JP4652225B2 - コンプレッサ - Google Patents

コンプレッサ Download PDF

Info

Publication number
JP4652225B2
JP4652225B2 JP2005366652A JP2005366652A JP4652225B2 JP 4652225 B2 JP4652225 B2 JP 4652225B2 JP 2005366652 A JP2005366652 A JP 2005366652A JP 2005366652 A JP2005366652 A JP 2005366652A JP 4652225 B2 JP4652225 B2 JP 4652225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive shaft
compressor
fastener
magnetic
electromagnetic clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005366652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006200529A (ja
Inventor
誠 尾野
航 佐久間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Aichi Micro Intelligent Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Aichi Micro Intelligent Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp, Aichi Micro Intelligent Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2005366652A priority Critical patent/JP4652225B2/ja
Publication of JP2006200529A publication Critical patent/JP2006200529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4652225B2 publication Critical patent/JP4652225B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、コンプレッサに関し、さらに詳しくは、機体に穴あけ加工を必要とせずコンパクトで且つ安価な構造のコンプレッサに関する。
従来より、車両空調用のコンプレッサとして、焼付き等による回転不良状態を検出するために回転検出機構を備えるものが知られている。この回転検出機構は、例えば、図5に示すように、非磁性のハウジング部材101に貫通穴102を形成し、この貫通穴102にOリング103を介して検出センサ104を装着してなる。そして、この検出センサ104は、検出体105の回転に伴って、磁石106から鉄心107に流れる磁束の変化をピックアップコイル108で電圧に変換して回転状態を検出するようになっている。
しかし、上記従来の回転検出機構では、ハウジング部材101に穴あけ加工を施して貫通穴102を形成する必要があり、コンプレッサの生産コストが高くなる。また、Oリング103によるシール構造が必要であり、さらに生産コストが高くなる。さらに、検出センサ104に付着した異物がコンプレッサの内部に入り、コンプレッサの焼付けの可能性がある等の問題があった。
そこで、上記問題を解決する従来のコンプレッサとして、ハウジング部材の外側に検出センサを設けてなり、ハウジング部材に穴あけ加工を必要としないものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)
上記特許文献1には、機体の外側に検出器18を設けてなり、電磁クラッチ6からの漏れ磁束を、駆動軸7、この駆動軸と共動する回転基体8(検出体)、及び機体を結合するボルト14(締結具)に順次導通せしめて循環磁気回路を形成し、回転基板8の周期運動を介してボルト14との間に磁束変化を生じさせるとともに、その磁束変化を検出器18により検出し、その検出結果に基づいてコンプレッサの回転数を検知するように構成されたものが開示されている。これにより、簡素な構造で高い検出能力を発揮できる等の利点がある。
上記特許文献2には、コンプレッサの機体1の外側に、外部磁場に応じてインピーダンスが変化する磁気インピーダンス素子(MI素子)を有する磁気センサ150を設け、検出体である斜板6の外周部に磁束発生源である永久磁石7を埋設し、さらに斜板6の1回転の何れかの時点で永久磁石7と磁気センサ150とが対向するように両者を配設してなるものが開示されている。これにより、磁気センサ150の磁気素子が、高感度MI素子であるので、機体1の外側からでも斜板6の回転による微弱な磁場変動を検出することができ、その結果、回転を高感度・高精度検出することが可能となる等の利点がある。
しかし、上記特許文献1では、磁気センサが、締結具の頭部もしくは締結具と対向する電磁クラッチのステータ側に配設されており、センサ取付け用のスペースによってコンプレッサの軸方向の全長が大きくなってしまうといった問題があった。
また、上記特許文献2では、コンプレッサの内部の検出体に磁束発生源(永久磁石7)を設けているため、この磁束発生源が検出体から脱落してコンプレッサの焼付き等が発生する恐れがある。さらに、磁束発生源が必要でありコンプレッサの生産コストが高くなる等の問題があった。
特開平6−299960号公報 特開2002−195854号公報
以上より本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、機体に穴あけ加工を必要とせずコンパクトで且つ安価な構造のコンプレッサを提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.機体を形成する複数のハウジング部材と、該複数のハウジング部材を結合する締結具と、該機体の一端側に設けられる電磁クラッチと、該機体に挿通され且つ該電磁クラッチを介して動力源に連結される駆動軸と、該駆動軸と共動して流体の圧縮を行う可動部材と、該駆動軸と共動する検出体と、該検出体により該駆動軸の回転状態を検出する検出手段と、を備えるコンプレッサにおいて、
前記検出体及び前記駆動軸は強磁性体からなり、前記電磁クラッチからの漏れ磁束を、該電磁クラッチを構成するステータ及びプーリを介して前記機体の外部側面側から前記締結具、該検出体及び該駆動軸を順次導通させて循環磁気経路を形成し、前記検出手段は、磁気インピーダンス素子を有する磁気センサで構成されており、該磁気センサは、前記循環磁気経路の磁束変化を検出し得るように、前記機体の外部側面側であり且つ前記締結具の近傍であり更に該締結具を介して前記検出体に対向する位置に設けられていることを特徴とするコンプレッサ。
2.前記検出体が、前記電磁クラッチと前記可動部材との間に配置されており、前記磁気センサと前記締結具との間隔は20mm以下である上記1.記載のコンプレッサ。
3.前記磁気センサは、前記検出体の径方向先端面が前記締結具を介して前記機体の外部側面へ対向する位置から該機体の反電磁クラッチ側へ40mm以内の位置に該磁気センサの中心が位置するように配設されている上記1.又は2.に記載のコンプレッサ。
4.前記締結具と前記磁気センサが配置された部分の前記機体の外部側面側との間の空間における前記駆動軸と直交する方向の長さは、前記磁気センサが配置された部分の前記機体の外部側面側における前記駆動軸と直交する方向の長さより小さい上記1.乃至3.のいずれか一項に記載のコンプレッサ。
本発明のコンプレッサによると、電磁クラッチからの漏れ磁束が、機体の外部側面側から検出体及び駆動軸に順次導通されて循環磁気回路が形成され、磁気センサによって、その循環磁気回路の磁束変化をハウジング部材の外部側面側から検出してコンプレッサの回転状態が検出される。これにより、機体に穴あけ加工を必要とせずコンパクトで且つ安価な構造のコンプレッサを提供することができる。
また、前記検出体が、前記電磁クラッチと前記可動部材との間に配置されており、前記磁気センサが、前記締結具を介して該検出体に対向する位置に配置されている場合は、より確実に循環磁気回路の磁束変化を検出することができる。
1.コンプレッサ
本発明に係るコンプレッサは、以下に述べるハウジング部材、締結具、駆動軸、可動部材、検出体、及び検出手段を備えている。このコンプレッサは、例えば、後述する斜板を更に備えることができる。
なお、上記コンプレッサの圧縮形態としては、例えば、レシプロ式、スクロール式、スクリュー式、ベーン式等を挙げることができる。
上記「ハウジング部材」は、複数個を組み合わせて機体を形成し得る限り、その材質、形状、個数等は特に問わない。このハウジング部材は、例えば、アルミニウムなどの非磁性体からなることができる。これにより、後述の循環磁気回路の磁束変化をより検出し易くなる。また、ハウジング部材としては、例えば、フロントハウジング、シリンダブロック、リヤハウジング等を挙げることができる。
上記「締結具」は、複数のハウジング部材を結合し得る限り、その構造、形状、個数等は特に問わない。この締結具は、例えば、機体の内部に挿通され且つ機体の軸方向に延びるボルト部材であることができる。また、この締結具は、例えば、鉄などの強磁性体からなることができる。これにより、後述の循環磁気回路の磁束変化をより検出し易くなる。
上記「駆動軸」は、上記機体に挿通され且つ電磁クラッチを介して動力源に連結され得る限り、その材質、形状、長さ等は特に問わない。この駆動軸は、通常、機体内に回転自在に支持されている。また、この駆動軸の材質は強磁性体(例えば、鉄等)であればよい。
なお、上記電磁クラッチは、通常、ハウジング部材としてのフロントハウジングの先端側に回転自在に支持されている。また、上記動力源としては、例えば、内燃機関、電動モータ等を挙げることができる。
上記「可動部材」は、上記駆動軸と共動し流体の圧縮を行い得る限り、その構造、移動形態等は特に問わない。この可動部材としては、コンプレッサの圧縮形態等に応じて適宜採用され得るが、例えば、ピストン、スクロール、スクリュー、ベーン等を挙げることができる。
上記「検出体」は、上記駆動軸と共動し得る限り、その材質、形状、移動形態等は特に問わない。この検出体は、例えば、上記駆動軸との共動によって、上記締結具との間に隙間変化を生じさせて循環磁気回路A(図2参照)に磁束変化を生じさせることができる。この循環磁気回路Aは、通常、上記電磁クラッチからの漏れ磁束が、機体の外部側面側から検出体及び駆動軸に順次導通されて形成されるものである。この循環磁気回路Aは、例えば、上述のように、締結具が強磁性体からなる場合は、上記電磁クラッチからの漏れ磁束が、機体の外部側面側から締結具、検出体及び駆動軸に順次導通されて形成されることができる。これにより、この循環磁気回路の磁束変化をより検出し易くなる。さらに、この循環磁気回路Aは、例えば、上記電磁クラッチからの漏れ磁束が、ステータ、プーリ、ハウジング部材、締結具、検出体及び駆動軸に順次導通されて形成されることができる。なお、上記検出体には、磁束発生源(永久磁石等)が設けられていない。
上記検出体は、例えば、上記駆動軸に取着され、駆動軸とともに回転可能であることができる。また、この検出体の材質は強磁性体(例えば、鉄等)であればよい。また、この検出体は、例えば、円盤状に形成され、且つ、その外周側に磁束変化を生じさせるための1又は2以上の縮径部または、突起部が形成されていることができる。
上記検出体は、例えば、上記電磁クラッチと上記可動部材との間に配置されていることができる。検出精度といった観点から、この検出体が、上記ハウジング部材としてのフロントハウジング内で上記電磁クラッチ寄りの位置に配置されていることが好ましい。
上記「検出手段」は、上記検出体による上記循環磁気回路Aの磁束変化を検出して駆動軸の回転状態を検出するものである。この検出手段は、磁気インピーダンス素子を有する磁気センサで構成されている。
上記「磁気センサ」は、上記機体の外部側面側であり且つ上記締結具の近傍に設けられている限り、その形状、大きさ、個数等は特に問わない。この磁気センサの配設形態としては、例えば、(1)磁気センサが機体の外部側面に接触して設けられる形態、(2)磁気センサが機体の外部側面に形成された凹部に設けられる形態、(3)磁気センサが機体の外部側面から外方に離間して設けられる形態等を挙げることができる。また、上記磁気センサは、例えば、その感磁方向Pが機体の軸方向に沿うように配置されていたり(図1参照)、その感磁方向Pが機体の軸方向と直交する方向に沿うように配置されていたりすることができる(図4参照)。
上記磁気センサは、例えば、上記締結具を介さずに上記検出体に対向する位置に配置されていることも可能であるが、請求項1記載の発明では、検出精度といった観点から、磁気センサが、上記締結具を介して上記検出体に対向する位置に配置ている。
上記磁気センサと上記締結具との間隔は、例えば、20mm以下であることができる(請求項2記載発明)。これにより、循環磁気回路の磁束変化をより検出し易くなる。上記間隔は、例えば、0mm以上とすることができる。
上記磁気センサは、例えば、上記検出体の径方向先端面が上記締結具を介して上記機体の外部側面へ対向する位置から機体の反電磁クラッチ側へ40mm以内の距離に磁気センサの中心が位置するように配設されていることができる(請求項3記載発明)。これにより、循環磁気回路の磁束変化をより検出し易くなる。上記距離は、例えば、0mm以上とすることができる。
上記「磁気インピーダンス素子」は、外部磁界の変化によって高周波電流に対するインピーダンスが変化する現象(磁気インピーダンス効果)を利用した素子である限り、その材質、形状、大きさ等は特に問わない。この磁気インピーダンス素子としては、例えば、アモルファス磁性体からなるワイヤ、ニッケル鉄等の薄膜素子等を挙げることができる。
なお、上記磁気インピーダンス素子に、高周波電流を印加して外部磁界の変化により発生するインピーダンスの変化を電気信号に変換することで、磁気インピーダンス素子の出力が得られる。
上記「斜板」は、駆動軸と共動し得る限り、その材質、形状、移動形態等は特に問わない。この斜板は、通常、駆動軸に傾動自在に支持され、駆動軸の回転と共に駆動軸に対して傾動して上記可動部材を移動させる。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
なお、本実施例では、本発明に係るコンプレッサとして、後述の斜板の傾きの変化により圧縮容量が変化する車両空調用の可変容量型コンプレッサを例示する。
(1)コンプレッサの構成
本実施例に係るコンプレッサ1は、図1に示すように、筒状でありアルミニウム製(非磁性体)のフロントハウジング3、シリンダブロック4及びリヤハウジング5(本発明に係る「ハウジング部材」として例示する。)からなる機体2を有している。このシリンダブロック4の前端にフロントハウジング3の後端を当接させ、且つ、シリンダブロック4の後端に弁板12を介してリヤハウジング5の前端を当接させた状態で、鉄系金属製(強磁性体)の複数のボルト部材6(本発明に係る「締結具」として例示する。)のネジ部(図示せず)がリヤハウジング5に螺合されると共に、各ボルト部材6の頭部6aがフロントハウジング3の外部端面に係止されることで、フロントハウジング3、シリンダブロック4及びリヤハウジング5は互いに一体的に結合されている。
上記フロントハウジング3内に形成されたクランク室3a内には、図示しないエンジンに電磁クラッチ7を介して連結される鉄系金属製(強磁性体)の駆動軸8が挿通されている。この駆動軸8は、シリンダブロック4及びフロントハウジング3内で軸受を介して回転自在に支持されている。この駆動軸8には、円盤状で鉄系金属製(強磁性体)の検出体9が固定されている。この検出体9は、電磁クラッチ7と後述のピストンとの間であり、且つ、フロントハウジング3内の電磁クラッチ7寄りの位置に配置されている。また、この検出体9の外周側には、後述する循環磁気回路に磁束変化を生じさせるために、円周方向に所定間隔(180度)の拡径部9a及び縮径部9bが形成されている(図3参照)。また、上記駆動軸8には、斜板10が傾動自在に設けられ、この斜板10は、回転する検出体9の案内部9cに案内されて所定角度範囲で傾動するようになっている。
上記シリンダブロック4に形成された複数のシリンダ室4a内には、ピストン11(本発明に係る「可動部材」として例示する。)が機体2の軸方向に移動自在に支持されている。このピストン11の前方側に形成された連結部11aには、上記斜板10の外周端部が連結されている。従って、上記駆動軸8及び検出体9の回転によって、斜板10が傾動されてピストン11がシリンダ室4a内を往復動される。そして、このピストン11の往復動によって、リヤハウジング5に形成された吸入室5aからシリンダ室4a内に吸入された冷媒ガスが圧縮され、その圧縮ガスがリヤハウジング5に形成された吐出室5bに吐出される。
上記フロントハウジング3のボス部3bには、上記電磁クラッチ7が軸受を介して回転自在に支持されている。この電磁クラッチ7は、図示しないVベルトを介してエンジン(本発明に係る「動力源」として例示する。)のクランクプーリに連結されるプーリ13と、このプーリ13の内周側に固定されるロータ14と、このロータ14に固定され且つ電磁コイル15を内蔵するステータ16と、このロータ14の伝導摩擦面に対向配置される円盤状のアーマチュア17と、このアーマチュア17を駆動軸8に結合するハブ18と、を備えて構成されている。
ここで、図2に示すように、上記電磁クラッチ7の電磁コイル15からの漏れ磁束が、ステータ16、プーリ13、フロントハウジング3、ボルト部材6、検出体9及び駆動軸8に順次導通されて循環磁気回路A(図中一点鎖線で示す。)が形成される。また、上記電磁クラッチ7の電磁コイル15からの漏れ磁束が、ステータ16、ボルト部材6、検出体9及び駆動軸8に順次導通されて循環磁気回路B(図中点線で示す。)が形成される。
上記フロントハウジング3の外部側面であり且つボルト部材6の近傍には、上記循環磁気回路Aの磁束変化を検出可能な磁気センサ20(本発明に係る「検出手段」として例示する。)が設けられている。この磁気センサ20は、アモルファス磁性体ワイヤからなる磁気インピーダンス素子(図示せず)を有している。また、この磁気センサ20は、上記ボルト部材6を介して上記検出体9に対向する位置に配置されている。この磁気センサ20とボルト部材6との間隔は、20mm以下(例えば、10mm)となっている。また、この磁気センサ20は、検出体9の径方向先端面からボルト部材6を介してフロントハウジング3の外部側面へ対向する位置から機体2の反電磁クラッチ側へ40mm以内(例えば、20mm)の位置に磁気センサ20の中心が配置される。また、この磁気センサ20は、その感磁方向Pが機体2の軸方向に沿うように配置されている。
(2)コンプレッサの作用
次に、上記構成のコンプレッサ1の作用について説明する。
電磁クラッチ7内部の電磁コイル15に電圧が印加されると、磁場が発生してプーリ13とハブ18とが結合される。そして、ハブ18と駆動軸8及び検出体9とは接合されているため、エンジンの動力がプーリ13に伝達され、プーリ13、駆動軸8及び検出体9は同時に回転する。すると、検出体9の回転により斜板10が傾動してピストン11がシリンダ室4a内を往復動して、リヤハウジング5の吸入室5aからシリンダ室4a内に吸入された冷媒ガスが圧縮され、その圧縮ガスがリヤハウジング5の吐出室5bに吐出される。
このとき、電磁クラッチ7から発生する磁場(磁束)により、循環磁気回路A,B(図2参照)が形成される。そして、検出体9は1回転中の径が違うため(図3参照)、この検出体9が回転すると、ボルト部材6と検出体9との間の隙間(エアギャップ)が変化して循環磁気回路A,Bの磁場が変化する。これらのうち循環磁気回路Aの磁場変化を検出している磁気センサ20の出力電圧が変化し、それをもとにしてコンプレッサ1の回転状態が検出される。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例では、機体2を形成するフロントハウジング3の外部側面であり且つボルト部材6の近傍に、磁気インピーダンス素子を有する磁気センサ20を設けてコンプレッサ1を構成したので、電磁クラッチ7からの漏れ磁束が、ステータ16、プーリ13、フロントハウジング3、ボルト部材6、検出体9及び駆動軸8に順次導通されて循環磁気回路Aが形成され、磁気センサ20によって、その循環磁気回路Aの磁束変化をフロントハウジング3の外部側面から検出してコンプレッサ1の回転状態が検出される。これにより、コンプレッサ1の機体2に穴あけ加工を施す必要がない。その結果、従来のように、機体に穴あけ加工を施したものに比べて、コンプレッサの生産コストを抑制できる。また、Oリングによるシール構造を必要とせず、さらに生産コストを抑制できる。さらに、磁気センサに付着した異物がコンプレッサ内部へ侵入して焼付け等を発生させることがない。また、従来のように、ボルト部材の頭部又は頭部と対向する電磁クラッチのステータ側に検出手段を設けたものに比べ、電磁クラッチ7とフロントハウジング3の前端面との間にセンサ取付け用スペースを設ける必要がないので、コンプレッサの機体軸方向の全長を短くすることができる。さらに、従来のように、検出体に磁束発生源(永久磁石)を設けるものに比べて、磁束発生源を必要としないので、生産コストをさらに抑制することができる。また、磁束発生源が検出体から脱落して焼付き等を発生させることがない。
また、本実施例では、検出体9が、電磁クラッチ7とピストン11との間に配置されており、磁気センサ20が、ボルト部材6を介して検出体9に対向する位置に配置されているので、磁気センサ20が循環磁気回路Aにより近くなり、この循環磁気回路Aの磁気変化を極めて精度良く検出することができる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、磁気センサ20を、その感磁方向Pがコンプレッサ1の機体2の軸方向を向くように配置したが、これに限定されず、例えば、図4に示すように、磁気センサ20’を、その感磁方向Pがコンプレッサ1の機体2の軸方向と略直交する方向を向くように、または、所定角度を有するように配置してもよい。
また、上記実施例では、一対の拡径部9a及び縮径部9bを有する検出体9を例示したが、これに限定されず、例えば、検出体9の外周側に円周方向に沿って所定間隔で複数の凹部(縮径部)を形成するようにしてもよい。
車両用のコンプレッサとして利用される。特に、車両空調用のコンプレッサとして好適に利用される。
本実施例に係るコンプレッサを示す断面図である。 図1の要部拡大図である。 検出体を示す正面図である。 磁気センサの他の配置形態を説明するための説明図である。 従来のコンプレッサを示す断面図である。
符号の説明
1;コンプレッサ、2;機体、3;フロントハウジング、4;シリンダブロック、5;リヤハウジング、6;ボルト部材、7;電磁クラッチ、8;駆動軸、9;検出体、11;ピストン、20;磁気センサ。

Claims (4)

  1. 機体を形成する複数のハウジング部材と、該複数のハウジング部材を結合する締結具と、該機体の一端側に設けられる電磁クラッチと、該機体に挿通され且つ該電磁クラッチを介して動力源に連結される駆動軸と、該駆動軸と共動して流体の圧縮を行う可動部材と、該駆動軸と共動する検出体と、該検出体により該駆動軸の回転状態を検出する検出手段と、を備えるコンプレッサにおいて、
    前記検出体及び前記駆動軸は強磁性体からなり、前記電磁クラッチからの漏れ磁束を、該電磁クラッチを構成するステータ及びプーリを介して前記機体の外部側面側から前記締結具、該検出体及び該駆動軸を順次導通させて循環磁気経路を形成し、前記検出手段は、磁気インピーダンス素子を有する磁気センサで構成されており、該磁気センサは、前記循環磁気経路の磁束変化を検出し得るように、前記機体の外部側面側であり且つ前記締結具の近傍であり更に該締結具を介して前記検出体に対向する位置に設けられていることを特徴とするコンプレッサ。
  2. 前記検出体が、前記電磁クラッチと前記可動部材との間に配置されており、前記磁気センサと前記締結具との間隔は20mm以下である請求項1記載のコンプレッサ。
  3. 前記磁気センサは、前記検出体の径方向先端面が前記締結具を介して前記機体の外部側面へ対向する位置から該機体の反電磁クラッチ側へ40mm以内の位置に該磁気センサの中心が位置するように配設されている請求項1又は2に記載のコンプレッサ。
  4. 前記締結具と前記磁気センサが配置された部分の前記機体の外部側面側との間の空間における前記駆動軸と直交する方向の長さは、前記磁気センサが配置された部分の前記機体の外部側面側における前記駆動軸と直交する方向の長さより小さい請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコンプレッサ。
JP2005366652A 2004-12-22 2005-12-20 コンプレッサ Expired - Fee Related JP4652225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005366652A JP4652225B2 (ja) 2004-12-22 2005-12-20 コンプレッサ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004372142 2004-12-22
JP2005366652A JP4652225B2 (ja) 2004-12-22 2005-12-20 コンプレッサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006200529A JP2006200529A (ja) 2006-08-03
JP4652225B2 true JP4652225B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=36958732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005366652A Expired - Fee Related JP4652225B2 (ja) 2004-12-22 2005-12-20 コンプレッサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4652225B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008106738A (ja) * 2006-09-29 2008-05-08 Fujitsu General Ltd ロータリ圧縮機およびヒートポンプシステム
US11143174B2 (en) 2017-03-24 2021-10-12 Hanon Systems Compressor

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06299960A (ja) * 1993-04-14 1994-10-25 Toyota Autom Loom Works Ltd 圧縮機
JP2002195854A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Aichi Steel Works Ltd 回転検出センサ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06299960A (ja) * 1993-04-14 1994-10-25 Toyota Autom Loom Works Ltd 圧縮機
JP2002195854A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Aichi Steel Works Ltd 回転検出センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006200529A (ja) 2006-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7785079B2 (en) Compressor and method of using compressor
JP4803027B2 (ja) コンプレッサ
US5540560A (en) Compressor with rotation detecting mechanism
KR100212525B1 (ko) 압축기
US20070017771A1 (en) Rotating machine having electro-magnetic clutch
WO2016103600A1 (ja) 電磁クラッチ
JP4652225B2 (ja) コンプレッサ
US11143174B2 (en) Compressor
KR100216388B1 (ko) 가변위성기구를 갖는 경사판형 압축기
KR102130409B1 (ko) 압축기
JP2002242829A (ja) 容量可変圧縮機
JPH11303764A (ja) 振動式圧縮機
JP2687835B2 (ja) 圧縮機
WO2018110168A1 (ja) 動力伝達装置
KR101096893B1 (ko) 차량 공조장치용 압축기
KR102198516B1 (ko) 압축기
JP3296512B2 (ja) 圧縮機
JPS625659Y2 (ja)
JP2002070734A (ja) リニアコンプレッサ
JPH0311172A (ja) 可変容量圧縮機の容量検出装置
KR0139930Y1 (ko) 압축기의 회전속도 검출장치
JP4635119B2 (ja) 可変容量圧縮機
JP2009235968A (ja) コンプレッサ
KR20180101175A (ko) 압축기 감지 장치 및 이를 포함하는 압축기
JP2004124867A (ja) 可変容量圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees