JP2012045468A - 処理液塗布装置および画像記録装置 - Google Patents

処理液塗布装置および画像記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構造で記録媒体のみ処理液を塗布できる処理液塗布装置および画像記録装置を提供する。
【解決手段】圧胴12の延長部12Bに設けられたカム部24にカムフォロア15が乗り上げると、塗布ローラ14はアニロックスローラ30の回転軸30Aを揺動支軸として圧胴12の外周面から離間する。塗布ローラ揺動アーム38はアニロックスローラ30の回転軸30Aを回転中心として揺動(回転)可能に支持されており、カムフォロア15が圧胴12のカム部24に乗り上げると、塗布ローラ揺動アーム38は塗布ローラニップバネ36を縮めるように弾性変形させる。圧胴12が回転してカムフォロア15がカム部24を通過すると、塗布ローラ揺動アーム38は塗布ローラニップバネの復元力によって図中反時計回り方向に回転して、圧胴12の周面に対して塗布ローラ14を付勢させ、塗布ローラ14が圧胴12の周面に着地する。
【選択図】図2

Description

本発明は処理液塗布装置および画像記録装置に関する。
近年、インクと反応してインクを凝集又は不溶化させる処理液を予め記録媒体の表面に付与する処理液付与手段を備えたインクジェットプリンターが存在する。上記のプリンターにおいて、処理液付与手段には部品コストが安いローラを塗布手段として用いるケースが多い。しかし圧胴式や搬送ベルト式などを搬送手段に用いた搬送方法においては、搬送手段上に記録媒体が無い時は塗布ローラを搬送手段より離間しないと、搬送手段の表面に処理液が付着し、後から搬送される記録媒体の裏面を汚してしまう虞がある。そこで塗布ローラ部に対し、液体保持機構は保持部材接離カムにより接離される構成により、処理液を塗布する塗布しないを選択的に切り替える画像記録装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
あるいは、中間転写体に処理液を間欠塗布するにあたり、ローラとは別の軸を持つカム部材とカム従動子によって塗工ローラを昇降させて中間転写体に接離する構成により、処理液を支持体の必要な領域のみに間欠的に塗布する画像記録装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−117806号公報 特開2009−090274号公報
しかし特許文献1に記載の発明は記録媒体に処理液を塗布する、しないを切り替える構成であって、連続印刷する際には搬送手段の用紙と用紙の間(=記録媒体が無い部分)も処理液を塗布してしまう問題がある。
また特許文献2に記載の発明は、記録媒体が無い部分で塗布ローラをカムによって離間させ、処理液を塗布しないようにする構成であるが、塗布ローラの離間タイミングに合わせカムの駆動モータを精度良く回転制御する必要がある。生産性を上げるために搬送スピードを上げると、モーターでの高速離間制御は難しくなり、タイミングがずれる可能性も上がってしまう問題がある。
本発明は上記事実を考慮し、簡易な構造で記録媒体のみ処理液を塗布できる処理液塗布装置および画像記録装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の処理液塗布装置は、把持手段で外周面に記録媒体を把持し回転する圧胴と、前記外周面に把持された記録媒体に塗布液を塗布する塗布ローラと、前記塗布ローラを前記圧胴と接離方向に移動させる接離手段と、を備え、前記接離手段は、前記圧胴の軸方向端部に前記圧胴と一体的に設けられ前記圧胴の径方向に凸となる固定カムと、前記圧胴の軸方向端部に移動可能に設けられ前記圧胴の径方向に凸となり、一部前記固定カムと前記圧胴の周方向にオーバーラップする移動カムと、前記塗布ローラの回転軸に支持された支持部材に設けられ、前記固定カムおよび前記移動カムに乗り上げ、前記塗布ローラを前記圧胴の外周面と接離させるカムフォロアと、を有することを特徴とする。
上記の発明によれば、簡易な構造で記録媒体のみ処理液を塗布できる処理液塗布装置とすることができる。
請求項2に記載の処理液塗布装置は、前記カムフォロアは前記圧胴上の前記記録媒体の搬送方向後端位置で前記移動カムに乗り上げ、前記固定カム上に移動し、前記圧胴上の前記把持手段の後端位置で前記固定カムから降りるとを特徴とする。
上記の発明によれば、移動カムで記録媒体後端の位置に塗布ローラの離間距離を設定し、固定カムでグリッパーをクリアすることができる。
請求項3に記載の処理液塗布装置は、前記記録媒体の長さが最大の時に前記移動カムは前記固定カムと前記圧胴の周方向に沿って最も長くオーバーラップし、前記記録媒体の長さが最小の時に前記移動カムと前記固定カムは前記圧胴の周方向に沿って最も短くオーバーラップすることを特徴とする。
上記の発明によれば、固定カムでグリッパーをクリアし、記録媒体の長さが変化しても移動カムで記録媒体後端の位置に塗布ローラの離間距離を設定することができる。
請求項4に記載の処理液塗布装置は、前記固定カムと前記移動カムとは周方向で互いに噛み合う櫛歯構造であることを特徴とする。
上記の発明によれば、簡易な構造で固定カムと移動カムの間でカムフォロアを確実に受け渡すことができる。
請求項5に記載の処理液塗布装置は、前記固定カムと前記移動カムは、前記圧胴の軸方向両端部に前記圧胴と同軸に設けられた円柱形状の延長部の周面に設けられ、前記カムフォロアは前記周面上を移動することを特徴とする。
上記の発明によれば、簡易な構造で圧胴の回転に合わせて正しい位置で塗布ローラを記録媒体搬送面に接離させることができる。
請求項6に記載の処理液塗布装置は、前記移動カムは前記延長部の周面に形成された溝に沿って移動し、任意の位置でネジにより前記延長部に固定されることを特徴とする。
上記の発明によれば、簡易な構造で圧胴の回転に合わせて正しい位置で塗布ローラを記録媒体搬送面に接離させることができる。
請求項7に記載の処理液塗布装置は、前記固定カムと前記移動カムの周方向端部には前記延長部の周面に向かってスロープが形成されていることを特徴とする。
上記の発明によれば、簡易な構造でカムフォロアが移動カムに乗り上げた際および固定カムから降りる際の衝撃を抑えることができる。
請求項8に記載の処理液塗布装置は、前記固定カムは前記延長部の周面に前記圧胴の回転軸を挟んで対称となる位置に一対設けられていることを特徴とする。
上記の発明によれば、グリッパーが圧胴の周面に一対あった場合でも固定カムでグリッパーをクリアし、移動カムで記録媒体後端の位置に塗布ローラの着地点を設定することができる。
請求項9に記載の処理液塗布装置は、前記圧胴の軸方向両端部にある前記移動カムは前記圧胴を軸方向に貫通するシャフトで連結され一体に移動することを特徴とする。
上記の発明によれば、軸方向片側の移動カムを位置調整すれば反対側の移動カムも連動して位置調整することができる。
請求項10に記載の画像記録装置は、請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の処理液塗布装置を備えたことを特徴とする。
上記の発明によれば、簡易な構造で記録媒体のみ処理液を塗布できる画像記録装置とすることができる。
本発明は上記構成としたので、簡易な構造で記録媒体のみ処理液を塗布できる処理液塗布装置および画像記録装置とすることができる。
本発明の実施形態に係る画像記録装置の主要部を示す概念図である。 本発明の実施形態に係る処理液塗布装置を示す平面図および側面図である。 本発明の実施形態に係る処理液塗布装置を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態の一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を示した構成図である。同図に示すインクジェット記録装置100は、色材を含有するインクと該インクを凝集させる機能を有する凝集処理液を用いて、所定の画像データに基づいて記録媒体Pの記録面に画像を形成する2液凝集方式の記録装置である。
インクジェット記録装置100は、主として、給紙部120、処理液塗布部130、描画部140、乾燥処理部150、定着処理部160、及び排出部170を備えて構成される。処理液塗布部130、描画部140、乾燥処理部150、定着処理部160の前段に搬送される記録媒体Pの受け渡しを行う手段として渡し胴132、142、152、162が設けられるとともに、処理液塗布部130、描画部140、乾燥処理部150、定着処理部160のそれぞれに記録媒体Pを保持しながら搬送する手段として、ドラム形状を有する圧胴12、144、154、164が設けられている。
渡し胴132、142、152、162及び圧胴12、144、154、164は、外周面の所定位置に記録媒体Pの先端部を挟んで保持するグリッパー20が設けられている。グリッパー20における記録媒体Pの先端部を挟んで保持する構造、及び他の圧胴又は渡し胴に備えられるグリッパーとの間で記録媒体Pの受け渡しを行う構造は同一であり、かつ、グリッパー20は、圧胴12の外周面の圧胴12の回転方向について180°移動させた対称位置に配置されている。
グリッパー20により記録媒体Pの先端部を狭持した状態で記渡し胴132、142、152、162及び圧胴12、144、154、164を所定の方向に回転させると、記渡し胴132、142、152、162及び圧胴12、144、154、164の外周面に沿って記録媒体Pが回転搬送される。なお、図1中、圧胴12に備えられるグリッパー20のみ符号を付し、他の圧胴及び渡し胴のグリッパーの符号は省略する。
給紙部120に収容されている記録媒体(枚葉紙)114が処理液塗布部130に給紙されると、圧胴12の外周面に保持された記録媒体Pの記録面に、凝集処理液(以下、単に「処理液」と記載することがある。)が付与される。なお、「記録媒体Pの記録面」とは、圧胴12、144、154、164の保持された状態における外側面であり、圧胴12、144、154、164に保持される面と反対面である。
その後、凝集処理液が付与された記録媒体Pは描画部140に送出され、描画部140において記録面の凝集処理液が付与された領域に色インクが付与され、所望の画像が形成される。
さらに、該色インクによる画像が形成された記録媒体Pは乾燥処理部150に送られ、乾燥処理部150において乾燥処理が施されるとともに、乾燥処理後に定着処理部160に送られ、定着処理が施される。乾燥処理及び定着処理が施されることで、記録媒体P上に形成された画像が堅牢化される。このようにして、記録媒体Pの記録面に所望の画像が形成され、該画像が記録媒体Pの記録面に定着した後に、排出部170から装置外部に搬送される。
<給紙部>
給紙部120は、給紙トレイ122と不図示の送り出し機構が設けられ、記録媒体Pは給紙トレイ122から一枚ずつ送り出されるように構成されている。給紙トレイ122から送り出された記録媒体Pは、渡し胴(給紙胴)132のグリッパー(不図示)の位置に先端部が位置するように不図示のガイド部材によって位置決めされて一旦停止する。
<処理液塗布部>
処理液塗布部130は、給紙胴132から受け渡された記録媒体Pを外周面に保持して記録媒体Pを所定の搬送方向へ搬送する圧胴(処理液胴)12と、圧胴12の外周面に保持された記録媒体Pの記録面に処理液を付与する塗布装置16と、含んで構成されている。圧胴12を図1における反時計回りに回転させると、記録媒体Pは圧胴12の外周面に沿って反時計回り方向に回転搬送される。
塗布装置16により記録媒体Pに付与される処理液は、描画部140で付与されるインク中の色材(顔料)を凝集させる色材凝集剤を含有し、記録媒体P上で処理液とインクとが接触すると、インク中の色材と溶媒との分離が促進される。
<描画部>
描画部140は、記録媒体Pを保持して搬送する圧胴(描画胴)144と、記録媒体Pを描画胴144に密着させるための用紙抑えローラ146と、記録媒体Pにインクを付与するインクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yを備えている。
用紙抑えローラ146は、描画胴144の外周面に記録媒体Pを密着させるためのガイド部材であり、描画胴144の外周面に対向し、渡し胴142と描画胴144との記録媒体Pの受渡位置よりも記録媒体Pの搬送方向下流側であり、且つ、インクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yよりも記録媒体Pの搬送方向上流側に配置される。
渡し胴142から描画胴144に受け渡された記録媒体Pは、グリッパー(符号省略)によって先端が保持された状態で回転搬送される際に、用紙抑えローラ146によって押圧され、描画胴144の外周面に密着する。このようにして、記録媒体Pを描画胴144の外周面に密着させた後に、描画胴144の外周面から浮き上がりのない状態で、インクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yの直下の印字領域に送られる。
インクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yはそれぞれ、マゼンダ(M)、黒(K)、シアン(C)、イエロー(Y)の4色のインクに対応しており、描画胴144の回転方向(図1における反時計回り方向)に上流側から順に配置されるとともに、インクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yのインク吐出面が描画胴144に保持された記録媒体Pの記録面と対向するように配置される。なお、「インク吐出面(ノズル面)」とは、記録媒体Pの記録面と対向するインクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yの面であり、後述するインクが吐出されるノズルが形成される面である。
また、図1に示すインクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yは、描画胴144の外周面に保持された記録媒体Pの記録面とインクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yのノズル面が略平行となるように、水平面に対して傾けられて配置されている。
インクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yは、記録媒体Pにおける画像形成領域の最大幅(記録媒体Pの搬送方向と直交する方向の長さ)に対応する長さを有するフルライン型のヘッドであり、記録媒体Pの搬送方向と直交する方向に延在するように固定設置される。
インクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yのノズル面(液体吐出面)には、記録媒体Pの画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルがマトリクス配置されて形成されている。
記録媒体Pがインクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yの直下の印字領域に搬送されると、インクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yから記録媒体Pの凝集処理液が付与された領域に画像データに基づいて各色のインクが吐出(打滴)される。
インクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yから、対応する色インクの液滴が、描画胴144の外周面に保持された記録媒体Pの記録面に向かって吐出されると、記録媒体P上で処理液とインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料系色材)又は不溶化する色材(染料系色材)の凝集反応が発現し、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体P上に形成された画像における色材の移動(ドットの位置ズレ、ドットの色ムラ)が防止される。
また、描画部140の描画胴144は、処理液塗布部130の圧胴12に対して構造上分離しているので、インクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yに処理液が付着することがなく、インクの吐出異常の要因を低減することができる。
なお、本例では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
<乾燥処理部>
乾燥処理部150は、画像形成後の記録媒体Pを保持して搬送する圧胴(乾燥胴)154と、該記録媒体P上の水分(液体成分)を蒸発させる乾燥処理を施す乾燥処理装置156を備えている。
乾燥処理装置156は、乾燥胴154の外周面に対向する位置に配置され、記録媒体Pに存在する水分を蒸発させる処理部である。描画部140により記録媒体Pにインクが付与されると、処理液とインクとの凝集反応により分離したインクの液体成分(溶媒成分)及び処理液の液体成分(溶媒成分)が記録媒体P上に残留してしまうので、かかる液体成分を除去する必要がある。
乾燥処理装置256は、ヒータによる加熱、ファンによる送風、又はこれらを併用して記録媒体P上に存在する液体成分を蒸発させる乾燥処理を施し、記録媒体P上の液体成分を除去するための処理部である。記録媒体Pに付与される加熱量及び送風量は、記録媒体P上に残留する水分量、記録媒体Pの種類、及び記録媒体Pの搬送速度(干渉処理時間)等のパラメータに応じて適宜設定される。
乾燥処理装置156による乾燥処理が行われる際に、乾燥処理部150の乾燥胴154は、描画部140の描画胴144に対して構造上分離しているので、インクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yにおいて、熱又は送風によるヘッドメニスカス部の乾燥によるインクの吐出異常の要因を低減することができる。
乾燥胴154の表面温度を調整する手段(例えば、内蔵ヒータ)を備え、該表面温度を50℃以上に調整するとよい。記録媒体Pの裏面から加熱処理を施すことによって乾燥が促進され、次段の定着処理時における画像破壊が防止される。かかる態様において、乾燥胴154の外周面に記録媒体Pを密着させる手段を具備するとさらに効果的である。記録媒体Pを密着させる手段の一例として、真空吸着、静電吸着などが挙げられる。
なお、乾燥胴154の表面温度の上限については、特に限定されるものではないが、乾燥胴154の表面に付着したインクをクリーニングするなどのメンテナンス作業の安全性、例えば高温による火傷防止等の観点から75℃以下、より好ましくは60℃以下に設定されることが好ましい。
このように構成された乾燥胴154の外周面に、記録媒体Pの記録面が外側を向くように、すなわち記録媒体Pの記録面が凸側となるように湾曲させた状態で保持し、回転搬送しながら乾燥処理を施すことで、記録媒体Pのシワや浮きに起因する乾燥ムラが確実に防止される。
<定着処理部>
定着処理部160は、記録媒体Pを保持して搬送する圧胴(定着胴)164と、画像形成がされ、さらに、液体が除去された記録媒体Pに加熱処理を施すヒータ166と、該記録媒体Pを記録面側から押圧する定着ローラ168と、を備えて構成される。なお、定着胴164基本構造は圧胴12、描画胴144、及び乾燥胴154と共通しているので、ここでの説明は省略する。ヒータ166及び定着ローラ168は、定着胴164の外周面に対向する位置に配置され、定着胴164の回転方向(図1において反時計回り方向)の上流側から順に配置される。
定着処理部160では、記録媒体Pの記録面に対してヒータ166による予備加熱処理が施されるとともに、定着ローラ168による定着処理が施される。ヒータ166の加熱温度は記録媒体の種類、インクの種類(インクに含有するポリマー微粒子の種類等)等の条件に応じて適宜設定される。例えば、インクに含有するポリマー微粒子のガラス転移点温度や最低造膜温度とする態様が考えられる。
定着ローラ168は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性ポリマー微粒子を溶着し、インクを被膜化させるためのローラ部材であり、記録媒体Pを加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ168は、定着胴164に対して圧接するように配置されており、定着胴164との間でニップローラを構成するようになっている。これにより、記録媒体Pは、定着ローラ168と定着胴164との間に挟まれ、所定のニップ圧でニップされ、定着処理が行われる。
定着ローラ168の構成例として、熱伝導性の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプを組み込んだ加熱ローラによって構成する態様が挙げられる。かかる加熱ローラで記録媒体Pを加熱することによって、インクに含まれるポリマー微粒子のガラス転移点温度以上の熱エネルギーが付与されると、該ポリマー微粒子が溶融して画像の表面に透明の被膜が形成される。
この状態で記録媒体Pの記録面に加圧を施すと、記録媒体Pの凹凸に溶融したポリマー微粒子が押し込み定着されるとともに、画像表面の凹凸がレベリングされ、好ましい光沢性を得ることができる。なお、画像層の厚みやポリマー微粒子のガラス転移点温度特性に応じて、定着ローラ168を複数段設けた構成も好ましい。
また、定着ローラ168の表面硬度は71°以下であることが好ましい。定着ローラ168の表面をより軟質化することで、コックリングにより生じた記録媒体Pの凹凸に対して追随効果を期待でき、記録媒体Pの凹凸に起因する定着ムラがより効果的に防止される。
図1に示すインクジェット記録装置100は、定着処理部160の処理領域の後段(記録媒体搬送方向の下流側)には、インラインセンサ182が設けられている。インラインセンサ182は、記録媒体Pに形成された画像、又は記録媒体Pの余白領域に形成されたチェックパターンを読み取るためのセンサであり、CCDラインセンサが好適に用いられる。
本例に示すインクジェット記録装置100は、インラインセンサ182の読取結果に基づいてインクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yの吐出異常の有無が判断される。また、インラインセンサ182は、水分量、表面温度、光沢度などを計測するための計測手段を含む態様も可能である。かかる態様において、水分量、表面温度、光沢度の読取結果に基づいて、乾燥処理部150の処理温度や定着処理部160の加熱温度及び加圧圧力などのパラメータを適宜調整し、装置内部の温度変化や各部の温度変化に対応して、上記制御パラメータが適宜調整される。
<排出部>
図1に示すように、定着処理部160に続いて排出部170が設けられている。排出部170は、張架ローラ172A、172Bに巻きかけられた無端状の搬送チェーン174と、画像形成後の記録媒体Pが収容される排出トレイ176と、を備えて構成されている。定着処理部160から送り出された定着処理後の記録媒体Pは、搬送チェーン174によって搬送され、排出トレイ176に排出される。
描画部140に具備されるインクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yには、ノズル面に記録媒体Pの全幅に対応する長さにわたって複数のノズルが並べられた構造を有するフルライン型ヘッドが適用される。例えば、インク吐出口であるノズルと、各ノズルと連通する圧力室と、共通流路と各圧力室とを連通させる供給口等からなる複数のインク室ユニット(記録素子単位としての液滴吐出素子)をマトリクス配置した構造が適用される。
なお、記録媒体Pの全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態として、複数のノズルが二次元に配列された短尺のヘッドモジュールを千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで長尺化することにより、全体として記録媒体Pの全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。また、記録媒体Pの全幅に満たない短尺のヘッドモジュールを一列に並べてラインヘッドを構成してもよい。
インクジェットヘッド148M、148K、148C、148Yの吐出方式として、圧力室の上面を構成する振動板に、個別電極共通電極とを具備し、個別電極と共通電極との間に圧電体部がはさまれた構造を有する圧電素子を配設し、個別電極と共通電極との間に所定の駆動電圧を印加することによって振動板を変形させ、圧力室の容積変化に対応した体積のインクを吐出させる圧電方式が適用される。もちろん、圧力室内にヒータを備え、ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させるサーマル方式を適用することも可能である。
<塗布装置の全体構成>
図2は、本発明の実施形態に係る塗布装置の概略構成を示す全体構成図である。同図に示す塗布装置16は、周面に記録媒体P(図示せず)を支持して周方向に搬送する圧胴12と、圧胴12の周面に支持された媒体に塗布液を塗布する塗布ローラ14と、カムフォロア15(詳細後述)を具備する塗布装置16と、を含んで構成される。圧胴12はフレーム(図示せず)に回転可能に支持され、その回転軸は図示しない伝達機構を介して図示しないモータと連結される。該モータは、圧胴12を所定の方向(図中反時計回り方向)へ回転動作させる駆動源となる。圧胴12と該モータとの間に配置される伝達機構には、ギア(減速機)が含まれていてもよい。
圧胴12は、周面に支持される記録媒体Pの先端部を挟持するグリッパー20と、グリッパー20の配設位置に対応して設けられるカム部24と、を具備している。グリッパー20は媒体をくわえた状態で圧胴12の周面から突出しており、グリッパー20が塗布ローラ14の配設位置を通過する際の塗布ローラ14と衝突を回避するために、塗布ローラ14を圧胴12から離間させる機構としてカム部24が設けられている。
図2、3に示すように圧胴12の長さ方向端部には圧胴12より径の小さい延長部12Bが設けられ、その外周面にはカム部24が設けられている。カム部24は圧胴12に設けられたグリッパー20に対応する箇所に設けられ、カムフォロア15がカム部24に乗り上げることで塗布ローラ14が圧胴12から離間する。
またグリッパー20は例えば圧胴12の周面に、回転軸を挟んで対称となる位置に一対設けられており、これに対応するカム部24もまた延長部12Bの周面において圧胴12の回転軸を挟んで対称となる位置に一対設けられている。
塗布装置16は、塗布ローラ14と圧胴12(媒体)との接触位置における圧胴12の法線方向が水平面に対して約45°の位置になるようにフレーム18に支持される。かかる配置によって、塗布ローラ14から塗布液が落下した場合でも圧胴12の周面や塗布対象の媒体を汚すことが防止される。
給紙部120により給紙された記録媒体Pは、渡し胴132を介して圧胴12の周面に受け渡され、グリッパー20によって先端部を挟持される。圧胴12の周面に支持された媒体が塗布装置16の処理領域に達すると、塗布ローラ14により記録媒体Pの表面(塗布面)に所定の塗布液が塗布される。グリッパー20は圧胴12の回転軸をはさんだ2か所の対称位置のそれぞれに設けられており、圧胴12は外周面に2か所のグリッパー20(媒体支持領域)を有している。
また塗布装置16は、塗布ローラ14と、塗布ローラ14へ塗布液を供給するアニロックスローラ30と、塗布液が貯蔵される塗布皿32と、を具備している。塗布皿32には、図示しない供給管及び排出管が接続され、図示しない供給タンクから供給管を介して塗布液が補充され、図示しない排出管を介して排出タンクへ塗布液が排出される。これにより塗布皿32には常に所定量の塗布液が蓄えられる。
塗布ローラ14は、例えば中空のゴムローラに回転軸14Aとなる芯金を挿入した構造を有し、ゴムローラの両端には、回転軸14Aを回転可能に支持するベアリング(図示せず)が設けられている。また、塗布ローラ14の回転軸14Aは、アニロックスローラ30の回転軸30Aを揺動支軸として、塗布ローラ揺動アーム38に揺動可能に支持され、さらに、ギアなどの伝達機構を介して図示しないモータに連結される。該モータを所定の回転速度で回転させると、塗布対象の媒体に接触するゴムローラは、回転軸14Aとともに所定の回転速度で所定の回転方向(図中時計回り方向)に回転する。
図3に示すように塗布ローラ揺動アーム38は、塗布ローラニップバネ36の一方の端に設けられるフックが固定され、塗布ローラニップバネ36の他方の端に設けられるフックは、フレーム18(図示せず)にに固定される。塗布ローラニップバネ36は、塗布ローラ14を圧胴12の周面に所定のニップ圧(当接圧力)でニップさせるように塗布ローラ14を圧胴12に付勢させる塗布ローラ付勢手段として機能している。
また図2、3では圧胴12の手前側のみを図示したが、図中奥側にも同様の塗布ローラ揺動アーム38およびカム部24が設けられている。すなわち塗布ローラ14は、図中手前側及び奥側の塗布ローラ揺動アーム38およびカム部24により両側から支持される構造を有している。
前述のように、塗布ローラ14とグリッパー20との接触を回避するために、圧胴12の延長部12Bに設けられたカム部24にカムフォロア15が乗り上げると、塗布ローラ14はアニロックスローラ30の回転軸30Aを揺動支軸として圧胴12の外周面から離間する方向に揺動するように支持されている。
すなわち、塗布ローラ揺動アーム38はアニロックスローラ30の回転軸30Aを回転中心として揺動(回転)可能に支持されており、塗布ローラ14のカムフォロア15が圧胴12のカム部24に乗り上げると、塗布ローラ揺動アーム38は図中時計回り方向へ回転し、塗布ローラニップバネ36を伸ばすように弾性変形させる。
さらに圧胴12が回転してカムフォロア15がカム部24を通過すると、塗布ローラ揺動アーム38は塗布ローラニップバネ36の復元力によって図中反時計回り方向に回転して、圧胴12の周面に対して塗布ローラ14を付勢させ、塗布ローラ14が圧胴12の周面に着地する。塗布ローラ14の軸方向両端に同様な構造の塗布ローラ揺動アーム38およびカム部24が設けられているため、塗布ローラ14の軸方向片側端のみ持ち上がる等の虞はなく、正確に記録媒体Pの後端とグリッパー20との間隙で圧胴12より離間される。
<塗布ローラ離間機構と可変カム>
前述のように圧胴12の長さ方向端部には圧胴12より径の小さい延長部12Bが設けられ、その外周面にはカム部24が設けられている。カム部24は圧胴12に設けられたグリッパー20に対応する箇所に設けられ、カムフォロア15がカム部24に乗り上げることで塗布ローラ14が圧胴12から離間する。
カム部24は固定カム26と、周方向に移動可能に延長部12B上に設けられた移動カム28とが、一部噛み合いながら周方向長さを適宜変更、調整可能な構成とされている。固定カム24と移動カム28は一端で噛み合い、他端では延長部12Bの周面に続くスロープを形成している。カムフォロア15が移動カム28に乗り上げる際および固定カム24から降りる際の衝撃を抑える構成とされている。
固定カム24は圧胴12のグリッパー20(固定)に対応する箇所に固定されており、移動カム28は例えばレール溝29に嵌り込み、延長部12Bの外周面上を固定カム24と接離する方向に移動可能に支持されている。
移動カム28の周方向位置は、例えば図2に示すように移動カム28に設けられた調整ネジ34が、図示しないラックギアと噛み合うピニオンギアを備え、調整ネジ34を回転させることで調整可能とされていてもよく、あるいはより単純に、図3に示すようにレール溝29上を移動する移動カム28をオペレータが位置調整し、調整ネジ34が固定カム26と移動カム28とを共締めして位置固定するサムスクリューとされていてもよい。また固定カム26と移動カム28とは図3のように櫛歯構造とされ、互いにオーバーラップしながら噛み合う長さを調整可能かつカムフォロア15を確実に持ち上げる構成とされていてもよい。
カムフォロア15がカム部24を乗り越え、塗布ローラ揺動アーム38が回転して圧胴12の周面に対して塗布ローラ14を付勢させるタイミングは、カム部24の長さ(圧胴12の周方向長さ)により決定される。このため、サイズの異なる記録媒体Pを用いても塗布ローラ14が正しいタイミングで圧胴12の外周面に接離するためには、カム部24の長さを可変とする必要がある。
このとき、グリッパー20の位置は圧胴12の外周面において常に同じ位置となるため、塗布ローラ14の離間が始まる位置、すなわちカムフォロア15がカム部24に乗り上げる位置は常にグリッパー20の位置となるので、カム部24の搬送方向後端位置はグリッパー20と同じ位置に設けられた固定カム26となる。一方、記録媒体Pの長さは一定ではなくジョブによってサイズを変更するため、カム部24の先端位置は記録媒体Pのサイズによって変更可能な移動カム28で決定する必要がある。
記録媒体Pの搬送方向長さは例えば菊半裁(636x469mm)、四六四裁(545x394mm)、A判半裁(625x440mm)、B判四裁(542x382mm)などが存在するが、例としてこの4種類の記録媒体Pについて考えると、最も長い菊半裁サイズの記録媒体Pを用いた際に、カム部24の長さは最も短く、具体的にはグリッパー20の長さ+余裕分をクリアしておればよく、この時には固定カム26と移動カム28とが周方向に最もオーバーラップした状態となる。
これに対して最も短いB判四裁の記録媒体Pを用いた際に、カム部24の長さは最も長く、具体的には469−382=87mm+グリッパー20の長さ+余裕分をクリアする必要があり、この時には移動カム28は固定カム26から周方向に最も遠い位置となる。
また上記のように固定サイズの記録媒体Pを交換しながら使用する場合は移動カム28の位置を合わせる指標が設けられていれば作業効率を高めることができる。例えば図2、3のように調整ネジ34や移動カム28の特定位置を延長部12Bの表面に設けられたスケール40に合わせることで、移動カム28の位置を記録媒体Pのサイズに素早く合わせることができる構成とされていてもよい。
上記の調整ネジ34は圧胴12(塗布ローラ14)の軸方向両端に設けられ、個別に位置調整される構成であってもよいが、別個に移動カム24の位置調整する手間を省略するため、調整ネジ34が圧胴12の他端側まで貫通するシャフトを形成しており、手前側の一箇所で移動カム28の位置を調整すれば他端側(装置奥側)の移動カム28も連動して同時に位置調整される構成とされていてもよい。
上記のような構成としたことにより、圧胴12の回転に伴って記録媒体Pの搬送方向後端部まで塗布ローラ14が塗布液を塗布すると、カムフォロア15はまず移動カム28に乗り上げる。このため塗布ローラ揺動アーム38が回転して圧胴12の外周面から塗布ローラ14を離間させる。
塗布ローラ14が圧胴12の表面で用紙(記録媒体P)の存在しない区間を通過し終わると、塗布ローラ14は次の用紙の先頭を把持したグリッパー20をクリアする。この時点でカムフォロア15は固定カム26を乗り越えるので、塗布ローラ揺動アーム38が回転して圧胴12の外周面に再び塗布ローラ14を接触させる。
これにより、記録媒体Pの搬送方向後端から、次の用紙先端までの間すなわち塗布液を塗布しない部分では固定カム26が塗布ローラ14を圧胴12の表面から離間させて塗布を一旦中断し、次の用紙先端に達すると移動カム28を乗り越えたカムフォロア15が塗布ローラ14を再度、圧胴12の表面に接触させ塗布を再開する。
<まとめ>
上記のように搬送手段である圧胴12に固定された固定カム26と移動カム28とを組み合わせた事で、圧胴12上の略任意の位置で機械的に塗布ローラ14が精度よく離間する構成とすることができる。また記録媒体Pのサイズに合わせて塗布ローラ14を離間するので、記録媒体Pが無い部分の搬送面(圧胴12の外周面)を塗布液で汚す事がなく、同時に塗布液の節約にもなる。さらに搬送経路が塗布液で汚れないので、従来のようにブレードで圧胴12表面の塗布液を掻き取るようなクリーニング機構が不要になる。
また移動カム28を用紙サイズに合わせて予めセットしておけば、その後は特に制御が不要で機械的に安定した塗布ローラ14の離間動作が行える。さらに搬送手段の圧胴12に固定された固定カム26による離間なので、アクチュエータ等を使用した機構に比較して離間タイミングがずれる事が少なく、高速搬送にも追随しやすい。また記録媒体Pとして商業印刷に用いる大サイズの紙を使用した際、対応する重い大型の塗布ローラ14でも機械的に離間することができる。
<その他>
以上、本発明の実施例について記述したが、本発明は上記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
例えば上記実施形態では移動カム28をオペレータが手動で位置合わせする構成を例に挙げたが、これに限定せず例えばステッピングモータや位置センサ等を用いてもよい。すなわち、記録媒体Pのサイズを入力し(あるいは装置側が読取り)、これに合わせて移動カム28の位置が自動的に調整される機構とされていてもよい。
また、延長部12Bは圧胴12と同様に円筒形の外形形状を例として挙げたが、カム部24にカムフォロア15が確実に乗り上げれば塗布ローラ14は圧胴12より離間するので、円筒形以外にも楕円筒、あるいは両端にカム部24を備えた板状の断面など種々の断面形状が考えられる。
これにより圧胴12の軽量化やコスト削減などの効果が期待できるほか、圧胴12の軸方向両端の延長部12Bに設けられたカム部24同士を連動させる構造など、設計の自由度を向上させることもできる。
12 圧胴
12B 延長部
14A 回転軸
14 塗布ローラ
15 カムフォロア
16 塗布装置
18 フレーム
20 グリッパー
24 カム部
26 固定カム
28 移動カム
30 アニロックスローラ
32 塗布皿
34 調整ネジ
36 塗布ローラニップバネ
38 塗布ローラ揺動アーム
40 スケール
100 インクジェット記録装置

Claims (10)

  1. 把持手段で外周面に記録媒体を把持し回転する圧胴と、
    前記外周面に把持された記録媒体に塗布液を塗布する塗布ローラと、
    前記塗布ローラを前記圧胴と接離方向に移動させる接離手段と、を備え、
    前記接離手段は、前記圧胴の軸方向端部に前記圧胴と一体的に設けられ前記圧胴の径方向に凸となる固定カムと、
    前記圧胴の軸方向端部に移動可能に設けられ前記圧胴の径方向に凸となり、一部前記固定カムと前記圧胴の周方向にオーバーラップする移動カムと、
    前記塗布ローラの回転軸に支持された支持部材に設けられ、前記固定カムおよび前記移動カムに乗り上げ、前記塗布ローラを前記圧胴の外周面と接離させるカムフォロアと、を有する処理液塗布装置。
  2. 前記カムフォロアは前記圧胴上の前記記録媒体の搬送方向後端位置で前記移動カムに乗り上げ、前記固定カム上に移動し、前記圧胴上の前記把持手段の後端位置で前記固定カムから降りる請求項1に記載の処理液塗布装置。
  3. 前記記録媒体の長さが最大の時に前記移動カムは前記固定カムと前記圧胴の周方向に沿って最も長くオーバーラップし、前記記録媒体の長さが最小の時に前記移動カムと前記固定カムは前記圧胴の周方向に沿って最も短くオーバーラップする請求項2に記載の処理液塗布装置。
  4. 前記固定カムと前記移動カムとは周方向で互いに噛み合う櫛歯構造である請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の処理液塗布装置。
  5. 前記固定カムと前記移動カムは、前記圧胴の軸方向両端部に前記圧胴と同軸に設けられた円柱形状の延長部の周面に設けられ、前記カムフォロアは前記周面上を移動する請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の処理液塗布装置。
  6. 前記移動カムは前記延長部の周面に形成された溝に沿って移動し、任意の位置でネジにより前記延長部に固定される請求項5に記載の処理液塗布装置。
  7. 前記固定カムと前記移動カムの周方向端部には前記延長部の周面に向かってスロープが形成されている請求項5または請求項6に記載の処理液塗布装置。
  8. 前記固定カムは前記延長部の周面に前記圧胴の回転軸を挟んで対称となる位置に一対設けられている請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の処理液塗布装置。
  9. 前記圧胴の軸方向両端部にある前記移動カムは前記圧胴を軸方向に貫通するシャフトで連結され一体に移動する請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の処理液塗布装置。
  10. 請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の処理液塗布装置を備えたことを特徴とする画像記録装置。
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