JP2012020602A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操舵機構に対して、動摩擦トルクによる操舵への影響を低減させた電動パワーステアリング装置を得る。
【解決手段】運転者による操舵トルクTを検出する操舵トルク検出手段11と、操舵トルクTが印加される操舵機構15に補助力を作用させるモータ14と、操舵トルクTの検出値に基づきモータ14に対するアシスト信号Assを生成するアシスト信号指示手段12と、操舵トルクTの検出値に基づき高周波のディザ信号Dithを生成するディザ信号指示手段1と、アシスト信号Assおよびディザ信号Dithに基づきモータ14への電力供給を制御する制御回路13とを備えている。ディザ信号指示手段1から生成されるディザ信号Dithのトルク振幅Tdithは、操舵機構15の摩擦トルクロスよりも大きくなるように設定されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、モータの出力トルクを用いて自動車などの車両操舵系に操舵補助力を作用させる電動パワーステアリング装置に関する。
従来から、電動パワーステアリング装置においては、ハンドル戻り性の改善や操舵フィーリングの向上を目的として、比較的小さい操舵角速度に対して摩擦補償を行うために、モータおよび操舵機構の摩擦トルク(特に、静止摩擦トルク)の影響を除去する技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置においては、操舵トルクを検出するトルクセンサと、トルクセンサ出力値に基づいて、ステアリング系にアシストするモータの出力トルクの方向および大きさを指示するアシスト信号を生成するアシスト指示手段と、高周波のディザ信号を生成するディザ信号指示手段と、アシスト指示手段からの指示信号とディザ信号指示手段からのディザ信号とに基づいて、モータへの供給電流を制御する制御手段とを備え、ディザ信号の半周期は、制御手段の電気的な応答遅れ以上、かつステアリング系の機械的な応答遅れ未満となるように設定されている。
特開平11−49013号公報
従来の電動パワーステアリング装置は、モータおよび操舵機構の静止摩擦トルクの低減を目的とした上記特許文献1のように、ディザ信号の半周期が電気的な応答遅れ(たとえば、3ms程度)以上かつ機械的な遅れ(たとえば、25ms程度)未満に設定された場合、ディザ信号のトルク振幅が静止摩擦トルクロス(たとえば、ステアリング軸換算で4Nm)以下に設定されることから、静止摩擦トルクは低減するものの、動摩擦トルクへの効果は低減範囲がきわめて狭いので、微小トルクアシスト(すなわち、動摩擦トルク以下のトルクアシスト)では、動摩擦トルクに打ち消されてアシスト効果が得られなくなるうえ、ハンドルが中立点に戻りにくくなるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、動摩擦トルクによる操舵への影響を低減させた電動パワーステアリング装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電動パワーステアリング装置は、車両の運転者による操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵トルクが印加される操舵機構に補助力を作用させるモータとを備え、モータからの出力トルクを用いて操舵機構への印加トルクを補助する電動パワーステアリング装置において、操舵トルクの検出値に基づきモータに対するアシスト信号を生成するアシスト信号指示手段と、操舵トルクの検出値に基づき高周波のディザ信号を生成するディザ信号指示手段と、アシスト信号およびディザ信号に基づきモータへの電力供給を制御する制御回路とを備え、ディザ信号指示手段から生成されるディザ信号のトルク振幅は、操舵機構の摩擦トルクロスよりも大きくなるように設定されたものである。
この発明によれば、ディザ信号のトルク振幅を摩擦トルクロスよりも大きく設定することにより、操舵機構の静止摩擦トルクのみでなく、動摩擦トルクも低減することが可能となるので、微小トルクアシスト、すなわち動摩擦トルク以下のトルクアシスト時に効果を得るとともに、ハンドルの中立点への戻り性を改善することができる。
この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング装置の基本概念を示す機能ブロック図である。 操舵角速度ωに対する摩擦トルクの一般的な特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態1によるディザ信号の一例を示す波形図である。 従来装置のディザ重畳による静止摩擦トルク低減効果を示す説明図である。 この発明の実施の形態1のディザ重畳による動摩擦トルク低減効果を示す説明図である。 この発明の実施の形態1のディザ重畳による動摩擦トルク低減効果を示す説明図である。 この発明の実施の形態1において操舵角速度一定かつディザ周波数一定とした場合のトルク振幅とディザ残摩擦トルクとの関係の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング装置の基本概念を示す機能ブロック図である。 従来装置によるオフセット摩擦補償効果を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による摩擦補償効果を示す説明図である。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング装置の基本概念を示す機能ブロック図である。
図1において、電動パワーステアリング装置は、ディザ信号指示手段1と、トルクセンサ11(操舵トルク検出手段)と、アシスト信号指示手段12と、制御回路13と、モータ14と、操舵機構15と、加算手段18とを備えている。
トルクセンサ11は、運転者が操舵したときの操舵トルクTを検出し、検出値をディザ信号指示手段1およびアシスト信号指示手段12に入力する。
また、車速検出手段(図示せず)は、車両の車速Vを検出し、検出値をディザ信号指示手段1に入力する。
ディザ信号指示手段1は、摩擦補償指示手段として機能し、トルクセンサ11で検出される操舵トルクTと車速Vとに基づき、高周波波形のディザ信号Dith(摩擦補償電流指示値)を生成する。このとき、ディザ信号Dithのトルク振幅Tdithは、摩擦トルクロスよりも大きなトルクに相当するように設定される。
アシスト信号指示手段12は、操舵トルクTの検出値に基づきアシスト信号Ass(アシスト方向および大きさの指示信号)を生成する。
アシスト信号Assは、操舵トルクTに加えて操舵機構15に印加されるモータ出力トルク(アシストトルク)に相当するアシスト電流指示値からなり、モータ14からの出力トルクの方向および大きさを示している。
加算手段18は、アシスト信号指示手段12からのアシスト信号Ass(アシスト電流指示値)と、ディザ信号指示手段1からのディザ信号Dith(摩擦補償電流指示値)とを加算して、制御回路13に入力する。加算手段18は、制御回路13の機能に含まれてもよい。
制御回路13は、アシスト信号Assとディザ信号Dithとの加算指示値と、モータ14の電機子に流れるモータ電流Miのフィードバック値とに基づき、モータ14に対する電流指令値を決定し、モータ14を駆動して操舵機構15に操舵補助力を付与させる。
次に、図2〜図7を参照しながら、ディザ信号Dithによる摩擦トルク低減効果について説明する。
図2は操舵角速度ωに対する摩擦トルクの一般的特性を示す説明図であり、図3はこの発明の実施の形態1によるディザ信号Dithの一例を示す波形図である。
また、図4は従来装置のディザ重畳による静止摩擦トルク低減効果を示す説明図であり、図5はこの発明の実施の形態1のディザ重畳による動摩擦トルク低減効果を示す説明図である。
さらに、図6はこの発明の実施の形態1のディザ重畳による動摩擦トルク低減効果を示す説明図であり、図7はこの発明の実施の形態1において操舵角速度ωを一定かつディザ周波数φdを一定とした場合のトルク振幅Tdithとディザ残摩擦トルクとの関係の一例を示す説明図である。
図2において、横軸は操舵角速度ω、縦軸は摩擦トルクであり、静止摩擦トルクTsと動摩擦トルクTdとの関係を示している。
図3において、横軸は時間t、縦軸はトルクであり、ディザ信号Dithのトルク振幅Tdithおよび周期tdを示している。
図2に示すように、摩擦トルクは、操舵角速度ωの符号(正転、逆転)に対して切替わるような特性を有する。
図3に示すように、アシスト信号Assに重畳されるディザ信号Dithは、たとえば正弦波の信号である。
ここで、ディザ信号Dithの重畳による摩擦トルクへの効果としては、以下の2つがあげられる。
まず、第1の効果は、前述の特許文献1(特開平11−49013号公報)に示されるように、操舵トルクTにディザ信号Dithを重畳することにより、静止摩擦トルクTsを突破して動摩擦トルクTdに切替え、操舵開始時の静止摩擦トルクTsの影響を除去することである。
また、第2の効果は、動摩擦トルクTdを低減して、線形化することである。
図4は第1の効果(静止摩擦トルクTsの影響を除去すること)を示している。
図4において、ある一定の操舵トルクT(破線参照)を付加したとき、操舵するためには、通常は静止摩擦トルクTsのロス分に示すように、動摩擦トルクTdと比べて大きなトルクが必要となる。
ただし、図4のように、ディザ信号Dithを重畳することにより、ディザトルク(実線参照)と操舵トルクTとの和が静止摩擦トルクTsを越えるので、この瞬間に静止摩擦トルクTsを動摩擦トルクTdに切替えることができる。
この結果、静止摩擦トルクTsの操舵フィーリングの影響を除去することができる。
特許文献1に記載の従来装置においては、ディザ信号Dithのトルク振幅Tdithは、摩擦トルクロス以下に設定されていることから、図4に示すように、負方向に対するトルクは、ピーク値T1(>0)まで変化するものの、「0」または「−Td」を越えることがない。したがって、角速度が負の値を持つことがない。
図5はこの発明の実施の形態1による第2の効果(動摩擦トルクTdを低減して線形化すること)を示している。
図5において、横軸は時間tであり、上段は操舵角速度ω、下段は摩擦トルクを示している。
図5のように、動摩擦トルクTdは、クーロン摩擦(垂直力Nに比例)であると考えると、ディザ信号Dithを重畳した場合の角速度と摩擦トルクで表される。
図5内の時刻t1から時刻t2までの期間において、運転者の操舵角速度ωとディザ信号Dithのディザ角速度振幅ωdとの和が「負の値」を持つことにより、図5内の下段に示すように動摩擦トルクTdの符号が切替わる。
この結果、ディザ信号Dithの1周期td分の動摩擦トルクの平均値Td’(破線参照)が低下する。
角速度が負の値を持つためには、ディザ信号Dithを重畳することによって操舵機構15に振動を発生させる必要があるので、動摩擦トルクTdを低減させる場合には、ディザ信号Dithのトルク振幅Tdithを摩擦トルクロス以上に設定する必要がある。
重畳するディザ信号Dithを時間tの関数ω(t)(=ωd・sin(φt))として、ディザ信号Dithによって反転が起きると仮定した場合、任意の時刻t1での動摩擦トルクTdによるディザ信号Dithの1周期td分の負の仕事W1は、動摩擦トルクTdの絶対値Tfricを用いて、時刻「t1−2π/φ」から時刻t1まで積分することにより、以下の式(1)のように表すことができる。
Figure 2012020602
ここで、ディザ信号Dithによって線形化したときの角速度と動摩擦トルクTdとの比をDとすると、このときの仕事W2は、以下の式(2)のように表すことができる。
Figure 2012020602
さらに、W1=W2と置くと、式(1)、式(2)から、Dの値は、以下の式(3)のように表すことができる。
Figure 2012020602
式(3)において、操舵機構15の慣性Jを考慮して、トルク振幅Tdithおよびディザ周波数φdのディザ信号Dithを付加すると、Dの値は、以下の式(4)のように表すことができる。
Figure 2012020602
図6は式(4)を用いて線形化した動摩擦トルク(実線参照)を示している。
図6に示すように、操舵開始時の静止摩擦トルクTsの範囲でなくとも、傾きDにより動摩擦トルクを線形化することができる。
また、図5から明らかなように、操舵角速度ωが上昇するにつれて、「負の値」となる期間t1〜t2が短くなり、ディザ信号Dithによって角速度が反転する範囲が減少する。つまり、操舵角速度ωがディザ信号Dithのディザ角速度振幅ωdを越えると、角速度の反転が起こらなくなり、ディザ信号Dithによる摩擦トルク低減効果はなくなる。
図7はこの発明の実施の形態1によるディザ信号指示手段1の振幅に対する摩擦の効果を示しており、横軸はトルク振幅Tdith、縦軸は残摩擦トルクである。
具体的には、図6(線形化した動摩擦トルク)および式(4)を用いて、一定の操舵角速度ωかつ一定のディザ信号Dithのディザ周波数φdにおいて、ディザ信号Dithのトルク振幅Tdithと、ディザ信号Dithを重畳した後の動摩擦トルクTdとの関係を示している。
なお、図7において、静止摩擦トルクTsの影響は、ディザ信号Dithを重畳させることを前提としているので考慮していない。
また、縦軸の残摩擦トルクとは、動摩擦トルクTdにおけるディザ信号Dithを重畳した後の摩擦トルクを意味する。
前述の式(1)の導出過程から分かるように、ディザ信号Dithによる動摩擦トルクTdの低減は、角速度が「負の値」を持たなければ効果を得ることはできない。
つまり、トルク振幅Tdithが摩擦トルクロス以下の場合には、動摩擦トルクTdへの低減効果は得られない。
この発明の実施の形態1によるディザ信号指示手段1によれば、摩擦トルクロスよりも大きなトルク振幅Tdithのディザ信号Dithの波形を生成することにより、角速度が「負の値」を持つことになるので、動摩擦トルクTdを低減させることができる。
動摩擦トルクTdは固定値となるので変化しないが、操舵角速度ωが増加すると、図7内の降下開始点Tinvが、摩擦トルクロスよりも大きくなり、トルク振幅Tdithが大となる右側に移動する(破線特性参照)。
よって、操舵角速度ωが発生した場合でも、この発明の実施の形態1によれば、1周期td分の動摩擦トルクの平均値Td’を低減することができる。
一方、従来装置のように、ディザ信号Dithの周期tdを、モータ14の電気的な応答遅れ以上、かつ操舵機構15の機械的な応答遅れ未満に設定すると、操舵機構15の全体で振動が発生せず、摩擦トルク発生部で角速度符号の反転が起こらないので、動摩擦トルクTdの低減効果を得ることはできない。
以上のように、この発明の実施の形態1(図1〜図7)に係る電動パワーステアリング装置は、モータ14からの出力トルクを用いて操舵機構15への印加トルクを補助するために、車両の運転者による操舵トルクTを検出するトルクセンサ11(操舵トルク検出手段)と、操舵トルクTが印加される操舵機構15に補助力を作用させるモータ14と、操舵トルクTの検出値に基づきモータ14に対するアシスト信号Assを生成するアシスト信号指示手段12と、操舵トルクTの検出値に基づき高周波のディザ信号Dithを生成するディザ信号指示手段1と、アシスト信号Assおよびディザ信号Dithに基づきモータ14への電力供給を制御する制御回路13とを備えている。
ディザ信号指示手段1から生成されるディザ信号Dithのトルク振幅Tdithは、操舵機構の摩擦トルクロスよりも大きくなるように設定されている。
これにより、操舵機構15の静止摩擦トルクTsのみでなく、操舵中の動摩擦トルクTdも低減することが可能となり、微小トルクアシストすなわち、動摩擦トルクTd以下のトルクアシスト時に効果を得ることができ、また操舵機構15(ハンドル)の中立点への戻り性が改善される。
また、摩擦トルクロス以上のトルク振幅Tdithを有するディザ信号Dithを重畳するので、従来装置による静止摩擦トルクTsの影響をなくす効果(図4)も得ることができる。
たとえば、ディザ信号Dithの波形を摩擦トルクロスの4倍に設定し、ディザ周波数φdを50〜100Hzに設定すると、上述の動摩擦トルク低減効果を確認することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1(図1)では、ディザ信号指示手段1のみで摩擦補償指示手段を構成したが、図8のように、ディザ信号指示手段1のみならず、オフセット信号指示手段2、回転速度切替手段3および回転速度検出手段16を加えて、摩擦補償指示手段17を構成してもよい。
図8はこの発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング装置の基本概念を示す機能ブロック図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図8において、摩擦補償指示手段17は、ディザ信号Dithを生成するディザ信号指示手段1と、オフセット信号Offを生成するオフセット信号指示手段2と、ディザ信号Dithまたはオフセット信号Offを切替える回転速度切替手段3と、モータ14の回転速度Mω(角速度情報)を推定または測定する回転速度検出手段16とを備えている。
摩擦補償指示手段17において、オフセット信号指示手段2は、回転速度検出手段16から得られる回転速度Mωを用いてオフセット信号Offを生成する。
摩擦補償指示手段17内の回転速度切替手段3は、回転速度Mωを用いて、ディザ信号指示手段1からのディザ信号Dithと、オフセット信号指示手段2からのオフセット信号Offとを切替えて、摩擦補償電流指示値として加算手段18に入力する。
制御回路13は、アシスト信号指示手段12からのアシスト信号Ass(アシスト電流指示値)と、摩擦補償指示手段17からの摩擦補償電流指示値と、モータ14の電機子に流れる電流Miとに基づき、モータ14を駆動して操舵機構15に操舵補助力を付与させる。
図8に示すように、この発明の実施の形態2においては、回転速度Mωに応じて、ディザ信号Dithとオフセット信号Offとを切替えて、摩擦補償電流指示値としている。
前述の実施の形態1(図1)では、操舵角速度ωがディザ角速度振幅ωdを越えると、反転が起こらず、ディザ信号Dithによる摩擦トルク低減効果がなくなるので、ディザ摩擦補償には操舵角速度ωに上限がある。なお、操舵角速度ωの上限を補う別の摩擦補償手段としては、従来からオフセット摩擦補償が知られている。
次に、図9および図10を参照しながら、この発明の実施の形態2による摩擦補償効果について説明する。
図9は従来装置によるオフセット摩擦補償効果を示す説明図であり、図10はこの発明の実施の形態2による摩擦補償効果を示す説明図である。
図9に示すオフセット摩擦補償の場合、従来から、回転速度Mωを推定するためのモータ14の誘起電圧によるオフセット量に当たる角速度(または、レゾルバを用いて計測された回転速度においては、制御回路13のECUビット分解能に当たる角速度)を用い、−ω0〜ω0の範囲のオフセット不感帯Δωを用いているので、操舵角速度ωに下限値が存在する。
図10に示すこの発明の実施の形態2においては、モータ14の回転速度Mω(操舵角速度ωに相当)の計測または推定が有効な範囲ではオフセット摩擦補償を行い、それ以外ではディザ摩擦補償に切替えるように構成しているので、すべての角速度の範囲で摩擦トルクの低減が可能である。
以上のように、この発明の実施の形態2(図8〜図10)に係る電動パワーステアリング装置は、前述(図1)の構成に加えて、モータ14の回転速度Mωを推定または測定する回転速度検出手段16と、モータ14の回転速度と同方向に一定値のオフセット信号Offを生成するオフセット信号指示手段2と、所定回転速度においてディザ信号Dithとオフセット信号Offとを切替える回転速度切替手段3とを備えている。
制御回路13は、アシスト信号Assとディザ信号Dithとオフセット信号Offとに基づき、モータ14への電力供給を制御する。
これにより、ディザ信号Dithによる摩擦補償が有効な範囲と、オフセット信号Offによる摩擦補償が有効な範囲とで、摩擦補償を切替えることができ、すべての角速度の範囲で摩擦補償効果を得ることができる。
実施の形態3.
上記実施の形態2(図8〜図10)では、回転速度切替手段3における回転速度切替しきい値(所定回転速度)について、具体的に言及しなかったが、図10内の角速度ω0のように所定回転速度を設定してもよい。
以下、この発明の実施の形態3によるディザ摩擦補償とオフセット摩擦補償との回転速度切替しきい値について説明する。なお、この発明の実施の形態3に係る電動パワーステアリング装置は、図8〜図10に示した通りである。
前述(図10)のように、回転速度切替しきい値は、オフセット摩擦補償の下限となるオフセット不感帯Δωのしきい値に相当する角速度ω0に設定することが望ましい。
なぜなら、角速度ω0以下においては、回転速度検出手段16からの回転速度Mωの検出値が、モータ14の誘起電圧によるオフセットやビット分解能などの影響により安定しないので、回転速度切替しきい値を角速度ω0未満に設定すると、角速度の正負切替を誤判別する可能性があるからである。
逆に、回転速度切替しきい値を角速度ω0よりも大きいに設定すると、式(4)から、ディザ信号Dithのディザ周波数φdとトルク振幅Tdithとの比(=φd/Tdith)を、さらに小さい値とすることになる。このためには、ディザ信号Dithのディザ周波数φdを下げるか、または、ディザ信号Dithのトルク振幅Tdithを大きくする必要がある。
しかし、ディザ信号Dithのディザ周波数φdを下げるか、またはトルク振幅Tdithを大きくした場合には、運転者が操舵中に操舵機構15(ハンドル)から振動を感じる可能性がある。
したがって、ハンドルから振動を感じさせないためには、ディザ周波数φdとトルク振幅Tdithとの比(φd/Tdith)は、トルク振幅Tdithが摩擦トルクロス以上の範囲、かつディザ周波数φdが電気的な応答遅れ以上の範囲で、できるだけ大きい数値に設定することが望ましい。
以上の2点のクロスオフを考慮し、回転速度切替しきい値を、オフセット不感帯Δωの範囲に相当する角速度ω0(たとえば、操舵角速度30[deg/s]程度)に設定することにより、操舵フィーリングがよいうえ、操舵角速度のすべての領域で摩擦補償が可能である。
この発明の実施の形態3(図8〜図10)によれば、所定回転速度は、操舵機構15のオフセット摩擦補償不感帯、またはモータ14の誘起電圧、または制御回路13のECUビット分解能と同等の回転速度に設定されている。
たとえば、ディザ摩擦補償が有効な範囲を、オフセット摩擦補償不感帯部にすることにより、操舵フィーリングがよく、操舵角速度ωのすべての領域で摩擦補償が可能となる。
実施の形態4.
上記実施の形態2、3では、ディザ信号Dithのトルク振幅Tdithおよびディザ周波数φdの設定値について、具体的に言及しなかったが、以下のように設定してもよい。
以下、この発明の実施の形態4によるトルク振幅Tdithおよびディザ周波数φdの設定値について説明する。なお、この発明の実施の形態4に係る電動パワーステアリング装置は、図8〜図10に示した通りである。
ここでは、ディザ摩擦補償とオフセット摩擦補償との回転速度切替点での残摩擦トルクに注目して説明する。
好ましくは、前述の式(1)または式(2)に基づくディザ信号Dithのトルク振幅Tdith、ディザ周波数φdの設定により、ディザ摩擦補償とオフセット摩擦補償とを滑らかにつなぐような設定が望ましい。
具体的には、前述の式(1)または式(2)を用いて、オフセット摩擦補償後の残摩擦トルクとオフセット下限操舵角速度を代入し、ディザ摩擦補償およびオフセット摩擦補償が、図10において交点を結ぶような設計をする。
このとき、ディザ周波数φdとしては、電気的応答遅れ未満の値を選定し、ディザ信号Dithのトルク振幅Tdithとしては、摩擦トルクロス以上の値を選定する。
これにより、ディザ信号Dithのディザ周波数φdとトルク振幅Tdithとの比(=φd/Tdith)を設計することができる。
以上のように、この発明の実施の形態4に係る電動パワーステアリング装置においては、ディザ信号Dithのトルク振幅Tdithおよびディザ周波数φdは、所定回転速度とオフセット信号Offとに基づき、所定回転速度におけるディザ摩擦補償後の残摩擦トルクが、所定回転速度におけるオフセット摩擦補償後の残摩擦トルクと同等となるように設定されているので、ディザ摩擦補償とオフセット摩擦補償とを滑らかにつなぐことができる。
実施の形態5.
上記実施の形態1〜4(図1〜図10)では、車速Vの条件について具体的に言及しなかったが、車速Vが所定値以下を示す場合には、ディザ信号指示手段1によるディザ信号Dithの生成を禁止してもよい。
以下、この発明の実施の形態5によるディザ信号Dithの生成禁止条件について説明する。なお、この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング装置は、図1〜図10に示した通りである。
前述の実施の形態1〜4では、ディザ信号Dithによって操舵機構15が振動する必要があるので、振動音や運転者への操舵フィーリングに悪影響を与えるという課題があったが、高速走行時には上記振動音よりもエンジン音の方が大きいので、振動音があまり気にならなくなる。
また、高速走行時には、操舵機構15の振動よりもロードノイズによる操舵機構15への振動が支配的になるので、運転者への操舵フィーリングへの悪影響が少なくなる。
しかし、車速Vが比較的小さい(たとえば、車速Vが10[km/h]程度の)場合には、エンジン音よりも上記振動音の方が大きいので、フィーリングへの悪影響が無視できなくなる。
したがって、車速Vが比較的小さい(たとえば、車速Vが10[km/h]程度の)場合には、ディザ信号指示手段1においてディザ信号Dithの生成を禁止することが望ましい。
この発明の実施の形態5によるディザ信号指示手段1は、車両の車速Vが所定値以下を示す場合に、ディザ信号Dithの生成を禁止するので、振動音や操舵フィーリングへの悪影響をなくすことができる。
実施の形態6.
上記実施の形態5では、車速Vの条件によりディザ信号Dithの生成を禁止したが、操舵トルクTの検出値が所定値以下を示す場合に、ディザ信号指示手段1によるディザ信号Dithの生成を禁止してもよい。
以下、この発明の実施の形態6によるディザ信号Dithの生成禁止条件について説明する。なお、この発明の実施の形態6に係る電動パワーステアリング装置は、図1〜図10に示した通りである。
一般に、平坦路における直進走行時においては、操舵を行う必要がないので、摩擦補償を行う必要もない。
このとき、トルクセンサ11からの操舵トルクTの検出値(≒0)に基づくアシスト信号Assは、ディザ信号Dithのトルク振幅Tdithに比べて無視できる程度に小さい値となる。
この発明の実施の形態6によるディザ信号指示手段1は、操舵トルクTの検出値が所定値(アシスト信号Assがトルク振幅Tdithに比べて無視できるときの操舵トルク値)以下を示す場合に、ディザ信号Dithの生成を禁止するので、ディザ信号Dithによる振動音を緩和することができる。
ここでは、所定値以下の場合にディザ信号Dithの生成を禁止したが、上記摩擦補償を、たとえば運転者が手放し状態でのみ自動操舵するような制御に用いる場合には、操舵トルクTの検出値が所定値以下でディザ信号Dithの生成を許可し、所定値以上でディザ信号Dithの生成を禁止することが望ましい。
これにより、自動操舵において摩擦補償を行い、運転者による操舵においては、ディザ信号Dithを禁止するという場合にも適用可能である。
1 ディザ信号指示手段、2 オフセット信号指示手段、3 回転速度切替手段、11 トルクセンサ、11 操舵トルク検出手段、12 アシスト信号指示手段、13 制御回路、14 モータ、15 操舵機構、16 回転速度検出手段、17 摩擦補償指示手段、18 加算手段、Ass アシスト信号、Dith ディザ信号、Mi モータ電流、Mω 回転速度、Off オフセット信号、T 操舵トルク、td ディザ信号の周期、Td 動摩擦トルク、Td’ 動摩擦トルクの平均値、Tdith ディザ信号のトルク振幅、Ts 静止摩擦トルク、V 車速、Δω オフセット不感帯、φd ディザ周波数、ω 操舵角速度、ωd ディザ角速度振幅。

Claims (7)

  1. 車両の運転者による操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
    前記操舵トルクが印加される操舵機構に補助力を作用させるモータと、を備え、
    前記モータからの出力トルクを用いて前記操舵機構への印加トルクを補助する電動パワーステアリング装置において、
    前記操舵トルクの検出値に基づき前記モータに対するアシスト信号を生成するアシスト信号指示手段と、
    前記操舵トルクの検出値に基づき高周波のディザ信号を生成するディザ信号指示手段と、
    前記アシスト信号および前記ディザ信号に基づき前記モータへの電力供給を制御する制御回路と、を備え、
    前記ディザ信号指示手段から生成される前記ディザ信号のトルク振幅は、前記操舵機構の摩擦トルクロスよりも大きくなるように設定されたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記モータの回転速度を推定または測定する回転速度検出手段と、
    前記モータの回転速度と同方向に一定値のオフセット信号を生成するオフセット信号指示手段と、
    所定回転速度において前記ディザ信号と前記オフセット信号とを切替える回転速度切替手段と、を備え、
    前記制御回路は、前記アシスト信号とディザ信号とオフセット信号とに基づき、前記モータへの電力供給を制御することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記所定回転速度は、前記操舵機構のオフセット摩擦補償不感帯、または前記モータの誘起電圧、または前記制御回路のECUビット分解能と同等の回転速度に設定されたことを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記ディザ信号のトルク振幅および周波数は、前記所定回転速度と前記オフセット信号とに基づき、前記所定回転速度におけるディザ摩擦補償後の残摩擦トルクが、前記所定回転速度におけるオフセット摩擦補償後の残摩擦トルクと同等となるように、設定されたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記ディザ信号指示手段は、前記車両の車速が所定値以下を示す場合に、前記ディザ信号の生成を禁止することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記ディザ信号指示手段は、前記操舵トルクの検出値が所定値以下を示す場合に、前記ディザ信号の生成を禁止することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記ディザ信号指示手段は、前記操舵トルクの検出値が所定値以上を示す場合に、前記ディザ信号の生成を禁止し、前記操舵トルクの検出値が所定値未満を示す場合に、前記ディザ信号の生成を許可することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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