JP6635851B2 - 燃料電池モジュールおよび燃料電池モジュールの制御方法 - Google Patents

燃料電池モジュールおよび燃料電池モジュールの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池モジュールおよび燃料電池モジュールの制御方法に関する。
従来の燃料電池モジュールでは、原燃料であるメタノールは水と混合された後に蒸発器において気化され、原燃料ガスとして改質器に供給される。改質器はエアタンクから圧縮空気を供給され、ここで原燃料ガスは圧縮空気と混合される。
この改質器では、原燃料であるメタノールの酸化反応によって水素と二酸化炭素とが生じ、メタノールの水蒸気改質反応によってやはり水素と二酸化炭素とが生じる。
このとき、吸熱反応である改質反応で要する熱量は、メタノールの酸化反応によって生じる熱量で賄われるため、改質器には改質反応で要する熱量を供給するための熱源を備える必要がない(例えば、特許文献1等参照)。
特開平9−315801号公報
しかしながら、改質器に比べて燃料電池スタックの熱容量(ヒートマス)は大きい。燃料電池モジュールを始動する際、改質器の水蒸気改質反応を行う触媒の温度と比べて、燃料電池スタックの温度は、遅れて上昇を開始する。
改質器の水蒸気改質反応を行う触媒は、活性温度に到達するとコーキング(炭素析出)を防止するため、水を原燃料に混合して水蒸気を発生させる必要がある。
一方、燃料電池スタック内に供給された水蒸気は、水の沸点である100℃に到達しないと、水蒸気の状態を維持できず、液化してしまう。燃料電池スタックは液体の水に晒されると酸化等により劣化の要因となることが知られている。
このため、燃料電池モジュールの始動直後、しばらくの間は、改質器の触媒のコーキング防止用の水蒸気を生じさせるための水を流すことができず、改質器の過昇温を防止するため、原燃料の供給量を制限する必要がある。
このように、燃料電池モジュールの始動直後は、燃料電池スタックの温度が一定温度以上に上昇するまで、充分に燃料電池スタックに燃料ガスが供給できないため、熱交換により改質器の触媒を温める燃料排ガスの温度も上昇しにくい。
したがって、効率的な運転が開始されるまでに必要とされる起動時間が長くなってしまうといった問題があった。
本発明は、燃料電池スタックおよび改質器の保護を図りつつ、効率的な運転を開始できるまでに必要とされる起動時間を短縮できる燃料電池モジュールおよび燃料電池モジュールの制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池スタックと、炭化水素を主体とする原燃料を改質し、燃料電池スタックに供給される燃料ガスを生成する改質器とを備え、改質器は、原燃料と酸化剤ガスとの部分酸化かつ発熱反応により原燃料を改質し、燃料電池スタックに供給される前記燃料ガスを生成する部分酸化改質器と、原燃料と水蒸気との混合ガスを吸熱反応により改質し、燃料電池スタックに供給される燃料ガスを生成する水蒸気改質器とを含み、水蒸気改質器に先行して、部分酸化改質器を始動させる燃料電池モジュールを特徴としている。
このため、部分酸化改質器の始動によって、燃料電池スタックの温度を昇温させてから、水を供給して水蒸気改質器を起動できる。したがって、燃料ガスの供給を制限する必要がない。
また、部分酸化改質器による反応では、水蒸気改質器のようにコーキング防止のための水を必要としない。このため、水が水蒸気になる温度に至るまで水蒸気改質器を始動させずに部分酸化改質器による反応で得られた燃料ガスを燃料電池スタックに供給する。
これにより、充分に燃料ガスが供給されて燃料排ガスの温度を上昇させることができ、効率的な運転を開始できる。
また、燃料電池スタックが水の沸点温度に到達してから、水蒸気改質器の改質触媒のコーキングを防止する水蒸気となる水を、原燃料に混合する。
このため、燃料電池スタックが液化した水に晒されることによる燃料電池スタックの劣化を防止することができる。
さらに、部分酸化改質器を水蒸気改質器の上流側に一体に連設している。
このため、部分酸化改質器による発熱が水蒸気改質器にて吸収されて、部分酸化改質器の過昇温が抑制される。よって、原燃料の供給量を増大させて、効率的な運転に必要とされる燃料ガスを燃料電池モジュールに供給できる。
本発明によれば、燃料電池スタックおよび改質器の保護を図り、効率的な運転を開始できるまでに必要とされる起動時間を短縮できる燃料電池モジュールが提供される。
本発明の実施形態にかかる燃料電池で、全体の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態にかかる燃料電池で、スタック内部の積層構造を示す縦断面図である。 本発明の実施形態にかかる燃料電池で、燃料電池モジュールの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態にかかる燃料電池で、図3中IV−IV線に沿った位置での断面図である。 本発明の実施形態にかかる燃料電池で、始動時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態にかかる燃料電池で、水供給を行う吸熱により燃料供給量を増加させることができることを示す棒グラフである。 本発明の実施形態にかかる燃料電池で、燃料供給量の増加によってオフガス燃焼温度を上昇させることができることを示す棒グラフである。 本発明の実施形態にかかる燃料電池で、時間の経過に応じて、より燃料流量を増大させてスタック温度を上昇させることを説明するグラフである。 本発明の実施形態にかかる燃料電池で、一定時間に耐熱温度上限まで改質器温度が上昇する様子を示すグラフである。 本発明の実施形態にかかる燃料電池で、(a)は、燃料流量の変化を示すグラフ、(b)は、水流量の変化の様子を示すグラフである。 本発明の実施形態にかかる燃料電池で、(a)は、空気温度の上昇の様子を示すグラフ、(b)は、スタック温度の上昇の様子を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態にかかる燃料電池で、全体の構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る燃料電池モジュール10は、建物の屋外、室内等に載置される定置用として用いられるものである。定置用の他、車載用等の種々の用途に用いられてもよい。
燃料電池モジュール10には、原燃料(例えば、都市ガス)を供給する原燃料供給装置(原燃料ポンプ12を含む)14と、酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置(空気ポンプ16を含む)18とが接続されている。
燃料電池モジュール10は、平板積層型の燃料電池スタック20、改質器22、熱交換器(HEX)24、蒸発器(EVP)25、排ガス燃焼器26及びスタック用加熱器28を備える。燃料電池スタック20は、燃料ガス(水素ガスを改質した水素)と酸化剤ガス(空気)との電気化学反応により発電する平板状の固体酸化物形の燃料電池30を備える。
複数の燃料電池30は、鉛直方向(矢印A方向)(又は水平方向)に積層されるとともに、燃料電池積層方向(以下、単に積層方向という)両端には、エンドプレート31a、31bが配置される。
図2は、本発明の実施形態にかかる燃料電池モジュール10で、平板積層型の燃料電池スタック20内部の積層構造を示す縦断面図である。
燃料電池30は、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体で構成される電解質32の両面に、カソード電極34及びアノード電極36が設けられた電解質・電極接合体(MEA)38を備える。
電解質・電極接合体38の両側には、カソード側セパレータ40とアノード側セパレータ42とが配設される。カソード側セパレータ40には、カソード電極34に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路44が形成されるとともに、アノード側セパレータ42には、アノード電極36に燃料ガスを供給する燃料ガス流路46が形成される。なお、燃料電池30としては、従来から使用されている種々のSOFC(個体酸化物形燃料電池:Solid Oxide Fuel Cell)を用いることができる。
燃料電池30は、作動温度が数百℃と高温であり、生成された水素が電解質32のアノード電極36側に供給される。
図1に示す燃料電池スタック20には、各酸化剤ガス流路44の入口側に一体に連通する酸化剤ガス入口連通孔48aと、酸化剤ガス流路44の出口側に一体に連通する酸化剤ガス出口連通孔48bとが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔48a及び酸化剤ガス出口連通孔48bは、燃料電池スタック20内を積層方向(矢印A方向)に延在する。
燃料電池スタック20には、各燃料ガス流路46の入口側に一体に連通する燃料ガス入口連通孔50aと、燃料ガス流路46の出口側に一体に連通する燃料ガス出口連通孔50bとが設けられる。燃料ガス入口連通孔50a及び燃料ガス出口連通孔50bは、燃料電池スタック20内を積層方向(矢印A方向)に延在する。
改質器22は、一般的に炭化水素を主体とする原燃料を改質し、燃料電池スタック20に供給される燃料ガスを生成する。実施形態では、改質器22は、中空角筒状の角筒ケーシング82に設けられていて、部分酸化改質器(POX)22aと水蒸気改質器(SR)22bと、部分酸化改質器22aおよび水蒸気改質器22bの周囲に設けられる燃焼ガス流通路88とを備える。
このうち、部分酸化改質器22aは、燃料ガスの流れ方向で水蒸気改質器22bよりも上流側に直列に接続されて連設されている(図3,図4参照)。
この実施形態では、部分酸化改質器22aおよび水蒸気改質器22bが、熱伝導性の良好な金属製の同じ角筒ケーシング82の内部に位置して、外側面材を共通として一体に設けられる。これらの部分酸化改質器22aおよび水蒸気改質器22bとの間は、複数の連通孔84aが形成された仕切り板84によって仕切られている。
部分酸化改質器22aは、炭化水素を主体とする原燃料(例えば、都市ガス)と酸化剤ガス(たとえば、主に空気)との部分酸化反応により原燃料を改質し、燃料電池スタック20に供給される燃料ガスを生成する。
部分酸化改質器22aは、具体的には、原燃料中に含まれるメタン(CH4)の他、エタン(C2H6)、プロパン(C3H8)及びブタン(C4H10)等の高級炭化水素(C2+)を、主として水素、COを含む燃料ガスに部分酸化改質するための予備改質器である。部分酸化改質器22aは、約500℃〜1000℃の作動温度に設定される。部分酸化改質器22aは、Pt(白金)、Rh(ロジウム)又はPd(パラジウム)の少なくとも1種類の触媒金属を使用する。
水蒸気改質器22bは、原燃料と水蒸気との混合ガスを改質し、燃料電池スタック20に供給される燃料ガスを生成する。水蒸気改質器22bは、Ru(ルテニウム)、Ni(ニッケル)、Pt(白金)、Rh(ロジウム)、Pd(パラジウム)、Ir(イリジウム)又はFe(鉄)の少なくとも1種類の触媒金属を使用する。
熱交換器24は、燃焼ガスとの熱交換により酸化剤ガスを昇温させるとともに、燃料電池スタック20に酸化剤ガスを供給する。
排ガス燃焼器26は、燃料電池スタック20から排出される燃料ガスである燃料排ガスと酸化剤ガスである酸化剤排ガスとを燃焼させ、燃焼ガスを発生させる。
燃焼ガスは、部分酸化改質器22aおよび水蒸気改質器22bの周囲に設けられた燃焼ガス流通路88を通り、熱交換器24に供給される。
蒸発器25は、水を蒸発させて水蒸気を生成するとともに、水蒸気を水蒸気改質器22bに供給する。蒸発器25は、燃料電池スタック20の積層方向一端側(エンドプレート31a側)に、且つ熱交換器24よりも燃焼ガス流れ方向下流側に配置される(図3参照)。
燃料電池スタック20の積層方向一端側(エンドプレート31a側)には、改質器(部分酸化改質器22a及び水蒸気改質器22b)22、熱交換器24、蒸発器25及び排ガス燃焼器26が配置される。燃料電池スタック20の積層方向他端側(エンドプレート31b側)には、スタック用加熱器28が配置される。
スタック用加熱器28は、燃料電池スタック20の昇温、降温又は温度維持を行う機能を有し、例えば、セラミックヒータや燃焼バーナー等が使用される。
原燃料供給装置14は、原燃料を部分酸化改質器22aに供給する原燃料通路52を備える。酸化剤ガス供給装置18は、熱交換器24で熱交換された酸化剤ガスを燃料電池スタック20の酸化剤ガス入口連通孔48aに供給する酸化剤ガス供給通路51と酸化剤ガスを熱交換器24に供給する酸化剤ガス分岐通路54と、を備える。
酸化剤ガス供給通路51は、部分酸化改質器22aに原燃料と部分酸化用の酸化剤ガスとの混合ガスを供給する。
酸化剤ガス分岐通路54は、酸化剤ガス供給通路51の途上から分岐して接続され、熱交換器24を介して、酸化剤ガス供給通路55に連通されている。
部分酸化改質器22aには、部分酸化改質された燃料ガスを燃料電池スタック20の燃料ガス入口連通孔50aに供給する燃料ガス通路58が接続される。燃料ガス通路58には、部分酸化改質器22aと水蒸気改質器22bとが直列に接続される。具体的には、部分酸化改質器22aは、水蒸気改質器22bよりも燃料ガスの流れ方向上流側に配置される。
燃料電池スタック20の酸化剤ガス出口連通孔48bには、燃料電池スタック20から排出される酸化剤排ガスを排ガス燃焼器26に導入させる酸化剤排ガス通路(排ガス出口)60が接続される。燃料電池スタック20の燃料ガス出口連通孔50bには、燃料電池スタック20から排出される燃料排ガスを排ガス燃焼器26に導入させる燃料排ガス通路(排ガス出口)62が接続される。
燃料排ガス通路62には、燃料排ガス温度センサ71が設けられている。燃料排ガス温度センサ71は、燃料電池スタック20から排出される燃料排ガスの温度を測定して、制御部としてのECU500に温度検出信号Tsとして出力する。
ECU500は、温度検出信号Tsに応じて、水蒸気発生温度または発電可能温度に到達したか否かを判定して、原燃料ポンプ12および空気ポンプ16の駆動を制御する。
排ガス燃焼器26の出口側には、燃焼ガス通路64の一端が連通するとともに、燃焼ガス通路64の他端が熱交換器24に接続される。熱交換器24の出口側には、酸化剤ガスとの熱交換に使用された燃焼ガス(排ガス)を排出する排気通路66が接続される。排気通路66の途上には、蒸発器25が配置される。
蒸発器25の入口側には、水供給通路68が接続されるとともに、蒸発器25の出口側には、水蒸気通路70の一端が接続される。水蒸気通路70の他端は、部分酸化改質器22aを介して水蒸気改質器22bに接続される。
この実施形態の水蒸気通路70の他端は、図3に示すように部分酸化改質器22aを介して水蒸気改質器22bに接続されるが、特にこれに限らず、図4に示すように直接、水蒸気改質器22bに水蒸気通路170の他端を接続するように構成してもよい。
さらに、水蒸気通路70には、水蒸気通路70から供給される水の量を調整可能な水量調整弁を設けてもよい。この水量調整弁は、ECU500の制御によって部分酸化改質器22aに供給される水蒸気(水)の量を調整することができる。そして、ECU500は、燃料電池スタック20が水蒸気を発生させる温度(水蒸気発生温度)まで昇温が完了するまで、改質器22に水を供給しないように、この水量調整弁を調整することができる。
図3は、本発明の実施形態にかかる燃料電池で、燃料電池モジュール10の構成を示す分解斜視図である。また、図4は、図3中IV−IV線に沿った位置での断面図である。
図3に示すように、燃料電池スタック20では、エンドプレート31a、31b間が複数本の止めねじ72により固定され、積層方向に所望の締め付け荷重が付与される。エンドプレート31bには、スタック用加熱器28が直接固定される。エンドプレート31aには、筐体74、熱交換器24及び蒸発器25が、順次下方に向かって積層されて一体に固定される。
図3及び図4に示すように、筐体74は、矩形状を有し、外形寸法がエンドプレート31aの外形寸法と略同一又は同一以下の近似した外形寸法に設定される。筐体74の上面及び排ガス燃焼器26の上面には、酸化剤排ガス通路60に連通する酸化剤排ガス窓部76と、燃料排ガス通路62に連通する燃料排ガス窓部78とが一体に形成される。筐体74の下面の一角部、すなわち角筒ケーシング82の端部82aの下方には、排気連通窓部80が形成される。
筐体74内には、略中央に酸化剤排ガス窓部76及び燃料排ガス窓部78に連通する排ガス燃焼器26が配置される。排ガス燃焼器26は、矩形状を有し、必要に応じてヒータ(図示せず)が配置される。排ガス燃焼器26は、一端部側(後述する角筒ケーシング82の端部82a、82b側)に開口部26aを有する。
筐体74内には、排ガス燃焼器26を囲繞して改質器22が配置される。改質器22は、全体として、例えば、コ字状を呈する角筒ケーシング82を有する。角筒ケーシング82は、各角部に足部83を設けることにより、筐体74の底面から離間して配置される。これにより角筒ケーシング82の各面を排ガスに十分に曝すことができる。
角筒ケーシング82の一方の端部82aには、原燃料通路52及び水蒸気通路70が接続されるとともに、角筒ケーシング82の他方の端部82bには、燃料ガス通路58が接続されている。
角筒ケーシング82内には、端部82a側の直線部に部分酸化改質器22aが設けられている。この部分酸化改質器22aには、触媒加熱用のヒータ22hが設けられている。
このヒータ22hは、部分酸化改質器22aの発熱により水蒸気改質器22bの吸熱が行われる場合は設ける必要がない。なお、始動時は、部分酸化改質器22aの発熱に加えて部分酸化改質器22aの発熱により水蒸気改質器22bの吸熱が行われる。
また、この角筒ケーシング82内には、水蒸気改質器22bが設けられている。この水蒸気改質器22bは、3つの角で略直角に屈曲された略C字状の水蒸気改質器22bが端部82b側に至るまで延設されている。
そして、これらの部分酸化改質器22aおよび水蒸気改質器22bは、1つの角筒ケーシング82内に同封されるとともに、燃料ガスの流れ方向で仕切り板84を介して直列に連設されている。
改質器22は、各触媒金属(改質触媒)が充填されるとともに、原燃料を流通させる原燃料流通路86を有する。原燃料流通路86は、原燃料通路52と燃料ガス通路58とに連通するように略C字状に構成される。
また、改質器22の外周には、排ガス燃焼器26と排気連通窓部80とに連通し、燃焼ガスを改質器22の外周に沿って流通させる燃焼ガス流通路88が設けられている。
燃焼ガス流通路88は、排ガス燃焼器26の開口部26aから排気連通窓部80に亘って設けられる。端部82aには、互いに近接する開口部26aと排気連通窓部80とを遮断する遮断板89が設けられる。
原燃料流通路86と燃焼ガス流通路88とは、互いに隣接し且つ並行に配置される。原燃料流通路86を流通する原燃料と、燃焼ガス流通路88を流通する燃焼ガスとは、互いに対向流に設定される。
図3に示すように、熱交換器24は、矩形状を有し、エンドプレート31aの外形寸法と略同一又は同一以下の近似した外形寸法に設定される。熱交換器24の上面には、1つの角部に対応して排気連通窓部80が配置される一方、熱交換器24の下面には、排気連通窓部80と対角位置となる角部に対応して排気連通窓部92が設けられる。
排気連通窓部80、92は、熱交換器24の対角線方向に沿って燃焼ガスを流通させる。熱交換器24には、水蒸気通路70に連通する蒸気発生部70aが長辺方向に延在して設けられる。
蒸発器25は、薄板状且つ矩形状を有し、エンドプレート31aの外形寸法と略同一又は同一以下の近似した外形寸法に設定される。蒸発器25には、パイプ部材94が蛇行するように配置される。パイプ部材94の入口端部は、水供給通路68に接続される一方、パイプ部材94の出口端部は、蒸気発生部70aに接続される。パイプ部材94間には、複数本の仕切り板96が、パイプ部材94の形状に対応して千鳥状に設けられている。そして、この仕切り板96により、排ガス蛇行通路98が形成される。
図5は、本発明の実施形態にかかる燃料電池で、始動時の動作を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って、燃料電池モジュール10が始動後、安定した効率運転によって発電を開始するまでの始動シーケンスについて説明する。
ECU500は、ステップS1で燃料電池モジュール10の始動シーケンスを開始すると、改質器22のうち、部分酸化改質器22aを水蒸気改質器22bに先行して始動させる。
すなわち、図1に示すように、空気ポンプ16および原燃料ポンプ12の駆動により、改質器22の部分酸化改質器22aに原燃料と酸化剤ガスとの混合ガスが供給される。
部分酸化改質器22aからは、ヒータ22hにより加熱された触媒によって部分酸化改質された燃料ガスが燃料ガス通路58を介して、燃料電池スタック20の燃料ガス入口連通孔50aに供給される。
燃料電池30では、燃料ガス入口連通孔50aに連通された燃料ガス流路46によって、アノード電極36に改質された燃料ガスが供給される(図2参照)。
また、酸化剤ガス供給通路51を介して、酸化剤ガスとしての空気が燃料電池スタック20の酸化剤ガス入口連通孔48aに供給される。
燃料電池30では、酸化剤ガス入口連通孔48aに連通された酸化剤ガス流路44によって、カソード電極34に酸化剤ガスが供給される(図2参照)。
このため、改質器22のうち、部分酸化改質器22aのみを用いた運転により、水蒸気改質器22bのコーキングを防止して、燃料電池スタック20の酸化を防止することができる。
ステップS2では、燃料排ガス温度センサ71によって測定された燃料電池スタック20から排出される燃料排ガスの温度に基づいて、燃料電池スタック20が水蒸気を発生させて維持できる所定の温度まで昇温を完了したか否かが判定される。
すなわち、所定の温度(例えば、水の沸点100℃)を燃料電池スタック20の温度が超えていれば、水蒸気の供給により水蒸気改質器22bを起動させてもよい。このため、部分酸化改質器22aのみを用いた運転を終了して、部分酸化改質器22aとともに水蒸気改質器22bを用いた改質を開始するタイミングがECU500によって判定される。
ステップS2では、燃料電池スタック20が水蒸気発生温度まで昇温を完了している場合(ステップS2にてYES)は、次のステップS3にECU500は処理を進める。
また、ステップS2で、燃料電池スタック20が水蒸気発生温度まで昇温を完了していない場合(ステップS2にてNO)は、そのまま処理が継続される。
ステップS3では、蒸発器25に水供給通路68から供給された水は、排気通路66からの燃焼排ガス(排ガス燃焼器26で燃焼された燃料排ガス)の熱により加熱されて、水蒸気として水蒸気通路70から改質器22に送られる。水蒸気改質器22bは、部分酸化改質器22aの発熱と、排ガス燃焼器26(図4参照)から受け渡される熱によって原燃料と水蒸気との混合ガスを改質し、燃料電池スタック20に燃料ガス通路58を介して供給される燃料ガス(水素)を生成する(図1参照)。つまり、ステップS3によって改質器22では部分酸化と水蒸気改質とが起こり、水素を生成する。
部分酸化改質器22aは、水蒸気改質器22bの上流側に一体に連設されている。このため、部分酸化改質器22aの発熱は、水蒸気改質器22bにより吸熱されて、改質器22全体としての過昇温が防止される。この際、水蒸気改質器22bは、原燃料と水蒸気との混合ガスを改質させる改質反応の際に吸熱反応を生じている。このため、さらに吸熱効率が良好である。
さらに、この実施形態では、部分酸化改質器22aおよび水蒸気改質器22bが、熱伝導性の良好な金属製の同じ角筒ケーシング82の内部に位置して、外側面材を共通として一体に設けられている。このため、部分酸化改質器22aから水蒸気改質器22bまで、一体とする外側面材を通り、熱が伝わりやすい。このため、さらに吸熱効率が良好である。
次に、ECU500は、高効率発電を開始するタイミングを判定する。
ステップS4では、高効率発電を開始するタイミングを、発電可能温度まで燃料電池スタック20が昇温したか否かによって判定する。
ステップS4で、燃料排ガス温度センサ71から出力された温度検出信号Tsに基づいて、ECU500は、発電可能温度まで燃料電池スタック20が昇温したと判定すると(ステップS4にてYES)、ステップS5に処理を進める。また、発電可能温度まで燃料電池スタック20が昇温していないと判定すると(ステップS4にてNO)、部分酸化改質器22aに水蒸気改質器22bが加えられて、部分酸化改質器22aと水蒸気改質器22bとによって同時に改質が行なわれる処理が継続される。
ステップS5で、水蒸気改質器22bのみを用いた高効率発電に移行する。このため、ECU500は、空気ポンプ16を制御して、酸化剤ガス分岐通路54、熱交換器24、酸化剤ガス供給通路55を介して、燃料電池スタック20のアノード電極36(図2参照)へ供給している空気を停止する。
ステップS6で、燃料電池モジュール10は、発電を開始する。
アノード電極36へ供給されていた空気は停止されているため、部分酸化改質器22aを通過する空気もなくなる。このため、燃料電池モジュール10は、主に水蒸気改質器22bのみを用いて水蒸気改質された燃料ガスを用いて高効率発電を行うことができる。
図6は、実施形態にかかる燃料電池で、水供給を行う吸熱により燃料供給量を増加させることができることを示す棒グラフである。
図5を用いて説明したステップS1,S2の状態にて部分酸化改質器22aのみを用いた運転(始動)から、部分酸化改質器22aと水蒸気改質器22bとを併用するステップS3,S4の状態に移行すると、図中左側の棒グラフから中央の棒グラフへと移り、部分酸化改質器22aと水蒸気改質器22bとにより改質が行われる。
この際、供給された水によって吸熱が行われ、同じ燃料流量では、部分酸化だけの場合に比べて改質器22の温度が低下して改質器22の上限温度まで余裕が生じる。このため、上限温度となるまで燃料流量を増大させることができる。よって、部分酸化改質器22aと水蒸気改質器22bとを併用する場合は、部分酸化だけの場合に比べて、多くの燃料を使用させることができる。
図7は、実施形態にかかる燃料電池で、燃料供給量の増加によって燃料排ガス燃焼温度を上昇させることができることを示す棒グラフである。
燃料排ガスを排ガス燃焼器26で燃焼させた燃料排ガス燃焼ガスの温度は、燃料流量に応じて上昇する。このため、この実施形態では、燃料流量を増大させることができるため、燃料排ガス温度を比較的高く設定して、暖気を迅速に行え、比較的早い段階で高効率の発電を行なえる。
図8は、実施形態にかかる燃料電池で、時間の経過に応じて、より燃料流量を増大させてスタック温度を上昇させることを説明するグラフである。
この実施形態の燃料電池モジュール10では、早い段階でより燃料流量を増大させてスタック温度を上昇させることが可能となる。このため、早期に効率的な発電が可能な温度に到達して、発電を開始することができる。
図9は、実施形態にかかる燃料電池で、一定時間に耐熱温度上限まで改質器温度が上昇する様子を示すグラフである。
燃料電池モジュール10に用いられる改質器22には、一定の耐熱温度が存在する。このため、燃料電池スタック20の温度を上げるために燃料を供給して上昇させることが可能な温度も限られている。
部分酸化改質器22aのみを用いた運転の場合も、部分酸化改質器22aと水蒸気改質器22bとが併用される運転の場合も、時間の経過とともに温度は上昇し、時刻t1にてこの耐熱温度に到達すると、時刻t1以降、一定の耐熱温度で推移する。
図9中では、部分酸化改質器22aのみを用いた運転の場合と、部分酸化改質器22aと水蒸気改質器22bとが併用される運転の場合とでは、同様に推移するため重ねられて示されている。
図10は、本発明の実施形態にかかる燃料電池で、(a)は、燃料流量の変化を示すグラフ、(b)は、水流量の変化の様子を示すグラフである。
改質器22は、耐熱温度を上回らないように時刻t2にて燃料流量を調整する。この際、部分酸化改質器22aと水蒸気改質器22bとが併用される運転の場合、(b)に示すように水を供給することで、燃料流量を一定に維持することができる。
しかしながら、部分酸化改質器22aのみを用いた運転の場合、温度が部分酸化改質器22aの耐熱温度を上回ることがないように、(a)に示すように時刻t2から燃料流量を減少させる必要がある。
図11は、実施形態にかかる燃料電池で、(a)は、空気温度の上昇の様子を示すグラフ、(b)は、スタック温度の上昇の様子を示すグラフである。
時刻t3にて、部分酸化改質器22aのみを用いた運転の場合、燃料流量を減少させる必要がある。このため、(a)空気温度の上昇および(b)スタック温度の上昇ともに上昇率が鈍る。
これに対して、部分酸化改質器22aと水蒸気改質器22bとが併用される運転の場合は、時刻t3にて(a)空気温度の上昇および(b)スタック温度の上昇ともに、部分酸化改質器22aのみの場合に比して上昇率は、鈍くならない。
このため、早期に所望の運転効率が良好な燃料電池スタック20の温度に到達させることができる。つまり、部分酸化改質器22aと水蒸気改質器22bとは、温度の高い空気を酸化剤ガス供給路55を介してスタック20に供給できるので、燃料電池スタック20の暖気をすばやく行うことができる。
上述してきたように、本実施形態では、部分酸化改質器22aの始動を先行させて、水蒸気改質器22bのコーキング発生を防止する。そして、燃料電池スタック20を昇温させてから、水を供給して水蒸気改質器22bを起動できる。
水蒸気改質器22bの起動後、過昇温に配慮して燃料ガスの供給を制限する必要がなくなるため、充分な燃料ガスを燃料電池スタック20に供給することができる。
このため、早期に燃料排ガス(燃料排ガスを排ガス燃焼器26で燃焼させた燃料排ガス燃焼ガス)の温度を上昇させて(図7参照)、水蒸気改質器22bのみによる高効率の運転に移行させることができる。
このように、燃料電池スタック20が水に晒されず酸化が発生しない。また、改質器22のコーキングも防止される。このため、燃料電池スタック20および改質器22の保護を図り、効率的な運転を開始することができるまでに必要とされる起動時間を短縮できる。
さらに、この実施形態では、部分酸化改質器22aが水蒸気改質器22bの上流側に一体に連設されている。
このため、部分酸化改質器22aによる発熱が水蒸気改質器22bにて吸収されて、部分酸化改質器の過昇温が抑制される。さらに部分酸化改質器22aによる発熱を利用して、水蒸気改質器22bおよび燃料電池スタック20を昇温させることができる。
よって、早期に水蒸気改質器22bに水を供給して充分な燃料ガスによって温度を上昇させることができる。したがって別途起動のためのバーナー等を別に設ける必要がない。また、バーナーのための空気または燃料ライン等を追加して配設する必要がない。このため、空間スペースおよび製造コストを減少させることができる。
したがって、実施形態の燃料電池モジュール10では、先行して動作する部分酸化改質器22aを水蒸気改質器22bの上流に直列させて配置することにより、早期に原燃料の供給量を増大させて、効率的な運転に必要とされる充分な燃料ガスを燃料電池スタック20に供給することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
この実施形態の燃料電池モジュール10では、部分酸化改質器22aは、燃料ガスの流れ方向で水蒸気改質器22bよりも上流側に直列に接続されて連設されている。しかしながら、特にこれに限らず、部分酸化改質器22aが燃料ガスの流れ方向で水蒸気改質器22bよりも上流側に位置するものであれば、改質器22の形状、数量および材質が限定されるものではない。
また、燃料排ガス温度センサ71が燃料排ガス通路62に設けられている。しかしながら、燃料排ガス温度センサ71のように、燃料電池スタック20から排出される燃料排ガスの温度を測定するものに限らない。たとえば、温度センサを燃料電池スタック20内に配置する等、検出された信号に基づいて燃料電池スタック20内の温度をECU500が判定可能に構成されていれば、センサの形態、数量および配置箇所が限定されるものではない。
10 燃料電池モジュール
12 原燃料ポンプ
14 原燃料供給装置
16 空気ポンプ
18 酸化剤ガス供給装置
20 燃料電池スタック
22 改質器
22a 部分酸化改質器
22b 水蒸気改質器
22h ヒータ
24 熱交換器
25 蒸発器
26 排ガス燃焼器
26a 開口部
28 スタック用加熱器
30 燃料電池
82 角筒ケーシング

Claims (4)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池スタックと、
    炭化水素を主体とする原燃料を改質し、前記燃料電池スタックに供給される前記燃料ガスを生成する改質器と、
    前記燃料電池スタックの温度を計測する温度センサと、
    前記温度センサから出力された温度検出信号に応じて、前記燃料電池スタックの温度を判定する制御部と、を備え、
    前記改質器は、前記原燃料と前記酸化剤ガスとの部分酸化かつ発熱反応により前記原燃料を改質し、前記燃料電池スタックに供給される前記燃料ガスを生成する部分酸化改質器と、
    前記原燃料と水蒸気との混合ガスを吸熱反応により改質し、前記燃料電池スタックに供給される前記燃料ガスを生成する水蒸気改質器と、
    を含み、
    前記制御部は、前記水蒸気改質器に先行して、前記部分酸化改質器を始動させるとともに、前記燃料電池スタックの温度が水蒸気発生温度に到達したと判定すると、前記水蒸気改質器を起動させて前記部分酸化改質器とともに運転し、
    さらに、前記制御部は、前記燃料電池スタックの温度が発電可能温度に到達したと判定すると、前記部分酸化改質器への空気の供給を止めて、前記水蒸気改質器のみによる水蒸気改質反応により改質された燃料ガスを用いて前記燃料電池スタックを運転する、
    ことを特徴とする燃料電池モジュール。
  2. 前記制御部は、前記燃料電池スタックが水の沸点温度に到達してから、原燃料に水を混合することを特徴とする請求項1記載の燃料電池モジュール。
  3. 前記部分酸化改質器は、前記水蒸気改質器の上流側に一体に連設されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池モジュール。
  4. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池スタックと、
    炭化水素を主体とする原燃料を改質し、前記燃料電池スタックに供給される前記燃料ガスを生成する改質器と、
    前記燃料電池スタックの温度を計測する温度センサと、
    前記温度センサからの温度検出信号に応じて、前記燃料電池スタックの温度を判定する制御部と、を備え、
    前記改質器は、前記原燃料と前記酸化剤ガスとの部分酸化かつ発熱反応により前記原燃料を改質し、前記燃料電池スタックに供給される前記燃料ガスを生成する部分酸化改質器と、
    前記部分酸化改質器に連設されて、前記原燃料と水蒸気との混合ガスを吸熱反応により改質し、前記燃料電池スタックに供給される前記燃料ガスを生成する水蒸気改質器とを含む燃料電池モジュールの制御方法であって、
    前記水蒸気改質器に先行して、前記部分酸化改質器を始動させるステップと、
    前記燃料電池スタックの温度が水蒸気を発生させて維持できる所定の温度まで昇温を完了してから、原燃料に水を混合するステップと 、
    前記部分酸化改質器を前記水蒸気改質器とともに運転して、前記部分酸化改質器による過昇温を前記水蒸気改質器に吸収させるステップと、
    前記燃料電池スタックによる発電可能温度に前記燃料電池スタックが到達すると、前記改質器への空気の供給を止めて前記水蒸気改質器のみによる水蒸気改質反応により改質された燃料ガスを用いて前記燃料電池スタックが運転するステップと、
    を有する燃料電池モジュールの制御方法。
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