JP2014234756A - 電源装置及び携帯型作業機 - Google Patents

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知也 池田
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Abstract

【課題】電動工具の作業時間を長くすることができ、かつ、重量化を抑制することの可能な電源装置を提供する。
【解決手段】作業者が携帯して電動工具45に電気エネルギを供給する電源装置61であって、作業者が装着する背負子11で支持されたエンジン12と、背負子11で支持され、かつ、エンジン12で発生した機械エネルギを電気エネルギに変換するエンジン発電機30と、エンジン発電機30が発生した電気エネルギを電動工具45に供給する出力部53と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、電動工具に電気エネルギを供給する電源装置及び携帯型作業機に関する。
従来、電動工具に電気エネルギを供給する電源装置及び携帯型作業機として、例えば、特許文献1、2に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された携帯型作業機は、電動モータを内蔵した電動工具と、電動モータに電気エネルギを供給する蓄電池とを有する。蓄電池は、作業者の腰に取り付けられるホルダに装着され、ホルダには、蓄電池と電動モータとを接続する電力ケーブルが設けられている。
特許文献2に記載された携帯型作業機は、電動モータを有する電動工具と、電動モータが収納されたモータハウジングに着脱される蓄電池とを有する。電動工具は、モータハウジングに接続された操作棹と、電動モータの出力軸に連結された動力伝達軸とを有する。動力伝達軸は、操作棹の内部に収容されており、操作棹の先端に動作部材としての刈刃が回転可能に取り付けられている。そして、蓄電池の電気エネルギが電動モータに供給される。
実開平7−3983号公報 特開2010−200673号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載された携帯型作業機は、蓄電池に蓄えられている電気エネルギを電動モータに供給する構造であるため、電気エネルギの供給時間が短く、電動工具の作業時間が短かった。蓄電池の蓄電容量を増加すれば、電動工具の作業時間を長くすることは可能であるが、蓄電池の質量が増加して重量化する可能性があった。
本発明の目的は、電動工具の作業時間を長くすることができ、かつ、重量化を抑制することの可能な電源装置及び携帯型作業機を提供することにある。
一実施形態の電源装置は、作業者が携帯して電動工具に電気エネルギを供給する電源装置であって、前記作業者に装着される装着器具で支持された内燃機関と、前記装着器具で支持され、かつ、前記内燃機関で発生した機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機と、を有する。
他の実施形態の携帯型作業機は、電源装置と、前記電源装置から電気エネルギが供給されて駆動する電動モータを有し、前記作業者が手で持って操作する電動工具と、を備えている。
他の実施形態の携帯作業機は、作業者が手で持って操作し、かつ、電動モータを備えた電動工具と、前記電動工具に電気エネルギを供給する電源装置と、を有する携帯型作業機であって、前記電源装置は、前記作業者の背中に装着する背負子で支持されるエンジンと、前記エンジンで発生した機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機と、を備え、前記エンジンは、燃料と空気とを混合した混合気を生成する気化器と、前記混合気が供給され、かつ、シリンダ内に設けられた燃焼室と、前記燃焼室で前記燃料が燃焼して発生した熱エネルギを機械エネルギに変換するピストン及び回転軸と、を有し、前記発電機は、前記回転軸に取り付けられ、かつ、永久磁石を有する回転子と、前記永久磁石が通過する近傍に取り付けられ、かつ、巻線を有する固定子と、を備えている。
本発明によれば、内燃機関の機械エネルギを発電機で電気エネルギに変換し、その電気エネルギを電動工具に供給する。したがって、燃料を供給することで充電時間を要することなく電動工具による作業時間を長くすることができるとともに、蓄電池による本体重量の増加を抑制できる。
本発明の携帯型作業機を示す斜視図である。 本発明の携帯型作業機に用いる背負子及びエンジンの背面図である。 図2に示された背負子及びエンジンの側面図である。 (A)は、発電機の回転子を示す図、(B)は、発電機の固定子を示す図である。 本発明の携帯型作業機の制御系統を示すブロック図である。 本発明の携帯型作業機の制御に用いる特性線図の一例である。 本発明の携帯作業機に用いるエンジンの部分的な断面図である。
本発明の携帯型作業機の実施形態について、図1〜図5を用いて詳細に説明する。携帯型作業機の一例である電動刈り払い機10は、電源装置61と電動工具45とを有する。電源装置61は、作業者Wが背負う背負子11と、背負子11に搭載されたエンジン12とを有する。背負子11は、作業者Wの背中に接触する背板15と、背板15に対して所定角度の方向に張り出した支持板16とを有する。背板15にはベルト17が設けられており、作業者Wがベルト17に腕を通して背負子11を背負うことができる。
エンジン12は、燃料を燃焼させた際に発生する熱エネルギを機械エネルギ、つまり、運動エネルギに変換する内燃機関である。ここでは、エンジン12として、ガソリンを燃料とするガソリンエンジンを例として説明する。エンジン12は、シリンダ18と、シリンダ18の内部に往復動可能に収容されたピストン19と、シリンダ18の内部でピストン19の上方に形成される燃焼室20と、ピストン19に対してコネクティングロッド21を介して連結されたクランクシャフト22と、シリンダ18に取り付けられた点火プラグ23と、シリンダ18の内部に燃料を供給する気化器24とを有する。
気化器24は、吸入される空気に燃料を混合した混合気を生成するものであり、気化器24は、吸入空気量を制御するスロットルバルブを有する。また、クランクシャフト22は、軸受25を介してクランクケース26により回転可能に支持されている。さらに、燃料部28内の燃料を気化器24に送る燃料パイプ29が設けられている。エンジン12がガソリンエンジンであるため、燃料部28として燃料タンクが用いられている。
上記のエンジン12は、燃焼室20に混合気が供給されるとともに、点火コイル39により点火プラグ23の点火制御が行われて燃料が燃焼する。燃料が燃焼した際の熱エネルギでピストン19が動作し、ピストン19の動作力がクランクシャフト22の回転力、すなわち、トルクに変換されるレシプロエンジンである。また、燃焼室20で発生した燃焼ガスは、マフラ59を介して大気中に排出される。なお、エンジン12は、2ストロークエンジン、または4ストロークエンジンのいずれでもよい。
さらに、クランクシャフト22の動力で発電するエンジン発電機30が設けられている。このエンジン発電機30は、クランクケース26の側部に隣接して設けられている。エンジン発電機30は、クランクケース26に固定された固定子31と、クランクシャフト22と共に回転する回転子32とを有する。固定子31は巻線33を有しており、回転子32には円周方向に沿って永久磁石34が複数個取り付けられている。
具体的には、極性の異なる永久磁石34が交互に並べられている。固定子31は、永久磁石34が通過する円形軌跡の内側に配置されている。すなわち、固定子31は、永久磁石34の近傍に、隙間を介して取り付けられている。エンジン発電機30は、機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機としての機能と、電気エネルギを機械エネルギに変換する電動機としての機能とを兼備した発電電動機である。
なお、エンジン発電機30としては、例えば回転子32の外側に固定子31を配設する構成であってもよく、この場合、固定子31の固定はクランクケース26に限られず、シリンダ等のカバーに取り付けられていてもよい。
さらに、クランクシャフト22の端部に冷却ファン35が取り付けられている。冷却ファン35は、クランクシャフト22と共に回転してエンジン発電機30を冷却する。クランクシャフト22において、冷却ファン35が取り付けられた端部とは反対側の端部に、リコイルスタータ36が設けられている。リコイルスタータ36は、作業者Wが手動でクランクシャフト22に回転力を与える場合に用いる機構である。
さらに、クランクシャフト22の長手方向において、リコイルスタータ36とコネクティングロッド21との間に回転体37が取り付けられている。回転体37の外周には被検知物、例えば、永久磁石38が取り付けられている。さらに、エンジン12は、回転体37の外周側に隙間を介して配置された点火コイル39を備えている。点火コイル39は公知の構造であり、回転体37が回転して永久磁石38が点火コイル39に近接・離間することで、点火コイル39が電力を発生する。点火コイル39は、クランクシャフト22の角度を検出するクランク角センサとしての役割も備え、例えば一次コイルの電流を検出することにより、クランクシャフト22の角速度、回転位置を検知することができる。点火コイル39の信号に基づいて、点火プラグ23による点火時期が制御される。なお、クランク角度の検出においては、別途、ホール素子等、専用のクランク角センサを備えていてもよい。
さらに、背負子11には電源ユニット40が設けられており、電源ユニット40は複数、例えば、2個の取付け孔41を有する。2個の取付け孔41には、それぞれ蓄電池42を着脱することができる。蓄電池42は、充電及び放電を繰り返し行うことのできる二次電池であり、蓄電池42は、所謂バッテリであり、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、鉛電池等を用いることができる。さらに、電源ユニット40はプラグソケット43を有する。
一方、電動工具45は、作業者Wが手で持つ操作棹13と、操作棹13に取り付けられた刈刃14と、操作棹13に取り付けた電動モータ44とを有する。電動モータ44の回転軸に刈刃14が固定されている。電源ユニット40の電力を電動モータ44に供給する電力ケーブル46が設けられている。また、操作棹13は中空のパイプであり、電力ケーブル46の一部は操作棹13の内部に配索されている。操作棹13の他端には、制御用のグリップ47が設けられており、グリップ47には、電動モータ44の回転数を調整する操作レバー48、エンジン12を始動させる始動スイッチ49、エンジン12を停止させる停止スイッチ50が設けられている。また、操作棹13の長さ方向で電動モータ44とグリップ47との間には、作業者Wが握るハンドル51が設けられている。
次に、電動刈り払い機10の制御系統を、図5に基づいて説明する。電源ユニット40は、入力部52、出力部53、充電部54等を有する。入力部52は、エンジン発電機30で発生した電力が入力され、安定化等、電圧を調整する機能を備えている。出力部53は、入力部52に入力された電力を、電動モータ44または充電部54に切り替えて出力する機能を有する。出力部53は、プラグソケット43を介して電動モータ44に接続される。
出力部53は、電動モータ44に供給する電流の周波数を、50Hzから60Hzに整えたり、出力電圧を巻線33の比により変換する機能を備えている。出力部53の制御は、例えば電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor )を利用したPWM制御等によって実現することができる。さらに、出力部53は、電動モータ44の負荷を検出する機能を有する。例えば、電動モータ44における電流値により、電動モータ44の負荷を検出することができる。電動モータ44の負荷は、電動工具45の使用負荷または作業負荷を意味する。
前記充電部54は、コネクタ55を介して蓄電池42に接続され、充電部54は蓄電池42との間で電力の授受が行われる。また、エンジン12が停止している状態で、充電部54の電力をエンジン発電機30に供給することができる。さらに、充電部54にはUSB(Universal Serial Bus)コネクタ56が設けられている。さらに、電動刈り払い機10を制御する制御部57が、背負子11に設けられている。
制御部57は、ROM、RAM、演算処理装置等を有するマイクロコンピュータにより構成されている。また、操作レバー48、始動スイッチ49、停止スイッチ50の信号を制御部57に伝達する信号ケーブル60が設けられている。また、電動モータ44の回転数を検知する回転数センサが設けられており、回転数センサの検知信号が信号ケーブル60を介して制御部57に送られる。制御部57は、電動モータ44の回転数に基づいて、電動モータ44の負荷を検知することができる。電力ケーブル46及び信号ケーブル60は可撓性を有しており、エンジン12が搭載された背負子11を作業者Wが背負った状態で、作業者Wは操作棹13を手で動かすことができる。
一方、信号ケーブル60は制御部57に対してコネクタを介して接続されており、信号ケーブル60は制御部57に対して着脱が可能である。つまり、本実施形態の電動刈り払い機10は、信号ケーブル60を制御部57から取り外し、電力ケーブル46をプラグソケット43から取り外すと、電動工具45と電源装置61とを分離することができる。
制御部57には、始動スイッチ49及び停止スイッチ50の信号、操作レバー48の操作信号、電動モータ44の電流値を示す信号、蓄電池42の電圧を示す信号、点火コイル39の信号等が入力される。制御部57からは、エンジン発電機30を制御する信号、気化器24に設けられたスロットルバルブの開度を制御する信号、電源ユニット40を制御する信号等が出力される。さらに、制御部57には報知手段58が接続されている。報知手段58は、音声、光、振動等により電動刈り払い機10の状況を作業者Wに報知する。この報知手段58は、音声を出力するスピーカ、光を発生するランプまたはディスプレイ、振動を発生する電動モータ等を含む。報知手段58も、信号ケーブル60により制御部57に接続されている。
次に、作業者Wが電動刈り払い機10を使用する例を説明する。エンジン12が停止している状態で、作業者Wが始動スイッチ49を操作すると、蓄電池42の電力が充電部54を経由してエンジン発電機30に供給され、エンジン発電機30が電動機として駆動される。すると、エンジン発電機30の動力でクランクシャフト22がクランキングされるとともに、気化器24から混合気が燃焼室20に供給され、かつ、点火コイル39により点火プラグ23に高電圧が供給されることによりより点火制御が行われる。そして、燃料の燃焼により発生した熱エネルギが、ピストン19の運動エネルギに変換され、ピストン19の往復運動はクランクシャフト22の回転力に変換される。このように、エンジン12が自律運転されると、蓄電池42の電力はエンジン発電機30に供給されなくなる。
エンジン12が自律運転されると、エンジントルク、すなわち、クランクシャフト22の動力でエンジン発電機30が発電を行う。エンジン12が自律運転されている状態で、操作レバー48が操作されていなければ、エンジン発電機30で発生した電力が出力部53及び充電部54を介して蓄電池42に充電され、エンジン発電機30で発生した電力は、電動モータ44に供給されない。つまり、電動モータ44は停止し、かつ、刈刃14も停止している。
これに対して、エンジン12が自律運転されている状態で、作業者Wが操作レバー48を操作すると、エンジン発電機30で発生した電力は、出力部53を介して電動モータ44に供給される。電動モータ44が無負荷である状態では、操作レバー48の操作量に基づいて、電動モータ44の回転数が決定される。電動モータ44が無負荷とは、刈刃14により草刈りが行われていないことを意味する。そして、刈刃14が回転している状態で、作業者Wが刈刃14を草に押し付けて草刈り作業を行うことができる。なお、電動モータ44の動力で刈刃14が回転している状態で、作業者Wが草刈り作業を一時的に中断するために操作レバー48の操作を止めると、エンジン発電機30で発生した電力は、電動モータ44に供給されなくなり、電動モータ44は停止する。
一方、エンジン12が自律回転している状態で、エンジン発電機30で発電を行う際、基本的には、エンジン12の燃料消費率がなるべく良好になるように、単位時間あたりのエンジン回転数を一定に制御する。エンジン回転数の制御は、気化器24に設けたスロットルバルブの開度を調整することにより行われる。また、エンジン発電機30で発生する実電力が、電動モータ44に供給するべき目標電力を超えている場合は、実電力から目標電力を差し引いた余剰分の電力を、充電部54を介して蓄電池42に充電することができる。電動モータ44に供給するべき目標電力は、電動モータ44の負荷に基づいて検知できる。
また、刈刃14により草を刈る作業を実行している際は、電動モータ44の負荷に基づいて、電動モータ44に供給される電力を制御することができる。エンジン発電機30が発電する電力は、エンジン回転数に依存している。そこで、電動モータ44の負荷が高くなるほど、エンジン回転数を上昇させる制御を実行可能である。具体的には、スロットルバルブの開度を増加すると、エンジン回転数が上昇し、スロットルバルブの開度を減少するとエンジン回転数が低下する。
ここで、電動モータ44の負荷に応じてエンジン回転数を制御する例を、図6の特性線図に基づいて説明する。図6の特性線図では、横軸に電動モータの負荷が示され、縦軸にエンジン回転数が示されている。図6の特性線図では、電動モータの負荷の段階的な変化に応じて、エンジン回転数を段階的に変更する例が示されている。具体的に説明すると、負荷L1以下では一定のエンジン回転数V1に制御され、負荷L1を超え、かつ、負荷L2以下では一定のエンジン回転数V2に制御され、負荷L2を超え、かつ、負荷L3以下では一定のエンジン回転数V3に制御される。
ここで、
負荷L1<負荷L2<負荷L3
であり、
エンジン回転数V1<エンジン回転数V2<エンジン回転数V3
である。
さらに、操作レバー48が操作されているにも関わらず、電動モータ44の負荷が検知されない状態が所定時間以上継続された場合は、エンジン12を停止してエンジン発電機30で発電を行わないことも可能である。
ところで、電動モータ44に供給するべき目標電力が、エンジン発電機30で発生する実電力以下である場合は、蓄電池42の電力が電動モータ44に供給されることはない。これに対して、電動モータ44に供給するべき目標電力が、エンジン発電機30で発生する実電力を超える場合は、蓄電池42の電力を、充電部54及び出力部53を介して電動モータ44に一時的に供給することができる。すなわち、エンジン発電機30の電力及び蓄電池42の電力により、目標電力を賄うことができる。
一方、エンジン12が自律運転されている際に、停止スイッチ50が操作されると、点火コイル39が短絡して点火プラグ23への電力の供給が停止し、エンジン12が停止する。また、燃料部28に燃料が無い場合、あるいは、何らかの理由でエンジン12を始動することができない場合に、操作レバー48が操作されると、蓄電池42の電力を充電部54及び出力部53を介して電動モータ44に供給することができる。
なお、上記の例では、始動スイッチ49を操作してエンジン発電機30をセルモータとして使用し、エンジン12をクランキングする方法を説明している。これに対して、作業者Wが始動スイッチ49を操作せずに、リコイルスタータ36を手動で回転させて、エンジン12をクランキングすることも可能である。このように、作業者Wががリコイルスタータ36に力を加えてエンジン12をクランキングした場合も、燃焼室20に対して混合気を供給する制御、及び点火制御が実行される。
さらに、クランクシャフト22の回転位置、角速度を検知する構造の他の例を、図7に基づいて説明する。図7の例では、回転子32の外周に永久磁石38が設けられており、永久磁石38により形成される磁界を点火コイル39が検知する。図7の例では、図3に示した回転体37を設けずに済む。図7に示すエンジン12を用いた電動刈り払い機においても、上記と同じ効果を得ることができる。
以上のように、本実施形態の電動刈り払い機10によれば、エンジン12の機械エネルギをエンジン発電機30で電気エネルギに変換し、その電気エネルギで電動モータ44を駆動する。したがって、電動モータ44を駆動できる作業時間を長くすることができる。また、蓄電池42の蓄電容量及び質量を増加する必要がないため、電動刈り払い機10の重量化を抑制でき、携帯性及び作業性が低下することを抑制できる。さらに、エンジン12の動力は刈刃14を回転させることには用いられず、エンジン発電機30で発電を行うことに用いられる。したがって、基本的には、エンジン12を燃料消費率の良好な状態で運転することができ、排出エミッションの低減を図ることができる。
さらに、エンジン出力、つまり、エンジン回転数及びトルクは、電動モータ44に供給するべき目標電力を、エンジン発電機30の実電力で賄うことができる値であればよい。したがって、エンジン12の最大出力を得るため、必要以上に高回転数とせずに済み、エンジン12の運転による振動及び騒音を低減できる。
さらに、建築物等に固定して設けられた商用電源に、電力ケーブルを介して電動モータを駆動する作業機に比べて、本実施形態の電動刈り払い機10は電力ケーブル46が短くて済む。したがって、作業者Wの作業範囲が制約を受けず、かつ、電動モータ44に供給する電力の電圧降下を抑制できる。さらに、本実施形態の電動刈り払い機10によれば、電力ケーブル46が短いので作業の邪魔になることはなく、電力ケーブル46を誤って切断することもない。さらに、USBコネクタ56に外部機器(電気機器)、例えば、携帯電話、ヘッドランプ、送風機等を接続可能である。そして、蓄電池42の電力をUSBコネクタ56を介して外部機器に供給したり、エンジン発電機30で発電された電力を、蓄電池42を経由させずに、USBコネクタ56を介して外部機器に直接供給することもできる。
上記実施形態における背負子11が、本発明の装着器具に相当し、出力部53が、本発明の電力制御部に相当し、クランクシャフト22が、本発明の回転軸に相当し、刈刃14が、本発明の動作部材に相当し、USBコネクタ56が、供給部に相当する。
本発明の電源装置及び携帯型作業機は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、エンジンは、ガソリンエンジンに代えてディーゼルエンジン、または液化石油ガスエンジンを用いることもできる。ディーゼルエンジンは燃料が軽油であり、燃焼室が高温及び高圧になると燃料が自己着火するため、点火プラグは不要である。また、エンジンが液化石油ガスエンジンである場合は、燃料部としてボンベを用いる。ボンベは背負子に対して着脱可能である。また、本発明の内燃機関は、ピストンを有するレシプロエンジンの他、ガスタービンエンジンを含む。
さらに、上記の電源装置61は、蓄電池42を有するが設けられているが、蓄電池42は設けなくてもよい。さらにまた、本発明の携帯型作業機は、電動工具45にプラグソケットを設け、電力ケーブル46及び信号ケーブル60を電動工具45に対して着脱可能とする構造も含む。
さらに、電動モータは操作グリップの内部に設けることも可能である。この場合、電動モータの動力を刈刃に伝達する動力伝達軸を、操作棹の内部に設ける。また、蓄電池は、バッテリの他、キャパシタを含む。さらに、作業者の体に装着する装着器具は、作業者が背中に背負う背負子の他、作業者の腰に装着するベルトを含む。
さらにまた、本発明の携帯型作業機は、草刈り機の他、チェンソー、ブロワ、ヘッジトリマ、ドリル等を含む。チェンソーは、電動モータの動力で回転運動する鎖状の鋸刃が、本発明の動作部材に相当する。ブロワは、電動モータの動力で回転して風を起こす羽根車が、本発明の動作部材に相当する。ヘッジトリマは、電動モータの動力で往復運動する切断刃が、本発明の動作部材に相当する。ドリルは、電動モータの動力で回転運動する加工刃が、本発明の動作部材に相当する。また、作業者が携帯する携帯器具は、棒状でなく、箱形状のハウジング、ケーシングを含む。この箱形状のハウジング、ケーシング内に電動モータが収容される。
10…電動刈り払い機、11…背負子、12…エンジン、14…刈刃、19…ピストン、20…燃焼室、22…クランクシャフト、24…気化器、30…エンジン発電機、31…固定子、32…回転子、42…蓄電池、44…電動モータ、45…電動工具、53…出力部、W…作業者。

Claims (12)

  1. 作業者が携帯して電動工具に電気エネルギを供給する電源装置であって、
    前記作業者に装着される装着器具で支持された内燃機関と、
    前記装着器具で支持され、かつ、前記内燃機関で発生した機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機と、
    を有する、電源装置。
  2. 前記装着器具は、前記作業者の背中に装着される背負子を含む、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記電動工具の状態に応じて前記内燃機関の回転数を制御する制御部が設けられている、請求項1または2に記載の電源装置。
  4. 前記制御部は、前記電動工具の状態である負荷が増加すると前記内燃機関の回転数を上昇させ、前記電動工具の状態である負荷が低下すると前記内燃機関の回転数を低下させる、請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記装着器具に支持され、かつ、前記発電機が発生した電気エネルギを蓄える蓄電池が設けられている、請求項1または2に記載の電源装置。
  6. 前記蓄電池は、前記発電機が発生した電気エネルギから、前記電動工具に供給する電気エネルギを差し引いた余剰分の電気エネルギを蓄える、請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記装着器具に、前記蓄電池の電気エネルギを前記電動工具に供給する電力制御部が設けられている、請求項5または6に記載の電源装置。
  8. 前記電力制御部は、前記発電機が発生した電気エネルギ及び前記蓄電池に蓄えられている電気エネルギを前記電動工具に供給する、請求項7に記載の電源装置。
  9. 前記電動工具の状態を検知し、作業者に報知する報知手段が設けられている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電源装置。
  10. 前記電動工具とは別に設けられた電気機器を接続可能であり、かつ、前記電気エネルギを前記電気機器へ供給可能な供給部が設けられている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の電源装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載された電源装置と、
    前記電源装置から電気エネルギが供給されて駆動する電動モータを有し、前記作業者が手で持って操作する電動工具と、
    を備えている、携帯型作業機。
  12. 作業者が手で持って操作し、かつ、電動モータを備えた電動工具と、前記電動工具に電気エネルギを供給する電源装置と、を有する携帯型作業機であって、
    前記電源装置は、
    前記作業者の背中に装着する背負子で支持されるエンジンと、
    前記エンジンで発生した機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機と、
    を備え、
    前記エンジンは、
    燃料と空気とを混合した混合気を生成する気化器と、
    前記混合気が供給され、かつ、シリンダ内に設けられた燃焼室と、
    前記燃焼室で前記燃料が燃焼して発生した熱エネルギを機械エネルギに変換するピストン及び回転軸と、
    を有し、
    前記発電機は、
    前記回転軸に取り付けられ、かつ、永久磁石を有する回転子と、
    前記永久磁石が通過する近傍に取り付けられ、かつ、巻線を有する固定子と、
    を備えている、携帯型作業機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016220604A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社やまびこ 携帯型エンジン駆動作業機
JP2018108619A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動工具

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