接する部位に移動した結果、フィルムAが切れることがたびたび起こり、安定して延伸フィルムを製造できなかった。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(参考例2)
<フィルムの延伸>
図9に示す延伸フィルムの製造装置を用い、前記フィルムAをネッキング延伸した。なお、前記製造装置において、低速ロール3と高速ロール4の間隔は20cmとした。また、加熱部6bは、前記低速ロール3及び前記高速ロール4を覆うように設置した。
まず、前記低速ロール3に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を110mm/分、前記高速ロール4に接する位置における前記フィルムAの搬送速度を510mm/分とし、前記フィルムAを前記低速ロール3から前記高速ロール4に向かって搬送させた。この際、前記フィルムAに10MPaの張力を付与した。
前記フィルムAを搬送させつつ、前記フィルムAの一部を、前記加熱部6b内で40℃(ネッキングが生ずる温度)に昇温した。
これら処理により、前記フィルムAにネッキングが生じた。
ネッキング延伸している間、ネッキングの状態が不安定な上に、ネッキングの位置が移動して低速ロールに接する部位に移動した結果、フィルムAが切れることがたびたび起こり、安定して延伸フィルムを製造できなかった。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(参考例3)
<フィルムの延伸>
参考例1において、フィルムの種類、及び加熱温度を表1に示す条件にした以外は、参考例1と同じ方法でフィルムBをネッキング延伸した。
ネッキング延伸している間、ネッキングの状態が不安定な上に、ネッキングの位置が移動して低速ロールに接する部位に移動した結果、フィルムBが切れることがたびたび起こり、安定して延伸フィルムを製造できなかった。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(参考例4)
<フィルムの延伸>
参考例1において、フィルムの種類、及び加熱温度を表1に示す条件にした以外は、参考例1と同じ方法でフィルムCをネッキング延伸した。
ネッキング延伸している間、ネッキングの状態が不安定な上に、ネッキングの位置が移動して低速ロールに接する部位に移動した結果、フィルムCが切れることがたびたび起こり、安定して延伸フィルムを製造できなかった。
得られた延伸フィルムについて実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
フィルムAのX線回折では9つの結晶性ピークが観察され、それらの半値幅は0.4°〜4.1°の範囲内であった。
フィルムBのX線回折では5つの結晶性ピークが観察され、それらの半値幅は4°〜7°の範囲内であった。
実施例10、11及び参考例4で得られた延伸フィルムは、独立した空洞を有さないため、アスペクト比を求めることができなかった。
実施例1から11の延伸方法においては、ネッキングの状態が安定しており、延伸ムラがない又は小さい延伸フィルムが製造できた。ネッキング延伸を行っている際に、フィルムが切れるといったことがなく、また、ネックイン比に優れる延伸フィルムが製造できた。実施例2から9の延伸方法においては、延伸ムラがなく特に優れる延伸フィルムが製造できた。
一方、参考例1から4の延伸方法においては、ネッキングの状態が不安定であり、得られた延伸フィルムは延伸ムラが大きいものであった。ネッキング延伸を行っている際に、フィルムが切れることがあり、更に、ネックイン比が実施例と比較して劣っていた。
本発明の延伸フィルムの製造方法、及び延伸フィルムの製造装置は、例えば、空洞を有する延伸フィルムの製造などに好適に用いることができる。
1 空洞を有する延伸フィルム
1a 表面
2 フィルム
3 低速ロール
4 高速ロール
5 冷却可能な部材(冷却手段)
6a 加熱可能な部材(加熱手段)
6b 加熱部(加熱手段)
7 ニップロール
8 補助ロール
9 予熱ロール
100 空洞
L 空洞の配向方向における空洞の長さ
r 空洞の配向方向に直交する厚み方向における空洞の厚み

Claims (14)

  1. フィルムに対し張力を付与し、張力が付与された該フィルムの一部を、フィルムの幅が変化しない温度からネッキングが生ずる温度に昇温させることにより、前記フィルムをネッキング延伸すること特徴とする延伸フィルムの製造方法。
  2. フィルムに対し張力を付与し、張力が付与された該フィルムの一部を、冷却手段によりフィルムの幅が変化しない温度にした後、加熱手段によりネッキングが生ずる温度に昇温させることにより、前記フィルムをネッキング延伸する請求項1に記載の延伸フィルムの製造方法。
  3. 冷却手段が冷却可能な部材であり、加熱手段が加熱可能な部材であり、
    フィルムが前記冷却手段及び前記加熱手段に接触した状態で、張力が付与される請求項2に記載の延伸フィルムの製造方法。
  4. 冷却手段による冷却温度が、フィルムのガラス転移点よりも5℃以上低い温度である請求項2から3のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法。
  5. フィルムが、X線回折における結晶性ピークの半値幅が2θとして9°未満である請求項1から4のいずれか記載の延伸フィルムの製造方法。
  6. フィルムの平均厚みが、1.5μm〜200μmである請求項1から5のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法。
  7. 得られる延伸フィルムが、内部に空洞を延伸方向に配向した状態で有してなり、該空洞の平均長さをL(μm)とし、前記空洞の配向方向と直交方向における該空洞の平均径をr(μm)とした際のL/r比が、10以上である請求項1から6のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法。
  8. 得られる延伸フィルムが、結晶性ポリマーのみからなる請求項1から7のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法。
  9. 得られる延伸フィルムの反射率が、50%以上である請求項1から8のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法。
  10. ネッキングが生ずる温度に昇温させたフィルムにネッキングを生じさせ、前記フィルムをネッキング延伸するとともに、該ネッキングの位置を、フィルムの幅が変化しない温度に維持されたフィルム近傍に移動させ、固定させる請求項1から9のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法。
  11. 加熱手段によりネッキングが生ずる温度に昇温させたフィルムにネッキングを生じさせ、前記フィルムをネッキング延伸するとともに、該ネッキングの位置を、冷却手段によりフィルムの幅が変化しない温度に維持されたフィルム近傍に移動させ、固定させる請求項1から10のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法。
  12. フィルムに対し張力を付与する張力付与手段と、
    前記張力付与手段により張力が付与された前記フィルムの一部を、フィルムの幅が変化しない温度からネッキングが生ずる温度に昇温させるネッキング発生手段とを有すること特徴とする延伸フィルムの製造装置。
  13. ネッキング発生手段が、張力が付与されたフィルムの一部を、フィルムの幅が変化しない温度に冷却する冷却手段と、ネッキングが生ずる温度に昇温させる加熱手段とを有する請求項12に記載の延伸フィルムの製造装置。
  14. 冷却手段が冷却可能な部材であり、加熱手段が加熱可能な部材である請求項13に記載の延伸フィルムの製造装置。
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