JP2012025023A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクが付着して汚れた用紙搬送ローラを、機械的構成の追加を必要としないで良好にクリーニングできる印刷装置を得る。
【解決手段】用紙Pの一表面に印刷する第1の印刷手段3と、用紙Pの一表面または他表面に印刷する第2の印刷手段5と、第2の印刷手段5に用紙Pを搬送する搬送手段とを備え、搬送手段が搬送ローラ82、83を含んでいる印刷装置1において、搬送ローラ82、83を駆動する駆動源M1、M2の動作を制御する制御手段を設ける。そしてこの制御手段を、通常印刷を行うための第1搬送制御、および前記搬送ローラ82、83のクリーニング専用とされた第2搬送制御のいずれかを選択して駆動源M1、M2の動作を制御可能に形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は印刷装置、特に詳細には両面印刷装置のように、印刷用紙に一度印刷した後、その用紙に再度印刷するように構成された印刷装置に関するものである。
近年、環境問題の観点等から印刷に用いる用紙の使用量を減らすことが望まれており、そのために、用紙の表面および裏面に印刷を行う両面印刷が盛んに行われている。両面印刷を行う両面印刷装置としては、例えば孔版印刷を行う両面孔版印刷装置が提案されており、この装置の一例として、穿孔製版された孔版原紙を外周面に巻装した円筒状の第1ドラムと第2ドラムを隣接して配設し、第1ドラムで用紙の表面に印刷を行い、表面が印刷された用紙を第2ドラムに搬送して該第2ドラムで用紙の裏面に印刷を行う装置が知られている。
上記構成を有する両面印刷装置においては、第1ドラムと第2ドラムとの間に、第1ドラムで表面に印刷がなされた用紙を第2ドラムに向けて搬送する搬送手段が設けられることになる。この種の搬送装置は多くの場合、用紙を挟む1対のニップローラからなる搬送ローラを含んで構成されており、特許文献1にはこの種の搬送ローラを備えた両面印刷装置の一例が示されている。
ところで、上に述べたような両面印刷装置においては、第1ドラムにより一表面に印刷がなされた用紙を搬送手段によって第2ドラムに向けて搬送する際に、乾き切っていないインクが搬送ローラに付着することがある。このように搬送ローラに付着したインクは、それ以降該搬送ローラが用紙搬送する際に、用紙に移って用紙を汚すこともある。この問題は両面印刷装置に限らず、その他の例えば多色印刷装置等、一つの印刷手段で印刷がなされた後の用紙を、搬送手段によって別の印刷装置まで搬送するように構成された印刷装置において同様に発生し得るものである。
そのようにインクで汚れた搬送ローラをクリーニングするために、従来、例えば特許文献2に示されるように、搬送ローラにクリーニングローラを押し付けてインク汚れを取る方法が知られている。また、例えば特許文献3に示されるように、専用のクリーニング用紙(クリーニングシート)を印刷時と同様に用紙搬送系に通紙させて、搬送ローラのインク汚れをこのクリーニング用紙に移し取るという方法も知られている。
特開2009−012216号公報 特開2004−338234号公報 特開2005−186566号公報
しかし、上記クリーニングローラを設置する場合は機械的構成が追加されることから、印刷装置のコストアップや、装置体積の増大を招くことになる。一方、専用のクリーニング用紙を通紙させる場合は、十分なクリーニング効果が得られないという問題が認められる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、インクが付着して汚れた用紙搬送ローラを、機械的構成の追加を必要としないで良好にクリーニングすることができる印刷装置を提供することを目的とする。
本発明による印刷装置は、基本的には用紙を通紙させて用紙搬送ローラをクリーニング可能としたものであるが、クリーニング時には搬送ローラの駆動を通常印刷時とは異なる状態に制御することにより、良好なクリーニング効果が得られるようにしたものである。
すなわち本発明による印刷装置は、より詳しくは、
用紙の一表面に印刷する第1の印刷手段と、
前記用紙の一表面または他表面に印刷する第2の印刷手段と、
1対のニップローラからなる搬送ローラおよびその駆動源を含んで構成され、前記一表面に印刷がなされた用紙を前記第2の印刷手段に搬送する搬送手段と、
前記駆動源の動作を制御する制御手段とを備えてなる印刷装置において、
前記制御手段が、通常印刷を行うための第1搬送制御、および前記搬送ローラのクリーニング専用とされた第2搬送制御のいずれかを選択して前記駆動源の動作を制御可能とされていることを特徴とするものである。
なお本発明の印刷装置においてより望ましくは、上記搬送手段が、1対のニップローラからなる第1の搬送ローラ、この第1の搬送ローラに対して用紙搬送方向下流側に配置された1対のニップローラからなる第2の搬送ローラ、前記第1の搬送ローラを駆動する第1の駆動源、および前記第2の搬送ローラを駆動する第2の駆動源を含んで構成された上で、
前記第2搬送制御が、第2の搬送ローラが用紙移動を阻止しているときに第1の駆動源を加速させる制御とされる。
また、本発明の印刷装置においてより望ましくは、
前記搬送手段が、1対のニップローラからなる第1の搬送ローラ、この第1の搬送ローラに対して用紙搬送方向下流側に配置された1対のニップローラからなる第2の搬送ローラ、前記第1の搬送ローラを駆動する第1の駆動源、および前記第2の搬送ローラを駆動する第2の駆動源を含んで構成された上で、
前記第2搬送制御が、第1の搬送ローラが用紙をニップしているときに第2の駆動源を加速させる制御とされる。
また、本発明の印刷装置においてより望ましくは、第2搬送制御が第1搬送制御と比べて、前記駆動源の加速度をより大きく設定したものとされる。
さらに、本発明の印刷装置においてより望ましくは、前記第2搬送制御が、ユーザが決定できる任意タイミング、および印刷枚数が所定数に達した定期タイミングで実行可能とされ、それら両タイミングのいずれかがユーザによって選択され得るように前記制御手段が構成される。
本発明の印刷装置によれば、搬送ローラの駆動源の動作を制御する制御手段が、通常印刷を行うための第1搬送制御、および前記搬送ローラのクリーニング専用とされた第2搬送制御のいずれかを選択して駆動源の動作を制御可能とされているので、第2搬送制御を、搬送ローラのクリーニングに適したものに設定することにより、用紙を通紙させるだけで良好なクリーニング効果を得ることができる。そして本発明の印刷装置においては、このように用紙の通紙だけで搬送ローラを良好にクリーニング可能であるから、前述したクリーニングローラ等の機械的構成を追加する必要がなく、よって装置のコストアップや装置体積の増大を招くこともない。
なお本発明の印刷装置において特に、上記搬送手段が、1対のニップローラからなる第1の搬送ローラ、この第1の搬送ローラに対して用紙搬送方向下流側に配置された1対のニップローラからなる第2の搬送ローラ、前記第1の搬送ローラを駆動する第1の駆動源、および前記第2の搬送ローラを駆動する第2の駆動源を含んで構成された上で、
前記第2搬送制御が、第2の搬送ローラが用紙移動を阻止しているときに第1の駆動源を加速させる制御とされた場合は、第1の搬送ローラと用紙との間ですべりを発生させ、それにより、該第1の搬送ローラに付着しているインクを良好に用紙に移すことが可能になる。
また、本発明の印刷装置において特に、上記搬送手段が、1対のニップローラからなる第1の搬送ローラ、この第1の搬送ローラに対して用紙搬送方向下流側に配置された1対のニップローラからなる第2の搬送ローラ、前記第1の搬送ローラを駆動する第1の駆動源、および前記第2の搬送ローラを駆動する第2の駆動源を含んで構成された上で、
前記第2搬送制御が、第1の搬送ローラが用紙をニップしているときに第2の駆動源を加速させる制御とされた場合は、第2の搬送ローラと用紙との間ですべりを発生させ、それにより、該第2の搬送ローラに付着しているインクを良好に用紙に移すことが可能になる。
他方、本発明の印刷装置において特に、第2搬送制御が第1搬送制御と比べて、前記駆動源の加速度をより大きく設定したものとされた場合は、上記すべり等の程度をより大きくして、より良好なクリーニング効果を得ることができる。
また、本発明の印刷装置において特に、前記第2搬送制御が、ユーザが決定できる任意タイミング、および印刷枚数が所定数に達した定期タイミングで実行可能とされ、それら両タイミングのいずれかがユーザによって選択され得るように前記制御手段が構成された場合は、搬送ローラのクリーニングを定期タイミングで実行させてクリーニングのし忘れを防止したり、あるいは、搬送ローラのインク汚れが著しい場合はクリーニングを任意タイミングで行ったりすることができるので、様々な状況下で発生する搬送ローラのインク汚れに弾力的に対処可能となる。
本発明の一実施形態による印刷装置の概略構成を示す側面図 上記印刷装置の要部を示す一部破断側面図 上記印刷装置の搬送ローラクリーニングに関わる電気的構成を示すブロック図 上記印刷装置における搬送ローラクリーニング時の、搬送ローラ駆動制御処理の流れを示すフローチャート 上記搬送ローラクリーニングの処理の流れを示すフローチャート 上記印刷装置における用紙搬送状態を、時間を追って示す概略図
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態による両面孔版印刷装置1の概略構成図であり、図2はその要部を拡大して示す側面図である。この両面孔版印刷装置1は図1に示されるように、装置ハウジング10と、この装置ハウジング10の一側面つまり同図中の左側面に設けられて、印刷媒体である複数枚の用紙Pを積載保持する給紙台2と、この給紙台2から給紙される用紙Pの一表面に印刷する第1の孔版印刷部(第1の印刷手段)3と、一表面に印刷がなされた用紙Pを複数枚一時的に貯留する貯留部4と、この貯留部4に貯留されていた用紙Pの他表面に印刷する第2の孔版印刷部(第2の印刷手段)5と、装置ハウジング10の他側面つまり同図中の右側面に設けられて、両面すなわち一表面および他表面に印刷がなされた用紙Pを積載保持する排紙台6とを備えている。
またこの両面孔版印刷装置1は、給紙台2から第1の孔版印刷部3に用紙Pを給紙する給紙部7と、第1の孔版印刷部3から貯留部4の内部へ用紙Pを搬送する第1中間搬送部8Aと、貯留部4の内部から第2の孔版印刷部5まで用紙Pを搬送する第2中間搬送部8Bと、第2の孔版印刷部5から排紙台6まで用紙Pを搬送する排紙部9とを備えている。
給紙部7は、給紙台2に積載された用紙Pの上方に位置するように配設されたピックアップローラ71と、このピックアップローラ71によってピックアップされた用紙Pを所定のタイミングで第1の孔版印刷部3に給紙するタイミングローラ72とで概略構成されている。タイミングローラ72は1対のニップローラから構成されており、このタイミングローラ72が停止すると第1の孔版印刷部3への用紙給紙が止められる。
第1の中間搬送部8Aは、第1の孔版印刷部3によって一表面(図1、2中の上表面)に印刷がなされた用紙Pを円弧状の軌跡に沿って反転させて該一表面を下側に向けさせる反転装置73と、この反転装置73によって反転された用紙Pを貯留部4の内部に搬入する搬入装置74とで概略構成されている。なおこの第1の中間搬送部8Aは、後述する第2中間搬送部8Bおよび貯留部4とともに用紙反転ユニットを構成している。
第2中間搬送部8Bは、貯留部4の内部に納められている用紙Pを搬出する搬出装置81と、この搬出装置81によって搬出された用紙Pをピックアップするピックアップローラ82と、このピックアップローラ82によってピックアップされた用紙Pを順次所定のタイミングで第2の孔版印刷部5に搬送するタイミングローラ83とで概略構成されている。上記ピックアップローラ82およびタイミングローラ83は各々、モータM1、M2によって駆動される1対のニップローラから構成されている。
ピックアップローラ82の用紙搬送方向やや下流側には、搬送される用紙Pの先端を検出する第1センサS1が配設され、またタイミングローラ83の用紙搬送方向やや下流側には、同じく搬送される用紙Pの先端を検出する第2センサS2が配設されている。
一方排紙部9は、第2の孔版印刷部5によって他表面が印刷されて両面印刷が完了した用紙Pを、排紙台6に向けて搬出する排出装置84から構成されている。
上記搬入装置74、搬出装置81および排出装置84は、それぞれ所定間隔を空けて配置された1対のプーリ74a、81a、84aと、それら1対のプーリ74a、81a、84aの外周に掛け渡されて各々プーリ74a、81a、84aの回転に伴って移動する環状の搬送ベルト74b、81b、84bと、吸引用のファン74c、81c、84cとを備えている。
これらの搬入装置74、搬出装置81および排出装置84は、同様の基本構成を有するものであるので、以下搬出装置81を例に取って詳細を説明する。搬送ベルト81bは表面に複数の孔が設けられたものであり、該搬送ベルト81bは用紙P側を向く張架部分を外部に露出させて、図示外の密閉ケース内に配設されている。両面孔版印刷装置1が稼働されている間、ファン81cは搬送ベルト81bと共に駆動されて上記密閉ケース内の空気を吸引し、ひいては搬送ベルト81bの上記孔から空気を吸引して、この搬送ベルト81bの搬送面に吸引力を発生させる。
上述のように構成された各装置74、81、84は、図示しないモータによってプーリ74a、81a、84aを回転させて搬送ベルト74b、81b、84bを移動させると共に、ファン74c、81c、84cを回転させて前述の吸引力を発生させることにより、用紙Pを吸引保持しながら搬送する。
なお搬入装置74は、1対のプーリ74aの外周に掛け渡された搬送ベルト74bおよびファン74cを並列に複数備えて、これらで一枚の用紙Pを吸引保持して搬送するようにしてもよい。その点は、搬出装置81および排出装置84も同様である。
反転装置73は図2に明示されるように、円弧状の軌跡に沿って配設された4つのプーリ73aと、これら4つのプーリ73aの外周に掛け渡され該プーリ73aの回転に伴って移動する環状の搬送ベルト73bと、吸引用のファン73cとを備えて、上記装置74、81、84と略同様に作動するものとされている。
他方、第1の孔版印刷部3は、第1ドラム31と第1プレスローラ32とから構成されている。また図2に示されるように第1ドラム31の用紙搬送方向下流側には、用紙Pを第1ドラム31から剥ぎ取る剥取爪33が設けられている。第1ドラム31は内部に図示しないインクカートリッジを有しており、また該第1ドラム31の外周面には孔版原紙(図示せず)が巻装される。この孔版原紙は、図示外の製版部において、入力された画像データに基づいて感熱穿孔して製版されたものである。そして第1ドラム31の回転に同期駆動するタイミングローラ72により、第1ドラム31とプレスローラ32との間に用紙Pが送り込まれ、その一表面がプレスローラ32によって上記孔版原紙に押し付けられることにより、該一表面に孔版印刷がなされる。
第2の孔版印刷部5は、上記第1の孔版印刷部3と同様に、第2ドラム51と第2プレスローラ52とから構成されている。また第2ドラム51の用紙搬送方向下流側には、第2ドラム51から用紙Pを剥ぎ取る剥取爪53が設けられている。第2ドラム51は内部に図示しないインクカートリッジを有しており、また該第2ドラム51の外周面には孔版原紙が巻装される。この孔版原紙も、上記と同様に画像データに基づいて感熱穿孔して製版されたものである。そして第2ドラム51の回転に同期駆動するタイミングローラ83により、第2ドラム51と第2プレスローラ52との間に用紙Pが送り込まれ、その他表面がプレスローラ52によって上記孔版原紙に押し付けられることにより、該他表面に孔版印刷がなされる。
貯留部4は、第1の孔版印刷部3によって一表面に印刷がなされた用紙Pを、第2の孔版印刷部5に送る前に複数枚一時的に貯留するものであり、この複数枚の用紙Pを重ねた状態で函状のケース40内に保持する。
次に、以上のように構成された本実施形態の両面孔版印刷装置1の動作について説明する。なお各動作は、装置ハウジング10に設けられた制御部90(後述する図3参照)からの指示に基づいて行われる。
両面孔版印刷を行う際には、まずピックアップローラ71が、給紙台2に積載された用紙Pを予め設定された所定時間間隔で順次ピックアップし、タイミングローラ72へ送り込む。タイミングローラ72は用紙Pを第1の孔版印刷部3に搬送する。第1の孔版印刷部3は、搬送された用紙Pの一表面に、前述のようにして画像を印刷する。
次に反転装置73が、印刷された一表面が上側を向いた状態になっている用紙Pを、他表面を吸引しながら円弧状の軌跡に沿って送ることにより、一表面が下側を向くように反転させつつ貯留部4内に向けて搬送する。こうして順次搬送される用紙Pを、搬入装置74が上面つまり他表面を吸引保持しながら、貯留部4内に搬入する。
貯留部4に用紙Pが一時貯留された後、搬出装置81がその用紙Pを貯留部4から搬出する。こうして搬出された用紙Pをピックアップローラ82が順次ピックアップし、該ローラ82と用紙長さ未満の距離を置いて下流側に配設されているタイミングローラ83へ搬送する。タイミングローラ83は、順次所定のタイミングで用紙Pを搬送して第2の孔版印刷部5に送り込む。
第2の孔版印刷部5は、搬送された用紙Pの上側の面すなわち他表面に、前述の通りにして画像を印刷する。続いて排出装置84が、印刷された他表面が上側を向いている用紙Pを、その一表面を吸引保持しながら排紙台6に搬送する。以上の通りにして排紙台6には、両面印刷が完了した用紙Pが順次積載される。
以上述べた通りの基本構成を有する両面孔版印刷装置においては、片面印刷が終了した用紙Pに付いていた未乾燥のインクがピックアップローラ82やタイミングローラ83に付着し、それが用紙Pに転写されて汚れとなることがある。
以下、このような不具合を防止するための構成について説明する。前記第2中間搬送部8Bは第1中間搬送部8Aとともに、本発明における搬送手段を構成している。そして第2中間搬送部8Bに含まれるピックアップローラ82およびタイミングローラ83は、前者が本発明における第1の搬送ローラ、後者が本発明における第2の搬送ローラを構成している。そこで以下の説明においては、それらを各々第1の搬送ローラ82、第2の搬送ローラ83と称することにする。
図3は、上記第1の搬送ローラ82および第2の搬送ローラ83の動作を、つまりはそれらを駆動する第1、第2の駆動源であるモータM1、M2の動作を制御する構成を示している。すなわち、両面孔版印刷装置1には上記モータM1、M2の動作を制御する制御部90が設けられ、該制御部90には前述した第1センサS1、第2センサS2の用紙検出信号が入力されるようになっている。またこの制御部90には、印刷枚数を計数する枚数カウンタ91、および操作パネル92が接続されるとともに、上記モータM1、M2を各々駆動する第1、第2モータドライバ93、94が接続されている。なお制御部90は、上記モータM1、M2以外の用紙搬送に関わるモータ等の動作も制御するものであるが、それらについての説明は省略する。
制御部90は、モータM1、M2を、通常印刷を行うための第1搬送制御、および搬送ローラ82、83のクリーニング専用とされた第2搬送制御のいずれかによって制御するものとされている。それら第1搬送制御および第2搬送制御のいずれを選択するかは、操作パネル92から入力されるユーザの指示によって決定される。そのような指示は、例えば操作パネル92に設けられた「通常印刷」等のボタンを押すことによって第1搬送制御を指示し、上記ボタンと排他的に操作される「ローラクリーニング」等のボタンを押すことによって第2搬送制御を指示する、というようになされる。また、ユーザは第2搬送制御を指示する際に、図1に示した給紙台2に、汚れても構わない用紙Pを載置する。その用紙Pは、通常印刷に使われるものであってもよいし、あるいは特にインク吸収性が高いクリーニング専用の用紙であってもよいが、良好なクリーニング効果を得るためには後者の用紙を用いるのが望ましい。さらに、このクリーニングに使う用紙として、一度印刷がなされた使用済みの用紙を用いるのも好ましい。
上記の第1搬送制御は、先に説明したように第1の孔版印刷部3および第2の孔版印刷部5を用いて用紙Pに両面印刷を行う際のモータM1、M2の制御であり、それについての説明は省略する。
以下、上記の第2搬送制御について、図4〜6を参照して詳しく説明する。図4は第2搬送制御を行う際の制御部90による処理の流れを示すものであり、図5はその処理の中の特にクリーニング処理(図4のステップS13)を詳しく示すものである。また図6は、この第2搬送制御がなされているときの用紙搬送状態を概略的に示すものである。
まず、図4の処理について説明する。処理が開始すると制御部90は先ず、給紙台2に載置された用紙Pを、給紙部7、第1中間搬送部8Aおよび第2中間搬送部8Bを通常印刷時と同様に動作させることによって、第2の搬送ローラ83に向けて搬送させる(図4のステップS10:以下同様)。制御部90は次に、用紙Pの前端が第2の搬送ローラ83に到達したか否かを判定する(ステップS11)。この判定は、例えば前述した第1センサS1の出力に基づいてなされる。すなわち、第1センサS1が用紙Pの前端を検出した後、両搬送ローラ82および83が所定量回転したところで、用紙Pの前端が第2の搬送ローラ83に到達したと判定される。この判定は、到達が確認されるまで繰り返しなされる。用紙Pの前端が第2の搬送ローラ83に到達したと判定されると、そこで両搬送ローラ82および83が停止される(ステップS12)。
なお第1の搬送ローラ82の駆動は、制御部90から第1モータドライバ93に駆動指示信号が入力され、それに基づいて第1モータドライバ93がモータM1に駆動電流を供給することによってなされる。また第2の搬送ローラ83の駆動も、制御部90から第2モータドライバ94に駆動指示信号が入力され、それに基づいて第2モータドライバ94がモータM2に駆動電流を供給することによってなされる。しかし以下では、特に必要な場合を除いて、モータドライバ93、94やモータM1、M2の動作については詳細説明を省略し、上述したように制御部90が搬送ローラ82、83を駆動させ、あるいは停止させる、というように説明する。
両搬送ローラ82および83が上記のように停止すると、次に後述のようにして両搬送ローラ82および83のクリーニング処理がなされ(ステップS13)、次いで、両搬送ローラ82、83および排出装置84を動作させることにより用紙Pが排紙台6に排出され(ステップS14)、そこで一連の処理が終了する。
以下、クリーニング処理の詳細について図5を参照して説明する。上述のように両搬送ローラ82および83が停止した状態を図6(1)に示す。この状態になると図5のクリーニング処理が開始し、制御部90は第2の搬送ローラ83を停止させたまま、第1の搬送ローラ82を急加速状態で駆動させ、用紙搬送を開始させる(ステップS20)。このときの状態を図6(2)に示す。こうすることにより、第2の搬送ローラ83に当接して移動が阻止されている用紙Pと第1の搬送ローラ82との間ですべりが発生するので、もしその第1の搬送ローラ82の周面にインクが付着していればそれが用紙Pに移り、該周面がクリーニングされる。
制御部90は次に、第1の搬送ローラ82が用紙Pを、予め指定された距離搬送したか否かを判定する(ステップS21)。この判定は、例えば第1の搬送ローラ82に組み合わされたエンコーダの出力等に基づいてなされる。この判定処理は、指定距離の搬送が確認されるまで繰り返しなされる。用紙Pが第1の搬送ローラ82のみによって指定距離搬送されると、図6(3)に示すように、用紙Pの前端部にたるみが形成される。この状態になると、制御部90が第1の搬送ローラ82を停止させる(ステップS22)。
次に制御部90は、第1の搬送ローラ82を停止させたまま、第2の搬送ローラ83を急加速状態で駆動させ、用紙搬送を再度開始させる(ステップS23)。このときの状態を図6(4)に示す。このまま搬送が続けられると、図6(5)に示すように用紙Pのたるみが徐々に解消され、ついには図6(6)に示すように上記たるみが全く無い状態になる。このたるみが無くなるとき、第1の搬送ローラ82にニップされている用紙Pにバックテンションが掛かって、該用紙Pと第2の搬送ローラ83との間ですべりが発生するので、もしその第2の搬送ローラ83の周面にインクが付着していればそれが用紙Pに転写され、その周面がクリーニングされる。
制御部90は次に、第2の搬送ローラ83が用紙Pを、予め指定された距離搬送したか否かを判定する(ステップS24)。この判定は、例えば第2の搬送ローラ83に組み合わされたエンコーダの出力等に基づいてなされる。この判定処理は、指定距離の搬送が確認されるまで繰り返しなされる。用紙Pが第2の搬送ローラ83によって指定距離搬送されたと判定されると、そこで第2の搬送ローラ83が停止される(ステップS25)。
制御部90は次に、第1センサS1の用紙検出信号がOFFになったか否か、つまり用紙Pの後端が第1センサS1の設置部分を通過し切ったか否かを判定する(ステップS26)。なおこの判定は、第1の搬送ローラ82あるいは第2の搬送ローラ83による用紙搬送が所定回数に到達したか否かを判定することに代えられてもよい。いずれにしても、その判定結果がYESであった場合は十分なクリーニングがなされたと考えられるので、そこで一連の処理が終了する。この判定結果がNOであった場合、処理の流れはステップS20に戻されて、十分なクリーニングがなされるまで以上の処理が繰り返される。
なお、上記のクリーニング処理は、図3に示した枚数カウンタ91から制御部90に入力される印刷枚数が所定数に達した定期タイミングで行うようにして、クリーニングを促す表示を操作パネル92に表示させるのが好ましい。あるいはこのクリーニング処理は、ユーザが決定できる任意タイミングで行うようにしても構わない。そのいずれのタイミングでクリーニング処理がなされるにしても、制御部90は、クリーニング処理時に前記第2搬送制御を実行するように構成される。また、上記2種のタイミングのいずれかでクリーニングを実行可能とする場合は、それら両タイミングのいずれか一方をユーザが選択できるように制御部90を構成しておくのが望ましい。
以上、両面孔版印刷装置1に適用された実施形態について説明したが、本発明はそれに限らず、第1の印刷手段と第2の印刷手段とを備えるとともに、用紙を第1の印刷手段から第2の印刷手段に搬送する搬送手段を備えてなるその他の印刷装置、例えば用紙反転ユニットは持たない多色印刷装置等に対しても適用可能であり、その場合も前述と同様の効果を奏するものである。すなわち、そのような構成を有する印刷装置においても、第1の印刷手段で印刷がなされた用紙から、搬送手段を構成している搬送ローラに未乾燥のインクが移ることが有り得るので、本発明を適用すれば、そのようにインクで汚れた搬送ローラを効果的にクリーニングすることができる。
また、本発明を両面孔版印刷装置に適用する場合も、印刷装置は上記実施形態の装置に限られるものではなく、例えば装置ハウジング10の上側に、原稿の画像を読み取るスキャナ部や、スキャナ部で読み取った原稿画像の画像データに基づいて生成された孔版画像データに基づいて孔版原紙を穿孔して製版を行う製版部等を備えた構成としてもよい。
1 両面孔版印刷装置
2 給紙台
3 第1の孔版印刷部(第1の印刷手段)
4 貯留部
5 第2の孔版印刷部(第2の印刷手段)
6 排紙台
7 給紙部
8A 第1中間搬送部
8B 第2中間搬送部
9 排紙部
10 装置ハウジング
73 反転装置
74 搬入装置
81 搬出装置
82 ピックアップローラ(第1の搬送ローラ)
83 タイミングローラ(第2の搬送ローラ)
84 排出装置
90 制御部
91 枚数カウンタ
92 操作パネル
93 第1モータドライバ
94 第2モータドライバ
M1、M2 モータ
P 用紙
S1 第1センサ
S2 第2センサ

Claims (5)

  1. 用紙の一表面に印刷する第1の印刷手段と、
    前記用紙の一表面または他表面に印刷する第2の印刷手段と、
    1対のニップローラからなる搬送ローラおよびその駆動源を含んで構成され、前記一表面に印刷がなされた用紙を前記第2の印刷手段に搬送する搬送手段と、
    前記駆動源の動作を制御する制御手段とを備えてなる印刷装置において、
    前記制御手段が、通常印刷を行うための第1搬送制御、および前記搬送ローラのクリーニング専用とされた第2搬送制御のいずれかを選択して前記駆動源の動作を制御可能とされていることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記搬送手段が、1対のニップローラからなる第1の搬送ローラ、この第1の搬送ローラに対して用紙搬送方向下流側に配置された1対のニップローラからなる第2の搬送ローラ、前記第1の搬送ローラを駆動する第1の駆動源、および前記第2の搬送ローラを駆動する第2の駆動源を含んで構成されており、
    前記第2搬送制御が、第2の搬送ローラが用紙移動を阻止しているときに第1の駆動源を加速させる制御であることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記搬送手段が、1対のニップローラからなる第1の搬送ローラ、この第1の搬送ローラに対して用紙搬送方向下流側に配置された1対のニップローラからなる第2の搬送ローラ、前記第1の搬送ローラを駆動する第1の駆動源、および前記第2の搬送ローラを駆動する第2の駆動源を含んで構成されており、
    前記第2搬送制御が、第1の搬送ローラが用紙をニップしているときに第2の駆動源を加速させる制御であることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記第2搬送制御が、前記第1搬送制御と比べて、前記駆動源の加速度をより大きく設定するものであることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の印刷装置。
  5. 前記第2搬送制御が、ユーザが決定できる任意タイミング、および印刷枚数が所定数に達した定期タイミングで実行可能とされ、それら両タイミングのいずれかがユーザによって選択され得るように前記制御手段が構成されていることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の印刷装置。
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