JP2012020354A - クランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の被支持面の高さ位置に対応して固定可能なクランプ装置を提供する。
【解決手段】クランプ装置Cは、筒状クランプ本体1と、この筒状クランプ本体1の先端部分の挿通孔11aを挿通して外側へ延び物品Wの穴Hの内周面をグリップ可能なグリップ部材3と、このグリップ部材3に係合した鉛直方向に延びるクランプロッド4と、このクランプロッド4を進退駆動可能な進退駆動機構5とを有し、筒状クランプ本体1の先端に形成された物品を着座させる着座面14と、筒状クランプ本体1を進退可能に支持するケース部材2と、ケース部材2に対して筒状クランプ本体1をクランプロッド4の軸心と平行方向に昇降駆動可能な昇降駆動機構7と、筒状クランプ本体1が摺動自在に挿通し且つケース部材2に支持された筒状部材91を有し、この筒状部材91を径縮小側へ弾性変形させることにより筒状クランプ本体1の外周面をロック可能なロック機構9とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワーク等の物品の穴に挿入したグリップ部材を拡径させて穴の内周面をグリップするクランプ装置に関し、特に物品の被支持面の高さ位置に対応してクランプ本体の高さ位置を変更し、その後にクランプ本体を固定可能なサポート機能を備えたクランプ装置に関する。
従来から、上記のようにワーク等の物品の穴に挿入したグリップ部材のグリップ爪部をクランプロッドで拡径させることにより穴の内周面にグリップさせてクランプ本体側へ引き付けてクランプするようにした種々のクランプ装置(所謂、ホールクランプ又はエキスパンションクランプ)が、実用に供されている。
例えば、特許文献1に記載のクランプ装置は、クランプ本体、グリップ部材、このグリップ部材を拡径させる為のテーパ軸部を有するクランプロッド、クランプロッドを駆動する油圧シリンダなどを備えている。グリップ部材は4つのグリップ分割体で構成され、グリップ分割体には、クランプロッドの軸心と直交する断面の形状が偏平D形のグリップ爪部が形成されている。
特許文献2には、クランプ本体、環状の一体品のコレット(グリップ部材)、プルロッド(クランプロッド)、プルロッドを駆動する油圧シリンダなどを備えている。コレットは、1つの縦向きスリットを介して外径拡大側へ弾性変形可能に構成されている。
上記各クランプ装置においては、ワークの穴にグリップ部材とクランプロッドを挿入して、ワークをクランプ本体の着座面に当接し、クランプ駆動開始時に、クランプロッド(プルロッド)が下方に移動されると、クランプロッドによりグリップ部材やコレットが径拡大側へ拡径されてワークの穴の内周面に係合してクランプする。
ドイツ特許第4020981号公報 特開平11−188551号公報
ところで、上記特許文献1,2のようなクランプ装置を複数使用して、ワークの外周部分の複数箇所をクランプして機械加工に供する場合、複数のクランプ装置の各々のグリップ部材を、ワークに形成されたクランプ装置に対応する穴に夫々挿入し、各クランプ装置のクランプ本体の先端の着座面に、ワークの着座面に対応する被支持面を夫々当接した後に、各クランプ装置をクランプ駆動して、グリップ部材で物品の穴の内周面を夫々グリップ状態にしてクランプしている。
しかし、複数の被支持面が異なる高さ位置にある場合や、複数の被支持面が同じ高さ位置にあっても被支持面間に公差がある場合には、ワーク加工後の加工平面がばらついてしまうという問題がある。具体的に、ワークの外周部分の3箇所をクランプした後に、残りの1箇所をクランプする場合に、ワークがクランプ本体の着座面に確実に当接していない状態でクランプしてしまう虞がある、又は、ワークが微小に歪められた状態でクランプしてしまう虞がある。このため、このような不完全なクランプ状態でワークを機械加工に供すると、ワークの弾性変形やビビリ振動により加工精度が低下するという問題がある。
本発明の目的は、物品の被支持面に応じてクランプ本体の位置を変更し、その後にクランプ本体を固定可能なサポート機能を備えたクランプ装置を提供すること、などである。
請求項1のクランプ装置は、筒状クランプ本体と、この筒状クランプ本体の先端部分の挿通孔を挿通して外側へ延び物品の穴の内周面をグリップ可能なグリップ部材と、このグリップ部材に係合した鉛直方向に延びるクランプロッドと、このクランプロッドを進退駆動可能な進退駆動機構とを有するクランプ装置において、前記筒状クランプ本体の先端に形成された物品を着座させる着座面と、前記筒状クランプ本体を進退可能に支持するケース部材と、前記ケース部材に対して前記筒状クランプ本体を前記クランプロッドの軸心と平行方向に昇降駆動可能な昇降駆動機構と、前記筒状クランプ本体が摺動自在に挿通し且つ前記ケース部材に支持された筒状部材を有し、この筒状部材を径縮小側へ弾性変形させることにより筒状クランプ本体の外周面をロック可能なロック機構と、を備えたことを特徴としている。
請求項2のクランプ装置は、請求項1の発明において、前記昇降駆動機構は、前記ケース部材内に設けられた流体圧シリンダを有し、前記流体圧シリンダは、流体圧が供給される流体圧作動室と、この流体圧作動室の流体圧を受圧して進出側へ駆動されるピストン部材と、このピストン部材を退入側へ付勢するスプリング部材とを有し、前記ピストン部材は、前記進退駆動機構の環状ピストン部材に挿入されたピストンロッドを有し且つ環状ピストン部材に作動的に連結された鍔状係止部材を前記ピストンロッドの先端部に有することを特徴としている。
請求項3のクランプ装置は、請求項2の発明において、前記ロック機構は、前記筒状部材に形成され且つ前記筒状クランプ本体に外嵌された薄肉筒部と、この薄肉筒部の外周側に形成された外周側流体室と、この外周側流体室に流体圧を供給可能な第1流体圧供給通路とを有することを特徴としている。
請求項4のクランプ装置は、請求項3の発明において、前記第1流体圧供給通路は、前記外周側流体室と前記流体圧シリンダの流体圧作動室とを連通する通路であることを特徴としている。
請求項5のクランプ装置は、請求項2の発明において、前記ロック機構は、前記筒状部材に形成された1又は複数のスリット及びテーパ外周面と、前記筒状部材の外周側に配置されたテーパ内周面を有し且つケース部材に内嵌された環状部材と、この環状部材と筒状部材との間に形成されたテーパ環状隙間と、このテーパ環状隙間に介装された複数の金属製の球体と、前記環状部材の外周側に形成された環状流体室と、この環状流体室に流体圧を供給可能な第2流体圧供給通路と、前記環状部材をロック解除側に付勢する復帰バネとを有することを特徴としている。
請求項6のクランプ装置は、請求項5の発明において、前記第2流体圧供給通路は、前記環状流体室と前記流体圧シリンダの流体圧作動室とを連通する通路であることを特徴としている。
請求項7のクランプ装置は、請求項5の発明において、前記環状流体室に流体圧が供給された場合に、前記筒状部材が径縮小側に弾性変形するように前記環状部材を前記筒状部材に対して前記クランプロッドの軸心と平行方向へ相対的に移動させることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、筒状クランプ本体の先端に形成された物品を着座させる着座面と、筒状クランプ本体を進退可能に支持するケース部材と、ケース部材に対して筒状クランプ本体を前記クランプロッドの軸心と平行方向に昇降駆動可能な昇降駆動機構を備えたので、クランプ駆動開始時には、昇降駆動機構により、ケース部材に対して筒状クランプ本体を上昇(進出)させて、ワークなどの物品に、筒状クランプ本体の先端の着座面を当接させることができる。クランプ解除時には、昇降駆動機構により、ケース部材に対して筒状クランプ本体を下降(退入)させて、筒状クランプ本体の先端の着座面をワークなどの物品から離隔させることができる。
筒状クランプ本体が摺動自在に挿通し且つケース部材に支持された筒状部材を有し、この筒状部材を径縮小側へ弾性変形させることにより筒状クランプ本体の外周面をロック可能なロック機構を備えたので、このロック機構により、筒状部材が径縮小側へ弾性変形することにより筒状クランプ本体の外周面との間に静摩擦力を発生させて確実にロックすることができる。
従って、クランプ駆動開始時に、昇降駆動機構により、物品の被支持面の高さ位置に対応するように筒状クランプ本体を上昇させて、筒状クランプ本体の先端の着座面に物品を当接させた状態で、ロック機構により筒状クランプ本体をロックすることができ、その後、進退駆動機構により、クランプロッドを退入側に移動させてグリップ部材を拡径させ、物品の穴の内周面に食いついてグリップ状態にするので、物品の加工面の平坦性を確保でき、物品の弾性変形やビビリ振動により加工精度が低下するのを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、昇降駆動機構は、ケース部材内に設けられた流体圧シリンダを有し、流体圧シリンダは、流体圧が供給される流体圧作動室と、この流体圧作動室の流体圧を受圧して進出側へ駆動されるピストン部材と、このピストン部材を退入側へ付勢するスプリング部材とを有し、ピストン部材は、進退駆動機構の環状ピストン部材に挿入されたピストンロッドを有し且つ環状ピストン部材に作動的に連結された鍔状係止部材をピストンロッドの先端部に有するので、流体圧作動室に流体圧が供給されると、ピストン部材が進出側に移動し、ピストンロッドの鍔状係止部材を介して環状ピストン部材を進出側に移動させることができる。流体圧作動室から流体圧が排出されると、スプリング部材により、ピストン部材が退入側に移動し、鍔状係止部材を介して環状ピストン部材を退入側に移動させることができる。
請求項3の発明によれば、ロック機構は、筒状部材に形成され且つ筒状クランプ本体に外嵌された薄肉筒部と、この薄肉筒部の外周側に形成された外周側流体室と、この外周側流体室に流体圧を供給可能な第1流体圧供給通路とを有するので、第1流体圧供給通路を介して、外周側流体室に流体圧が供給されると、薄肉筒部が径縮小側へ弾性変形して、筒状クランプ本体を確実にロックすることができる。
請求項4の発明によれば、第1流体圧供給通路は、外周側流体室と流体圧シリンダの流体圧作動室とを連通する通路であるので、共通の流体圧供給源から流体圧を供給することができる。
請求項5の発明によれば、ロック機構は、筒状部材に形成された1又は複数のスリット及びテーパ外周面と、筒状部材の外周側に配置されたテーパ内周面を有し且つケース部材に内嵌された環状部材と、この環状部材と筒状部材との間に形成されたテーパ環状隙間と、このテーパ環状隙間に介装された複数の金属製の球体と、環状部材の外周側に形成された環状流体室と、この環状流体室に流体圧を供給可能な第2流体圧供給通路と、前記環状部材をロック解除側に付勢する復帰バネとを有するので、第2流体圧供給通路を介して、環状流体室に流体圧が供給されると、テーパ外周面とテーパ内周面が複数の金属製の球体を介して係合されて、筒状部材が径縮小側へ弾性変形して、筒状クランプ本体を確実にロックすることができる。
請求項6の発明によれば、第2流体圧供給通路は、環状流体室と流体圧シリンダの流体圧作動室とを連通する通路であるので、共通の流体圧供給源から流体圧を供給することができる。
請求項7の発明によれば、環状流体室に流体圧が供給された場合に、筒状部材が径縮小側に弾性変形するように環状部材を筒状部材に対してクランプロッドの軸心と平行方向へ相対的に移動させるので、環状部材により筒状部材を径縮小側へ弾性変形させて筒状クランプ本体を確実にロックすることができる。
本発明の実施例1のアンクランプ状態のクランプ装置の断面図である。 筒状クランプ本体の着座面にワークを当接し筒状部材により筒状クランプ本体をロックした状態のクランプ装置の断面図である。 クランプ状態のクランプ装置の断面図である。 実施例2のアンクランプ状態のクランプ装置の断面図である。 筒状クランプ本体の着座面にワークを当接し筒状部材により筒状クランプ本体をロックした状態のクランプ装置の断面図である。 クランプ状態のクランプ装置の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、このクランプ装置Cは、機械加工に供するワークW(物品)の被支持面Sを下側から支持し、筒状クランプ本体1を固定した後に、ワークWの穴Hの内周面をグリップ部材3でグリップ状態にするものである。このクランプ装置Cは、筒状クランプ本体1と、筒状クランプ本体1を進退可能に支持するケース部材2と、グリップ部材3と、クランプロッド4と、このクランプロッド4を進退駆動可能な進退駆動機構5と、クランプロッド4をサポートするサポート機構6と、筒状クランプ本体1を昇降駆動可能な昇降駆動機構7と、筒状クランプ本体1の外周面を固定可能なロック機構9とを備えている。
先ず、筒状クランプ本体1について説明する。
図1〜図3に示すように、筒状クランプ本体1は、上下方向に延びる筒状に形成され、上部本体筒部11と下部本体筒部12とから構成されている。上部本体筒部11の下端部が、下部本体筒部12の上端部に内嵌螺合され、上部本体筒部11と下部本体筒部12との間はシール部材13により封止されている。上部本体筒部11の上端部の中心部分の挿通孔11aを上下に貫通するようにグリップ部材3とクランプロッド4が配設されている。筒状クランプ本体1の先端には、つまり、上部本体筒部11の上面には、挿通孔11aを囲むワークWを着座させる4つの円弧状の着座面14が形成され、これら着座面14にワークWを着座させた状態で、ワークWをクランプする。上部本体筒部11の上面には、エアブローされた加圧エアが流れる4つの凹溝15が十文字状に形成されている。
下部本体筒部12の外径は、上部本体筒部11の外径より僅かに大径に形成され、ケース部材2に内嵌され且つ筒状部材91に挿通されて上下方向に進退可能に支持されている。下部本体筒部12内には、上部から下部に向けて順に収容穴16と円筒穴17とシリンダ穴51とが形成されている。下部本体筒部12の下端部の内周側には、C形リングを介してリング部材19が装着されている。下部本体筒部12の下端部は、アンクランプ状態でケース部材2の下部ケース部材22の上面に当接されている。
次に、ケース部材2について説明する。
図1〜図3に示すように、ケース部材2は、平面視円形に形成され、両端開放状の筒状に形成された筒状ケース部材21と、この筒状ケース部材21の下端部に内嵌螺合された厚肉状の下部ケース部材22とを有する。このケース部材2内に、筒状クランプ本体1、後述する進退駆動機構5、昇降駆動機構7、ロック機構9などが装着されている。ケース部材2は、その外周部の大部分が、有底構造のベース部材10の装着穴10aに螺合されてベース部材10に組み付けられている。下部ケース部材22には、縦向きのシリンダ穴71が形成されている。下部ケース部材22の下端部には、筒状ケース部材21に螺合させる為の工具が係合可能な1対の係合穴23が形成されている。下部本体筒部12とケース部材2との間には、上方から下方に向けて順次、切粉や塵の侵入を防止する為のダストシール24と、後述するロック機構9の筒状部材91が装着されている。
次に、グリップ部材3について説明する。
図1〜図3に示すように、グリップ部材3は、クランプロッド4と共に筒状クランプ本体1の先端部分の挿通孔11aを挿通して外側へ延びワークWの穴Hの内周面をグリップ可能である。このグリップ部材3は、クランプロッド4の外周側に等間隔に配設された4つの鋼製のグリップ分割体31で構成されている。4つのグリップ分割体31は、その外径が拡大・縮小可能である。グリップ分割体31の上部にはグリップ爪部32が形成され、グリップ分割体31の下端部には、円弧状の基端鍔部33が形成されている。グリップ分割体31の下半部の内面には、クランプロッド4の軸心と平行なストレート面35が形成されている。
グリップ爪部32の上下方向の長さは、グリップ部材3の全高の約1/3である。グリップ爪部32の水平断面が、偏平D形に形成されている。グリップ爪部32の上部の内面には、上方程クランプロッド4の軸心から離隔するテーパ面34が形成され、このテーパ面34がクランプロッド4のテーパ部43のテーパ平面45に密着状に係合可能である。グリップ爪部32の外周面には、ワークWの穴Hの内周面をグリップする為の2段の歯が形成されている。
図1〜図3に示すように、上部本体筒部11の挿通孔11aのうちグリップ部材3及びクランプロッド4の外周側の環状隙間を塞ぐスクレーパ36が装着されている。スクレーパ36は、グリップ部材3及びクランプロッド4の外周面に摺接するゴムや合成樹脂等の弾力性のある材料で構成されている。スクレーパ36は、グリップ部材3及びクランプロッド4の外周側の環状隙間から切粉等の異物が内部に侵入するのを防ぎ、加圧エアがクランプ本体内から外界へ漏出しにくくし、4つのグリップ分割体31とクランプロッド4を束ねるものである。グリップ部材3の下部には、4分割された4つのグリップ分割体31を縮径方向へ付勢するOリング37が装着されている。
グリップ部材3の基端鍔部33は、上部本体筒部11の円形凹部11bに収容され、基端鍔部33の外周側には隙間が形成されている。グリップ部材3の基端鍔部33は、円形凹部11bの上壁部とサポート部材62の水平板部62bとの間に水平方向に可動に挟着され、サポート部材62で支持されている。グリップ部材3は、サポート部材62及び環状受圧部材61と一体的に昇降可能であると共に、円形凹部11bの外周部の環状隙間とスクレーパ36の弾性変形を介して、クランプ装置Cの軸心と直交する水平方向へ移動可能に装着されている。
次に、クランプロッド4について説明する。
図1〜図3に示すように、クランプロッド4は、グリップ部材3を挿通し且つグリップ部材3に係合して鉛直方向に延びている。クランプロッド4は、下端側部分のT形係合部41と、このT形係合部41から上方に連なり上半部分がグリップ部材3のストレート面35に当接するロッド部42と、このロッド部42から上方へ連なる上方程外径が拡大するように形成され且つ4つのグリップ分割体31を外径拡大側へ駆動可能なテーパ部43とを備えている。テーパ部43には、4つのグリップ分割体31のグリップ爪部32が面接触的に当接する4つのテーパ平面45が周方向に等間隔に形成されている。
次に、進退駆動機構5について説明する。
図1〜図3に示すように、進退駆動機構5は、下部本体筒部12の下半部分に形成された縦向きのシリンダ穴51と、環状ピストン部材52と、環状ピストン部材52の環状ピストン部55の上側のクランプ用油室53と、環状ピストン部55の下側のバネ収容室54などを備えている。進退駆動機構5は、クランプロッド4を筒状クランプ本体1に対して油圧により退入駆動(クランプ駆動)し、スプリング部材58の弾性付勢力で進出駆動(アンクランプ駆動)する油圧シリンダで構成されている。
環状ピストン部材52は、シリンダ穴51に油密摺動自在に装着された環状ピストン部55と、この環状ピストン部55から上方へ上部本体筒部11内まで延びる筒状ピストンロッド56とを有する。環状ピストン部55の外周部はシール部材55aで油密に封止されている。環状ピストン部材52の下半部には、下端部から環状ピストン部材52の全長の約3/5長さの円筒穴52aが形成され、環状ピストン部材52の上半部には、中間壁部52bを隔てて円筒穴52aよりも小径のスプリング収容穴52cが形成されている。
筒状ピストンロッド56の上端側部分には、ネジ軸部56aが形成され、このネジ軸部56aには、逆T形のT溝57aを形成するT溝形成部材57が螺合にて取り付けられている。このT溝形成部材57のT溝57aには、クランプロッド4のT形係合部41が水平方向側方から係合されている。T溝形成部材57の下端には、環状受圧部材61の薄肉スリーブ61bの上端で係止される被係止部57bが形成されている。T形係合部41とT溝形成部材57の間には僅かな隙間があるため、クランプロッド4は、T溝形成部材57に対して相対的に水平方向へ移動可能である。
クランプ用油室53は、下部本体筒部12と環状ピストン部材52と後述する環状受圧部材61とで形成されている。クランプ用油室53には、環状ピストン部55をクランプ側(下方)へ付勢する油圧が、油圧供給源59から昇降駆動機構7の油圧作動室73、ピストン部材72に形成された油路72b,72cと、ピストン部材72と環状ピストン部材52との間の環状隙間と、筒状ピストンロッド56に形成された小孔からなる油路52dと、環状ピストン部材52と環状受圧部材61との間の環状隙間とを介して供給可能である。
バネ収容室54は、下部本体筒部12とリング部材19と環状ピストン部材52と下部ケース部材22とで形成されている。バネ収容室54には、上方向きのアンクランプ駆動力を発生させるスプリング部材58が、圧縮状に収容され、昇降駆動機構7のピストン部材72と下部ケース部材22に上方突出状に形成されたシリンダ穴形成部22aに外嵌状に装着されている。スプリング部材58の下端はリング部材19で受け止められ、スプリング部材58の上端は環状ピストン部55の下端面で受け止められ、この環状ピストン部55を上方へ弾性付勢している。尚、スプリング部材58は円形断面のバネ鋼線材からなるが、矩形断面のバネ鋼線材で構成してもよい。
次に、サポート機構6について説明する。
図1〜図3に示すように、サポート機構6は、環状ピストン部材52の筒状ピストンロッド56に可動に外嵌された環状受圧部材61と、この環状受圧部材61で基端部(下端部)が支持され且つグリップ部材3の基端を支持するサポート部材62と、環状受圧部材61にクランプ方向と反対向きに油圧を受圧させるクランプ用油室53からなるサポート油室とを有する。サポート機構6は、グリップ部材3を拡径させてワークWの穴Hの内周面をグリップさせる際に、環状受圧部材61に作用する油圧力でグリップ部材3を支持する。
環状受圧部材61は、大径部61aの上端の内周部から上方へ所定長さ延びる薄肉スリーブ61bと、大径部61aの下端から下方へ連なり下端部がクランプ用油室53に臨む小径ピストン部61cを有する。環状受圧部材61は、筒状ピストンロッド56に摺動自在に外嵌され且つ下部本体筒部12の収容穴16と円筒穴17に摺動自在に内嵌されている。環状受圧部材61の内周部はシール部材61dで油密に封止され、外周部はシール部材61eで油密に封止されている。環状受圧部材61が下限位置のとき、大径部61aの下端面が収容穴16の下端壁で受け止められ、環状受圧部材61が上限位置のとき、大径部61aの上端面は上部本体筒部11の下端部で受け止められる。
サポート部材62は、上部本体筒部11の内側収容穴11cに内嵌された筒状ピストンロッド56とT溝形成部材57と薄肉スリーブ61bに外嵌された筒部62aと、この筒部62aの上端の水平板部62bとを有する。クランプロッド4は水平板部62bの円形穴62cを貫通している。この円形穴62cは、クランプロッド4を通過可能な大きさを有する。サポート部材62の上端の水平板部62bがグリップ部材3の基端鍔部33の下面に当接して支持し、筒部62aの下端は環状受圧部材61の大径部61aの上端に当接して支持され、サポート部材62は環状受圧部材61と一体的に昇降する。
次に、昇降駆動機構7について説明する。
図1〜図3に示すように、昇降駆動機構7は、ケース部材2内に設けられた油圧シリンダ70(流体圧シリンダ)を有し、油圧シリンダ70は、縦向きのシリンダ穴71と、油圧を受圧して進出側へ駆動されるピストン部材72と、シリンダ穴71に形成された油圧(流体圧)が供給される油圧作動室73(流体圧作動室)と、ピストン部材72を退入側へ付勢するスプリング部材74と、スプリング部材74を収容するバネ収容室75とを有している。昇降駆動機構7は、ケース部材2に対して筒状クランプ本体1及びその内部の付属機構をクランプロッド4の軸心と平行方向に昇降駆動可能にするものである。
ピストン部材72は、シリンダ穴71に油密摺動自在に挿通されたピストン部76と、このピストン部76から上方に延びるピストンロッド77を有している。ピストンロッド77は、大径ロッド部78と、この大径ロッド部78より開口部22bを通って上方に延びる小径ロッド部79とから一体的に形成されている。ピストン部76の外周部は、シール部材76aで油密に封止され、小径ロッド部79の外周部はシール部材79a,79bで油密に封止されている。ピストン部材72の下端部には、六角穴72aが形成され、この六角穴72aから上方に延びる油路72bと、この油路72bの上端部に直交する油路72cがピストン部材72の内部に形成されている。
小径ロッド部79は、環状ピストン部材52の円筒穴52aに油密摺動自在に挿入されている。このピストン部材72は、環状ピストン部材52に作動的に連結された鍔状係止部材81をピストンロッド77の先端部に有する。鍔状係止部材81は、その小径部81aが中間壁部52bの開口穴を挿通してスプリング収容穴52c内へ延びている。スプリング収容穴52cに位置する小径部81aの先端部に、鍔部81bが形成されている。ピストン部材72が下方に退入移動するとき、鍔部81bが中間壁部52bに上側から当接して環状ピストン部材52を下方へ移動させ、スプリング部材58、リング部材19を介して筒状クランプ本体1を下方へ移動させる。
ピストン部材72のピストン部76の下側に油圧作動室73が形成され、ピストン部76の上側にバネ収容室75が形成されている。油圧作動室73には、油圧供給源59からベース部材10の油路10bを介して油圧が供給される。バネ収容室75には、圧縮状態のスプリング部材74が収容されて、大径ロッド部78に外嵌状に装着されている。このスプリング部材74は、ピストン部76を下方へ(退入側へ)弾性付勢する。バネ収容室75は、下部ケース部材22のシリンダ穴形成部22aに形成された呼吸孔22cを介して大気開放状態である。
環状ピストン部材52のスプリング収容穴52c内には、弾性付勢力の弱い小型スプリング部材82が圧縮状に収容されている。この小型スプリング部材82の下端部は、鍔状係止部材81の鍔部81bの上面に受け止められ、小型スプリング部材82の上端部は、クランプロッド4の下端面に当接している。ピストン部材72が上方に進出移動するとき、鍔状係止部材81が小型スプリング部材82を上方に押圧して圧縮し、この小型スプリング部材82の弾性付勢によりクランプロッド4とT溝形成部材57と環状ピストン部材52とを介して筒状クランプ本体1を上方へ移動させる。
次に、ロック機構9について説明する。
図1〜図3に示すように、ロック機構9は、筒状クランプ本体1が接触状に摺動自在に挿通し且つケース部材2に支持された筒状部材91と、この筒状部材91の薄肉筒部95の外周側に形成された環状の外周側油室92(外周側流体室)と、この外周側油室92に油圧を供給可能な油圧供給通路93(第1流体圧供給通路)とを有する。ロック機構9は、筒状部材91が径縮小側へ弾性変形をすることにより筒状クランプ本体1の外周面をロック可能なものである。
筒状部材91は、金属製のものであって、上部から下部に向けて順次、固定リング上部94と、筒状クランプ本体1に外嵌された薄肉筒部95と、固定リング下部96とから一体的に形成されている。筒状部材91は、筒状クランプ本体1の外周面に密着しており、径縮小側へ弾性変形可能に構成されている。薄肉筒部95は、筒状部材91の長さ方向途中部の大部分に形成されている。固定リング上部94は、ケース部材2の上端部にダストシール24により係止されている。固定リング下部96は、ケース部材2の円形凹部に収容され、筒状ケース部材21と下部ケース部材22とで挟持固定されている。筒状部材91の外周側の外周側油室92の上下両端は、シール部材91a,91bで油密に封止されている。
油圧供給通路93は、外周側油室92と油圧シリンダ70の油圧作動室73とを連通する通路である。油圧供給通路93は、下部ケース部材22に横向きに形成された油路97a、筒状ケース部材21の下部筒部21aと下部ケース部材22との間の隙間に形成された環状油路97b、ケース部材2と固定リング下部96との間に形成された1又は複数の絞り作用のある細径油路97cなどを有している。油圧供給源59により油圧が供給される油圧作動室73から、これら油路97a〜97cを介して外周側油室92に油圧が供給されると、薄肉筒部95が径縮小側へ弾性変形して筒状クランプ本体1をロックする。
尚、クランプ装置Cには、グリップ部材3とクランプロッド4と着座面14をエアブローする為に、加圧エア導入手段が設けられ、この加圧エア導入手段により、加圧エアを筒状クランプ本体1内に導入可能であるが、本実施例では図示は省略している。
次に、上記のクランプ装置Cの作用について説明する。
機械加工に供するワークWを複数のクランプ装置Cによりクランプする場合、最初に、図1に示すように、昇降駆動機構7の油圧作動室73の油圧をドレン圧にする。この状態では、進退駆動機構5のスプリング部材58の付勢力によりクランプロッド4とグリップ部材3と環状ピストン部材52と環状受圧部材61が上限位置にある。クランプ装置Cの上方からワークWをセットして、クランプ装置C以外の図示外の複数のクランプ装置でワークWの外周部分を固定してから、油圧供給源59から、比較的低圧の油圧(例えば、1MPa)を油圧作動室73に供給する。尚、筒状部材91の薄肉筒部95は、この低圧の油圧では弾性変形しないように形成されている。また、進退駆動機構5のスプリング部材58は、その付勢力が低圧の油圧による環状ピストン部材52に発生する下方への駆動力よりも大きいものが使用される。
すると、油圧シリンダ70が作動し、スプリング部材74の付勢力に抗してピストン部材72が上方に移動するのに伴って、鍔状係止部材81が中間壁部52bから離隔して環状ピストン部材52の進出移動が可能となる。このとき、外周側油室92にも低圧の油圧が供給されるが、この低圧の油圧では薄肉筒部95が径縮小側へ弾性変形しないので、筒状部材91により筒状クランプ本体1はロックされない。また、進退駆動機構5のスプリング部材58の付勢力が、低圧の油圧より環状ピストン部材52に発生する駆動力よりも大きいため、環状ピストン部材52は下方に移動しない。従って、小型スプリング部材82の弱い弾性付勢力によりクランプロッド4が上方へ進出駆動されるのに伴い、環状ピストン部材52、環状受圧部材61を介して筒状クランプ本体1が進出駆動される。
その結果、筒状クランプ本体1の着座面14がワークWの被支持面Sに弱い力で軽く当接してワークWを支持し、筒状クランプ本体1は停止状態となる。筒状クランプ本体1の被支持面SがワークWに軽く当接する為、ワークWに弾性変形を生じさせることがない。このとき、ピストン部材72は、その大径ロッド部78と小径ロッド部79との境界段部が、シリンダ穴71の上壁部に当接するまで上方に移動するが、小型スプリング部材82の緩衝作用によりピストン部材72の上方への駆動力の大部分は吸収される。筒状クランプ本体1の着座面14がワークWの被支持面Sに当接後に、油圧供給源59から前記低圧の油圧より高圧の油圧を供給すると、図2に示すように、ロック機構9の外周側油室92に供給された油圧が高くなり、筒状部材91の薄肉筒部95を径縮小側に弾性変形して筒状クランプ本体1を強固にロックする。
尚、油圧作動室73に油圧が供給されると、外周側油室92には、細径油路97cの絞り作用により遅れを伴って油圧が供給される。このため、最初から筒状部材91の薄肉筒部95を径縮小側へ弾性変形可能な高圧の油圧を油圧作動室73に供給して、筒状クランプ本体1を進出駆動させ、その着座面14をワークWの被支持面Sにした後に、遅延を伴って筒状部材91の薄肉筒部95を弾性変形させて筒状クランプ本体1をロックするようにしても良い。
筒状クランプ本体1をロックした後、油圧作動室73に供給された高圧の油圧は、環状ピストン部材52の油路52dや環状隙間の絞り作用により遅延をもってクランプ用油室53に供給される。すると、環状受圧部材61とサポート部材62はクランプ用油室53の油圧を受圧して、上限位置を保持し、グリップ部材3も上限位置を保持するが、環状ピストン部材52は、高圧の油圧を受圧してスプリング部材58の付勢力に抗して下方へ駆動される為、クランプロッド4がグリップ部材3に対して相対的に下方へ移動する。
その結果、図3に示すように、クランプロッド4のテーパ部43の4つのテーパ平面45によりグリップ部材3の4つのグリップ爪部32が拡径駆動され、ワークWの穴Hの内周面にグリップ状態になり、グリップ部材3とクランプロッド4がワークWに対して相対移動不能になる。その状態から、環状ピストン部材52とグリップ部材3とクランプロッド4と環状受圧部材61とサポート部材62は一体的に下方へ小距離(例えば、0.2〜0.5mm)だけ駆動され、ワークWが着座面14に強く押圧されたクランプ状態になる。
クランプ装置Cをアンクランプ駆動する場合は、油圧作動室73をドレン圧にすると、進退駆動機構5のスプリング部材58の付勢力により環状ピストン部材52とクランプロッド4が上方へ移動してグリップ部材3のグリップ状態を解除し、外周側油室92から油圧が排出されて筒状部材91による筒状クランプ本体1の固定を解除して、昇降駆動機構7のスプリング部材74の付勢力によりピストン部材72が下方へ駆動され、鍔状係止部材81の鍔部81bが中間壁部52bに上側から当接して筒状クランプ本体1を下方へ復帰移動させる。
次に、上記のクランプ装置Cの効果について説明する。
筒状クランプ本体1の先端に形成された物品を着座させる着座面14と、筒状クランプ本体1を進退可能に支持するケース部材2と、ケース部材2に対して筒状クランプ本体1を前記クランプロッド4の軸心と平行方向に昇降駆動可能な昇降駆動機構7を備えたので、クランプ駆動開始時には、昇降駆動機構7により、ケース部材2に対して筒状クランプ本体1を上昇(進出)させて、ワークW(物品)に、筒状クランプ本体1の先端の着座面14を当接させることができる。クランプ解除時には、昇降駆動機構7により、ケース部材2に対して筒状クランプ本体1を下降(退入)させて、筒状クランプ本体1の先端の着座面14をワークWから離隔させることができる。
筒状クランプ本体1が摺動自在に挿通し且つケース部材2に支持された筒状部材91を有し、この筒状部材91が径縮小側へ弾性変形することにより筒状クランプ本体1の外周面をロック可能なロック機構9を備えたので、このロック機構9により、筒状部材91が径縮小側へ弾性変形をすることにより筒状クランプ本体1の外周面との間に静摩擦力を発生させて確実にロックすることができる。
従って、クランプ駆動開始時に、昇降駆動機構7により、ワークWの被支持面Sの高さ位置に対応するように筒状クランプ本体1を上昇させて、筒状クランプ本体1の先端の着座面14にワークWを当接させた状態で、ロック機構9により筒状クランプ本体1をロックすることができ、その後、進退駆動機構5により、クランプロッド4を退入側に移動させてグリップ部材3を拡径させ、ワークWの穴Hの内周面に食いついてグリップ状態にするので、ワークWの加工面の平坦性を確保でき、ワークWの弾性変形やビビリ振動により加工精度が低下するのを抑制することができる。
昇降駆動機構7は、ケース部材2内に設けられた油圧シリンダ70を有し、油圧シリンダ70は、油圧が供給される油圧作動室73と、この油圧作動室73の油圧を受圧して進出側へ駆動されるピストン部材72と、このピストン部材72を退入側へ付勢するスプリング部材74とを有し、ピストン部材72は、進退駆動機構5の環状ピストン部材52に挿入されたピストンロッド77を有し且つ環状ピストン部材52に作動的に連結された鍔状係止部材81をピストンロッド77の先端部に有するので、油圧作動室73に油圧が供給されると、ピストン部材72が進出側に移動し、ピストンロッド77の鍔状係止部材81を介して環状ピストン部材52を進出側に移動させることができる。油圧作動室73から油圧が排出されると、スプリング部材74により、ピストン部材72が退入側に移動し、鍔状係止部材81を介して環状ピストン部材52を退入側に移動させることができる。
ロック機構9は、筒状部材91に形成され且つ筒状クランプ本体1に外嵌された薄肉筒部95と、この薄肉筒部95の外周側に形成された外周側油室92と、この外周側油室92に油圧を供給可能な油圧供給通路93とを有するので、油圧供給通路93により、外周側油室92に油圧が供給されると、薄肉筒部95が径縮小側へ弾性変形して、筒状クランプ本体1を確実にロックすることができる。油圧供給通路93は、外周側油室92と油圧シリンダ70の油圧作動室73とを連通する通路であるので、共通の油圧供給源59から油圧を供給することができる。
本実施例では、上記のクランプ装置Cを部分的に変更した例について説明するが、実施例1と同様の構成要素には同様の参照符号を付して説明を省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。尚、この実施例2のクランプ装置CAは、前記実施例1のロック機構9の構造を変更したものである。
図4〜図6に示すように、このクランプ装置CAは、筒状クランプ本体1と、筒状クランプ本体1を進退可能に支持するケース部材2Aと、グリップ部材3と、クランプロッド4と、進退駆動機構5と、昇降駆動機構7と、ロック機構9Aとを備えているが、ロック機構9A以外は、前記実施例1とほぼ同様なので説明は省略する。
ロック機構9Aは、筒状クランプ本体1が接触状に摺動自在に挿通し且つケース部材2Aに支持された筒状部材101と、この筒状部材101の外周側に配置されたテーパ内周面121を有する環状部材102と、この環状部材102と筒状部材101との間に形成されたテーパ環状隙間103と、このテーパ環状隙間103に介装された複数の鋼球104(金属製の球体)と、環状部材102の外周側に形成された環状油室105(環状流体室)と、この環状油室105に油圧(流体圧)を供給可能な油圧供給通路106(第2流体圧供給通路)と、環状部材102をロック解除側に付勢する復帰バネ108とを有する。
筒状部材101は、環状に形成された金属製のものであって、上端側程小径化するテーパ外周面111と、上下方向へ延びる1又は複数のスリット112と、筒状クランプ本体1が挿通される挿通孔113とを有し、筒状クランプ本体1の外周面に密着する径縮小側へ弾性変形可能に構成されている。筒状部材101の下端が、下部ケース部材22の中段部上面に当接され、筒状部材101の上端とケース部材2Aの円筒凹部26の上壁部との間には僅かな隙間が形成されている。
環状部材102は、本体筒部102aと、本体筒部102aの上端部から上方に延びる上側筒部102bと、本体筒部102aの下端部から下方に延びる下側筒部102cとから一体的に形成されている。本体筒部102aがケース部材2Aの収容穴27に摺動自在に内嵌され、上側筒部102bがケース部材2Aの円形凹部26に摺動自在に内嵌され、下側筒部102cがケース部材2Aの環状隙間28に摺動自在に挿入されている。環状部材102の内周部には、上側程小径化してテーパ外周面111との間に後述する鋼球104の直径と等しいテーパ環状隙間103を形成するテーパ内周面121が形成されている。環状部材102は、シール部材122a,122bで油密に封止されている。
複数の鋼球104は、テーパ環状隙間103に密着状に充填した状態に装着されている。筒状部材101のテーパ外周面111の上端部には、複数の鋼球104が上方に離脱するのを規制する環状規制部123が形成されている。環状部材102の下端近傍部の内周部に、複数の鋼球104を下方から受け止める環状ボール受部材124が設けられている。
環状油室105が、本体筒部102a上部のテーパ状の外周面102dと、筒状ケース部材21Aの収容穴27上端部の環状のテーパ面29との間に形成されている。この環状油室105に油圧が供給された場合に、筒状部材101が径縮小側へ弾性変形するように環状部材102を筒状部材101に対してクランプロッド4の軸心と平行方向へ相対的に移動させる。
環状部材102の本体筒部102aの下側であって、環状部材102とケース部材2Aの下部ケース部材22Aとの間には、環状のバネ収容室107が形成されている。このバネ収容室107には、復帰バネ108が圧縮状に装着されている。この復帰バネ108は、環状部材102を筒状部材101に対して相対的に上方に弾性付勢する。
油圧供給通路106は、環状油室105と油圧シリンダ70の油圧作動室73とを連通する通路である。油圧供給通路106は、下部ケース部材22Aに横向きに形成された油路131a、環状部材102の下側筒部102cと下部ケース部材22Aとの間に形成された環状空間131b、環状部材102の外周面と筒状ケース部材21Aの内周面との間に形成された環状隙間131cなどを有し、これら油路131a〜131bなどを介して油圧作動室73から環状油室105に油圧を供給する。環状油室105に油圧が供給されると、環状部材102が下方へ移動し、テーパ内周面121が複数の鋼球104を介してテーパ外周面111に係合し、筒状部材101を径縮小状態に弾性変形させて、筒状クランプ本体1を強固に固定する。
次に、上記のクランプ装置CAの作用について説明する。
機械加工に供するワークWを複数のクランプ装置CAによりクランプする場合、最初に、図4に示すように、昇降駆動機構7の油圧作動室73の油圧をドレン圧にする。この状態では、進退駆動機構5のスプリング部材58の付勢力によりクランプロッド4とグリップ部材3と環状ピストン部材52と環状受圧部材61が上限位置にある。クランプ装置CAの上方からワークWをセットして、クランプ装置CA以外の図示外の複数のクランプ装置でワークWの外周部分を固定してから、油圧供給源59から、比較的低圧の油圧(例えば、1MPa)を油圧作動室73に供給する。尚、進退駆動機構5のスプリング部材58と、ロック機構9Aの復帰バネ108は、その付勢力が低圧の油圧による環状ピストン部材52や環状部材102に発生する下方への駆動力よりも大きいものが使用される。
すると、油圧シリンダ70が作動し、スプリング部材74の付勢力に抗してピストン部材72が上方に移動するのに伴って、鍔状係止部材81が中間壁部52bから離隔して環状ピストン部材52の進出移動が可能となる。このとき、環状油室105にも低圧の油圧が供給されるが、この低圧の油圧では環状部材102は下方に移動しないので、筒状部材101により筒状クランプ本体1はロックされない。また、進退駆動機構5のスプリング部材58の付勢力が、低圧の油圧より環状ピストン部材52に発生する駆動力よりも大きいため、環状ピストン部材52は下方に移動しない。従って、小型スプリング部材82の弱い弾性付勢力によりクランプロッド4が上方へ進出駆動されるのに伴い、環状ピストン部材52、環状受圧部材61を介して筒状クランプ本体1が進出駆動される。
その結果、筒状クランプ本体1の着座面14がワークWの被支持面Sに弱い力で軽く当接してワークWを支持し、筒状クランプ本体1は停止状態となる。筒状クランプ本体1の被支持面SがワークWに軽く当接する為、ワークWに弾性変形を生じさせることがない。このとき、ピストン部材72は、その大径ロッド部78と小径ロッド部79との境界段部が、シリンダ穴71の上壁部に当接するまで上方に移動するが、小型スプリング部材82の緩衝作用によりピストン部材72の上方への駆動力の大部分は吸収される。筒状クランプ本体1の着座面14がワークWの被支持面Sに当接後に、油圧供給源59から前記低圧の油圧より高圧の油圧を供給すると、図5に示すように、ロック機構9Aの環状油室105に供給され、環状部材102が下方に移動することで、複数の鋼球104を介してテーパ外周面111とテーパ内周面121が係合し、筒状部材101が径縮小側に弾性変形して筒状クランプ本体1を強固にロックする。
筒状クランプ本体1をロックした後、油圧作動室73に供給された高圧の油圧は、環状ピストン部材52の油路52dや環状隙間などの絞り作用により遅延をもってクランプ用油室53に油圧が供給される。すると、環状受圧部材61とサポート部材62はクランプ用油室53の油圧を受圧して、上限位置を保持し、グリップ部材3も上限位置を保持するが、環状ピストン部材52は、高圧の油圧を受圧してスプリング部材58の付勢力に抗して下方へ駆動される為、クランプロッド4がグリップ部材3に対して相対的に下方へ移動する。
その結果、図6に示すように、クランプロッド4のテーパ部43の4つのテーパ平面45によりグリップ部材3の4つのグリップ爪部32が拡径駆動され、ワークWの穴Hの内周面にグリップ状態になり、グリップ部材3とクランプロッド4がワークWに対して相対移動不能になる。その状態から、環状ピストン部材52とグリップ部材3とクランプロッド4と環状受圧部材61とサポート部材62は一体的に下方へ小距離(例えば、0.2〜0.5mm)だけ駆動され、ワークWが着座面14に強く押圧されたクランプ状態になる。
クランプ装置CAをアンクランプ駆動する場合は、油圧作動室73をドレン圧にすると、進退駆動機構5のスプリング部材58の付勢力により環状ピストン部材52とクランプロッド4が上方へ移動してグリップ部材3のグリップ状態を解除し、復帰バネ108の付勢力により環状部材102が上方に移動して環状油室105から油圧が排出されて、筒状部材101による筒状クランプ本体1の固定を解除して、スプリング部材74の付勢力によりピストン部材72が下方へ駆動され、鍔状係止部材81が中間壁部52bに上側から当接して筒状クランプ本体1を下方へ復帰移動させる。
次に、上記のクランプ装置CAの効果について説明する。
ロック機構9Aは、筒状部材101に形成された1又は複数のスリット112及びテーパ外周面111と、筒状部材101の外周側に配置されたテーパ内周面121を有し且つケース部材2Aに内嵌された環状部材102と、この環状部材102と筒状部材101との間に形成されたテーパ環状隙間103と、このテーパ環状隙間103に介装された複数の鋼球104と、環状部材102の外周側に形成された環状油室105と、この環状油室105に油圧を供給可能な油圧供給通路106と、環状部材102をロック解除側に付勢する復帰バネ108とを有するので、油圧供給通路106を介して、環状油室105に油圧が供給されると、テーパ外周面111とテーパ内周面121が複数の鋼球104を介して係合されて、筒状部材101が径縮小側へ弾性変形して、筒状クランプ本体1を確実にロックすることができる。
油圧供給通路106は、環状油室105と油圧シリンダ70の油圧作動室73とを連通する通路であるので、共通の油圧供給源59から油圧を供給することができる。環状油室105に油圧が供給された場合に、筒状部材101が径縮小側に弾性変形するように環状部材102を筒状部材101に対してクランプロッド4の軸心と平行方向へ相対的に移動させるので、環状部材102により筒状部材101を径縮小側へ弾性変形させて筒状クランプ本体1を確実にロックすることができる。その他の構成、作用及び効果は前記実施例1と同様であるので説明は省略する。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
[1]前記実施例1,2に記載したクランプ装置C,CAでは、進退駆動機構5のクランプ用油室53、昇降駆動機構7の油圧作動室73、ロック機構9,9Aの外周側油室92及び環状油室105は、1つの油圧供給源59からベース部材10の油路10bを介して油圧が供給される同じ油圧系統を有するが、これに限定する必要はなく、各駆動機構は、各々が対応する油圧系統を有するように構成しても良い。
[2]前記実施例1,2に記載したクランプ装置C,CAのクランプ駆動するために油圧を用いているが、これに限定する必要はなく、クランプ用油室53、油圧作動室73、外周側油室92、環状油室105に代えてクランプ用エア室、エア圧作動室、外周側エア室、環状エア室を設け、加圧エア等の流体圧を用いてピストン部材72をクランプ駆動するように構成しても良い。
[3]前記実施例1、2に記載したクランプ装置C,CAにおける、グリップ部材3の構造、クランプロッド4の構造、サポート機構6の構造、進退駆動機構5の構造、ロック機構9,9Aの構造などは、一例を示すものであり、これらの構造に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を付加して実施可能である。クランプ装置におけるその他の構造についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を付加して実施可能である。
本発明は、機械加工に供するためのワークの穴に挿入したグリップ部材のグリップ爪部をクランプロッドで拡径させることにより穴の周面にグリップさせてクランプするようにした種々のクランプ装置に適用でき、また、このクランプ装置はワークの搬送等にも応用できる。
W ワーク(物品)
C,CA クランプ装置
1 筒状クランプ本体
2,2A ケース部材
3 グリップ部材
4 クランプロッド
5 進退駆動機構
7 昇降駆動機構
9,9A ロック機構
14 着座面
70 油圧シリンダ(流体圧シリンダ)
71 シリンダ穴
72 ピストン部材
73 油圧作動室(流体圧作動室)
74 スプリング部材
75 バネ収容室
76 ピストン部
77 ピストンロッド
81 鍔状係止部材
91 筒状部材
92 外周側油室(外周側流体室)
93 油圧供給通路(第1流体圧供給通路)
95 薄肉筒部
101 筒状部材
102 環状部材
103 テーパ環状隙間
104 鋼球(金属製の球体)
105 環状油室(環状流体室)
106 油圧供給通路(第2流体圧供給通路)
111 テーパ外周面
112 1又は複数のスリット
121 テーパ内周面

Claims (7)

  1. 筒状クランプ本体と、この筒状クランプ本体の先端部分の挿通孔を挿通して外側へ延び物品の穴の内周面をグリップ可能なグリップ部材と、このグリップ部材に係合した鉛直方向に延びるクランプロッドと、このクランプロッドを進退駆動可能な進退駆動機構とを有するクランプ装置において、
    前記筒状クランプ本体の先端に形成された物品を着座させる着座面と、
    前記筒状クランプ本体を進退可能に支持するケース部材と、
    前記ケース部材に対して前記筒状クランプ本体を前記クランプロッドの軸心と平行方向に昇降駆動可能な昇降駆動機構と、
    前記筒状クランプ本体が摺動自在に挿通し且つ前記ケース部材に支持された筒状部材を有し、この筒状部材を径縮小側へ弾性変形させることにより筒状クランプ本体の外周面をロック可能なロック機構と、
    を備えたことを特徴とするクランプ装置。
  2. 前記昇降駆動機構は、前記ケース部材内に設けられた流体圧シリンダを有し、
    前記流体圧シリンダは、流体圧が供給される流体圧作動室と、この流体圧作動室の流体圧を受圧して進出側へ駆動されるピストン部材と、このピストン部材を退入側へ付勢するスプリング部材とを有し、
    前記ピストン部材は、前記進退駆動機構の環状ピストン部材に挿入されたピストンロッドを有し且つ環状ピストン部材に作動的に連結された鍔状係止部材を前記ピストンロッドの先端部に有することを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
  3. 前記ロック機構は、前記筒状部材に形成され且つ前記筒状クランプ本体に外嵌された薄肉筒部と、この薄肉筒部の外周側に形成された外周側流体室と、この外周側流体室に流体圧を供給可能な第1流体圧供給通路とを有することを特徴とする請求項2に記載のクランプ装置。
  4. 前記第1流体圧供給通路は、前記外周側流体室と前記流体圧シリンダの流体圧作動室とを連通する通路であることを特徴とする請求項3に記載のクランプ装置。
  5. 前記ロック機構は、前記筒状部材に形成された1又は複数のスリット及びテーパ外周面と、前記筒状部材の外周側に配置されたテーパ内周面を有し且つケース部材に内嵌された環状部材と、この環状部材と筒状部材との間に形成されたテーパ環状隙間と、このテーパ環状隙間に介装された複数の金属製の球体と、前記環状部材の外周側に形成された環状流体室と、この環状流体室に流体圧を供給可能な第2流体圧供給通路と、前記環状部材をロック解除側に付勢する復帰バネとを有することを特徴とする請求項2に記載のクランプ装置。
  6. 前記第2流体圧供給通路は、前記環状流体室と前記流体圧シリンダの流体圧作動室とを連通する通路であることを特徴とする請求項5に記載のクランプ装置。
  7. 前記環状流体室に流体圧が供給された場合に、前記筒状部材が径縮小側に弾性変形するように前記環状部材を前記筒状部材に対して前記クランプロッドの軸心と平行方向へ相対的に移動させることを特徴とする請求項5に記載のクランプ装置。
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