JP2012016608A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】他の副制御部において、一の副制御部から他の副制御部に送信される制御信号に基づいた正確(正常)な制御処理を実行させることができる遊技機及びその制御方法を提供する。
【解決手段】演出制御部110で実行される制御処理の内容を示すフィードバックコマンドは、演出制御部110で予め定められた所定の実行条件が成立したときに、演出制御部110のフィードバックコマンド出力手段110Fからサブ制御部106に対して送信される。これにより、サブ制御部106は、フィードバックコマンドに基づいて、演出指定コマンドで指示した演出制御処理の内容とフィードバックコマンドから特定される演出制御処理の内容とが一致するか否かを比較して、サブ制御部106から指定した演出制御処理が演出制御部110で実行されているか否かを判断する。

【選択図】図6

Description

本発明は、遊技球や遊技メダルなどの遊技媒体を用いて遊技を行うパチンコ機や回胴式遊技機などの遊技機に関する。
現在の遊技機は、制御負担の軽減や各種制御処理の効率化の観点から、遊技機の動作制御を複数の制御部を設けて各制御部で分散させて実行している。例えば、遊技の進行に係る制御処理(乱数更新、当否判定、変動パターン決定など)を主制御部で行い、遊技の進行に伴う演出に係る制御処理を副制御部で行う構成が採用されている。
また、最近では、演出パターン(特に、画像演出関連の演出パターン)の豊富な遊技機のニーズが高いことから、演出制御を担う副制御部の処理負担が増大傾向にある。このため、副制御部を複数設け、この複数の副制御部で演出制御処理を分散して行うようにしている。
特開2003−114729号公報 特開2003−190561号公報 特開2005−296286号公報 特開2004−97481号公報
ところで、副制御部を分散化させると、一の副制御部による演出制御処理と、他の副制御部による演出制御処理との整合性がとれなくなり、正常(正確)な演出制御を行えない状況が発生するおそれがある。
ここで、副制御部としてサブ制御部及び演出制御部をそれぞれ設け、サブ制御部から演出制御部に対して演出制御に関する制御信号を送信し演出制御部において所定の遊技演出が実行される構成では、サブ制御部から所定の制御処理の開始を指示する制御信号を受信したことを示す応答信号を、演出制御部からサブ制御部に対して応答送信する技術は知られている(上記特許文献1から特許文献3参照)。
しかしながら、演出制御部からサブ制御部に対して送信する応答送信は、サブ制御部から送信された制御信号を受信した事実を返信するものであり、演出制御部において実行される制御処理の内容を示すものではない。このため、依然として、演出制御部における制御処理が、サブ制御部から演出制御部に対して送信される制御信号に基づいて、正確に実行されているか否かは不明のままであり、従来から演出制御部における実際の制御処理状況を確認する手段は講じられていなかった。
そこで、本発明は、上記事情を考慮して、他の副制御部において、一の副制御部から他の副制御部に送信される制御信号に基づいた正確(正常)な制御処理を実行させることができる遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、遊技演出に関する第1制御信号を送信する主制御部と、前記主制御部からの前記第1制御信号を受けて遊技演出を実現するための制御処理を指示する第2制御信号を送信する第1副制御部と、前記第1副制御部との間で制御信号の送受信が可能となるように構成され前記第1副制御部からの前記第2制御信号に基づいて制御処理を実行する第2副制御部と、前記第2副制御部からの制御信号に基づいて図柄が表示される演出図柄表示装置と、を有する遊技機であって、
前記第1副制御部は、前記第1制御信号に基づいて前記演出図柄表示装置に表示される演出パターンを決定する演出パターン決定手段と、前記演出パターンに基づいて変動表示される前記図柄の背景として表示される背景情報が記憶される第1状態記憶手段と、前記演出パターンを実行させるための前記第2制御信号を前記第2副制御部に送信する演出指定コマンド出力手段と、を有し、
前記第2副制御部は、前記第2制御信号に基づいて画像データを生成し、前記画像データを前記演出図柄表示装置に送信する画像出力手段と、前記第2副制御部で実行される前記演出パターンに基づく前記背景情報が記憶される第2状態記憶手段と、前記第2副制御部で予め定められた所定の実行条件が成立したときに前記第2状態記憶手段に記憶される前記背景情報を含むフィードバック信号を前記第1副制御部に対して送信するフィードバック信号出力手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第2副制御部で実行される制御処理の内容を示すフィードバック信号は、第2副制御部で予め定められた所定の実行条件が成立したときに、第2副制御部のフィードバック信号出力手段から第1副制御部に対して送信される。これにより、第1副制御部は、フィードバック信号に基づいて、第2制御信号の制御処理の内容を判断でき、正確な制御処理を実行させることができる。
特に、第1副制御部からフィードバック信号を要求するための要求信号を第2副制御部で受けてフィードバック信号を返信している構成ではないため、第1副制御部から送信される要求信号を第2副制御部で受けてフィードバック信号を返信している構成に比べて、要求信号を送信する送信工程を削減できる。
また、第1副制御部から送信される要求信号を第2副制御部で受けてフィードバック信号を返信している構成では、第1副制御部における要求信号の送信処理に不具合が生じると、第2副制御部からフィードバック信号が送信されなくなり、第2副制御部で実行される制御処理の内容を正確に受信できなくなる。そこで、第2副制御部において予め定められた実行条件でフィードバック信号を送信する構成を採用することにより、第1副制御部における不具合に関係なく、第2副制御部からフィードバック信号が送信されるため、第1副制御部において第2副制御部で実行される制御処理の内容を正確に判別することができる。
なお、「遊技演出」とは、例えば、遊技球の入賞を契機として行われる図柄変動演出、図柄変動演出の実行に伴って行われる可動役物演出、大当り遊技(特別遊技)の開始に伴って行われる大当り遊技演出、遊技の進行が一定期間中断される(停滞する)ことで行われるデモ演出、確変や時短等の現在の遊技状態を示す遊技モード演出(背景演出)、これらの演出に伴う音演出及び発光演出等、遊技の進行に応じて行われる種々の演出を意味する。
請求項2に記載の発明は、始動口への遊技球の入球に基づいて大当り抽選を実行する当否判定手段と、前記大当り抽選において、大当りと判定される確率を通常確率から前記通常確率よりも大当り確率の高い高確率に変動する確率変動手段と、前記背景情報は、確率変動手段の作動状態を示す情報であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、第2副制御部からのフィードバック信号により、第2制御部で実行される制御処理の内容、すなわち確変や時短等の遊技状態を示す背景情報を正確に判別することができる。
請求項3に記載の発明は、前記第1副制御部は、前記演出パターン決定手段で決定された前記演出パターンで規定される音出力パターンに基づいて、所定の効果音を出力する音出力手段を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、効果音の出力制御は、第1副制御部において実行することができる。
請求項4に記載の発明は、前記第1副制御部は、前記第2副制御部から前記第1副制御部に送信される前記フィードバック信号を入力するフィードバック信号入力手段を備え、前記フィードバック信号から特定される前記背景情報と前記第1状態記憶手段に記憶された前記背景情報とが一致するか否かを判断することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、第1副制御部は、フィードバック信号に基づいて、第2制御信号で指示した制御処理の内容とフィードバック信号から特定される制御処理の内容とが一致するか否かを判断でき、第1副制御部から指定した制御処理が第2副制御部で正常に実行されているか否かを把握することができる。
他の発明1は、実行条件は、フィードバック信号(「確認信号」ともいう)を送信する送信タイミングを、遊技演出の終了を指示する第2制御信号を第2副制御部が受信したときとするものであり、フィードバック信号出力手段(「確認信号送信手段」ともいう)は、遊技演出の終了を指示する第2制御信号を第2副制御部が受信したときに、フィードバック信号を送信することを特徴とする。
他の発明1によれば、フィードバック信号は、遊技演出の終了を指示する第2制御信号を第2副制御部が受信したときに、フィードバック信号出力手段から第1副制御部に対して送信される。これにより、1つの遊技で実行される遊技演出全体の制御処理を確認することができる。特に、遊技演出の終了に伴って第2副制御部が第1副制御部に対して送信されるフィードバック信号は、必ず、今回(現在)の遊技演出の終了時のもの(今回の第2制御信号に対するもの)となる。このため、第2副制御部が正常な制御処理を行っている限り、フィードバック信号によって特定される第2副制御部の制御処理の内容と、第2制御信号で指定される制御処理の内容とは、必ず一致することになる。換言すると、フィードバック信号によって特定される第2副制御部の制御処理の内容と、第2制御信号で指定される制御処理の内容とが一致しない場合は、第2副制御部が正常な制御処理を行っていないこととなる。このように、遊技演出の終了に伴って第2副制御部が第1副制御部に対してフィードバック信号を送信することで、第2副制御部が正常な制御処理を行っているか否かを正確に判別することができ、これにより、第1副制御部は、第2副制御部で実行される制御処理の内容を正確に把握することができる。
他の発明2は、実行条件は、次回のフィードバック信号を送信する送信タイミングを、前回のフィードバック信号を送信したときから一定時間経過後とするものであり、フィードバック信号出力手段は、前回のフィードバック信号を送信したときから一定時間経過後の送信タイミングで、次回のフィードバック信号を送信することを特徴とする。
他の発明2によれば、次回のフィードバック信号は、前回のフィードバック信号を送信したときから一定時間経過後の送信タイミングで、フィードバック信号出力手段から第1副制御部に対して送信される。これにより、第1副制御部は、前回のフィードバック信号を送信したときから一定時間経過する度に、何度もフィードバック信号を受信することになる。この結果、第2副制御部で実行される制御処理の内容を定期的に確認することができる。
特に、遊技演出の終了を指示する第2制御信号を受信したときにフィードバック信号を第1副制御部に対して送信すると、例えば、一回の図柄変動時間が短い遊技(演出図柄の変動時間が短くなる、確変遊技や時短遊技など)の遊技演出の終了後には、フィードバック信号が僅かな時間をあけて次々に送信されることになり、フィードバック信号の送信回数があまりにも増加し過ぎる問題が生じる。そこで、前回のフィードバック信号を送信したときから一定期時間経過した後に、次回のフィードバック信号を送信するという条件を付加することにより、フィードバック信号の送信回数を適切な回数に調整することができる。
他の発明3は、第1副制御部は、フィードバック信号を受信したときに、第2制御信号で指示した制御処理の内容とフィードバック信号から特定される制御処理の内容とが一致するか否かを判断する制御処理内容比較手段と、制御処理内容比較手段により両者が一致しないと判断された場合に、第2副制御部において実行される制御処理の内容が第2制御信号で指示した制御処理の内容となるように補正する補正信号を、第2副制御部に対して送信する補正信号送信手段と、を有することを特徴とする。
他の発明3によれば、第1副制御部がフィードバック信号を受信したときには、第2制御信号で指示した制御処理の内容と確認信号から特定される制御処理の内容とが一致するか否かが、制御処理内容比較手段により判断される。そして、両者が一致しない場合には、第2副制御部において実行される制御処理の内容が第2制御信号で指示した制御処理の内容となるように補正するための補正信号が、第1副制御部の補正信号送信手段から第2副制御部に対して送信される。これにより、常に、第2副制御部において正常(正確)な制御処理を実行することができる。
他の発明4は、遊技演出に関する第1制御信号を送信する主制御部と、主制御部からの第1制御信号を受けて遊技演出を実現するための制御処理を指示する第2制御信号を送信する第1副制御部と、第1副制御部との間で制御信号の送受信が可能となるように構成され第1副制御部からの第2制御信号に基づいて制御処理を実行する第2副制御部と、を有する遊技機の制御方法であって、第2副制御部で予め定められた所定の実行条件が成立したときに、第2副制御部で実行される制御処理の内容を示すフィードバック信号を第2副制御部から前記第1副制御部に対して送信することを特徴とする。
他の発明4によれば、第2副制御部で予め定められた所定の実行条件が成立したときに、第2副制御部で実行される制御処理の内容を示すフィードバック信号が第2副制御部から第1副制御部に対して送信される。これにより、第1副制御部は、フィードバック信号に基づいて、第2制御信号で指示した制御処理の内容とフィードバック信号から特定される制御処理の内容とが一致するか否かを判断でき、第1副制御部から指定した制御処理が第2副制御部で実行されているか否かを把握することができる。
また、第1副制御部からフィードバック信号を要求するための要求信号を第2副制御部で受けて確認信号を返信している構成ではないため、第1副制御部から送信される要求信号を第2副制御部で受けてフィードバック信号を返信している構成に比べて、要求信号を送信する送信工程を削減できる。
一の副制御部による演出制御処理と、他の副制御部による演出制御処理との整合性を図り、正確な演出制御を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る遊技機の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の遊技盤の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置の一部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置を構成する主制御部、サブ制御部及び演出制御部を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機のサブ制御部における演出制御処理の各工程を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の演出制御部における演出制御処理の各工程を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の演出制御部における演出制御処理の第1変形例の各工程を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の演出制御部における演出制御処理の第2変形例の各工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る遊技機の電子制御装置を構成する主制御部、サブ制御部及び演出制御部を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態に係る遊技機のサブ制御部における演出制御処理の各工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る遊技機の演出制御部における演出制御処理の各工程を示すフローチャートである。
次に、本発明の第1実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では本発明を弾球遊技機の一例であるパチンコ機に適用した構成を説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係るパチンコ機(遊技機)10の前面部には、主として、外枠12と、内枠14と、前面枠16と、上皿部18と、下皿部20と、施錠装置22と、発射ハンドル24などが設けられている。
外枠12は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。内枠14は、全体がブラスチック製で、外枠12に対して開閉可能に軸支されている。また、内枠14の右端中央からやや下方には、施錠装置22が設けられている。
前面枠16は、本発明の前面扉の一具体例を示すもので、パチンコ機10の前面部全体の約2/3のサイズを占め、内枠14の左端に開閉可能となるように軸支されている。また、前面枠16は、全体がプラスチック製であり、遊技盤26(図2参照)を前方から視認するべく、遊技盤26に形成された遊技領域28(図2参照)の形状に対応して略円形に形成された開口部30を有している。また、前面枠16の裏面には、ガラス板32がガラス枠(図示省略)によって取り付けられている。そして、遊技者を基準とすれば、遊技盤26に形成された遊技領域28はガラス板32の後方に位置するようになっている。
前面枠16の下方側には、遊技球が貯溜される上皿部18が設けられている。この上皿部18には、演出ボタン40がそれぞれ設けられている。上皿部18の下方側には、下皿部20が設けられている。また、下皿部20の右下方側には、遊技球を発射させるための発射ハンドル24が設けられている。この発射ハンドル24には、発射レバー44と、発射停止ボタン46がそれぞれ設けられている。
下皿部20の左右下方側には、所定の効果音を出力するためのスピーカ48が2個設けられている。
また、内枠14には、遊技領域28(図2参照)の形状に合致した開口部(図示省略)が形成されている。この内枠14の内側面には、遊技盤26(図2参照)が取り付けられる。これにより、遊技者は、遊技盤26の遊技領域28を内枠14の開口部及び前面枠16の開口部30を通して視認することができる。
さらに、パチンコ機10の正面左側には、球貸装置154が設けられている。上皿部18には、球貸しを要求するための球貸スイッチ156、カード挿入口157に挿入されたプリペイドカードの返却を要求するための返却スイッチ158と、がそれぞれ設けられている。
次に、遊技盤26の表面構造について説明する。
図2に示すように、遊技盤26は、内枠14に保持されるとともに、裏機構盤(図示省略)よりその背面側が覆われている。遊技盤26には、遊技盤26の表面に設けられた外レール50と内レール52とにより略円形状の遊技領域28が形成されている。遊技領域28の内部には、中央装置54と、始動口56Bと、ワープ入球口58と、多数の障害釘60と、風車63等と、がそれぞれ配設されている。
中央装置54は、遊技領域28の略中央部に配置されており、演出図柄表示装置62と、センター役物64と、ランプ装置66と、を備えている。
演出図柄表示装置62は、後述の主制御部102(図3参照)やサブ制御部106(図3参照)からの制御信号に基づいて表示制御されており、略長方形状の表示面(表示領域)62Aを有している。この表示面62A上には、特別図柄の演出図柄が変動表示される。具体的には、演出図柄表示装置62の表示面62A上には、1又は複数の演出図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止表示する演出図柄表示領域が形成されている。すなわち、左演出図柄を表示する左演出図柄表示領域、中央演出図柄を表示する中央演出図柄表示領域、及び右演出図柄を表示する右演出図柄表示領域が、略横一列となる配置方向に沿って並んで形成されている(それぞれ図示省略)。各演出図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する方向(上下方向)に図柄変動方向が設定されており、その方向に複数の演出図柄が順次表示されていく。また、表示面62A上には、演出図柄とともに、現在の遊技状態(通常遊技状態、確率変動状態、時短遊技状態など)を示す背景図柄も表示される。
演出図柄表示装置62は、遊技球が始動口56Bに入球することにより、その表示面の表示領域に表示される各演出図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものである。そして、例えば、演出図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って停止表示(確定表示)すると、後述の変動入賞装置80に配設された後述の大入賞装置84の大入賞口86が開放される。本実施形態のパチンコ機10では始動口56Bに遊技球が入球すると、各演出図柄がそれぞれ変動され、演出図柄が3桁同一図柄で揃うことにより、「大当り」という特定価値を付与するものである。
ここで、本実施形態のパチンコ機10では、例えば、大当りとして2種類のものが予め設定されている。具体的には、「7、7、7」などの同一の奇数数字の演出図柄が3桁揃うことにより成立する確変大当りがある。また、「8、8、8」などの同一の偶数数字の演出図柄が3桁揃うことにより成立する通常大当りがある。
確変大当り及び通常大当りは、比較的多くのラウンド数(例えば、15ラウンド)を有し、大入賞口86の開放時間が約26秒間である大当りである。このため、賞球数が比較的多くなる。なお、各大当りでは、大入賞口86に所定数(例えば、10個)の遊技球が入球するか、あるいは所定数(例えば、10個)の遊技球が入球しなくても所定時間(例えば、26秒間)が経過したときに大入賞口86が閉じられて1ラウンドが終了する。
また、確率変動状態(いわゆる確変)は、大当り(確変大当り及び通常大当りの2種類の大当りを意味する)に移行する確率が予め定められた高確率となる状態である。また、開放時間延長状態は、始動口56Bの開放時間が通常よりも延長される状態である。例えば、通常の開放時間は、約0.1秒間であるのに対して、開放時間延長状態では、約4秒間に延長される。なお、始動口56Bは、普通図柄の抽選に当選することにより開放するもので、普通電動役物として機能する。
また、確変大当りの後は、大当りに移行する確率が、通常遊技状態と比べ予め定められた高確率となる、特別図柄の確率変動状態になる。そして、次回大当りが発生するまでの間か、あるいは規定回数(例えば、10000回)の特別図柄の変動表示が行われるまでの間、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ始動口56Bの開放延長機能が作動する。また、通常大当りの後は、大当りに移行する確率が通常遊技状態と同一の予め定められた低確率状態となるとともに、規定回数(例えば、100回)だけ特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ始動口56Bの開放延長機能が作動する時短遊技状態となる。
センター役物64は、演出図柄表示装置62の前面周辺部に突設して装着されている。センター役物64は、可動する一対の翼片部64Aを有している。この翼片部64Aの可動によりワープ入球口58の開口面積が変化する。
また、遊技領域の左下方側には、主制御部102からの制御信号に基づいて識別図柄(特別図柄の識別図柄及び普通図柄の識別図柄を意味する)を表示制御する7セグ表示部(図柄表示装置)68が配置されている。この7セグ表示部68は、特別図柄の識別図柄を表示する7セグメント表示器70と、4個の普通図柄保留表示LED72と、4個の特別図柄保留表示LED74と、普通図柄の識別図柄を表示する2個の普通図柄表示LED76と、を有している。
ここで、確変大当りした場合では、7セグメント表示器70には、予め定められた識別図柄(例えば、奇数の数字からなる確変大当り図柄)が停止表示される。また、通常大当りした場合では、7セグメント表示器70には、予め定められた別の識別図柄(例えば、偶数の数字からなる通常大当り図柄)が停止表示される。
また、演出図柄表示装置62の左側には、普通図柄作動ゲート78が配置されている。この普通図柄作動ゲート78の内部には、ゲートスイッチ124(図4参照)が配設されている。これにより、遊技球が普通図柄作動ゲート78を通過すると、ゲートスイッチ124が作動して、7セグ表示部68の普通図柄表示LED76が変動表示される。
各普通図柄保留表示LED72及び各特別図柄保留表示LED74は、4個の丸形の赤色LEDで構成されており、7セグメント表示器70の左右両側に近接して配置されている。これは、普通図柄作動ゲート78を通過した遊技球の数を4個まで普通図柄の保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。また、始動口56Bに入球した遊技球の数も4個まで特別図柄の保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものである。7セグメント表示器70の変動表示が開始する度に、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED74は消灯される。また、普通図柄も普通図柄表示LED76の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED72が消灯される。そして、7セグメント表示器70に予め定められた大当り図柄が停止表示されると大当りが発生し、後述の大入賞口86が開放状態となる。また、2個の普通図柄表示LED76が予め定められた表示態様(当り図柄)で停止表示されると、普通図柄当りが発生し、始動口56Bが開放状態となる。なお、7セグメント表示器70にて表示される特別図柄の識別図柄と、演出図柄表示装置62にて表示される特別図柄の演出図柄とは、同一の遊技結果(抽選結果)を示すものである。
始動口56Bは、演出図柄表示装置62の下方に離れて配置されているものであり、いわゆるチューリップ式で一対の翼片部材56Aが開閉するように形成されている。その内部には、遊技球の通過を検知する始動口スイッチ120(図4参照)と、翼片部材56Aを作動させるための始動口ソレノイド130(図4参照)と、がそれぞれ備えられている。この一対の翼片部材56Aが左右に開くと始動口56Bの開放面積が大きくなって遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部材56Aが閉じその離間距離が小さくなると始動口56Bの開放面積が小さくなって遊技球の入球の可能性が小さくなる通常状態となる。
変動入賞装置80は、始動口56Bの下方に配置されており、大入賞装置84を備えている。ここで、大入賞装置84は、略中央に配置されており、帯状に開口された大入賞口86と、この大入賞口86を開放又は閉鎖する開閉板88と、この開閉板88を開閉するための大入賞口ソレノイド132(図3参照)と、入賞球を検知するカウントスイッチ126(図3参照)と、を備えている。
中央装置54の左側下方部には、風車63が配置されている。さらに、遊技領域の左側下方部及び右側下方部には、一対のサイドランプ90がそれぞれ配置されている。
遊技盤26の下方にはアウト口92が設けられており、このアウト口92の下部にはバック球防止部材94が設けられている。このバック球防止部材94は、遊技領域28に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。また、内レール52の先端部には、ファール球防止部材96が取り付けられている。
次に、パチンコ機10を構成する電子制御装置について説明する。
図3及び図4に示すように、電子制御装置は、主として、主制御部102と、払出制御部104と、サブ制御部(第1副制御部)106と、発射制御部108と、演出制御部(第2副制御部)110と、を備えている。
図4に示すように、主制御部102は、CPUで構成され、遊技全体を司り主として当否判定などの遊技状態を判断するものである。この主制御部102は、当否判定手段102Aと、変動時間(変動パターン)決定手段102Bと、主制御コマンド出力手段102Cと、を備えている。
当否判定手段102Aは、始動口56Bへの遊技球の入球を契機として、大当り抽選処理を実行し、任意の乱数を用いて当否を判定する。変動時間(変動パターン)決定手段102Bは、当否判定手段102Aによる特別図柄の当否判定の実行に伴って、特別図柄(識別図柄)の変動パターン(変動時間)を決定する。変動時間(変動パターン)決定手段102Bには、特別図柄(識別図柄)の変動パターン(演出図柄の演出パターン)を決定するための変動パターン決定プログラムが記憶されており、これに従って特別図柄の変動パターンが決定される。この特別図柄の変動パターンの決定は、当否判定手段102Aによる乱数抽選(大当り抽選)の実行に伴って行われるもので、識別図柄および演出図柄の変動表示が開始されるときに、一の乱数値(変動パターン決定乱数)が取得される。そして、変動時間(変動パターン)決定手段102Bには、変動パターン決定乱数の値に複数の変動パターン(演出パターン)を対応付けた変動パターン決定テーブルが記憶されており、変動パターン決定乱数の一の乱数値が取得されると、この取得された乱数値に対応する変動パターンが変動パターン決定テーブルに基づいて決定される。
主制御コマンド出力手段102Cは、当否判定の結果に基づいて所定の遊技状態を実現するための主制御コマンド(第1制御信号)をサブ制御部106に対して出力する。ここで、主制御コマンドの具体例としては、演出図柄表示装置62に変動表示及び停止表示される各演出図柄(左演出図柄、中央演出図柄、右演出図柄)や予告図柄(各演出図柄とは異なる別の図柄であり、各演出図柄とともに、あるいは各演出図柄と別に表示されるキャラクタなどの演出図柄などを意味する)の内容に関する特別図柄(識別図柄)の変動パターンを指定する指定コマンドの他に、停止すべき特別図柄を指定する図柄指定(判定結果指定)コマンド、特別図柄(演出図柄)の変動表示の停止(停止表示)を指示する図柄停止コマンドなどがある。
この識別図柄の変動パターンは、演出図柄表示装置62に表示される各演出図柄の演出パターン(遊技演出)に対応するものであり、特別図柄(識別図柄)の変動パターン(演出図柄の演出パターン)が決定され、この決定された変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドがサブ制御部106に送信されると、7セグメント表示器70で特別図柄(識別図柄)の変動表示が開始されるとともに、演出図柄表示装置62で演出図柄の変動表示が開始される。決定された変動パターンにより特定される変動時間が経過して、図柄停止コマンドがサブ制御部106に送信されると、特別図柄および演出図柄が停止表示され、その停止表示された演出図柄の図柄組み合わせ態様により、特別図柄の当否判定結果(大当り抽選結果)が遊技者に報知される。
主制御部102は、上述した演出図柄の変動表示及び停止表示の制御を行うサブ制御部106や、盤面に設けられた各種入賞口に遊技球が入球することで発生する賞球の払い出し制御を行う払出制御部104を直接的に制御する。
主制御部102は、中継端子118を介して、始動口スイッチ120と、大入賞口スイッチ122と、ゲートスイッチ124と、カウントスイッチ126と、にそれぞれ電気的に接続されている。
主制御部102は、中継端子128を介して、始動口ソレノイド130と、大入賞口ソレノイド132と、図柄表示装置134と、にそれぞれ電気的に接続されている。なお、7セグ表示部68は、図柄表示装置134の一実施形態である。
払出制御部104は、中継端子136を介して、ガラス枠スイッチ138と、外部タンクスイッチ140と、タンクスイッチ142と、にそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御部104は、中継端子144を介して、エラーLED146に電気的に接続されている。また、払出制御部104は、下皿満タンスイッチ148に電気的に接続されている。また、払出制御部104は、中継端子150を介して、球貸表示部152と、球貸装置(CRユニット)154と、にそれぞれ電気的に接続されている。
球貸表示部152には、球貸スイッチ156と、返却スイッチ158と、がそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御部104は、中継端子160を介して、払出モータ162と払出スイッチ164とにそれぞれ電気的に接続されている。さらに、払出制御部104は、主制御部102と発射制御部108とにそれぞれ電気的に接続されている。
図3に示すように、サブ制御部106は、演出制御部(第2副制御部)110との間で制御信号の送受信が可能となるように接続されている。
図4に示すように、サブ制御部106は、CPUで構成されるものであり、主制御部102からの主制御コマンド(第1制御信号、以下同様)に基づいて遊技の演出の制御を司るものである。また、サブ制御部106は、図4に示すように、主制御コマンド入力手段106Aと、主制御コマンド解析手段106Bと、演出パターン決定手段106Cと、状態記憶手段106Dと、演出指定コマンド出力手段106Eと、音出力手段106Fと、フィードバックコマンド入力手段106I、異常有無判定手段(制御処理内容比較手段)106Jと、復帰コマンド出力手段(補正信号送信手段)106Kと、を備えている。
主制御コマンド入力手段106Aは、主制御部102の主制御コマンド出力手段102Cから出力(送信)された主制御コマンドを入力(受信)する。
主制御コマンド解析手段106Bには、主制御コマンド入力手段106Aに入力した主制御コマンドの内容を解析する。
演出パターン決定手段106Cは、主制御コマンド解析手段106Bで解析した解析結果に基づいて、演出パターンを決定する。具体的には、主制御コマンド出力手段102Cから出力された変動パターン指定コマンド、図柄指定コマンドなどに基づいて演出パターンが決定される。この演出パターンの内容として、演出図柄表示装置62の表示面62Aで変動表示される画像演出の変動パターン、スピーカ48から出力される効果音の出力パターンなどが該当する。
状態記憶手段106Dは、主制御コマンドを受けて決定された演出パターンに基づき行われる演出制御処理の内容が記憶される。この状態記憶手段106Dに記憶される演出制御処理の内容は、演出制御部110からの後述するフィードバックコマンドで特定される演出制御部110における制御処理内容と比較する際に用いられる。なお、状態記憶手段106Dに記憶される演出制御処理の内容としては、後述の演出指定コマンド出力手段106Eが演出制御部110に対して送信する演出指定コマンドで指示される演出制御処理(演出図柄や背景図柄を用いた演出表示処理)に関する情報(演出情報)を例示できる。具体的には、決定された演出パターンに従った図柄変動演出を実現するための情報(演出図柄の変動パターンの種類など)や、図柄変動演出における演出図柄の変動表示の背景として表示される背景演出を実現するための情報(確変や時短等の遊技状態を示す背景図柄の種類など)などが例示できる。
演出指定コマンド出力手段106Eは、演出パターン決定手段106Cで決定された演出パターンを実行させるための演出指定コマンド(第2制御信号、以下同様)を演出制御部110に対して出力する。なお、本実施形態では、演出指定コマンド出力手段106Eから出力される演出指定コマンドは、演出パターン決定手段106Cで決定された演出パターンに対応する演出表示(演出図柄の変動表示)の開始や、その演出表示の終了(演出図柄の停止表示)や、演出表示の終了時に停止表示する演出図柄の種類を指示するコマンドである。
音出力手段106Fは、音源ICで構成されるものであり、演出パターン決定手段106Cで決定された演出パターンで規定される音出力パターンに基づいて、所定の効果音を所定の音量で出力する。
フィードバックコマンド入力手段106Iは、演出制御部110からサブ制御部106に対して出力されるフィードバックコマンドを入力(受信)する。
異常有無判定手段106Jは、フィードバックコマンド入力手段106Iに入力された演出制御部110からのフィードバックコマンドに基づいて、演出指定コマンドで指示した演出制御部110における演出制御処理の内容と、フィードバックコマンドから特定される演出制御部110における演出制御処理の内容と、が一致するか否かを判断する。
復帰コマンド出力手段106Kは、異常有無判定手段106Jにより、演出指定コマンドで指示した演出制御部110における演出制御処理の内容と、フィードバックコマンドから特定される演出制御部110における演出制御処理の内容と、が一致しないと判断された場合に、演出指定コマンドで指示した演出制御処理を演出制御部110で実行されるための復帰コマンドを出力する。これにより、演出図柄表示装置62の表示面62Aでは演出指定コマンドで指示した演出図柄の変動表示が行われ、演出制御部110における正常な演出制御処理が実行される。
なお、復帰コマンドを出力する送信タイミングは、現在の演出図柄の変動表示が終了するときのタイミング、あるいは現在の演出図柄の変動表示が終了して次の演出図柄の変動表示が開始される直前となるタイミングが好ましい。かかる復帰コマンドの送信タイミングを採用することにより、正常な演出表示に修正(復帰)するときに表示内容の切り替えが不自然なものにならず、演出図柄表示装置62の表示面62Aに集中している遊技者に対して遊技興趣を低下させるほどの違和感を与えてしまうことを防止できる。
演出制御部110には、演出図柄表示装置62が接続されている。ここで、サブ制御部106と演出制御部110とは、同一の基板に実装されている構成でもよく、別々の基板に独立してそれぞれ実装されている構成でもよい。
演出制御部110は、演出指定コマンド入力手段110Aと、演出指定コマンド解析手段110Bと、画像出力手段(VDP)110Cと、状態記憶手段110Dと、フィードバックコマンド出力タイミング監視手段110Eと、フィードバックコマンド出力手段(確認信号送信手段)110Fと、復帰コマンド入力手段110Gと、を備えている。
演出指定コマンド入力手段110Aは、サブ制御部106の演出指定コマンド出力手段106Eから出力される演出コマンドを入力(受信)する。
演出指定コマンド解析手段110Bは、演出指定コマンド入力手段110Aに入力した演出指定コマンドの内容を解析する。
画像出力手段(VDP)110Cは、演出指定コマンドの内容に基づいて、演出図柄の変動パターンに合致した演出図柄の変動表示に必要となる種々の画像データ(描画データ)を生成し、そのデータを演出図柄表示装置62に対して出力する。これにより、演出図柄表示装置62の表示面62にて演出図柄の変動表示や背景図柄の表示が行われる。
状態記憶手段110Dは、演出指定コマンドを受けて演出制御部110で実行される演出制御処理の内容を記憶する。ここで、演出制御処理の内容とは、演出制御部110の制御下で遊技演出を実現するために用いられる演出情報(データ)のことを意味するものであり、例えば、演出図柄の変動表示パターンを規定する変動パターンに関する情報や、演出図柄表示装置62の表示面62Aに表示される各種図柄(演出図柄、確変・時短等の現在の遊技状態を示す背景図柄など)に関する情報が、演出制御処理の内容として状態記憶手段110Dに記憶される。
フィードバックコマンド出力タイミング監視手段110Eは、いわゆるタイマであり、予め決定された送信タイミングで、後述のフィードバックコマンドの送信タイミングを調整する。具体的には、1回の遊技で実行される演出図柄の変動表示の終了を指示する演出指定コマンドが演出指定コマンド入力手段110Aで受信され、かつ、前回のフィードバックコマンドを送信したときから一定時間経過後に、次回のフィードバックコマンドが送信されるように、送信タイミングを調整する。なお、本実施形態では、フィードバックコマンドは、所定の実行条件が成立すると、サブ制御部106に対して送信されるものであり、この実行条件は演出制御部110側で予め決定されるものである。このため、実行条件が成立するか否かの1つの判断手段として、フィードバックコマンド出力タイミング監視手段110Eが用いられている。なお、本明細書において、「1回の遊技で実行される演出制御処理」とは、特別図柄(演出図柄)の変動表示及び停止表示が遊技の主体となる図柄変動遊技、複数回のラウンド遊技によって構成される大当り遊技、その大当り遊技におけるラウンド遊技など、パチンコ機10で実現される全ての遊技のうち、1回の遊技における遊技演出を実現するために必要な演出制御処理を意味する。
また、フィードバックコマンド出力タイミング監視手段110Eは、必須の構成ではなく、フィードバックコマンド出力タイミング監視手段110Eが設けられていない場合には、1回の遊技で実行される演出図柄の変動表示を終了させる演出指定コマンドを、演出指定コマンド入力手段110Aで受信したときに、フィードバックコマンドを送信することが好ましい。この場合でも、フィードバックコマンドの送信タイミングは、演出制御部110において予め決定されている。
フィードバックコマンド出力手段110Fは、フィードバックコマンドをサブ制御部106に対して出力する。このフィードバックコマンドとは、演出制御部110において1回の遊技で実行される演出制御処理の内容を示す信号であり、具体的には、演出図柄の変動パターンの他に、演出図柄表示装置62の表示面62Aに表示される各種画像の内容(停止表示される演出図柄、確変・時短等の現在の遊技状態を示す背景図柄など)をフィードバックコマンドに含めることができる。このフィードバックコマンドは、1回の遊技で実行される演出図柄の変動表示の終了を指示する演出指定コマンドが演出指定コマンド入力手段110Aに入力(受信)され、かつ、前回のフィードバックコマンドを送信したときから一定時間経過後に、サブ制御部06に対して送信される。このため、演出指定コマンド出力手段106Eから演出制御部110に対して送信される演出指定コマンドのうち、1回の遊技で実行される遊技演出の開始を指示する演出指定コマンドの送信タイミングとずれるように、フィードバックコマンドがサブ制御部106に送信される。
復帰コマンド入力手段110Gは、サブ制御部106の復帰コマンド出力手段106Kから出力された復帰コマンドを入力(受信)する。ここで、復帰コマンド入力手段110Gにおいて復帰コマンドを受信した場合には、復帰コマンドで指示される演出制御処理が実行されて、復帰コマンドに基づいた正常な演出表示が演出図柄表示装置62の表示面62Aにおいて行われる。このように、演出制御部110における演出制御処理が修正され、正常な状態に復帰される。
次に、サブ制御部106における演出制御処理について、フローチャートに基づいて説明する。
図5に示すように、サブ制御部106の主制御コマンド入力手段106Aにより、変動パターン指定コマンド及び図柄指定コマンドを含む主制御コマンドが入力されたか否かが判断される(S100)。
変動パターン指定コマンド及び図柄指定コマンドを含む主制御コマンドが入力したと判断された場合(S100:YES)には、入力した主制御コマンドの解析を主制御コマンド解析手段106Bが行い、その解析結果に基づいて、演出パターン決定手段106Cにより演出パターンが決定される(S110)。なお、S110では、演出パターンとして、演出図柄の変動表示内容を示す画像演出パターン及び音出力内容を示す音演出パターンがそれぞれ決定される。
次に、S110において決定した演出パターンに対応する演出情報が状態記憶手段106Dに記憶される(S120)。ここで、状態記憶手段106Dに記憶される演出情報とは、前述したように、演出指定コマンドで指示される演出制御処理(演出図柄や背景図柄を用いた演出表示処理)に関する情報、すなわち、S110において決定された演出パターンに基づき演出図柄表示装置62の表示面62Aに表示される各種画像の内容(停止表示される演出図柄、確変・時短等の現在の遊技状態を示す背景図柄など)に関する情報(画像情報)のことである。また、演出情報には、S110において決定された演出パターンに基づきスピーカ48から出力される効果音(音の種類、音色、音量など)の内容に関する情報(音情報)を含めることができる。
次に、S110において決定した演出パターンに対応する演出指定コマンド(画像指定コマンド)が演出指定コマンド出力手段106Eから演出制御部110に対して出力される(S130)。ここで、S130の処理で出力される演出指定コマンドは、S110において決定した演出パターン(画像演出パターン)に対応する演出図柄の変動表示の開始を指示する画像指定コマンドである。
また、S110において決定した演出パターンに対応する音演出処理が音出力手段106Fにより出力される(S140)。これにより、実行される遊技に対応する音が出力される。
次に、演出図柄の変動表示の終了を指示する主制御コマンド(停止コマンド)が入力されたか否かが主制御コマンド入力手段106A及び主制御コマンド解析手段106Bにより判断される(S150)。なお、S100において変動パターン指定コマンド及び図柄指定コマンドを含む主制御コマンドが入力していないと判断された場合(S100:NO)には、S110乃至S140の処理を実行することなく、S150に移行する。
そして、演出終了を指示する主制御コマンド(停止コマンド)が入力したと判断された場合(S150:YES)には、演出図柄の変動表示の終了を指示する演出指定コマンド(演出終了コマンド)が演出指定コマンド出力手段106Eから演出制御部110に対して出力される(S160)。
次に、フィードバックコマンド入力手段106Iにより、演出制御部110から出力されたフィードバックコマンドが入力されたか否かが判断される(S170)。
フィードバックコマンドが入力したと判断された場合(S170:YES)には、入力したフィードバックコマンドから特定される演出制御部110の演出制御処理の内容(演出情報)と、状態記憶手段106Dに記憶された演出制御処理の内容(演出情報)とが、異常有無判定手段106Jにより比較される(S180)。換言すれば、S200では、サブ制御部106から演出制御部110に送信される演出指定コマンドで指示される演出制御処理の内容と、演出制御部110において実行される演出制御処理の内容と、が比較される。
入力したフィードバックコマンドから特定される演出制御部110の演出制御処理の内容(演出情報)と、状態記憶手段106Dに記憶された演出制御処理の内容(演出情報)と、が一致すると判断された場合(S190:YES)には、サブ制御部106における演出制御処理が終了する。
一方、入力したフィードバックコマンドから特定される演出制御部110の演出制御処理の内容(演出情報)と、状態記憶手段106Dに記憶された演出制御処理の内容(演出情報)と、が一致しないと判断された場合(S190:NO)には、復帰コマンドが復帰コマンド出力手段106Kから演出制御部110に対して出力される(S200)。復帰コマンドが出力されると、サブ制御部106における演出制御処理が終了する。
ここで、サブ制御部106に入力したフィードバックコマンドから特定される演出制御部110の演出制御処理の内容(演出情報)と、サブ制御部106の状態記憶手段106Dに記憶された演出制御処理の内容(演出情報)とが一致しない状況として、次の状況が例示できる。
すなわち、フィードバックコマンドから特定される演出制御部110の演出制御処理の内容(演出情報)が、演出図柄表示装置62の表示面62Aに時短モードを示す背景図柄の表示に対応するものとなっており、サブ制御部106の状態記憶手段106Dに記憶された演出制御処理の内容(演出情報)が、演出図柄表示装置62の表示面62Aに確変モードを示す背景図柄の表示に対応するものとなっている場合である。これは、本来、現在の遊技状態(サブ制御部106が認識している現在の遊技状態)が確変中(確変モードを示す背景図柄を表示中)であるにもかかわらず、演出図柄表示装置62の表示面62Aに時短中の表示(時短モードを示す背景図柄の表示)が行われている場合を意味している。このような場合には、「確変モードを示す背景図柄」を演出図柄表示装置62の表示面62Aに正常に表示させるための復帰コマンドが演出制御部110に対して出力される(S200)。
なお、S150において演出終了を指示する主制御コマンド(停止コマンド)が入力していないと判断された場合(S150:NO)には、S150からS170に移行する。
また、S170においてフィードバックコマンドが入力していないと判断された場合(S170:NO)には、その時点で、サブ制御部106における演出制御処理が終了する。
次に、上述したサブ制御部106における演出制御処理に付随して行われる、演出制御部110における演出制御処理について、フローチャートに基づいて説明する。
図6に示すように、演出制御部110の演出指定コマンド入力手段110Aにより、画像演出(演出図柄の変動表示)の開始に関する演出指定コマンド(画像指定コマンド)が入力されたか否かが判断される(S300)。
画像指定コマンドが入力したと判断された場合(S300:YES)には、画像出力手段110Cにより、この画像指定コマンドに基づく画像出力処理が実行される(S310)。この画像出力処理は、画像指定コマンドで指示された演出図柄の変動パターンに基づいて、演出図柄の変動表示に係る画像データが演出図柄表示装置62に出力され、演出図柄表示装置62の表示面62Aにおいて演出図柄が変動表示される。また、このとき、演出図柄表示装置62の表示面62Aには背景図柄も併せて表示される。
次に、現在出力中の演出情報(演出図柄表示装置62の表示面62Aに表示される演出図柄や背景図柄を用いた演出表示に関する情報。以下、画像情報ともいう。)が状態記憶手段110Dにより記憶される(S320)。
次に、演出指定コマンド入力手段110Aにより、演出終了(演出図柄の変動表示の終了)に関する演出指定コマンド(演出終了コマンド)が入力されたか否かが判断される(S330)。
演出終了コマンドが入力したと判断された場合(S330:YES)には、画像指定コマンドに基づく画像出力処理が終了する(S340)。これにより、演出図柄表示装置62の表示面62Aにおいて演出図柄の変動表示が終了する。
次に、フィードバックコマンド出力タイミング監視手段110Eにより、タイムアップしたか否かが判断される(S350)。ここで、S350では、前回のフィードバックコマンドを送信した直後から所定の時間(一定時間)が経過したか否かが判断される。
フィードバックコマンド出力タイミング監視手段110Eによりタイムアップしたと判断された場合(S350:YES)には、状態記憶手段110Dにより記憶された演出情報(画像情報)を示すフィードバックコマンドがフィードバックコマンド出力手段110Fからサブ制御部106に対して出力される(S360)。
次に、復帰コマンド入力手段110Gにより、復帰コマンドが入力したか否かが判断される(S370)。この復帰コマンドは、図5のS190においてサブ制御部106が、フィードバックコマンドから特定される演出制御部110の演出制御処理の内容(演出情報)と、状態記憶手段106Dに記憶された演出制御処理の内容(演出情報)と、を比較し、両者が一致しない場合に、サブ制御部106の復帰コマンド出力手段106Kから送信されてくるコマンドである。
復帰コマンドが入力したと判断された場合(S370:YES)には、画像出力手段110により、この復帰コマンドに基づく画像出力処理が実行される(S380)。すなわち、復帰コマンドが入力した場合には、上述のS360の処理によってサブ制御部106に対して出力され、フィードバックコマンド入力手段106Iに入力したフィードバックコマンドから特定される演出制御部110の演出制御処理(演出情報)と、サブ制御部106の状態記憶手段106Dに記憶された演出制御処理(演出情報)と、が一致しないことを意味するものであり、演出制御部110において正確(正常)な演出制御処理が実行されないことになる。そこで、入力したフィードバックコマンドから特定される演出制御部110の演出制御処理の内容(演出情報)と、サブ制御部106の状態記憶手段106Dに記憶された演出制御処理の内容(演出情報)と、が一致するような処理が実行される。これにより、演出制御部110における演出制御処理が修正され、サブ制御部106から出力された復帰コマンドに基づいた正常な演出表示(本例では、正常な背景図柄(背景演出)の表示)が実行される。
次に、現在出力中の演出情報(画像情報)が状態記憶手段110Dにより記憶される(S390)。その後、演出制御部110における演出制御処理が終了する。
なお、S300において画像指定コマンドが入力していないと判断された場合(S300:NO)には、S300からS330に移行する。また、S330において演出終了コマンドが入力していないと判断された場合(S330:NO)には、S330からS370に移行する。また、S350においてタイムアップしていないと判断された場合(S350:NO)には、S350からS370に移行する。さらに、S370において復帰コマンドが入力していないと判断された場合(S370:NO)には、画像出力内容を修正する必要がないため、そのまま、演出制御部110における演出制御処理が終了する。
以上のように、第1実施形態のパチンコ機10によれば、フィードバックコマンドは、演出制御部110において予め定められた実行条件が成立したときに、演出制御部110からサブ制御部106に対して送信される。具体的には、フィードバックコマンドは、演出図柄の変動開始を指示するための演出指定コマンドの受信タイミングとずらすようにしつつ、演出図柄の変動終了を指示する演出指定コマンドを受信し、かつ前回のフィードバックコマンドを送信したときから一定時間が経過した後に、演出制御部110からサブ制御部106に対して送信される。このため、演出指定コマンドを受けて演出制御部110で実行される演出制御処理の内容(演出図柄表示装置62の表示面62Aに表示される内容)を適切に反映したフィードバックコマンドをサブ制御部106に返信することができ、演出制御部110で実行される演出制御処理の内容(演出情報)をサブ制御部106において常に正確に把握することができる。
そして、サブ制御部106のフィードバックコマンド入力手段106Iにフィードバックコマンドが入力されると、このフィードバックコマンドから特定される演出表示制御部110における演出制御処理の内容(演出情報)と、演出指定コマンドで指示した演出制御処理の内容(演出情報)とが、異常有無判定手段106Jにより比較される。この結果、両者が一致しない場合には、サブ制御部106の復帰コマンド出力手段106Kから復帰コマンドが送信される。この復帰コマンドが、演出制御部110の復帰コマンド入力手段110Gで受信されると、演出表示制御部110で実行される演出制御処理の内容(演出図柄表示装置62の表示面62Aにおける演出表示の内容)が、復帰コマンドで指示される内容に修正されて、修正後の内容で演出表示が実行される。このように、演出表示制御部110で実行される演出制御処理の内容(演出情報)をサブ制御部106において確認し、正常でない場合には、演出表示制御部110で実行される演出制御処理の内容を修正することにより、演出図柄表示装置62の表示面62Aにおける演出表示の内容を直ちに正常なものに復帰させることができる。
ここで、フィードバックコマンドは、演出制御部110において予め定められた実行条件が成立したときに、演出制御部110からサブ制御部106に対して送信される構成であるため、サブ制御部106からのフィードバック要求コマンドを受信してフィードバックコマンドを送信する構成と比較して、サブ制御部106におけるフィードバック要求コマンドの送信工程を削減できる。これにより、フィードバックコマンドを送信するときのサブ制御部106と演出制御部110との間のコマンド送受信の回数を減らすことができ、容易にフィードバックコマンドを送信することが可能になる。
また、サブ制御部106側から送信したフィードバック要求コマンドを受信してフィードバックコマンドを返信する構成では、サブ制御部106の内部の不具合によりフィードバック要求コマンドを送信できない場合に、サブ制御部106はフィードバックコマンドを受信することが不可能になる。そこで、本実施形態のように、演出制御部110側で予め決定された実行条件に基づいてフィードバックコマンドを送信する構成とすることにより、サブ制御部106側の不具合の有無に関係なく、フィードバックコマンドを送信することができる。これにより、サブ制御部106の不具合の有無にかかわらず、演出制御部110で実行される演出図柄の変動表示の内容を、サブ制御部106において正確に把握することができる。
また、遊技演出の終了を指示する演出指定コマンドを受信し、かつ前回のフィードバックコマンドを送信したときから一定期時間経過した後に、次回のフィードバックコマンドを送信することにより、一回の図柄変動時間が短い遊技(演出図柄の変動時間が短くなる、確変遊技や時短遊技など)の遊技演出の終了後において、フィードバックコマンドが頻繁に送信されることを防止できる。この結果、フィードバックコマンドの送信回数を適切な回数に調整することができる。
次に、第1実施形態に係る遊技機の変形例について説明する。
なお、各変形例は、サブ制御部106における演出制御処理のステップ(工程)の一部を削除したものである。このため、サブ制御部106における演出制御処理のステップと重複するステップには同符号を付し、その説明を適宜省略する。
(第1変形例)
第1変形例では、フィードバックコマンドは、演出図柄の変動表示が終了するときに、サブ制御部106に対して出力される。すなわち、図7に示すように、S340のステップの終了後に、S360に移行する。このため、第1変形例の演出制御処理では、第1実施形態の図6のS350に対応するステップが存在しない。第1変形例では、演出図柄の変動表示の終了を指示するための演出指定コマンドをサブ制御部106で受信したときに、フィードバックコマンドを演出制御部110からサブ制御部106に対して送信することができる。これにより、第1変形例では、演出図柄の変動表示の終了を指示する演出指定コマンドを受信して、かつ、演出図柄の変動開始を指示する演出指定コマンドを受信していない場合に、フィードバックコマンドがサブ制御部106に対して出力される。
第1変形例によれば、フィードバックコマンドは、1回の遊技で実現される演出図柄の変動表示が終了するときに、演出制御部110に対して出力されるため、1回の遊技で実現される演出表示(演出図柄の変動表示・停止表示及び背景図柄の表示)全体が正常か否かを1つのフィードバックコマンドを受信することにより判断することができる。これにより、サブ制御部106は、1回の遊技で実現される演出図柄の演出表示が正常か否かを判断するために、複数のフィードバックコマンドを受信する必要がなくなり、演出制御部110におけるフィードバックコマンドのコマンド送信効率を上げることができる。
(第2変形例)
第2変形例では、次回に送信されるフィードバックコマンドは、前回のフィードバックコマンドの出力後から一定時間が経過した後で、かつ演出図柄の変動開始を指示するための演出指定コマンドの受信タイミングとずらして、演出制御部110に対して出力される。すなわち、図8に示すように、S320の終了後に、前回のフィードバックコマンドの出力後から一定時間が経過したか否か(タイムアップしたか否か)が判断される(S350)。タイムアップしたと判断されると(S350:YES)、S360に移行して、フィードバックコマンドがサブ制御部106に対して出力される。その後、S370に移行し、以後の各ステップが実行されていく。このように、第2変形例では、前回のフィードバックコマンドの出力後から一定時間が経過して、かつ、演出図柄の変動開始を指示する演出指定コマンドを受信していない場合に、次回のフィードバックコマンドがサブ制御部106に対して出力される。
第2変形例によれば、次回に送信されるフィードバックコマンドは、前回のフィードバックコマンドの出力後から一定時間が経過した後で、演出制御部110に対して出力される。これにより、演出制御部1110は、前回のフィードバックコマンドを出力したときから一定時間経過する度に、何度もフィードバックコマンドを出力することになる。この結果、遊技が進行しているか否か(例えば、演出図柄の変動表示が行われるか否か)に関係なく、演出制御部110で実行される演出制御処理の内容を定期的に確認することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るパチンコ機について説明する。
図9に示すように、本実施形態に係るパチンコ機は、第1実施形態のパチンコ機10と比較して、サブ制御部106には音源ICが設けられておらず、演出制御部110の画像出力手段に音源内蔵VDPを採用した音・画像出力手段110C’に変更したものである。かかる構成の相違により、サブ制御部106の演出指定コマンド出力手段106Eから出力される演出指定コマンドには、音指定情報に関する内容が含まれる。なお、サブ制御部106及び演出制御部110の他の構成については同じであり、重複する構成については同符号を付し、その説明を適宜省略する。
次に、第2実施形態のパチンコ機のサブ制御部106における演出制御処理について説明する。なお、第1実施形態のパチンコ機10のサブ制御部106における演出制御処理の工程と重複する工程については、同符号を付し、その説明を省略する。
図10に示すように、S130では、決定した演出パターンに対応する演出指定コマンドが演出制御部110に対して出力される。ここで、演出指定コマンドには、変動表示される演出図柄を指定する画像指定コマンドの他に、音・画像出力手段110C’から出力される音(音データ)を指定する音指定コマンドも含まれる。なお、音指定コマンドは、出力される音の種類、音色及びボリュームなどを特定するものである。S130の終了後は、S150に移行して、演出終了を指示する主制御コマンド(停止コマンド)が入力されたか否かが主制御コマンド入力手段106A及び主制御コマンド解析手段106Bにより判断される(S150)。
また、S180では、サブ制御部106から演出制御部110に送信される演出指定コマンドで指示される演出制御処理(演出図柄や背景図柄を用いた演出表示に関する処理及び音出力に関する音出力処理)と、演出制御部110において実行される演出制御処理(演出図柄や背景図柄を用いた演出表示に関する処理及び音出力に関する音出力処理)と、が比較される。
この結果、両者が一致しない場合(S190:NO)には、S200において演出制御部110において実行される演出制御処理(演出図柄や背景図柄を用いた演出表示に関する処理及び音出力に関する音出力処理)の内容を修正するための復帰コマンドが出力される(S200)。
次に、第2実施形態のパチンコ機の演出制御部110における演出制御処理について説明する。なお、第1実施形態のパチンコ機10の演出制御部110における演出制御処理の工程と重複する工程については、同符号を付し、その説明を省略する。
図11に示すように、S300において、演出制御部110の演出指定コマンド入力手段106Eにより、演出指定コマンド(画像指定コマンド及び音指定コマンド)が入力されたか否かが判断される(S300)。
演出指定コマンドが入力したと判断された場合(S300:YES)には、S310において、音・画像出力手段110C’により、この演出指定コマンドに基づく画像出力処理及び音出力処理が実行される(S310)。この画像出力処理は、画像指定コマンドで指示された演出図柄の変動パターンに基づいて、演出図柄が演出図柄表示装置62の表示面62Aにおいて変動表示される。また、音出力処理は、音指定コマンドで指示された音(音色及びボリューム)が音・画像出力手段110C’から出力される。
S320において、現在実行中の演出に関する情報(画像情報及び音情報)が状態記憶手段110Dにより記憶される(S320)。
S330において、演出終了コマンドが入力したと判断された場合(S330:YES)には、演出指定コマンドに基づく画像出力処理及び音出力処理が終了する(S340)。
S350において、タイムアップしたと判断された場合(S350:YES)には、状態記憶手段110Dにより記憶された演出情報(画像情報及び音情報)を示すフィードバックコマンドがフィードバックコマンド出力手段110Fからサブ制御部106に対して出力される(S360)。ここで、フィードバックコマンドには、上述の第1実施形態で説明した画像情報の他、遊技を演出する基本となる音演出のボリュームに関する情報、演奏曲の曲番に関する情報、エラー音再生中に関する情報など、種々の音情報が含まれる。
S370において、復帰コマンドが入力したと判断された場合(S370:YES)には、音・画像出力手段110C’により、この復帰コマンドに基づく画像出力処理及び音出力処理が実行される(S380)。これにより、演出制御部110における演出制御処理が修正され、サブ制御部106から出力された演出指定コマンドに基づいた正常な演出表示(画像出力)及び音出力が実行される。
S390において、現在出力中の演出情報(画像情報及び音情報)が状態記憶手段110Dにより記憶される(S390)。その後、演出制御部110における演出制御処理が終了する。
以上により、第2実施形態のパチンコ機は、演出制御部110に音源を備えたものであり、サブ制御部106から出力される演出指定コマンドに基づいて、演出画像の変動処理と共に、音・画像出力手段110C’から音を出力する音出力処理が実行される。
そして、この場合も、演出制御部110の音・画像出力手段110C’による画像出力処理及び音出力処理が演出指定コマンドに基づいて正常に実行されているか否かをサブ制御部106で認識することができる。また、演出制御部110の音・画像出力手段110C’による画像出力処理及び音出力処理が演出指定コマンドに基づいたものではない場合には、復帰コマンドを演出制御部110に出力することにより、正常な画像出力処理及び音出力処理に修正することができる。
なお、第2実施形態においても、第1変形例と同様にして、フィードバックコマンドは、演出図柄の変動表示の終了を指示する演出指定コマンドを受信したときに、サブ制御部106に対して出力されるように設定してもよい。また、第2変形例と同様にして、次回に送信されるフィードバックコマンドは、前回のフィードバックコマンドの出力後から一定時間が経過した後に、サブ制御部106に対して出力されるように設定してもよい。
10 パチンコ機(遊技機)
102 主制御部
106 サブ制御部(第1副制御部)
106J 異常有無判定手段(制御処理内容比較手段)
106K 復帰コマンド出力手段(補正信号送信手段)
110 演出制御部(第2副制御部)
110F フィードバックコマンド出力手段(確認信号送信手段)

Claims (4)

  1. 遊技演出に関する第1制御信号を送信する主制御部と、前記主制御部からの前記第1制御信号を受けて遊技演出を実現するための制御処理を指示する第2制御信号を送信する第1副制御部と、前記第1副制御部との間で制御信号の送受信が可能となるように構成され前記第1副制御部からの前記第2制御信号に基づいて制御処理を実行する第2副制御部と、前記第2副制御部からの制御信号に基づいて図柄が表示される演出図柄表示装置と、を有する遊技機であって、
    前記第1副制御部は、前記第1制御信号に基づいて前記演出図柄表示装置に表示される演出パターンを決定する演出パターン決定手段と、前記演出パターンに基づいて変動表示される前記図柄の背景として表示される背景情報が記憶される第1状態記憶手段と、前記演出パターンを実行させるための前記第2制御信号を前記第2副制御部に送信する演出指定コマンド出力手段と、を有し、
    前記第2副制御部は、前記第2制御信号に基づいて画像データを生成し、前記画像データを前記演出図柄表示装置に送信する画像出力手段と、前記第2副制御部で実行される前記演出パターンに基づく前記背景情報が記憶される第2状態記憶手段と、前記第2副制御部で予め定められた所定の実行条件が成立したときに前記第2状態記憶手段に記憶される前記背景情報を含むフィードバック信号を前記第1副制御部に対して送信するフィードバック信号出力手段と、を有することを特徴とする遊技機。
  2. 始動口への遊技球の入球に基づいて大当り抽選を実行する当否判定手段と、
    前記大当り抽選において、大当りと判定される確率を通常確率から前記通常確率よりも大当り確率の高い高確率に変動する確率変動手段と、
    前記背景情報は、確率変動手段の作動状態を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1副制御部は、前記演出パターン決定手段で決定された前記演出パターンで規定される音出力パターンに基づいて、所定の効果音を出力する音出力手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第1副制御部は、前記第2副制御部から前記第1副制御部に送信される前記フィードバック信号を入力するフィードバック信号入力手段を備え、
    前記フィードバック信号から特定される前記背景情報と前記第1状態記憶手段に記憶された前記背景情報とが一致するか否かを判断することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の遊技機。
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