JP2012020175A - マスク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】着用時に顔の一部又は全部を覆うマスク本体2と、マスク本体2の両側部に設けられ且つ着用時に耳を掛ける一対の耳掛け部3とを備えたマスク1であって、耳掛け部3は、基材シート31に、マスク本体2寄りの第1開口部4及び第1開口部4よりも外側の第2開口部5が設けられて形成されており、第1開口部4と第2開口部5とは、基材シート31における介在領域32により分離していると共に、介在領域32を破断することにより連結し得るようになっており、着用時に、第1開口部4のみを利用して、又は連結した第1開口部4及び第2開口部5を利用して、耳掛け部3に耳を掛け得るように構成されている。
【選択図】図1
Description
マスクの耳掛け部は、適切な有効長さ(以下「耳掛け有効長さ」という)を有していることが望ましい。耳掛け有効長さとは、着用時において、一方の耳掛け部の開口部の外縁部からマスク本体(マスクにおける顔を覆う本体部分)を経由し、他方の耳掛け部の開口部の外縁部までの長さである。
特許文献1,2に記載のマスクにおいては、設計上(非伸長状態)の前記耳掛け有効長さは一定であり、耳掛け部を形成するシートを伸縮性シートから構成することで、着用時における耳掛け有効長さを、設計上よりも長くできるようにしている。
また、耳掛け部を形成するシートを伸縮性シートから構成した場合、耳における、耳掛け部が装着された部分や耳の後ろ部分(根元)に締め付け力が常時加わるため、当該部分が痛くなるという問題点もある。この問題点は、頭が大きく、耳間距離(右耳から顔面を経由し左耳に亘る長さ)が長い着用者において特に顕著となる。また、耳の位置や大きさには個人差があるため、前記問題点は、顔面に対する耳の高さや耳の大きさにも影響を受ける。
図1(a)及び図1(b)には、それぞれ、第1実施形態のマスクの正面図及び背面図が示されている。図2には、図1(a)に示すII−II線断面図が示され、図3には、第1実施形態のマスクについて、耳掛け部をマスク本体の背面側に閉じた状態の背面図が示されている。
また、耳掛け部3は、基材シート31に、マスク本体2寄りの第1開口部4及び第1開口部4よりも外側の第2開口部5が設けられて形成されている。第1開口部4と第2開口部5とは、図4に示すように、基材シート31における介在領域32により分離していると共に、図5に示すように、介在領域32を破断することにより連結し得るようになっている。
アイマスクは、一般的には、明るい場所で眠る際に遮光するために用いるものであって、本発明はそのような遮光用のアイマスクを含むものであるが、第1実施形態では、マスク本体2に蒸気温熱機能を具備させており、蒸気温熱アイマスクとして用いることができる。
以下に、第1実施形態のマスク1について詳述する。
マスク本体2の詳細については、後述する。
基材シート31は、伸縮性シート、実質的に非伸縮性で伸長性を有するシート又は実質的に非伸縮性で伸長性も有していないシートの何れから形成されていてもよい。本発明のマスクは、基材シート31を非伸縮性で伸長性も有していないシートから形成したとしても耳掛け有効長さを長くすることができるので、コストが安く、製造面でも有利な非伸縮性で伸長性も有していないシートを好ましく用いることができる。具体的には、基材シート31の素材としては、例えば、不織布、織布、紙、樹脂フィルムが挙げられる。
また、第1開口部4及び第2開口部5の開口面積は、耳を掛けることができれば特に制限はない。第1実施形態における第1開口部4及び第2開口部5は、実質的に開口面積を有していない(つまり実質的に開口面積が0(ゼロ)の)切れ込みからなる。
一方、第1開口部4と第2開口部5とは、第1開口部4及び第2開口部5の両方を利用して耳掛け部3に耳を掛ける場合には、図5に示すように、介在領域32を破断することにより連結し得るようになっている。
ことは、空気の通過に時間が掛かることを意味している。即ち通気性が低いことを意味している。逆に、通気度が小さいことは、通気性が高いことを意味している。このように、通気度の大小と通気性の高低とは逆の関係になっている。通気性に関して第1の面23及び第2の面24を比較すると、第1の面23の通気度が、第2の面24の通気性よりも高くなっている。つまり、第2の面24は、非通気性であるか、又は難通気性(即ち、通気性を有するものの、第1の面23よりも低い通気性を有している)である。
さらに、第1の面23の通気度そのものは、0.01〜15000秒、特に0.01〜10000秒であることが好ましい。
第1実施形態においては、耳掛け部3は、基材シート31に、マスク本体2寄りの第1開口部4及び第1開口部4よりも外側の第2開口部5が設けられて形成されており、第1開口部4と第2開口部5とは、基材シート31における介在領域32により分離していると共に、介在領域32を破断することにより連結し得るようになっている。
尚、第2実施形態における第2開口部5には、複数の短いスリット(図示せず)を形成しても良い。第2開口部5にこのような短いスリットを形成することにより、耳への耳掛け部3のあたりを柔らかくすることができる。
尚、介在領域32の破断後、第1開口部4と第2開口部5とで包囲された領域は、トリムとなり、基材シート31から分離する。
第5実施形態においては、耳掛け部3を展開した状態において、第1開口部4は、マスク1の内側に向けて先が細くなった雫状の形状を有している。第2開口部5は、第1開口部4における、マスク本体2とは反対側の端部近傍の上方及び下方に位置している。第2開口部5は、(単体状態の)基材シート31の上下方向に沿って延びている。
例えば、第2開口部5も開口面積を有していてもよく(つまり、くり抜かれて形成されていてもよく)、その場合には、その開口面積は、例えば200〜2500mm2が好ま
しい。
また、前記各実施形態においては、耳掛け部3に第1開口部4及び第2開口部5が設けられ、耳掛け有効長さを2段階に変更できるようになっているが、本発明においては、耳掛け部3に更に開口部(例えば、第3開口部、第4開口部・・・)を設け、耳掛け有効長さを3段階以上に変更できるように構成することもできる。
11 耳掛け部連結部
2 マスク本体
21 蒸気温熱発生材
22 収容部
23 第1の面
24 第2の面
3 耳掛け部
31 基材シート
32 介在領域
4 第1開口部
41 縦棒部分
42 横棒部分
5 第2開口部
Claims (9)
- 着用時に顔の一部又は全部を覆うマスク本体と、該マスク本体の両側部に設けられ且つ着用時に耳を掛ける一対の耳掛け部とを備えたマスクであって、
前記耳掛け部は、基材シートに、前記マスク本体寄りの第1開口部及び該第1開口部よりも外側の第2開口部が設けられて形成されており、該第1開口部と該第2開口部とは、前記基材シートにおける介在領域により分離していると共に、該介在領域を破断することにより連結し得るようになっており、
着用時に、前記第1開口部のみを利用して、又は連結した該第1開口部及び前記第2開口部を利用して、前記耳掛け部に耳を掛け得るように構成されているマスク。 - 前記第1開口部及び前記第2開口部は、実質的に開口面積を有していない切れ込みからなる請求項1記載のマスク。
- 前記第1開口部は、T字形状部分を含み、T字の縦棒部分の根元が前記マスク本体側に位置し、T字の横棒部分が該マスク本体とは反対側に位置している請求項1又は2に記載のマスク。
- 前記第2開口部は、前記第1開口部における前記横棒部分の両端部に近接して設けられている一対の短直線形状部分を含む請求項3記載のマスク。
- 前記第2開口部は、前記第1開口部における前記横棒部分よりも長さが長く、該横棒部分と略平行に設けられている直線形状部分を含む請求項3記載のマスク。
- 前記第2開口部は、その両端部近傍がそれぞれ前記マスク本体側に屈曲した形状を有し、屈曲した両端部近傍が、前記第1開口部における前記横棒部分の両端部に近接して設けられている請求項5記載のマスク。
- 前記第1開口部は、I字形状を有し、I字の一端部が前記マスク本体側に位置し、I字の他端部が該マスク本体とは反対側に位置している請求項1又は2に記載のマスク。
- 前記第2開口部は、T字形状部分を含み、T字の縦棒部分の根元が前記マスク本体側に位置し、T字の横棒部分が該マスク本体とは反対側に位置している請求項1、2、3又は7に記載のマスク。
- 前記第1開口部は、着用前において開口面積を有している請求項1記載のマスク。
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