JP2012016280A - 電動機駆動システム - Google Patents

電動機駆動システム Download PDF

Info

Publication number
JP2012016280A
JP2012016280A JP2011228473A JP2011228473A JP2012016280A JP 2012016280 A JP2012016280 A JP 2012016280A JP 2011228473 A JP2011228473 A JP 2011228473A JP 2011228473 A JP2011228473 A JP 2011228473A JP 2012016280 A JP2012016280 A JP 2012016280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric motor
phase
current
motor
drive system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011228473A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5338880B2 (ja
Inventor
Akio Toba
章夫 鳥羽
Koetsu Fujita
光悦 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2011228473A priority Critical patent/JP5338880B2/ja
Publication of JP2012016280A publication Critical patent/JP2012016280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5338880B2 publication Critical patent/JP5338880B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】スイッチング素子、電動機内部またはインバータと電動機とを接続するケーブル等における故障を速やかに検出し、システムを安全に停止させる。
【解決手段】還流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続したアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn(n≧2)個並列に接続し、かつ、アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続したシステムにおいて、電動機の回転中にインバータを構成する1個のスイッチング素子にオン信号を与えた後、所定期間にわたり電流通流が開始しなければ、当該スイッチング素子またはその駆動回路等の関連装置、電動機、もしくは電動機とインバータとの間のケーブルの故障と判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インバータにより界磁付き電動機を駆動する電動機駆動システムに関し、詳しくは、インバータまたは電動機等の故障を速やかに検出してシステムを安全に停止するための技術に関するものである。ここで、界磁付き電動機とは、回転子に界磁極(永久磁石によるもの、界磁コイルによるものを含む)を有し、空転状態で無負荷誘起電圧が発生する電動機をいう。
図10は、この種の電動機駆動システムの第1の従来技術を示しており、三相電圧形インバータ10によって三相の界磁付き電動機Mを駆動するシステムである。
インバータ10は、電解コンデンサ等からなる直流電圧部11に、還流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子(ここではIGBT)を2個直列接続してなるアーム部を三相分並列に接続して構成されている。図において、Q,Q,Q,Q,Q,Qはスイッチング素子、D,D,D,D,D,Dは還流ダイオードである。
各アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点は交流出力端子となり、これらの出力端子に界磁付き電動機M、具体的には永久磁石同期電動機等が接続されている。
このような電動機駆動システムは例えば特許文献1等に記載されており、その構成及び制御方法は公知であって広く実用化されているため、これらの説明は省略する。
図10の構成では、電動機駆動システムの停止状態において、インバータ10の全スイッチング素子に対してこれらをオフにするための信号(オフ信号)が制御装置(図示せず)から与えられている。
次に、図11は第2の従来技術を示している。この従来技術では、インバータ10A内の直流電圧部11とスイッチング素子との間に、図示の極性で接続されたダイオード12を備えている。
界磁付き電動機Mを発電機として用いる場合、図示するように直流電圧部11の電圧を阻止する極性でダイオード12を挿入することにより、スイッチング素子群に短絡故障が生じても上記ダイオード12の作用によって直流電圧部11の電圧が維持されるという特徴がある。なお、この構成は、本件出願時において未だ出願公開されていない特願2004−158548に開示されている。
特開平11−75394号公報(図1,図2等)
界磁付き電動機Mの停止状態において、スイッチング素子のうちの1個が故障して短絡または低抵抗の状態(以下では、これらを総称して短絡故障という)になると、電動機Mが外力によって回転している場合には電流が流れる。短絡故障したスイッチング素子が1個であっても、各スイッチング素子には還流ダイオードが逆並列接続されているため、ダイオードに順方向の電圧が印加されれば電流が通流する。これは、空転状態において誘起電圧が発生する界磁付き電動機Mに特有の問題である。
上記のようにスイッチング素子が短絡故障していて電動機Mの空転時に電流が流れている状態は、電動機Mのコイルが短絡されている状態であり、この場合には比較的大きな電流が流れることが知られている。この大電流は、電動機Mやインバータの過熱や焼損を招き、近隣の装置にも熱が及んで悪影響を及ぼすといった問題の原因ともなる。
特に、この状態ではスイッチング素子が短絡故障しているため制御不能であり、電動機Mが外力によって回されている限り大電流は流れ続けてしまう。
一方、インバータのスイッチング素子は正常でも、電動機内部またはインバータと電動機とを接続するケーブルにおいて短絡等が生じた場合にも、大きな電流が流れて電動機等が過熱状態になるという問題が生じる。
そこで本発明の解決課題は、スイッチング素子、電動機内部またはインバータと電動機とを接続するケーブル等における故障を速やかに検出すると共に、故障検出時にはシステムを安全に停止させるようにした電動機駆動システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機をn相インバータにより駆動する電動機駆動システムであって、
還流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システムにおいて、
電動機の回転中にインバータを構成する1個のスイッチング素子にオン信号を与えた後、所定期間にわたり電流通流が開始しなければ、当該スイッチング素子またはその駆動回路等の関連装置、電動機、もしくは電動機とインバータとの間のケーブルの故障と判定するものである。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した電動機駆動システムにおいて、
断線検出のためのスイッチング素子の操作を、電動機の回転子位置を検出するためのスイッチング素子の操作と兼用させるものである。
請求項3に記載した発明は、界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機をn相インバータにより駆動する電動機駆動システムであって、
還流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システムにおいて、
電動機の回転中にインバータを構成する1個のスイッチング素子にオン信号を与えた後、電動機の電流の通流開始を検出したら当該スイッチング素子をオフし、
電動機駆動システムが正常な状態において、前記電動機の電流が流れた相の情報に基づいて特定可能なスイッチング素子であって、オン信号を与えても直ちに電流が通流しないはずのスイッチング素子にオン信号を与えた際に、
電動機に電流が直ちに通流する場合には、電動機、または電動機とインバータとの間のケーブルの地絡と判定するものである。
請求項4に記載した発明は、界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機と、
この電動機の回転速度に同期したn相電圧を前記電動機に印加する電源装置と、
この電源から出力される前記n相電圧の指令値を生成する制御装置と、を備えた電動機駆動システムにおいて、
前記電動機の各相電流波形の相違またはこれに起因する前記制御装置の内部変数の持続的な変動のうち少なくとも一方に基づいて、前記電動機の異常を判定するものである。
請求項5に記載した発明は、請求項4に記載した電動機駆動システムにおいて、
各相電流波形の特徴量の差または前記内部変数の変動量が所定値を超えた時に、前記電動機を異常と判定するものである。
請求項6に記載した発明は、界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機と、
この電動機の回転速度に同期したn相電圧を前記電動機に印加する電源装置と、
この電源から出力される前記n相電圧の指令値を生成する制御装置と、を備えた電動機駆動システムにおいて、
前記制御装置は、
前記電動機の複数相の電流検出値から前記電動機の回転速度に同期した2軸電流検出値を生成する手段と、
2軸電流指令値と前記2軸電流検出値との偏差に基づいて2軸電圧指令値を生成する調節手段と、
前記2軸電圧指令値に基づいて前記電源に与える前記n相電圧の指令値を生成する手段と、を備え、
前記調節手段に設けられた積分要素または低域通過フィルタの出力、もしくはこれらの出力を含む前記調節手段の出力が所定値を超えた時に前記電動機の異常と判定するものである。
請求項1〜3に記載した発明によれば、インバータを構成するスイッチング素子、電動機内部、または、インバータと電動機との間のケーブルの断線や地絡等を含めた各種の故障を迅速に検出することができ、故障検出時にはシステムを安全に停止させて被害の拡大を防止することが可能になる。
更に、請求項4〜6に記載した発明によれば、電動機内部のコイルの短絡や減磁等の異常を一層確実に検出することができる。
本発明の参考形態を示す構成図である。 本発明の第1実施形態を説明するための構成図である。 本発明の第1実施形態を説明するための波形図である。 本発明の第4実施形態を示す構成図である。 第4実施形態の第1の具体例を示す構成図である。 図5における誘起電圧正常時及び異常時の動作波形図である。 第4実施形態の第2の具体例を示す構成図である。 図7における誘起電圧正常時及び異常時の動作波形図である。 本発明の第5実施形態を説明するための主要部の構成図である。 第1の従来技術を示す構成図である。 第2の従来技術を示す構成図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は本発明の参考形態を示す構成図である。図1において、インバータ31を構成する三相各相(U,V,W相)のうちU相、W相の交流出力線30,30には、電流検出器CT,CTがそれぞれ接続されており、これらの電流検出器CT,CTの出力はスイッチング素子Q,Q,Q,Q,Q,Qをオンオフ制御するための制御装置20に入力されている。
なお、インバータ31の他の構成は図10と同一であるが、図11に示したように直流電圧部11の電圧を阻止する極性でダイオード(以下、直流部ダイオードという)を挿入しても良い。
界磁付き電動機Mは、例えば永久磁石同期電動機である。
図1の構成において、例えばU相下アームのスイッチング素子Qが短絡故障している場合、全スイッチング素子に対してオフ信号を与えても、上記スイッチング素子Q及び還流ダイオードD,Dによって短絡ループが形成されるため、界磁付き電動機Mの回転子が外力によって回転し誘起電圧が発生している場合には、電動機Mに電流が流れる。この状態が継続すると、電動機Mのコイルやインバータ31内の通流状態のスイッチング素子が過熱する。
しかし、別の見方をすれば、上記の現象から、全スイッチング素子にオフ信号を与えている状態で電動機Mに電流が流れているならば、スイッチング素子のうちの少なくとも1個が短絡故障しているという判定を行うことが可能である。
ただし、電動機Mの回転速度が高く、従って誘起電圧が高い場合、誘起電圧の線間ピーク値が直流電圧部11の電圧よりも高ければ、上アームの還流ダイオードも順バイアスされることになり、全スイッチング素子が正常であっても電流が流れる。しかし、その場合の電流は上記短絡電流よりも格段に小さいこと、また、図示していない回転子の位置情報または速度センサの速度情報、あるいは流れる電流の周波数情報から、無負荷誘起電圧が直流電圧部11の電圧よりも高くなるほど回転子の回転速度が高いか否かを判断できることから、スイッチング素子の故障によって電流が流れている場合と、電動機Mの回転速度が高いことに起因して電流が流れている場合とは明確に区別可能である。
以上のことから、インバータの全スイッチング素子にオフ信号を与えている状態において、回転子の高速回転時に電流が通流する場合を除いて電流が流れた場合には、スイッチング素子のうち少なくとも1個が短絡故障していると判定することができる。なお、短絡による電流の判定に当たっては、判定基準となる規定値を、ゼロとしたり、高速回転時に流れ得る電流値以上の値としたり、あるいは連続して通流しても温度上昇が制約値以下となる値とする等の方法が考えられる。
次に、請求項1に相当する本発明の第1実施形態を説明する。
電動機Mやケーブルの故障としては、図1を用いて説明した短絡故障以外に断線がある。界磁付き電動機Mの断線は、電動機Mが回転している場合には、インバータの複数のスイッチング素子のうち1個にオン信号を与え、所定期間を経過しても電流通流が開始しないことをもって検出可能である。
このことを、図2、図3を用いて説明する。図2は三相界磁付き電動機Mのインバータによる駆動システムの主回路構成を示している。また、図3は、上記電動機Mが一定速度で回転している場合の三相誘起電圧波形を示している。
回転中の電動機Mは誘起電圧を発生しているため、例えば図2のようにインバータのU相下アームのスイッチング素子Qをオンすれば、U相の誘起電圧eが他の相の誘起電圧e,eよりも大きい場合、すなわち図3において電気角が0゜〜30゜、または150゜〜360゜の範囲にあれば、電動機Mに電流が通流する。一方、電気角が30゜〜150゜の場合には、U相の誘起電圧eが全相の中で最低になるため、V相及びW相の下アームの還流ダイオードの作用により、電流は通流しない。同様のことは、他相の下アームのスイッチング素子についても、あるいは上アームの全スイッチング素子についても成り立つ。
すなわち、システムが正常であり、しかも電動機Mが回転している場合には、一相のスイッチング素子をオンさせて、そのオン状態を電気角が少なくとも120゜変化する期間にわたって保持すれば、必ず電流の通流が開始する。
このことは逆に、電気角が120゜変化する期間を超えてスイッチング素子のオン信号を与えても電流通流が開始しなければ、当該相において断線が生じているか、あるいは当該スイッチング素子がオンしていないと判定できることを示している。
よって、電動機Mの回転速度の下限が予め判っている場合、その回転速度で電気角が120゜変化する期間Tonを予め計算しておき、1個のスイッチング素子のオン状態を期間Ton以上継続しても電流が通流しない場合には、電動機M内部やインバータと電動機Mとの間のケーブルの断線、または当該スイッチング素子もしくはその駆動回路等の関連装置の故障と判定することができる。
また、このような断線判定動作を起動時に複数相について実施することにより、運転開始前に確実に断線を検出することも可能である。
次いで、請求項2に相当する本発明の第2実施形態を説明する。
上述した断線検出のためのスイッチング素子の操作は、先願である特願2004−306890「交流電動機用電力変換装置」に記載されたフリーラン起動技術と多くの共通性がある。
すなわち、特願2004−306890では、上記の説明と同様に、1個のスイッチング素子をオン状態とした場合に電流通流するか否かが誘起電圧の位相角、すなわち電動機の回転子位置に依存していることを利用して、空転状態にある電動機の回転子位置を検出できること、及び、得られた回転子位置情報に基づいて、空転状態にある電動機に駆動用インバータから適切な電圧を与えることによりシステムを起動する方法(フリーラン起動方法)が示されている。
これらの内容を略述すると、次の通りである。
システムが正常であり、電動機の回転速度が一定と見なせる場合、例えばU相の下アームのスイッチング素子をオンすることにより電流無通流の状態から電流通流開始を検出した時には、電流通流がU相及びV相(すなわちW相電流はゼロのまま)である場合には、誘起電圧の大小関係が次のようになったことが分かる。
・誘起電圧の大小関係:V相<U相<W相
電流通流前はU相の誘起電圧eが最低だったのであるから、図3から次のことが分かる。
・誘起電圧の電気角は150゜を通過し、誘起電圧の相順はU−V−Wである。
一方、電流通流開始を検出した時に電流通流がU相及びW相(すなわちV相電流はゼロのまま)である場合には、同じように誘起電圧の電気角が通過した角度(=210°)と、相順がU−W−Vであることが分かる。
誘起電圧の相順は回転方向と一対一に対応するため、これによって回転方向を判別することができ、前者(相順がU−V−W)の場合は正転、後者(相順がU−W−V)の場合は逆転であることが判明する。
ひとたび相順を判別できたならば、その相順通りに上記のスイッチング素子の操作を繰り返せば、連続的に電流無通流の状態から通流開始する現象を検出することができる。
例えば、前述のように相順がU−V−Wと判明したならば、通流開始検出後にU相下アームのスイッチング素子をオフしてV相下アームのスイッチング素子をオンしても、図3より、電気角が150゜〜270°の期間はV相誘起電圧eが最小であるため、電流は直ちには通流しない。この状態で、やがて電気角が270゜を超えて通流開始を検出したら、同様にV相下アームのスイッチング素子をオフし、W相下アームのスイッチング素子をオンする、という操作を繰り返すことができる。
各々の通流開始の時間間隔は、誘起電圧e,e,eの位相差、すなわち電気角で120゜に対応しているため、通流開始の時間間隔と角度120゜を利用して回転速度を計算することができる。このとき、各相のスイッチング素子をオンしてから電流通流が開始するまでの時間はほぼ一定となる。
なお、スイッチング素子の操作の共通性から、上記特願2004−306890に示されるフリーラン起動の動作の中で、断線検出を行うことも可能である。すなわち、もし電動機内部やケーブルにおける断線、あるいはスイッチング素子がオン不能の状態にあれば、当該相のスイッチング素子にオン信号を与えても電流通流が開始しないため、その状態を容易に検出することができる。
次いで、請求項3に相当する本発明の第3実施形態を説明する。
上述したようなスイッチング素子の操作により、電動機Mやケーブルの地絡を検出することもできる。
すなわち、図3を引用して説明したように、システムが正常な状態において、ある相(例えばU相)の下アームのスイッチング素子をオンし、電流無通流状態から電流通流開始を検出した場合には、次にオン信号を与えても電流が直ちに通流しないスイッチング素子(例えばV相下アームのスイッチング素子)を特定できることを説明した。
一方、電動機Mやケーブルが地絡している場合には、システムが正常であれば直ちに電流通流しないはずのスイッチング素子(上記の例ではV相下アームのスイッチング素子)をオンすると地絡電流が通流する。従って、この現象を利用すれば、電動機Mの内部、またはインバータと電動機Mとの間のケーブルの地絡と判定することが可能である。
次に、請求項4,5に相当する本発明の第4実施形態について説明する。
図4はこの実施形態の全体構成を示すもので、三相の界磁付き電動機Mは電源装置300に接続されている。この電源装置300は、電動機Mの回転子位置及び速度に応じて適切な振幅及び周波数の電圧を電動機Mに印加するように構成されており、電動機Mに印加するべき電圧は制御装置200によって指令される。
ここで、例えば、電源装置300は図1におけるインバータ31の主回路を含み、また、制御装置200は図1における制御装置20と同等のものである。
なお、制御装置200には様々な構成があり、回転子位置及び電流の双方を検出し、電流が回転子位置に同期した波形となるようにフィードバック制御してもよいし、あるいは、回転子位置を検出せずに電流のみを検出し、電動機Mに印加する電圧と検出した電流から回転子位置を推定してもよい。更には、回転子位置及び電流のいずれも検出せず、電圧をフィードフォワード的に印加することも可能である。
いま、電動機Mの運転中に電動機Mの内部でコイルが短絡した場合、この短絡が電動機端子に比較的近い部位で生じれば、低インピーダンスで電源装置300の線間電圧が電動機Mに印加されることになるので、過電流または脱調という明確な挙動が発生して電動機Mの異常を検出することができる。
しかし、コイルの短絡が電動機端子から遠い部分で発生した場合には、電源装置300の線間から見たインピーダンスは比較的大きくなるため、過電流や脱調が生じずにそのまま電動機Mの運転が継続される可能性がある。この場合、コイルの短絡が生じているため、界磁付き電動機Mの誘起電圧によって過大な電流が電動機内部の短絡ループに還流し、コイルが加熱、焼損する危険性がある。
しかるに、上述した問題は、コイルが電動機内部で短絡した場合に無負荷誘起電圧が短絡相において低下することに着目し、その異常を検出することで解決可能である。
通常、三相の誘起電圧波形は電気角で120°ずつ位相差のある同一の波形となる。しかし、電動機内部のコイルの任意箇所にて短絡が生じるとこの関係が崩れ、三相の誘起電圧波形が同一にならなくなる。一方、電動機に電圧を印加する電源装置は、電動機の三相の誘起電圧波形が120°位相差の同一波形であるという前提で動作するため、各相毎に誘起電圧波形が異なる場合には、各相の電流波形に相違が発生する。
図5は、界磁付き電動機Mの一般的な制御系の構成を表しており、例えば図4の第1の具体例を示している。
図5において、電動機Mの電流は電流検出器CT,CTによって検出される。なお、全相の電流の合計がゼロとなることを利用して二相分の電流のみを検出する構成を示してあるが、本質的には全相の電流値が検出される。この点は、図1においても同様である。
電流検出値は、制御装置200内の電流座標変換器201によって回転子位置に同期した直交座標(d−q座標)上の成分に変換される。最も一般的なのは、磁極方向であるd軸成分と、これに直交するq軸成分とに分解するものである。こうして得られたd軸,q軸電流検出値が、d軸,q軸電流指令値と共に電流調節器202に入力される。
電流調節器202は、各軸の電流検出値が電流指令値にそれぞれ一致するようにd軸,q軸電圧指令値を出力し、これらのd軸,q軸電圧指令値は、電圧座標変換器203によって三相電圧指令値に変換される。電源装置300は、上記三相電圧指令値に従って電動機Mに印加する三相電圧を出力する。なお、電源装置300としては、例えば三相PWMインバータが用いられる。また、電流座標変換器201及び電圧座標変換器203における座標変換のために、回転子位置検出器MSによる位置検出値が用いられる。
図6は、図5の制御系において、電動機Mの誘起電圧が正常の場合、及びV相とW相の誘起電圧が正常時の90%となった場合の動作波形を示している。これは、V相とW相のコイルが電動機端子から比較的遠い部位で短絡した状況に相当する。ここでは、電源装置300として三相PWMインバータを用いているため、電動機電流はスイッチングによるリプル成分を含んでいる。なお、波形の見易さを考慮して、d軸,q軸電流については、低域通過フィルタを通してリプル成分を除去した波形を表示してある。
誘起電圧が正常の場合には、三相電流は120°位相の異なった同一の波形となっており、d軸,q軸電流はほぼ直流成分となることが分かる。一方、誘起電圧に異常が発生すると、直ちに各相電流波形が異なるようになり、これによってd軸,q軸電流に振動成分が重畳することが分かる。
従って、この各相電流波形の相違、あるいはこれに起因する制御装置の内部変数の継続的な変動(この場合にはd軸,q軸電流の振動)について、例えば各相電流波形の特徴量としての振幅の差や内部変数の変動量について予め異常判定レベルを設けておき、前記振幅の差や変動量がそれぞれの異常判定レベルを超過することをもって電動機の異常を検出することができる。ここで、異常判定には、各相電流波形の相違、あるいはこれに起因する制御装置の内部変数の継続的な変動の両方を用いてもよいが、少なくとも一方を用いれば足りる。
なお、d軸,q軸電流の振動は、誘起電圧の周波数すなわち回転子の回転速度に同期しているため、この特徴を利用して更に精度良く電動機の異常を判定することも可能である。
同様な手法は、図5に示したような回転子位置検出器MSを用いずに、電圧と電流の値から回転子位置を推定するいわゆるセンサレス駆動の場合にも適用可能である。
図7は、センサレス駆動方式の一例を示しており、図4,図5における回転子位置検出器MSを除去した具体例に相当する。
図7の制御装置210においては、回転子位置検出器MSを用いる代わりに、まず位置ずれ推定器204により、d軸,q軸電圧指令値及びd軸,q軸電流検出値から、回転子位置の推定値と実際値とのずれの推定値(位置ずれ推定値)を計算する。この計算方法については、例えば、H.Watanabe, T.Isii, T.Fujii, "DC-Brushless Servo System without Rotor Position and Speed Sensor", Proceedings of IEEE International Conference on Industrial Electronics, control and Instrumentation (IECON) '87, vol.1, pp. 228-234, 1987 等に記載されている。
基本的には、上記の位置ずれ推定値を常にゼロに維持することによって回転子位置が適正値となる。これを実現するために、位置ずれ推定値の符号を反転器205により反転し、その反転値がPI調節器206(あるいは積分器)に入力されてその出力が速度推定値となる。つまり、例えば位置ずれ推定値が負になった場合には、PI調節器206には正の偏差が入力され、速度推定値が上昇することによって位置ずれが補正される。速度推定値を積分器207により積分した値が回転子の位置推定値であり、これが電流座標変換器201及び電圧座標変換器203に入力されることになる。
図8は、図7の制御系において、V相、W相の誘起電圧が正常の状態から正常時の90%に低下した場合の挙動を示している。回転子位置検出器を用いた場合と同様に、V相、W相の誘起電圧の異常により、各相電流波形に相違が現れており、同時に、d軸,q軸電流に振動が発生していると共に、位置ずれ推定値にも振動が発生している。このように、各相電流波形の相違のみならず、これに起因する制御系の内部変数の変動をもって、電動機の異常を検出することができる。
なお、位置ずれ推定値には振動は発生するものの直流成分が重畳していないため、位置ずれが拡大して脱調に至らない可能性があること、及び、誘起電圧の変化による過電流が発生していないことから、脱調や過電流のみに着目していては異常を検出することができず、運転が継続されてしまうおそれがある。言い換えれば、本実施形態のように各相電流波形の相違や制御系の内部変数の変動に基づいて異常判定を行う着想の有効性が明らかである。
上述した電動機の異常を検出するための電動機の内部変数、すなわちd軸,q軸電流や位置ずれ推定値はあくまで例示的なものであり、これら以外にも、各相電流波形の相違に起因して変動する内部変数を異常判定に用いることができる。また、各相電流波形の相違は直接的に評価し難いが、元来、定常状態において直流成分であるd軸,q軸電流や位置ずれ推定値の変動は評価しやすく、簡便に電動機の異常を検出する用途に適している。
次いで、請求項6に相当する本発明の第5実施形態について説明する。
図5または図7に示した制御系において、回転子位置が正しく検出または推定され、かつ電源装置300が指令値通りの電圧を出力する場合、制御系は電流調節器202の出力であるd軸,q軸電圧指令値が電動機Mの2軸モデルに直結されるモデルにより考察することができる。図9はこれを表したものである。
図9において、電動機2軸モデルMMは一般的なものであり、図中、L,Lはそれぞれd軸,q軸のインダクタンス、Rは抵抗、1/sは積分器、ωは電気角周波数、ωΨは誘起電圧を示している。
また、電流調節器202としては代表的な構成例を示してあり、この電流調節器202は、d軸,q軸電流検出値の各指令値に対する偏差をPI調節器に入力するフィードバック制御を行う。ただし、これに加えて誘起電圧成分ωΨ’、及び、d軸,q軸間の相互作用である電機子反作用項ωLIを補償するフィードフォワードが設けられている。なお、フィードフォワードとしては、これ以外にもコイルの抵抗による電圧降下を補償するRI項を追加することもある。ただし、その影響が小さい場合にはこれを設けない場合も多い。このようなフィードフォワードが設けられている場合、定常状態における電動機Mの2軸電圧はほぼフィードフォワードによって決定され、PI調節器は様々な誤差要因に起因する成分を補正的に出力するのみとなる。誤差のない理想状態では、PI調節器の出力は定常状態においてゼロとなる。
ここで、電動機Mにおいてコイルの短絡や磁石の減磁が生じ、誘起電圧が三相とも同様に低下した場合を考える。この場合には、先に説明したような誘起電圧のアンバランスは無いため、各相電流波形の相違は発生しない。従って、第4実施形態のような方法で電動機の異常を検出することはできない。
このように三相とも同様に誘起電圧が低下した場合には、電動機MのωΨ項が低下する一方、電流調節器202のフィードフォワード項ωΨ’は通常通りであることから、この誤差を補償するための直流成分がPI調節器の出力に現れることを利用して異常を検出することができる。より詳細に述べれば、電流調節器202のフィードフォワードと電動機2軸モデルMMにおける適切な電圧成分との間に誤差がある場合、電流の定常偏差をゼロにするためにPI調節器の積分要素がその誤差分を保持するようになる。従って、正常時に想定される出力電圧の最大定常誤差を予め見積もっておき、電流調節器202におけるPI調節器の積分要素がこの最大定常誤差を超える場合、あるいはそのような状態が所定の時間継続する場合には、電動機Mの異常と判定することができる。
本実施形態において、図9に示したPI調節器の代わりにPID調節器を用いてもよいし、あるいはこれらの調節器における積分要素の代わりにゲイン付きの低域通過フィルタを用いてもよい。要は、調節器に定常偏差をゼロまたは小さい値にするための蓄積要素があれば、上述したような電動機Mの異常検出が可能となる。
なお、本発明は、界磁付きn相(nは2以上の整数であり、n=2の場合を単相とする)電動機をn相インバータにより駆動する電動機駆動システム全般に適用することができる。
,Q,Q,Q,Q,Q:IGBT
,D,D,D,D,D:還流ダイオード
M:界磁付き電動機
MM:電動機2軸モデル
MS:回転子位置検出器
CT,CT:電流検出器
11:直流電圧部
20:制御装置
30,30:交流出力線
31:インバータ
200,210:制御装置
201:電流座標変換器
202:電流調節器
203:電圧座標変換器
204:位置ずれ推定器
205:反転器
206:PI調節器
207:積分器
300:電源装置

Claims (6)

  1. 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機をn相インバータにより駆動する電動機駆動システムであって、
    還流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システムにおいて、
    電動機の回転中にインバータを構成する1個のスイッチング素子にオン信号を与えた後、所定期間にわたり電流通流が開始しなければ、当該スイッチング素子またはその駆動回路等の関連装置、電動機、もしくは電動機とインバータとの間のケーブルの故障と判定することを特徴とする電動機駆動システム。
  2. 請求項1に記載した電動機駆動システムにおいて、
    断線検出のためのスイッチング素子の操作を、電動機の回転子位置を検出するためのスイッチング素子の操作と兼用させることを特徴とする電動機駆動システム。
  3. 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機をn相インバータにより駆動する電動機駆動システムであって、
    還流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システムにおいて、
    電動機の回転中にインバータを構成する1個のスイッチング素子にオン信号を与えた後、電動機の電流の通流開始を検出したら当該スイッチング素子をオフし、
    電動機駆動システムが正常な状態において、前記電動機の電流が流れた相の情報に基づいて特定可能なスイッチング素子であって、オン信号を与えても直ちに電流が通流しないはずのスイッチング素子にオン信号を与えた際に、
    電動機に電流が直ちに通流する場合には、電動機、または電動機とインバータとの間のケーブルの地絡と判定することを特徴とする電動機駆動システム。
  4. 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機と、
    この電動機の回転速度に同期したn相電圧を前記電動機に印加する電源装置と、
    この電源から出力される前記n相電圧の指令値を生成する制御装置と、
    を備えた電動機駆動システムにおいて、
    前記電動機の各相電流波形の相違またはこれに起因する前記制御装置の内部変数の持続的な変動のうち少なくとも一方に基づいて、前記電動機の異常を判定することを特徴とする電動機駆動システム。
  5. 請求項4に記載した電動機駆動システムにおいて、
    各相電流波形の特徴量の差または前記内部変数の変動量が所定値を超えた時に、前記電動機を異常と判定することを特徴とする電動機駆動システム。
  6. 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機と、
    この電動機の回転速度に同期したn相電圧を前記電動機に印加する電源装置と、
    この電源から出力される前記n相電圧の指令値を生成する制御装置と、
    を備えた電動機駆動システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記電動機の複数相の電流検出値から前記電動機の回転速度に同期した2軸電流検出値を生成する手段と、
    2軸電流指令値と前記2軸電流検出値との偏差に基づいて2軸電圧指令値を生成する調節手段と、
    前記2軸電圧指令値に基づいて前記電源に与える前記n相電圧の指令値を生成する手段と、
    を備え、
    前記調節手段に設けられた積分要素または低域通過フィルタの出力、もしくはこれらの出力を含む前記調節手段の出力が所定値を超えた時に前記電動機の異常と判定することを特徴とする電動機駆動システム。
JP2011228473A 2004-10-26 2011-10-18 電動機駆動システム Expired - Fee Related JP5338880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011228473A JP5338880B2 (ja) 2004-10-26 2011-10-18 電動機駆動システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004310792 2004-10-26
JP2004310792 2004-10-26
JP2011228473A JP5338880B2 (ja) 2004-10-26 2011-10-18 電動機駆動システム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005240644A Division JP5057661B2 (ja) 2004-10-26 2005-08-23 電動機駆動システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012016280A true JP2012016280A (ja) 2012-01-19
JP5338880B2 JP5338880B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=45602016

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011228473A Expired - Fee Related JP5338880B2 (ja) 2004-10-26 2011-10-18 電動機駆動システム
JP2011228474A Expired - Fee Related JP5339164B2 (ja) 2004-10-26 2011-10-18 電動機駆動システム

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011228474A Expired - Fee Related JP5339164B2 (ja) 2004-10-26 2011-10-18 電動機駆動システム

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP5338880B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014241690A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 トヨタ自動車株式会社 車両

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150088542A (ko) * 2014-01-24 2015-08-03 엘에스산전 주식회사 인버터 과전류 검출 장치 및 방법
JP6621289B2 (ja) * 2015-09-30 2019-12-18 アイシン精機株式会社 駆動源制御装置
KR101786308B1 (ko) * 2016-03-11 2017-10-17 현대자동차주식회사 상용환경차량의 초퍼 제어 방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003348900A (ja) * 2002-05-28 2003-12-05 Mitsubishi Electric Corp モータ異常検出装置及び電動パワーステアリング制御装置
JP2004040921A (ja) * 2002-07-04 2004-02-05 Meidensha Corp 電動車輌の制御方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2812528B2 (ja) * 1990-03-20 1998-10-22 株式会社日立製作所 インバータ回路
JP3108964B2 (ja) * 1991-11-26 2000-11-13 株式会社日立製作所 モータ制御装置
JP3552597B2 (ja) * 1999-07-06 2004-08-11 株式会社日立製作所 乗物の電力供給装置及び集約配線装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003348900A (ja) * 2002-05-28 2003-12-05 Mitsubishi Electric Corp モータ異常検出装置及び電動パワーステアリング制御装置
JP2004040921A (ja) * 2002-07-04 2004-02-05 Meidensha Corp 電動車輌の制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014241690A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 トヨタ自動車株式会社 車両
US9300233B2 (en) 2013-06-12 2016-03-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle including rotating electric machine, inverter, and electronic control unit; and control method for the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP5338880B2 (ja) 2013-11-13
JP2012016281A (ja) 2012-01-19
JP5339164B2 (ja) 2013-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006158182A (ja) 電動機駆動システム
US10886867B2 (en) Inverter control device
US7855526B2 (en) Power conversion control device, power conversion control method, and power conversion control program
JP5616409B2 (ja) 永久磁石の不可逆減磁を防止する永久磁石同期電動機の制御装置及びそのような制御装置を備える制御システム
Bianchi et al. Analysis of PM synchronous motor drive failures during flux weakening operation
KR102066364B1 (ko) 전력 변환 장치 및 전동 파워 스티어링 장치
US8154228B2 (en) Dynamic braking for electric motors
JP2009303298A (ja) 交流モータ装置
JP2009232498A (ja) モータ制御装置
JP2013038950A (ja) 3相回転機の制御装置
CN108604876B (zh) 电动机控制装置
JP6416414B2 (ja) 交流回転機の制御装置
KR102409164B1 (ko) 사이리스터 기동 장치
JP5338880B2 (ja) 電動機駆動システム
JP2018074880A (ja) 回転電機システム
JP2006352957A (ja) 同期モータの制御装置
JP2019140815A (ja) モータ制御装置
JP6767213B2 (ja) インバータ制御装置および電動機駆動システム
JP2015109777A (ja) モータ制御装置
JP2014180068A (ja) 電動機駆動装置
JP2019097341A (ja) モータ制御装置およびモータシステム
US20170237376A1 (en) Motor controller and method for controlling motor
EP3518417A1 (en) Real-time detection of motor faults with three-phase sine drive motors
WO2014017019A1 (ja) 産業用機械の異常判定方法
JP3999226B2 (ja) 電動機制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5338880

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees