JP5659329B2 - 燃料電池用補助器および燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は,燃料電池用補助器および燃料電池に関する。
電解質に固体酸化物を用いた固体酸化物形燃料電池(以下SOFCとも記す)が知られている。SOFCは,例えば,板状の固体電解質体の各面に燃料極と空気極とを備えた燃料電池セルを多数積層したスタック(燃料電池スタック)を有する。燃料極および空気極それぞれに,燃料ガスおよび酸化剤ガス(例えば,空気中の酸素)を供給し,固体電解質体を介して化学反応させることで,電力を発生させる。
SOFCは,600〜1000℃という高温で動作させるので,この運転温度を維持するための構造が必要になっている。このため,燃料電池スタックと燃焼器を一体化した固体酸化物形燃料電池モジュールが用いられる。
燃焼器は,発電後の残余の燃料ガスおよび酸化剤ガスを混合して燃焼させるものであり,その内部での燃焼が均一であることが望ましい。
ここで,固体高分子形燃料電池(PEFC)向けの燃焼器について,燃焼温度を熱電対でモニタし,燃焼用空気ポンプを制御する技術が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら,この技術では,燃焼用空気ポンプが必要であり,低価格を狙うSOFCには不向きである。SOFCでは,燃焼コントロールと過昇温防止を別の手段で行う必要がある。
特開平9−92311号公報
本発明は,温度の均一性及び熱効率を向上した燃料電池用補助器および燃料電池を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池用補助器は,燃料電池での発電後の残余の燃料ガスおよび前記発電後の残余の酸化剤ガスの一方である第1のガスが流入する第1の流入部と,前記残余の燃料ガスおよび前記残余の酸化剤ガスの他方である第2のガスが流入する第2の流入部と,前記第1の流入部から流入する第1のガスを2以上に区分する区分部と,前記区分部で区分された一部の第1のガスおよび前記第2の流入部から流入する第2のガスを混合して燃焼する第1の混合部と,前記第1の混合部で燃焼後の排ガスおよび前記区分された他の一部の第1のガスを混合して燃焼する第2の混合部と,を具備する。
残余の燃料ガスおよび残余の酸化剤ガスの一方を2以上に区分し,第1,第2の混合部で混合することで,燃料ガスと酸化剤ガスの混合時の発熱を第1,第2の混合部に分散でき,温度の均一性を向上できる。
(1)ここで,前記区分部から前記第1の混合部に流入する第1のガスの量が,前記区分部から前記第2の混合部に流入する第1のガスの量より,小さくしても良い。
第1,第2の混合部での発熱を段階的に大きくすることができる。即ち,燃焼の状態(発熱による熱量)をコントロールすることができる。
(2)(1)において,前記第2および第1の混合部それぞれに対応して配置され,かつ発電前の燃料ガスが順に流通する第1,第2の経路を有し,燃料ガスを改質する改質器をさらに具備しても良い。
改質器での改質反応(吸熱反応)は未改質の燃料ガスの量が多い上流の方が盛んである。このため,発熱量が段階的に大きくなる第1,第2の混合部を改質器での経路の下流,上流に対応して配置することで,発熱と吸熱をバランスさせ,温度の均一性及び熱効率を向上できる。
(3)前記区分部が,前記第1の流入部から流入する第1のガスを3つ以上に区分し,前記第2の混合部で燃焼後の排ガスおよび前記区分部で区分された更なる他の一部の第1のガスを混合して燃焼する第3の混合部,をさらに具備し,前記第3の混合部が,前記第2の混合部で燃焼後の排ガスおよび前記区分部で区分された更なる他の一部の第1のガスを混合して燃焼しても良い。
残余の燃料ガスおよび残余の酸化剤ガスの一方を3以上に区分し,第1〜第3の混合部で混合することで,燃料ガスと酸化剤ガスの混合時の発熱を第1〜第3の混合部に分散できる。よって,温度の均一性を更に向上できる。
(4)(3)において,前記第3〜1の混合部それぞれに対応して配置され,かつ発電前の燃料ガスが順に流通する第1〜第3の経路を有し,燃料ガスを改質する改質器をさらに具備しても良い。
改質器での改質反応(吸熱反応)は未改質の燃料ガスの量が多い上流の方が盛んである。このため,発熱量が段階的に大きくなる第1〜第3の混合部を改質器での経路の下流,中流,上流に対応して配置することで,発熱と吸熱をバランスさせ,温度の均一性及び熱効率を更に向上できる。
(5)前記第1のガスが,前記残余の酸化剤ガスであり,前記第2のガスが,前記残余の燃料ガスであっても良い。燃料ガスに比べて,酸化剤ガスの流量が大きくて制御し易いため,第1のガスを残余の酸化剤ガスとすることが特に良い。
(6)前記第1のガスが,前記残余の燃料であり,前記第2のガスが,前記残余の酸化剤ガスであっても良い。
(7)前記第2の流入部から流入する第2のガスを2以上に区分する第2の区分部をさらに具備し,前記第1の混合部が,前記区分部で区分された一部の第1のガスおよび前記第2の区分部で区分された一部の第2のガスを混合して燃焼し,前記第2の混合部が,前記第1の混合部で燃焼後の排ガス,前記区分部で区分された他の一部の第1のガスおよび前記第2の区分部で区分された他の一部の第2のガスを混合して燃焼しても良い。
残余の燃料ガスおよび残余の酸化剤ガスの双方を2以上に区分し,混合することで,燃料ガスと酸化剤ガスの混合時の発熱を更に分散できる。
燃料電池が,上記に記載の燃料電池用補助器を備えても良い。燃料電池での温度の均一性の確保が可能となる。また,燃料電池の熱効率が向上できる。
本発明によれば,温度の均一性及び熱効率を向上した燃料電池用補助器および燃料電池を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システム10を表す斜視図である。 燃料電池スタック100,補助器200を表す分解斜視図である。 燃料電池スタック100,補助器200を表す一部断面図である。 燃料電池スタック100を表す分解斜視図である。 補助器200を表す上面図である。 補助器200の第1層210を表す上面図である。 補助器200の第1層210を表す斜視図である。 補助器200の第2層220を表す斜視図である。 補助器200の第3層230を表す斜視図である。 変形例に係る第3層230aを表す斜視図である。 本発明の比較例に係る補助器200xの第1層210xを表す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る補助器200aの第1層210aを表す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る補助器200bの第1層210bを表す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る補助器200cの第1層210cを表す斜視図である。
(第1の実施形態)
以下,図面を参照して,本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は,本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システム10を表す斜視図である。図2,図3はそれぞれ,燃料電池スタック100,補助器200を表す分解斜視図および一部断面図である。図3では,後述の貫通孔112,114を結ぶ線に沿って,燃料電池スタック100を切断した状態を示している。
図1に示すように,燃料電池システム10は,固体酸化物形燃料電池20,制御部30を有する。固体酸化物形燃料電池20は,燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電する装置であり,燃料電池スタック100,補助器200,発熱体300を有する。
燃料ガスとしては,水素,還元剤となる炭化水素,水素と炭化水素との混合ガス,及びこれらのガスを所定温度の水中を通過させ加湿した燃料ガス,これらのガスに水蒸気を混合させた燃料ガス等が挙げられる。炭化水素は特に限定されず,例えば,天然ガス,ナフサ,石炭ガス化ガス等が挙げられる。この燃料ガスとしては水素が好ましい。これらの燃料ガスは1種のみを用いてもよいし,2種以上を併用することもできる。また,50体積%以下の窒素及びアルゴン等の不活性ガスを含有していてもよい。
酸化剤ガスとしては,酸素と他の気体との混合ガス等が挙げられる。更に,この混合ガスには80体積%以下の窒素及びアルゴン等の不活性ガスが含有されていてもよい。これらの酸化剤ガスのうちでは安全であって,且つ安価であるため,空気(約80体積%の窒素が含まれている。)が好ましい。
制御部30は,固体酸化物形燃料電池20,特に,燃料電池スタック100での発電状態を制御する。例えば,温度センサ(熱電対等)により燃料電池スタック100の温度をモニタし,燃料電池スタック100への燃料ガス(または酸化剤ガス)の供給量を目標値になるように補正させる。
燃料電池スタック100は,略直方体形状をなし,上面101,底面102,貫通孔111〜118を有し,部材120が接続される。貫通孔111〜114は,上面101,底面102の辺近傍(後述の枠部160の辺近傍)を貫通し,貫通孔115〜118は,上面101,底面102の頂点近傍(後述の枠部160の頂点近傍)を貫通する。貫通孔111〜118にはそれぞれ,連結部材(締結具であるボルト41〜48,ナット51〜58)が取り付けられる。なお,ナット53,57は,判りやすさのために,図1〜図3いずれにおいても図示を省略している。
上面101側および底面102側それぞれでの貫通孔111の開口に,部材120および後述の部材250が配置される。部材120(部材121)の貫通孔,貫通孔111,および部材250の貫通孔254にボルト41が挿通され,ナット51がねじ込まれる。この結果,ボルト41,ナット51によって,部材120,燃料電池スタック100,および補助器200(部材250)が接続される。
部材120は,部材121,導入管122を有する。部材121は,略円筒形状をなし,略平面状の上面および底面,曲面状の側面,上面と底面間を貫通する貫通孔を有する。部材121の貫通孔と導入管122の内部とが連通する。
部材121の貫通孔と貫通孔111の径は略同一である。これらの径より,ボルト41の軸の径が小さいことで,部材121の貫通孔とボルト41の軸間,および貫通孔111とボルト41の軸間を酸化剤ガス(空気)が通過する。即ち,酸化剤ガス(空気)が導入管122から流入し,部材121の貫通孔,および貫通孔111を経由して,燃料電池スタック100内に流入する。
貫通孔111は部材250の貫通孔254と連通するが,部材250の下面252は,ナット51によって封止される。この結果,底面102側の貫通孔111の開口からの酸化剤ガス(空気)の流入,流出が防止される。
貫通孔112および後述する部材260の貫通孔264にボルト42が挿通され,ナット52がねじ込まれる。この結果,ボルト42,ナット52によって,燃料電池スタック100と補助器200(部材260)が接続される。ここで,貫通孔112の径より,ボルト42の軸の径が小さいことで,貫通孔112とボルト42の軸間を発電後の残余の燃料ガスが通過する。即ち,貫通孔112は,燃料電池スタック100から補助器200に発電後の残余の燃料ガスを供給する流路として機能する。
貫通孔113および後述する部材270の貫通孔274にボルト43が挿通され,ナット53がねじ込まれる。この結果,ボルト43,ナット53によって,燃料電池スタック100と補助器200(部材270)が接続される。ここで,貫通孔113の径より,ボルト43の軸の径が小さいことで,貫通孔113とボルト43間を発電後の残余の酸化剤ガスが通過する。即ち,貫通孔113は,燃料電池スタック100から補助器200に発電後の残余の酸化剤ガスを供給する流路として機能する。
貫通孔114および後述の部材60の貫通孔64にボルト44が挿通され,ナット54がねじ込まれる。ここで,貫通孔114の径より,ボルト44の軸の径が小さいことで,貫通孔114とボルト44間を改質後の燃料ガスが通過する。即ち,貫通孔114は,補助器200から燃料電池スタック100に改質後の燃料ガスを供給する流路として機能する。
燃料電池スタック100は,発電単位である平板形の燃料電池セル150が複数個積層されて構成される。複数個の燃料電池セル150が電気的に直列に接続される。
図4に示すように,前記燃料電池セル150は,いわゆる燃料極支持膜形タイプの燃料電池セルであり,上下一対の金属製のインターコネクタ151,152の間に,セル本体153が配置される。セル本体153とインターコネクタ151,152の間に,空気流路154,燃料ガス流路155が配置される。
セル本体153は,固体電解質体156の上下に,空気極(カソード)157,燃料極(アノード)158が積層されて構成される。空気極157とインターコネクタ151との間に,その導通を確保するために集電体159が配置されている。
固体電解質体156の材料としては,例えばZrO2系セラミック,LaGaO3系セラミック,BaCeO系セラミック,SrCeO系セラミック,SrZrO系セラミック,及びCaZrO系セラミック等が挙げられる。
空気極157の材料としては,例えば,各種の金属,金属の酸化物,金属の複酸化物等を用いることができる。金属としては,Pt,Au,Ag,Pd,Ir,Ru及びRh等の金属又は2種以上の金属を含有する合金が挙げられる。更に,金属の酸化物としては,La,Sr,Ce,Co,Mn及びFe等の酸化物(La,SrO,Ce,Co,MnO及びFeO等)が挙げられる。また,複酸化物としては,少なくともLa,Pr,Sm,Sr,Ba,Co,Fe及びMn等を含有する複酸化物(La1−xSrCoO系複酸化物,La1−xSrFeO系複酸化物,La1−xSrCo1−yFe系複酸化物,La1−xSrMnO系複酸化物,Pr1−xBaCoO系複酸化物及びSm1−xSrCoO系複酸化物等)が挙げられる。
燃料極158の材料としては,例えば,Ni及びFe等の金属と,Sc,Y等の希土類元素のうちの少なくとも1種により安定化されたジルコニア等のZrO系セラミック,CeO系セラミック等のセラミックのうちの少なくとも1種との混合物などが挙げられる。また,Pt,Au,Ag,Pd,Ir,Ru,Rh,Ni及びFe等の金属が挙げられる。これらの金属は1種のみでもよいし,2種以上の金属の合金でもよい。更に,これらの金属及び/又は合金と,上記セラミックの各々の少なくとも1種との混合物(サーメットを含む)が挙げられる。また,Ni及びFe等の金属の酸化物と,上記セラミックの各々の少なくとも1種との混合物などが挙げられる。
燃料電池セル150は,その外周縁部に枠部160を有する。枠部160は,インターコネクタ151,152(の外周縁部),空気極フレーム161,絶縁フレーム162,セパレータ163(の外周縁部),燃料極フレーム164から構成される。空気極フレーム161,絶縁フレーム162,セパレータ163,燃料極フレーム164は,いずれも四角枠状であり,セラミックス製の絶縁フレーム162を除き,金属製である。なお,空気極フレーム161,燃料極フレーム164は,セラミックス製でもよい。セパレータ163は,セル本体153に接合され,空気流路154,燃料ガス流路155間でのガスの移動を遮断する。
枠部160に,前述の貫通孔111〜118に対応する貫通孔が形成される。図3では,貫通孔112,114の断面を図示している。貫通孔114を通じて,補助器200から燃料ガス流路155に改質された燃料ガスが流入する。貫通孔112を通じて,燃料ガス流路155から補助器200に発電後の燃料ガスが流出する。
以下,補助器200の概略を説明する。
図3に示すように,補助器200は,混合器21,改質器22,燃焼器23(燃焼室23a,23b)を有し,第1層210〜第3層230に区分される。混合器21,改質器22はそれぞれ,第1層210および第2層220に配置される。燃焼器23中,燃焼室23aは第1層210〜第3層230に,燃焼室23bは第3層230に配置される。
混合器21は,仕切板207の上に配置され,改質された燃料ガスによる発電後の残余の燃料ガスと,発電後の残余の酸化剤ガスと,を混合して混合ガスを生成する。但し,混合器21を仕切板207に直接接触させず,仕切板207に沿って配置しても良い。
混合器21内で混合されたガスは,発火点以上の温度であれば,混合器21(第1層210内)において燃焼する(いわゆる火焔燃焼)。
燃焼室23a,23bはそれぞれ,仕切板221および仕切板208上に(仕切板221,208に接触して)配置される。但し,燃焼室23a,23bをそれぞれ,仕切板221,208に直接接触させず,仕切板221,208に沿って配置しても良い。
燃料電池スタック100から発生する,残余の燃料ガス(アノード排ガス)G02,残余の酸化剤(カソード排ガス)G12は混合器21に流入し,混合される。残余の燃料ガスG02は,燃料電池スタック100の貫通孔112,後述の部材260の貫通孔264,連通孔265,および流入孔266を経由して,混合器21に流入する。残余の酸化剤ガスG12は,燃料電池スタック100の貫通孔113,後述の部材270の貫通孔274,連通孔275,および流入孔276を経由して,混合器21に流入する。
混合器21で混合された残余の燃料ガスおよび残余の酸化剤(混合ガスG2)は,燃焼器23(燃焼室23a,23b)中の燃焼用触媒により燃焼する。燃焼した混合ガスは配管293から排ガスG3として排出される。なお,燃焼用触媒を,燃焼室23aに配置せず,燃焼室23bのみに配置してもよい。
改質器22には,改質用の触媒が充填され,燃料ガスを改質する。燃料ガスG00は配管291から改質器22に流入し,改質された燃料ガスG01は配管292,部材60の配管66,貫通孔64,燃料電池スタック100の貫通孔114を経由して,燃料電池スタック100に流入し,発電に用いられる。
以下,図2,図5〜図9に基づき,補助器200の詳細を説明する。図5は,補助器200の上面図である。図6は,補助器200の第1層210を表す上面図である。補助器200の上板201を除外し,かつ拡大された図である。図7〜図9はそれぞれ,補助器200の上板201,仕切板207,208を除外して,補助器200の第1層210〜第3層230の内部を表した斜視図である。
補助器200は,上板201,底板202,側板203〜206,仕切板207,208を有する。上板201,底板202,側板203〜206は,補助器200の内部と外部とを隔て,略直方体形状の空間を形成する。この空間は,仕切板207,208によって,上から順に,第1層210〜第3層230に仕切られる。
補助器200の側板203〜205それぞれに部材(マニホールド)250〜270が接続される。部材250〜270はそれぞれ,平面状の上面251〜271,平面状の下面252〜272,曲面状の側面253〜273を有する。上面251〜271と下面252〜272の間に貫通孔254〜274が形成される。また,部材260,270は,貫通孔264〜274と第1層210の内部を連通する連通孔265,275および流入孔266,276を有する。
補助器200の側板206に沿って,貫通孔114の底面102側に,部材60が配置される。部材60は,略円筒形状であり,平面状の上面61,平面状の下面62,曲面状の側面63を有する。上面61と下面62の間に貫通孔64が形成され,側面63に貫通孔64と連通する配管66が接続される。
補助器200には配管291〜293が接続される。
配管292,部材60間に,部材70が接続され,補助器200から燃料電池スタック100への改質された燃料ガスの供給が可能となる。部材70は,部材71,72を有する。
部材71は,互いに連通する中空を有し,互いに直角に配置される継ぎ手73,74を有する。
部材72は,互いに連通する中空を有し,互いに直角に配置される配管75,継ぎ手76を有する。
継ぎ手73,74,76は,配管292,75,66に締め込まれ,接続される。ここで,締め込みが完了するまで,部材71,72,60はそれぞれ,回転および移動が可能である。
図5〜図7に示すように,混合器21は仕切板211〜215,218で仕切られている。
仕切板211は,仕切板2111〜2114が連結されて構成される。
仕切板212は,仕切板2121〜2123が連結されて構成される。
仕切板213は,仕切板2131〜2133が連結されて構成される。
仕切板214は,仕切板2141〜2143が連結されて構成される。
仕切板218は,網が配置された開口219を有する。
残余の燃料ガスは,部材260から流入孔266を通じて,混合器21に流入する。即ち,部材260は,燃料電池での発電後の残余の燃料ガスおよび前記発電後の残余の酸化剤ガスの一方または他方である第1,第2のガスが流入する流入部として機能する。
一方,残余の酸化剤ガスは,部材270から流入孔276を通じて,混合器21に流入する。即ち,部材260は,燃料電池での発電後の残余の燃料ガスおよび前記発電後の残余の酸化剤ガスの一方または他方である第1,第2のガスが流入する流入部として機能する。
流入する残余の酸化剤ガスは,仕切板212,213によって,3つに区分される。即ち,仕切板212,213は,流入部から流入する第1のガスを2以上に区分する区分部として機能する。
このように,残余の燃料ガスは区分されず,残余の酸化剤ガスは,区分ガスF1〜F3の3つに区分される(図7参照)。残余の酸化剤ガスを区分して,残余の燃料ガスと混合させることで,混合器21内での燃焼の均一化が図られる。
流入孔266からの残余の燃料ガスは,仕切板211と側板204,205で形成される空間内に流入する。
一方,流入孔276からの残余の酸化剤ガスは,区分ガスF1〜F3の3つに区分され,(1)仕切板212と側板205で形成される空間内,(2)仕切板212,213で形成される空間内,(3)仕切板213,214で形成される空間内のそれぞれに流入する。
この結果,残余の燃料ガスと残余の酸化剤ガスは,次のように,合流点P1〜P3で合流(混合)する。即ち,合流点P1〜P3は,区分部で区分された一部の第1のガスおよび前記第2の流入部から流入する第2のガスを混合して燃焼する混合部として機能する。
残余の燃料ガスは,仕切板211に沿ってY方向,およびX方向に進み,合流点P1において,区分ガスF1と混合される。
合流点P1において混合されたガスは,仕切板212に沿って,―Y方向,−X方向に進み,その後,仕切板211,214に沿って,−Y方向,X方向に進み,合流点P2において,区分ガスF2と混合される。
合流点P2において混合されたガスは,仕切板213に沿って,―Y方向,−X方向に進み,その後,側板204,203に沿って,−Y方向,X方向に進み,合流点P3において,区分ガスF3と混合される。
合流点P3において混合されたガスは,側板203,206に沿って,X方向,Y方向に進み,その後,開口219から燃焼室23aに流入する。
このように,流入孔276からの残余の酸化剤ガスは区分ガスF1〜F3に区分され,合流点P1〜P3で,流入孔266からの残余の燃料ガスと合流し,残余の燃料ガスおよび残余の酸化剤ガスが混合した混合ガスが生成される。
合流点P1〜P3に分散してガスの混合がなされることから,燃焼時に混合器21内での燃焼の均一性が図られる。
ここで,区分ガスF1〜F3の流量の比率を適正な値とすることで,混合器21内の発熱量の均一化を促進することができる。例えば,図6に幅d1〜d3から求められた各区分ガス(F1〜F3)流路の断面積比を1:1:1〜1:2:3の範囲に調整し,かつ区分ガスF1〜F3の流量を段階的に大きくすることが考えられる。
このとき,後述のように,合流点P1〜P3を改質器22の流路(経路点Q3〜Q1)と対応させることで,合流点P1〜P3での温度の均一性の向上が図られる。
図8に示すように,第2層220は仕切板221〜224で仕切られている。仕切板221には,配管291,292と連通する開口226,227を有する。開口226,227に対向して網228,229が配置される。
第2層220に,燃焼器23の一部(燃焼室23aの一部)および改質器22が配置される。
改質器22は,燃料ガスを改質して改質ガスを生成するものであり,側板203〜205,仕切板207,208,221,およびこの空間内に充填される改質用の触媒から構成される。
改質用の触媒は,燃料ガスの改質,即ち燃料ガスを水素リッチの燃料ガスに改質するためのものであり,例えば微粒の金属ニッケルとセラミックス粉末のプレス体や,アルミナなどの耐熱性の高い多孔体上に金属ニッケルを担持した触媒である。なお,改質用の触媒として金属ニッケルの他に,例えばルテニウムを採用してもよい。
配管291,開口226から改質器22内に燃料ガスが流入する。燃料ガスは,改質器22内で仕切板222〜224により蛇行して進み,触媒によって改質される。改質された燃料ガスは,開口227,配管292,部材70,60を経て,燃料電池スタック100に流入する。
ここで,燃料ガスの流路上の点(経路点,発電前の燃料ガスが順に流通する第1〜第2の経路)Q3〜Q1は,既述の合流点P1〜P3と対応して配置される。言い換えれば,合流点P1〜P3は改質器22の流路の下流から上流にかけて配置される。これは合流点P1〜P3での発熱反応と,経路点Q3〜Q1での吸熱反応とを対応させるためである。燃料ガスの流路での吸熱反応は,未反応のガス成分が多い上流ほど大きく,下流に行くに従って小さくなる。このため,発熱量が順に大きくなる合流点P1〜P3を経路点Q3〜Q1に対応して配置することで,合流点P1〜P3での発熱反応をキャンセルし,温度の均一化が図れる。
図9に示すように,第3層230は仕切板231〜235で仕切られている。第3層230において側板205に,突出部240の内部と連通し,網を有する開口236が配置される。
第3層230に,燃焼器23の一部(燃焼室23b)が配置される。
燃焼器23は,混合ガスを燃焼するものであり,燃焼室23a,23bに区分される。
燃焼室23aは,第1層210〜第2層220に配置され,上板201,側板203,205,206,仕切板216,221で構成される。燃焼室23bは,第3層230に配置され,底板202,側板203〜205,仕切板208で構成され,仕切板231〜235で仕切られる。
第3層230において,側板205に突出部240が接続される。突出部240は,上板,底板,3つの側板を有し,配管293と接続される。既述のように,突出部240は,開口236によって,燃焼室23bと連通する。
開口219から燃焼室23a,23bに順に混合ガスが流入する。混合ガスは,燃焼室23a内で−Z方向に進み,燃焼室23bに流入する。燃焼室23b内で仕切板231〜235により蛇行して進む。燃焼室23a,23b内の燃焼用触媒によって混合ガスが燃焼,発熱する。燃焼した混合ガスは開口236,配管293を経て,外部に排出される。
燃焼用触媒としては,白金,ロジウム,パラジウムなどの貴金属触媒を採用できるが,ペロブスカイト酸化物などを用いると,耐熱性や長期耐久性が向上するので好ましい。燃焼用触媒の担体としては,一般的なコージエライトのハニカム担体や,自動車用の排ガス処理触媒の担体として用いられるフェライト系ステンレスも使用可能である。特に起動性を重視する場合には,金属担体の方が,熱伝導性や耐熱衝撃性に優れている。但し,高温での耐久性という点では,セラミックス担体が有利であり,要求により使い分けることが望ましい。
発熱体300は,起動時に補助器200を加熱するためのたとえば平面燃焼型ガスバーナーである。起動時において,補助器200内の触媒の速やかな活性化を可能とする。
図10は,変形例に係る第3層230aを表す斜視図である。第3層230aの燃焼室23b内に,ガイドG1,G2を有する仕切板238が配置され,その両側にハニカム触媒Ca,Cbが配置される。
ハニカム触媒Ca,Cbは,混合ガスの流入側(この例では,X軸方向プラス側)の面と流出側(この例では,X軸方向マイナス側)の面それぞれに開口し,互いに隔壁で区分される多数のセルを有する(ハニカム構造)。セルの形状は例えば,六角柱形状である。このセルの内面(隔壁)に触媒が固定配置される。混合ガスがハニカム触媒Ca,Cbのセル内を通過するときに,触媒により燃焼が促進される。
この場合,開口236aへの網の配置を省略できる。ハニカム触媒Ca,Cbでは,燃焼用触媒はセル内に固定されるため,ペレットタイプの触媒のようにガス流に流されないからである。
ここでは,第3層230aに2つのハニカム触媒Ca,Cbを配置しているが,この個数を1,あるいは3以上と適宜に変更できる。
仕切板238,ガイドG1,G2は,ハニカム触媒Ca,Cbの位置決めに用いられる。但し,仕切板238,ガイドG1,G2を用いず,ハニカム触媒Ca,Cbを配置しても良い。
本実施形態では,混合器21への残余の酸化剤ガス(カソード排ガスや空気)の導入口(流入孔276)を2つ以上(ここでは,3つ)に分割し,各導入口の幅(幅d1〜d3),および導入経路を調整することにより,混合器21内の残余の燃料ガス(アノード排ガス)と残余の酸化剤ガスの混合部位(合流点P1〜P3)及び混合比率を制御し,混合ガスの燃焼状態を制御する。
混合部位を複数に分散することで,激しく局部的な燃焼を軽減し,混合器21の劣化が防止される。即ち,残余の酸化剤ガスを分割し,段階的に残余の燃料ガスと混合することにより,残余の燃料ガスが少ない場合に初期の段階で燃焼が完了し,あとは酸化剤ガスにより希釈が行われるだけとなる。一方,残余の燃料ガスが多い場合においては酸化剤ガスが段階的に分割して送り込まれるため,分割された酸化剤ガスの分だけ燃焼する。更に2回目3回目でも投入された酸化剤ガスの分量だけ燃焼が進行する。つまり酸化剤ガス律則で燃焼が進み,燃焼が分散され燃焼熱が分散して発生するのでピーク温度が低下する。
そしてこの酸化剤ガスの分割数と割合により燃焼をコントロールする,これにより運転領域でも最適な燃焼状態を得ることが出来る。即ち,酸化剤ガスを,例えば2分割にし,初回混合と2回目混合の割合を空気量の割合で1:2とすると,初回混合時には少ない空気と混合するため酸欠状態となり燃焼が制限され,2回目混合時に残り空気を使って燃焼を完了する。このようにすることで燃焼部位の分散と燃焼コントロールが可能となる。
また,燃焼ガスと酸化剤ガスの混合部位を制御できるため,燃焼による熱を有効に隣接する吸熱器に伝熱することができる。即ち,酸化剤ガスを最後に投入するポイントを改質器22の上流側に配置してやることで,燃焼のピーク温度を効率的に改質に利用できるようになる。
なお,この実施形態において,残余の燃焼ガスではなく,酸化剤ガスを分割したのは,制御の容易性を考慮したためである。仮に酸化剤ガスがカソード排ガスであった場合,圧倒的に流量が大きくハード的にコントロールし易い。(燃料電池投入流量比にしてカソード空気はアノード燃料の10〜20倍流れる)
(比較例)
本発明の比較例を説明する。図11は,比較例に係る燃料電池の補助器200xの第1層210xの内部を表した斜視図であり,図7と対応する。
第1層210xには,混合器21xが配置される。混合器21xは,仕切板211x〜214x,218xで仕切られる。仕切板218xには,網を有する開口219xが設置される。
混合器21xでは,流入孔266からの残余の燃料ガスおよび流入孔276からの残余の酸化剤ガスは,区分されず,合流点P0で合流する。即ち,流入孔276からの残余の酸化剤ガスは,仕切板211xに沿って進み,流入孔276のすぐ前の合流点P0で残余の燃料ガスと混合される。混合されたガスは,仕切板212x〜214xによって蛇行して進み,開口219xから燃焼器23aに排出される。
既述のように,第1の実施形態では,残余の酸化剤ガスを区分ガスF1〜F3の3つに区分し,合流点P1〜P3で残余の燃料ガスと混合している。これに対して,混合器21xでは,1つの合流点P0で,残余の酸化剤ガスと残余の燃料ガスが混合される。このため,合流点P0での燃焼量(発熱量)が混合器21xの他の領域での燃焼量(発熱量)より,過大となり,燃焼の均一性の確保が困難となる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を説明する。図12は,第2の実施形態に係る燃料電池の補助器200aの第1層210aの内部を表した斜視図であり,図7と対応する。
第1層210aには,混合器21aが配置される。混合器21aは,仕切板211a〜213a,218で仕切られる。仕切板218には網を有する開口219が設置される。
混合器21aでは,流入孔276からの残余の酸化剤ガスが,仕切板212aによって,区分ガスF1,F2に区分され,合流点P11,P12で残余の燃料ガスと合流する。即ち,流入孔276からの残余の酸化剤ガスは,仕切板211aに沿って進み,流入孔276のすぐ前の合流点P11で区分ガスF1と混合される。合流点P11で混合されたガスは,仕切板211a,212aの間を進み,合流点P12で,区分ガスF2と混合される。合流点P12で混合されたガスは,仕切板213aと側板203の間を進み,開口219から燃焼器23aに排出される。
第2の実施形態では,残余の酸化剤ガスが2つに区分されて,合流点P11,P12で,残余の燃料ガスと混合される。第1の実施形態と同様に,混合部位を複数に分散することで,局部的な燃焼を軽減し,混合器21の劣化が防止される。
ここで,区分ガスF1,F2の流量を段階的に大きくすることができる。
このとき,合流点P11,P12を改質器22の流路の下流,上流と対応させることで,合流点P11,P12での温度の均一性の向上が図られる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態を説明する。図13は,第3の実施形態に係る燃料電池の補助器200bの第1層210bの内部を表した斜視図であり,図7と対応する。
第1層210bには,混合器21bが配置される。混合器21bは,仕切板211b〜215b,218で仕切られる。仕切板218には網を有する開口219が設置される。
混合器21bでは,仕切板211bの3つの開口211ba〜211bcにより,流入孔266からの残余の燃料ガスが,区分ガスO1〜O3の3つに区分され,合流点P21〜P23で合流する。即ち,流入孔276からの残余の酸化剤ガスは,仕切板213bに沿って進み,開口211baのすぐ前の合流点P21で区分ガスO1と混合される。合流点P21で混合されたガスは,仕切板213b,214b,215bによって蛇行し,開口211bbのすぐ前の合流点P22で区分ガスO2と混合される。合流点P22で混合されたガスは,仕切板211b,215bの間を進み,開口211bcのすぐ前の合流点P23で区分ガスO3と混合される。合流点P23で混合されたガスは,仕切板215aと側板203の間を進み,開口219から燃焼器23aに排出される。
第3の実施形態では,残余の燃料ガスが3つに区分されて,合流点P21〜P23で,残余の酸化剤ガスと混合される。第1の実施形態と同様に,混合部位を複数に分散することで,激しく局部的な燃焼を軽減し,混合器21の劣化が防止される。即ち,残余の酸化剤ガスに替えて,残余の燃料ガスを区分することでも,局部的な燃焼を軽減し,混合器21の劣化が防止される。
ここで,区分ガスO1〜O3の流量を段階的に大きくすることができる。
このとき,合流点P21〜P23を改質器22の流路の下流,中流,上流と対応させることで,合流点P21〜P23での温度の均一性の向上が図られる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態を説明する。図14は,第4の実施形態に係る燃料電池の補助器200cの第1層210cの内部を表した斜視図であり,図7と対応する。
第1層210cには,混合器21cが配置される。混合器21cは,仕切板211c〜217c,218で仕切られる。仕切板218には開口219が設置される。
混合器21cでは,仕切板212c,213cにより,流入孔276からの残余の酸化剤ガスが,区分ガスF1〜F3の3つに区分される。また,仕切板211cの3つの開口211ca〜211ccにより,流入孔266からの残余の燃料ガスが,区分ガスO1〜O3の3つに区分される。
区分ガスF1〜F3,O1〜O3が,合流点P31〜P35で合流する。即ち,区分ガスF1は,仕切板212cに沿って進み,開口211caのすぐ前の合流点P31で区分ガスO1と混合される。合流点P31で混合されたガスは,仕切板212c,215cの間を進み,合流点P32で区分ガスF2と混合される。合流点P32で混合されたガスは仕切板213c,215cの間を進み,開口211cbのすぐ前の合流点P33で区分ガスO2と混合される。合流点P33で混合されたガスは,仕切板213c,216cの間を進み,合流点P34で区分ガスF3と混合される。合流点P34で混合されたガスは,仕切板216c,217cの間を進み,開口211ccのすぐ前の合流点P35で区分ガスO3と混合される。合流点P35で混合されたガスは,仕切板217cと側板203の間を進み,開口219から燃焼器23aに排出される。
第4の実施形態では,残余の酸化剤ガスと燃料ガスの双方が3つに区分されて,合流点P31〜P35で,混合される。混合部位を複数に分散することで,激しく局部的な燃焼を軽減し,混合器21の劣化が防止される。酸化剤ガスと燃料ガスの双方を区分することで,より効果的に局部的な燃焼を軽減し,混合器21の劣化が防止される。
ここで,区分ガスF1〜F3,区分ガスO1〜O3それぞれの流量を段階的に大きくすることができる。
このとき,合流点P31〜P35を改質器22の流路の下流から上流と対応させることで,合流点P31〜P35での温度の均一性の向上が図られる。
(その他の実施形態)
本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張,変更可能であり,拡張,変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記の第1〜第4の実施形態では,(1)酸化剤ガスを3つに,(2)酸化剤ガスを2つに,(3)燃料ガスを3つに,(4)酸化剤ガスおよび酸化剤ガスの双方を3つに,区分し,混合している。即ち,酸化剤ガスと酸化剤ガスの一方または双方を複数に区分し,混合することで,混合器21での温度の均一性を確保できることが判る。
10 燃料電池システム
20 固体酸化物形燃料電池
21 混合器
22 改質器
23 燃焼器
23a,23b 燃焼室
30 制御部
100 燃料電池スタック
150 燃料電池セル
200 補助器
300 発熱体

Claims (8)

  1. 燃料電池での発電後の残余の燃料ガスおよび前記発電後の残余の酸化剤ガスの一方である第1のガスが流入する第1の流入部と,
    前記残余の燃料ガスおよび前記残余の酸化剤ガスの他方である第2のガスが流入する第2の流入部と,
    前記第1の流入部から流入した前記第1のガスの通路を第1の幅のガス流入口を有する第1の通路及び当該第1の幅よりも広い第2の幅のガス流入口を有する第2の通路に区分する区分部と,
    前記第1の通路に流入した一部の前記第1のガスおよび前記第2の流入部から流入した前記第2のガスを混合して燃焼する第1の混合部と,
    前記第1の混合部で燃焼後の排ガスおよび前記第2の通路に流入した他の一部の前記第1のガスを混合して燃焼する第2の混合部と,
    を具備し、
    前記第1の混合部に流入する前記第1のガスの量が,前記第2の混合部に流入する前記第1のガスの量より少ない
    ことを特徴とする燃料電池用補助器。
  2. 前記第2および第1の混合部それぞれに対応して配置され,かつ発電前の燃料ガスが順に流通する第1,第2の経路を有し,燃料ガスを改質する改質器をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池用補助器。
  3. 前記区分部が,前記第1の流入部から流入する前記第1のガスの通路を3つ以上に区分し,
    前記第2の混合部で燃焼後の排ガスおよび前記区分部で区分され、前記第2の幅よりも広い第3の幅のガス流入口を有する第3の通路を通った前記第1のガスを混合して燃焼する第3の混合部,をさらに具備し,
    前記第3の混合部が,前記第2の混合部で燃焼後の排ガスおよび前記第3の通路を通った前記第1のガスを混合して燃焼するとともに、
    前記第2の混合部に流入する前記第1のガスの量が、前記第3の混合部に流入する前記第1のガスの量より少ない
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用補助器。
  4. 前記第3〜1の混合部それぞれに対応して配置され,かつ発電前の燃料ガスが順に流通する第1〜第3の経路を有し,燃料ガスを改質する改質器をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項3記載の燃料電池用補助器。
  5. 前記第1のガスが,前記残余の酸化剤ガスであり,前記第2のガスが,前記残余の燃料ガスである,
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の燃料電池用補助器。
  6. 前記第1のガスが,前記残余の燃料であり,前記第2のガスが,前記残余の酸化剤ガスである,
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の燃料電池用補助器。
  7. 前記第2の流入部から流入した前記第2のガスの通路を第4の幅のガス流入口を有する第4の通路と、当該第4の幅よりも広い第5の幅のガス流入口を有する第5の通路に区分する第2の区分部をさらに具備し,
    前記第1の混合部が,前記第1の通路に流入した一部の前記第1のガスおよび前記第4の通路に流入した一部の前記第2のガスを混合して燃焼し,
    前記第2の混合部が,前記第1の混合部で燃焼後の排ガス,前記第2の通路に流入した他の一部の前記第1のガスおよび前記第5の通路に流入した他の一部の前記第2のガスを混合して燃焼する,
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池用補助器。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池用補助器を備えたことを特徴とする燃料電池。
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