JP2011236573A - 足場固定具 - Google Patents

足場固定具 Download PDF

Info

Publication number
JP2011236573A
JP2011236573A JP2010106860A JP2010106860A JP2011236573A JP 2011236573 A JP2011236573 A JP 2011236573A JP 2010106860 A JP2010106860 A JP 2010106860A JP 2010106860 A JP2010106860 A JP 2010106860A JP 2011236573 A JP2011236573 A JP 2011236573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
main
scaffold
sub
veranda
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010106860A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Fujimoto
隆 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2010106860A priority Critical patent/JP2011236573A/ja
Publication of JP2011236573A publication Critical patent/JP2011236573A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】足場が簡便に建物に固定されうる足場固定具1の提供。
【解決手段】足場固定具1は、建物に着脱可能に固定されるブラケット2と、この建物の周囲に構築される足場を把持するクランプ3とを備えており、上記ブラケット2が、本体4、副部材5、及び、本体4と副部材5とを接続するための接続部を有しており、上記本体4が、上記クランプ3が着脱可能に連結される連結部10、15を有しており、上記副部材5が、建物の一部に係止する作用位置と、係止しない非作用位置とに変位しうるように構成されており、本体4と作用位置にある副部材5とによって建物のベランダ100の一部を把持しうるように構成されており、上記副部材5が、ブラケット2に嵌合によって接続される上記接続部としての嵌合部30と、嵌合部30に突設された、ベランダ100の端部に係止されうる係止部32とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、足場を建物に固定するための用具に関する。
建物に外壁塗装等の補修がなされるとき、足場が構築される。この足場は、縦パイプと横パイプとが組み合わされて構築される。足場を建物に固定する目的で、クランプが用いられている。このクランプは、一対の爪を備えている。これら爪によって、縦パイプが把持される。建物の外壁には、ドリルによって穴が開けられる。この穴に、クランプのシャフトが差し込まれる。シャフトは、接着剤や各種アンカーによって外壁に接合される。このクランプは、「壁つなぎ」と称されている。壁つなぎの一例が、実開平6−71760号公報に開示されている。
実開平6−71760号公報
従来の壁つなぎが用いられるとき、壁に穴が開けられるので、壁にダメージを与える。この穴を開ける作業には、労力を要する。穴開け時には、騒音が発生する。しかも、穴を埋め戻す作業が必要である。この作業にも労力を要する。
本発明の目的は、足場が簡便に建物に固定されうる足場固定具の提供にある。
本発明に係る足場固定具は、
建物に着脱可能に固定されるブラケットと、
この建物の周囲に構築される足場を把持するクランプとを備えており、
上記ブラケットが、本体と、副部材と、本体と副部材とを接続するための接続部とを有しており、
上記本体が、上記クランプが着脱可能に連結される連結部を有しており、
上記副部材が、建物の一部に係止する作用位置と、係止しない非作用位置とに変位しうるように構成されており、
本体と作用位置にある副部材とによって建物の一部を把持しうるように構成されている。
かかる構成によれば、非作用位置にある状態の上記副部材を建物の一部に近接させ、次いで作用位置に変位させることにより、本体と副部材とによって、建物の一部が把持される。従って、建物の外壁に穴を明けることは不要である。また、上記副部材を建物の外側から内側へ挿入しやすく形成することも容易となる。そうすれば、この足場固定具は、建物外部の足場側に立つ作業者によって建物に装着されることも容易となる。
上記接続部が、副部材に形成された長尺の部材であり、この接続部に、建物の一部に係止されうる長尺の係止部が突設されており、上記副部材が、接続部と係止部とから概ねL字状に形成されているのが好ましい。例えば、この副部材の係止部を、非作用位置にある状態で、建物の狭い隙間を通して隙間の内側となるように差し入れ、次いで副部材を90°程度回転させて作用位置とすることにより、係止部を建物に係止させうるからである。
又は、上記本体が、主部と、この主部に突設された第一アーム部と、この第一アーム部に取り付けられた第一当接部材とを有しており、上記副部材が、建物の一部に係止されうる係止部を有しており、上記副部材の接続部が、上記係止部を上記主部に接続しうるように構成されており、上記第一当接部材が、上記係止部に向かう方向に位置調整可能に構成されており、上記第一当接部材と係止部とが、建物の一部であるベランダの端部を挟持することにより、上記ブラケットが建物に固定されるように構成されてもよい。かかる構成によれば、上記係止部と位置調整可能な第一当接部材とによって足場固定具が建物に固定され得るので、係止部側にはとくに位置調整可能な当接部材が設けられる必要はない。すなわち、第一当接部材を有する本体を足場側に配置し、副部材をベランダ内へ配置すれば、ベランダ内部においては当接部材の調整等の固定作業を行う必要がなくなる。
上記接続部が、上記主部に嵌合されることによって接続される嵌合部として構成されており、この嵌合部と上記主部との嵌合位置が調節可能に構成されており、この嵌合位置の調節により、上記第一当接部材と係止部とが挟持する幅寸法を調節しうるように構成されているのが好ましい。
上記接続部が上記係止部を上記主部に対して回転可能に接続しており、係止部が、回転することによって上記作用位置と非作用位置とに変位しうるように構成されてもよい。
上記第一アーム部に突設された第二アーム部と、この第二アーム部に取り付けられた第二当接部材とをさらに備えており、
この第二当接部材が、上記主部に向かう方向に位置調整可能に構成されており、
主部と第二当接部材とで、建物の一部であるベランダの端部を挟持しうるように構成されている。
本発明に係る足場固定具によれば、ベランダの側壁を挟持することでブラケットがベランダに取り付けられうる。この足場固定具では、外壁への穿孔は不要である。この足場固定具は、足場及び建物に対する取り付け及び取り外しが容易になされうる。このブラケット及びクランプの操作が、足場に立つ作業者によってなされうることも期待できる。
図1は、建物のベランダに足場を連結した状態の、本発明の一実施形態に係る足場固定具を示す一部断面正面図である。 図2(a)は図1の足場固定具のブラケットを示す一部切り欠き正面図であり、図2(b)はその平面図である。 図3は、図2のブラケットの副部材を示す一部切り欠き斜視図である。 図4は、図1の足場固定具のクランプの組み立て前の状態を示す一部切り欠き正面図である。 図5は、図2のブラケットの副部材の他の例を示す斜視図である。 図6(a)は図1の足場固定具の取り扱いの手順の一工程を示す正面図であり、図6(b)は同手順の次の工程を示す正面図であり、図6(c)は同手順の次の工程を示す正面図である。 図7(a)は、本発明の他の実施形態に係る足場固定具の一部分を示す一部切り欠き正面図であり、図7(b)は右側面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に示された足場固定具1は、ブラケット2とクランプ3とを備えている。図1には、この足場固定具1によって建物のベランダ100に連結された足場の縦パイプ104が示されている。ベランダ100はコンクリート製である。ベランダ100は、排水溝101が形成された床部102と、この床部102の端縁に立設された手すり用のプレート(以下、手摺りプレートという)103とから構成されている。図1では、ブラケット2が床部102の端部を把持し、クランプ3が縦パイプ104を把持している。この縦パイプ104は、足場の一部である。図示されていないが、この縦パイプ104に横パイプが組まれている。図1において、左側がベランダ100の外側であり、右側がベランダ100の内側である。
図2に示されるように、上記ブラケット2は、本体4と、この本体4に着脱可能に接続されうる副部材5とを有している。上記本体4は概ねコ字状の外形を有している。本体4は、主部6と、この主部6に突設された第一アーム部7と、この第一アーム部7に突設された第二アーム部8とを有している。主部6、第一アーム部7、第二アーム部8はともに角筒状の鋼管から形成されている。主部6の左右両側面には、それぞれ、長手方向に沿って二つの貫通孔33が形成されている。貫通孔は三つ以上であってもよい。この貫通孔33には、後述する副部材5との接続のための、いわゆるトグルピン等の連結ピン35が貫入される。
第一アーム部7は、主部6の基端部(図中の左端部)における下面に、直角をなす下方に突出するように溶接によって固定されている。第二アーム部8は、第一アーム部7の先端部(図中の下端部)に、直角をなす横方向に突出するように溶接によって固定されている。第二アーム部8は主部6と同一方向に延びている。主部6と第一アーム部7との結合部、及び、第一アーム部7と第二アーム部8との結合部、のそれぞれの左右両側面に、補強用のリブ9が溶接によって取り付けられている。このように、主部6と第一アーム部7と第二アーム部8とは、溶接によって一体化されている。第二アーム部8の基端部(図中の左端部)には、その端部開口を閉止するための閉止板8aが固着されている。
主部6の上面には、上記クランプ3が連結されうる第一連結部10が設けられている。この第一連結部10は、主部6の上面に立設された取付け用ブラケット11と、この取付け用ブラケット11に溶接で固着されたナット12と、取付け用ブラケット11の固定を補強するための側面リブ13とを有している。ナット12は主部6の長手方向を向いている。取付け用ブラケット11には、ナット12の雌ねじ孔に連通する貫通孔が形成されている。このナット12には、後述するクランプ3の第二シャフト49が螺合されることにより、クランプ3がブラケット2に連結される(図1の実線によるクランプ3参照)。この第一連結部10には、その前方からでも後方からでも第二シャフト49が螺合されうることは明らかである。
主部6の下面にはクッション部材14が固定されている。このクッション部材14は、ベランダ100の床部102の上面に当接するものである。クッション部材14により、床部102の傷つきが防止される。クッション部材14としては、ゴムパッド及び樹脂パッドが例示される。
主部6の基端部には第二連結部15が形成されている。第二連結部15は、主部6の基端部に、その開口を閉じるように固定された端板16と、この端板16の主部6内部側の面に溶接で固着されたナット17とを有している。ナット12は主部6の長手方向を向いている。取付け用ブラケット11には、ナット12の雌ねじ孔に連通する貫通孔が形成されている。このナット12には、後述するクランプ3の第二シャフト49が螺合されることにより、クランプ3がブラケット2に連結される(図1の二点鎖線によるクランプ3参照)。
第一アーム部7の基端部(図中の上端部)近傍には、第一当接部材18が取り付けられている。この第一当接部材18は、第一アーム部7の基端部近傍に形成された貫通孔19と、この貫通孔19に挿通されたボルト20と、ボルト20の先端に固定された当接板(以下、ジョーという)21と、ボルト20の基端に形成された回転工具用の六角頭22と、ボルト20の中間部に螺着されたナット23及びワッシャ23aとを有している。上記ボルト20は、第一アーム部7に対し、主部6の長手方向に平行に取り付けられている。上記ジョー21は第一アーム部7の上記副部材5側に位置し、上記六角頭22は第一アーム部7の副部材5とは反対側に位置している。第一当接部材18は、そのジョー21の先端面が、ベランダ100の床部102の端面に当接しうるように配置されている。
第二アーム部8の先端部(図中の右端部であり、第一アーム部7との結合端と反対側の端部)の近傍には、第二当接部材24が取り付けられている。この第二当接部材24は、第二アーム部8の先端部近傍に形成された貫通孔25と、この貫通孔25に挿通されたボルト26と、ボルト26の先端に固定されたジョー27と、ボルト26の基端に形成された回転工具用の六角頭28と、ボルト26の中間部に螺着されたナット29及びワッシャ29aとを有している。上記ボルト26は、第二アーム部8に対し、第一アーム部7の長手方向に平行に取り付けられている。上記ジョー27は第二アーム部8の上記主部6側に位置し、上記六角頭28は第二アーム部8の主部6とは反対側に位置している。第二当接部材24は、そのジョー27の先端面が、ベランダ100の床部102の下面に当接しうるように配置されている。
図1及び図2では、上記第二当接部材24の取り付け位置は、平面視でパッド14に近い位置にされているが、かかる構成には限定されない。例えば、第二アーム部8がもう少し長くされることにより、平面視での第二当接部材24の位置がより副部材5側に移動させられてもよい。
図1から図3に示すように、上記副部材5は、角筒状の鋼管から形成されている。副部材5は、概ねL字状の外形を有している。副部材5は、本体4の主部6との接続部としての嵌合部30と、嵌合部30と直角をなす係止部32とを有している。具体的には、嵌合部30は、本体4の主部6に対してその先端部開口から内嵌合しうるように構成されている。係止部32は、嵌合部30の基端部(図中の右端部)における下面に、直角をなす方向に突出するように溶接によって固定されている。係止部32の嵌合部30側の面は、ベランダ100の排水溝101の内側の壁面に当接する部位である。
嵌合部30の左右両側面には、それぞれ、長手方向に沿って二つの貫通孔34が形成されている。貫通孔34は三つ以上であってもよい。この貫通孔34には、前述した本体4の主部6の貫通孔33と一致させられたうえで、前述の連結ピン35が貫入される。これにより、本体4と副部材5とが接続される。主部6の貫通孔33と、嵌合部30の貫通孔34とは、いずれか一方が長手方向に沿って複数個形成され、他方は一個形成されてもよい。貫通孔33、34が長手方向に複数個あれば、足場固定具1が、ベランダ100の端部の種々の厚さに対応することが可能となる。
図1及び図2に示されるように、本体4に副部材5が接続されると、副部材5の係止部32がベランダ100の排水溝101の内側の壁面に係止しうる。また、第一当接部材18のジョー21が上記係止部32に対向する。この状態で、図1に示すように、係止部32と第一当接部材18のジョー21とが、ベランダ100の床部102の端部を水平方向に把持することができる。まず、ボルト20がベランダ100に向かって右方へ押され、ジョー21がベランダ100の床部102の端面に当接する。さらに、ボルト20が床部102の端面に向けて進むように回転され、これと同時にナット23が床部102の端面から離れるように回転される。すなわち、ボルト20とナット23とが共に右回転させられる。そうすると、ボルト20とナット23とにより、床部102の端面とブラケット2の第一アーム部7との間が開く方向に突っ張られる。このようにして、ブラケット2がベランダ100に固定される。かかる構成により、厚さの異なる種々の床部102の端部に対応することができる。
前述のとおり、係止部32と第一当接部材18とが、ベランダ100の床部102の端部を把持することができるので、係止部32にはとくに第一当接部材18のような位置調整可能な当接部材を取り付ける必要がない。作業者は、ベランダ100の内部において、当接部材の締め付け操作等の作業を行う必要がない。また、係止部32は図示のごとき簡単な構造のもので十分に機能を発揮しうる。係止部32は短くてもよい。従って、ベランダ100の上記排水溝101が浅いものであっても、短い係止部32が係合することにより、ブラケット2はしっかりとベランダ100に固定されうる。
第二当接部材24の使用方法も、上記第一当接部材18の使用方法と同様である。すなわち、まず、第一当接部材18と副部材5の係止部32とで床部102の端部が挟持された後、第二当接部材24のボルト26がベランダ100の下面に向かって上方へ押され、ジョー27が床部102の下面に当接する。さらに、ボルト26が床部102の下面に向けて進むように回転され、これと同時にナット29が床部102の下面から離れるように回転される。すなわち、ボルト26とナット29とが共に右回転させられる。そうすると、ボルト26とナット29とにより、床部102の下面とブラケット2の第二アーム部8との間が開く方向に突っ張られる。このようにして、ブラケット2がベランダ100に一層強固に固定される。かかる構成により、厚さの異なる種々の床部102の端部に対応することができる。
図4にはクランプ3が詳細に示されている。クランプ3は、第一爪36、第二爪37、軸ピン38、第一シャフト39、ボルト40、第一シリンダ41、第二シリンダ42及び通しボルト43を有している。
第一爪36及び第二爪37には、軸ピン38が貫通している。第一爪36及び第二爪37はともに、軸ピン38を中心として、第一シャフト39に対して回動しうる。ボルト40の基端端は、第一爪36に固定されている。このボルト43は、第二爪37を貫通している。ボルト40の、第二爪37を貫通した外側部分にナット44が螺着されている。このナット44が回されることにより、第一爪36に対する第二爪37の間隔が調整されうる。
第一シャフト39の外周面には雄ねじが螺刻されている。図2に示されるように、第一シリンダ41は先端(図中の左端)に向かって先細りである。第一シリンダ41は、その左端近傍に装着部45を有している。装着部45の内周面には雌ねじ46が螺刻されている。この装着部45に第一シャフト39が螺入されうる。第一シリンダ41は、位置決め用の孔47を有している。
第二シリンダ42は、ボディ48と第二シャフト49とを備えている。第二シャフト49は、溶接により、ボディ48と一体化されている。ボディ48は、前側位置決め孔50及び後側位置決め孔51を有している。前側位置決め孔50及び後側位置決め孔51のいずれかが選択されて、これに通しボルト43が通される。通しボルト43は同時に、第一シリンダ41の孔47にも通される。この通しボルト43にナット52が螺着される。前側位置決め孔50が選択された場合、クランプ3の全長は長い。後側位置決め孔51が選択された場合、クランプ3の全長は短い。第二シリンダ42が、軸方向に沿って三個以上の位置決め穴を備えてもよい。
第二シャフト49の外主面には、雄ねじが螺刻されている。この第二シャフト49は、第一連結部10(図1、図2参照)のナット12に螺入されうる。螺入により、ブラケット2にクランプ3が装着される。第二シャフト49はさらに、第二連結部15のナット17にも螺入されうる(図1の二点鎖線参照)。この螺入により、ブラケット2にクランプ3が装着される。
本実施形態では、副部材5の嵌合部30は、本体4の主部6に内嵌合するが、かかる構成には限定されない。嵌合部30が主部6に外嵌合するように構成されてもよい。この場合は、嵌合部30の下面にクッション部材14が取り付けられる。
本実施形態では、本体4及び副部材5が角筒状の鋼管から形成されているが、かかる構成には限定されない。本体4及び副部材5の全部又は一部が円筒状の鋼管から形成されてもよい。例えば、図5に示すように、円筒状の係止部54を有する副部材53が採用されてもよい。この係止部54は、嵌合部30に固定された円筒状の係止部本体55と、円筒状の高さ調節環56とを有している。係止部本体55の外周面に雄ねじ57が形成され、高さ調節環56の内周面には、上記雄ねじ57と螺合しうる雌ねじ(図示せず)が形成される。この高さ調節環56の、係止部本体55に対する螺合深さにより、係止部54の高さが変化する。係止部54の高さが、ベランダ100の排水溝101の深さに対応させられることにより、ブラケット2が現場で組まれるとき、副部材53がベランダ100の端部に安定して載置されうる。
図6を参照しつつ、足場固定具1を用いた、ベランダ100への足場の取り付け方法を概説する。図6(a)に示すように、ベランダ100の外側から、手摺りプレート103の下端と床部102の上面との間の狭い隙間Dを通して、副部材5が、横倒しにされた状態、すなわち非作用位置にある状態でその係止部32側からベランダ100内へ挿入される。このように、副部材5は、その係止部32の長手方向が水平となるように横倒しにされると、上記隙間Dが狭くても、ベランダ100内部へ容易に挿入されうる。次いで、副部材5は、その嵌合部30の中心軸回りに約90°程度回転させられて、図6(a)に示された姿勢でベランダ100の端部に載置される。この状態で、副部材5は作用位置にあると言える。
次いで、図6(b)に示されるように、ベランダ100の外側から、ブラケット2が、使用時と同様の縦の姿勢でベランダ100に接近させられる。ブラケット2の主部6が、その内部に上記副部材5の嵌合部30が挿入されるように、上記隙間Dに挿入される。次いで、主部6の貫通孔33と嵌合部30の貫通孔34とが一致させられる。一致した両貫通孔33、34に連結ピン35が挿入され、ブラケット2と副部材5とが接続される。この状態で、副部材5が作用位置に固定されたと言える。
次いで、図6(c)に示されるように、ベランダ100の外側において、第一当接部材18のボルト20とナット23とが操作されて、第一当接部材18と副部材5の係止部32とで、ベランダ100の床部102の端部が挟持される。さらに、第二当接部材24のボルト26とナット29とが操作されて、第二当接部材24とブラケット2の主部6とで、ベランダ100の床部102の端部が上下に挟持される。これにより、ブラケット2がベランダ100に固定される。
図6(c)に示されるように、主部6の第一連結部10に、クランプ3の第二シャフト49が螺着される。これにより、クランプ3がブラケット2に連結される。次いで、クランプ3の爪36、37が足場の縦パイプ104を把持しうるように、第二シリンダ42に対する第一シリンダ41の位置、第一シリンダ41に対する第一シャフト39の位置等を変更することにより、クランプ3の縦パイプ104に対する位置合わせが行われる。クランプ3の位置の大幅な変更が望まれるときには、第一連結部10及び第二連結部15のうちの好適な方が選択されて、そこにクランプ3が連結される。
最終的に、図1に示すように、クランプ3の爪36、37が足場の縦パイプ104を把持する。これにより、足場が、足場固定具1によってベランダ100に固定される。以上説明されたとおり、足場固定具1のベランダ100への取り付け作業、及び、足場固定具1の足場への連結作業は、いずれもベランダの外側において実施されうる。ベランダ100の内外を連通する隙間が存在すれば、作業者はベランダの外部において作業を行うことができる。かかる作業を行う作業者は、ベランダ100の内部に乗り移る必要がない。
図7には他の足場固定具61の一部が示されている。この足場固定具61は、既に説明された副部材5、53のように本体4の主部6に嵌合されるものではなく、本体62に対して回転可能に接続された副部材63を有したものである。本足場固定具61のその他の構成は図2の足場固定具1と同一であるため、同一構成部材には同一符号が付され、その説明は省略される。この足場固定具61においても、本体62及び副部材63ともに角筒状の鋼管から形成されている。
図7に示されるごとく、副部材63は、本体62の主部64の先端に回転可能に取り付けられている。主部64の先端には、その開口部を閉止する閉止板の機能を兼ねた取付板65が溶接によって固定されている。この取付板65の中央にはボルト孔66が穿孔されている。副部材63における、主部64の先端に対向する部分の内面には、補強板67が溶接によって固着されている。上記取付板65のボルト孔66に対向して、副部材63及び補強板67にもボルト孔68が穿孔されている。これらの両ボルト孔66、68には、主部64の内部側から六角頭付きボルト69が挿通されている。この六角頭付きボルト69には、副部材63の内部側からナット70が螺着されている。かかる構成により、副部材63は、主部64に対して六角頭付きボルト69回りに回転可能となる。
以下に、副部材63の主部64への取付方法の一例が説明される。まず、六角頭付きボルト69が取付板65のボルト孔66に挿通されたうえで、取付板65が主部64の先端開口に溶接によって固着される。この場合、後述のナット70の螺着の便宜のため、六角頭付きボルト69は予め取付板65に溶接によって固定されていてもよい。次いで、副部材63が主部64の先端に当接させられ、六角頭付きボルト69は副部材63のボルト孔68に挿通される。次いで、副部材63の内部に位置する六角頭付きボルト69の先端からナット70が螺着される。このナット70を螺着する作業は、副部材63の上端開口及び下端開口を通してなされる。螺着後のナット70が六角頭付きボルト69に点溶接等によって固着される。以上の作業が終了すると、副部材63の上端開口及び下端開口に閉止板71が溶接によって固着される。なお、分解作業の必要性から、この閉止板71は副部材63に固着されなくてもよい。
上記足場固定具61では、ナット70は副部材63の内部において六角頭付きボルト69に螺着されているが、かかる構成には限定されない。例えば、副部材63の上記ボルト孔68と対向する背面壁にもボルト孔が穿孔され、六角頭付きボルト69が副部材63の全体を貫通するように構成されてもよい。そして、背面壁から外部へ突出した六角頭付きボルト69の先端からナット70が螺着されてもよい。この場合、上記補強板67は、副部材63の背面壁に固着されることになる。
副部材63を主部64に回転可能に接続するためにボルト及びナットが用いられているが、かかる構成には限定されない。他の公知の様々な軸部材が選択されうる。
以上説明された足場固定具61は、まず、副部材63が回転させられて水平にされる(図7(b)の二点鎖線)。水平状態の副部材63が、ベランダ100の外側から、手摺りプレート103の下端と床部102の上面との間の狭い隙間Dを通して、ベランダ100内に挿入される。副部材63に対する床部102等による拘束が解かれると、副部材63が自重によって約90°程度回転し、鉛直姿勢となる(図7の実線)。鉛直姿勢の副部材63は床部102の端縁に係止させられる。次いで、ベランダ100の外側において、第一当接部材18のボルト20とナット23とが操作される。あとは、図6を参照しつつ説明されたのと同様の手順で、足場がベランダ100に接続される。以上の作業を行う作業者は、ベランダ100の内部に乗り移る必要がない。
以上説明された足場固定具は、補修時のみならず、建物の新築時や解体時にも用いられうる。
1・・・足場固定具
2・・・ブラケット
3・・・クランプ
4・・・本体
5・・・副部材
6・・・主部
7・・・第一アーム部
8・・・第二アーム部
9・・・補強リブ
10・・・第一連結部
11・・・取付け用ブラケット
12・・・ナット
13・・・側面リブ
14・・・クッション部材
15・・・第二連結部
16・・・端板
17・・・ナット
18・・・第一当接部材
19・・・貫通孔
20・・・ボルト
21・・・ジョー
22・・・六角頭
23・・・ナット
24・・・第二当接部材
25・・・貫通孔
26・・・ボルト
27・・・ジョー
28・・・六角頭
29・・・ナット
30・・・嵌合部
32・・・係止部
33・・・(主部の)貫通孔
34・・・(嵌合部の)貫通孔
35・・・連結ピン
36・・・第一爪
37・・・第二爪
38・・・軸ピン
39・・・第一シャフト
40・・・ボルト
41・・・第一シリンダ
42・・・第二シリンダ
43・・・通しボルト
44・・・ナット
45・・・装着部
46・・・雌ねじ
47・・・位置決め用の孔
48・・・ボディ
49・・・第二シャフト
50・・・前側位置決め孔
51・・・後側位置決め孔
52・・・ナット
53・・・副部材
54・・・係止部
55・・・係止部本体
56・・・高さ調節環
57・・・雄ねじ
61・・・足場固定具
62・・・本体
63・・・副部材
64・・・主部
65・・・取付板
66・・・ボルト孔
67・・・補強板
68・・・ボルト孔
69・・・六角頭付きボルト
70・・・ナット
71・・・閉止板
100・・・ベランダ
101・・・排水溝
102・・・床部
103・・・手摺りプレート
104・・・縦パイプ
D・・・隙間

Claims (6)

  1. 建物に着脱可能に固定されるブラケットと、
    この建物の周囲に構築される足場を把持するクランプとを備えており、
    上記ブラケットが、本体、副部材、及び、本体と副部材とを接続するための接続部を有しており、
    上記本体が、上記クランプが着脱可能に連結される連結部を有しており、
    上記副部材が、建物の一部に係止する作用位置と、係止しない非作用位置とに変位しうるように構成されており、
    本体と作用位置にある副部材とによって建物の一部を把持しうるように構成されている足場固定具。
  2. 上記接続部が、副部材に形成された長尺の部材であり、この接続部に、建物の一部に係止されうる長尺の係止部が突設されており、
    上記副部材が、接続部と係止部とから概ねL字状に形成されている請求項1に記載の足場固定具。
  3. 上記本体が、主部と、この主部に突設された第一アーム部と、この第一アーム部に取り付けられた第一当接部材とを有しており、
    上記副部材が、建物の一部に係止されうる係止部を有しており、
    上記副部材の接続部が、上記係止部を上記主部に接続しうるように構成されており、
    上記第一当接部材が、上記係止部に向かう方向に位置調整可能に構成されており、
    上記第一当接部材と係止部とが、建物の一部であるベランダの端部を挟持することにより、上記ブラケットが建物に固定されるように構成されている請求項1に記載の足場固定具。
  4. 上記接続部が、上記主部に嵌合することによって接続される嵌合部として構成されており、
    この嵌合部と上記主部との嵌合位置が調節可能に構成されており、この嵌合位置の調節により、上記第一当接部材と係止部とが挟持する幅寸法を調節しうるように構成されている請求項3に記載の足場固定具。
  5. 上記接続部が、上記係止部を上記主部に対して回転可能に接続しており、
    係止部が、回転することによって作用位置と非作用位置とに変位しうる請求項3に記載の足場固定具。
  6. 上記第一アーム部に突設された第二アーム部と、この第二アーム部に取り付けられた第二当接部材とをさらに備えており、
    この第二当接部材が、上記主部に向かう方向に位置調整可能に構成されており、
    主部と第二当接部材とで、建物の一部であるベランダの端部を挟持しうるように構成されている請求項3から5のうちのいずれかに記載の足場固定具。
JP2010106860A 2010-05-07 2010-05-07 足場固定具 Withdrawn JP2011236573A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010106860A JP2011236573A (ja) 2010-05-07 2010-05-07 足場固定具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010106860A JP2011236573A (ja) 2010-05-07 2010-05-07 足場固定具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011236573A true JP2011236573A (ja) 2011-11-24

Family

ID=45324842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010106860A Withdrawn JP2011236573A (ja) 2010-05-07 2010-05-07 足場固定具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011236573A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3164320U (ja) 足場固定具
US7703215B1 (en) Flange alignment tool
US20240026693A1 (en) Scaffold support
JP2007277981A (ja) 足場骨組みの継手構造
JP6120119B1 (ja) 壁つなぎ具
KR100723229B1 (ko) 강관 접합체
JP2011236573A (ja) 足場固定具
KR20070056757A (ko) 비계용 클램프
JP4642003B2 (ja) 建築構造物の連結方法及び連結構造
KR102448019B1 (ko) 에이치빔 비계 파이프 고정용 클램프
JP2011106125A (ja) 足場用パネル連結具
JP2012041722A (ja) 足場固定具
JP2011106126A (ja) 補充パネル付き作業足場
KR200452023Y1 (ko) 비계용 클램프어셈블리
CN112727874A (zh) 一种位移杆快速连接的结构
WO2010091451A1 (en) Scaffolding tool
JP2001355287A (ja) 木造建造物の構造部材の接合構造及びその接合方法
JP2007218076A (ja) 連結金具,受け金具及び建築用接合金具
JP4327176B2 (ja) 床下工事における基礎コンクリート補強金具
JP3115524U (ja) 足場組付け装置
JP2011144495A (ja) 足場固定具
JP3645477B2 (ja) 木製床材の敷設装置
KR102196115B1 (ko) 각도 조절이 용이한 가설물용 연결구
JP3154680U (ja) 幅木用クランプ
CN215588990U (zh) 立体式螺栓紧固装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130806