JP2012043975A - 素子冷却構造及びその素子冷却構造を備えた加熱調理器 - Google Patents

素子冷却構造及びその素子冷却構造を備えた加熱調理器 Download PDF

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Abstract

【課題】電子素子の温度を精度良く検知可能であると共に、効率的な冷却が可能な素子冷却構造及びその素子冷却構造を備えた加熱調理器を提供する。
【解決手段】ヒートシンク80は、電子素子100を取り付ける素子取付領域85を一方の面に有する平板状のベース部81の両面に、素子取付領域85を除いて複数のフィン82が並設された構成を有し、ベース部81の素子取付領域85と同一面において、素子取付領域85に最も近い第1近接フィン121とその隣の第2近接フィン122との間又は更に素子取付領域85から離れる方向において互いに隣接するフィン82間の隙間を、他のフィン82間の隙間よりも大きくして温度センサー取付領域86とし、温度センサー取付領域86に温度センサー110を取り付けた。
【選択図】図8

Description

本発明は、電子素子を冷却する素子冷却構造及びその素子冷却構造を備えた加熱調理器に関する。
従来より、発熱量の大きい電子素子を、複数のフィンを並設したヒートシンクに取り付け、ヒートシンクのフィン間に冷却ファンからの冷却風を流すことにより電子素子を冷却するようにした素子冷却構造がある。この種の素子冷却構造を備えた機器として、例えば加熱コイルを駆動するための駆動回路のスイッチング素子をヒートシンクの冷却風の流入側に取り付けると共に、ヒートシンクの冷却風の流出側に温度センサーを取り付けた加熱調理器がある(例えば、特許文献1参照)。この加熱調理器では、温度センサーにてヒートシンクの温度を管理することにより、スイッチング素子の温度が過度に上昇して故障に至るなどの不都合を防止するようにしている。
特開平4−312787号公報(請求項1、図2)
しかしながら、特許文献1の構造ではスイッチング素子と温度センサーの取付位置がヒートシンクの冷却風の流入側と流出側とで離れているため、スイッチング素子の温度を正確に検知することができないという問題があった。このため、素子冷却といった本来の目的を損なうことなく温度センサーをスイッチング素子の近くに配置し、検知精度を高めることが可能な構造の開発が今後の課題とされていた。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、電子素子の温度を精度良く検知可能であると共に、効率的な冷却が可能な素子冷却構造及びその素子冷却構造を備えた加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る素子冷却構造は、電子素子が取り付けられ、電子素子の熱を放熱するためのヒートシンクと、ヒートシンクに取り付けられ、電子素子の温度を検出するための温度センサーとを備え、ヒートシンクは、電子素子が取り付けられる素子取付領域を一方の面に有する平板状のベース部の両面に、素子取付領域を除いて複数のフィンが並設された構成を有し、ベース部の素子取付領域と同一面において、電子素子に最も近い第1近接フィンとその隣の第2近接フィンとの間又は更に電子素子と離れる方向において互いに隣接するフィン間の隙間を、他のフィン間の隙間よりも大きくして温度センサー取付領域とし、温度センサー取付領域に温度センサーを取り付けたものである。
本発明に係る加熱調理器は、上記の素子冷却構造と、被加熱物を加熱する加熱コイルとを備え、ヒートシンクに、加熱コイルを駆動する駆動回路の素子が電子素子としてヒートシンクに取り付けられているものである。
本発明によれば、電子素子の温度を精度良く検知可能であると共に、効率的な冷却が可能な素子冷却構造及びそれを備えた加熱調理器を得ることができる。
本発明の一実施の形態に係る素子冷却構造を備えた誘導加熱調理器の天板を取り外した状態の本体内部を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 図2のD−D断面図である。 図5のヒートシンクの拡大斜視図である。 図5において上ケースを取り外した状態を、矢印E方向から見た矢視図である。 図7のヒートシンク80C部分の拡大図である。 図5において円で囲んだ部分の拡大図で、図8のF−F断面図である。 温度センサー取付領域の上下両端の角部にRが付いた状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図を参照しながら説明する。なお、各図中、同一部分には同一符号を付すものとする。以下では、素子冷却構造を備えた機器として誘導加熱調理器の例を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の一実施の形態に係る素子冷却構造を備えた誘導加熱調理器の天板を取り外した状態の本体内部を示す斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図1のB−B断面図である。図4は、図2のC−C断面図である。図5は、図2のD−D断面図である。図6は、図5のヒートシンクの拡大斜視図である。なお、以下の説明では、図1において使用者が面する側を前方とし、図1の前後左右上下方向に合わせて各方向を示すものとする。
本発明の実施の形態の誘導加熱調理器は、誘導加熱調理器本体1(以下、「本体1」と称す)と、本体1の上面開口を塞ぐ天板2と、天板2を支持する上枠3とを備えている。天板2の下方には、天板2に載置された金属製鍋等の被加熱物Nを誘導加熱するための右側の加熱コイル6RCと、左側の加熱コイル6LCと、電気輻射熱で加熱する後方中央の電気ヒータ、例えばラジエントヒータと呼ばれる中央加熱源7とが配置されている。
天板2を支持する上枠3において天板2の後方側には、吸気口20A及び排気口20Bが設けられている。天板2の後方側に形成されたこれらの開口の上には、全体に亘り複数の小さな連通孔が形成された金属製平板状のカバー(図示せず)が着脱自在に載せられている。
本体1の前面左側にはグリル加熱室9のドア10が設けられ、ドア10の奥には、グリル加熱室9が設けられている。グリル加熱室9はドア10が閉じられた状態では、略独立した密閉空間になっているが、グリル加熱室9は図4に示すように排気ダクト11を介して本体1の外部空間、つまり台所等の室内空間に連通している。
本体1の右側後方には、吸気口20Aに連通するファンケース40が配置されており、ファンケース40内には加熱コイル6LC、6RC及び後述の回路基板51を冷却するための冷却ファン41が配置されている。ファンケース40の前方には基板ケース50が配置され、絶縁性の基板ケース50内に、加熱コイル6LC、6RCをそれぞれ駆動する駆動回路や後述のヒートシンク80等を実装した回路基板51が収納されている。
基板ケース50は、下ケース52と上ケース53とを上下に組み合わせた構成からなり、どちらもプラスチックの一体成型品として構成されている。下ケース52は、上面を開口した略箱状を成し、底面の外周から上方に突出する載置台52a上に回路基板51が載置され、下ケース52の底面から僅かに浮いた状態でねじ等の固定手段により下ケース52に固定される。そして、下面を開口した上ケース53が回路基板51を覆うようにして下ケース52に固定されている。
基板ケース50の内部には、大きく分けて通風空間53A、53B、53Cが形成されている。通風空間53Aは、基板ケース50においてファンケース40側に設けた導入口54Aに連通し、冷却ファン41と対向する空間であり、この通風空間53A内に回路基板51上の後述のヒートシンク80が位置している。通風空間53Bは通風空間53Aの左右に形成された空間、通風空間53Cは通風空間53A、53Bの風下側に形成された空間である。
上ケース53において通風空間53Cを形成する部分の上面には、基板ケース50内の冷却風を上方に向けて排気する排気口54Bが形成されている。また、上ケース53において通風空間53Cを形成する部分のグリル加熱室9との対向面には、基板ケース50内を通過後の空気をグリル加熱室9側に向けて排気する排気口54Cが形成されている。各通風空間53A、53B、53Cは互いに連通しており、冷却ファン41からの冷却風は、基板ケース50の後方に設けた導入口54Aから基板ケース50内に流入し、通風空間53A、53B、53Cを通過した後、排気口54B、54Cから排気される。
本体1内において基板ケース50やグリル加熱室9等が配置された下部空間と、加熱コイル6LC、6RC等が配置された上部空間との間には、水平仕切り板60が設けられている。水平仕切り板60の一部と上ケース53の上面との間には、冷却ファン41からの空気の一部を、基板ケース50内を通過させずに直接上部空間内に流入させる通風空間53Dが形成されている。
次に、誘導加熱調理器内の冷却風の流れについて図2〜図4を参照して説明する。図中の矢印は冷却風の流れを示している。
冷却ファン41が駆動されると、外部の空気が吸気口20Aから本体1内部に吸い込まれる。吸い込まれた外気の一部は、ファンケース40内を通って冷却ファン41に至り、さらに導入口54Aから基板ケース50内に流入する。基板ケース50内に流入した冷却風は、主として通風空間53A内に流入する。通風空間53Aは、後述の固定部材90に設けた第1仕切板92と上ケース53から垂下する第2仕切板55とによって大まかに2つの空間に分けられており、それぞれの空間に分けて流入した冷却風は、それぞれの空間内のヒートシンク80のフィン82間を通ってヒートシンク80を冷却する。通風空間53Cに流入した空気の一部は排気口54Bから上方空間内へと排気され、残りは排気口54Cからグリル加熱室9側に向けて排気される。
吸気口20Aから吸い込まれた外気の残りは、基板ケース50を通過せずに直接上方空間へと導かれ、加熱コイル6RCを主体的に冷却する気流となる。通風空間53C及び通風空間53Dを流出し、水平仕切り板60に設けた通気口60Aを介して上方空間へと導かれた冷却風は、加熱コイル6LCに向けて噴出され、加熱コイル6RCの下面に衝突して加熱コイル6RCを冷却した後、図1に示すように加熱コイル6LCに向かって流れる。そして、加熱コイル6LCを冷却した後、水平仕切り板60に設けた排気口60B及び本体後方に設けた排気口60Cから排気ダクト70に入り、排気ダクト70に連通する排気口20Bから外部に排出される。
次に、左右の加熱コイル6LC、6RCを駆動する駆動回路の電子素子100の冷却構造について説明する。
回路基板51には、電子素子100(例えば、スイッチング素子等)100の熱を放熱するための複数のヒートシンク80(それぞれを区別する必要がある場合には80A、80B、80C、80Dと分けて符号を付す。)が、固定部材90を介して回路基板51上に固定されている。この例では、左右一対のヒートシンク80が冷却風の流れる方向に二組並設された構成を示しているが、二組の構成はそれぞれ電子素子100の配置数と全体の大きさが異なるのみで、構造自体は同じであるため、以下の説明では、前方のヒートシンク80C、80D側を中心として本発明の特徴部分を説明する。
一対のヒートシンク80C、80Dはそれぞれ、例えばアルミ等の熱伝導率が良好な金属製からなり、平板状のベース部81の両表面にフィン82を間隔を空けて複数並設した構成を有している。
固定部材90は、一対のヒートシンク80C、80Dを互いに離間した状態で載置固定する基台91と、基台91の略中心部に立設され、一対のヒートシンク80C、80D間を仕切る第1仕切板92とが絶縁部材で一体に形成された構成を有している。一対のヒートシンク80C、80Dは、複数のフィン82が第1仕切板92の立設方向に並び、且つ複数のフィン82の先端が第1仕切板92に接触するか又は僅かな隙間を有するようにして固定部材90に固定されている。複数のフィン82の先端と第1仕切板92との間に大きな隙間があると、その隙間を冷却風が通過してしまい冷却効率が低下するため、このような配置としている。以下の説明において各フィン82を区別する必要がある場合には、ベース部81から第1仕切板92に向けて延びる各フィン82を第1フィン82Aと呼び、ベース部81から第1仕切板92と反対側に延びる各フィン82を第2フィン82Bと呼ぶ。
ヒートシンク80は、一番下の第1フィン82Aの一部が他の第1フィン82Aよりも高さ方向に厚みが増しており、この厚みを増した部分83に設けた一対の係合溝84に、基台91の上面から突出した一対の係止部93が係合し、その状態で固定部材90にねじ固定されている。他のヒートシンク80も同様にして固定部材90に固定されている。
以上のようにして一対のヒートシンク80C、80Dが固定された固定部材90は、冷却ファン41からの冷却風が流れる方向と直交する方向に一対のヒートシンク80C、80D同士が対向するように回路基板51に固定されている。
図7は、図5において上ケースを取り外した状態を、矢印E方向から見た矢視図である。図8は、図7のヒートシンク80C部分の拡大図である。
ヒートシンク80Cのベース部81において第1仕切板92と対向する面と反対側の面の下方側は、第2フィン82Bが設けられておらず平面状の素子取付領域85となっている。この素子取付領域85に電子素子100がねじ101により固定されている。ヒートシンク80D側やその他のヒートシンクについても同様である。なお、第2フィン82Bは第1フィン82Aよりも短く形成されており、ヒートシンク全体としてのフィン面積確保の点から、短く形成した第2フィン82B側に素子取付領域85を設けるようにしている。
また、ヒートシンク80には、電子素子100の温度を検出するための例えばサーミスターで構成された温度センサー110が取り付けられ、温度センサー110にて検出された電子素子100の温度が、図示しない制御手段に出力されるようになっている。本発明は、素子冷却構造のうち、特に温度センサー110の取付構造に特徴を有するものであり、以下、詳細に説明する。
(温度センサー110の配置位置)
図9は、図5において円で囲んだ部分の拡大図で、図8のF−F断面図である。
温度センサー110は、ベース部81において電子素子100を取り付けた素子取付領域85側と同一側の面にねじ112により取り付けられている。ところで、ヒートシンクでは、電子素子100を取り付けるための素子取付領域85以外の部分は、最大限フィン設置面として利用し、フィン82を可能な限り複数設ける構成とすることが望ましい。このため、図8の例では素子取付領域85よりも上の領域には、可能な限りフィン82を複数設置したいという前提がある。その前提の中、素子取付領域85と同一面に温度センサー110を取り付ける領域を確保するにあたり、本発明では以下のようにしている。すなわち、素子取付領域85側と同一面において、素子取付領域85に最も近接した第1近接フィン121とその隣の第2近接フィン122との間の隙間を、他の隙間よりも温度センサー110を設置可能な最小限の隙間だけ確保し、この隙間を温度センサー取付領域86としている。この温度センサー取付領域86に温度センサー110を取り付けることにより、温度センサー110を電子素子100の近傍に配置できるため、温度検知対象の電子素子100の温度を正確に検知することが可能となる。
なお、温度センサー110を温度検知対象の電子素子100の近傍に配置することが好ましい観点からすると、第1近接フィン121を介在させず、その分、温度センサー取付領域86を電子素子100側に近づける構成が考えられる。しかし、電子素子100に近い第1近接フィン121には電子素子100からの熱が十分に伝わっており、高い放熱効果を発揮することから、この第1近接フィン121を取り除く構造は放熱効果の面から好ましくない。よって、本例では、電子素子100に最も近い第1近接フィン121を残した上で、温度センサー110を取り付けるようにしている。
なお、ここでは第1近接フィン121と第2近接フィン122との間に温度センサー取付領域86を設けた構成としたが、第2近接フィン122と第3近接フィン123との間といったように、素子取付領域85から離れる方向において互いに隣接するフィン82間に温度センサー取付領域86を設けてもよい。しかしこの構成の場合、放熱効果は上昇するが、その一方で温度センサー110と電子素子100との距離が離れるため温度検知精度が低下する。従って、その兼ね合いを考慮して温度センサー取付領域86の位置を決定すればよい。
また、上述したように第1近接フィン121を削除してその分、温度センサー取付領域86を電子素子100側に近づける構成とした場合、温度センサー110と電子素子100とが直接隣り合った状態となる。この場合、温度センサー110をねじ留めする際に、温度センサー110の安定性が悪いと、温度センサー110自体が回転して電子素子100と接触し、電子素子100のプラスチック表面に接触して傷つける可能性がある。しかしながら、本例の構造では、温度センサー110と電子素子100との間に第1近接フィン121が設けられており、両者間が隔離されているため、上記不都合を防止できる。また、温度センサー110を上述したように、隣接する2枚のフィン82間に設けているため、フィン82自体が温度センサー110の回り留めになるという効果も有する。
(温度センサー取付領域86部分の肉厚)
図9は、図5において円で囲んだ部分の拡大図で、図8のF−F断面図である。
ベース部81の温度センサー取付領域86の肉厚は、他の部分の厚みよりも厚く、且つねじ112の軸部の長さよりも長くなっている。また、温度センサー取付領域86のねじ穴113(図9参照)はベース部81を貫通しない構成となっている。以下、これらの構造とした理由について以下に説明する。
ヒートシンク80において主として放熱効果を発揮するのはフィン82であり、ベース部81はそのフィン82を支持する役割を有すると共に、電子素子100の熱をフィン82側に伝える役割も有する。よって、ヒートシンク80のコスト的な問題や小型化の面から、ベース部81の肉厚が必要以上に厚く形成されることはなく、全体の強度的な面で必要な厚みを有する程度である。従って、ねじ112を固定可能な厚みが無い。このため、ベース部81における温度センサー取付領域86の肉厚を、ねじ112を固定可能な厚みに増している。また、ねじ穴113が貫通していると、ねじ穴穿設時にねじ穴113内部に残った金属の切り子が、ねじ112をねじ穴113に螺合する際にヒートシンク80内に落ち、その切り子が冷却風により回路基板51上に落ちる可能性がある。このように切り子が回路基板51上に落ちると、意図しない部分を電気的に接続してしまうなどの不都合が生じる可能性がある。よって、温度センサー取付領域86の肉厚を、ねじ112を固定可能な厚みとすると共に、ねじ穴113が貫通しない構成としている。これにより、回路基板51への切り子の落下対策を施す必要がない。
(温度センサー取付領域86の厚みを増す方向)
温度センサー取付領域86の厚みを増す必要性は上記の通りであるが、厚みを増す方向は、第1フィン82Aよりも長さが短い第2フィン82B側とする。第1フィン82Aと第2フィン82Bとでは、第1フィン82Aの方がフィン面積が大きく放熱効果が高い。このため、第1フィン82A側に冷却風が多く流れるようにしたい。したがって、仮に第1フィン82A側に厚みを増してしまうと、その分、通風断面積が少なくなり流量が少なくなってしまう。このため、第2フィン82B側の方に厚みを増すようにしている。これにより、第1フィン82A側に厚みを増すようにした場合に比べて第1フィン82Aに冷却風が多く流れるため、電子素子100を効率的に冷却することが可能である。
ところで、電子素子100も素子取付領域85にねじ留めされるため、温度センサー取付領域86と同様、素子取付領域85の肉厚を他の部分よりも厚く形成しており、また、ねじ穴を貫通しない構成としている。しかし、図5より明かなように、厚みを設ける方向を温度センサー取付領域86の場合と異なり第1フィン82A側としている。素子取付領域85は、電子素子100の熱をヒートシンク80に無駄なく伝達する観点から、電子素子100全体に接触する面積を有していることが好ましい。このため、素子取付領域85全体相当部分の厚みを増すとなると、図5の構成に比べて、更にヒートシンク80を構成するための素材容量を多く必要とする。
すなわち、図5の構成では、フィン並設方向(上下方向)のフィン6個分、厚みを増しているが、素子取付領域85全体の厚みを増すとなると、更にフィン並設方向のフィン3個分、余計に必要となりコスト増に繋がってしまう。また、仮に温度センサー取付領域86の場合と同様に第2フィン82B側に厚みを増した場合、その分、電子素子100の位置が通風空間53B側にずれる。そうすると、他の部品との絶縁距離を保つ等の理由から、結果として回路基板51上に複数部品を効率的に配置できなくなる。また、電子素子100の位置が通風空間53B側にずれると、通風空間53Aと通風空間53Bとの間を仕切る仕切板56と電子素子100との間の隙間が狭くなり、電子素子100表面を冷却風が通過し難くなり、放熱効果が低下する可能性がある。このような点から、素子取付領域85に関しては、第2フィン82B側ではなく、第1フィン82A側に厚みを増すようにしている。但し、上記のような各種の制約が無い場合には、温度センサー取付領域86と同様に第2フィン82B側に厚みを増す構成とする。
ところで、冷却ファン41は軸流ファンであるので、冷却ファン41の中心部分の風速は遅く、冷却ファン41の外周付近の風速が速いという特徴がある。このため、冷却ファン41の外周付近に電子素子100が位置するように、素子取付領域85を有する第2フィン82B側を通風空間53A内の外側としている。これにより、複数の第1フィン82Aのうち、電子素子100に近い第1フィン82Aの根元付近に積極的に冷却風を当てることができ、冷却性能が向上している。
(温度センサー取付領域86の溝114)
ヒートシンク80は、上述したようにベース部81の表面を最大限、フィン設置面として利用し、フィン82を可能な限り複数設ける構成とすることが望ましい。よって、温度センサー取付領域86のフィン並設方向(図9の上下方向)の長さHは極力短くすることが好ましい。このため、長さHは、温度センサー110の固定端子111の同方向の長さと略同じ長さに設定されている。ここで、ヒートシンク80は押出ダイスを用いて押し出し成型される関係上、直角形状の形成が難く、Rが付いた形となる。このため、図10に示すように温度センサー取付領域86の上下両端の角部にRが付いた形となる。このようにRが付いていると、温度センサー110の固定端子111がこのR部分に乗り上がり、温度センサー110が温度センサー取付領域86から浮いた状態となってしまう。この場合、電子素子100の温度を正確に検知できない。よって、本例では、図9に示すように温度センサー取付領域86の上下両端に溝114を設けた構造としている。これにより、温度センサー110の固定端子111が温度センサー取付領域86から浮くのを防止でき、温度センサー110が温度センサー取付領域86に接触し、温度を正確に検知することが可能となる。
なお、この例では固定端子111の外形が温度センサー110の外形よりも大きいため、固定端子111側に合わせて温度センサー取付領域86の寸法を決定し、その上で溝114を設けた構成を示した。しかし、本来目的とするところは、温度センサー取付領域86のフィン並設方向の長さを極力短く設定した上で、温度センサー110を温度センサー取付領域86から浮くことなく接触して取り付けることを可能とすることにある。
以上説明したように、本実施の形態ではヒートシンクの素子取付領域85と同一面において、素子取付領域85に最も近い第1近接フィン121とその隣の第2近接フィン122との間又は更に素子取付領域85から離れる方向において互いに隣接するフィン間の隙間を、他のフィン間の隙間よりも大きくして温度センサー取付領域86とし、この取付領域に温度センサー110を取り付けた構成とした。これにより、温度センサー110を電子素子100の近傍に配置できるため、電子素子100の温度を正確に検知することが可能となる。また、電子素子100に最も近い第1近接フィン121を残した状態で温度センサー110を取り付けているため、電子素子100を効率的に冷却することができる。その結果、冷却ファン41の回転数低減が可能であり、省エネ効果も得られる。
また、温度センサー取付領域86の肉厚を、他の部分の肉厚よりも増してねじ固定可能な厚みとし、その厚みを増す方向を第2フィン82B側としたので、第1フィン82A側に厚みを増す場合に比べて電子素子100を効率的に冷却することができる。
また、温度センサー取付領域86のねじ穴113を、貫通しないねじ穴としたので、ねじ112をねじ穴113に螺合する際の回路基板51上への切り子落下の問題を解消できる。
また、温度センサー取付領域86の上下両端に溝114を設けたので、温度センサー110の固定端子111が温度センサー取付領域86から浮くのを防止でき、温度センサー110が温度センサー取付領域86に接触し、温度を精度良く検知することが可能となる。
なお、上記では、素子冷却構造を備えた加熱調理器として誘導加熱調理器を挙げ、加熱コイルの駆動回路のスイッチング素子を冷却する場合を例に説明したが、これに限られたものではない。すなわち、電子素子100が取り付けられたヒートシンクを冷却ファン41からの冷却風により冷却する構成を備えた機器に適用できる。また、上記では、加熱調理器が、ビルトイン型(システムキッチン一体型)IHクッキングヒータである場合を例に説明したが、これに限られたものではない。
1 本体、2 天板、3 上枠、6LC 加熱コイル、6RC 加熱コイル、7 中央加熱源、9 グリル加熱室、10 ドア、11 排気ダクト、20A 吸気口、20B 排気口、40 ファンケース、41 冷却ファン、50 基板ケース、51 回路基板、52 下ケース、52a 載置台、53 上ケース、53A、53B、53C、53D 通風空間、54A 導入口、54B 排気口、54C 排気口、55 第2仕切板、56 仕切板、60 水平仕切り板、60A 通気口、60B 排気口、60C 排気口、70 排気ダクト、80、80A、80B、80C、80D ヒートシンク、81 ベース部、82 フィン、82A 第1フィン、82B 第2フィン、83 厚みを増した部分、84 係合溝、85 素子取付領域、86 温度センサー取付領域、90 固定部材、91 基台、92 第1仕切板、93 係止部、100 電子素子(スイッチング素子)、101 ねじ、110 温度センサー、111 固定端子、112 ねじ、113 ねじ穴、114 溝、121 第1近接フィン、122 第2近接フィン、123 第3近接フィン、N 被加熱物。

Claims (6)

  1. 電子素子が取り付けられ、前記電子素子の熱を放熱するためのヒートシンクと、
    前記ヒートシンクに取り付けられ、前記電子素子の温度を検出するための温度センサーとを備え、
    前記ヒートシンクは、前記電子素子が取り付けられる素子取付領域を一方の面に有する平板状のベース部の両面に、前記素子取付領域を除いて複数のフィンが並設された構成を有し、前記ベース部の前記一方の面において、前記素子取付領域に最も近い第1近接フィンとその隣の第2近接フィンとの間又は更に前記素子取付領域から離れる方向において互いに隣接するフィン間の隙間を、他のフィン間の隙間よりも大きくして温度センサー取付領域とし、前記温度センサー取付領域に前記温度センサーを取り付けたことを特徴とする素子冷却構造。
  2. 前記ヒートシンクの前記複数のフィンは、前記ベース部の他方の面側に並設された第1フィンと、前記ベース部の前記一方の面に並設され、前記第1フィンより短い第2フィンとから構成され、
    前記温度センサーは前記温度センサー取付領域にねじ固定されるものであり、前記温度センサー取付領域の肉厚が、他の部分の肉厚よりも増してねじ固定可能な厚みとされ、その厚みを増す方向が前記第2フィン側とされていることを特徴とする請求項1記載の素子冷却構造。
  3. 前記温度センサー取付領域における前記温度センサー取付用のねじ穴は、貫通しないねじ穴であることを特徴とする請求項2記載の素子冷却構造。
  4. 前記温度センサー取付領域に前記温度センサーが密着して取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の素子冷却構造。
  5. 前記温度センサー取付領域のフィン並設方向の長さが、前記温度センサーの固定端子を前記温度センサー取付領域に固定するときの前記固定端子の同方向の長さと略同じ長さに設定され、且つ前記温度センサー取付領域のフィン並設方向の両端部に溝を設けたことを特徴とする請求項4記載の素子冷却構造。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の素子冷却構造と、被加熱物を加熱する加熱コイルとを備え、前記加熱コイルを駆動する駆動回路の素子が前記電子素子として前記ヒートシンクに取り付けられていることを特徴とする加熱調理器。
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