JP2012023445A - 圧電素子収納用パッケージおよびその製造方法 - Google Patents

圧電素子収納用パッケージおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 接続パッドの面積が小さくなって圧電素子を所望の位置に搭載できなくなることなく、導電性接着剤による接合力の高い小型の圧電素子収納用パッケージおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、絶縁基板1と、絶縁基板1の周縁部に立設された絶縁ペーストの焼結体からなる枠体2と、絶縁基板1の上面に設けられ、少なくとも一部が枠体2に接している一対の接続パッド31、32と、一対の接続パッド31、32における枠体2と接する領域に枠体2の内壁に沿って立設された導体壁41、42とを備えていることを特徴とする圧電素子収納用パッケージである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、圧電素子を収納する圧電素子収納用パッケージおよびその製造方法に関するものである。
従来より、圧電素子を実装して収納する圧電素子収納用パッケージとして、上面に一対の接続パッドを有する絶縁基板と、絶縁基板の周縁部に立設された枠体と、枠体の上面に取り付けられる蓋体とを備えたものが知られている(特許文献1を参照)。
ここで、枠体としては、具体的にはセラミックグリーンシートを金型で打ち抜いて形成したものが知られているが、このものでは圧電素子収納用パッケージの小型化の要求に応えるのが難しくなってきている。そこで、枠体を絶縁ペーストの印刷によって形成することが検討され始めている。
ところが、圧電素子収納用パッケージをできる限り小型なものとするために、接続パッドが枠体に接するように配置し、この枠体を絶縁ペーストの印刷により形成しようとすると、絶縁ペーストが接続パッドの上ににじみでてしまい、接続パッドの面積が小さくなって圧電素子を所望の位置に搭載できなくなってしまうという問題があった。
一方、圧電素子収納用パッケージの小型化にともなって圧電素子を接続パッドと接合するための導電性接着剤の量も減らす必要があるが、導電性接着剤の量を減らすと接合強度が低下してしまうという問題があった。
特開2008−312101号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、接続パッドの面積が小さくなって圧電素子を所望の位置に搭載できなくなることなく、導電性接着剤による接合力の高い小型の圧電素子収納用パッケージおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、絶縁基板と、該絶縁基板の周縁部に立設された絶縁ペーストの焼結体からなる枠体と、前記絶縁基板の上面に設けられ、少なくとも一部が前記枠体に接している一対の接続パッドと、前記一対の接続パッドにおける前記枠体と接する領域に前記枠体の内壁に沿って立設された導体壁とを備えていることを特徴とする圧電素子収納用パッケージである。
また本発明は、絶縁基板形成領域を有するセラミックグリーンシートを作製する工程と、該セラミックグリーンシートの上面に少なくとも一部が前記絶縁基板形成領域の周縁部に接するように一対の接続パッド用導体パターンを形成する工程と、該一対の接続パッド用導体パターンの上の前記周縁部に接する領域にそれぞれ導体壁用成形体を形成する工程と、前記絶縁基板形成領域の周縁部に絶縁ペーストを塗布して枠体用成形体を形成する工程と、焼成する工程とを有することを特徴とする圧電素子収納用パッケージの製造方法である。
本発明の圧電素子収納用パッケージによれば、接続パッドにおける枠体と接する領域に枠体の内壁に沿って導体壁が形成されていることによって、絶縁ペーストの焼結体からなる枠体を備えていても、接続パッドの面積が小さくなって圧電素子を所望の位置に搭載できなくなることがなく、小型化を図ることができる。そして、圧電素子を実装するための導電性接着剤を接続パッドと導体壁とに接合させることができることから、接合強度を高められる。
また、本発明の圧電素子収納用パッケージの製造方法によれば、導体壁用成形体が絶縁ペーストの接続パッド用導体パターン上へのにじみを防ぐため、接続パッドの面積が小さくなって圧電素子を所望の位置に搭載できなくなることがなく、導電性接着剤による接合力の高い小型の圧電素子収納用パッケージを得ることができる。
本発明の圧電素子収納用パッケージの一実施形態を枠体の高さの半分の位置で切断した断面を上から見た断面図である。 本発明の圧電素子収納用パッケージの一実施形態の平面図である。 図2に示す圧電素子収納用パッケージのA−A線切断部端面図である。 図2に示す圧電素子収納用パッケージのB−B線切断部端面図である。 本発明の圧電素子収納用パッケージの一実施形態の製造方法の流れの一例を示す説明図である。 本発明の圧電素子収納用パッケージの一実施形態に圧電素子を実装し、封止する流れを示す説明図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態の例について説明する。
図1は本発明の圧電素子収納用パッケージの一実施形態を枠体の高さの半分の位置で切断した断面を上から見た断面図であり、図2は本発明の圧電素子収納用パッケージの一実施形態の平面図、図3は図2に示す圧電素子収納用パッケージのA−A線切断部端面図、図4は図2に示す圧電素子収納用パッケージのB−B線切断部端面図である。
本発明の一実施形態の圧電素子収納用パッケージは、図1乃至図4に示すように、絶縁基板1と、絶縁基板1の周縁部に立設された絶縁ペーストの焼結体からなる枠体2と、絶縁基板1の上面に設けられ、少なくとも一部が枠体2に接している一対の接続パッド31、32と、一対の接続パッド31、32における枠体2と接する領域に枠体2の内壁に沿って立設された導体壁41、42とを備えている。
絶縁基板1は、例えばアルミナ,窒化珪素,窒化アルミニウム,炭化珪素,ムライト,フェライト,ガラスセラミックスなどを主成分とする焼結体からなり、例えば縦1〜11.6mm、横0.8〜1.25mm、厚み50〜120μmに形成されたものである。
絶縁基板1の周縁部には、絶縁ペーストの焼結体からなる枠体2が立設されている。絶縁ペーストの焼結体からなる枠体2とは、セラミックグリーンシートを金型で打ち抜くなどして形成されたものではなく、絶縁ペーストの印刷により形成された成形体が焼結してなるものを意味している。この枠体2は、例えば幅50〜150μm、高さ50〜120μmに形成されている。また、断面視したときの枠体2の外側の側壁の角部の角度は、例えば75〜90度であればよい。
絶縁基板1の上面には、タングステン,モリブデン,マンガン,銅,銀,パラジウム,金,白金等の金属材料で形成された一対の接続パッド31、32が設けられている。
一対の接続パッド31、32は、それぞれ後述する圧電素子の電極と電気的に接続され、例えば平面視で一辺の長さが200〜400μm程度の矩形状に形成されている。また、一対の接続パッド31、32はそれぞれ少なくとも一部が枠体2に接している。図では、接続パッド31、32は枠体2の内側に接しているが、枠体2の下に延出していてもよい。また、図では一対の接続パッド31、32のそれぞれの2辺が枠体2に接している。ここで、2辺ではなく1辺のみ接している形態でもよいが、2辺接しているほうが圧電素子収納用パッケージの小型化に寄与する点で好ましい。
導電性接着剤を介して一対の接続パッド31、32に実装される圧電素子としては、例えば直方体状の圧電基板と、この圧電基板の上側主面および下側主面に互いに対向するように形成された対向電極と、それぞれの対向電極から圧電基板の下側主面の一端側に互いに電気的に接続しないように引き出されてなる一対の引出電極とを備えたものが挙げられ(図示せず)、この一対の引出電極が一対の接続パッド31、32にそれぞれ電気的に接続されて、例えば圧電現象により振動して所定周波数の信号を発振するようになっている。このような圧電素子としては、例えば水晶振動子が挙げられる。
また、図3および図4に示すように、絶縁基板1の内部には、絶縁基板1を貫通する貫通導体51、52が形成されていて、絶縁基板1の下面には、それぞれ貫通導体51、52と電気的に接続され、外部回路基板と電気的に接続される接続端子61、62が形成されている。
貫通導体51、52および接続端子61、62も接続パッド31、32と同様に、タングステン,モリブデン,マンガン,銅,銀,パラジウム,金,白金等の導体で形成されている。
そして、一対の接続パッド31、32における枠体2と接する領域には、それぞれ導体壁41、42が立設されている。この導体壁41、42は、一対の接続パッド31、32と同様の金属材料を主成分とする導体ペーストの印刷により形成された成形体が焼結してなるものであって、導体壁41、42の側面と枠体2とが当接するように形成されている。
図では、導体壁41、42は、平面視で接続パッド31、32の枠体2に接している2辺に沿ってL字型に形成されているが、接続パッド31、32の辺の長さよりも短い長さで設けられていてもよく、接続パッド31、32の辺の長さよりも長く接続パッド31、32から延出して設けられていてもよい。後述する枠体用成形体86の形成に用いられる絶縁ペーストの回り込みを抑制でき、導電性接着剤の接合強度を高めることができれば、導体壁41、42は接続パッド31、32の辺の長さよりも短い長さであってもよい。また、後述する枠体用成形体86の形成に用いられる絶縁ペーストの回り込みを確実に防ぐために、導体壁41、42は接続パッド31、32の辺の長さよりも長く接続パッド31、32から延出して設けられているのがよい。
導体壁41、42の幅(平面視による厚み)は、例えば30〜50μm程度に形成されている。また、導体壁41、42の高さは、例えば枠体2の高さと同じかまたは枠体2の高さよりも25〜35μm程度低く形成されている。
一般に、図2に示す例のように、枠体2の上面に環状導体7が形成され、ロウ材を介してこの枠体2の上に金属製の蓋体(図示せず)が取り付けられる。そして、ロウ材のぬれ
性および接合力向上のためにめっき処理が施される。
ここで、電解めっきの場合には、一対の接続パッド31、32のうちの一方の接続パッド31おける枠体2と接する領域に枠体2と同じ高さの導体壁41が立設され、一対の接続パッド31、32のうちの他方の接続パッド32の枠体2と接する領域に枠体2より25〜35μm程度低い高さの導体壁42が立設されているのがよい。このとき、図3に示すように、環状導体7は枠体2と同じ高さに形成された導体壁41の上面にも連続して形成され、環状導体7と導体壁41とが電気的に接続され、図4に示すように環状導体7は枠体2より低い高さに形成された導体壁42の上面には形成されず、環状導体7と導体壁42とは電気的に接続されないが、枠体2と導体壁41とが同じ高さとされ、環状導体7と導体壁41とが電気的に接続されていることで、絶縁基板1の下面に形成された接続端子51と環状導体7とを電気的に接続して、環状導体7に電解めっきを施すことができる。なお、導体壁42が枠体2よりも低い高さとされ、環状導体7と導体壁42とが電気的に接続されていないのは、接続パッド31と接続パッド32とが短絡しないようにするためであり、導体壁42の高さは、導体壁41の高さよりも25〜35μm程度低くなっていれば、確実に短絡防止できるとともに枠体2を形成するための絶縁ペーストが接続パッド32ににじみでてくるのを防ぐことができる。
そして、図1乃至図4に示していないが、一対の接続パッド31、32に導電性接着剤を介して圧電素子が実装された後、環状導体7の上面にロウ材を介して例えば金属製の蓋体が取り付けられて、圧電素子を収納した圧電素子収納用パッケージとなる。
なお、電解めっきではなく無電解めっきを施す場合には、導体壁41および導体壁42がともに枠体2よりも25〜35μm程度低い高さとされてもよい。また、枠体2の上に取り付けられる蓋体が金属製ではなく、枠体2の上面に環状導体7も形成されない場合には、導体壁41および導体壁42がともに枠体2と同じ高さとされてもよい。
以上述べた圧電素子収納用パッケージによれば、接続パッド31、32における枠体2と接する領域に導体壁41、42が形成されていることによって、絶縁ペーストの焼結体からなる枠体2を備えていても、接続パッド31、32の面積が小さくなって圧電素子を所望の位置に搭載できなくなってしまうことなく小型化を図ることができる。また、以上述べた圧電素子収納用パッケージによれば、圧電素子を実装するための導電性接着剤を接続パッド31、32と導体壁41、42とに接合させることができることから、接合強度を高められる。
以下、本発明の圧電素子収納用パッケージの一実施形態の製造方法の流れの一例を説明する。
半発明の圧電素子収納用パッケージの製造方法は、図5(a)に示すように、まず絶縁基板形成領域を有するセラミックグリーンシート81を作製する。
セラミックグリーンシート81は、アルミナ,窒化珪素,窒化アルミニウム,炭化珪素,ムライト,フェライト,ガラスセラミックスなどの原料粉末に有機バインダおよび溶剤を加えたものをドクターブレード法やカレンダーロール法等のシート形成技術を用いて長尺のシート状に形成したものである。なお、図では、一つのセラミックグリーンシート81から一つの絶縁基板を作製するように示しているが、一つのセラミックグリーンシート81から多数個の絶縁基板を作製するように、平面視で縦横に多数の絶縁基板形成領域が形成されていてもよい。
次に、図5(b)に示すように、セラミックグリーンシート81には、金型によるパン
チング加工やレーザ加工等により一対の貫通孔を形成し、それぞれの貫通孔に貫通導体用導体ペースト82を印刷やプレス充填等の埋め込み手段により充填する。なお、セラミックグリーンシート81から多数個の絶縁基板が取り出される場合は、絶縁基板形成領域毎に貫通孔の形成および貫通導体用導体ペースト82の充填がなされる。以下、同様に絶縁基板形成領域毎に形成されるものとする。
次に、図5(c)に示すように、セラミックグリーンシート81の上面に少なくとも一部が絶縁基板形成領域の周縁部に接するように一対の接続パッド用導体パターン83を形成するとともに、セラミックグリーンシート81の下面に一対の接続端子用導体パターン84を形成する。接続パッド用導体パターン83および接続端子用導体パターン84は、スクリーン印刷やグラビア印刷等の印刷法により導体ペーストを塗布した後、温風乾燥機、真空乾燥機または遠赤外線乾燥機等の乾燥機を用いて、例えば60℃乃至80℃の乾燥温度で乾燥させることにより形成される。
ここで、一対の貫通導体用導体ペースト82、一対の接続パッド用導体パターン83および一対の接続端子用導体パターン84は、それぞれが互いに電気的に接続されている。
そして、一対の接続パッド用導体パターン83は、少なくとも一部が絶縁基板形成領域の周縁部に接するように形成することが重要である。ここでいう絶縁基板形成領域の周縁部とは、後述する枠体用成形体が形成(立設)される領域のことを意味している。このように、一対の接続パッド用導体パターン83の少なくとも一部が絶縁基板形成領域の周縁部に接することで、圧電素子収納用パッケージの小型化に寄与することができる。
なお、貫通導体用導体ペースト82、接続パッド用導体パターン83を形成する導体ペーストおよび接続端子用導体パターン84を形成する導体ペーストは、導体粉末に有機バインダと溶剤と必要に応じて分散剤とを加えて混合したものをボールミル、三本ロールミル、プラネタリーミキサー、トリミックス等の混練手段により均質に分散した後、溶剤を必要量添加することにより粘度を調整したものである。導体粉末の導体材料としては、例えばタングステン,モリブデン,マンガン,銅,銀,パラジウム,金,白金等の1種または2種以上が挙げられ、その導体粉末はアトマイズ法、還元法等により製造されたものであり、必要により酸化防止、凝集防止等の処理をされていてもよい。導体材料が2種以上の場合は2種類以上の粉末を混合してもよいし、合金、コーティング等により2種以上の材料が一体となった粉末であってもよい。また、分級等により微粉末または粗粉末を除去し粒度分布を調整したものであってもよい。
次に、図5(d)に示すように、一対の接続パッド用導体パターン83の上の絶縁基板形成領域の周縁部に接する領域にそれぞれ導体壁用成形体85を形成する。例えば、図5では示していないが、一対の接続パッド用導体パターン83のうちの一方の接続パッド用導体パターン83には高さの高い導体壁用成形体85を形成し、一対の接続パッド用導体パターン83のうちの他方の接続パッド用導体パターン83には高さの低い導体壁用成形体(図示せず)を形成する。
導体壁用成形体85は、一対の接続パッド用導体パターン83を形成する導体ペーストと同様の金属材料を主成分とする導体ペーストの印刷により形成する。具体的には、図1の形態の場合、幅30〜50μmで接続パッド用導体パターン83の辺に沿ったL字型にスクリーン印刷法にて繰り返し印刷して導体ペーストを積み上げる積層印刷にて形成する。積層印刷回数は5回乃至10回の回数で繰り返し印刷し、1回の印刷毎に80℃乃至1
00℃の温度でバッチ乾燥を行う。積層印刷で例えば50〜120μmの厚みまで形成する。
次に、図5(e)に示すように、セラミックグリーンシート81の周縁部に、絶縁ペーストを高さの異なる導体壁用成形体のうちの高さの高いほうの導体壁用成形体85と同じ高さに塗布して、枠体用成形体86を形成する。ここで、枠体用成形体86は、当該枠体用成形体86の側面と導体壁用成形体85の側面とが当接するように形成される。
枠体用成形体86の形成に用いられる絶縁ペーストは、例えば絶縁基板1を形成する材料と同様の材料を主成分とする粉末に、有機バインダと溶剤と必要に応じて分散剤とを加えて混合したものをボールミル、三本ロールミル、プラネタリーミキサー、トリミックス等の混練手段により均質に分散させたものである。
絶縁ペーストに用いられる有機バインダとしては、例えばアクリル系(アクリル酸,メタクリル酸またはそれらのエステルの単独重合体または共重合体,具体的にはアクリル酸エステル共重合体,メタクリル酸エステル共重合体,アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体等),ポリビニルブチラ−ル系,ポリビニルアルコール系,アクリル−スチレン系,ポリプロピレンカーボネート系,セルロース系等の単独重合体または共重合体が挙げられる。有機バインダの選定にあたっては、溶解度パラメータの他、焼成工程での分解、揮発性を考慮すると、アクリル系、アルキド系の有機バインダがより好ましい。
絶縁ペーストに用いられる溶剤としては、例えばテルピネオールやブチルカルビトールアセテート及びフタル酸等などが使用可能である。
このような絶縁ペーストを用いて、印刷法もしくはインクジェット法にて形成する。印刷法を用いる際は、既に形成されている導体壁用成形体85を印刷時に破壊しないように導体壁用成形体85の部分をハーフエッチングで掘り込んだメタル製版を使用することが好ましい。具体的には、絶縁ペーストを塗布した後に乾燥して枠体用成形体86が形成されるが、このときの乾燥温度は60℃乃至80℃で行うのがよい。
ここで、一対の接続パッド用導体パターン83の上の周縁部に接する領域にそれぞれ導体壁用成形体が形成されていることで、絶縁ぺーストが接続パッド用導体パターン83の上ににじみでてしまうのを防ぐことができる。
次に、図5(f)に示すように、枠体用成形体86の上面に環状導体用導体パターン87を形成して高さの高いほうの導体壁用成形体85と電気的に接続させる。このとき、環状導体用導体パターン87は導体壁用成形体85の上面にも形成されていて、このように形成して電気的に接続することで、環状導体用導体パターン87を焼結させてなる環状導体にめっき処理を施すことができる。
次に、焼成する工程となる。焼成する工程は、有機成分の除去とセラミック粉末の焼結を目的とする。有機成分の除去は、100〜800℃の温度範囲での加熱によって、有機成分を分解、揮発させるものである。また、焼成温度は、原料組成により異なるが、約800〜1600℃の範囲内で行なう。焼成雰囲気は、原料粉末(セラミック粉末、ガラス粉末)や導体材料により異なり、大気中、還元雰囲気中、非酸化性雰囲気中等で行なわれ、有機成分の除去を効果的に行なうために水蒸気等を含ませてもよい。
なお、焼成後には、接続パッド31、32と、導体壁41、42と、接続端子51、52および環状導体7の腐食防止のために、および蓋体との良好な接合のために、NiやAuのめっきを施すとよい。
そして、図6(a)に示すように、絶縁基板1の上面に形成された一対の接続パッド(接続パッド31)の上に導電接着剤91を塗布する。導電性接着剤91は、銀、銅をフィ
ラーとして、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂などの樹脂をペースト状に調合したもので、印刷法若しくはディスペンサ法にて形成したものである。
次に、図6(b)に示すように、導電性接着剤91の硬化前に圧電素子92を片持ち梁のように実装してから、導電性接着剤91を硬化させる。
次に、図6(c)に示すように、環状導体7の上に例えばSu−Au半田などのロウ材93を印刷法にて形成する。
最後に、ロウ材93の上に金属製の蓋体94を搭載して、260℃乃至280℃程度の温度でリフローして蓋体94を接合させる。
以上述べた圧電素子収納用パッケージの製造方法によれば、圧電素子を所望の位置に搭載でき、導電性接着剤による接合力の高い小型の圧電素子収納用パッケージを得ることができる。
1・・・絶縁基板
2・・・枠体
31、32・・・接続パッド
41、42・・・導体壁
51、52・・・貫通導体
61、62・・・接続端子
7・・・環状導体
81・・・セラミックグリーンシート
82・・・貫通導体用導体ペースト
83・・・接続パッド用導体パターン
84・・・接続端子用導体パターン
85・・・導体壁用成形体
86・・・枠体用成形体
87・・・環状導体用導体パターン
91・・・導電性接着剤
92・・・圧電素子
93・・・ロウ材
94・・・蓋体

Claims (2)

  1. 絶縁基板と、該絶縁基板の周縁部に立設された絶縁ペーストの焼結体からなる枠体と、前記絶縁基板の上面に設けられ、少なくとも一部が前記枠体に接している一対の接続パッドと、前記一対の接続パッドにおける前記枠体と接する領域に前記枠体の内壁に沿って立設された導体壁とを備えていることを特徴とする圧電素子収納用パッケージ。
  2. 絶縁基板形成領域を有するセラミックグリーンシートを作製する工程と、該セラミックグリーンシートの上面に少なくとも一部が前記絶縁基板形成領域の周縁部に接するように一対の接続パッド用導体パターンを形成する工程と、該一対の接続パッド用導体パターンの上の前記周縁部に接する領域にそれぞれ導体壁用成形体を形成する工程と、前記絶縁基板形成領域の周縁部に絶縁ペーストを塗布して枠体用成形体を形成する工程と、焼成する工程とを有することを特徴とする圧電素子収納用パッケージの製造方法。
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