JP2012026658A - 加湿器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】加湿器1では、本体10に側方からトレイ14が装着され、そのトレイ14のタンク受け14aに側方からタンク16が装着される。タンク受け14aには、タンク16を支持する支持部143が設けられている。ユーザーは、タンク16の装着時にタンク16の支持コーナー16aを支持部143に接触させ、支持部143近傍を回動中心としてタンク16を回動させながら本体10に近づけていく。タンク16の上半分には、本体10側に向って突出する第1突出部161が形成されているので、タンク16の重心が回動中心を通る鉛直平面よりも本体10寄りに移った時、タンク16の自重で本体10側へ近づいていく。
【選択図】図14
Description
本発明の第5観点に係る加湿器は、第1観点に係る加湿器であって、トレイと、ファンとをさらに備えている。トレイは、本体とともに加湿エレメントを覆う。ファンは、加湿エレメントの表面から裏面へ通過する空気流れを発生させる。また、トレイは、側板を有している。側板は、加湿エレメントの外周面とタンクとの間に位置する。また、側板は、湾曲部を有している。湾曲部は、少なくとも加湿エレメントの回転中心より高い位置で、加湿エレメントの円周面に沿って湾曲している。湾曲部は、タンクの突出部によって押される。
図1は、本発明の一実施形態に係る加湿器を斜め前方から視たときの該加湿器の斜視図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係る加湿器を斜め後方から視たときの該加湿器の斜視図である。図1及び図2において、加湿器1は、全体に丸みを帯びた本体10を備えている。加湿器1は加湿機能と空気清浄機能とを有し、ユーザーは、空気清浄機能だけを選択することができるが、加湿機能を選択したときは必ず空気清浄機能が伴う。
(2−1)本体10
本体10は、前面パネル110、ケーシング120、底プレート130、及び制御パネル140を含んでいる。前面パネル110は、ケーシング120の前方に工具など使用することなく着脱できるように保持されている。底プレート130はケーシング120の底にネジ止めされている。制御パネル140は、ケーシング120の天面に固定されている。制御パネル140には、加湿器1の運転及び停止を選択する電源スイッチ140aや、加湿機能の実行及び中止を選択する加湿スイッチ140bなどが搭載されており、各スイッチ操作による信号は、本体10内に内蔵されている制御部(図示せず)に伝送される。
図3は、図1に記載の加湿器から前面パネルを取り外したときの該加湿器の斜視図である。図3において、吸込口10aから吸い込まれた空気は、ケーシング120の前面に装着されているフィルタユニット11を通過する。
図5は、図2おける加湿器の側面ドアを開けたときの該加湿器の斜視図である。図5において、ケーシング120には、ケーシング120の側面の一部と背面の一部に跨る開口120aが形成されている。この開口120aからケーシング120の奥側に向って空間が形成されており、その空間にタンク16が収納されている。このタンク16は側面ドア13の内面側にネジ止めされているので、側面ドア13とタンク16とは一体の動きをする。
図6は、本体から前面パネル、ケーシング、フィルタユニットおよびタンクが外された状態の加湿器の斜視図である。また、図7は、加湿エレメントおよびトレイの組立体の正面図である。図6及び図7において、円板状の加湿エレメント12がトレイ14の上方に配置されている。
図8は、開口側から視たトレイの斜視図である。また、図9は、底面側から視たトレイの斜視図である。図8において、トレイ14は、タンク受け14a、水受け14b及び軸受け14cを有している。
タンク受け14aには、支持部143と押し込みピン144とが設けられている。支持部143は、給水弁(図11参照)を下方にして装着されてきたタンク16の所定のコーナーを支持する。押し込みピン144は、タンク16が自重で降下したときに給水弁にあたって、給水弁を押し開ける。
水受け14bには、加湿エレメント12を浸漬させるための水が溜められる。水受け14bはとタンク受け14aとは隔壁150で仕切られているが、その隔壁150には孔が設けられおり、タンク16からタンク受け14aに流れ出た水は、孔を通って水受け14bに流れ、水受け14bの所定水位まで水を満たす。
図8に示すように、水受け14bの互いに対峙する2つの側壁には、鉛直上方へ延びる一対の柱147が固定されており、その柱147の先端部に軸受け14cが設けられている。軸受け14cは、柱147の上端面から鉛直下方へU字状に窪んでおり、その入口にはC面148が形成されている。
図8及び図9に示すように、トレイ14には側板15が固定されている。側板15は、トレイ14のタンク受け14aと水受け14bとを隔てる隔壁150から上方に向って湾曲しながら延びている。
図11は、タンクの側面図である。図11において、タンク16の注水口164には給水弁167が取り付けられる。給水弁167の構造は、弁体をバネによって弁口に押し付ける一般的な構造であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
また、図10に示すように、支持台132には、トレイ14が配置されるだけでなく、トレイ14の下流側となる位置に送風装置18の下部が固定される。送風装置18は、シロッコファンであって、ファンロータ20とスクロール22とを含む。
(3−1)空気清浄動作
以上のように構成された加湿器について、以下その動作を説明する。本実施形態に係る加湿器1は、空気清浄機能と加湿機能とを有する。加湿器1は、制御パネル140の電源スイッチ140aがオンされることによって、送風装置18を稼動し吸込口10aから空気を吸い込む。吸い込まれた空気は、フィルタユニット11を通過する。
加湿器1の電源スイッチ140aがオンした状態で加湿スイッチ140bがオンされると、加湿エレメント12が回転する。加湿エレメント12が回転することによって、水汲み129がトレイ14の水を汲み上げて加湿エレメント12の最上点近傍で気化材125に散水するので、気化材125全域に水が行き渡る。
トレイ14のタンク受け14aにはタンク16が載っており、トレイ14が本体10から取り外される際には、先にタンク16が本体10から取り外されていることが前提となる。以下の内容は、タンク16が本体10から既に取り外されているという条件下で説明されている。
ユーザーは、トレイ14を本体10から引き出すことによって、加湿エレメント12及びトレイ14をメンテナンスすることができる。しかし、メンテナンス以外で、例えば、幼児などが容易にトレイ14を引き出してしまうことがないように、ロック機構が作用している。
図8及び図9に示すように、突出部141は、水受け14bの長手方向に沿って延びる中間部141a、及び中間部141aよりも奥側に位置する先端部141bの2部位を有している。中間部141aの後方は、切り欠き142が形成されている。
タンク16は、トレイ14のタンク受け14aに載って機能する部材であるので、タンク16の着脱操作については、本体10にトレイ14が差し込まれていることを前提条件として説明する。
図14は、図5に記載の加湿器の背面図である。図14において、ユーザーがタンク16を本体10から取り出すとき、側面ドア13を外側へ傾けるように開き、側面ドア13を斜め上方に引き出すだけでよい。タンク16と側面ドア13とはネジ止めされて一体品のように移動するので、側面ドア13とタンク16とが本体10から同時に離れる。
ユーザーは、タンク16を本体10に取り付けるとき、タンク16を図14に示すように、第1突出部161の先端が斜め上方に向き、且つ、給水弁167が斜め下方に向いた姿勢にして、タンク16の最下方のコーナー(以後、支持コーナー16aとよぶ)トレイ14の支持部143に載せる。
(6−1)
加湿器1では、本体10に側方からトレイ14が装着され、そのトレイ14のタンク受け14aに側方からタンク16が装着される。タンク受け14aには、タンク16を支持する支持部143が設けられている。ユーザーは、タンク16の装着時にタンク16の支持コーナー16aを支持部143に接触させ、支持部143近傍を回動中心としてタンク16を回動させながら本体10に近づけていく。タンク16の上半分には、本体10側に向って突出する第1突出部161が形成されているので、タンク16の重心が回動中心を通る鉛直平面よりも本体10寄りに移った時、タンク16の自重で本体10側へ近づいていく。それゆえ、ユーザーのタンク装着時の負荷が軽減される。
加湿器1では、タンク16に凹部163が形成されており、凹部163より上側に第1突出部161が位置するので、タンク16は第1突出部161の方向に倒れようとする傾向がさらに強まり、ユーザーの押し込む力がさらに小さくてすむ。
加湿器1では、タンク16の凹部163より下側に、本体10側に向って突出する第2突出部162が形成されており、加湿エレメント12のタンク16側の外周面が、タンク16の第1突出部161と第2突出部162とで挟まれる構造となる。その結果、加湿エレメント12の外周面とその外周面に対峙するタンク16との間の空間が小さくなり、真直ぐなタンクを使用する従来品に比べて無駄な空間が減る。
加湿器1では、送風装置18のスクロール22は、吹出口10bの手前で内側にくぼむ括れ部22aを有している。タンク16の第1突出部161は、括れ部22aに向って突出しているので、第1突出部161のための新たな空間を設ける必要がなく、空間が有効に利用される。
上記実施形態では、フィルタユニット11のフィルタケーシング112、及び送風装置18のスクロール22に、側板15と部分的に重なるための重なり代が設けられていることによって、空気を進入させ難くする効果を奏している。ここでは、その効果をさらに高めた変形例について説明する。
図16は、第1変形例に係る加湿器の側板及びタンクの断面図である。なお、基本的構成は上記実施形態と同様であるので、同様の部材には同様の符号を付して説明を省略する。図16において、側板15は、加湿エレメント12の外周面とタンク16との間に位置し、加湿エレメント12の円周面に沿って湾曲する上側湾曲部151および下側湾曲部152を有している。タンク16の第1突出部161は、上側湾曲部151の上部に載りかかっており、側板15は第1突出部161に押されている。その結果、側板15とフィルタケーシング112、及びスクロール22との重なり代(例えば、図10の22b)における隙間が狭くなり、バイパス空気(加湿エレメント12を通らずに送風装置18に吸い込まれる空気)が減少する。
図17は、第2変形例に係る加湿器の側板及びタンクの断面図である。なお、基本的構成は上記実施形態と同様であるので、同様の部材には同様の符号を付して説明を省略する。図17において、上側湾曲部151と第1突出部161との間に弾性部材24が設けられている。このため、上側湾曲部151と第1突出部161との間に隙間があっても、弾性部材24がその隙間を埋めるので、第1突出部161の押し力が上側湾曲部151に確実に伝わる。
10 本体
12 加湿エレメント(加湿ユニット)
14 トレイ
15 側板
16 タンク
18 送風装置(ファン)
20 ファンロータ
22 スクロール(ケーシング)
22a 括れ部
24 弾性部材
143 支持部
161 突出部
162 第2突出部
163 凹部
Claims (6)
- 本体(10)と、
前記本体(10)に収納される加湿手段(12)と、
前記本体(10)の側方から前記本体(10)に装着され、前記加湿手段(12)に水を供給するタンク(16)と、
を備え、
前記本体(10)には、前記タンク(16)の装着時に前記タンク(16)の所定位置に接触して前記タンク(16)を支持する支持部(143)が設けられ、
前記タンク(16)は、上半分の部分に下半分のどの部分よりも前記本体(10)側に向って突出する突出部(161)が形成され、前記支持部(143)近傍を中心に回動することによって前記本体(10)に装着される、
加湿器。 - 前記加湿手段(12)は、前記タンク(16)に外周面が対峙する円板状の加湿エレメント(12)を含み、
前記タンク(16)のうち前記加湿エレメント(12)の中心の高さ位置と対応する部分に、前記中心から離れる方向に窪む凹部(163)が形成され、
前記突出部(161)は、前記凹部(163)より上側に位置する、
請求項1に記載の加湿器。 - 前記タンク(16)の前記凹部(163)より下側に、前記本体(10)側に向って突出する第2突出部(162)が形成されている、
請求項2に記載の加湿器。 - 前記加湿エレメント(12)の表面から裏面へ通過する空気流れを発生させるファン(18)をさらに備え、
前記ファン(18)は、
前記加湿エレメント(12)の下流側に位置するファンロータ(20)と、
前記ファンロータ(20)を囲み、前記ファンロータ(20)から遠心方向に吹き出される空気を前記ファンロータ(20)の上方の吹出口に導くケーシング(22)と、
を含み、
前記ケーシング(22)は、前記吹出口の手前で内側にくぼむ括れ部(22a)を有し、
前記タンク(16)の前記突出部(161)は、前記括れ部(22a)に向って突出する、
請求項1に記載の加湿器。 - 前記本体(10)とともに前記加湿エレメント(12)を覆うトレイ(14)と、
前記加湿エレメント(12)の表面から裏面へ通過する空気流れを発生させるファン(18)と、
をさらに備え、
前記トレイ(14)は、前記加湿エレメント(12)の外周面と前記タンク(16)との間に位置する側板(15)を有し、
前記側板(15)は、少なくとも前記加湿エレメント(12)の回転中心より高い位置に、前記加湿エレメント(12)の円周面に沿って湾曲する湾曲部(151)を有し、
前記湾曲部(151)を前記タンク(16)の前記突出部(161)が押す、
請求項1に記載の加湿器。 - 前記湾曲部(151)と前記突出部(161)との間に弾性部材(24)が設けられる、
請求項5に記載の加湿器。
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