JP2012037687A - フォトマスクおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェハ上に微細パターン、特にハーフピッチ45nm以下の細密パターンを形成するための半導体素子のフォトリソグラフィ工程において、露光裕度を向上させることができるバイナリ型のフォトマスクおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】ArFエキシマレーザを露光光源とし、定数k1が0.545以下であり、瞳フィルタを用いた変形照明により液浸露光するフォトリソグラフィ技術に用いられるフォトマスクにおいて、該フォトマスクが透明基板上に露光光を遮光する遮光膜でマスクパターンを形成したバイナリ型のフォトマスクであって、前記マスクパターンのエッジの形状がテーパー状に形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体素子のパターン形成に用いられるフォトリソグラフィ技術に使用されるフォトマスク、特に、高NA露光装置を使用し、フォトマスクパターンをウェハ上に縮小転写するハーフピッチ(hpとも表記し、本明細書においては、hpは全てウェハ上の寸法にて示す。)45nmノード以下のデザインルールを用いたフォトリソグラフィ技術に用いられるフォトマスクおよびその製造方法に関する。
半導体素子の高集積化・微細化は、デザインルール45nmノードから32nmノードへと進展し、さらに22nmノードの半導体素子の開発が進められている。これらのハーフピッチ45nm以下の半導体素子の高集積化・微細化を実現するために、現在、露光波長193nmのArFエキシマレーザを用いた光学式の投影露光装置により、フォトマスクを用いてウェハ上にパターン転写するフォトリソグラフィ技術が行なわれている。フォトリソグラフィ技術においては、露光装置での高解像技術として、投影レンズの開口数(NA)を高くした高NA露光技術、投影レンズと露光対象の間に高屈折率媒体を介在させて露光を行なう液浸露光技術、変形照明搭載露光技術などの開発、実用化が急速に進められている。
フォトリソグラフィ技術においては、投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)Rは、以下の数式(1)に示されるように、露光に用いる光の波長λに比例し、投影光学系のレンズの開口数(NA)に反比例するため、半導体素子の微細化への要求に伴い、露光光の短波長化及び投影光学系の高NA化が進んでいるが、短波長化及び高NA化だけでこの要求を満足するには限界となっている。k1はプロセスに依存する定数(プロセス定数とも言う。)である。
Figure 2012037687
そこで解像度を上げるために、定数k1(k1=解像線幅×レンズの開口数/露光波長)の値を小さくすることによって微細化を図る超解像技術が近年提案されている。このような超解像技術として、露光光学系の特性に応じてマスクパターンに補助パターンや線幅オフセットを与えてマスクパターンを最適化する方法、あるいは変形照明法(斜入射照明法とも称する。)と呼ばれる方法などがある。変形照明法には、通常、瞳フィルタを用いた輪帯照明、二重極(ダイポール:Dipoleとも称する。)の瞳フィルタを用いた二重極照明および四重極(クォードラポール:Cquadとも称する。)の瞳フィルタを用いた四重極照明などが用いられている。
一方、フォトリソグラフィ技術に用いられるフォトマスク(レチクルとも称する。)における解像度向上策としては、透明基板上にクロムなどで遮光膜を形成し、光を透過させる部分と遮光する部分でパターンを構成した従来のバイナリ型のフォトマスク(以後、バイナリマスクとも呼ぶ。)の微細化、高精度化とともに、光の干渉を利用した位相シフト効果により解像度向上を図るレベンソン型(渋谷・レベンソン型とも称する。)位相シフトマスク、光を透過させる部分と半透過させる部分で構成されたハーフトーン型位相シフトマスク、クロムなどの遮光層を設けないクロムレス型位相シフトマスクなどの位相シフトマスクの開発、実用化が進行している。上記の各種フォトマスクの中で、バイナリマスクは汎用性が高く使い易いマスクであり、微細化、高精度化に対応したマスクとしての開発が進められ、比較的安価なこともあり、現在でも広く使われている。
図16は、従来のバイナリマスクの製造方法の一例を示す工程断面図である(特許文献1参照。)。図16おいて、フォトマスクパターンの断面形状は、図16(D)に示すように、従来から垂直な断面形状を有する矩形の状態が半導体リソグラフィの露光裕度の確保にはよいとされていた。露光裕度(EL:Exposure Latitude)は、フォトリソグラフィにおける露光量(ドーズ量)の変動に対する裕度を示す値であり、フォトレジスト膜によるレジストパターンの線幅寸法の変動量が所定の許容範囲内に入るような露光エネルギーの範囲である。露光裕度が大きければ、半導体素子製造のフォトリソグラフィ工程における歩留が向上することになる。
特開2002−244274号公報
しかしながら、半導体素子のパターン寸法の微細化に伴い、特にハーフピッチ45nmノード以下のデザインルールを用いた露光波長193nmの半導体のフォトリソグラフィにおいては、図16に示すような従来の矩形断面形状を有するバイナリマスクパターンでは露光裕度が足りない状況が生じており、半導体素子製造のフォトリソグラフィ工程における歩留が低下するという問題が生じている。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、ウェハ上に微細パターン、特にハーフピッチ45nm以下の微細パターンを形成するための半導体素子のフォトリソグラフィ工程において、露光裕度を向上させることができるバイナリ型のフォトマスクおよびその製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係るバイナリ型のフォトマスクは、ArFエキシマレーザを露光光源とし、露光光の波長をλ、投影レンズの開口数をNA、ウェハ上に転写される最小のパターン寸法をR、定数をk1としたときに、R=k1・λ/NAの関係が成り立ち、前記k1が0.545以下であり、瞳フィルタを用いた変形照明により液浸露光するフォトリソグラフィ技術に用いられるフォトマスクにおいて、該フォトマスクが透明基板上に露光光を遮光する遮光膜でマスクパターンを形成したバイナリ型のフォトマスクであって、前記マスクパターンのエッジの形状がテーパー状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明に係るバイナリ型のフォトマスクは、請求項1に記載のバイナリ型のフォトマスクにおいて、前記マスクパターンが、前記ウェハ上に転写されたときにハーフピッチ45nm以下のパターンであることを特徴とするものである。
請求項3の発明に係るバイナリ型のフォトマスクは、請求項1または請求項2に記載のバイナリ型のフォトマスクにおいて、前記マスクパターンの前記エッジのテーパー角θが、前記透明基板に対して、22.5度<θ<90度の範囲内であることを特徴とするものである。
請求項4の発明に係るバイナリ型のフォトマスクは、請求項3に記載のバイナリ型のフォトマスクにおいて、前記エッジのテーパー角θが、より好ましくは25度≦θ≦63度の範囲内であることを特徴とするものである。
請求項5の発明に係るバイナリ型のフォトマスクは、請求項1から請求項4までのうちのいずれか1項に記載のバイナリ型のフォトマスクにおいて、前記マスクパターンが、1:1ライン/スペースからラインバイアスをプラス側としたパターンであることを特徴とするものである。
請求項6の発明に係るバイナリ型のフォトマスクは、請求項5に記載のバイナリ型のフォトマスクにおいて、前記マスクパターンのラインバイアスが、4倍体のフォトマスク上で32nm〜144nmの範囲にあることを特徴とするものである。
請求項7の発明に係るバイナリ型のフォトマスクの製造方法は、ArFエキシマレーザを露光光源とし、露光光の波長をλ、投影レンズの開口数をNA、ウェハ上に転写される最小のパターン寸法をR、定数をk1としたときに、R=k1・λ/NAの関係が成り立ち、前記k1が0.545以下であり、瞳フィルタを用いた変形照明により液浸露光するフォトリソグラフィ技術に用いられるフォトマスクの製造方法において、該フォトマスクが透明基板上に露光光を遮光する遮光膜でマスクパターンを形成したバイナリ型のフォトマスクであって、透明基板と、前記透明基板上に形成された遮光膜と、前記遮光膜上に前記遮光膜をエッチングする際に使用するハードマスク層と、を備えたフォトマスクブランクスを準備する工程と、前記ハードマスク層上に、被転写体に対する転写パターンとなる遮光膜パターンを形成するためのレジストパターンを形成する工程と、 前記ハードマスク層をエッチングしてハードマスクパターンを形成し、前記レジストパターンを剥離する工程と、前記ハードマスクパターンをマスクとして前記遮光膜をエッチングし、前記遮光膜のマスクパターンのエッジの形状をテーパー状に形成する工程と、前記ハードマスクパターンをエッチングして除去する工程と、を含むことを特徴とするものである。
本発明のバイナリ型のフォトマスクによれば、半導体素子の微細パターン、特にハーフピッチ45nmノード以下のデザインルールにおいて、フォトマスクパターンのエッジの断面形状に角度をつけることにより、半導体素子を作製するためのフォトリソグラフィ工程において、フォトマスクを通る光に対する射影効果を減らすことで露光裕度の向上が図れ、半導体素子のフォトリソグラフィ工程における歩留まり向上が可能となる。
また、本発明のバイナリ型のフォトマスクの製造方法によれば、比較的簡単な工程により、所定のテーパー角度を有する高精度のフォトマスクを得ることができ、露光裕度を向上させたバイナリマスクを得ることができる。
本発明のバイナリ型のフォトマスクの一例を示すマスクパターンの部分断面図である。 本発明のバイナリ型のフォトマスクと従来のバイナリ型のフォトマスクとを比較説明するためのマスクパターンの断面図である。 ラインバイアスを説明するためのマスクパターンの断面図である。 ピッチ80nmのとき、マスクパターンのテーパー角(SWA)が90°、60°、30°における定数k1とNILSとの関係を示す図である。 バイナリ型フォトマスクの断面形状にテーパー角度を付けたときのラインバイアスと露光裕度(NILS)のシミュレーション結果を示す図である。 テーパー角(SWA)θを変えたときの各々の角度におけるNILSの最大値を比較した図である。 テーパー角(SWA)θが90°〜10°、ラインバイアスが−20nm〜40nm(1倍)におけるNILSの比較を示す図(2Dグラフ)である。 テーパー角(SWA)θが90°〜10°、ラインバイアスが−20nm〜40nm(1倍)において、SWA90°におけるNILS最大値よりNILSの値が大きい領域を示す図(2Dグラフ)である。 テーパー角(SWA)θが、90度、60度、30度におけるコントラストとラインバイアスとの関係を示す図である。 本発明の一実施形態として、照明光学系に四重極(Cquad)の瞳フィルタを用いたときのマスクパターンにより生ずる回折光の模式図である。 ウェハ上のパターンのコントラストの説明図である。 テーパー角(SWA)θを変えたとき、各回折光の振幅および位相差とコントラストの強度比を示す図である。 SWA90度の値を基準とし、SWA90度、60度、30度における評価項目とコントラストを比較した図である。 マスクパターンにおけるテーパー角(SWA)θの効果の説明図である。 本発明のバイナリ型フォトマスクの製造方法の一例を示す工程断面図である。 従来のバイナリ型フォトマスクの製造方法を示す工程断面図である。
本発明者は、矩形断面形状を有する従来のバイナリマスクのパターンでは露光裕度が足りない原因を、半導体素子の微細化・高密度化が進むにつれて、フォトリソグラフィ技術におけるマスクパターンの転写画像の特性に、マスクパターンの立体構造が与える影響が大きくなり、マスクパターン端部が垂直であると、マスク基板面に垂直方向のマスクパターンの厚みによる立体的な影響のために、パターンの影を生じてしまい(射影効果と称する。)、従来のフォトマスクを透過率や位相で表現するモデルを用いた見積から、露光裕度の値が低下しているために問題が生じていると推察した。
半導体素子の微細化に伴い露光における高NA化が増すに従い、マスクに入射する照明光の入射光の角度が大きくなって斜入射光が用いられるようになり、例えばNA0.93でウェハ上のハーフピッチ65nmのパターン露光の場合には、入射光角度はせいぜい10度であるが、NA1.35でウェハ上のハーフピッチ45nmのパターン露光の場合には、入射光角度は約15度になる。したがって、従来のマスクのように垂直入射光を前提としたマスクパターンでは最良な露光裕度を示さないと考え、本発明のバイナリマスクは、k1が0.545以下であるフォトリソグラフィにおいて、特にウェハ上のハーフピッチ45nm以下となるパターンにおいて、バイナリマスク断面のエッジのテーパー角を制御することにより、射影効果を低減することで半導体リソグラフィの露光裕度の向上を可能とするものである。バイナリマスクのマスクパターンのエッジ形状をテーパーとすることによる作用効果については後述する。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係るバイナリマスクについて、従来のバイナリマスクと比較しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のバイナリ型のフォトマスクの一例を示すマスクパターンの部分断面図である。図1に示すように、透明基板11上に遮光膜パターン12が形成されたバイナリ型のフォトマスクである。本願発明のバイナリマスクは、遮光膜パターン12のエッジの形状がテーパー角(SWA:Side Wall Angle:SWAと称しθで示す。)θでテーパー状に形成されており、透明基板11上のパターン断面形状を台形状とするものである。遮光パターン12の断面形状にテーパー角度をつけることで、上記の射影効果を低減し、矩形断面形状のパターンを有する従来のフォトマスクパターンより露光裕度を向上させることを可能とする。
本発明においては、マスク立体効果による露光裕度の影響の度合いを調べるために、露光裕度に相当するNILS(規格化像強度対数勾配:Normalized Image Log−Slope)を用いた。NILSは数式(2)で表される値で、ウェハ上のパターンのエッジ位置での光強度(自然対数)の傾きをパターン寸法で規格化したものである。CD(Critical Dimension:重要寸法)はパターン寸法、Iは光強度、xは位置を示す。NILSはレジストパターンの露光裕度に比例する値であり、光学像の品質を判定する指標となっている。
Figure 2012037687
NILSと露光裕度(EL(%))は数式(3)の一次関数で関連付けられる。なお、定数aとbはレジストプロセスなどによって変わる値である。数式(3)が示すように、露光裕度を向上させるには、NILSの値を大きくしなければならない。
Figure 2012037687
ここで、図2を用いて、マスクパターンのエッジのテーパー角(SWA)θについて説明する。図2(a)は従来のバイナリマスク20aのパターン断面図であり、図2(b)は本発明のバイナリマスク20bのパターン断面図である。図2(a)に示すように、従来のバイナリマスクの遮光膜パターン22aは断面が矩形状であり、エッジのテーパー角θは90度をなす。一方、図2(b)に示すように、本発明のバイナリマスクの遮光膜パターン22bは断面が台形状であり、エッジのテーパー角θは22.5度<θ<90度の範囲の値をとるものであり、さらにより好ましくは、25度≦θ≦63度の範囲の値をとるものである。
次に、本発明におけるマスクパターンのラインバイアスについて、図3を用いて説明する。透明基板31上の遮光膜パターン32よりなるマスクパターンを設けたバイナリマスク30において、ライン部の寸法(ラインCD)の補正値であるラインバイアスx(nm)は、補正後の遮光膜パターン33のライン部の寸法との差で示される。図3において、マスクは4倍体のレチクルの場合を示し、ラインCDはウェハ上の目標とする線幅寸法(ターゲットCDと称する)の4倍の数値を示す。図3において、ラインバイアス(x)の値が+の場合はラインCDが広がる方向であり、xの値が−の場合はラインCDが狭くなる方向を意味する。ただし、+の場合には特に+の表示はしていない。
本発明においては、バイナリマスクの遮光膜パターンのエッジ形状のテーパー角を最適化することにより、バイナリマスクの有する結像性能を高め、露光裕度の向上を図るものである。そのために、露光における照明条件と評価条件を設定し、三次元リソグラフィシミュレーションを使用してバイナリマスクの好ましい形態を求めた。
(k1およびパターン寸法)
まず、本発明のマスクパターンのエッジ形状がテーパー状に形成されているバイナリ型のフォトマスクが効果を示すフォトリソグラフィの適用領域を、プロセス定数k1の範囲としてシミュレーションから求めた。
シミュレーションには、以下の条件を用いた。シミュレータとしてEM−Suite Version v6.00(商品名:Panoramic Technology社製)を用い、シミュレーション・モードには三次元電磁界シミュレーションのTEMPEST(EM−Suiteオプション)によるFDTD法(時間領域差分法、有限差分時間領域法とも称する。)を用いた。露光波長は193nmのArFエキシマレーザで、投影レンズの開口数(NA)を1.35とし、純水を用いた液浸露光とした。ウェハ上に転写したときのピッチは、80、90、110、130、150、180、220nmとし、ターゲット寸法は各々のピッチにおけるハーフピッチとした。解像性能評価にはAerial in Resistモデルを使用し、レジストの屈折率nは1.7、消衰係数kは0、液浸露光に用いられる液体の屈折率nは1.4、消衰係数kは0とした。バイナリマスクの遮光膜は、表面を酸化させて低反射層を設けたクロム(Cr)の2層膜とし、膜厚は73nmとした。
図4は、ピッチ80nmのときに上記のシミュレーション条件により得られた、マスクパターンのテーパー角(SWA)θが90度、60度、30度のときの定数k1とNILSとの関係を求めた図である(注:hp40nmで照明形状をFittingした際のシミュレーション結果)。図4に示されるように、SWAが90度である従来のバイナリマスクにおけるNILSの値に対し、テーパー角(SWA)が60度、30度のときのNILSの値が大きく転写特性向上の効果が得られる定数k1の範囲は、少なくとも0.545以下の場合である。
上記のように、ウェハ上へのパターン転写において、マスクパターンの立体効果の影響が露光裕度に生じてくるのは、数式(1)に関わるフォトリソグラフィにおいて、定数k1が0.545以下であり、特に半導体素子のデザインルールが45nmノード以下のパターンを形成する場合である。k1が0.545を超えるフォトリソグラフィの場合には、投影レンズにNAが1未満のNAの小さいレンズを用いて露光を行うことも可能なので、露光裕度も大きくなり、本発明によるパターン断面がテーパー状のバイナリマスクと従来技術によるパターン断面が矩形状のバイナリマスクとの差は顕著ではなく、図4に示すように、k1が0.58以上では逆転してSWAが90度である従来のバイナリマスクの方がNILSの値は大きくなる。したがって、本発明のテーパー形状を有するバイナリマスクが効果を示すフォトリソグラフィの適用領域は、プロセス定数k1が0.545以下の範囲とするものである。
本発明のフォトマスクは、特に高NAレンズによる露光が必要なウェハ上のハーフピッチ45nm以下の半導体デバイス用のマスクパターンを有するバイナリマスクに適用するのがより好ましい。本発明において、高NAレンズとは、NAが1以上のレンズを意味するものである。
(リソグラフィ条件)
次に、本発明のテーパー形状を有するバイナリマスクがより効果を示す条件を、さらにシミュレーションにより求めた。
シミュレーション条件としては、ウェハ上に転写したときにピッチ80nm、ターゲット寸法40nmのパターンを形成するフォトリソグラフィにおいて、露光波長193nmのArFエキシマレーザを用い、投影レンズの開口数(NA)を1.35とし、純水を用いた液浸露光を用いた。実施形態の一例としてNAが1.35の高NAレンズを用いた場合について説明するが、本発明のバイナリマスクにおいては、NAが1.35に限定されるわけではなく、k1が0.545以下となるレンズであれば同様に露光裕度の改善効果が得られるものである。バイナリマスクの遮光膜は、上記のように、表面低反射層を設けたクロム(Cr)の2層膜とし、膜厚は73nmとした。また、定数k1は、0.28とした。
本実施形態の照明系としては、変形照明手段としてクェーサー型の四重極の瞳フィルタを用いた四重極照明を設定した。四重極瞳フィルタの4つの光透過部は、XY軸上に瞳中心からの開口角が30度の扇型(XY−Polar)をなし、瞳フィルタの半径を1としたとき、瞳中心からの距離の外径を0.98、内径を0.8とした。四重極照明を用いたのは、四重極照明は縦・横のパターンが同時に解像でき、二重極照明に比べて普遍性が高くて一般的なマスクパターン転写に適用できるからである。ただし、四重極照明は実施形態の好ましい一例として用いたものであり、本発明のバイナリマスクにおいては、照明形状に制約されることはなく、四重極照明以外の他の照明系においても同様に露光裕度の改善効果が得られるものである。
(評価方法)
バイナリマスクの評価方法としては、上記と同じく、シミュレーション・ソフトウェアとしてEM−Suite Version v6.00(商品名:Panoramic Technology社製)を用い、三次元電磁界シミュレーション・モードにはTEMPESTによるFDTD法を用いた。解像性能評価にはAerial in Resistモデルを使用し、レジストの屈折率nは1.7、消衰係数kは0、液浸露光に用いられる液体の屈折率nは1.4、消衰係数kは0とした。
上記のシミュレーション条件により、マスクパターンのエッジのテーパー角を10度から90度まで10度ごとに変えたときの、マスクパターンのラインバイアスとウェハ上へのパターン転写におけるNILSとの関係を求めた。
(評価結果)
図5は、バイナリマスクの断面形状にテーパー状の角度を付けたときのラインバイアス(横軸)とウェハ上へのパターン転写におけるNILS(縦軸)とのシミュレーション結果を示す図である。マスクパターンのエッジのテーパー角は、10度から90度までの範囲で10度ごとに変えており、ラインバイアスの値はマスクパターンを1倍体(1X)に換算した場合を示し、ラインバイアスを−20nm〜40nmの範囲内で変えたときのNILSの値を示す。
図5に示されるように、マスクパターンのエッジのテーパー角(SWA)θが10度から90度までの間で、θが90度の場合はマスクパターンの断面形状が矩形断面形状の場合であり、従来のバイナリマスクに相当し、NILSの最大値は1.915を示す。一方、θが90度より小さくなる、すなわち、テーパー角度がつくことによりNILSの値は徐々に大きくなり、θが60度以下ではNILSの値は2前後となり、露光裕度が向上する。しかし、θがさらに小さくなり20度の場合には、θが90度の場合よりもNILSの値は低下する。図5に示されるように、テーパー角度θが小さくなるにともない、各々の角度におけるNILSの最大値を示すラインバイアスは、よりプラス側にシフトしていく。
図6は、マスクパターンのエッジのテーパー角(SWA)θを変えたときの各々の角度におけるNILSの最大値を比較した図である。図6において、テーパー角θが90度の場合が従来のバイナリマスクを示し、NILSの最大値は1.915である。テーパー角θが90度の場合のNILSをベースライン(図6の破線)として比較すると、露光裕度を示すNILSを従来のバイナリマスクより向上させるには、ベースラインのNILSよりも大きい値が求められ、図6よりテーパー角θは、22.5度<θ<90度の範囲内の角度が求められる。したがって、本発明においては、マスクパターンのエッジのテーパー角θが、透明基板に対して、22.5度<θ<90度の範囲内であるのが好ましい。
図5には示してないが、テーパー角θが90度以上の場合には、NILSが小さくなるだけでなく、マスクパターンの断面形状が逆台形状となり、マスク製造が困難であり、パターンのエッジが露光光の障害となり、またパターンエッジが破損し易く、フォトマスクとして不適である。一方、テーパー角θが22.5度以下の角度では、断面形状が台形状となる遮光膜パターンの上面部が小さくなり、またバイアスを大きくすることにより隣接するパターンとの間隔が狭くなるという問題を生じ、フォトマスクとして不適である。
図7は、縦軸にマスクパターンのテーパー角(SWA)θを10度ごとに10度〜90度の範囲で、横軸にマスクパターンのラインバイアスを1倍マスクに換算して4nmごとに−20nm〜40nm(1倍)の範囲で取ったときの、ウェハ上へのパターン転写におけるNILSの値の比較を示す図(2Dグラフ)である。図7において、NILSは等高線状に1.65〜2.15の領域で、0.05ごとに10領域に区分されている。従来のバイナリマスクを示すテーパー角θが90度の場合、ラインバイアスを0として、このときのNILSの最大値は1.915である。
図7において、露光裕度をさらに向上させるために、NILSのより好ましい値を1.95より大きい値と設定すると、エッジのテーパー角θが、25度≦θ≦63度の範囲内のパターンが含まれる。NILSを1.95以上の大きい値とすることにより、フォトリソグラフィにおける露光裕度がさらに向上し、ウェハ歩留が高くなるという効果が著しくなる。したがって、本発明のバイナリ型のフォトマスクにおいては、マスクパターンのエッジのテーパー角θのより好ましい範囲を、25度≦θ≦63度の範囲内とするものである。
図5に示されるように、本発明のバイナリマスクは、パターンのエッジのテーパー角θが22.5度<θ<90度の範囲において、1:1ライン/スペースからラインバイアスをプラス側としたパターンであることを特徴とするものである。ラインバイアスをプラス側とすることは、マスクパターン寸法を太い側によせることであるため、フォトマスク製造はより容易になるという利点が生じる。
次に、マスクパターンのラインバイアスの好ましい範囲について説明する。図8は、マスクパターンのテーパー角(SWA)θが90度〜10度の範囲で、ラインバイアスが1倍マスクに換算して−20nm〜40nm(1倍)の範囲において、テーパー角θが90度のNILSの最大値(1.915)よりNILSが大きい領域を示す図(2Dグラフ)である。図8の黒い領域が、テーパー角θが90度のNILS最大値より、さらにNILSの値が大きい領域を示し、ラインバイアスはマスクを1倍体に換算した場合に、8nm〜36nmの範囲となる。フォトマスク(レチクル)は、通常は4倍体で用いられるので、NILSの値を向上させるために、エッジのテーパー角を22.5度<θ<90度の範囲とすると、図8より、マスクパターンのラインバイアスは、4倍体のフォトマスク上で32nm〜144nmの範囲にあるのが好ましい。
(テーパー角を有するバイナリマスクの作用効果)
次に、本願発明のバイナリマスクのパターンのエッジ形状をテーパー状とすることによる作用効果について、さらに詳しく説明する。
上記の作用効果を説明するために、フォトマスクの転写性能を示す評価指標としては、ウェハ上へのパターン転写におけるコントラスト(Contrast)を用い、パターンのテーパー角(SWA)θが、90度(従来のフォトマスクの場合)、60度、30度の場合におけるコントラストをシミュレーションにより比較した。シミュレーション条件は、上記のリソグラフィ条件、評価方法に述べた条件と同じである。
図9は、テーパー角(SWA)θが、90度、60度、30度におけるコントラスト(縦軸)とマスクパターンのラインバイアス(横軸)との関係を示す。図9に示されるように、SWAが90度の場合に比較して、60度、さらに30度の場合には、コントラストの最大値は増加している。また、コントラストの最大値を示すバイアスは、90度、60度、30度において、それぞれ12nm、24nm、36nmと、よりプラスバイアス側にシフトしている。コントラストが高くなると、露光裕度が大きくなり、転写されるパターンのラインのエッジ・ラフネスが良化し、フォトリソグラフィ工程の歩留まりが改善される。
ここで、バイナリマスクのパターンがテーパー角(SWA)を有することでコントラストの最大値が増加した要因について解析する。
図10は、本発明の一実施形態として、照明光学系に四重極(Cquad)の瞳フィルタを用いたときのマスクパターンにより生ずる回折光を示す模式図である。本実施形態においては、マスクパターンが1対1のラインとスペース(L&S)のパターンであって、ArFエキシマレーザを露光光源とする照明光をフォトマスクに照射したとき、マスクパターンによる回折光が、図10に示されるように、X方向位置から照射された0次光(0th(X))、1次光(1st(X))、そしてY方向から照射された0次光(0th(Y))を解析に用いる。
図10において、Aを振幅、A2を光強度とし、回折光の0次光の振幅をA0th、1次光の振幅をA1st、X方向の0次光と1次光の位相差ずれ(phase difference)をφとし、回折光のX方向の0次光の光強度をA0th(X) 2、1次光の光強度をA1th(X) 2、回折光のY方向の0次光の光強度をA0th(Y) 2とする。
図11は、ウェハ上の位置(wafer−position)を横軸、光強度(Intensity)を縦軸にとったウェハ上へのパターン転写におけるコントラストの説明図である。図11において、ウェハ上の光強度の頂点の値をIntensity top、光強度の底の値をIntensity bottomとする。
図11に示すように、光強度(Intensity)の(top−bottom)の半分がXの0次×1次×cos(φ)、(top+bottom)の半分がXの0次、1次とYの0次光の2乗和の半分となっていることから、ウェハ上のコントラスト(Contrast)は下記の数式(4)で表される。
Figure 2012037687
図12は、テーパー角(SWA)θを変えたとき、回折光の振幅および位相差とコントラスト(Contrast)の強度比(規格化)を示す図である。SWAは、90度、60度、30度であり、横軸に各々の角度における回折光のX方向の0次光の振幅A0th(X)、1次光の振幅A1st(X)、回折光のY方向の0次光の振幅A0th(Y)、X方向の0次光と1次光の位相ずれ量cos(φ)、およびコントラスト(Contrast)の強度比を示す。
図12に示されるように、振幅はテーパー角度が小さくなるにともなっていずれも減少し、位相ずれ量はテーパー角度による変化が認められず、コントラストはテーパー角度が小さくなるにともなって増加する。
さらにテーパー角度の作用効果を調べるために、次に、上記の数式(4)のコントラストの式を下記の3項目に分けて評価した。
(i)X方向の0次光と1次光の位相ズレ量(位相差)を、cos(φ)の値として評価する。
(ii)X方向の0次光と1次光の振幅(強度)差を、下記の数式(5)により、相加相乗平均の値として評価する。
Figure 2012037687
(iii)X方向の光強度とY方向の光強度の関係を、下記の数式(6)により評価する。
Figure 2012037687
図13は、上記の3項目の評価結果である。SWA90度の値を基準として規格化し、上記の評価項目(i)、(ii)、(iii)とコントラストを横軸にとり、SWA90度、60度、30度の場合において比較した図である。90度を基準にして、テーパー角度(SWA)が60度、30度とより小さい角度になるにしたがって、コントラスト(Contrast)比は大きくなる。コントラスト比は、90度:60度:30度=1:1.04:1.13である。
図13に示されるように、評価項目(i)に関して、cos(φ)の比は、90度を基準にして、SWAの角度の相違による差は無い。したがって、回折光の位相ズレはコントラスト向上の要因ではない。また、評価項目(ii)に関して、相加相乗平均の数式(3)の比は、90度を基準にして、SWAの角度の相違による差は無い。したがって、回折光の振幅差はコントラスト向上の要因ではない。
評価項目(iii)に関して、X方向の光強度とY方向の光強度の関係を示す数式(4)の比は、90度を基準にして、テーパー角度(SWA)が60度、30度とより小さい角度になるにしたがって大きくなっている。したがって、(A0th(X) 2+A1th(X) 2)/A0th(Y) 2の比が、コントラスト向上の要因であり、テーパー角度(SWA)がつくことによりコントラストが増加した要因は、Yの光強度に対してXの光強度が高くなることによると解釈される。
図14は、テーパー角(SWA)θの効果の説明図であり、ArFエキシマレーザを露光光源とする露光光は、瞳フィルタ(Cquad)を通ってバイナリ型フォトマスクに入射する。上記に説明したように、マスクパターンのエッジ形状にテーパー角(SWA)を設けることにより、回折光のY方向の0次光0th(Y)に対して、X方向の0次光0th(X)と1次光1st(X)の強度が高くなり、ウェハ上に転写されるパターンのコントラストを増加させ、露光裕度を向上させる効果をもたらすものである。すなわち、マスクパターン断面をテーパー形状とすることにより射影効果が減少し、ウェハ上へのパターン転写特性を向上させていると推測される。
(フォトマスク構成材料)
次に、本発明のフォトマスクを構成する材料について説明する。
図1に示す本発明のバイナリマスク10を構成する透明基板11としては、従来公知の露光光を高透過率で透過する光学研磨された合成石英ガラス、蛍石、フッ化カルシウムなどを用いることができるが、通常、多用されており品質が安定している合成石英ガラスがより好ましい。
図1に示す本発明のバイナリマスク10を構成する遮光膜パターン12としては、従来公知の遮光膜を単層もしくは低反射層を設けた2層以上の薄膜層でパターンを形成したマスクである。遮光膜としては、例えば、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)などから選択された金属元素のいずれか1種を主成分とする薄膜、あるいは上記金属元素の窒化物、酸化物、または酸化窒化物のいずれかを主成分とする薄膜、あるいはモリブデンシリサイド(MoSi)薄膜などが挙げられる。上記の遮光膜パターンの膜厚は、50nm〜150nm程度の範囲で用いられる。
(フォトマスクの製造方法)
次に、マスクパターンの断面形状に角度をつける本発明のフォトマスクの製造方法について説明する。本発明のフォトマスクの製造方法は、遮光膜上にハードマスクを設け、このハードマスクを用いて遮光膜をテーパー状にエッチングしてマスクを形成する方法である。以下、本発明のフォトマスクの製造方法について図面を用いて説明する。
本発明のフォトマスクの製造方法は、ArFエキシマレーザを露光光源とし、露光光の波長をλ、投影レンズの開口数をNA、ウェハ上に転写される最小のパターン寸法をR、定数をk1としたときに、R=k1・λ/NAの関係が成り立ち、上記k1が0.545以下であり、瞳フィルタを用いた変形照明により液浸露光するフォトリソグラフィ技術に用いられるフォトマスクの製造方法において、上記フォトマスクが透明基板上に露光光を遮光する遮光膜でマスクパターンを形成したバイナリ型のフォトマスクの製造方法である。
図15は、本発明のフォトマスクの製造方法の一例を示す工程断面図である。
先ず、図15(a)に示すように、透明基板151上に形成された遮光膜152a上に、遮光膜152aをエッチングする際に使用するハードマスク層153aを備えたフォトマスクブランクスを準備し、このハードマスク層153a上に、電子線レジスト154aを塗布する。
ハードマスク層153aは、遮光膜152aとのエッチングの選択比が十分に取れる耐エッチング性を有する必要があるとともに、エッチング完了後には容易に取り除くことができることが好ましい。例えば、クロム(Cr)、酸化クロム(CrO)、窒化クロム(CrN)、酸窒化クロム(CrNO)などのCrおよびCr系化合物を遮光膜152aとする場合には、ハードマスク層153aの材料としては、例えば、酸化タンタル(TaO)、酸窒化タンタル(TaNO)、酸化硼化タンタル(TaBO)、酸窒化硼化タンタル(TaBNO)などの酸素を含むタンタル化合物、あるいは酸窒化シリコン(SiON)などが挙げられる。ハードマスク層として、酸素を含むタンタル化合物、あるいは酸窒化シリコンは、フッ素系ガスのプラズマでドライエッチングできるとともに、CrおよびCr系化合物のドライエッチングに用いる塩素と酸素の混合ガスのプラズマに対して強い耐性をもつからである。パターンの解像性を高めるために、ハードマスク層は、膜厚5nm〜50nm程度の範囲で用いるのが好ましい。
次に、図15(b)に示すように、上記電子線レジスト154aを電子線描画装置でパターン描画して、被転写体に対する転写パターンとなる遮光膜パターンを形成するためのレジストパターン154を形成する。
次に、レジストパターン154をマスクにして、ハードマスク層153aをドライエッチングし、図15(c)に示すように、ハードマスクパターン153を形成した後、レジストパターンを酸素プラズマなどで剥離除去する。
ここで、図15(c)のレジストパターン154を除去した後、ハードマスクパターン153の検査を行い、もしも欠陥がある場合にはハードマスク層を用いて欠陥の修正を行うのが好ましい。欠陥修正をハードマスク層で行うことにより、集束イオンビーム(FIB)などの修正による透明基板へのイオン打ち込みによるダメージを避けることができ、高品質のマスク製造が可能となる。修正方法としては、FIB、ガスアシストによる電子ビーム(EB)による修正、原子間力顕微鏡(AFM)による修正のいずれの方法も適用することができる。
次に、ハードマスクパターン83をマスクにして遮光膜152aをドライエッチングし、遮光膜のマスクパターンのエッジ形状をテーパー状に形成して、図15(d)に示すように、遮光膜パターン152を形成する。Cr系の材料からなる遮光膜152aのドライエッチングには、塩素と酸素との混合系のガスが用いられ、酸素を含むタンタル化合物、あるいは酸窒化シリコンからなる遮光膜152aのドライエッチングには、フッ素系ガス、例えば、CF4、CHF3などのガスを用いたプラズマでドライエッチングできる。
次に、ハードマスクパターン153をマスクとして遮光膜152aをドライエッチングするが、遮光膜152aをドライエッチングする工程において、ハードマスクパターン153を形成したフォトマスクブランクスにバイアスパワーを印加し、このバイアスパワーを利用して、ハードマスクパターン153の端部をテーパー状にし、図15(d)に示すように、所定のテーパー角度を持つ遮光膜パターン152を形成する。遮光膜152aがCr系の材料からなる場合のドライエッチングには、塩素と酸素との混合系のガスが用いられる。
上記のように、本発明のフォトマスクの製造方法は、ハードマスクパターンを形成したフォトマスクブランクスに印加したバイアスパワーを利用して、テーパー角を持つ遮光膜パターン152を作成するものである。図16に示すような従来のレジストのみを用いた遮光膜のエッチング方法では、レジストがエッチングダメージを受けて後退しながら、遮光膜がサイドシフトするために所望のテーパー角を得るのが困難であった。本発明の製造方法では、透明基板151に印加するバイアスパワーを調節し、ハードマスクを後退させずに、遮光膜をサイドシフトさせることにより、遮光膜パターン152のテーパー角度を調節することができる。
遮光膜パターン152は、射影効果を防止もしくは低減するためにテーパー角度を有するので、遮光膜パターン152の断面は、台形形状であるのが好ましい。本発明の製造方法は、パターンの種類やパターン密度、パターンのマスク面内位置に依存することが少ないので、マスク面内全域にわたって、遮光膜パターンの断面形状のばらつきが小さく、制御性良く均一なテーパー角を有する遮光膜パターンを得ることが可能であるという効果を奏する。
本発明において、遮光膜のドライエッチングに用いられる装置としては、ソースパワーとは独立してバイアスパワーを印加し制御できる装置が好ましく、例えば、誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)型ドライエッチング装置あるいはECR(Electron Cyclotron Resonance)プラズマ型ドライエッチング装置などが挙げられるが、ICP型ドライエッチング装置がバイアスパワーの制御が容易でより好ましい。ICP型ドライエッチング装置は、エッチング容器の外壁面もしくは内部に設けたコイル状の電極アンテナに高周波電流を流すことでプラズマを発生し、さらにエッチング対象の被加工基板の近傍に電極を設けて高周波電流を流してプラズマイオンのエネルギーを制御してエッチング特性を制御する。本発明において、プラズマを発生させる高周波などの電力をソースパワーと言い、バイアスパワーとは基板を載せる下部電極にかける高周波電力を意味するものであり、バイアスパワーによってイオンエネルギーを制御するものである。
次に、ハードマスクパターン153をエッチングして除去し、図15(e)に示すように、パターンのエッジ形状がテーパー状に形成された遮光膜パターン152を有する本発明のバイナリ型のフォトマスク150が得られる。
次に、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
光学研磨された大きさ6インチ角(厚さ0.25インチ)の合成石英基板の一方の主面上に、DCマグネトロンスパッタ法により、Arガス雰囲気下で、Crターゲットを用いてCr膜を73nm成膜し、Cr遮光膜を有するフォトマスクブランクスを作製した。
次に、このフォトマスクブランクスの遮光膜Cr上に、DCマグネトロンスパッタ法により、SiONターゲットを用いてArガス雰囲気下で、SiON膜を10nmの厚さに成膜し、ハードマスク層とした。
次に、このSiONハードマスク層を有するマスクブランクスを用い、電子線レジストを塗布し、電子線描画装置でパターン描画し、ウェハ上に転写されたときにハーフピッチ40nmのパターンとなるレジストパターンを形成した。
次に、レジストパターンをマスクにして、フッ素系ガスによりSiONハードマスク層をドライエッチングし、SiONハードマスクパターンを形成した。
次いで、レジストパターンを除去した後、ICP型ドライエッチング装置を用い、SiONハードマスクパターンをマスクにして、ハードマスクパターンを形成したフォトマスクブランクスにバイアスパワーを印加しながら、Cr遮光膜を塩素と酸素の混合ガスを用いてエッチングし、遮光膜パターンを形成した。目標とするNILSは2.0、Cr遮光膜パターンのエッジのテーパー角は50度とした。
次に、SiONハードマスクパターンをフッ素系ガスによりドライエッチングして除去し、Crバイナリマスクを形成した。上記のバイナリマスク製造工程の後、バイナリマスクを最終的に検査し、所定のテーパー角度を持ち、ウェハ上に転写されたときにハーフピッチ40nmのパターンを形成するCr遮光膜パターンを有するバイナリ型のフォトマスクが得られた。Cr遮光膜パターンは厚さ73nmで、パターン断面が台形状をなす4倍体のフォトマスクのパターンのテーパー角は50度、4倍体なのでパターンピッチは320nm、パターン底面寸法はラインバイアス80nmを含めて240nmであつた。本実施例の製造方法により、パターンの種類によらず均一なテーパー形状の遮光膜パターンを有するバイナリマスクが得られた。
次に、上記のCrバイナリマスクを用いてフォトレジストを塗布したシリコンウェハに、波長193nmのArFエキシマレーザを露光光源とし、また、定数k1が0.28であり、NAが1.35で四重極瞳フィルタを用いた変形照明により液浸露光し、現像し、ウェハ上にピッチ80nm(ハーフピッチ40nm)、ターゲットCD40nmのレジストパターンを形成した。本実施例のバイナリマスクを用いることにより、露光時の露光裕度は従来のテーパー角90度のCrバイナリマスクに比べて5%向上し、ウェハのフォトリソグラフィ工程の歩留が高められた。
10 フォトマスク
11 透明基板
12 遮光膜パターン
20a 従来のフォトマスク
20b 本発明のフォトマスク
21 透明基板
22a 遮光膜パターン
22b 遮光膜パターン
30 フォトマスク
32 遮光膜パターン
33 バイアス補正した遮光膜パターン
150 フォトマスク
151 透明基板
152a 遮光膜
152 遮光膜パターン
153a ハードマスク層
153 ハードマスクパターン
154a レジスト層
154 レジストパターン
171 透光性基板
172 遮光膜
173 反射防止膜
174 レジスト膜

Claims (7)

  1. ArFエキシマレーザを露光光源とし、露光光の波長をλ、投影レンズの開口数をNA、ウェハ上に転写される最小のパターン寸法をR、定数をk1としたときに、R=k1・λ/NAの関係が成り立ち、前記k1が0.545以下であり、瞳フィルタを用いた変形照明により液浸露光するフォトリソグラフィ技術に用いられるフォトマスクにおいて、
    該フォトマスクが透明基板上に露光光を遮光する遮光膜でマスクパターンを形成したバイナリ型のフォトマスクであって、
    前記マスクパターンのエッジの形状がテーパー状に形成されていることを特徴とするバイナリ型のフォトマスク。
  2. 前記マスクパターンが、前記ウェハ上に転写されたときにハーフピッチ45nm以下のパターンであることを特徴とする請求項1に記載のバイナリ型のフォトマスク。
  3. 前記マスクパターンの前記エッジのテーパー角θが、前記透明基板に対して、22.5度<θ<90度の範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバイナリ型のフォトマスク。
  4. 請求項3に記載のバイナリ型のフォトマスクにおいて、前記エッジのテーパー角θが、より好ましくは25度≦θ≦63度の範囲内であることを特徴とするバイナリ型のフォトマスク。
  5. 前記マスクパターンが、1:1ライン/スペースからラインバイアスをプラス側としたパターンであることを特徴とする請求項1から請求項4までのうちのいずれか1項に記載のバイナリ型のフォトマスク。
  6. 請求項5に記載のバイナリ型のフォトマスクにおいて、前記マスクパターンのラインバイアスが、4倍体のフォトマスク上で32nm〜144nmの範囲にあることを特徴とするバイナリ型のフォトマスク。
  7. ArFエキシマレーザを露光光源とし、露光光の波長をλ、投影レンズの開口数をNA、ウェハ上に転写される最小のパターン寸法をR、定数をk1としたときに、R=k1・λ/NAの関係が成り立ち、前記k1が0.545以下であり、瞳フィルタを用いた変形照明により液浸露光するフォトリソグラフィ技術に用いられるフォトマスクの製造方法において、
    該フォトマスクが透明基板上に露光光を遮光する遮光膜でマスクパターンを形成したバイナリ型のフォトマスクであって、
    透明基板と、前記透明基板上に形成された遮光膜と、前記遮光膜上に前記遮光膜をエッチングする際に使用するハードマスク層と、を備えたフォトマスクブランクスを準備する工程と、
    前記ハードマスク層上に、被転写体に対する転写パターンとなる遮光膜パターンを形成するためのレジストパターンを形成する工程と、
    前記ハードマスク層をエッチングしてハードマスクパターンを形成し、前記レジストパターンを剥離する工程と、
    前記ハードマスクパターンをマスクとして前記遮光膜をエッチングし、前記遮光膜のマスクパターンのエッジの形状をテーパー状に形成する工程と、
    前記ハードマスクパターンをエッチングして除去する工程と、
    を含むことを特徴とするバイナリ型のフォトマスクの製造方法。
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