JP2012044815A - 単独運転検出装置および単独運転検出方法 - Google Patents

単独運転検出装置および単独運転検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012044815A
JP2012044815A JP2010185488A JP2010185488A JP2012044815A JP 2012044815 A JP2012044815 A JP 2012044815A JP 2010185488 A JP2010185488 A JP 2010185488A JP 2010185488 A JP2010185488 A JP 2010185488A JP 2012044815 A JP2012044815 A JP 2012044815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
reactive power
voltage
inverter
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010185488A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5783694B2 (ja
Inventor
Tomohiro Kasai
智広 葛西
Chihiro Okatsuchi
千尋 岡土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2010185488A priority Critical patent/JP5783694B2/ja
Publication of JP2012044815A publication Critical patent/JP2012044815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5783694B2 publication Critical patent/JP5783694B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】 より早くインバータの単独運転を検出するインバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法を提供する。
【解決手段】周波数と無効電力との特性函数により、周波数が正のときは進み無効電力、周波数が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力を演算して出力する第1函数手段31と、周波数変化率と無効電力との特性函数により、周波数変化率が正のときは進み無効電力、周波数変化率が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力を演算して出力する第2函数手段29と、第1函数手段31と第2函数手段29との出力を加算する手段32と、インバータ2から出力された交流電圧の高調波電圧を検出する高調波検出手段40と、所定次数の高調波電圧の絶対値が増加した場合に第2函数手段29のゲインを増加する判定手段41と、手段32の出力によりインバータ2の出力電力を制御し、異常検出部からの異常通知によりインバータ2を停止させる駆動手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、単独運転検出装置および単独運転検出方法に関する。
図10に単独運転検出装置の一構成例を示す。図10に示すインバータの単独運転検出装置では、例えば太陽電池あるいは燃料電池等を備えた直流電源1から出力された直流電力は、インバータブリッジ2により交流電力に変換され、リアクトル3とコンデンサ4からなるフィルタによりPWM(Pulse Width Modulation)制御によるノイズ成分を除去してコンタクタ6を介して負荷9に接続される。
一方、インバータブリッジ2は、交流電力系統8から遮断器7を介して供給される交流電力に連系して運転する。負荷9に供給される交流電力の交流電圧は、電圧検出器10により検出されPLL(Phase locked loop)回路22に供給される。PLL回路22は、交流電圧位相に同期した信号V22を位相シフト回路23に入力し、正弦波回路26を通して電流基準回路12に正弦波の信号Vsが入力される。
増幅器11は、直流電源1の電圧Vを検出し、電圧基準V*と比較した差分を増幅した信号V11を電流基準回路12に入力する。電流基準回路12はV11と信号Vsとの積を交流電流基準I*として増幅器13へ入力する。この交流電流基準I*と電流検出器5で検出したインバータ出力電流とが一致するように増幅器13が制御し、PWM回路14により駆動部15を介してインバータブリッジ2をPWM制御する。
一方、PLL回路22の出力信号V22から周波数検出回路25によりインバータ周波数を検出し、函数発生回路24を介して、位相シフト回路23により正弦波回路26の出力信号Vsの位相をシフトしてインバータブリッジ2の出力無効電力(I×Vsinθ)を制御する。
また、電圧検出器10で検出された交流電圧は、電圧リレー17および周波数リレー18、周波数変化率リレー27に供給される。電圧リレー17は、負荷9に供給される交流電圧空電圧の異常を検出する。周波数リレー18は、負荷9に供給される交流電圧から周波数異常を検出する。周波数変化率リレー27は、負荷9に供給される交流電圧から周波数変化率(df/dt)の過大を検出する。
異常が検出された場合には、異常検出回路19を介して駆動部15に異常を通知する信号が供給され、駆動部15はインバータ駆動を停止させると同時にコンタクタ6を開とさせてインバータブリッジ2を系統連系から完全に解列する。
特許2790403号公報 特許2796035号公報
上記のような単独運転検出方法を”スリップモード周波数シフト”と呼ぶ。この動作原理を図11により説明する。函数発生回路24の特性は図11のインバータ特性に示すようにインバータ出力周波数fに対して定格周波数f0近辺では周波数fの上昇によって電流位相が進み方向に増加する特性を持っている。
一方、負荷9の特性曲線は周波数fが増加すると負荷9のコンデンサ電流は増加しリアクトル電流は減少する。この結果、周波数fの上昇と共に進み無効電力を吸収する特性となる。
図11に示す負荷特性は、負荷9が定格周波数f0で力率1の場合の特性カーブを示す。このような状態で交流電力系統8へ流れる有効電力ΔP、無効電力ΔQが共にゼロの条件で遮断器7が開となると、単独運転を検出するのに比較的長い時間が必要となる。
有効電力、無効電力が共にゼロ、定格周波数f0の点で遮断器7が開となると、定格周波数f0より高い周波数の範囲では、負荷9が吸収する無効電力よりもインバータブリッジ2の出力する進み無効電力がやや大きいので、負荷9はこの進み無効電力を吸収するため周波数が上昇する。
一方、定格周波数f0より低い周波数fの範囲では負荷9が吸収する遅れ無効電力よりもインバータブリッジ2の出力する遅れ無効電力が大きいのでこの遅れ無効電力を吸収するため負荷9の周波数fは低下し、リアクトルの電流が増加していくことになる。
このような過程は正帰還により加速的に周波数fがシフトしていく。図12に、インバータブリッジ2から出力される無効電力と負荷9が吸収する無効電力とが等しい条件でのシミュレーション波形の一例を示す。
従来の系統連系規程では、単独運転になって約0.5〜1.0秒で検出すれば良いが、最近では系統の保護協調の観点から、0.1秒で検出することが望まれ、系統連系規程の改正が見込まれている。図11に示すような周波数に対する、インバータブリッジ2の無効電力あるいは電流位相角の特性のままこのインバータ特性の傾斜を急にすれば、正帰還が強くかかり検出時間は早くなるが、周波数が±1%変化した際に力率が95%以上という系統連系規程上の制限や誤作動防止の観点から、時間短縮に限度があった。
本発明は、これらの事情を鑑みて成されたものであって、より早くインバータの単独運転を検出可能なインバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法を提供することを目的とする。
実施形態によるインバータの単独運転装置は、直流電力を交流電力に変換するとともに、交流電力系統と連系して運転するインバータの単独運転検出装置であって、前記インバータから出力された交流電圧を検出する電圧検出手段と、前記交流電力系統および前記インバータから出力された交流電力の電圧から、周波数または周波数変化率の異常を検知するように構成された異常検出手段と、前記電圧検出手段で検出された交流電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、前記電圧検出手段で検出された交流電圧の周波数変化率を検出する周波数変化率検出手段と、前記周波数に対する無効電力あるいは電流位相角の特性函数により、前記周波数が正のときは進み無効電力が流れ、前記周波数が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力あるいは電流位相角の値を演算して出力する第1函数手段と、前記周波数変化率に対する無効電力あるいは電流位相角の特性函数により、前記周波数変化率が正のときは進み無効電力が流れ、前記周波数変化率が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力あるいは電流位相角の値を演算して出力する第2函数手段と、前記第1函数手段の出力と前記第2函数手段の出力とを加算する加算手段と、前記電圧検出手段で検出された交流電圧の高調波電圧を検出する高調波検出手段と、前記高調波検出手段で検出された所定次数の高調波電圧の絶対値が予め設定された値以上である場合に前記第2函数手段のゲインを増加させる判定手段と、前記加算手段の出力を用いて前記インバータから出力される出力電力を制御するとともに、前記異常検出手段から異常が通知されたときに前記インバータを停止させる駆動手段と、を備える。
第一実施形態に係るインバータの単独運転検出装置の一構成例を示す図である。 図1に示すインバータの単独運転検出装置の第1函数回路のインバータ特性の一例を示す図である。 図1に示すインバータの単独運転検出装置の第2函数回路のインバータ特性の一例を示す図である。 図1に示すインバータの単独運転検出装置の加算リミット回路のインバータ特性の一例を示す図である。 高調波増加時に第2函数のゲインを上げた場合のインバータ特性の一例を示す図である。 連系中の単相インバータが単独運転になった場合に測定される高調波の変化の一例を示す図である。 第二実施形態に係るインバータの単独運転検出装置の一構成例を示す図である。 第三実施形態に係るインバータの単独運転検出装置の一構成例を説明するための図である。 図8に示すインバータの単独運転検出装置の加算リミット回路のインバータ特性の一例を示す図である。 インバータの単独運転検出装置の一構成例を説明するための図である。 周波数に対するインバータの無効電力あるいは電流位相角の特性の一例を示す図である。 インバータから出力される無効電力と負荷が吸収する無効電力とが等しい条件での周波数のシミュレーション波形の一例を示す図である。 第一実施形態乃至第三実施形態に係るインバータの単独運転検出装置の高調波判定回路の処理の一例を説明するためのブロック図である。
以下に、第一実施形態に係る単独運転検出装置および単独運転検出方法について図面を参照して説明する。本実施形態に関る単独運転検出装置は、直流電源から出力される直流電力を交流電力に変換し交流系統に連系して運転するインバータの単独運転検出保護装置であって、インバータ出力側の電圧位相または無効電力および周波数、周波数変化率を検出する。このとき検出した電圧位相から基準位相を取得し、取得した基準位相に応じた位相の電流基準によってインバータの出力電流を制御する。この基準位相は周波数と周波数変化率に応じて周波数変化を助長する方向に補正され、周波数変化率成分はインバータ出力側の電圧に含まれる高調波が増加したことを検出して、周波数および周波数変化率の変化をさらに助長する方向に増加する。単独運転検出装置は、これらの変化を検出することで、インバータ出力側が交流電力系統から切り離されたことを検出し、高速に保護動作を行うように構成されている。
図1に第1実施形態に係るインバータの単独運転検出装置の一構成例を概略的に示す。本実施形態に係る単独運転検出装置は、交流電力系統8およびインバータブリッジ2から出力されて負荷9に供給される交流電圧を検出する電圧検出器10と、交流電力系統8およびインバータブリッジ2から出力された交流電力の電圧から、周波数または周波数変化率の異常を検知するように構成された異常検出手段と、函数手段と、インバータブリッジ2から出力される出力電力を制御するとともに、異常検出部から異常が通知されたときにインバータブリッジ2を停止させる駆動手段とを備えている。
異常検出手段は、負荷9に供給される交流電圧の異常を検出する電圧リレー17と、負荷9に供給される交流電圧から周波数異常を検出する周波数リレー18と、負荷9に供給される交流電圧から周波数変化率(df/dt)の過大を検出する周波数変化率リレー27と、電圧リレー17、周波数リレー18、および周波数変化率リレー27で異常が検出された場合に異常を通知する信号を出力する異常検出回路19と、を備える。
函数手段は、交流電力系統8およびインバータブリッジ2から出力された交流電圧の周波数を検出する周波数回路30と、交流電力系統8およびインバータブリッジ2から出力された交流電圧の周波数変化率を検出する周波数変化率回路28と、周波数に対する無効電力あるいは電流位相角の特性函数により、周波数が正のときは進み無効電力が流れ、周波数が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力あるいは電流位相角の値を演算して出力する第1函数回路31と、周波数変化率に対する無効電力あるいは電流位相角の特性函数により、周波数変化率が正のときは進み無効電力が流れ、周波数変化率が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力あるいは電流位相角の値を演算して出力する第2函数回路29と、第1函数回路31の出力と第2函数回路29の出力とを加算する加算リミット回路32と、交流電力系統8およびインバータブリッジから出力された交流電圧の高調波電圧を検出する高調波検出回路40と、高調波検出回路40で検出された所定次数の高調波電圧の絶対値が予め設定された値以上である場合に第2函数回路29のゲインを増加させる判定回路41と、を備える。
駆動手段は、増幅器11、電流基準回路12、増幅器13、PWM回路14、駆動部15、PLL回路22、位相シフト回路23、および、正弦波回路26を含み、加算リミット回路32からの出力を用いてインバータブリッジ2の出力電力を制御するとともに、異常検出部から異常が知らされたときにインバータブリッジ2を停止させるように構成されている。
本実施形態に係るインバータの単独運転検出装置は、交流電力系統及びインバータの出力電力の電圧位相を同期させ、出力電流を所定の電流位相に制御し、インバータの出力の無効電力の制御を行なう。また、インバータが前記交流電力系統から切り離されたときには、インバータの出力電圧の周波数に基づいてインバータの無効電力が変化するようインバータを駆動する。
さらに、通常の周波数変化(定常状態)に対し充分ゆるやかに追従して無効電力がほぼゼロになるよう周波数に対する無効電力の特性曲線を移動させ、早い周波数変化(異常状態)に対し周波数が正帰還により変化を助長する方向に制御する。
本実施形態に係る単独運転検出装置は、例えば太陽電池あるいは燃料電池等を備えた直流電源1と、直流電源1から出力される直流電力を交流電力に変換するインバータブリッジ2とを備え、インバータブリッジ2の単独運転を検出している。インバータブリッジ2から出力された交流電力は、リアクトル3とコンデンサ4とを備えたフィルタによりPWM制御によるノイズ成分が除去され、コンタクタ6を介して負荷9に供給される。
インバータブリッジ2は、交流電力系統8から遮断器7を介して供給される交流電力に連系して運転している。負荷9に供給される交流電圧は、電圧検出器10により検出されPLL回路22に供給される。PLL回路22は、交流電圧位相に同期した信号V22を位相シフト回路23に入力し、正弦波回路26を通して電流基準回路12に正弦波の信号Vs が入力される。
増幅器11は、直流電源1の電圧を検出し電圧基準V* と比較して、それらの差分を増幅した信号V11を電流基準回路12に入力する。電流基準回路12は信号V11と信号Vs との積を交流電流基準I* として増幅器13へ入力する。この交流電流基準I* と電流検出器5で検出したインバータブリッジ2の出力電流とが一致するように増幅器13が制御し、PWM回路14により駆動部15を介してインバータブリッジ2をPWM制御する。
また、電圧検出器10で検出された交流電圧は、電圧リレー17および周波数リレー18、周波数変化率リレー27、高調波検出回路40、周波数回路30、周波数変化率回路28に供給される。
電圧リレー17は、負荷9に供給される交流電圧空電圧の異常を検出する。周波数リレー18は、負荷9に供給される交流電圧から周波数異常を検出する。周波数変化率リレー27は、負荷9に供給される交流電圧から周波数変化率(df/dt)の過大を検出する。
異常が検出された場合には、異常検出回路19は駆動部15に異常を通知する信号が供給され、駆動部15がインバータ駆動を停止させるとともに、コンタクタ6を開とさせて完全にインバータブリッジ2を系統連系から解列する。
図1において周波数回路30は、電圧検出器10で検出された交流電圧から、負荷9へ供給される周波数を検出し第1函数回路31へ送信する。第1函数回路31は受信した周波数fから特性函数により算出した出力V31(無効電力あるいは電流位相θ)を加算リミット回路32に入力する。
図2に、基準周波数f0近辺における、周波数fとインバータブリッジ2の無効電力(あるいは電流位相θ)との関係の一例を示す。図2に示すように、基準(定格)周波数f0近辺では、インバータブリッジ2は、インバータ出力周波数fの上昇によって無効電力(あるいは電流位相θ)が進み方向に増加する特性である。
周波数変化率回路28は、負荷9の周波数変化率df/dtを検出し第2函数回路29へ送信する。第2函数回路29は受信した周波数変化率df/dtから特性函数により算出した出力V29(無効電力あるいは電流位相θ)を加算リミット回路32に入力する。
図3に、周波数変化率df/dtとインバータブリッジ2の無効電力(あるいは電流位相θ)との関係の一例を示す。図3に示すように、インバータブリッジ2は、周波数変化率(df/dt)の上昇によって、無効電力(あるいは電流位相θ)が進み方向に増加する特性である。
加算リミット回路32は出力V29と出力V31とを受信し、出力V29と出力V31とを加算して最大値をリミットした出力V32を位相シフト回路23へ出力する。位相シフト回路23は、出力V32より得られた基準位相によって正弦波回路26の出力信号Vsの位相をシフトしてインバータブリッジ2の出力無効電力(I×Vsinθ)を制御する。
上記のように、図1に示す、電圧検出器10および周波数回路30、第1函数回路31、位相シフト回路23の回路は、スリップモード周波数シフトの特性で動作し、図2に示すように、定格周波数f0の近くでは周波数fの上昇に従って電流位相が進み、進み無効電力が増加するように正弦波回路26の出力信号Vsの位相をシフトさせる。
ここで、図2に示すスリップモード周波数シフトの特性において、定格周波数f0の近くの傾斜を急にすれば単独運転検出の時間は短くなるが、前述の通り周波数が±1%変化したときインバータ力率95%以上とする系統連系規程があるため、傾斜には制限がある。
そこで、図3に示す周波数変化率df/dtと無効電力または電流位相θとの関係となる第2函数回路29の出力V29を、加算リミット回路32で出力V31と加算する。加算リミット回路32の出力V32は、例えば図4に示す一点破線のような特性となり、負荷特性とインバータブリッジ2の出力無効電力あるいは電流位相との交わる点の角度を急に(図4に示す交叉角Bを大に)することができる。
この場合に、図4に示す交叉角Bを大きくしすぎると定常時(連系運転時)の無効電力変動が大きくなり、系統電源に悪影響を及ぼすことがあるので、交叉角Bの大きさも制限される。そのため、本実施形態では、単独運転検出時間をさらに短くするために、高調波検出回路40を電圧検出器10に接続し、インバータ出力電圧の高調波を検出して、所定次数の高調波電圧の絶対値が高くなった場合のみ、第2函数の傾きを大きくしている。なお、高調波検出回路40は、アナログ回路であっても、デジタル回路であってもよい。
図6は系統連系運転中の単相インバータが単独運転になった場合の高調波の変化を測定した一例である。図6では高調波電圧の絶対値(%)を高調波の次数毎に表示している。図6に示すように、インバータブリッジ2が単独運転を行なっているときには、3次高調波電圧、5次高調波電圧、および、7次高調波電圧の絶対値が、定常時よりも高くなっている。したがって、3次高調波電圧、5次高調波電圧、および、7次高調波電圧の絶対値が所定値よりも高くなった場合には、インバータブリッジ2が単独運転となった可能性が高くなる。高調波検出回路40は、電圧検出器10で検出された電圧から、高調波電圧のスペクトル特性を検出し、判定回路41へスペクトル特性の検出結果を出力する。
図13に、判定回路41の動作の一例を説明するためのブロック図を示す。判定回路41は、高調波検出回路40から受信したスペクトル特性により、所定次数(Ai次)の高調波電圧の絶対値が予め定めた割合(高調波増加基準Si)を超えたか否か判断する(ブロック41A)。判定回路41は、高調波電圧の絶対値が予め定めた割合を超えた場合には、第2函数回路29のゲインを増加させる信号を第2函数回路29へ送信する(ブロック41B)。
単相インバータの単独運転検出装置では、高調波検出回路40が例えば第3次高調波を検出するように構成され、判定回路41が第3次高調波電圧の絶対値が予め定めた割合(S3)を超えたか否か判断し、超えた場合に第2函数回路29のゲインを上昇させる信号を送信するように構成される。
図4に第2函数回路29のゲインを上昇させたときの特性を示す。高調波増加時の加算リミット回路32の出力V32は、例えば図4に示す実線のような特性となり、負荷特性とインバータブリッジ2の出力無効電力あるいは電流位相との交わる点の角度をさらに急に(図4に示す交叉角Bをさらに大に)することができる。
高調波増加時のみ、このように第2函数回路29のゲインを上昇させると、定常時の無効電力変動を抑制するとともに、単独運転の可能性が高い場合のみ周波数への正帰還のゲインを高めて単独運転の検出を更に早めることができる。
以上のように、本実施形態に係るインバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法によれば、高調波増加を検出して第2函数回路29のゲインを増加することで、単独運転検出時間を更に短縮し、新たな系統連系規程に適応可能な、インバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法を提供することができる。
なお、高調波増加を検出して第2函数のゲインを更に上げた場合、無効電力(あるいは電流位相θ)の変化が図5に示すようなステップ状となり、周波数変化率df/dtの微小な変化で無効電力の変動極性が変化するため、インバータが多数台となったとき周波数変化へ帰還する極性がばらつき好ましくない。
そのため、図5のようなステップ状の無効電力(あるいは電流位相)を加える場合は、周波数変化率df/dtが極めて少ない条件が数サイクル継続した際に無効電力変動のステップを加えることが望ましく、かつ、多数台のインバータで極性を揃えることが望ましい。この場合、判定回路41は、高調波電圧の絶対値が予め設定された基準を超えた期間、および、周波数変化率df/dtが所定値以下の期間が一定時間以上継続した場合に、第2函数回路29のゲインをさらに大きくするように構成され、ステップ状の無効電力(あるいは電流位相)の特性関数によりインバータブリッジ2の無効電力の位相をシフトさせるように構成される。
また、第1函数回路31は、周波数fが定格周波数f0より大きく変化して一定値以上あるいは一定値以下になることにより、出力V32のインバータ特性を示す線と負荷特性線とが交わった点(図示せず)で上周波数(出力V32のインバータ特性を示す線と負荷特性線とが交わる点に対応し、定格周波数f0よりも大きい周波数)および下周波数(出力V32のインバータ特性を示す線と負荷特性線とが交わる点に対応し、定格周波数f0よりも小さい周波数)が制限され、周波数が異常な値にならないよう工夫している。
以下に、本発明の第二実施形態に係る単独運転検出装置および単独運転検出方法について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において上述の第一実施形態に係る単独運転検出装置および単独運転検出方法と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7に本実施形態に係る単独運転検出装置の一構成例を示す。本実施形態に係るインバータの単独運転検出装置のインバータブリッジ2は、3相ブリッジのインバータである。インバータブリッジ2の交流側にはリアクトル3a、3b、3cが接続され、リアクトル3a、3b、3cは夫々フィルタコンデンサ4a、4b、4cとデルタ接続されている。電流検出器5a、5bは2相に接続し、インバータブリッジの出力電流を計測している。
本実施形態では、駆動手段は、増幅器11、増幅器13a、増幅器13b、PWM回路14、無効電力基準回路33、3相変換回路34、PQ検出回路35、および、駆動部15を含み、加算リミット回路32の出力を用いてインバータブリッジ2の出力電力の有効電力Pおよび無効電力Qを制御するとともに、異常検出部から異常が知らされたときにインバータブリッジ2を停止させるように構成されている。
PQ検出回路35は、インバータブリッジ2の出力電流と負荷9に供給される電圧とから有効電力P、無効電力Qを算出する。増幅器11は、直流電源1の電圧を検出し電圧基準V*と比較増幅した有効電力基準P*を増幅器13aに出力する。増幅器13aは、増幅器11から出力された有効電力基準P*と有効電力Pとを増幅した信号V13aを、3相変圧器34へ入力する。
加算リミット回路32の出力V32は、無効電力基準回路33に入力される。無効電力基準回路33は、出力V32に基づく無効電力基準Q*を増幅器13bへ出力する。増幅器13bは、無効電力基準Q*と、PQ検出回路35で検出したインバータブリッジ2の無効電力Qとの誤差を増幅して信号V13bとして出力する。信号V13bは3相変圧器34に入力され、信号V13bを3相インバータに対応する信号に変換する3相変換器34の出力がPWM回路14に入力され、PWM回路14により駆動部15を介してインバータブリッジ2の出力電流を制御し、有効電力と無効電力とを制御する方式が3相インバータでは行われる。
上記のように、図1に示す単相の場合は電流位相を変えることにより無効電力を変化させてインバータブリッジ2の単独運転を高速検出していたが、図7に示す3相の場合は無効電力を直接制御することにより、インバータブリッジ2の単独運転を高速検出する。
図7に示すように、上記の構成以外は、図1に示す本発明の第一実施形態に係る単独運転検出装置と同様の構成である。すなわち、本実施形態に関わるインバータの単独運転検出装置および単独運転検出方式によれば、上述の第1実施形態の場合と同様に、周波数fに対する第1函数回路31の出力V31と周波数変化率df/dtに対する第2函数回路29の出力V29との和によりインバータブリッジ2の無効電力分を制御し、その結果、インバータブリッジ2が単独運転になったとき正帰還作用により変化を助長するようにゲインを上昇させて高速に周波数fをシフトさせる。
さらに、高調波検出回路40が電圧検出器10で検出された電圧から高調波を検出し、判定回路41が、高調波検出回路40で検出された高調波電圧の絶対値が予め定めた割合を超えたか否か判断し、超えた場合に第2函数回路29のゲインを上昇させる信号を送信するように構成される。
なお、連系中のインバータが単独運転になった場合の高調波の変化を測定した場合、3相のインバータでは第3次高調波の増加が打ち消されるので、高調波検出回路40で検出する高調波を3次高調波以外の、5次高調波や7次高調波などとすることが望ましい。
このように、高調波増加時のみ、このように第2函数回路29のゲインを上昇させると、定常時の無効電力変動を抑制するとともに、単独運転の可能性が高い場合のみ周波数への正帰還のゲインを高めて単独運転の検出を更に早めることができる。
電圧検出器10の出力から電圧リレー17により異常が検出され、周波数リレー18により周波数異常が検出され、周波数変化率リレー27により周波数変化率df/dtの過大が検出されると、異常検出回路19を介して駆動部15によりインバータ駆動が停止される(駆動素子のゲートが遮断される)とともに、連系遮断器(コンタクタ6)を開として完全にインバータブリッジ2が系統連系から解列される。この結果、本実施形態に係わるインバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法によれば、単独運転検出保護を高速化することができる。
なお、本実施形態において、加算リミット回路32の出力V32は、最大値をリミットすることにより異常に大きい無効電力が流れないように設定している。また、第1函数回路31は、周波数fが定格周波数f0より大きく変化して一定値以上あるいは一定値以下になることにより、出力V32のインバータ特性を示す線と負荷特性線とが交わった点(図示せず)で上周波数(出力V32のインバータ特性を示す線と負荷特性線とが交わる点に対応し、定格周波数f0よりも大きい周波数)および下周波数(出力V32のインバータ特性を示す線と負荷特性線とが交わる点に対応し、定格周波数f0よりも小さい周波数)が制限され、周波数が異常な値にならないよう工夫している。
以上のように、本実施形態に係るインバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法によると、高調波増加を検出して第2函数回路29のゲインを上げることで、単独運転検出時間を更に短縮し、新たな系統連系規程に適応可能な、インバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法を提供することができる。
以下に、本発明の第三実施形態に係る単独運転検出装置および単独運転検出方法について図面を参照して説明する。本実施形態に係る単独運転検出装置は、函数手段の構成が上述の第一実施形態および第二実施形態に係る単独運転検出装置と異なっている。
本実施形態に係る単独運転検出装置は、直流電源から出力される直流電力を交流電力に変換し、交流系統に連系して運転するインバータの単独運転検出保護装置であって、インバータの出力側の電圧位相、周波数、および周波数の移動平均を検出し、検出した電圧位相から基準位相を取得し、この基準位相に応じた位相の系統の電流の電流基準を発生してインバータの出力電流を制御すると共に、周波数と周波数の移動平均との差(周波数偏差)に応じて基準位相(または無効電力基準)を補正し、これによりインバータが交流系統から切り離されたことを検出して保護動作を高速に行なうように構成されている。
本実施形態に係るインバータの単独運転検出装置では、交流電力系統及びインバータの出力電力の電圧位相を同期させ、出力電流を所定の電流位相に制御し、インバータの出力の無効電力の制御を行なう。また、インバータが交流電力系統から切り離されたときには、インバータの出力電圧の周波数等に基づいてインバータの無効電力が変化するようインバータを駆動する。
図8に、本実施形態に係る単独運転検出装置の一構成例を説明するためのブロック図を示す。本実施形態に係る単独運転検出装置は、周波数回路30の後段に配置された、移動平均回路36と、周波数偏差回路37と、をさらに備えている。なお、本実施形態に係る単独運転検出装置は、単相インバータブリッジ又は3層インバータブリッジの単独運転を検出するように構成される。
函数手段は、周波数回路30から出力されたインバータ周波数fが供給され周波数fから移動平均fmを演算して出力する移動平均回路36と、周波数fと移動平均fmとが供給され周波数fと移動平均fmとの差分により周波数偏差Δfを演算する周波数偏差回路37と、周波数偏差Δfが供給され周波数偏差Δfに対する無効電力(または電流位相)の函数により出力信号(無効電力あるいは電流位相の値)を演算する第1函数回路38と、を備えている。第1函数回路38から出力された信号V38は、加算リミット回路32に供給される。
加算リミット回路32の出力V32は、位相シフト回路23あるいは無効電力基準回路33へ送信される。
図1に示す第1函数回路31でのインバータ特性は横軸が周波数fであるのに対し、図8の第1函数回路38でのインバータ特性は横軸が周波数偏差Δf(Δf=f−fm、f:周波数、fm:移動平均周波数)となっている。その他の点は第一実施形態および第二実施形態と同様である。図9に加算リミット回路32の出力V32の一例を示す。
定常時の周波数偏差Δfは略ゼロであって過渡時のみ無効電力が変化するため、インバータ特性の横軸を周波数偏差Δfにすると、単独運転検出作用は第一実施形態の場合と同等に高速に行なうことが可能であるととともに、より高力率とすることができる。
以上説明したように、上記の第三実施形態に係るインバータの単独運転検出装置および単独運転検出方式によれば、周波数fが上昇したとき無効電力が進み方向に変化し、周波数fが下降したとき無効電力が遅れ方向に変化する函数回路の出力信号と、周波数変化率df/dtが正のとき無効電力が進み方向に変化し周波数変化率df/dtが負のとき無効電力が遅れ方向に変化する函数回路の出力信号との和により無効電力を制御するよう構成し、更にインバータ出力電圧の高調波を検出する回路の出力信号で、周波数変化率df/dtにより無効電力を変化させるゲインを上昇させることにより、より高速にインバータの単独運転を検出することができる。
本実施形態によれば、より早くインバータの単独運転を誤作動なく検出し、新たな系統連系規程に適応可能な、インバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法を提供することができる。
すなわち、第一実施形態乃至第三実施形態に係るインバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法によれば、より早くインバータの単独運転を検出可能なインバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法を提供することができる。
なお、上記の第一実施形態乃至第三実施形態において、周波数検出や周波数変化率の検出は交流電源1サイクル毎で計測するように構成してもよく、より高速化をはかるために交流電源半サイクル毎に計測するように構成してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
θ…電流位相、B…交叉角、fm…移動平均、Δf…周波数偏差、1…直流電源、2…インバータブリッジ、3、3a、3b、3c…リアクトル、4…コンデンサ、4a、4b…フィルタコンデンサ、5、5a、5b…電流検出器、6…コンタクタ、7…遮断器、8…交流電力系統、9…負荷、10…電圧検出器(電圧検出手段)、11、13、13a、13b…増幅器、12…電流基準回路、14…PWM回路、15…駆動部、17…電圧リレー、18…周波数リレー、19…異常検出回路、22…PLL回路、23…位相シフト回路、26…正弦波回路、27…周波数変化率リレー、28…周波数変化率回路(周波数変化率手段)、29…第2函数回路(第2函数手段)、30…周波数回路(周波数手段)、31、38…第1函数回路(第1函数手段)、32…加算リミット回路(加算手段)、33…無効電力基準回路、34…3相変圧器、35…PQ検出回路、36…移動平均回路、37…周波数偏差回路(周波数偏差手段)、40…高調波検出回路(高調波検出手段)、41…判定回路(判定手段)。

Claims (6)

  1. 直流電力を交流電力に変換するとともに、交流電力系統と連系して運転するインバータの単独運転検出装置であって、
    前記交流電力系統および前記インバータから出力された交流電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記交流電力系統および前記インバータから出力された交流電力の電圧から、周波数または周波数変化率の異常を検知するように構成された異常検出手段と、
    前記電圧検出手段で検出された交流電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、
    前記電圧検出手段で検出された交流電圧の周波数変化率を検出する周波数変化率検出手段と、
    前記周波数に対する無効電力あるいは電流位相角の特性函数により、前記周波数が正のときは進み無効電力が流れ、前記周波数が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力あるいは電流位相角の値を演算して出力する第1函数手段と、
    前記周波数変化率に対する無効電力あるいは電流位相角の特性函数により、前記周波数変化率が正のときは進み無効電力が流れ、前記周波数変化率が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力あるいは電流位相角の値を演算して出力する第2函数手段と、
    前記第1函数手段の出力と前記第2函数手段の出力とを加算する加算手段と、
    前記電圧検出手段で検出された交流電圧の高調波電圧を検出する高調波検出手段と、
    前記高調波検出手段で検出された所定次数の高調波電圧が予め設定された基準を超えた場合に前記第2函数手段のゲインを増加させる判定手段と、
    前記加算手段の出力を用いて前記インバータから出力される出力電力を制御するとともに、前記異常検出手段から異常が通知されたときに前記インバータを停止させる駆動手段と、を備えた単独運転検出装置。
  2. 直流電力を交流電力に変換するとともに、交流電力系統と連系して運転するインバータの単独運転検出装置であって、
    前記交流電力系統および前記インバータから出力された交流電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記交流電力系統および前記インバータから出力された交流電力の電圧から、周波数または周波数変化率の異常を検知するように構成された異常検出手段と、
    前記電圧検出手段で検出された交流電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、
    前記電圧検出手段で検出された交流電圧の周波数変化率を検出する周波数変化率検出手段と、
    前記周波数検出手段によって検出された周波数から周波数の移動平均を演算する移動平均手段と、
    前記周波数検出手段によって検出された周波数および前記移動平均から周波数偏差を演算する周波数偏差手段と、
    前記周波数偏差に対する無効電力あるいは電流位相角の特性函数により、前記周波数偏差が正のときは進み無効電力が流れ、前記周波数偏差が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力あるいは電流位相角の値を演算して出力する第1函数手段と、
    前記周波数変化率に対する無効電力あるいは電流位相角の特性函数により、前記周波数が正のときは進み無効電力が流れ、前記周波数変化率が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力あるいは電流位相角の値を演算して出力する第2函数手段と、
    前記第1函数手段の出力と前記第2函数手段の出力とを加算する加算手段と、
    前記電圧検出手段で検出された交流電圧の高調波電圧を検出する高調波検出手段と、
    前記高調波検出手段で検出された所定次数の高調波電圧の絶対値が予め設定された値以上である場合に前記第2函数手段のゲインを増加させる判定手段と、
    前記加算手段の出力を用いて前記インバータから出力される出力電力を制御するとともに、前記異常検出部から異常が通知されたときに前記インバータを停止させる駆動手段と、を備えた単独運転検出装置。
  3. 前記高調波検出手段は、前記電圧検出手段で検出された交流電圧から高調波電圧のスペクトル特性を検出するように構成され、
    前記判定手段は、前記スペクトル特性に基づいて、3次高調波電圧、5次高調波電圧、あるいは、7次高調波電圧の絶対値が予め設定された割合を超えた場合に第2関数手段のゲインを増加させるように構成されている請求項1または請求項2記載の単独運転検出装置。
  4. 前記判定手段は、高調波電圧が予め設定された基準を超えた期間および前記周波数変化率が所定値以下の期間が一定時間以上継続した場合、前記第2函数手段のゲインをさらに大きくするように構成されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の単独運転検出装置。
  5. 直流電力を交流電力に変換するとともに、交流電力系統と連系して運転するインバータの単独運転検出方法であって、
    前記交流電力系統および前記インバータから出力された交流電圧の周波数を検出し、
    検出された周波数から周波数変化率を演算し、
    前記周波数に対する無効電力あるいは電流位相角の第1特性函数により、前記周波数が正のときは進み無効電力が流れ、前記周波数が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力あるいは電流位相角の値を演算し、
    前記周波数変化率に対する無効電力あるいは電流位相角の第2特性函数により、前記周波数が正のときは進み無効電力が流れ、前記周波数変化率が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力あるいは電流位相角の値を演算し、
    前記第1特性函数により演算された無効電力あるいは電流位相角と、前記第2特性関函数により演算された無効電力あるいは電流位相角とを加算し、
    加算後の無効電力あるいは位相角の値を用いて前記インバータから出力される出力電力を制御し、
    前記交流電力系統および前記インバータから出力された交流電力の電圧から、周波数または周波数変化率の異常か否か検知し、
    周波数または周波数変化率の異常が検知されたときに前記インバータを停止させる単独運転検出方法であって、
    前記インバータから出力された交流電圧の高調波電圧を検出し、検出された所定次数の高調波電圧の絶対値が予め設定された値以上である場合に前記第2特性函数のゲインを増加させる単独運転検出方法。
  6. 直流電力を交流電力に変換するとともに、交流電力系統と連系して運転するインバータの単独運転検出方法であって、
    前記交流電力系統および前記インバータから出力された交流電圧の周波数を検出し、
    検出された周波数から周波数の移動平均を演算し、
    検出された周波数から周波数変化率を演算し、
    検出された周波数および前記移動平均から周波数偏差を演算し、
    前記周波数偏差に対する無効電力あるいは電流位相角の第1特性函数により、前記周波数が正のときは進み無効電力が流れ、前記周波数が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力あるいは電流位相角の値を演算し、
    前記周波数変化率に対する無効電力あるいは電流位相角の第2特性函数により、前記周波数が正のときは進み無効電力が流れ、前記周波数変化率が負のときは遅れ無効電力が流れるように無効電力あるいは電流位相角の値を演算し、
    前記第1特性函数により演算された無効電力あるいは電流位相角と、前記第2特性函数により演算された無効電力あるいは電流位相角とを加算し、
    加算後の無効電力あるいは位相角の値を用いて前記インバータから出力される出力電力を制御し、
    前記交流電力系統および前記インバータから出力された交流電力の電圧から、周波数または周波数変化率の異常か否か検知し、
    周波数または周波数変化率の異常が検知されたときに前記インバータを停止させる単独運転検出方法であって、
    前記インバータから出力された交流電圧の高調波電圧を検出し、検出された所定次数の高調波電圧の絶対値が予め設定された値以上である場合に前記第2特性函数のゲインを増加させる単独運転検出方法。
JP2010185488A 2010-08-20 2010-08-20 単独運転検出装置および単独運転検出方法 Expired - Fee Related JP5783694B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010185488A JP5783694B2 (ja) 2010-08-20 2010-08-20 単独運転検出装置および単独運転検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010185488A JP5783694B2 (ja) 2010-08-20 2010-08-20 単独運転検出装置および単独運転検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012044815A true JP2012044815A (ja) 2012-03-01
JP5783694B2 JP5783694B2 (ja) 2015-09-24

Family

ID=45900484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010185488A Expired - Fee Related JP5783694B2 (ja) 2010-08-20 2010-08-20 単独運転検出装置および単独運転検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5783694B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014003743A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Toshiba It & Control Systems Corp 単独運転検出方法および単独運転検出装置
JP2015220835A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 シャープ株式会社 電力変換装置
JP2016086574A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 三菱電機株式会社 単独運転検出用の制御装置、および単独運転検出装置
JP2016101066A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 株式会社エヌエフ回路設計ブロック 単独運転検出装置とその方法並びに分散型電源装置
JP2018533354A (ja) * 2015-11-05 2018-11-08 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. マルチチャネル・インバータ・システム
JP2019146400A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 アイシン精機株式会社 単独運転検出装置

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07303333A (ja) * 1994-04-28 1995-11-14 Sanyo Electric Co Ltd 単独運転検出方法
JPH07336897A (ja) * 1994-06-03 1995-12-22 Nissin Electric Co Ltd 分散電源用インバータ装置及びその制御方法
JPH089650A (ja) * 1994-04-22 1996-01-12 Nippon Electric Ind Co Ltd 系統連系インバータ・システム
JPH0870534A (ja) * 1994-08-26 1996-03-12 Sanyo Electric Co Ltd 単独運転検出装置
JPH08149841A (ja) * 1994-11-25 1996-06-07 Sanyo Electric Co Ltd 系統連系システム
JPH09322409A (ja) * 1996-03-29 1997-12-12 Mitsubishi Electric Corp 系統連系インバータ装置
JP2796035B2 (ja) * 1993-04-22 1998-09-10 東芝エフエーシステムエンジニアリング株式会社 インバータの系統連系保護方法およびその装置
JPH11127542A (ja) * 1997-10-21 1999-05-11 Omron Corp インバータの単独運転検出方法およびその装置並びにパワーコンディショナ
JP2001268802A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Mitsubishi Electric Corp 分散型電源の系統連系保護方法およびその装置
JP2007318928A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Sanken Electric Co Ltd インバータ装置
JP2008054395A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Omron Corp 単独運転検出装置
JP2009136095A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Omron Corp 単独運転検出方法、制御装置、単独運転検出装置および分散型電源システム
JP2010074943A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Kansai Electric Power Co Inc:The 単独運転検出方法および単独運転検出装置
JP2010115094A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Toshiba Corp インバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2796035B2 (ja) * 1993-04-22 1998-09-10 東芝エフエーシステムエンジニアリング株式会社 インバータの系統連系保護方法およびその装置
JPH089650A (ja) * 1994-04-22 1996-01-12 Nippon Electric Ind Co Ltd 系統連系インバータ・システム
JPH07303333A (ja) * 1994-04-28 1995-11-14 Sanyo Electric Co Ltd 単独運転検出方法
JPH07336897A (ja) * 1994-06-03 1995-12-22 Nissin Electric Co Ltd 分散電源用インバータ装置及びその制御方法
JPH0870534A (ja) * 1994-08-26 1996-03-12 Sanyo Electric Co Ltd 単独運転検出装置
JPH08149841A (ja) * 1994-11-25 1996-06-07 Sanyo Electric Co Ltd 系統連系システム
JPH09322409A (ja) * 1996-03-29 1997-12-12 Mitsubishi Electric Corp 系統連系インバータ装置
JPH11127542A (ja) * 1997-10-21 1999-05-11 Omron Corp インバータの単独運転検出方法およびその装置並びにパワーコンディショナ
JP2001268802A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Mitsubishi Electric Corp 分散型電源の系統連系保護方法およびその装置
JP2007318928A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Sanken Electric Co Ltd インバータ装置
JP2008054395A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Omron Corp 単独運転検出装置
JP2009136095A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Omron Corp 単独運転検出方法、制御装置、単独運転検出装置および分散型電源システム
JP2010074943A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Kansai Electric Power Co Inc:The 単独運転検出方法および単独運転検出装置
JP2010115094A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Toshiba Corp インバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014003743A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Toshiba It & Control Systems Corp 単独運転検出方法および単独運転検出装置
JP2015220835A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 シャープ株式会社 電力変換装置
JP2016086574A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 三菱電機株式会社 単独運転検出用の制御装置、および単独運転検出装置
JP2016101066A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 株式会社エヌエフ回路設計ブロック 単独運転検出装置とその方法並びに分散型電源装置
JP2018533354A (ja) * 2015-11-05 2018-11-08 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. マルチチャネル・インバータ・システム
US11088632B2 (en) 2015-11-05 2021-08-10 Futurewei Technologies, Inc. Multi-channel inverter systems including coupled inductors
JP2019146400A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 アイシン精機株式会社 単独運転検出装置
JP7081201B2 (ja) 2018-02-22 2022-06-07 株式会社アイシン 単独運転検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5783694B2 (ja) 2015-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5589085B2 (ja) 電力変換装置
US9331487B2 (en) Method and apparatus for islanding detection for grid tie converters
JP5893057B2 (ja) 単独運転検出装置及び単独運転検出方法
JP5783694B2 (ja) 単独運転検出装置および単独運転検出方法
US9673733B2 (en) Control apparatus for photovoltaic inverter
JP5645622B2 (ja) 単独運転検出装置および単独運転検出方法
CN106058911B (zh) 电网连接的发电系统和相关直交转换装置中孤岛的检测法
JP6030263B1 (ja) 系統連系用電力変換装置、及びその出力電流制御方法
JP6200196B2 (ja) インバータ装置
JP6031266B2 (ja) 単独運転検出方法および単独運転検出装置
JP5398233B2 (ja) インバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法
JP5608809B2 (ja) 電力変換装置
US20100327822A1 (en) Distributed power supply system
JP5505145B2 (ja) 単独運転検出装置
JP2011188690A (ja) インバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法
JP2018023239A (ja) 電力変換装置
JP6228854B2 (ja) 電力変換器、負荷装置、及び、制御方法
WO2016113838A1 (ja) インバータの制御装置
JP5776308B2 (ja) 系統連系電力変換装置
JP4983471B2 (ja) 系統連系インバータ装置
KR20090100704A (ko) 태양 광 발전 시스템용 인버터
JPH06245388A (ja) 系統連系インバータの逆充電保護装置
JP6658012B2 (ja) 電力変換装置
WO2018020666A1 (ja) 電力変換装置及びその制御方法
JPH077857A (ja) インバータの系統連系保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130402

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131205

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131212

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140109

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140528

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150406

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150721

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees