JP2012022834A - 固体酸化物形燃料電池装置および固体酸化物形燃料電池スタック用燃焼器 - Google Patents

固体酸化物形燃料電池装置および固体酸化物形燃料電池スタック用燃焼器 Download PDF

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Abstract

【課題】COの排出が抑制された固体酸化物形燃料電池装置および燃料電池用燃焼器を提供する。
【解決手段】固体酸化物形燃料電池装置は,第1,第2の主面を有し,燃料ガスおよび酸化剤ガスによって発電し,第1の排ガスを排出する燃料電池スタックと,前記第1の排ガスに含まれる可燃性ガスを火炎燃焼させて,第2の排ガスを排出する火炎燃焼室と,前記第2の排ガスに含まれる可燃性ガスを触媒燃焼させる触媒燃焼室と,を具備し,前記火炎燃焼室および前記触媒燃焼室の少なくともいずれかの一部が前記第1,第2の主面の少なくともいずれかに接触または近接して配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は,固体酸化物形燃料電池装置および固体酸化物形燃料電池スタック用燃焼器に関する。
従来より,燃料電池として,固体電解質(固体酸化物)を用いた固体酸化物形燃料電池(以下,SOFCと記す)が知られている。このSOFCでは,発電単位として,例えば,固体電解質層の一方の側に燃料ガスに接する燃料極を設け,他方の側に空気と接する空気極を設けた発電セルが使用されている。そして所望の電圧を得るためにこのセルを複数積層(スタック)したSOFCが開発されている。発電に使用される燃料ガスや酸化剤ガスは,セルの積層方向と直交する横方向から燃料極や酸化剤極の表面に沿って流れ,使用に供された燃料ガスや酸化剤ガスは,同様に横方向から排ガスとして排出される。
なお,燃焼触媒や抵抗体ヒータを設置した燃焼器によって,排ガス中に残留する燃料ガスを燃焼させる技術が知られている(特許文献1参照)。即ち,残留する燃料ガスを火炎燃焼,あるいは触媒燃焼する。
特開2009−93923号公報
ここで,これらの燃焼での問題点を下記に挙げる。
・火炎燃焼では,(1)不完全燃焼(COガス排出),(2)起動停止時の燃焼が,触媒燃焼では,(3)混合不足による不完全燃焼,(4)触媒耐久性が問題となる可能性がある。
(1)燃料電池の排ガスは水蒸気を多く含み,また酸素,燃料濃度が低いために,不完全燃焼し,高濃度のCOが排出される可能性がある。
(2)不活性ガスを使用できない燃料電池システムでは,起動,停止時に燃料電池の燃料極,改質触媒を保護するため,都市ガスを投入する必要がある。しかし,低温であるため,燃焼させるためには,ヒーターなどの着火源が必要で構造が複雑になる。
(3)発電後の空気残ガスと燃料残ガスをそのまま触媒に投入しても,混合不足のために,不完全燃焼する可能性がある。
(4)一般的な触媒は貴金属触媒(Pt,Pd)であるが,高温で使用すると焼結劣化や蒸発が起こり,触媒機能が低下する。また燃料電池は高温(例えば,700℃)で運転され,その排ガスを処理すると,触媒は部分的に極めて高温(例えば,1000℃以上)に達し,触媒の寿命が短くなる。
本発明は,COの排出が抑制された固体酸化物形燃料電池装置および固体酸化物形燃料電池スタック用燃焼器を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る固体酸化物形燃料電池装置は,第1,第2の主面を有し,燃料ガスおよび酸化剤ガスによって発電し,第1の排ガスを排出する燃料電池スタックと,前記第1の排ガスに含まれる可燃性ガスを火炎燃焼させて,第2の排ガスを排出する火炎燃焼室と,前記第2の排ガスに含まれる可燃性ガスを触媒燃焼させる触媒燃焼室と,を具備し,前記火炎燃焼室および前記触媒燃焼室の少なくともいずれかの一部が前記第1,第2の主面の少なくともいずれかに接触または近接して配置される。
この固体酸化物形燃料電池装置では,火炎燃焼室,触媒燃焼室で順次に可燃性ガスを燃焼させることで,次のような結果が得られる。
・触媒燃焼の前に,火炎燃焼により可燃性ガスが低減することから,触媒の使用量が低減される(燃焼触媒の長寿命化)。
・火炎燃焼室で酸化剤ガスと燃料ガスが予混合されることで,触媒燃焼室でのスムーズな燃焼を確保できる。
・火炎燃焼で発生したCOを触媒燃焼で燃焼することでCOの排出を抑制できる。
・起動停止時でも触媒燃焼による発熱が可能である(触媒燃焼は火炎燃焼より燃焼開始温度を低温化できる)。
また,この固体酸化物形燃料電池装置では,火炎燃焼室および触媒燃焼室の少なくともいずれかの一部が前記第1,第2の主面の少なくともいずれかに接触または近接して配置することで,火炎燃焼室または触媒燃焼室での燃焼による発熱を燃料電池スタックに効率的に伝達できる。この結果,燃料電池スタックの温度低下が防止され,効率的な発電が可能となる。
(1)前記触媒燃焼室が,前記第2の排ガスに含まれる可燃性ガスを触媒燃焼させて,第3の排ガスを排出する第1の触媒燃焼室と,前記第3の排ガスに含まれる可燃性ガスを触媒燃焼させる第2の触媒燃焼室と,を有し,前記火炎燃焼室および前記第1の触媒燃焼室が,前記第1の主面に接触または近接して配置され,前記第2の触媒燃焼室が,前記第2の主面に接触または近接して配置されても良い。
第1,第2の触媒燃焼室をそれぞれ第1,第2の主面に接触または近接して配置することで,触媒燃焼の発熱を燃料電池スタックに効率的に伝達できる。
(2)前記火炎燃焼室が前記第1の主面に接触または近接して配置され,前記触媒燃焼室が前記第2の主面に接触または近接して配置されても良い。
火炎燃焼室を第2の主面に接触または近接して配置することで,火炎燃焼の発熱を燃料電池スタックに効率的に伝達できる。
(3)第3,第4の主面を有し,燃料ガスを改質し,前記燃料電池スタックに供給する改質器,をさらに具備し,前記触媒燃焼室の一部および前記火炎燃焼室が,前記第1,第3の主面の間,かつ前記第1,第3の主面に接触または近接して配置され,前記触媒燃焼室の残部が,前記第4の主面に接触または近接して配置されても良い。
火炎燃焼および触媒燃焼の発熱を改質器に効率的に伝達できる。
(4)前記火炎燃焼室および前記触媒燃焼室の全容積に対する,前記火炎燃焼室の容積の比率が,1/4以上,9/10以下であってもよい。
容積の比率をこの範囲とすることで,COの排出の抑制および燃焼触媒の耐久性の確保が可能となる。
本発明の一形態に係る固体酸化物形燃料電池スタック用燃焼器は,固体酸化物形燃料電池スタックから排出される第1の排ガスに含まれる可燃性ガスを火炎燃焼させて,第2の排ガスを排出する火炎燃焼室と,前記第2の排ガスに含まれる可燃性ガスを触媒燃焼させる触媒燃焼室と,を具備し,前記火炎燃焼室及び前記触媒燃焼室の少なくともいずれかの一部が,前記固体酸化物形燃料電池スタックの第1,第2の主面の少なくともいずれかに接触または近接して配置される。
この固体酸化物形燃料電池スタック用燃焼器では,火炎燃焼室,触媒燃焼室で順次に可燃性ガスを燃焼させることで,次のような結果が得られる。
・触媒燃焼の前に,火炎燃焼により可燃性ガスが低減することから,触媒の使用量が低減される(燃焼触媒の長寿命化)。
・火炎燃焼室で酸化剤ガスと酸化剤ガスが予混合されることで,触媒燃焼室でのスムーズな燃焼を確保できる。
・火炎燃焼で発生したCOを触媒燃焼で燃焼することでCOの排出を抑制できる。
・起動停止時でも触媒燃焼による発熱が可能である(触媒燃焼は火炎燃焼より燃焼開始温度を低温化できる)。
また,この固体酸化物形燃料電池スタック用燃焼器では,火炎燃焼室および触媒燃焼室の少なくともいずれかの一部が固体酸化物形燃料電池スタックの第1,第2の主面の少なくともいずれかに接触または近接して配置することで,火炎燃焼室または触媒燃焼室での燃焼による発熱を燃料電池スタックに効率的に伝達できる。この結果,燃料電池スタックの温度低下が防止され,効率的な発電が可能となる。
本発明によれば,COの排出が抑制された固体酸化物形燃料電池装置および固体酸化物形燃料電池スタック用燃焼器を提供できる。
実施例1に係る固体酸化物形燃料電池装置1の斜視図である。 固体酸化物形燃料電池装置1の側面図である。 燃料電池セル150の断面図である。 固体酸化物形燃料電池装置1および固定部材62の一部断面図である。 燃焼部20の断面図である。 プレート21の平面図である。 プレート23の平面図である。 プレート22の平面図である。 燃焼部30の断面図である。 プレート31の平面図である。 プレート33の平面図である。 プレート32の平面図である。 固体酸化物形燃料電池装置1の断面図である。 実施例2に係る固体酸化物形燃料電池装置1aの側面図である。 実施例3に係る固体酸化物形燃料電池装置1bの側面図である。 比較例3に係る固体酸化物形燃料電池装置1x3の側面図である。 比較例4に係る固体酸化物形燃料電池装置1x4の側面図である。 比較例5に係る固体酸化物形燃料電池装置1x5の側面図である。 比較例6に係る固体酸化物形燃料電池装置1x6の側面図である。 変形例に係る固体酸化物形燃料電池装置1cの側面図である。
以下,図面を参照して,本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(実施例1)
本実施例の固体酸化物形燃料電池装置1は,燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電する装置であり,図1に示す様に,燃料電池スタック10と,燃焼部20,30と,空気予熱器40と,燃料改質器50と,固定部材60〜69を有する。
図2は,燃料電池スタック10,燃焼部20,30,空気予熱器40,燃料改質器50の積層状態および燃焼部20,30の内部等を模式的に表す側面図である。
燃料ガスとしては,水素,還元剤となる炭化水素,水素と炭化水素との混合ガス,及びこれらのガスを所定温度の水中を通過させ加湿した燃料ガス,これらのガスに水蒸気を混合させた燃料ガス等が挙げられる。炭化水素は特に限定されず,例えば,天然ガス,ナフサ,石炭ガス化ガス等が挙げられる。この燃料ガスとしては水素が好ましい。これらの燃料ガスは1種のみを用いてもよいし,2種以上を併用することもできる。また,50体積%以下の窒素及びアルゴン等の不活性ガスを含有していてもよい。
酸化剤ガスとしては,酸素と他の気体との混合ガス等が挙げられる。更に,この混合ガスには80体積%以下の窒素及びアルゴン等の不活性ガスが含有されていてもよい。これらの酸化剤ガスのうちでは安全であって,且つ安価であるため,空気(約80体積%の窒素が含まれる)が好ましい。
燃料電池スタック10は,発電単位である平板形の燃料電池セル150が複数個積層されて構成される。複数個の燃料電池セル150が電気的に直列に接続される。
図3に示すように,燃料電池セル150は,いわゆる燃料極支持膜形タイプの燃料電池セルであり,上下一対の金属製のインターコネクタ151,152の間に,セル本体153が配置される。セル本体153とインターコネクタ151,152の間に,空気流路154,燃料ガス流路155が配置される。
セル本体153は,固体電解質体156の上下に,空気極(カソード)157,燃料極(アノード)158が積層されて構成される。空気極157とインターコネクタ151との間に,その導通を確保するために集電体159が配置されている。
固体電解質体156の材料としては,例えばZrO2系セラミック,LaGaO3系セラミック,BaCeO系セラミック,SrCeO系セラミック,SrZrO系セラミック,及びCaZrO系セラミック等が挙げられる。
空気極157の材料としては,例えば,各種の金属,金属の酸化物,金属の複酸化物等を用いることができる。金属としては,Pt,Au,Ag,Pd,Ir,Ru及びRh等の金属又は2種以上の金属を含有する合金が挙げられる。更に,金属の酸化物としては,La,Sr,Ce,Co,Mn及びFe等の酸化物(La,SrO,Ce,Co,MnO及びFeO等)が挙げられる。また,複酸化物としては,少なくともLa,Pr,Sm,Sr,Ba,Co,Fe及びMn等を含有する複酸化物(La1−xSrCoO系複酸化物,La1−xSrFeO系複酸化物,La1−xSrCo1−yFe系複酸化物,La1−xSrMnO系複酸化物,Pr1−xBaCoO系複酸化物及びSm1−xSrCoO系複酸化物等)が挙げられる。
燃料極158の材料としては,例えば,Ni及びFe等の金属と,Sc,Y等の希土類元素のうちの少なくとも1種により安定化されたジルコニア等のZrO系セラミック,CeO系セラミック等のセラミックのうちの少なくとも1種との混合物などが挙げられる。また,Pt,Au,Ag,Pd,Ir,Ru,Rh,Ni及びFe等の金属が挙げられる。これらの金属は1種のみでもよいし,2種以上の金属の合金でもよい。更に,これらの金属及び/又は合金と,上記セラミックの各々の少なくとも1種との混合物(サーメットを含む)が挙げられる。また,Ni及びFe等の金属の酸化物と,上記セラミックの各々の少なくとも1種との混合物などが挙げられる。
燃料電池セル150は,その外周縁部に枠部160を有する。枠部160は,インターコネクタ151,152(の外周縁部),空気極フレーム161,絶縁フレーム162,セパレータ163(の外周縁部),燃料極フレーム164から構成される。空気極フレーム161,絶縁フレーム162,セパレータ163,燃料極フレーム164は,いずれも四角枠状であり,セラミックス製の絶縁フレーム162を除き,金属製である。セパレータ163は,セル本体153に接合され,空気流路154,燃料ガス流路155間でのガスの移動を遮断する。
枠部160は,後述の貫通孔70〜79を備える。なお,図3では貫通孔76,77のみを表している。
固定部材60〜69は,固体酸化物形燃料電池装置1を積層方向に貫く。固定部材60〜69は,固体酸化物形燃料電池装置1の周縁に沿って配置され,固体酸化物形燃料電池装置1を積層方向に押圧して一体に固定する部材であり,それぞれ,ボルト60b〜69b及びナット60a〜69aから構成される。
なお,固定部材60〜69の材料としては,耐熱性,化学的安定性,強度等の優れた材料を使用でき,例えばステンレス鋼,ニッケル基合金,クロム基合金等の耐熱合金等の金属材料が挙げられる。
ボルト60b〜69bは,固体酸化物形燃料電池装置1を積層方向に貫く貫通孔70〜79に貫挿され,ナット60a〜69aにより固定される。
この貫通孔70〜79の内径は,ボルト60b〜69bの外径より大きく設定されているので,貫通孔70〜79の内周面とボルト60b〜69bの外周面に挟まれた筒状の空間が,空気や燃料ガス等の流路となる。
固定部材60,61はそれぞれ,陽極,陰極の電極として用いられる。また,貫通孔72〜74は空気の導入,流通に用いられる。貫通孔75〜77は燃料ガスの導入,流通に用いられる。貫通孔78,79は排気ガスの流通,排出に用いられる。
固定部材62,65,69はそれぞれ,空気,燃料ガス,排ガスの導入または排出が可能なように,ナット側に開口を有する。図4に示すように,ボルトの先端を長手方向に切り欠いて,ボルトとナットの間にガスの流路81が形成される。ナットは,流路81に連通する連通路82を有する。
他の固定部材63,64,66〜68では,ガスが装置外に流出しないように閉塞された袋ナットを用いる。なお,固定部材60,61は,電極として使用するので,ガスの流通を考慮することなく,通常のナットを使用できる。
燃焼部20,30は,燃料電池スタック10の積層方向(Z方向)の両側(第1,第2の主面)に密着して積層され,燃料電池スタック10から排出された空気(詳しくは発電に利用された空気残ガス)と燃料ガス(詳しくは発電に利用された燃料残ガス)を反応(燃焼)させて,周囲の温度を上昇させる。燃焼部20は,燃料電池スタック10と空気予熱器40との間に配置され,燃焼部30は,燃料電池スタック10と燃料改質器50との間に配置される。
空気予熱器40では,外部から温度の低い空気を燃料電池スタック10内に直接導入しないように空気を暖めるが,燃料電池スタック10に対しては吸熱となるので,燃焼部20にて温度を上昇させることにより,燃料電池スタック10の積層方向の(空気予熱器40側の)端部の温度が低下しないようにしている。
同様に,燃料改質器50における改質反応も吸熱反応となるので,燃焼部30にて温度を上昇させることによって,燃料電池スタック10の積層方向の(燃料改質器50側の)端部の温度が低下しないようにしている。
燃焼部20は,燃料電池スタック10から排出されたガスを燃焼するものであり,図5Aに示す様に,金属製のプレート21〜23が積層されて構成される。図5A〜図5Dに示す様に,プレート21〜23には,貫通孔70〜79が形成される。プレート21,22の間およびプレート23の開口内に,空間24が形成される。
貫通孔74,77,78は空間24と連通する。貫通孔74,77それぞれから空間24に空気残ガスおよび燃料残ガスが流入し,火炎燃焼する。燃焼後の排ガスは,貫通孔78から燃焼部30へと流出する。空間24内に,5つの仕切板25が配置され,貫通孔74,77から貫通孔78への迂回流路が形成される。このように,燃焼部20は,燃料電池スタック10から排出される第1の排ガス(空気残ガスおよび燃料残ガス)を火炎燃焼させて,第2の排ガスを排出する火炎燃焼室として機能する。
ここで,仕切板25の厚さを無視すると,この例では,空間24の幅W0に対する迂回流路の幅W1の比Rw(=W1/W0)は,1/6である(図2,図5A参照)。即ち,この比Rwは,仕切板25によって,空間24の幅W0が仕切られる数(仕切板25の個数n+1(ここでは,6))の逆数によって定義できる。なお,この例では,迂回流路のターン数(迂回流路内での方向転換の回数(仕切板25の個数))は,5となる。
燃焼部30は,燃焼部20から排出された排ガスを再度燃焼するものであり,図6Aに示す様に,金属製のプレート31〜33が積層されて構成される。図6A〜図6Dに示す様に,プレート31〜33には,貫通孔70〜79が形成される。プレート31,32の間およびプレート33の開口内に,空間34が形成される。
貫通孔78,79は空間34と連通する。貫通孔78から空間34に第1の排ガスが流入し,触媒燃焼する。空間34内に例えば,粒状の担体に担持された燃焼触媒が配置され,この燃焼触媒によって第1の排ガスが燃焼する。このように,燃焼部30は,燃焼部20から排出される第2の排ガス(空気残ガスおよび燃料残ガス)を火炎燃焼させて,第3の排ガスを排出する触媒燃焼室として機能する。
燃焼部20,30を構成するプレート21〜23,31〜33の材質は,耐熱性金属が機械的強度及び加工性に優れるという点で好適である。この金属材料としては,フェライト系ステンレス,オーステナイト系ステンレスなどが使用可能である。
燃焼触媒としては,白金,ロジウム,パラジウムなどの貴金属触媒を採用できるが,ペロブスカイト酸化物などを用いると,耐熱性や長期耐久性が向上するので好ましい。燃焼触媒の担体としては,一般的なコージエライトのハニカム担体や,自動車用の排ガス処理触媒の担体として用いられるフェライト系ステンレスも使用可能である。特に起動性を重視する場合には,金属担体の方が,熱伝導性や耐熱衝撃性に優れている。但し,高温での耐久性という点では,セラミックス担体が有利であり,要求により使い分けることが望ましい。
空気予熱器40は,燃焼部20の上側に密着して積層され,燃料電池スタック10内に導入する空気を予熱する。空気予熱器40は,導電性を有する金属製の筐体の内部に空気が流れる層状の空間を有する。その空間内には,空気の予熱を効率よく行うために,充填材を配置する。起動性を求める場合には,充填材として,熱容量が小さく熱伝導の良い,発泡金属などを使用する。
燃料改質器50は,燃焼部30の下側に密着して積層され,燃料電池スタック10内に導入する燃料ガスの改質,即ち燃料ガスを水素リッチの燃料ガスに改質する。燃料改質器50は,導電性を有する金属製の筐体の内部に燃料ガスが流れる層状の空間を有する。その空間内に燃料ガスの改質を行うために,例えば微粒の金属ニッケルとセラミックス粉末のプレス体や,アルミナなどの耐熱性の高い多孔体上に金属ニッケルを担持した触媒が充填される。
なお,燃焼部20,30,空気予熱器40,燃料改質器50はそれぞれ,これらの内部において連通しており,X―Y方向にガスの流通が可能である。
図7に示す様に,貫通孔72を介して,固体酸化物形燃料電池装置1内に導入された空気は,空気予熱器40内に導入され,予熱される。空気予熱器40から排出された予熱後の空気は,貫通孔72内に導入され,各燃料電池セル150内に導入される。各燃料電池セル150内にて発電のために使用された空気(空気残ガス)は,貫通孔74に導入され,燃焼部20内に導入される。
一方,貫通孔75を介して,固体酸化物形燃料電池装置1内に導入された燃料ガスは,燃料改質器50内に導入され,改質される。燃料改質器50から排出された改質後の燃料ガスは,貫通孔76内に導入され,各燃料電池セル150内に導入される。各燃料電池セル150内にて発電のために使用された燃料ガス(燃料残ガス)は,貫通孔77に導入され,燃焼部20内に導入される。
燃焼部20内では,貫通孔77から導入された燃料残ガスと貫通孔74から導入された空気残ガスとが反応して燃焼する(火炎燃焼)。燃焼部20内にて燃焼した排ガスは,貫通孔78を経由して,燃焼部30内に導入される。燃焼部30では,燃焼触媒の存在下で,排ガス中における未反応の空気と燃料ガスとが反応して燃焼する(触媒燃焼)。燃焼部23内にて燃焼した排ガスは,貫通孔79を介して,固体酸化物形燃料電池装置1外に排出される。
この例では,空間24内に燃焼触媒を配置せず,空間34内に燃焼触媒を配置する。即ち,燃焼部20,30それぞれ内で火炎燃焼,触媒燃焼を順に行う。図2に示すように,空間24内に仕切板25が配置され,空間24の幅W0に対する迂回流路の幅W1の比Rwを,「1/6」としている(ターン数:5)。
なお,燃焼部30の空間34の幅は,空間24の幅W0と同一とした。これは,後述の実施例2,3,比較例1〜7も同様である。
・実施例2
図8は,実施例2に係る固体酸化物形燃料電池装置1aを表す側面図であり,図2に対応する。
この例では,燃焼部20a内の空間24内が体積の等しい2つの空間26,27に区分される。空間26には燃焼触媒を配置せず,空間27,および燃焼部30内の空間34に燃焼触媒を配置する。即ち,燃焼部20a内で火炎燃焼および触媒燃焼を,燃焼部30内で触媒燃焼を順に行う。燃焼部20a内の空間26が火炎燃焼室として機能する。また,燃焼部20a内の空間27,燃焼部30内の空間34がそれぞれ,第1,第2の触媒燃焼室として機能する。
空間26内に仕切板25が配置され,空間26の幅W0に対する迂回流路の幅W1の比Rwを,「1/6」としている(ターン数:2)。その他の点では,実施例2は実施例1と同様なので,詳細な説明を省略する。
・実施例3
図9は,実施例3に係る固体酸化物形燃料電池装置1bを表す側面図であり,図2に対応する。
この例では,燃焼部20b内の空間24内に燃焼触媒を配置せず,燃焼部30の空間34内に燃焼触媒を配置する。空間24内に仕切板25が配置され,空間24の幅W0に対する迂回流路の幅W1の比Rwを,「1/2」としている(ターン数:1)。その他の点では,実施例3は実施例1と同様なので,詳細な説明を省略する。
・比較例1
この例では,燃焼部20内の空間24,燃焼部30内の空間34いずれにも燃焼触媒を配置しない。即ち,燃焼部20,30内で火炎燃焼を行う。空間24内に仕切板25が配置され,空間26の幅W0に対する迂回流路の幅W1の比Rwを,「1/6」としている(ターン数:5)。その他の点では,比較例1は実施例1と同様なので,詳細な説明を省略する。
・比較例2
この例では,燃焼部20内の空間24,燃焼部30内の空間34いずれにも燃焼触媒を配置する。即ち,燃焼部20,30内で触媒燃焼を行う。空間24内に仕切板25が配置され,空間26の幅W0に対する迂回流路の幅W1の比Rwを,「1/6」としている(ターン数:5)。その他の点では,比較例2は実施例1と同様なので,詳細な説明を省略する。
・比較例3
図10は,比較例3に係る固体酸化物形燃料電池装置1x3を表す側面図であり,図2に対応する。
この例では,燃焼部20x3内の空間24内が1/3,2/3の体積を有する2つの空間26,27に区分されている。空間26には燃焼触媒を配置せず,空間27,燃焼部30内の空間34には燃焼触媒を配置する。即ち,燃焼部20x3内で火炎燃焼および触媒燃焼を,燃焼部30内で触媒燃焼を行っている。空間26内に仕切板25が配置され,空間26の幅W0に対する迂回流路の幅W1の比Rwを,「1/2」としている(ターン数:1)。その他の点では,比較例3は実施例1と同様なので,詳細な説明を省略する。
・比較例4
図11は,比較例4に係る固体酸化物形燃料電池装置1x4を表す側面図であり,図2に対応する。
この例では,燃焼部20x4内の空間24内に燃焼触媒を配置せず,燃焼部内の空間34に燃焼触媒を配置する。即ち,燃焼部20,30それぞれ内で火炎燃焼,触媒燃焼を行う。空間24内に仕切板を配置せず,迂回流路を形成しない。即ち,空間24の幅W0に対する迂回流路の幅W1の比Rwを,「1」としている(ターン数:0)。その他の点では,比較例4は実施例1と同様なので,詳細な説明を省略する。
・比較例5
図12は,比較例5に係る固体酸化物形燃料電池装置1x5を表す側面図であり,図2に対応する。
この例では,燃焼部20x5内の空間24x5内が体積の等しい2つの空間26,27に区分される。空間26に燃焼触媒を配置せず,空間27,燃焼部30内の空間34に燃焼触媒を配置する。即ち,燃焼部20x5内で火炎燃焼および触媒燃焼を,燃焼部30内で触媒燃焼を行っている。空間26内に仕切板25が配置され,空間24の幅W0に対する迂回流路の幅W1の比Rwを,「1/12」としている(ターン数:5)。その他の点では,比較例5は実施例1と同様なので,詳細な説明を省略する。
・比較例6
図13は,比較例6に係る固体酸化物形燃料電池装置1x6を表す側面図であり,図2に対応する。
この例では,燃焼部20x6内の空間24が体積の等しい2つの空間26,27に区分される。空間26には燃焼触媒を配置せず,空間27,34には燃焼触媒を配置する。即ち,燃焼部20x6内で火炎燃焼および触媒燃焼を,燃焼部30内で触媒燃焼を行っている。空間24内に仕切板が配置され,空間24の幅W0に対する迂回流路の幅W1の比Rwを,「1/2」としている(ターン数:1)。その他の点では,比較例6は実施例1と同様なので,詳細な説明を省略する。
・比較例7
この例では,燃焼部20,30を燃料電池スタック10に直接積層せず,離間した。
その他の点では,比較例6は実施例1と同様である。即ち,空間24内に燃焼触媒を配置せず,空間34内に燃焼触媒を配置する。即ち,燃焼部20,30それぞれ内で火炎燃焼,触媒燃焼を行う。図2に示すように,空間24内に仕切板25が配置され,空間24の幅W0に対する迂回流路の幅W1の比Rwを,「1/6」としている(ターン数:5)。
以上の実施例1〜3,比較例1〜7について,起動(昇温),発電,停止(降温)のプロセスの試験を行った。この結果を説明する。
実施例1〜3では,昇降温及び発電試験時に燃焼触媒の性能を著しく損なうことなく,CO排出量を低減することができた。即ち,起動,発電,停止のいずれのプロセスにおいても,排ガス中のCO濃度は100ppm以下であり,1000時間以上運転しても,排ガス中のCO濃度が大きく変化することは無かった。
これに対して,比較例1〜7では,排ガス中のCO濃度が高い等の結果であった。
・比較例1では,排ガス中のCO濃度が高かった(3000ppm以上)。この理由として,燃焼部20,30中に燃焼触媒を配置しないことから(全て空間),火炎燃焼での不完全燃焼により発生するCOがそのまま排出されたものと考えられる。
・比較例2,3では,排ガス中のCO濃度が高かった(400ppm以上)。さらに,燃焼触媒の溶損が確認された。この溶損は,比較例2では,燃焼部20の空気残ガス,燃料残ガスの流入部(貫通孔74,77と燃焼部20内(空間24)の接続箇所)で,比較例3では,空間27内の空間26との境界近傍で,発生した。未混合あるいは混合不十分な空気残ガス,燃料残ガスが,燃焼触媒に流入したことで,激しくしかも不完全な燃焼が発生したものと考えられる。
・比較例4では,排ガス中のCO濃度が高かった(2000ppm以上)。これは,燃焼部20内(空間24)に仕切板25を配置しない(迂回流路を形成しない)ことで,空気残ガス,燃料残ガスの混合が不十分なことに起因すると考えられる。
・比較例5では,発電に至らなかった。これは,迂回流路の幅W1が燃焼部20内の空間24の幅W0に対し,1/12と狭いため,圧力損失が大きく,燃料電池スタック10に十分な空気および燃料ガスを供給することができなかったことに起因すると考えられる。
・比較例6では,排ガス中のCO濃度が高かった(500ppm以上)。さらに,燃焼部30の空気残ガス,燃料残ガスの流入部(貫通孔78と燃焼部30内(空間34)の接続箇所)において燃焼触媒の溶損が確認された。これは,迂回流路の幅W1が燃焼部20内の空間24の幅W0に対し,1/2と広く,混合流路長が短いため,空気残ガス,燃料残ガスの混合が不十分となり,激しくしかも不完全な燃焼が発生したものと考えられる。
・比較例7では,燃焼部20を燃料電池スタック10から離間しているため,燃焼部20での発熱を燃料電池スタック10に伝えられず,燃料電池スタック10の端部の温度低下を防止できなかった。また,起動時間が長くなった。さらには,固体酸化物形燃料電池装置全体のコンパクト化が困難となった。
Figure 2012022834
表1は,燃焼部20,30内の空間24,34に空間26(火炎燃焼室)が占める割合(火炎燃焼室の容積比(火炎燃焼室および触媒燃焼室の全容積に対する,前記火炎燃焼室の容積の比率))Rvと,排出される排ガス中のCO濃度および触媒の劣化の関係を表す。
火炎燃焼室の容積比Rvは,空間26,27,34それぞれの体積(容積)をV11,V12,V2とすると次のように表される。
Rv=V11/(V11+V12+V2)
=V11/(V1+V2)
ここで,V1:空間24の体積(V1=V11+V12)
迂回流路の幅W1は空間24の幅W0の1/3とした。また,火炎燃焼室の容積比Rvが0であることは空間24全体が燃焼触媒で満たされた状態,1であることは空間24に燃焼触媒が存在しないこと(全て空間)を示す。
表1から火炎燃焼室の容積比Rvとして,1/4以上,1/2以下の値が利用可能であることが判る。
さらに,火炎燃焼室の容積比Rvを1/2よりも大きくし,例えば,9/10とすることが可能である。これを次に示す。
まず,一般的な燃焼触媒のSV(空間速度)は40000h−1である。ここで,排ガスの流量を40.48L/minとして,次の式を用いて,SV:40000h−1を満たす触媒の最小体積Xを算出する。
SV(h−1)=ガス流量(L/min)/触媒体積(cc)
40000(h−1)=40.48*60*1000(cc/h)/X(cc)
X=60(cc)
ここで,(火炎燃焼室+触媒燃焼室)の合計容積(V1+V2):400cc
とすると,「1−(60/400)=17/20」となる。
この値から,余裕を見ると,18/20=9/10となる。
以上のように,火炎燃焼室の容積比Rv(火炎燃焼室および前記触媒燃焼室の全容積に対する,前記火炎燃焼室の容積の比率)として,1/4以上,9/10以下の値が利用可能である。
Figure 2012022834
表2は,燃焼部20の空間24の幅w0に対する迂回流路の幅w1の比Rw(迂回流路幅比(W1/W0))とCOの濃度及び燃焼器内圧力損失の関係を表す。ここで,燃焼部20内には燃焼触媒を充填せず,燃焼部30内には燃焼触媒を充填している。比Rw=1は,迂回流路を設けない(仕切板25が無い)状態を表す。なお,既述のように,比Rwの算出に際し,仕切板25の厚さは無視している。
この表から,迂回流路幅比Rwが小さいと圧力損失が大きくなることが判る。また,迂回流路を設けないと(比Rw=1),空気残ガス,燃料残ガスの混合が不十分となり,激しくしかも不完全な燃焼が発生すると考えられる。迂回流路幅比Rwとして,1/6以上,1/2以下の値が利用可能である。
以上のように,燃焼層を2つの燃焼部に切り分け,第1の燃焼部には空間の中に迂回流路を形成し,第2燃焼部には燃焼触媒を配置することで,CO排出量を低減することが可能となった。
(その他の実施形態)
本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張,変更可能であり,拡張,変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では,燃焼部20,30が燃料電池スタック10や燃料改質器50に密着(接触)している。これに対して,燃焼部20,30を燃料電池スタック10や燃料改質器50と近接して配置(間接的に接触)しても良い。例えば,燃焼部20と燃料電池スタック10の間に熱伝導性の良好な材料を介在させることが考えられる。
(2)上記実施形態では,空気予熱器40,燃焼部20,燃料電池スタック10,燃焼部30,燃料改質器50の順に,要素が積層されている。これに対して,積層の順番を変更しても良い。
図14に,積層の順番を変更した変形例を示す。この変形例では,空気予熱器40,燃焼部30,燃料改質器50,燃焼部20,燃料電池スタック10の順に,要素が積層されている。即ち,燃料電池スタック10(燃料電池スタックの第1の主面)と燃料改質器50(改質器の第3の主面)との間に,燃焼部20が配置されている。
ここで,燃焼部20内の空間24を空間26,27に区分し,前者に燃焼触媒を配置せず,後者に燃焼触媒を配置したとする。また,このようにすると,空間27(触媒燃焼室の一部)および空間26(火炎燃焼室)が,第1,第3の主面の間,かつ前記第1,第3の主面に接触または近接して配置し,空間34(触媒燃焼室の残部)が,前記第4の主面に接触または近接して配置されることになる。
(3)上記実施形態では,固体酸化物形燃料電池装置1の貫通孔70〜79によって,固体酸化物形燃料電池装置1の内部で,ガス(空気,燃料ガス,排ガス等)を流通させている。これに対して,パイプ(配管)等他の手段を用いて,ガスを流通させても良い。
1 固体酸化物形燃料電池装置
10 燃料電池スタック
11 固体酸化物形燃料電池装置
20,30 燃焼部
21-23,31-33 プレート
24,34 空間
26,27 空間
25 仕切板
40 空気予熱器
50 燃料改質器
60-69 固定部材
60a-69b ボルト
60b-69a ナット
70-79 貫通孔
81 流路
82 連通路
150 燃料電池セル
151,152 インターコネクタ
153 セル本体
154 空気流路
155 燃料ガス流路
156 固体電解質体
157 空気極
158 燃料極
159 集電体
160 枠部
161 空気極フレーム
162 絶縁フレーム
163 セパレータ
164 燃料極フレーム

Claims (6)

  1. 第1,第2の主面を有し,燃料ガスおよび酸化剤ガスによって発電し,第1の排ガスを排出する燃料電池スタックと,
    前記第1の排ガスに含まれる可燃性ガスを火炎燃焼させて,第2の排ガスを排出する火炎燃焼室と,
    前記第2の排ガスに含まれる可燃性ガスを触媒燃焼させる触媒燃焼室と,を具備し,
    前記火炎燃焼室および前記触媒燃焼室の少なくともいずれかの一部が前記第1,第2の主面の少なくともいずれかに接触または近接して配置される
    固体酸化物形燃料電池装置。
  2. 前記触媒燃焼室が,
    前記第2の排ガスに含まれる可燃性ガスを触媒燃焼させて,第3の排ガスを排出する第1の触媒燃焼室と,
    前記第3の排ガスに含まれる可燃性ガスを触媒燃焼させる第2の触媒燃焼室と,を有し,
    前記火炎燃焼室および前記第1の触媒燃焼室が,前記第1の主面に接触または近接して配置され,
    前記第2の触媒燃焼室が,前記第2の主面に接触または近接して配置される
    請求項1記載の固体酸化物形燃料電池装置。
  3. 前記火炎燃焼室が前記第1の主面に接触または近接して配置され,
    前記触媒燃焼室が前記第2の主面に接触または近接して配置される
    請求項1記載の固体酸化物形燃料電池装置。
  4. 第3,第4の主面を有し,燃料ガスを改質し,前記燃料電池スタックに供給する改質器,をさらに具備し,
    前記触媒燃焼室の一部および前記火炎燃焼室が,前記第1,第3の主面の間,かつ前記第1,第3の主面に接触または近接して配置され,
    前記触媒燃焼室の残部が,前記第4の主面に接触または近接して配置される,
    請求項1記載の固体酸化物形燃料電池装置。
  5. 前記火炎燃焼室および前記触媒燃焼室の全容積に対する,前記火炎燃焼室の容積の比率が,1/4以上,9/10以下である
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池装置。
  6. 固体酸化物形燃料電池スタックから排出される第1の排ガスに含まれる可燃性ガスを火炎燃焼させて,第2の排ガスを排出する火炎燃焼室と,
    前記第2の排ガスに含まれる可燃性ガスを触媒燃焼させる触媒燃焼室と,を具備し,
    前記火炎燃焼室及び前記触媒燃焼室の少なくともいずれかの一部が,前記固体酸化物形燃料電池スタックの第1,第2の主面の少なくともいずれかに接触または近接して配置される
    固体酸化物形燃料電池スタック用燃焼器。
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