JP2012017669A - 携帯作業機用のエンジン及びそれを備えた携帯作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタータモータの大型化を抑制してコンパクトな携帯作業機用のエンジンを提供する。
【解決手段】携帯作業機用のエンジン1は、イグニッションコイル7とマグネトロータ5によって構成される点火装置33により点火プラグ8を放電させてシリンダボア11内の混合気を燃焼させるエンジン1であって、周方向に環状に配置される永久磁石17を有するクランクシャフト4に接続されるマグネトロータ5と、クランクシャフト4の軸18方向に永久磁石17と対向するよう周方向に環状に配置される複数の駆動コイル19を有する扁平型のステータ20と、バッテリ22と、エンジン1の回転数を検出する回転数検出部26と、回転数検出部26の出力に基づいてバッテリ22から駆動コイル19への通電を制御する制御回路21を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、チェンソーや刈払機等の携帯作業機用のエンジン、特にスタータを備えた携帯作業機用のエンジン及びそれを備えた携帯作業機に関する。
従来から、携帯エンジン作業機には例えば特許文献1に示すように、エンジンの始動を容易に行うために、スタータモータをエンジンに搭載したものがある。
特開平9−14112号公報
ところで、上述のスタータモータは、出力軸の軸方向に円柱状に延びる鉄心にコイルを巻いた回転子と回転子を覆う円筒状の固定子から構成されている。したがって、回転子および固定子がモータ出力軸の軸方向に長くなり、スタータモータが大型化して設置に大きなスペースが必要になるという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、スタータモータの大型化を抑制してコンパクトな携帯作業機用のエンジン及びそれを備えた携帯作業機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点にかかる携帯作業機用のエンジンは、
イグニッションコイルとマグネトロータによって構成される点火装置により点火プラグを放電させてシリンダボア内の混合気を燃焼させる携帯作業機用のエンジンであって、
周方向に環状に配置される永久磁石を有するクランクシャフトに接続される前記マグネトロータと、
前記クランクシャフトの軸方向に前記永久磁石と対向するよう周方向に環状に配置される複数のコイルを有する扁平型のステータと、
バッテリと、
前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
該回転数検出手段の出力に基づいて前記バッテリから前記コイルへの通電を制御する制御手段と、を備える、
ことを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記回転数検出手段の出力が第1の所定値を越えた場合に、前記マグネトロータに制動力を発生するよう前記コイルへの通電を制御してもよい。
さらに、前記制御手段は、前記回転数検出手段の出力に基づいて通電を行う前記コイルの数を変更してもよい。
また、前記制御手段は、前記エンジンの回転数が上昇するにつれて、通電を行う前記コイルの数を減らしてもよい。
さらに、前記制御手段は、前記回転数検出手段の出力が第2の所定値を越えた場合に、前記バッテリから前記コイルへの通電を停止してもよい。
また、前記クランクシャフトの角度を検出するクランク角検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記エンジンの始動を行う前に、前記クランク角検出手段の出力に基づいて、前記マグネトロータを回転駆動して前記クランクシャフトが所定角度になるよう、前記バッテリから前記コイルへの通電を制御してもよい。
さらに、前記制御手段は、前記回転数検出手段の出力が第3の所定値を越えた場合に、前記バッテリに充電を行うよう前記コイルに生じる電流を前記バッテリに供給してもよい。
また、前記バッテリは、着脱可能に取付けられてもよい。
さらに、前記点火プラグへの通電を停止するストップスイッチを更に備え、
前記制御手段は、前記ストップスイッチ作動時に、前記マグネトロータに制動力を発生するよう前記コイルへの通電を制御してもよい。
本発明の第2の観点にかかる携帯作業機は、上述のエンジンを備えることを特徴とする。
本発明によれば、周方向に離間して環状に配置される複数の永久磁石を有するクランクシャフトに接続されたマグネトロータと、クランクシャフトの軸方向に永久磁石と対向するよう周方向に環状に配置される複数のコイルを有する扁平型のステータとを備えるので、スタータモータの小型化が可能となり、携帯作業機用のエンジンをコンパクトにすることができる。
本発明に係る携帯作業機用のエンジンを搭載した刈払機の斜視図。 図1の背負式刈払機に搭載したエンジンの断面図。 図2のIII−III線断面図。 図2のIV−IV線断面図。 図1のエンジンの制御ブロック図。 図1のエンジンのスタータモータ駆動前における制御フローチャート。 図1のエンジンのスタータモータ駆動後における制御フローチャート。 (A)はエンジン回転数が1000rpmまでのある時点でのステータのコイルへの通電状態を示す図、(B)は(A)から所定時間経過後のコイルへの通電状態を示す図。 (A)はエンジン回転数が1000rpm以上におけるある時点でのステータのコイルへの通電状態を示す図、(B)は(A)から所定時間経過後のコイルへの通電状態を示す図。 図1のエンジンのストップスイッチ操作時における制御フローチャート。
以下、本発明の実施形態を添付の図1乃至図10に沿って説明する。図1に示すように、携帯作業用の小型の2サイクルエンジン1(以下エンジン)を搭載した刈払機1001は、操作桿1002の先端に回転刃1003が取り付けられ、操作桿1002の後端にエンジン1が取り付けられている。エンジン1の出力は、操作桿1002内に挿通させたドライブシャフトを介して回転刃1003に供給される。操作者は操作桿1002に取り付けられエンジン1の出力を調整するスロットルスイッチ1004とエンジン1を停止するストップスイッチ1005とエンジン1を始動するスタータモータを駆動するスタータスイッチ1006とが設けられたハンドル1007を把持して刈払機1001を操作する。
図2に示すように、エンジンカバー2内に収容されたエンジン1は、クランクケース3に回転可能に支持されたクランクシャフト4の一方の端部に固定されたマグネトロータ5と、エンジン1のシリンダブロック6に固定されマグネトロータ5の回転により高電圧を発生させるイグニッションコイル7とから構成される点火装置33のイグニッションコイル7に接続された点火プラグ8を備える。クランクシャフト4のマグネトロータ5が取付けられた側とは異なる側の端部には遠心クラッチ9が設けられ、エンジン1の出力は遠心クラッチ9を介してドライブシャフト10に伝達され、回転刃1003(図1参照)を回転させる。また、シリンダブロック5に形成されたシリンダボア11内にはピストン12が往復同可能に収容される。ピストン12はピストンピン13、コンロッド14、クランクピン15を介してクランクシャフト4に接続される。
図2に示すように、マグネトロータ5のエンジン1に対向する内側側面(図2の左側の側面)にはファン16が形成され、ファン16は、エンジン1が駆動してマグネトロータ5が回転するとエンジン1に冷却風を送る。また、マグネトロータ5のエンジン1から離れる側を向く外側側面(図2の右側の側面)には、複数の永久磁石17が埋設される。図3に示すように、永久磁石17は、マグネトロータ5の側面にマグネトロータ5の回転軸(クランクシャフト4の回転軸(軸))18を中心とする円周上に周方向に略等間隔に離間して環状に、隣接する永久磁石17のマグネトロータ5の表面に現れる極性が異なるように配置される。なお、図3では4個の永久磁石17を配置した例を示しているが、例えば永久磁石17の数を6個、8個、またはそれ以上に増やして周方向に略等間隔に配置してもよい。また、永久磁石17は、複数配置される構成以外に、円環状に形成され、異なる極性が隣接して周方向に現れるよう着磁された一つのものであってもよい。
図2に示すように、エンジンカバー2には、永久磁石17を環状に埋設したマグネトロータ5の外側側面に対向するように、複数の駆動コイル(コイル)19を備えた扁平状のステータ20が取付けられる。図2、図4に示すように、複数の駆動コイル19は、それぞれのコイルの環の開口がクランクシャフト4の軸18方向を向いて永久磁石17と対向するようにクランクシャフト4の軸18を中心とする円周上の周方向に環状に隣接してステータ20に配置される。図2に示すように、駆動コイル19はそれぞれ制御回路(制御手段)21に接続され、制御回路21は駆動コイル19へのバッテリ22から電力の供給または駆動コイル19からバッテリ22または抵抗23への電力の供給を制御する。そして、永久磁石17が外側側面に設けられたマグネトロータ5と、クランクシャフト4の軸方向にマグネトロータ5の外側側面と対向するように駆動コイル19を備えたステータ20は、面対向型の直流ブラシレスモータータイプのスタータモータ24を構成する。なお、バッテリ22はエンジン1を収容したエンジンカバー2に対して着脱可能に取付けられる。
図5に示すように、制御回路21には、ストップスイッチ1005、スタータスイッチ1006、バッテリ22、抵抗23、電流検出部25、エンジン1の回転数を検出する回転数検出部(回転数検出手段)26が接続される。電流検出部25は駆動コイル19に流れる電流を検出し、回転数検出部26はイグニッションコイル7から点火プラグ8に伝わるイグニッションパルスに基づいて回転数を検出する。ストップスイッチ1005、スタータスイッチ1006、電流検出部25、回転数検出部26の出力は制御回路21の演算部27に入力される。そして、演算部27は後述する制御回路21の電流制御部28、充電量制御部29、正逆切替制御部30、ステータポール制御部31に信号を出力し、正逆切替制御部30およびステータポール制御部31の出力信号に基づいて制御回路21の制御信号出力回路32はステータ20の各駆動コイル19への通電を制御する。なお、各駆動コイル19に流れる電流は、電流制御部28および充電量制御部29により制御される。そして、制御回路21は、スタータスイッチ1006のオン時(操作時)はスタータモータ24の駆動用の電力をバッテリ22からステータ20の各駆動コイル19に供給してスタータモータ24のマグネトロータ5を回転させてエンジン1を始動する。また、スタータスイッチ1006のオフ時(非操作時)はマグネトロータ5の回転により、スタータモータ24の駆動コイル19に発生する電流でバッテリ22の充電を行う。
スタータモータ24によるエンジン1の始動前には、図6に示すように、制御回路21はステップS1でスタータスイッチ1006の状態を検出する。そして、ステップS2でスタータスイッチ1006が操作(オン操作)されているか否かを判別し、条件を満たすYESの場合にはステップS3に進んで制御回路21の正逆切替制御部30によりスタータモータ24をエンジン1の始動時の回転方向と逆方向に駆動(逆転駆動)する。一方、条件を満たさないNOの場合には、ステップS1に戻る。ステップS3でスタータモータ24の逆回転駆動を行った場合には、ステップS4で電流検出部(クランク角検出手段)25によりスタータモータ24のステータ20の駆動コイル19に流れる電流を検出する。これは、ピストン12が上死点付近に近づいてシリンダボア11内の圧力が上昇してスタータモータ24の負荷が増すことを駆動コイル19に流れる電流値の上昇を利用して検出する。これにより、ピストン12が上死点付近の所定位置にあること、つまり、クランクシャフト4が所定角度に近づくことを電流検出部25により検出する。そして、ステップS5で電流検出部25により検出される電流が所定値以上か、つまり、ピストン12が上死点付近の所定位置近傍にあるか(クランクシャフト4が所定角度近傍にあるか)否かが判断される。ステップS5で条件を満たすYESの場合には、スタータモータ24の逆転駆動を停止する。そして、ステップS7で、スタータモータ24によりエンジン1を駆動するために正方向に回転駆動して、制御回路21は後述する正回転駆動時の制御を開始する。なお、電流検出部5を用いてピストン12の位置あるいはクランクシャフト4の角度を検出する上述の構成の代わりに、公知のクランク角センサを設けてもよい。この場合には、クランク角センサによりクランクシャフト4の角度を直接検出し、検出したクランクシャフト4の角度に基づいてピストン12が上死点近傍の所定位置つまり所定のクランク角となるようスタータモータ24を回転角度が少なくなる方向に正転あるいは逆転駆動する構成としてもよい。
正回転駆動が開始されると、図7に示すように、ステップS8で制御回路21の回転数検出部26はエンジン1の回転数を検出する。そして、ステップS9で回転数が例えば1000rpmより低いか否かを判別し、条件を満たすYESの場合にはステップS10に進み、制御回路21のステータポール制御部31により、ステータ20の全ての駆動コイル19に通電を行いマグネトロータ5つまりクランクシャフト4を高トルクで駆動する。ステータ20の駆動コイル19への通電は、図8(A)に示すように、隣接する駆動コイル19のポール(極性)が反転するように行われ、次の制御タイミングでは図8(A)に示す状態から図8(B)で示すように駆動コイル19のそれぞれのポール(極性)が反転する。そして、制御回路21は、駆動コイル19への通電を、図8(A)の状態と図8(B)の状態とを交互に周期を短くしながら繰り返すことでマグネトロータ5の回転つまりクランクシャフト4の回転を上昇させる。ステップS9において条件を満たさないNOの場合には、ステップS11に進み、回転数が1000rpm以上で例えばアイドリング回転数となる3000rpmより低いか否かを判別する。そしてステップS11の条件を満たすYESの場合にはステップS12に進み、制御回路21のステータポール制御部31により、ステータ20の所定の駆動コイル19に通電を行う。ステータ20の駆動コイル19への通電は、図9(A)に示すように一つおきに、つまり半分の駆動コイル19のみに、隣接する駆動コイル19のポール(極性)が反転するように行わる。そして、次の制御タイミングでは図9(A)に示す状態から図9(B)で示すように、通電される駆動コイル19のそれぞれのポール(極性)が反転する。そして、制御回路21は、駆動コイル19への通電を、図9(A)の状態と図9(B)の状態とを交互に周期を短くしながら繰り返すことでマグネトロータ5の回転つまりクランクシャフト4の回転を上昇させる。ステップS11において条件を満たさないNOの場合には、ステップS13に進み、回転数がアイドリング回転数である3000rpm以上で例えば過回転となる10000rpmより低いか否かを判別する。そして、ステップS13の条件を満たすYESの場合には、制御回路21は、エンジン1がアイドリング回転数(3000rpm)を超えて始動したと判断してステップS14に進み、制御回路21の電流制御部28はバッテリ22からスタータモータ24のステータ20の駆動コイルへの電流の供給を停止する。そして、ステップS15に進み、制御回路21はスタータモータ24を発電機として作動させ、電流制御部28は駆動コイル19で発生する電力でバッテリ22の充電を行う。ステップS13において条件を満たさないNOの場合には、ステップS16に進み、回転数が10000rpm以上であるか否かを判別する。そして、ステップS16の条件を満たすYESの場合には、制御回路21は、エンジン1が過回転状態にあると判断してステップS17に進む。ステップS17では、エンジン1の回転数を低下させるために、制御回路21の充電量制御部29はスタータモータ24による充電量を増やす、あるいは抵抗24で熱を発生させることでスタータモータ24に電気的な負荷を発生させ、マグネトロータ5つまりクランクシャフト4に制動力を与えてエンジン1の回転数を低下させる。なお、制御回路21は、ステップS10、S12、S14、S15、S17での制御中、所定周期毎にステップS8に戻り回転数の検出を常に行う。なお、上述の1000rpm、3000rpm、10000rpm等の回転数は一例を示したものであり、適宜変更可能である。
また、制御回路21は上述の制御と独立に、図10に示すように、ステップS18においてストップスイッチ1005の状態を検出する。そして、ステップS19でストップスイッチ1005が操作(オン操作)されているか否かを判別し、条件を満たすYESの場合にはステップS20に進む。ステップS20では、エンジン1の回転数を低下させるために、制御回路21の充電量制御部29はスタータモータ24による充電量を増やす、あるいは抵抗24で熱を発生させることでスタータモータ24に電気的な負荷を発生させ、マグネトロータ5つまりクランクシャフト4に制動力を与えてエンジン1の回転数を低下させる。一方、条件を満たさないNOの場合には、ステップS18に戻る。
このように構成されたエンジン1によれば、スタータモータ24は周方向に離間して環状に配置される複数の永久磁石17を有するクランクシャフト4に接続されたマグネトロータ5と、クランクシャフト4の軸18方向に永久磁石17と対向するよう周方向に環状に配置される複数の駆動コイル19を有する扁平型のステータ20を備える。このため、スタータモータ24をコンパクトにしてエンジン1をコンパクトにすることができる。
また、スタータモータ24によるエンジン1の始動前に、スタータモータ24を逆転駆動してピストン12を上死点付近のシリンダ内の圧力がかかり始める位置に移動する。このため、エンジン1の始動のためにスタータモータ24を正転させた場合にシリンダ内の圧力が最大になる上死点をピストン12が越えることを避けることができ、ピストン12はシリンダ内の圧力が低下する方向に長い距離を移動させて無駄の無い慣性始動を利用することが可能となる。したがって、エンジン1の始動時にスタータモータ24に必要とされるトルクを抑えると同時に必要な電力も抑えることができ、スタータモータ24やバッテリ22をコンパクトにしてエンジン1をコンパクトにすることが可能となる。
さらに、スタータモータ24によるエンジン1の始動は、始動開始時は全てのステータ20の駆動コイル19に通電を行うため、高トルクでエンジン1を回転させることができる。そして、回転数の上昇により通電させる駆動コイル19の数を減らすことで、スタータモータ24の最大回転速度をアイドリング回転速度附近まで上昇させるため、確実なエンジン1の始動が可能となる。
また、エンジン1が始動して回転数が所定値以上になると、制御回路21はバッテリ22からステータ20の駆動コイル19への電流の供給を遮断する。そして、スタータモータ24を発電機として作動させてバッテリ22の充電を行う。このため、作業者がエンジン1の始動後もスタータスイッチ1006をON操作し続けることによるバッテリ22の減少を抑制することができるうえ、バッテリ22はスタータモータ24の発電機としての駆動により充電されるので、バッテリ22の減少を抑制することができ、バッテリ22の容量を大きくする必要が無く、バッテリ22を小型化して、エンジン1をコンパクトにすることができる。
さらに、エンジン1の回転数が空ぶかし等に過度に上昇した場合には、スタータモータ24に負荷を与えてマグネトロータ5に制動力を与えてエンジン1の回転数を低下させるので、エンジン1の過回転を抑制してエンジン1の寿命を延ばすことができる。また、制御回路21は、エンジン1の最大出力となる回転数前後にスタータモータ24が負荷を付与するように制御することにより、容易にそのエンジン1のパワーバンドを使用することが可能となる。これにより、効率のよい作業を行うことができ、使用する燃料を減少させ、作業時間が短縮でき、作業者の疲労軽減を図ることも可能である。
また、ストップスイッチ1005の作動時には、スタータモータ24の電気的な負荷を最大にすることでエンジン1のマグネトロータ5に制動力を発生させるので、ストップスイッチ1005作動後の惰性で回転するエンジン1の停止時間を短縮することができる。
さらに、バッテリ22がエンジン1(エンジン1を収容したエンジンカバー2に)に対して、着脱可能に取付けられるため、バッテリ22の放電時には予備のバッテリ22に簡単に交換することができる。したがって、常に充電済みのバッテリ22を用いることでスタータモータ24が確実に利用できるようになるうえ、エンジン1の作動中にバッテリ22を取り外すことにより、エンジン1およびエンジン1を搭載した刈払機1001を小型かつ軽量にすることもでき、操作性を向上させることもできる。
なお、本発明の携帯作業機用のエンジン1は、上述の実施の形態で説明した刈払機1001への適用に限定されるものでは無く、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、上述のエンジン1を例えばチェンソーに適用する場合には、上述の制御に加えて、チェンブレーキ作動時に上述のストップスイッチ1005作動時と同様にスタータモータ24に電気的な負荷を発生させ、マグネトロータ5つまりクランクシャフト4に制動力を与えてエンジン1の回転数を低下させるように構成してもよい。
1 エンジン
2 エンジンカバー
4 クランクシャフト
5 マグネトロータ
7 イグニッションコイル
9 遠心クラッチ
12 ピストン
17 永久磁石
19 駆動コイル
20 ステータ
21 制御回路
22 バッテリ
23 抵抗
24 スタータモータ
25 電流検出部
26 回転数検出部
27 演算部
28 電流制御部
29 充電量制御部
30 正逆切替制御部
31 ステータポール制御部
32 制御信号出力回路
33 点火装置

Claims (10)

  1. イグニッションコイルとマグネトロータによって構成される点火装置により点火プラグを放電させてシリンダボア内の混合気を燃焼させる携帯作業機用のエンジンであって、
    周方向に環状に配置される永久磁石を有するクランクシャフトに接続される前記マグネトロータと、
    前記クランクシャフトの軸方向に前記永久磁石と対向するよう周方向に環状に配置される複数のコイルを有する扁平型のステータと、
    バッテリと、
    前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    該回転数検出手段の出力に基づいて前記バッテリから前記コイルへの通電を制御する制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする携帯作業機用のエンジン。
  2. 前記制御手段は、前記回転数検出手段の出力が第1の所定値を越えた場合に、前記マグネトロータに制動力を発生するよう前記コイルへの通電を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯作業機用のエンジン。
  3. 前記制御手段は、前記回転数検出手段の出力に基づいて通電を行う前記コイルの数を変更する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯作業機用のエンジン。
  4. 前記制御手段は、前記エンジンの回転数が上昇するにつれて、通電を行う前記コイルの数を減らす、
    ことを特徴とする請求項3に記載の携帯作業機用のエンジン。
  5. 前記制御手段は、前記回転数検出手段の出力が第2の所定値を越えた場合に、前記バッテリから前記コイルへの通電を停止する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯作業機用のエンジン。
  6. 前記クランクシャフトの角度を検出するクランク角検出手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記エンジンの始動を行う前に、前記クランク角検出手段の出力に基づいて、前記マグネトロータを回転駆動して前記クランクシャフトが所定角度になるよう、前記バッテリから前記コイルへの通電を制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯作業機用のエンジン。
  7. 前記制御手段は、前記回転数検出手段の出力が第3の所定値を越えた場合に、前記バッテリに充電を行うよう前記コイルに生じる電流を前記バッテリに供給する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の携帯作業機用のエンジン。
  8. 前記バッテリが、着脱可能に取付けられる、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の携帯作業機用のエンジン。
  9. 前記点火プラグへの通電を停止するストップスイッチを更に備え、
    前記制御手段は、前記ストップスイッチ作動時に、前記マグネトロータに制動力を発生するよう前記コイルへの通電を制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の携帯作業機用のエンジン。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のエンジンを備える、
    ことを特徴とする携帯作業機。
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