WO2014002846A1 - ハイブリッドシステム及びこれを備えた携帯型作業機 - Google Patents
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Abstract
駆動対象を駆動する原動機としてエンジン及び電動モータを有すると共にエンジンの回転エネルギーの一部を電力に変換してバッテリを充電する構成のハイブリッドシステムにおいて、バッテリの過充電を防止するための保護機構の簡略化を可能としつつ、バッテリの過充電を効果的に防止する。 ハイブリッドシステムを構成する動力ユニット3は、エンジン10と、エンジン10の出力軸にトルクを伝達可能に設けられると共にエンジン10の回転によって発電する発電機としても機能する電動モータ70と、電動モータ70の発電電力によって充電されるバッテリ110と、を備える。電動モータ70は、発電機として機能したときの発電電圧がバッテリ110の満充電電圧を超えないように設定されている。
Description
本発明は、工具などの駆動対象を駆動する原動機としてエンジン及び電動モータを有すると共にエンジンの回転エネルギーの一部を電力に変換してバッテリを充電するように構成されたハイブリッドシステム及びこれを備えた携帯型作業機に関する。
この種のハイブリッドシステムを採用した携帯型作業機として、例えば特許文献1に記載された背負式作業機械が知られている。この背負式作業機械は、発電機及び先端工具を駆動するための第1出力軸を有するエンジンと、上記発電機の発電電力によって充電されるバッテリと、上記先端工具を駆動するための第2出力軸を有する電動モータと、備え、切替スイッチによって上記エンジンによる上記先端工具の駆動と上記電動モータによる上記先端工具の駆動とが切り替え可能に構成されている。また、上記発電機は、前記エンジンを始動するスタータモータを兼用可能に構成されている。
しかし、上記背負式作業機械においては、例えば上記バッテリが満充電状態又はそれに近い状態であるときに上記エンジンによる上記先端工具の駆動が選択されると、上記バッテリが過充電されてしまい当該バッテリに大きなダメージを与えるおそれがある。
これに対し、上記バッテリの過充電を防止するための保護機構等を設けることも考えられるが、複雑な保護機構等はコストアップを招くことになるため好ましくない。また、作業機械の使用環境などによっては上記保護回路等が正常に作動しなくなるおそれもある。
これに対し、上記バッテリの過充電を防止するための保護機構等を設けることも考えられるが、複雑な保護機構等はコストアップを招くことになるため好ましくない。また、作業機械の使用環境などによっては上記保護回路等が正常に作動しなくなるおそれもある。
なお、このような課題は、携帯型作業機に限るものではなく、駆動対象を駆動する原動機としてエンジン及び電動モータを有すると共に、エンジンの回転エネルギーの一部を電力に変換してバッテリを充電する構成のハイブリッドシステムについて共通するものであると言える。
そこで、本発明は、駆動対象を駆動する原動機としてエンジン及び電動モータを有すると共に、エンジンの回転エネルギーの一部を電力に変換してバッテリを充電する構成のハイブリッドシステムにおいて、バッテリの過充電を防止するための保護機構の簡略化を可能としつつ、バッテリの過充電を効果的に防止することを目的とする。
本発明の一側面によると、ハイブリッドシステムは、駆動対象を駆動するための出力軸を有するエンジンと、前記エンジンの前記出力軸にトルクを伝達可能に設けられると共に前記エンジンの回転によって発電する発電機としても機能する電動モータと、前記電動モータの発電電力によって充電されるバッテリと、を備え、発電機として機能したときの前記電動モータの発電電圧が前記バッテリの満充電電圧を超えないように設定されている。
上記ハイブリッドシステムによると、電動モータによってエンジンの出力をアシストすることができるので、小型のエンジンを採用しながら出力の向上を図ることができる。また、発電機として機能したときの当該電動モータの発電電圧がバッテリの満充電電圧を超えないように設定されているので、特別な保護機構等を設けることなく、容易かつ確実にバッテリの過充電を防止することができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明が適用された刈払機(携帯作業機械)1の外観を示している。図1に示すように、刈払機1は、操作棹2と、操作棹2の後端部に取り付けられた動力ユニット3と、操作棹2の前端部に取り付けられたギヤヘッド4と、ギヤヘッド4に取り付けられた円盤状の刈刃(作業工具)5と、刈刃5を部分的に覆うように操作棹2に取り付けられた飛散防護カバー6と、操作棹2の中間部に取り付けられたハンドル7と、を有する。
図1は、本発明が適用された刈払機(携帯作業機械)1の外観を示している。図1に示すように、刈払機1は、操作棹2と、操作棹2の後端部に取り付けられた動力ユニット3と、操作棹2の前端部に取り付けられたギヤヘッド4と、ギヤヘッド4に取り付けられた円盤状の刈刃(作業工具)5と、刈刃5を部分的に覆うように操作棹2に取り付けられた飛散防護カバー6と、操作棹2の中間部に取り付けられたハンドル7と、を有する。
操作棹2は、中空パイプ形状を有し、直線状に伸びている。操作棹2に内部には、図示省略したドライブシャフトが収容されている。このドライブシャフトは、動力ユニット3の出力(回転、トルク)をギヤヘッド4に伝達し、これにより刈刃5を回転させる。また、ハンドル7には、後述するエンジン10のスロットル操作を行うスロットルレバー8やエンジン10を停止させるストップスイッチ(図示省略)などが設けられている。刈払機1のユーザは、スロットルレバー8を操作することによりエンジン10の出力を調整することができ、上記ストップスイッチを操作することによりエンジン10を停止させることができる。
図2は、動力ユニット3の構成を説明するための図である。図2(a)は動力ユニット3の後部を示し、図2(b)は図2(a)のA-A断面図である。
図2に示すように、動力ユニット3は、エンジン10と、エンジン10の燃料を蓄える燃料タンク20と、エンジン10を始動するためのリコイルスタータ30と、エンジン10に吸入される空気をろ過するエアフィルタ40と、エンジン10に吸入される空気に燃料を混合して混合気を形成するキャブレター50と、エンジン10からの排気を大気に放出するマフラ60と、電動モータ70と、を備えている。
図2に示すように、動力ユニット3は、エンジン10と、エンジン10の燃料を蓄える燃料タンク20と、エンジン10を始動するためのリコイルスタータ30と、エンジン10に吸入される空気をろ過するエアフィルタ40と、エンジン10に吸入される空気に燃料を混合して混合気を形成するキャブレター50と、エンジン10からの排気を大気に放出するマフラ60と、電動モータ70と、を備えている。
本実施形態において、エンジン10は空冷4ストローク単気筒エンジンである。但し、これに限るものではなく、例えば空冷2ストローク単気筒エンジンとしてもよい。エンジン10は、シリンダ11と、シリンダ11に収容されたピストン12と、クランクシャフト13と、クランクシャフト13を収容するクランクケース14と、ピストン12とクランクシャフト13を連結したコネクティングロッド15と、シリンダ11に設けられた点火プラグ16と、オイルパン17と、を備えている。
クランクシャフト14は、エンジン10の出力軸であり、図示省略した遠心クラッチ等を介して上記ドライブシャフトに接続されている。これにより、エンジン20の出力(回転、トルク)が上記ドライブシャフト及びギヤヘッド4を介して刈刃5に伝達されて刈刃5が駆動される。すなわち、エンジン10は、駆動対象である刈刃5を駆動する原動機である。
キャブレター50はスロットルワイヤー8aを介してスロットルレバー8に接続されている(図1参照)。スロットルレバー8が操作されることによってキャブレター50のスロットル開度が変化し、これにより、エンジン10の出力が調整される。
電動モータ70は、特に制限されないが、本実施形態においてはアウターロータ型の三相ブラシレスモータを採用している。電動モータ70は、アウターロータ71と、ステータ72と、を備えている。また、電動モータ70は、電子ギヤ機能を内蔵している。
アウターロータ71は、クランクシャフト14に固定されてクランクシャフト14とともに回転する。具体的には、アウターロータ71は有底筒状に形成されており、その底部がクランクシャフト14に固定されている。また、アウターロータ71の筒状部の内周面にはマグネット71aが固定されている。
ステータ72は、動力ユニット3における固定部分に固定されると共にアウターロータ71の筒状部の内側に配置されている。ステータ72は、磁性材料で形成されたステータコア72aと、ステータコア72aに巻回された三相のステータコイル72bと、を有する。そして、ステータコイル72bは、通電されることによってアウターロータ71を回転させる磁界を発生する。電動モータ70の出力は、アウターロータ71を介してクランクシャフト14に伝達され、その後、上記ドライブシャフト及びギヤヘッド4を介して刈刃5に伝達される。すなわち、電動モータ70は、クランクシャフト14にトルクを伝達可能に設けられており、また、駆動対象である刈刃5を駆動する第2の原動機である。
このように、本実施形態による刈払機1の動力ユニット3は、駆動対象である刈刃5を駆動する原動機としてエンジン10及び電動モータ70を有している。すなわち、本実施形態による刈払機1においては、エンジン10の出力のみ、電動モータ70のみ、又は、エンジン10の出力と電動モータ70の出力との組み合わせによって刈刃5を駆動することが可能である。但し、本実施形態において電動モータ70は、主にエンジン10の出力をアシストするために使用するものとする。
また、電動モータ70は、クランクシャフト14の回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機、換言すれば、エンジン10の回転によって発電する発電機として機能することもできる。例えば、エンジン10の出力に余裕がある場合には、エンジン10の出力(回転エネルギー)の一部が電動モータ70によって電力に変換される。電動モータ60が発電した電力は後述するバッテリ110に蓄えられる。すなわち、本実施形態による刈払機1において、動力ユニット3は、駆動対象を駆動する原動機としてエンジン10及び電動モータ70を有すると共に、エンジン10の回転エネルギーの一部を電力に変換してバッテリ110を充電するハイブリッドシステムを構成している。なお、動力ユニット3の電気的な構成については後述する。
さらに、電動モータ70は、エンジン10を始動するスタータモータとしても機能することができる。例えば、ハンドル7にスタートスイッチ(図示省略)を設け、ユーザがこのスタートスイッチを操作することにより、バッテリ110から電動モータ70へと電力が供給されて電動モータ70がクランクシャフト14を回転駆動するように構成することができる。
電動モータ70のアウターロータ71には、冷却ファン80が一体に設けられている。具体的には、冷却ファン80は、アウターロータ71の筒状部の外周面に取り付けられている。この冷却ファン80は、エンジン10、電動モータ70及び後述するコントロールユニット100に冷却風を送るように構成されている。
図3は、動力ユニット3のトルク特性を示す図である。
図3に実線で示すように、電動モータ70は、その無負荷回転数がエンジン10の許容上限回転数(例えば、12,000rpm)とほぼ等しくなるように設定されている。なお、図3において一点鎖線はエンジントルクを示しており、ハッチング領域は上記電子ギヤ機能の使用領域(電子ギヤによるアシスト領域)を示している。
図3に実線で示すように、電動モータ70は、その無負荷回転数がエンジン10の許容上限回転数(例えば、12,000rpm)とほぼ等しくなるように設定されている。なお、図3において一点鎖線はエンジントルクを示しており、ハッチング領域は上記電子ギヤ機能の使用領域(電子ギヤによるアシスト領域)を示している。
図4は、電動モータ70の発電特性を示す図であり、より具体的には、刈払機1が刈り払いを行っていない空吹かしの状態で電動モータ70を発電機として機能させた場合のエンジン10の回転数(=電動モータ70の回転数)と電動モータ70の発電電圧の関係を示している。図4に示すように、電動モータ70は、エンジン10の許容上限回転数で回転したときの発電電圧がバッテリ110の満充電電圧とほぼ等しくなるように、具体的には、バッテリ110の満充電電圧又はそれよりも僅かに低い電圧となるように設定されている。すなわち、電動モータ70は、その発電電圧がバッテリ110の満充電電圧を超えないように設定されている。
ここで、エンジン10の許容上限回転数とは、刈払機1の通常の使用状態においてエンジン10が回転し得る最大回転数のことをいい、レブリミッターなどの過回転抑制装置を備えている場合には、当該過回転抑制装置によってそれ以上の回転上昇が制限されるエンジン10の回転数を含む。また、バッテリ110の満充電電圧とは、バッテリ110を所定の条件で充電した場合に満充電状態に達したものとして充電を終了するように設定された電圧のことをいい、バッテリ110の製造元等によって提示された、バッテリ満充電時の電圧やこれに準ずる電圧を含む。
図5は、動力ユニット3の電気的な概略構成を示すブロック図である。
図5に示すように、動力ユニット3は、コントロールユニット100と、コントロールユニット100に接続されたバッテリ110と、を備えている。
図5に示すように、動力ユニット3は、コントロールユニット100と、コントロールユニット100に接続されたバッテリ110と、を備えている。
コントロールユニット100は、マイクロコンピュータを含む複数の集積回路によって構成されており、エンジン10及び電動モータ70の作動を制御する。特にコントロールユニット100は、電動モータ70によってエンジン10の出力をアシストする「トルクアシストモード」と、電動モータ70を発電機として機能させてその発電電力でバッテリ110の充電を行う「発電充電モード」とを選択可能に構成されている。なお、上記トルクアシストモードと上記発電充電モードのいずれも選択しない場合、コントロールユニット100は、電動モータ70を駆動させず、また発電機としても機能させない。
バッテリ110は、複数の二次電池セル(バッテリセル)を有しており、コントロールユニット100を介して、点火プラグ16や電動モータ70に電力を供給し、また、発電機として機能した電動モータ70の発電電力を蓄えるように構成されている。
コントロールユニット100は、機能的に、点火タイミング検出回路101と、エンジン点火回路102と、スロットル開度検出回路103と、モード選択回路104と、ロータ位置検出回路105と、インバータ回路106と、昇圧チョッパ回路107と、モータ制御回路108と、発電・充電制御回路109と、を備えている。
点火タイミング検出回路101は、クランク角センサ111の出力信号を入力し、入力したクランク角センサ111の出力信号に基づいてエンジン10の点火タイミングを検出する。エンジン点火回路102は、点火タイミング検出回路101によって点火タイミングが検出されると、バッテリ110からの電力を点火プラグ16に供給する。このとき、バッテリ100からの電力はイグニッションコイル16aで高電圧に変換され、これにより、点火プラグ16で放電が生じて混合気への点火が行われる。
スロットル開度検出回路103は、キャブレター50に接続されており、キャブレター50のスロットル開度を検出する。検出されたスロットル開度はモード選択回路104やモータ制御回路108などに出力される。なお、スロットル開度検出回路103は、上記スロットル開度に代えて、スロットルレバー8の操作量を検出するようにしてもよい。
モード選択回路104は、クランク角センサ111の出力信号やキャブレター50のスロットル開度(又はスロットルレバー8の操作量)を入力し、これらに基づいて上記トルクアシストモードや上記発電充電モードの選択を行う。モード選択回路104は、エンジン10の出力が不足した場合に上記トルクアシストモードを選択し、エンジン10の出力に余裕がある場合に上記発電充電モードを選択する。
例えば、モード選択回路104は、クランク角センサ111の出力信号に基づいて算出されるエンジン10の実回転数がキャブレター50のスロットル開度(又はスロットルレバー8の操作量)に応じて予め設定された判定回転数の下限値を下回る場合、すなわち、エンジン10に高い負荷がかかった場合に、上記トルクアシストモードを選択し、エンジン10の実回転数が上記判定回転数の上限値を上回る場合、すなわち、エンジン10にかかる負荷が低い場合に、上記発電充電モードを選択する。なお、上記トルクアシストモードや上記発電充電モードの選択(判定)基準は、刈払機1の仕様等に応じて適宜設定することができる。モード選択回路104の選択結果は、モータ制御回路108や発電・充電制御回路109に出力される。
ロータ位置検出回路105は、電動モータ70に内蔵されたロータ位置検出センサ(エンコーダやホールIC等)112の出力信号を入力し、入力した位置検出センサ112の出力信号に基づいてアウターロータ71の回転位置を検出する。検出されたアウターロータ71の回転位置はモータ制御回路108に出力される。
インバータ回路106は、AC-DCコンバータ部とDC-ACインバータ部とを有している。インバータ回路106は、バッテリ110の直流出力を交流電力に変換して電動モータ70に供給すると共に、電動モータ70の交流出力(発電電力)を直流電力に変換する。
昇圧チョッパ回路107は、インバータ回路106とバッテリ110の間に配置されている。昇圧チョッパ回路107は、インバータ回路106によって直流電力に変換された電動モータ70の発電電力を昇圧してバッテリ110に供給する。
モータ制御回路108は、モータ選択回路104の選択結果、クランク角センサ111の出力信号、キャブレター50のスロットル開度(又はスロットルレバー8の操作量)、アウターロータ71の回転位置などを入力する。そして、モータ制御回路108は、モード選択回路104によってトルクアシストモードが選択された場合に、電動モータ70をエンジン10の出力をアシストするアシストモータとして機能させる。
具体的には、モータ制御回路108は、アウターロータ71の回転位置に応じてインバータ回路106の複数のスイッチング素子を制御し、各相のステータコイル72とバッテリ110の電極とを選択的に接続して電動モータ70を駆動する。また、モータ制御回路108は、PWM制御による電動モータ70の駆動が可能であり、例えば、エンジン10の実回転数と上記判定回転数との比較結果に基づいて電動モータ70の出力(トルク)を制御する。
発電・充電制御回路109は、モータ選択回路104の選択結果、バッテリ110の電圧を検知するバッテリセンサ(電圧検知部)113の出力信号、電動モータ70の発電電圧を検知する電圧センサ114の出力信号などを入力する。そして、発電・充電制御回路109は、モード選択回路104によって発電充電モードが選択され、かつ、バッテリ110の電圧が満充電電圧よりも低い所定電圧以下である場合に、電動モータ70を発電機として機能させる。
具体的には、発電・充電制御回路109は、インバータ回路106の上記複数のスイッチング素子を制御して各相のステータコイル72とバッテリ110の電極とを接続する。また、発電・充電制御回路109は、昇圧チョッパ回路107をPWM制御によって駆動して、すなわち、昇圧チョッパ回路107のスイッチング素子のON時間とOFF時間の比を適宜調整して電動モータ70の発電電圧をバッテリ110の電圧以上に昇圧させる。これにより、上述したように電動モータ70の発電電圧がバッテリ110の満充電電圧を超えないように設定されている場合であっても、電動モータ70の発電電力によってバッテリ110を満充電状態まで充電することができる。ここで、昇圧チョッパ回路107の上記スイッチング素子のOFF時間は、電動モータ70の発電電圧とバッテリ110の電圧との比較結果に基づいて設定される。
以上のように構成された刈払機1は、ハイブリッドシステムを構成する動力ユニット3を備えており、エンジン10の出力によって刈刃5を駆動すると共にエンジン10の出力が不足した場合には電動モータ70によってエンジン10の出力をアシストする。これにより、エンジン10の大型化を抑制しつつ、刈払機1の出力を向上させることができる。また、エンジン10の出力に余裕がある場合には、電動モータ70を発電機として機能させて電動モータ70の発電電力によってバッテリ110が充電される。これにより、バッテリ110が電力不足の状態となることが抑制され、エンジン10の出力が不足した場合の電動モータ70によるトルクアシストを安定して得ることができる。
ここで、電動モータ70は、発電機として機能したときの発電電圧がバッテリ110の満充電電圧を超えないように設定されている。具体的には、エンジン10がその許容上限回転数で回転したときの電動モータ70の発電電圧がバッテリ110の満充電電圧とほぼ等しくなっている。これにより、特別な保護機構等を設けることなく、バッテリ110の過充電が容易かつ確実に防止される。
また、本実施形態においては、電動モータ70の無負荷回転数がエンジン10の上記許容上限回転数とほぼ等しくなっている。これにより、実際の使用においては高い出力を発揮できる回転数で電動モータ70を作動させることができ、エンジン10の出力が不足した場合の電動モータ70による効果的なアシストを可能としつつ、エンジン10の出力に余裕がある場合のバッテリ110の過充電を防止することができる。ここで、電動モータ70の最高出力は上記無負荷回転数のほぼ半分の回転数で発生するので、電動モータ70は上記無負荷回転数の50%~100%の間を動作範囲とするのが一般的である。このため、発電機として機能したときの電動モータ70の発電電圧は、バッテリ110の満充電電圧の50%以上で、かつ、バッテリ110の満充電電圧以下の所定の値となる。
さらに、バッテリ110の電圧を検知するバッテリセンサ113及び昇圧チョッパ回路107が設けられており、バッテリ110の電圧が満充電電圧よりも低い所定電圧以下である場合に、昇圧チョッパ回路107を駆動して電動モータ70の発電電圧をバッテリ110の電圧以上に昇圧させる。これにより、電動モータ70の発電電力(≦バッテリ110の満充電電圧)によってバッテリ110を満充電電圧まで充電することができる。
なお、以上では携帯型作業機が刈払機1である場合について説明したが、刈払機1以外の携帯型作業機についても本発明を適用できることはもちろんである。刈払機1以外の携帯型作業機としては、草刈機、チェーンソー、カットオフソー、噴霧器、散布機、ブロワ、集塵機などがあり、この場合の駆動対象には、刈刃やソーチェーンなどの工具類はもちろん、送風ファンやポンプなども含まれる。さらに、本発明は、携帯型作業機に適用されるハイブリッドシステムに限られず、移動体などに適用されるハイブリッドシステムにも適用可能である。
1…刈払機(携帯型作業機)、3…動力ユニット(ハイブリッドシステム)、5…刈刃(駆動対象,作業工具)、10…エンジン、70…電動モータ、100…コントロールユニット、106…インバータ回路、107…昇圧チョッパ回路、108…モータ制御回路、109…発電・充電制御回路、110…バッテリ(蓄電装置)、111…クランク角センサ、112…ロータ位置検出センサ、113…バッテリセンサ(検知部)、114…電圧センサ
Claims (6)
- 駆動対象を駆動するための出力軸を有するエンジンと、
前記エンジンの前記出力軸にトルクを伝達可能に設けられると共に、前記エンジンの回転によって発電する発電機としても機能する電動モータと、
前記電動モータの発電電力によって充電されるバッテリと、
を備え、
発電機として機能したときの前記電動モータの発電電圧が前記バッテリの満充電電圧を超えないように設定されている、
ハイブリッドシステム。 - 前記エンジンがその許容上限回転数で回転したときの前記電動モータの発電電圧が前記満充電電圧とほぼ等しい、請求項1に記載のハイブリッドシステム。
- 前記電動モータの無負荷回転数が前記エンジンの許容上限回転数とほぼ等しい、請求項1に記載のハイブリッドシステム。
- 発電機として機能したときの前記電動モータの発電電圧が、前記満充電電圧の50%以上で、かつ、前記満充電電圧以下である、請求項1に記載のハイブリッドシステム。
- 前記バッテリの電圧を検知する検知部と、
前記バッテリの電圧が前記満充電電圧よりも低い所定電圧以下である場合に、前記電動モータの発電電圧を前記バッテリの電圧以上に昇圧させる昇圧チョッパ回路と、
をさらに備えた、請求項1に記載のハイブリッドシステム。 - 請求項1に記載のハイブリッドシステムを備え、
前記エンジン及び前記電動モータの少なくとも一方によって作業工具を駆動するように構成された、携帯型作業機。
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