JP5455515B2 - 電動パワーステアリング装置、電動パワーステアリング装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

電動パワーステアリング装置、電動パワーステアリング装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電動パワーステアリング装置、電動パワーステアリング装置の制御方法およびプログラムに関する。
近年、車両のステアリング系に電動モータを備え、電動モータの動力にてドライバの操舵力をアシストする電動パワーステアリング装置が提案されている。そして、操舵アシストトルクを制御する制御装置は、例えば、トルクセンサにより検出された操舵トルクに基づいて電動モータを通電制御する。
このような電動パワーステアリング装置においては、トルクセンサに異常が生じた場合、適正な操舵アシストトルクが得られないことから、トルクセンサの信号異常を検出した場合に、電動モータへ供給する電流を低下させて操舵アシストを停止することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−210065号公報
トルクセンサに異常が発生したときに、常に操舵アシストを停止するようにすると、ステアリングホイールの操作が重くなり運転者の負担が増大してしまう。それゆえ、トルクセンサの一部に異常が発生した場合であっても、別の方法で操舵トルクを推定することが可能であれば、その代替の操舵トルクに基づいて操舵アシストトルクを発生させ、運転者の負担を軽減することが望ましい。
かかる目的のもと、本発明は、電動モータに供給する目標電流を操舵トルクに基づいて算出する算出手段と、前記操舵トルクに応じて互いに逆方向にインダクタンスが変化する第1コイルおよび第2コイルと、前記第1コイルのインダクタンス変化に基づく第1電圧と前記第2コイルのインダクタンス変化に基づく第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第3電圧をハードウェアにより出力する出力手段と、前記第1電圧と前記第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第4電圧をソフトウェアにより演算する演算手段と、前記第3電圧と前記第4電圧とに基づいて当該第3電圧が正常であるか否かを診断する診断手段と、前記診断手段が前記第3電圧は正常であると診断した場合には当該第3電圧を、異常であると診断した場合には前記第4電圧を、前記算出手段が算出するのに基づく前記操舵トルクに関する情報として設定する設定手段と、を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
ここで、前記出力手段は、差動増幅器であり、前記演算手段は、前記第2電圧と前記第1電圧とを減算した値に前記差動増幅器の増幅度を乗算し、当該差動増幅器のバイアス電圧を加算することにより前記第4電圧を演算することが好適である。
また、前記第1電圧と前記第2電圧とに基づいて当該第1電圧と当該第2電圧との相関関係が正常であるか否かを診断する電圧関係診断手段をさらに備え、前記設定手段は、前記診断手段が前記第3電圧は異常であると診断した場合に、前記電圧関係診断手段が前記第1電圧と前記第2電圧との相関関係が正常であると診断した場合には前記第4電圧を前記算出手段が算出するのに基づく前記操舵トルクに関する情報として設定し、当該第1電圧と当該第2電圧との相関関係が異常であると診断した場合には前記電動モータの駆動を停止するアシスト停止信号を設定することが好適である。
他の観点から捉えると、本発明は、操舵トルクに応じて互いに逆方向にインダクタンスが変化する第1コイルおよび第2コイルと、前記第1コイルのインダクタンス変化に基づく第1電圧と前記第2コイルのインダクタンス変化に基づく第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第3電圧をハードウェアにより出力する出力手段と、電動モータに供給する目標電流を前記出力手段が出力した前記第3電圧に基づいて算出する算出手段と、を備える電動パワーステアリング装置であって、前記第1電圧と前記第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第4電圧をソフトウェアにより演算する演算手段と、前記第3電圧と前記第4電圧とに基づいて当該第3電圧が正常であるか否かを診断する診断手段と、をさらに備え、前記算出手段は、前記診断手段が前記第3電圧は異常であると診断した場合には、前記目標電流を算出する際に当該第3電圧の代わりに前記第4電圧に基づくことを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
また、他の観点から捉えると、本発明は、電動モータに供給する目標電流を操舵トルクに基づいて算出する算出手段と、前記操舵トルクに応じて互いに逆方向にインダクタンスが変化する第1コイルおよび第2コイルと、前記第1コイルのインダクタンス変化に基づく第1電圧と前記第2コイルのインダクタンス変化に基づく第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第3電圧をハードウェアにより出力する出力手段と、を備える電動パワーステアリング装置の制御方法であって、前記第1電圧と前記第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第4電圧をソフトウェアにより演算し、前記第3電圧と前記第4電圧とに基づいて当該第3電圧が正常であるか否かを診断し、前記第3電圧が正常であると診断した場合には当該第3電圧を、異常であると診断した場合には前記第4電圧を、前記算出手段が算出するのに基づく前記操舵トルクに関する情報として設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御方法である。
また、他の観点から捉えると、本発明は、コンピュータに、電動モータに供給する目標電流を操舵トルクに基づいて算出する機能と、前記操舵トルクに応じて互いに逆方向にインダクタンスが変化する一対のコイルの内の一方のコイルのインダクタンス変化に基づく第1電圧と他方のコイルのインダクタンス変化に基づく第2電圧とを入力して両電圧の差に応じた第3電圧を出力する回路から当該第3電圧を取得する機能と、前記第1電圧と前記第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第4電圧をソフトウェアにより演算する機能と、前記第3電圧と前記第4電圧とに基づいて当該第3電圧が正常であるか否かを診断する機能と、前記第3電圧が正常であると診断した場合には当該第3電圧を、異常であると診断した場合には前記第4電圧を、前記算出する機能が算出するのに基づく前記操舵トルクに関する情報として設定する機能とを実現させるためのプログラムである。
本発明によれば、トルクセンサの一部に異常が発生した場合であっても、代替の操舵トルクに基づいて操舵アシストトルクを発生させることができるので、運転者の負担を軽減させることができる。
実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。 電動パワーステアリング装置の制御装置の概略構成図である。 目標電流算出部の概略構成図である。 モータ駆動制御部、モータ駆動部およびモータ電流検出部の概略構成図である。 ステアリングギアボックス内の概略構成を示す図である。 トルク検出回路の概略構成図である。 トルク値設定部の概略構成図である。 第1電圧、第2電圧およびトルク検出電圧と、操舵トルクとの関係を示す図である。 電圧値設定部が行う設定処理の手順を示すフローチャートである。 第1電圧と第2電圧との関係を示す座標マップである。 電圧関係診断処理の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る電動パワーステアリング装置100の概略構成を示す図である。
電動パワーステアリング装置100(以下、単に「ステアリング装置100」と称する場合もある。)は、乗り物の進行方向を任意に変えるためのかじ取り装置であり、本実施の形態においては自動車に適用した構成を例示している。
ステアリング装置100は、ドライバが操作する車輪(ホイール)状のステアリングホイール(ハンドル)101と、ステアリングホイール101に一体的に設けられたステアリングシャフト102とを備えている。ステアリングシャフト102と上部連結シャフト103とが自在継手103aを介して連結されており、上部連結シャフト103と下部連結シャフト108とが自在継手103bを介して連結されている。
また、ステアリング装置100は、転動輪としての左右の前輪150のそれぞれに連結されたタイロッド104と、タイロッド104に連結されたラック軸105とを備えている。また、ステアリング装置100は、ラック軸105に形成されたラック歯105aとともにラック・ピニオン機構を構成するピニオン106aを備えている。ピニオン106aは、ピニオンシャフト106の下端部に形成されている
また、ステアリング装置100は、ピニオンシャフト106を収納するステアリングギアボックス107を有している。ピニオンシャフト106は、ステアリングギアボックス107にてトーションバー112(図5参照)を介して下部連結シャフト108と連結されている。ステアリングギアボックス107の内部には、下部連結シャフト108とピニオンシャフト106との相対角度に基づいてステアリングホイール101の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段の一例としてのトルクセンサ109が設けられている。
また、ステアリング装置100は、ステアリングギアボックス107に支持された電動モータ110と、電動モータ110の駆動力を減速してピニオンシャフト106に伝達する減速機構111とを有している。
また、ステアリング装置100は、電動モータ110に実際に流れる実電流の大きさおよび方向を検出するモータ電流検出部33(図2参照)と、電動モータ110の端子間電圧を検出するモータ電圧検出部160を有している。
そして、ステアリング装置100は、電動モータ110の作動を制御する制御装置10を備えている。制御装置10には、上述したトルクセンサ109の出力値、自動車の車速を検出する車速センサ170の出力値、モータ電圧検出部160の出力値が入力される。
以上のように構成された電動パワーステアリング装置100は、ステアリングホイール101に加えられた操舵トルクをトルクセンサ109にて検出し、その検出トルクに応じて電動モータ110を駆動し、電動モータ110の発生トルクをピニオンシャフト106に伝達する。これにより、電動モータ110の発生トルクが、ステアリングホイール101に加える運転者の操舵力をアシストする。
次に、制御装置10について説明する。
図2は、電動パワーステアリング装置100の制御装置10の概略構成図である。
制御装置10は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等からなる算術論理演算回路である。
制御装置10は、操舵トルクに基づいて目標補助トルクを算出し、この目標補助トルクを電動モータ110が供給するのに必要となる目標電流を算出する目標電流算出部20と、目標電流算出部20が算出した目標電流に基づいて電動モータ110の作動を制御するモータ駆動制御部31と、電動モータ110を駆動させるモータ駆動部32とを有している。また、制御装置10は、電動モータ110に実際に流れる実電流を検出するモータ電流検出部33を有しており、目標電流算出部20などにはモータ電流検出部33にて検出された実電流が出力信号に変換されたモータ電流信号Imが入力される。
また、制御装置10は、後述するトルク検出回路250から入力される信号に基づいて目標電流算出部20へ向けてトルク信号Tdを出力するトルク値設定部35を有している。このトルク値設定部35については後で詳述する。
次に、目標電流算出部20について詳述する。図3は、目標電流算出部20の概略構成図である。
目標電流算出部20は、目標電流を設定する上で基準となるベース電流を算出するベース電流算出部21と、電動モータ110の慣性モーメントを打ち消すための電流を算出するイナーシャ補償電流算出部22とを備えている。また、目標電流算出部20は、モータの回転を制限する電流を算出するダンパー補償電流算出部23と、モータ電流信号Imおよびモータ端子間電圧信号Vmに基づいて電動モータ110の回転速度を推定するモータ回転速度推定部24とを備えている。また、目標電流算出部20は、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23などからの出力に基づいて最終的な目標電流を決定する最終目標電流決定部25を備えている。
なお、目標電流算出部20には、車速センサ170にて検出された車速が出力信号に変換された車速信号vと、モータ電圧検出部160にて検出された電圧が出力信号に変換されたモータ端子間電圧信号Vmと、モータ電流検出部33にて検出された実電流が出力信号に変換されたモータ電流信号Imと、トルク値設定部35から出力されたトルク信号Tdとが入力される。
なお、制御装置10には、車速センサ170などからの信号がアナログ信号として入力されるので、図示しないA/D変換部によりアナログ信号をデジタル信号に変換し、目標電流算出部20に取り込んでいる。
ベース電流算出部21は、位相補償部26にてトルク信号Tdが位相補償されたトルク信号Tsと、車速センサ170からの車速信号vとに基づいてベース電流を算出し、このベース電流の情報を含むベース電流信号Imsを出力する。なお、ベース電流算出部21は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、トルク信号Tsおよび車速信号vとベース電流との対応を示すマップに、検出されたトルク信号Tsおよび車速信号vを代入することによりベース電流を算出する。
イナーシャ補償電流算出部22は、トルク信号Tdと車速信号vとに基づいて電動モータ110およびシステムの慣性モーメントを打ち消すためのイナーシャ補償電流を算出し、この電流の情報を含むイナーシャ補償電流信号Isを出力する。なお、イナーシャ補償電流算出部22は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、トルク信号Tdおよび車速信号vとイナーシャ補償電流との対応を示すマップに、検出されたトルク信号Tdおよび車速信号vを代入することによりイナーシャ補償電流を算出する。
ダンパー補償電流算出部23は、トルク信号Tdと、車速信号vと、電動モータ110の回転速度信号Nmとに基づいて、電動モータ110の回転を制限するダンパー補償電流を算出し、この電流の情報を含むダンパー補償電流信号Idを出力する。なお、ダンパー補償電流算出部23は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、トルク信号Td、車速信号vおよび回転速度信号Nmと、ダンパー補償電流との対応を示すマップに、検出されたトルク信号Tdと車速信号vと回転速度信号Nmとを代入することによりダンパー補償電流を算出する。
モータ回転速度推定部24は、モータ電流検出部33にて検出された実電流と、モータ電圧検出部160(図1参照)にて検出された電圧とに基づいて電動モータ110の回転速度を推定する。
最終目標電流決定部25は、ベース電流算出部21から出力されたベース電流信号Ims、イナーシャ補償電流算出部22から出力されたイナーシャ補償電流信号Isおよびダンパー補償電流算出部23から出力されたダンパー補償電流信号Idに基づいて最終的な目標電流を決定し、この電流の情報を含む目標電流信号ITを出力する。最終目標電流決定部25は、例えば、ベース電流に、イナーシャ補償電流を加算するとともにダンパー補償電流を減算して得た補償電流を、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、補償電流と最終的な目標電流との対応を示すマップに代入することにより最終的な目標電流を算出する。
次に、モータ駆動制御部31、モータ駆動部32およびモータ電流検出部33について詳述する。
図4は、モータ駆動制御部31、モータ駆動部32およびモータ電流検出部33の概略構成図である。
モータ駆動制御部31は、目標電流算出部20にて算出された目標電流と、モータ電流検出部33にて検出された電動モータ110へ供給される実電流との偏差に基づいてフィードバック制御を行うフィードバック(F/B)制御部40と、電動モータ110をPWM駆動するためのPWM(パルス幅変調)信号を生成するPWM信号生成部60とを有している。
フィードバック制御部40は、目標電流算出部20にて算出された目標電流とモータ電流検出部33にて検出された実電流との偏差を求める偏差演算部41と、その偏差がゼロとなるようにフィードバック処理を行うフィードバック(F/B)処理部42とを有している。
偏差演算部41は、目標電流算出部20からの出力値である目標電流信号ITとモータ電流検出部33からの出力値であるモータ電流信号Imとの偏差の値を偏差信号41aとして出力する。
フィードバック(F/B)処理部42は、目標電流と実電流とが一致するようにフィードバック制御を行うものであり、例えば、入力された偏差信号41aに対して、比例要素で比例処理した信号を出力し、積分要素で積分処理した信号を出力し、加算演算部でこれらの信号を加算してフィードバック処理信号42aを生成・出力する。
PWM信号生成部60は、フィードバック制御部40からの出力値に基づいてPWM信号60aを生成し、生成したPWM信号60aを出力する。
モータ駆動部32は、4個の電力用電界効果トランジスタをH型ブリッジ回路の構成で接続したモータ駆動回路70と、4個の中から選択した2個の電界効果トランジスタのゲートを駆動してこれらの電界効果トランジスタをスイッチング動作させるゲート駆動回路部80とを有している。ゲート駆動回路部80は、PWM信号生成部60から出力されたPWM信号(駆動制御信号)60aに基づいて、ステアリングホイール101の操舵方向に応じて2個の電界効果トランジスタを選択し、選択した2個の電界効果トランジスタをスイッチング動作させる。
モータ電流検出部33は、モータ駆動回路70に直列に接続されたシャント抵抗71の両端に生じる電圧から電動モータ110に流れるモータ電流(電機子電流)の値を検出してモータ電流信号Imを出力する。
次に、トルクセンサ109について説明する。
トルクセンサ109は、後述する2個のコイル121,122を有し、ステアリングホイール101の操作に応じてこれら2個のコイル121,122のインダクタンスL1,L2を変化させる機構と、インダクタンスL1,L2の変化に基づいて操舵トルクに応じた電圧を出力するトルク検出回路250(図6参照)とを有している。
図5は、ステアリングギアボックス107内の概略構成を示す図である。
下部連結シャフト108は、ベアリング113を介してステアリングギアボックス107に対して回転可能に軸支され、ピニオンシャフト106は、ベアリング114を介してステアリングギアボックス107に対して回転可能に軸支されている。そして、下部連結シャフト108とピニオンシャフト106とは、トーションバー112を介して同軸的に連結されている。
ピニオンシャフト106の軸方向における下部連結シャフト108側の端部側の部位の外周面にはセレーション106bが設けられており、このセレーション106bに円筒状のコア115が嵌合されている。コア115は、ピニオンシャフト106の軸方向に移動することが可能になっている。
下部連結シャフト108には、軸方向に直交する方向に外周面から突出する円柱状のスライダピン108aが設けられている。また、ピニオンシャフト106には、下部連結シャフト108側の端部側の部位に、周方向に長尺となる長孔106cが形成され、コア115には、軸方向に対して角度を有する方向に長尺となる長孔115aが形成されている。そして、下部連結シャフト108のスライダピン108aが、ピニオンシャフト106とコア115とを貫通するように長孔106cおよび長孔115aに嵌合されている。
ステアリングギアボックス107内におけるコア115の外側には、コア115の外周面と対向するように、軸方向に並んで配置された2個のコイル121,122が、コア115の外周面と間隙を介して設けられている。この2個のコイル121,122は、コア115の軸方向の移動中心に対して互いに反対側に配置されている。
以上のように、構成されたトルクセンサ109は以下のように作用する。すなわち、下部連結シャフト108に捩じり力が作用すると、トーションバー112を介してピニオンシャフト106に回転力が伝達されるが、トーションバー112は弾性変形して下部連結シャフト108とピニオンシャフト106との間に回転方向の相対的変位が生じる。そして、この回転方向の相対的変位は、下部連結シャフト108のスライダピン108aとコア115の長孔115aとの嵌合を介して、コア115を軸方向に移動させる。コア115が軸方向に移動すると、コイル121,122のそれぞれの外周面を囲む面積が変化し、コイル121,122の内の一方のコイル側の面積が大きくなると他方のコイル側の面積が小さくなる。そして、コイルのコア115の外周面を囲む面積が大きくなると磁気損失が増えコイルのインダクタンスは減り、逆にコイルのコア115を囲む面積が小さくなると、磁気損失が減りコイルのインダクタンスは増す。それゆえ、コア115がコイル121側に移動するトルクが作用したときは、コイル121のインダクタンスL1が減少し、コイル122のインダクタンスL2が増加する。逆に、コア115がコイル122側に移動するトルクが作用したときは、コイル121のインダクタンスL1が増加し、コイル122のインダクタンスL2が減少する。
次に、トルク検出回路250について説明する。
図6は、トルク検出回路250の概略構成図である。トルク検出回路250は、例えば、制御装置10と同一の制御基板上に構成される。
トルク検出回路250には、コイル121の一端とコイル122の一端とがそれぞれ接続されており、各一端はそれぞれ抵抗251,252を介してトランジスタ253のエミッタ端子に接続されている。トランジスタ253は、コレクタ端子に定電圧が掛かり、ベース端子には交流電圧が入力される。
また、コイル121の他端とコイル122の他端とが接続されており、その接続部から信号線が延び、その信号線がトルク検出回路250の接続端子に接続され、トルク検出回路250内で、コイル121の他端とコイル122の他端とは接地されている。
コイル121の一端が接続された端子から延びた信号線256がコンデンサ257を介して平滑回路258に接続され、コイル122の一端が接続された端子から延びた信号線259がコンデンサ260を介して平滑回路261に接続されている。
以上の構成では、コイル121,122、抵抗251,252によりブリッジ回路が構成され、このブリッジ回路に発振電圧が入力され、その出力電圧が平滑回路258,261にて平滑され、平滑回路258から第1電圧V1が、平滑回路261から第2電圧V2がそれぞれ出力される。
第1電圧V1は抵抗262を介して演算増幅器(差動増幅器)である差動アンプ265の反転入力端子に、第2電圧V2は抵抗263を介して差動アンプ265の非反転入力端子にそれぞれ入力される。差動アンプ265は、抵抗266により負帰還がかけられて差動増幅器として機能する。また、この差動アンプ265の非反転入力端子にバイアス電圧V0(例えば、2.5V)が入力される。かかる構成により、差動アンプ265は、第1電圧V1と第2電圧V2との差を増幅度A倍し、バイアス電圧V0を加えた電圧をトルク検出電圧VT(=(V2−V1)×A+V0)として出力する。そして、トルク検出電圧VTは、制御装置10に入力される。また、トルク検出回路250から制御装置10へは、第1電圧V1および第2電圧V2が出力される。
次に、制御装置10のトルク値設定部35について説明する。
図7は、トルク値設定部35の概略構成図である。
トルク値設定部35は、第1電圧V1と第2電圧V2とに基づいてソフトウェア的にトルク電圧を演算し、その演算結果をトルク演算電圧VTFSとして出力する電圧演算部351を有する。また、トルク値設定部35は、電圧演算部351から入力されたトルク演算電圧VTFSとトルク検出回路250から入力されたトルク検出電圧VTとに基づいて、目標電流算出部20へ出力するトルク信号Tdの基礎となる制御用電圧としてトルク検出電圧VTとトルク演算電圧VTFSのいずれの電圧を用いるかを設定する電圧値設定部352と、電圧値設定部352から出力された制御用電圧をトルクに変換したトルク信号Tdを出力する変換部353とを有している。
電圧演算部351は、入力された第1電圧V1と第2電圧V2とを、下記の式(1)に代入することによりトルク演算電圧VTFSを演算する。
VTFS=(V2−V1)×A+V0・・・(1)
なお、Aは、上述した増幅度、V0はバイアス電圧と同じである。
すなわち、差動アンプ265がハードウェア的にトルク検出電圧VTを出力するのに対して、電圧演算部351は、ソフトウェア的にトルク演算電圧VTFSを導き出す。言い換えれば、トルク検出回路250の差動アンプ265は、第1電圧と第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第3電圧としてのトルク検出電圧VTをハードウェアにより出力するのに対して、トルク値設定部35の電圧演算部351は、第1電圧と第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第4電圧としての演算電圧VTFSをソフトウェアにより演算する。なお、第1電圧V1と第2電圧V2はアナログ信号として入力されるので、図示しないA/D変換部によりこれらのアナログ信号をデジタル信号に変換して取り込んでいる。
電圧値設定部352には、トルク検出回路250から出力されたトルク検出電圧VT、第1電圧V1および第2電圧V2、電圧演算部351から出力された演算電圧VTFSなどが入力される。そして、電圧値設定部352は、目標電流算出部20へ出力するトルク信号Tdの基礎となる電圧としてトルク検出電圧VTとトルク演算電圧VTFSのいずれの電圧を制御用電圧として用いるかを設定して出力するか、トルクセンサ109に異常が生じているものと判断して電動モータ110の駆動を停止するアシストOFF信号を設定して出力するか、変換部353へ出力する信号を設定する設定処理を実行する。この設定処理については後で詳述する。
変換部353は、電圧値設定部352から制御用電圧としてトルク検出電圧VTあるいはトルク演算電圧VTFSが制御用電圧として入力された場合に、その制御用電圧を操舵トルクに応じたトルク信号Tdに変換して目標電流算出部20へ出力する。また、変換部353は、電圧値設定部352からアシストOFF信号が入力された場合に、目標電流算出部20、モータ駆動制御部31に電動モータ110へ供給する電流をゼロにして電動モータ110の駆動を禁止する旨の信号を出力する。
以下に、電圧値設定部352から入力された制御用電圧により、操舵トルクを認識する方法について説明する。
図8は、第1電圧V1、第2電圧V2およびトルク検出電圧VTと、操舵トルクとの関係を示す図である。図8の座標は、縦軸が電圧、横軸が操舵トルクである。そして、横軸の右方向が右操舵トルク、左方向が左操舵トルクであり、原点0が中立点である。図8は、トルクセンサ109が正常に動作したときのものである。
図8(a)に示すように、右操舵トルクが大きくなると、下部連結シャフト108とピニオンシャフト106との相対的回転によりコア115がコイル121側に移動し、コイル122のインダクタンスL2を増加してその誘導起電力を大きくし、逆にコイル121のインダクタンスL1を減少させてその誘導起電力を小さくするので、第2電圧V2が大きくなり、第1電圧V1が小さくなる。他方、左操舵トルクが大きくなると、逆に第2電圧V2が小さくなり、第1電圧V1が大きくなる。それゆえ、第1電圧V1と第2電圧V2の差をA倍してバイアス電圧を加えた差動アンプ265の出力であるトルク検出電圧VTは、図8(b)に示すように、中立点でバイアス電圧V0を通る右上がりの傾斜線となる。そして、この図8(b)のグラフに示すトルク検出電圧VTの傾斜線に基づいてトルク検出電圧VTから操舵トルクを認識することができる。
そして、変換部353は、認識した操舵トルクに応じたトルク信号Tdを目標電流算出部20に出力する。
次に、フローチャートを用いて、電圧値設定部352が行う設定処理について説明する。
図9は、電圧値設定部352が行う設定処理の手順を示すフローチャートである。電圧値設定部352は、定期的にこの設定処理を実行する。
電圧値設定部352は、先ず、トルク検出電圧VTと演算電圧VTFSとに基づいてトルク検出電圧VTが異常であるか否かを診断する(ステップ(以下、単に、「S」と記す。)501)。これは、トルク検出電圧VTとトルク演算電圧VTFSとを比較し、その差が予め定められた値未満である場合にはトルク検出電圧VTは正常であると判定し、その差が予め定められた値以上である場合にはトルク検出電圧VTは異常であると判定する処理である。なお、トルク検出電圧VTはアナログ信号として入力されるので、図示しないA/D変換部によりこのアナログ信号をデジタル信号に変換して取り込んでいる。
その後、S501の診断処理の結果、トルク検出電圧VTが異常と判定されたか否かを判別する(S502)。そして、S502で否定判定された場合、つまりトルク検出電圧VTは正常であると判定された場合には、トルク検出電圧VTを制御用電圧として設定し、トルク検出電圧VTを変換部353へ出力する(S503)。他方、S502で肯定判定された場合、つまりトルク検出電圧VTは異常であると判定された場合には、第1電圧V1と第2電圧V2との関係が正常であるか否かを診断する電圧関係診断処理を行う(S504)この電圧関係診断処理については後で詳述する。
そして、S504の電圧関係診断処理の結果、第1電圧V1と第2電圧V2との関係が正常と判定されたか否かを判別する(S505)。そして、S505で肯定判定された場合、つまり第1電圧V1と第2電圧V2との関係が正常であると判定された場合には、トルク検出回路250から出力された第1電圧V1と第2電圧V2とは信頼できる値と判断し、これらの値により導き出した演算電圧VTFSを制御用電圧として設定し、トルク演算電圧VTFSを変換部353へ出力する(S506)。他方、S505で否定判定された場合、つまり第1電圧V1と第2電圧V2との関係が異常であると判定された場合には、トルクセンサ109に異常が生じているものと判断して電動モータ110の駆動を停止するアシストOFF信号を変換部353へ出力する(S507)。
次に、上述した電圧関係診断処理について説明する。
図10は、第1電圧V1と第2電圧V2との関係を示す座標マップである。
この座標マップは、制御装置10のROMに記憶されているものであり、x軸を第1電圧V1にy軸を第2電圧V2に定めたxy座標に、正常状態での第1電圧V1と第2電圧V2の理想関係特性曲線Lを予め求めておき、この理想関係特性曲線Lに関して予め定められた幅の上限曲線Luと下限曲線Ldとを設定したものである。
第1電圧V1と第2電圧V2とは、対称な動きをするので、図10において理想関係特性曲線Lは、傾きが右下がりの曲線であり、理想関係特性曲線Lの上下に設定される上限曲線Luと下限曲線Ldの幅は、誤検出が生じない程度の幅に設定されてある。なお、第1電圧V1および第2電圧V2は、それぞれ平滑回路258,平滑回路261の下流側で分岐された電圧であり、よって理想関係特性曲線Lは平滑回路258,261の特性を含んだ曲線であり、上限曲線Luと下限曲線Ldは平滑回路258,261の特性を考慮した曲線である。
以下、フローチャートを用いて、電圧値設定部352が行う電圧関係診断処理の手順について説明する。図11は、電圧関係診断処理の手順を示すフローチャートである。
電圧値設定部352は、先ず、第1電圧V1に対応する、上限曲線Lu上の値V2uと下限曲線Ld上の値V2dとを導出する(S601)。その後、第2電圧V2が、V2d以上V2u以下であるか否かを判別する(S602)。そして、S602で肯定判定された場合には、第1電圧V1と第2電圧V2との関係は正常であると判定する(S603)。他方、S602で否定判定された場合には、第1電圧V1と第2電圧V2との関係は異常であると判定する(S604)。この電圧関係診断処理を行うことにより、電圧値設定部352は、例えば平滑回路258、平滑回路261の一方が故障したことなどを容易に把握することができる。
以上のように構成されたステアリング装置100においては、電圧値設定部352が上述した設定処理を行うことにより、トルク検出回路250から出力されたトルク検出電圧VTが正常であると判定した場合にはトルク検出電圧VTを制御用電圧として用いるべく変換部353へ出力する。他方、トルク検出電圧VTが異常であると判定した場合には、トルク検出電圧VTを出力する差動アンプ265に異常が生じていると判定してトルク検出電圧VTを制御用電圧として用いないようにする。そして、差動アンプ265に異常が生じていると判定した場合、第1電圧V1と第2電圧V2との関係が正常である場合には、第1電圧V1および第2電圧V2は正常であるものとして、トルク検出電圧VTの代わりにトルク演算電圧VTFSを制御用電圧として用いる。これにより、トルクセンサ109の一部に故障が発生してもアシストを切換えて継続することができ運転者への負担を減らすことが可能となる。
なお、トルク演算電圧VTFSを制御用電圧として用いる場合には、電動モータ110によるアシスト量を、トルク検出電圧VTを制御用電圧として用いる場合のアシスト量に制限を設けた量にすることも好適である。アシスト量に制限を設ける手段としては、制御不感帯増加、アシストゲイン低下などが考えられる。
10…制御装置、20…目標電流算出部、31…モータ駆動制御部、32…モータ駆動部、33…モータ電流検出部、35…トルク値設定部、351…電圧演算部、352…電圧値設定部、353…変換部、100…電動パワーステアリング装置、101…ステアリングホイール、109…トルクセンサ、110…電動モータ、160…モータ電圧検出部、170…車速センサ

Claims (6)

  1. 電動モータに供給する目標電流を操舵トルクに基づいて算出する算出手段と、
    前記操舵トルクに応じて互いに逆方向にインダクタンスが変化する第1コイルおよび第2コイルと、
    前記第1コイルのインダクタンス変化に基づく第1電圧と前記第2コイルのインダクタンス変化に基づく第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第3電圧をハードウェアにより出力する出力手段と、
    前記第1電圧と前記第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第4電圧をソフトウェアにより演算する演算手段と、
    前記第3電圧と前記第4電圧とに基づいて当該第3電圧が正常であるか否かを診断する診断手段と、
    前記診断手段が前記第3電圧は正常であると診断した場合には当該第3電圧を、異常であると診断した場合には前記第4電圧を、前記算出手段が算出するのに基づく前記操舵トルクに関する情報として設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記出力手段は、差動増幅器であり、
    前記演算手段は、前記第2電圧と前記第1電圧とを減算した値に前記差動増幅器の増幅度を乗算し、当該差動増幅器のバイアス電圧を加算することにより前記第4電圧を演算することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記第1電圧と前記第2電圧とに基づいて当該第1電圧と当該第2電圧との相関関係が正常であるか否かを診断する電圧関係診断手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記診断手段が前記第3電圧は異常であると診断した場合に、前記電圧関係診断手段が前記第1電圧と前記第2電圧との相関関係が正常であると診断した場合には前記第4電圧を前記算出手段が算出するのに基づく前記操舵トルクに関する情報として設定し、当該第1電圧と当該第2電圧との相関関係が異常であると診断した場合には前記電動モータの駆動を停止するアシスト停止信号を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 操舵トルクに応じて互いに逆方向にインダクタンスが変化する第1コイルおよび第2コイルと、
    前記第1コイルのインダクタンス変化に基づく第1電圧と前記第2コイルのインダクタンス変化に基づく第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第3電圧をハードウェアにより出力する出力手段と、
    電動モータに供給する目標電流を前記出力手段が出力した前記第3電圧に基づいて算出する算出手段と、
    を備える電動パワーステアリング装置であって、
    前記第1電圧と前記第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第4電圧をソフトウェアにより演算する演算手段と、
    前記第3電圧と前記第4電圧とに基づいて当該第3電圧が正常であるか否かを診断する診断手段と、
    をさらに備え、
    前記算出手段は、前記診断手段が前記第3電圧は異常であると診断した場合には、前記目標電流を算出する際に当該第3電圧の代わりに前記第4電圧に基づくことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 電動モータに供給する目標電流を操舵トルクに基づいて算出する算出手段と、
    前記操舵トルクに応じて互いに逆方向にインダクタンスが変化する第1コイルおよび第2コイルと、
    前記第1コイルのインダクタンス変化に基づく第1電圧と前記第2コイルのインダクタンス変化に基づく第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第3電圧をハードウェアにより出力する出力手段と、
    を備える電動パワーステアリング装置の制御方法であって、
    前記第1電圧と前記第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第4電圧をソフトウェアにより演算し、
    前記第3電圧と前記第4電圧とに基づいて当該第3電圧が正常であるか否かを診断し、
    前記第3電圧が正常であると診断した場合には当該第3電圧を、異常であると診断した場合には前記第4電圧を、前記算出手段が算出するのに基づく前記操舵トルクに関する情報として設定する
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御方法。
  6. コンピュータに、
    電動モータに供給する目標電流を操舵トルクに基づいて算出する機能と、
    前記操舵トルクに応じて互いに逆方向にインダクタンスが変化する一対のコイルの内の一方のコイルのインダクタンス変化に基づく第1電圧と他方のコイルのインダクタンス変化に基づく第2電圧とを入力して両電圧の差に応じた第3電圧を出力する回路から当該第3電圧を取得する機能と、
    前記第1電圧と前記第2電圧とを入力し、両電圧の差に応じた第4電圧をソフトウェアにより演算する機能と、
    前記第3電圧と前記第4電圧とに基づいて当該第3電圧が正常であるか否かを診断する機能と、
    前記第3電圧が正常であると診断した場合には当該第3電圧を、異常であると診断した場合には前記第4電圧を、前記算出する機能が算出するのに基づく前記操舵トルクに関する情報として設定する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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