JPH09223880A - 電子装置 - Google Patents

電子装置

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JPH09223880A
JPH09223880A JP3070396A JP3070396A JPH09223880A JP H09223880 A JPH09223880 A JP H09223880A JP 3070396 A JP3070396 A JP 3070396A JP 3070396 A JP3070396 A JP 3070396A JP H09223880 A JPH09223880 A JP H09223880A
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JP
Japan
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mounting
side wall
wall surface
housing unit
mounting base
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3070396A
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English (en)
Inventor
Susumu Sato
晋 佐藤
Shiro Tani
史朗 谷
Hajime Ota
肇 太田
Toshihide Inaba
敏秀 稲葉
Norio Nakada
教郎 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、通信分野または情報処理分野など
における電子装置に関し、自然空冷による効果的な冷却
と、保守点検などを容易とする。 【解決手段】 電子回路基板81を内面に密接せる主壁
38に連なる第1,第2,第3の側壁面39,41,4
2を有する筐体ユニット24と筐体ユニットの第1の側
壁面と接触する取り付け面45、第2,第3の側壁面と
接する第1,第2の接触面46,47を有する取り付け
基台23と筐体ユニットの第1の側壁面を取り付け基台
の取り付け面に押圧接触させる取り付け手段49とから
なり、筐体ユニットの第1の側壁面から延びる第2の側
壁面と第3の側壁面先端側の対向間および取り付け基台
の取り付け面から延びる第1,第2の接触面の先端側開
口の対向間が第1の側壁面側および取り付け面側の対向
間よりも拡開されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信分野または情
報処理分野などにおける電子装置に関する。電子装置シ
ステムにおける電子回路の信号処理の高速化、高密度実
装化などにより、電子装置の動作にともなう高発熱化に
対し、効率的な放熱による冷却ならびに小型化を実現さ
せることが、ますます必要となってきている。
【0002】
【従来の技術】図27の外観斜視図に示されるように、
キャビネット本体1の前面を開閉可能な前面扉2を設
け、キャビネット本体1の内部にプリント配線板からな
る電子回路ユニット3を多数取り付け収容させている。
【0003】電子回路ユニット3の下側には外部からの
電源を導入接続させるための、電源端子盤4が取り付け
られており、電子回路ユニット3の上側には電子回路ユ
ニット3内部に下方から吸入され、内部の発熱により高
温となった冷却用空気を強制的に排出させるためのフア
ンユニット5が取り付けられている。
【0004】電子装置は動作状態において前面扉2を閉
じることから、前面扉2の前面下側に吸気孔が設られ、
内面に吸気孔を覆う防塵用のエアフイルタ6が着脱可能
に取り付けられている。キャビネット本体1の上面には
フアンユニット5からの排気を排出させる排気孔7が開
口されている。
【0005】電子回路ユニット3は図28の斜視図に示
されるように、箱状の筐体からなるシエルフ11の前面
から横方向へ並列に挿入されることで、上下に設けられ
る前後方向のガイド溝に沿って、それぞれが挿抜可能で
あり、挿入状態では背面側のプリント配線板でなるバッ
クボード(BWB)12に、コネクタどうしのプラグイ
ン接続がなされるように構成されている。中央部には電
源ユニット13が取り付けられている電子回路ユニット
3には外部との信号接続が、前面板に設けられているコ
ネクタと、信号線ケーブル14のコネクタ15により接
続される。
【0006】シエルフ11の左右のL金具16はキャビ
ネット本体1内に取り付けるためのものであり、シエル
フ11の上下面には長円形の通気孔17が多数形成され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の電子装置
の構成によると、エアフイルタ6が塵埃などにより目詰
まりを生じると内部への冷却用空気の採り入れ障害とな
ることから、エアフイルタ6を定期的に清掃するか、交
換するなどの作業が必要である。エアフイルタ6は、そ
の取り付け面積が大きくなることから、電子装置の小型
化が困難である。また、吸着された塵埃などの除去作業
のための保守空間に比較的広い面積を必要とする。
【0008】フアンユニット5を設けることは、静かな
事務室などに電子装置を設置させると、フアンユニット
5の回転音や、冷却用空気の吸入、排気音により室内の
事務環境がそこなわれることから、フアンユニット5に
よる強制冷却が敬遠される傾向にもある。
【0009】高信頼性を要求される電子装置において
は、フアンを使用することに対して、フアンを定期的に
点検保守し、必要に応じて交換することにも面倒である
といった問題があり、以上のような、各種の保守作業な
どのためのスペースを確保し得ない場所への設置も求め
られるようになってきていることへの対応が、困難であ
るといった問題点もある。
【0010】電子回路ユニット3をシエルフ11に挿入
実装させるためには、ガイドに対して挿抜用の適宜な隙
間を要することから、電子回路ユニット3に生じる発熱
をシエルフ11に直接伝熱させることができず、したが
って、電子回路ユニット3の表面を流れる冷却用空気に
放熱させるしかなく、シエルフ11に伝熱させて熱伝導
性が良好で大面積な冷却面から効果的に行なえないとい
った問題点もある。
【0011】上記のような問題点にかんがみて、本発明
は自然空冷による効果的な冷却が行なわれるとともに、
保守点検などが容易に行なえる電子装置の提供を発明の
課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明構成手段であるところの、第1の手段は、電子
回路基板を内面に蜜接させる主壁と該主壁に連設される
第1の側壁面と該第1の側壁面に隣接する第2の側壁面
および第3の側壁面とを有する熱伝導性金属からなる筐
体ユニットと、上記筐体ユニットの第1の側壁面と接触
する取り付け面と第2の側壁面および第3の側壁面と接
触する第1,第2の接触面とを有する熱伝導性金属から
なる取り付け基台と、上記筐体ユニットの第1の側壁面
を上記取り付け基台の取り付け面に押圧接触させる取り
付け手段と、からなり、上記筐体ユニットの第1の側壁
面から延びる第2の側壁面および第3の側壁面先端側の
対向間、および、上記取り付け基台の取り付け面から延
びる第1,第2の接触面の先端側開口の対向間、はそれ
ぞれ第1の側壁面側および取り付け面側の対向間よりも
拡開されてなる電子装置である。
【0013】上記第1の手段によると、動作にともなう
電子回路部品からの発熱は、電子回路基板を介して主壁
へ、あるいは直接主壁へ伝導されて金属筐体に伝達拡散
されるから、主壁に連設された第1の側壁面と、第1の
側壁面に隣接する第2の側壁面および第3の側壁面にも
拡散伝達され、これらに接触する取り付け基台に伝達さ
れる。
【0014】ここで、もっとも特徴的なことは、金属筐
体の三つの側壁面から、それぞれ取り付け基台の取り付
け面ならびに接触面とは、取り付け面に隣接する二つの
接触面とに楔効果によって蜜接されるから、三つの面ど
うしによる確実な熱伝導が行なわれる。
【0015】第2の手段は、電子回路基板を内面に蜜接
させる主壁と該主壁に連接される第1の側壁面と該第1
の側壁面に隣接する第2の側壁面および第3の側壁面と
を有する熱伝導性金属からなる筐体ユニットと、上記筐
体ユニットの第1の側壁面と接触する取り付け面と第2
の側壁面および第3の側壁面と接触する第1,第2の接
触面とを有する熱伝導性金属からなる取り付け基台と、
上記筐体ユニットの第1の側壁面を上記取り付け基台の
取り付け面に押圧接触させる取り付け手段と、からな
り、上記筐体ユニットの第1の側壁面から延びる第2の
側壁面および第3の側壁面先端側の対向間、および、上
記取り付け基台の取り付け面から延びる第1,第2の接
触面の先端側対向間、はそれぞれ第1の側壁面側および
取り付け面側の対向間よりも拡開されてなり、かつ、取
り付け基台の第1,第2の接触面の先端側対向間の間隔
は、その間に取り付けられた状態における筐体ユニット
の第2の側壁面および第3の側壁面の間隔よりも狭小に
形成され、筐体ユニットの取り付け挿入に応じその弾性
力に抗して拡開される電子装置である。
【0016】上記第2の手段によると、動作にともなう
電子回路部品からの発熱は、電子回路基板を介して主壁
へ、あるいは直接主壁へ伝導されて金属筐体に伝達拡散
されるから、主壁に連接された第1の側壁面と、第1の
側壁面に隣接する第2の側壁面および第3の側壁面にも
拡散伝達され、これらに接触する取り付け基台に伝達さ
れる。
【0017】金属筐体の三つの側壁面から、それぞれ取
り付け基台の取り付け面ならびに接触面とは、取り付け
面に接触する二つの接触面とに楔効果によって蜜接され
るから、三つの面どうしによる確実な熱伝導が行なわれ
る。
【0018】ここで、もっとも特徴的なことは取り付け
基台への筐体ユニットの挿入に際して、筐体ユニットの
第2,第3の側壁面の途中が、取り付け基台の第1,第
2の接触面の開口先端部に接触することである。
【0019】その後、さらに筐体ユニットを押し込み挿
入させることにより、第1,第2の接触面の開口先端側
が基部の弾性変形によって押し広げられ拡開し、筐体ユ
ニットの挿入が行なわれることによって、筐体ユニット
の各面と取り付け基台の各接触面との面どうしの接触が
確実となることである。
【0020】第3の手段は、手段1または手段2の電子
装置において、取り付け基台の第1,第2の接触面は隣
接して取り付けられる筐体ユニット間を隔離する溝が形
成されなる電子装置である。
【0021】上記第3の手段によると、複数の筐体ユニ
ットが並列に取り付けられる場合に、それぞれの筐体ユ
ニットの三面が確実に取り付け基台に接触する状態に取
り付けられることになるから、それぞれの熱伝導効率が
良好に行なわれる。
【0022】第4の手段は、筐体ユニットの第1の側壁
面を取り付け基台の取り付け面に押圧接触させる取り付
け手段は、筐体ユニットを貫通する取り付け用ねじと、
該取り付け用ねじの中間部に形成された鍔部と、筐体ユ
ニットに設けられ上記鍔部の前後面に係合される溝部材
と、からなり、上記取り付け用ねじの進退に応じて上記
鍔部が溝部材の溝面を押圧することで上記筐体ユニット
を進退移動可能として上記取り付け面に押圧接触させる
電子装置である。
【0023】上記第4の手段によると、取り付け用ねじ
が筐体ユニットを貫通していることから、筐体ユニット
の前面から取り付け用ねじを操作することができ、筐体
ユニット内に位置される取り付け用ねじの鍔部が、筐体
ユニットに設けられる溝部材の溝と係合していることに
より、先端のねじ部を取り付け基台にねじ込むことで筐
体ユニットを進退し得るから、簡易構成にして操作性が
良好である。
【0024】第5の手段は、取り付け基台の取り付け面
に一側を開口させる断面十字状溝と、十字状溝の広幅部
に嵌まり合う板状の保持部材と、保持部材の角孔に不回
転状態に嵌まり合い筐体ユニットの取り付け用ねじと係
合し得るナット部材と、保持部材を貫通してねじ込まれ
上記開口から操作可能なねじ部材と、からなり、上記ね
じ部材を締めつけることにより該ねじ部材先端が十字状
溝の底面を圧接しその反力で保持部材が十字状溝の広幅
部を押圧することで位置固定される電子装置である。
【0025】上記第5の手段によると、ナット部材を保
持部材の角孔に嵌めるとともに、保持部材のねじ孔にね
じ部材をねじ込んだ状態で、保持部材を十字状溝の広幅
部に挿入し、位置決めしてねじ部材を保持部材にねじ込
むことにより、ねじ部材先端が十字状溝の底面を押しつ
け、その反力で保持部材が十字状溝の広幅部の面を押圧
し位置が固定されるので、保持部材の角孔位置を適宜設
定することにより、任意位置にナット部材の位置を設定
し得る。
【0026】第6の手段は、取り付け基台の前端面に沿
って形成される孔と、この孔から取り付け基台の前端面
に開口する溝と、上記孔に嵌まり合い長手方向に移動可
能なナット部材と、上記取り付け基台の前端面に取り付
けられる筐体ユニットのガイド部材と、からなり、上記
ガイド部材の取り付け孔から挿入される取り付け用ねじ
の先端を、上記溝をとおして孔内部のナット部材にねじ
込み締めつけることにより、ガイド部材が取り付け基台
に取り付け位置固定される電子装置である。
【0027】上記第6の手段によると、筐体ユニットの
ガイド部材は、孔に挿入されるナット部材の位置を孔方
向に移動させることにより、取り付け基台の前端面の任
意位置に位置決め固定して取り付けることができる。し
たがって、微細に位置を調整して位置決めし得る。
【0028】第7の手段は、取り付け基台の前端面から
ねじ込まれねじ棒でなる筐体ユニットのコネクタ支持部
材が、挿入位置と引き出し位置とに出没可能に取り付け
られてなる電子装置である。
【0029】上記第7の手段によると、筐体ユニットに
接続されるケーブルコネクタを取り外した状態で、取り
付け基台の前端面からコネクタ支持部材を引き出し、こ
のコネクタ支持部材にケーブルまたはコネクタ部分を載
せることにより、ケーブルやコネクタの垂れ下がりに邪
魔されることなく、筐体ユニットを取り付け基台に対し
て、着脱作業をし得る。コネクタを筐体ユニットに接続
させるに際してはコネクタ支持部材を収容位置として行
なえる。
【0030】第8の手段は、第1の手段または第2の手
段の電子装置において、取り付け基台の取り付け面と第
1,第2の接触面との壁面外側には、それぞれ放熱手段
がそなえられてなる電子装置である。
【0031】第8の手段によると、筐体ユニットの第
1,第2,第3の側壁面と接触する取り付け基台の取り
付け面、第1,第2の接触面には、筐体ユニットの発生
熱が確実に伝達されるが、この伝達熱は取り付け基台の
放熱手段により外部に効率的に放散されることになり、
筐体ユニットの冷却が良好に行なわれる。
【0032】第9の手段は、第8の手段をそなえる電子
装置において、取り付け基台の取り付け面部分が、取り
付け用壁面に取り付けられることで、取り付け用壁面の
孔から上記放熱手段が外部に覗かされる電子装置であ
る。
【0033】第9の手段によると、取り付け面部分がキ
ャビネットなどの取り付け用壁面に取り付けられると、
取り付け用壁面の孔から放熱手段が外部に露出され、効
率的な熱放散が行なわれる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子装置につい
て、構成手段にもとづいた好適実施形態により図を参照
し具体的詳細に説明する。なお、理解を容易とするため
に、全図を通じて同一部分には同一符号を付して示すこ
ととする。
【0035】図1は本発明電子装置の第1の一実施形態
の概略外観斜視図であり、キャビネットに収容され前面
扉が開放された状態が示される。電子装置21はキャビ
ネット22内部背面板に取り付けられている。
【0036】電子装置21は取り付け基台23に、筐体
ユニット24としての電源ユニット25と二つの回路ユ
ニット26とが取り付けられており、回路ユニット26
には前面に外部からの信号ケーブル27がコネクタ28
により接続されている。電源ユニット25はキャビネッ
ト22の底面に設置されている電源導入端子盤29に、
ケーブル31先端のコネクタ32により接続されてい
る。
【0037】図2を参照すると、キャビネット22の背
面側が示されており、左右両側面には、壁面に取り付け
るためのL金具33(図1では省略されている)が設け
られている。この実施形態によると、取り付け基台23
の背面側がキャビネット22の背面側に覗かされ、上下
のL金具34により、キャビネット22の背面板にねじ
35で取り付け固定されている。
【0038】図3には電子装置21のみの外観斜視図が
示されている。すなわち、取り付け基台23に筐体ユニ
ット24が取り付けられた状態である。図において、左
側手前を正面または前面、図示右側の紙面側を裏面また
は背面、図示右側手前を右側または右側面、図示左側の
紙面側を左側または左側面、紙面前方を上または上面、
紙面手前側を下または下方、と称することにする。
【0039】この電子装置21の構成を要約して説明す
ると、図示されない電子回路基板を内面に蜜接させる主
壁38と、主壁38に連設される第1の側壁面39と、
この第1の側壁面39に隣接する第2の側壁面41およ
び、第3の側壁面42とを有する熱伝導性金属からなる
筐体ユニット24と、筐体ユニット24の第1の側壁面
39と接触する取り付け面45と、第2の側壁面41お
よび第3の側壁面42と接触する、第1,第2の接触面
46,47とを有する熱伝導性金属からなる取り付け基
台23と、筐体ユニット24の第1の側壁面39を、取
り付け基台23の取り付け面45に押圧接触させる取り
付け手段49と、からなる。
【0040】筐体ユニット24(25,26)は前面に
前面板51を有し、全体として左側面を開口した箱形の
筐体に形成されており、開口にカバーが取り付けられて
塞がれる。
【0041】取り付け基台23の第1の接触面46は、
前方が筐体ユニット24の上面を露出させるように短
く、第2の接触面47は筐体ユニット24の下方全面を
支持するに要する長さを有している。
【0042】取り付け基台23の取り付け面45の背面
側には、筐体ユニット24を取り付け固定させるための
ナット部材を保持する板状の保持部材53が嵌められる
断面十字状溝54が左右方向に設けられており、背面側
には、取り付け用壁面に取り付けるための凹溝55が左
右方向に、上下二箇所に形成されている。上下端面57
には取り付け用のL金具34(図2)を取り付けるため
の、ねじ孔58(上側のみ図示)が形成されている。
【0043】取り付け基台23の前端面、すなわち、第
1の接触面46の前端面61には、コネクタ支持部材6
2が三箇所、挿入位置と引き出し位置とに出没可能に取
り付けられており、図示状態は挿入位置である。
【0044】取り付け基台23の前端面、すなわち、第
2の接触面47の前端面64には、三つの筐体ユニット
24のガイド部材65が、それぞれ、ねじ66で取り付
けられている。
【0045】筐体ユニット24の第2の側壁面41の前
面側の上面には、内部のコネクタ68と接続するための
開口孔69が設けられている。前面板51には、それぞ
れ取り付け手段49の頭部が露出されている。
【0046】電源ユニット25の前面板51には、電源
スイッチ71および表示灯72が設けられており、回路
ユニット26の前面板51には、表示部品73と外部信
号接続用のコネクタ74が設けられている。
【0047】図4を参照すると、本発明電子装置の第2
の一実施形態の左側側面図が、筐体ユニット24を取り
付け基台23から分離状態とするとともに、筐体ユニッ
ト24のカバーの外された状態に示される。基本的には
図3と同じであるが、取り付け用壁面への取り付け構造
が、図2と相違している。すなわち、取り付け用のL金
具34(図2)を用いることなく、取り付け基台23を
取り付け用壁面77に直接取り付けていることにある。
【0048】筐体ユニット24の主壁38には、内面に
プリント配線板でなる矩形の電子回路基板81が蜜接し
て取り付けられている。図から明らかなように、主壁3
8を底面として、連設される第1の側壁面39と、第1
の側壁面39に隣設する第2の側壁面41および第3の
側壁面42と、前面板51と、を四方の側壁とした箱形
であり、第1の側壁面39と前面板51とが平行で、第
1の側壁面39の高さ(上下方向の長さ)よりも前面板
51の高さ(上下方向の長さ)が大きい、側面視台形状
である。
【0049】取り付け基台23は、二点鎖線の想像線に
示されるように筐体ユニット24を挿入し得るよう、第
1の接触面46と第2の接触面47の対向面の対向間
は、取り付け面45側よりも図示右側の開口側が広く拡
開されている。
【0050】取り付け基台23に挿入された取り付け状
態の筐体ユニット24間は、取り付け面45に第1の側
壁面39が蜜接するとともに、第1の接触面46に第2
の側壁面41が蜜接し、第2の接触面47に第3の側壁
面42が、それぞれ蜜接するように設定されている。
【0051】筐体ユニット24の中央部には、前後方向
に貫通する取り付け手段49が、溝部材83と支持部材
84とにより位置決め支持されている。取り付け手段4
9は取り付け用ねじ85の中間部に形成された鍔部86
が、溝部材83の溝87と係合することで前後方向に移
動することなく、回転可能に支持されている。
【0052】溝部材83と支持部材84とは、電子回路
基板81を介して主壁38と、リベット(または、ね
じ)88で取り付け固定されている。取り付け手段49
の先端は第1の側壁面39から背面側に突出するねじ8
9と、前面板51から前面側に突出する六角形の頭部9
1と、を一体に有している。
【0053】筐体ユニット24の第3の側壁面42に
は、彎曲された板ばね94が孔95から突出するように
前後二箇所に設けられている。図4で取り付け基台23
の取り付けられる、取り付け用壁面77について、図5
を参照すると、図(a)の正面図に示される二点鎖線が
取り付け基台23の取り付け面45の正面視輪郭であ
る。また、図(b)は図(a)の側断面図が示される。
【0054】取り付け用壁面77には、取り付け面45
の凹溝55が嵌まり合える桟状の取り付け部101を形
成して、取り付け面45の背面側が嵌まり込めるに十分
な大きさの孔102,103を設けるとともに、取り付
け部101に、それぞれ二箇所のねじ孔105を形成す
る。
【0055】この取り付け用壁面77は、独立の部材と
して設けることは可能なものであるが、図1に示される
キャビネット22の背面板として適用し得ることは、も
ちろん可能なことである。
【0056】図4を参照し、取り付け基台23の取り付
け面45の背面側を、取り付け用壁面77の孔102,
103に合わせてはめ込み、背面側を取り付け用壁面7
7から覗かせ、取り付け部101のねじ孔105に対し
て、取り付け面45側からのねじ106をねじ込むこと
で、取り付け基台23は取り付け用壁面77に取り付け
固定される。
【0057】図5の図(c)には、取り付け用壁面77
の第2の一実施形態の側断面図が示される。この実施形
態によると、桟状の取り付け部101の上下を絞り加工
による、背面側の折り曲げ部107とし、左右方向を溝
形の補強構造としたことにある。
【0058】図6に取り付け基台23の分離状態の斜視
図が示され、図7に取り付け基台本体が図(a)に側面
図、図(b)に正面図、に示され、平面図が図8に示さ
れる。
【0059】取り付け基台本体111の垂直な取り付け
面45の中央部には、左右方向に側断面視十字状溝54
と背面側の上下に左右方向の凹溝55が形成されてお
り、上下の端面57が取り付け用の面であり、ねじ孔5
8が設けられている。
【0060】取り付け面45と背面側の凹溝55との間
には、左右方向に貫通する方形の貫通孔112が設けら
れており、取り付け面45から凹溝55に抜ける取り付
け用ねじ孔113にねじ106が嵌められる。
【0061】取り付け面45の背面側には放熱手段であ
るところの、多数の放熱フイン115が左右方向に形成
されている。十字状凹溝54の広幅部118には板状の
保持部材53が挿入されるのであるが、この保持部材5
3には三つの角孔121と二つのねじ孔122とが設け
られており、角孔121に、中心にねじ孔124の形成
された角形のナット部材125が嵌められるとともに、
保持部材53のねじ孔122にねじ部材127がねじ込
まれた状態で、広幅部118に挿入される。
【0062】第1の接触面46の前端面61には、コネ
クタ支持部材62(図4、図6)を取り付けるためのね
じ孔131が、背面側へ延びるように設けられており、
コネクタ支持部材62が取り付けられている。
【0063】取り付け面45と第1の接触面46の交わ
る隅角は、筐体ユニット24の角と接触しないように、
逃げ溝132が設けられ、逃げ溝132の外側とは比較
的に薄肉の彎曲壁面133で連結されており、この部分
で弾性変形可能なように形成されている。
【0064】第1の接触面46の上面側には放熱手段で
あるところの、放熱フイン135が左右方向に多数形成
されている。第2の接触面47の前端面64には、筐体
ユニット24用のガイド部材65を取り付けるための、
孔137が前端面64に沿って左右方向に形成されてい
る。また、孔137から前端面64に開口する溝138
も形成されている。孔137の上面側、第2の接触面4
7の前面側にはガイド部材65を受け入れるための段差
面141が形成されている。
【0065】取り付け面45と第2の接触面47の交わ
る隅角は、筐体ユニット24の角と接触しないように、
逃げ溝143が設けられ、逃げ溝143の外側とは比較
的に薄肉の彎曲壁面144で連結されており、この部分
で弾性変形可能なように形成されている。
【0066】第2の接触面47の下面側には放熱手段で
あるところの、放熱フイン145が左右方向に多数形成
されている。取り付け基台本体111は、好ましくは熱
伝導性の良好な金属であるアルミニウム合金が適当であ
り、長尺の押し出し型材を切断するなどし、必要箇所に
機械加工を施して製造することができる。それ以外の製
法としては、ロストワックス法、ダイカスト法などの精
密鋳造法によることであっても可能である。
【0067】図9には、本発明電子装置の取り付け基台
本体の第2の一実施形態が、図(a)に平面図、図
(b)に正面図、として示される。この取り付け基台本
体151は基本的に、図7、図8に示されるものと同じ
であるが、第1の接触面46と第2の接触面47とを、
左右方向に隔離する溝152が形成されていることにあ
る。
【0068】溝152はそれぞれ前端面61,64から
彎曲壁面133,144に到るものであり、個々の筐体
ユニット24をそれぞれの位置に収容取り付けるに分離
されることにある。
【0069】このように隔離させることで、筐体ユニッ
ト24それぞれの第2の側壁面41と、第3の側壁面4
2と、を取り付け基台23の第1の接触面46と、第2
の接触面47と、の相互間に、僅かな個々の製造誤差な
どがあったとしても、これらに関係なく確実に接触させ
ることができるものとなる。
【0070】図10に取り付け基台23に取り付けられ
るナット部材125と、その保持部材53とが示され、
図(a)に保持部材53の平面図、図(b)に正面図、
図(c)にナット部材125の正面図、図(d)に側面
図、がそれぞれ示される。また、図11に取り付け基台
23に取り付けられた状態の要部平面視断面が図(a)
に、正面図が図(b)に、側断面図が図(b)に、それ
ぞれ示される。
【0071】支持部材53は金属板からなり、それぞれ
の筐体ユニット24の取り付け手段49(図3)に対応
する位置に角孔121と、要所にねじ孔122が形成さ
れている。
【0072】ナット部材125は中心にねじ孔124を
有し、外形は角形の金属板からなる。角形の形状は保持
部材53の角孔121よりも適宜に小さく、嵌まり合え
る大きさであるが、角孔121内に対しては不回転状態
の大きさに設定されている。また、外形は十字状溝54
の広幅部118に嵌まり込む大きさと、厚さでもある。
図11を参照すると、相互の関係が一層明確である。
すなわち、図6をも参照し、保持部材53のねじ孔12
2にねじ部材127をねじ込むとともに、角孔121に
ナット部材125を嵌めた状態で、取り付け基台23の
十字状溝54に側面から滑り込ませる。
【0073】ナット部材125は十字状溝54の広幅部
118内に嵌まり合い、保持部材53の角孔121とは
周囲に適宜な間隔が与えられている。ナット部材125
は、実際には重力によって角孔121の下方に位置され
るが、正面視ねじ孔124が十字状溝54の開口から覗
く状態である。
【0074】ねじ部材127を十字状溝54の前面側開
口から操作し、締めつけることにより、先端が十字状溝
54の底面を圧接する。その反力は保持部材53を広幅
部118の前面側へ押圧して図(a)または、図(c)
に示されるように位置決め固定される。
【0075】以上のような構成とすることにより、保持
部材53の角孔121の位置を要求に応じて任意位置に
設定することで、筐体ユニット24の取り付け位置、ま
たは大きさに対して、取り付け基台本体111を変更す
ることなく、適宜に応じ得ることができる。
【0076】図12には、取り付け基台23に設けられ
る、筐体ユニット24用のガイド部材65の取り付け構
造が示され、図(a)は取り付け状態の正面図、図
(b)はその側面図、図(c)は第2の接触面の前端面
64の正面図、図(d)はその側面図、図(e)はナッ
ト部材の正面図、図(f)はその側面図、がそれぞれ示
される。
【0077】図(c)、図(d)に示されるように、取
り付け基台23の第2の接触面47の前端面64側に
は、前端面64に沿った左右方向の孔137と、孔13
7から前端面64に開口する溝138と、第2の接触面
47の前面側にガイド部材65を受け入れる段差面14
1と、が形成されている。
【0078】ナット部材155は図(e)、図(f)に
示されるように、両側に平行平面を有する金属棒の中間
部にねじ孔156が形成されているものである。ガイド
部材65は図(a)、図(b)に示されるように、筐体
ユニット24が嵌まり合える幅の両側板158と、底板
159とで上方に開口するコの字形をなし、底板159
から前面に延びて前端面64に接する前面板161とか
らなるものである。
【0079】図(a)、図(b)に示されるように、取
り付け基台23(取り付け基台本体111)の孔137
に、ナット部材155を側面から挿入させ、ガイド部材
65の底板159を段差面141に載置させるととも
に、前面板161のねじ挿通孔162からねじ66を挿
入し、溝138をとおしてナット部材155のねじ孔1
56にねじ込む。
【0080】ガイド部材65を、取り付け基台23の左
右方向に対して位置決めし、その状態でねじ66を締め
つけることによりガイド部材65は、取り付け基台23
へ図示状態に位置決め固定される。この状態が図3にも
示されている状態である。
【0081】以上のような構成とすることにより、取り
付け基台23に対する筐体ユニット24の取り付け位
置、または大きさに対して、取り付け基台本体111を
変更することなく、適宜に応じ得ることができる。この
ことは、取り付け手段49のナット部材125と、その
保持部材53との組み合わせにより、一層効果的なもの
となる。
【0082】図13に取り付け基台23を取り付け用壁
面77に取り付ける構造の要部が示され、図(a)に側
断面図、図(b)に取り付け基台の断面図、図(c)に
取り付け用ねじが取り付けられた状態の断面図、がそれ
ぞれ示される。これらの全体図は図4ないし図7を参照
されたい。
【0083】まず、図(b)を参照し、取り付け基台2
3(取り付け基台本体111)の取り付け面45から、
背面側の凹溝55に向けて、貫通する取り付け用ねじ孔
113が途中の貫通孔112と、貫通孔112から凹溝
55に貫通するねじ挿通孔165と、からなる。
【0084】ねじ106は図(c)に示されるように、
先端のねじ部166と、頭部167とねじ部166との
間に形成されたねじ下径の首部168と、からなり、首
部168にはばね座金169および抜け止め用リング1
71が嵌められている。
【0085】抜け止め用リング171は柔軟にして薄い
合成樹脂製の環状円板であり、貫通孔112内に挿入し
た状態で、ねじ106のねじ部166を押し込むこと
で、柔軟な弾性変形によって容易に嵌めることができ、
首部168と同径の内径部が首部168に嵌まり込んだ
状態では、ねじ部166から外れることがない。
【0086】ねじ部166を取り付け用ねじ孔113に
ねじ込み通過させることで挿入させた場合には、ねじ1
06が自然に抜け出ることはないので、抜け止め用リン
グ171を必要としないが、取り付け用ねじ孔113を
ねじ切りしない、単なるねじ挿通孔とした場合には、容
易に抜け出ることから、抜け止め用リング171を挿入
させることで、抜け止め防止され、ねじ106の半径方
向への移動量を大きくすることができる。
【0087】ねじ106のねじ部166は図(c)に示
されるように、退避位置では凹溝55に進出しないで、
ねじ挿通孔165内に位置し、図(a)に示されるよう
に、取り付け用壁面77に取り付け、ねじ孔105にね
じ込まれた進出状態では取り付け基台23が取り付け用
壁面77に取り付け固定される。
【0088】図14にはコネクタ支持部材62の側断面
図が示され、図(a)は取り付け基台への退避収容状
態、図(b)は取り付け基台23の側断面、図(c)は
コネクタ支持部材、図(d)は進出引き出し状態、がそ
れぞれ示される。
【0089】まず、図(b)を参照すると、ねじ孔13
1は取り付け基台23(取り付け基台本体111)の第
1の接触面46の前端面61側にねじ部175と、その
背面側に向けて延び、ねじ外径に相当するねじ挿通孔1
76と、が形成されている。なお、放熱フイン135は
煩雑となることから図示省略してある。
【0090】つぎに、図(c)を参照すると、コネクタ
支持部材62は端部につまみ用頭部177と、短い長さ
の第1のねじ部178と、先端部の第2のねじ部179
と、第1のねじ部178と第2のねじ部179との間の
ねじの谷径でなる軸部181と、からなるものである。
【0091】取り付け基台23のねじ孔131のねじ部
175に、コネクタ支持部材62の第2のねじ部179
をねじ込み、ねじ挿通孔176に挿入させ、第1のねじ
部178をねじ部175にねじ込む。この状態が図
(a)に示される収容状態である。
【0092】コネクタ支持部材62の第1のねじ部17
8を緩め、取り付け基台23から引き出すと、第2のね
じ部179の端面がねじ部175に当たり、緩める方向
に回さないかぎり、それ以上引き出すことができない。
この状態が図(d)に示されるように、軸部181が前
端面61から延在され筐体ユニット24の上部に位置さ
れる。
【0093】図15は、図4に示される筐体ユニット2
4の正面視断面図である。電子回路基板81は主壁38
の内面に蜜接して取り付けられており、前後方向に貫通
する取り付け手段49である取り付け用ねじ85が、電
子回路基板81を介して主壁38にリベット88で取り
付けられる溝部材83に支持されている。
【0094】この取り付け用ねじ85は図16の図
(a)の側面図に示されるように、六角形の頭部91
と、軸部185と、先端のねじ89と、軸部185の中
間に拡大形成された鍔部86と、からなる。
【0095】溝部材83は、図(b)の正面図、図
(c)の側面図、に示されるように、頂部に軸部185
を受け入れる大きさに彎曲した山形186をなし、両側
は平坦な脚部187であり、山形186の部分には鍔部
86を挟むように、溝87が形成され、脚部187に取
り付け用孔188が設けられている。
【0096】図(d)の正面図、図(e)の側面図、に
示されるものは、当て板189であり、溝部材83の脚
部187に相当する大きさで、取り付け用孔191を有
する。
【0097】図17は図4に示される支持部材84の詳
細である。すなわち、支持部材84は二つの部材からな
り、図(a)の側面図、図(b)の背面図、図(c)の
平面図、に示される押さえ部材195と、図(d)の側
面図、図(e)の背面図、図(f)の平面図、に示され
る受け部材196と、からなる。
【0098】押さえ部材195は平面視L形をなし、壁
面197と脚面198とからなり、壁面197から半円
弧で終端し脚面198を二分するように切り欠き199
が形成され、脚面198には取り付け用孔201が設け
られている。
【0099】受け部材196は平面視L形をなし、壁面
202と脚面203とからなり、壁面202には半円弧
で終端し側面に開口する切り欠き204が形成され、脚
面203には取り付け用孔205が設けられている。
【0100】図18に支持部材84の組み立て取り付け
図が示され、図(a)は背面図、図(b)壁は側面図、
図(c)は平面図、である。筐体ユニット24に取り付
け手段49である取り付け用ねじ85が挿入される状態
で、電子回路基板81上に受け部材196を配置し、軸
部185を切り欠き204に挿入させるとともに、図示
状態に押さえ部材195の脚面198を、受け部材19
6の脚面203上に重ね、リベット(ブラインドリベッ
ト)88で主壁38に取り付け固定させる。
【0101】押さえ部材195を重ねるには脚面198
に開口する切り欠き199により、軸部185を跨ぐよ
うに挿入させることができ、なんらの抵抗なく容易に行
なえることである。
【0102】双方の切り欠き204,199で形成され
る終端の半円弧により合成形成される円形に、軸部18
5が囲まれて図(a)に示されるように、軸部185が
回転可能に支持される。
【0103】図16の取り付け手段49の構成部材につ
いて、図4ならびに図15を参照して筐体ユニット24
への取り付け方法を説明すると、支持部材84が取り付
けられていない状態で、まず、取り付け用ねじ85の頭
部91を、内部から前面板51の(後述する)孔から外
面へ通す。
【0104】十分な長さ外面に突出させることにより、
ねじ89を第1の側壁面39の内部から(後述する)孔
を通し、背面側に突出させる。この状態で当て板189
を電子回路基板81面に載置させるとともに、溝部材8
3の溝87を鍔部86に嵌め合わせ、当て板189との
位置を一致させ、リベット88により主壁38に当て板
189、溝部材83を取り付け固定させる。
【0105】この状態が、図4、図15に示される状態
である。以上の過程の途中適当な段階で前述したような
手順により、支持部材84も取り付け固定させる。取り
付け用ねじ85の鍔部86は、溝部材83の溝87の両
面により軸方向に移動することなく、ねじ85の軸方向
への移動で筐体ユニット24全体を移動させることがで
きる。
【0106】すなわち、図4の状態において、筐体ユニ
ット24を取り付け基台23に挿入させて、ねじ89
を、図11に示されるナット部材125のねじ孔124
にねじ込むことで、筐体ユニット24の第1の側壁面3
9を、取り付け基台23の取り付け面45に接近させ両
面39,45を押圧状態に接触させることができる。
【0107】取り付け用ねじ85を緩める方向に回すこ
とにより、両面39,45の接触を離間退避させること
ができ、ねじ89とねじ孔124との、ねじ込みの嵌ま
り合いが外れた状態となると、筐体ユニット24を取り
付け基台23から取り出すことができる。
【0108】図4ならびに図15で、筐体ユニット24
の第3の側壁面42に取り付けられている板ばね94に
ついて、図19を参照して説明する。図(a)は平面
図、図(b)は側面図、である。
【0109】板ばね94は平面視コの字状で、燐青銅あ
るいはベリリウム銅などの、導電性良好な金属ばね板か
らなり、コの字状の両脚部211は側面視彎曲された接
触片212に形成されており、基部には取り付け用孔2
13が設けられている。
【0110】筐体ユニット24の第3の側壁面42に設
けられた孔95に、接触片212の彎曲部が外側へ向け
て突出し覗くように、リベット(または、ねじ)88に
よって内面から取り付けられる。
【0111】この状態の詳細が図19の図(c)の側断
面図によく示されている。図(c)に示される状態は、
筐体ユニット24が取り付け基台23の第2の接触面4
7上に位置されており、筐体ユニット24を第2の接触
面47上に載置して挿入させる状態であって、4箇所の
接触片212で全体が支持され、第3の側壁面42と第
2の接触面47同士の接触摩擦によることなく、浮き上
がった状態の摩擦抵抗の少ない状態で摺動移動し得るよ
うになっている。
【0112】筐体ユニット24が取り付け基台23に取
り付けられた状態になると、それぞれの3面が蜜接す
る。これにともなって、板ばね94の脚部211は図
(d)に示されるように、内部に彎曲弾性変形される。
これによって、面同士の接触は良好に行なわれるととも
に、相互間の電気的な接触、すなわち接地(アース)電
位の接続が行なわれる。
【0113】図15において、符号の68はコネクタで
あり、第2の側壁面41に形成された開口孔69から外
部ケーブル215のコネクタ216と接続されるもので
ある。217は表面実装形部品(SMD)、218は金
属製のカバー、である。電子回路基板81上に実装され
る各種の回路部品は代表的に記載したが、その他の部品
については図示煩雑となることから省略してある。
【0114】図20は筐体ユニット24の筐体の展開図
である。筐体221は既述したように、主壁38と、主
壁38の周囲4辺を囲む第1,第2,第3の側壁面3
9,41,42と、前面板51と、からなる。
【0115】図20には、図4および、その他の関連図
などをも参照し、主壁38に、溝部材83および支持部
材84を取り付けるための皿孔222と、二点鎖線に示
される電子回路基板81を取り付けるための皿孔223
と、が形成されている。皿孔222,223は、いずれ
も皿頭リベット(または、皿頭ねじ)用である。
【0116】第1の側壁面39には、中央部に取り付け
手段49の、ねじ89の挿入孔225と、必要に応じて
選択された位置にねじ106の逃げ孔226と、が設け
られる。
【0117】第2の側壁面41には、コネクタ68への
接続用開口孔69が設けられており、第3の側壁面42
には、板ばね94取り付け用の皿孔228と、接触片2
12を覗かせるための孔95と、が設けられている。
【0118】前面板51には、中央部に取り付け手段4
9の頭部91の挿入孔231と、その上下に表示部品7
3取り付け用孔232とコネクタ74の取り付け用孔2
33と、が設けられている。
【0119】その他、図示しないが各側壁面39,4
1,42および前面板51にはカバー218取り付け用
の皿孔が適宜箇所に設けられる。主壁38の周囲の点線
に沿って、各面が折り曲げ起こされ、四隅を適宜な、た
とえば、電子ビーム溶接などして接合一体化され、箱形
の筐体221に形成される。
【0120】電子回路基板81は方形(直角四辺形の矩
形)であるが、主壁38は、それぞれ点線に沿う第1の
側壁面39側を上辺とし、前面板51側を底辺とする台
形をなしていることが、よく示されている。
【0121】筐体221は、熱伝導性の良好なアルミニ
ウムのような金属板を折り曲げることであってもよい
が、寸法および形状精度ならびに量産性の良好なプレス
絞りによる一体成型品、あるいは、ダイカスト法その他
の公知な精密鋳造法による一体成型品、とすることでも
可能なものである。
【0122】図21および図22は、筐体ユニット間の
電気的接続図が示される。まず、図21を参照すると取
り付け基台23を図示省略した状態で、筐体ユニット2
4の電源ユニット25と回路ユニット26間の電源、な
らびに制御回路接続用の、フラットケーブルまたは、リ
ボンケーブルなどの、ケーブル215を介して、接続用
コネクタ216により、それぞれの筐体ユニット24の
コネクタ68に最短距離で接続し得ることが示されてい
る。
【0123】図22を参照すると、筐体ユニット24間
がケーブル215とコネクタ216とにより接続されて
いることが、示されているが、図示左端の筐体ユニット
24(26)のコネクタ216は接続されていない。こ
のような状態は左端のコネクタ支持部材62が引き出さ
れ、その上にコネクタ216が引っ掛けるようにして載
置されている状態である。
【0124】このようなことは、左端の筐体ユニット2
4(26)を、取り付け手段49を操作することで、ケ
ーブル215またはコネクタ216に支障されることな
く、筐体ユニット24を取り付け基台23に対して容易
に着脱し得ることにほかならない。
【0125】したがって、図3にも示されるように、そ
れぞれの筐体ユニット24に対応するコネクタ支持部材
62は取り付け基台23内に収容されており、必要箇所
の筐体ユニット24(25,26)の取り付け、取り外
しに応じて、その箇所のコネクタ支持部材62を引き出
すことで、容易に作業が行なえることである。
【0126】図23に本発明電子装置の第3の一実施形
態の側面図が、取り付け基台23への筐体ユニット24
の挿入途中が示される。なお、各部分に付される符号は
理解を容易とするために、基本的に図4および図7、な
らびに既述の部分と同一であるが、以下に示される構成
に特徴的相違がある。
【0127】この実施形態においては、筐体ユニット2
4の第2の側壁面41と第3の側壁面42とが、丁度、
取り付け基台23の第1の接触面46の開口先端部24
1と、第2の接触面47の開口先端部242と、に接触
する状態であって、図示されるように、筐体ユニット2
4の第1の側壁面39と、取り付け基台23の取り付け
面45との間には接触に到るに適当な間隙がある。
【0128】すなわち、取り付け基台23の第1の接触
面46の取り付け面45側の逃げ溝132に面する部分
243と、第2の接触面47の取り付け面45側の逃げ
溝143に面する部分244と、の対向間の間隔より
も、先端部241と242との実質的な対向間の間隔の
方が、筐体ユニット24の第2の側壁面41と第3の側
壁面42とを挿入された状態における、対応間隔の位置
よりも狭小に形成されている。
【0129】いいかえると、筐体ユニット24の挿入に
したがって、第1の接触面46と第2の接触面47との
先端部241と242とが、筐体ユニット24の第2の
側壁面41と第3の側壁面42との面に沿うように逐次
拡開される結果、筐体ユニット24の挿入完了、すなわ
ち、図24に示されるように、第1の側壁面39が取り
付け面45に接触すると同時に、第2の側壁面41,第
3の側壁面42と、第1の接触面46,第2の接触面4
7と、が接触するように設定されていることにある。
【0130】以上のように、取り付け基台23の逃げ溝
132,143によって形成される彎曲壁面133なら
びに144とが弾性的に開角変形される。このような特
徴的構成にもとづく作用は、筐体ユニット24の挿入に
ともなって、第2の側壁面41と第3の側壁面42と
に、取り付け基台23の第1の接触面46と第2の接触
面47との、取り付け面45側の部分243,244側
が、先端部241,242よりも先に接触すると、彎曲
壁面133,144の弾性変形にもとづく開角により、
先端部241,242側が一層拡開し、面接触しなくな
るから、以上のような格別な配慮がなされている。
【0131】図示される状態は理解を容易とし得るため
に、誇張して描かれているもので、実際には計算ならび
に実験により最適状態に設定され、取り付け手段49の
ねじ89の締めつけの方向、または、弛めの方向によっ
て、筐体ユニット24の進退が行なわれる。
【0132】図25は本発明電子装置の取り付け基台本
体の第3の一実施形態が、図(a)に平面図、図(b)
に正面図、として示され、側面図が図26に示される。
なお、各部の符号に対応する部分は、既述の構成、作用
を奏するものである。
【0133】取り付け基台本体251の垂直な取り付け
面45の中央部には、左右方向に側面視十字状溝54と
背面側の上下に左右方向の凹溝55が形成されており、
上下の端面57が取り付け用の面であり、ねじ孔58が
設けられている。
【0134】取り付け面45と背面側の凹溝55との間
には、左右方向に貫通する方形の貫通孔112が設けら
れており、取り付け面45から凹溝55に抜ける取り付
け用ねじ孔113に、ねじ106(図6参照)が嵌めら
れる。
【0135】取り付け面45の背面側には放熱手段であ
るところの、多数の放熱フイン252が上下方向に形成
されている。十字状凹溝54の広幅部118には、図
4、図6に示される板状の保持部材53が挿入されるの
であるが、この保持部材53には三つの角孔121と二
つのねじ孔122とが設けられており、角孔121に、
中心にねじ孔124の形成された角形のナット部材12
5がはめられるとともに、保持部材53のねじ孔122
にねじ部材127が嵌め込まれた状態で、広幅部118
に挿入される。
【0136】第1の接触面46の前端面61には、コネ
クタ支持部材62を取り付けるためのねじ孔131が、
背面側へ延びるように設けられており、コネクタ支持部
材62が取り付けられる。
【0137】取り付け面45と第1の接触面46の交わ
る隅角は、筐体ユニット24の角と接触しないように、
逃げ溝132であって、逃げ溝132の外側とは比較的
に薄肉の彎曲壁面133で連結されており、この部分で
弾性変形可能なように形成されている。
【0138】第1の接触面46の上面外側には放熱手段
であるところの、放熱フイン253が前後方向に多数形
成されている。第2の接触面47の前端面64には、図
6に示される筐体ユニット24のガイド部材65を取り
付けるための、孔137が前端面64に沿って左右方向
に形成されている。また、孔137から前端面64に開
口する溝138も形成されている。孔137の上外、第
2の接触面47の前面側にはガイド部材65を受け入れ
るための段差面141が形成されている。
【0139】取り付け面45と第2の接触面47の交わ
る隅角は、筐体ユニット24の角と接触しないように、
逃げ溝143であって、逃げ溝143の外側とは比較的
に薄肉の彎曲壁面144で連結されており、この部分で
弾性変形可能なように形成されている。
【0140】第2の接触面47の下面外側は放熱手段で
あるところの、放熱フイン254が前後方向に多数形成
されている。取り付け基台本体251は、好ましくは熱
伝導性の良好な金属であるアルミニウム合金が適当であ
り、長尺の押し出し型材を切断するなどし、必要箇所に
機械加工を施して製造することができる。それ以外の製
法としては、ロストワックス法、ダイカスト法などの精
密鋳造法によることであっても可能である。
【0141】上記、第1の接触面46と第2の接触面4
7とを、左右方向に隔離する溝152が形成される。溝
152は、それぞれ前端面61,64から彎曲壁面13
3,144に到るものであり、個々の筐体ユニット24
をそれぞれの位置に収容取り付けるに分離されることに
ある。
【0142】このように隔離させることで、筐体ユニッ
ト24をそれぞれの第2の側壁面41と、第3の側壁面
42と、を取り付け基台本体251の第1の接触面46
と、第2の接触面47と、の相互間に、僅かな個々の製
造誤差などがあったとしても、これらに関係なく確実に
接触させることができるものとなる。
【0143】本実施形態の取り付け基台本体241によ
ると、放熱手段であるところの放熱フイン252,25
3,254が、それぞれ上下方向ならびに前後方向に形
成されていることから、それぞれの、取り付け面45、
第1の接触面46、第2の接触面47、の面が変形し難
いような補強効果を奏して面精度が維持され、とくに放
熱フイン252は下方向から上方向への冷却気流の流れ
が効果的に行なわれる。
【0144】本発明による各実施形態は、便宜上筐体ユ
ニット24と取り付け基台23とを、上下方向を特定す
るような位置関係としたが、このようなことに限定され
るものではなく、上下左右方向を入れ換えた状態、すな
わち上下方向を左右方向とし、左右方向を上下方向とす
ることであってもよく、要すれば転倒姿勢とすること
も、もちろん可能なことである。
【0145】図23、図24に示される実施形態、すな
わち、取り付け基台23の第1の接触面46と第2の接
触面47の開口側先端を相対的に閉じるような、狭小と
することについても、すべての実施形態に適用し得るこ
とである。
【0146】そのほか、筐体ユニット25,26(2
4)についても、かならずしも、複数構成に限定される
ものではなく、少なくとも単数構成についての電子装置
であって、より多数の筐体ユニット構成に適用可能なこ
とである。
【0147】また、筐体ユニット24の第1の側壁面3
9に対して、第2の側壁面41、第3の側壁面42の両
方を、前面方向に向けて拡開する傾斜(勾配)とした
が、これについても、いずれかの一方のみとすること
で、相対的に拡開させることは本発明に含まれることで
ある。
【0148】
【発明の効果】以上、詳細に説明のように本発明電子装
置の第1発明によると、電子回路基板を内面に蜜接させ
る主壁と、これに連設される第1の側壁面と、主壁およ
び第1の側壁面に隣接する第2,第3の側壁面と、を有
する筐体ユニットと、この筐体ユニットの第1の側壁面
と接触する取り付け面と、第2,第3の側壁面にそれぞ
れ接触する第1,第2の接触面と、を有する取り付け基
台と、これら筐体ユニットの第1の側壁面を取り付け基
台の取り付け面に押圧接触させる取り付け手段と、から
なり、筐体ユニットの第1の側壁面から延びる第2,第
3の側壁面先端側の対向間および、取り付け基台の取り
付け面から延びる第1,第2の接触面の先端側開口の対
向間、はそれぞれ第1の側壁面および取り付け面側の対
向間よりも拡開されてなる。
【0149】上記第1発明の電子装置の動作にともなう
電子回路部品の発熱は、電子回路基板を介して主壁へ、
または主壁に取り付けられた電子回路部品の発熱は直接
主壁へ伝導拡散され、主壁に連設された第1,第2,第
3の側壁面に伝達されるから、これら各面に接触する取
り付け基台には楔効果によって確実に三面から効率的に
伝達されて熱放散される。このような接触は取り付け手
段を操作することで簡単容易に行なえる。
【0150】本発明電子装置の第2発明によると、電子
回路基板を内面に蜜接させる主壁と、これに連設される
第1の側壁面と、主壁および第1の側壁面に隣接する第
2,第3の側壁面と、を有する筐体ユニットと、この筐
体ユニットの第1の側壁面と接触する取り付け面と、第
2,第3の側壁面にそれぞれ接触する第1,第2の接触
面と、を有する取り付け基台と、これら筐体ユニットの
第1の側壁面を取り付け基台の取り付け面に押圧接触さ
せる取り付け手段と、からなり、筐体ユニットの第1の
側壁面から延びる第2,第3の側壁面先端側の対向間お
よび、取り付け基台の取り付け面から延びる第1,第2
の接触面先端側開口の対向間、はそれぞれ第1の側壁面
および取り付け面側の対向間よりも拡開されてなり、か
つ、取り付け基台の第1,第2の接触面の先端側対向間
の間隔は、その間に取り付けられた状態における筐体ユ
ニットの第2,第3の側壁面の間隔よりも狭小に形成さ
れ、筐体ユニットの取り付けによる挿入に応じ、その弾
性力に抗して拡開される。
【0151】上記第2発明の電子装置の動作にともなう
電子回路部品の発熱は、電子回路基板を介して主壁へ、
または主壁に取り付けられた電子回路部品の発熱は直接
主壁へ伝導拡散され、主壁に連設された第1,第2,第
3の側壁面に伝達されるから、これら各面に接触する取
り付け基台には楔効果によって確実に三面から効率的に
伝達されて熱放散される。このような接触は取り付け手
段を操作することで簡単容易に行なえる。
【0152】上記取り付けの過程において、筐体ユニッ
トの挿入に際して第2,第3の側壁面の途中が取り付け
基台の第1,第2の接触面の開口先端部に接触するか
ら、筐体ユニットを押し込むことで、第1,第2の接触
面の開口先端側が基部の弾性変形に応じて押し広げられ
ながら拡開し、筐体ユニットの各側壁面と取り付け基台
の各接触面との面どうしの接触が確実に行なわれる。
【0153】本発明電子装置の第3発明によると、第1
発明または第2発明において、取り付け基台の第1,第
2の接触面を、隣接して取り付けられる筐体ユニット間
を隔離するように溝を形成してなることにあり、並列し
て取り付けられる複数の筐体ユニット間が、それぞれに
独立して取り付けられることとなり、個々の形状寸法の
僅かな誤差に応じてそれぞれに確実な接触が得られ、熱
伝導効率が良好なものとなる。
【0154】本発明電子装置の第4発明によると、筐体
ユニットの第1の側壁面を取り付け基台の取り付け面に
押圧接触させる取り付け手段を、筐体ユニットを貫通し
中間部に鍔部の形成された取り付け用ねじと、筐体ユニ
ットに設けられ鍔部の前後面に接触係合される溝を有す
る溝部材と、からなり、先端ねじ部を取り付け基台にね
じ込み、取り付け用ねじの進退に応じて鍔部が溝部材の
溝面を押圧することで、筐体ユニットを進退移動可能と
して取り付け面に押圧接触させるといった、簡易構成に
して操作性にすぐれるものであるから、保守点検などに
際して個々の筐体ユニットの着脱が容易となる。
【0155】本発明電子装置の第5の発明によると、取
り付け基台の取り付け面に一側を開口させる断面十字状
溝を設け、この溝の広幅部に嵌まり合う板状の保持部材
の孔にナット部材を不回転状態に支持させて溝に挿入
し、保持部材を貫通してねじ込まれるねじ部材を開口側
から締めつけることで、ねじ部材の先端が十字状溝の底
面を圧接し、その反力で保持部材が十字状溝の広幅部の
面を押圧し位置固定されるから、保持部材の孔位置を任
意所望位置に設定することで、ナット部材をフローティ
ング状態として位置設定が行なえる。
【0156】本発明電子装置の第6の発明によると、取
り付け基台の前端面に沿って形成される孔と、この孔か
ら前端面に開口する溝を設け、上記孔内に長手方向移動
可能なナット部材を挿入し、取り付け基台の前端面に取
り付けられるガイド部材の取り付け孔から、溝をとおし
て孔内部のナット部材にねじをねじ込み締めつけるとと
もに、ナット部材の位置を孔の長手方向に移動させるこ
とで、ガイド部材を任意位置、ならびに、微細に位置調
整し位置決めし得る。
【0157】本発明電子装置の第7の発明によると、取
り付け基台の前端面にねじ込まれ、ねじ棒でなるコネク
タ支持部材は、挿入位置と引き出し位置とに出没可能に
取り付けられてなり、筐体ユニットに接続されるケーブ
ルコネクタを取り外した状態で、コネクタ支持部材を引
き出し、このコネクタ支持部材にケーブルまたはコネク
タ部分を載せることで、ケーブルやコネクタの垂れ下が
りに邪魔されることなく、筐体ユニットの着脱作業が行
なえる。筐体ユニットへのコネクタの接続には、コネク
タ支持部材を挿入し収容位置とすることで行なえ、外観
上も好ましいものとなる。
【0158】本発明電子装置の第8発明によると、第1
発明または第2発明において、取り付け基台の取り付け
面と第1,第2の接触面である壁面の外側には、それぞ
れ放熱手段がそなえられてなるから、筐体ユニットの第
1,第2,第3の側壁面からの接触により伝導される熱
が、取り付け基台に伝達され、放熱手段によって外部に
効率的に熱放散されるから、筐体ユニットの冷却が良好
に行なわれる。
【0159】本発明電子装置の第9発明によると、第8
発明の放熱手段は取り付け基台の取り付け面部分が取り
付け用壁面に取り付けられることにより、取り付け用壁
面の孔から外部に覗かされるように構成されていること
により、キャビネットなどの取り付け用壁面の孔から、
放熱手段が外部に露出されて効率的に熱放散が行なわれ
る。このようなことは、電子装置を単体とし取り扱い着
脱可能とすることができ、取り付け用壁面の構成ならび
に取り付け作業がきわめて簡易となる。
【0160】以上詳細に説明のように、本発明電子装置
によると、実用上の効果がきわめて顕著なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電子装置の第1の一実施形態概略外観斜
視図である。
【図2】図1の背面側斜視図である。
【図3】電子装置の外観斜視図である。
【図4】本発明電子装置の第2の一実施形態側面図であ
る。
【図5】図4の取り付け用壁面の一実施形態である。
【図6】本発明電子装置の取り付け基台の分離状態斜視
図である。
【図7】本発明電子装置の取り付け基台本体の側面図お
よび正面図である。
【図8】本発明電子装置の取り付け基台本体の平面図で
ある。
【図9】本発明電子装置の取り付け基台本体の第2の一
実施形態である。
【図10】本発明に適用されるナット部材およびその保
持部材である。
【図11】本発明に適用されるナット部材と保持部材の
組み立て図である。
【図12】本発明に適用されるガイド部材の部分詳細図
である。
【図13】本発明取り付け基台の取り付け用壁面への取
り付け構造である。
【図14】本発明コネクタ支持部材である。
【図15】図4に示される筐体ユニットの正面視断面図
である。
【図16】取り付け手段の構成部材である。
【図17】支持部材の詳細構成図である。
【図18】支持部材の組み立て取り付け図である。
【図19】本発明板ばねの一実施形態である。
【図20】本発明筐体の一実施形態の展開図である。
【図21】本発明筐体ユニット間の接続図(その1)で
ある。
【図22】本発明筐体ユニット間の接続図(その2)で
ある。
【図23】本発明電子装置の第3の一実施形態側面図
(その1)である。
【図24】本発明電子装置の第3の一実施形態側面図
(その2)である。
【図25】本発明電子装置の取り付け基台本体の第3の
一実施形態(その1)である。
【図26】本発明電子装置の取り付け基台本体の第3の
一実施形態(その2)である。
【図27】従来の電子装置の外観斜視図である。
【図28】従来の電子回路ユニットである。
【符号の説明】
21 電子装置 22 キャビネット 23 取り付け基台 24 筐体ユニット 25 電源ユニット 26 回路ユニット 27 信号ケーブル 28 コネクタ 29 電源導入端子盤 31 ケーブル 32 コネクタ 33,34 L金具 38 主壁 39 第1の側壁面 41 第2の側壁面 42 第3の側壁面 45 取り付け面 46 第1の接触面 47 第2の接触面 49 取り付け手段 51 前面板 53 保持部材 54 十字状溝 55 凹溝 57 端面、上下端面 58 ねじ孔 61 前端面 62 コネクタ支持部材 64 前端面 65 ガイド部材 66 ねじ 68 コネクタ 69 開口孔 71 電源スイッチ 72 表示灯 73 表示部品 74 コネクタ 77 取り付け用壁面 81 電子回路基板 83 溝部材 84 支持部材 85 取り付け用ねじ 86 鍔部 87 溝 88 リベット 89 ねじ 91 頭部 94 板ばね 95 孔 101 取り付け部 102,103 孔 105 ねじ孔 106 ねじ 107 折り曲げ部 111 取り付け基台本体 112 貫通孔 113 取り付け用ねじ孔 115 放熱フイン 118 広幅部 121 角孔 122,124 ねじ孔 125 ナット部材 127 ねじ部材 131 ねじ孔 132 逃げ溝 133 彎曲壁面 135 放熱フイン 137 孔 138 溝 141 段差面 143 逃げ溝 144 彎曲壁面 145 放熱フイン 151 取り付け基台本体 152 溝 155 ナット部材 156 ねじ孔 158 側板 159 底板 161 前面板 162,165 ねじ挿通孔 166 ねじ部 167 頭部 168 首部 169 ばね座金 171 抜け止め用リング 175 ねじ部 176 ねじ挿通孔 177 つまみ用頭部 178 第1のねじ部 179 第2のねじ部 181,185 軸部 186 山形 187 脚部 188 取り付け用孔 189 当て板 191 取り付け用孔 195 押さえ部材 196 受け部材 197 壁面 198 脚面 199 切り欠き 201 取り付け用孔 202 壁面 203 脚面 204 切り欠き 205 取り付け用孔 211 脚部 212 接触片 213 取り付け用孔 215 ケーブル 216 コネクタ 217 表面実装形部品(SMD) 218 カバー 221 筐体 222,223 皿孔 225 挿入孔 226 逃げ孔 228 皿孔 231 挿入孔 232,233 取り付け用孔 241,242 開口先端部 243,244 部分 241 取り付け基台本体 242,243,244 放熱フイン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 肇 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 稲葉 敏秀 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 中田 教郎 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路基板を内面に密接させる主壁と
    該主壁に連設される第1の側壁面と該第1の側壁面に隣
    接する第2の側壁面および第3の側壁面とを有する熱伝
    導性金属からなる筐体ユニットと、 上記筐体ユニットの第1の側壁面と接触する取り付け面
    と第2の側壁面および第3の側壁面と接触する第1,第
    2の接触面とを有する熱伝導性金属からなる取り付け基
    台と、 上記筐体ユニットの第1の側壁面を上記取り付け基台の
    取り付け面に押圧接触させる取り付け手段と、 からなり、上記筐体ユニットの第1の側壁面から延びる
    第2の側壁面および第3の側壁面先端側の対向間、およ
    び、上記取り付け基台の取り付け面から延びる第1,第
    2の接触面の先端側開口の対向間、はそれぞれ第1の側
    壁面側および取り付け面側の対向間よりも拡開されてな
    ることを特徴とする電子装置。
  2. 【請求項2】 電子回路基板を内面に蜜接させる主壁と
    該主壁に連設される第1の側壁面と該第1の側壁面に隣
    接する第2の側壁面および第3の側壁面とを有する熱伝
    導性金属からなる筐体ユニットと、 上記筐体ユニットの第1の側壁面と接触する取り付け面
    と第2の側壁面および第3の側壁面と接触する第1,第
    2の接触面とを有する熱伝導性金属からなる取り付け基
    台と、 上記筐体ユニットの第1の側壁面を上記取り付け基台の
    取り付け面に押圧接触させる取り付け手段と、 からなり、上記筐体ユニットの第1の側壁面から延びる
    第2の側壁面および第3の側壁面先端側の対向間、およ
    び、上記取り付け基台の取り付け面から延びる第1,第
    2の接触面の先端側開口の対向間、はそれぞれ第1の側
    壁面側および取り付け面側の対向間よりも拡開されてな
    り、かつ、取り付け基台の第1,第2の接触面の先端側
    対向間の間隔は、その間に取り付けられた状態における
    筐体ユニットの第2の側壁面および第3の側壁面の間隔
    よりも狭小に形成され、筐体ユニットの取り付け挿入に
    応じその弾性力に抗して拡開されることを特徴とする電
    子装置。
  3. 【請求項3】 上記取り付け基台の第1,第2の接触面
    は隣接して取り付けられる上記筐体ユニット間を隔離す
    る溝が形成されてなることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の電子装置。
  4. 【請求項4】 筐体ユニットの第1の側壁面を取り付け
    基台の取り付け面に押圧接触させる取り付け手段は、筐
    体ユニットを貫通する取り付け用ねじと、該取り付け用
    ねじの中間部に形成された鍔部と、筐体ユニットに設け
    られ上記鍔部の前後面に係合される溝部材と、 からなり、上記取り付け用ねじの進退に応じて上記鍔部
    が溝部材の溝面を押圧することで上記筐体ユニットを進
    退移動可能として上記取り付け面に押圧接触させること
    を特徴とする電子装置。
  5. 【請求項5】 取り付け基台の取り付け面に一側を開口
    させる断面十字状溝と、上記十字状溝の広幅部に嵌まり
    合う板状の保持部材と、上記保持部材の角孔に不回転状
    態に嵌まり合い筐体ユニットの取り付け用ねじと係合し
    得るナット部材と、上記保持部材を貫通してねじ込まれ
    上記開口から操作可能なねじ部材と、からなり、上記ね
    じ部材を締めつけることにより該ねじ部材先端が十字状
    溝の底面を圧接しその反力で保持部材が十字状溝の広幅
    部を押圧することで位置固定されることを特徴とする電
    子装置。
  6. 【請求項6】 取り付け基台の前端面に沿って形成され
    る孔と、上記孔から取り付け基台の前端面に開口する溝
    と、上記孔に嵌まり合い長手方向に移動可能なナット部
    材と、上記取り付け基台の前端面に取り付けられる筐体
    ユニットのガイド部材と、 からなり、上記ガイド部材の取り付け孔から挿入される
    取り付け用ねじの先端を上記溝をとおして孔内部のナッ
    ト部材にねじ込み締めつけることにより、ガイド部材が
    取り付け基台に取り付け位置固定されることを特徴とす
    る電子装置。
  7. 【請求項7】 取り付け基台の前端面からねじ込まれね
    じ棒でなる筐体ユニットのコネクタ支持部材が、挿入位
    置と引き出し位置とに出没可能に取り付けられてなるこ
    とを特徴とする電子装置。
  8. 【請求項8】 上記取り付け基台の取り付け面と第1,
    第2の接触面との壁面外側にはそれぞれ放熱手段がそな
    えられてなることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の電子装置。
  9. 【請求項9】 上記取り付け基台の取り付け面部分が取
    り付け用壁面に取り付けられることで該取り付け用壁面
    の孔から上記放熱手段が覗かされることを特徴とする請
    求項8に記載の電子装置。
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