JP2012031739A - ロックセンサの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転機械の製造コストの増加を招くことなく、回転機械にロックセンサを容易に取付可能とする。
【解決手段】回転駆動力が電磁クラッチ22を介して回転駆動力が伝達される圧縮機2のハウジング20に電磁クラッチ22の電磁石27を固定し、さらに、電磁石27にロックセンサとしての磁気センサ30を固定する。そして、磁気センサ30の抵抗値の周期的な変化によって圧縮機2の回転およびロックを検出するようにする。これにより、圧縮機2のハウジング20に貫通穴等を設ける必要がなくなり、圧縮機2の製造コストの増加を招くことなく、圧縮機2に容易に磁気センサ30を取り付けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転機械のロックを検出するロックセンサを回転機械に取り付ける取付構造に関する。
従来、特許文献1に、回転機械である圧縮機に適用され、圧縮機の外殻を形成するハウジングの内部に収容された圧縮機構のロック(固着)を検出するロックセンサが開示されている。この特許文献1では、磁気抵抗センサからなるロックセンサを棒状(ピン状)に形成し、ハウジングの内外を貫通する貫通穴に挿入して固定する取付構造を採用している。
さらに、この特許文献1のロックセンサでは、ハウジング内側の先端部に磁束量を検出する検出部が設けられており、圧縮機構の回転軸(シャフト)の回転に伴って、この検出部とシャフトに連結されたカウンタウェイトとの距離が変化することを利用して、検出部にて検出される磁束量を変化させて圧縮機構の回転およびロックを検出している。
特開平8−326670号公報
ところが、特許文献1に開示されたロックセンサの取付構造では、ハウジングにロックセンサを取り付けるための貫通穴を設けなければならない。さらに、ロックセンサを取り付けた状態における貫通穴とロックセンサとの隙間のシール性を確保しなければならない。また、磁気抵抗センサからなるロックセンサは、センサ用電源線やアース線などの電気配線を有しているので、これらの電気配線を固定する固定手段も必要となる。
そのため、特許文献1に開示されたロックセンサの取付構造では、回転機械の構成の複雑化を招き、その製造コストを増加させてしまうことが問題となる。
上記点に鑑み、本発明は、回転機械の製造コストの増加を招くことなく、回転機械にロックセンサを容易に取付可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、回転機械(2)のロックを検出するロックセンサ(30)を、回転機械(2)に取り付ける取付構造であって、回転機械(2)には、回転駆動源(EG)からの回転駆動力が電磁クラッチ(22)を介して伝達され、電磁クラッチ(22)は、回転駆動源(EG)からの回転駆動力によって回転する駆動側回転体(24)、駆動側回転体(24)に連結されることによって回転駆動力が伝達される従動側回転体(25、28、29)、駆動側回転体(24)と従動側回転体(25、28、29)とを連結させる吸引力を発生させる電磁石(27)を有し、電磁石(27)は、回転機械(2)の外殻を形成するハウジング(20)の外周側に固定されており、さらに、ロックセンサ(30)は、電磁石(27)に固定されていることを特徴とする。
これによれば、回転機械(2)のハウジング(20)にロックセンサ(30)を取り付けるための貫通穴等を設ける必要がないので、回転機械の製造コストの増加を招くことがない。さらに、電磁石(27)がハウジング(20)の外部に固定されているので、ロックセンサ(30)を電磁石(27)に容易に取り付けることができる。
従って、回転機械(2)の製造コストの増加を招くことなく、回転機械(2)にロックセンサ(30)を容易に取り付けることができる。なお、本請求項における「回転機械」は、圧縮機構、送風機構、発電機構等の回転する部品を含んで構成される装置を広く含む意味である。
また、「駆動側回転体(24)と従動側回転体(25、28、29)とを連結させる吸引力」は、電磁石(27)に通電されることによって生じる電磁力のみを意味するものではなく、電磁石(27)が通電されることによって可動部材を変位させた結果として強くなる永久磁石による吸引磁力等を含む意味である。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のロックセンサの取付構造において、電磁石(27)は、電源供給用の電磁石側電源線(27d)および接地用の電磁石側アース線(27e)を有し、電磁石側電源線(27d)および電磁石側アース線(27e)のうち少なくとも一方は、それぞれロックセンサ(30)の電源供給用のセンサ側電源線あるいは接地用のセンサ側アース線としての機能を兼ねていることを特徴とする。
これによれば、電磁石側電源線(27d)がセンサ側電源線を兼ねる、あるいは、電磁石側アース線(27e)がセンサ側アース線としての機能を兼ねるので、電気配線の本数を減らすことができる。さらに、センサ側電源線あるいはセンサ側アース線が必要となる取付構造に対して、センサ側電源線あるいはセンサ側アース線を固定するためのブラケット等の固定手段が不要となり、より一層、回転機械(2)の製造コストを低減することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載のロックセンサの取付構造において、駆動側回転体(24)は、その回転軸方向に伸びる円筒状の外側円筒部(24a)、外側円筒部(24a)の内側に配置されて回転軸方向に伸びる円筒状の内側円筒部(24b)、および、外側円筒部(24a)の軸方向一端側と内側円筒部(24b)の軸方向一端側とを連結するとともに従動側回転体(25、28、29)との摩擦面を形成する円板状の摩擦部(24c)を有して構成されており、電磁石(27)の少なくとも一部は、外側円筒部(24a)と内側円筒部(24b)との間に形成される空間に配置されていることを特徴とする。
これによれば、外側円筒部(24a)と内側円筒部(24b)との間に形成される空間を電磁石(27)を配置するために有効に利用できるので、電磁クラッチ(22)の大型化を抑制することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のロックセンサの取付構造において、ロックセンサ(30)は、電磁石(27)のうち外側円筒部(24a)および内側円筒部(24b)の軸方向他端側に取り付けられていることを特徴とする。
これによれば、電磁石(27)のうち、内側円筒部(24b)の外周面および摩擦部(24c)によって囲まれていない側にロックセンサ(30)を取り付けているので、ロックセンサ(30)を容易に電磁石(27)に取り付けることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のロックセンサの取付構造において、ロックセンサは、磁界の強さを検出する磁気センサ(30)で構成されており、回転機械(2)のうち回転駆動力が伝達された際に回転する部位の一部には、磁気センサ(30)によって検出される磁界を生じさせる永久磁石(31)が取り付けられていることを特徴とする。
これによれば、回転機械(2)がロックしていないときには、回転機械(2)に回転駆動力が伝達された際に回転する部位の回転に伴って、磁気センサ(30)によって検出される磁界の強さが周期的に変化するので、これにより回転機械(2)の回転を容易に検出できる。一方、回転機械(2)がロックしている場合には、磁気センサ(30)によって検出される磁界が周期的に変化しなくなるので、これにより回転機械(2)のロックを容易に検出できる。
さらに、適切な磁束密度の永久磁石(31)を採用することで、回転機械(2)がロックしていないときに磁気センサ(30)に検出される磁界の周期的な変化度合が大きくなるので、圧縮機械の回転およびロックを精度良く検出することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の圧縮機の軸方向断面図である。 第1実施形態の冷凍サイクル装置の全体構成図である。 (a)は、第1実施形態の電気回路を説明するための配線図であり、(b)は、従来技術の電気回路を説明するための配線図である。 第2実施形態の圧縮機の軸方向半断面図である。 第3実施形態の圧縮機の軸方向半断面図である。 第4実施形態の圧縮機の軸方向半断面図である。
(第1実施形態)
図1〜3を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、本発明のロックセンサの取付構造を、回転機械である圧縮機2にロックセンサとしての磁気センサ30を取り付ける際に適用している。図1は、磁気センサ30が取り付けられた状態の圧縮機2の模式的な軸方向断面図である。また、図2は、この圧縮機2が適用された車両用空調装置の冷凍サイクル装置1の全体構成図である。
冷凍サイクル装置1は、車両用空調装置において車室内へ送風される室内送風空気を冷却するもので、図2に示すように、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機2、圧縮機2から吐出された冷媒を放熱させる放熱器3、放熱器3にて放熱した冷媒を減圧膨張させる膨張弁4、および、膨張弁4にて減圧された冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる蒸発器5等を環状に接続したものである。
圧縮機2は、図1に示すように、その外殻を形成する金属製のハウジング20の内部に圧縮機構21を収容して構成されたものである。この圧縮機構21には、車両走行用の駆動力を出力する回転駆動源であるエンジンEGから、プーリP、ベルトV、後述する電磁クラッチ22および回転軸であるシャフト23を介して回転駆動力が伝達される。また、本実施形態では、圧縮機構21として斜板式可変容量型圧縮機構を採用している。
より具体的には、圧縮機構21は、シャフト23に連結されてシャフト23と一体的に回転するラグプレート21a、ラグプレート21aの外周側に設けられたリンク部に連結された斜板21b、斜板21bの回転に伴ってシャフト23と平行な方向にハウジングに20に形成されたシリンダ21d内を往復運動するピストン21c等を有して構成されている。
ラグプレート21aは、シャフト23の径方向に広がる略円板状の金属部材で形成されており、ラグプレート21aの外周側面の一部には、圧縮機構21およびシャフト23の偏心回転を抑制するカウンタウェイト21eが配置されている。なお、このカウンタウェイト21eは、磁性材(例えば、鉄)で形成されている。
斜板21bは、略円板状の金属部材で形成され、ラグプレート21aのリンク部に、シャフト23の軸線に対する傾斜角度を変更可能に連結されている。さらに、斜板21bには、複数のピストン21cが連結されている。そして、この複数のピストン21cが、ハウジング20に形成されたシリンダ21dの内部を往復運動することによって、冷媒が吸入されて圧縮される。
また、ラグプレート21aおよび斜板21bは、ハウジング20の内部に形成された制御圧室20a内に収容されている。この制御圧室20a内の圧力は、図示しない電磁式容量制御弁の開度を調整して制御圧室20a内へ導入させる吸入冷媒と吐出冷媒との導入割合を変化させることによって調整される。
さらに、斜板21bの傾斜角度は、制御圧室20a内の制御圧Pcとピストン21cとシリンダ21dとによって形成される圧縮室内の圧力(吐出冷媒圧Pdおよび吸入冷媒圧Pc)との釣り合いによって決定される。従って、圧縮機構21では、電磁式容量制御弁の弁開度を調整して、斜板21bの傾斜角度を調整することによって、ピストン21cのストローク量(すなわち吐出容量)を変化させることができる。
なお、吐出容量とは、圧縮室の幾何学的な容積、すなわちピストンストロークの上死点と下死点との間のシリンダ容積である。また、電磁式容量制御弁の弁開度は、後述する空調制御装置10から出力される制御電流によって制御され、この制御電流は空調装置に要求される室内送風空気の冷却度合によって決定される。
次に、電磁クラッチ22は、図1の断面図に示すように、エンジンEGからプーリPおよびベルトVを介して伝達される回転駆動力によって回転する駆動側回転体であるロータ24、ロータ24に連結されることによってエンジンEGからの回転駆動力が伝達されるアーマチュア25、ロータ24とアーマチュア25とを連結させる吸引力となる電磁力を発生させる電磁石27等を有して構成されている。
ロータ24は、シャフト23に対して同軸上に配置された円筒状の外側円筒部24a、この外側円筒部24aの内周側に配置されるとともに、シャフト23に対して同軸上に配置された円筒状の内側円筒部24b、並びに、外側円筒部24aおよび内側円筒部24bの回転軸方向一端側同士を結ぶように回転軸垂直方向に広がるとともに、中央部にその表裏を貫通する円形状の貫通穴が形成された円板状の摩擦部24cを有している。
従って、ロータ24は、図1に示すように、径方向断面がコの字に形成されている。また、外側円筒部24a、内側円筒部24b、および摩擦部24cは、磁性材(具体的には、鉄)にて一体的に形成され、電磁石27に通電することによって生じる磁気回路の一部を構成する。外側円筒部24aの外周側には、エンジンEGから出力される回転駆動力を伝達するベルトVが掛けられるV溝(具体的には、ポリV溝)が形成されている。
内側円筒部24bの内周側には、ボールベアリング26の外周側が固定され、ボールベアリング26の内周側は、圧縮機2のハウジング20のうち電磁クラッチ22側へ突出した円筒状のボス部に固定されている。つまり、ロータ24は、ボールベアリング26によって、ハウジング20に対して回転自在に固定されている。従って、ロータ24は、エンジンEGの回転とともに回転する。
また、摩擦部24cの外側面は、ロータ24と従動側回転体が連結された際に、従動側回転体を構成するアーマチュア25と接触する摩擦面を形成している。そこで、本実施形態では、摩擦部24cの表面の一部に、摩擦部24cの摩擦係数を増加させるための図示しない摩擦部材(具体的には、アルミニウムの焼結材)を配置している。
アーマチュア25は、圧縮機2のシャフト23方向に対して垂直に広がるとともに、中央部にその表裏を貫通する貫通穴が形成された円板状部材である。さらに、アーマチュア25は、磁性材(具体的には、鉄)にて形成され、ロータ24とともに、電磁石27が発生させる電磁力の磁気回路の一部を構成する。
また、アーマチュア25の一端側の平面は、ロータ24の摩擦部24cに対向しており、ロータ24とアーマチュア25が連結された際に、ロータ24と接触する摩擦面を形成している。一方、アーマチュア25の他端側の平面には、図示しないリベット等によって略円板状に形成された板バネ29の外周側が固定されている。また、板バネ29の内周側には、同様に略円筒状のハブ28が固定されている。
板バネ29は、アーマチュア25に対してロータ24から離れる方向に弾性力を作用させる弾性手段である。これにより、電磁石27が非通電状態となって電磁力を発生させていないときに、この弾性力によって、アーマチュア25の一端側の平面とロータ24の摩擦部24cの外側面との間に隙間を生じさせることができる。換言すると、板バネ29は、電磁石27を非通電状態とした際にロータ24とアーマチュア25とを切り離すための荷重を発生させている。
板バネ29の内周側に固定されたハブ28には、圧縮機2のシャフト23が締め付け固定されている。より具体的には、シャフト23の電磁クラッチ22側端部に形成された雄ネジが、ハブ28の中心部に形成された雌ネジに締め付けられることによって、ハブ28とシャフト23が固定されている。なお、ハブ28とシャフト23との固定には、スプライン(セレーション)あるいはキー溝などの締結手段を用いてもよい。
従って、ロータ24とアーマチュア25が連結されると、アーマチュア25、板バネ29およびハブ28がロータ24とともに回転する。つまり、本実施形態では、これらのアーマチュア15、板バネ29およびハブ28によって従動側回転体が構成されている。
電磁石27は、磁性材(具体的には、鉄)で形成されているとともにシャフト23と同軸状に配置された円環状のステータハウジング27a、ステータハウジング27aの内部に収容されたコイル27b等を有して構成されている。
このステータハウジング27aは、ハウジング20の円筒状のボス部から径方向外周側に突出する突出部20bに固定されている。従って、電磁石27は、ハウジング20の外周側に固定されている。コイル27bは、絶縁性の樹脂ボビンに巻かれた状態で、ステータハウジング27aに固定されており、ステータハウジング27aに対して電気的に絶縁されている。
次に、磁気センサ30について説明する。この磁気センサ30は、圧縮機2(具体的には、圧縮機構21)のロック(固着)を検出するロックセンサとして機能するもので、永久磁石と磁気抵抗素子(MRE)を一体的に樹脂モールディングして形成された磁気抵抗センサである。従って、この磁気センサ30は、磁気抵抗素子を通過する磁束の変化に伴って、その抵抗値を変化させる。
また、本実施形態の磁気センサ30は、電磁石27のうち、圧縮機2のハウジング20に対向する側の面に取り付けられている。換言すると、ロータ24の外側円筒部24aおよび内側円筒部24bの摩擦部24cが設けられていない軸方向他端側に取り付けられており、電磁クラッチ22と圧縮機2のハウジング20との間に形成される隙間に配置されている。
このように配置することで、本実施形態の磁気センサ30では、圧縮機2に回転駆動力が伝達されてシャフト23および圧縮機構21が回転した際に、ラグプレート21a外周側の一部に配置されたカウンタウェイト21eと磁気抵抗素子との距離が周期的に変化することを利用して、シャフト23および圧縮機構21の回転に伴って抵抗値を周期的に変化させている。
ここで、図3を用いて、本実施形態の電磁クラッチ22の電磁石27(具体的には、コイル27b)および磁気センサ30の電気配線、並びに、空調制御装置10について説明する。なお、図3(a)は、本実施形態の電気回路の一部を説明するための配線図であり、(b)は、従来技術の電気回路の一部を説明するための配線図である。また、図3では、図1、2と同一または均等部分には同一の符号を付している。このことは、以下の図面においても同様である。
電磁石27のコイル27bの一方の端子は、図3(a)に示すように、電源供給用の電磁石側電源線27d、コネクタ11およびリレー12を介して、車載バッテリBに接続されている。一方、コイル27bの他方の端子は、接地用の電磁石側アース線27eおよび金属で形成された圧縮機2のハウジング20を介して、グランド側に接続(接地)されている。
リレー12は、空調制御装置10からの制御電圧によってその作動がされる電磁コイル式スイッチである。従って、本実施形態の電磁クラッチ22は、空調制御装置10から出力される制御電圧によって、間接的にその作動が制御される。
また、磁気センサ30の信号線側端子は、コネクタ11を介して空調制御装置10に接続されている。本実施形態の空調制御装置10では、この信号線側端子から磁気センサ30の抵抗値を検出し、電磁クラッチ22の電磁石27に通電した際に、磁気センサ30の抵抗値の周期的な変化に基づいて、圧縮機2の回転数を算出するようになっている。さらに、電磁クラッチ22に通電したにも関わらず、磁気センサ30の抵抗値が周期的に変化しない場合には、圧縮機構21がロックしているものと判定するようになっている。
さらに、磁気センサ30の電源側端子は、図3(a)の太破線で示すように、電磁クラッチ22の電磁石側電源線27dに接続され、磁気センサ30の接地側の端子には、電磁クラッチ22の電磁石27の電磁石側アース線27eが接続されている。つまり、電磁石側電源線27dは、磁気センサ30の電源供給用のセンサ側電源線としての機能を兼ね、電磁石側アース線27eは、磁気センサ30の接地用のセンサ側アース線としての機能を兼ねている。
空調制御装置10は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成され、そのROM内に記憶された空調制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、出力側に接続された各種空調制御機器(具体的には、圧縮機2の電磁式容量制御弁、電磁クラッチ22等)の作動を制御する制御手段である。
空調制御装置10の入力側には、磁気センサ30の他にも、車室内温度を検出する内気センサ、外気温を検出する外気センサ、車室内の日射量を検出する日射センサ、蒸発器5からの吹出空気温度(蒸発器温度)を検出する蒸発器温度センサ等(いずれも図示せず)の種々の空調制御用のセンサ群および図示しない車両用空調装置の操作パネルが接続され、センサ群からの検出信号および操作パネルからの操作信号が入力される。
次に、上記構成における本実施形態の作動について説明する。空調制御装置10が制御電圧の出力を停止して電磁石27を非通電状態にすると、電磁石27は電磁力を発生しないので、板バネ29の弾性力によって、ロータ24とアーマチュア25が切り離される。従って、エンジンEGの回転駆動力が圧縮機2に伝達されることはなく、冷凍サイクル装置1は作動しない。
また、空調制御装置10が制御電圧を出力して、電磁石27を通電状態にすると、電磁石27の電磁力が板バネ29の弾性力を上回り、ロータ24とアーマチュア25が連結される。これにより、エンジンEGの回転駆動力が電磁クラッチ22およびシャフト23を介して圧縮機構21へ伝達される。
この際、圧縮機構21がロックしていない正常作動時には、圧縮機2吐出冷媒が放熱器3にて放熱し、放熱した冷媒が膨張弁4にて減圧膨張される。そして、減圧膨張した冷媒が蒸発器5にて蒸発する際の吸熱作用によって、室内送風空気が冷却される。これにより、車室内の冷房が実現される。
さらに、正常作動時には、磁気センサ30の抵抗値が周期的に変化するので、空調制御装置10では、予め定めた基準時間あたりの抵抗値の変化の回数に基づいて圧縮機2(具体的には、圧縮機構21)の回転数を算出し、この回転数等に基づいて予め定めた制御マップを参照して、電磁式容量制御弁に出力する制御電流等を決定している。
一方、圧縮機構21がロックしている時には、磁気センサ30の抵抗値が周期的に変化しないので、空調制御装置10では、予め定めた基準時間あたりの抵抗値の変化の回数が0回となった際に、圧縮機構21がロックしているものと判定して、電磁クラッチ22への通電を停止する。これにより、圧縮機構21のロックによってエンジンEG側に過大な負荷がかかってしまうことを防止できる。
さらに、本実施形態では、圧縮機2にロックセンサである磁気センサ30を取り付ける際に、上述した取付構造を採用しているので、以下のような優れた効果を得ることができる。すなわち、本実施形態のロックセンサの取付構造によれば、従来技術のように、ハウジング20にロックセンサを取り付けるための貫通穴等を設ける必要がない。従って、圧縮機2の製造コストの増加を招くことがない。
このように、圧縮機2のハウジング20に貫通穴を設ける必要がなくなることは、本実施形態の圧縮機2のようにハウジング20の内部に制御圧室20aが形成される斜板式可変容量型の圧縮機構21を採用する構成では、制御圧室20aからの冷媒漏れを防止でき、吐出容量を精度良く変化させることができる点で極めて有効である。
さらに、ハウジング20の外部に固定された電磁石27に、磁気センサ30を固定する構成を採用しているので、磁気センサ30を電磁石27に容易に取り付けることができる。従って、圧縮機2の製造コストの増加を招くことなく、圧縮機2に磁気センサ30を容易に取り付けることができる。
さらに、本実施形態の取付構造によれば、電磁石側アース線27eがセンサ側アース線としての機能を兼ねるので、電気配線の本数を減らすことができる。さらに、図3(b)に示す従来技術のように、センサ側アース線が必要となる取付構造に対して、センサ側の電気配線を固定するためのコネクタ11’やブラケット13等の固定手段が不要となり、より一層、圧縮機2の製造コストを低減することができる。
さらに、本実施形態の取付構造によれば、外側円筒部24aと内側円筒部24bとの間に形成される空間に配置された電磁石27のうち、摩擦部24cが設けられていない圧縮機2のハウジング20に対向する側の面に磁気センサ30を取り付けているので、電磁クラッチ22および圧縮機2の大型化を抑制することができる。
つまり、外側円筒部24aと内側円筒部24bとの間に形成される空間を電磁石27を配置するために有効に利用できる。さらに、電磁石27のうち内側円筒部24bの外周面および摩擦部24cによって囲まれていない面に、磁気センサ30が取り付けられるので、磁気センサ30を容易に取り付けることができるとともに、電磁クラッチ22と圧縮機2のハウジング20との間に形成される隙間空間を磁気センサ30を取り付けるために有効に利用できる。
(第2実施形態)
本実施形態では、図4の軸方向断面図に示すように、第1実施形態に対して、ステータハウジング27aの形状を変更するとともに、磁気センサ30の取り付け位置をシャフト23の径方向内周側に変更している。本実施形態のように、磁気センサ30の取り付け位置を変更しても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、図4に示すように、ステータハウジング27aのハウジング20に対向する面側の角部に凹みを設けて磁気センサ30を取り付けるので、磁気センサ30の形状に応じて凹み部の形状を調整することで、より一層、圧縮機2に磁気センサ30を容易に取り付けることができる。
もちろん、凹み部をシャフト23の径方向外周側の角部に設けて、磁気センサ30を配置してもよい。なお、図4では、図示の明確化のため、第1実施形態の図1に対して、回転軸中心よりも下方側の部位の図示を省略している。このことは、以下の図5、6においても同様である。
(第3実施形態)
本実施形態では、図5の軸方向断面図に示すように、第1実施形態に対して、圧縮機2のうちエンジンEGから回転駆動力が伝達された際に回転する部位であるラグプレート21aに、磁気センサ30によって検出される磁界を生じさせる永久磁石31を取り付けている。本実施形態のように、ラグプレート21aに永久磁石31を取り付けても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、永久磁石31によって生じる磁界によって、圧縮機2がロックしていないときに磁気センサ30に検出される磁界の周期的な変化度合を大きくすることができるので、圧縮機2の回転およびロックを精度良く検出することができる。
さらに、磁気センサ30の磁気抵抗素子が、永久磁石31によって生じる磁界の強さ(磁束量)によって抵抗値を変化させるので、磁気センサ30に磁気抵抗素子とともにモールディングされている永久磁石を廃止することもできる。その結果、磁気センサ30の小型化を図ることができる。このような小型化は、本実施形態のように、電磁クラッチ22と圧縮機2のハウジング20との間に形成される狭い隙間空間に磁気センサ30を取り付ける際には極めて有効である。
(第4実施形態)
本実施形態では、図6の軸方向断面図に示すように、第2実施形態に対して、圧縮機2のうちエンジンEGから回転駆動力が伝達された際に回転する部位であるシャフト23に、磁気センサ30によって検出される磁界を生じさせる永久磁石31を取り付けている。本実施形態のように、ラグプレート21aに永久磁石31を取り付けても、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。
上述の各実施形態では、回転機械として圧縮機2を採用した例を説明したが、回転機械はこれに限定されない。例えば、回転機械として、ハウジング内に送風機構(送風ファン)が収容された送風機、ハウジング内に発電機構が収容された発電機等を採用してもよい。また、回転機械として圧縮機2を採用する場合、圧縮機構21の形式は斜板式可変容量型圧縮機構に限定されない。その他の可変容量型圧縮機構を採用してもよいし、スクロール型、ベーン型、ローリングピストン型等の固定容量型圧縮機構を採用してもよい。
上述の各実施形態では、ロックセンサとして、磁気抵抗素子を有する磁気センサを採用した例を説明したが、ロックセンサはこれに限定されない。例えば、ホール素子、MI素子を有する磁気センサを採用してもよい。また、磁気センサに限定されず、X線照射型の位置検出センサ等を採用することもできる。
上述の各実施形態では、電磁石側電源線27dがセンサ側電源線としての機能を兼ね、電磁石側アース線27eがセンサ側アース線としての機能を兼ねる例を説明したが、電磁石側電源線27dおよび電磁石側アース線27eのうち少なくとも一方が、それぞれセンサ側電源線あるいはセンサ側アース線としての機能を兼ねるようにしてもよい。
2 圧縮機
20 ハウジング
22 電磁クラッチ
24 ロータ
24a 外側円筒部
24b 内側円筒部
24c 摩擦部
25 アーマチュア
27 電磁石
27d 電磁石用電源線
27e 電磁石用アース線
28 ハブ
29 板バネ
30 磁気センサ
31 永久磁石

Claims (5)

  1. 回転機械(2)のロックを検出するロックセンサ(30)を、前記回転機械(2)に取り付ける取付構造であって、
    前記回転機械(2)には、回転駆動源(EG)からの回転駆動力が電磁クラッチ(22)を介して伝達され、
    前記電磁クラッチ(22)は、前記回転駆動源(EG)からの回転駆動力によって回転する駆動側回転体(24)、前記駆動側回転体(24)に連結されることによって前記回転駆動力が伝達される従動側回転体(25、28、29)、前記駆動側回転体(24)と前記従動側回転体(25、28、29)とを連結させる吸引力を発生させる電磁石(27)を有し、
    前記電磁石(27)は、前記回転機械(2)の外殻を形成するハウジング(20)の外周側に固定されており、
    さらに、前記ロックセンサ(30)は、前記電磁石(27)に固定されていることを特徴とするロックセンサの取付構造。
  2. 前記電磁石(27)は、電源供給用の電磁石側電源線(27d)および接地用の電磁石側アース線(27e)を有し、
    前記電磁石側電源線(27d)および前記電磁石側アース線(27e)のうち少なくとも一方は、それぞれ前記ロックセンサ(30)の電源供給用のセンサ側電源線あるいは接地用のセンサ側アース線としての機能を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載のロックセンサの取付構造。
  3. 前記駆動側回転体(24)は、その回転軸方向に伸びる円筒状の外側円筒部(24a)、前記外側円筒部(24a)の内側に配置されて前記回転軸方向に伸びる円筒状の内側円筒部(24b)、および、前記外側円筒部(24a)の軸方向一端側と前記内側円筒部(24b)の軸方向一端側とを連結するとともに前記従動側回転体(25、28、29)との摩擦面を形成する円板状の摩擦部(24c)を有し、
    前記電磁石(27)の少なくとも一部は、前記外側円筒部(24a)と前記内側円筒部(24b)との間に形成される空間に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のロックセンサの取付構造。
  4. 前記ロックセンサ(30)は、前記電磁石(27)のうち前記外側円筒部(24a)および前記内側円筒部(24b)の軸方向他端側に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のロックセンサの取付構造。
  5. 前記ロックセンサは、磁界の強さを検出する磁気センサ(30)で構成されており、
    前記回転機械(2)のうち前記回転駆動力が伝達された際に回転する部位には、前記磁気センサ(30)によって検出される磁界を生じさせる永久磁石(31)が取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のロックセンサの取付構造。
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