JP2014148244A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温で作動抵抗が大きくなることに起因する操舵フィーリングの悪化を精度高く抑制することができる技術を提供する。
【解決手段】車両のステアリングホイールの操作に対するアシスト力を付与する電動モータ110と、電動モータ110の駆動を制御する制御装置10と、を備え、制御装置10は、互いに異なる位置で温度を検出する複数の温度検出手段が検出した複数の検出温度全てが温度閾値以下である場合には、複数の検出温度全てが温度閾値よりも高い場合よりも、電動モータ110のアシスト力が大きくなるように制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
近年、車両のステアリング系に備えられた電動モータの動力にて運転者の操舵力をアシストする電動パワーステアリング装置において、低温状態での作動抵抗の影響を小さくして操舵フィーリングの低下を抑制する技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置は、以下のように構成されている。すなわち、操舵メカ部にアシスト力を付与する電動モータと、操舵トルク信号と車速信号とに応じて変化する電動モータの制御指令値を記憶したアシストマップに基づいて電動モータを制御する制御装置と、操舵メカ部に係る温度を検出する温度センサを備え、制御装置は、車両を起動した直後の低速運転時に、温度センサの検出結果に基づいて、アシストマップを変更して、起動作動抵抗に対する補償を実施する。
特開2008−18860号公報
例えば、温度センサの検出温度が予め設定された温度閾値よりも低い場合に電動モータの制御指令値を記憶したアシストマップを変更することにより低温で作動抵抗が大きくなる影響を小さくする構成では、温度センサの検出温度が温度閾値付近で温度閾値よりも低くなったり高くなったりすると、アシストマップの変更が頻繁に繰り返され制御装置の負荷が高くなるおそれがある。その結果、低温で作動抵抗が大きくなる影響を小さくすることができず、操舵フィーリングの悪化を抑制することができないおそれがある。
本発明は、低温で作動抵抗が大きくなることに起因する操舵フィーリングの悪化を精度高く抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、車両のステアリングホイールの操作に対するアシスト力を付与する電動モータと、前記電動モータの駆動を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、互いに異なる位置で温度を検出する複数の温度検出手段が検出した複数の検出温度全てが所定温度以下である場合には、当該複数の検出温度全てが当該所定温度よりも高い場合よりも、前記電動モータのアシスト力が大きくなるように制御することを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
ここで、前記制御手段は、前記複数の検出温度全てが所定温度以下である状態から当該複数の検出温度全てが当該所定温度よりも高くなるまでの間は、当該複数の検出温度全てが当該所定温度よりも高い場合よりも、前記電動モータのアシスト力が大きくなるように制御するとよい。
また、前記電動モータの回転を減速する減速機構と、前記減速機構の周囲を覆うハウジングと、をさらに備え、前記複数の温度検出手段は、少なくとも外気温と、前記ハウジング内の温度を検出するとよい。
また、前記制御手段は、少なくとも前記ステアリングホイールの操舵トルク、前記車両の移動速度である車速および前記複数の検出温度に基づいて前記電動モータに供給する目標電流を決定する目標電流決定手段を有し、前記目標電流決定手段は、前記操舵トルクおよび前記車速が同じである場合には、前記複数の検出温度全てが所定温度以下であるときの前記目標電流が、当該複数の検出温度全てが当該所定温度よりも高いときの当該目標電流よりも大きくなるように当該目標電流を決定するとよい。
本発明によれば、低温で作動抵抗が大きくなることに起因する操舵フィーリングの悪化を精度高く抑制することができる。
実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。 ステアリングギアボックス内の概略構成を示す図である。 制御装置の概略構成図である。 トルク検出回路および温度検出回路の概略構成図である。 ベース電流算出部の概略構成図である。 (a)は、車速Vcとベース不感帯トルクTbとの相関関係を示す図である。(b)は、温度検出電圧VSと雰囲気温度Tgとの相関関係を示す図である。 (a)は、補正後操舵トルクT´と仮ベース電流Ibfとの相関関係を示す図である。(b)は、車速Vcと車速係数βとの相関関係を示す図である。 補正係数設定部が行う補正係数設定処理の手順を示すフローチャートである。 補正係数設定処理による作用を示すタイミングチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る電動パワーステアリング装置100の概略構成を示す図である。図2は、ステアリングギアボックス107内の概略構成を示す図である。
電動パワーステアリング装置100(以下、単に「ステアリング装置100」と称する場合もある。)は、車両の進行方向を任意に変えるためのかじ取り装置であり、本実施の形態においては車両の一例としての自動車に適用した構成を例示している。
ステアリング装置100は、自動車の進行方向を変えるために運転者が操作する車輪(ホイール)状のステアリングホイール(ハンドル)101と、ステアリングホイール101に一体的に設けられたステアリングシャフト102とを備えている。また、ステアリング装置100は、ステアリングシャフト102と自在継手103aを介して連結された上部連結シャフト103と、この上部連結シャフト103と自在継手103bを介して連結された下部連結シャフト108とを備えている。下部連結シャフト108は、ステアリングホイール101の回転に連動して回転する。
また、ステアリング装置100は、転動輪としての左右の前輪150のそれぞれに連結されたタイロッド104と、タイロッド104に連結されたラック軸105とを備えている。また、ステアリング装置100は、ラック軸105に形成されたラック歯105aとともにラック・ピニオン機構を構成するピニオン106aが形成されたピニオンシャフト106を備えている。
また、ステアリング装置100は、ピニオンシャフト106を収納するステアリングギアボックス107を備えている。図2に示すように、ステアリングギアボックス107は、例えば自動車などの乗り物の本体フレーム(車体)に固定されるハウジング130と、ハウジング130に固定された電動モータ110とを有している。ハウジング130は、第1ハウジング131と第2ハウジング132とが、例えばボルトなどにより結合されて構成されている。電動モータ110は、3相ブラシレスモータであることを例示することができる。
ピニオンシャフト106は、トーションバー112を介して下部連結シャフト108に同軸的に結合されているとともに軸受114を介して第2ハウジング132に回転可能に支持されている。下部連結シャフト108は、軸受113を介して第1ハウジング131に回転可能に支持されている。また、ピニオンシャフト106には、例えば圧入などによりウォームホイール160が固定されている。このウォームホイール160は、第2ハウジング132に固定された電動モータ110の出力軸に連結されたウォームギヤ111と噛み合っている。このウォームギヤ111とウォームホイール160とは減速機構の一例として機能する。
また、ステアリングギアボックス107の内部には、下部連結シャフト108とピニオンシャフト106との相対角度に基づいてステアリングホイール101の操舵トルクTを検出するトルクセンサ109が設けられている。トルクセンサ109については、後で詳述するが、トルクセンサ109は、ステアリングギアボックス107内の雰囲気温度Tgを検出する温度検出機能をも有している。
また、ステアリング装置100は、電動モータ110の作動を制御する制御手段の一例としての制御装置10を備えている。制御装置10には、上述したトルクセンサ109からの出力信号が入力される。また、制御装置10には、自動車に搭載される各種の機器を制御するための信号を流す通信を行うネットワーク(CAN)を介して、自動車の移動速度である車速Vcを検出する車速センサ170、自動車のバンパの裏側に設けられて、外気の温度(外気温)Taを検出する温度検出手段の一例としての外気温検出センサ190、などからの出力信号が入力される。
以上のように構成されたステアリング装置100は、ステアリングホイール101に加えられた操舵トルクTをトルクセンサ109にて検出し、その検出トルクに応じて電動モータ110を駆動し、電動モータ110の発生トルクをピニオンシャフト106に伝達する。これにより、電動モータ110の発生トルクが、ステアリングホイール101に加える運転者の操舵力をアシストする。
次に、制御装置10について説明する。
図3は、制御装置10の概略構成図である。
制御装置10は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等からなる算術論理演算回路である。
制御装置10には、上述したトルクセンサ109にて検出された操舵トルクTが変換された電気信号であるトルク検出電圧VTおよびトルクセンサ109にて検出されたステアリングギアボックス107内の雰囲気温度Tgが変換された電気信号である温度検出電圧VSが入力される。また、制御装置10には、車速センサ170にて検出された車速Vcが出力信号に変換された車速信号vと、外気温検出センサ190にて検出された外気温Taが出力信号に変換された外気温信号taが入力される。
そして、制御装置10は、操舵トルクT、車速Vc、外気温Taおよび雰囲気温度Tgに基づいて目標補助トルクを算出し、この目標補助トルクを電動モータ110が供給するのに必要となる目標電流Itを算出する目標電流決定手段の一例としての目標電流算出部20と、目標電流算出部20が算出した目標電流Itに基づいてフィードバック制御などを行う制御部30とを有している。また、制御装置10は、後述するトルク検出回路250から出力されたアナログ信号のトルク検出電圧VTをデジタル信号のトルク信号Tdに変換するとともに、変換したトルク信号Tdを、目標電流算出部20へ向けて出力する変換部15を有している。
次に、目標電流算出部20について詳述する。
目標電流算出部20は、目標電流を設定する上で基準となるベース電流を算出するベース電流算出部21と、電動モータ110の慣性モーメントを打ち消すための電流を算出するイナーシャ補償電流算出部22と、モータの回転を制限する電流を算出するダンパー補償電流算出部23とを備えている。また、目標電流算出部20は、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23にて算出された値に基づいて目標電流Itを決定する目標電流決定部25を備えている。また、目標電流算出部20は、トルクセンサ109にて検出された操舵トルクTの位相を補償する位相補償部26を備えている。
なお、目標電流算出部20には、トルク信号Td、車速信号v、電気信号VS、外気温信号ta、電動モータ110の回転速度Nmが出力信号に変換された回転速度信号Nms、などが入力される。回転速度信号Nmsは、例えば3相ブラシレスモータである電動モータ110の回転子(ロータ)の回転位置を検出するセンサ(例えば、回転子の回転位置を検出するレゾルバ、ロータリエンコーダ等で構成されるロータ位置検出回路)にて検出された電動モータ110の回転角度が微分されることにより得られた値が出力信号に変換されたものであることを例示することができる。
ベース電流算出部21は、位相補償部26にてトルク信号Tdが位相補償されたトルク信号Ts、車速センサ170からの車速信号vなどに基づいてベース電流Ibを算出する。つまり、ベース電流算出部21は、位相補償された操舵トルクTと、車速Vcとに応じたベース電流Ibを算出する。ベース電流算出部21の具体的構成・機能については後で詳述する。
イナーシャ補償電流算出部22は、トルク信号Tsと、車速信号vとに基づいて電動モータ110およびシステムの慣性モーメントを打ち消すためのイナーシャ補償電流Isを算出する。つまり、イナーシャ補償電流算出部22は、操舵トルクT(トルク信号Ts)と、車速Vc(車速信号v)とに応じたイナーシャ補償電流Isを算出する。なお、イナーシャ補償電流算出部22は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、操舵トルクT(トルク信号Ts)および車速Vc(車速信号v)とイナーシャ補償電流Isとの対応を示す制御マップに、操舵トルクT(トルク信号Ts)および車速Vc(車速信号v)を代入することによりイナーシャ補償電流Isを算出する。
ダンパー補償電流算出部23は、トルク信号Tsと、車速信号vと、電動モータ110の回転速度信号Nmsとに基づいて、電動モータ110の回転を制限するダンパー補償電流Idを算出する。つまり、ダンパー補償電流算出部23は、操舵トルクT(トルク信号Ts)と、車速Vc(車速信号v)と、電動モータ110の回転速度Nm(回転速度信号Nms)に応じたダンパー補償電流Idを算出する。なお、ダンパー補償電流算出部23は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、操舵トルクT(トルク信号Ts)、車速Vc(車速信号v)および回転速度Nm(回転速度信号Nms)と、ダンパー補償電流Idとの対応を示す制御マップに、操舵トルクT(トルク信号Ts)、車速Vc(車速信号v)および回転速度Nm(回転速度信号Nms)を代入することによりダンパー補償電流Idを算出する。
目標電流決定部25は、ベース電流算出部21にて算出されたベース電流Ib、イナーシャ補償電流算出部22にて算出されたイナーシャ補償電流Isおよびダンパー補償電流算出部23にて算出されたダンパー補償電流Idに基づいて目標電流Itを決定する。目標電流決定部25は、例えば、ベース電流Ibに、イナーシャ補償電流Isを加算するとともにダンパー補償電流Idを減算して得た電流を目標電流Itとして決定する。
次に、制御部30について詳述する。
制御部30は、図3に示すように、電動モータ110の作動を制御するモータ駆動制御部31と、電動モータ110を駆動させるモータ駆動部32と、電動モータ110に実際に流れる実電流Imを検出するモータ電流検出部33とを有している。
モータ駆動制御部31は、目標電流算出部20にて最終的に決定された目標電流Itと、モータ電流検出部33にて検出された電動モータ110へ供給される実電流Imとの偏差に基づいてフィードバック制御を行うフィードバック(F/B)制御部40と、電動モータ110をPWM駆動するためのPWM(パルス幅変調)信号を生成するPWM信号生成部60とを有している。
フィードバック制御部40は、目標電流算出部20にて最終的に決定された目標電流Itとモータ電流検出部33にて検出された実電流Imとの偏差を求める偏差演算部41と、その偏差がゼロとなるようにフィードバック処理を行うフィードバック(F/B)処理部42とを有している。
フィードバック(F/B)処理部42は、目標電流Itと実電流Imとが一致するようにフィードバック制御を行うものであり、例えば、偏差演算部41にて算出された偏差に対して、比例要素で比例処理し、積分要素で積分処理し、加算演算部でこれらの値を加算する。
PWM信号生成部60は、フィードバック制御部40からの出力値に基づいて電動モータ110をPWM(パルス幅変調)駆動するためのPWM信号を生成し、生成したPWM信号60aを出力する。
モータ駆動部32は、所謂インバータであり、例えば、スイッチング素子として6個の独立したトランジスタ(FET)を備え、6個の内の3個のトランジスタは電源の正極側ラインと各相の電気コイルとの間に接続され、他の3個のトランジスタは各相の電気コイルと電源の負極側(アース)ラインと接続されている。そして、6個の中から選択した2個のトランジスタのゲートを駆動してこれらのトランジスタをスイッチング動作させることにより、電動モータ110の駆動を制御する。
モータ電流検出部33は、モータ駆動部32に接続されたシャント抵抗の両端に生じる電圧から電動モータ110に流れる実電流Imの値を検出する。
次に、トルクセンサ109について説明する。
トルクセンサ109は、図2に示すように、2個のコイル121,122を有し、ステアリングホイール101の操作に応じてこれら2個のコイル121,122のインダクタンスL1,L2を変化させる機構と、インダクタンスL1,L2の変化に基づいて操舵トルクTに応じた電圧を出力するトルク検出回路250(図4参照)とを有している。また、トルクセンサ109は、ステアリングギアボックス107内の雰囲気温度Tgを検出する温度検出手段の一例としての温度検出回路350(図4参照)を有している。
ピニオンシャフト106の軸方向における下部連結シャフト108側(図2においては上側)の端部側の部位の外周面にはセレーション106bが形成されており、このセレーション106bに円筒状のコア115が嵌合されている。コア115は、ピニオンシャフト106の軸方向に移動することが可能になっている。
下部連結シャフト108には、軸方向に直交する方向に外周面から突出する円柱状のスライダピン108aが設けられている。また、ピニオンシャフト106には、下部連結シャフト108側の端部側の部位に、周方向に長尺となる長孔106cが形成され、コア115には、軸方向に対して角度を有する方向に長尺となる長孔115aが形成されている。そして、下部連結シャフト108のスライダピン108aが、ピニオンシャフト106とコア115とを貫通するように長孔106cおよび長孔115aに嵌合されている。
ステアリングギアボックス107内におけるコア115の外側には、コア115の外周面と対向するように、軸方向に並んで配置された2個のコイル121,122が、コア115の外周面と間隙を介して設けられている。この2個のコイル121,122は、コア115の軸方向の移動中心に対して互いに反対側に配置されている。
以上のように、構成されたトルクセンサ109は以下のように作用する。すなわち、下部連結シャフト108にトルクが作用すると、トーションバー112を介してピニオンシャフト106に回転力が伝達されるが、トーションバー112は弾性変形して下部連結シャフト108とピニオンシャフト106との間に回転方向の相対的変位が生じる。そして、この回転方向の相対的変位は、下部連結シャフト108のスライダピン108aとコア115の長孔115aとの嵌合を介して、コア115を軸方向に移動させる。コア115が軸方向に移動すると、コイル121,122のそれぞれの外周面を囲む面積が変化し、コイル121,122の内の一方のコイル側の面積が大きくなると他方のコイル側の面積が小さくなる。そして、コイルのコア115の外周面を囲む面積が大きくなると磁気損失が増えコイルのインダクタンスは減り、逆にコイルのコア115を囲む面積が小さくなると、磁気損失が減りコイルのインダクタンスは増す。それゆえ、コア115がコイル121側に移動するトルクが作用したときは、コイル121のインダクタンスL1が減少し、コイル122のインダクタンスL2が増加する。逆に、コア115がコイル122側に移動するトルクが作用したときは、コイル121のインダクタンスL1が増加し、コイル122のインダクタンスL2が減少する。
次に、トルク検出回路250について説明する。
図4は、トルク検出回路250および温度検出回路350の概略構成図である。トルク検出回路250および温度検出回路350は、例えば、制御装置10と同一の制御基板上に構成される。
トルク検出回路250には、コイル121の一端とコイル122の一端とがそれぞれ接続されており、各一端はそれぞれ抵抗251,252を介してトランジスタ253のエミッタ端子に接続されている。トランジスタ253は、コレクタ端子に定電圧が掛かり、ベース端子には交流電圧が入力される。
また、コイル121の他端とコイル122の他端とが接続されており、その接続部から信号線が延び、その信号線がトルク検出回路250の接続端子に接続され、トルク検出回路250内で、コイル121の他端とコイル122の他端とは接地されている。
コイル121の一端が接続された端子から延びた信号線256がコンデンサ257を介して平滑回路258に接続され、コイル122の一端が接続された端子から延びた信号線259がコンデンサ260を介して平滑回路261に接続されている。
以上の構成では、コイル121,122、抵抗251,252によりブリッジ回路が構成され、このブリッジ回路に発振電圧が入力され、その出力電圧が平滑回路258,261にて平滑され、平滑回路258から第1電圧V1が、平滑回路261から第2電圧V2がそれぞれ出力される。
第1電圧V1は抵抗262を介して演算増幅器(差動増幅器)である差動アンプ265の反転入力端子に、第2電圧V2は抵抗263を介して差動アンプ265の非反転入力端子にそれぞれ入力される。差動アンプ265は、抵抗266により負帰還がかけられて差動増幅器として機能する。また、この差動アンプ265の非反転入力端子にバイアス電圧V0(例えば、2.5V)が入力される。かかる構成により、差動アンプ265は、第1電圧V1と第2電圧V2との差を増幅度Aで増幅し、バイアス電圧V0を加えた電圧をトルク検出電圧VT(=(V2−V1)×A+V0)として出力する。そして、トルク検出電圧VTは、制御装置10に入力される。
次に、温度検出回路350について説明する。
温度検出回路350は、上述した信号線256から分岐した信号線351が平滑回路353に接続され、上述した信号線259から分岐した信号線352が平滑回路354に接続されている。そして、各平滑回路353,354がそれぞれ抵抗355,356を介して互いに接続され、その接続点が演算増幅器である加算器360の非反転入力端子に接続されている。加算器360の反転入力端子は抵抗357を介して出力端子と接続されるとともに抵抗358を介して接地されて、平滑回路353から出力された第3電圧V3と、平滑回路354から出力された第4電圧V4との和であるV3+V4を温度検出電圧VSとして制御装置10に出力する。
次に、ベース電流算出部21について詳述する。
図5は、ベース電流算出部21の概略構成図である。
ベース電流算出部21は、ベース電流算出部21の出力値であるベース電流Ibの値を零とする操舵トルクTの範囲を定めるのにベースとなるトルクであるベース不感帯トルクTbを設定するベース不感帯トルク設定部211を有している。また、ベース電流算出部21は、温度検出回路350からの温度検出電圧VSに基づいて雰囲気温度Tgを把握する雰囲気温度把握部212と、雰囲気温度把握部212が把握した雰囲気温度Tgに基づいてベース不感帯トルク設定部211が設定したベース不感帯トルクTbを補正する補正係数αを設定する補正係数設定部213と、を有している。また、ベース電流算出部21は、ベース不感帯トルク設定部211が設定したベース不感帯トルクTbと補正係数設定部213が設定した補正係数αとに基づいてベース不感帯トルクTbを補正した補正後ベース不感帯トルクTb´を算出するベース不感帯トルク補正部214を有している。また、ベース電流算出部21は、ベース不感帯トルク補正部214にて補正された補正後ベース不感帯トルクTb´と操舵トルクTとに基づいて操舵トルクTを補正した補正後操舵トルクT´を算出する操舵トルク補正部215と、補正後操舵トルクT´に基づいてベース電流Ibの仮の値である仮ベース電流Ibfを算出する仮ベース電流算出部216とを有している。また、ベース電流算出部21は、ベース電流算出部21の出力値であるベース電流Ibの値を車速Vcに応じて変化させるための係数である車速係数βを、車速Vc(車速信号v)に基づいて設定する車速係数設定部217と、仮ベース電流算出部216にて算出された仮ベース電流Ibfと車速係数設定部217にて設定された車速係数βとに基づいて最終的なベース電流Ibを設定する最終ベース電流設定部218とを有している。
図6(a)は、車速Vcとベース不感帯トルクTbとの相関関係を示す図である。
ベース不感帯トルク設定部211は、車速信号vに基づいて車速Vcに応じたベース不感帯トルクTbを設定する。ベース不感帯トルク設定部211は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、車速Vcとベース不感帯トルクTbとの対応を示す図6(a)に示すような制御マップに、車速Vc(車速信号v)を代入することによりベース不感帯トルクTbを算出する。
図6(b)は、温度検出電圧VSと雰囲気温度Tgとの相関関係を示す図である。
雰囲気温度把握部212は、温度検出回路350からの温度検出電圧VSに基づいて雰囲気温度Tgを算出する。雰囲気温度把握部212は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、温度検出電圧VSと雰囲気温度Tgとの対応を示す図6(b)に示すような制御マップに、温度検出電圧VSを代入することにより雰囲気温度Tgを算出する。
補正係数設定部213については後で詳述する。
ベース不感帯トルク補正部214は、補正係数設定部213が設定した補正係数αを用いてベース不感帯トルク設定部211が設定したベース不感帯トルクTbを補正する。例えば、ベース不感帯トルク補正部214は、ベース不感帯トルク設定部211が設定したベース不感帯トルクTbと補正係数設定部213が設定した補正係数αとを乗算することにより得た値(=Tb×α)を補正後ベース不感帯トルクTb´とする。
操舵トルク補正部215は、補正後ベース不感帯トルクTb´を用いて操舵トルクTを補正する。例えば、操舵トルク補正部215は、操舵トルクTに補正後ベース不感帯トルクTb´を加算することにより得た値を補正後操舵トルクT´(=T+Tb´)とする。
図7(a)は、補正後操舵トルクT´と仮ベース電流Ibfとの相関関係を示す図である。
仮ベース電流算出部216は、操舵トルク補正部215にて算出された補正後操舵トルクT´に基づいて仮ベース電流Ibfを算出する。仮ベース電流算出部216は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、補正後操舵トルクT´と仮ベース電流Ibfとの対応を示す図7(a)に示すような制御マップに、操舵トルク補正部215にて算出された補正後操舵トルクT´を代入することにより仮ベース電流Ibfを算出する。
図7(b)は、車速Vcと車速係数βとの相関関係を示す図である。
車速係数設定部217は、車速信号vに基づいて車速Vcに応じた車速係数βを設定する。車速係数設定部217は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、車速Vcと車速係数βとの対応を示す図7(b)に示すような制御マップに、車速Vc(車速信号v)を代入することにより車速係数βを算出する。
最終ベース電流設定部218は、車速係数設定部217が設定した車速係数βを用いて仮ベース電流算出部216が算出した仮ベース電流Ibfを補正する。例えば、最終ベース電流設定部218は、仮ベース電流算出部216が算出した仮ベース電流Ibfと車速係数設定部217が設定した車速係数βとを乗算することにより得た値(=Ibf×β)を最終的なベース電流Ibとして設定する。
次に、補正係数設定部213について説明する。
補正係数設定部213は、雰囲気温度把握部212が算出した雰囲気温度Tgと外気温検出センサ190にて検出された外気温Taとに基づいて補正係数αを設定する。
補正係数設定部213は、複数の検出温度の一例としての雰囲気温度Tgと外気温Taとが共に予め定められた所定温度の一例としての温度閾値Th以下の温度である場合には、ベース不感帯トルク設定部211が設定したベース不感帯トルクTbを大きくするような補正係数αを設定し、雰囲気温度Tgと外気温Taとが共に温度閾値Thよりも高い温度である場合には、補正係数αを1に設定する。補正係数αとしては、予め定められた、1よりも大きな値の固定値であるα1であることを例示することができる。
そして、補正係数設定部213は、雰囲気温度Tgと外気温Taとが共に温度閾値Th以下の温度である状態から上昇する場合には、雰囲気温度Tgと外気温Taとが共に温度閾値Thよりも高くなったら、補正係数αを、α1から1へ変更する。つまり、雰囲気温度Tgが温度閾値Thより高くなっても、外気温Taが温度閾値Th以下である間は、補正係数αをα1としたままとする。また、補正係数設定部213は、雰囲気温度Tgと外気温Taとが共に温度閾値Thよりも高い温度である状態から下降する場合には、雰囲気温度Tgと外気温Taとが共に温度閾値Th以下の温度となったら、補正係数αを、1からα1へ変更する。つまり、外気温Taが温度閾値Th以下となっても、雰囲気温度Tgが温度閾値Thより高い間は、補正係数αを1としたままとする。
なお、補正係数αは、1よりも大きな値であって、雰囲気温度Tgおよび/または外気温Taが低くなるに従って大きくなる値であってもよい。
次に、フローチャートを用いて、補正係数設定部213が行う補正係数設定処理の手順について説明する。
図8は、補正係数設定部213が行う補正係数設定処理の手順を示すフローチャートである。補正係数設定部213は、この補正係数設定処理を予め定めた期間毎に繰り返し実行する。
補正係数設定部213は、先ず、外気温Taが温度閾値Th以下であるか否かを判別する(ステップ(以下、単に、「S」と記す。)801)。これは、RAMに記憶された外気温Taと予めROMに記憶された温度閾値Thとを比較することにより判別する処理である。そして、外気温Taが温度閾値Th以下である場合(S801でYES)、RAMにセットされるフラグ1の設定においてフラグ1をONに設定する(S802)。他方、外気温Taが温度閾値Thよりも高い場合(S801でNO)、RAMにセットされるフラグ1の設定においてフラグ1をOFFに設定する(S803)。
その後、補正係数設定部213は、雰囲気温度Tgが温度閾値Th以下であるか否かを判別する(S804)。これは、RAMに記憶された雰囲気温度Tgと温度閾値Thとを比較することにより判別する処理である。そして、雰囲気温度Tgが温度閾値Th以下である場合(S804でYES)、RAMにセットされるフラグ2の設定においてフラグ2をONに設定する(S805)。他方、雰囲気温度Tgが温度閾値Thよりも高い場合(S804でNO)、RAMにセットされるフラグ2の設定においてフラグ2をOFFに設定する(S806)。
その後、補正係数設定部213は、フラグ1の設定(ONまたはOFF)とフラグ2の設定(ONまたはOFF)とが同じであるか否かを判別する(S807)。そして、同じである場合には(S807でYES)、フラグ1の設定がONであるか否かを判別する(S808)。そして、フラグ1の設定がONである場合には(S808でYES)、RAMにセットされる補正フラグの設定において補正フラグをONに設定し(S809)、補正係数αをα1に設定する(S810)。他方、フラグ1の設定がOFFである場合には(S808でNO)、RAMにセットされる補正フラグの設定において補正フラグをOFFに設定し(S811)、補正係数αを1に設定する(S812)。
一方、フラグ1の設定とフラグ2の設定とが異なる場合には(S807でNO)、RAMにセットされた補正フラグを保持し(S813)、補正係数αの値を同じにしたままとする(S814)。
なお、補正係数設定部213は、この補正係数設定処理を実行する周期以下の周期で検出された外気温TaをRAMに記憶する。また、雰囲気温度把握部212は、補正係数設定部213がこの補正係数設定処理を実行する周期以下の周期で雰囲気温度Tgを演算し、RAMに記憶する。
図9は、以上のようにして行われる補正係数設定処理による作用を示すタイミングチャートである。図9において、横軸は時間軸である。
図9に示すように、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Th以下である場合には、補正フラグがONに設定される。このとき、補正係数αは1よりも大きな値のα1に設定される。
ここで、外気温検出センサ190が検出する外気温Taおよび雰囲気温度Tgは、外気の温度の変化に伴って変化する。つまり、外気温Taおよび雰囲気温度Tgは、外気の温度の上昇に伴って上昇し、外気の温度の下降に伴って下降する。また、雰囲気温度Tgは、トルクセンサ109のコイル121,122に電流が流れることなどにより上昇することから外気温Taよりも高い。
それゆえ、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Th以下である状態から、雰囲気温度Tgの方が先に温度閾値Thよりも高くなる。ただ、雰囲気温度Tgが温度閾値Thよりも高くても外気温Taが温度閾値Th以下である場合には、補正フラグがONに保持されたままとなり、補正係数αはα1に設定されたままとなる。その後、外気温Taが温度閾値Thよりも高くなった場合に、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Thよりも高くなることから、補正フラグがOFFに設定される。このとき、補正係数αは1に設定される。
外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Thよりも高い状態から、外気温Taの方が先に温度閾値Th以下となる。ただ、外気温Taが温度閾値Th以下であっても雰囲気温度Tgが温度閾値Thより高い場合には、補正フラグがOFFに保持されたままとなり、補正係数αは1に設定されたままとなる。その後、雰囲気温度Tgが温度閾値Th以下となった場合に、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Th以下となることから、補正フラグがONに設定される。このとき、補正係数αはα1に設定される。
以上のように構成されたステアリング装置100においては、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Thよりも高い場合に補正係数設定部213にて補正係数αが1に設定され、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Th以下である場合に補正係数αが1よりも大きなα1に設定される。ゆえに、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Th以下である場合には、ベース不感帯トルク補正部214にて、ベース不感帯トルク設定部211が設定したベース不感帯トルクTbが大きくなるように補正後ベース不感帯トルクTb´が算出される。そして、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Th以下である場合には、操舵トルク補正部215にて、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Thよりも高い場合よりも、補正後操舵トルクT´が大きくなるように算出される。その結果、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Th以下である場合には、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Thよりも高い場合よりも、仮ベース電流算出部216が算出する仮ベース電流Ibfが大きくなり、最終ベース電流設定部218が設定するベース電流Ibも大きくなる。これにより、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Th以下である場合には、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Thよりも高い場合よりも、電動モータ110によるアシスト力が大きくなる。
したがって、本実施の形態に係るステアリング装置100においては、温度が低いことに起因してメカ的な作動抵抗(フリクション)が大きくなったとしても、電動モータ110によるアシスト力が大きくなるので、低温で作動抵抗が大きくなることに起因して操舵フィーリングが悪化することを抑制することができる。
また、本実施の形態に係るステアリング装置100においては、温度が低いことや、温度の上昇および下降を、位置が異なる複数の温度であってそれらの温度が同じ傾向で変化する複数の温度である外気温Taと雰囲気温度Tgとに基づいて判断するので、制御装置10の負荷が高くなるのを精度高く抑制することができる。すなわち、例えば、外気温Taおよび雰囲気温度Tgのいずれか一方の温度が温度閾値Th以下であるか否かを基準に判断すると、その一方の温度が温度閾値Th付近で変化して、頻繁に温度閾値Thよりも低くなったり高くなったりし、制御装置10の負荷が高くなるおそれがある。これに対して、本実施の形態に係るステアリング装置100においては、複数の温度全てが温度閾値Th以下であるか否か、複数の温度全てが温度閾値Th以下である状態から複数の温度全てが温度閾値Thよりも高くなったか否か、複数の温度全てが温度閾値Thよりも高い状態から複数の温度全てが温度閾値Th以下となったか否か、を基準に判断するので、制御装置10の負荷が高くなるのを抑制することができ、精度高く、低温状態で操舵フィーリングが悪化することを抑制することができる。
また、外気温Taは、自動車に元々備えられている外気温検出センサ190の検出値を用いているので、低温で作動抵抗が大きくなる影響を小さくして操舵フィーリングの悪化を抑制することを低廉かつ簡便に行うことができる。
なお、上述した実施の形態においては、補正係数設定部213は、雰囲気温度Tgが温度閾値Thよりも高い状態から、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Th以下となったら補正係数αを1からα1に切り替えているが特に係る態様に限定されない。例えば、雰囲気温度Tgが温度閾値Thよりも高い状態から外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Th以下となったら、補正係数αを1からα1へ徐々に大きくしてしてもよい。
また、補正係数設定部213は、外気温Taが温度閾値Th以下の状態から、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Thよりも高くなったら補正係数αをα1から1に切り替えているが特に係る態様に限定されない。外気温Taが温度閾値Th以下である状態から、外気温Taと雰囲気温度Tgとが共に温度閾値Thよりも高くなったら補正係数αをα1から1へ徐々に小さくしてもよい。
10…制御装置、20…目標電流算出部、21…ベース電流算出部、25…目標電流決定部、30…制御部、100…電動パワーステアリング装置、109…トルクセンサ、110…電動モータ、190…外気温検出センサ、213…補正係数設定部、350…温度検出回路

Claims (4)

  1. 車両のステアリングホイールの操作に対するアシスト力を付与する電動モータと、
    前記電動モータの駆動を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、互いに異なる位置で温度を検出する複数の温度検出手段が検出した複数の検出温度全てが所定温度以下である場合には、当該複数の検出温度全てが当該所定温度よりも高い場合よりも、前記電動モータのアシスト力が大きくなるように制御することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記制御手段は、前記複数の検出温度全てが所定温度以下である状態から当該複数の検出温度全てが当該所定温度よりも高くなるまでの間は、当該複数の検出温度全てが当該所定温度よりも高い場合よりも、前記電動モータのアシスト力が大きくなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記電動モータの回転を減速する減速機構と、
    前記減速機構の周囲を覆うハウジングと、
    をさらに備え、
    前記複数の温度検出手段は、少なくとも外気温と、前記ハウジング内の温度を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記制御手段は、少なくとも前記ステアリングホイールの操舵トルク、前記車両の移動速度である車速および前記複数の検出温度に基づいて前記電動モータに供給する目標電流を決定する目標電流決定手段を有し、
    前記目標電流決定手段は、前記操舵トルクおよび前記車速が同じである場合には、前記複数の検出温度全てが所定温度以下であるときの前記目標電流が、当該複数の検出温度全てが当該所定温度よりも高いときの当該目標電流よりも大きくなるように当該目標電流を決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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