JP2003229151A - 固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器 - Google Patents
固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器Info
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Abstract
50℃程度以下である支持膜式固体酸化物形燃料電池に
おける熱交換器として有用な燃焼触媒一体型熱交換器を
得る。 【解決手段】断熱容器内に配置された固体酸化物形燃料
電池の近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換器であっ
て、該熱交換器が触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源
とする第1熱交換器と、燃料電池からの排気燃料と排気
空気を燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換器とからな
り、燃料電池に導入する空気及び/又は燃料を、触媒燃
焼層で生成した燃焼ガスにより第1熱交換器で加熱した
後、燃料電池からの排気空気及び/又は排気燃料と第2
熱交換器で加熱して燃料電池に供給するようにしてなる
ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体
型熱交換器。
Description
電池用触媒燃焼一体型熱交換器に関し、より具体的には
固体酸化物形燃料電池に導入する空気、燃料、あるいは
その両者を最高到達温度を抑えて加熱するための固体酸
化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器に関する。
el Cells:以下適宜SOFCと略称する)は、固体電解
質として酸化物イオン(O2-)導電体を用いる点に特徴
を有するもので、固体電解質を挟んで燃料極と空気極
(又は酸素極、以下適宜空気極と指称する)の両電極を
配置して構成される。その運転時に、燃料極側に燃料を
供給し、空気極側に空気、酸素富化空気、酸素等の酸化
剤を供給して電気化学反応を起こさせることにより電力
が取り出される。
解質(=固体酸化物電解質)、燃料極、空気極の配置関
係及びその作動原理を説明する図である。単電池は固体
酸化物電解質を挟んで燃料極及び空気極が配置されて構
成される。空気極に導入される空気は空気極で酸化物イ
オン(O2-)となり、固体酸化物電解質を通って燃料極
に至る。ここで、燃料極に導入される燃料と反応して電
子を放出し、電気と水等の反応生成物を生成する。空気
極での利用済み空気は空気極オフガスとして排出され、
燃料極での利用済み燃料は燃料極オフガスとして排出さ
れるが、本明細書及び図面中、空気極オフガスを排気空
気、燃料極オフガスを排気燃料と指称している。
模式的に示す図である。SOFCには円筒方式や一体積
層方式などもあるが、原理的には平板方式の場合と同じ
である。図2は自立膜式の場合、図3は支持膜式の場合
である。図2〜3では単電池の場合を示しているが、単
電池1個の電圧は低いため、通常、単電池を複数層積層
して構成される。なお、単電池を複数層積層した構造体
を本明細書及び図面中スタック又はSOFCスタックと
指称している。また、図2〜3にはその一部の使用材料
を示しているが、これは一例として示したものである。
上に順次シール材、セパレータが配置され、単電池の下
に順次セパレータ、シール材、セパレータが配置され、
これらが密に積層されて構成される。自立膜式において
は、固体酸化物電解質膜自体でその構造を保持するよう
になっている。このため固体酸化物電解質膜はその膜厚
自体を厚くする必要があり、その厚さは通常100μm
程度と厚く構成される。また、その作動温度は800〜
1000℃程度、通常1000℃程度と高く、システム
内に1000℃を超える高温場が形成される。このた
め、その構成材料が高価な耐熱合金やセラミックスに制
限され、セラミックスの場合はスタック内温度差に起因
して割れが生じるなどの問題があり、また、断熱容器に
収容する場合、その断熱材が厚くなり、SOFCシステ
ムとして大型化してしまう。
は、単電池はスペーサの枠内に保持され、その上部に順
次接合材、セル支持体、スペーサ、セパレータが配置さ
れる。単電池の下部にも順次接合材、セル支持体、スペ
ーサ、セパレータが配置されるが、図3ではそれらの部
材の記載は省略している。支持膜式においては、固体酸
化物電解質膜として例えばLaGaO3系やジルコニア
系などの材料を用いてその膜厚を例えば10μm程度と
いうように薄くし、これを膜厚の厚い燃料極で支持する
ように構成されている。
Cについて特に注目し、開発を進めており、これまで幾
つかの成果を得ている(特願2001−176739
等)。支持膜式においては、固体酸化物電解質膜の膜厚
を薄く構成できることなどから、前記自立膜式の場合に
比べてより低温で運転でき、650〜850℃程度の範
囲、例えば750℃程度というような低温運転ができ
る。このため、その構成材料として例えばステンレス鋼
などの安価な材料の使用を可能とし、また小型化が可能
であるなどの諸利点を有する。
おいては、水素はもちろん、メタンもCOも燃料となる
が、燃料にメタン以外の炭化水素、すなわちエタン、エ
チレン、プロパン、ブタン等の炭素数C2以上の炭化水
素が含まれていると、SOFCへの配管や燃料極で炭素
を生成し、これが電気化学反応を阻害して電池性能を劣
化させてしまう。これら問題は、長期間、繰り返し作動
して使用するSOFCにおいて致命的となるが、都市ガ
ス、LPガス、あるいは天然ガスなどの燃料にはメタン
以外の炭化水素、すなわちC2以上の炭化水素が含まれ
ている。
て、メタン88.5%、エタン4.6%、プロパン5.
4%、ブタン1.5%(%はvol%、以下同じ)程度
であり、主成分であるメタンに加え、炭素数C2〜C4の
炭化水素が約11.5%も含まれている。このため、こ
れらをSOFCの燃料とするには、それら炭化水素を改
質し、C2以上の炭化水素を除去しておく必要がある。
燃焼法がある。これらは炭化水素を水素を主成分とする
改質ガスに変える技術であり、炭化水素が例えばメタン
である場合の水蒸気改質反応は式:CH4+H2O=3H
2+COで示される。しかし、SOFCにおいては水素
はもちろん、メタンも一酸化炭素も燃料となるため、S
OFCへ導入する燃料はC2以上の炭化水素が除去され
ていればよく、水素を主成分とする改質ガスにまで改質
する必要はない。このため、SOFC用燃料の改質には
予備改質器が用いられる。予備改質器においてはC2以
上の炭化水素がメタン、水素、CO等に変えられ、それ
で足りるので、SOFCにおいては予備改質器のみが用
いられる。
炭化水素(原料ガス)として都市ガス、LPガス等を用
いる場合における態様を示した図である。都市ガスやL
Pガスには付臭剤としてメルカプタンその他の形の硫黄
化合物が含まれている。硫黄化合物はSOFCの燃料極
を被毒するため、脱硫器で脱硫した後、水蒸気とともに
予備改質器に供給され、ここでC2以上の炭化水素がメ
タン、水素、CO等に変えられる。なお、原料炭化水素
が硫黄分を含まないか、既に除去されている場合には脱
硫器は必要でなく、また水蒸気発生器は予備改質器に一
体化される場合もある。
度は850℃程度以下ではあるが、なお高温であるの
で、SOFCスタック、予備改質器などからの熱損失を
可及的に少なくする必要があり、このためそれらを断熱
材で被うか断熱容器に収めることが考えられる。加え
て、その運転時に、そのような範囲内で一定の温度に保
持する必要があることから、SOFCに導入する空気、
燃料は加熱して供給することが望まれる。
式のSOFCシステムにおける以上のような事情に鑑み
てなされたもので、固体酸化物形燃料電池に導入する空
気、燃料、あるいはその両者を最高到達温度を抑えて加
熱するようにして、機器構成材料として安価な材料の使
用を可能とし、SOFCシステムとして小型化を可能と
するなど各種効果、利点を有する固体酸化物形燃料電池
用触媒燃焼一体型熱交換器を提供することを目的とす
る。
化物形燃料電池の近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換
器であって、該熱交換器が、触媒燃焼層で生成した燃焼
ガスを熱源とする第1熱交換器と、燃料電池からの排気
燃料を排気空気で燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換
器とからなり、燃料電池に導入する空気を、触媒燃焼層
で生成した燃焼ガスにより第1熱交換器で予熱した後、
燃料電池からの排気空気及び排気燃料のいずれか一方に
より第2熱交換器で加熱して燃料電池に供給するように
してなることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用触媒
燃焼一体型熱交換器を提供する。
近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱
交換器が、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする
第1熱交換器と、燃料電池からの排気燃料を排気空気で
燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、燃
料電池に導入する空気を、触媒燃焼層で生成した燃焼ガ
スにより第1熱交換器で予熱した後、燃料電池からの排
気空気及び排気燃料の両方により第2熱交換器で加熱し
て燃料電池に供給するようにしてなることを特徴とする
固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器を提供
する。
近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱
交換器が、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする
第1熱交換器と、燃料電池からの排気燃料を排気空気で
燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、燃
料電池に導入する燃料を、触媒燃焼層で生成した燃焼ガ
スにより第1熱交換器で予熱した後、燃料電池からの排
気空気及び排気燃料のいずれか一方により第2熱交換器
で加熱して燃料電池に供給するようにしてなることを特
徴とする固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換
器を提供する。
近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱
交換器が、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする
第1熱交換器と、燃料電池からの排気燃料を排気空気で
燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、燃
料電池に導入する燃料を、触媒燃焼層で生成した燃焼ガ
スにより第1熱交換器で予熱した後、燃料電池からの排
気空気及び排気燃料の両方により第2熱交換器で加熱し
て燃料電池に供給するようにしてなることを特徴とする
固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器を提供
する。
近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱
交換器が、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする
第1熱交換器と、燃料電池からの排気燃料を排気空気で
燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、燃
料電池に導入する空気及び燃料を、触媒燃焼層で生成し
た燃焼ガスにより第1熱交換器で予熱した後、燃料電池
からの排気空気及び排気燃料のいずれか一方により第2
熱交換器で加熱して燃料電池に供給するようにしてなる
ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体
型熱交換器を提供する。
近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱
交換器が、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする
第1熱交換器と、燃料電池からの排気燃料を排気空気で
燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、燃
料電池に導入する空気及び燃料を、触媒燃焼層で生成し
た燃焼ガスにより第1熱交換器で予熱した後、燃料電池
からの排気空気及び排気燃料の両方により第2熱交換器
で加熱して燃料電池に供給するようにしてなることを特
徴とする固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換
器を提供する。
近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱
交換器が、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする
第1熱交換器と、燃料電池からの排気燃料を排気空気で
燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、燃
料電池に導入する空気を、燃料電池からの排気空気及び
排気燃料のいずれか一方により第2熱交換器で予熱した
後、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより第1熱交換器
で加熱して燃料電池に供給するようにしてなることを特
徴とする固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換
器を提供する。
近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱
交換器が、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする
第1熱交換器と、燃料電池からの排気燃料を排気空気で
燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、燃
料電池に導入する空気を、燃料電池からの排気空気及び
排気燃料の両方により第2熱交換器で予熱した後、触媒
燃焼層で生成した燃焼ガスにより第1熱交換器で加熱し
て燃料電池に供給するようにしてなることを特徴とする
固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器を提供
する。
近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱
交換器が、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする
第1熱交換器と、燃料電池からの排気燃料を排気空気で
燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、燃
料電池に導入する燃料を、燃料電池からの排気空気及び
排気燃料のいずれか一方により第2熱交換器で予熱した
後、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより第1熱交換器
で加熱して燃料電池に供給するようにしてなることを特
徴とする固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換
器を提供する。
の近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換器であって、該
熱交換器が、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とす
る第1熱交換器と、燃料電池からの排気燃料を排気空気
で燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、
燃料電池に導入する燃料を、燃料電池からの排気空気及
び排気燃料の両方により第2熱交換器で予熱した後、触
媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより第1熱交換器で加熱
して燃料電池に供給するようにしてなることを特徴とす
る固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器を提
供する。
の近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換器であって、該
熱交換器が、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とす
る第1熱交換器と、燃料電池からの排気燃料を排気空気
で燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、
燃料電池に導入する空気及び燃料を、燃料電池からの排
気空気及び排気燃料のいずれか一方により第2熱交換器
で予熱した後、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより第
1熱交換器で加熱して燃料電池に供給するようにしてな
ることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一
体型熱交換器を提供する。
燃料電池の近傍に配置する触媒燃焼一体型熱交換器であ
って、該熱交換器が、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを
熱源とする第1熱交換器と、燃料電池からの排気燃料を
排気空気で燃焼させる触媒燃焼層と、第2熱交換器とか
らなり、燃料電池に導入する空気及び燃料を、燃料電池
からの排気空気及び排気燃料の両方により第2熱交換器
で予熱した後、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより第
1熱交換器で加熱して燃料電池に供給するようにしてな
ることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一
体型熱交換器を提供する。
は、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱
交換器と、SOFCからの排気燃料を排気空気で燃焼さ
せる触媒燃焼層と、第2熱交換器とにより構成され、S
OFCに導入する空気及び燃料のいずれか一方または両
方を加熱するようにしてなることを特徴とする。触媒燃
焼層には燃焼触媒が充填、配置され、触媒燃焼層で生成
した燃焼ガスは第1熱交換器での加熱源として用いられ
る。
燃料のいずれか一方または両方を第2熱交換器の加熱源
として用いる。SOFCからの排気空気、排気燃料は、
第2熱交換器において、それぞれ、その全部とは限ら
ず、その一部を利用するようにしてもよい。本触媒燃焼
一体型熱交換器は、SOFCスタックの近傍に配置さ
れ、好ましくはSOFCスタックと共に、あるいはSO
FCスタックや予備改質器等の補器と共に断熱材で被う
か、断熱容器内に収容して用いられる。
ガス等のガス燃料のほか、灯油、ガソリン、アルコール
類等の液体燃料も使用される。空気としては、空気のほ
か、酸素富化空気や酸素なども用いられるが、本明細書
ではそれらを含めて空気と指称している。燃料、空気
は、本熱交換器において、SOFCに導入するその全部
とは限らず、それぞれその一部を加熱するようにしても
よい。
び第2熱交換器への各流体の流通の仕方については、下
記(1)〜(2)の態様で行うことができる。 (1)SOFCスタックに導入する空気及び燃料のいず
れか一方または両方を、まず第1熱交換器において、触
媒燃焼層でSOFCスタックからの排気燃料を排気空気
で燃焼させて生成した燃焼ガスにより予熱する。次い
で、第2熱交換器において、SOFCスタックからの排
気空気、排気燃料のうちいずれか一方、または両方によ
り加熱してSOFCスタックに供給するように構成す
る。
び燃料のいずれか一方または両方を、上記(1)の態様
とは逆に、まず第2熱交換器で予熱した後、第1熱交換
器で加熱する。すなわち、SOFCに導入する空気及び
燃料のいずれか一方または両方を、まず第2熱交換器に
おいて、SOFCスタックからの排気空気及び排気燃料
のいずれか一方または両方により予熱し、次いで、第1
熱交換器において、触媒燃焼層でSOFCスタックから
の排気燃料を排気空気で燃焼させて生成した燃焼ガスに
より加熱してSOFCスタックに供給するように構成す
る。
熱交換器の構成態様を説明する図である。図5〜8はS
OFCスタックに導入する空気、燃料を第1熱交換器で
予熱した後、第2熱交換器で加熱してSOFCスタック
に供給する場合、図9〜12はSOFCスタックに導入
する空気、燃料を第2熱交換器で予熱した後、第1熱交
換器で加熱してSOFCスタックに供給する場合であ
る。
層と第2熱交換器が、順次、下部から上部に配置されて
いるが、これらの位置関係は、例えば、それらの上下
関係を図5〜12とは逆に配置する、触媒燃焼層の側
部に第1熱交換器と第2熱交換器を配置するなど、触媒
燃焼層を中心に適宜の配置とすることができる。また、
これら第1熱交換器、第2熱交換器としては多管式、コ
イル式、平板式、二重管式など適宜選定して使用され
る。
入する空気又は燃料を、まず第1熱交換器において、触
媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより間接的に熱交換させ
て予熱する。次いで、第2熱交換器において、排気空気
又は排気燃料と間接的に熱交換させて加熱した後、SO
FCスタックに導入するように構成される。
入する空気又は燃料を、まず第1熱交換器において、触
媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより間接的に熱交換させ
て予熱する。次いで、第2熱交換器において、排気空気
及び排気燃料の両方と間接的に熱交換させて加熱した
後、SOFCスタックに導入するように構成される。
入する空気及び燃料を、まず第1熱交換器において、触
媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより間接的に熱交換させ
て予熱する。次いで、第2熱交換器において、排気空気
又は排気燃料と間接的に熱交換させて加熱した後、SO
FCスタックに導入するように構成される。
入する空気及び燃料を、まず第1熱交換器において、触
媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより間接的に熱交換させ
て予熱する。次いで、第2熱交換器において、排気空気
及び排気燃料と間接的に熱交換させて加熱した後、SO
FCスタックに導入するように構成される。
交換器で用いる加熱源はSOFCスタックからの排気空
気、排気燃料であるので、その温度はSOFCスタック
の運転温度と同等の温度であり、この加熱源で加熱され
る空気、燃料はSOFCスタックの運転温度に近い温度
でSOFCスタックに導入される。
入する空気又は燃料を、まず第2熱交換器において、S
OFCスタックからの排気空気又は排気燃料と間接的に
熱交換させて予熱する。次いで、第1熱交換器におい
て、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスと間接的に熱交換さ
せて加熱した後、SOFCスタックに導入するように構
成される。第1熱交換器での加熱源は触媒燃焼層で生成
した燃焼ガスであるので、この加熱源で加熱された空
気、燃料はSOFCスタックの運転温度に近い温度でS
OFCスタックに導入される。この点、図10〜12の
態様においても同様である。
導入する空気又は燃料を、まず第2熱交換器において、
SOFCスタックからの排気空気及び排気燃料と間接的
に熱交換させて予熱する。次いで、第1熱交換器におい
て、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスと間接的に熱交換さ
せて加熱した後、SOFCスタックに導入するように構
成される。
導入する空気及び燃料を、まず第2熱交換器において、
SOFCスタックからの排気空気又は排気燃料と間接的
に熱交換させて予熱する。次いで、第1熱交換器におい
て、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスと間接的に熱交換さ
せて加熱した後、SOFCスタックに導入するように構
成される。
導入する空気及び燃料を、まず第2熱交換器において、
SOFCスタックからの排気空気及び排気燃料と間接的
に熱交換させて予熱する。次いで、第1熱交換器におい
て、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスと間接的に熱交換さ
せて加熱した後、SOFCスタックに導入するように構
成される。
ては、SOFCスタックからの排気燃料を排気空気で燃
焼させ得る触媒であれば特に限定はなく、例えば白金、
パラジウム等の貴金属触媒などが用いられる。貴金属触
媒はアルミナ等の担体に担持した形で用いられる。ま
た、触媒燃焼層における空間速度については特に限定は
ないが、好ましくは1000〜60000h-1の範囲と
することができる。
れば、SOFCからの排気燃料を排気空気により触媒燃
焼層で燃焼させ、その燃焼熱を利用してSOFCスタッ
クに導入する燃料、空気、あるいはその両方を加熱する
ことにより、SOFCスタックの運転時における最高到
達温度を820℃程度以下に抑えることができる。これ
により、触媒燃焼一体型熱交換器自体はもちろん、SO
FCスタック、予備改質器等の構成材料として、自立膜
式SOFCのような高価な材料を必要とせず、ステンレ
ス鋼などの安価な材料が使用できる。また、SOFCス
タック等と共に断熱容器に収容する場合、その断熱材が
薄くでき、且つ、SOFCシステム全体としての小型化
を可能とすることができる。
は、特に支持膜式SOFCに対して使用されるが、自立
膜式SOFCについても、850℃程度以下で運転され
るものであれば上記と同様にして適用できることはもち
ろんである。
み込んだSOFCシステムの態様例を示す図で、触媒燃
焼一体型熱交換器を前述予備改質器とともに組み込んだ
場合を示している。断熱材を配置して構成された断熱容
器内に、SOFCスタックを配置し、その下部に触媒燃
焼一体型熱交換器を配置し、その下部に予備改質器が組
み込まれている。なお、図13では、触媒燃焼層(室)
については、排気燃料と排気空気の混合、燃焼後の流通
路を便宜上導管として示しているが、排気燃料及び排気
空気は触媒燃焼層に混合、供給されて燃焼し、第1熱交
換器、これに続く予備改質器での加熱源として利用さ
れ、燃焼排ガスとして排出される。断熱材としては、ガ
ラスウールやスラグウール、各種耐火物その他適宜の材
料が用いられる。
説明するが、本発明が実施例により制限されないことは
もちろんである。図14〜15は実施例で用いた触媒燃
焼一体型熱交換器を示す図で、図15は図14中A−A
線断面図である。
第1熱交換器、中央上部に第2熱交換器が配置されてい
る。両熱交換器は、SOFCスタックに導入する空気を
間接熱交換により加熱するもので、チューブプレートと
コルゲートフィンを交互に積み重ねたプレートフィン型
の熱交換器である。第1熱交換器の側部には触媒燃焼層
が配置され、第2熱交換器の側部には触媒燃焼層と混合
部が配置され、触媒燃焼層と混合部の間にはバッフル
(多孔板)が配置されている。
気が混合部で混合され、第2熱交換器側部の触媒燃焼層
に導入される。SOFCスタックからの排気空気は、第
2熱交換器の側部(混合部と相対する側)に設けたヘッ
ダから第2熱交換器に導入され、第2熱交換器におい
て、第1熱交換器で加熱(予熱)された空気をさらに加
熱した後、混合部に導入される。ここで排気空気自体の
温度は低下する。
換器側部の触媒燃焼層で燃焼した後、さらに第1熱交換
器側部の触媒燃焼層で燃焼し、第1熱交換器に導入され
る。触媒燃焼層と第1熱交換器の間にはバッフル(多孔
板)が配置されている。燃焼ガスは第1熱交換器で空気
を間接的に加熱し、燃焼排ガス出口ヘッダを経て排出さ
れる。第1熱交換器で加熱された空気は、第2熱交換器
でさらに加熱され、SOFCスタックの空気極に導入さ
れ、発電に供される。
器をすべてステンレス鋼:SUS310Sを用いて構成
し、触媒燃焼層に、燃焼触媒としてPd/Al2O3触媒
〔アルミナにPdを担持した触媒、Pd=0.5重量
%、球状(平均直径≒2mm)〕を充填した。こうして
構成した熱交換器をスラグウールを配した断熱容器に収
容し、また常法に従い必要箇所に温度センサを配置し
た。本触媒燃焼一体型熱交換器を用いて熱交換試験を実
施した。
機における5kWのDC発電を運転温度750℃で行
い、同スタックから導出した750℃の排気燃料及び排
気空気を用いて実施した。他の試験条件は以下のとおり
である。燃料=都市ガス13A(脱硫済み)。燃料利用
率=80%。酸化剤=空気。酸化剤利用率=30%。S
/C比=2.0。触媒燃焼層での空間速度(水蒸気込
み)=30000h-1。試験条件のうち、関係ガスの組
成、流量(NLM=Normal Liter per Mimute)、温度
等の条件は表1のとおりである。
熱交換器でSOFCスタックに導入する空気と熱交換し
て温度を下げ、混合部で排気燃料と混合して燃焼触媒層
で燃焼させた。この燃焼により最高820℃まで温度が
上昇した。この最高温度は触媒燃焼層と第1熱交換器の
間のバッフル部で観察された。こうして、構成機器の最
高到達温度を820℃に抑えることができた。室温で供
給した空気は703℃まで加温された。本試験を連続し
て30日間続けたが、これらの温度に実質上変化はなか
った。
において、SOFCスタックに導入する空気に代えて、
SOFCスタックに導入する燃料を加熱する試験を行っ
た。他の試験条件は実施例1と同じくした。この試験で
も実施例1と同様の結果が得られた。こうして、構成機
器の最高到達温度を820℃に抑えることができた。本
試験を連続して30日間続けたが、これら温度に実質上
変化はなかった。
ば、SOFCに導入する空気、燃料、あるいはその両方
を最高到達温度を抑えて加熱することができる。これに
より、機器構成材料として安価な材料の使用を可能とし
且つ小型化が図れるなど各種有用な効果が得られる。ま
た、最高到達温度を抑えることができることから、SO
FCでも、特に運転温度が850℃程度以下である支持
膜式SOFCにおける熱交換器として非常に有用であ
る。
の配置関係及びその作動原理を説明する図
(自立膜式)
(支持膜式)
説明する図
説明する図
説明する図
説明する図
説明する図
を説明する図
を説明する図
を説明する図
だSOFCシステムの態様例を示す図
す図
Claims (14)
- 【請求項1】固体酸化物形燃料電池の近傍に配置する触
媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱交換器が、触媒燃
焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱交換器と、
燃料電池からの排気燃料を排気空気で燃焼させる触媒燃
焼層と、第2熱交換器とからなり、燃料電池に導入する
空気を、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより第1熱交
換器で予熱した後、燃料電池からの排気空気及び排気燃
料のいずれか一方により第2熱交換器で加熱して燃料電
池に供給するようにしてなることを特徴とする固体酸化
物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器。 - 【請求項2】固体酸化物形燃料電池の近傍に配置する触
媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱交換器が、触媒燃
焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱交換器と、
燃料電池からの排気燃料を排気空気で燃焼させる触媒燃
焼層と、第2熱交換器とからなり、燃料電池に導入する
空気を、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより第1熱交
換器で予熱した後、燃料電池からの排気空気及び排気燃
料の両方により第2熱交換器で加熱して燃料電池に供給
するようにしてなることを特徴とする固体酸化物形燃料
電池用触媒燃焼一体型熱交換器。 - 【請求項3】固体酸化物形燃料電池の近傍に配置する触
媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱交換器が、触媒燃
焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱交換器と、
燃料電池からの排気燃料を排気空気で燃焼させる触媒燃
焼層と、第2熱交換器とからなり、燃料電池に導入する
燃料を、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより第1熱交
換器で予熱した後、燃料電池からの排気空気及び排気燃
料のいずれか一方により第2熱交換器で加熱して燃料電
池に供給するようにしてなることを特徴とする固体酸化
物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器。 - 【請求項4】固体酸化物形燃料電池の近傍に配置する触
媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱交換器が、触媒燃
焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱交換器と、
燃料電池からの排気燃料を排気空気で燃焼させる触媒燃
焼層と、第2熱交換器とからなり、燃料電池に導入する
燃料を、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより第1熱交
換器で予熱した後、燃料電池からの排気空気及び排気燃
料の両方により第2熱交換器で加熱して燃料電池に供給
するようにしてなることを特徴とする固体酸化物形燃料
電池用触媒燃焼一体型熱交換器。 - 【請求項5】固体酸化物形燃料電池の近傍に配置する触
媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱交換器が、触媒燃
焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱交換器と、
燃料電池からの排気燃料を排気空気で燃焼させる触媒燃
焼層と、第2熱交換器とからなり、燃料電池に導入する
空気及び燃料を、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより
第1熱交換器で予熱した後、燃料電池からの排気空気及
び排気燃料のいずれか一方により第2熱交換器で加熱し
て燃料電池に供給するようにしてなることを特徴とする
固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器。 - 【請求項6】固体酸化物形燃料電池の近傍に配置する触
媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱交換器が、触媒燃
焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱交換器と、
燃料電池からの排気燃料を排気空気で燃焼させる触媒燃
焼層と、第2熱交換器とからなり、燃料電池に導入する
空気及び燃料を、触媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより
第1熱交換器で予熱した後、燃料電池からの排気空気及
び排気燃料の両方により第2熱交換器で加熱して燃料電
池に供給するようにしてなることを特徴とする固体酸化
物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器。 - 【請求項7】固体酸化物形燃料電池の近傍に配置する触
媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱交換器が、触媒燃
焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱交換器と、
燃料電池からの排気燃料を排気空気で燃焼させる触媒燃
焼層と、第2熱交換器とからなり、燃料電池に導入する
空気を、燃料電池からの排気空気及び排気燃料のいずれ
か一方により第2熱交換器で予熱した後、触媒燃焼層で
生成した燃焼ガスにより第1熱交換器で加熱して燃料電
池に供給するようにしてなることを特徴とする固体酸化
物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器。 - 【請求項8】固体酸化物形燃料電池の近傍に配置する触
媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱交換器が、触媒燃
焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱交換器と、
燃料電池からの排気燃料を排気空気で燃焼させる触媒燃
焼層と、第2熱交換器とからなり、燃料電池に導入する
空気を、燃料電池からの排気空気及び排気燃料の両方に
より第2熱交換器で予熱した後、触媒燃焼層で生成した
燃焼ガスにより第1熱交換器で加熱して燃料電池に供給
するようにしてなることを特徴とする固体酸化物形燃料
電池用触媒燃焼一体型熱交換器。 - 【請求項9】固体酸化物形燃料電池の近傍に配置する触
媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱交換器が、触媒燃
焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱交換器と、
燃料電池からの排気燃料を排気空気で燃焼させる触媒燃
焼層と、第2熱交換器とからなり、燃料電池に導入する
燃料を、燃料電池からの排気空気及び排気燃料のいずれ
か一方により第2熱交換器で予熱した後、触媒燃焼層で
生成した燃焼ガスにより第1熱交換器で加熱して燃料電
池に供給するようにしてなることを特徴とする固体酸化
物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器。 - 【請求項10】固体酸化物形燃料電池の近傍に配置する
触媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱交換器が、触媒
燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱交換器
と、燃料電池からの排気燃料を排気空気で燃焼させる触
媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、燃料電池に導入
する燃料を、燃料電池からの排気空気及び排気燃料の両
方により第2熱交換器で予熱した後、触媒燃焼層で生成
した燃焼ガスにより第1熱交換器で加熱して燃料電池に
供給するようにしてなることを特徴とする固体酸化物形
燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器。 - 【請求項11】固体酸化物形燃料電池の近傍に配置する
触媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱交換器が、触媒
燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱交換器
と、燃料電池からの排気燃料を排気空気で燃焼させる触
媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、燃料電池に導入
する空気及び燃料を、燃料電池からの排気空気及び排気
燃料のいずれか一方により第2熱交換器で予熱した後、
触媒燃焼層で生成した燃焼ガスにより第1熱交換器で加
熱して燃料電池に供給するようにしてなることを特徴と
する固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器。 - 【請求項12】固体酸化物形燃料電池の近傍に配置する
触媒燃焼一体型熱交換器であって、該熱交換器が、触媒
燃焼層で生成した燃焼ガスを熱源とする第1熱交換器
と、燃料電池からの排気燃料を排気空気で燃焼させる触
媒燃焼層と、第2熱交換器とからなり、燃料電池に導入
する空気及び燃料を、燃料電池からの排気空気及び排気
燃料の両方により第2熱交換器で予熱した後、触媒燃焼
層で生成した燃焼ガスにより第1熱交換器で加熱して燃
料電池に供給するようにしてなることを特徴とする固体
酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換器。 - 【請求項13】上記燃料が都市ガス、LPガス、天然ガ
ス、灯油、ガソリン又はアルコール類である請求項1〜
12のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池用触媒燃
焼一体型熱交換器。 - 【請求項14】上記固体酸化物形燃料電池が支持膜式の
固体酸化物形燃料電池である請求項1〜13のいずれか
に記載の固体酸化物形燃料電池用触媒燃焼一体型熱交換
器。
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