JP2012042820A - 異方性面発光ユニットおよび液晶表示装置 - Google Patents

異方性面発光ユニットおよび液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ある一方向の視野角が充分に確保され、しかも輝度が高い異方性面発光ユニットを提供する。
【解決手段】本発明の異方性面発光ユニットは、光出射面Bを有し、光出射面Bから光を出射させて発光する面発光手段10と、面発光手段10の光出射側に設けられた異方性付与手段20とを備え、異方性付与手段20は、光入射面Aの法線方向から光入射面Aに入射する光に、X方向の半値角が0〜5°に、光出射面Bに平行でX方向と直交するY方向の半値角が6〜50°になるように異方性を付与する。
【選択図】図2

Description

本発明は、一方向の視野角を広くする異方性面発光ユニットに関する。また、その異方性光拡散ユニットを具備する液晶表示装置に関する。
多くの携帯電話や携帯情報端末等の携帯通信機器には、液晶を用いて画像を画面に表示する液晶表示装置が取り付けられている。液晶表示装置としては、光出射面から光を出射させて発光する面発光手段と、面発光手段の光出射側に設けられた液晶パネルとを具備するものが知られている。通常、携帯通信機器の画面は矩形状にされており、画面の短辺が該携帯通信機器の左右方向になるように配置された状態で使用される。
ところで、携帯通信機器を使用する際、その使用者は必ずしも画面の真正面から画面を見るとは限らず、画面の真正面から上下方向に少しずれた位置から見ることがある。そのため、使用者が画面の真正面から上下方向に少しずれても画像を視認可能にするために、画面の長辺方向の視野角をある程度拡げることが求められる。一方、通常の使用方法で携帯通信機器を使用する限りは、使用者の目の位置が画面の正面に対して左右方向にずれることは殆どない。そのため、画面の短辺方向の視野角を拡げる必要がなく、むしろ覗き見防止の観点からは視野角が狭い方がよい。
そこで、従来では、液晶パネルの前面に視野角制限フィルムを設けて、画面の左右方向の視野角を制限していた(特許文献1参照)。しかしながら、視野角制限フィルムを設けて視野角を制限した場合には、輝度が低下する傾向にあった。
なお、特許文献2に開示されているように、液晶表示装置において、異方性拡散シートを用いることは知られている。しかし、この液晶表示装置においては、異方性拡散によって、正面輝度を、面内ムラを抑えて均一化することを目的としていた。
実用新案登録第3084368号公報 特開2002−214412号公報
本発明は、Y方向の視野角が充分に確保され、しかも輝度が高い異方性面発光ユニットおよび液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]光出射面Bを有し、該光出射面Bから光を出射させて発光する面発光手段と、該面発光手段の光出射側に設けられた異方性付与手段とを備える異方性面発光ユニットであって、前記異方性付与手段は、一方の表面が光入射面Aに、他方の表面が光出射面Bにされ、光入射面Aの法線方向から光入射面Aに入射する光に、前記光出射面Bに平行なX方向の半値角が0〜5°に、前記光出射面Bに平行でX方向と直交するY方向の半値角が6〜50°になるように異方性を付与するものであり、該異方性面発光ユニットから出射する出射光の前記X方向の半値角αは、(前記面発光手段の光出射面Bから出射する光のX方向の半値角α−50°)〜(前記半値角α+5°)の範囲内にあり、該異方性面発光ユニットから出射する出射光の前記Y方向の半値角βは、(前記面発光手段の光出射面Bから出射する光のY方向の半値角β+6°)〜(前記半値角β+60°)の範囲内にあり、該異方性面発光ユニットから出射する出射光の前記X方向の半値角αと前記Y方向の半値角βとの差の絶対値が5°以上であり、前記半値角βと前記半値角βとの差(β−β)は、前記半値角αと前記半値角αとの差(α−α)よりも大きいことを特徴とすることを特徴とする異方性面発光ユニット。
[2]前記異方性付与手段は、凹凸パターン形成シートを有し、該凹凸パターン形成シートは、Y方向に沿って凹凸が繰り返し形成された凹凸パターンを少なくとも片面に有し、前記凹凸パターンの最頻ピッチが1μmを超え20μm以下、凹凸の底部の平均深さが前記最頻ピッチを100%とした際の5%以上である[1]に記載の異方性面発光ユニット。
[3]X方向の半値角が20〜60°、Y方向の半値角が20〜70°である[1]または[2]に記載の異方性面発光ユニット。
[4]面発光手段は、導光板と、該導光板の一側面に配設された発光ダイオードとを有する[1]〜[3]のいずれか1項に記載の異方性面発光ユニット。
[5]前記面発光手段は、導光板の光出射側に配設された集光シートを有し、該集光シートは、一方の表面が光入射面Aに、他方の表面が光出射面Bにされ、光入射面Aに斜めから入射した光を、光出射面Bの法線方向に立ち上げて出射させるものである[4]に記載の異方性面発光ユニット。
[6][1]〜[5]のいずれか1項に記載の異方性面発光ユニットと、該異方性面発光ユニットの光出射側に配置された液晶パネルとを具備することを特徴とする液晶表示装置。
本発明の異方性面発光ユニットによれば、視野角に異方性を有しながらも輝度が高い光を出射させることができる。
本発明の液晶表示装置は、視野角に異方性を有しながらも輝度が高くなっている。
本発明の異方性面発光ユニットの一実施形態を示す上面図である。 本発明の異方性面発光ユニットの一実施形態を示す断面図である。 異方性付与手段による異方性付与について説明する図である。 図1,2に示す実施形態の異方性面発光ユニットを構成する凹凸パターン形成シートを示す斜視図である。 図1,2に示す実施形態の異方性面発光ユニットを構成する凹凸パターン形成シートを示す断面図である。 本発明の液晶表示装置の一実施形態を示す断面図である。
<異方性面発光ユニット>
本発明の異方性面発光ユニットの一実施形態について説明する。
図1および図2に、本実施形態の異方性面発光ユニットを示す。本実施形態の異方性面発光ユニット1は、面発光手段10と異方性付与手段20とを備える。また、本実施形態では、異方性付与手段20が矩形状の光出射面Bを有する。
なお、図1,2に示すように、光出射面Bに平行で且つ光出射面Bの幅方向に平行な方向をX方向とし、光出射面Bに平行で且つ光出射面Bの長手方向に平行な方向をY方向とし、光出射面Bの法線方向をZ方向とする。
(面発光手段)
面発光手段10は、入射した光が正面輝度の面内ムラが生じないように略均一に出射して発光するものである。
本実施形態では、面発光手段10として、導光板11と4個の発光ダイオード12と反射板13と集光シート14とを備えるものが使用される。
本実施形態で使用される面発光手段10は、導光板11の一側面に4個の発光ダイオード12が等間隔に配設されて、前記側面が光入射面Aにされたエッジライト型の発光手段である。
[導光板]
導光板11は、略矩形状の透明基板からなり、凹凸を有する裏面11aと、裏面11aの反対側の平坦な光出射面Bとを有する。
導光板11の裏面11aは、光入射面Aに対して平行なV字状溝Dが多数形成されて凹凸面とされている。裏面11aにおけるV字状溝D,D同士の間隔は、光入射面Aから遠ざかるにつれて次第に狭くされている。
導光板11を構成する材料としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリシクロオレフィン、ポリスチレンなどの透明樹脂、ガラス板が挙げられる。
導光板11の光入射面A側では、発光ダイオード12から離れるにつれて光の入射量が少なくなる傾向にあるため、導光板11の光入射面A側でX方向の光が均一になるように、導光板11の光出射面Bに、波状、半円状、V字状などの溝がY方向に平行に形成された凹凸面を設けることが好ましい。
[反射板]
反射板13は、導光板11の裏面11a側に設けられ、導光板11の裏面11aから漏出した光を反射させ、導光板11に戻して、光の利用効率を向上させるものである。
反射板13の具体例としては、例えば、金属板、樹脂や金属等の基材の表面に銀やアルミニウム等の金属が蒸着された金属蒸着板、白色のプラスチックフィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム等)などが挙げられる。
[集光シート]
集光シート14は、光入射面Aに斜めから入射した光を、光出射面Bと直交する方向(Z方向)に立ち上げて出射させる集光機能を有して、光の利用効率を高めて輝度の低下を抑制するものである。本実施形態では、集光シート14は、導光板11の光出射側に配設されている。
集光機能は、集光シート14の少なくとも一方の表面に形成された微細な凹凸構造により発揮される。微細な凹凸構造としては、断面形状が、三角形、三角形の頂角が丸められている疑似三角形、多角形等である線状突起部が、多数平行に配列されたプリズム条列、かまぼこ形のシリンドリカルレンズが多数平行に配列されたレンチキュラーレンズ等が挙げられる。プリズム条列またはレンチキュラーレンズにおいては、各突起部の断面構造が互いに同一であることが好ましいが、断面構造が異なる突起部が規則的に配列した構成でも構わない。また、一部分間引かれた配列構成でも構わない。
また、凹凸構造は、単レンズを多数二次元配置したマイクロレンズアレイ、三角錘型プリズム、四角錘型プリズム等を多数二次元配置したものが挙げられる。
また、上記の凹凸構造は、2種以上が組み合わされてもよい。
集光シート14の凹凸構造は、集光性が高くなることから、光出射側に形成されていることが好ましい。
集光シート14を構成する材料としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、メチルメタクリレートとスチレンの共重合体などの透明樹脂が挙げられる。
集光シート14の厚さは、1〜800μmであることが好ましく、20〜500μmであることがより好ましい。集光シート14の厚さが前記下限値以上であれば、集光効果を発揮しやすく、前記上限値以下であれば、異方性面発光ユニット1を薄型化しやすい。
[作用]
上記面発光手段10では、発光ダイオード12にて発せられた光が導光板11の内部に導光板11の光入射面Aから入射する。導光板11に入射した光は、裏面11aおよび光出射面Bにて全反射しながら導光板11の内部を光入射面Aの反対側の面に向かって進行する。その際、導光板11の内部を進行する光のうち、裏面11aとの角度が臨界角以上であったものは裏面11aから漏光する。裏面11aから漏光した光は反射板13にて反射されて、導光板11に再入射する。
また、裏面11aがV字状溝Dを有する凹凸面になっていることで、導光板11の内部を進行する光が裏面11aで反射した後には、反射した光の一部の進行方向が光出射面Bとの角度が臨界角以上になる。光出射面Bとの角度が臨界角以上になった光は光出射面Bから漏光し、異方性付与手段20側に出射する。
さらに、導光板11においては、V字状溝D,D同士の間隔は光入射面Aから遠ざかるにつれて狭くされているため、光入射面Aに近く、発光ダイオード12の光が到達しやすい部分で漏光量が少なく、光入射面Aから遠く、発光ダイオード12の光が到達しにくい部分で漏光量が多くなる。そのため、光出射面Bの全面から均一に光を出射させることができる。
さらに、光出射面Bの全面から均一に光を出射させた光は、光入射面Aから集光シート14の内部に入射し、集光シート14によってZ方向に立ち上がって光出射面Bから出射させることができる。
[面発光手段の半値角]
上記面発光手段10から出射する光の半値角は特に制限がなく、X方向の半値角とY方向の半値角が略同等であってもよいし、X方向の半値角がY方向の半値角より大きくてもよいし、Y方向の半値角がX方向の半値角より大きくてもよい。
面発光手段10における半値角とは、光出射面BからZ方向に出射する光の角度θを0°とし、光出射面Bに沿って出射する光の角度を90°とした際に、光の強度の最大値の半分以上の強度になる角度の範囲のことである。半値角が大きい程、視野角が広くなる。面発光手段10における半値角は、市販の輝度計を用い、光出射面Bから出射する光の強度を、X方向またはY方向にて測定角度を−90゜〜90°の範囲で変えながら測定し、横軸に測定角度を、縦軸に光の強度をプロットし、得られたグラフから求める。
(異方性付与手段)
異方性付与手段20は、面発光手段10の光出射側に設けられ、一方の表面が光入射面Aに、他方の表面が光出射面Bにされ、図3に示すように、光入射面AのZ方向から光入射面Aに入射した光に、光出射面Bから出射する光のX方向の半値角αとY方向の半値角βに差が生じるように異方性を付与するものである。ここで、半値角とは、光出射面BからZ方向に出射する光の角度θを0°とし、光出射面Bに沿って出射する光の角度を90°とした際に、光の強度の最大値の半分以上の強度になる角度の範囲のことである。Z方向から光入射面Aに入射した光が異方性付与手段20から出射する際の半値角は、光入射面Aの法線方向から光入射面Aにレーザ光を入射させ、光出射面Bから出射するレーザ光の強度を、市販の輝度計を用い、X方向またはY方向にて測定角度を−90〜90°の範囲で変えながら測定し、横軸に測定角度を、縦軸に光の強度をプロットし、得られたグラフから求める。
異方性付与手段20では、光入射面AのZ方向から光入射面Aに入射する光に、X方向の半値角αが0〜5°に、Y方向の半値角βが6〜50°になるように異方性を付与する。半値角αが前記上限値を超えると、輝度が低下するおそれがある上に、携帯電話等に異方性面発光ユニット1を用いた場合に覗き見防止効果が得られなくなる。また、半値角βが前記下限値未満であると、Y方向の視野角拡大が不充分であり、前記上限値を超えると、輝度が低下するおそれがある。
半値角αは、好ましくは0〜3°、より好ましくは1〜3°である。半値角βは、好ましくは6〜40°、より好ましくは10〜40°である。
異方性付与手段としては、光入射面Aから光を入射し、光出射面Bから出射させた際に、(a)Y方向の半値角を拡げ、X方向の半値角を変えないもの、(b)Y方向の半値角を拡げ、Y方向の半値角よりも狭い角度でX方向の半値角を拡げるもの、(c)Y方向の半値角を拡げ、X方向の半値角を狭くするもの、(d)Y方向の半値角を変えず、X方向の半値角を狭くするもの、が挙げられる。
本実施形態で使用される異方性付与手段20は、前記(a)、(b)または(c)のもので、矩形状の凹凸パターン形成シート21である。また、凹凸パターン形成シート21は、その長手方向が導光板11の長手方向に沿うように配置されている。
[凹凸パターン形成シート]
凹凸パターン形成シート21は、図4および図5に示すように、Y方向に沿って凹凸(凹部21a、凸部21b)が繰り返し形成された波状の凹凸パターンPを片面に有するものである。凹凸パターン形成シート21では、凹凸パターンPを有さない面が光入射面Aとされ、凹凸パターンPを形成する面が光出射面Bとされている。
また、本実施形態での凹凸パターンPは、波状の凹凸が蛇行しており、凹凸パターンPの凸部21bの先端は丸みを帯びている。
凹凸パターンPの最頻ピッチPは1μmを超え20μm以下であり、1μmを超え5μm以下であることが好ましい。最頻ピッチPが1μm未満であると、光が拡散せずに分光されることにより、充分な半値角が得られない場合があり、20μmを超えると、輝線として視認されることがある。
光拡散の異方性を高くする点では、凹凸パターンPがある程度蛇行して、隣り合った凸部21b,21b同士のピッチが凹凸パターンPの方向に沿ってばらついていることが好ましい。ここで、凹凸パターンPの配向のばらつきのことを配向度という。配向度が大きいほど、配向がばらついている。この配向度は、以下の方法で求められる。
凹凸パターンPの最頻ピッチP、平均深さBおよび配向度を求めるためには、凹凸パターンPの上面および断面の光学顕微鏡による観察、または、凹凸パターンPの原子間力顕微鏡による観察を行う。一般には、それぞれの顕微鏡の解像度の違いから、凹凸パターンのピッチや深さが1μm以上の場合には光学顕微鏡による観察が適しており、1μm以下の場合には原子間力顕微鏡による観察が適している。そのため、凹凸パターンのサイズに応じて適宜選択して観察を行う。
凹凸パターンPの最頻ピッチPおよび配向度は、例えば、特開2009−122298号公報に記載された求め方に従って求めることができる。
まず、顕微鏡により得られた凹凸構造の画像をグレースケール画像に変換した後、2次元フーリエ変換を行う。このフーリエ変換像の頻度(Z)のスムージングを行い、フーリエ変換像の中心部以外で最大頻度を示す位置(XFmax,YFmax)を求める。そして、最頻ピッチP=1/{√(XFmax +YFmax )}の式から最頻ピッチPを求める。なお、最頻ピッチは各ピッチの平均値とみてもよい。平均ピッチについては、顕微鏡画像から得られた断面図から、隣り合う凹部同士の水平方向の間隔をピッチとしたとき、無作為に抽出した10個以上のピッチの平均値から求めることもできる。
配向度については、まず、上記で得たフーリエ変換像を利用し、XF軸上に最大輝度部分が一致するようにθ回転したフーリエ変換像を作成する。次いで、(XFmax,YFmax)を通るY軸に平行補助線Y’Fを引き、補助線Y’Fを横軸とし、補助線Y’上の輝度(Z軸)を縦軸としたY’−Z図を作成する。次いで、Y’−Z図のY’軸の値を最頻ピッチPの逆数(1/P)で割ったY”-Z図を作成し、このY”-Z図からピークの半値幅W(頻度が最大値の半分になる高さでのピークの幅)を求める。この半値幅は配向度を表す。配向度が大きい程、蛇行してピッチがばらついていることを表す。
配向度は0.15〜0.5であることが好ましい。配向度が0.15〜0.5であれば、凹凸パターンPのピッチのばらつきが大きいため、凹凸パターン形成シート21の光拡散性がより高くなる。配向度が0.5を超えると、凹凸パターンPの方向がある程度ランダムになるため、光拡散性は高くなるが、異方性が低くなる傾向にある。
配向度を上記所定の範囲にするためには、凹凸パターン形成シート21を製造する際の収縮応力の作用方法を適宜選択すればよい。
凹凸パターンPの凹部21aの平均深さBは、最頻ピッチPを100%とした際の5%以上(すなわち、アスペクト比0.05以上)であることが好ましい。平均深さBが最頻ピッチPを100%とした際の5%以上であれば、凹凸パターン形成シート21の光拡散性がより高くなる。
また、平均深さBは、凹凸パターンPを容易に形成できる点から、好ましくは最頻ピッチPを100%とした際の500%以下である。
平均深さは、凹凸パターンPの凸部21bのピークから凹部21aの底までの深さの平均のことを意味する。平均深さBは次のようにして求める。すなわち、凹凸パターンPを顕微鏡により観察し、その観察からY軸方向に沿って切断した断面図を得る。1つの凹部21aの底までの深さは、両隣の2つの凸部21b,21bのピークから凹部21aの底までのZ方向の距離の和の1/2である。すなわち、1つの凹部21aの底の深さbは、凹部21aに対して一方側の凸部21bのピークから計測した凹部21aの底の深さをL、他方側の凸部21bのピークから計測した凹部21aの底の深さをRとした際に、b=(L+R)/2となる。このようにして求めた各凹部21aの深さbの平均値が平均深さBであるが、全ての凹部21aの深さを求めることは現実的でないため、無作為に抽出した10個以上のbから平均深さBを求める。
凹凸パターン形成シート21においては、凸部21bの側面がY方向に対して略垂直に配置されている。凹凸パターン形成シート21では、凸部21bの側面にて光が出射するから、主たる光の拡散方向はY方向になり、X方向には殆ど拡散しない。したがって、異方性を付与する機能を有する。
凹凸パターン形成シート21は、1層で形成されていてもよいし、2層で形成されていてもよい。
凹凸パターン形成シート21が2層で形成されている場合には、透明樹脂からなる基材と、凹凸パターン形成シート21を得る際の加工温度でのヤング率が基材よりも0.01〜300GPa高い硬質層とで構成されることが好ましい。ここで、加工温度は、例えば、後述する凹凸パターン形成シートの製造方法における熱収縮時の加熱温度である。ヤング率は、JIS K 7113−1995に従って測定した値である。
基材を構成する透明樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリジメチルシロキサン等のシリコーン樹脂、フッ素樹脂、ABS樹脂、ポリアミド、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリシクロオレフィンなどが挙げられる。
硬質層は、樹脂であってもよいし、金属または金属化合物であってもよい。
硬質層を構成する樹脂としては、基材を構成する樹脂の種類によって適宜選択されるが、例えば、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレン−アクリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、フッ素樹脂などを使用することができる。後述する凹凸パターン形成シート21の製造において容易に凹凸パターンPを形成できることから、硬質層を構成する樹脂のガラス転移温度Tgと、基材を構成する樹脂のガラス転移温度Tgとの差(Tg−Tg)は10℃以上であることが好ましい。
硬質層が樹脂で構成される場合には、硬質層の厚さは0.05μmを超え5.0μm以下であることが好ましい。硬質層の厚みが0.05μmを超え5μm以下であれば、凹凸パターン形成シート21を容易に製造できる。
硬質層を構成する金属としては、金、アルミニウム、銀、銅、ゲルマニウム、インジウム、マグネシウム、ニオブ、パラジウム、鉛、白金、シリコン、スズ、チタン、バナジウム、亜鉛、ビスマス等が挙げられる。
硬質層を構成する金属化合物としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化スズ、酸化銅、酸化インジウム、酸化カドミウム、酸化鉛、酸化ケイ素、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、硫化亜鉛、ガリウムヒ素が挙げられる。
硬質層が金属または金属化合物である場合には、硬質層の厚みは1〜50nmであることが好ましい。硬質層の厚みが1nm以上であれば、硬質層に欠陥が生じにくくなり、厚みが50nm以下であれば、光透過性を充分に確保できる上に、凹凸パターン形成シート21を容易に製造できる。
2層で構成された凹凸パターン形成シート21を製造する方法としては、加熱収縮性フィルムからなる透明樹脂製の基材の片面に硬質層を設けて積層フィルムを形成し、前記積層フィルムを加熱して前記基材を収縮させることにより、前記硬質層を折り畳むように変形させる方法が挙げられる。このように硬質層を折り畳むように変形させることで、凹凸パターンPを形成できる。
凹凸パターン形成シート21が1層で構成されている場合には、透明樹脂で構成されることが好ましい。透明樹脂は、熱可塑性樹脂であってもよいし、熱硬化性樹脂(熱硬化性プレポリマーまたはモノマーの硬化物)であってもよい。熱可塑性樹脂としては、アクリル樹脂、ポリオレフィン、ポリエステル等が挙げられる。熱硬化性プレポリマーとしては、エポキシアクリレート、エポキシ化油アクリレート、ウレタンアクリレート、不飽和ポリエステル、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ビニル/アクリレート、ポリエン/アクリレート、シリコンアクリレート、ポリブタジエン、ポリスチリルメチルメタクリレート等が挙げられる。熱硬化性モノマーとしては、脂肪族アクリレート、脂環式アクリレート、芳香族アクリレート、水酸基含有アクリレート、アリル基含有アクリレート、グリシジル基含有アクリレート、カルボキシ基含有アクリレート、ハロゲン含有アクリレート等が挙げられる。
1層で構成された凹凸パターン形成シートを製造する方法としては、上記2層で構成された凹凸パターン形成シート21の凹凸パターンPが形成された面に、ニッケルなどでめっきを行ってニッケルスタンパーを作製し、得られたニッケルスタンパーを型として、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂または紫外線硬化性樹脂に転写させる方法が挙げられる。
(作用)
異方性付与手段20では、面発光手段10から出射した光は、光入射面Aから凹凸パターン形成シート21に入射し、光出射面Bの凸部21bの側面から出射する。そのため、主たる光の拡散方向はY方向になり、X方向には殆ど拡散しないから、異方的に拡散する。
したがって、異方性拡散ユニット1では、面発光手段10にて出射した光に、異方性付与手段20によって異方性を付与し、主にY方向の視野角を大きくすることができる。そのため、本実施形態の異方性発光ユニット1を後述する液晶表示装置に用いると、画面の上下方向(Y方向)の視野角のみを適切に拡げることができ、左右方向(X方向)の視野角が拡がることによる輝度の低下を防止できる。
さらに、凹凸パターン形成シート21を異方性付与手段20に使用すると、前記硬質層と加熱収縮性フィルムの組み合わせ、およびそれらの積層フィルムの加熱収縮条件により、凹凸パターンの最頻ピッチP、平均高さB、配向度を容易に制御でき、異方性付与手段20の半値角を広い範囲で制御可能になる。
(異方性面発光ユニットの半値角)
上記のような面発光手段10と異方性付与手段20とを備える異方性面発光ユニット1では、光出射面Bから出射した光のX方向の半値角αは、(光出射面Bから出射する光のX方向の半値角α−50°)〜(前記半値角α+5°)の範囲内にある。前記半値角αが、(前記半値角α−50°)より小さいと、X方向の視野角の確保が不充分になる。一方、前記半値角αが、(前記半値角α+5°)より大きいと、輝度が低下する。
また、光出射面Bから出射した光のY方向の半値角βは、(前記面発光手段の光出射面Bから出射する光のY方向の半値角β+6°)〜(前記半値角β+60°)の範囲内にある。前記半値角βが、(前記半値角β+6°)より小さいと、Y方向の視野角の確保が不充分になる。一方、前記半値角βが、(前記半値角β+60°)より大きいと、輝度が低下する。
また、半値角βと半値角βとの差(β−β)は、半値角αと半値角αとの差(α−α)よりも大きい。また、(β−β)−(α−α)は、好ましくは10°以上であり、より好ましくは20°以上であり、特に好ましくは30°以上である。(α−α)が(β−β)よりも小さいと、輝度を低下させずにY方向の視野角を充分に確保することが困難になる傾向にある。なお、上記異方性付与手段20を使用することで、半値角βと半値角βとの差(β−β)を、半値角αと半値角αとの差(α−α)よりも大きくすることができる。
異方性面発光ユニット1から出射する出射光の前記X方向の半値角αと前記Y方向の半値角βとの差の絶対値が5°以上であり、7°以上が好ましい。半値角αと半値角βとの差の絶対値が5°未満であるものは、等方性である。
さらに、異方性面発光ユニット1では、光出射面Bから出射した光のX方向の半値角が20〜60°であり、Y方向の半値角が20〜70°であることが好ましい。異方性面発光ユニット1における半値角とは、光出射面BからZ方向に出射する光の角度θを0°とし、光出射面Bに沿って出射する光の角度を90°とした際に、光の強度の最大値の半分以上の強度になる角度の範囲のことである。異方性面発光ユニット1における半値角は、市販の輝度計を用い、光出射面Bから出射する光の強度を、X方向またはY方向にて測定角度を−90〜90°の範囲で変えながら測定し、横軸に測定角度を、縦軸に光の強度をプロットし、得られたグラフから求める。
X方向の半値角が前記上限値を超えると、輝度が低下するおそれがある上に、携帯電話等に異方性面発光ユニット1を用いた場合に覗き見防止効果が得られなくなる。Y方向の半値角が前記下限値未満であると、Y方向の視野角拡大が不充分であり、前記上限値を超えると、輝度が低下するおそれがある。
X方向の半値角は、より好ましくは20〜55°、特に好ましくは40〜55°である。Y方向の半値角は、より好ましくは25〜70°、特に好ましくは25〜65°である。
上記のように、異方性面発光ユニット1から出射する出射光のX方向の半値角が20〜60°に、Y方向の半値角が20〜70°になるのは、面発光手段10により出射した光に、異方性付与手段20によって、X方向の半値角を0〜5°に、Y方向の半値角を6〜50°になるように異方性を付与するためである。
<液晶表示装置>
次に、上記異方性面発光ユニットを用いた液晶表示装置について説明する。
図6に、本実施形態の液晶表示装置を示す。本実施形態の液晶表示装置100は、上記異方性面発光ユニット1と、異方性面発光ユニット1の光出射側に設けられた液晶パネル2とを具備する。
ここで、液晶パネル2としては、液晶を用いて画像を形成可能な公知のもの、例えば、液晶層の両面側に透明電極が設けられ、該透明電極の外側の面に偏光板が設けられたものを使用することができる。また、本実施形態で使用される液晶パネル2の画面は矩形状であり、その画面の長手方向が凹凸パターン形成シート21の長手方向に沿うように配置されている。
この液晶表示装置100では、異方性面発光ユニット1から出射した光が液晶パネル2を透過することにより画像を表示する。ここで、異方性面発光ユニット1から出射した光は異方性を有しているため、液晶パネル2に形成された画面の視野角にも異方性が生じる。本実施形態では、その異方性によって、液晶表示装置100の長手方向の視野角が広くされ、幅方向の視野角が狭くされている。そのため、画面の真正面から上下方向に少しずれた位置から画面を見ても、画面に表示された画像を容易に視認でき、また、横からの覗き見が防止されている。
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、面発光手段10が、発光ダイオード12が導光板11の一側面に配設されたエッジライト型の発光手段であったが、発光ダイオード12が導光板11の裏面側に配設された直下型の発光手段であってもよい。
また、発光ダイオード12,12同士の間隔は等間隔でなくてもよく、異なる間隔であってもよい。
また、面発光手段においては、発光ダイオード12の数が4個でなくてもよく、1個であってもよいし、4個以外の複数個(例えば2個、3個、5個等)であってもよい。発光ダイオード12の数は、面発光手段10の大きさや目標とする輝度などに応じて適宜選択される。また、光源は発光ダイオードでなく、冷陰極管やエレクトロルミネッセンス素子であってもよい。
また、面発光手段10を構成する導光板11は、透明基板の光出射が側の面に、光を拡散させるインクによる印刷が施されたもの、透明基板の内部に、透明基板の材料とは異なる屈折率のシリカ等の透明粒子を含有するものであってもよい。これらの導光板においては、光入射面から遠ざかるにつれて光の出射量が多くなるように、印刷パターンや粒子の含有量を調整することが好ましい。
また、異方性付与手段20は、凹凸パターン形成シート21の代わりに、透明なシートに、アスペクト比が1を超える針状の透明粒子が一方向に配向した状態で分散している針状粒子分散シートを用いることができる。針状の透明粒子は、無機粒子であってもよいし、透明樹脂粒子であってもよい。拡散の異方性がより高くなる点では、針状の透明粒子のアスペクト比は5以上が好ましく、10以上がより好ましい。
(実施例1)
一軸方向に熱収縮する厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート製加熱収縮性フィルム(三菱樹脂株式会社製ヒシペットLX−10S、ガラス転移温度70℃)の片面に、トルエンに希釈したポリメチルメタクリレート(ポリマーソース株式会社製P4831−MMA、ガラス転移温度100℃)を厚さが2μmになるようにバーコーターにより塗工し、硬質層を形成して積層シートを得た。
次いで、その積層シートを90℃で50秒間加熱することにより、加熱前の長さの40%に熱収縮させ、硬質層形成面に、収縮方向に対して直交方向に沿って波状の凹凸パターンを有する凹凸パターン形成シートを得た。
次いで、得られた凹凸パターン形成シートの凹凸パターンが形成された面に、ニッケルめっきを施し、そのニッケルめっきを剥離することにより、厚さ300μmのニッケルめっきスタンパーを得た。このニッケルめっきスタンパーの凹凸パターンが形成された面にエポキシアクリレート系プレポリマー、2−エチルヘキシルアクリレートおよびベンゾフェノン系光重合開始剤を含む未硬化の紫外線硬化性樹脂組成物を塗工した。
次いで、未硬化の紫外線硬化性樹脂組成物の塗膜のニッケルめっきスタンパーと接していない面に厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを重ね合わせ、押圧して、密着させた。
次いで、ポリエチレンテレフタレートフィルムの上から紫外線を照射し、未硬化の紫外線硬化性樹脂組成物を硬化させ、それにより得た硬化物をニッケルめっきスタンパースタンパーから剥離することにより、異方性拡散シートを得た。
(実施例2)
ポリエチレンテレフタレート製加熱収縮性フィルムの片面に、ポリメチルメタクリレートを厚さが5μmになるように塗工した以外は実施例1と同様にして異方性拡散シートを得た。
(比較例1)
ポリエチレンテレフタレート製加熱収縮性フィルムの片面に、ポリメチルメタクリレートを厚さが0.1μmになるように塗工した以外は実施例1と同様にして異方性拡散シートを得た。
実施例1,2および比較例1の異方性拡散シートの凹凸パターンの最頻ピッチおよび平均深さを以下のようにして求めた。
まず、光学顕微鏡により異方性拡散シートの凹凸パターン形成面を撮影し、その画像をグレースケールのファイルに変換した。次いで、グレースケールのファイルの画像をフーリエ変換した。次いで、このフーリエ変換像の頻度のスムージングを行い、フーリエ変換像の中心部以外で最大頻度を示す位置を求め、中心からその位置までの距離の逆数を最頻ピッチとした。
次に、異方性拡散シートの凹凸パターン形成面を、原子間力顕微鏡(日本ビーコ社製ナノスコープIII)により撮影し、原子間力顕微鏡の画像にて凹凸パターンの深さを10箇所で測定し、それらを平均して平均深さを求めた。
また、光出射面を凹凸パターン形成面とした場合の、これらの異方性拡散シートの半値角を、GENESIA GonioFar Field Profiler(ジェネシア社製)を用いて測定した。半値角の測定結果を表1に示す。
さらに、異方性拡散シートの外観を目視により評価した。その評価結果を表1に示す。
Figure 2012042820
(実施例3,4、比較例2)
市販の携帯電話を分解して、導光板と導光板の一側面に配設された発光ダイオードと導光板の光出射側に配設された集光シートと集光シートの光出射側に配設された等方性拡散シートとを有する面発光手段を取り外した。その面発光手段から等方性拡散シートを取り外して、実施例および比較例で使用する面発光手段とした。この面発光手段のX方向の半値角は89°、Y方向の半値角は16°であった。
上記面発光手段に実施例1,2または比較例1の異方性拡散シートを取り付けて、面発光ユニットを作製した。その際、異方性拡散シートを収縮方向とY方向が一致するように配置した。
(比較例3)
前記市販の携帯電話から取り出した面発光ユニット。
(比較例4)
比較例3に記載の面発光ユニットの上にルーバー構造を有する市販の視野角制限フィルムを、視野角制限方向とX方向とが一致するように配置した。
[評価]
発光ダイオードを点灯させた状態で面発光ユニットの半値角をGENESIA GonioFar Field Profiler(ジェネシア社製)を用いて測定した。
また、発光ダイオードを点灯させた状態で面発光ユニットの正面輝度を輝度測定装置SR−3(トプコン社製)を用いて測定した。
それらの測定結果を表2に示す。
Figure 2012042820
X方向の半値角が0〜5°、Y方向の半値角が6〜50°の異方性拡散シートを用いた実施例3,4の面発光ユニットは、X方向の視野角の拡がりが抑制されつつY方向の視野角が拡がっており、かつ、輝度低下が防止されていた。
一方、異方性拡散シートのY方向の半値角が5°であった比較例2の面発光ユニットは、Y方向の視野角が拡がっていなかった。
市販の携帯電話から取り出した面発光ユニットを使用した比較例3では、拡散シートとして等方性拡散シートを用いていたので、X方向の視野角が拡がり、輝度の低下が大きかった。
X方向の視野角を制限するために、ルーバー構造を有する視野角制限フィルムを使用した比較例4では、輝度の低下が大きかった。
1 異方性面発光ユニット
2 液晶パネル
10 面発光手段
11 導光板
11a 裏面
12 発光ダイオード
13 反射板
14 集光シート
20 異方性付与手段
21 凹凸パターン形成シート
21a 凹部
21b 凸部
100 液晶表示装置
導光板の光入射面
異方性付与手段の光入射面
集光シートの光入射面
導光板の光出射面
異方性付与手段の光出射面
集光シートの光出射面
D V字状溝
P 凹凸パターン

Claims (6)

  1. 光出射面Bを有し、該光出射面Bから光を出射させて発光する面発光手段と、該面発光手段の光出射側に設けられた異方性付与手段とを備える異方性面発光ユニットであって、
    前記異方性付与手段は、一方の表面が光入射面Aに、他方の表面が光出射面Bにされ、光入射面Aの法線方向から光入射面Aに入射する光に、前記光出射面Bに平行なX方向の半値角が0〜5°に、前記光出射面Bに平行でX方向と直交するY方向の半値角が6〜50°になるように異方性を付与するものであり、
    該異方性面発光ユニットから出射する出射光の前記X方向の半値角αは、(前記面発光手段の光出射面Bから出射する光のX方向の半値角α−50°)〜(前記半値角α+5°)の範囲内にあり、該異方性面発光ユニットから出射する出射光の前記Y方向の半値角βは、(前記面発光手段の光出射面Bから出射する光のY方向の半値角β+6°)〜(前記半値角β+60°)の範囲内にあり、
    該異方性面発光ユニットから出射する出射光の前記X方向の半値角αと前記Y方向の半値角βとの差の絶対値が5°以上であり、
    前記半値角βと前記半値角βとの差(β−β)は、前記半値角αと前記半値角αとの差(α−α)よりも大きいことを特徴とすることを特徴とする異方性面発光ユニット。
  2. 前記異方性付与手段は、凹凸パターン形成シートを有し、該凹凸パターン形成シートは、Y方向に沿って凹凸が繰り返し形成された凹凸パターンを少なくとも片面に有し、前記凹凸パターンの最頻ピッチが1μmを超え20μm以下、凹凸の底部の平均深さが前記最頻ピッチを100%とした際の5%以上である請求項1に記載の異方性面発光ユニット。
  3. X方向の半値角が20〜60°、Y方向の半値角が20〜70°である請求項1または2に記載の異方性面発光ユニット。
  4. 面発光手段は、導光板と、該導光板の一側面に配設された発光ダイオードとを有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の異方性面発光ユニット。
  5. 前記面発光手段は、導光板の光出射側に配設された集光シートを有し、該集光シートは、一方の表面が光入射面Aに、他方の表面が光出射面Bにされ、光入射面Aに斜めから入射した光を、光出射面Bの法線方向に立ち上げて出射させるものである請求項4に記載の異方性面発光ユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の異方性面発光ユニットと、該異方性面発光ユニットの光出射側に配置された液晶パネルとを具備することを特徴とする液晶表示装置。
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