JP2018108199A - 温熱具 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の顔サイズにかかわらずマスク本体が顔の目周りに対して適度にフィットしやすい構造の温熱具を提供する。【解決手段】温熱具100は、両目を覆うマスク本体10と、マスク本体10に設けられた発熱体と、マスク本体10を頭に装着するための装着部と、マスク本体10の上下方向における中央部の横幅方向における伸展性を、マスク本体10の上部及び下部の横幅方向における伸展性よりも高くする伸展構造部40と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、温熱具に関する。
温熱具として、着用時に両目を覆うマスク本体と、マスク本体に設けられた発熱体と、マスク本体の横幅方向における両端部に設けられた一対の耳掛け部と、を備えるタイプのものがある(例えば特許文献1)。
この種の温熱具は、一対の耳掛け部を使用者の左右の耳のそれぞれに引っ掛けることによって着用することでき、当該温熱具の着用時には発熱体によって使用者の目周りを温めることができる。
特開2008−295779号公報
ところで、上述のような温熱具は、使用者の顔サイズにかかわらずマスク本体が顔の目周りに対して適度にフィットすることが好ましい。
しかしながら、本発明者等の検討によれば、特許文献1等の温熱具では、そのような要求に関し、なお改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、使用者の顔サイズにかかわらずマスク本体が顔の目周りに対して適度にフィットしやすい構造の温熱具に関する。
本発明は、両目を覆うマスク本体と、
前記マスク本体に設けられた発熱体と、
前記マスク本体を頭に装着するための装着部と、
前記マスク本体の上下方向における中央部の横幅方向における伸展性を、前記マスク本体の上部及び下部の横幅方向における伸展性よりも高くする伸展構造部と、
を備える温熱具を提供する。
本発明によれば、使用者の顔サイズにかかわらずマスク本体が顔の目周りに対して適度にフィットしやすくなる。また、マスク本体と顔との間に適度な間隙が形成されるため、発熱体を安定的に発熱させることが可能となる。
第1実施形態に係る温熱具の平面図であり、耳掛け部を展開した状態を示す。 第1実施形態に係る温熱具の裏面図であり、耳掛け部を展開した状態を示す。 第1実施形態に係る温熱具の平面図であり、耳掛け部を展開する前の折り畳み状態を示す。 第1実施形態に係る温熱具の断面図である。 第1実施形態に係る温熱具を横幅方向に引っ張った状態を示す平面図である。 図6(a)及び図6(b)は第1実施形態に係る温熱具の使用状態を示す模式図である。 図7(a)、図7(b)、図7(c)及び図7(d)の各々は第1実施形態の変形例に係る温熱具のマスク本体を示す平面図である。 図8(a)、図8(b)及び図8(c)の各々は第1実施形態の変形例に係る温熱具のマスク本体を示す平面図である。 図9(a)及び図9(b)の各々は第1実施形態の変形例に係る温熱具のマスク本体を示す平面図である。 第2実施形態に係る温熱具の平面図であり、耳掛け部を展開した状態を示す。 第3実施形態に係る温熱具の平面図であり、耳掛け部を展開した状態を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
〔第1実施形態〕
先ず、図1から図6(b)を用いて第1実施形態を説明する。
なお、図4に示す断面の位置は、図3に示すA−A線の位置に相当する。ただし、図4では、図3とは異なり、一対の耳掛け部30がマスク本体10から離間している。
図1から図4のいずれかに示すように、本実施形態に係る温熱具100は、両目を覆うマスク本体10と、マスク本体10に設けられた発熱体20と、マスク本体10を頭に装着するための装着部(例えば、一対の耳掛け部30)と、マスク本体10の上下方向における中央部の横幅方向における伸展性をマスク本体10の上部及び下部の横幅方向における伸展性よりも高くする伸展構造部40と、を備える。
これにより、使用者の顔サイズにかかわらずマスク本体10が顔の目周りに対して適度にフィットしやすくなる(過度に密着しないようにできる)。また、マスク本体10と顔との間に適度な間隙が形成されるため、発熱体20を安定的に発熱させることが可能となる。
温熱具100は伸展構造部40を備えていることにより、温熱具100の装着時などのようにマスク本体10が横幅方向両側に引っ張られた際には、図6(a)及び図6(b)に示すように、マスク本体10が一方の面側に凸、他方の面側に凹の形状に湾曲しうる。なお、図6(a)においては、使用者の顔の横幅方向における中心位置でマスク本体10を縦(上下方向)に切断したマスク本体10の断面を示している。また、図6(b)は図6(a)のB−B線に沿った断面図である。
本実施形態の場合、マスク本体10において当該マスク本体10の外形線よりも内側の位置に、一対のスリット41(開口)が形成されている。各スリット41は、上下方向に延在している。より詳細には、各スリット41は、直線状に延在している。これらスリット41によって、マスク本体10の上下方向における中央部を横幅方向に伸展しやすくする伸展構造部40が構成されている。
このように、本実施形態の場合、伸展構造部40は、マスク本体10に形成されていて当該マスク本体10の外形線よりも内側に配置されている複数の開口(スリット41)を有する。
ここで、開口とは、スリット又は貫通孔などのように、マスク本体10を横幅方向に引っ張ったときに開口になりうる構造であり、本実施形態の場合、スリット41である。
伸展構造部40は、例えば、上下対称且つ横幅方向において対称(左右対称)となっている。
一対のスリット41(複数の開口)、すなわち伸展構造部40は、マスク本体10の上下方向における中央部に配置されている。
ここで、マスク本体10の上下方向における中央部とは、マスク本体10の上縁から下方に離間していて、且つ、マスク本体10の下縁から上方に離間している部分である。
本実施形態の場合、スリット41は、発熱体20の上縁よりも下方、且つ、発熱体20の下縁よりも上方に配置されている。
また、マスク本体10の上部とは、伸展構造部40の形成領域の上端よりも上方の領域であり、マスク本体10の下部とは、伸展構造部40の形成領域の下端よりも下方の領域である。
伸展構造部40がマスク本体10の上下方向における中央部に配置されていることにより、温熱具100の装着時などのようにマスク本体10が横幅方向両側に引っ張られた際に、図6(a)に示すように、マスク本体10が上下方向において湾曲しやすくなる。
また、一対のスリット41(複数の開口)、すなわち伸展構造部40は、マスク本体10の横幅方向における中央部に配置されている。マスク本体10の横幅方向における中央部とは、左右の固定部33の間の部分であり、好ましくは、各発熱体20の横幅方向における中央部よりも、マスク本体10の横幅方向における中心寄りの部分である。本実施形態の場合、スリット41は、左右の発熱体20の間に配置されている。
伸展構造部40がマスク本体10の横幅方向における中央部に配置されていることにより、温熱具100の装着時などのようにマスク本体10が横幅方向両側に引っ張られた際に、図6(b)に示すように、マスク本体10が横幅方向において湾曲しやすくなる。
マスク本体10は、例えば、左目を覆う左目覆い部10aと、右目を覆う右目覆い部10bと、を有している。左目覆い部10a及び右目覆い部10bの平面形状は特に限定されないが、例えば、それぞれ角丸の略正方形状に形成されている。また、左目覆い部10aと右目覆い部10bとは、互いにほぼ同一の形状及び寸法に形成されている。左目覆い部10aと右目覆い部10bとは、図1及び図2において、左右に並んで配置されている。
なお、本実施形態では、左目覆い部10aと右目覆い部10bとの境界位置に上側スリット14及び下側スリット15が形成されているが、本発明は、この例に限らず、マスク本体10は上側スリット14及び下側スリット15を有していなくてもよい。この場合、マスク本体10の横幅方向における中心位置でマスク本体10を左右に二分割したときの左側部分が左目覆い部10a、右側部分が右目覆い部10bとなる。
また、本明細書において、横幅方向とは、図1及び図2に示すようにマスク本体10を平坦にした状態において、左目覆い部10aと右目覆い部10bとの並び方向に一致する方向である。
また、横幅方向は、一対の耳掛け部30を展開して温熱具100の全体を平坦にした状態において、一方の耳掛け部30から他方の耳掛け部30に向かう方向とも一致している。
すなわち、横幅方向は、図1及び図2における左右方向である。
また、本明細書において、上側とは、直立した使用者が温熱具100を着用した状態で上側となる方向を意味し、下側とは、直立した使用者が温熱具100を着用した状態で下側となる方向を意味する。上側及び下側は、図1及び図2における上側及び下側である。
マスク本体10は、横長の形状に形成されている。
マスク本体10は、可撓性の(柔軟な)シート材により構成されている。
マスク本体10は、伸展性を有していてもよいし、有していなくてもよい。また、マスク本体10は、伸縮性を有していてもよいし、有していなくてもよい。
マスク本体10が伸展性又は伸縮性を有する場合、横幅方向に伸展性又は伸縮性を有することが好ましい。
より詳細には、マスク本体10は、温熱具100の着用時に顔側に位置する第1シート11と、着用時に顔とは反対側に位置する第2シート12と、を備えて構成されている。第1シート11及び第2シート12の各々は、単層のシートにより構成されていてもよいし、複数のシートの積層体であってもよい。
マスク本体10を構成するシート材(第1シート11、第2シート12)の材料としては、例えば、不織布、織布、その他の編み物、ポリエチレンやウレタン等の樹脂フィルム、多孔質体、それらの任意の2種以上の組み合わせ等が挙げられる。
第1シート11と第2シート12とは、互いに同一の平面形状及び寸法に形成されているとともに、相互に重ね合わされ、且つ、接合部13において相互に接合されている。第1シート11と第2シート12とは、粘着又は接着により接合されていてもよいし、ヒートシールにより接合されていてもよい。
接合部13は、例えば、マスク本体10の(第1シート11及び第2シート12の)周縁部の全周と、マスク本体10の横幅方向における中央部の上端から下端に亘る範囲と、に配置されている。すなわち、接合部13は、左目覆い部10aの周縁部と、右目覆い部10bの周縁部と、に配置されている。
なお、各スリット41は、第1シート11及び第2シート12に形成されており、第1シート11のスリット41と第2シート12のスリット41とは、平面視において互いに重なっている。
左目覆い部10aにおいて周縁部を除く領域、すなわち、左目覆い部10aの中央部においては、第1シート11と第2シート12とが相互に非接合となっており、当該領域において、第1シート11と第2シート12との間隙は、発熱体20を収容する収容空間18を構成している。
同様に、右目覆い部10bにおいて周縁部を除く領域、すなわち、右目覆い部10bの中央部においては、第1シート11と第2シート12とが相互に非接合となっており、当該領域において、第1シート11と第2シート12との間隙は、発熱体20を収容する収容空間18を構成している。
すなわち、温熱具100は、左右一対の発熱体20を備えており、一方の発熱体20は左目覆い部10aの収容空間18に、他方の発熱体20は右目覆い部10bの収容空間18に、それぞれ収容されている。よって、左右の発熱体20は、マスク本体10の内部に保持されている。
なお、使用者が温熱具100を着用したときに、左目覆い部10aが左目を覆うとともに左目覆い部10a内の発熱体20が左目を覆うように、また、右目覆い部10bが右目を覆うとともに右目覆い部10b内の発熱体20が右目を覆うように、左右の発熱体20が配置されている。
マスク本体10の横幅方向における中央部の上縁部には、マスク本体10の上縁から下方に延びる上側スリット14が形成されている。マスク本体10の横幅方向における中央部の下縁部には、マスク本体10の下縁から上方に延びる下側スリット15が形成されている。
本実施形態の場合、上側スリット14の長さ寸法(上下寸法)よりも下側スリット15の長さ寸法(上下寸法)の方が大きい。すなわち、上側スリット14よりも下側スリット15の方が深い。
上側スリット14は、第1シート11及び第2シート12に形成されており、第1シート11の上側スリット14と第2シート12の上側スリット14とは、平面視において互いに重なっている。
同様に、下側スリット15は、第1シート11及び第2シート12に形成されており、第1シート11の下側スリット15と第2シート12の下側スリット15とは、平面視において互いに重なっている。
上側スリット14及び下側スリット15は、左目覆い部10aと右目覆い部10bとの境界位置に配置されている。
なお、マスク本体10は、上側スリット14及び下側スリット15の代わりに、マスク本体10が切り欠かれた形状の切欠形状部を中央部の上下に有していてもよい。
発熱体20は、例えば図4に示すように、第1被覆シート21と、第2被覆シート22と、第1被覆シート21と第2被覆シート22との間に保持されているシート状の発熱部23と、を備えて構成されている。
発熱体20の平面形状は、特に限定されないが、例えば、角丸の略正方形状に形成されている。
第1被覆シート21と第2被覆シート22とは、互いに同一の形状及び寸法に形成されている。第1被覆シート21と第2被覆シート22とは、それらの外形線が一致するように互いに重ね合わされており、且つ、それらの周縁部どうしが相互に接合されている。これにより、第1被覆シート21と第2被覆シート22とによって、発熱部23を内部に収容する収容体が構成されている。第1被覆シート21と第2被覆シート22との接合は、粘着又は接着によりなされていてもよいし、ヒートシールによりなされていてもよい。
第1被覆シート21及び第2被覆シート22の平面形状は、例えば、それぞれ角丸の略正方形状に形成されている。
第1被覆シート21と第2被覆シート22とのうち、第1被覆シート21は、第1シート11側、すなわち温熱具100の着用時に顔側となる方に配置されており、第2被覆シート22は、第2シート12側、すなわち着用時に顔側とは反対側となる方に配置されている。
発熱部23は、被酸化性金属を含んで構成されており、この被酸化性金属が酸素と接触することによる酸化反応で生じた熱を利用して、加熱された水蒸気を発生する部位である。発熱部23は、被酸化性金属、反応促進剤、電解質及び水を含んでいる。
発熱部23の平面形状は、例えば、略正方形状に形成されている。発熱部23は、第1被覆シート21と第2被覆シート22とにより構成される収容体の内部、すなわち第1被覆シート21と第2被覆シート22との間隙に保持されている。
発熱体20は、図1及び図4に示す接合部24において、マスク本体10に対して接合されている。接合部24は、発熱体20の横幅方向における一部の領域に配置されている。なお、図1においては、平面視において接合部24が存在する領域にハッチングを付している。
なお、発熱体20の剛性は、マスク本体10の剛性に比して大きく、発熱体20はマスク本体10と比べて変形しにくい。
ここで、接合部24は発熱体20の横幅方向における一部の領域に配置されているため、マスク本体10の伸縮が発熱体20によって拘束される範囲を制限でき、発熱体20における接合部24以外の部位は、マスク本体10に対して相対的に移動可能となる。よって、マスク本体10が伸展性又は伸縮性を有する場合、マスク本体10において接合部24以外の部位は、容易に伸展又は伸縮できるようになっている。
より詳細には、接合部24は、例えば、各発熱体20において、マスク本体10の横幅方向における中心側の端縁に配置されている。
更に詳細には、例えば、発熱体20の第2被覆シート22の外面のうち、マスク本体10の横幅方向における中心側の端縁が、当該端縁の上端から下端に亘って、第2シート12の内面に対して接合部24において接合している。
ただし、本発明において、接合部24は発熱体20の全面に亘って配置されていても良い。
また、発熱体20は、第2シート12の内面ではなく第1シート11の内面に対して接合部24において接合していても良いし、第1シート11の内面と第2シート12の内面との双方に対して接合部24において接合していても良い。
また、第1シート11の内面は、全面に亘って、発熱体20又は第2シート12に対して接合部24又は接合部13において接合していてもよい。
同様に、第2シート12の内面は、全面に亘って、発熱体20又は第1シート11に対して接合部24又は接合部13において接合していてもよい。
つまり、発熱体20の片面又は両面が、全面に亘って、第1シート1又は第2シート12に対して接合されていても良い。
ここで、第1被覆シート21と第2被覆シート22とのうちの少なくとも一方は通気性を有する材料により構成されている。本実施形態の場合、第1被覆シート21は第2被覆シート22と比べてより通気性が高い。なお、第2被覆シート22は通気性を有していてもよいし、通気性を実質的に有していなくてもよい。
また、第1被覆シート21は透湿性シートである。一方、第2被覆シート22は、透湿性シートであるか、又は非透湿性シートである。第2被覆シート22が透湿性シートである場合、該第2被覆シート22の通気性は、第1被覆シート21の通気性と同じか、第1被覆シート21の通気性よりも低くなっているか、第1被覆シート21の通気性よりも高くなっている。
また、第1シート11は通気性及び透湿性を有する材料により構成されている。第2シート12は、通気性を有していなくてもよいし、通気性を実質的に有していなくてもよい。また、第2シート12は透湿性を有していてもよいし、透湿性を実質的に有していなくてもよい。
一対の耳掛け部30の各々は、可撓性の(柔軟な)シート材である耳掛け部構成シート31により構成されている。
耳掛け部30は、横幅方向に伸展性を有している。耳掛け部30は、横幅方向に伸縮性を有することが更に好ましい。
耳掛け部構成シート31は、単層のシートにより構成されていてもよいし、複数のシートの積層体であってもよい。
耳掛け部構成シート31としては、不織布等の繊維材料からなる繊維シートを用いることができる。
一対の耳掛け部30の各々の一端部が、固定部33においてマスク本体10の横幅方向における両端部に対して固定されている。すなわち、一方の耳掛け部30の一端部が、固定部33において左目覆い部10aの一端部に対して固定されている。同様に、他方の耳掛け部30の一端部が、固定部33において右目覆い部10bの一端部に対して固定されている。
より詳細には、例えば、図4に示すように、耳掛け部30は、第1シート11において顔側となる面に対して固定部33にて接合により固定されている。
マスク本体10に対する耳掛け部30の固定は、ヒートシールによってなされていてもよいし、粘着又は接着によりなされていてもよい。
なお、以下の説明では、耳掛け部30において、マスク本体10側(左目覆い部10a側又は右目覆い部10b側)を基端(基端側)、マスク本体10から遠い側を先端(先端側)と称する場合がある。つまり、耳掛け部30における基端側の部位がマスク本体10に対して固定部33にて固定されている。
耳掛け部30の平面形状は特に限定されないが、例えば、左目覆い部10a及び右目覆い部10bと同様の形状に形成されている。
例えば、図3に示すように温熱具100が折り畳まれた状態(展開される前の状態)において、左目覆い部10a及び右目覆い部10bのそれぞれに対して、一方ずつの耳掛け部30が重なる。
また、図3の状態では、例えば、一対の耳掛け部30の先端どうしが繋がっている。一対の耳掛け部30の先端には、上下に延在する易破断部37が形成されている。温熱具100の使用時には、耳掛け部30を構成する耳掛け部構成シート31を易破断部37に沿って容易に破断し、一対の耳掛け部30どうしを分離させることができるようになっている。
この易破断部37は、例えば、耳掛け部30を構成する耳掛け部構成シート31に形成されたハーフカット溝又はミシン目により構成されている。
一対の耳掛け部30の各々は、当該耳掛け部30を耳に掛けるための耳掛け用開口32を有している。
本実施形態の場合、耳掛け用開口32は、耳掛け部30の表裏を貫通している貫通孔である。ただし、本発明は、この例に限らず、耳掛け用開口32は、耳掛け部30に形成されたスリットであってもよい。
耳掛け用開口32の形状は特に限定されないが、例えば、耳掛け用開口32は横幅方向に長尺に形成されている。また、耳掛け用開口32の上下幅寸法は、耳掛け部30の先端側に向けて広がっている。
耳掛け用開口32は、例えば、上下方向において耳掛け部30の中央部に配置されている。
このように、装着部は、マスク本体10の横幅方向における両端部に対して各々の一端部が固定されていて耳に掛けられる一対の耳掛け部30により構成されており、一対の耳掛け部30の各々は、当該耳掛け部30を耳に掛けるための耳掛け用開口32を有している。
ここで、図1に示すように、耳掛け用開口32におけるマスク本体10側の端32aの上下位置が、伸展構造部40の上端H1と下端H2との間に配置されている。
端32aは、耳掛け部30における固定部33の近傍の部位に配置されている。
より詳細には、端32aは、温熱具100の着用時にマスク本体10と重なる位置に配置されている。すなわち、図1のように温熱具100の全体を平坦にして耳掛け部30を展開した状態において、端32aがマスク本体10と重なるようになっている。
一対の耳掛け部30の各々は、それぞれ耳掛け用開口32と連続する第1耳掛け用スリット34、第2耳掛け用スリット35及び第3耳掛け用スリット36を有している。
このうち第1耳掛け用スリット34は、耳掛け用開口32の下縁から下方に延びている。
第2耳掛け用スリット35は、耳掛け用開口32の先端縁の下部から先端側に向けて斜め下に延びている。
第3耳掛け用スリット36は、耳掛け用開口32の先端縁の上部から先端側に向けて斜め上に延びている。
例えば、第2耳掛け用スリット35よりも第1耳掛け用スリット34の方が長く、第2耳掛け用スリット35よりも第3耳掛け用スリット36の方が短い。
温熱具100は、使用前の状態では、軟質包装材により構成された包装袋(不図示)に封入されている。使用時に包装袋から温熱具100が取り出されることによって、発熱体20の発熱部23が空気中の酸素と接触し、該発熱部23が発熱するとともに水蒸気(蒸気温熱)を発生し、この水蒸気が第1被覆シート21及び第1シート11を介して外部に放出されるようになっている。
よって、使用者が温熱具100を着用することによって、この水蒸気が使用者の顔面に供給されるようになっている。これにより、使用者は、あたかも蒸しタオルで使用者の顔面を温めるかのような心地よさを感じることができる。
このように、本実施形態に係る温熱具100は、蒸気温熱具である。
温熱具100の使用時には、マスク本体10の第1シート11を顔側にして、左目覆い部10a及び右目覆い部10bをそれぞれ左右の目の周りにあてがい、一対の耳掛け部30をそれぞれ左右の耳に引っ掛ける。すなわち、一対の耳掛け部30の耳掛け用開口32を左右の耳にそれぞれ引っ掛ける。
なお、耳掛け用開口32の周囲には第1耳掛け用スリット34、第2耳掛け用スリット35及び第3耳掛け用スリット36(図1等参照)が形成されているため、耳掛け部30が線ではなく面で耳に当たるようにでき、耳に対する耳掛け部30の触感がよりソフトになる。
また、マスク本体10の横幅方向の中央部の上縁部と下縁部にはそれぞれ上側スリット14及び下側スリット15が形成されているので、顔の形状に沿って温熱具100が変形しやすく、温熱具100のフィット感が向上する。特に、下側スリット15が形成されていることにより、マスク本体10と鼻との干渉を抑制することができる。
ここで、使用者が左右の耳掛け部30を耳に引っ掛けて温熱具100を装着することにより、マスク本体10が横幅方向に引っ張られた状態となる。
これにより、図5に示すように、各スリット41が横幅方向に開いてマスク本体10が伸展構造部40において横幅方向に伸展するとともに、マスク本体10が一方の面側に凸、他方の面側に凹の形状に湾曲しうる(図6(a)、図6(b)参照)。
ここで、上述のように、耳掛け用開口32におけるマスク本体10側の端32aの上下位置が、複数のスリット41の配置領域の上端H1と下端H2との間に配置されている。このような構造により、マスク本体10が一方の面側に凸、他方の面側に凹の形状に湾曲しやすくなっている。
なぜなら、耳掛け部30がマスク本体10を引っ張る力の主要なロードパスは、耳掛け用開口32の内周縁に沿った部分により構成されることから、耳掛け部30がマスク本体10を引っ張る力は、端32aの近傍に集中しやすいためである。
これにより、温熱具100の装着時に、マスク本体10の上下方向における中央部に配置されているスリット41がより横幅方向に開きやすくなることから、マスク本体10が立体的に湾曲しやすくなる。
特に、端32aが耳掛け部30における固定部33の近傍の部位に配置されていることによって、より一層、温熱具100の装着時にスリット41が横幅方向に開きやすくなる。
なお、顔の形状は、概ね、顔の前方に向けて凸であるため、温熱具100を顔に装着したときに、図6(a)及び図6(b)に示すように、自ずと、マスク本体10が顔の前方に向けて凸となる。
これにより、使用者の顔サイズにかかわらずマスク本体10が顔の目周りに対して適度にフィットしやすくなる(過度に密着しないようにできる)とともに、マスク本体10と顔との間に適度な間隙が形成される(図6(a)及び図6(b)参照)。
このため、発熱体20の発熱性能は、主として、発熱体20の外表面を構成する第1被覆シート21又は第2被覆シート22の通気性を調節することによって制御できる。よって、顔サイズの相違により間隙の大きさが多少変動したとしても、発熱体20の安定的な発熱が可能となる。
また、発熱体20が局所的に高温になってしまうことも抑制できる。更に、顔に対して蒸気を均一に供給しやすくなる。
以上のような第1実施形態に係る温熱具100によれば、マスク本体10の上下方向における中央部の横幅方向における伸展性をマスク本体10の上部及び下部の横幅方向における伸展性よりも高くする伸展構造部40と、を備える。よって、使用者の顔サイズにかかわらずマスク本体10が顔の目周りに対して適度にフィットしやすくなるとともに、発熱体20を安定的に発熱させることが可能となる。
以下、第1実施形態の複数の変形例についてそれぞれ図面を用いて説明する。
各変形例においても、温熱具は、マスク本体10の上下方向における中央部の横幅方向における伸展性をマスク本体10の上部及び下部の横幅方向における伸展性よりも高くする伸展構造部40を備えている。
各変形例においても、温熱具の装着時などのようにマスク本体10が横幅方向両側に引っ張られた際には、マスク本体10が一方の面側に凸、他方の面側に凹の形状に湾曲しうる。
また、各変形例においても、伸展構造部40は、マスク本体10の上下方向における中央部に配置されている。
また、各変形例においても、伸展構造部40は、マスク本体10の横幅方向における中央部に配置されている。
また、例えば、各変形例においても、伸展構造部40は、上下対称且つ横幅方向において対称(左右対称)となっている。
<第1実施形態の変形例1>
図7(a)は第1実施形態の変形例1に係る温熱具のマスク本体10の平面図である。
変形例1に係る温熱具は、伸展構造部40の構造が上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本変形例の場合、伸展構造部40は、上下方向において同一直線上に並ぶ複数のスリット41によりそれぞれ構成されている複数のスリット列42及び複数のスリット列43を含んで構成されている。
各スリット列42は、例えば、4つのスリット41により構成されている。各スリット列43も4つのスリット41により構成されている。
伸展構造部40は、4つのスリット列42と、3つのスリット列43とを含んでおり、横幅方向において、スリット列43とスリット列42とが交互に配置されている。
また、各スリット列42の上端は、各スリット列43の上端に対して上方にずれて配置されており、各スリット列42の下端は、各スリット列43の下端に対して上方にずれて配置されている。
<第1実施形態の変形例2>
図7(b)は第1実施形態の変形例2に係る温熱具のマスク本体10の平面図である。
変形例2に係る温熱具は、伸展構造部40の構造が上記の変形例1に係る温熱具と相違しており、その他の点では変形例1に係る温熱具100と同様に構成されている。
本変形例の場合、各スリット列42は、例えば、3つのスリット41により構成されている。
また、各スリット列42の上端は、各スリット列43の上端に対して下方にずれて配置されており、各スリット列42の下端は、各スリット列43の下端に対して上方にずれて配置されている。
<第1実施形態の変形例3>
図7(c)は第1実施形態の変形例3に係る温熱具のマスク本体10の平面図である。
変形例3に係る温熱具は、伸展構造部40の構造が上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本変形例の場合、伸展構造部40は、上下方向において同一直線上に並ぶ複数のスリット41によりそれぞれ構成されている複数のスリット列46と、他の複数のスリット41と、を含んで構成されている。
各スリット列46は、例えば、2つのスリット41により構成されている。
伸展構造部40は、4つのスリット列46と、他の4つのスリット41とを含んでおり、横幅方向において、図7(c)の左側から順に、スリット列46、スリット41、スリット列46、スリット41、スリット41、スリット列46、スリット41及びスリット列46の順で配置されている。
なお左右両端の2つのスリット列46よりも、中央の2つのスリット列46の方が上下に長い。
また、左右両端のスリット41よりも、中央の2つのスリット41の方が上下に長い。
<第1実施形態の変形例4>
図7(d)は第1実施形態の変形例4に係る温熱具のマスク本体10の平面図である。
変形例4に係る温熱具は、伸展構造部40の構造が上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本変形例の場合、伸展構造部40は、上下方向において同一直線上に並ぶ複数のスリット41によりそれぞれ構成されている複数のスリット列46と、他の複数のスリット41を含んで構成されている。
各スリット列46は、例えば、2つのスリット41により構成されている。
伸展構造部40は、2つのスリット列46と、他の3つのスリット41とを含んでおり、横幅方向において、図7(d)の左側から順に、スリット41、スリット列46、スリット41、スリット列46及びスリット41の順で配置されている。
また、左右両端の2つのスリット41よりも、中央の1つのスリット41の方が上下に長い。
<第1実施形態の変形例5>
図8(a)は第1実施形態の変形例5に係る温熱具のマスク本体10の平面図である。
変形例5に係る温熱具は、伸展構造部40の構造が上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本変形例の場合、伸展構造部40は、上下方向に曲線状に延在する複数の曲線スリット51(開口)と直線状のスリット41との組み合わせにより構成されている。
伸展構造部40は、上下に並ぶ複数の曲線スリット51によりそれぞれ構成されている複数のスリット列52と、他の曲線スリット51と、スリット41と、を含んで構成されている。
なお、各曲線スリット51は、第1シート11(図4参照)及び第2シート12(図4参照)に形成されており、第1シート11の曲線スリット51と第2シート12の曲線スリット51とは、平面視において互いに重なっている。
各スリット列52は、例えば、2つの曲線スリット51により構成されている。
伸展構造部40は、4つのスリット列52と、他の4つの曲線スリット51と、1つのスリット41と、を含んで構成されている。
横幅方向において、図8(a)の左側から順に、曲線スリット51、スリット列52、曲線スリット51、スリット列52、スリット41、スリット列52、曲線スリット51、スリット列52及び曲線スリット51の順で配置されている。
<第1実施形態の変形例6>
図8(b)は第1実施形態の変形例6に係る温熱具のマスク本体10の平面図である。
変形例6に係る温熱具は、伸展構造部40の構造が上記の変形例5に係る温熱具100と相違しており、その他の点では変形例5に係る温熱具100と同様に構成されている。
本変形例の場合、伸展構造部40は、8つのスリット列52と、他の6つの曲線スリット51と、1つのスリット41と、を含んで構成されている。
横幅方向において、図8(b)の左側から順に、スリット列52、曲線スリット51、スリット列52、曲線スリット51、スリット列52、曲線スリット51、スリット列52、スリット41、スリット列52、曲線スリット51、スリット列52、曲線スリット51、スリット列52、曲線スリット51及びスリット列52の順で配置されている。
<第1実施形態の変形例7>
図8(c)は第1実施形態の変形例7に係る温熱具のマスク本体10の平面図である。
変形例7に係る温熱具は、伸展構造部40の構造が上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本変形例の場合、伸展構造部40は、上下方向に曲線状に延在する複数の曲線スリット51と上下方向に直線状に延在するスリット41との組み合わせにより構成されている。
伸展構造部40は、2つの曲線スリット51と7つのスリット41とを含んで構成されている。これら9つのスリットは、横幅方向における両端にそれぞれ曲線スリット51が位置するように、横幅方向に並んで配置されている。
<第1実施形態の変形例8>
図9(a)は第1実施形態の変形例8に係る温熱具のマスク本体10の平面図である。
変形例8に係る温熱具は、伸展構造部40の構造が上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本変形例の場合、伸展構造部40は、複数の貫通孔55(開口)を含んで構成されている。
なお、各貫通孔55は、第1シート11(図4参照)及び第2シート12(図4参照)に形成されており、第1シート11の貫通孔55と第2シート12の貫通孔55とは、平面視において互いに重なっている。
例えば、上下方向に並ぶ複数の貫通孔55により構成された孔列56が、3列配置されている。
すなわち、本変形例の場合、伸展構造部40は、マスク本体10に形成されていて当該マスク本体10の外形線よりも内側に配置されている複数の開口(貫通孔55)を有する。
<第1実施形態の変形例9>
図9(b)は第1実施形態の変形例9に係る温熱具のマスク本体10の平面図である。
変形例9に係る温熱具は、伸展構造部40の構造が上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本変形例の場合、伸展構造部40は、複数のひだ57を含んで構成されている。
なお、ひだ57は、第1シート11(図4参照)及び第2シート12(図4参照)に形成されており、第1シート11においてひだ57が形成された領域と、第2シート12においてひだ57が形成された領域とは、平面視において互いに重なっている。
このように、本変形例の場合、伸展構造部40は、マスク本体10に形成されていて当該マスク本体10の外形線よりも内側に配置されている複数のひだ57を有する。
〔第2実施形態〕
次に、図10を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係る温熱具100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、固定部33の上下位置は、伸展構造部40の上端H1と下端H2との間の位置に設定されている。
すなわち、装着部は、マスク本体10の横幅方向における両端部に対して各々の一端部が固定されていて耳に掛けられる一対の耳掛け部30により構成されており、マスク本体10に対する耳掛け部30の固定部33の上下位置が、伸展構造部40の上端H1と下端H2との間に配置されている。
より詳細には、固定部33の上端は、上端H1よりも下方に位置し、固定部33の下端は、下端H2よりも上方に位置している。
このような構造により、温熱具100を装着したときに、マスク本体10が一方の面側に凸、他方の面側に凹の形状に湾曲しやすくなっている。
なぜなら、耳掛け部30がマスク本体10を引っ張る力は、固定部33に集中するためである。
これにより、マスク本体10の上下方向における中央部に配置されている伸展構造部40がより横幅方向に伸展しやすくなることから、マスク本体10が立体的に湾曲しやすくなる。
〔第3実施形態〕
次に、図11を用いて第3実施形態を説明する。
本実施形態に係る温熱具100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、固定部33は、互いに上下に離間した複数の部分を含んで構成されており、且つ、そのうち1つ以上の部分の上下位置が、伸展構造部40の上端H1と下端H2との間に配置されている。
より詳細には、固定部33は、第1部分33a、第2部分33b及び第3部分33cの3つの部分により構成されており、第2部分33bは第1部分33aの上方に配置され、第3部分33cは第1部分33aの下方に配置されている。
そして、第1部分33aの上下位置が、伸展構造部40の上端H1と下端H2との間に配置されている。
ここで、耳掛け部30がマスク本体10を横幅方向に引っ張る際に、第1部分33aがマスク本体10を引っ張る力F1が、第2部分33bがマスク本体10を引っ張る力F2と第3部分33cがマスク本体10を引っ張る力F3との合力よりも大きくなっている。
これにより、マスク本体10の上下方向における中央部が、マスク本体10の上部及び下部と比べて、より横幅方向に引っ張られる。よって、マスク本体10の上下方向における中央部に配置されている伸展構造部40がより横幅方向に伸展しやすくなることから、マスク本体10が立体的に湾曲しやすくなる。
例えば、図11に示すように、第1部分33a、第2部分33b及び第3部分33cのうち、第1部分33aの面積が最も大きいことにより、力F1が力F2と力F3との合力よりも大きい構成を容易に実現できる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、発熱体20は、蒸気を放出しない発熱性のものであってもよい。したがって、温熱具100は、蒸気温熱具ではなく、単なる温熱具であってもよい。
また、上記の各実施形態及び変形例は、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、適宜に組み合わせることができる。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含する。
<1>両目を覆うマスク本体と、
前記マスク本体に設けられた発熱体と、
前記マスク本体を頭に装着するための装着部と、
前記マスク本体の上下方向における中央部の横幅方向における伸展性を、前記マスク本体の上部及び下部の横幅方向における伸展性よりも高くする伸展構造部と、
を備える温熱具。
<2>前記伸展構造部は、前記マスク本体に形成されていて当該マスク本体の外形線よりも内側に配置されている複数の開口又はひだを有する<1>に記載の温熱具。
<3>前記伸展構造部は、前記マスク本体の上下方向における中央部に配置されている<1>又は<2>に記載の温熱具。
<4>前記伸展構造部は、前記マスク本体の横幅方向における中央部に配置されている<1>から<3>のいずれか一項に記載の温熱具。
<5>前記装着部は、前記マスク本体の横幅方向における両端部に対して各々の一端部が固定されていて耳に掛けられる一対の耳掛け部により構成されており、
前記マスク本体に対する前記耳掛け部の固定部の上下位置が、前記伸展構造部の上端と下端との間に配置されている<1>から<4>のいずれか一項に記載の温熱具。
<6>前記装着部は、前記マスク本体の横幅方向における両端部に対して各々の一端部が固定されていて耳に掛けられる一対の耳掛け部により構成されており、
前記一対の耳掛け部の各々は、当該耳掛け部を耳に掛けるための耳掛け用開口を有し、
前記耳掛け用開口における前記マスク本体側の端の上下位置が、前記伸展構造部の上端と下端との間に配置されている<1>から<5>のいずれか一項に記載の温熱具。
10 マスク本体
10a 左目覆い部
10b 右目覆い部
11 第1シート
12 第2シート
13 接合部
14 上側スリット
15 下側スリット
18 収容空間
20 発熱体
21 第1被覆シート
22 第2被覆シート
23 発熱部
24 接合部
30 耳掛け部
31 耳掛け部構成シート
32 耳掛け用開口
32a 端
33 固定部
33a 第1部分
33b 第2部分
33c 第3部分
34 第1耳掛け用スリット
35 第2耳掛け用スリット
36 第3耳掛け用スリット
37 易破断部
40 伸展構造部
41 スリット(開口)
42、43、46、52 スリット列
51 曲線スリット(開口)
55 貫通孔(開口)
56 孔列
57 ひだ
100 温熱具

Claims (6)

  1. 両目を覆うマスク本体と、
    前記マスク本体に設けられた発熱体と、
    前記マスク本体を頭に装着するための装着部と、
    前記マスク本体の上下方向における中央部の横幅方向における伸展性を、前記マスク本体の上部及び下部の横幅方向における伸展性よりも高くする伸展構造部と、
    を備える温熱具。
  2. 前記伸展構造部は、前記マスク本体に形成されていて当該マスク本体の外形線よりも内側に配置されている複数の開口又はひだを有する請求項1に記載の温熱具。
  3. 前記伸展構造部は、前記マスク本体の上下方向における中央部に配置されている請求項1又は2に記載の温熱具。
  4. 前記伸展構造部は、前記マスク本体の横幅方向における中央部に配置されている請求項1から3のいずれか一項に記載の温熱具。
  5. 前記装着部は、前記マスク本体の横幅方向における両端部に対して各々の一端部が固定されていて耳に掛けられる一対の耳掛け部により構成されており、
    前記マスク本体に対する前記耳掛け部の固定部の上下位置が、前記伸展構造部の上端と下端との間に配置されている請求項1から4のいずれか一項に記載の温熱具。
  6. 前記装着部は、前記マスク本体の横幅方向における両端部に対して各々の一端部が固定されていて耳に掛けられる一対の耳掛け部により構成されており、
    前記一対の耳掛け部の各々は、当該耳掛け部を耳に掛けるための耳掛け用開口を有し、
    前記耳掛け用開口における前記マスク本体側の端の上下位置が、前記伸展構造部の上端と下端との間に配置されている請求項1から5のいずれか一項に記載の温熱具。
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