JP2002165485A - 内燃機関用スタータジェネレータ - Google Patents

内燃機関用スタータジェネレータ

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JP2002165485A JP2000353226A JP2000353226A JP2002165485A JP 2002165485 A JP2002165485 A JP 2002165485A JP 2000353226 A JP2000353226 A JP 2000353226A JP 2000353226 A JP2000353226 A JP 2000353226A JP 2002165485 A JP2002165485 A JP 2002165485A
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昌紀 中川
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秀一 村松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁石界磁回転形の内燃機関用スタータジェネレ
ータにおいて、機関の始動時に出力トルクが不足するの
を防止すること。 【解決手段】回転子ヨーク100と永久磁石M1 〜M6
とにより磁石回転子1を構成する。電機子鉄心200
と、その歯部P1 〜P12に重ね巻きされて直列に接続さ
れたコイルW1 〜W12とにより固定子2を構成し、コイ
ルの端末部からタップ端子j1 〜j12を引き出す。電気
角で90度の間隔を有する検出位置で回転子の磁極を検
出する回転子磁極センサha ,hb を設け、隣接する2
つのタップ端子に同時に励磁電流を流入させる励磁の仕
方を規定の励磁パターンとして、センサの出力のレベル
が変化する毎に、励磁電流を流すコイルを回転子の回転
方向にシフトさせることにより磁石回転子1を回転させ
て内燃機関を始動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の始動時
には始動用電動機(スタータモータ)として働き、内燃
機関の始動後は発電機(ジェネレータ)として働く内燃
機関用スタータジェネレータ(内燃機関始動用電動機兼
用発電装置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関には、各種の電装品負荷を駆動
するために発電機が取り付けられている。一般に用いら
れている内燃機関用の発電機は、機関のクランク軸に取
り付けられるフライホイール磁石回転子と、電機子鉄心
に電機子コイルを巻装して構成した固定子とからなって
いる。固定子には、内燃機関用点火装置を駆動する点火
用発電コイルや、燃料噴射装置駆動用の発電コイル等、
機関を運転するために必須の電装品負荷を駆動する発電
コイルと、ランプ負荷やバッテリなどの随時駆動負荷に
電力を供給する発電コイルとが設けられている。
【0003】フライホイール磁石回転子のフライホイー
ルの周壁部の外周にはリングギアが固定され、機関のケ
ースにはスタータモータ(始動用電動機)が取り付けら
れている。スタータモータの出力軸にはピニオンギアが
取り付けられ、該スタータモータが駆動されたときにピ
ニオンギアが前方に飛び出してリングギアに噛み合うこ
とによりフライホイール磁石回転子をクランク軸ととも
に回転させる。
【0004】磁石回転子が回転すると、固定子に設けら
れた点火用発電コイルに電圧が誘起するため、内燃機関
用点火装置が機関を点火して始動させる。
【0005】上記のように、従来の内燃機関では、機関
を始動するためにフライホイールの外周にリングギアを
取り付けるとともに、スタータモータを設ける必要があ
ったため、機関の構造が複雑になるのを避けられなかっ
た。
【0006】そこで、機関のクランク軸に取り付けた磁
石回転子と機関のケースに取り付けられた固定子とを備
えた磁石界磁回転電機を設けて、この回転電機をブラシ
レス直流電動機として動作させることにより機関を始動
させ、機関が始動した後はジェネレータとして動作させ
るようにしたスタータジェネレータが提案された。
【0007】磁石界磁回転形の回転電機は、磁石発電機
としても、ブラシレス直流電動機としても動作させるこ
とができるため、理論的にはこの回転電機の回転子を内
燃機関のクランク軸に取り付けて、該回転電機をブラシ
レス直流電動機として動作させることにより機関を始動
し、機関が始動した後は、該回転電機を発電機として動
作させて、その出力によりバッテリを充電することがで
きる。
【0008】しかしながら、スタータモータ(始動用電
動機)とバッテリ充電用のジェネレータ(磁石発電機)
とでは、それぞれに要求される特性を満足するために必
要とする巻線仕様が全く異なるため、磁石回転子と固定
子とからなる回転電機をスタータモータとジェネレータ
とに兼用するという考え方は、アイディアとしては成立
しても、未だ実用の段階には至っていない。
【0009】即ち、スタータモータは、始動時に大きな
トルクを発生する必要があるため、磁石界磁回転形の回
転電機をスタータモータとして用いるためには、始動時
に瞬時に大きな電流を流すことができるように、その固
定子のコイルの巻線抵抗を小さくする必要がある。その
ため、磁石界磁回転形の回転電機をスタータモータとし
て用いる場合には、その固定子のコイルの巻数を少なく
するとともに、コイルの導体の線径を大きくする必要が
ある。
【0010】また機関が始動した後は、固定子のコイル
の出力でバッテリを充電する必要があるため、アイドリ
ング回転付近での発電出力がバッテリ電圧にほぼ等しく
なるように、固定子のコイルの巻数を設定する必要があ
る。
【0011】ところが、このように回転電機を構成する
と、機関の中高速回転時にバッテリの充電電流が大きく
なり過ぎ、バッテリが破損するおそれがある。
【0012】バッテリの過充電を防止するため、バッテ
リに印加される電圧が過大になったときに固定子のコイ
ルの出力を短絡するレギュレータを設けることが考えら
れるが、上記のように巻線抵抗を小さく設定した回転電
機に対して短絡式のレギュレータを用いると、短絡電流
が大きくなり過ぎて、レギュレータを構成する電子部品
が破損するおそれがある。
【0013】なお、電機子コイルにつながるコンミュテ
ータを有する固定子と、該コンミュテータに摺動接触す
るブラシを有する磁石回転子とを備えて、機関の始動時
には、ブラシをコンミュテータに接触させることにより
ジェネレータをブラシ付きの直流電動機として運転し、
機関が始動した後は、遠心クラッチ機構によりブラシを
コンミュテータから引き離して、ジェネレータとして運
転するようにしたスタータジェネレータが知られてい
る。
【0014】このスタータジェネレータでは、内燃機関
の始動時には固定子の電機子コイルの全てに駆動電流を
供給することにより十分な始動トルクを発生させること
ができ、機関が始動した後は、電機子コイルの一部から
取り出した出力を整流器を通してバッテリに供給するこ
とにより、バッテリが過充電状態になるのを防止するこ
とができる。
【0015】しかしながら、このスタータジェネレータ
では、機関が始動した後にブラシをコンミュテータから
引き離すために遠心クラッチを必要とするため、構造が
複雑になってコストが高くなるのを避けられなかった。
また、機関の始動時にブラシをコンミュテータに接触さ
せるため、ブラシ及びコンミュテータが消耗し、そのメ
ンテナンスが必要になるという問題があった。
【0016】そこで、本出願人は、先に、固定子の多相
のコイルに対して回転子磁極センサを1つだけ設けて、
該センサが検出している回転子の磁極の極性に応じて各
相のコイルに励磁電流を流すタイミングと、その励磁電
流の極性とを切り換えることにより、磁石界磁形の回転
電機を直流電動機として動作させ、機関が始動した後
は、固定子の一部のコイルのみからバッテリに充電電流
を供給することを提案した。
【0017】このように構成すれば、回転子磁極センサ
を一つだけ設ければよいため、回転電機の構造を複雑に
することなく、内燃機関始動用電動機とバッテリ充電用
磁石発電機との双方の機能を果たす回転電機を得ること
ができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記のように磁石界磁
回転形の回転電機を直流電動機として駆動するに際し
て、一つの回転子磁極センサを用いて、各相のコイルに
励磁電流を流すタイミングと励磁電流の極性とを切り換
えるようにした場合には、電動機の出力トルク特性(出
力トルクτの回転角度θに対する特性)に深い谷が生
じ、トルクの谷が最も深くなるところでは、出力トルク
がほとんどゼロに近くなるため、たまたまトルクの谷が
深くなる位置で回転子が停止している状態で機関の始動
操作が行われたときに、機関の始動に失敗するおそれが
あった。
【0019】本発明の目的は、機関の始動時にスタータ
モータとして運転する際に出力トルク特性に深い谷が生
じるのを防いで機関の始動を確実に行わせ、機関が始動
した後、バッテリ充電用の発電機として運転する際に
は、バッテリの過充電を防止することができるようにし
た内燃機関用スタータジェネレータを提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関の始
動時にスタータモータとして動作し、機関が始動した後
はバッテリ充電用のジェネレータとして動作する内燃機
関用スタータジェネレータに係わるものである。
【0021】本発明においては、内燃機関の始動時にス
タータモータとして動作させる際に、出力トルク特性に
深い谷間が生じるのを防ぐために、回転子磁極センサを
2個以上設けて3相以上の多相駆動を行う。
【0022】また本発明では、固定子に設ける多数のコ
イルを直列に接続してコイルどうしの接続点からコイル
に電流を出入りさせる構成として、電動機として運転す
る際には、すべてのコイルに励磁電流を流して大きな出
力トルクを発生させ、発電機として運転する際には、一
部のコイルの出力のみをバッテリに供給して、バッテリ
の過充電を防止することができるようにする。
【0023】なお本願明細書においては、電気角で36
0/n度(nは1以上の整数)の角度間隔で励磁電流を
流す固定子のコイルを切り換える電動機の駆動の仕方を
n相駆動と呼ぶ。
【0024】本願の第1の発明に係わるスタータジェネ
レータでは、内燃機関を始動する際に、4相駆動を行っ
て磁石回転子を機関を始動させる方向に回転させる。こ
の場合、磁石回転子としては、等角度間隔で配置された
m個(mは偶数)の磁極を有するものを用い、該磁石回
転子を内燃機関のクランク軸に取り付ける。
【0025】また固定子としては、磁石回転子の回転方
向に等角度間隔で並ぶように設けられた2m個の歯部を
有する電機子鉄心と、各コイルを電機子鉄心の隣り合う
2つの歯部に跨らせ、かつ各コイルの巻き方向を同一と
して磁石回転子の回転方向に順次重ね巻きされた2m個
のコイルとを備えたものを用い、2m個のコイルのそれ
ぞれの巻始め側の端末部とそれぞれのコイルに隣接する
コイルの巻終り側の端末部との接続点から2m個のタッ
プ端子を導出しておく。
【0026】この固定子においては、磁石回転子との位
相関係が等しいコイルを同一相のコイルとした場合に、
2m個のコイルが第1ないし第4相のコイルに分けられ
るようになっており、第1ないし第4相のコイルのそれ
ぞれの巻始め側の端末部に接続されたタップ端子がそれ
ぞれ第1ないし第4相のタップ端子とされる。
【0027】本発明においてはまた、電機子鉄心の特定
の歯部の周方向のほぼ中心に相応する位置に設定された
第1の検出位置及び該第1の検出位置から磁石回転子の
回転方向に電気角で90度離れた第2の検出位置にそれ
ぞれ配置されていて、それぞれの検出位置を通過してい
る磁石回転子の磁極がN極のときとS極のときとで出力
の状態を異にする第1及び第2の回転子磁極センサと、
固定子のコイルの励磁を切り換えるスイッチ回路と、固
定子の一部のコイルの出力を整流してバッテリに充電電
流を供給するバッテリ充電用整流回路と、固定子のコイ
ルの内、前記整流回路により出力が整流されるコイル以
外のコイルの誘起電圧でバッテリに充電電流が供給され
るのを阻止する充電阻止手段と、回転子磁極センサの出
力の状態が変化する毎に励磁相を切り換えるようにスイ
ッチ回路を制御するコントローラとを設ける。
【0028】上記スイッチ回路は、上段のスイッチ素子
と該上段のスイッチ素子に対して直列に接続された下段
のスイッチ素子とを有して両スイッチ素子の間から中間
端子が引き出された構成をそれぞれが有する第1ないし
第4相のスイッチアームを少なくとも1つずつ備えてい
て、第1ないし第4相のスイッチアームがそれぞれの上
段のスイッチ素子をバッテリの正極端子側に位置させて
該バッテリの両端に並列に接続される。また固定子の各
相のタップ端子が対応する相のいずれかのスイッチアー
ムの中間端子に接続されている。
【0029】またコントローラは、内燃機関の始動時に
磁石回転子をクランク軸の回転方向に回転させるべく、
バッテリの正極端子からスイッチ回路の2つの隣り合う
相のスイッチアームの上段のスイッチ素子を通して固定
子の隣り合う2つの相のタップ端子に同時に励磁電流を
流入させて、回転子の回転方向の前方側に位置する相の
タップ端子に流入させた励磁電流を回転方向の前方側の
1つ相のコイルを通して流した後更に他の1つの相のス
イッチアームの下段のスイッチ素子を通してバッテリの
負極端子に戻し、隣り合う2つの相のタップ端子のうち
回転方向の後方側に位置する相のタップ端子に流入させ
た励磁電流は回転方向の後方側の1つ相のコイルを通し
て流した後更に他の相のスイッチアームの下段のスイッ
チ素子を通してバッテリの負極端子に戻す励磁電流の流
し方を規定の励磁パターンとして、第1及び第2の回転
子磁極センサのそれぞれの出力の状態が変化する毎に、
規定の励磁パターンに従って励磁電流を流すコイルを順
次前記磁石回転子の回転方向にシフトさせていくように
スイッチ回路のスイッチ素子をオンオフ制御する。
【0030】上記のように、電機子鉄心の特定の歯部の
周方向のほぼ中心に相応する位置に設定された第1の検
出位置及び該第1の検出位置から磁石回転子の回転方向
に電気角で90度離れた第2の検出位置にそれぞれ第1
及び第2の回転子磁極センサを配置するとともに、固定
子の隣り合う2つの相のタップ端子に同時に励磁電流を
流入させるように励磁パターンを定めて、この励磁パタ
ーンに従って励磁電流を流すことにより4相駆動を行う
と、ほとんど谷部が生じない、ほぼフラットな出力トル
ク特性を得ることができるため、始動トルクが不足して
内燃機関の始動に失敗するおそれをなくすことができ
る。
【0031】一般に用いられているブラシレス直流電動
機では、3つの回転子磁極センサを設けて、3相駆動を
行っているが、3相駆動を行う場合には、3つの回転子
磁極センサの出力に論理演算を施すことにより励磁の切
り換えタイミングを定める必要があるため、励磁の切り
換えのタイミングを定めるための論理が複雑になるのを
避けられない。
【0032】これに対し、上記のように2つの回転子磁
極センサを用いて4相駆動を行うようにすれば、励磁の
切換タイミングを定めるための論理を簡単にすることが
できるため、コントローラを論理回路で構成する場合
に、その構成を簡単にすることができる。またコントロ
ーラをマイクロコンピュータにより構成する場合には、
該マイクロコンピュータに実行させるプログラムを簡単
にすることができる。
【0033】また上記のように、固定子の一部のコイル
の出力を整流してバッテリに供給するバッテリ充電用整
流回路を設けるとともに、バッテリ充電用整流回路によ
り出力が整流されるコイル以外のコイルからバッテリに
充電電流が供給されるのを阻止する充電阻止手段を設け
ておくと、機関が始動した後、バッテリを充電する発電
機として運転する際に、バッテリに過大な充電電流が供
給されるのを防ぐことができる。
【0034】なお上記のように、2つの回転子磁極セン
サを電機子鉄心の歯部の中心に相応する位置に配置する
と、出力トルク特性に深い谷間が生じるのを防いで、ト
ルクむらを少なくすることができるが、この場合、出力
トルクの最大値は低下する傾向になる。出力トルクの最
大値を大きくするためには、回転子磁極センサを歯部間
の間隙の中心に相応する位置に配置すればよいが、この
ように回転子磁極センサを配置した場合には、出力トル
ク特性に比較的深い谷間が生じる。
【0035】負荷によっては、電動機の始動トルクを大
きくするだけでなく、出力トルクの平均値をできるだけ
大きくすることが望まれることがある。
【0036】このような要望に応えることができるよう
にするため、本願の第2の発明においては、電気角で4
5度の位相差を持って磁石回転子の回転方向に順次並ぶ
ように設定された固定子側の第1ないし第4の検出位置
にそれぞれ第1ないし第4の回転子磁極センサを配置
し、内燃機関を始動する際に、クランク軸を内燃機関の
始動方向に回転させるべく、バッテリの正極端子からス
イッチ回路の2つの隣り合う相のスイッチアームの上段
のスイッチ素子を通して固定子の隣り合う2つの相のタ
ップ端子に同時に励磁電流を流入させて、回転子の回転
方向の前方側に位置する相のタップ端子に流入させた励
磁電流を回転方向の前方側の1つの相のコイルを通して
流した後他の1つの相のスイッチアームの下段のスイッ
チ素子を通して前記バッテリの負極端子に戻し、隣り合
う2つの相のタップ端子のうち前記回転方向の後方側に
位置する相のタップ端子に流入させた励磁電流は前記回
転方向の後方側の1つの相のコイルを通して流した後更
に他の相のスイッチアームの下段のスイッチ素子を通し
て前記バッテリの負極端子に戻す励磁電流の流し方を第
1の励磁パターンとするとともに、バッテリの正極端子
からスイッチ回路のいずれか1つの相のスイッチアーム
の上段のスイッチ素子を通して固定子のいずれか1つの
相のタップ端子に流入させた励磁電流を前記回転子の回
転方向の前方側で隣り合う2つの隣接コイルと回転方向
の後方側で隣り合う2つの隣接コイルとに分流させた後
他の1つの相のスイッチアームの下段のスイッチ素子を
通してバッテリの負極端子に戻す励磁電流の流し方を第
2の励磁パターンとして、磁石回転子の回転速度が設定
値以下のときに、第1の回転子磁極センサ及び第3の回
転子磁極センサのそれぞれの出力の状態が変化する毎に
第1の励磁パターンに従って励磁電流を流すコイルを磁
石回転子の回転方向にシフトさせていき、磁石回転子の
回転速度が設定値を超えたときには第2の回転子磁極セ
ンサ及び第4の回転子磁極センサのそれぞれの出力の状
態が変化する毎に第2の励磁パターンに従って励磁電流
を流すコイルを磁石回転子の回転方向にシフトさせてい
くようにスイッチ回路のスイッチ素子を制御するコント
ローラを構成する。
【0037】この場合、第1の検出位置は、電機子鉄心
の特定の歯部の周方向のほぼ中心に相応する位置に設定
しておく。
【0038】磁石回転子、固定子及びスイッチ回路とし
ては、第1の発明で用いたものと同様のものを用い、固
定子の一部のコイルの出力を整流してバッテリに充電電
流を供給するバッテリ充電用整流回路と、固定子のコイ
ルの内、前記整流回路により出力が整流されるコイル以
外のコイルの誘起電圧でバッテリに充電電流が供給され
るのを阻止する充電阻止手段とを設けておく。
【0039】上記のように、電動機の回転速度に応じて
励磁パターンを切り換えるようにすると、内燃機関の始
動時には電動機の出力トルクむらを少なくして、始動ト
ルクが不足する回転角度位置が生じるのを防ぐことがで
き、機関が回転を開始した後は、電動機の出力トルクの
最大値を大きくして電動機の平均出力トルクを大きくす
ることができる。
【0040】この場合、4つの回転子磁極センサを必要
とするが、各励磁パターンによる励磁は4相駆動であ
り、2のつ回転子磁極センサの出力に基づいて励磁の切
換タイミングを定めることができるため、3相駆動によ
る場合に比べて励磁の切換タイミングを求めるための論
理を簡単にすることができる。
【0041】上記の構成では、回転速度に応じて励磁パ
ターンを切り換えるために、4つの回転子磁極センサを
用いているが、電機子鉄心の歯部のほぼ中心に相応する
位置で回転子の磁極がN極であるかS極であるかを検出
する第1及び第2の回転子磁極センサを用いて第2の励
磁パターンの励磁相の切換を行い、第1及び第2の回転
子磁極センサの出力の状態が変化する毎に起動するタイ
マの出力を用いて、第1の励磁パターンによる励磁相の
切換を行わせるようにすることもできる。
【0042】この場合、コントローラは、バッテリの正
極端子からスイッチ回路の2つの隣り合う相のスイッチ
アームの上段のスイッチ素子を通して固定子の隣り合う
2つの相のタップ端子に同時に励磁電流を流入させて、
回転子の回転方向の前方側に位置する相のタップ端子に
流入させた励磁電流を回転方向の前方側の1つの相のコ
イルを通して流した後他の1つの相のスイッチアームの
下段のスイッチ素子を通してバッテリの負極端子に戻
し、隣り合う2つの相のタップ端子のうち回転方向の後
方側に位置する相のタップ端子に流入させた励磁電流を
回転方向の後方側の1つの相のコイルを通して流した後
更に他の相のスイッチアームの下段のスイッチ素子を通
してバッテリの負極端子に戻す励磁電流の流し方を第1
の励磁パターンとするとともに、バッテリの正極端子か
らスイッチ回路のいずれか1つの相のスイッチアームの
上段のスイッチ素子を通して固定子のいずれか1つの相
のタップ端子に流入させた励磁電流を回転子の回転方向
の前方側で隣り合う2つの隣接コイルと回転方向の後方
側で隣り合う2つの隣接コイルとに分流させた後他の1
つの相のスイッチアームの下段のスイッチ素子を通して
バッテリの負極端子に戻す励磁電流の流し方を第2の励
磁パターンとして、磁石回転子の回転速度が設定値以下
のときには、第1及び第2の回転子磁極センサのそれぞ
れの出力の状態が変化する毎に、第1の励磁パターンに
従って励磁電流を流すコイルを磁石回転子の回転方向に
順次シフトさせていくようにスイッチ回路の各スイッチ
素子をオンオフ制御し、磁石回転子の回転速度が設定値
を超えたときには、第1及び第2の回転子磁極センサの
出力の状態の組み合わせが変化する毎に起動させたタイ
マが所定の時間を計測する毎に第2の励磁パターンに従
って励磁電流を流すコイルを順次磁石回転子の回転方向
にシフトさせていくようにスイッチ回路のスイッチ素子
をオンオフ制御する。
【0043】この場合、磁石回転子の回転速度が設定値
を超えたときに、磁石回転子の各磁極の回転方向の前端
縁が電機子鉄心の歯部間を通過する際に、第1の励磁パ
ターンで同時に励磁電流が流れるコイルの組み合わせが
切り換わるように、タイマが計測する時間を設定する。
【0044】上記のように構成すると、回転子磁極セン
サを2つだけ設ければよいため、固定子側の構成を複雑
にすることなく、回転速度に応じて励磁パターンを切り
換える制御を行わせることができる。
【0045】本発明ではまた、固定子が第1ないし第4
相のコイルを有している場合に、電気角で45度の間隔
を持って回転子の回転方向の前方側に順次並ぶように配
置された第1ないし第4の回転子磁極センサを用いて、
同時に2つのタップ端子に励磁電流を流入させる第1の
励磁パターンと常に1つのタップ端子に励磁電流を流入
させる第2の励磁パターンとを交互に生じさせながらス
タータモータとしての駆動を行わせることもできる。
【0046】この場合には、磁石回転子の回転方向の前
方側に電気角で45度の角度間隔で順次並ぶように設定
された第1ないし第4の検出位置にそれぞれ配置され
て、それぞれの検出位置を通過している磁石回転子の磁
極がN極のときとS極のときとで出力の状態を異にする
第1ないし第4の回転子磁極センサと、励磁電流を流す
固定子のコイルを切り換えるスイッチ回路と、該スイッ
チ回路を制御するコントローラとを設ける。
【0047】第1の回転子磁極センサを配置する第1の
検出位置は、電機子鉄心の特定の歯部と回転子の回転方
向の前方側で該特定の歯部に隣接する他の歯部との間の
間隙の周方向の中心(固定子の周方向に測った間隙長を
2分する位置)と特定の歯部の周方向の中心との間に設
定する。
【0048】この場合スイッチ回路は、上段のスイッチ
素子と該上段のスイッチ素子に対して直列に接続された
下段のスイッチ素子と両スイッチ素子の間から引き出さ
れた中間端子を有する構成をそれぞれが備えた第1ない
し第4相のスイッチアームを少なくとも1つずつ備えて
いて、該第1ないし第4相のスイッチアームが、それぞ
れの上段のスイッチ素子をバッテリの正極端子側に位置
させて該バッテリの両端に並列に接続されるとともに、
固定子の各相のタップ端子が対応する相のいずれかのス
イッチアームの中間端子に接続される。
【0049】またコントローラは、バッテリの正極端子
からスイッチ回路の隣り合う2つの相のスイッチアーム
の上段のスイッチ素子を通して固定子の隣り合う2つの
相のタップ端子に同時に励磁電流を流入させて、該隣り
合う2つの相のタップ端子のうち回転子の回転方向の前
方側に位置する相のタップ端子に流入させた励磁電流を
回転方向の前方側に位置する1つの相のコイルを通して
流した後スイッチ回路の他の1つの相のスイッチアーム
の下段のスイッチ素子を通してバッテリの負極端子に戻
し、隣り合う2つの相のタップ端子のうち回転方向の後
方側に位置する相のタップ端子に流入させた励磁電流は
回転方向の後方側に位置する1つの相のコイルを通して
流した後スイッチ回路の更に他の相のスイッチアームの
下段のスイッチ素子を通してバッテリの負極端子に戻す
励磁電流の流し方を第1の励磁パターンとするととも
に、バッテリの正極端子からスイッチ回路のいずれか1
つの相のスイッチアームの上段のスイッチ素子を通して
前記固定子のいずれか1つの相のタップ端子に流入させ
た励磁電流を前記回転子の回転方向の前方側で隣り合う
2つの隣接コイルと回転方向の後方側で隣り合う2つの
隣接コイルとに分流させた後他の1つの相のスイッチア
ームの下段のスイッチ素子を通してバッテリの負極端子
に戻す励磁電流の流し方を第2の励磁パターンとして、
磁石回転子を一方向に回転駆動する際に、第1の回転子
磁極センサの出力の状態が変化したとき及び第3の回転
子磁極センサの出力の状態が変化したときに、第1の励
磁パターンで励磁電流を流し、第2の回転子磁極センサ
の出力の状態が変化したとき及び第4の回転子磁極セン
サの出力の状態が変化したときには第2の励磁パターン
で励磁電流を流すようにして、第1の励磁パターンで励
磁電流を流す状態と第2の励磁パターンで励磁電流を流
す状態とを交互に生じさせながら、第1ないし第4の回
転子磁極センサのそれぞれの出力の状態が変化する毎に
励磁電流を流すコイルを順次磁石回転子の回転方向にシ
フトさせていくようにスイッチ回路のスイッチ素子をオ
ンオフ制御する。
【0050】上記のように、固定子の隣り合う2つの相
のタップ端子に同時に励磁電流を流入させる第1の励磁
パターンによる励磁と固定子のコイルから引き出した1
つの相のタップ端子のみに励磁電流を流入させる第2の
励磁パターンによる励磁とを交互に行わせるようにする
と、全回転速度領域で出力トルクのむらを少なくすると
ともに、最大出力トルクの最大値を大きくして平均出力
トルクの増大を図ることができる。
【0051】本発明においてはまた、磁石回転子をm極
に構成し、固定子の電機子鉄心を3m個の歯部を有する
構成とし、第1ないし第3の回転子磁極センサを設け
て、スタータモータとして運転する際に3相駆動を行う
ようにしてもよい。
【0052】この場合には、固定子としては、m個(m
は偶数)の磁極を有する磁石回転子の回転方向に等角度
間隔で並ぶように設けられた3m個の歯部を有する電機
子鉄心と、各コイルを電機子鉄心の隣り合う3つの歯部
に跨らせ、かつ各コイルの巻き方向を同一として磁石回
転子の回転方向に順次重ね巻きされた3m個のコイルと
を備えたものを用い、該3m個のコイルのそれぞれの巻
始め側の端末部とそれぞれのコイルに隣接するコイルの
巻終り側の端末部との接続点から3m個のタップ端子を
導出しておく。この固定子の3m個のコイルは、磁石界
磁との位相関係が等しいコイルを同一相のコイルとした
場合に第1ないし第6相のコイルに分けられるようにな
っていて、第1ないし第6相のコイルの巻始め側の端末
部にそれぞれ接続されたタップ端子が第1ないし第6相
のタップ端子とされる。
【0053】この場合第1ないし第3の回転子磁極セン
サは、電気角で60度の位相差を有し、かつ電機子鉄心
の歯部間に設定された固定子側の3つの検出位置に配置
されて、それぞれの検出位置を通過する磁石回転子の磁
極がN極であるかS極であるかを検出して、検出した磁
極がN極のときとS極のときとで異なる状態の出力を発
生する。
【0054】またスイッチ回路は、上段のスイッチ素子
と該上段のスイッチ素子に対して直列に接続された下段
のスイッチ素子と両スイッチ素子の間から引き出された
中間端子とを備えた構成をそれぞれが有する第1ないし
第6相のスイッチアームを少なくとも1つずつ備えてい
て、該第1ないし第6相のスイッチアームがそれぞれの
上段のスイッチ素子をバッテリの正極端子側に位置させ
て該バッテリの両端に並列に接続され、固定子の各相の
タップ端子が対応する相のいずれかのスイッチアームの
中間端子に接続される。
【0055】この場合も、固定子の一部のコイルの出力
を整流してバッテリに充電電流を供給するバッテリ充電
用整流回路と、固定子のコイルの内、バッテリ充電用整
流回路により出力が整流されるコイル以外のコイルの誘
起電圧でバッテリに充電電流が供給されるのを阻止する
充電阻止手段とを設けておく。
【0056】またコントローラは、内燃機関を始動する
際に、バッテリの正極端子からスイッチ回路のいずれか
1つの相のスイッチアームの上段のスイッチ素子を通し
て固定子の1つの相のタップ端子に流入させた励磁電流
を回転子の回転方向の前方側で隣り合う2つの隣接コイ
ルと回転方向の後方側で隣り合う2つの隣接コイルとに
分流させた後スイッチ回路の他の1つの相のスイッチア
ームの下段のスイッチ素子を通してバッテリの負極端子
に戻す励磁電流の流し方を規定の励磁パターンとして、
第1ないし第3の回転子磁極センサのそれぞれの出力の
状態が変化する毎に該規定の励磁パターンに従って励磁
電流を流すコイルを順次前記回転方向にシフトさせてい
くようにスイッチ回路のスイッチ素子をオンオフ制御す
る。
【0057】上記のように、スタータモータとして運転
する際に3相駆動を行うようにすると、トルクむらを少
なくして、始動が困難になる回転確度位置をなくすとと
もに、出力トルクの平均値を高くする要求にも応えるこ
とができる。
【0058】3相駆動を行う従来のブラシレス直流電動
機では、3相のコイルがスター結線されていたため、該
電動機を外部から駆動して発電機として運転する際に特
定の相のコイルの出力のみを取り出して負荷に供給する
ことは困難であった。
【0059】これに対し、本発明においては、固定子に
設けた6相のコイルを直列に接続して(Δ結線して)、
各コイルの両端からタップ端子を引き出す構造としたた
め、一部のコイルの出力のみを取り出して負荷に供給す
ることが容易にできる。
【0060】したがって、上記のように固定子の一部の
コイルの出力のみを整流してバッテリに供給するバッテ
リ充電用整流回路と、該整流回路により出力が整流され
るコイル以外のコイルからスイッチ回路を通してバッテ
リに充電電流が流れるのを阻止する充電阻止手段とを設
けておくことにより、内燃機関が始動した後、固定子の
コイルの出力でバッテリを充電する際に、バッテリが過
充電されるのを防ぐことができる。
【0061】本発明は、一般に、スタータジェネレータ
において、固定子の電機子鉄心がn×m個の歯部を有し
ていて、各コイルを電機子鉄心の隣り合うn個の歯部に
跨らせ、かつ各コイルの巻き方向を同一として磁石回転
子の回転方向に順次重ね巻きされたn×m個のコイルを
設ける場合に適用することができる。
【0062】この場合、n×m個のコイルのそれぞれの
巻始め側の端末部とそれぞれのコイルに隣接するコイル
の巻終り側の端末部との接続点からn×m個のタップ端
子を導出して、磁石界磁との位相関係が等しいコイルを
同一相のコイルとした場合にn×m個のコイルを第1な
いし第2n相のコイルに分けられるようにしておき、第
1ないし第2n相のコイルの巻始め側の端末部にそれぞ
れ接続されたタップ端子をそれぞれ第1ないし第2n相
タップ端子とする。
【0063】この場合、磁石回転子の回転方向に電気角
で360/2n度の間隔をもって順次並ぶ電機子鉄心の
n個の歯部間の間隙のそれぞれのほぼ中心に相応する位
置に設定された第1ないし第nの検出位置にそれぞれ第
1ないし第nの回転子磁極センサを設けておく。
【0064】スイッチ回路は、上段のスイッチ素子と該
上段のスイッチ素子に対して直列に接続された下段のス
イッチ素子と両スイッチ素子の間から引き出された中間
端子とを備えた構成をそれぞれが有する第1ないし第2
n相のスイッチアームを少なくとも1つずつ備えてい
て、該第1ないし第2n相のスイッチアームがそれぞれ
の上段のスイッチ素子をバッテリの正極端子側に位置さ
せて該バッテリの両端に並列に接続されるとともに、固
定子の各相のタップ端子が対応する相のいずれかのスイ
ッチアームの中間端子に接続される。
【0065】また固定子の一部のコイルの出力を整流し
て前記バッテリに充電電流を供給するバッテリ充電用整
流回路と、固定子のコイルの内、バッテリ充電用整流回
路により出力が整流されるコイル以外のコイルからバッ
テリに充電電流が供給されるのを阻止する充電阻止手段
とを設けておく。
【0066】コントローラは、バッテリの正極端子から
スイッチ回路のいずれか1つの相のスイッチアームの上
段のスイッチ素子を通して固定子の1つの相のタップ端
子に流入させた励磁電流を回転子の回転方向の前方側で
隣り合うn−1個の隣接コイルと回転方向の後方側で隣
り合うn−1個の隣接コイルとに分流させた後他の1つ
の相のスイッチアームの下段のスイッチ素子を通してバ
ッテリの負極端子に戻す励磁電流の流し方を規定の励磁
パターンとして、第1ないし第nの回転子磁極センサの
それぞれの出力の状態が変化する毎に規定の励磁パター
ンに従って同時に励磁電流を流すコイルを順次磁石回転
子の回転方向にシフトさせていくようにスイッチ回路の
スイッチ素子をオンオフ制御する。
【0067】また、上記のように、磁石回転子及び固定
子を構成する場合に、第1ないし第nの回転子磁極セン
サをそれぞれ磁石回転子の回転方向に電気角で360/
2n度の間隔をもって順次並ぶ電機子鉄心のn個の歯部
のそれぞれのほぼ中心に相応する位置に設定された第1
ないし第nの検出位置にそれぞれ配置する場合には、バ
ッテリの正極端子からスイッチ回路の隣り合う2つの相
のスイッチアームの上段のスイッチ素子を通して固定子
の隣り合う2つの相のタップ端子に同時に流入させた励
磁電流を回転子の回転方向の前方側で隣り合うn−1個
の隣接コイルと回転方向の後方側で隣り合うn−1個の
隣接コイルとに分流させた後他の隣り合う2つの相のス
イッチアームの下段のスイッチ素子を通してバッテリの
負極端子に戻す励磁電流の流し方を規定の励磁パターン
として、第1ないし第nの回転子磁極センサのそれぞれ
の出力の状態が変化する毎に規定の励磁パターンに従っ
て同時に励磁電流を流すコイルを順次前記回転方向にシ
フトさせていくようにコントローラを構成する。
【0068】上記の各構成において、充電阻止手段は、
バッテリ充電用整流回路により出力が整流されるコイル
以外のコイルの巻始め側の端末部から導出されたタップ
端子に中間端子が接続されたスイッチアームの上段のス
イッチ素子にアノードをバッテリの正極端子側に向けて
直列に接続された上段の充電阻止用ダイオードと、バッ
テリ充電用整流回路により出力が整流されるコイル以外
のコイルの巻始め側の端末部から導出されたタップ端子
に中間端子が接続されたスイッチアームの下段のスイッ
チ素子にカソードをバッテリの負極端子側に向けて直列
に接続された下段の充電阻止用ダイオードとにより構成
することができる。
【0069】上記充電阻止手段はまた、バッテリ充電用
整流回路により出力が整流されるコイル以外のコイルの
巻始め側の端末部から導出されたタップ端子に中間端子
が接続されたスイッチアームの上段のスイッチ素子と中
間端子との間に挿入されて内燃機関を始動する際にオン
状態にされ、バッテリを充電する際にオフ状態にされる
上段の充電阻止用スイッチ手段と、バッテリ充電用整流
回路により出力が整流されるコイル以外のコイルの巻始
め側の端末部から導出されたタップ端子に中間端子が接
続されたスイッチアームの下段のスイッチ素子と中間タ
ップとの間に挿入されて内燃機関を始動する際にオン状
態にされ、バッテリを充電する際にオフ状態にされる下
段の充電阻止用スイッチ手段とにより構成することもで
きる。
【0070】上記充電阻止手段はまた、バッテリ充電用
整流回路により出力が整流されるコイル以外のコイルの
巻始め側の端末部から導出されたタップ端子と該タップ
端子に接続されたスイッチアームの中間端子との間に挿
入されて内燃機関を始動する際にオン状態にされ、バッ
テリを充電する際にオフ状態にされる充電阻止用スイッ
チ手段により構成することもできる。
【0071】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明に係わる
内燃機関用スタータジェネレータの機械的な構成部分の
構成例を示したもので、図1(A)は同スタータジェネ
レータの断面図及び正面図である。また図2は、図1の
スタータジェネレータのコイルの巻回構造と、励磁電流
を流すコイルを切り換えるスイッチ回路の構成例と、該
スイッチ回路を制御するコントローラとを示した構成図
である。
【0072】図1(A)及び(B)に示した内燃機関用
スタータジェネレータSGは、内燃機関のクランク軸
(図示せず。)に取り付けられる磁石回転子1と、機関
のケース等に固定される固定子2とにより構成されてい
る。
【0073】磁石回転子1は、鉄等の強磁性材料により
ほぼカップ状に形成された回転子ヨーク100と、該回
転子ヨーク100の周壁部101の内周に等角度間隔で
取り付けられて回転子ヨーク100の径方向に着磁され
た円弧状の永久磁石M1 〜M6 とからなっている。
【0074】磁石M1 〜M6 は、フライホイールの周方
向に交互に異なる極性の磁極(S極及びN極)が並ぶよ
うに着磁されていて、これらの磁石により、等角度間隔
で並ぶ6極の磁極を有する磁石界磁が構成されている。
回転子ヨーク100の底壁部の中央部には回転軸取付け
用のボス部102が設けられ、このボス部が機関のクラ
ンク軸に取り付けられる。
【0075】固定子2は、環状の継鉄部Yから磁石回転
子1の回転方向に等角度間隔で並ぶ12個の歯部P1 〜
P12を放射状に突出させた形状を有する電機子鉄心20
0と、電機子鉄心200の歯部P1 〜P12に巻方向を同
じにして重ね巻きされた12個のコイルW1 〜W12とか
らなっていて、鉄心200が図示しない機関のケース等
に固定される。
【0076】電機子鉄心200は、所定の形状に打ち抜
いた鋼板を所定枚数積層したものからなっていて、その
継鉄部Yには樹脂製のフレーム202が固定され、該フ
レームには12個のピン203,203,…の基部が埋
め込まれている。
【0077】コイルW1 〜W2 は、各コイルを電機子鉄
心の隣り合う2つの歯部に跨らせた状態で、かつ各コイ
ルの巻終り側の端末部を次のコイルの巻始めの端末部に
つなげた状態で順次重ね巻きされている。そして、コイ
ルW1 〜W12相互間の渡り部が一連のピン203,20
3,…に巻き付けられて半田付けされ、一連のピン20
3,203,…がそれぞれタップ端子j1 〜j12となっ
ている。
【0078】なお「重ね巻き」とは、電機子鉄心の各歯
部において隣り合うコイルの一部が回転子の周方向にオ
ーバラップするように一連のコイルを巻回することをい
う。図示の例では、隣り合うコイルの一部が重なり合っ
た状態で巻回されているが、歯部間のスロットを十分に
深くすることができる場合には、隣り合うコイルを重ね
合わせることなく、鉄心の径方向に位置をずらして配置
するようにしてもよい。
【0079】図示の固定子では、磁石界磁との位相関係
が等しいコイルを同一相のコイルとした場合に、12個
のコイルW1 〜W12が第1ないし第4相のコイルに分け
られるようになっている。図示の例では、図2に示すよ
うに、コイルW1 ,W5 及びW9 が第1相のコイルを構
成し、コイルW2 ,W6 及びW10が第2相のコイルを構
成している。またコイルW3 ,W7 及びW11が第3相の
コイルを構成し、コイルW4 ,W8 及びW12が第4相の
コイルを構成している。
【0080】また、同じ相のコイルの巻き始め側の端末
部に接続されたタップ端子を同じ相のタップ端子とした
場合に、12個のタップ端子j1 〜j12を第1ないし第
4相のタップ端子に分けることができるようになってい
る。図示の例では、タップ端子j1 ,j5 及びj9 が第
1相のタップ端子を構成し、タップ端子j2 ,j6 及び
j10が第2相のタップ端子を構成している。またタップ
端子j3 ,j7 及びj11が第3相のタップ端子を構成
し、タップ端子j4 ,j8 及びj12が第4相のタップ端
子を構成している。
【0081】また図示の例では、回転子のフライホイー
ル100に設けられたボス部102の外周にリング状の
回転子磁極検出用磁石10が取り付けられていて、この
磁石10は、磁石回転子の磁極M1 〜M6 にそれぞれ対
応する磁極m1 〜m6 (図2参照)を形成するように着
磁されている。
【0082】図1(A)に示すように、電機子鉄心20
0の継鉄部Yに固定された環状の樹脂製フレーム204
に、回転子磁極検出用磁石10の磁極を検出する回転子
磁極センサha 及びhb が取り付けられている。図示の
回転子磁極センサha 及びhb は、ホールICからなっ
ていて、電機子鉄心200の隣り合う2つの歯部のそれ
ぞれの周方向の中心に相応する位置に設定された第1及
び第2の検出位置で回転子の磁極を検出して、検出して
いる回転子の磁極がN極であるかS極であるかによって
異なるレベルの矩形波状の磁極検出信号HA 及びHB を
出力する。
【0083】この例では、図1(B)に符号ha 及びh
b を付して示したように、電機子鉄心200の歯部P3
及びP4 のそれぞれの周方向の中心に相応する位置に回
転子磁極センサha 及びhb を配置して回転子1の磁極
の極性を検出した場合に両センサから得られる信号と同
等の信号が、継鉄部Yに固定された樹脂製フレーム20
4に取り付けられたセンサha 及びhb から得られるよ
うに、両センサha 及びhb が設けられている。
【0084】この例では、磁石回転子1が6極に構成さ
れ、電機子鉄心200が12極に構成されているため、
上記のように回転子磁極センサha ,hb を配置した場
合、両回転子磁極センサ相互間の間隔は、電気角で90
度となる。
【0085】なお図示の例では、回転子磁極検出用磁石
10を設けて、該磁石の磁極を回転子磁極センサha 及
びhb により検出することによって、回転子1の磁極の
極性を間接的に検出するようにしているが、回転子磁極
検出用磁石10を設けることなく、図1(B)に符号h
a 及びhb で示した位置にそれぞれ回転子磁極センサを
配置して、回転子1の磁極の極性を直接検出するように
してもよいのはもちろんである。
【0086】図1に示したスタータジェネレータにおい
て、回転子磁極センサha 及びhbがそれぞれ出力する
磁極検出信号HA 及びHB の波形は例えば図5(A)及
び(B)に示す通りで、回転子磁極センサha 及びhb
は、磁石のN極を検出しているときに高レベル(以下H
レベルという。)を示し、S極を検出しているときに低
レベルまたは零レベル(以下Lレベルという。)を示す
検出信号HA 及びHBを出力する。
【0087】回転子磁極センサha 及びhb から導出さ
れたリード線は絶縁被覆により被覆されてワイヤーハー
ネス11として外部に導出されて図2に示すコントロー
ラ4に接続される。
【0088】図1に示したスタータジェネレータの巻線
構造は、図2に示した巻線展開図の通りで、回転子の各
磁極に対して常時隣り合う2つのコイルが対応するよう
に一連のコイルが設けられている。
【0089】図2に示したように、コイルW1 〜W12に
励磁電流を流すためにスイッチ回路3と、回転子磁極セ
ンサha ,hb の出力に応じてスイッチ回路3を制御す
るコントローラ4とが設けられている。
【0090】図示のスタータジェネレータを電動機とし
て動作させる際に4相駆動を行う場合には、スイッチ回
路3として、上段のスイッチ素子qa と順方向を上段の
スイッチ素子の順方向と同じ方向に向けて該上段のスイ
ッチ素子に対して直列に接続された下段のスイッチ素子
qb とを有して両スイッチ素子の間から中間端子が引き
出された構成をそれぞれが有する第1ないし第4相のス
イッチアームS1 〜S4 を少なくとも1つずつ備えたも
のを用いる。第1ないし第4相のスイッチアームS1 〜
S4 は、それぞれの上段のスイッチ素子及び下段のスイ
ッチ素子の順方向をバッテリの正極側から負極側に向う
方向に向け、かつそれぞれの上段のスイッチ素子qa を
バッテリ5の正極端子側に位置させた状態で該バッテリ
5の両端に並列に接続され、固定子2の各相のタップ端
子が対応する相のいずれかのスイッチアームの中間端子
に接続される。
【0091】図示の例では、スイッチ回路3が、固定子
の第1ないし第4相のタップ端子にそれぞれ対応する第
1ないし第4相のスイッチアームS1 ,S2 ,S3 及び
S4を1つずつ備えていて、これらのスイッチアームが
対のバッテリ接続端子3a,3b間に並列に接続されて
いる。
【0092】また図示の例では、第1及び第2相のスイ
ッチアームS1 及びS2 のそれぞれが、互いに直列に接
続された上段のスイッチ素子qa 及び下段のスイッチ素
子qb と、スイッチ素子qa 及びqb にそれぞれ逆並列
接続された上段の整流用ダイオードda 及び下段の整流
用ダイオードdb とにより構成され、スイッチアームS
1 及びS2 のそれぞれのスイッチ素子同士の接続点から
中間端子u1 及びu2が引き出されている。
【0093】この例では、第1及び第2相のスイッチア
ームS1 及びS2 の整流用ダイオードda 及びdb によ
り、機関が始動した後スタータジェネレータを発電機と
して動作させる際に固定子の一部のコイルの出力のみを
整流してバッテリ5に充電電流を供給する単相ダイオー
ドブリッジ全波整流回路が構成されている。図示の例で
は、機関の運転時に第1相のコイルW1 ,W5 及びW9
の出力がこの整流回路により整流されてバッテリ5に供
給される。
【0094】また第3相のスイッチアームS3 は、上段
のスイッチ素子qa と、上段のスイッチ素子qa に対し
て直列に接続された下段のスイッチ素子qb と、両スイ
ッチ素子の間から引き出された中間端子u3 と、カソー
ドをバッテリ5の正極端子側に向けて上段のスイッチ素
子qa と中間端子u3 との間に挿入された上段の充電阻
止用ダイオードd1 と、カソードをバッテリ5の負極端
子側に向けて下段のスイッチ素子qb と中間端子u3 と
の間に挿入された下段の充電阻止用ダイオードd2 とか
らなっており、中間端子u3 は充電阻止用ダイオードd
1 のアノードと充電阻止用ダイオードd2 のアノードと
の共通接続点から引き出されている。
【0095】第4相のスイッチアームS4 は、第3相の
スイッチアームS3 と同様に構成されていて、その充電
阻止用ダイオードd1 ,d2 のアノードの共通接続点か
ら中間端子u4 が引き出されている。
【0096】第1及び第2相のスイッチアームS1 及び
S2 のそれぞれの中間端子u1 及びu2 にはそれぞれ固
定子の第1及び第2相のタップ端子(j1 ,j5 ,j9
)及び(j2 ,j6 ,j10)が接続され、第3及び第
4相のスイッチアームS3 及びS4 のそれぞれの中間端
子u3 及びu4 には、固定子の第3及び第4相のタップ
端子(j3 ,j7 ,j11)及び(j4 ,j8 ,j12)が
接続されている。
【0097】図示の例では、各スイッチアームの上段及
び下段のスイッチ素子qa 及びqbがMOSFETから
なっていて、スイッチアームS1 ないしS4 のそれぞれ
の上段のスイッチ素子qa を構成するFETのドレイン
が電源接続端子3aに共通接続されている。またスイッ
チアームS1 ないしS4 のそれぞれの下段のスイッチ素
子qb を構成するFETのドレインがそれぞれの相のス
イッチアームの上段のスイッチ素子を構成するFETの
ソースに接続され、スイッチアームS1 ないしS4 のそ
れぞれの下段のスイッチ素子qb を構成するFETのソ
ースが共通に接続されて、抵抗値が十分に小さいシャン
ト抵抗Rs を通して電源接続端子3bに共通接続されて
いる。シャント抵抗Rs は固定子のコイルに供給される
全励磁電流を検出するために設けられていて、この抵抗
Rs の両端に得られる電流検出信号は、図2には図示し
ない後記する過電流検出回路に入力されている。
【0098】なおda 及びdb はMOSFETのドレイ
ンソース間に存在する寄生ダイオードであり、図示の例
では、この寄生ダイオードを整流用ダイオードとして用
いている。
【0099】本実施形態では、充電阻止用ダイオードd
1 及びd2 により、固定子2のコイルの内、第1相及び
第2相のスイッチアームS1 及びS2 の整流用ダイオー
ドda 及びdb により構成されたバッテリ充電用整流回
路により出力が整流されるコイル(この例ではコイルW
1 ,W5 及びW9 )以外のコイルの誘起電圧でバッテリ
5に充電電流が供給されるのを阻止する充電阻止手段が
構成されている。
【0100】図示の例では、スイッチ素子qa 及びqb
としてMOSFETを用いているため、第3及び第4相
のスイッチアームのスイッチ素子qa 及びqb にもそれ
ぞれ寄生ダイオードda 及びdb が逆並列接続されてい
るが、スイッチ素子qa 及びqb として寄生ダイオード
を有しない素子を用いる場合、充電阻止用ダイオードd
1 及びd2 が設けられる第3及び第4のスイッチアーム
S3 及びS4 のスイッチ素子qa 及びqb に対してダイ
オードを並列接続する必要はない。
【0101】対の電源接続端子3a及び3bにはそれぞ
れバッテリ5の正極端子及び負極端子が接続され、該バ
ッテリ5からスイッチ回路3を通してコイルW1 〜W12
に励磁電流が供給される。
【0102】コントローラ4は、マイクロコンピュータ
を備えていて、回転子磁極センサha 及びhb がそれぞ
れ発生する検出信号HA 及びHB に応じて、スイッチア
ームS1 〜S4 の上段のスイッチ素子qa の制御端子
(図示の例ではMOSFETのゲート)にそれぞれ駆動
信号AないしDを所定のタイミングで与え、スイッチア
ームS1 〜S4 の下段のスイッチ素子qb の制御端子に
それぞれ駆動信号A´ないしD´を所定のタイミングで
与える。
【0103】各スイッチ素子はその制御端子に駆動信号
が与えられている間オン状態を保持し、該駆動信号が与
えられていない間オフ状態を保持する。
【0104】図2においては、固定子2のコイルに流す
励磁電流を制御する制御装置の部分を概略的に示してい
るが、制御装置のより詳細な構成の一例を示すと図3の
通りである。
【0105】図3に示した例では、図2に示したスイッ
チ回路3の負極側の電源接続端子3bとスイッチアーム
S1 〜S4 の共通接続点との間に挿入されたシャント抵
抗Rs の両端に得られる電流検出信号が過電流検出回路
15に入力されている。スイッチ回路3と過電流検出回
路15とによりドライバ16が構成されている。
【0106】過電流検出回路15は、例えば、図4に示
すように、演算増幅器OP1 、固定抵抗器R1 ,R2 、
可変抵抗器VR1 、及びコンデンサC1 からなる増幅回
路15Aと、固定抵抗器R3 及び可変抵抗器VR2 の直
列回路からなっていて後記する電源回路から与えられる
定電圧を分圧して基準電圧Vf を出力する基準電圧発生
回路15Bと、増幅回路15Aの出電圧及び基準電圧V
f がそれぞれ反転入力端子及び非反転入力端子に入力さ
れた電圧比較器CP1 と帰還抵抗R4 とからなる比較回
路15Cとを備えていて、シャント抵抗Rs の両端に得
られる電流検出信号が設定値を超えたときに、増幅回路
15Aの出力電圧が基準電圧Vf を超えて比較器CP1
の出力端子の電位を高レベルの状態から低レベルの状態
に変化させる。この比較器CP1 の出力端子の電位の低
下が過電流検出信号としてコントローラ4に与えられ
る。
【0107】コントローラ4は、CPU4Aと、ROM
4Bと、RAM4Cと、計測すべき時間がセットされた
ときにクロックパルスを計数する計時動作を開始して、
セットされた時間を計測したときに出力信号を発生する
タイマ4Dと、CPU4Aへの信号の入出力を行う入出
力ポート4Eと、電源回路4Fと、内燃機関を始動する
際に閉じられる始動指令スイッチSWに入力端子が接続
されて始動指令スイッチSWが閉じたことを検出したと
きにCPU4Aに始動指令信号を与える始動指令検出回
路4Gとを有している。
【0108】またCPU4Aには、過電流検出回路15
の出力がポート4Eを通して入力されるとともに、回転
子磁極センサha 及びhb の出力が入力されている。
【0109】電源回路4Fは、バッテリ5の出力電圧を
入力として、CPU4Aを動作させるために必要な電源
電圧(5[V])と、ドライバ16を駆動するために必
要な電源電圧(8[V])とを出力する回路で、電源回
路4FからCPU4Aとドライバ16とに電源電圧が与
えられている。
【0110】CPU4Aは、ROM4Bに記憶された所
定のプログラムを実行することにより、後記する励磁パ
ターンに従って固定子のコイルに励磁電流を供給するべ
く、回転子磁極センサha ,hb の出力からスイッチ回
路3の各スイッチ素子に駆動信号を与えるタイミングを
割り出して、割り出したタイミングでスイッチ回路3の
スイッチ素子に駆動信号A〜D及びA´〜D´を与える
スイッチ回路駆動手段や、固定子のコイルに供給される
励磁電流が過大になって過電流検出回路15が過電流検
出信号を発生したときに、スイッチ回路3への駆動信号
の出力を停止する過電流保護手段等を実現する。
【0111】本実施形態では、内燃機関を始動する際
に、図5に示すような励磁パターンで固定子2のコイル
に励磁電流を流して図1に示したスタータジェネレータ
を電動機として動作させる。
【0112】図5の励磁パターンに従う場合、コントロ
ーラ4は、磁石回転子1を一方向に回転駆動する際に、
バッテリ5の正極端子からスイッチ回路3の2つの隣り
合う相のスイッチアームの上段のスイッチ素子qa を通
して固定子2の隣り合う2つの相のタップ端子に同時に
励磁電流を流入させて、回転子の回転方向の前方側に位
置する相のタップ端子に流入させた励磁電流を回転方向
の前方側の1つの相のコイルを通して流した後、他の1
つの相のスイッチアームの下段のスイッチ素子を通して
バッテリ5の負極端子に戻し、隣り合う2つの相のタッ
プ端子のうち回転方向の後方側に位置する相のタップ端
子に流入させた励磁電流は回転方向の後方側の1つの相
のコイルを通して流した後、更に他の相のスイッチアー
ムの下段のスイッチ素子を通してバッテリの負極端子に
戻す励磁電流の流し方を規定の励磁パターンとして定め
ておいて、第1及び第2の回転子磁極センサha 及びh
bのそれぞれの出力の状態が変化する毎に、規定の励磁
パターンに従って励磁電流を流すコイルを順次磁石回転
子の回転方向にシフトさせていくようにスイッチ回路の
スイッチ素子をオンオフ制御する。
【0113】更に詳細に説明すると、図5に示した例で
は、回転子磁極センサha の出力信号HA がLレベルか
らHレベルに変化した時に、コントローラ4が第3相の
スイッチアームS3 の上段のスイッチ素子qa に与えて
いた駆動信号Cを消滅させると同時に、第1相のスイッ
チアームS1 の上段のスイッチ素子qa に駆動信号Aを
与え、既に第4相のスイッチアームS4 の上段のスイッ
チ素子qa に与えられている駆動信号Dはそのままとし
て、第1相のスイッチアームS1 の上段のスイッチ素子
qa と第4相のスイッチアームS4 の上段のスイッチ素
子qa とを導通させる。また第1のスイッチアームS1
の下段のスイッチ素子qb に与えていた駆動信号を消滅
させると同時に第3相のスイッチアームS3 の下段のス
イッチ素子qb に駆動信号C´を与え、既に第2相のス
イッチアームS2 の下段のスイッチ素子qb に与えられ
ている駆動信号B´をそのままとして、第2相のスイッ
チアームS2 下段のスイッチ素子qb と第3相のスイッ
チアームS3 の下段のスイッチ素子qb とを導通させ
る。
【0114】このときバッテリ5から第4相のスイッチ
アームS4 及び第1相のスイッチアームS1 の上段のス
イッチ素子を通して第4相のタップ端子(j12,j4 ,
j8)及び第1相のタップ端子(j1 ,j5 ,j9 )に
励磁電流が流入する。このとき励磁電流が同時に流入す
る隣り合う相のタップ端子(j12,j1 ),(j4 ,j
5 )及び(j8 ,j9 )はそれぞれほぼ同電位であり、
また同時に励磁電流が流出する隣り合う相のタップ端子
(j2 ,j3 ),(j6 ,j7 )及び(j10,j11)も
それぞれほぼ同電位であるため、コイルW12,W4 ,W
8 ,W2 ,W6及びW10には励磁電流がほとんど流れな
い。そのため、バッテリ5から第4相のスイッチアーム
S4 の上段のスイッチ素子を通して第4相のタップ端子
j12,j4 及びj8 にそれぞれ流入した励磁電流は回転
方向の後方側に位置する1つの相のコイルW11,W3 及
びW7 を通して流れた後第2相のスイッチアームS2 の
下段のスイッチ素子qb を通してバッテリの負極端子に
戻る。またバッテリから第1相のスイッチアームS1 の
上段のスイッチ素子を通して第1相のタップ端子j1 ,
j5 及びj9 にそれぞれ流入した励磁電流は、回転方向
の前方側に位置する1つの相のコイル群W1 ,W5 及び
W9 を通して流れた後、第3相のスイッチアームS3 の
下段のスイッチ素子qb を通してバッテリの負極端子に
戻る。
【0115】次いで、コントローラ4は、回転子磁極セ
ンサhb の出力信号HB がLレベルからHレベルに変化
したときに、第4相のスイッチアームS4 の上段のスイ
ッチ素子qa に与えていた駆動信号Dを消滅させると同
時に第2相のスイッチアームS2 の上段のスイッチ素子
qa に駆動信号Bを与え、既に第1相のスイッチアーム
S1 の上段のスイッチ素子qa に与えている駆動信号A
はそのままとして、第1相のスイッチアームS1 の上段
のスイッチ素子qa と第2相のスイッチアームS2 の上
段のスイッチ素子qa とを導通させた状態とする。コン
トローラはまた、第2のスイッチアームS2 の下段のス
イッチ素子qb に与えていた駆動信号B´を消滅させる
と同時に第4相のスイッチアームS4 の下段のスイッチ
素子qbに駆動信号D´を与え、既に第3相のスイッチ
アームS3 の下段のスイッチ素子qb に与えている駆動
信号C´はそのままとして、第3相のスイッチアームS
3の下段のスイッチ素子qb と第4相のスイッチアーム
S4 の下段のスイッチ素子qb とを導通させた状態にす
る。
【0116】このときバッテリ5から第1相のスイッチ
アームS1 及び第2相のスイッチアームS2 の上段のス
イッチ素子を通して第1相のタップ端子(j1 ,j5 ,
j9)及び第2相のタップ端子(j2 ,j6 ,j10)に
励磁電流が流入する。このとき同時に励磁電流が流入す
る隣合うタップ端子(j1 ,j2 ),(j5 ,j6 )及
び(j9 ,j10)はそれぞれほぼ同電位であり、また同
時に励磁電流が流出する隣り合うタップ端子(j3 ,j
4 ),(j7 ,j8 )及び(j11,j12)もほぼ同電位
であるため、コイルW1 ,W5 ,W9 ,W3 ,W7 及び
W12)には励磁電流がほとんど流れない。そのため、第
1相のタップ端子j1 ,j5 及びj9 にそれぞれ流入し
た励磁電流は回転方向の後方側に位置する1つの相のコ
イルW12,W4 ,及びW8 を通して流れた後第3相のス
イッチアームS3 の下段のスイッチ素子qb を通してバ
ッテリの負極端子に戻る。またバッテリ5から第2相の
スイッチアームS2 の上段のスイッチ素子を通して第2
相のタップ端子j2 ,j6及びj10にそれぞれ流入した
励磁電流は、回転方向の前方側に位置する1つの相のコ
イルW2 ,W6 及びW10を通して流れた後第4相のスイ
ッチアームS4 の下段のスイッチ素子qb を通してバッ
テリの負極端子に戻る。
【0117】次いで、コントローラ4は、回転子磁極セ
ンサha が出力する磁極検出信号HA がHレベルからL
レベルに変化したときに、第1相のスイッチアームS1
の上段のスイッチ素子qa に与えていた駆動信号Aを消
滅させると同時に第3相のスイッチアームS3 の上段の
スイッチ素子qa に駆動信号Cを与え、既に第2相のス
イッチアームS2 の上段のスイッチ素子qa に与えてい
る駆動信号Bはそのままとして、第2相のスイッチアー
ムS2 の上段のスイッチ素子qa と第3相のスイッチア
ームS3 の上段のスイッチ素子qa とを導通させた状態
とする。コントローラはまた、第3のスイッチアームS
3 の下段のスイッチ素子qb に与えていた駆動信号C´
を消滅させると同時に第1相のスイッチアームS1 の下
段のスイッチ素子qb に駆動信号A´を与え、既に第4
相のスイッチアームS4 の下段のスイッチ素子qb に与
えている駆動信号D´はそのままとして、第1相のスイ
ッチアームS1 の下段のスイッチ素子qb と第4相のス
イッチアームS4 の下段のスイッチ素子qb とを導通さ
せた状態にする。
【0118】このときバッテリ5から第2相のスイッチ
アームS2 及び第3相のスイッチアームS3 の上段のス
イッチ素子を通して第2相のタップ端子(j2 ,j6 ,
j10)及び第3相のタップ端子(j3 ,j7 ,j11)に
励磁電流が流入する。このとき同時に励磁電流が流入す
るタップ端子(j2 ,j3 ),(j6 ,j7 )及び(j
10,j11)はそれぞれほぼ同電位であり、また同時に励
磁電流が流出する隣り合う相のタップ端子(j4 ,j5
),(j8 ,j9 )及び(j12,j1 )もほぼ同電位
であるため、これらのタップ端子に両端により出力が整
流されるコイルW2 ,W6 ,W10,W4 ,W8 及びW12
には励磁電流がほとんど流れない。そのため第2相のタ
ップ端子j2 ,j6 及びj10にそれぞれ流入した励磁電
流は回転方向の後方側に位置する1つの相のコイルW1
,W5 及びW9 を通して流れた後、第4相のスイッチ
アームS4 の下段のスイッチ素子qb を通してバッテリ
の負極端子に戻る。
【0119】またバッテリ5から第3相のスイッチアー
ムS3 の上段のスイッチ素子を通して第3相のタップ端
子j3 ,j7 及びj11にそれぞれ流入した励磁電流は、
回転方向の前方側に位置する1つの相のコイルW3 ,W
7 及びW11を通して流れた後、第1相のスイッチアーム
S1 の下段のスイッチ素子qb を通してバッテリの負極
端子に戻る。
【0120】次いで、コントローラ4は、回転子磁極セ
ンサhb の出力信号HB がHレベルからLレベルに変化
した時に、第2相のスイッチアームS2 の上段のスイッ
チ素子qa に与えていた駆動信号Bを消滅させると同時
に第4相のスイッチアームS4 の上段のスイッチ素子q
a に駆動信号Dを与え、既に第3相のスイッチアームS
3 の上段のスイッチ素子qa に与えている駆動信号Cは
そのままとして、第3相のスイッチアームS3 の上段の
スイッチ素子qa と第4相のスイッチアームS4 の上段
のスイッチ素子qa とを導通させた状態とする。また第
4相のスイッチアームS4 の下段のスイッチ素子qb に
与えていた駆動信号D´を消滅させると同時に第2相の
スイッチアームS2 の下段のスイッチ素子qb に駆動信
号B´を与え、既に第1相のスイッチアームS1 の下段
のスイッチ素子qb に与えている駆動信号A´はそのま
まとして、第1相のスイッチアームS1 の下段のスイッ
チ素子qb と第2相のスイッチアームS2 の下段のスイ
ッチ素子qb とを導通させる。
【0121】このときバッテリ5から第3相のスイッチ
アームS3 及び第4相のスイッチアームS4 の上段のス
イッチ素子を通して第3相のタップ端子(j3 ,j7 ,
j11)及び第4相のタップ端子(j4 ,j8 ,j12)に
励磁電流が流入する。このとき同時に励磁電流が流入す
るタップ端子(j3 ,j4 ),(j7 ,j8 )及び(j
11,j12)はそれぞれほぼ同電位であり、励磁電流が同
時に流出するタップ端子(j5 ,j6 ),(j9 ,j1
0)及び(j1 ,j2 )もほぼ同電位であるため、これ
らのタップ端子に両端により出力が整流されるコイルW
3 ,W7 ,W11,W5 ,W9 及びW1 には励磁電流がほ
とんど流れない。そのため、第3相のタップ端子j3 ,
j7 及びj11にそれぞれ流入した励磁電流は回転方向の
後方側に位置する1つの相のコイルW2 ,W6 及びW10
を通して流れた後第1相のスイッチアームS1 の下段の
スイッチ素子qb を通してバッテリの負極端子に戻る。
またバッテリ5から第4相のスイッチアームS4 の上段
のスイッチ素子を通して第4相のタップ端子j4 ,j8
及びj12にそれぞれ流入した励磁電流は回転方向の前方
側に位置する1つのコイルW4 ,W8 及びW12を通して
流れた後第2相のスイッチアームS2 の下段のスイッチ
素子qb を通してバッテリの負極端子に戻る。
【0122】上記のように、図5の励磁パターンによれ
ば、各相のコイルに励磁電流が電気角で180度ずつ流
れ、90度の区間隣り合う相のコイルに励磁電流が流れ
る期間がオーバラップするため、その出力トルク特性は
図6(D)に実線で示したようになり、ほとんど谷部が
生じない出力トルク特性を得ることができる。そのた
め、内燃機関を始動する際に、回転子がいかなる位置に
ある場合でも電動機を起動させて、内燃機関の始動を確
実に行わせることができる。
【0123】内燃機関が始動すると、磁石回転子1が機
関により駆動される状態になるため、図1に示したスタ
ータジェネレータSGは発電機として動作し、固定子の
第1相のコイルW1 ,W5 及びW9 の出力が第1相のス
イッチアームS1 及び第2相のスイッチアームS2 に設
けられた整流用ダイオードda 及びdb により構成され
るバッテリ充電用整流回路により整流されてバッテリ5
に供給される。これによりバッテリ5が充電される。
【0124】このように、本発明においては、機関が始
動した後、固定子のコイルに誘起する電圧でバッテリを
充電する際に、固定子の一部のコイルの出力のみでバッ
テリに充電電流を供給するため、スタータモータとして
の性能を確保するために、固定子のコイルの巻線抵抗を
小さくして大きな電機子電流が流れるようにしておいて
も、機関の中高速運転時にバッテリに過大な充電電流が
供給されることがない。
【0125】上記のように、内燃機関の始動時に図5に
示した励磁パターンで固定のコイルに励磁電流を流した
場合には、励磁電流が流れないコイルが生じるため、出
力トルクの最大値は多少低くなる。
【0126】これに対し、図7に示すように、第1及び
第2の回転子磁極センサha 及びhb を、電機子鉄心の
歯部間の中心(固定子の周方向に測った歯部間の間隙長
を2分する位置に相応する位置)に配置して、図8に示
すパターンで励磁電流を流すと、出力トルク特性に谷部
が生じるが、出力トルクの最大値が大きい特性を得るこ
とができる。
【0127】図7に示したように第1及び第2の回転子
磁極センサha 及びhb を配置して、内燃機関の始動時
に図8に示す励磁パターンで固定子のコイルに励磁電流
を流して、スタータジェネレータを電動機として動作さ
せる際には、バッテリ5の正極端子からスイッチ回路3
のいずれか1つの相のスイッチアームの上段のスイッチ
素子を通して固定子のいずれか1つの相のタップ端子に
流入させた励磁電流を回転子1の回転方向の前方側で隣
り合う2つの隣接コイルと該回転方向の後方側で隣り合
う2つの隣接コイルとに分流させた後、他の1つの相の
スイッチアームの下段のスイッチ素子を通してバッテリ
の負極端子に戻す励磁電流の流し方を規定の励磁パター
ンとして、第1及び第2の回転子磁極センサha 及びh
b のそれぞれの出力のレベルが変化(LレベルからHレ
ベルへの変化またはHレベルからLレベルへの変化)す
る毎に上記規定の励磁パターンに従って励磁電流を流す
コイルを順次磁石回転子1の回転方向にシフトさせてい
くようにスイッチ回路3のスイッチ素子をオンオフ制御
する。
【0128】図8(A),(B)はそれぞれ回転子磁極
センサha ,hb が出力する磁極検出信号HA 及びHB
を示し、(C)〜(F)はそれぞれスイッチ回路3の第
1ないし第4相のスイッチアームS1 ないしS4 の上段
のスイッチ素子qa に与えられる駆動信号A〜Dを示し
ている。また図8(G)ないし(J)はそれぞれスイッ
チ回路3の第1ないし第4相のスイッチアームS1 ない
しS4 の下段のスイッチ素子qb に与えられる駆動信号
A′〜D′を示している。
【0129】図8に示した例では、検出信号HA がLレ
ベルからHレベルへ変化するタイミングと、HB がLレ
ベルからHレベルへ変化するタイミングと、HA がHレ
ベルからLレベルに変化するタイミングと、HB がHレ
ベルからLレベルに変化するタイミングとが90度(電
気角)間隔で順次現れる。コントローラ4は、これらの
各タイミングが検出される毎に励磁電流を流入させるタ
ップ端子を切り換える。
【0130】即ち、コントローラ4は、検出信号HA が
LレベルからHレベルに変化した時に、第4相のスイッ
チアームS4 の上段のスイッチ素子qa の駆動信号Dを
消滅させて第1相のスイッチアームS1 の上段のスイッ
チ素子qa に駆動信号Aを与えるとともに、第2相のス
イッチアームS2 の下段のスイッチ素子qb の駆動信号
B´を消滅させて第3相のスイッチアームS3 の下段の
スイッチ素子qb に駆動信号C´を与える。
【0131】このときバッテリ5の正極端子から第1相
のスイッチアームS1 の上段のスイッチ素子qa を通し
て第1相のタップ端子j1 ,j5 及びj9 に励磁電流が
流入する。この励磁電流は、回転子の回転方向の前方側
で隣接する2つの隣接コイル群(W1 ,W2 ),(W4
,W6 )及び(W9 ,W10)と、回転方向の後方側で
隣接する2つの隣接コイル群(W12,W11),(W3 ,
W2 )及び(W8 ,W7)とに分流した後、第3相のス
イッチアームS3 の下段のスイッチ素子qb を通してバ
ッテリ5の負極端子に戻る。
【0132】コントローラ4はまた、検出信号HB がL
レベルからHレベルに変化した際に、第1相のスイッチ
アームS1 の上段のスイッチ素子qa の駆動信号Aを消
滅させて第2相のスイッチアームS2 の上段のスイッチ
素子qa に駆動信号Bを与えるとともに、第3相のスイ
ッチアームS3 の下段のスイッチ素子qb の駆動信号C
´を消滅させて第4相のスイッチアームS4 の下段のス
イッチ素子qb に駆動信号D´を与える。
【0133】このときバッテリ5の正極端子から第2相
のスイッチアームS2 の上段のスイッチ素子qa を通し
て第2相のタップ端子j2 ,j6 及びj10に励磁電流が
流入する。この励磁電流は、回転子の回転方向の前方側
で隣接する2つの隣接コイル群(W2 ,W3 ),(W6
,W7 )及び(W10,W11)と、回転方向の後方側で
隣接する2つの隣接コイル群(W1 ,W12),(W5 ,
W4 )及び(W9 ,W8)とに分流した後、第4相のス
イッチアームS4 の下段のスイッチ素子qb を通してバ
ッテリ5の負極端子に戻る。
【0134】コントローラはまた、検出信号HA がHレ
ベルからLレベルに変化した時に、第2相のスイッチア
ームS2 の上段のスイッチ素子qa の駆動信号Bを消滅
させて第3相のスイッチアームS3 の上段のスイッチ素
子qa に駆動信号Cを与えるとともに、第4相のスイッ
チアームS4 の下段のスイッチ素子qb の駆動信号D´
を消滅させて第1相のスイッチアームS1 の下段のスイ
ッチ素子qb に駆動信号A´を与える。
【0135】このときバッテリ5の正極端子から第3相
のスイッチアームS3 の上段のスイッチ素子qa を通し
て第3相のタップ端子j3 ,j7 及びj11に励磁電流が
流入する。この励磁電流は、回転子の回転方向の前方側
で隣接する2つの隣接コイル群(W3 ,W4 ),(W7
,W8 )及び(W11,W12)と、回転方向の後方側で
隣接する2つの隣接コイル群(W2 ,W1 ),(W6 ,
W5 )及び(W10,W9)とに分流した後、第1相のス
イッチアームS1 の下段のスイッチ素子qb を通してバ
ッテリ5の負極端子に戻る。
【0136】コントローラ4はまた、検出信号HB がH
レベルからLレベルに変化した時に、第3相のスイッチ
アームS3 の上段のスイッチ素子qa の駆動信号Cを消
滅させて第4相のスイッチアームS4 の上段のスイッチ
素子qa に駆動信号Dを与えるとともに、第1相のスイ
ッチアームS1 の下段のスイッチ素子qb の駆動信号A
´を消滅させて第2相のスイッチアームS2 の下段のス
イッチ素子qb に駆動信号B´を与える。
【0137】このときバッテリ5の正極端子から第4相
のスイッチアームS4 の上段のスイッチ素子qa を通し
て第4相のタップ端子j4 ,j8 及びj12に励磁電流が
流入する。この励磁電流は、回転子の回転方向の前方側
で隣接する2つの隣接コイル群(W4 ,W5 ),(W8
,W9 )及び(W12,W1 )と、回転方向の後方側で
隣接する2つの隣接コイル群(W3 ,W2 ),(W7 ,
W6 )及び(W11,W10)とに分流した後、第2相のス
イッチアームS2 の下段のスイッチ素子qb を通してバ
ッテリ5の負極端子に戻る。
【0138】上記のようにして、回転子磁極センサha
,hb の出力のレベルが変化する毎に、励磁電流が流
れるコイル群が回転子の一方向[この例では図1(B)
の矢印CL方向]に順次シフトしていくため、回転磁界
が生じ、磁石回転子1が一方向に回転させられる。
【0139】なお図9(A)及び(B)は図6(A)及
び(B)と同様に回転子磁極センサha 及びhb の出力
信号HA 及びHB を示しており、図9(C)に実線で示
したτ1 及び破線で示したτ2 はそれぞれ各コイルを一
方向及び他方向にそれぞれ流れる励磁電流により生じさ
せられるのトルクを示している。この場合電動機の出力
トルクと回転角θとの関係は、図9(D)の太線で示し
たようになる。
【0140】上記のように、4相のコイルを有する回転
電機を4相駆動して電動機として動作させる場合、回転
子磁極センサを電機子鉄心の隣り合う歯部の間の間隙の
中心位置に配置すると、トルクのピーク値を最大にする
ことができる。しかしながら、この場合、図9(D)に
示すように、トルク特性に生じる谷間は比較的深くなる
ため、回転子の停止位置によっては、始動トルクが十分
に得られないことがあり、電動機の始動に失敗するおそ
れがある。
【0141】上記のように、図5の励磁パターンによっ
た場合には、回転子の停止位置による始動トルクのむら
を少なくすることができ、図8の励磁パターンによった
場合には、最大出力トルクを高くすることができる。従
って内燃機関の始動時に電動機の負荷が重く、出力トル
クの平均値を高くすることが望ましい場合には、電動機
の始動時からその回転速度が設定値に達するまでの間
は、図5に示した励磁パターン(以下第1の励磁パター
ンとする。)で駆動して回転子の回転角度位置に対する
トルクむらを少なくし、回転速度が設定値を超えたとき
に励磁パターンを図8に示した励磁パターン(以下第2
の励磁パターンとする。)に切り換えて、電動機の出力
トルクの平均値を大きくするようにするのが望ましい。
【0142】即ち、電動機の回転速度が零から設定値に
達するまでの間は第1の励磁パターンで励磁電流を流
し、回転速度が設定値を超えた後は第2の励磁パターン
で励磁電流を流すようにするのが好ましい。この場合、
第1の励磁パターンによる場合と、第2の励磁パターン
による場合とでは、回転子磁極センサの配設位置が異な
る。したがって、第1の励磁パターンによる励磁の切換
えと、第2の励磁パターンによる励磁の切換えとを共に
回転子磁極センサの出力を用いて行う場合には、第1の
励磁パターン用の回転子磁極センサと、第2の励磁パタ
ーン用の回転子磁極センサとの双方を設ける必要があ
る。
【0143】図10は図1に示したスタータジェネレー
タに第1の励磁パターン用の回転子磁極センサと、第2
の励磁パターン用の回転子磁極センサとの双方を設けた
例を示したもので、この例では、電機子鉄心の歯部P2
と歯部P3 との間の間隙の周方向の中心に相応する位置
及び歯部P3 の周方向の中心に相応する位置にそれぞれ
回転子磁極センサha 及びhb が配置され、歯部P3 と
P4 との間の間隙の周方向の中心に相応する位置及び歯
部P4 の周方向の中心に相応する位置にそれぞれ回転子
磁極センサhc 及びhd が配置されている。図10のス
タータジェネレータの電機子鉄心の歯部と回転子の磁極
と回転子磁極センサha ないしhd との間の関係を示し
た展開図を図11に示した。
【0144】図10及び図11のように回転子磁極セン
サha ないしhd を配置した場合には、ha とhc とを
第2の励磁パターン用のセンサとして用い、hb とhd
とを第1の励磁パターン用のセンサとして用いる。
【0145】機関の始動時にスタータジェネレータの回
転速度[rpm]が設定値に達するまでの間第1の励磁
パターンで励磁相の切換えを行い、回転速度が設定値を
超えた後は励磁相の切換えを第2の励磁パターンにより
行う場合の動作を時間tに対して示すタイムチャートを
図12に示した。図12(A)ないし(D)はそれぞれ
回転子磁極センサha ないしhd の出力信号HA ないし
HD を時間tに対して示し、図12(E)ないし(H)
はそれぞれ第1相ないし第4相のスイッチアームS1 な
いしS4 の上段のスイッチ素子qa に与えられる駆動信
号AないしDを示している。また図12(I)ないし
(L)はそれぞれ第1相ないし第4相のスイッチアーム
S1 ないしS4 の下段のスイッチ素子qb に与えられる
駆動信号A´ないしD´を示している。
【0146】この例では、スタータジェネレータの回転
速度が設定値に達する時刻t1 までの間は回転子磁極セ
ンサhb 及びhd の出力信号HB 及びHD が変化する毎
に第1の励磁パターンにより励磁相の切換えを行い、回
転速度が設定値を超える時刻t1 後の期間は回転子磁極
センサha 及びhc の出力信号HA 及びHC が変化を示
す毎に第2の励磁パターンにより励磁相の切換えを行
う。
【0147】このように構成すると、機関を始動する際
に、磁石回転子がいずれの位置に停止していても大きな
始動トルクを発生させることができるため、機関の始動
を確実に行わせることができる。また機関が一旦回転を
始めた後は、最大トルクを高くする励磁パターンで駆動
するので、機関を始動する際の平均出力トルクを大きく
することができる。
【0148】上記のように、機関を始動させる過程で回
転速度が設定値に達した時に励磁パターンを切り換える
ようにする場合、磁石回転子の回転速度は、例えば、回
転子磁極センサha 〜hd の出力信号の発生間隔(時
間)から演算により求めることができる。
【0149】図12に示した例では、4つの回転子磁極
センサha 〜hd を用いて第1の励磁パターンによる励
磁相の切換えと、第2の励磁パターンによる励磁相の切
換えとを行わせるようにしたが、第1の励磁パターン用
の回転子磁極センサのみを設けて、該センサから得られ
る検出信号の立上り及び立下がりで起動したタイマ4D
の出力を用いて第2の励磁パターンの励磁相切換えタイ
ミングを定めるようにすることもできる。
【0150】図13は、内燃機関の始動時に、第2の励
磁パターンの励磁相切換えタイミングをコントローラ4
に設けられたタイマ4Dにより定める場合の動作を示す
タイムチャートで、同図(A)及び(B)は図1(B)
に示すように配置された第1の励磁パターン用の回転子
磁極センサha 及びhb の出力信号HA 及びHB を示
し、同図(C)は出力信号HA 及びHB のそれぞれの立
上り及び立下がりで起動されてセットされた時間の計測
を行うタイマ4Dの計時動作を示す線図である。また図
13(D)ないし(G)はそれぞれ第1ないし第4相の
スイッチアームの上段のスイッチ素子に与える駆動信号
AないしDを示し、図12(H)ないし(K)はそれぞ
れ第1ないし第4相のスイッチアームの下段のスイッチ
素子に与える駆動信号A´ないしD´を示している。
【0151】図13に示した例では、コントローラ4が
以下のようにしてスイッチ回路3を制御する。コントロ
ーラ4は、電動機の始動指令が与えられたことを検知し
たときに先ず回転子磁極センサha ,hb が出力する磁
極検出信号HA ,HB のレベルが変化する毎に第1の励
磁パターンに従って励磁相を切り換えて電動機を始動さ
せる。
【0152】本発明に係わる電動機において、磁極検出
信号HA ,HB の一方のレベルが変化してから他方のレ
ベルが変化するまでの間のクランク軸の回転角度は一定
(電気角で90度,機械角で15度)であるので、信号
HA ,HB の一方のレベルが変化してから他方のレベル
が変化するまでの時間から電動機の回転速度を演算する
ことができる。
【0153】図13に示した例では、磁極検出信号HB
の立上りから磁極検出信号HA の立下がりまでの時間を
計測することにより電動機の回転速度を演算しており、
磁極検出信号HB の図示の立上りaから磁極検出信号H
A の立下がりbまでの時間から電動機の回転速度が設定
値に達したことを検出している。
【0154】コントローラ4は、電動機の回転速度が設
定値に達したと判定されたときに、その直後に生じる磁
極検出信号HA またはHB の立下がりから次に生じる磁
極検出信号HB またはHA の立上りまでの時間To を計
測して、タイマ4Dに計測すべき時間としてt1 =To
/2をセットする。
【0155】図13に示した例では、磁極検出信号HA
の立下がりbで回転速度が設定値に達したと判定された
後、磁極検出信号HB の立下がりcから磁極検出信号H
A の立上りdまでの時間To を計測して、このTo の1
/2の時間t1 をタイマ4Dにセットしている。タイマ
4Dがセットされた時間t1 を計測したときにCPU4
Aが実行するプログラムに割込みをかけて、駆動信号D
と駆動信号B´とを消滅させ、駆動信号A及びC´のみ
を発生させた状態にして、第2の励磁パターンに切り換
える。
【0156】その後、磁極検出信号HB の立上りeが検
出された時に磁極検出信号HA の立上りdから磁極検出
信号HB の立上りeまでの時間T1 の1/2の時間t2
をタイマ4Dにセットして、この時間t2 の計測を開始
させる。次いでタイマ4Dがセットされた時間t2 (=
T1 /2)を計測したときに駆動信号A及びC´を消滅
させるとともに、駆動信号B及びD´を発生させる。以
下同様にして、磁極検出信号HA またはHB のレベルが
変化する毎に、1つ前の磁極検出信号のレベル変化が検
出された時刻から今回の磁極検出信号のレベル変化が検
出された時刻までの時間T2 ,T3 ,…を計測して、こ
れらの時間の1/2の時間t3 ,t4 ,…をタイマ4D
にセットして、該タイマがセットされた時間を計測する
毎に励磁相を切り換える。
【0157】図13において、一方の磁極検出信号のレ
ベルが変化してから他方の磁極検出信号のレベルが変化
するまでの回転角度は僅か15度であり、1つ前の磁極
検出信号のレベル変化が検出された時の時刻から今回の
磁極検出信号のレベル変化が検出された時刻までの間の
平均回転速度と、今回の磁極検出信号のレベル変化が検
出された時刻から次の磁極検出信号のレベル変化が検出
される時刻までの間の平均回転速度との間の差(例えば
T1 とT2 との間の差)は僅かであるため、上記のよう
に、1つ前の磁極検出信号のレベル変化が検出された時
刻から今回の磁極検出信号のレベル変化が検出された時
刻までの時間T2 ,T3 ,…の1/2を計測することに
より、第2の励磁パターンでの励磁相切換えタイミング
を求めても、第2の励磁パターン用の回転子磁極センサ
を用いて励磁相の切換えタイミングを定める場合と比べ
てそれ程大きな誤差は生じない。
【0158】上記の例では、磁極検出信号HA またはH
B のレベルが変化する毎に、1つ前の磁極検出信号のレ
ベル変化が検出された時刻から今回の磁極検出信号のレ
ベル変化が検出された時刻までの時間の1/2の時間を
タイマに計測させることにより、励磁相の切り換えタイ
ミングを求めているが、一方の磁極検出信号の信号幅、
例えば図13のb点からd点までの時間の1/4の時間
をタイマに計測させることにより励磁相の切換えタイミ
ングを求めるようにしていもよい。
【0159】なお回転子磁極センサha ,hb を第2の
励磁パターン用の位置とした適した位置に配置して、回
転子の回転速度が設定値に達するまでの間、該回転子磁
極センサの出力の立上り及び立下がりでタイマに計時動
作を行わせることにより、第1の励磁パターンでの励磁
相の切換えタイミングを求めるようにすることも考えら
れるが、機関の始動直後の回転速度は不安定であるた
め、始動直後の低速時の励磁相の切換えタイミングをタ
イマの計時動作により定めるのは好ましくない。したが
って、上記のように、回転子磁極センサha ,hb を第
1の励磁パターン用の検出位置として適した位置に配置
して、回転速度が設定値に達するまので間は、回転子磁
極センサha ,hb の出力がレベル変化を示すタイミン
グを励磁相の切換えタイミングとするのが好ましい。
【0160】上記の例では、機関の始動操作開始後、回
転速度が設定値に達するまでの間第1の励磁パターンに
より励磁相を切り換え、回転速度が設定値を超えた後に
第2の励磁パターンにより励磁相を切り換えるようにし
たが、図6(D)の出力トルク特性と、図9(D)の出
力トルク特性とを合成して、図14(B)に太線で示し
たような出力トルク特性を得ることができれば、全回転
速度領域に亘って、トルクの大きな落ち込みがない特性
を得ることができる。
【0161】なお図14(B)においてτa は第1の励
磁パターンにより励磁した場合に得られる図6(D)の
特性であり、τb は第2の励磁パターンにより励磁した
場合に得られる図9(D)の特性である。
【0162】図14(B)のような出力特性を得るため
には、τa とτb との交点で励磁パターンの切換を行え
ばよい。即ち、図14(B)のθ1 ´,θ3 ´,θ5 ´
及びθ7 ´の位置で、励磁パターンを第2の励磁パター
ンから第1の励磁パターンに切換え、θ2 ´,θ4 ´,
θ6 ´及びθ8 ´の位置で励磁パターンを第1の励磁パ
ターンから第2の励磁パターンに切り換えるようにすれ
ばよい。しかしながら、このように励磁パターンを切り
換えようとすると、励磁パターンの切換位置相互間の間
隔が狭い個所(例えば図14Bのθ1 ´とθ2 ´との
間)が生じ、隣り合う回転子磁極センサ相互間の間隔が
狭くなって、同センサを配設することが困難になる。回
転子磁極センサの配設を容易にするためには、4つの回
転子磁極センサを等角度間隔で配置して、しかも図14
(B)のθ1 ´〜θ8 ´の位置に近い位置で励磁パター
ンの切換を行うようにするのが好ましい。
【0163】そのために、例えば、図14(A)に示し
たように、4つの回転子磁極センサha 〜hd を電気角
で45度間隔で配置するのがよい。この例では、特定の
歯部(図示の例では歯部P2 )の中心と、回転子の回転
方向の前方側で特定の歯部P2 に隣接する他の歯部P3
との間の間隙の中心との間の中央に相応する第1の検出
位置で回転子の磁極を検出するように第1の回転子磁極
センサha を配置し、第1の回転子磁極センサha の配
設位置から回転子の回転方向に順次電気角で45度(1
80/4度)ずつ間隔を隔てた第2ないし第4の検出位
置位置で回転子の磁極を検出するように、第2ないし第
4の回転子磁極センサhb ないしhd を配置する。
【0164】この場合、回転子磁極センサha 〜hd が
それぞれ出力する磁極検出信号をHA 〜HB とすると、
コントローラ4は図15(A)ないし(L)に示すよう
なパターンでスイッチ回路に駆動信号A〜D及びA´〜
D´を与える。
【0165】即ち、コントローラ4は、バッテリの正極
端子からスイッチ回路3の隣り合う2つの相のスイッチ
アームの上段のスイッチ素子を通して固定子の隣り合う
2つの相のタップ端子に同時に励磁電流を流入させて、
該隣り合う2つの相のタップ端子のうち回転子の回転方
向の前方側に位置する相のタップ端子に流入させた励磁
電流を回転方向の前方側に位置する1つの相のコイルを
通して流した後スイッチ回路の他の1つの相のスイッチ
アームの下段のスイッチ素子を通してバッテリの負極端
子に戻し、隣り合う2つの相のタップ端子のうち回転方
向の後方側に位置する相のタップ端子に流入させた励磁
電流を回転方向の後方側に位置する1つの相のコイルを
通して流した後スイッチ回路の更に他の相のスイッチア
ームの下段のスイッチ素子を通してバッテリの負極端子
に戻す励磁電流の流し方を第1の励磁パターンとして定
めるとともに、バッテリの正極端子からスイッチ回路の
いずれか1つの相のスイッチアームの上段のスイッチ素
子を通して固定子のいずれか1つの相のタップ端子に流
入させた励磁電流を回転子1の回転方向の前方側で隣り
合う2つの隣接コイルと回転方向の後方側で隣り合う2
つの隣接コイルとに分流させた後、他の1つの相のスイ
ッチアームの下段のスイッチ素子を通してバッテリの負
極端子に戻す励磁電流の流し方を第2の励磁パターンと
して定めておいて、磁石回転子を一方向に回転駆動する
際に、第1の回転子磁極センサの出力の状態が変化した
とき及び第3の回転子磁極センサの出力の状態が変化し
たときには、第1の励磁パターンで励磁電流を流し、第
2の回転子磁極センサの出力の状態が変化したとき及び
第4の回転子磁極センサの出力の状態が変化したときに
は第2の励磁パターンで励磁電流を流すようにして、第
1の励磁パターンで励磁電流を流す状態と第2の励磁パ
ターンで励磁電流を流す状態とを交互に生じさせなが
ら、第1ないし第4の回転子磁極センサのそれぞれの出
力の状態が変化する毎に励磁電流を流すコイルを順次磁
石回転子の回転方向にシフトさせていくようにスイッチ
回路3のスイッチ素子をオンオフ制御する。
【0166】この場合に得られるトルク特性は図15
(M)のようになり、第2の励磁パターンにより励磁相
を切り換えた場合にトルクが落ち込む部分で、第1の励
磁パターンにより励磁相を切換えることによりトルクが
増大させられるため、トルクの深い谷間が生じない特性
が得られる。また常に第1の励磁パターンにより励磁相
を切換える場合に比べて出力トルクの平均値を大きくす
ることができる。
【0167】本発明において、第2の励磁パターンによ
り励磁を行っているときには、各瞬時において、例えば
図16に示すようにスイッチ回路のいずれか1つの相の
スイッチアームの上段のスイッチ素子と他の1つの相の
スイッチアームの下段のスイッチ素子とを通して励磁電
流Ie が流れる。
【0168】これに対し、第1の励磁パターンにより励
磁を行っているときには、図17に示すように、同時に
2つの相のスイッチアームの上段のスイッチ素子と、他
の2つの相のスイッチアームの下段のスイッチ素子とを
通して励磁電流が流れる。そのため、第1の励磁パター
ンにより励磁を行っているときには、第2の励磁パター
ンにより励磁を行っている場合の2倍の励磁電流が流れ
る。
【0169】したがって、図3に示したように、過電流
検出回路15を設けて、コントローラ4により過電流保
護手段を構成する場合には、第1の励磁パターンにより
励磁を行っているときの電流の制限値を第2の励磁パタ
ーンにより励磁を行っているときの電流の制限値の2倍
に設定する必要がある。
【0170】最初からいずれの励磁パターンで励磁する
かが決まっている場合には、励磁パターンに合わせた過
電流制限値を決めておけばよいが、励磁パターンを第2
の励磁パターンから第1の励磁パターンに切り換えた
り、第1の励磁パターンによる励磁と第2の励磁パター
ンによる励磁とを交互に行ったりする場合には、励磁パ
ターンに応じて過電流制限値を変更する必要がある。
【0171】図4に示すような過電流検出回路15が用
いられる場合には、コントローラ4により励磁パターン
に応じて可変抵抗器VR1 の抵抗値を調整して増幅回路
の利得を切換えることにより、過電流制限値を切換える
ことができる。即ち、第2の励磁パターンにより励磁を
行うときには、増幅回路15Aの利得を第1の励磁パタ
ーンにより励磁を行う際の利得の1/2とすることによ
り、過電流制限値を第1の励磁パターンにより励磁を行
うときの制限値の2倍にすることができる。
【0172】またコントローラ4により励磁パターンに
応じて可変抵抗器VR2 の抵抗値を調整して、基準電圧
Vf の値を切り換えることによっても過電流制限値を切
り換えることができる。即ち、第2の励磁パターンによ
り励磁を行うときに基準電圧Vf の値を第1の励磁パタ
ーンにより励磁を行うときの2倍の値とすることによ
り、第2の励磁パターンにより励磁を行うときの過電流
制限値を、第1の励磁パターンにより励磁を行うときの
制限値の2倍にすることができる。
【0173】上記の例では、スタータジェネレータの回
転子を6極に構成し、固定子を12極に構成したが、一
般に回転子をm極(mは偶数)とし、固定子を2m極と
する場合に、4相駆動を行って電動機として運転するこ
とができる。
【0174】例えば、図18に示すように、回転子を8
極とし、固定子を16極とする場合にも本発明を適用す
ることができる。この場合、電機子鉄心は16個の歯部
P1ないしP16を有していて、固定子のコイルW1 ない
しW16は、電機子鉄心の2つの歯部に跨って重ね巻きさ
れ、コイルW1 ないしW16の巻始め側の端末部と回転子
の回転方向の後方側でそれぞれのコイルに隣接するコイ
ルの巻終り側の端末部との接続点からそれぞれタップ端
子j1 ないしj12が引き出されている。そして、タップ
端子j1 ないしj16のうち、j1 ,j5 ,j9 及びj13
が第1相のタップ端子を構成し、j2 ,j6 ,j10及び
j14が第2相のタップ端子を構成している。またj3 ,
j7 ,j11及びj15が第3相のタップ端子を構成し、j
4 ,j8,j12及びj16が第4相のタップ端子を構成し
ている。そして、1/2のタップ端子j1 ないしj8 に
対して第1相のスイッチアームS1 ないし第4相のスイ
ッチアームS4 が設けられて、各相のスイッチアームの
中間端子が各相の2つのタップ端子に共通に接続されて
いる。またタップ端子j9 ないしj16に対して第1相の
スイッチアームS5 ないし第4相のスイッチアームS8
が設けられて、各相のスイッチアームの中間端子が2つ
の相のタップ端子に共通に接続されている。
【0175】回転子磁極センサha 及びhb はそれぞれ
電機子鉄心の歯部P5 とP6 との間の間隙の中心に相応
する位置、及び歯部P6 とP7 との間の間隙の中心に相
応する位置でそれぞれ回転子の磁極を検出するように設
けられている。
【0176】図18に示した例では、スイッチアームS
3 ないしS8 にそれぞれ上段の充電阻止用ダイオードd
1 及びd2 を設けて、これらのスイッチアームを通して
はバッテリに充電電流が供給されないようにし、スイッ
チアームS1 及びS2 に設けられた整流用ダイオードd
a 及びdb によって構成されたバッテリ充電用整流回路
により、第1相の一部のコイルW1 ,W5 の出力のみが
整流されてバッテリ5に供給されるようになっている。
【0177】図18に示したスタータジェネレータを4
相駆動する場合、回転子磁極センサが出力する磁極検出
信号をHA 及びHB 、スイッチアームS1 ないしS8 の
上段のスイッチ素子qa に与える駆動信号をそれぞれA
ないしHとし、スイッチアームS1 ないしS8 の下段の
スイッチ素子qb に与える駆動信号をそれぞれA´ない
しH´とすると、第2の励磁パターンは図19のように
なる。
【0178】また図18に示したスタータジェネレータ
においても、回転子磁極センサha及びhb を電機子鉄
心の歯部の中心に相応する位置に配置して、第1の励磁
パターンで駆動することにより、出力トルクのむらが少
ない特性を得ることができる。
【0179】図18に示した例においては、スイッチア
ームS1 及びS2 に設けられたダイオードda 及びdb
のみによりバッテリ充電用の整流回路を構成して、機関
が始動した後、第1相のコイルの一部W1 及びW5 の出
力のみでバッテリ5に充電電流を供給するようにしてい
るが、スイッチアームS5 及びS6 から充電阻止用ダイ
オードd1 及びd2 を取り除いて、これらのスイッチア
ームに設けた整流用ダイオードda 及びdb により構成
されるバッテリ充電用整流回路を通して第1相のコイル
W9 及びW13からもバッテリに充電電流を供給するよう
にしてもよい。
【0180】また内燃機関の定常運転時に駆動する必要
がある負荷が大きい場合には、更に他のスイッチアーム
からも充電阻止用ダイオードを取り除いて、第1相のコ
イル以外のコイルからもバッテリに充電電流を供給する
ようにしてもよい。
【0181】要するに、本発明においては、固定子の一
部のコイルの出力を整流してバッテリに充電電流を供給
するようにバッテリ充電用整流回路及び充電阻止手段を
設ければよく、バッテリを充電するための出力を発生さ
せるコイルとしては、いずれのコイルを用いてもよい。
【0182】また上記の例では、バッテリ充電用整流回
路が、特定のスイッチアームのスイッチ素子に逆並列接
続されたダイオードda ,db からなっていて、該バッ
テリ充電用整流回路がスイッチ回路内に構成されている
が、バッテリ充電用整流回路はスイッチ回路から独立さ
せて設けるようにしてもよい。
【0183】また上記の例では、バッテリを充電するた
めに用いないコイルにつながるスイッチアームに充電阻
止用ダイオードd1 及びd2 を設けて、これらの充電阻
止用ダイオードにより、バッテリ重電用整流回路により
出力が整流されるコイル以外のコイルの誘起電圧でバッ
テリに充電電流が供給されるのを阻止する充電阻止手段
を構成しているが、この充電阻止手段は、他の手段によ
ってもよい。
【0184】例えば、図20に示したように、バッテリ
充電用整流回路により出力が整流されるコイル(図20
の例ではコイルW1 ,W5 及びW9 )以外のコイルの巻
始め側の端末部から導出されたタップ端子(j3 ,j7
,j11)及び(j4 ,j8 ,j12)とこれらのタップ
端子に接続されたスイッチアームの中間端子u3 及びu
4 との間に挿入された充電阻止用スイッチ手段SWによ
り、充電阻止手段を構成してもよい。この場合、充電阻
止用スイッチ手段SWは、コントローラ4により制御さ
れて、内燃機関を始動する際にオン状態にされ、機関が
始動した後バッテリを充電する際にオフ状態にされる。
【0185】この場合、充電阻止用スイッチ手段SW
は、オンオフ制御が可能なスイッチであればよく、図示
のようにリレーにより構成してもよく、トランジスタ等
の半導体スイッチにより構成してもよい。
【0186】図20に示したように、固定子が16極に
構成される場合に、充電阻止手段を充電阻止用スイッチ
手段SWにより構成した例を図21に示した。図21に
示した例では、3つのスイッチアームS1 ないしS3 の
整流器da 及びdb によりバッテリ充電用整流回路が構
成され、他のスイッチアームの中間端子とタップ端子と
の間に充電阻止用スイッチ手段SWが挿入されている。
【0187】また上記充電阻止手段は、バッテリ充電用
整流回路により出力が整流されるコイル以外のコイルの
巻始め側の端末部から導出されたタップ端子に中間端子
が接続されたスイッチアームの上段のスイッチ素子と中
間端子との間に挿入されて上段の充電阻止用スイッチ手
段と、バッテリ充電用整流回路により出力が整流される
コイル以外のコイルの巻始め側の端末部から導出された
タップ端子に中間端子が接続されたスイッチアームの下
段のスイッチ素子と中間端子との間に挿入されて内燃機
関を始動する際にオン状態にされ、バッテリを充電する
際にオフ状態にされる下段の充電阻止用スイッチ手段と
により構成することもできる。
【0188】例えば、図22に示すように、スイッチア
ームS3 及びS4 のそれぞれの上段のスイッチ素子qa
と中間端子u3 ,u4 との間に挿入された上段の充電阻
止用スイッチ手段SW1と、スイッチアームS3 及びS4
のそれぞれの下段のスイッチ素子qb と中間端子u3 ,
u4 との間に挿入された下段の充電阻止用スイッチ手段
SW2とにより充電阻止手段を構成することができる。充
電阻止用スイッチ手段SW1及びSW2は、コントローラ4
により制御されて、内燃機関の始動時にオン状態にさ
れ、機関が始動した後にオフ状態にされる。
【0189】また図23に示したように、すべてのスイ
ッチアームの中間端子とタップ端子との間に充電阻止用
スイッチ手段SWを挿入して、内燃機関の始動時にはこ
れらのスイッチ手段をすべてオン状態にし、機関が始動
した後は、バッテリに所定の充電電流が供給されるよう
に、機関の回転速度に応じてオン状態にする充電阻止用
スイッチ手段SWの数を変えるようにすることもでき
る。例えば、機関のアイドリング時には、すべてのスイ
ッチアームに対して設けられた充電阻止用スイッチSW
をオン状態にして、固定子のすべてのコイルからバッテ
リに充電電流を供給し、機関の回転速度が設定値以上に
上昇して発電機の出力が過大になった時に、一部の充電
阻止用スイッチをオフ状態にして、バッテリの充電電流
を適正範囲に調整するようにすることもできる。
【0190】上記の例では、機関の始動時にスタータジ
ェネレータを電動機として動作させる際に、4相駆動を
行うとした。前述のように、4相駆動を行うと、励磁を
切換えるタイミングを定めるための論理を簡単にするこ
とができるという利点が得られるが、本発明において
は、スタータジェネレータを電動機として動作させる際
に、3相駆動や6相駆動を行うようにすることもでき
る。
【0191】例えば、図24は、内燃機関を始動する際
に3相駆動を行うことによりスタータジェネレータを電
動機として運転する場合の実施形態を示したもので、こ
の実施形態では、回転子として4極のものが用いられ、
電機子鉄心としては12個の歯部P1 ないしP12を有す
るものが用いられている。固定子のコイルW1 ないしW
12は電機子鉄心の3つの歯部に跨って重ね巻きされて、
第1ないし第6相のコイルが2つずつ形成されている。
コイルW1 ないしW12のそれぞれの巻始め側の端末部と
回転子の回転方向の後方側でそれぞれのコイルに隣接す
るコイルの巻終り側の端末部との接続点からそれぞれタ
ップ端子j1 ないしj12が導出されている。これらのタ
ップ端子のうち、j1 とj7 とが第1の相のタップ端子
を構成し、j2 とj8 とが第2の相のタップ端子を構成
している。またj3 とj9 とが第3の相のタップ端子を
構成し、j4 とj10とが第4の相のタップ端子を構成し
ている。更に、j5 とj11とが第5の相のタップ端子を
構成し、j6 とj12とが第6の相のタップ端子を構成し
ている。スイッチ回路3は、第1ないし第6の相のタッ
プ端子に対してそれぞれ設けられた第1ないし第6の相
のスイッチアームS1 ないしS6 からなっていて、それ
ぞれの相のスイッチアームの中間端子が対応する相のタ
ップ端子に接続されている。図示の例では、第1の相の
スイッチアームS1 及び第2の相のスイッチアームS2
の中間端子が第1の相のタップ端子及び第2の相のタッ
プ端子に直接接続され、第3の相ないし第6の相のスイ
ッチアームS3 ないしS6 の中間端子はそれぞれリレー
の常閉接点Rybを通して対応する相のタップ端子に接続
されている。
【0192】またこの例では、電機子鉄心の歯部P2 ,
P3 間、P3 ,P4 間、及びP3 ,P4 間のそれぞれの
間隙の中心に相応する位置で回転子の磁極を検出するよ
うに回転子磁極センサha ないしhc が設けられてい
る。図24において10は図1に示したものと同様な位
置検出用磁石を示している。
【0193】図24に示した回転電機を第1の励磁パタ
ーンで励磁して電動機として運転する場合に、回転子磁
極センサha ないしhc が出力する磁極検出信号HA な
いしHC 、スイッチアームS1 ないしS6 の上段のスイ
ッチ素子に与えられる駆動信号AないしF、及びスイッ
チアームS1 ないしS6 の下段のスイッチ素子に与えら
れる駆動信号A´ないしF´を図25に示した。
【0194】課題を解決するための手段の項でも述べた
ように、本発明は、一般に、固定子の電機子鉄心がn×
m個(nは2以上の整数、mは偶数)の歯部を有してい
て、各コイルを電機子鉄心の隣り合うn個の歯部に跨ら
せ、かつ各コイルの巻き方向を同一として磁石回転子の
回転方向に順次重ね巻きされたn×m個のコイルを設け
る場合に適用することができる。
【0195】上記の例では、回転子磁極センサをホール
素子により構成したが、ホール素子以外の磁気検出素子
により回転子磁極センサを構成することもできる。また
回転子の一つおきの磁極に相応するスリットを有するフ
ォトインタラプタと、該フォトインタラプタを間に対し
て対向する発光素子と受光素子とからなるフォトエンコ
ーダを回転子に取り付けて、該エンコーダから得られる
信号を回転子磁極センサとして用いるようにすることも
できる。
【0196】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、内燃機
関の始動時には、固定子のすべてのコイルに励磁電流を
流して大きなトルクを発生させることができるため、内
燃機関の始動を支障なく行わせることができ、また内燃
機関が始動した後は、固定子の一部のコイルの出力のみ
を整流してバッテリに供給するので、機関の中高速時に
バッテリが過充電状態になるのを防ぐことができる。
【0197】更に本発明においては、内燃機関の始動時
に3相以上の多相駆動を行うので、出力トルクのむらを
少なくして、機関の始動を確実に行わせることができる
利点がある。
【0198】特に、本発明において、固定子側に第1な
いし第4相のコイルを設けるとともに、2つの回転子磁
極センサを、電機子鉄心の異なる歯部のほぼ中心に相応
する位置に、電気角で90度の位相差を持たせて配置し
て、内燃機関の始動時に固定子のコイルから引き出した
隣り合う2つの相のタップ端子に同時に励磁電流を流入
させる励磁パターンで固定子を励磁する(4相駆動す
る)ようにした場合には、励磁の切換えタイミングを定
めるための論理を簡単にして、コントローラの構成を簡
単にすることができるだけでなく、回転子の回転角度位
置による出力トルクのむらを少なくして、回転子の初期
の回転角度位置によって始動トルクが不足する状態が生
じるのを防ぐことができる。
【0199】また本発明において、回転子の回転速度が
設定値以下の時に固定子の2つのタップ端子に同時に励
磁電流を流入させる第1の励磁パターンで固定子を励磁
し、回転速度が設定値を超えたときに、固定子の1つの
タップ端子に励磁電流を流入させる第2の励磁パターン
に切換えるようにした場合には、電動機の始動時に出力
トルクのむらを少なくして始動を確実にするとともに、
始動後は大きな最大出力トルクが得られるようにして出
力トルクの平均値を増大させ、電動機の出力の向上を図
ることができる。
【0200】更に本発明において、固定子の隣り合う2
つの相のタップ端子に同時に励磁電流を流入させる第1
の励磁パターンによる励磁と固定子のコイルから引き出
した1つの相のタップ端子のみに励磁電流を流入させる
第2の励磁パターンによる励磁とを交互に行わせるよう
にした場合には、全回転速度領域で出力トルクのむらを
少なくするとともに、最大出力トルクの最大値を大きく
して平均出力トルクの増大を図ることができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係わる電動機の実施形態の一
例を示す断面図、(B)は図1の電動機の正面図であ
る。
【図2】図1の電動機の固定子側に設けるコイルの巻回
構造と、コイルに励磁電流を流すスイッチ回路及び該ス
イッチ回路を制御するコントローラの構成例とを示した
構成図である。
【図3】本発明に係わる電動機を制御する制御装置の構
成例を示した構成図である。
【図4】図3の制御装置で用いる過電流検出回路の構成
例を示した回路図である。
【図5】図1の電動機の励磁パターンとして第1の励磁
パターンを採用する場合の各部の信号波形を示した線図
である。
【図6】図5に示す励磁パターンで固定子のコイルを励
磁した場合に得られるトルク特性を回転子磁極センサの
出力信号の波形とともに示した線図である。
【図7】本発明の他の実施形態における電動機の構成例
を示した正面図てある。
【図8】図7の実施形態において、第2の励磁パターン
により固定子のコイルを励磁する場合の各部の信号波形
を示した線図である。
【図9】図7の励磁パターンによりコイルを励磁した場
合に得られる出力トルク特性の一例を回転子磁極センサ
の出力信号の波形とともに示した線図である。
【図10】本発明の更に他の実施形態における電動機の
構成を示した正面図である。
【図11】図10の電動機における回転子磁極センサの
配置を示した説明図である。
【図12】図10の電動機の各部の信号を示したタイミ
ングチャートである。
【図13】図10の電動機の励磁の切換えをタイマを用
いて行う場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図14】(A)は本発明の他の実施形態における回転
子磁極センサの配置を示した説明図、(B)は同実施形
態で得られる出力特性を示した線図である。
【図15】図14(A)のように回転子磁極センサを配
置して図1の電動機を駆動する場合の励磁パターンを示
した線図である。
【図16】図1に示した電動機を第2の励磁パターンで
励磁した場合に流れる励磁電流の流れ方を説明するため
の回路図である。
【図17】図1に示した電動機を第1の励磁パターンで
励磁した場合に流れる励磁電流の流れ方を説明するため
の回路図である。
【図18】本発明の更に他の実施形態における電動機の
巻線構造と固定子のコイルに励磁電流を供給するスイッ
チ回路の構成例とを示した構成図である。
【図19】図18の電動機の励磁パターンの一例を示し
た線図である。
【図20】本発明の更に他の実施形態における電動機の
巻線構造と固定子のコイルに励磁電流を供給するスイッ
チ回路及び該スイッチ回路を制御するコントローラの構
成例とを示した構成図である。
【図21】本発明の更に他の実施形態における電動機の
巻線構造と固定子のコイルに励磁電流を供給するスイッ
チ回路の構成例とを示した構成図である。
【図22】本発明の更に他の実施形態における電動機の
巻線構造と固定子のコイルに励磁電流を供給するスイッ
チ回路及び該スイッチ回路を制御するコントローラの構
成例とを示した構成図である。
【図23】本発明の更に他の実施形態における電動機の
巻線構造と固定子のコイルに励磁電流を供給するスイッ
チ回路及び該スイッチ回路を制御するコントローラの構
成例とを示した構成図である。
【図24】本発明の更に他の実施形態における電動機の
巻線構造と固定子のコイルに励磁電流を供給するスイッ
チ回路の構成例とを示した構成図である。
【図25】図24の電動機の各部の信号を示したタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1…回転子、100…回転子ヨーク、M1 〜M8 …永久
磁石、2…固定子、200…電機子鉄心、P1 〜P12…
歯部、W1 〜W16…コイル、j1 〜j16…タップ端子、
3…スイッチ回路、qa …上段のスイッチ素子、qb …
下段のスイッチ素子、da …上段の整流用ダイオード、
db …下段の整流用ダイオード、d1 …上段の充電阻止
用ダイオード、d2 …下段の充電阻止用ダイオード、S
W…充電阻止用スイッチ手段、SW1…上段の充電阻止用
スイッチ手段、SW2…下段の充電阻止用スイッチ手段、
S1 〜S6 …第1ないし第6相のスイッチアーム、4…
コントローラ、5…バッテリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 29/08 H02P 9/30 B 5H621 H02P 9/30 6/02 341K (72)発明者 村松 秀一 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株式 会社内 (72)発明者 稲葉 豊 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株式 会社内 Fターム(参考) 5H019 AA01 BB03 BB05 BB12 BB19 CC04 CC07 EE14 5H560 AA10 BB05 BB12 DA03 DA20 DB02 DB20 JJ01 RR01 SS02 TT10 UA05 XA02 XA04 XA05 5H590 AB04 CA07 CC02 CD01 FA05 FC14 5H603 AA00 BB01 BB02 BB09 BB10 BB13 CA01 CA05 CD05 CD21 CE01 EE01 5H604 AA00 BB01 BB05 BB15 BB17 CC01 CC05 CC15 QB03 5H621 AA01 GA01 GB14 HH02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 等角度間隔で配置されたm個(mは偶
    数)の磁極を有して内燃機関のクランク軸に取り付けら
    れる磁石回転子と、 前記磁石回転子の回転方向に等角度間隔で並ぶように設
    けられた2m個の歯部を有する電機子鉄心と、各コイル
    を前記電機子鉄心の隣り合う2つの歯部に跨らせ、かつ
    各コイルの巻き方向を同一として前記磁石回転子の回転
    方向に順次重ね巻きされた2m個のコイルとを備えて、
    該2m個のコイルのそれぞれの巻始め側の端末部とそれ
    ぞれのコイルに隣接するコイルの巻終り側の端末部との
    接続点から2m個のタップ端子が導出され、前記磁石回
    転子との位相関係が等しいコイルを同一相のコイルとし
    た場合に前記2m個のコイルが第1ないし第4相のコイ
    ルに分けられるようになっていて、前記第1ないし第4
    相のコイルの巻始め側の端末部にそれぞれ接続されたタ
    ップ端子が第1ないし第4相のタップ端子とされた固定
    子と、 前記電機子鉄心の特定の歯部の周方向のほぼ中心に相応
    する位置に設定された第1の検出位置及び該第1の検出
    位置から前記磁石回転子の回転方向に電気角で90度離
    れた第2の検出位置にそれぞれ配置されて、それぞれの
    検出位置を通過している前記磁石回転子の磁極がN極の
    ときとS極のときとで出力の状態を異にするように設け
    られた第1及び第2の回転子磁極センサと、 上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子に対して直
    列に接続された下段のスイッチ素子とを有して両スイッ
    チ素子の間から中間端子が引き出された構成をそれぞれ
    が有する第1ないし第4相のスイッチアームを少なくと
    も1つずつ備えていて、前記第1ないし第4相のスイッ
    チアームがそれぞれの上段のスイッチ素子をバッテリの
    正極端子側に位置させて該バッテリの両端に並列に接続
    されるとともに、前記固定子の各相のタップ端子が対応
    する相のいずれかのスイッチアームの中間端子に接続さ
    れたスイッチ回路と、 前記固定子の一部のコイルの出力を整流して前記バッテ
    リに充電電流を供給するバッテリ充電用整流回路と、 前記固定子のコイルの内、前記整流回路により出力が整
    流されるコイル以外のコイルの誘起電圧で前記バッテリ
    に充電電流が供給されるのを阻止する充電阻止手段と、 前記内燃機関の始動時に前記磁石回転子を前記クランク
    軸の回転方向に回転させるべく、前記バッテリの正極端
    子から前記スイッチ回路の2つの隣り合う相のスイッチ
    アームの上段のスイッチ素子を通して前記固定子の隣り
    合う2つの相のタップ端子に同時に励磁電流を流入させ
    て、前記回転子の回転方向の前方側に位置する相のタッ
    プ端子に流入させた励磁電流を前記回転方向の前方側の
    1つ相のコイルを通して流した後更に他の1つの相のス
    イッチアームの下段のスイッチ素子を通して前記バッテ
    リの負極端子に戻し、前記隣り合う2つの相のタップ端
    子のうち前記回転方向の後方側に位置する相のタップ端
    子に流入させた励磁電流は前記回転方向の後方側の1つ
    相のコイルを通して流した後更に他の相のスイッチアー
    ムの下段のスイッチ素子を通して前記バッテリの負極端
    子に戻す励磁電流の流し方を規定の励磁パターンとし
    て、前記第1及び第2の回転子磁極センサのそれぞれの
    出力の状態が変化する毎に、前記規定の励磁パターンに
    従って励磁電流を流すコイルを順次前記磁石回転子の回
    転方向にシフトさせていくように前記スイッチ回路のス
    イッチ素子をオンオフ制御するコントローラと、 を具備したことを特徴とする内燃機関用スタータジュネ
    レータ。
  2. 【請求項2】 等角度間隔で配置されたm個(mは偶
    数)の磁極を有して内燃機関のクランク軸に取り付けら
    れる磁石回転子と、 前記磁石回転子の回転方向に等角度間隔で並ぶように設
    けられた2m個の歯部を有する電機子鉄心と、各コイル
    を前記電機子鉄心の隣り合う2つの歯部に跨らせ、かつ
    各コイルの巻き方向を同一として前記磁石回転子の回転
    方向に順次重ね巻きされた2m個のコイルとを備えて、
    該2m個のコイルのそれぞれの巻始め側の端末部とそれ
    ぞれのコイルに隣接するコイルの巻終り側の端末部との
    接続点から2m個のタップ端子が導出され、前記磁石回
    転子との位相関係が等しいコイルを同一相のコイルとし
    た場合に前記2m個のコイルが第1ないし第4相のコイ
    ルに分けられるようになっていて、前記第1ないし第4
    相のコイルの巻始め側の端末部にそれぞれ接続されたタ
    ップ端子が第1ないし第4相のタップ端子とされた固定
    子と、 電気角で45度の位相差を持って前記磁石回転子の回転
    方向に順次並ぶように設定された前記固定子側の第1な
    いし第4の検出位置にそれぞれ配置されて、それぞれの
    検出位置を通過している前記磁石回転子の磁極がN極の
    ときとS極のときとで出力の状態を異にするように設け
    られた第1ないし第4の回転子磁極センサと、 上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子に対して直
    列に接続された下段のスイッチ素子とを有して両スイッ
    チ素子の間から中間端子が引き出された構成をそれぞれ
    が有する第1ないし第4相のスイッチアームを少なくと
    も1つずつ備えていて、前記第1ないし第4相のスイッ
    チアームがそれぞれの上段のスイッチ素子をバッテリの
    正極端子側に位置させてバッテリの両端に並列に接続さ
    れるとともに、前記固定子の各相のタップ端子が対応す
    る相のいずれかのスイッチアームの中間端子に接続され
    たスイッチ回路と、 前記固定子の一部のコイルの出力を整流して前記バッテ
    リに充電電流を供給するバッテリ充電用整流回路と、 前記固定子のコイルの内、前記整流回路により出力が整
    流されるコイル以外のコイルの誘起電圧で前記バッテリ
    に充電電流が供給されるのを阻止する充電阻止手段と、 前記内燃機関を始動する際に、前記クランク軸を内燃機
    関の始動方向に回転させるべく、前記バッテリの正極端
    子から前記スイッチ回路の2つの隣り合う相のスイッチ
    アームの上段のスイッチ素子を通して前記固定子の隣り
    合う2つの相のタップ端子に同時に励磁電流を流入させ
    て、前記回転子の回転方向の前方側に位置する相のタッ
    プ端子に流入させた励磁電流を前記回転方向の前方側の
    1つの相のコイルを通して流した後他の1つの相のスイ
    ッチアームの下段のスイッチ素子を通して前記バッテリ
    の負極端子に戻し、前記隣り合う2つの相のタップ端子
    のうち前記回転方向の後方側に位置する相のタップ端子
    に流入させた励磁電流は前記回転方向の後方側の1つの
    相のコイルを通して流した後更に他の相のスイッチアー
    ムの下段のスイッチ素子を通して前記バッテリの負極端
    子に戻す励磁電流の流し方を第1の励磁パターンとする
    とともに、前記バッテリの正極端子から前記スイッチ回
    路のいずれか1つの相のスイッチアームの上段のスイッ
    チ素子を通して前記固定子のいずれか1つの相のタップ
    端子に流入させた励磁電流を前記回転子の回転方向の前
    方側で隣り合う2つの隣接コイルと回転方向の後方側で
    隣り合う2つの隣接コイルとに分流させた後他の1つの
    相のスイッチアームの下段のスイッチ素子を通して前記
    バッテリの負極端子に戻す励磁電流の流し方を第2の励
    磁パターンとして、前記磁石回転子の回転速度が設定値
    以下のときに、前記第1の回転子磁極センサ及び第3の
    回転子磁極センサのそれぞれの出力の状態が変化する毎
    に前記第1の励磁パターンに従って励磁電流を流すコイ
    ルを前記磁石回転子の回転方向にシフトさせていき、前
    記磁石回転子の回転速度が設定値を超えたときには前記
    第2の回転子磁極センサ及び第4の回転子磁極センサの
    それぞれの出力の状態が変化する毎に前記第2の励磁パ
    ターンに従って励磁電流を流すコイルを前記磁石回転子
    の回転方向にシフトさせていくように前記スイッチ回路
    のスイッチ素子を制御するコントローラとを具備し、 前記第1の検出位置は前記電機子鉄心の特定の歯部の周
    方向のほぼ中心に相応する位置に設定されている内燃機
    関用スタータジェネレータ。
  3. 【請求項3】 等角度間隔で配置されたm個(mは偶
    数)の磁極を有して内燃機関のクランク軸に取り付けら
    れる磁石回転子と、 前記磁石回転子の回転方向に等角度間隔で並ぶように設
    けられた2m個の歯部を有する電機子鉄心と、各コイル
    を前記電機子鉄心の隣り合う2つの歯部に跨らせ、かつ
    各コイルの巻き方向を同一として前記磁石回転子の回転
    方向に順次重ね巻きされた2m個のコイルとを備えて、
    該2m個のコイルのそれぞれの巻始め側の端末部とそれ
    ぞれのコイルに隣接するコイルの巻終り側の端末部との
    接続点から2m個のタップ端子が導出され、前記磁石回
    転子との位相関係が等しいコイルを同一相のコイルとし
    た場合に前記2m個のコイルが第1ないし第4相のコイ
    ルに分けられるようになっていて、前記第1ないし第4
    相のコイルの巻始め側の端末部にそれぞれ接続されたタ
    ップ端子が第1ないし第4相のタップ端子とされた固定
    子と、 前記電機子鉄心の特定の歯部の周方向のほぼ中心に相応
    する位置に設定された第1の検出位置及び該第1の検出
    位置から前記磁石回転子の回転方向に電気角で90度離
    れた第2の検出位置にそれぞれ配置されて、それぞれの
    検出位置を通過している前記磁石回転子の磁極がN極の
    ときとS極のときとで出力の状態を異にするように設け
    られた第1及び第2の回転子磁極センサと、 上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子に対して直
    列に接続された下段のスイッチ素子とを有して両スイッ
    チ素子の間から中間端子が引き出された構成をそれぞれ
    が有する第1ないし第4相のスイッチアームを少なくと
    も1つずつ備えていて、前記第1ないし第4相のスイッ
    チアームがそれぞれの上段のスイッチ素子をバッテリの
    正極端子側に位置させて該バッテリの両端に並列に接続
    されるとともに、前記固定子の各相のタップ端子が対応
    する相のいずれかのスイッチアームの中間端子に接続さ
    れたスイッチ回路と、 前記固定子の一部のコイルの出力を整流して前記バッテ
    リに充電電流を供給するバッテリ充電用整流回路と、 前記固定子のコイルの内、前記整流回路により出力が整
    流されるコイル以外のコイルの誘起電圧で前記バッテリ
    に充電電流が供給されるのを阻止する充電阻止手段と、 前記内燃機関を始動する際に、前記クランク軸を内燃機
    関の始動方向に回転させるべく、前記バッテリの正極端
    子から前記スイッチ回路の2つの隣り合う相のスイッチ
    アームの上段のスイッチ素子を通して前記固定子の隣り
    合う2つの相のタップ端子に同時に励磁電流を流入させ
    て、前記回転子の回転方向の前方側に位置する相のタッ
    プ端子に流入させた励磁電流は前記回転方向の前方側の
    1つの相のコイルを通して流した後他の1つの相のスイ
    ッチアームの下段のスイッチ素子を通して前記バッテリ
    の負極端子に戻し、前記隣り合う2つの相のタップ端子
    のうち前記回転方向の後方側に位置する相のタップ端子
    に流入させた励磁電流は前記回転方向の後方側の1つの
    相のコイルを通して流した後更に他の相のスイッチアー
    ムの下段のスイッチ素子を通して前記バッテリの負極端
    子に戻す励磁電流の流し方を第1の励磁パターンとする
    とともに、前記バッテリの正極端子から前記スイッチ回
    路のいずれか1つの相のスイッチアームの上段のスイッ
    チ素子を通して前記固定子のいずれか1つの相のタップ
    端子に流入させた励磁電流を前記回転子の回転方向の前
    方側で隣り合う2つの隣接コイルと回転方向の後方側で
    隣り合う2つの隣接コイルとに分流させた後他の1つの
    相のスイッチアームの下段のスイッチ素子を通して前記
    バッテリの負極端子に戻す励磁電流の流し方を第2の励
    磁パターンとして、前記磁石回転子の回転速度が設定値
    以下のときには、前記第1及び第2の回転子磁極センサ
    のそれぞれの出力の状態が変化する毎に、前記第1の励
    磁パターンに従って励磁電流を流すコイルを前記磁石回
    転子の回転方向に順次シフトさせていくように前記スイ
    ッチ回路の各スイッチ素子をオンオフ制御し、前記磁石
    回転子の回転速度が設定値を超えたときには、前記第1
    及び第2の回転子磁極センサの出力の状態の組み合わせ
    が変化する毎に起動させたタイマが所定の時間を計測す
    る毎に前記第2の励磁パターンに従って励磁電流を流す
    コイルを順次磁石回転子の回転方向にシフトさせていく
    ように前記スイッチ回路のスイッチ素子をオンオフ制御
    するコントローラとを具備し、 前記磁石回転子の回転速度が設定値を超えたときには、
    前記磁石回転子の各磁極の回転方向の前端縁が前記電機
    子鉄心の歯部間を通過する際に、前記第2の励磁パター
    ンで同時に励磁電流が流れるコイルの組み合わせが切り
    換わるように、前記タイマが計測する時間が設定される
    ことを特徴とする内燃機関用スタータジェネレータ。
  4. 【請求項4】 等角度間隔で配置されたm個(mは偶
    数)の磁極を有して内燃機関のクランク軸に取り付けれ
    た磁石回転子と、 前記磁石回転子の回転方向に等角度間隔で並ぶように設
    けられた2m個の歯部を有する電機子鉄心と、各コイル
    を前記電機子鉄心の隣り合う2つの歯部に跨らせ、かつ
    各コイルの巻き方向を同一として前記磁石回転子の回転
    方向に順次重ね巻きされた2m個のコイルとを備えて、
    該2m個のコイルのそれぞれの巻始め側の端末部とそれ
    ぞれのコイルに隣接するコイルの巻終り側の端末部との
    接続点から2m個のタップ端子が導出され、前記磁石回
    転子との位相関係が等しいコイルを同一相のコイルとし
    た場合に前記2m個のコイルが第1ないし第4相のコイ
    ルに分けられるようになっていて、前記第1ないし第4
    相のコイルの巻始め側の端末部にそれぞれ接続されたタ
    ップ端子が第1ないし第4相のタップ端子とされた固定
    子と、 前記磁石回転子の回転方向の前方側に電気角で45度の
    間隔を持って順次並ぶように設定された第1ないし第4
    の検出位置にそれぞれ配置されて、それぞれの検出位置
    を通過している磁石回転子の磁極がN極のときとS極の
    ときとで出力の状態を異にするように設けられた第1な
    いし第4の回転子磁極センサと、 上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子に対して直
    列に接続された下段のスイッチ素子とを有して両スイッ
    チ素子の間から中間端子が引き出された構成をそれぞれ
    が有する第1ないし第4相のスイッチアームを少なくと
    も1つずつ備えていて、前記第1ないし第4相のスイッ
    チアームがそれぞれの上段のスイッチ素子をバッテリの
    正極端子側に位置させて該バッテリの両端に並列に接続
    されるとともに、前記固定子の各相のタップ端子が対応
    する相のいずれかのスイッチアームの中間端子に接続さ
    れたスイッチ回路と、 前記固定子の一部のコイルの出力を整流して前記バッテ
    リに充電電流を供給するバッテリ充電用整流回路と、 前記固定子のコイルの内、前記整流回路により出力が整
    流されるコイル以外のコイルの誘起電圧で前記バッテリ
    に充電電流が供給されるのを阻止する充電阻止手段と、 前記内燃機関を始動する際に、前記クランク軸を内燃機
    関の始動方向に回転させるべく、前記バッテリの正極端
    子からスイッチ回路の隣り合う2つの相のスイッチアー
    ムの上段のスイッチ素子を通して前記固定子の隣り合う
    2つの相のタップ端子に同時に励磁電流を流入させて、
    該隣り合う2つの相のタップ端子のうち前記回転子の回
    転方向の前方側に位置する相のタップ端子に流入させた
    励磁電流を前記回転方向の前方側に位置する1つの相の
    コイルを通して流した後前記スイッチ回路の他の1つの
    相のスイッチアームの下段のスイッチ素子を通して前記
    バッテリの負極端子に戻し、前記隣り合う2つの相のタ
    ップ端子のうち前記回転方向の後方側に位置する相のタ
    ップ端子に流入させた励磁電流は前記回転方向の後方側
    に位置する1つの相のコイルを通して流した後前記スイ
    ッチ回路の更に他の相のスイッチアームの下段のスイッ
    チ素子を通して前記バッテリの負極端子に戻す励磁電流
    の流し方を第1の励磁パターンとするとともに、前記バ
    ッテリの正極端子からスイッチ回路のいずれか1つの相
    のスイッチアームの上段のスイッチ素子を通して前記固
    定子のいずれか1つの相のタップ端子に流入させた励磁
    電流を前記回転子の回転方向の前方側で隣り合う2つの
    隣接コイルと回転方向の後方側で隣り合う2つの隣接コ
    イルとに分流させた後他の1つの相のスイッチアームの
    下段のスイッチ素子を通して前記バッテリの負極端子に
    戻す励磁電流の流し方を第2の励磁パターンとして、前
    記磁石回転子を一方向に回転駆動する際に、前記第1の
    回転子磁極センサの出力の状態が変化したとき及び第3
    の回転子磁極センサの出力の状態が変化したときには、
    前記第1の励磁パターンで励磁電流を流し、前記第2の
    回転子磁極センサの出力の状態が変化したとき及び第4
    の回転子磁極センサの出力の状態が変化したときには前
    記第2の励磁パターンで励磁電流を流すようにして、第
    1の励磁パターンで励磁電流を流す状態と第2の励磁パ
    ターンで励磁電流を流す状態とを交互に生じさせなが
    ら、前記第1ないし第4の回転子磁極センサのそれぞれ
    の出力の状態が変化する毎に励磁電流を流すコイルを順
    次磁石回転子の回転方向にシフトさせていくように前記
    スイッチ回路のスイッチ素子をオンオフ制御するコント
    ローラとを具備し、前記第1の検出位置は、前記電機子
    鉄心の特定の歯部と前記回転子の回転方向の前方側で前
    記特定の歯部に隣接する他の歯部との間の間隙の中心と
    前記特定の歯部の周方向の中心との間に設定されている
    内燃機関用スタータジェネレータ。
  5. 【請求項5】 等角度間隔で配置されたm個(mは偶
    数)の磁極を有して内燃機関のクランク軸に取り付けら
    れる磁石回転子と、 前記磁石回転子の回転方向に等角度間隔で並ぶように設
    けられた3m個の歯部を有する電機子鉄心と、各コイル
    を前記電機子鉄心の隣り合う3つの歯部に跨らせ、かつ
    各コイルの巻き方向を同一として前記磁石回転子の回転
    方向に順次重ね巻きされた3m個のコイルとを備えて、
    該3m個のコイルのそれぞれの巻始め側の端末部とそれ
    ぞれのコイルに隣接するコイルの巻終り側の端末部との
    接続点から3m個のタップ端子が導出され、前記磁石界
    磁との位相関係が等しいコイルを同一相のコイルとした
    場合に前記3m個のコイルが第1ないし第6相のコイル
    に分けられるようになっていて、前記第1ないし第6相
    のコイルの巻始め側の端末部にそれぞれ接続されたタッ
    プ端子が第1ないし第6相のタップ端子とされた固定子
    と、 電気角で60度の位相差を有し、かつ前記電機子鉄心の
    歯部間に設定された前記固定子側の3つの検出位置でそ
    れぞれの検出位置を通過する前記磁石回転子の磁極がN
    極であるかS極であるかを検出して、検出した磁極がN
    極のときとS極のときとで出力の状態を異にするように
    設けられた第1ないし第3の回転子磁極センサと、 上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子に対して直
    列に接続された下段のスイッチ素子とを有して両スイッ
    チ素子の間から中間端子が引き出された構成をそれぞれ
    が有する第1ないし第6相のスイッチアームを少なくと
    も1つずつ備えていて、該第1ないし第6相のスイッチ
    アームがそれぞれの上段のスイッチ素子をバッテリの正
    極端子側に位置させて該バッテリの両端に並列に接続さ
    れるとともに、前記固定子の各相のタップ端子が対応す
    る相のいずれかのスイッチアームの中間端子に接続され
    たスイッチ回路と、 前記固定子の一部のコイルの出力を整流して前記バッテ
    リに充電電流を供給するバッテリ充電用整流回路と、 前記固定子のコイルの内、前記整流回路により出力が整
    流されるコイル以外のコイルの誘起電圧で前記バッテリ
    に充電電流が供給されるのを阻止する充電阻止手段と、 内燃機関を始動する際に、前記バッテリの正極端子から
    前記スイッチ回路のいずれか1つの相のスイッチアーム
    の上段のスイッチ素子を通して前記固定子の1つの相の
    タップ端子に流入させた励磁電流を前記回転子の回転方
    向の前方側で隣り合う2つの隣接コイルと回転方向の後
    方側で隣り合う2つの隣接コイルとに分流させた後前記
    スイッチ回路の他の1つの相のスイッチアームの下段の
    スイッチ素子を通して前記バッテリの負極端子に戻す励
    磁電流の流し方を規定の励磁パターンとして、前記第1
    ないし第3の回転子磁極センサのそれぞれの出力の状態
    が変化する毎に前記規定の励磁パターンに従って励磁電
    流を流すコイルを順次前記回転方向にシフトさせていく
    ように前記スイッチ回路のスイッチ素子をオンオフ制御
    するコントローラと、 を具備したことを特徴とする内燃機関用スタータジェネ
    レータ。
  6. 【請求項6】 等角度間隔で配置されたm個(mは偶
    数)の磁極を有して内燃機関のクランク軸に取り付けら
    れる磁石回転子と、 前記磁石回転子の回転方向に等角度間隔で並ぶように設
    けられたn×m個(nは2以上の整数)の歯部を有する
    電機子鉄心と、各コイルを前記電機子鉄心の隣り合うn
    個の歯部に跨らせ、かつ各コイルの巻き方向を同一とし
    て前記磁石回転子の回転方向に順次重ね巻きされたn×
    m個のコイルとを備えて、該n×m個のコイルのそれぞ
    れの巻始め側の端末部とそれぞれのコイルに隣接するコ
    イルの巻終り側の端末部との接続点からn×m個のタッ
    プ端子が導出され、前記磁石界磁との位相関係が等しい
    コイルを同一相のコイルとした場合に前記n×m個のコ
    イルが第1ないし第2n相のコイルに分けられるように
    なっていて、前記第1ないし第2n相のコイルの巻始め
    側の端末部にそれぞれ接続されたタップ端子が第1ない
    し第2n相タップ端子とされた固定子と、 前記磁石回転子の回転方向に電気角で360/2n度の
    間隔をもって順次並ぶ前記電機子鉄心のn個の歯部間の
    間隙のそれぞれのほぼ中心に相応する位置に設定された
    第1ないし第nの検出位置にそれぞれ配置されて、それ
    ぞれの検出位置を通過している前記磁石回転子の磁極が
    N極のときとS極のときとで出力の状態を異にするよう
    に設けられた第1ないし第nの回転子磁極センサと、 上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子に対して直
    列に接続された下段のスイッチ素子と両スイッチ素子の
    間から引き出された中間端子とを備えた構成をそれぞれ
    が有する前記第1ないし第2n相のスイッチアームを少
    なくとも1つずつ備えて、該第1ないし第2n相のスイ
    ッチアームがそれぞれの上段のスイッチ素子をバッテリ
    の正極端子側に位置させて該バッテリの両端に並列に接
    続されるとともに、前記固定子の各相のタップ端子が対
    応する相のいずれかのスイッチアームの中間端子に接続
    されたスイッチ回路と、 前記固定子の一部のコイルの出力を整流して前記バッテ
    リに充電電流を供給するバッテリ充電用整流回路と、 前記固定子のコイルの内、前記整流回路により出力が整
    流されるコイル以外のコイルの誘起電圧で前記バッテリ
    に充電電流が供給されるのを阻止する充電阻止手段と前
    記バッテリの正極端子から前記スイッチ回路のいずれか
    1つの相のスイッチアームの上段のスイッチ素子を通し
    て前記固定子の1つの相のタップ端子に流入させた励磁
    電流を前記回転子の回転方向の前方側で隣り合うn−1
    個の隣接コイルと回転方向の後方側で隣り合うn−1個
    の隣接コイルとに分流させた後他の1つの相のスイッチ
    アームの下段のスイッチ素子を通して前記バッテリの負
    極端子に戻す励磁電流の流し方を規定の励磁パターンと
    して、前記第1ないし第nの回転子磁極センサのそれぞ
    れの出力の状態が変化する毎に前記規定の励磁パターン
    に従って同時に励磁電流を流すコイルを順次前記磁石回
    転子の回転方向にシフトさせていくように前記スイッチ
    回路のスイッチ素子をオンオフ制御するコントローラ
    と、 を具備してなる内燃機関用スタータジェネレータ。
  7. 【請求項7】 等角度間隔で配置されたm極(mは偶
    数)の磁極を有して内燃機関のクランク軸に取り付けら
    れる磁石回転子と、 前記磁石回転子の回転方向に等角度間隔で並ぶように設
    けられたn×m個(nは2以上の整数)の歯部を有する
    電機子鉄心と、各コイルを前記電機子鉄心の隣り合うn
    個の歯部に跨らせ、かつ各コイルの巻き方向を同一とし
    て前記磁石回転子の回転方向に順次重ね巻きされたn×
    m個のコイルとを備えて、該n×m個のコイルのそれぞ
    れの巻始め側の端末部とそれぞれのコイルに隣接するコ
    イルの巻終り側の端末部との接続点からn×m個のタッ
    プ端子が導出され、前記磁石回転子との位相関係が等し
    いコイルを同一相のコイルとした場合に、前記n×m個
    のコイルが第1ないし第2n相のコイルに分けられるよ
    うになっていて、前記第1ないし第2n相のコイルのそ
    れぞれの巻始め側の端末部に接続されたタップ端子がそ
    れぞれ第1ないし第2n相のタップ端子とされた固定子
    と、 前記磁石回転子の回転方向に電気角で360/2n度の
    間隔をもって順次並ぶn個の歯部のそれぞれのほぼ中心
    に相応する位置に設定された第1ないし第nの検出位置
    にそれぞれ配置されて、それぞれの検出位置を通過して
    いる前記磁石回転子の磁極がN極のときとS極のときと
    で出力の状態を異にするように設けられた第1ないし第
    nの回転子磁極センサと、 上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子に対して直
    列に接続された下段のスイッチ素子と両スイッチ素子の
    間から引き出された中間端子とを備えた構成をそれぞれ
    が有する第1ないし第2n相のスイッチアームを少なく
    とも1つずつ備えて該第1ないし第2n相のスイッチア
    ームがそれぞれの上段のスイッチ素子をバッテリの正極
    端子側に位置させて該バッテリの両端に並列に接続され
    るとともに、前記固定子の各相のタップ端子が対応する
    相のいずれかのスイッチアームの中間端子に接続された
    スイッチ回路と、 前記固定子の一部のコイルの出力を整流して前記バッテ
    リに充電電流を供給するバッテリ充電用整流回路と、 前記固定子のコイルの内、前記整流回路により出力が整
    流されるコイル以外のコイルの誘起電圧で前記バッテリ
    に充電電流が供給されるのを阻止する充電阻止手段と、 前記バッテリの正極端子から前記スイッチ回路の隣り合
    う2つの相のスイッチアームの上段のスイッチ素子を通
    して前記固定子の隣り合う2つの相のタップ端子に同時
    に流入させた励磁電流を前記回転子の回転方向の前方側
    で隣り合うn−1個の隣接コイルと回転方向の後方側で
    隣り合うn−1個の隣接コイルとに分流させた後他の隣
    り合う2つの相のスイッチアームの下段のスイッチ素子
    を通して前記バッテリの負極端子に戻す励磁電流の流し
    方を規定の励磁パターンとして、前記第1ないし第nの
    回転子磁極センサのそれぞれの出力の状態が変化する毎
    に前記規定の励磁パターンに従って同時に励磁電流を流
    すコイルを順次前記回転方向にシフトさせていくように
    前記スイッチ回路のスイッチ素子をオンオフ制御するコ
    ントローラと、 を具備したことを特徴とする内燃機関用スタータジェネ
    レータ。
  8. 【請求項8】 前記充電阻止手段は、 前記バッテリ充電用整流回路により出力が整流されるコ
    イル以外のコイルの巻始め側の端末部から導出されたタ
    ップ端子に中間端子が接続されたスイッチアームの上段
    のスイッチ素子と中間端子との間にアノードを前記バッ
    テリの正極端子側に向けて挿入された上段の充電阻止用
    ダイオードと、前記バッテリ充電用整流回路により出力
    が整流されるコイルの巻始め側の端末部から導出された
    タップ端子に中間端子が接続されたスイッチアームの下
    段のスイッチ素子と中間端子との間にカソードを前記バ
    ッテリの負極端子側に向けて挿入された下段の充電阻止
    用ダイオードとからなっている請求項1ないし7のいず
    れか1つに記載の内燃機関用スタータジェネレータ。
  9. 【請求項9】 前記充電阻止手段は、 前記バッテリ充電用整流回路により出力が整流されるコ
    イル以外のコイルの巻始め側の端末部から導出されたタ
    ップ端子に中間端子が接続されたスイッチアームの上段
    のスイッチ素子と中間端子との間に挿入されて前記内燃
    機関を始動する際にオン状態にされ、前記バッテリを充
    電する際にオフ状態にされる上段の充電阻止用スイッチ
    手段と、 前記バッテリ充電用整流回路により出力が整流されるコ
    イル以外のコイルの巻始め側の端末部から導出されたタ
    ップ端子に中間端子が接続されたスイッチアームの下段
    のスイッチ素子と中間端子との間に挿入されて前記内燃
    機関を始動する際にオン状態にされ、前記バッテリを充
    電する際にオフ状態にされる下段の充電阻止用スイッチ
    手段と、 からなっている請求項1ないし7のいずれか1つに記載
    の内燃機関用スタータジェネレータ。
  10. 【請求項10】 前記充電阻止手段は、前記バッテリ充
    電用整流回路により出力が整流されるコイル以外のコイ
    ルの巻始め側の端末部から導出されたタップ端子と該タ
    ップ端子に接続されたスイッチアームの中間端子との間
    に挿入されて前記内燃機関を始動する際にオン状態にさ
    れ、前記バッテリを充電する際にオフ状態にされる充電
    阻止用スイッチ手段からなっている請求項1ないし7の
    いずれか1つに記載の内燃機関用スタータジェネレー
    タ。
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KR100981665B1 (ko) * 2010-03-29 2010-09-10 삼양전원주식회사 별도 발전장치를 여자기로 이용한 자여자 교류발전기
JP2012017669A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Hitachi Koki Co Ltd 携帯作業機用のエンジン及びそれを備えた携帯作業機

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JP2009278751A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Kokusan Denki Co Ltd スタータジェネレータ
KR100981665B1 (ko) * 2010-03-29 2010-09-10 삼양전원주식회사 별도 발전장치를 여자기로 이용한 자여자 교류발전기
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