以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
図1〜図6を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。先ず、図1及び図2を参照して、本実施の形態のメールデータ出力システム1の全体構成を説明する。図1に、本実施の形態のメールデータ出力システム1の構成を示す。図2に、店舗2a内の構成を示す。
メールデータ出力システム1は、レストラン等の飲食店の店舗を含んで設置され、その店舗の売上データを管理して店舗のメールの受信対象者としての従業員(例えば、オーナ、店長等の管理者)の携帯電話機50に売上データをメール送信するとともに、その受信対象者の従業員が忙しい場合に、携帯電話機50に送信したメール(携帯メール)の携帯メールデータを出力させるシステムである。
メールデータ出力システム1は、サーバとしての情報センタサーバ10と、売上データ処理装置20と、出力部としての厨房用プリンタ30、接客スタッフ用プリンタ40と、携帯機器としての携帯電話機50と、を備える。情報センタサーバ10と、売上データ処理装置20とは、通信ネットワークNを介して接続されている。通信ネットワークNには、携帯電話通信用の基地局60が接続されている。
情報センタサーバ10は、店舗2aを含む複数の店舗2a〜2n(n;任意の自然数、2b〜2n(図示略))の売上データを管理する。
店舗2aには、オーナA、接客スタッフB等が働いているものとする。オーナAは、オーナ兼調理スタッフである。接客スタッフB等の接客スタッフは、主にアイテム(料理、ドリンク)の配膳を行うものとする。また、オーナA、接客スタッフB等は、売上データ処理装置20の操作を行うものとする。
売上データ処理装置20は、ECRであり、アイテム(料理等)の売上データを登録する。また、売上データ処理装置20は、登録した売上データを30分毎に情報センタサーバ10に送信し、1日分の売上データ(精算データ)を1日の営業終了後に情報センタサーバ10に送信する。なお、売上データ処理装置20は、ECRに限定されるものではなく、POS端末等、他の売上データ処理装置としてもよい。
厨房用プリンタ30は、調理スタッフ(オーナA)に通知する情報を印刷するプリンタである。厨房用プリンタ30は、例えば、料理に関する伝票を印刷する。接客スタッフ用プリンタ40は、接客スタッフ(接客スタッフB)に通知する情報を印刷するプリンタである。接客スタッフ用プリンタ40は、例えば、ドリンクに関する伝票を印刷する。
携帯電話機50は、基地局60を介して、通信ネットワークN上の機器と、メールの通信や通話を行う携帯機器である。特に、携帯電話機50は、情報センタサーバ10から送信された売上データのメールを受信可能である。また、携帯電話機50は、オーナAが所持するものとする。通信ネットワークNは、インターネットである。
図2に示すように、店舗2aは、ホール5と、キッチン6と、を有する。ホール5には、接客スタッフBが配置され、入り口付近に売上データ処理装置20が設置されている。キッチン6には、オーナAが配置され、厨房用プリンタ30及び接客スタッフ用プリンタ40が設置されている。厨房用プリンタ30は、オーナAが使用できる位置に設置されている。接客スタッフ用プリンタ40は、接客スタッフBが使用できる位置に設置されている。
ホール5には、テーブル5A,5B,5C,5D,5E、カウンタ5Fと、椅子7と、が設置されている。テーブル5A,5B,5C,5D,5E、カウンタ5Fのそれぞれには、4つの椅子7が配置されており、顧客8が着席することができる。例えば、テーブル5A,5B,5C,5D,5E、カウンタ5Fには、それぞれ、3、0、3、2、4、3人の顧客8が着席しているものとする。
しかし、ホール内のテーブル(カウンタ)、椅子の設置数、接客スタッフの人数は、図2の例に限定されるものではなく、他の数としてもよい。
次いで、図3を参照して、情報センタサーバ10の内部の機能構成を説明する。図3に、情報センタサーバ10の機能構成を示す。
図3に示すように、情報センタサーバ10は、メールデータ送信部としてのCPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、第3の記憶部としての記憶部15と、メールデータ送信部としての通信部16と、計時部17と、を備える。CPU11、操作部12、RAM13、表示部14、記憶部15、通信部16、計時部17は、バス18を介して接続されている。
CPU11は、情報センタサーバ10の各部を中央制御する。CPU11は、各種プログラムのうち指定されたプログラムを記憶部15から読み出してRAM13に展開し、展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。
CPU11は、メール送信プログラム1510に従い、各店舗のメール設定データの送信時刻になったときに、各店舗の売上データの携帯メールを携帯電話機50にメール送信して店舗別メール設定データ190に格納する。
また、CPU11は、データ受信プログラム1520に従い、売上データを売上データ処理装置20から受信すると、その売上データを1日分店舗別データ180に加算して記憶し、携帯メールデータの要求情報を売上データ処理装置20から受信すると、その携帯メールデータを店舗別メール設定データ190から読み出して要求元の売上データ処理装置20に送信する。
操作部12は、各種キーを備え、各キーを介して入力された操作情報をCPU11に出力する。RAM13は、揮発性の半導体メモリであり、各種データ及び各種プログラムを格納するワークエリアを有する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、CPU11から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)等で構成され、各種データ及び各種プログラムを読み出し及び書き込み可能に記憶する。記憶部15には、メール送信プログラム1510、データ受信プログラム1520、1日分店舗別データ180、店舗別メール設定データ190が記憶されている。
通信部16は、ネットワークカード等で構成され、通信ネットワークNに接続されて、売上データ処理装置20等、通信ネットワークN上の機器との通信を行う。
計時部17は、計時回路を備え、現在の日時情報を計時(生成)してCPU11に出力する。
次いで、図4及び図5を参照して、売上データ処理装置20の内部の機能構成を説明する。図4に、売上データ処理装置20の機能構成を示す。図5に、操作部22のキー配列を示す。
図4に示すように、売上データ処理装置20は、メールデータ受信部、制御部としてのCPU21と、操作部22と、RAM23と、表示部24と、ROM(Read Only Memory)25と、メールデータ受信部としての通信部26と、第1、第2の記憶部としてのフラッシュメモリ27と、ドロア28と、印刷部29と、計時部29aと、を備える。CPU21、操作部22、RAM23、表示部24、ROM25、通信部26、フラッシュメモリ27、ドロア28、印刷部29、計時部29aは、バス29bを介して接続されている。
CPU21、RAM23、表示部24、通信部26、計時部29aは、情報センタサーバ10のCPU11、RAM13、表示部14、通信部16、計時部17と同様の構成であり、異なる部分を主として説明する。
CPU21は、ROM25に記憶されている開設プログラム258に従い、自店舗のメール設定データを情報センタサーバ10に要求して受信し、メールファイル150に格納する。
また、CPU21は、ROM25に記憶されている売上データ送信プログラム259に従い、30分毎に自店舗の売上データを情報センタサーバ10に送信する。
また、CPU21は、ROM25に記憶されている売上出力プログラム260に従い、現在客数合計が設定比較客数より多い又は現在金額合計が設定比較合計額より多いか否かを判別し、多い場合に、携帯メールデータを情報センタサーバ10に要求して受信し、携帯メールデータを厨房用プリンタ30又は接客スタッフ用プリンタ40に印刷させる。さらに、CPU21は、受信した携帯メールデータの売上金額が売上目標値を超えたか否かに応じて、異なる着信音を厨房用プリンタ30又は接客スタッフ用プリンタ40に出力させる。
操作部22は、売上データ処理に関する各種キー群を有し、各キーに入力された操作情報をCPU21に出力する。操作部22は、図5に示すように、数字キー、部門入力キー、券売キー、仮締キー、小計キー、現金(締め)キーに加え、テーブル番号、アイテム番号、開設、出勤、退勤の入力キー等を有する。
ROM25は、各種データ及び各種プログラムを記憶する読み出し専用のメモリである。ROM25には、開設プログラム258、売上データ送信プログラム259、売上出力プログラム260が記憶されている。
通信部26は、情報センタサーバ10等、通信ネットワークN上の機器と通信するとともに、厨房用プリンタ30及び接客スタッフ用プリンタ40と通信(LAN(Local Area Network)通信)する。
フラッシュメモリ27は、各種データ及び各種プログラムを読み出し及び書き込み可能に記憶する不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ27には、従業員設定ファイル100、勤怠履歴ファイル110、テーブルファイル120、アイテムファイル130、メールファイル150、設定ファイル160、レジ合計トータルファイル170が記憶される。
ドロア28は、現金、商品券等を格納する引き出しであり、CPU21の指示により開放される。印刷部29は、ロール紙がセットされたサーマルプリンタ等で構成される。印刷部29は、CPU21の指示により、レシート、ジャーナル等を印刷する。
次いで、図6を参照して、厨房用プリンタ30の内部の機能構成を説明する。図6に、厨房用プリンタ30の機能構成を示す。
図6に示すように、厨房用プリンタ30は、CPU31と、操作部32と、RAM33と、表示部34と、ROM35と、通信部36と、フラッシュメモリ37と、印刷部38と、ブザー39と、を備える。CPU31、操作部32、RAM33、表示部34、ROM35、通信部36、フラッシュメモリ37、印刷部38、ブザー39は、バス39aを介して接続されている。
CPU31、RAM33、表示部34、ROM35、通信部36、フラッシュメモリ37は、売上データ処理装置20のCPU21、RAM23、表示部24、ROM25、通信部26、フラッシュメモリ27と同様の構成であり、異なる部分を主として説明する。
操作部32は、各種設定情報の操作入力を受け付け、その操作情報をCPU31に出力する。
通信部36は、売上データ処理装置20と通信を行う。印刷部38は、サーマルプリンタ等で構成され、各種情報を用紙に印刷する。ブザー39は、CPU31の指示に応じてブザー音の出力を行う。
接客スタッフ用プリンタ40は、厨房用プリンタ30と同様の構成を有する。基地局60は、通信ネットワークNに接続され、また携帯電話機50と無線通信が可能であり、携帯電話機50と通信ネットワークN上の機器(情報センタサーバ10)との通信を中継する。
次に、図7〜図17を参照して、メールデータ出力システム1で扱う情報を説明する。先ず、図7〜図14を参照して、売上データ処理装置20に記憶される情報を説明する。
図7に、売上データ処理装置20に記憶される従業員設定ファイル100の構成を示す。図8に、売上データ処理装置20に記憶される勤怠履歴ファイル110の構成を示す。図9に、売上データ処理装置20に記憶されるテーブルファイル120の構成を示す。図10に、売上データ処理装置20に記憶されるアイテムファイル130の構成を示す。図11に、売上データ処理装置20に記憶されるワークデータ140の構成を示す。図12に、売上データ処理装置20に記憶されるメールファイル150の構成を示す。図13に、売上データ処理装置20に記憶される設定ファイル160の構成を示す。図14に、売上データ処理装置20に記憶されるレジ合計トータルファイル170の構成を示す。
図7に示すように、従業員設定ファイル100は、フラッシュメモリ27に記憶され、店舗2aの従業員に関する情報を有する。従業員設定ファイル100は、従業員コード101と、プリンタ番号102と、従業員名103と、のフィールドを有する。
従業員コード101は、従業員を識別する識別情報である。この従業員には、オーナAも含めるものとする。プリンタ番号102は、従業員コード101の従業員が使用するプリンタを識別する識別情報である。プリンタ番号102は、厨房用プリンタ30、接客スタッフ用プリンタ40のプリンタ番号102を、順に、1,2とする。従業員名103は、従業員コード101の従業員の名称である。
図8に示すように、勤怠履歴ファイル110は、フラッシュメモリ27に記憶され、従業員の勤怠に関する情報を有する。勤怠履歴ファイル110は、従業員コード111と、出勤時刻112と、退勤時刻113と、のフィールドを有する。
従業員コード111は、従業員を識別する識別情報である。出勤時刻112は、従業員コード111の従業員が出勤した年月日時分を示す。退勤時刻113は、従業員コード111の従業員が退勤した年月日時分を示す。出勤時刻112があるレコードに、退勤時刻113が無い場合、出勤中であることを示す。
図9に示すように、テーブルファイル120は、フラッシュメモリ27に記憶され、店舗2aのテーブル(カウンタ)に関する情報を有する。テーブルファイル120は、テーブル番号121と、椅子数122と、状態123と、現在客数124と、現在金額125と、現在個数126と、のフィールドを有する。
テーブル番号121は、テーブル(カウンタ)を識別する識別情報である。図2のテーブル5A,5B,5C,5D,5E、カウンタ5Fのテーブル番号121を、順に、1,2,3,4,5,6とする。椅子数122は、テーブル番号121のテーブル(カウンタ)に配置された椅子7の数である。状態123は、テーブル番号121のテーブル(カウンタ)の状態を示す。状態123は、テーブル(カウンタ)を顧客が利用中又は利用していない(空欄)に設定される。
現在客数124は、テーブル番号121のテーブル(カウンタ)に現在着席中の顧客の数である。現在金額125は、テーブル番号121のテーブル(カウンタ)の現在注文済のアイテム(料理等)の合計金額である。現在個数126は、テーブル番号121のテーブル(カウンタ)の現在注文済のアイテム(料理等)の合計個数である。
図10に示すように、アイテムファイル130は、フラッシュメモリ27に記憶され、アイテム(料理、ドリンク)に関する情報を有する。アイテムファイル130は、アイテム番号131と、アイテム名称132と、プリンタ番号133と、単価134と、個数135と、金額136と、のフィールドを有する。
アイテム番号131は、アイテムを識別する識別情報である。アイテム名称132は、アイテム番号131のアイテムの名称である。プリンタ番号133は、アイテム番号131のアイテムが注文された場合に伝票を印刷するプリンタの識別情報である。プリンタ番号133は、厨房用プリンタ30(=1、料理)又は接客スタッフ用プリンタ40(=2、ドリンク)である。
単価134は、アイテム番号131のアイテムの単価である。個数135は、アイテム番号131のアイテムの現在注文済の個数である。金額136は、アイテム番号131のアイテムの現在合計金額である。
図11に示すように、ワークデータ140は、RAM23に記憶され、現在の状態に関する情報を有する。ワークデータ140は、登録中フラグ141と、テーブル番号142と、現在客数143と、現在金額144と、現在個数145と、の項目を有する。
登録中フラグ141は、売上データ処理装置20に情報を現在登録中か否かを示す状態フラグである。テーブル番号142は、売上データ処理装置20に情報を現在登録中のテーブルを識別する識別情報である。現在客数143は、テーブル番号142のテーブルに対応する現在登録中の顧客数である。現在金額144は、テーブル番号142のテーブルに対応する現在登録中のアイテムの合計金額である。現在個数145は、テーブル番号142のテーブルに対応する現在登録中のアイテムの合計個数である。
図12に示すように、メールファイル150は、フラッシュメモリ27に記憶され、情報センタサーバ10からメールの受信対象者としての従業員(オーナA等)へ送信される売上データのメールに関する情報を有する。メールファイル150は、メール番号151と、送信先名152と、送信時刻153と、プリンタ出力要否154と、結果155と、のフィールドを有する。
メール番号151は、メールを識別する識別情報である。メール番号151は、3つのレコードを有し、情報センタサーバ10から管理者(オーナ等)へ1日に3通のメールが送信される例とする。しかし、このメール数に限定されるものではない。また、メール番号151は、例えば、一日のうち異なる所定時刻に送信される複数のメールの昇順の番号である。
送信先名152は、メール番号151のメールの宛先である。送信先名152がオーナAである場合、オーナAの携帯電話機50宛である。送信時刻153は、メール番号151のメールの送信時刻である。プリンタ出力要否154は、メール番号151のメールについて、送信先名152の従業員が忙しい場合に、携帯電話機50に送信した携帯メールを、厨房用プリンタ30で印刷する必要があるか否かの情報である。結果155は、メール番号151のメールの送信済/未送信の情報である。
図13に示すように、設定ファイル160は、フラッシュメモリ27に記憶され、売上データ処理装置20の売上目標に関する設定情報を有する。設定ファイル160は、売上目標値161〜163(メール番号1〜3)と、設定比較客数164と、設定比較合計額165と、の項目を有する。
売上目標値161〜163は、メール番号が1〜3の1日の売上データのメール送信時点での売上目標金額である。設定比較客数164は、メール送信先の人物(オーナA)が忙しいか否かを判別するための比較用の全テーブルの顧客数である。設定比較合計額165は、メール送信先の人物(オーナA)が忙しいか否かを判別するための比較用の全テーブルの注文アイテムの合計金額である。
図14に示すように、レジ合計トータルファイル170は、フラッシュメモリ27に記憶され、店舗2aの1日の総売上データを有する。レジ合計トータルファイル170は、客数171と、金額172と、個数173と、のフィールドを有する。
客数171は、店舗2aの1日の来店総顧客数である。金額172は、店舗2aの1日の総売上金額である。個数173は、店舗2aの1日の総売上アイテム数である。
次に、図15〜図17を参照して、情報センタサーバ10に記憶される情報を説明する。図15に、情報センタサーバ10に記憶される1日分店舗別データ180の構成を示す。図16に、情報センタサーバ10に記憶される店舗別メール設定データ190の構成を示す。図17に、情報センタサーバ10に記憶されるメールデータ200の構成を示す。
図15に示すように、1日分店舗別データ180は、記憶部15に記憶され、全店舗の売上データ処理装置20から情報センタサーバ10へ送信された1日の売上データを有する。1日分店舗別データ180は、客数181と、金額182と、個数183と、のフィールドを有し、各店舗のレコードを有する。
客数181は、各店舗の1日の来店総顧客数である。金額182は、各店舗の1日の総売上金額である。個数183は、各店舗の1日の総売上アイテム数である。
図16に示すように、店舗別メール設定データ190は、記憶部15に記憶され、情報センタサーバ10から全店舗のメールの受信対象者の従業員の携帯電話機へ送信するメールに関する設定データを記憶する。店舗別メール設定データ190は、店舗2aのメール設定データ191a〜193a、店舗2bのメール設定データ191b〜193b、…を有する。
店舗別メール設定データ190の各店舗のデータ数は、情報センタサーバ10から各店舗の管理者の携帯電話機へ1日に送信されるメール数に対応している。メール設定データ191aは、店舗2aの管理者(オーナA)の携帯電話機50へ1日の1番目の所定時刻(14:00)に送信される売上データのメールの設定データである。メール設定データ191aは、メールの宛先、メールアドレス、メールの送信時刻、プリンタ出力要否と、メール送信データ保存エリア(携帯メールデータの内容データの保存エリア)と、を有する。
メール設定データ192a,193aは、店舗2aの管理者(オーナA)の携帯電話機50へ1日の2、3番目の所定時刻(20:00、23:00)に送信されるメールの設定データである。メール設定データ191b〜193bは、店舗2bの管理者の携帯電話機へ1日の1〜3番目の所定時刻に送信されるメールの設定データである。
図17に示すように、メールデータ200は、RAM13に記憶され、全店舗の管理者の携帯電話機に送信されるメールの内容データを有するワークデータである。メールデータ200は、メールアドレス201と、客数キャラクタ202と、客数データ203と、金額キャラクタ204と、金額データ205と、個数キャラクタ206と、個数データ207と、のフィールドを有する。
メールアドレス201は、メールの送信先の受信対象者の従業員の携帯電話機のメールアドレスである。客数キャラクタ202は、客数を示す文字データである。客数データ203は、客数の数値データである。金額キャラクタ204は、金額を示す文字データである。金額データ205は、金額の数値データである。個数キャラクタ206は、個数を示す文字データである。個数データ207は、個数の数値データである。
メールデータ200の客数キャラクタ202、客数データ203、金額キャラクタ204、金額データ205、個数キャラクタ206、個数データ207が、携帯電話機に送信されるメールの内容データとなり、店舗別メール設定データ190の各メール設定データのメール送信データ保存エリアへ格納される。
また、記憶部15には、精算用店舗別データベース(図示略)が記憶される。精算用店舗別データベースは、全店舗の売上データ処理装置20から情報センタサーバ10へ送信された1日分の売上データ(精算データ)を格納する。つまり、精算用店舗別データベースには、店舗2aの精算データ、店舗2bの精算データ、…、店舗22nの精算データが記憶される。各店舗の精算データは、日付、1日分の来店総顧客数、総売上金額、総売上アイテム数等を含む。
次に、図18〜図23を参照して、メールデータ出力システム1の動作を説明する。図18に、売上データ処理装置20で実行される開設処理を示す。図19に、売上データ処理装置20で実行される売上データ送信処理を示す。図20及び図21に、売上データ処理装置20で実行される売上出力処理を示す。図22に、情報センタサーバ10で実行されるメール送信処理を示す。図23に、情報センタサーバ10で実行されるデータ受信処理を示す。
先ず、売上データ処理装置20において実行される基本的な処理としての、出勤登録処理、退勤登録処理、テーブル番号入力処理、客数入力処理、アイテム番号入力処理、仮締キー入力処理、現金等締めキー入力処理を順に簡単に説明する。
売上データ処理装置20で実行される出勤登録処理は、店舗2aにおいて、従業員としてのオーナA、接客スタッフが出勤した場合に、その出勤を登録する処理である。出勤登録処理において、先ず、CPU21は、操作部22を介して、出勤した管理者(オーナA)又は接客スタッフから出勤登録キー及び出勤した従業員の従業員コードの入力を受け付ける。
そして、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶された従業員設定ファイル100を参照し、上記入力された従業員コード101に対応するレコードを検索する。そして、CPU21は、フラッシュメモリ27から勤怠履歴ファイル110を参照して、上記入力された従業員コード111に対応するレコードを検索する。
そして、CPU21は、計時部29aから現在の日時情報を取得し、この現在の日時情報を勤怠履歴ファイル110の上記検索されたレコードの出勤時刻112に格納する。そして、CPU21は、従業員設定ファイル100の上記検索されたレコードの従業員名103を取得する。
そして、CPU21は、上記取得された従業員名と、上記入力された従業員コードと、を表示部24に表示し、また印刷部29に印刷させ、出勤登録処理を終了する。なお、出勤した人物の従業員コードのレコードが検索されない場合、エラーとなる。
次いで、売上データ処理装置20で実行される退勤登録処理は、店舗2aにおいて、従業員としてのオーナA、接客スタッフが出勤した後、退勤する場合に、その退勤を登録する処理である。退勤登録処理において、先ず、CPU21は、操作部22を介して、退勤する管理者(オーナA)又は接客スタッフから出勤登録キー及び退勤する従業員の従業員コードの入力を受け付ける。
そして、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶された従業員設定ファイル100を参照して、上記入力された従業員コード101のレコードを検索する。
そして、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶された勤怠履歴ファイル110を参照して、入力された従業員コード111で退勤時刻113の無いレコードを検索する。そして、CPU21は、計時部29aから現在の日時情報を取得し、この現在の日時情報を勤怠履歴ファイル110の上記検索されたレコードの退勤時刻113に格納する。そして、CPU21は、従業員設定ファイル100の上記検索されたレコードの従業員名103を取得する。
そして、CPU21は、上記取得された従業員名と、上記入力された従業員コードと、を表示部24に表示し、印刷部29に印刷させ、退勤登録処理を終了する。なお、退勤する人物の従業員コードのレコードが検索されない場合、エラーとなる。
次いで、売上データ処理装置20で実行されるテーブル番号入力処理は、店舗2aにおいて、後述する客数、アイテム番号、仮締、現金等締めを行うテーブルのテーブル番号の入力を受け付ける処理である。例えば、新たに顧客が来店していずれかのテーブルに着席した場合、その顧客の客数、アイテム番号、仮締を連続して行うためのテーブル番号入力処理が行われる。また、顧客の食事終了後に、その顧客の現金等締めを行うためのテーブル番号入力処理が行われる。
先ず、CPU21は、操作部22を介して、オーナA又は接客スタッフからの対象の顧客のテーブル番号キー及びテーブル番号の入力を受け付ける。
上記入力されたテーブル番号が6以下(正常な数値)である場合に、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されたテーブルファイル120を参照して、入力されたテーブル番号121のレコードを検索する。検索したレコードの状態123が利用中でない場合、CPU21は、当該レコードの状態123を利用中に変更し、当該レコードの現在客数124、現在金額125、現在個数126に0を設定する。
そして、CPU21は、前記検索されて状態123が利用中のレコードの現在客数124、現在金額125、現在個数126を、RAM13内のワークデータ140の現在客数143、現在金額144、現在個数145にコピーして格納する。そして、CPU21は、前記検索されたレコードのテーブル番号121を、RAM23内のワークデータ140のテーブル番号142にコピーして格納する。そして、CPU21は、RAM23内のワークデータ140の登録中フラグ141をオンする。
そして、CPU21は、ワークデータ140のテーブル番号142と、現在金額125とを、テーブル番号及びその注文アイテムの小計として表示部24に表示し、印刷部29に印刷させ、テーブル番号入力処理を終了する。
次いで、売上データ処理装置20で実行される客数入力処理は、店舗2aにおいて、新たに来店した顧客が着席したテーブルの顧客数の入力を受け付ける処理である。客数入力する顧客のテーブルのテーブル番号は、テーブル番号入力処理により入力されているものとする。先ず、CPU21は、操作部22を介して、オーナA又は接客スタッフから操作部22の客数キー及び新たに来店した客数の入力を受け付ける。
そして、上記入力された客数が99以下(正常な数値)であり、且つRAM23内のワークデータ140の入力された(対象の)テーブル番号142の登録中フラグ141がオンされている場合に、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されているテーブルファイル120を参照し、ワークデータ140の対象のテーブル番号142と同じテーブル番号121のレコードを検索する。
そして、前記検索したテーブルファイル120のレコードの状態123が利用中である場合に、CPU21は、上記入力された客数をワークデータ140の現在客数143に加算する。そして、CPU21は、客数キーのキャラクタと、現在客数143とを表示部24に表示し、印刷部29に印刷させ、客数入力処理を終了する。なお、入力された客数が99より多い場合、登録中フラグ141がオンされていない場合、又は状態123が利用中でない場合に、エラーとなる。
次いで、売上データ処理装置20で実行されるアイテム番号入力処理は、店舗2aにおいて、顧客に新たに注文されたアイテムのアイテム番号の入力を受け付ける処理である。アイテム番号入力する顧客のテーブルのテーブル番号は、テーブル番号入力処理により入力されているものとする。そして、CPU21は、操作部22を介して、オーナA又は接客スタッフからのアイテム番号キー及び新たなアイテム番号の入力を受け付ける。
そして、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されているアイテムファイル130を参照し、上記入力されたアイテム番号131のレコードを検索する。そして、アイテム番号131のレコードがあり、RAM23内のワークデータ140の入力された(対象の)テーブル番号142の登録中フラグ141がオンされている場合に、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されているテーブルファイル120を参照し、ワークデータ140の対象のテーブル番号142と同じテーブル番号121のレコードを検索する。
そして、上記検索されたテーブルファイル120のレコードの状態123が利用中である場合に、CPU21は、上記検索されたアイテムファイル130のレコードの単価134を取得し、ワークデータ140の対象のテーブル番号142の現在個数145を+1インクリメントし、上記取得した単価134を、ワークデータ140の対象のテーブル番号142の現在金額144に加算する。
そして、CPU21は、上記検索されたアイテムファイル130のレコードのアイテム名称132を取得し、取得したアイテム名称132及び単価134を、表示部24に表示し、印刷部29に印刷させる。
そして、CPU21は、上記検索されたアイテムファイル130のレコードのプリンタ番号133を取得し、通信部26を介して、上記取得したアイテム名称132を、取得したプリンタ番号133のプリンタ(厨房用プリンタ30又は接客スタッフ用プリンタ40)に送信して印刷させる。
そして、CPU21は、第1のブザー音(連続音(ピー):注文完了用音とする)の音データを作成し、通信部26を介して、上記取得したプリンタ番号133のプリンタに送信して音出力させ、アイテム番号入力処理を終了する。この処理に対応して、プリンタ番号133のプリンタ(厨房用プリンタ30又は接客スタッフ用プリンタ40)のCPU31は、通信部36を介して音データを売上データ処理装置20から受信し、この音データに応じてブザー39から第1のブザー音を出力して注文完了の旨をオーナAに報知する。
なお、アイテム番号がない場合、登録中フラグ141がオンされていない場合、又は状態123が利用中でない場合に、エラーとなる。
次いで、売上データ処理装置20で実行される仮締キー入力処理は、店舗2aにおいて、顧客の食事の仮締(仮会計)を行う処理である。仮締する顧客のテーブルのテーブル番号は、テーブル番号入力処理により入力されているものとする。先ず、CPU21は、操作部22を介して、オーナA又は接客スタッフからの仮締キーの押下入力を受け付ける。
そして、RAM23内のワークデータ140の入力された(対象の)テーブル番号142の登録中フラグ141がオンされている場合に、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されているテーブルファイル120を参照し、ワークデータ140のテーブル番号142と同じテーブル番号121のレコードを検索する。
そして、上記検索したテーブルファイル120のレコードの状態123が利用中である場合に、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されたテーブルファイル120を参照し、ワークデータ140の対象のテーブル番号142の現在客数143、現在金額144、現在個数145を、テーブルファイル120のテーブル番号121がテーブル番号142と同じレコードの現在客数124、現在金額125、現在個数126にコピーして格納する。そして、CPU21は、ワークデータ140の対象のテーブル番号142の登録中フラグ141をオフする。
そして、CPU21は、上記コピーしたテーブルファイル120のレコードのテーブル番号121、現在客数124、現在個数126とともに、現在金額125に応じた小計を表示部24に表示し、印刷部29に仮締情報としてレシートへ印刷させ、仮締キー入力処理を終了する。なお、登録中フラグ141がオンされていない場合、又は状態123が利用中でない場合に、エラーとなる。
次いで、売上データ処理装置20で実行される現金等締めキー入力処理は、店舗2aにおいて、顧客の食事後の現金等締め(本会計)を行う処理である。先ず、食事後の顧客から接客スタッフに現金等締めの要請が行われたものとする。そして、その現金等締め要請の顧客のテーブルのテーブル番号は、テーブル番号入力処理により入力されているものとする。先ず、CPU21は、操作部22を介して、オーナA又は接客スタッフからの現金等締めキーの押下入力を受け付ける。
そして、RAM23内のワークデータ140の入力された(対象の)テーブル番号142の登録中フラグ141がオンされている場合に、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されているテーブルファイル120を参照し、ワークデータ140の対象のテーブル番号142と同じテーブル番号121のレコードを検索する。
そして、上記検索したテーブルファイル120のレコードの状態123が利用中である場合、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されたテーブルファイル120を参照し、ワークデータ140の現在客数143、現在金額144、現在個数145を、テーブルファイル120のテーブル番号121が対象のテーブル番号142と同じレコードの現在客数124、現在金額125、現在個数126にコピーして格納する。
そして、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されたレジ合計トータルファイル170を参照し、ワークデータ140の対象のテーブル番号142の現在客数143、現在金額144、現在個数145を、レジ合計トータルファイル170の客数171、金額172、個数173に加算する。そして、CPU21は、ワークデータ140の対象のテーブル番号142の登録中フラグ141をオフする。そして、CPU21は、テーブルファイル120のテーブル番号121が対象のテーブル番号142と同じレコードの状態123をクリアする。
そして、CPU21は、上記コピーしたテーブルファイル120のレコードのテーブル番号121、現在客数124、現在個数126とともに、現在金額125に応じた小計を表示部24に表示し、印刷部29に現金等締め情報としてレシートへ印刷させ、現金等締めキー入力処理を終了する。
なお、登録中フラグ141がオンされていない場合、又は状態123が利用中でない場合に、エラーとなる。
次いで、図18〜図21を参照して、売上データ処理装置20の携帯メールデータ出力に関する動作を説明する。図18に示す開設処理は、店舗2aにおいて、一日の営業時間前に売上データ処理装置20のレジ開設を行う処理である。売上データ処理装置20において、オーナA又は接客スタッフから操作部22の開設キーが押下入力されたことをトリガとして、CPU21は、ROM25から読み出されて適宜RAM23に展開された開設プログラム258との協働で、開設処理を実行する。
先ず、CPU21は、通信部26を介して、店舗別メール設定データ190のうち店舗2aのメール設定データの要求情報を情報センタサーバ10に送信する(ステップS131)。そして、CPU21は、通信部26を介して、ステップS131で要求した店舗2aのメール設定データを情報センタサーバ10から受信する(ステップS132)。受信するメール設定データは、図16に示すメール設定データ191a,192a,193aのうち、メール番号、送信先名、送信時刻、プリンタ出力要否を含むものとする。
そして、CPU21は、ステップS132で受信したメール設定データのメール番号、送信先名、送信時刻、プリンタ出力要否を、フラッシュメモリ27に記憶されたメールファイル150のメール番号151、送信先名152、送信時刻153、プリンタ出力要否154にセットし、結果155に未送信をセットし(ステップS133)、開設処理を終了する。
次いで、図19に示す売上データ送信処理は、店舗2aにおいて、営業時間中の30分毎に売上データを情報センタサーバ10へ送信する処理である。売上データ送信処理は、30分周期で実行される処理である。売上データ処理装置20において、計時部29aから出力される日時情報に応じて、レジ開設したこと又は前回の売上データ送信処理実行から30分経過したことをトリガとして、CPU21は、ROM25から読み出されて適宜RAM23に展開された売上データ送信プログラム259との協働で、売上データ送信処理を実行する。
CPU21は、通信部26を介して、フラッシュメモリ27に記憶されているレジ合計トータルファイル170の客数171、金額172、個数173を売上データとして情報センタサーバ10に送信し(ステップS141)、売上データ送信処理を終了する。
なお、営業時間後には、ステップS141において、CPU21は、通信部26を介して、レジ合計トータルファイル170の客数171、金額172、個数173を1日の精算データとして情報センタサーバ10に送信するものとする。
次いで、図20及び図21に示す売上出力処理は、店舗2aにおいて、メールの受信対象者の従業員(オーナA)が調理等で多忙である場合に、情報センタサーバ10から送信された携帯メール内容(携帯メールデータ)を印刷出力する処理である。売上出力処理は、例えば1分周期で実行される。後述するように、情報センタサーバ10からオーナAの携帯電話機50には、所定時刻に、店舗2aの売上データがメール送信される。この携帯電話機50宛のメールを携帯メールというものとする。オーナAが多忙であると、携帯電話機50で携帯メールをチェックできないため、売上データ処理装置20で売上状況を印刷によりオーナAに報知するものである。
売上データ処理装置20において、レジ開設されたこと、又は計時部29aから出力される日時情報に応じて前回の売上出力処理実行から1分経過したことをトリガとして、CPU21は、ROM25から読み出されて適宜RAM23に展開された売上出力プログラム260との協働で、売上出力処理を実行する。
先ず、CPU21は、計時部29aから出力される現在の日時情報から現在時刻を取得する(ステップS151)。そして、CPU21は、ステップS151で取得した現在時刻が、フラッシュメモリ27に記憶されたメールファイル150の送信時刻153であるか否かを判別する(ステップS152)。現在時刻が送信時刻153でない場合(ステップS152;NO)、売上出力処理を終了する。
現在時刻が送信時刻153である場合(ステップS152;YES)、CPU21は、現在時刻の送信時刻153のレコードの結果155が未送信であるか否かを判別する(ステップS153)。現在時刻の結果155が未送信でない(送信済である)場合(ステップS153;NO)、売上出力処理を終了する。
現在時刻の結果155が未送信である場合(ステップS153;YES)、CPU21は、現在時刻の送信時刻153のレコードのプリンタ出力要否154が要であるか否かを判別する(ステップS154)。現在時刻のプリンタ出力要否154が要でない場合(ステップS154;NO)、売上出力処理を終了する。
現在時刻のプリンタ出力要否154が要である場合(ステップS154;YES)、CPU21は、現在時刻の送信時刻153のレコードの送信先名152を取得する(ステップS155)。そして、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶された従業員設定ファイル100の未選択の1レコード(従業員)を選択する(ステップS156)。そして、CPU21は、ステップS156で選択したレコードの従業員名103と、ステップS155で取得した送信先名152とが一致するか否かを判別する(ステップS157)。
従業員名103と送信先名152とが一致しない場合(ステップS157;NO)、CPU21は、ステップS156で全従業員のレコードを選択したか否かを判別する(ステップS158)。全従業員のレコードを選択していない場合(ステップS158;NO)、ステップS156に移行される。従業員名103と送信先名152とが一致した場合(ステップS157;YES)、CPU21は、ステップS157で従業員名103が一致した従業員設定ファイル100のレコードの従業員コード101及びプリンタ番号102を取得する(ステップS159)。
そして、CPU21は、ステップS159でプリンタ番号102を取得したか否かを判別する(ステップS160)。ステップS159でプリンタ番号102を取得した場合(ステップS160;YES)、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶された勤怠履歴ファイル110の未選択の1レコードを選択する(ステップS161)。
そして、CPU21は、ステップS161で選択した勤怠履歴ファイル110のレコードの従業員コード111と、ステップS159で選択した従業員コード101とが一致するか否かを判別する(ステップS162)。従業員コード111と従業員コード101とが一致する場合(ステップS162;YES)、CPU21は、ステップS161で選択した勤怠履歴ファイル110のレコードの退勤時刻113があるか否かを判別する(ステップS163)。
従業員コード111と従業員コード101とが一致しない場合(ステップS162;NO)、又は退勤時刻113がある場合(ステップS163;YES)、CPU21は、ステップS161で勤怠履歴ファイル110の全レコードを選択したか否かを判別する(ステップS164)。全レコードを選択していない場合(ステップS164;NO)、ステップS161に移行される。
退勤時刻113がない場合(ステップS163;NO)、該当従業員が現在出勤中であり、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されたテーブルファイル120の全レコードの現在客数124の合計と、同じく設定ファイル160の設定比較客数164と、を取得する(ステップS165)。そして、CPU21は、ステップS165で取得した現在客数124の合計が、設定比較客数164より多いか否かを判別する(ステップS166)。
現在客数124が設定比較客数164より多くない場合(ステップS166;NO)、該当従業員が多忙でなく、CPU21は、テーブルファイル120の現在金額125の合計と、設定ファイル160の設定比較合計額165と、を取得する(ステップS167)。そして、ステップS167で取得した現在金額125の合計が、設定比較合計額165より多いか否かを判別する(ステップS168)。
現在客数124が設定比較客数164より多い場合(ステップS166;YES)、又は現在金額125の合計が設定比較合計額165より多い場合(ステップS168;YES)、CPU21は、通信部26を介して、携帯メールデータの要求情報を、自店舗名(店舗2a)及びステップS151で取得した現在時刻とともに、情報センタサーバ10に送信する(ステップS169)。
そして、CPU21は、通信部26を介して、携帯メールデータと、プリンタ出力設定情報とを情報センタサーバ10から受信する(ステップS170)。プリンタ出力設定情報は、店舗別メール設定データ190の店舗2aのメール設定データ191a,192a,193aのプリンタ出力要否の情報を含む。
そして、CPU21は、メールファイル150の現在時刻の送信時刻153のレコードの送信先名152を取得する(ステップS171)。そして、CPU21は、従業員設定ファイル100の従業員名103がステップS171で取得した送信先名152と一致するレコードのプリンタ番号102を取得する(ステップS172)。
そして、CPU21は、通信部26を介して、ステップS170で受信した携帯メールのデータを、ステップS172で取得したプリンタ番号102のプリンタ(厨房用プリンタ30又は接客スタッフ用プリンタ40)に送信する(ステップS173)。そして、CPU21は、設定ファイル160から、メールファイル150の現在時刻の送信時刻153のレコードのメール番号151に対応する売上目標値(161,162又は163)を取得する(ステップS174)。
そして、CPU21は、ステップS170で受信した携帯メール内の金額が、ステップS174で取得した売上目標値を超えたか否かを判別する(ステップS175)。
携帯メールの金額が売上目標値を超えた場合(ステップS175;YES)、CPU21は、第2のブザー音(短い断続音(ピッ、ピッ…):売上目標達成用音とする)の出力データを作成し、通信部26を介して、ステップS172で取得したプリンタ番号102のプリンタに送信して音出力させる(ステップS176)。ステップS176に対応して、プリンタ番号102のプリンタ(厨房用プリンタ30又は接客スタッフ用プリンタ40)のCPU31は、通信部36を介して第2のブザー音の出力データを売上データ処理装置20から受信し、この音データに応じてブザー39から音出力して売上目標達成の旨をオーナAに報知する。
携帯メールの金額が売上目標値を超えていない場合(ステップS175;NO)、CPU21は、第3のブザー音(長い断続音(ピー、ピー…):売上目標未達用音とする)の出力データを作成し、通信部26を介して、ステップS172で取得したプリンタ番号102のプリンタに送信して音出力させる(ステップS177)。ステップS177に対応して、プリンタ番号102のプリンタ(厨房用プリンタ30又は接客スタッフ用プリンタ40)のCPU31は、通信部36を介して第2のブザー音の出力データを売上データ処理装置20から受信し、この音データに応じてブザー39から音出力して売上目標未達の旨をオーナAに報知する。
そして、CPU21は、メールファイル150の現在時刻の送信時刻153のレコードの結果155を送信済に変更し(ステップS178)、売上出力処理を終了する。全従業員のレコードを選択した場合(ステップS158;YES)、ステップS159でプリンタ番号102を取得していない場合(ステップS160;NO)、全レコードを選択した場合(ステップS164;YES)、又は現在金額125の合計が設定比較合計額165より多くない場合(ステップS168;NO)、ステップS178に移行される。
図22及び図23を参照して、情報センタサーバ10の携帯メールデータ出力に関する動作を説明する。図22に示すメール送信処理は、設定時刻に、全店舗のメールの受信対象者の従業員(オーナA等)の携帯電話機へ売上データを含む携帯メールを送信する処理である。メール送信処理は、例えば1分周期で実行される処理である。情報センタサーバ10において、電源投入されたこと、又は計時部17から出力される日時情報に応じて前回のメール送信処理実行から1分経過したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開されたメール送信プログラム1510との協働で、メール送信処理を実行する。
先ず、CPU11は、計時部17から出力される現在の日時情報から現在時刻を取得する(ステップS181)。そして、CPU11は、記憶部15に記憶された店舗別メール設定データ190の未選択の1つの送信時刻を選択する(ステップS182)。例えば、図16のメール設定データ191aの送信時刻(14:00)、メール設定データ192aの送信時刻(20:00)、メール設定データ193aの送信時刻(23:00)、メール設定データ191bの送信時刻(13:30)、メール設定データ192bの送信時刻(23:00)が、順に一つずつ選択される。但し、同じ時刻は、同時に選択される。
そして、CPU11は、ステップS181で取得した現在時刻と、ステップS182で選択した送信時刻とが一致するか否かを判別する(ステップS183)。現在時刻と送信時刻とが一致しない場合(ステップS183;NO)、CPU11は、ステップS182で全送信時刻を選択したか否かを判別する(ステップS184)。全送信時刻を選択していない場合(ステップS184;NO)、ステップS182に移行される。全送信時刻を選択した場合(ステップS184;YES)、メール送信処理を終了する。
現在時刻と送信時刻とが一致する場合(ステップS183;YES)、CPU11は、ステップS183で時刻が一致したメール設定データのメールアドレスを取得し、RAM13内のメールデータ200のメールアドレス201にコピーする(ステップS185)。
そして、CPU11は、記憶部15に記憶されている1日分店舗別データ180において、ステップS183で時刻が一致したメール設定データの店舗に対応するレコードの客数181、金額182及び個数183を取得し、RAM13内のメールデータ200の客数データ203、金額データ205、個数データ207にコピーする(ステップS186)。ステップS186において、CPU11は、客数キャラクタ202、金額キャラクタ204、個数キャラクタ206も、それぞれ、予め設定された文字情報に設定する。
そして、CPU11は、通信部16を介して、メールデータ200の客数キャラクタ202、客数データ203、金額キャラクタ204、金額データ205、個数キャラクタ206、個数データ207を内容とする携帯メールを作成し、メールアドレス201(の携帯電話機)宛にメール送信する(ステップS187)。
そして、CPU11は、メールデータ200の客数キャラクタ202、客数データ203、金額キャラクタ204、金額データ205、個数キャラクタ206、個数データ207を、携帯メールデータとして、ステップS183で時刻が一致したメール設定データのメール送信データ保存エリアに記憶(格納)し(ステップS188)、メール送信処理を終了する。
次いで、図23に示すデータ受信処理は、全店舗のうちいずれかの店舗の売上データ処理装置20から受信したデータ(売上データ又は携帯メールデータ要求情報)に応じて、売上データ記憶又は携帯メールデータの送信を行う処理である。
情報センタサーバ10において、通信部16を介して、データを店舗2aの売上データ処理装置20から受信開始したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開されたデータ受信プログラム1520との協働で、データ受信処理を実行する。
先ず、CPU11は、通信部16を介して、データを店舗2aの売上データ処理装置20から受信完了する(ステップS191)。そして、CPU11は、ステップS191で受信したデータが、図19に示す売上データ送信処理のステップS141に対応する30分間隔で送信される売上データであるか否かを判別する(ステップS192)。
30分間隔で送信される売上データである場合(ステップS192;YES)、受信した売上データの客数、金額及び個数を、記憶部15に記憶されている1日分店舗別データ180のデータ送信元の店舗のレコードの客数181、金額182及び個数183に加算し(ステップS193)、データ受信処理を終了する。
30分間隔で送信される売上データでない場合(ステップS192;NO)、ステップS191で受信したデータが、図21に示す売上出力処理のステップS169に対応する携帯メールデータの要求情報であるか否かを判別する(ステップS197)。携帯メールデータの要求情報である場合(ステップS197;YES)、携帯メールデータの要求情報に含まれる店舗名を参照し、店舗別メール設定データ190の要求元店舗のメール設定データの未選択の1つの送信時刻を選択する(ステップS198)。
そして、CPU11は、受信した携帯メールデータの要求情報に含まれる送信時刻と、ステップS198で選択した送信時刻とが一致するか否かを判別する(ステップS199)。送信時刻が一致しない場合(ステップS199;NO)、CPU11は、ステップS198で対象店舗の全送信時刻を選択したか否かを判別する(ステップS200)。全送信時刻を選択していない場合(ステップS200;NO)、ステップS198に移行される。全送信時刻を選択した場合(ステップS200;YES)、データ受信処理を終了する。
送信時刻が一致する場合(ステップS199;YES)、CPU11は、店舗別メール設定データ190の要求元店舗のメール設定データの一致送信時刻のメール送信データ保存エリアから携帯メールデータを取得する(ステップS201)。そして、CPU11は、図21の売上出力処理のステップS170に対応して、通信部16を介して、ステップS201で取得した携帯メールのデータを、店舗別メール設定データ190の要求元店舗のプリンタ出力要否の情報とともに、要求元店舗の売上データ処理装置20に送信し(ステップS202)、データ受信処理を終了する。
携帯メールデータの要求情報でない場合(ステップS197;NO)、CPU11は、その他の処理を実行し(ステップS203)、データ受信処理を終了する。ステップS203のその他の処理は、例えば、メール設定データの要求に応じた送信処理や、精算データの受信に関する処理となる。
ステップS203のその他の処理がメール設定データの要求に応じた送信処理である場合に、先ず、図18の開設処理のステップS131に対応して、ステップS191で受信したデータが、売上データ処理装置20から送信された店舗2aのメール設定データの要求情報である。CPU11は、店舗2aのメール設定データの要求情報に応じて、記憶部15から店舗別メール設定データ190の店舗2aのメール設定データ191a,192a,193aを読み出して、メール番号、送信先名、送信時刻、プリンタ出力要否を取得する。そして、開設処理のステップS132に対応して、CPU11は、取得したメール番号、送信先名、送信時刻、プリンタ出力要否を含むメール設定データを作成し、通信部16を介して要求元の売上データ処理装置20に送信する。
ステップS203のその他の処理が精算データの受信に関する処理である場合に、先ず、ステップS191で受信したデータが、一日の終了時等に売上データ処理装置20から送信される精算データである。CPU11は、計時部17から出力される日時情報を取得し、送信された精算データに含まれる客数、金額、個数を、記憶部15に記憶されている精算用店舗別データベース(図示略)の日時情報に対応する日付の精算データ送信元店舗の精算データの1日分の来店総売上客数、総売上金額、総売上個数に加算する。そして、CPU11は、記憶部15に記憶されている1日分店舗別データ180の精算データ送信元店舗のレコードの客数181、金額182、個数183をクリアし、精算データ受信に関する処理を終了する。
以上、本実施の形態によれば、売上データ処理装置20は、操作部22を介して顧客の客数及び金額の入力を受け付け、前記入力された客数及び金額に応じて、現在の客数及び金額の合計を集計し、現在の客数の合計又は現在の金額の合計が設定ファイル160の設定比較客数164又は設定比較合計額165より多いか否かを判別する。そして、売上データ処理装置20は、現在の客数の合計が設定比較客数164より多い又は現在の金額の合計が設定比較合計額165より多い場合に、受信対象者が忙しいと判別し、受信対象者の携帯メールデータを情報センタサーバ10に要求して受信する。
情報センタサーバ10は、メールの受信対象者の従業員(オーナA)への配信済メールの携帯メールデータを店舗別メール設定データ190として記憶しており、売上データ処理装置20から携帯メールデータの要求を受信すると、要求元の売上データ処理装置20に対応する携帯メールデータを店舗別メール設定データ190から読み出して返信する。売上データ処理装置20は、受信した携帯メールデータの内容を厨房用プリンタ30又は接客スタッフ用プリンタ40に印刷出力させて受信対象者(オーナA)に報知させる。
このため、メールの受信対象者(オーナA)が携帯電話機50でメールを見られないような忙しいときでも、携帯メールデータを印刷して適時に受信対象者に報知できる。
また、売上データ処理装置20は、勤怠履歴ファイル110を参照し、前記受信対象者の退勤時刻113がなく退勤したか否かを判別し、当該受信対象者が退勤していなく、且つ現在の客数の合計又は現在の金額の合計が設定比較客数164又は設定比較合計額165より多い場合に、受信対象者の携帯メールデータを情報センタサーバ10に要求する。このため、携帯メールデータを印刷して適切な出勤中の受信対象者に報知できる。
また、売上データ処理装置20は、受信した携帯メールデータから現在の売上データ(金額)を取得し、当該取得した現在の売上金額が、設定ファイル160の売上目標値161,162,163を超えたか否かを判別し、超えた場合に第2のブザー音を厨房用プリンタ30又は接客スタッフ用プリンタ40に出力させ、超えていない場合に第3のブザー音を出力させる。このため、受信対象者は、携帯メールデータの内容である現在の売上金額が売上目標値161,162,163を超えたか否かを聴覚により確実に確認できる。
また、売上データ処理装置20は、現在の時刻情報がメールファイル150の送信時刻153になった場合に、現在の客数の合計又は現在の金額の合計が設定比較客数164又は設定比較合計額165より多いか否かを判別する。このため、携帯メールデータをより適時に受信対象者に報知できる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る売上データ処理装置、メールデータ出力システム及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
上記実施の形態では、オーナAが携帯機器としての携帯電話機50で情報センタサーバ10からメールを受信する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、情報センタサーバ10からメールを受信する携帯機器は、PDA(Personal Digital Assistant)、PHS(Personal Handyphone System)端末、ネットブック、電子ブックリーダ等、他の携帯機器としてもよい。
また、上記実施の形態では、売上データ処理装置20が、出力するブザー音の種類を判別する場合に、携帯メールデータの現在の売上金額が、設定ファイル160の売上目標値161,162,163を超えたか否かを判別したが、これに限定されるものではない。売上データ処理装置20が、携帯メールデータの現在の売上データとしての売上金額、売上個数の少なくとも一つが、予め設定された売上目標値を超えたか否かを判別する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、携帯メールデータの内容を印刷出力及びブザー音出力する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、携帯メールデータの内容をLED(Light Emitting Diode)の点灯及び点滅、表示部への表示、音声出力等、他の出力方法により出力する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、売上データの入力を売上データ処理装置20の操作部22に行う構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、接客スタッフがハンディ端末を所持し、売上データの入力をハンディ端末の操作部に行う構成としてもよい。この構成では、ハンディ端末が、操作入力された売上データを無線通信によりコントローラ又はアクセスポイントに送信し、売上データ処理装置20が、通信部26を介して売上データをコントローラ又はアクセスポイントから受信する。
また、上記実施の形態におけるメールデータ出力システムの各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。