JP2012041722A - 足場固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベランダの端部にブラケットが安定して固定されうる足場固定具1の提供。
【解決手段】長尺の本体4と、ベランダ100に着脱可能に固定されるための固定手段と、を有するブラケット2を備えており、上記本体4に、連結対象物が着脱可能に連結される連結部7、8が設けられ、上記固定手段が、本体4の長手方向に沿って相互に離間した位置に第一係合部5と第二係合部6とを有し、この第一係合部5と第二係合部6とが、それらの間に位置するベランダ100の一部を把持しうるように構成され、第一係合部5が、本体4に固定された枠部材9と、把持対象であるベランダ100の一部に当接しうる係合片10とを有し、この係合片10が、上記枠部材9に案内されて本体4の長手方向に対して垂直な方向に移動しうるように構成され、係合片10が、本体4に対して、任意の位置において固定されるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、足場を建物に固定するための足場固定具に関する。
建物に外壁塗装等の補修がなされるとき、足場が構築される。この足場は、縦パイプと横パイプとが組み合わされて構築される。足場を建物に固定する目的で、クランプが用いられている。このクランプは、一対の爪を備えている。これら爪によって、縦パイプが把持される。建物の外壁には、ドリルによって穴が開けられる。この穴に、クランプの接続シャフトが差し込まれる。接続シャフトは、接着剤や各種アンカーによって外壁に接合される。このクランプは、「壁つなぎ」と称されている。壁つなぎの一例が、実開平6−71760号公報に開示されている。
実開平6−71760号公報
従来の壁つなぎが用いられるとき、壁に穴が開けられるので、壁にダメージを与える。この穴を開ける作業には、労力を要する。穴開け時には、騒音が発生する。しかも、穴を埋め戻す作業が必要である。この作業にも労力を要する。
本発明の目的は、足場が簡便に建物に固定されうるとともに、建物の一部、例えばベランダの端部への固定が安定してなされうる足場固定具の提供にある。
本発明に係る足場固定具は、
長尺の本体と、建物に着脱可能に固定されるための固定手段と、を有するブラケットを備えており、
上記本体に、連結対象物が着脱可能に連結される連結部が設けられており、
上記固定手段が、上記本体の長手方向に沿って相互に離間した位置に形成された第一係合部と第二係合部とを有しており、この第一係合部と第二係合部とが、それらの間に位置する建物の一部を把持しうるように構成されており、
上記第一係合部が、上記本体の長手方向に対して垂直な方向への突出長さが調節可能に構成されている。
かかる構成によれば、ブラケットが、第一係合部と第二係合部とにより、それらの間に位置する建物の一部に着脱可能に固定されうる。さらに、第一係合部の本体からの突出長さが調節可能であるため、例えば、ベランダの排水溝の深さに対応して第一係合部が係合されることにより、ブラケットがベランダの端部に安定して固定されうる。
上記第一係合部が、本体に固定された枠部材と、把持対象である建物の一部に当接しうる係合片とを有しており、この係合片が、上記枠部材に案内されて上記本体の長手方向に対して垂直な方向に移動しうるように構成されており、この係合片が、本体に対して、任意の位置において固定されるように構成されていてもよい。
上記係合片の、上記第二係合部に対向する面に、横幅が係合片の幅より広い当接板が、着脱可能に取り付けられており、
この当接板が、その面内の回転角度位置が調節可能に構成されていてもよい。
上記固定手段が、上記本体に対して着脱可能な第三係合部をさらに有しており、
この第三係合部が、本体の下面に対向する部分を有しており、
この第三係合部と本体とが、それらの間に位置する建物の一部を把持しうるように構成されていてもよい。
本発明に係る足場固定具によれば、そのブラケットが建物に着脱可能に固定されるため、外壁への穿孔は不要である。この足場固定具は、とくに、建物の係合対象部位の深さ等の寸法に応じて、第一係合部の長さを変えることができるので、建物に対してブラケットが安定して固定されうる。
図1は、建物のベランダに足場を連結した状態の、本発明の一実施形態に係る足場固定具を示す一部断面正面図である。 図2は図1の足場固定具のブラケットを示す斜視図である。 図3(a)は図1のブラケットを示す一部切り欠き正面図であり、図3(b)はその一部切り欠き平面図であり、図3(c)はその左側面図である。 図4は、図1のブラケットにおける係合片の他の例を示す斜視図である。 図5は、図3のブラケットにおける連結部の他の例を示す一部切り欠き正面図である。 図6は、図1の足場固定具の壁つなぎの組み立て前の状態を示す一部切り欠き正面図である。 図7(a)は、本発明の他の実施形態に係る足場固定具を示す正面図であり、図7(b)は図7(a)の矢印VII−VII方向に見た図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に示された足場固定具1は、ブラケット2と壁つなぎ3とを備えている。図1には、この足場固定具1によって建物のベランダ100に連結された足場の縦パイプ104が示されている。ベランダ100はコンクリート製である。ベランダ100は、排水溝101が形成された床部102と、この床部102の端縁に立設された手すり用のプレート(以下、手摺りプレートという)103とから構成されている。図1では、ブラケット2と壁つなぎ3とが連結されている。ブラケット2が床部102の端部を把持し、壁つなぎ3が縦パイプ104を把持している。この縦パイプ104は、足場の一部である。図示されていないが、この縦パイプ104に横パイプが組まれている。図1において、右側がベランダ100の外側であり、左側がベランダ100の内側である。
図2及び図3に示されるように、上記ブラケット2は、角筒状の鋼管から形成された本体4と、この本体4の先端部(図中の左端側)近傍から直角をなして下方に突設された第一係合部5と、本体4の後端部(図中の右端側)近傍から直角をなして下方に突設された第二係合部6と、本体4の上面に設けられた第一連結部7と、本体4の後端部に設けられた第二連結部8とを有している。本体4は、閉止板11a、11bによってその両端部開口が閉止されている。上記第一係合部5と第二係合部6とで、ベランダ100の床部102の端縁を把持することにより、ブラケット2がベランダ100に固定される。第一及び第二の連結部7、8は、ブラケット2に壁つなぎ3を連結するためのものである本体4の下面には緩衝部材19が取り付けられている。
第一係合部5は、本体4の先端部に固定された枠部材9と、この枠部材9に対して上下方向に位置調節可能に取り付けられる係合片10とを有している。図2では、係合片10が枠部材9から分離した状態が示され、図3では、係合片10が枠部材9に取り付けられた状態が示されている。枠部材9は、係合片10をガイドするものであり、コ字状横断面を有するチャンネル状の部材である。上記閉止板11aには、ボルト12が螺合しうるナット13が固着されている。上記枠部材9は、本体4の一端に、矩形断面の空間Sを画して溶接により固着されている。係合片10は角筒状の鋼管から形成されている。この係合片10は、ほとんど遊び無く上記空間Sに上下方向に挿通されている。
本体4の一端側の閉止板11aにはボルト孔14が形成されている。枠部材9の、上記ボルト孔14に対向する壁面には、ボルト頭12aが貫通しうる径の貫通孔15が形成されている。上記ナット13は、閉止板11aの本体4側の面に、上記貫通孔15と同軸状に、溶接によって固着されている。
上記ボルト孔14及び貫通孔15と対向する係合片10の二壁面には、それぞれ縦方向に長い長孔16が形成されている。ボルト12は、上記貫通孔15、一対の長孔16及び閉止板11aのボルト孔14を貫通して、ナット13に螺合しうる。このとき、ボルト頭12aは、ボルト頭12aより大径の貫通孔15を通過し、係合片10の対向面に当接する。その結果、ボルト12は、その頭12aと上記閉止板11aとによって係合片10を挟持する。上記貫通孔15に代えて、枠部材9の上端からU字状に切り欠かれた開口であってもよい。
係合片10は、長孔16の長さの範囲で、本体4及び枠部材9に対して、上下方向に位置調節が可能となる。本実施形態では約40mm〜約90mmのストロークが可能である。係合片10の側面には、上下方向に等間隔をおいて目盛り線Mが形成されている。この目盛り線Mは、枠部材9に対する係合片10の最上位置又は最下位置を基準線とされるのが好ましい。本実施形態では10mm間隔で目盛り線Mが形成され、目盛りが付されている。そして、枠部材9の下端縁がいずれかの目盛り線Mと一致したことにより、係合片10の上下位置が特定される。ボルト12が本体4から抜き取られることにより、係合片10が本体4から離脱可能となる。位置調節可能な係合片10を有する第一係合部5の高さが、ベランダ100の排水溝101の深さに対応させられることにより、ブラケット2がベランダ100の端部に安定して固定されうる。
係合片10の下部における第二係合部6に対向する部位には、硬質ゴム等から形成された円柱状の緩衝部材17が着脱可能に取り付けられている。円柱状には限定されず、四角柱状、四角以外の多角柱状等であってもよい。足場固定具1がベランダ100に固定されたときには、この緩衝部材17が床部102の端縁に当接する。この緩衝部材17の取付には、ボルト18が使用されている(図4参照)。このボルト18は、円柱状の緩衝部材17に対して同心状に、インサート成形等によって埋め込まれている。鋼板の表面に垂直に上記ボルト18が立設され、この鋼板の裏面に緩衝部材17が貼着されてもよい。係合片10の所定部位には、緩衝部材17のボルト18が螺合されるねじ孔(図示せず)が形成されている。ボルト18の使用に代えて、緩衝部材17に、同じ硬質ゴムからなるテーパ状突起が一体に形成されていてもよい。このテーパ状突起が上記ねじ孔に圧入されることにより、緩衝部材17が係合片10に取り付けられうる。
図4に示された、鋼板から形成された面積の大きい長方形の当接板20が、緩衝部材17に代えて、係合片10の上記ねじ孔に取り付けられうる。長方形には限定されず、長円形等の横幅の広い形状でもよい。この当接板20の中央にはボルト孔21が形成されている。このボルト孔21に挿通されたボルト22が、係合片10の上記ねじ孔に螺着されることにより、当接板20が係合片10に固定される。当接板20はボルト22回りに回転させられることにより、係合片10に対するその角度位置が調節されうる。
上記当接板20の表面には、ゴム等からなる緩衝シート23が貼着されている。足場固定具1がベランダ100に固定されたときには、当接板20の緩衝シート23側の面が床部102の端縁に当接するようにセットされる。当接板20の裏面には、複数本の補強リブ24が形成されている。この補強リブ24の形成に代えて、当接板自体が波板状に形成されてもよい。
ベランダへの接触面積の大きいこの当接板20が使用されることにより、ベランダの端縁との間の摩擦抵抗力が増大し、ベランダの端縁からの係合片10の外れ防止効果が向上する。すなわち、ブラケット2が安定してベランダ100に固定される。また、通常は、当接板20は、その長辺の向きが横向き(ほぼ水平)の状態で床部102の端縁に当接するように使用される。その結果、後述するように、第一連結部7によって壁つなぎ3が、ブラケット2の本体4に対して水平面内で傾斜して連結されたときでも、ブラケット2が安定してベランダ100の床部の端縁を把持することができる。
足場固定具1は、ベランダ100へ固定される際には、まず、その先端側(第一係合部5側)が、手摺りプレート103の下端と床部102の上面との間の隙間D(図1参照)を通してベランダ100内へ挿入される。隙間Dが、足場固定具1の第一係合部5の長さより狭い場合、足場固定具1は、図1から図3に示された状態から90°回転されて(横倒しにされて)から、隙間Dを通過させられる。その後、足場固定具1は、逆向きに90°回転されて(立て直されて)からベランダ100に固定される。
このとき、上記当接板20の長辺の寸法が上記隙間Dより大きい場合、このままの状態では第一係合部5は隙間Dを通過することができない。そのときは、当接板20は、その長辺が係合片10の長手方向に沿うように回転させられる。第一係合部5が隙間Dを通過した後、当接板20はもとの位置に戻される。本実施形態の当接板20は、その短辺が係合片10の幅と同一の寸法であるが、これには限定されない。当接板20の短辺は、上記隙間D通過の観点から、係合片10の幅の±10%の範囲にあるのが好ましい。一方、当接板20の長辺は、接触面積の余裕の観点から、係合片10の幅の1.5倍〜3倍程度の範囲にあるのが好ましい。
図2及び図3に示されるように、第二係合部6は、本体4の後端部に、下方に突出するように固定されたアーム部25と、このアーム部25の下端に固定されたナット26と、このナット26に螺合される第一可動当接部材27とを有している。アーム部25は、本体4の両側面それぞれに固着された一対のアーム板(側板)25aを有している。アーム部25の長手方向と、上記係合片10の長手方向とは平行である。上記ナット26は、その中心軸が本体4の長手方向に平行である。従って、ナット26に螺着された第一可動当接部材27の長手方向(後述のねじ棒28の長手方向)は、本体4の長手方向に平行となる。
第一可動当接部材27は、雄ねじが形成されたねじ棒28と、ねじ棒28の先端に固定された押圧部(以下、ジョーという)29と、ねじ棒28の後端に形成された回転工具用の六角穴付き頭30とを有している。上記ジョー29は、当接部材27における上記枠部材9側に位置している。上記六角穴付き頭30は、当接部材27における枠部材9とは反対側に位置している。ジョー29の先端面には弾力性のある緩衝部29aが形成されている。当接部材27は、そのジョー29の先端面が、ベランダ100の床部102の端面に当接しうるように配置されている。このジョー29の先端面と、上記係合片10の緩衝部材17又は当接板20とが、ベランダ100の床部102の端部を水平方向に把持することができる。この床部102の端部の把持により、ブラケット2がベランダ100に固定される。
図2及び図3に示されるように、上記第一連結部7は、本体4の天板4aの上面に着脱可能に立設された取付用ブラケット31と、この取付用ブラケット31の後述する固定板36に溶接で固着された連結用ナット32と、本体4の天板4aの内面に溶接等によって固着された固定用ナット33と、固定用ボルト34とを有している。天板4aにおける、この固定用ナット33の固着部位には、固定用ナット33の雌ねじ孔に連通するボルト孔が形成されている。取付用ブラケット31は、底板35と、底板35の上面に立設された平面視L字状の固定板36とを有している。底板35にはボルト孔が形成されている。固定用ボルト34は、底板35のボルト孔及び天板4aのボルト孔に挿通されて、固定用ナット33に螺合しうる。かかる構成により、取付用ブラケット31は、水平面内の任意角度位置において、本体4に固定されうる。なお、取付用ブラケット31の回転範囲を所定角度に制限するために、本体4にストッパを形成してもよい。また、上記固定用ナット33は、本体4の内部ではなく、本体4の底板の下面に固着されてもよい(図3に二点鎖線で示す)。この場合、本体4の天板4aのほか底板にもボルト孔が形成される。固定用ボルト34は相応分だけ長く形成される。この構成により、製造が容易となる。また、この場合には、上記固定用ナット33は、特に底板に固着されなくともよい。
固定板36における連結用ナット32の固着部位には、連結用ナット32の雌ねじ孔に連通するボルト孔が形成されている。この連結用ナット32に、後述する壁つなぎ3の第二接続シャフト62が螺合することにより、壁つなぎ3がブラケット2に連結される。この第一連結部7の連結用ナット32には、その前方からでも後方からでも第二接続シャフト62が螺合されうることは明らかである。この連結用ナット32の中心軸の方向は、第一連結部7の連結方向といえる。
本実施形態では、第一連結部7は、水平面内の任意角度位置においおて、固定用ボルト34によって本体4に固定される。このように連結用ナット32の中心軸の方向が可変であるので、第一連結部7の連結方向は本体4の長手方向に対して変更可能である。この点については図3(b)において二点鎖線で示される第一連結部7及びその中心線を参照されたい。しかし、かかる構成には限定されない。本体4の天板4aの上面に突設されたピンの回りに、第一連結部が水平面内に旋回自由に構成されることもできる。かかる構成の実現は容易である。以上の構成の第一連結部7により、壁つなぎ3は、本体4に対し、その長手方向が本体4の長手方向に対して水平面内で傾斜した向きに連結されうる。この構成も、本体の長手方向に対する第一連結部7の連結方向が変更可能であるといえる。
図3に示されるように、上記第二連結部8は、本体4の後端の閉止板11bと、この閉止板11bの本体4内部側の面に溶接で固着された連結用ナット37とを有している。連結用ナット37の中心軸は本体4の長手方向に平行である。閉止板11bには、連結用ナット37の雌ねじ孔に連通する貫通孔37aが形成されている。この連結用ナット37には、後述する壁つなぎ3の第二接続シャフト62が螺合されることにより、壁つなぎ3がブラケット2に連結される(図1の二点鎖線による壁つなぎ3参照)。
図5には、上記第一連結部7に代えて、本体4の同位置に設けられた異なる連結部(以下、第三連結部という)40が示されている。この第三連結部40は、上記第一連結部7の取付用ブラケット31に代えて、いわゆるパイプクランプ41を有したものである。パイプクランプ41は、支軸ピン42によって相互に開閉可能に連結された、C字状の第一爪43及び逆C字状の第二爪44を有している。第一爪43の先端には調節ボルト45が揺動可能に取り付けられている。この調節ボルト45は、第二爪44を貫通している。調節ボルト45の、第二爪44を貫通した外側部分にナット46が螺着されている。このナット46の回転操作により、第一爪43と第二爪44との間隔が調整されうる。
上記第一爪43の下面には、固定用ボルト47が突設されている。この固定用ボルト47が、前述した本体4内部(図中に二点鎖線で示すように、底板の下面でもよい)の固定用ナット33に螺合する。固定用ボルト47が固定用ナット33に対して完全に締め付けられない状態では、パイプクランプ41の水平面内の向きが任意に選択されうる。上記固定用ボルト47が、ロックナット(図示せず)が螺合されたうえで、本体4内部の固定用ナット33に螺合した場合、このロックナットが締め付けられることにより、パイプクランプ41が任意の向きで本体4に固定されうる。かかる構成により、この第三連結部40は、第一爪43と第二爪44との間にパイプ48等の円柱状の連結対象物を把持することができる。従って、このパイプクランプ41により、足場の一部分であるパイプをブラケットに連結したり、パイプ48を介して足場をブラケットに連結することができる。また、一端にクランプ部を有する短管状の壁つなぎを把持することができる。この場合、第三連結部40のパイプクランプ41に把持されたパイプの、パイプクランプ41の両側の部分に別のクランプ(いわゆる捨てクランプ)をしっかりと取り付けておくことにより、パイプクランプ41からのパイプ48の抜け止め効果が向上する。
以上説明した第一連結部7及び第三連結部40は、いずれも本体4の天板4aの上面に設けられている。しかし、かかる構成には限定されない。例えば、これらの連結部7、40は、本体4の側板4bの表面に設けられてもよい。この場合、壁つなぎ3は、ブラケット2の本体4に対し、その長手方向が本体4の長手方向に対して鉛直面内で傾斜した向きに連結されうる。
図6には、上記壁つなぎ3が示されている。壁つなぎ3は、パイプ把持部(クランプ部)50、第一シリンダ51及び第二シリンダ52を有している。
クランプ部50は、雄ねじが形成された第一接続シャフト53の基端部に、支軸ピン54によって連結された、C字状の第一爪55と逆C字状の第二爪56とを有している。第一爪55と第二爪56とは、支軸ピン54回りに回転することにより、相互に開閉可能である。第一爪55の先端には調節ボルト57が揺動可能に取り付けられている。この調節ボルト57は、第二爪56を貫通している。調節ボルト57の、第二爪56を貫通した外側部分にナット58が螺着されている。このナット58が回転操作されることにより、第一爪55と第二爪56との間隔が調整されうる。
第一シリンダ51は、その先端近傍に、クランプ部50を装着するための装着部59を有している。装着部59の内周面には雌ねじ60が螺刻されている。この装着部59に第一接続シャフト53が螺入されうる。第一シリンダ51は、位置決め用の貫通孔61を有している。
第二シリンダ52は、その内部に第一シリンダ51が挿入されうる。第二シリンダ52の後端部には、雄ねじが形成された第二接続シャフト62が突設されている。第二シリンダ52は、前側位置決め孔63及び後側位置決め孔64を有している。前側位置決め孔63及び後側位置決め孔64のいずれかが選択されて、これに通しボルト65が通される。通しボルト65は同時に、第一シリンダ51の貫通孔61にも通される。この通しボルト65にナット66が螺着される。前側位置決め孔63が選択された場合、壁つなぎ3の全長は長くなり、後側位置決め孔64が選択された場合、壁つなぎ3の全長は短くなる。第二シリンダ52は、軸方向に沿って三個以上の位置決め孔を備えてもよい。
上記第二接続シャフト62は、ブラケット2の、第一連結部7の連結用ナット32に螺合されうる(図1の実線参照)。第二接続シャフト62はさらに、第二連結部8の連結用ナット37にも螺合されうる(図1の二点鎖線参照)。これらの螺合により、ブラケット2に壁つなぎ3が装着される。
図7には、他の足場固定具71が示されている。この足場固定具71と、図1から図3に示す足場固定具1との相違点は、この足場固定具71が、本体4に対して着脱可能な第三係合部72をさらに備えている点である。この足場固定具71の、その他の構成は、図1から図3に示す足場固定具1の構成と同じであるため、同一構成部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
第三係合部72は、本体4に対して、上記第二係合部6に後方から被さるように装着される。装着された第三係合部72は、本体4の後端部から下方に突出したL字状のL字アーム部73と、このL字アーム部73の先端又はその近傍に固定されたナット74と、このナット74に螺合される第二可動当接部材75とを有している。L字アーム部73は、本体4から下方に延びる鉛直アーム部76と、鉛直アーム部76から本体4の先端側に向けて水平に延びる水平アーム部77とを有している。水平アーム部77の長手方向は、本体4の長手方向と平行である。上記ナット74の中心軸は本体4の長手方向に直交している。
鉛直アーム部76は、左右一対の側板76aと後端の背板76bと上端の天板76cとからなり、横断面がコ字状を呈している。背板76bには、第二係合部6の後方に突出した第一可動当接部材27との干渉を回避する開口78が形成されている。従ってこの第三係合部72は、本体4に対して、第二係合部6の後方から嵌着されうる。嵌着されたとき、上記背板76bにおける、第二連結部8の連結用ナット37に対向する部位には、固定用のボルト孔が形成されている(図示せず)。このボルト孔に固定用ボルト80が挿通されて上記連結用ナット37に螺着されることにより、第三係合部72が本体4に固定される。本体4の下面には緩衝部材81が取り付けられている。
上記水平アーム部77の先端近傍のナット74に、第二可動当接部材75が螺着されている。この第二可動当接部材75の構成は、前述した第一可動当接部材27の構成と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付して、その説明を省略する。上記ナット74に螺合された第二可動当接部材75の長手方向(ねじ棒28の長手方向)は、本体4の長手方向に直交している。
ジョー29は、水平アーム部77より上方、すなわち本体4側に位置している。六角穴付き頭30は、水平アーム部77より下方に位置している。第二可動当接部材75は、そのジョー29の先端面が、ベランダ100の床部102の下面に対向し、当接しうるように配置されている。このジョー29の先端面と本体4の下面とが、ベランダ100の床部102を鉛直方向に把持することができる。この床部102の把持により、ブラケット2がベランダ100に固定される。本実施形態ではL字状のL字アーム部73が例示されているが、かかる構成には限定されない。このアーム部の構成としては、第二可動当接部材75の長手方向が本体4の長手方向に直交し、ジョー29の先端面と本体4の下面とが対向し、ベランダ100の床部102を鉛直方向に把持することができる構造が実現しうるものであればよい。
以上説明された足場固定具1、71の使用方法を説明する。まず、足場固定具1、71の全体が回転させられることにより、第一係合部5、第二係合部6、第三係合部72が水平にされる。水平状態の第一係合部5が、ベランダ100の外側から、前述した狭い隙間Dを通して、ベランダ100内に挿入される。次いで、足場固定具1、71の全体が回転させられてもとの姿勢になり、第一係合部5が床部102の端縁に係止させられる。次いで、ベランダ100の外側において、第一可動当接部材27のねじ棒28が操作される。これにより、第一可動当接部材27のジョー29と、第一係合部5の係合片10とが、ベランダ100の床部102の端部を水平方向に把持する。図7の足場固定具71では、さらに、第二可動当接部材75のねじ棒28が操作される。これにより、第二可動当接部材75のジョー29と、本体4とが、ベランダ100の床部102を鉛直方向に把持する。以上により、ブラケット2がベランダ100に固定される。
本体4の第一連結部7に、壁つなぎ3の第二接続シャフト62が螺着される。これにより、壁つなぎ3がブラケット2に連結される。次いで、壁つなぎ3が足場の縦パイプ104に連結するように、そのクランプ部50の操作がなされる。また、壁つなぎ3の、第二シリンダ52に対する第一シリンダ51の位置、第一シリンダ51に対する第一接続シャフト53の位置等が調節される。このとき、本体4の長手方向に対象の縦パイプ104が位置していない場合でも、第一連結部7が水平面内で向きを変更されうるため、問題はない。壁つなぎ3の位置の大幅な変更が望まれるときには、第一連結部7及び第二連結部8のうちの好適な方が選択されて、そこに壁つなぎ3が連結される。最終的に、図1に示されるように、足場が、足場固定具1によってベランダ100に固定される。以上の作業を行う作業者は、ベランダ100の内部に乗り移る必要がない。
以上説明された足場固定具は、補修時のみならず、建物の新築時や解体時にも用いられうる。
1・・・足場固定具
2・・・ブラケット
3・・・壁つなぎ
4・・・本体
5・・・第一係合部
6・・・第二係合部
7・・・第一連結部
8・・・第二連結部
9・・・枠部材
10・・・係合片
17・・・緩衝部材
20・・・当接板
27・・・第一可動当接部材
71・・・足場固定具
72・・・第三係合部
73・・・L字アーム部
75・・・第二可動当接部材
80・・・固定用ボルト
100・・・ベランダ

Claims (4)

  1. 長尺の本体と、建物に着脱可能に固定されるための固定手段と、を有するブラケットを備えており、
    上記本体に、連結対象物が着脱可能に連結される連結部が設けられており、
    上記固定手段が、上記本体の長手方向に沿って相互に離間した位置に形成された第一係合部と第二係合部とを有しており、この第一係合部と第二係合部とが、それらの間に位置する建物の一部を把持しうるように構成されており、
    上記第一係合部が、上記本体の長手方向に対して垂直な方向への突出長さが調節可能に構成されている足場固定具。
  2. 上記第一係合部が、本体に固定された枠部材と、把持対象である建物の一部に当接しうる係合片とを有しており、この係合片が、上記枠部材に案内されて上記本体の長手方向に対して垂直な方向に移動しうるように構成されており、この係合片が、本体に対して、任意の位置において固定されるように構成されている請求項1に記載の足場固定具。
  3. 上記係合片の、上記第二係合部に対向する面に、横幅が係合片の幅より広い当接板が、着脱可能に取り付けられており、
    この当接板が、その面内の回転角度位置が調節可能に構成されている請求項2に記載の足場固定具。
  4. 上記固定手段が、上記本体に対して着脱可能な第三係合部をさらに有しており、
    この第三係合部が、本体の下面に対向する部分を有しており、
    この第三係合部と本体とが、それらの間に位置する建物の一部を把持しうるように構成されている請求項1から3のうちのいずれかに記載の足場固定具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114046037A (zh) * 2021-10-21 2022-02-15 中国五冶集团有限公司 一种组合夹片式连墙件及其施工方法

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