JP2012020874A - エレベータの籠ドア装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗籠の移動中に敷居の端部から発生する振動や風切り音が軽減されるエレベータの籠ドア装置を提供する。
【解決手段】エレベータの乗籠100に設置される籠ドア装置10は、ドアパネル11とガイドシュー12と第1の敷居131と第2の敷居132とヒンジ14と切換機構15とを備える。ドアパネル11は、戸閉位置P1から戸開位置P2まで移動する。ドアパネル11の下端に取り付けられるガイドシュー12は、第1の敷居131に沿って案内される。第2の敷居132は、第1の敷居131の端にヒンジ14で連結され、伸展位置Q1から格納位置Q2までの間を移動する。切換機構15は、ドアパネル11が戸閉位置P1の場合に第2の敷居132を格納位置Q2に保持し、ドアパネル11が戸開位置P2の場合に第2の敷居132を伸展位置Q1に保持する。
【選択図】 図1
【解決手段】エレベータの乗籠100に設置される籠ドア装置10は、ドアパネル11とガイドシュー12と第1の敷居131と第2の敷居132とヒンジ14と切換機構15とを備える。ドアパネル11は、戸閉位置P1から戸開位置P2まで移動する。ドアパネル11の下端に取り付けられるガイドシュー12は、第1の敷居131に沿って案内される。第2の敷居132は、第1の敷居131の端にヒンジ14で連結され、伸展位置Q1から格納位置Q2までの間を移動する。切換機構15は、ドアパネル11が戸閉位置P1の場合に第2の敷居132を格納位置Q2に保持し、ドアパネル11が戸開位置P2の場合に第2の敷居132を伸展位置Q1に保持する。
【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、エレベータの乗籠に設置される籠ドア装置に関する。
エレベータの昇降路に設置される乗場ドア装置の敷居と乗籠に設置される籠ドア装置の敷居とは、昇降路と乗籠との間で最も接近している部分の1つである。乗籠が移動して籠ドア装置の敷居が乗場ドア装置の敷居と擦れ違うと、両者の間の隙間が急激に狭まることによって騒音や振動が発生する。そこでこの騒音や振動を減少させるために、エプロンが籠ドア装置の敷居の下側に取り付けられる。または、乗籠が移動中の乗場ドアと籠ドア装置との隙間を十分に取り、着床した場合にこの隙間を埋めるために敷居で橋渡しをする。
また、建物が高層になるにしたがって、乗籠の移動速度が速いエレベータが作られるようになった。このようなエレベータの場合、乗籠が移動する際に風切り音や振動を発生させないために、エプロンを設ける以外にも対策を講じているものがある。
エレベータの乗籠に設置される籠ドア装置において、乗口を広くすると、敷居の端部が乗籠の側部から突出した構造になる場合がある。乗籠の移動速度が速いエレベータの場合、乗籠の外周面よりも水平方向へ突出している部分は、乗籠が上昇および下降するいずれの場合にも下流側に渦を発生させ、振動や風切り音を発生させる原因となり得る。したがって、乗籠の側部よりも突出した籠ドア装置の敷居の端部も振動や風切り音のための対策を講じる必要がある。
しかし、敷居の上面は、籠ドアパネルの厚みの分だけ幅が必要であり、かつ、乗客が踏むので平らに形成される。そして、敷居は、籠ドアパネルが移動するための長さ分だけ同じ断面形状に作られる。したがって、振動や風切り音の原因となる気流の渦を発生させないための対策が、乗籠の外周形状から突出する部分の敷居の上面には施せていない状態である。
そこで、乗籠に取り付けられる籠ドア装置の敷居の端部が乗籠の外周面よりも水平方向に突出する構造である場合でも、乗籠の移動中に敷居の端部から発生する振動や風切り音が軽減されるエレベータの籠ドア装置を提供する。
エレベータの乗籠に設置される籠ドア装置は、ドアパネルと、ガイドシューと、第1の敷居と、第2の敷居と、ヒンジと、切換機構とを備える。ドアパネルは、乗口を塞ぐ戸閉位置から乗口を開放する戸開位置まで移動する。ガイドシューは、ドアパネルの下端に取り付けられる。第1の敷居は、ガイドシューをドアパネルの移動方向に沿って案内する。第2の敷居は、第1の敷居の端に連結され、第1の敷居の延長上に乗籠の外形よりも突出する伸展位置から乗籠の外形に沿って曲げられた格納位置までの間を移動する。ヒンジは、第1の敷居に対して第2の敷居を回動可能に連結する。切換機構は、ドアパネルが戸閉位置の場合に第2の敷居を格納位置に保持し、ドアパネルが戸開位置の場合に第2の敷居を前記伸展位置に保持する。
第1の実施形態のエレベータの籠ドア装置10は、図1から図5を参照して説明する。籠ドア装置10は、図3に示すように、ドアパネル11と、ガイドシュー12と、第1の敷居131と、第2の敷居132と、ヒンジ14と、切換機構15とを備える。この籠ドア装置10は、図1に示すように2つのドアパネル11が中央から離れるように開く、いわゆる「両開き式」の籠ドア装置10であって中央から左右対称に構成されている。
そこで、乗籠100の外から籠ドア装置10を見て右側の構造は、図2から図5によって説明し、左側の構造は、図2から図5の鏡像であるので説明を省略する。なお、籠ドア装置10は、ドアパネルがどちらか片側に移動する片開き式の籠ドア装置であっても良いし、片側に2つずつ合計4つのドアパネルを有した両開き式のドア装置であっても良い。
ドアパネル11は、エレベータの図1に示す乗籠100の乗口101を塞ぐ戸閉位置P1から、この乗口101を開放する戸開位置P2まで、移動する。ドアパネル11は、戸開位置P2まで移動すると、図5に示すようにその一部が乗籠100の外形よりも突出する。ガイドシュー12は、ドアパネル11の下端に取り付けられている。このガイドシュー12は、図1に示すドアパネル11の移動方向に沿って数か所、この場合は2か所に配置されており、敷居13によって案内される。
敷居13は、図1および図2に示すように第1の敷居131と第2の敷居132とに分割されている。第1の敷居131と第2の敷居132は、図2から図5に示すようにドアパネル11のガイドシューを案内するための溝131a,132aを有している。第1の敷居131は、乗籠100の外形にほぼ収まる範囲に設置され、その範囲内で、ガイドシュー12を案内する。第2の敷居132は、図5に示すようにドアパネル11が戸開位置P2にあるときに、乗籠100の外形よりも突出したドアパネル11の下端に取り付けられたガイドシュー12を案内するために設けられる。図2から図5に示すようにヒンジ14は、第1の敷居131の端に第2の敷居132を回動可能に連結する。
第2の敷居132は、図5に示す伸展位置Q1から図3に示す格納位置Q2まで移動するように設けられている。伸展位置Q1は、第1の敷居131の延長上に乗籠100の外形よりも突出するように第2の敷居132が配置される位置である。格納位置Q2は、乗籠100の外形に沿って第2の敷居132が折りたたまれた位置である。ドアパネル11が図2に示す戸閉位置P1から図5に示す戸開位置P2へ移動する場合、切換機構15は、格納位置Q2から伸展位置Q1へ第2の敷居132を移動させ、それぞれの位置で第2の敷居132を保持する。言い換えると、切換機構15は、ドアパネル11が戸閉位置P1にある場合に第2の敷居132を格納位置Q2に保持し、ドアパネル11が戸開位置P2にある場合に第2の敷居132を伸展位置Q1に保持する。
第1の実施形態の籠ドア装置10において、ヒンジ14は、図2に示すように、ドアパネル11の厚み方向に沿って配置されるシャフト141を有している。このシャフト141は、第2の敷居132を上方へ回動させるトルクバネを内蔵している。また、切換機構15は、最も戸開位置P2側に近いガイドシュー12からドアパネル11の戸開位置P2に向ってドアパネル11の縁よりも延びた操作部151を含む。操作部151の先端には、ローラ151aが取り付けられている。
以上のように構成された籠ドア装置10において、ドアパネル11が図2に示す戸閉位置P1から、図3に示すように切換機構15の操作部151がヒンジ14に到達していない範囲にある場合は、第2の敷居132は、格納位置Q2である。図3に示すドアパネル11が戸開位置にP2に向ってさらに移動すると、操作部151のローラ151aが、図4に示すように第1の敷居131と第2の敷居132との連結部のヒンジ14に差し掛かる。ドアパネル11が戸開位置P2へさらに移動することで、操作部151は、ヒンジ14のシャフト141に内蔵されるトルクバネに抗って、第2の敷居132を押し伸ばす。そして、図5に示すようにドアパネル11が戸開位置P2まで来ると、第2の敷居132は、伸展位置Q1となる。
第1の敷居131および第2の敷居132は、第2の敷居132が伸展位置Q1である場合に底部がシャフト141の外径に接する深さの溝131a,132aをそれぞれ有している。したがって、操作部151は、第1の敷居131から第2の敷居132へ滑らかに移行できる。また、ヒンジ14のシャフト141にはトルクバネが内蔵されているので、切換機構15の操作部151が第2の敷居132から外れれば、第2の敷居132は、格納位置Q2へ戻る。したがって、ドアパネル11が戸開位置P2から戸閉位置P1へ向って移動する場合、図5から図2まで逆に辿って、第2の敷居132は、伸展位置Q1から格納位置Q2へ移動する。
以上のように、この籠ドア装置10によれば、乗籠100が移動する間、乗籠100の外周形状よりも突出する第2の敷居を折りたたむ。ドアパネル11は戸閉位置P1にあり、第2の敷居132は格納位置Q2に保持される。したがって、第2の敷居132は、乗籠100の移動速度が速い場合でも、空気抵抗が小さく、周囲に空気の渦を発生しにくい。空気抵抗や空気の渦によって生じる振動や風切り音が抑制されるので、このエレベータの乗籠100の乗り心地が向上する。
上述の他に、第1の敷居131の下面から下方に延びるに従って先細りになる突起を第1の敷居131に取り付けたり、第1の敷居131そのものを下方に向かって先細りに形成したり、第2の敷居132の先端を円く形成したりすることは、乗籠100が移動する間に第1の敷居131および第2の敷居132の周囲に空気の渦を発生させない効果を高める。
第2から第10の実施形態の籠ドア装置10は、乗籠100が移動する間、第2の敷居132を折りたたみ格納位置Q2に保持する点において、第1の実施形態の籠ドア装置10と共通しており、第2の敷居132を格納位置Q2へ折りたたむためのヒンジ14および切換機構15が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態の籠ドア装置10と同じ機能を有する構成は、各実施形態および各図中において第1の実施形態の籠ドア装置10と同じ符号を付し、その説明は、第1の実施形態の対応する記載および図面を参酌する。そして、実施形態ごとに異なる部分を以下に説明する。
各実施形態の籠ドア装置10は、両開き式であっても片開き式であってもよい。したがって、第1の実施形態と同様に、乗籠100の外側から籠ドア装置10を見た場合に右側に第2の敷居132が配置される場合を説明する。片開き式の籠ドア装置10の場合、左側に第2の敷居132が配置されることになる場合も有り得る。その場合は、各図の左右を反転したものと同じである。
第2の実施形態の籠ドア装置10は、図6を参照して説明する。図6に示す籠ドア装置10のヒンジ14は、ドアパネル11の厚み方向に沿って配置されるシャフト141と、第1の敷居131に対して第2の敷居132を上方へ回動させる捩りコイルバネ142とを有している。また、切換機構15は、ドアパネル11の戸開位置P2側の下端に取り付けられる操作部152を含む。この操作部152は、ドアパネル11が第2の敷居132に差し掛かると、第2の敷居132の上面に接する。この操作部152は、上方へ変位するようにドアパネル11に支持されたローラであり、バネで下方へ付勢されている。
以上のように構成された第2の実施形態の籠ドア装置10において、図6に示すように、ドアパネル11が乗籠100の外形から突出しない範囲で、第2の敷居132は、格納位置Q2である。ドアパネル11が第1の敷居131の端を越えると、操作部152が第2の敷居132の上面に当接する。そして、ドアパネル11が戸開位置P2へ移動するまで、第2の敷居132は、第1の敷居131の延長上へ操作部152によって押し伸ばされるように回動される。このとき第2の敷居132の上面と接した操作部152は、第2の敷居132が回動することによって、ヒンジ14の半径方向へ少し押し上げられるかも知れない。操作部152は、上方へ変位するように支持されているとともにバネで下方へ付勢されているので、変位を吸収することができる。
また、ヒンジ14は、シャフト141にトルクバネを内蔵する代わりに、捩りコイルバネ142をシャフト141の外部に挿着している。したがって、第2の実施形態の籠ドア装置10は、ヒンジ14の構造が第1の実施形態の籠ドア装置10に採用されたヒンジ14の構造よりも簡単で安価に提供できるし、メンテナンスも容易である。
第3の実施形態の籠ドア装置10は、図7および図8を参照して説明する。図7に示す籠ドア装置10のヒンジ14は、ドアパネル11の厚み方向に沿って配置されるシャフト141と、このシャフト141の上方に配置され第1の敷居131に対して第2の敷居132を引き寄せる引張バネ143とを有している。引張バネ143は、図8に示すように第2の敷居132が伸展位置Q1の場合に、第1の敷居131および第2の敷居132の上部に形成された凹部131b,132bに収まる。切換機構15は、ドアパネル11の戸開位置P2側の下端に取り付けられる操作部152を含む。この操作部152は、第2の敷居132の上面に接する。この操作部152は、第2の実施形態同様に上方へ変位するようにドアパネル11に支持されたローラであり、バネで下方に付勢されている。
以上のように構成された第3の実施形態の籠ドア装置10において、ドアパネル11が図7に示す戸閉位置P1から図8に示す戸開位置P2まで移動する途中で、操作部152が第2の敷居132の上面に当接し、この第2の敷居132を押し伸ばすように回動させる。これによって第2の敷居132は、格納位置Q2から伸展位置Q1まで移動される。また、ドアパネル11が図8に示す戸開位置P2から図7に示す戸閉位置P1まで移動すると、操作部151も第2の敷居132の上面から第1の敷居131側に移動する。したがって、第2の敷居132は、引張バネ143によってシャフト141を中心に引き起こされる。
第3の実施形態の籠ドア装置10は、ヒンジ14の構造が第2の実施形態の籠ドア装置10のヒンジ14と同様に簡単であり安価に提供できる。また、籠ドア装置10のメンテナンスも容易である。
第4の実施形態の籠ドア装置10は、図9および図10を参照して説明する。図9に示す籠ドア装置10のヒンジ14は、ドアパネル11の厚み方向に沿って配置されるシャフト141と、このシャフト141の下方に配置され第1の敷居131に対して第2の敷居132を押し上げる方向へシャフト141を中心に回動させる圧縮バネ144とを有している。切換機構15は、ドアパネル11の戸開位置P2側の下端に取り付けられる操作部152を含む。この操作部152は、ドアパネル11が第2の敷居132に差し掛かると、第2の敷居132の上面に当接する。操作部152は、第2の実施形態同様に上方へ変位するようにドアパネル11に支持されたローラであり、バネで下方に付勢されている。
圧縮バネ144は、第1の敷居131の底部と第2の敷居132からシャフト141の下方に回り込むように延びるアーム144aとの間に装着される。アーム144aを第2の敷居132に形成する代わりに、第1の敷居131からシャフト141の下方を回り込むように形成しても良い。その場合、圧縮バネ144は、アーム144aと第2の敷居132の底部との間に装着する。
第4の実施形態の籠ドア装置10において、図9に示すように第1の敷居131側にドアパネル11がある状態から、図10に示す戸開位置P2まで移動する途中で、切換機構15は、第2の敷居132の上面に当接し、この第2の敷居132を押し伸ばすように回動させる。第2の敷居132は、格納位置Q2から伸展位置Q1まで移動される。また、ドアパネル11が図10に示す戸開位置P2から図9に示す第1の敷居131側の位置に移動すると、操作部151も第2の敷居132の上面から第1の敷居131側へ移動する。その結果、第2の敷居132は、圧縮バネ144によってシャフト141を中心に押し上げられる。
第4の実施形態の籠ドア装置10は、ヒンジ14の構造が第2の実施形態の籠ドア装置10のヒンジ14と同様に簡単であり安価に提供できる。また、籠ドア装置10のメンテナンスも容易である。さらに、圧縮バネ144が第1の敷居131および第2の敷居132の下方に配置されるので、少なくとも第2の敷居132の幅を狭めることができる。第2の敷居132の空気抵抗が小さくなる。
第5の実施形態の籠ドア装置10は、図11および図12を参照して説明する。図11に示す籠ドア装置10のヒンジ14は、ドアパネル11の厚み方向に沿って配置されるシャフト141と、格納位置Q2の第2の敷居132の下方に向かって延びシャフト141を中心とする回転モーメントが第2の敷居132よりも大きい錘145とを有している。この場合、錘145は、第2の敷居132よりもわずかに重い程度ではなく、シャフト141を中心にその重量で第2の敷居132を格納位置Q2へ移動させる程度に十分な重量差を有している。
切換機構15は、ドアパネル11の戸開位置P2側の下端に取り付けられる操作部152を含む。この操作部152は、ドアパネル11が第2の敷居132に差し掛かると第2の敷居132の上面に当接する。操作部152は、第2の実施形態同様に情報へ変位するようにドアパネル11に支持されたローラであり、バネで下方に付勢されている。
さらに、シャフト141は、振動などによって第2の敷居132が揺れ動かず、錘145による回転トルクで動く程度に適切な回動抵抗を有している。錘145は、シャフト141を中心とする回転モーメントが第2の敷居132よりも大きい。したがって、図11に示すように、ドアパネル11が第1の敷居131の範囲にある場合、第2の敷居132は、格納位置Q2に保持される。
また、ドアパネル11が第2の敷居132に差し掛かると、操作部152が第2の敷居132の上面に当接し、第2の敷居132は、図11に示す格納位置Q2から図12に示す伸展位置Q1へ向けて回動される。ドアパネル11は、図12に示すように戸開位置P2に置いて乗籠100の外形より突出した状態である。乗籠100よりも突出したドアパネル11の下端に設けられるガイドシュー12によって、第2の敷居132は、伸展位置Q1に保持されている。ドアパネル11が第1の敷居131側に移動すると、ガイドシュー12および操作部152も第1の敷居131側に移動する。その結果、第2の敷居132は、錘145の重量によって格納位置Q2まで回動する。
このように、第5の実施形態の籠ドア装置10は、錘145によって、第2の敷居132を格納位置Q2に保持する。したがって、籠ドア装置10は、ヒンジ14の構造が簡単であり、メンテナンスも容易に行える。シャフト141に設定される回動抵抗は、格納位置Q2から伸展位置Q1へ第2の敷居132を展開する場合と、伸展位置Q1から格納位置Q2へ第2の敷居132を折りたたむ場合とで、異なる回動抵抗をシャフト141に設定しても良い。たとえば、第2の敷居132を展開する場合の回動抵抗を小さく、折りたたむ場合の回動抵抗を大きく設定する。籠ドア装置10がドアパネル11を開放させるときに第2の敷居132を回動させるための抵抗が少なく、ドアパネル11を閉じるときにドアパネル11が通過したあとで少し送れて第2の敷居132が格納位置Q2へ回動する。したがって、ドアパネル11を開閉させる動作が滑らかになる。
第6の実施形態の籠ドア装置10は、図13から図16を参照して説明する。図13に示す籠ドア装置10のヒンジ14は、ドアパネル11の厚み方向に沿って配置されるシャフト141を有している。このシャフト141は、第2の敷居132を格納位置Q2に維持する回動抵抗を有している。切換機構15は、図13に示すように、カム153と操作部154とを含む。
カム153は、第2の敷居132に固定され、シャフト141の半径方向に形成されている。操作部154は、ドアパネル11の戸開位置P2側の下端から戸開位置P2側に向って延びており、先端にカム153と係合するピン154aを有している。操作部154は、ガイドシュー12が第1の敷居131を移動する間にカム153にピン154aを係合させて第2の敷居132を格納位置Q2と伸展位置Q1とに変位させる。
以上のように構成された第6の実施形態の籠ドア装置10において、図13に示すように、ドアパネル11が戸閉位置P1から戸開位置P2へ向って移動する場合、操作部154がカム153に係合するまで、第2の敷居132は、格納位置Q2に保持されている。操作部154がカム153に係合すると、図14に示すように第2の敷居132は、ドアパネル11が移動するのに伴って、回動する。このとき、ガイドシュー12は、第1の敷居131の溝131a内にある。
図15に示すように第2の敷居132が伸展位置Q1まで回動されると、第2の敷居132はシャフト141の回動抵抗によって保持され、操作部154はカム153から外れる。このときガイドシュー12は、依然として第1の敷居131の溝131a内にある。このように、ガイドシュー12が第1の敷居131を移動する間に第2の敷居132が伸展位置Q1に変位するので、ドアパネル11は、滑らかに戸開位置P2へ移動する。
また、ドアパネル11が図16に示す戸開位置P2から戸閉位置P1へ向って移動する場合、ドアパネル11のガイドシュー12が第2の敷居132から第1の敷居131へ移動する。ガイドシュー12は、図15に示すように、操作部154がカム153に係合する前に、第1の敷居131側へ移動している。ドアパネル11が戸閉位置P1へ向って移動することで、第2の敷居132は、格納位置Q2へ向けて回動される。第2の敷居132が格納位置Q2まで回動されると、操作部154は、カム153から外れる。
以上のように、第2の敷居132は、ガイドシュー12が第1の敷居131の溝131a内にある間に、伸展位置Q1と格納位置Q2との間を回動する。つまり、ガイドシュー12は、第2の敷居132が伸展位置Q1に保持されている状態で第1の敷居131と第2の敷居132との間を移動する。したがって、籠ドア装置10は、ドアパネル11を滑らかに移動させることができる。
第6の実施形態の籠ドア装置10において、第1の敷居131は、図13から図16に示すように第2の敷居132に取り付けたカム153の分だけ一部を切り欠いたように構成されている。カム153および操作部154を、シャフト141の軸に沿って第1の敷居131および第2の敷居132から逸らした第2の敷居132の側面に配置すると、第1の敷居131を切り欠かなくても良い。
また、カム153と操作部154との形態は上述のものに限らない。ドアパネル11が戸閉位置P1から戸開位置P2まで移動する間に第2の敷居132を伸展位置Q1に移動させ、ドアパネル11が戸開位置P2から戸閉位置P1へ移動する間に第2の敷居132を格納位置Q2へ移動させるように機能するように構成されるカムと操作部であればよい。また、カム153に対してピン154aの滑りを良くするために、ベアリングやローラを取り付けても良い。
第7の実施形態の籠ドア装置10は、図17を参照して説明する。図17に示す籠ドア装置10のヒンジ14は、ドアパネル11の移動方向に対して交差する方向に沿って、シャフト141を有している。第7の実施形態においてシャフト141は、ドアパネル11の厚み方向に沿って配置されている。切換機構15は、検出器155と駆動装置156とを含む。
検出器155は、ドアパネル11の位置を検出する。検出した信号は、籠ドア装置10の制御部もしくは専用の制御部に送られ、第2の敷居132を移動させるために利用される。そこで、検出器155は、ドアパネル11が乗籠100の外形よりも突出する前に第2の敷居132を伸展位置Q1に移動させるべく信号を検出できる位置に配置される。
第7の実施形態において、検出器155は、図17に示すように乗籠100の側壁102の角に取り付けられており、ドアパネル11の戸開位置P2側の縁が第1の敷居131の端部を通過したことを検出する。駆動装置156は、図17に示すように乗籠100の外周に沿ってシャフト141に同軸に取り付けられ、検出器155の信号に基づいて第2の敷居132を格納位置Q2および伸展位置Q1に移動させる。
検出器155は、非接触の近接センサやマイクロスイッチを採用する。近接センサは、光学式のほか、ドアパネルが導電体であれば磁気式、渦電流式のものを採用できる。マイクロスイッチを使用する場合、ドアパネル11が戸閉位置P1になったときに接触痕が籠室内から見えない位置にマイクロスイッチを配置する。
検出器155を取り付ける場所は、図17に示す乗籠100の下部に限らず、ドアパネル11が乗籠100の外形から突出する直前の位置を検出できれば、第1の敷居131や乗籠100の上部、あるいはドアパネル11を懸架しているヘッダプレートであっても良い。
駆動装置156は、回転方向および回転角度を制御できるサーボモータを採用する。サーボモータのほかに、回転方向を反転できるモータであれば第6の実施形態に示した回動抵抗を有したシャフト141と併用することで駆動装置156と同じ機能を果たせる。ドアパネル11の移動速度に対して、ガイドシュー12を案内できなくなる程度に第2の敷居132の回動速度が遅い場合、検出器155の位置を戸閉位置P1側へ移動させる。
また、一方向にのみ回転するモータを採用する場合、モータの回転方向は、第2の敷居132を格納位置Q2から伸展位置Q1へ移動させる方向へ設定する。そして伸展位置Q1から格納位置Q2へ第2の敷居132を戻すための機構は、第1から第5の実施形態の籠ドア装置10のいずれか1つと同じ機構を採用する。つまり、第1から第5の実施形態の籠ドア装置10における操作部152の代わりに、第2の敷居132を伸展位置Q1へ向けて回動させるモータを採用することもできる。
以上のように構成された籠ドア装置10において、ドアパネル11が戸閉位置P1から戸開位置P2に向けて移動する場合、検出器155によってドアパネルの縁が検出されると、その信号を基に籠ドア装置10の制御部や専用の制御部でドアパネル11が戸開位置P2に向かっていると判断し、駆動装置156を作動させて第2の敷居132を伸展位置Q1へ移動させる。ドアパネル11が戸開位置P2にある間、検出器155は、ドアパネル11があることを検出するので、駆動装置156は、第2の敷居132を伸展位置Q1に維持し続ける。
ドアパネル11が戸開位置P2から戸閉位置P1へ向けて移動する場合、ドアパネル11が検出器155の前から外れるところまで移動し、検出器155がドアパネル11を検出しなくなると、このときの検出器155の信号の変化を基に制御部でドアパネル11が乗籠100の外形よりも内側に収まったと判断し、駆動装置156を作動させて第2の敷居132を格納位置Q2へ移動させる。
検出器155は、ドアパネル11の縁を検出する代わりに、ガイドシュー12を検出することで、ドアパネル11が戸開位置P2へ向って移動しているか戸閉位置P1へ向って移動しているか判断しても良い。この場合、ガイドシュー12がドアパネル11の戸開位置P2側の縁よりも戸閉位置P1側に寄った位置に配置されていることを考慮して、検出器155は、乗籠100の側壁102の角よりも乗口101側へ寄った位置に設置する。また、検出器155を設ける代わりにドアパネル11の駆動装置の制御信号を基にドアパネル11の位置を判断し、第2の敷居132を伸展位置Q1や格納位置Q2に回動させることも可能である。
以上のように構成された第7の実施形態の籠ドア装置10によれば、第2の敷居132は、ドアパネル11が移動することに連動して駆動装置156で伸展位置Q1にしたり格納位置Q2にしたりすることが容易にできる。この籠ドア装置10は、切換機構15として検出器155と駆動装置156を含むことによって、ドアパネル11に対して非接触で第2の敷居132を動かすことができる。また、ドアパネル11の移動速度、および位置に対してどのタイミングで第2の敷居132を回動させるか自由に設定しやすい。
第8の実施形態の籠ドア装置10は、図18を参照して説明する。図18に示す籠ドア装置10のヒンジ14は、第1から第7の実施形態の籠ドア装置10のヒンジ14と異なり、ドアパネル11の移動方向およびドアパネル11の厚み方向の両方と交差する方向に沿って配置されるシャフト141を有している。第8の実施形態におけるシャフト141は、鉛直方向に配置されている。このシャフト141は、第1の敷居131に対して第2の敷居132を乗籠100の外形に沿う方向へ水平に回動可能に連結する。
切換機構15の検出器155は、第7の実施形態の場合と同様に、ドアパネル11が乗籠100の外形よりも突出する前に第2の敷居132を伸展位置Q1に移動させるべくドアパネル11を検出できる位置に配置される。第8の実施形態において、検出器155は、図18に示すように乗籠100の側壁102の角に取り付けられており、ドアパネル11の戸開位置P2側の縁が第1の敷居131の端部を通過したことを検出する。
駆動装置156は、図18に示すように、シャフト141の下方に同軸に取り付けられ、検出器155の信号に基づいて第2の敷居132を格納位置Q2および伸展位置Q1に移動させる。駆動装置156は、第7の実施形態と同様にサーボモータを採用する。第8の実施形態において第2の敷居132は、水平面に沿って回動するので、第7の実施形態の場合に比べて駆動装置156は、第2の敷居132を伸展位置Q1または格納位置Q2に維持するためのトルクを要しない。
上記のように構成された第8の実施形態の籠ドア装置10によれば、第2の敷居132は、ドアパネル11が移動することに連動して駆動装置156で伸展位置Q1にしたり格納位置Q2にしたりすることが容易であるとともに、トルクが小さいモータを採用できる。また、第7の実施形態と同様に、非接触で第2の敷居132を動かせるし、検出器155の設置位置を変えることで、第2の敷居132を動かすタイミングを自由に設定しやすい。
第9の実施形態の籠ドア装置10は、図19および図20を参照して説明する。図19に示す籠ドア装置10において、ヒンジ14は、ドアパネル11の厚み方向に沿って配置されるシャフト141を有している。また、第2の敷居132を伸展位置Q1に保持するためのサポート146が、シャフト141の外周に形成されている。
切換機構15は、図19に示すように、係止部157Aとフック157Bとガイド157Cとワイヤ157Dとを含む。係止部157Aは、ドアパネル11の戸開位置P2側の下端に設けられる。フック157Bは、ドアパネル11が戸閉位置P1である場合に係止部157Aに戸閉位置P1側から当接し、ドアパネル11の移動方向に沿って移動する。ガイド157Cは、第1の敷居131に固定されドアパネル11の移動方向に沿ってフック157Bを案内する。
ワイヤ157Dは、第2の敷居132が伸展位置Q1である場合にシャフト141よりも上方の第2の敷居132からフック157Bまでの間に連結される。このワイヤ157Dは、フック157Bが戸閉位置P1である場合、図19に示すように第2の敷居132を格納位置Q2に保持し、ドアパネル11が戸開位置P2へ向って移動してフック157Bが係止部157Aから離れている場合、第2の敷居132を図20に示す伸展位置Q1にする。このとき、第2の敷居132は、ガイドシュー12が第1の敷居131の溝131aに収まっている範囲でドアパネル11が移動すると、第2の敷居132は、伸展位置Q1と格納位置Q2とに切り換わる。
このように、第9の実施形態の籠ドア装置10は、ドアパネル11を戸閉位置P1にすることで、フック157Bおよびワイヤ157Dを介して第2の敷居132を格納位置Q2へ引っ張り上げている。したがって、ドアパネル11が戸閉位置P1から戸開位置P2へ向かって移動するとワイヤ157Dが緩み、第2の敷居132は、自重で格納位置Q2から伸展位置Q1へ移動する。第2の敷居132が伸展位置Q1になると、フック157Bは、係止部157Aから外れ、図20に示すようにガイド157Cに保持された状態となる。ドアパネル11が戸閉位置P1へ向けて移動すると、係止部157Aは、途中でフック157Bに当たり、第2の敷居132を図19に示す格納位置Q2へ引き起こす。
第9の実施形態の籠ドア装置10は、機構が単純であるため、メンテナンスを簡単に行える。またバネ類を使用していないので、組み立ても容易である。バネを使用する場合、第1から第10の実施形態の籠ドア装置10のヒンジ14に設けられるバネの作用をそれぞれ逆向きにしたものを採用する。例えば、バネ入りヒンジ14の付勢方向は第2の敷居132を伸展位置Q1へ向わせる方向へ、引張バネは圧縮バネに、圧縮バネは引張バネに、それぞれ置き換える。
第10の実施形態の籠ドア装置10は、図21および図22を参照して説明する。図21に示す籠ドア装置10において、ヒンジ14は、ドアパネル11の厚み方向に沿って配置されるシャフト141を有している。第2の敷居132は、図21に示すように、格納位置Q2においてヒンジ14から吊り下がるように第1の敷居131に連結されている。シャフト141は、乗籠100が移動する間に第2の敷居132が揺れ動かない程度の回動抵抗を有している。
切換機構15は、図21に示すようにドアパネル11の戸開位置P2側の下端に取り付けられる操作部158を含む。この操作部158は、図22に示すように第1の敷居131および伸展位置Q1の第2の敷居132よりも下方へ延びている。図21に示すように、ガイドシュー12が第1の敷居131側にあるときに、第2の敷居132は、ヒンジ14から吊り下げられた格納位置Q2に保持される。また、図22に示すようにガイドシュー12が第2の敷居132側にある場合、操作部158は、第2の敷居132の下面に転接し、第2の敷居132を伸展位置Q1に保持する。
以上のようにドアパネル11が戸閉位置P1から戸開位置P2へ向って移動すると、第2の敷居132は、操作部158によって下方からすくい上げるように回動される。ドアパネル11は、上部に取り付けられたハンガローラによって三方枠の幕板にぶら下がっている。したがって、ガイドシュー12が第1の敷居131から第2の敷居132へ移動する途中で第2の敷居132が伸展位置Q1になりきっていなくても良い。
また、ドアパネル11が図22に示す戸開位置P2から戸閉位置P1に向って移動すると、ガイドシュー12が第1の敷居131側へ移動するとともに、操作部158が第2の敷居132から外れる。第2の敷居132は、操作部152に支持されなくなったことによって、垂れ下がるように自重で下方へ回動する。シャフト141が適度な回動抵抗を有しているので、第2の敷居132は、操作部158が外れても急激にうなだれるのではなく、徐々に回動し、乗籠100が移動し始めるまでに格納位置Q2になる。
以上のように構成された籠ドア装置10において、第2の敷居132は、乗籠100が移動する間、乗籠100の外形から突出しないように下方へ折り曲がった格納位置Q2に保持されている。乗籠100の移動中に第2の敷居132が受ける空気抵抗が小さくなる。乗籠100の移動速度が速くなっても、周囲に渦を発生し難いため、振動や風切り音が抑制される。その結果、エレベータの乗籠100の乗り心地が向上する。第2の敷居132を折りたたむための構造が簡単であるため、メンテナンスも容易である。
なお、第10の実施形態の籠ドア装置10のヒンジ14に第7および第8の実施形態のように検出器155をもうけるとともに、シャフト141に駆動装置156を連結しても良い。この場合、操作部158は不要である。検出器155で検出される信号を基に、ヒンジ14からぶら下がっている第2の敷居132を駆動装置156で持ち上げるように格納位置Q2へ回動させる。ドアパネル11が戸閉位置P1に移動した場合、駆動装置156を逆転させなくても、第2の敷居132は、自重で格納位置Q2へ戻る。
エレベータの籠ドア装置10は、乗籠100の外形から突出する敷居13の一部となる第2の敷居132を、乗籠100が移動開始する前に乗籠100の外径に沿うように折りたたむ機構を有していれば、第1から第10の実施形態のみに限定されない。したがって、構造上の矛盾や干渉が生じない限り、各実施形態の構成を適宜、組み合わせたり組み替えたりして、更なる実施形態の籠ドア装置10とすることができる。
100…乗籠、101…乗口、10…籠ドア装置、11…ドアパネル、12…ガイドシュー、131…第1の敷居、132…第2の敷居、14…ヒンジ、141…シャフト、142…捩りコイルバネ、143…引張バネ、144…圧縮バネ、145…錘、15…切換機構、151,152,154,158…操作部、153…カム、155…検出器、156…駆動装置、157A…係止部、157B…フック、157D…ワイヤ、P1…戸閉位置、P2…戸開位置、Q1…伸展位置、Q2…格納位置。
Claims (12)
- エレベータの乗籠の乗口を塞ぐ戸閉位置から前記乗口を開放する戸開位置まで移動するドアパネルと、
前記ドアパネルの下端に取り付けられるガイドシューと、
前記ガイドシューを前記ドアパネルの移動方向に沿って案内する第1の敷居と、
前記第1の敷居の端に連結され前記第1の敷居の延長上に前記乗籠の外形よりも突出する伸展位置から前記乗籠の外形に沿って曲げられた格納位置までの間を移動する第2の敷居と、
前記第1の敷居に対して前記第2の敷居を回動可能に連結するヒンジと、
前記ドアパネルが前記戸閉位置の場合に前記第2の敷居を前記格納位置に保持し、前記ドアパネルが前記戸開位置の場合に前記第2の敷居を前記伸展位置に保持する切換機構と
を備えることを特徴とする籠ドア装置。 - 前記ヒンジは、前記ドアパネルの厚み方向に沿って配置され前記第2の敷居を上方へ回動させるトルクバネを内蔵するシャフトを有し、
前記切換機構は、前記ガイドシューから前記ドアパネルの前記戸開位置に向かって前記ドアパネルの縁よりも延びた操作部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載された籠ドア装置。 - 前記ヒンジは、前記ドアパネルの厚み方向に沿って配置されるシャフトと、前記第1の敷居に対して前記第2の敷居を上方へ回動させる捩りコイルバネとを有し、
前記切換機構は、前記ドアパネルの前記戸開位置側の下端に取り付けられ前記第2の敷居の上面に転接する操作部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載された籠ドア装置。 - 前記ヒンジは、前記ドアパネルの厚み方向に沿って配置されるシャフトと、前記シャフトの上方に配置され前記第1の敷居に対して前記第2の敷居を引き寄せる引張バネとを有し、
前記切換機構は、前記ドアパネルの前記戸開位置側の下端に取り付けられ前記第2の敷居の上面に転接する操作部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載された籠ドア装置。 - 前記ヒンジは、前記ドアパネルの厚み方向に沿って配置されるシャフトと、前記シャフトの下方に配置され前記第1の敷居に対して前記第2の敷居を押し上げる圧縮バネを有し、
前記切換機構は、前記ドアパネルの前記戸開位置側の下端に取り付けられ前記第2の敷居の上面に転接する操作部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載された籠ドア装置。 - 前記ヒンジは、前記ドアパネルの厚み方向に沿って配置されるシャフトと、前記格納位置の前記第2の敷居の下方に向かって延び前記シャフトを中心とする回転モーメントが前記第2の敷居よりも大きい錘とを有し、
前記切換機構は、前記ドアパネルの前記戸開位置側の下端に取り付けられ前記第2の敷居の上面に転接する操作部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載された籠ドア装置。 - 前記ヒンジは、前記ドアパネルの厚み方向に沿って配置され前記第2の敷居を前記格納位置に維持する回動抵抗を有するシャフト有し、
前記切換機構は、前記第2の敷居に固定されて前記シャフトの半径方向に形成されるカムと、前記ドアパネルの前記戸開位置側の下端から前記戸開位置側に向かって延び前記ガイドシューが前記第1の敷居を移動する間に前記カムに嵌合して前記第2の敷居を前記格納位置と前記伸展位置とに変位させる操作部とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載された籠ドア装置。 - 前記ヒンジは、前記ドアパネルの移動方向に交差する方向に沿って配置されるシャフトを有し、
前記切換機構は、前記ドアパネルの位置を検出する検出器と、前記シャフトに取り付けられて前記検出器の信号に基づいて前記第2の敷居を前記格納位置および前記伸展位置に移動させる駆動装置とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載された籠ドア装置。 - 前記シャフトは、前記ドアパネルの厚み方向に沿って配置され、
前記検出器は、前記ドアパネルが前記乗籠の外形よりも突出する前に前記第2の敷居を前記伸展位置に移動させるべく前記信号を検出できる位置に配置する
ことを特徴とする請求項8に記載された籠ドア装置。 - 前記シャフトは、前記ドアパネルの移動方向および厚み方向に交差する方向に沿って配置され、
前記検出器は、前記ドアパネルが前記乗籠の外形よりも突出する前に前記第2の敷居を前記伸展位置に移動させるべく前記信号を検出できる位置に配置する
ことを特徴とする請求項8に記載された籠ドア装置。 - 前記ヒンジは、前記ドアパネルの厚み方向に沿って配置されるシャフトを有し、
前記切換機構は、前記ドアパネルの前記戸開位置側の下端に設けられる係止部と、前記ドアパネルが前記戸閉位置である場合に前記係止部に前記戸閉位置側から当接し前記ドアパネルの移動方向に沿って移動するフックと、前記第2の敷居が前記伸展位置である場合に前記シャフトよりも上方の前記第2の敷居から前記フックまでの間に連結されて前記ドアパネルが前記戸閉位置のときに前記第2の敷居を前記格納位置に保持し前記フックが前記係止部から離れている間に前記第2の敷居を前記伸展位置にするワイヤと、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載された籠ドア装置。 - 前記ヒンジは、前記ドアパネルの厚み方向に沿って配置されるシャフトを有し、
前記切換機構は、前記ドアパネルの前記戸開位置側の下端に取り付けられて前記第1の敷居および前記第2の敷居よりも下方へ延び前記ガイドシューが前記第1の敷居側にあるときに前記第2の敷居を前記ヒンジから吊下げられた前記格納位置に保持し前記ガイドシューが前記第2の敷居側にあるときに前記第2の敷居の下面に転接して前記伸展位置に保持する操作部と、を有する
ことを特徴とする請求項1に記載された籠ドア装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010162176A JP2012020874A (ja) | 2010-07-16 | 2010-07-16 | エレベータの籠ドア装置 |
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JP2010162176A JP2012020874A (ja) | 2010-07-16 | 2010-07-16 | エレベータの籠ドア装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020055660A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-09 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | エレベーターの出入口に設けられる敷居および敷居の取り替え方法 |
-
2010
- 2010-07-16 JP JP2010162176A patent/JP2012020874A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020055660A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-09 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | エレベーターの出入口に設けられる敷居および敷居の取り替え方法 |
JP7135680B2 (ja) | 2018-09-28 | 2022-09-13 | 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 | エレベーターの敷居の取り替え方法 |
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