JP2012031472A - Sn合金めっき液への錫成分補給方法およびSn合金めっき装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】錫めっき処理において、錫めっき液中への錫成分の補給を容易にするとともに、錫成分の補給に伴うめっき液の濁りや沈殿の発生を防止できる方法を提供する。
【解決手段】酸化第一錫粉末10が溶解された補給用液11とSn合金めっき液12とを、陽イオン交換膜21を介して接するように配置し、補給用液11中の錫イオンを、陽イオン交換膜21を通じてSn合金めっき液12中に移動させ、補給用液11中の不溶解物15を補給用液11中から回収する。
【選択図】図1

Description

本発明は、Sn合金めっき液への錫成分補給方法およびSn合金めっき装置に関する。
めっき装置において、めっき液中の金属成分の濃度を一定に維持するために、金属成分を補給することが必要となる。たとえば、アノード電極にめっき金属を用い、カソード電極を被めっき物として電解することにより、被めっき物に目的金属を析出させるとともに、消費されためっき金属がアノード電極から補給される。
これに対して、不溶性アノード電極を用いる場合にはアノード電極からの金属の補給がなされないので、別の手段によって目的金属を補給する必要が生じる。たとえば特許文献1では、錫または錫合金アノード電極およびカソード電極を備える補給槽をめっき槽とは別に設け、この補給槽で錫を補給してめっき液を循環させることが提案されている。すなわち、補給槽の電極間に電圧を印加することにより、補給槽のめっき液中に錫を溶解させ、このめっき液をめっき槽へ供給することにより、めっき槽のめっき液中に錫イオンを補給している。
特許文献2には、めっき槽とは別に補給槽を設けてめっき液を循環させた場合に、補給槽のアノード電極から金属を溶解するのに必要なハロゲンイオンによってめっき槽でハロゲンガスが発生するのを防ぐために、補給槽のカソード電極室とアノード電極室とを陽イオン交換膜で分離することが記載されている。
特許文献3,4では、Sn−Agめっき液を用いた電解めっき法において、めっき液に対して易溶性のある酸化第一錫粉末をめっき液に添加することにより、容易に目的金属成分を補給することが提案されている。
特開平5−171499号公報 特開2001−316893号公報 特開2009−149979号公報 特開2009−235526号公報
特許文献1,2に開示の方法では、電解槽を2つ設置しなければならないため、めっき装置が大がかりになるなどの問題がある。一方、特許文献3,4に開示の方法では、めっき液に添加される酸化第一錫粉末にわずかに含まれる不純物(たとえば酸化第二錫など)がめっき液中に溶解せず、液の濁り、沈殿を生じるおそれがある。このような不溶解物はフィルタでは完全に除去することが難しいため、配管を詰まらせたり、めっき槽に混入してめっき品質の低下を招いたりする場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、錫めっき処理において、錫めっき液中への錫成分の補給を容易にするとともに、錫成分の補給に伴うめっき液の濁りや沈殿の発生を防止することを目的とする。
本発明に係るSn合金めっき液への錫成分補給方法は、酸化第一錫粉末が溶解された補給用液とSn合金めっき液とを、陽イオン交換膜を介して接するように配置し、前記補給用液中の錫イオンを、前記陽イオン交換膜を通じて前記Sn合金めっき液中に移動させ、前記補給用液中の不溶解物を前記補給用液中から回収する。
この錫成分補給方法によれば、Sn合金めっき液から陽イオン交換膜によって隔てられた補給用液中で酸化第一錫粉末を溶解するので、Sn合金めっき液に溶解しない不純物(たとえば酸化第二錫など)が酸化第一錫粉末に含まれている場合であっても、補給用液中に溶け残った不溶解物がSn合金めっき液中に混入するのを防止できる。また、補給用液に溶解させる酸化第一錫粉末の量を制御するだけで、Sn合金めっき液への錫の補給量を容易に管理することができる。
この錫成分補給方法において、前記補給用液を、前記陽イオン交換膜によって覆われた補給用容器に保持させて、この補給用容器を前記Sn合金めっき液中に浸漬することにより、このSn合金めっき液中に錫イオンを移動させることが好ましい。この場合、錫成分をSn合金めっき液に補給した後の補給用容器をSn合金めっき液から引き上げ、不溶解物を容易に回収することができる。
また、この錫成分補給方法において、前記補給用液を超音波振動させることが好ましい。この場合、加熱せずに酸化第一錫粉末の溶解を促進できるので錫が酸化しにくい。また、補給用液中の酸化第一錫粉末の溶解および錫イオンのSn合金めっき液への拡散を促進させることができる。
また、本発明に係るSn合金めっき装置は、Sn合金めっき液を保持し、このSn合金めっき液中に備えられた不溶性アノード電極およびカソード電極による電解めっき処理が行われるめっき槽と、このめっき槽に供給される前記Sn合金めっき液を貯留するタンクと、陽イオン交換膜およびこの陽イオン交換膜を支持する枠体を備える補給用容器とを備え、前記補給用容器は、酸化第一錫粉末が溶解された補給用液を保持して、前記タンクに貯留された前記Sn合金めっき液中に配置される。
このSn合金めっき装置によれば、Sn合金めっき液から陽イオン交換膜によって隔てられた状態で補給用液が保持されるので、Sn合金めっき液に溶解しない不純物(たとえば酸化第二錫など)が酸化第一錫粉末に含まれている場合であっても、補給用液中に溶け残った不溶解物がSn合金めっき液中に混入するのを防止することができる。また、補給用液に溶解させる酸化第一錫粉末の量を制御するだけで、Sn合金めっき液への錫の補給量を容易に管理することができる。
このSn合金めっき装置において、前記補給用容器に超音波振動子が備えられていることが好ましい。この場合、補給用液中の酸化第一錫粉末の溶解および錫イオンのSn合金めっき液への拡散を促進させることができる。
また、このSn合金めっき装置において、前記タンクのSn合金めっき液中に配置された状態の前記補給用容器に対して、錫を溶解可能な溶液と、任意量の酸化第一錫粉末とを供給する供給機構をさらに備えてもよい。この場合、補給用容器をタンクに対して出し入れせずに、必要に応じて任意量の酸化第一錫粉末および必要量の溶液を補給用容器に投入できる。したがって、たとえば自動で任意量の酸化第一錫粉末および必要量の溶液を投入できる構成を採用することにより、めっき槽における電解量からめっき処理により消費された金属量を求め、必要な量の錫イオンをSn合金めっき液に供給することが可能となる。
本発明のSn合金めっき液への錫成分補給方法およびSn合金めっき装置によれば、金属成分補給時にSn合金めっき液に溶解しない不純物の混入を回避できるので、錫成分の補給に伴うめっき液の濁りや沈殿の発生を防止しながら、錫成分をSn合金めっき液中へ補給できる。
本発明に係るSn合金めっき液への錫成分補給方法を示す概略構成図である。 本発明に係るSn合金めっき装置の実施形態の概略構成を示す部分断面図である。 本発明に係るSn合金めっき装置における第一錫粉末の供給機構の一例を示す概略構成図である。
以下、本発明に係るSn合金めっき液への錫成分補給方法およびSn合金めっき装置について説明する。
本発明に係るSn合金めっき液への錫成分補給方法は、図1に示すように、酸化第一錫粉末(以下、「錫粉末」)10が溶解された補給用液11とSn合金めっき液(以下、「めっき液」)12とを、陽イオン交換膜21を介して接するように配置し、補給用液11中の錫イオンを、陽イオン交換膜21を通じてめっき液12中に移動させ、補給用液11中の不溶解物15を補給用液11中から回収する。ここで、Sn合金めっき液12とは、Snとそれ以外の少なくとも1つの金属で構成されためっき液(たとえばSnが98wt%、Agが2wt%のSn−Agめっき液)であって、このめっき液12を用いて行われる電解錫めっきによって錫成分が消費される。
より具体的には、補給用液11を、陽イオン交換膜21によって覆われた補給用容器20に保持させて、この補給用容器20をめっき液12中に浸漬して、補給用液11を超音波振動させる(図1参照)。超音波振動により、補給用容器20の内部における錫粉末10の補給用液11への溶解を促進するとともに、溶解により生じた錫イオンを、陽イオン交換膜21を通じてめっき液12中に拡散移動させる。陽イオン交換膜21は、たとえば株式会社アストム製ネオセプタCMXなど、耐酸性で陽イオン選択性があり、かつ電気抵抗が少ないものが好適である。
錫粉末10に酸化第二錫が含まれている場合、酸化第二錫は補給用液11に溶解されず、補給用容器20内で不溶解物15となって沈殿するが、陽イオン交換膜21によって覆われた補給用容器20からめっき液12中へは流出しない。つまり、補給用容器20からは、陽イオン交換膜21を通過した陽イオン(すなわち錫イオン)のみがめっき液12へ補給され、不溶解物15はめっき液12に混入することがない。そして、錫成分の補給が終了した後、補給用容器20をめっき液12から引き上げ、補給用容器20の内部に残存した酸化第二錫等の不溶解物15を回収することができる。
ここで、本発明のSn合金めっき液への錫成分補給方法に好適な酸化第一錫粉末10について説明する。この酸化第一錫粉末10は、平均粒径がD50値で10〜20μmの範囲であり、かつタップ密度が0.6〜1.2g/cm3の範囲であることが好ましい。また、比表面積は7〜10m2/gの範囲であることが好ましい。平均粒径およびタップ密度がこの範囲内の酸化第一錫粉末は、酸または酸性めっき液への溶解性が極めて高い、すなわち酸または酸性めっき液への易溶性があるからである。具体的には、この酸化第一錫粉末は、温度25℃のアルカンスルホン酸水溶液300mlに対して20gを添加して攪拌すると、5秒以内で溶解する。
なお、D50値で規定される平均粒径とは、粒子分布を測定したときに全粒子体積に対する累積粒子体積が50%となるときの粒径をいう。溶解性に優れる酸としては、酸性めっき液の成分であるメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1−プロパンスルホン酸等のアルカンスルホン酸が挙げられる。したがって、補給用液11には、これらの酸液が用いられる。
この酸化第一錫粉末10を製造する場合、まず、金属Sn粉末を酸に溶解して、酸性水溶液を調製する。この酸としてはたとえば塩酸が利用できる。次に、この酸性水溶液にアルカリ水溶液を添加し、攪拌して中和させ、水酸化第一錫のスラリーを調製する。このアルカリ水溶液としては、アンモニア水、重炭酸アンモニウム溶液またはこれらの混合液が例示される。この水酸化第一錫のスラリーを調製する中和工程は、窒素ガス雰囲気中で行う。この中和反応は、反応液の液温が30〜50℃で行われ、pHが6〜8の範囲で行うことが好ましい。
次いで、調製したスラリーを加熱保持して、水酸化第一錫を熟成し脱水させ、酸化第一錫のスラリーを得る。この脱水工程は、窒素ガス雰囲気中で行う。加熱保持温度は80〜100℃が好ましい。さらに、この酸化第一錫のスラリーを濾過し、得られた酸化第一錫沈殿を水洗した後、真空乾燥により乾燥する。真空乾燥の際の温度は40〜100℃が好ましい。
以上の工程を経ることにより、平均粒径がD50値で10〜20μm、比表面積が7〜10m2/g、タップ密度が0.6〜1.2g/cm3である、酸または酸性めっき液への溶解性が極めて高い酸化第一錫粉末が製造される。
次に、本発明の実施形態に係るSn合金めっき装置(以下、「めっき装置」)100について説明する。このめっき装置100では、予めレジストパターンが形成されたシリコンウェハを被めっき物31として、被めっき物31の片面に対して、Sn−Ag合金めっき液等を用いてSn合金電解めっきが行われる。
めっき装置100は、めっき液12を保持し、このめっき液12中に備えられた不溶性アノード電極(以下、「アノード電極」)30およびカソード電極(被めっき物)31による電解めっき処理が行われるめっき槽40と、このめっき槽40に供給されるめっき液12を貯留するタンク50と、陽イオン交換膜21およびこの陽イオン交換膜21を支持する枠体22を備える補給用容器20とを備える。補給用容器20は、錫粉末10が溶解された補給用液11を保持して、タンク50に貯留されためっき液12中に配置される。
めっき槽40は、めっき液12を保持する槽本体41と、この槽本体41の周りを囲む外槽42とを備えており、槽本体41と外槽42との間にめっき液回収部43が形成されている。めっき槽40にめっき液12を供給するめっき液供給装置60は、槽本体41の底部中心から上方に向けてめっき液12を噴出するノズル61と、ノズル61に対してタンク50からめっき液12を供給する供給管62と、この供給管62の途中に設けられたポンプ63とを備えている。
めっき槽40のめっき液回収部43には、タンク50に通じる回収管64が接続されている。めっき槽40とタンク50とは供給管62および回収管64によって相互に接続されており、槽本体41からオーバーフローしためっき液12は、めっき液回収部43および回収管64を通じて、タンク50へと環流する。すなわち、めっき液12は、供給管62および回収管64を通じて、めっき槽40とタンク50とを循環している。
タンク50はめっき液12を貯留し、このめっき液12中に錫成分を補給する補給用容器20が浸漬される。補給用容器20は、陽イオン交換膜21と、この陽イオン交換膜21を支持する枠体22とを備え、内部に酸化第一錫粉末10が溶解された補給用液11を保持している。枠体22は耐酸性材料のかご等により形成され、タンク50内のめっき液12および補給用容器20内の補給用液11に陽イオン交換膜21を接触させるように構成されている。補給用容器20には、補給用液11を超音波振動させる超音波振動子51が取り付けられている。
めっき槽40の外側には、架台32が設けられている。この架台32には、被めっき物31をめっき槽40の上部で支持する基板支持部33が取り付けられている。基板支持部33は、被めっき物31に接触して外部の電源34に接続させる支持部35と、被めっき物31を下方に押さえる錘36とを備え、めっき槽40の上部でオーバーフローするめっき液12に被めっき面を接触させるように被めっき物31を支持している。
めっき槽40の内部には、被めっき物31の下方に間隔をおいて不溶性アノード電極30が備えられている。このアノード電極30は、めっき液12に溶解しない材質からなり、たとえばメッシュ状に形成された導電体であって、めっき槽40内部の電極支持部37に水平に取り付けられている。電極支持部37は、めっき槽40の内周面に周方向に間隔をおいて複数個設けられている。
このように構成されためっき装置100において、被めっき物31およびアノード電極30に対して電源34から電流を供給しつつ、タンク50から供給されためっき液12を被めっき物31の被めっき面に向けて噴射して接触させることにより、被めっき物31の被めっき面にめっきが形成される。
めっき液12は、図2の矢印で示すようにノズル61から噴出して槽本体41の中央部で上昇し、被めっき物31の被めっき面の中央部に当たった後、被めっき面に沿って外方に広がり、槽本体41内で対流しながら、一部が槽本体41からめっき液回収部43へオーバーフローし、回収管64を通じてタンク50へと回収される。タンク50に貯留されためっき液12は、ポンプ63によって供給管62を通じてノズル61から槽本体41に供給される。
このようにして、めっき槽40内のめっき液12とタンク50内のめっき液12とが循環されながら、めっき槽40で被めっき物31に対するめっき処理が行われる。めっき処理によって錫成分濃度が低下するめっき液12は、タンク50内で錫成分を補給される。
タンク50のめっき液12に浸漬して配置された補給用容器20は、陽イオン交換膜21によって覆われた内部に、錫粉末10が酸または酸性めっき液に溶解されてなる補給用液11が充填されている。この補給用容器20が超音波振動子51によって超音波振動されることにより、補給用液11中の酸化第一錫粉末の溶解と、錫イオンのめっき液12への拡散が促進され、陽イオン交換膜21を通じて錫イオンがめっき液12中に補給される。このとき、補給用液11中の不溶解物15は、陽イオン交換膜21によって移動を妨げられ、めっき液12中に流出することはない。
そして、補給用容器20中の補給用液11からの錫イオン補給が終了したら、補給用容器20をタンク50のめっき液12中から引き上げ、内部に残った不溶解物15をめっき液12中に流出させずに回収することができる。
以上説明したように、このめっき装置100によれば、めっき液12から陽イオン交換膜21によって隔てられた状態で補給用液11が保持されるので、めっき液12に溶解しない酸化第二錫が錫粉末10に含まれている場合であっても、補給用液11中に残った不溶解物15がめっき液12中に混入するのを防止でき、補給用容器20に残留する不溶解物15を容易に回収できる。また、補給用液11に溶解させる錫粉末10の量を制御するだけで、めっき液12への錫の補給量を容易に管理することができる。
本発明のSn合金めっき装置において、任意量の錫成分を自動補給する機構を備えてもよい。たとえば図3に示すSn合金めっき装置200は、前記めっき装置100と同様にめっき槽40内でめっき処理が行われ、錫成分が補給されるタンク50とめっき槽40とをめっき液12が循環される構成であって、任意量の錫成分を自動補給するための供給機構70が備えられている。以下、このめっき装置200について説明するが、前記めっき装置100と同じ構成については同符号を付して説明を省略する。
このめっき装置200では、タンク50に対して着脱可能に備えられた補給用容器20に対して、配管74を介して供給機構70が接続されている。供給機構70は、めっき液12中に配置された状態の補給用容器20に対して錫を溶解可能な溶液13を供給する溶液供給部71、任意量の錫粉末10を供給する粉末供給部72を備える供給機構70、およびこの供給機構70を制御する制御装置73を備えている。
制御装置73は、電解過程において消費した金属量を電解量から求め、補給に必要な量の錫粉末10および溶液13を供給するように供給機構70を制御する。すなわち、このめっき装置200においては、錫粉末10と溶液13とをそれぞれ別の容器に保管しておき、制御装置73により配管74内の秤量室75にて必要量の酸化第一錫粉末10が秤量され、ここに必要量の溶液13が溶液供給部71から流されることにより、配管74を通じて錫粉末10および溶液13が補給用容器20に自動投入される。そして、不溶解物15が補給用容器20に溜まったら、補給用容器20をタンク50から取り出して不溶解物15を回収することができる。
以上説明したように、Sn合金めっき液への錫成分補給方法およびSn合金めっき装置によれば、金属成分補給時にSn合金めっき液に溶解しない不純物の混入を回避できるので、錫成分の補給に伴うめっき液の濁りや沈殿の発生を防止しながら、錫成分をSn合金めっき液中へ補給できる。
なお、本発明は前記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
10 酸化第一錫粉末
11 補給用液
12 Sn合金めっき液
13 溶液
15 不溶解物
20 補給用容器
21 陽イオン交換膜
22 枠体
30 不溶性アノード電極
31 カソード電極(被めっき物)
32 架台
33 基板支持部
34 電源
35 支持部
36 錘
37 電極支持部
40 めっき槽
41 槽本体
42 外槽
43 めっき液回収部
50 タンク
51 超音波振動子
60 液供給装置
61 ノズル
62 供給管
63 ポンプ
64 回収管
70 供給機構
71 溶液供給部
72 粉末供給部
73 制御装置
74 配管
75 秤量室
100,200 Sn合金めっき装置

Claims (6)

  1. 酸化第一錫粉末が溶解された補給用液とSn合金めっき液とを、陽イオン交換膜を介して接するように配置し、
    前記補給用液中の錫イオンを、前記陽イオン交換膜を通じて前記Sn合金めっき液中に移動させ、
    前記補給用液中の不溶解物を前記補給用液中から回収することを特徴とするSn合金めっき液への錫成分補給方法。
  2. 前記補給用液を、前記陽イオン交換膜によって覆われた補給用容器に保持させて、この補給用容器を前記Sn合金めっき液中に浸漬することにより、このSn合金めっき液中に錫イオンを移動させることを特徴とする請求項1に記載のSn合金めっき液への錫成分補給方法。
  3. 前記補給用液を超音波振動させることを特徴とする請求項1または2に記載のSn合金めっき液への錫成分補給方法。
  4. Sn合金めっき液を保持し、このSn合金めっき液中に備えられた不溶性アノード電極およびカソード電極による電解めっき処理が行われるめっき槽と、
    このめっき槽に供給される前記Sn合金めっき液を貯留するタンクと、
    陽イオン交換膜およびこの陽イオン交換膜を支持する枠体を備える補給用容器とを備え、
    前記補給用容器は、酸化第一錫粉末が溶解された補給用液を保持して、前記タンクに貯留された前記Sn合金めっき液中に配置されることを特徴とするSn合金めっき装置。
  5. 前記補給用容器に超音波振動子が備えられていることを特徴とする請求項4に記載のSn合金めっき装置。
  6. 前記タンクのSn合金めっき液中に配置された状態の前記補給用容器に対して、錫を溶解可能な溶液と、任意量の酸化第一錫粉末とを供給する供給機構をさらに備えることを特徴とする請求項4または5に記載のSn合金めっき装置。
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