JP5725146B2 - 遊技機 - Google Patents

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優太郎 青木
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Description

本発明は、遊技球や遊技メダルなどの遊技媒体を用いて遊技を行うパチンコ機や回胴式
遊技機などの遊技機に関する。
現在の遊技機は、制御負担の軽減や各種制御処理の効率化の観点から、遊技機の動作制
御を複数の制御部を設けて各制御部で分散させて実行している。例えば、遊技の進行に係
る制御処理(乱数更新、当否判定、変動パターン決定など)を主制御部で行い、遊技の進
行に伴う演出に係る制御処理を副制御部で行う構成が採用されている。
特開2003−114729号公報 特開2003−190561号公報 特開2005−296286号公報 特開2004−97481号公報
ところで、副制御部を分散化させると、一の副制御部による演出制御処理と、他の副制
御部による演出制御処理との整合性がとれなくなり、正常(正確)な演出制御を行えない
状況が発生するおそれがある。
ここで、副制御部としてサブ制御部及び演出制御部をそれぞれ設け、サブ制御部から演
出制御部に対して演出制御に関する制御信号を送信し演出制御部において所定の遊技演出
が実行される構成では、サブ制御部から所定の制御処理の開始を指示する制御信号を受信
したことを示す応答信号を、演出制御部からサブ制御部に対して応答送信する技術は知ら
れている(上記特許文献1から特許文献3参照)。
しかしながら、演出制御部からサブ制御部に対して送信する応答送信は、サブ制御部か
ら送信された制御信号を受信した事実を返信するものであり、演出制御部において実行さ
れる実際の制御処理の内容を示すものではない。このため、依然として、演出制御部にお
ける制御処理が、サブ制御部から演出制御部に対して送信される制御信号に基づいて、正
確に実行されているか否かは不明のままであり、従来から演出制御部における実際の制御
処理状況を確認する手段は講じられていなかった。
そこで、本発明は、上記事情を考慮して、他の副制御部において、一の副制御部から他
の副制御部に送信される制御信号に基づいた正確(正常)な制御処理を実行させることが
できる遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、遊技演出に関する第1制御信号を送信する主制御部と、前記主制御部からの前記第1制御信号を受けて遊技演出を実現するための制御処理を指示する第2制御信号を送信する第1副制御部と、前記第1副制御部との間で制御信号の送受信が可能となるように構成され前記第1副制御部からの前記第2制御信号に基づいて制御処理を実行する第2副制御部と、前記第2副制御部からの制御信号に基づいて図柄が表示される演出図柄表示装置と、を有する遊技機であって、
前記第1副制御部は、前記第1制御信号に基づいて前記演出図柄表示装置に表示される演出パターンを決定する演出パターン決定手段と、前記演出パターンに基づく図柄変動演出を実行するための情報が記憶される第1状態記憶手段と、前記演出パターンに基づく図柄変動演出を実行するための前記第2制御信号を前記第2副制御部に送信する演出指定コマンド出力手段と、前記第2副制御部で実行される制御処理の内容を示すフィードバック信号の送信を要求するための要求信号を前記第2副制御部に対して送信する要求信号送信手段と、前記フィードバック信号を受信したときに前記フィードバック信号から特定される情報と前記第1状態記憶手段に記憶された情報とが一致するか否かを判断する異常有無判定手段と、を有し、
前記第2副制御部は、前記第2制御信号に基づいて画像データを生成し、前記画像データを前記演出図柄表示装置に送信する画像出力手段と、前記第2副制御部で実行される図柄変動演出の情報が記憶される第2状態記憶手段と、前記要求信号を受けて前記第2状態記憶手段に記憶される図柄変動演出の情報を含む前記フィードバック信号を前記第1副制御部に対して送信するフィードバック信号送信手段と、を有し、
前記演出指定コマンド出力手段は、前記図柄変動演出の開始に係る制御処理を指示する前記第2制御信号と、前記図柄変動演出の終了に係る制御処理を指示する前記第2制御信号と、を送信可能とされ、
前記要求信号は、前記図柄変動演出の開始に係る制御処理を指示する前記第2制御信号の送信後に送信されることを特徴とする。

請求項1に記載の発明によれば、要求信号が第2副制御部に送信されると、第2副制御
部で実行される制御処理の内容を示す確認信号が確認信号送信手段から第1副制御部に対
して送信される。これにより、第1副制御部は、確認信号に基づいて、第2制御信号で指
示した制御処理の内容と確認信号から特定される制御処理の内容とが一致するか否かを判
断でき、第1副制御部から指定した制御処理が第2副制御部で正常に実行されているか否
かを把握することができる。
他の発明は、前回の要求信号の送信から一定時間経過後であって、前記図柄変動演出の終了に係る制御処理を指示する前記第2制御信号を送信する際に、当該第2制御信号に含めて前記要求信号を送信することを特徴とすることとしてもよい
これによれば、前回の要求信号を第1副制御部から送信したときから一定期時間経過後に、次回の要求信号が要求信号送信手段から第2副制御部に対して送信される。これにより、第1副制御部は、前回の要求信号を送信したときから一定時間経過する度に、何度も確認信号を受信することになる。この結果、第2副制御部で実行される制御処理の内容を定期的に確認することができる。
特に、遊技演出の終了に係る制御処理を指示する第2制御信号の送信タイミングと同じ送信タイミングで、要求信号が第2副制御部に対して送信されると、例えば、一回の図柄変動時間が短い遊技(演出図柄の変動時間が短くなる、確変遊技や時短遊技など)の遊技演出の終了後には、確認信号が僅かな時間をあけて次々に送信されることにもなり、確認信号の送信回数があまりにも増加し過ぎる問題が生じる。そこで、前回の要求信号を送信したときから一定期時間経過する度に、次回の要求信号を送信するという条件を付加することにより、確認信号の送信回数を適切な回数に調整することができる。
また、前記第1副制御部は、前記異常有無判定手段により、前記図柄の情報が一致しないと判断された場合に、前記第2副制御部において実行される制御処理の内容が前記第2制御信号で指示した制御処理の内容となるように補正する補正信号を、前記第2副制御部に対して送信する補正信号送信手段を有し、前記第2副制御部は、前記補正信号出力手段から受信した補正信号に基づいて、前記演出図柄表示装置で前記図柄の表示を実行することとしてもよい。
これによれば、確認信号を受信したときには、第2制御信号で指示した制御処理の内容
と確認信号から特定される制御処理の内容とが一致するか否かが、制御処理内容比較手段
により判断される。そして、両者が一致しない場合には、第2副制御部において実行され
る制御処理の内容が第2制御信号で指示した制御処理の内容となるように補正するための
補正信号が、第1副制御部の補正信号送信手段から第2副制御部に対して送信される。こ
れにより、常に、第2副制御部において正常(正確)な制御処理を実行することができる
他の発明1は、遊技演出に関する第1制御信号を送信する主制御部と、主制御部からの
第1制御信号を受けて遊技演出を実現するための制御処理を指示する第2制御信号を送信
する第1副制御部と、第1副制御部との間で制御信号の送受信が可能となるように構成さ
れ第1副制御部からの第2制御信号に基づいて制御処理を実行する第2副制御部と、を有
する遊技機であって、第1副制御部は、第2副制御部で実行される制御処理の内容を示す
確認信号(「フィードバック信号」ともいう)の送信を要求するための要求信号を、第2
副制御部に対して送信する要求信号送信手段を有し、第2副制御部は、要求信号を受けて
確認信号を第1副制御部に対して送信する確認信号送信手段(「フィードバック信号出力
手段」ともいう)を有し、要求信号送信手段は、遊技演出の開始に係る制御処理を指示す
る第2制御信号の送信タイミングとずらして、要求信号を送信することを特徴とする。
他の発明1によれば、要求信号が、遊技演出の開始に係る制御処理を指示する第2制御
信号の送信タイミングとずらされて、第1副制御部の要求信号送信手段から第2副制御部
に対して送信される。要求信号が第2副制御部に送信されると、第2副制御部で実行され
る制御処理の内容を示す確認信号が確認信号送信手段から第1副制御部に対して送信され
る。これにより、第1副制御部は、確認信号に基づいて、第2制御信号で指示した制御処
理の内容と確認信号から特定される制御処理の内容とが一致するか否かを判断でき、第1
副制御部から指定した制御処理が第2副制御部で正常に実行されているか否かを把握する
ことができる。
ここで、要求信号は、遊技演出の開始に係る制御処理を指示する第2制御信号の送信タ
イミングとずらすようにして、第2副制御部に送信されるため、第1副制御部では、第2
副制御部で実行される制御処理の内容を正確に把握することができる。
すなわち、遊技演出の開始に係る制御処理を指示する第2制御信号の送信タイミングと
同じ送信タイミングで、要求信号が第2副制御部に送信されると、第2副制御部における
第2制御信号の受信に基づく遊技演出の開始タイミングと、第2副制御部における要求信
号の受信に基づく確認信号の生成タイミングとの時間的な関係によっては、確認信号によ
って特定される第2副制御部における制御処理の内容が、第1副制御部が今回送信した第
2制御信号により指示される遊技演出の開始直前のもの(前回の第2制御信号に対するも
の)になったり、あるいは第1制御部が今回送信した第2制御信号により指示される遊技
演出の開始直後のもの(今回の第2制御信号に対するもの)になったりして、第2制御信
号で指定される制御処理の内容に一致する場合と一致しない場合とが起こり得る。
ここで、確認信号によって特定される第2副制御部における制御処理の内容と、第1副
制御部により今回送信された第2制御信号により指示される制御処理の内容とが一致しな
いと、第2副制御部が演出開始に係る第2制御信号を受けて正常に制御処理を実行してい
るにもかかわらず、第1副制御部は、第2副制御部が正常な制御処理を行っていないと判
断することになる。
このように、遊技演出の開始に係る制御処理を指示する第2制御信号の送信タイミング
と同じ送信タイミングで、要求信号が第2副制御部に送信されると、第2副制御部による
制御処理が正常に行われているにもかかわらず、第1副制御部において誤った判断がなさ
れる恐れがあり、これでは、第1副制御部は、第2副制御部で実行される制御処理の内容
を正確に把握することができなくなる恐れがある。
そこで、遊技演出の開始に係る制御処理を指示する第2制御信号の送信タイミングとず
らして要求信号を送信することにより、第2副制御部による制御処理が正常に行われてい
るにもかかわらず、第1副制御部において誤った判断がなされる状況を発生し得ない様に
することができる。これにより、第1副制御部は、第2副制御部で実行される制御処理の
内容を正確に把握することができる。
なお、「遊技演出」とは、例えば、遊技球の入賞を契機として行われる図柄変動演出、
図柄変動演出の実行に伴って行われる可動役物演出、大当り遊技(特別遊技)の開始に伴
って行われる大当り遊技演出、遊技の進行が一定期間中断される(停滞する)ことで行わ
れるデモ演出、確変や時短等の現在の遊技状態を示す遊技モード演出(背景演出)、これ
らの演出に伴う音演出及び発光演出等、遊技の進行に応じて行われる種々の演出を意味す
る。また、「遊技演出の開始に係る制御処理を指示する第2制御信号」とは、前述した種
々の演出を開始させる制御処理の実行を指示する制御信号を意味する。
他の発明2は、他の発明2の遊技機において、要求信号送信手段は、遊技演出の終了に
係る制御処理を指示する第2制御信号の送信タイミングと同じ送信タイミングで、要求信
号を送信することを特徴とする。
他の発明2によれば、遊技演出の終了に係る制御処理を指示する第2制御信号の送信タ
イミングと同じ送信タイミングで、要求信号が要求信号送信手段から第2副制御部に対し
て送信される。これにより、両者の送信タイミングが同じになるので、要求信号を第2制
御信号に含めて送信することも可能になり、1つの送信工程で第2制御信号と要求信号を
同時に送信することができる。これにより、余分な送信工程を削減でき、信号の送信効率
を上げることができる。また、要求信号の受信に基づき第2副制御部が第1副制御部に対
して送信する確認信号は、必ず、今回(現在)の遊技演出の終了時のもの(今回の第2制
御信号に対するもの)となる。このため、確認信号によって特定される第2副制御部の制
御処理の内容と、第2制御信号で指定される制御処理の内容とは必ず一致することになる
。これにより、第1副制御部は、第2副制御部で実行される制御処理の内容を正確に把握
することができる。
他の発明3は、他の発明1又は2において、要求信号送信手段は、前回の要求信号を送
信したときから一定時間経過後に、次回の要求信号を送信することを特徴とする。
他の発明3によれば、前回の要求信号を第1副制御部から送信したときから一定期時間
経過後に、次回の要求信号が要求信号送信手段から第2副制御部に対して送信される。こ
れにより、第1副制御部は、前回の要求信号を送信したときから一定時間経過する度に、
何度も確認信号を受信することになる。この結果、第2副制御部で実行される制御処理の
内容を定期的に確認することができる。
特に、遊技演出の終了に係る制御処理を指示する第2制御信号の送信タイミングと同じ
送信タイミングで、要求信号が第2副制御部に対して送信されると、例えば、一回の図柄
変動時間が短い遊技(演出図柄の変動時間が短くなる、確変遊技や時短遊技など)の遊技
演出の終了後には、確認信号が僅かな時間をあけて次々に送信されることにもなり、確認
信号の送信回数があまりにも増加し過ぎる問題が生じる。そこで、前回の要求信号を送信
したときから一定期時間経過する度に、次回の要求信号を送信するという条件を付加する
ことにより、確認信号の送信回数を適切な回数に調整することができる。
他の発明4は、他の発明1乃至3のいずれか1の遊技機において、前記第1副制御部は
、前記確認信号を受信したときに、前記第2制御信号で指示した前記制御処理の内容と前
記確認信号から特定される前記制御処理の内容とが一致するか否かを判断する制御処理内
容比較手段と、前記制御処理内容比較手段により両者が一致しないと判断された場合に、
前記第2副制御部において実行される前記制御処理の内容が前記第2制御信号で指示した
前記制御処理の内容となるように補正する補正信号を、前記第2副制御部に対して送信す
る補正信号送信手段と、を有することを特徴とする。
他の発明4によれば、確認信号を受信したときには、第2制御信号で指示した制御処理
の内容と確認信号から特定される制御処理の内容とが一致するか否かが、制御処理内容比
較手段により判断される。そして、両者が一致しない場合には、第2副制御部において実
行される制御処理の内容が第2制御信号で指示した制御処理の内容となるように補正する
ための補正信号が、第1副制御部の補正信号送信手段から第2副制御部に対して送信され
る。これにより、常に、第2副制御部において正常(正確)な制御処理を実行することが
できる。
他の発明5は、遊技演出に関する第1制御信号を送信する主制御部と、前記主制御部か
らの前記第1制御信号を受けて遊技演出を実現するための制御処理を指示する第2制御信
号を送信する第1副制御部と、前記第1副制御部との間で制御信号の送受信が可能となる
ように構成され前記第1副制御部からの前記第2制御信号に基づいて前記制御処理を実行
する第2副制御部と、を有する遊技機の制御方法であって、遊技演出の開始に係る前記制
御処理を指示する前記第2制御信号の送信タイミングとずらして、前記第2副制御部で実
行される前記制御処理の内容を示す確認信号の送信を要求するための要求信号を、前記第
1副制御部から前記第2副制御部に対して送信する要求信号送信工程と、前記要求信号を
受けて前記確認信号を前記第2副制御部から前記第1副制御部に対して送信する確認信号
送信工程と、を有することを特徴とする。
他の発明5によれば、要求信号送信工程において、遊技演出の開始に係る制御処理を指
示する第2制御信号の送信タイミングとずらして、要求信号が第1副制御部から第2副制
御部に対して送信される。さらに、確認信号送信工程において、要求信号を受けて確認信
号が第2副制御部から第1副制御部に対して送信される。
これにより、第1副制御部は、確認信号に基づいて、第2制御信号で指示した制御処理
の内容と確認信号から特定される制御処理の内容とが一致するか否かを判断でき、第1副
制御部から指定した制御処理が第2副制御部で実行されているか否かを把握することがで
きる。
また、遊技演出の開始条件を決定するための制御処理を指示する第2制御信号の送信タ
イミングとずらして要求信号を送信することにより、第1副制御部は、第2副制御部で実
行される制御処理の内容を正確に把握することができる。
副制御部において、一の副制御部から他の副制御部に送信される制御信号に基づいた正
確(正常)な制御処理を実行させることができる。
本発明の第1実施形態に係る遊技機の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の遊技盤の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置の一部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置を構成する主制御部、サブ制御部及び演出制御部を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機のサブ制御部における演出制御処理の各工程を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の演出制御部における演出制御処理の各工程を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る遊技機のサブ制御部における演出制御処理の第1変形例の各工程を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る遊技機のサブ制御部における演出制御処理の第2変形例の各工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る遊技機の電子制御装置を構成する主制御部、サブ制御部及び演出制御部を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態に係る遊技機のサブ制御部における演出制御処理の各工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る遊技機の演出制御部における演出制御処理の各工程を示すフローチャートである。
次に、本発明の第1実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。なお、
本実施形態では本発明を弾球遊技機の一例であるパチンコ機に適用した構成を説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係るパチンコ機(遊技機)10の前面部には、主と
して、外枠12と、内枠14と、前面枠16と、上皿部18と、下皿部20と、施錠装置
22と、発射ハンドル24などが設けられている。
外枠12は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。内枠14
は、全体がブラスチック製で、外枠12に対して開閉可能に軸支されている。また、内枠
14の右端中央からやや下方には、施錠装置22が設けられている。
前面枠16は、本発明の前面扉の一具体例を示すもので、パチンコ機10の前面部全体
の約2/3のサイズを占め、内枠14の左端に開閉可能となるように軸支されている。ま
た、前面枠16は、全体がプラスチック製であり、遊技盤26(図2参照)を前方から視
認するべく、遊技盤26に形成された遊技領域28(図2参照)の形状に対応して略円形
に形成された開口部30を有している。また、前面枠16の裏面には、ガラス板32がガ
ラス枠(図示省略)によって取り付けられている。そして、遊技者を基準とすれば、遊技
盤26に形成された遊技領域28はガラス板32の後方に位置するようになっている。
前面枠16の下方側には、遊技球が貯溜される上皿部18が設けられている。この上皿
部18には、演出ボタン40がそれぞれ設けられている。上皿部18の下方側には、下皿
部20が設けられている。また、下皿部20の右下方側には、遊技球を発射させるための
発射ハンドル24が設けられている。この発射ハンドル24には、発射レバー44と、発
射停止ボタン46がそれぞれ設けられている。
下皿部20の左右下方側には、所定の効果音を出力するためのスピーカ48が2個設け
られている。
また、内枠14には、遊技領域28(図2参照)の形状に合致した開口部(図示省略)
が形成されている。この内枠14の内側面には、遊技盤26(図2参照)が取り付けられ
る。これにより、遊技者は、遊技盤26の遊技領域28を内枠14の開口部及び前面枠1
6の開口部30を通して視認することができる。
さらに、パチンコ機10の正面左側には、球貸装置154が設けられている。上皿部1
8には、球貸しを要求するための球貸スイッチ156、カード挿入口157に挿入された
プリペイドカードの返却を要求するための返却スイッチ158と、がそれぞれ設けられて
いる。
次に、遊技盤26の表面構造について説明する。
図2に示すように、遊技盤26は、内枠14に保持されるとともに、裏機構盤(図示省
略)よりその背面側が覆われている。遊技盤26には、遊技盤26の表面に設けられた外
レール50と内レール52とにより略円形状の遊技領域28が形成されている。遊技領域
28の内部には、中央装置54と、始動口56Bと、ワープ入球口58と、多数の障害釘
60と、風車63等と、がそれぞれ配設されている。
中央装置54は、遊技領域28の略中央部に配置されており、演出図柄表示装置62と
、センター役物64と、ランプ装置66と、を備えている。
演出図柄表示装置62は、後述の主制御部102(図3参照)やサブ制御部106(図
3参照)からの制御信号に基づいて表示制御されており、略長方形状の表示面(表示領域
)62Aを有している。この表示面62A上には、特別図柄の演出図柄が変動表示される
。具体的には、演出図柄表示装置62の表示面62A上には、1又は複数の演出図柄を所
定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止表示する演出図柄表示領域が形成され
ている。すなわち、左演出図柄を表示する左演出図柄表示領域、中央演出図柄を表示する
中央演出図柄表示領域、及び右演出図柄を表示する右演出図柄表示領域が、略横一列とな
る配置方向に沿って並んで形成されている(それぞれ図示省略)。各演出図柄表示領域は
、これらの表示領域の配置方向と略直交する方向(上下方向)に図柄変動方向が設定され
ており、その方向に複数の演出図柄が順次表示されていく。また、表示面62A上には、
演出図柄とともに、現在の遊技状態(通常遊技状態、確率変動状態、時短遊技状態など)
を示す背景図柄も表示される。
演出図柄表示装置62は、遊技球が始動口56Bに入球することにより、その表示面の
表示領域に表示される各演出図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものである。そし
て、例えば、演出図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って停止表示(確定表示)す
ると、後述の変動入賞装置80に配設された後述の大入賞装置84の大入賞口86が開放
される。本実施形態のパチンコ機10では始動口56Bに遊技球が入球すると、各演出図
柄がそれぞれ変動され、演出図柄が3桁同一図柄で揃うことにより、「大当り」という特
定価値を付与するものである。
ここで、本実施形態のパチンコ機10では、例えば、大当りとして2種類のものが予め
設定されている。具体的には、「7、7、7」などの同一の奇数数字の演出図柄が3桁揃
うことにより成立する確変大当りがある。また、「8、8、8」などの同一の偶数数字の
演出図柄が3桁揃うことにより成立する通常大当りがある。
確変大当り及び通常大当りは、比較的多くのラウンド数(例えば、15ラウンド)を有
し、大入賞口86の開放時間が約26秒間である大当りである。このため、賞球数が比較
的多くなる。なお、各大当りでは、大入賞口86に所定数(例えば、10個)の遊技球が
入球するか、あるいは所定数(例えば、10個)の遊技球が入球しなくても所定時間(例
えば、26秒間)が経過したときに大入賞口86が閉じられて1ラウンドが終了する。
また、確率変動状態(いわゆる確変)は、大当り(確変大当り及び通常大当りの2種類
の大当りを意味する)に移行する確率が予め定められた高確率となる状態である。また、
開放時間延長状態は、始動口56Bの開放時間が通常よりも延長される状態である。例え
ば、通常の開放時間は、約0.1秒間であるのに対して、開放時間延長状態では、約4秒
間に延長される。なお、始動口56Bは、普通図柄の抽選に当選することにより開放する
もので、普通電動役物として機能する。
また、確変大当りの後は、大当りに移行する確率が、通常遊技状態と比べ予め定められ
た高確率となる、特別図柄の確率変動状態になる。そして、次回大当りが発生するまでの
間か、あるいは規定回数(例えば、10000回)の特別図柄の変動表示が行われるまで
の間、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ始動口56Bの開放延長機能が
作動する。また、通常大当りの後は、大当りに移行する確率が通常遊技状態と同一の予め
定められた低確率状態となるとともに、規定回数(例えば、100回)だけ特別図柄及び
普通図柄の変動時間が短縮され、かつ始動口56Bの開放延長機能が作動する時短遊技状
態となる。
センター役物64は、演出図柄表示装置62の前面周辺部に突設して装着されている。
センター役物64は、可動する一対の翼片部64Aを有している。この翼片部64Aの可
動によりワープ入球口58の開口面積が変化する。
また、遊技領域の左下方側には、主制御部102からの制御信号に基づいて識別図柄(
特別図柄の識別図柄及び普通図柄の識別図柄を意味する)を表示制御する7セグ表示部(
図柄表示装置)68が配置されている。この7セグ表示部68は、特別図柄の識別図柄を
表示する7セグメント表示器70と、4個の普通図柄保留表示LED72と、4個の特別
図柄保留表示LED74と、普通図柄の識別図柄を表示する2個の普通図柄表示LED7
6と、を有している。
ここで、確変大当りした場合では、7セグメント表示器70には、予め定められた識別
図柄(例えば、奇数の数字からなる確変大当り図柄)が停止表示される。また、通常大当
りした場合では、7セグメント表示器70には、予め定められた別の識別図柄(例えば、
偶数の数字からなる通常大当り図柄)が停止表示される。
また、演出図柄表示装置62の左側には、普通図柄作動ゲート78が配置されている。
この普通図柄作動ゲート78の内部には、ゲートスイッチ124(図4参照)が配設され
ている。これにより、遊技球が普通図柄作動ゲート78を通過すると、ゲートスイッチ1
24が作動して、7セグ表示部68の普通図柄表示LED76が変動表示される。
各普通図柄保留表示LED72及び各特別図柄保留表示LED74は、4個の丸形の赤
色LEDで構成されており、7セグメント表示器70の左右両側に近接して配置されてい
る。これは、普通図柄作動ゲート78を通過した遊技球の数を4個まで普通図柄の保留と
し、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。また、始動口56Bに入球した遊
技球の数も4個まで特別図柄の保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものであ
る。7セグメント表示器70の変動表示が開始する度に、未始動回数が消化され、1個の
特別図柄保留表示LED74は消灯される。また、普通図柄も普通図柄表示LED76の
変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED72
が消灯される。そして、7セグメント表示器70に予め定められた大当り図柄が停止表示
されると大当りが発生し、後述の大入賞口86が開放状態となる。また、2個の普通図柄
表示LED76が予め定められた表示態様(当り図柄)で停止表示されると、普通図柄当
りが発生し、始動口56Bが開放状態となる。なお、7セグメント表示器70にて表示さ
れる特別図柄の識別図柄と、演出図柄表示装置62にて表示される特別図柄の演出図柄と
は、同一の遊技結果(抽選結果)を示すものである。
始動口56Bは、演出図柄表示装置62の下方に離れて配置されているものであり、い
わゆるチューリップ式で一対の翼片部材56Aが開閉するように形成されている。その内
部には、遊技球の通過を検知する始動口スイッチ120(図4参照)と、翼片部材56A
を作動させるための始動口ソレノイド130(図4参照)と、がそれぞれ備えられている
。この一対の翼片部材56Aが左右に開くと始動口56Bの開放面積が大きくなって遊技
球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部材56Aが閉じその離間距離
が小さくなると始動口56Bの開放面積が小さくなって遊技球の入球の可能性が小さくな
る通常状態となる。
変動入賞装置80は、始動口56Bの下方に配置されており、大入賞装置84を備えて
いる。ここで、大入賞装置84は、略中央に配置されており、帯状に開口された大入賞口
86と、この大入賞口86を開放又は閉鎖する開閉板88と、この開閉板88を開閉する
ための大入賞口ソレノイド132(図3参照)と、入賞球を検知するカウントスイッチ1
26(図3参照)と、を備えている。
中央装置54の左側下方部には、風車63が配置されている。さらに、遊技領域の左側
下方部及び右側下方部には、一対のサイドランプ90がそれぞれ配置されている。
遊技盤26の下方にはアウト口92が設けられており、このアウト口92の下部にはバ
ック球防止部材94が設けられている。このバック球防止部材94は、遊技領域28に到
達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。また、内レール52
の先端部には、ファール球防止部材96が取り付けられている。
次に、パチンコ機10を構成する電子制御装置について説明する。
図3及び図4に示すように、電子制御装置は、主として、主制御部102と、払出制御
部104と、サブ制御部(第1副制御部)106と、発射制御部108と、演出制御部(
第2副制御部)110と、を備えている。
図4に示すように、主制御部102は、CPUで構成され、遊技全体を司り主として当
否判定などの遊技状態を判断するものである。この主制御部102は、当否判定手段10
2Aと、変動時間(変動パターン)決定手段102Bと、主制御コマンド出力手段102
Cと、を備えている。
当否判定手段102Aは、始動口56Bへの遊技球の入球を契機として、大当り抽選処
理を実行し、任意の乱数を用いて当否を判定する。変動時間(変動パターン)決定手段1
02Bは、当否判定手段102Aによる特別図柄の当否判定の実行に伴って、特別図柄(
識別図柄)の変動パターン(変動時間)を決定する。変動時間(変動パターン)決定手段
102Bには、特別図柄(識別図柄)の変動パターン(演出図柄の演出パターン)を決定
するための変動パターン決定プログラムが記憶されており、これに従って特別図柄の変動
パターンが決定される。この特別図柄の変動パターンの決定は、当否判定手段102Aに
よる乱数抽選(大当り抽選)の実行に伴って行われるもので、識別図柄および演出図柄の
変動表示が開始されるときに、一の乱数値(変動パターン決定乱数)が取得される。そし
て、変動時間(変動パターン)決定手段102Bには、変動パターン決定乱数の値に複数
の変動パターン(演出パターン)を対応付けた変動パターン決定テーブルが記憶されてお
り、変動パターン決定乱数の一の乱数値が取得されると、この取得された乱数値に対応す
る変動パターンが変動パターン決定テーブルに基づいて決定される。
主制御コマンド出力手段102Cは、当否判定の結果に基づいて所定の遊技状態を実現
するための主制御コマンド(第1制御信号)をサブ制御部106に対して出力する。ここ
で、主制御コマンドの具体例としては、演出図柄表示装置62に変動表示及び停止表示さ
れる各演出図柄(左演出図柄、中央演出図柄、右演出図柄)や予告図柄(各演出図柄とは
異なる別の図柄であり、各演出図柄とともに、あるいは各演出図柄と別に表示されるキャ
ラクタなどの演出図柄などを意味する)の内容に関する特別図柄(識別図柄)の変動パタ
ーンを指定する指定コマンドの他に、停止すべき特別図柄を指定する図柄指定(判定結果
指定)コマンド、特別図柄(演出図柄)の変動表示の停止(停止表示)を指示する図柄停
止コマンドなどがある。
この識別図柄の変動パターンは、演出図柄表示装置62に表示される各演出図柄の演出
パターン(遊技演出)に対応するものであり、特別図柄(識別図柄)の変動パターン(演
出図柄の演出パターン)が決定され、この決定された変動パターンに対応する変動パター
ン指定コマンドがサブ制御部106に送信されると、7セグメント表示器70で特別図柄
(識別図柄)の変動表示が開始されるとともに、演出図柄表示装置62で演出図柄の変動
表示が開始される。決定された変動パターンにより特定される変動時間が経過して、図柄
停止コマンドがサブ制御部106に送信されると、特別図柄および演出図柄が停止表示さ
れ、その停止表示された演出図柄の図柄組み合わせ態様により、特別図柄の当否判定結果
(大当り抽選結果)が遊技者に報知される。
主制御部102は、上述した演出図柄の変動表示及び停止表示の制御を行うサブ制御部
106や、盤面に設けられた各種入賞口に遊技球が入球することで発生する賞球の払い出
し制御を行う払出制御部104を直接的に制御する。
主制御部102は、中継端子118を介して、始動口スイッチ120と、大入賞口スイ
ッチ122と、ゲートスイッチ124と、カウントスイッチ126と、にそれぞれ電気的
に接続されている。
主制御部102は、中継端子128を介して、始動口ソレノイド130と、大入賞口ソ
レノイド132と、図柄表示装置134と、にそれぞれ電気的に接続されている。なお、
7セグ表示部68は、図柄表示装置134の一実施形態である。
払出制御部104は、中継端子136を介して、ガラス枠スイッチ138と、外部タン
クスイッチ140と、タンクスイッチ142と、にそれぞれ電気的に接続されている。ま
た、払出制御部104は、中継端子144を介して、エラーLED146に電気的に接続
されている。また、払出制御部104は、下皿満タンスイッチ148に電気的に接続され
ている。また、払出制御部104は、中継端子150を介して、球貸表示部152と、球
貸装置(CRユニット)154と、にそれぞれ電気的に接続されている。
球貸表示部152には、球貸スイッチ156と、返却スイッチ158と、がそれぞれ電
気的に接続されている。また、払出制御部104は、中継端子160を介して、払出モー
タ162と払出スイッチ164とにそれぞれ電気的に接続されている。さらに、払出制御
部104は、主制御部102と発射制御部108とにそれぞれ電気的に接続されている。
図3に示すように、サブ制御部106は、演出制御部(第2副制御部)110との間で
制御信号の送受信が可能となるように接続されている。
図4に示すように、サブ制御部106は、CPUで構成されるものであり、主制御部1
02からの主制御コマンド(第1制御信号、以下同様)に基づいて遊技の演出の制御を司
るものである。また、サブ制御部106は、図4に示すように、主制御コマンド入力手段
106Aと、主制御コマンド解析手段106Bと、演出パターン決定手段106Cと、状
態記憶手段106Dと、演出指定コマンド出力手段106Eと、音出力手段106Fと、
フィードバック要求タイミング監視手段106Gと、フィードバック要求指示出力手段(
要求信号送信手段)106Hと、フィードバックコマンド入力手段106I、異常有無判
定手段(制御処理内容比較手段)106Jと、復帰コマンド出力手段(補正信号送信手段
)106Kと、を備えている。
主制御コマンド入力手段106Aは、主制御部102の主制御コマンド出力手段102
Cから出力(送信)された主制御コマンドを入力(受信)する。
主制御コマンド解析手段106Bには、主制御コマンド入力手段106Aに入力した主
制御コマンドの内容を解析する。
演出パターン決定手段106Cは、主制御コマンド解析手段106Bで解析した解析結
果に基づいて、演出パターンを決定する。具体的には、主制御コマンド出力手段102C
から出力された変動パターン指定コマンド、図柄指定コマンドなどに基づいて演出パター
ンが決定される。この演出パターンの内容として、演出図柄表示装置62の表示面62A
で変動表示される画像演出の変動パターン、スピーカ48から出力される効果音の出力パ
ターンなどが該当する。
状態記憶手段106Dは、主制御コマンドを受けて決定された演出パターンに基づき行
われる演出制御処理の内容が記憶される。この状態記憶手段106Dに記憶される演出制
御処理の内容は、演出制御部110からの後述するフィードバックコマンドで特定される
演出制御部110における制御処理内容と比較する際に用いられる。なお、状態記憶手段
106Dに記憶される演出制御処理の内容としては、後述の演出指定コマンド出力手段1
06Eが演出制御部110に対して送信する演出指定コマンドで指示される演出制御処理
(演出図柄や背景図柄を用いた演出表示)に関する情報(演出情報)を例示できる。具体
的には、決定された演出パターンに従った図柄変動演出を実現するための情報(演出図柄
の変動パターンの種類など)や、図柄変動演出における演出図柄の変動表示の背景として
表示される背景演出を実現するための情報(確変や時短等の遊技状態を示す背景図柄の種
類など)などが例示できる。
演出指定コマンド出力手段106Eは、演出パターン決定手段106Cで決定された演
出パターンを実行させるための演出指定コマンド(第2制御信号、以下同様)を演出制御
部110に対して出力する。なお、本実施形態では、演出指定コマンド出力手段106E
から出力される演出指定コマンドは、演出パターン決定手段106Cで決定された演出パ
ターンに対応する演出表示(演出図柄の変動表示)の開始や、その演出表示の終了(演出
図柄の停止表示)や、演出表示の終了時に停止表示する演出図柄の種類を指示するコマン
ドである。
音出力手段106Fは、音源ICで構成されるものであり、演出パターン決定手段10
6Cで決定された演出パターンで規定される音出力パターンに基づいて、所定の効果音を
所定の音量で出力する。
フィードバック要求タイミング監視手段106Gは、いわゆるタイマであり、フィード
バック要求指示出力手段106Hから出力されるフィードバック要求コマンドの出力(送
信)タイミングを調整する。フィードバック要求コマンドとは、演出制御部110におい
て実行される演出制御処理の内容を示すフィードバックコマンドの送信(返信)を、演出
制御部110に対して要求するための信号である。ここで、フィードバック要求コマンド
の送信タイミングは、演出指定コマンド出力手段106Eから演出制御部110に対して
送信される演出指定コマンドのうち、遊技演出の開始に係る制御処理を指示する演出指定
コマンドの送信タイミングとずれるように設定される。
フィードバック要求指示出力手段106Hは、上述したフィードバック要求コマンドを
演出制御部110に対して出力する。このとき、フィードバック要求タイミング監視手段
106Gにより調整された送信タイミングに基づいて、フィードバック要求指示出力手段
106Hからフィードバック要求コマンドが出力される。具体的には、フィードバック要
求指示出力手段106Hは、演出指定コマンド出力手段106Eから演出制御部110に
対して送信される演出指定コマンドのうち、遊技演出の開始に係る制御処理を指示する演
出指定コマンドの送信タイミングとずらして、フィードバック要求コマンドを出力する。
なお、フィードバック要求タイミング監視手段106Gは必須の構成要素ではない。す
なわち、フィードバック要求タイミング監視手段106Gを設けない構成では、演出図柄
の変動表示を終了させるための演出指定コマンドの出力(送信)タイミングに合わせてフ
ィードバック要求コマンドを出力することが好ましい。
フィードバックコマンド入力手段106Iは、フィードバック要求コマンドを受けて演
出制御部110からサブ制御部106に対して出力されるフィードバックコマンドを入力
(受信)する。
異常有無判定手段106Jは、フィードバックコマンド入力手段106Iに入力された
演出制御部110からのフィードバックコマンドに基づいて、演出指定コマンドで指示し
た演出制御部110における演出制御処理の内容と、フィードバックコマンドから特定さ
れる演出制御部110における演出制御処理の内容と、が一致するか否かを判断する。
復帰コマンド出力手段106Kは、異常有無判定手段106Jにより、演出指定コマン
ドで指示した演出制御部110における演出制御処理の内容と、フィードバックコマンド
から特定される演出制御部110における演出制御処理の内容と、が一致しないと判断さ
れた場合に、演出指定コマンドで指示した演出制御処理を演出制御部110で実行される
ための復帰コマンドを出力する。これにより、演出図柄表示装置62の表示面62Aでは
演出指定コマンドで指示した演出図柄の変動表示が行われ、演出制御部110における正
常な演出制御処理が実行される。
なお、復帰コマンドを出力する送信タイミングは、現在の演出図柄の変動表示が終了す
るときのタイミング、あるいは現在の演出図柄の変動表示が終了して次の演出図柄の変動
表示が開始される直前となるタイミングが好ましい。かかる復帰コマンドの送信タイミン
グを採用することにより、正常な演出表示に修正(復帰)するときに表示内容の切り替え
が不自然なものにならず、演出図柄表示装置62の表示面62Aに集中している遊技者に
対して遊技興趣を低下させるほどの違和感を与えてしまうことを防止できる。
演出制御部110には、演出図柄表示装置62が接続されている。ここで、サブ制御部
106と演出制御部110とは、同一の基板に実装されている構成でもよく、別々の基板
に独立してそれぞれ実装されている構成でもよい。
演出制御部110は、演出指定コマンド入力手段110Aと、演出指定コマンド解析手
段110Bと、画像出力手段(VDP)110Cと、状態記憶手段110Dと、フィード
バック要求指示入力手段110Eと、フィードバックコマンド出力手段(確認信号送信手
段)110Fと、復帰コマンド入力手段110Gと、を備えている。
演出指定コマンド入力手段110Aは、サブ制御部106の演出指定コマンド出力手段
106Eから出力される演出コマンドを入力(受信)する。
演出指定コマンド解析手段110Bは、演出指定コマンド入力手段110Aに入力した
演出指定コマンドの内容を解析する。
画像出力手段(VDP)110Cは、演出指定コマンドの内容に基づいて、演出図柄の
変動パターンに合致した演出図柄の変動表示に必要となる種々の画像データ(描画データ
)を生成し、そのデータを演出図柄表示装置62に対して出力する。これにより、演出図
柄表示装置62の表示面62にて演出図柄の変動表示や背景図柄の表示が行われる。
状態記憶手段110Dは、演出指定コマンドを受けて演出制御部110で実行される演
出制御処理の内容を記憶する。ここで、演出制御処理の内容とは、演出制御部110の制
御下で遊技演出を実現するために用いられる演出情報(データ)のことを意味するもので
あり、例えば、演出図柄の変動表示パターンを規定する変動パターンに関する情報や、演
出図柄表示装置62の表示面62Aに表示される各種図柄(演出図柄、確変・時短等の現
在の遊技状態を示す背景図柄など)に関する情報が、演出制御処理の内容として状態記憶
手段110Dに記憶される。
フィードバック要求指示入力手段110Eは、フィードバック要求指示出力手段106
Hから出力されたフィードバック要求コマンドを入力(受信)する。
フィードバックコマンド出力手段110Fは、フィードバック要求コマンドを受けてフ
ィードバックコマンドをサブ制御部106に対して出力する。このフィードバックコマン
ドとは、演出制御部110において実行される演出制御処理の内容を示す信号であり、具
体的には、演出図柄の変動パターンの他に、演出図柄表示装置62の表示面62Aに表示
される各種画像の内容(停止表示される演出図柄、確変・時短等の現在の遊技状態を示す
背景図柄など)をフィードバックコマンドに含めることができる。
復帰コマンド入力手段110Gは、サブ制御部106の復帰コマンド出力手段106K
から出力された復帰コマンドを入力(受信)する。ここで、復帰コマンド入力手段110
Gにおいて復帰コマンドを受信した場合には、復帰コマンドで指示される演出制御処理が
実行されて、復帰コマンドに基づいた正常な演出表示が演出図柄表示装置62の表示面6
2Aにおいて行われる。このように、演出制御部110における演出制御処理が修正され
、正常な状態に復帰される。
次に、サブ制御部106における演出制御処理について、フローチャートに基づいて説
明する。
図5に示すように、サブ制御部106の主制御コマンド入力手段106Aにより、変動
パターン指定コマンド及び図柄指定コマンドを含む主制御コマンドが入力されたか否かが
判断される(S100)。
変動パターン指定コマンド及び図柄指定コマンドを含む主制御コマンドが入力したと判
断された場合(S100:YES)には、入力した主制御コマンドの解析を主制御コマン
ド解析手段106Bが行い、その解析結果に基づいて、演出パターン決定手段106Cに
より演出パターンが決定される(S110)。なお、S110では、演出パターンとして
、演出図柄の変動表示内容を示す画像演出パターン及び音出力内容を示す音演出パターン
がそれぞれ決定される。
次に、S110において決定した演出パターンに対応する演出情報が状態記憶手段10
6Dに記憶される(S120)。ここで、状態記憶手段106Dに記憶される演出情報と
は、前述したように、演出指定コマンドで指示される演出制御処理(演出図柄や背景図柄
を用いた演出表示処理)に関する情報、すなわち、S110において決定された演出パタ
ーンに基づき演出図柄表示装置62の表示面62Aに表示される各種画像の内容(停止表
示される演出図柄、確変・時短等の現在の遊技状態を示す背景図柄など)に関する情報(
画像情報)のことである。また、演出情報には、S110において決定された演出パター
ンに基づきスピーカ48から出力される効果音(音の種類、音色、音量など)の内容に関
する情報(音情報)を含めることができる。
次に、S110において決定した演出パターンに対応する演出指定コマンドが演出指定
コマンド出力手段106Eから演出制御部110に対して出力される(S130)。ここ
で、S130の処理で出力される演出指定コマンドは、S110において決定した演出パ
ターン(画像演出パターン)に対応する演出図柄の変動表示の開始を指示する画像指定コ
マンドである。
また、S110において決定した演出パターンに対応する音演出処理が音出力手段10
6Fにより出力される(S140)。
次に、演出図柄の変動表示の終了を指示する主制御コマンド(停止コマンド)が入力さ
れたか否かが主制御コマンド入力手段106A及び主制御コマンド解析手段106Bによ
り判断される(S150)。なお、S100において変動パターン指定コマンド及び図柄
指定コマンドを含む主制御コマンドが入力していないと判断された場合(S100:NO
)には、S110乃至S140の処理を実行することなく、S150に移行する。
そして、演出終了を指示する主制御コマンド(停止コマンド)が入力したと判断された
場合(S150:YES)には、演出図柄の変動表示の終了を指示する演出指定コマンド
(演出終了コマンド)が演出指定コマンド出力手段106Eから演出制御部110に対し
て出力される(S160)。
次に、フィードバック要求タイミング監視手段106Gにより、タイムアップしたか否
かが判断される(S170)。S170では、前回のフィードバック要求コマンドの出力
後から一定時間が経過したか否かが判断され、一定時間が経過したと判断された場合には
タイムアップしたものとして取り扱われる。
タイムアップしたと判断された場合(S170:YES)には、フィードバック要求コ
マンドがフィードバック要求指示出力手段106Hから演出制御部110に対して出力さ
れる。ここで、S150乃至S170の各ステップを経ることにより、演出図柄の変動表
示の開始を指示する演出指定コマンド(画像指定コマンド)の送信タイミングとずらして
、フィードバック要求コマンドを演出制御部110に対して出力することができる。
次に、フィードバックコマンド入力手段106Iにより、演出制御部110から出力さ
れたフィードバックコマンドが入力されたか否かが判断される(S190)。
フィードバックコマンドが入力したと判断された場合(S190:YES)には、入力
したフィードバックコマンドから特定される演出制御部110の演出制御処理の内容(演
出情報)と、状態記憶手段106Dに記憶された演出制御処理の内容(演出情報)とが、
異常有無判定手段106Jにより比較される(S200)。換言すれば、S200では、
サブ制御部106から演出制御部110に送信される演出指定コマンドで指示される演出
制御処理の内容と、演出制御部110において実行される演出制御処理の内容と、が比較
される。
入力したフィードバックコマンドから特定される演出制御部110の演出制御処理の内
容(演出情報)と、状態記憶手段106Dに記憶された演出制御処理の内容(演出情報)
と、が一致すると判断された場合(S210:YES)には、サブ制御部106における
演出制御処理が終了する。
一方、入力したフィードバックコマンドから特定される演出制御部110の演出制御処
理の内容(演出情報)と、状態記憶手段106Dに記憶された演出制御処理の内容(演出
情報)と、が一致しないと判断された場合(S210:NO)には、復帰コマンドが復帰
コマンド出力手段106Kから演出制御部110に対して出力される(S220)。復帰
コマンドが出力されると、サブ制御部106における演出制御処理が終了する。
ここで、サブ制御部106に入力したフィードバックコマンドから特定される演出制御
部110の演出制御処理の内容(演出情報)と、サブ制御部106の状態記憶手段106
Dに記憶された演出制御処理の内容(演出情報)とが一致しない状況として、次の状況が
例示できる。
すなわち、フィードバックコマンドから特定される演出制御部110の演出制御処理の
内容(演出情報)が、演出図柄表示装置62の表示面62Aに時短モードを示す背景図柄
の表示に対応するものとなっており、サブ制御部106の状態記憶手段106Dに記憶さ
れた演出制御処理の内容(演出情報)が、演出図柄表示装置62の表示面62Aに確変モ
ードを示す背景図柄の表示に対応するものとなっている場合である。これは、本来、現在
の遊技状態(サブ制御部106が認識している現在の遊技状態)が確変中(確変モードを
示す背景図柄を表示中)であるにもかかわらず、演出図柄表示装置62の表示面62Aに
時短中の表示(時短モードを示す背景図柄の表示)が行われている場合を意味している。
このような場合には、「確変モードを示す背景図柄」を演出図柄表示装置62の表示面6
2Aに正常に表示させるための復帰コマンドが演出制御部110に対して出力される(S
220)。
なお、S150において演出終了を指示する主制御コマンド(停止コマンド)が入力し
ていないと判断された場合(S150:NO)には、S150からS190に移行する。
また、S170においてタイムアップしていないと判断された場合(S170:NO)に
は、S170からS190に移行する。
また、S190においてフィードバックコマンドが入力していないと判断された場合(
S190:NO)には、その時点で、サブ制御部106における演出制御処理が終了する
次に、上述したサブ制御部106における演出制御処理に付随して行われる、演出制御
部110における演出制御処理について、フローチャートに基づいて説明する。
図6に示すように、演出制御部110の演出指定コマンド入力手段110Aにより、画
像演出(演出図柄の変動表示)の開始に関する演出指定コマンド(画像指定コマンド)が
入力されたか否かが判断される(S300)。
画像指定コマンドが入力したと判断された場合(S300:YES)には、画像出力手
段110Cにより、この画像指定コマンドに基づく画像出力処理が実行される(S310
)。この画像出力処理は、画像指定コマンドで指示された演出図柄の変動パターンに基づ
いて、演出図柄の変動表示に係る画像データが演出図柄表示装置62に出力され、演出図
柄表示装置62の表示面62Aにおいて演出図柄が変動表示される。また、このとき、演
出図柄表示装置62の表示面62Aには背景図柄も併せて表示される。
次に、現在実行中の演出に関する情報(演出図柄表示装置62の表示面62Aに表示さ
れる演出図柄や背景図柄を用いた演出表示に関する情報、すなわち画像情報)が状態記憶
手段110Dにより記憶される(S320)。
次に、演出指定コマンド入力手段110Aにより、演出終了(演出図柄の変動表示の終
了)に関する演出指定コマンド(演出終了コマンド)が入力されたか否かが判断される(
S330)。
演出終了コマンドが入力したと判断された場合(S330:YES)には、画像指定コ
マンドに基づく画像出力処理が終了する(S340)。これにより、演出図柄表示装置6
2の表示面62Aにおいて演出図柄の変動表示が終了する。
次に、フィードバック要求指示入力手段110Eにより、フィードバック要求コマンド
が入力されたか否かが判断される(S350)。
フィードバック要求コマンドが入力したと判断された場合(S350:YES)には、
状態記憶手段110Dにより記憶された演出情報(画像情報)を示すフィードバックコマ
ンドが、フィードバックコマンド出力手段110Fからサブ制御部106に対して出力さ
れる(S360)。
次に、復帰コマンド入力手段110Gにより、復帰コマンドが入力したか否かが判断さ
れる(S370)。
復帰コマンドが入力したと判断された場合(S370:YES)には、画像出力手段1
10により、この復帰コマンドに基づく画像出力処理が実行される(S380)。すなわ
ち、復帰コマンドが入力した場合には、上述のS360の処理によってサブ制御部106
に対して出力され、フィードバックコマンド入力手段106Iに入力したフィードバック
コマンドから特定される演出制御部110の演出制御処理の内容(演出情報)と、サブ制
御部106の状態記憶手段106Dに記憶された演出制御処理の内容(演出情報)と、が
一致しないことを意味するものであり、演出制御部110において正確(正常)な演出制
御処理が実行されないことになる。そこで、入力したフィードバックコマンドから特定さ
れる演出制御部110の演出制御処理の内容(演出情報)と、サブ制御部106の状態記
憶手段106Dに記憶された演出制御処理の内容(演出情報)と、が一致するような処理
が実行される。これにより、演出制御部110における演出制御処理が修正され、サブ制
御部106から出力された復帰コマンドに基づいた正常な演出表示(本例では、正常な背
景図柄(背景演出)の表示)が実行される。
次に、現在出力中の演出情報(画像情報)が状態記憶手段110Dにより記憶される(
S390)。その後、演出制御部110における演出制御処理が終了する。
なお、S300において画像指定コマンドが入力していないと判断された場合(S30
0:NO)には、S300からS330に移行する。また、S330において演出終了コ
マンドが入力していないと判断された場合(S330:NO)には、S330からS35
0に移行する。また、S350においてフィードバック要求コマンドが入力していないと
判断された場合(S350:NO)には、S350からS370に移行する。さらに、S
370において復帰コマンドが入力していないと判断された場合(S370:NO)には
、画像出力内容を修正する必要がないため、そのまま、演出制御部110における演出制
御処理が終了する。
以上のように、第1実施形態のパチンコ機10によれば、フィードバック要求コマンド
は、演出図柄の変動開始を指示するための演出指定コマンドの送信タイミングとずらすよ
うにして、サブ制御部106から演出制御部110に対して送信される。このため、演出
指定コマンドを受けて演出制御部110で実行される演出制御処理の内容(演出図柄表示
装置62の表示面62Aに表示される内容)を適切に反映したフィードバックコマンドを
サブ制御部106に返信することができ、演出制御部110で実行される演出制御処理の
内容(演出情報)をサブ制御部106において常に正確に把握することができる。
換言すれば、演出図柄の変動開始を指示するため演出制御処理を指示する演出指定コマ
ンドの送信タイミングと同じ送信タイミングで、演出指定コマンドが演出制御部110に
送信されると、演出制御部110における演出指定コマンドの受信に基づく遊技演出の開
始タイミングと、演出制御部110におけるフィードバック要求コマンドの受信に基づく
フィードバックコマンドの生成タイミングとの時間的な関係によっては、フィードバック
コマンドによって特定される演出制御部110における演出制御処理の内容(演出情報)
が、今回の演出指定コマンドに基づくものではなく、前回の演出指定コマンドに基づくも
のになったり、あるいは今回の演出指定コマンドに基づくものになったりする。このうち
、後者の場合には問題は生じないが、前者の場合には、演出制御部110が演出図柄の変
動表示の開始を指示する演出指定コマンドを受けて正常に演出制御処理を実行しているに
もかかわらず、サブ制御部106は、演出制御部110が正常な演出制御処理を行ってい
ないと判断する恐れがある。これでは、サブ制御部106は、演出制御部110で実行さ
れる演出制御処理の内容を正確に把握することができなくなる。
そこで、サブ制御部106からの演出指定コマンドに基づいた演出制御処理が演出制御
部110において実行されているか否かを確認する際に、フィードバック要求コマンドの
送信タイミングを演出図柄の変動開始を指示する演出指定コマンドの送信タイミングとず
れるように設定することにより、演出指定コマンドを受けて演出制御部110で実行され
る演出制御処理の内容(演出情報)を正確に反映したフィードバックコマンドを演出制御
部110からサブ制御部106に対して返信することができる。この結果、演出制御部1
10で実行される演出制御処理の内容をサブ制御部106において常に正確に把握するこ
とができるようになる。
特に、演出図柄の変動表示終了に係る演出指定コマンドの送信タイミングと同じ送信タ
イミングで、フィードバック要求コマンドが演出制御部110に対して送信されると、例
えば、一回の図柄変動時間が短い遊技(演出図柄の変動時間が短くなる、確変遊技や時短
遊技など)の遊技演出の終了後には、フィードバックコマンドが僅かな時間をあけて次々
にサブ制御部106に送信されることにもなり、フィードバックコマンドの送信回数があ
まりにも増加し過ぎる問題が生じる。そこで、図5のS170において、前回のフィード
バック要求コマンドを送信したときから一定期時間経過する度に、次回のフィードバック
要求コマンドを送信するという条件を付加することにより、フィードバックコマンドの送
信回数を適切な回数に調整することができる。
次に、第1実施形態に係る遊技機の変形例について説明する。
なお、各変形例は、サブ制御部106における演出制御処理のステップ(工程)の一部
を削除したものである。このため、サブ制御部106における演出制御処理のステップと
重複するステップには同符号を付し、その説明を適宜省略する。
(第1変形例)
第1変形例では、フィードバック要求コマンドは、演出図柄の変動表示が終了するとき
に、演出制御部110に対して出力される。すなわち、図7に示すように、S160のス
テップの終了後に、S180に移行する。このため、第1変形例の演出制御処理では、第
1実施形態の図5のS170に対応するステップが存在しない。第1変形例では、演出図
柄の変動表示の終了を指示するための演出指定コマンドをサブ制御部106から演出制御
部110に対して送信するタイミングと同じタイミングで、フィードバック要求コマンド
をサブ制御部106から演出制御部110に対して送信することができる。これにより、
第1変形例では、演出図柄の変動開始を指示するための演出指定コマンドの送信タイミン
グとずらして、フィードバック要求コマンドを演出制御部110に対して出力することが
できる。
第1変形例によれば、フィードバック要求コマンドは、演出図柄の変動表示が終了する
ときに、演出制御部110に対して出力されるため、フィードバック要求コマンドを演出
図柄の変動停止を指示する演出指定コマンドに含めて送信することができる。これにより
、フィードバック要求コマンドと演出図柄の変動停止を指示する演出指定コマンドを、1
回のコマンド送信で演出制御部106に対して送信することができる。この結果、余分な
送信工程を削減でき、コマンドの送信効率を上げることができる。
ここで、演出図柄の変動停止を指示する演出指定コマンドに、演出制御部110におい
て演出指定コマンドの受信を示した受信コマンドの返信を要求する内容が含められている
場合には、その受信コマンドを演出制御部110からのフィードバックコマンドとして共
有できる。これにより、コマンドの送信工程を最小限に留めることができ、コマンドの送
信効率を上げることができる。
(第2変形例)
第2変形例では、次回に送信されるフィードバック要求コマンドは、前回のフィードバ
ック要求コマンドの出力後から一定時間が経過した後で、かつ演出図柄の変動開始を指示
するための演出指定コマンドの送信タイミングとずらして、演出制御部110に対して出
力される。すなわち、図8に示すように、S140の終了後に、演出図柄の変動開始時か
否かが判断される(S230)。そして、演出図柄の変動開始時でない場合(S230:
NO)には、S170に移行してタイムアップしたか否かが判断される(S170)。タ
イムアップしたと判断されると(S170:YES)、S180に移行して、フィードバ
ック要求コマンドが演出制御部110に対して出力される。その後、S190に移行して
各ステップが実行されていく。このように、第2変形例では、前回のフィードバック要求
コマンドの出力後から一定時間が経過して、かつ演出図柄の変動開始時ではない場合にの
み、次回のフィードバック要求コマンドが演出制御部110に対して出力される。
第2変形例によれば、次回に送信されるフィードバック要求コマンドは、前回のフィー
ドバック要求コマンドの出力後から一定時間が経過した後で、かつ演出図柄の変動開始を
指示するための演出指定コマンドの送信タイミングとずらして、演出制御部110に対し
て出力される。これにより、サブ制御部106は、前回のフィードバック要求コマンドを
出力したときから一定時間経過する度に、何度もフィードバックコマンドを受信すること
になる。この結果、演出制御部110で実行される演出制御処理の内容を定期的に確認す
ることができる。
特に、遊技演出の終了に係る制御処理を指示する演出指定コマンドの送信タイミングと
同じ送信タイミングで、フィードバック要求コマンドがサブ制御部106に対して送信さ
れると、例えば、一回の図柄変動時間が短い遊技(演出図柄の変動時間が短くなる、確変
遊技や時短遊技など)の遊技演出の終了後には、フィードバックコマンドが僅かな時間を
あけて次々に送信されることにもなり、フィードバックコマンドの送信回数があまりにも
増加し過ぎる問題が生じる。そこで、前回のフィードバック要求コマンドを送信したとき
から一定期時間経過する度に、次回のフィードバック要求コマンドを送信するという条件
を付加することにより、フィードバックコマンドの送信回数を適切な回数に調整すること
ができる。加えて、図5(図7)のS150を経なくても、替わりに図8のS230を経
ることにより、演出図柄の変動開始を指示するための演出指定コマンドの送信タイミング
とずらして、フィードバック要求コマンドが演出制御部110に対して出力されることに
なるため、上述したように、演出制御部110による制御処理が正常に行われているにも
かかわらず、サブ制御部106において誤った判断がなされることを防止できる。
次に、本発明の第2実施形態に係るパチンコ機について説明する。
図9に示すように、本実施形態に係るパチンコ機は、第1実施形態のパチンコ機10と
比較して、サブ制御部106には音源ICが設けられておらず、演出制御部110の画像
出力手段に音源内蔵VDPを採用した音・画像出力手段110C’に変更したものである
。かかる構成の相違により、サブ制御部106の演出指定コマンド出力手段106Eから
出力される演出指定コマンドには、音指定情報に関する内容が含まれる。なお、サブ制御
部106及び演出制御部110の他の構成については同じであり、重複する構成について
は同符号を付し、その説明を適宜省略する。
次に、第2実施形態のパチンコ機のサブ制御部106における演出制御処理について説
明する。なお、第1実施形態のパチンコ機10のサブ制御部106における演出制御処理
の工程と重複する工程については、同符号を付し、その説明を省略する。
図10に示すように、S130では、決定した演出パターンに対応する演出指定コマン
ドが演出制御部110に対して出力される。ここで、演出指定コマンドには、変動表示さ
れる演出図柄を指定する画像指定コマンドの他に、音・画像出力手段110’から出力さ
れる音(音データ)を指定する音指定コマンドも含まれる。なお、音指定コマンドは、出
力される音の種類、音色及びボリュームなどを特定するものである。S130の終了後は
、S150に移行して、演出終了を指示する主制御コマンド(停止コマンド)が入力され
たか否かが主制御コマンド入力手段106A及び主制御コマンド解析手段106Bにより
判断される(S150)。
また、S200では、サブ制御部106から演出制御部110に送信される演出指定コ
マンドで指示される演出制御処理(演出図柄や背景図柄を用いた演出表示に関する処理及
び音出力に関する音出力処理)と、演出制御部110において実行される演出制御処理(
演出図柄の変動表示に関する処理及び音出力に関する音出力処理)と、が比較される。
この結果、両者が一致しない場合(S210:NO)には、S220において演出制御
部110において実行される演出制御処理(演出図柄や背景図柄を用いた演出表示に関す
る処理及び音出力に関する音出力処理)の内容を修正するための復帰コマンドが出力され
る(S220)。
次に、第2実施形態のパチンコ機の演出制御部110における演出制御処理について説
明する。なお、第1実施形態のパチンコ機10の演出制御部110における演出制御処理
の工程と重複する工程については、同符号を付し、その説明を省略する。
図11に示すように、S300において、演出制御部110の演出指定コマンド入力手
段106Eにより、演出指定コマンド(画像指定コマンド及び音指定コマンド)が入力さ
れたか否かが判断される(S300)。
演出指定コマンドが入力したと判断された場合(S300:YES)には、S310に
おいて、音・画像出力手段110C’により、この演出指定コマンドに基づく画像出力処
理及び音出力処理が実行される(S310)。この画像出力処理は、画像指定コマンドで
指示された演出図柄の変動パターンに基づいて、演出図柄が演出図柄表示装置62の表示
面62Aにおいて変動表示される。また、音出力処理は、音指定コマンドで指示された音
(音色及びボリューム)が音・画像出力手段110C’から出力される。
S320において、現在実行中の演出に関する情報(画像情報及び音情報)が状態記憶
手段110Dにより記憶される(S320)。
S330において、演出終了コマンドが入力したと判断された場合(S330:YES
)には、演出指定コマンドに基づく画像出力処理及び音出力処理が終了する(S340)
S350において、フィードバック要求コマンドが入力したと判断された場合(S35
0:YES)には、状態記憶手段110Dにより記憶された演出情報(画像情報及び音情
報)を示すフィードバックコマンドがフィードバックコマンド出力手段110Fからサブ
制御部106に対して出力される(S360)。ここで、フィードバックコマンドには、
上述の第1実施形態で説明した画像情報の他、遊技を演出する基本となる音演出のボリュ
ームに関する情報、演奏曲の曲番に関する情報、エラー音再生中に関する情報など、種々
の音情報が含まれる。
S370において、復帰コマンドが入力したと判断された場合(S370:YES)に
は、音・画像出力手段110C’により、この復帰コマンドに基づく画像出力処理及び音
出力処理が実行される(S380)。これにより、演出制御部110における演出制御処
理が修正され、サブ制御部106から出力された演出指定コマンドに基づいた正常な演出
表示(画像出力)及び音出力が実行される。
S390において、現在出力中の演出情報(画像情報及び音情報)が状態記憶手段11
0Dにより記憶される(S390)。その後、演出制御部110における演出制御処理が
終了する。
以上により、第2実施形態のパチンコ機は、演出制御部110に音源を備えたものであ
り、サブ制御部106から出力される演出指定コマンドに基づいて、演出画像の変動処理
と共に、音・画像出力手段110C’から音を出力する音出力処理が実行される。
そして、この場合も、演出制御部110の音・画像出力手段110C’による音出力処
理が演出指定コマンドに基づいて正常に実行されているか否かをサブ制御部106で認識
することができる。また、演出制御部110の音・画像出力手段110C’による音出力
処理が演出指定コマンドに基づいたものではない場合には、復帰コマンドを演出制御部1
10に出力することにより、正常な音出力処理に修正することができる。
なお、第2実施形態においても、第1変形例と同様にして、フィードバック要求コマン
ドは、演出図柄の変動表示が終了するときに、演出制御部110に対して出力されるよう
に設定してもよい。また、第2変形例と同様にして、次回に送信されるフィードバック要
求コマンドは、前回のフィードバック要求コマンドの出力後から一定時間が経過した後で
、かつ演出図柄の変動開始条件を決定するための演出指定コマンドの送信タイミングとず
らして、演出制御部110に対して出力されるように設定してもよい。
10 パチンコ機(遊技機)
102 主制御部
106 サブ制御部(第1副制御部)
106H フィードバック要求指示出力手段(要求信号送信手段)
106J 異常有無判定手段(制御処理内容比較手段)
106K 復帰コマンド出力手段(補正信号送信手段)
110 演出制御部(第2副制御部)
110F フィードバックコマンド出力手段(確認信号送信手段)

Claims (1)

  1. 遊技演出に関する第1制御信号を送信する主制御部と、前記主制御部からの前記第1制御信号を受けて遊技演出を実現するための制御処理を指示する第2制御信号を送信する第1副制御部と、前記第1副制御部との間で制御信号の送受信が可能となるように構成され前記第1副制御部からの前記第2制御信号に基づいて制御処理を実行する第2副制御部と、前記第2副制御部からの制御信号に基づいて図柄が表示される演出図柄表示装置と、を有する遊技機であって、
    前記第1副制御部は、前記第1制御信号に基づいて前記演出図柄表示装置に表示される演出パターンを決定する演出パターン決定手段と、前記演出パターンに基づく図柄変動演出を実行するための情報が記憶される第1状態記憶手段と、前記演出パターンに基づく図柄変動演出を実行するための前記第2制御信号を前記第2副制御部に送信する演出指定コマンド出力手段と、前記第2副制御部で実行される制御処理の内容を示すフィードバック信号の送信を要求するための要求信号を前記第2副制御部に対して送信する要求信号送信手段と、前記フィードバック信号を受信したときに前記フィードバック信号から特定される情報と前記第1状態記憶手段に記憶された情報とが一致するか否かを判断する異常有無判定手段と、を有し、
    前記第2副制御部は、前記第2制御信号に基づいて画像データを生成し、前記画像データを前記演出図柄表示装置に送信する画像出力手段と、前記第2副制御部で実行される図柄変動演出の情報が記憶される第2状態記憶手段と、前記要求信号を受けて前記第2状態記憶手段に記憶される図柄変動演出の情報を含む前記フィードバック信号を前記第1副制御部に対して送信するフィードバック信号送信手段と、を有し、
    前記演出指定コマンド出力手段は、前記図柄変動演出の開始に係る制御処理を指示する前記第2制御信号と、前記図柄変動演出の終了に係る制御処理を指示する前記第2制御信号と、を送信可能とされ、
    前記要求信号は、前記図柄変動演出の開始に係る制御処理を指示する前記第2制御信号の送信後に送信されることを特徴とする遊技機。
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