JP2012016307A - アルコール飲料の飲用感が付与された非アルコール飲料およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アセトアルデヒドを含んでなる、アルコール飲料の飲用感が付与された炭酸ガス含有非アルコール飲料であって、アセトアルデヒド濃度が1〜100ppmであり、かつ、炭酸ガス圧が0.1〜0.35MPaである飲料とその製造方法が提供される。
【選択図】なし
Description
(1)アセトアルデヒドを含んでなる、アルコール飲料の飲用感が付与された炭酸ガス含有非アルコール飲料であって、アセトアルデヒド濃度が1〜100ppmであり、かつ、炭酸ガス圧が0.1〜0.35MPaである、飲料。
(2)アセトアルデヒド濃度が、2〜90ppmである、(1)に記載の飲料。
(3)アセトアルデヒド濃度が、5〜20ppmである、(1)に記載の飲料。
(4)炭酸ガス圧が、0.15〜0.3MPaである、(1)に記載の飲料。
(5)容器詰飲料である、(1)〜(4)のいずれか一項に記載の飲料。
(6)飲料中のアセトアルデヒド濃度を1〜100ppmに調整し、かつ、炭酸ガス圧を0.1〜0.35MPaに調整することを特徴とする、アルコール飲料の飲用感が付与された炭酸ガス含有非アルコール飲料の製造方法。
(7)飲料中のアセトアルデヒド濃度を1〜100ppmに調整し、かつ、炭酸ガス圧を0.1〜0.35MPaにすることを特徴とする、非アルコール飲料にアルコール飲料の飲用感を付与する方法。
本発明において「非アルコール飲料」とは、酒税法上アルコール飲料とみなされない、アルコール度数1度未満の飲料を意味する。「非アルコール飲料」のうち、アルコールが全く含まれない、すなわち、アルコール含量が0v/v%である飲料については特に「完全無アルコール飲料」と表現することができる。
本発明による飲料は、炭酸ガス含有非アルコール飲料中のアセトアルデヒド濃度を調整することにより製造することができる。本発明による飲料によれば、非アルコール飲料である炭酸ガス含有飲料を使用することにより、アルコール成分を含まないが、アルコール飲料の飲用感が付与された飲料を提供することができる。
本発明によれば、飲料中のアセトアルデヒド濃度を1〜100ppmに調整し、かつ、炭酸ガス圧を0.1〜0.35MPaにすることを特徴とする、アルコール飲料の飲用感が付与された炭酸ガス含有非アルコール飲料の製造方法が提供される。
(1)飲料の調製
炭酸飲料は、pH3.8、Brix9.5°、炭酸ガス圧0.25MPa(測定温度20℃)であり、アルコールを含まないように(0.00v/v%)調製した飲料(レモンフレーバー使用)を使用した。この炭酸飲料に、アセトアルデヒドを、表1で示すような濃度で存在するように添加し、各サンプル飲料を調整した。
(1)で調製された各サンプル飲料を、官能評価試験に供した。具体的には、良く訓練され、チューハイおよびカクテル系飲料の評価に熟練したパネル5名により、以下の基準で香味、アルコール飲料の飲用感について官能評価を行った。
○:アセトアルデヒド特有の臭みがなく、甘み、苦味等の他の香味を十分に感じられる。
△:アセトアルデヒド特有の臭みが僅かに感じられ、甘み、苦味等の他の香味がやや阻害
されている。
×:アセトアルデヒド特有の臭みが非常に強く感じられ、甘み、苦味等の他の香味が阻害され、それを感じにくい。
(各パネルがディスカッションを行いながら決定した。)
[アルコール飲料の飲用感の評価]
○:飲用後に体の温かみが感じられ、アルコール飲料を飲んだ後のような感覚になる。
△:飲用後に体の温かみが僅かに感じられるが、アルコール飲料を飲んだ後のような感覚はやや弱い。
×:飲用後に体の温かみが感じられず、アルコール飲料を飲んだ後のような感覚はない。
(各パネルがディスカッションを行いながら決定した。)
[総合評価]
○:香味として調和しており、飲用後に体の温かみを感じ、アルコール飲料を飲んだ後のような感覚になる。
△:香味のバランスが僅かに崩れているが、飲用後に体の温かみを感じる。
×:香味のバランス悪い、または体の温かみが感じられず、アルコール飲料を飲んだ後のような感覚はない。
実施例1で使用した炭酸飲料に、アセトアルデヒド(10ppm)を添加し、炭酸ガス圧の異なるサンプル飲料を調整した。
Claims (7)
- アセトアルデヒドを含んでなる、アルコール飲料の飲用感が付与された炭酸ガス含有非アルコール飲料であって、アセトアルデヒド濃度が1〜100ppmであり、かつ、炭酸ガス圧が0.1〜0.35MPaである、飲料。
- アセトアルデヒド濃度が、2〜90ppmである、請求項1に記載の飲料。
- アセトアルデヒド濃度が、5〜20ppmである、請求項1に記載の飲料。
- 炭酸ガス圧が、0.15〜0.3MPaである、請求項1に記載の飲料。
- 容器詰飲料である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の飲料。
- 飲料中のアセトアルデヒド濃度を1〜100ppmに調整し、かつ、炭酸ガス圧を0.1〜0.35MPaに調整することを特徴とする、アルコール飲料の飲用感が付与された炭酸ガス含有非アルコール飲料の製造方法。
- 飲料中のアセトアルデヒド濃度を1〜100ppmに調整し、かつ、炭酸ガス圧を0.1〜0.35MPaにすることを特徴とする、非アルコール飲料にアルコール飲料の飲用感を付与する方法。
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