JP2012042007A - 変速機のオイルパン構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂製のオイルパンにマグネットを固定する際、部品点数を減らすと共に、マグネットの固定信頼性を向上できる変速機のオイルパン構造を提供すること。
【解決手段】変速機内のオイルを溜める樹脂製のオイルパン10と、オイルパン10に溜まったオイルに混在した夾雑物を、オイルポンプの吸入前に除去するオイルストレーナ20と、オイルパン10に溜まったオイルに混在した鉄系夾雑物を磁力で吸着する柱形マグネット30と、を有し、オイルストレーナ20をオイルパン10に構造的一体に組み付けた変速機のオイルパン構造において、マグネット30は、オイルパン10の底面部11と、オイルストレーナ20との間に挟み固定した構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、変速機用の樹脂製オイルパンに、鉄系夾雑物を吸着するマグネットを固定した変速機のオイルパン構造に関するものである。
従来、変速機内のオイルを溜める非磁性金属製のオイルパンと、このオイルパンに溜まったオイルに混在した鉄系夾雑物を磁力で吸着するマグネットと、を有した変速機のオイルパン構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の変速機のオイルパン構造では、オイルパンにマグネットが磁着できないため、オイルパンに鋳込んだ発泡金属製の取付具にマグネットを嵌め合わせてから、この取付具の先端を外方に潰すことで、取付具を介してマグネットを固定している。
特開平11-257316号公報
ところで、従来の変速機のオイルパン構造にあっては、オイルパンに鋳込む取付具が必要であり、またこの取付具の先端を外方に潰すという工程も必要であった。そのため、部品点数及びマグネット組付工程が増加してしまうという問題があった。
また、樹脂製のオイルパンの場合では、オイルパンから突出した突起にマグネットを嵌め合わせ、その先端に金属製のプッシュナットを嵌合して、マグネットの抜け止めを行うことが考えられる。しかし、この場合であっても部品点数及びマグネット組付工程が増加してしまう。さらに、プッシュナットで固定しているだけのマグネットは固定信頼性が低く、車体振動等により振動してマグネットが外れたり、オイルパンが削れたりするおそれがあった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、樹脂製のオイルパンにマグネットを固定する際、部品点数を減らすと共に、マグネットの固定信頼性を向上できる変速機のオイルパン構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、変速機内のオイルを溜める樹脂製のオイルパンと、前記オイルパンに溜まったオイルに混在した夾雑物を、オイルポンプの吸入前に除去するオイルストレーナと、前記オイルパンに溜まったオイルに混在した鉄系夾雑物を磁力で吸着する柱形マグネットと、を有し、前記オイルストレーナを前記オイルパンに構造的一体に組み付けた変速機のオイルパン構造において、前記マグネットは、前記オイルパンの底面部と、前記オイルストレーナとの間に挟み固定したことを特徴とする。
よって、本発明にあっては、オイルパンに構造的一体にオイルストレーナを組み付ける際、オイルパンの底面部とオイルストレーナとの間にマグネットを挟み固定することで、オイルパンに対してマグネットが固定される。
つまり、マグネット固定機能がオイルストレーナの樹脂弾性により発揮され、オイルパンとオイルストレーナとの間に挟み固定したマグネットが、オイルパンの底面部に押さえつけられる。
この結果、樹脂製のオイルパンにマグネットを固定する際、マグネット固定用の別部品を必要とせず、部品点数を減らすことができると共に、マグネットの固定信頼性を向上することができる。
実施例1の変速機のオイルパン構造の外観を示す斜視図である。 (a)は図1におけるA−A断面図であり、(b)は図2(a)におけるB部拡大図である。 マグネット固定工程を示す説明図であり、(a)はマグネット仮置き工程を示し、(b)はストレーナカバー組付工程を示す。 実施例1の変速機のオイルパン構造の変形例である。
以下、本発明の変速機のオイルパン構造を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1の変速機のオイルパン構造の外観を示す斜視図である。図2(a)は、図1におけるA−A断面図であり、(b)は図2(a)のB部拡大図である。
実施例1の変速機のオイルパン構造は、オイルパン10と、オイルストレーナ20と、マグネット30と、を備えている。
前記オイルパン10は、自動変速機の遊星歯車装置(図示せず)の下方に配置され、自動変速機内を循環するオイルを溜めるものである。このオイルパン10は、合成樹脂によって形成され、底面部11と、この底面部11の周縁部から立ち上がった周面部12と、を有している。前記底面部11には、オイルストレーナ20が設けられる凹部13と、一時的にオイルを貯留するオイル貯留部14と、マグネット30の外周を囲む環状突起部15と、が形成されている。凹部13とオイル貯留部14を区画する凹部壁面16には、複数のオイル流入口17,…が形成されている。これにより、オイル貯留部14に流れ込んだオイルは、オイル流入口17から凹部13内に流れ込むことになる。
前記環状突起部15は、内側にマグネット30が配置されるものであり、オイル流入口17の両側に位置し、オイル貯留部14内に設けられている。この環状突起部15の内径寸法は、内側面15aとマグネット30の外周面31との間にクリアランスがあく寸法に設定し、この環状突起部15の高さ寸法は、オイルパン10の底面部11の板厚方向の最大弾性変形寸法よりも大きい寸法に設定した。
前記オイルストレーナ20は、オイルパン10に構造的一体に組みつけられ、オイルパン10に溜まったオイルに混在した夾雑物を、オイルポンプ(図示せず)の吸入前に除去するものである。このオイルストレーナ20は、フィルタ21と、ストレーナカバー22と、を有している。なお、「構造的一体」とは、樹脂製のオイルパン10にフィルタ21を介して樹脂製のストレーナカバー22を設けることでオイルストレーナ20が構成されることであり、オイルパン10とストレーナカバー20が不可分になっていることである。
前記フィルタ21は、オイル中の夾雑物を濾過するものであり、凹部13の開口端部18と、ストレーナカバー22の間に挟持されている(図2(a)参照)。なお、オイル流入口17は、フィルタ21と底面部11の間に開口しており、オイル流入口17から凹部13内に流れ込んだオイルは、フィルタ21を介してからオイルポンプに送られる。
前記ストレーナカバー22は、フィルタ21をオイルパン10に対して固定するものであり、合成樹脂によって形成されている。このストレーナカバー22は、フィルタ21で濾過されたオイルをオイルポンプに送り出す吐出口23と、マグネット30を固定する張り出し部40と、を有している。
前記張り出し部40は、オイルパン10の底面部11に平行に延在し、弾性変形して底面部11との間にマグネット30を挟み固定するものである。この張り出し部40は、一対の延在部41,41と、各延在部41から底面部11に向けて突出したセンタリング部42と、センタリング部42を囲む環状押え突起43と、を有している。
前記延在部41は、オイル流入口17の両側に設けられ、オイル流入口17に流れ込むオイルの流れ方向に沿って片持ち状態で延びている。
前記センタリング部42は、弾性変形してマグネット30の内周面32を固定するものであり、マグネット30の貫通孔(開口)34に挿入可能な円筒形状を呈している。このセンタリング部42の先端外面には、マグネット30の内周面(開口内側面)32に接触する膨出部42aが形成されている。なお、このセンタリング部42は、先端から延在部41に向けて延びる複数のスリット42b,…を有している。これにより、先端が径方向に弾性変形可能になっている。そして、膨出部42aにおける外径R1は、マグネット30の内径R2よりも僅かに大きい寸法に設定されている。
前記環状押え突起43は、センタリング部42を取り囲む円筒形状を呈し、マグネット30の上端面33に接触する環状面43aを有している。この環状押え突起43の高さ寸法H1は、環状面43aがマグネット30の上端面33に接触したとき、延在部41が底面部11から離れる方向に僅かに反る寸法に設定されている。
前記マグネット30は、オイルパン10に溜まったオイルに混在した鉄系夾雑物を磁力で吸着するものであり、両端が開放した円筒形状を呈した円筒マグネットである。ここでは、一対のマグネット30,30がオイルパン10に固定されている。
次に、実施例1の変速機のオイルパン構造におけるマグネット固定工程について説明する。
図3は、マグネット固定工程を示す説明図であり、(a)はマグネット仮置き工程を示し、(b)はストレーナカバー組付工程を示す。
マグネット仮置き工程では、図3(a)に示すように、オイルパン10の環状突起部15の内側にマグネット30を仮置きする。このとき、円筒形状のマグネット30は、軸方向がオイルパン10の底面部11に対して直交するように仮置きされる。
ストレーナカバー組付工程では、図3(b)に示すように、開口端部18とストレーナカバー22の間にフィルタ21(ここでは図示せず)を挟み込んだ状態で、ストレーナカバー22を凹部13の開口端部18上に載置する。
このとき、環状押え突起43の環状面43aがマグネット30の上端面33に接触するまで、張り出し部40のセンタリング部42をマグネット30の貫通孔34に挿入する。ここで、センタリング部42の膨出部42aにおける外径R1は、マグネット30の内径R2よりも僅かに大きい寸法に設定されている。このため、マグネット30の内周面32に接触したセンタリング部42は、先端が縮径するように弾性変形する。
また、環状押え突起43の高さ寸法H1は、環状面43aがマグネット30の上端面33に接触したとき、延在部41が底面部11から離れる方向に僅かに反る寸法に設定されている。このため、マグネット30の上端面33に環状押え突起43が接触した延在部41は、底面部11から離れる方向に弾性変形する。
その後、ストレーナカバー22の周囲を凹部13の開口端部18に溶着し、ストレーナカバー22をオイルパン10に一体的に固定してオイルストレーナ20を形成する。
次に、作用を説明する。
実施例1の変速機のオイルパン構造における作用を、「部品低減作用」、「固定信頼性向上作用」に分けて説明する。
[部品低減作用]
実施例1の変速機のオイルパン構造では、ストレーナカバー組付工程において、張り出し部40の延在部41に形成した環状押え突起43の環状面43aがマグネット30の上端面33に接触すると共に、センタリング部42がマグネット30の貫通孔34に挿入する。このとき、ストレーナカバー22は合成樹脂により形成されているので、延在部41は底面部11から離れる方向に容易に弾性変形する。
これにより、マグネット30には、マグネット30の厚み方向、つまり円柱形状のマグネット30の軸方向に沿って延在部41の弾性変形力が常時作用し、オイルパン10に押さえつけられる。このため、マグネット30は、オイルパン10の底面部11と、ストレーナカバー22の張り出し部40との間に挟み固定され、ストレーナカバー22を利用して上下方向(マグネット軸方向)の振動を抑制することができる。すなわち、オイルパン10にフィルタ21を介してストレーナカバー22が溶着されることでオイルパン10に構造一体的に組み付けられるオイルストレーナ20の樹脂弾性によりマグネット固定機能が発揮され、マグネット固定用の別部品が不要になる。この結果、部品点数の低減を図ることができる。
特に、実施例1の変速機のオイルパン構造では、ストレーナカバー21からオイルパン10の底面部11に平行に延在した張り出し部40と底面部11の間にマグネット30を挟み固定している。そのため、フィルタ21が設けられてオイル内の夾雑物を除去する領域に影響を与えることなく、オイルストレーナ20にマグネット固定機能を持たせることができる。
[固定信頼性向上作用]
実施例1の変速機のオイルパン構造では、上述のように、オイルパン10に構造一体的に組み付けられるオイルストレーナ20の樹脂弾性によりマグネット固定機能を発揮させ、オイルパン10の底面部11とオイルストレーナ20の間にマグネット30を挟み固定している。
このため、オイルパン10とオイルストレーナ20の張り出し部40との間に挟み固定したマグネット30が、オイルパン10の底面部11に押さえつけられるため、マグネット30の固定信頼性を向上することができる。
特に、実施例1の変速機のオイルパン構造では、張り出し部40と底面部11の間にマグネット30を挟み固定する際、張り出し部40の弾性変形力によりマグネット30の厚み方向に沿って挟み固定する。このため、張り出し部40とマグネット30の間、及び、底面部11とマグネット30の間に隙間が生じることなく固定でき、底面部11に対して垂直な方向の振動を抑制して、固定信頼性をさらに向上することができる。また、樹脂製のオイルパン10とマグネット30との摩擦による磨耗紛の発生を防止することができる。
一方、センタリング部42がマグネット30の貫通孔34に挿入し、このとき、センタリング部42の先端が縮径するように弾性変形する。これにより、マグネット30の内周面32には、センタリング部42の弾性変形力が常時作用し、センタリング部42と内周面32の間に隙間が生じることはない。このため、マグネット30の内周面32が固定され、底面部11に対して水平の方向の振動を抑制することができ、固定信頼性をさらに向上することができる。また、樹脂製のオイルパン10とマグネット30との摩擦による磨耗紛の発生を防止することができる。
すなわち、実施例1の変速機のオイルパン構造では、張り出し部40の弾性変形力で、底面部11に対して垂直な方向にマグネット30を固定し、センタリング部42の弾性変形力で、底面部11に対して水平な方向にマグネット30を固定する。このため、マグネット30は軸方向及び径方向に同時に固定され、固定信頼性をより向上することができる。
さらに、実施例1の変速機のオイルパン構造では、オイルパン10の底面部11に、マグネット30の外周面31を囲む環状突起部15を設けている。そのため、マグネット仮置き工程において、マグネット30を容易に仮置きできる。また、ストレーナカバー組付工程において、センタリング部42をマグネット30の貫通孔34に挿入する際の位置合せを容易に行うことができる。そして、センタリング部42が貫通孔34からずれた位置に接触しても、マグネット30の脱落を防止することができる。
そして、環状突起部15の内径寸法は、内側面15aとマグネット30の外周面31との間にクリアランスがあく寸法に設定され、この環状突起部15の高さ寸法は、オイルパン10の底面部11の板厚方向の最大弾性変形寸法よりも大きい寸法に設定されている。そのため、マグネット仮置きの容易性を確保すると共に、底面部11が弾性変形してもマグネット30が環状突起部15の外側に脱落することを防止できる。
次に、効果を説明する。
実施例1の変速機のオイルパン構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 変速機内のオイルを溜める樹脂製のオイルパン10と、前記オイルパン10に溜まったオイルに混在した夾雑物を、オイルポンプの吸入前に除去するオイルストレーナ20と、前記オイルパン10に溜まったオイルに混在した鉄系夾雑物を磁力で吸着する柱形マグネット30と、を有し、前記オイルストレーナ20を前記オイルパン10に構造的一体に組み付けた変速機のオイルパン構造において、前記マグネット30は、前記オイルパン10の底面部11と、前記オイルストレーナ20との間に挟み固定した構成とした。
このため、樹脂製のオイルパンにマグネットを固定する際に、部品点数を減らすと共に、マグネット30の固定信頼性を向上できる。
(2) 前記オイルストレーナ20は、前記夾雑物を濾過するフィルタ21と、該フィルタ21を前記オイルパン10に対して固定する樹脂製のストレーナカバー22と、を有し、前記ストレーナカバー22は、前記オイルパン10の底面部11に平行に延在した張り出し部40を有し、前記マグネット30は、前記オイルパン10の底面部11と、前記張り出し部40との間に挟み固定した構成とした。
このため、オイルストレーナ20のフィルタ21が設けられてオイル内の夾雑物を除去する領域に影響を与えることなく、オイルストレーナ20にマグネット固定機能を持たせることができる。
(3) 前記オイルストレーナ20は、前記張り出し部40の弾性変形力により、前記マグネット30の厚み方向に沿って挟み固定する構成とした。
このため、張り出し部40とマグネット30の間、及び底面部11とマグネット30の間に隙間が生じることなく固定でき、さらに固定信頼性を向上することができる。また、底面部11に垂直な方向の振動を抑制して樹脂製のオイルパン10の磨耗しにくくなり、磨耗粉の発生を防止できる。
(4) 前記マグネット30は、少なくとも一端に開放した開口(貫通孔)34を有する筒状柱形状を呈し、前記張り出し部40は、前記マグネット30の開口内側面(内周面)32を固定するセンタリング部42を有する構成とした。
このため、センタリング部42とマグネット30の開口内側面32の間に隙間が生じることなく固定でき、さらに固定信頼性を向上することができる。また、底面部11に水平な方向の振動を抑制して樹脂製のオイルパン10の磨耗しにくくなり、磨耗粉の発生を防止できる。
(5) 前記オイルパン10の底面部11は、前記マグネット30の外周面31を囲む環状突起部15を設けた構成とした。
このため、マグネット30を容易に仮置きできると共に、センタリング部42をマグネット30の貫通孔34に挿入する際の位置合せを容易に行うことができる。また、センタリング部42が貫通孔34からずれた位置に接触しても、マグネット30の脱落を防止することができる。
(6) 前記環状突起部15は、前記マグネット30の外周面31に所定隙間をあけるように設けると共に、高さは、前記オイルパン10の底面部11の板厚方向の最大弾性変形寸法よりも大きい寸法に設定した構成とした。
このため、マグネット仮置きの容易性を確保すると共に、底面部11が弾性変形してもマグネット30が環状突起部15の外側に脱落することを防止できる。
以上、本発明の変速機のオイルパン構造を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1の変速機のオイルパン構造では、ストレーナカバー22の張り出し部40の延在部41からセンタリング部42を突出させているが、これに限らず、図4に示すように、オイルパン10の底面部11にセンタリング部50を設けてもよい。このセンタリング部50は、底面部11に形成した環状突起部15の内側位置に配置し、マグネット30の貫通孔34に挿入される。このとき、センタリング部50膨出部の外径寸法をマグネット30の内径寸法よりも大きい寸法に設定することで、センタリング部先端が弾性変形し、センタリング部50の弾性変形力でマグネット30の内側面を固定することができる。なお、この場合では、延在部41には環状押え突起43のみが形成される。
また、実施例1のマグネット30は、両端が開放した円筒形状を呈しているが、これに限らず、角柱形状のマグネットであってもよい。また、センタリング部42が挿入される貫通孔34はマグネット30を貫通しているが、例えば、延在部側に開放した開口を有する凹部を設け、この凹部にセンタリング部を挿入するものであってもよい。
さらに、実施例1の変速機のオイルパン構造は、自動変速機に適用したが、例えばオイルポンプを搭載して強制潤滑可能な手動変速機に適用してもよい。要するに、樹脂製のオイルパンに構造的一体に組みつけられたオイルストレーナと、マグネットと、を有する変速機のオイルパン構造であれば適用できる。
10 オイルパン
11 底面部
13 凹部
14 オイル貯留部
17 オイル流入口
18 開口端部
15 環状突起部
20 オイルストレーナ
21 フィルタ
22 ストレーナカバー
30 マグネット
31 外周面
32 内周面(開口内側面)
33 上端面
34 貫通孔(開口)
40 張り出し部
41 延在部
42 センタリング部
42a 膨出部
43 環状押え突起
43a 環状面

Claims (6)

  1. 変速機内のオイルを溜める樹脂製のオイルパンと、
    前記オイルパンに溜まったオイルに混在した夾雑物を、オイルポンプの吸入前に除去するオイルストレーナと、
    前記オイルパンに溜まったオイルに混在した鉄系夾雑物を磁力で吸着する柱形マグネットと、を有し、
    前記オイルストレーナを前記オイルパンに構造的一体に組み付けた変速機のオイルパン構造において、
    前記マグネットは、前記オイルパンの底面部と、前記オイルストレーナとの間に挟み固定したことを特徴とする変速機のオイルパン構造。
  2. 請求項1に記載された変速機のオイルパン構造において、
    前記オイルストレーナは、前記夾雑物を濾過するフィルタと、該フィルタを前記オイルパンに対して固定する樹脂製のストレーナカバーと、を有し、
    前記ストレーナカバーは、前記オイルパンの底面部に平行に延在した張り出し部を有し、
    前記マグネットは、前記オイルパンの底面部と、前記張り出し部との間に挟み固定したことを特徴とする変速機のオイルパン構造。
  3. 請求項2に記載された変速機のオイルパン構造において、
    前記オイルストレーナは、前記張り出し部の弾性変形力により、前記マグネットの厚み方向に沿って挟み固定することを特徴とする変速機のオイルパン構造。
  4. 請求項2又は請求項3に記載された変速機のオイルパン構造において、
    前記マグネットは、少なくとも一端に開放した開口を有する筒状柱形状を呈し、
    前記張り出し部は、前記マグネットの開口内側面を固定するセンタリング部を有することを特徴とする変速機のオイルパン構造。
  5. 請求項1に記載された変速機のオイルパン構造において、
    前記オイルパンの底面部は、前記マグネットの外周面を囲む環状突起部を設けたことを特徴とする変速機のオイルパン構造。
  6. 請求項5に記載された変速機のオイルパン構造において、
    前記環状突起部は、前記マグネットの外周面に所定隙間をあけるように設けると共に、高さは、前記オイルパンの底面部の板厚方向の最大弾性変形寸法よりも大きい寸法に設定したことを特徴とする変速機のオイルパン構造。
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