JP2019146400A - 単独運転検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単独運転機能の動作中におけるFRT機能の誤動作を抑制することが可能な単独運転検出装置を提供すること。【解決手段】単独運転検出装置100は、系統電圧Vgridの半周期毎に発生するゼロクロスタイミングに基づいて系統周波数fgridを算出する系統周波数算出部101と、系統周波数算出部101によって算出された系統周波数fgridの変化傾向が一方向であり、又は、連続する系統周波数fgridで系統電圧Vgridに関連する物理量である電圧値の変化傾向が一方向であり、且つ、変化傾向が一定時間Tc継続している場合に単独運転状態と判定する単独運転検出部108と、を備える【選択図】図2

Description

本発明は、分散型電源の単独運転検出装置に関する。
従来から、例えば、下記特許文献1に開示された単独運転検出装置及び単独運転検出方法(以下、単に「従来装置等」と称呼する。)が知られている。この従来装置等は、系統電圧の周波数偏差に応じて無効電力注入量を算出する無効電力注入量算出部と、系統電圧の位相角度に同期した基準系統電圧信号を生成する第一のPLL処理部と、逆潮流電流の位相角度に同期した基準逆潮流電流信号を生成する第二のPLL処理部とを備えるとともに、基準系統電圧信号及び基準逆潮流電流信号の位相差に基づいて帰還信号を生成する帰還信号生成部と、無効電力注入量に対応する無効電流指令値と期間信号生成部で生成された帰還信号とに基づいてインバータに対する出力電流指令値を帰還制御する無効電流制御部と、無効電流流入時の系統電源の電気量に基づいて単独運転状態であるか否かを検出する単独運転検出部と、を備えている。
特開2015−133785号公報
上記従来装置等では、単独運転検出部は、パワーコンディショナーが出力する周波数と、計測した系統電源の周波数の双方が連続して一方向に所定時間継続して変化する傾向を有することを単独運転検出の条件としている。これにより、上記従来装置等では、系統電源の位相急変時や瞬時停電(残電圧が20%未満)による位相急変時に単独運転検出の誤検出を回避するようになっている。
ところで、FRT機能と単独運転検出機能とは相反する機能であり、FRT機能の動作中に単独運転を誤検出しないこと、及び、単独運転機能の動作中にFRT機能を誤検出しないことを満足して、機能(制御)の相互干渉が生じないことが重要である。この点に関し、上記従来装置等は、FRT機能の動作中に単独運転を誤検出しないことについては満足する。しかしながら、上記従来装置等では、単独運転機能の動作中にFRT機能を誤検出しないことについては、満足しない場合がある。例えば、分散型電源システムが複数台のパワーコンディショナー(インバータ)を有しており、一つのインバータだけが系統電源に対する接続状態が異なる場合、接続状態の異なるインバータにおける系統周波数の計測が遅れ、その結果、単独運転の検出半周期以上遅れる可能性がある。
この場合、分散型電源システムにおける系統電源に停電が発生すると、検出の遅れたインバータ以外のインバータの出力が停止するため系統電圧が低下する。これにより、瞬時停電と同じ現象となり、検出の遅れた一つのインバータは、瞬時停電と誤判定することによってFRT機能が誤動作し、単独運動を検出することができない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。即ち、本発明の目的は、単独運転機能の動作中におけるFRT機能の誤動作を抑制することが可能な単独運転検出装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係るノイズ除去回路の発明は、系統電源と、直流電力を発電する発電装置と、発電装置からの直流電力を交流電力に変換して出力するインバータと、系統電源とインバータとの間に配設されて開閉可能な系統連系用リレーと、を備えた分散型電源に適用される単独運転検出装置であって、系統電圧の半周期毎に発生するゼロクロスタイミングに基づいて系統周波数を算出する系統周波数算出部と、系統周波数算出部によって算出された系統周波数に基づいて無効電力の無効電力位相角を算出する無効電力注入制御部と、系統電圧、系統周波数、及び、インバータから出力される出力電流に基づいて基準正弦波を生成するPLL制御部と、無効電力注入制御部によって算出された無効電力位相角と、PLL制御部によって生成された基準正弦波と、に基づいてインバータに対する出力正弦波を生成する出力正弦波生成部と、出力正弦波生成部によって生成された出力正弦波に基づいてインバータを制御するインバータ制御部と、系統周波数算出部によって算出された系統周波数の変化傾向が一方向であり、又は、連続する系統周波数で系統電圧に関連する物理量の変化傾向が一方向であり、且つ、変化傾向が一定時間継続している場合に単独運転状態と判定する単独運転検出部と、を備える。
これによれば、系統周波数算出部は系統電圧の半周期毎に発生するゼロクロスタイミングに基づいて系統周波数を算出することができ、単独運転検出部は系統周波数算出部によって半周期毎に算出される系統周波数の変化傾向が一方向であり、且つ、この変化傾向が一定時間継続している、又は、連続する系統周波数で系統電圧に関連する物理量の変化傾向が一方向であり、且つ、この変化傾向が一定時間継続している場合に、単独運転状態であることを判定することができる。
従って、系統電圧の半周期のタイミングで系統周波数の変化傾向又は系統電圧の変化傾向を判定することができるため、例えば、系統電源の相が異なるように接続されたインバータが存在する場合であっても、系統電源の相が正しく接続されたインバータと同じタイミングで単独運転を検出することができる。従って、系統電源の相が異なるように接続されたインバータであっても、このインバータのFRT機能が作動する前に単独運転状態を適切に検出することができる。これにより、単独運転機能の動作中におけるFRT機能の誤動作を抑制することが可能となる。
実施形態に係る単独運転検出装置の適用可能な分散型電源システムの構成を示す概略図である。 実施形態に係る単独運転検出装置の構成を示す図である。 図2の系統周波数算出部が算出する系統周波数を説明するための図である。 図2の系統周波数算出部が算出する第一系統周波数を説明するための図である。 図2の系統周波数算出部が算出する第二系統周波数を説明するための図である。 図2の単独運転検出装置が実行する単独運転検出プログラムを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態において、本発明による単独運転検出装置100は、分散型電源システム10に適用される。分散型電源システム10は、供給源であって電力を供給する発電装置及び系統電源を連系し、又は、解列するように構成される。ここで、系統電源は、電気事業者(例えば、電力会社等)が保有する商用の配電線網から供給される交流の電源である。尚、系統電源は、単相であっても、多相(例えば、三相)であっても良い。先ず、分散型電源システム10から説明する。
(分散型電源システム10の構成)
分散型電源システム10は、発電装置である燃料電池11、コンバータ12、インバータ13、平滑回路14、解列リレー15及び制御装置16を備えている。燃料電池11は、直流電力を発電する発電装置である。コンバータ12は、燃料電池11からの直流電圧を昇圧してインバータ13に出力する。コンバータ12は、図示しないリアクトル、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)のようなスイッチング素子、ダイオード、コンデンサ等により構成されている。コンバータ12の入力側端子12aは、燃料電池11の正極側に接続され、コンバータ12の入力側端子12bは、燃料電池11の負極側に接続されている。
コンバータ12の出力側端子12cは、電線17を介してインバータ13の入力側端子13aに接続されている。コンバータ12の出力側端子12dは、電線18を介してインバータ13の入力側端子13bに接続されている。図示しない電圧センサの検出信号が制御装置16に入力されており、制御装置16は、演算処理を行って決定したデューティー比のパルス信号をスイッチング素子のゲートに与えることにより、コンバータ12の出力電圧が所定の電圧になるフィードバック制御を行っている。電線17と電線18との間には、キャパシタ19が設けられている。
インバータ13は、コンバータ12即ち燃料電池11からの直流電力を交流電力に変換して、系統電源20側、より具体的には、系統電源20に接続された配電盤24に出力する。インバータ13は、入力側端子13a,13b及び出力側端子13c,13dを備えている。インバータ13の出力側端子13cには、配電盤24を介して系統電源20の複数相に対応する例えばU相20uに接続された電線21が接続されている。インバータ13の出力側端子13dには、配電盤24を介して系統電源20の複数相に対応する例えばV相20vに接続された電線22が接続されている。尚、配電盤24には、系統電源20のN相20nが接続されている。
インバータ13は、IGBTのような第一〜第四スイッチング素子13e〜13hをフルブリッジ接続して構成される。第一及び第二スイッチング素子13e,13fは、入力側端子13aと入力側端子13bとの間に直列に接続されている。第一スイッチング素子13eと第二スイッチング素子13fとの接続点は、出力側端子13cに接続されている。第三及び第四スイッチング素子13g,13hは、入力側端子13aと入力側端子13bとの間に直列に接続されている。第三及び第四スイッチング素子13g,13hは、第一及び第二スイッチング素子13e,13fに対して並列に接続されている。第三スイッチング素子13gと第四スイッチング素子13hとの接続点は、出力側端子13dに接続されている。
インバータ13は、制御装置16によってその動作が制御されている。具体的には、インバータ13は、制御装置16からのPWM制御に従って各第一〜第四スイッチング素子13e〜13hをスイッチングして、コンバータ12からの直流電力を交流電力に変換するものである。このように、インバータ13は、変換した交流電力を電線21,22に出力する。
平滑回路14は、リアクトル14a,14bと、キャパシタ14cと、によって構成されている。リアクトル14a、14bは、各電線21,22にそれぞれ設けられている。キャパシタ14cは、数μF程度の電気容量を有し、リアクトル14a,14bと系統電源20との間にて各電線21,22を接続する接続電線23に設けられている。平滑回路14は、インバータ13から出力された交流電力を平滑化してインバータ13の出力電圧を正弦波状の波形にし、各電線21,22を介して系統電源20に接続された配電盤24に出力する。
ここで、コンバータ12、インバータ13及び平滑回路14は、パワーコンディショナーPCを構成する。又、燃料電池11及びパワーコンディショナーPCは、それぞれ、複数台設けられた場合、系統電源20との間で、多数台連系を構成する。以下の説明においては、分散型電源システム10が多数台連系の場合を例示して説明する。
解列リレー(系統連系用リレー)15は、第一解列リレー15a及び第二解列リレー15bによって構成されている。解列リレー15は、各電線21,22にそれぞれ設けられるリレーであって、接続電線23との接点と系統電源20との間に配設されて開閉可能な常開型のリレーである。第一解列リレー15a及び第二解列リレー15bは、それぞれ制御装置16からの制御信号によってその動作(接続状態/開放状態)が制御されている。
具体的には、電線21,22のうちの一方の電線21に第一解列リレー15aが配置され、他方の電線22に第二解列リレー15bが配置されている。第一解列リレー15a及び第二解列リレー15bが接続状態になると、発電装置である燃料電池11と系統電源20とが連系され、第一解列リレー15a及び第二解列リレー15bが開放状態になると、燃料電池11と系統電源20とが解列されることになる。このように、系統連系用リレーである解列リレー15が制御装置16によって制御されることで、分散型電源システム10即ち燃料電池11と系統電源20とは連系又は解列され、負荷25への電力供給が制御される。
制御装置16は、マイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続された入出力インターフェース、CPU、RAM及びROM(何れも図示省略)を備えている。CPUは、コンバータ12、インバータ13を制御したり、解列リレー15を開閉制御したりする。又、制御装置16は、本発明の単独運転検出装置を構成する。このため、CPUは、後述する単独運転検出プログラムを実行するようになっている。RAMは後述する単独運転検出プログラムを含む各種プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものであり、ROMは後述する単独運転検出プログラム及び各種プログラムを記憶するものである。
負荷25は、系統電源20の複数相に対応する複数の供給線である供給線26、供給線27及び供給線28を介して、配電盤24、即ち、電源である燃料電池11及び系統電源20の少なくとも一方に接続されている。ここで、供給線26は配電盤24を介して系統電源20のU相20uに接続され、供給線27は配電盤24を介して系統電源20のN相20nに接続され、供給線28は配電盤24を介して系統電源20のV相20vに接続されている。負荷25は、電気を駆動源とし、例えば、家庭用電気機器(電化製品等)や産業用電気機器(ロボット等)が挙げられる。負荷25には、負荷25の作動を制御するために数μF程度の電気容量を有するキャパシタ25aが組み込まれている。尚、負荷25は、一つであっても複数であっても良い。
分散型電源システム10においては、発電装置である燃料電池11が発電を開始するまでは、第一解列リレー15a及び第二解列リレー15bは開放状態であり、系統電源20の交流電力が負荷25に供給される。燃料電池11が発電を開始し、系統電源20の交流電力と同等の交流電力をインバータ13から出力可能になると、制御装置16は、第一解列リレー15a及び第二解列リレー15bを接続状態に切り替える。これにより、燃料電池11と系統電源20とが連系され、燃料電池11の出力電力が負荷25に供給される。
一方、分散型電源システム10においては、負荷25で消費される消費電力が燃料電池11の発電量より多い場合、電力の不足分が系統電源20から負荷25に供給される。又、燃料電池11の発電量が負荷25で消費される消費電力よりも多く、且つ、余剰電力を配電線網へ逆潮流させることが許可されている場合、余剰電力は、系統電源20の配電線網に供給される。又、制御装置16は、例えば、系統電源20に停電等の異常を検知すると、第一解列リレー15a及び第二解列リレー15bを開放状態に切り替えることにより、燃料電池11と系統電源20とが解列される。
ところで、分散型電源システム10は、系統電源20の系統周波数が変動する系統擾乱や瞬時停電(例えば、0.3秒以内の残電圧20%未満)が発生した場合でも、コンバータ12及びインバータ13から構成されるパワーコンディショナーPCの運転を継続する機能であるFRT(Fault Ride Through)を有している。加えて、分散型電源システム10は、系統電源20において発生した停電を検出し、停電の発生後においてもパワーコンディショナーPC(即ち、燃料電池11)が発電を継続している状態を0.2秒以内に検出する単独運転機能を有している。このため、分散型電源システム10は、単独運転検出装置100を備えている。
(単独運転検出装置100の構成)
単独運転検出装置100は、パワーコンディショナーPCの制御系や外部に付加した抵抗等により常時電圧や周波数に変動を与えておき単独運転移行時に顕著になる変動を検出する方式である能動的方式により単独運転を検出する。具体的に、単独運転検出装置100は、後述するように、出力に周期的な無効電力変動を与え、単独運転移行時に発生する周波数変動を検出する無効電力変動方式を採用する。
単独運転検出装置100は、図1に示すように、制御装置16に接続されている。単独運転検出装置100は、図2に示すように、系統周波数算出部101と、高調波算出部102と、無効電力注入制御部103と、PLL制御部104と、出力正弦波生成部105と、インバータ制御部106と、PWM制御部107と、単独運転検出部108と、を備えている。
系統周波数算出部101は、系統電源20のUV間の系統電圧Vgridを入力し、系統電圧Vgridの半周期毎に発生するゼロクロスタイミングに基づいて系統周波数fgridを算出するものであり、交流電圧を分圧する分圧回路(図示省略)と分圧信号を二値化する二値化回路(図示省略)とを含むゼロクロス検出回路(図示省略)を備えている。
具体的に、系統周波数算出部101は、系統電圧Vgridを抵抗分圧した系統電圧波形を、電圧値ゼロを閾値として二値化回路で二値化することにより系統周波数に対応した方形波によって表される周波数検出信号が得られる。系統電圧Vgridに対応する系統周波数fgridは、連続する周波数検出信号の立下りエッジと立ち上がりエッジとの中間値の間の時間差を、所定のサンプリング周波数でカウントすることによって算出される。
本実施形態において、系統周波数算出部101は、図3に示すように、系統電圧Vgridの立下りに伴って電圧値ゼロを下回った周波数検出信号における中間値の時間差に基づいて算出される系統周波数fgridを第一系統周波数fgridAとし、第一系統周波数fgridAを周波数検出信号の立ち上がりエッジに合わせて算出する。又、系統周波数算出部101は、系統電圧Vgridの立ち上がりに伴って電圧値ゼロを上回った周波数検出信号における中間値の時間差に基づいて算出される系統周波数fgridを第二系統周波数fgridBとし、第二系統周波数fgridBを周波数検出信号の立下りエッジに合わせて算出する。
ここで、第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridBの算出を具体的に説明する。図4に示すように、第一系統周波数fgridAは、算出タイミングである周波数検出信号の立ち上がりエッジよりも前における中間値に基づいて算出される。このため、第一系統周波数fgridAは、中間値の間に存在する周波数検出信号のHiパルスの時間Ttと、Hiパルスよりも前に存在する周波数検出信号のLoパルスの時間Th1の半分と、Hiパルスよりも後に存在する周波数検出信号のLoパルスの時間Th2の半分と、を合算した時間の逆数として算出される。即ち、第一系統周波数fgridAは、下記式1に従って算出される。
fgridA=1/(Tt+Th1/2+Th2/2) …式1
又、図5に示すように、第二系統周波数fgirdBは、算出タイミングである周波数検出信号の立下りエッジよりも前における中間値に基づいて算出される。このため、第二系統周波数fgridBは、中間値の間に存在する周波数検出信号のLoパルスの時間Thと、Loパルスよりも前に存在する周波数検出信号のHiパルスの時間Tt1の半分と、Loパルスよりも後に存在する周波数検出信号のHiパルスの時間Tt2の半分と、を合算した時間の逆数として算出される。即ち、第二系統周波数fgridBは、下記式2に従って算出される。
fgridB=1/(Th+Tt1/2+Tt2/2) …式2
高調波算出部102は、図2に示すように、系統電圧Vgridを入力し、系統電圧Vgridに重畳した高調波成分に伴う高調波電圧THDを算出する。尚、高調波電圧THDの算出に際しては、周知の算出方法に従って、所定の次数までの総合高調波電圧実効値を求めることが好ましい。
無効電力注入制御部103は、系統周波数算出部101から系統周波数fgrid即ち第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridBを入力するとともに、高調波算出部102から高調波電圧THDを入力する。そして、無効電力注入制御部103は、入力した第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridBと、高調波電圧THDと、に基づいて、無効電力位相角θを算出して出力する。
このため、無効電力注入制御部103は、周波数対応無効電力注入量算出部としての周波数フィードバック部103aと、ステップ無効電力注入量算出部としてのステップ注入部103bと、を備えて構成されている。周波数フィードバック部103aは、系統周波数算出部101によって算出された第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridBのそれぞれに基づいて、周波数偏差ΔfgridA及び周波数偏差ΔfgridBを算出する。
ここで、単独運転検出装置100は、能動的方式を採用している。このため、周波数フィードバック部103aは、例えば、前回までに出力した無効電力位相角θが反映されて系統周波数算出部101によって算出された第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridBをフィードバックとして入力し、系統周波数算出部101によって算出された第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridBとの差分を、それぞれ、周波数偏差ΔfgridA及び周波数偏差ΔfgridBとして算出する。
周波数フィードバック部103aは、周波数偏差ΔfgridA及び周波数偏差ΔfgridBの増大に伴って増大する無効電力注入量に対応する無効電力位相角θを、今回算出した周波数偏差ΔfgridA及び周波数偏差ΔfgridBを用いて算出する。尚、この場合、周波数フィードバック部103aは、周波数偏差ΔfgridA及び周波数偏差ΔfgridBと無効電力位相角θとの関係を定めた関数を参照したり、周波数偏差ΔfgridA及び周波数偏差ΔfgridBと無効電力位相角θとの関係を定めたマップを参照したりすることにより、無効電力位相角θを算出して出力する。
ステップ注入部103bは、高調波算出部102によって算出された高調波成分即ち高調波電圧THDが変動する場合に、電流位相が一定方向で一定量となる無効電力注入量に対応する無効電力位相角θを算出する。ステップ注入部103bは、高調波電圧THDが変動している場合、例えば、無効電力をパワーコンディショナーPCから見て電流位相を遅らせる方向、即ち、周波数が低下するように、無効電力位相角θを算出して出力する。
PLL制御部104は、位相同期回路であり、系統電圧Vgrid、インバータ13から出力されたインバータ出力電流Iinv、及び、系統周波数算出部101によって算出された系統周波数fgrid(第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridB)を入力する。そして、PLL制御部104は、入力された系統電圧Vgridの位相角度に同期した基準正弦波Sbaseを算出する。尚、PLL制御部104は、周知の位相同期回路を用いることができるため、詳細な処理内容の説明を省略する。
出力正弦波生成部105は、無効電力注入制御部103から出力された無効電力位相角θを入力するとともに、PLL制御部104から出力された基準正弦波Sbaseを入力する。そして、出力正弦波生成部105は、基準正弦波Sbaseと無効電力位相角θとを合成して(加算して)、インバータ出力正弦波Sinvを生成し、インバータ出力正弦波Sinvをインバータ制御部106に出力する。
インバータ制御部106は、出力正弦波生成部105からインバータ出力正弦波Sinvを入力するとともに、コンバータ12から直流電圧Vdcを入力する。そして、インバータ制御部106は、インバータ出力正弦波Sinvとなるように、インバータ13に対する制御値、即ち、デューティー比Dutyを生成する。インバータ制御部106は、生成したデューティー比DutyをPWM制御部107に出力する。
PWM制御部107は、インバータ制御部106から入力したデューティー比Dutyに基づき、インバータ13の第一スイッチング素子13e、第二スイッチング素子13f、第三スイッチング素子13g及び第四スイッチング素子13hに対する制御信号を生成する。そして、PWM制御部107は、バッファー回路(図示省略)を介して、第一スイッチング素子13e〜第四スイッチング素子13hのそれぞれに制御信号を出力する。
単独運転検出部108は、無効電力が注入されたときの系統電源20の系統周波数fgrid(第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridB)、系統電圧Vgrid、高調波電圧THD等に基づいて単独運転状態であるか否かを検出する。このため、単独運転検出部108には、系統周波数算出部101によって算出された第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridBが入力されるとともに、高調波算出部102によって算出された高調波電圧THDが入力される。
上述したように、系統周波数算出部101は、系統電圧Vgridの半周期毎に第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridBを連続して算出している。系統電源20が正常状態(例えば、停電等が発生していない状態)であれば、連続して算出される第一系統周波数fgridAはそれぞれ変化することなく推移し、連続して算出される第二系統周波数fgridBもそれぞれ変化することなく推移する。一方、系統電源20が異常状態(例えば、停電や瞬停等が発生した状態)であれば、連続して算出される第一系統周波数fgridAは例えば周波数が増大するように一方向に変化する傾向を有し、第二系統周波数fgridBも例えば周波数が増大するように一方向に変化する傾向を有する。
そこで、単独運転検出部108は、第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridBの変化傾向(変化量や傾き等)が一方向であり、又は、連続する第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridBのそれぞれで系統電源20の系統電圧Vgridに関連する物理量である電圧値(高調波電圧THDを含む)や電流の変化傾向(変化量や傾き等)が一方向であり、且つ、変化傾向が一定時間Tc(数十ミリ秒程度であって、例えば、サンプリング周期において数周期程度)継続している場合に単独運転状態であると判定する。このように、単独運転検出部108が一方向の変化傾向が一定時間Tc継続しているか否かを判定することにより、単独運転は精度よく検出される。
ここで、単独運転検出装置100においては、系統周波数算出部101(より詳しくは、マイクロコンピュータ)及び単独運転検出部108(より詳しくは、マイクロコンピュータ)が協働して図5に示す単独運転検出プログラムを実行することにより、単独運転を検出する。即ち、単独運転検出装置100の系統周波数算出部101及び単独運転検出部108は、ステップS10にて単独運転検出プログラムの実行を開始する。
系統周波数算出部101は、続くステップS11にて、第一系統周波数fgridAを算出するために系統電圧VgridのLoパルスの時間Th2の計測が完了したか否かを判定する。即ち、系統周波数算出部101は、Loパルスの時間Th2の計測が完了していれば、「Yes」と判定してステップS12に進む。そして、系統周波数算出部101は、ステップS12において、前記式1に従って第一系統周波数fgridAを算出してステップS15に進む。
一方、系統周波数算出部101は、前記ステップS11の判定処理において、未だLoパルスの時間Th2の計測が完了していなければ、「No」と判定してステップS13に進む。ステップS13においては、系統周波数算出部101は、第二系統周波数fgridBを算出するために系統電圧VgridのHiパルスの時間Tt2の計測が完了したか否かを判定する。即ち、系統周波数算出部101は、Hiパルスの時間Tt2を計測が完了していれば、「Yes」と判定してステップS14に進む。そして、系統周波数算出部101は、ステップS14において、前記式2に従って第二系統周波数fgridBを算出してステップS15に進む。一方、系統周波数算出部101は、前記ステップS13の判定処理において、未だHiパルスの時間Tt2の計測が完了していなければ、「No」と判定してステップS15に進む。
ステップS15においては、単独運転検出部108は、単独運転を判定するための条件、即ち、第一系統周波数fgridA(図3に示すfgridA(n−1)、fgridA(n)、fgridA(n+1))及び第二系統周波数fgridB(図3に示すfgridB(n−1)、fgridB(n)、fgridB(n+1))の変化傾向が一方向であり、又は、連続する第一系統周波数fgridA(図3に示すfgridA(n−1)、fgridA(n)、fgridA(n+1))及び第二系統周波数fgridB(図3に示すfgridB(n−1)、fgridB(n)、fgridB(n+1))のそれぞれで系統電源20の系統電圧Vgridの電圧値(高調波電圧THDを含む)が一方向であり、且つ、変化傾向が一定時間Tc継続しているか否かを判定する。即ち、単独運転検出部108は、上記条件が成立していれば、「Yes」と判定してステップS16に進み、単独運転を検出する。一方、単独運転検出部108は、上記条件が成立していなければ、「No」判定してステップS17に進み、単独運転検出プログラムの実行を一旦終了する。そして、所定の短い時間の経過後、再び、前記ステップS10にて、単独運転検出プログラムの実行を開始する。
以上の説明からも理解できるように、上記実施形態の単独運転検出装置100によれば、系統電源20と、直流電力を発電する発電装置である燃料電池11と、燃料電池11からコンバータ12を介して出力された直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ13(パワーコンディショナーPC)と、系統電源20とインバータ13との間に配設されて開閉可能な系統連系用リレーである解列リレー15と、を備えた分散型電源に適用される単独運転検出装置であって、系統電圧Vgridの半周期毎に発生するゼロクロスタイミングに基づいて系統周波数fgridを算出する系統周波数算出部101と、系統周波数算出部101によって算出された系統周波数fgridに基づいて無効電力の無効電力位相角θを算出する無効電力注入制御部103と、系統電圧Vgrid、系統周波数fgrid、及び、インバータ13から出力されるインバータ出力電流Iinvに基づいて基準正弦波Sbaseを生成するPLL制御部104と、無効電力注入制御部103によって算出された無効電力位相角θと、PLL制御部104によって生成された基準正弦波Sbaseと、に基づいてインバータ13に対するインバータ出力正弦波Sinvを生成する出力正弦波生成部105と、出力正弦波生成部105によって生成されたインバータ出力正弦波Sinvに基づいてインバータ13を制御するインバータ制御部106と、系統周波数算出部101によって算出された系統周波数fgridの変化傾向が一方向であり、又は、連続する系統周波数fgridで系統電圧Vgridに関連する物理量である電圧値の変化傾向が一方向であり、且つ、変化傾向が一定時間Tc継続している場合に単独運転状態と判定する単独運転検出部108と、を備える。
この場合、無効電力注入制御部103は、第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridB(系統周波数fgrid)に基づいて得られる周波数偏差ΔfgridA及び周波数偏差ΔfgridBの増大に伴って増大する無効電力注入量に対応する無効電力位相角θを、系統周波数算出部101によって算出された第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridB(系統周波数fgrid)を用いて算出する周波数対応無効電力注入量算出部である周波数フィードバック部103aと、系統電圧Vgridの高調波成分である高調波電圧THDが変動する場合に電流位相が一定方向で一定量となる無効電力注入量に対応する無効電力位相角θを算出するステップ無効電力注入量算出部であるステップ注入部103bと、を有する。
これらによれば、系統周波数算出部101は系統電圧Vgridの半周期毎に発生するゼロクロスタイミングに基づいて系統周波数fgridを算出することができ、単独運転検出部108は系統周波数算出部101によって半周期毎に算出される系統周波数fgridの変化傾向(変化量や傾き)が一方向であり、且つ、この変化傾向が一定時間Tc継続している、又は、連続する系統周波数fgridで系統電圧Vgridに関連する物理量である電圧値の変化傾向(変化量や傾き)が一方向であり、且つ、この変化傾向が一定時間Tc継続している場合に、単独運転状態であることを判定することができる。
従って、系統電圧Vgridの半周期のタイミングで系統周波数fgridの変化傾向又は系統電圧Vgridの変化傾向を判定することができるため、例えば、系統電源20の相が異なるように接続されたインバータ13(パワーコンディショナーPC)が存在する場合であっても、系統電源20の相が正しく接続されたインバータ13(パワーコンディショナーPC)と同じタイミングで単独運転を検出することができる。従って、系統電源20の相が異なるように接続されたインバータ13(パワーコンディショナーPC)であっても、このインバータ13(パワーコンディショナーPC)のFRT機能が作動する前に単独運転状態を適切に検出することができる。これにより、単独運転機能の動作中におけるFRT機能の誤動作を抑制することが可能となる。
この場合、系統周波数算出部101は、系統周波数fgridとして、系統電圧Vgridの立ち上がりに伴うゼロクロスタイミングで算出される第一系統周波数fgridAと、系統電圧Vgridの立下りに伴うゼロクロスタイミングで算出される第二系統周波数fgridBと、をそれぞれ算出し、単独運転検出部108は、系統周波数算出部101によって算出された第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridBのそれぞれについて、第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridBの変化傾向が一方向であり、又は、連続する第一系統周波数fgridA及び連続する第二系統周波数fgridBで物理量である電圧値の変化傾向が一方向であり、且つ、変化傾向が一定時間Tc継続している場合に単独運転状態と判定する。
これによれば、系統周波数算出部101は、系統電圧Vgridの一周期の間において、第一系統周波数fgridAを二回算出するとともに第二系統周波数fgridBを一回算出する、又は、第二系統周波数fgridBを二回算出するとともに第一系統周波数fgridAを一回算出することができる。これにより、系統周波数算出部101が第一系統周波数fgridA及び第二系統周波数fgridB即ち系統周波数fgridを算出する頻度を増大させる、換言すれば、単独運転検出部108が単独運転を検出する(判定する)頻度を増大させることができる。従って、単独運転機能の動作中におけるFRT機能の誤動作をより抑制することが可能となる。
又、単独運転検出装置100は、系統電圧Vgridに含まれた高調波成分である高調波電圧THDを算出する高調波算出部102を備え、単独運転検出部108は、連続する系統周波数fgridで高調波算出部102から入力した高調波電圧THDの変化傾向が一方向である場合に単独運転状態と判定する。
これによれば、単独運転検出部108は、系統電圧Vgridに重畳した高調波電圧THDに基づいて単独運転状態を判定することができる。従って、単独運転検出部108は、より適切に単独運転状態を検出して単独運転機能の動作中におけるFRT機能の誤動作をより抑制することが可能となる。
本発明の実施にあたっては、上記実施形態及び上記各変形例に限定されることはなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態においては、直流電力を発電する発電装置として燃料電池11を用いるようにした。これに代えて直流電力を発電する発電装置として、例えば、太陽光電池、ガスエンジン等を用いることができる。
10…分散型電源システム、11…燃料電池、12…コンバータ、12a…入力側端子、12b…入力側端子、12c…出力側端子、12d…出力側端子、13…インバータ、13a…入力側端子、13b…入力側端子、13c…出力側端子、13d…出力側端子、13e-13h…第一〜第四スイッチング素子、14…平滑回路、14a…リアクトル、14a,14b…リアクトル、14c…キャパシタ、15…解列リレー(系統連系用リレー)、15a…第一解列リレー、15b…第二解列リレー、16…制御装置、17…電線、18…電線、19…キャパシタ、20…系統電源、20n…相、20u…相、20v…相、21…電線、21,22…電線、23…接続電線、24…配電盤、25…負荷、25a…キャパシタ、26,27,28…供給線、100…単独運転検出装置、101…系統周波数算出部、102…高調波算出部、103…無効電力注入制御部、103a…周波数フィードバック部、103b…ステップ注入部、104…PLL制御部、105…出力正弦波生成部、106…インバータ制御部、107…PWM制御部、108…単独運転検出部、Duty…デューティー比、Iinv…インバータ出力電流、PC…パワーコンディショナー、Sbase…基準正弦波、Sinv…インバータ出力正弦波、THD…高調波電圧、Tc…一定時間、Th…Loパルス時間、Th1…Loパルス時間、Th2…Loパルス時間、Tt…Hiパルス時間、Tt1…Hiパルス時間、Tt2…Hiパルス時間、Vdc…直流電圧、Vgrid…系統電圧、fgrid…系統周波数、fgridA…第一系統周波数、fgridB…第二系統周波数、ΔfgridA…周波数偏差、ΔfgridB…周波数偏差、θ…無効電力位相角

Claims (4)

  1. 系統電源と、
    直流電力を発電する発電装置と、
    前記発電装置からの前記直流電力を交流電力に変換して出力するインバータと、
    前記系統電源と前記インバータとの間に配設されて開閉可能な系統連系用リレーと、を備えた分散型電源に適用される単独運転検出装置であって、
    系統電圧の半周期毎に発生するゼロクロスタイミングに基づいて系統周波数を算出する系統周波数算出部と、
    前記系統周波数算出部によって算出された前記系統周波数に基づいて無効電力の無効電力位相角を算出する無効電力注入制御部と、
    前記系統電圧、前記系統周波数、及び、前記インバータから出力される出力電流に基づいて基準正弦波を生成するPLL制御部と、
    前記無効電力注入制御部によって算出された前記無効電力位相角と、前記PLL制御部によって生成された前記基準正弦波と、に基づいて前記インバータに対する出力正弦波を生成する出力正弦波生成部と、
    前記出力正弦波生成部によって生成された前記出力正弦波に基づいて前記インバータを制御するインバータ制御部と、
    前記系統周波数算出部によって算出された前記系統周波数の変化傾向が一方向であり、又は、連続する前記系統周波数で前記系統電圧に関連する物理量の変化傾向が一方向であり、且つ、前記変化傾向が一定時間継続している場合に単独運転状態と判定する単独運転検出部と、を備えた、単独運転検出装置。
  2. 前記系統周波数算出部は、前記系統周波数として、
    前記系統電圧の立ち上がりに伴う前記ゼロクロスタイミングで算出される第一系統周波数と、
    前記系統電圧の立下りに伴う前記ゼロクロスタイミングで算出される第二系統周波数と、をそれぞれ算出し、
    前記単独運転検出部は、
    前記系統周波数算出部によって算出された前記第一系統周波数及び前記第二系統周波数のそれぞれについて、前記第一系統周波数及び前記第二系統周波数の前記変化傾向が前記一方向であり、又は、連続する前記第一系統周波数及び連続する前記第二系統周波数で前記物理量の前記変化傾向が前記一方向であり、且つ、前記変化傾向が一定時間継続している場合に前記単独運転状態と判定する、請求項1に記載の単独運転検出装置。
  3. 前記系統電圧に含まれた高調波成分を算出する高調波算出部を備え、
    前記単独運転検出部は、
    連続する前記系統周波数で前記高調波算出部から入力した前記高調波成分の変化傾向が一方向である場合に前記単独運転状態と判定する、請求項1又は請求項2に記載の単独運転検出装置。
  4. 前記無効電力注入制御部は、
    前記系統周波数に基づいて得られる周波数偏差の増大に伴って増大する無効電力注入量に対応する前記無効電力位相角を、前記系統周波数算出部によって算出された前記系統周波数を用いて算出する周波数対応無効電力注入量算出部と、
    前記系統電圧の高調波成分が変動する場合に電流位相が一定方向で一定量となる無効電力注入量に対応する前記無効電力位相角を算出するステップ無効電力注入量算出部と、を有する、請求項1乃至請求項3のうちの何れか一項に記載の単独運転検出装置。
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