JP2012015301A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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絢也 松並
Mitsuhiro Noguchi
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Abstract

【課題】動作信頼性を向上出来る半導体記憶装置を提供すること。
【解決手段】実施形態に係る半導体記憶装置は、半導体基板10上に第1絶縁膜13を介在して形成された電荷蓄積層14と、電荷蓄積層14上に第2絶縁膜15を介在して形成された制御ゲート16とを具備し、制御ゲート16は、その少なくとも一部領域16−2において、その側面が外側に向かって膨らんだ形状を有し、制御ゲート16において側面が膨らみ始める部分から該制御ゲート16の頂上までの高さH1は、膨らみ始める部分より上の領域における制御ゲート16の最大幅W2_max2よりも大きい。
【選択図】図3

Description

この発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
従来、不揮発性半導体メモリとしてEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)が知られている。またEEPROMでは、制御ゲートをシリサイド化する技術が、広く知られている。
特開2009−231300号公報
しかしながら、従来のシリサイドを用いた構成であると、微細化が進行するにつれて、EEPROMの信頼性が低下するおそれがある。
この発明は、動作信頼性を向上出来る半導体記憶装置を提供する。
実施形態に係る半導体記憶装置は、半導体基板上に第1絶縁膜を介在して形成された電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層上に第2絶縁膜を介在して形成された制御ゲートとを具備し、前記制御ゲートは、その少なくとも一部領域において、その側面が外側に向かって膨らんだ形状を有し、前記制御ゲートにおいて前記側面が膨らみ始める部分から該制御ゲートの頂上までの高さは、前記膨らみ始める部分より上の領域における該制御ゲートの最大幅よりも大きい。
一実施形態に係るNAND型フラッシュメモリのメモリセルアレイの回路図。 一実施形態に係るメモリセルアレイの断面図。 一実施形態に係るメモリセルの断面図。 一実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの第1製造工程の断面図。 一実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの第2製造工程の断面図。 一実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの第3製造工程の断面図。 一実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの第4製造工程の断面図。 一実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの第5製造工程の断面図。 一実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの第6製造工程の断面図。 一実施形態の変形例に係るメモリセルの断面図。 一実施形態の変形例に係るメモリセルの断面図。 一実施形態の変形例に係るメモリセルの断面図。 一実施形態の変形例に係るメモリセルの断面図。 一実施形態の変形例に係るメモリセルの断面図。 一実施形態の変形例に係るメモリセルアレイの断面図。 一実施形態の変形例に係るメモリセルアレイの断面図。
以下、実施形態を、図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
実施形態に係る半導体記憶装置は、電荷蓄積層と制御ゲートとを具備する。電荷蓄積層は、半導体基板上に第1絶縁膜を介在して形成される。制御ゲートは、電荷蓄積層上に第2絶縁膜を介在して形成される。制御ゲートは、その少なくとも一部領域において、その側面が外側に向かって膨らんだ形状を有する。また制御ゲートにおいて側面が膨らみ始める部分から該制御ゲートの頂上までの高さは、膨らみ始める部分より上の領域における該制御ゲートの最大幅よりも大きい
この発明の一実施形態に係る半導体記憶装置について、NAND型フラッシュメモリを例に挙げて、以下、説明する。
1.構成について
まず、NAND型フラッシュメモリの構成について説明する。
1.1 メモリセルアレイの回路構成について
図1を用いて、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの回路構成について説明する。図1は、メモリセルアレイの一部領域の回路図である。
図示するようにメモリセルアレイ1は、複数のNANDセル2を有している。NANDセル2の各々は、例えば32個のメモリセルトランジスタMT(それぞれを区別する際にはMT0〜MT31と呼ぶ)と、選択トランジスタST1、ST2とを含んでいる。メモリセルトランジスタMTは、半導体基板上にゲート絶縁膜を介在して形成された電荷蓄積層(例えば浮遊ゲート)と、浮遊ゲート上にゲート間絶縁膜を介在して形成された制御ゲートとを含む積層ゲートを備えている。なお、メモリセルトランジスタMTの個数は32個に限られず、8個や16個、64個、128個、256個等であってもよく、その数は限定されるものではない。メモリセルトランジスタMTは、隣接するもの同士でソース、ドレインを共有している。そして、選択トランジスタST1、ST2間に、その電流経路が直列接続されるようにして配置されている。直列接続されたメモリセルトランジスタMTの一端側のドレイン領域は選択トランジスタST1のソース領域に接続され、他端側のソース領域は選択トランジスタST2のドレイン領域に接続されている。
同一行にあるメモリセルトランジスタMTの制御ゲートは、ワード線WL(WL0〜WL31)のいずれかに共通接続される。また、同一行にある選択トランジスタST1、ST2のゲートは、それぞれセレクトゲート線SGD、SGSに共通接続されている。選択トランジスタST1のドレインはそれぞれビット線BL(BL0〜BLm、mは自然数)に接続され、選択トランジスタST2のソースはソース線SLに共通に接続されている。
そして、ワード線WL及びセレクトゲート線SGD、SGSを共通にする複数のNANDセル2は、一括してデータが消去される。この単位はブロックと呼ばれる。図1では1つのブロックしか図示していないが、メモリセルアレイ1内には複数のブロックが含まれ、1本のビット線BLに複数のNANDセル2が接続される。また同一のワード線WLに接続されたメモリセルトランジスタMTには一括してデータが書き込まれ、この単位は1ページと呼ばれる。
1.2 NANDセル2の断面構成について
次に、上記構成のNANDセル2の断面構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係るNANDセル2の、ビット線BLに沿った方向における断面図である。
図示するように、p型半導体(シリコン)基板10の表面領域内にn型ウェル領域11が形成され、ウェル領域11の表面領域内にp型ウェル領域12が形成されている。そしてウェル領域12上に、ゲート絶縁膜13を介在して、メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2のゲート電極が形成されている。
メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2のゲート電極は、ゲート絶縁膜13上に形成された多結晶シリコン層14、多結晶シリコン層14上に形成されたゲート間絶縁膜15、及びゲート間絶縁膜4上に形成された金属シリサイド層16を含む積層ゲート構造を有している。
メモリセルトランジスタMTにおいては、多結晶シリコン層14は電荷蓄積層(例えば浮遊ゲート(FG))として機能する。他方、シリサイド層16は制御ゲート(CG)として機能する。そして、ビット線BLに直交する方向で隣接するもの同士で共通接続されて、ワード線WLとして機能する。シリサイド層16を形成する材料は、例えばNiSiである。以下では、メモリセルトランジスタMTの多結晶シリコン層14及びシリサイド層16をそれぞれ、電荷蓄積層14及び制御ゲート16と呼ぶことがある。制御ゲート16は、その上部において角部が湾曲した形状を有し、且つ下部に比べて外側に膨らんだ形状を有している。制御ゲート16の形状については、後に詳細に説明する。
選択トランジスタST1、ST2においては、多結晶シリコン層14及びシリサイド層16は、ワード線に沿った方向で隣接するもの同士で共通接続されている。そして、多結晶シリコン層14及びシリサイド層16が、セレクトゲート線SGS、SGDとして機能する。なお、多結晶シリコン層14のみがセレクトゲート線として機能しても良い。この場合、選択トランジスタST1、ST2のシリサイド層16の電位は、一定の電位、またはフローティングの状態とされる。選択トランジスタST1、ST2のシリサイド層16は、その角部が丸められており、湾曲した形状を有している。選択トランジスタST1、ST2のシリサイド層16の上面は、メモリセルトランジスタMTのシリサイド層16の上面と同程度であるが、それよりも低くても良いし高くても良い。また、隣接するメモリセルトランジスタMTの積層ゲート間隔(すなわち隣接ワード線WL間隔)は、選択トランジスタST1またはST2の積層ゲートとこれに隣接するメモリセルトランジスタMTの積層ゲートとの間隔(すなわち、ワード線WLとセレクトゲート線SGDとの間隔、またはワード線WLとセレクトゲート線SGSとの間隔)よりも小さくされている。より具体的には、隣接ワード線間隔は、セレクトゲート線とワード線との隣接間隔の例えば1/2である。
ゲート電極間に位置するウェル領域12の表面内には、n型不純物拡散層17が形成されている。不純物拡散層17は隣接するトランジスタ同士で共用されており、ソース(S)またはドレイン(D)として機能する。また、隣接するソースとドレインとの間の領域は、電子の移動領域となるチャネル領域として機能する。これらのゲート電極、不純物拡散層17、及びチャネル領域によって、メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2となるMOSトランジスタが形成されている。
上記ゲート電極の側壁には、側壁絶縁膜18が形成されている。側壁絶縁膜18は、隣接するメモリセルトランジスタMTのゲート電極間、及び隣接するメモリセルトランジスタMTと選択トランジスタST1、ST2のゲート電極間を埋め込んでいる。なお、側壁絶縁膜18は、半導体基板10表面から、或いはゲート絶縁膜13の上端から、制御ゲート16の途中の高さまで、形成されている。言い換えれば、側壁絶縁膜18の上面は、ゲート間絶縁膜15の上面よりも高く、且つ制御ゲート16の上面よりも低い位置にある。また、隣接する選択トランジスタのゲート電極間の領域には、絶縁膜19が形成されている。
そして、上記メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2を被覆するようにして、半導体基板10上に層間絶縁膜20が形成されている。層間絶縁膜20中には、ソース側の選択トランジスタST2の不純物拡散層(ソース)17に達するコンタクトプラグCP1が形成されている。そして層間絶縁膜20上には、コンタクトプラグCP1に接続される金属配線層21が形成されている。金属配線層21はソース線SLとして機能する。また層間絶縁膜20中には、ドレイン側の選択トランジスタST1の不純物拡散層(ドレイン)17に達するコンタクトプラグCP2が形成されている。そして層間絶縁膜20上に、コンタクトプラグCP2に接続される金属配線層22が形成されている。金属配線層22は、図示せぬ上層の領域に設けられるビット線BLに接続される。
1.3 メモリセルトランジスタMTのゲート電極の詳細について
次に、本実施形態に係るメモリセルトランジスタMTのゲート電極の構成の詳細について、図3を用いて説明する。図3は、メモリセルトランジスタMTのゲート電極の、ビット線BLに沿った方向における断面図である。
図示するように制御ゲート16は、少なくともその上部が、下部(または電荷蓄積層14)よりも膨張した形状を有している。換言すれば、図示するように制御ゲート16は、ゲート間絶縁膜15上の第1領域16−1と、第1領域16−1上の第2領域16−2とを含む。また、第1領域16−1と第2領域16−2の境界は、おおよそ制御ゲート16においてその側面が膨らみ始める部分である。また、積層ゲートの第1領域16−1の側壁はテーパー形状となっており、上に行くほどその幅(チャネル長方向に沿った幅)が狭くされている。そして、制御ゲート16の幅(チャネル長方向に沿った幅、以下同様)は第1領域16−1と第2領域16−2との境界において、極小値を持つ。
ここで、電荷蓄積層14の幅(チャネル長方向に沿った幅、以下同様)をW1とし、制御ゲート16の幅をW2と呼ぶことにする。すると、積層ゲートはテーパー形状を有しているので、電荷蓄積層14の幅W1は、ゲート絶縁膜13と接する部分において最大値W1_maxを有する。
また制御ゲート16も、その側壁がテーパー形状とされているので、第1領域16−1は、ゲート間絶縁膜15と接する位置において最大値W2_max1を有する。また制御ゲート16は、前述の通り、第1領域16−1と第2領域16−2との境界、すなわち膨張し始める位置において最小値W2_minを有する。そして第2領域16−2における最大幅W2_max2は、W2_minよりも大きくされている。なお本実施形態では、W2_max2はW2_max1よりも小さい(但し、逆の関係であっても良いし同じでも良い)。
そして、制御ゲート16においてその側面が膨らみ始める部分から制御ゲート16頂上までの高さ、言い換えれば第2領域16−2の高さH1は、W2_max2よりも大きい。すなわち、H1>W2_max2であり、従ってH1>W2_minでもある。また、H1>W1_maxであっても良い。なお、H1はW1_max2より大きければ良いが、より好ましくは、H1はW1_max2の3倍(H1:W2_max2=2:1)以上であることが望ましい。
つまり、メモリセルトランジスタMTの積層ゲートにおいては、以下の関係が成立する。すなわち、
・W1_max>W2_max2≧W2_max1>W2_min (1)
・H1>W2_max2 (2)
但し、W1_max:電荷蓄積層14の最大幅
W2_max1:制御ゲート16の第1領域16−1の最大幅
W2_max2:制御ゲート16の第2領域16−2の最大幅
W2_min:制御ゲート16の最小幅であり、第1領域16−1と第2領域16−2との境界部分における幅、
H1:制御ゲート16の第2領域16−2の高さ、である。
しかしながら、これは一実施形態に係る構成に過ぎず、少なくとも上記(2)の関係が満たされれば十分であり、(1)の関係の一部が満たされない場合であっても良い。つまり、第2領域16−2が、第1領域16−1と接する部分から外側に膨らみ始める形状であれば、特に限定されるものでは無い。
また、メモリセルトランジスタMTの積層ゲートのハーフピッチは、おおよそ30nm以下とされる。ハーフピッチとは、積層ゲートの幅と、隣接する積層ゲート間の距離との和の1/2の値である。更に言い換えれば、ワード線WLの線幅と、ワード線WLの隣接間隔との和の1/2の値である。例えば、隣接する電荷蓄積層14間の距離をS1とし、(W1+S1)=P1とすれば、ハーフピッチはP1/2である。従って、ハーフピッチが30nmである場合には、S1、W1、W2はそれぞれ30nm程度となるが、例えばS1が30nmを超える値を有し、W1、W2が30nm未満の値を有しても良いし、逆もまた同様である。
また、第2領域16−2では、その側面が外側に向かって(隣接する積層ゲートに向かって)膨らんでいる。そのため、第2領域16−2が最大幅W2_max2を有する部分での隣接する第2領域16−2の間隔S2は、第2領域16−2と第1領域16−1とが接する部分での間隔S3よりも小さくなる。但し本実施形態では、間隔S2は、電荷蓄積層14が最大幅W1_maxを有する部分での間隔よりも小さくなる。
更に、図3では図示を省略しているが、側壁絶縁膜18(図2参照)は、その上面がちょうど第1領域16−1と第2領域16−2との境界部分に位置するように設けられる。つまり制御ゲート16は、側壁絶縁膜18の上面が位置する高さから、外側に膨らみ始める。
2.製造方法について
次に、上記構成のNANDセル2の製造方法について、図4乃至図9を用いて説明する。図4乃至図9は、本実施形態に係るNANDセル2の製造工程を順次示す断面図であり。また図4乃至図9は、特にメモリセルトランジスタMT29〜MT31及び選択トランジスタST1の形成領域を示しており、この領域におけるビット線BL方向に沿った断面図である。
まず図4に示すように、例えばp型シリコン基板の表面内にn型不純物を注入してn型ウェル領域11を形成し、ウェル領域11の表面内にp型不純物を注入してp型ウェル領域12を形成する。引き続き、例えば熱酸化やCVD法を用いて、ウェル領域12上にゲート絶縁膜(トンネル絶縁膜)13を形成する。ゲート絶縁膜13は、例えばシリコン酸化膜、オキシナイトライド膜、またはシリコン窒化膜を材料に用いて形成される。引き続き、ゲート絶縁膜13上に、例えばCVD法により導電膜、例えば多結晶シリコン層14が形成される。
次に、図4では図示せぬ領域において、フォトリソグラフィ工程とエッチング技術を用いて多結晶シリコン層14、ゲート絶縁膜13、及びウェル領域12を選択的に除去して、NANDセル2間を分離する溝を形成する。その後、この溝を絶縁膜で埋め込むことで、素子分離領域を形成する。
引き続き図4に示すように、多結晶シリコン層14及び素子分離領域上にゲート間絶縁膜15を形成する。ゲート間絶縁膜15は、例えば単層のシリコン窒化膜やシリコン酸化膜、またはそれらを含む積層構造、例えば、ONO膜、NONON膜、あるいはTiO、HfO、Al、HfAlO、HfAlSi、またはHfSi膜とシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜との積層構造で形成される。引き続き、例えばCVD法により、ゲート間絶縁膜15上に多結晶シリコン層30が形成される。この際、選択トランジスタST1、ST2形成予定領域では、ゲート間絶縁膜15の少なくとも一部が除去される(図4の領域A1参照)。その後、多結晶シリコン層30上に、マスク材31が形成される。このマスク材31は、例えばシリコン窒化膜、またはシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層絶縁膜を材料に用いて形成される。
次に図5に示すように、フォトリソグラフィ技術とRIEとを用いて、マスク材31、多結晶シリコン層30、ゲート間絶縁膜15、多結晶シリコン層14、及びゲート絶縁膜13を、ワード線WLのパターンにエッチングする。前述の通り、この際、ワード線WLのハーフピッチが30nm以下となるように、エッチングが行われる。この結果、メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2の積層ゲートが形成される。この際、メモリセルトランジスタMTの積層ゲートの側壁はテーパー形状となる。なお、メモリセルトランジスタMTだけでなく、選択トランジスタST1、ST2の積層ゲートの側壁もテーパー形状となっても良い。また、ゲート絶縁膜13がエッチングされない場合であっても良い。
引き続き図5に示すように、ウェル領域12の表面内に、例えばリン、砒素、またはアンチモンをイオン注入する。この際、マスク材31及び多結晶シリコン層30、14がイオン注入のマスクとして機能する。その結果、図示するようにウェル領域12の表面内に、ソース領域及びドレイン領域として機能するn型不純物拡散層17が形成される。
次に図6に示すように、ウェル領域12上、並びに積層ゲートの上面及び側面に沿って絶縁膜を形成し、例えばRIEによりこの絶縁膜を選択的に除去して、側壁絶縁膜18を形成する。この側壁絶縁膜18は、隣接する積層ゲート間を完全に埋め込む。また側壁絶縁膜18は、多結晶シリコン層14、30との間でエッチング選択比の得られる材料、例えばシリコン酸化膜やシリコン窒化膜を用いて形成される。引き続き、上記積層ゲートを被覆するようにして、半導体基板10上に絶縁膜19が形成される。その後、CMP法等により絶縁膜19を研磨して、マスク材31の上面を露出させる。この結果、絶縁膜19は、隣接する選択トランジスタの積層ゲート間に残存する。
次に図7に示すように、例えばRIE法等により、絶縁膜19、側壁絶縁膜18、及びマスク材31をエッチングする。これにより、マスク材31が除去されて、多結晶シリコン層30の上面が露出する。また、絶縁膜18、19の上面は、多結晶シリコン層30の上面よりも低く、且つ多結晶シリコン層14またはゲート間絶縁膜15の上面よりも高くされる。これにより、多結晶シリコン層30の上部における側面の少なくとも一部が露出される。
次に図8に示すように、図7の工程で露出された領域上に、金属層、例えば本実施形態ではNi層32を形成する。
次に図9に示すように、熱処理を行うことで、多結晶シリコン層30をシリサイド化する。すなわち、この熱処理により、Ni層32内のNi原子が多結晶シリコン層30に拡散し、多結晶シリコン層30はNiSi層16に変化する。この際、Ni層32は多結晶シリコン層30の側面にも設けられているため、シリサイド化は多結晶シリコン層30の上面からだけでなく側面からも進行する。その結果、本実施形態に係る構成では、メモリセルトランジスタMTの多結晶シリコン層30の全てがシリサイド化される。
多結晶シリコン層30においてどれだけの量をシリサイド化するかは、図7の工程において側壁絶縁膜18をどれだけエッチングするか、によって制御出来る。すなわち、側壁絶縁膜18のエッチング量が少なければ、多結晶シリコン層30の側面とNi層32との接触面積が小さくなる。よって、多結晶シリコン層30の上部領域のみがシリサイド化される。他方、側壁絶縁膜18のエッチング量を大きくすれば、多結晶シリコン層30の側面とNi層32との接触面積が大きくなる。よって、多結晶シリコン層30の全領域がシリサイド化される。但し、側壁絶縁膜18のエッチング量を大きくしすぎると、選択トランジスタST1、ST2において、シリサイド化が多結晶シリコン層14においても生じる可能性がある。よって、側壁絶縁膜18のエッチング量は適切に制御する必要がある。
また上記熱処理により、NiSi層16が膨張する。この膨張する領域は、側壁絶縁膜18に接していない領域である。つまり、側壁絶縁膜18に接している領域では、NiSi層16の膨張は側壁絶縁膜18によって抑制される。これに対して側壁絶縁膜18に接していない領域では、図9における上方向及び左右方向に向かってNiSi層16が膨張し、角部が湾曲した形状となる。これにより、図3で説明したように、第1領域16−1と第2領域16−2との境界において、制御ゲート16の幅(チャネル長方向に沿った幅)が極小値を持つような制御ゲート16が完成する。そして、第1領域16−1と第2領域16−2との境界の位置は、側壁絶縁膜18の上面の位置によって制御出来る。すなわち、第1領域16−1と第2領域16−2との境界の位置は、側壁絶縁膜18の上面の位置とほぼ同じになる。
以上の工程により、メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2が完成する。その後は、メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2を被覆する層間絶縁膜20を半導体基板10上に形成し、更に必要なコンタクトプラグや金属配線層を形成することにより、図2の構成が完成する。
3.実施形態に係る効果
上記のように、本実施形態に係る半導体記憶装置であると、動作信頼性を向上出来る。本効果につき、以下説明する。
3.1 従来構成について
NAND型フラッシュメモリでは、データの書き込み、読み出し、及び消去のために、制御ゲートに電圧を転送する。そのため、制御ゲートの抵抗を十分に低くする必要がある。よって制御ゲートは、金属層と半導体層との積層膜、または金属と半導体との合金層で形成されるのが通常である。しかしながら、このような構造であると、下記(a)及び(b)のような問題がある。
(a)まず、金属層と半導体層との積層膜によって制御ゲートを形成する際についてである。この場合、金属層と半導体層とを積層した後、これらを一括して加工することが出来る。しかし、制御ゲートの角部の曲率半径が小さくなる。そのため、制御ゲートの角部で電界が集中する。その結果、ワード線間の耐圧が低下し、動作信頼性の低下を招く。また本構成であると、金属層として低抵抗金属であるコバルト(Co)やニッケル(Ni)を使用することが困難である。これは、これらの材料の加工が困難なためである。
(b)次に、金属と半導体との合金によって制御ゲートを形成する際についてである。本構成では、CoとSiとの合金(CoSi)が広く用いられている。この場合、多結晶シリコン層上にCo層を形成した後、熱処理を行って合金化する。しかし、Coは、Siと合金化する際に体積が収縮する。
従って、制御ゲートの抵抗を低減するためにその断面積を十分確保しようとすると、制御ゲートの下層に位置する電荷蓄積層の幅(図2の制御ゲート16が膨らむ方向における幅、以下特に断りが無い場合は同様とする)を大きくしなければならない。すると、ハーフピッチが一定の下で電荷蓄積層の幅が大きくなれば、隣接する電荷蓄積層の間隔が小さくなる。その結果、種々の問題が生ずる。すなわち、
(b1)電荷蓄積層間の容量結合による干渉が大きくなる。これにより、誤読み出しや誤書き込みが発生し易くなる。
(b2)書き込み時において、電荷蓄積層と、隣接する制御ゲートとの間のリークにより、電荷蓄積層から電荷が抜けやすくなる。
(b3)ワード線間が狭くなると、読み出し時において、選択されたメモリセルトランジスタMTに隣接する制御ゲートの電圧による電界が、選択されたメモリセルトランジスタMTのチャネルに影響を与え、メモリセルトランジスタMTの中性閾値が低下する。ここで、中性閾値とは、電荷蓄積層に電荷が蓄積されていない状態の閾値を表す。すなわち、データの読み出し時には、非選択のワード線WLに対しては、メモリセルトランジスタMTをオンさせるための高い電圧が印加される。この高い電圧の影響を受けて、選択された(読み出し対象となる)メモリセルトランジスタMTの中性閾値が低下する。ここで、NAND型フラッシュメモリでは、電荷蓄積層に電荷を注入してメモリセルトランジスタMTの閾値を上昇させることによって、データを書き込む。すると、中性閾値をVth、データを書き込んだ後の上昇した閾値の値をVth_progとする。VthとVth_progの差が大きいほど、時間と共にVth_progが低下する度合いが大きい。この結果、データの保持特性が悪化する。
(b4)ソース、ドレイン形成のためのイオン注入が阻害される。すなわち、隣接する電荷蓄積層間の距離が小さくなるため、イオンを半導体基板に十分に注入することが困難となる。その結果、ソース、ドレイン拡散層がゲートから離隔し、オフセットが生じてしまう。
3.2 本実施形態に係る構成について
本実施形態に係る構成であると、制御ゲート16を、外側に膨らんだ形状にしている。このような構成は、制御ゲート16の材料にNiSiを用いつつ、ワード線WLのハーフピッチを30nm以下とすることにより、実現可能である。これにより、上記3.1で説明した問題を解決出来る。
(a)まず、本実施形態に係る制御ゲート16は、その上部(第2領域16−2)が下部(第2領域16−1)に比べて膨張した形状を有している。そのため、制御ゲート16の断面積を大きくすることが出来、抵抗を十分に低く出来る。また、低抵抗金属であるNiを用いることが出来る点でも、低抵抗化に寄与する。更に、制御ゲート16の角部が湾曲し、その曲率半径が大きくされている。よって、制御ゲート16の角部における電界の集中を緩和し、ワード線間の耐圧を向上出来る。
また本実施形態では、特に高さ方向で制御ゲートを膨張させることで、横方向には比較的膨張させることなく、制御ゲート16の断面積を大きくしている。これにより、隣接する制御ゲート16が、その膨張した部分で互いに接することを防止出来、メモリセルトランジスタMTの微細化が妨げられることは無い。
(b)また本実施形態に係る構成によれば、制御ゲート16を十分に低抵抗化出来るため、上記3.1(b)で述べたように電荷蓄積層14の幅を大きくする必要は無い。つまり、電荷蓄積層14の隣接間隔を十分に確保出来る。そのため、上記3.1(b)の問題を抑制出来る。すなわち、
(b1)電荷蓄積層14間の容量結合による干渉が小さくなる。これにより、誤読み出しや誤書き込みが発生し難くなる。
(b2)書き込み時において、電荷蓄積層と、隣接する制御ゲートとの間のリークを小さく出来る。これにより、電荷蓄積層からの電荷の抜けを抑制出来る。
(b3)読み出し時において、選択されたメモリセルトランジスタMTに隣接する制御ゲートの電圧による電界が、選択されたメモリセルトランジスタMTのチャネルに影響を与えにくくなる。これは、第1領域16−1と第2領域16−2との境界において最小値W2_minを有するためである。すなわち、選択されたメモリセルトランジスタMTに隣接する制御ゲートから選択されたメモリセルトランジスタMTのチャネルまでの距離を大きくすることができる。その結果、隣接する制御ゲート電圧によるメモリセルトランジスタMTの中性閾値の低下を防止出来る。そのため、VthとVth_progとの差が大きくなることを防止でき、またはVthとVth_progの差を小さく出来、データの保持(data retention)特性を向上出来る。
(b4)図5で説明した構成において、積層ゲート間の距離を大きくできるため、イオンを十分にウェル領域12内に注入することが出来る。その結果、ソース、ドレイン拡散層がゲートから離隔することを抑制し、イオン注入効率を改善出来る。
4.変形例等
以上のように、一実施形態に係るNAND型フラッシュメモリであると、半導体基板上に第1絶縁膜13を介在して形成された電荷蓄積層14(FG)と、電荷蓄積層14上に第2絶縁膜15を介在して形成された制御ゲート16(CG)とを具備する。そして制御ゲート16は、その少なくとも一部領域(第2領域16−2)において、その側面が外側に向かって膨らんだ形状を有する。更に、制御ゲート16において側面が膨らみ始める部分から制御ゲートの頂上までの高さH1は、膨らみ始める部分より上の領域(第2領域16−2)における制御ゲート16の最大幅W2_max2よりも大きい。
別の言い方をすれば、制御ゲート16は、第2絶縁膜15上の第1領域16−1と、第1領域16−1上の第2領域16−2とを含む。そして、第2領域16−2の高さH1は、第2領域16−2の最大幅W2_max2よりも大きい。
上記の構成により、制御ゲートの抵抗値を十分に低くすると共に、電荷蓄積層の隣接間隔を大きく出来る。そのため、半導体記憶装置において微細化が進行しても、その動作信頼性を向上出来る。
なお、上記説明した一実施形態は唯一の実施形態では無く、種々の変形が可能である。以下、それらの幾つかについて説明する。
4.1 積層ゲートの材料について
上記実施形態では、制御ゲートとなる多結晶シリコン層16が全てシリサイド化される場合を例に説明した。しかし、多結晶シリコン層16の一部のみがシリサイド化されても良い。つまり、この場合には、制御ゲートは多結晶シリコン層とNiSi層との積層構造となる。このような例を図10に示す。図10は、メモリセルトランジスタMTの積層ゲートの断面図である。なお、前述の通り、制御ゲート16においてどれだけの量をシリサイド化させるかは、図7の工程において側壁絶縁膜18をどれだけエッチングさせるかに応じて制御出来る。
図中のCASE Iでは、第1領域16−1の下部領域に多結晶シリコン層16aが残されており、第1領域16−2の上部領域と第2領域16−2の全領域がシリサイド化(NiSi層16b)されている。
またCASE IIでは、第1領域16−1に多結晶シリコン層16aが残存され、第2領域16−2がシリサイド化されている。つまり、第1領域16−1と第2領域16−2との境界が、多結晶シリコン層16aとNiSi層16bとの境界にもなっている。
更にCASE IIIでは、第1領域16−1だけでなく、第2領域16−2の下部領域にも多結晶シリコン層16aが残存され、第2領域16−2の上部領域のみに金属、例えばタングステンが形成されている。なおこのCASE IIIにおいては、少なくとも第2領域16−2が最大幅W2_max2を取る高さより下の領域から上部の領域に金属が形成されていることが望ましい。制御ゲートの抵抗を低減するためである。このように、本実施形態は第2領域16−2にシリサイドだけでなく、金属を適用することも可能である。
また、一実施形態で説明した図2、図3で説明したように、ウェル領域12上で見た際には制御ゲート16の全面がシリサイド化されている場合であっても、隣接するNANDセル2間の領域では多結晶シリコン層16aが残存していても良い。このような例を、図11に示す。図11は、メモリセルアレイ1の一部領域の断面図であり、ワード線WLに沿った方向の断面図である。
図示するように、ウェル領域12の表面内には、素子分離領域STIが形成され、素子分離領域STI間の領域が素子領域AAとなる。そして、素子領域AA上に、メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2が形成されている。すなわち、素子領域AA上にはゲート絶縁膜13を介在して電荷蓄積層14(多結晶シリコン層)が形成されている。電荷蓄積層14は、その上面が素子分離領域STIの上面より高くされている。そして電荷蓄積層14の上面及び側面、並びに素子分離領域STI上に沿って、ゲート間絶縁膜15が形成されている。すなわち、ゲート間絶縁膜15は、素子分離領域STI上において窪んだ形状を有している。更に、ゲート間絶縁膜15上に沿って制御ゲート16が形成されている。
以上の構成において、素子領域AA直上の領域では、制御ゲート16は全てシリサイド化されている。すなわち、NiSi層16bはゲート間絶縁膜15に接している。これに対して素子分離領域STI上直上の領域では、制御ゲート16下部において、シリサイド化されていない領域(多結晶シリコン層16a)が残存している。本領域において、多結晶シリコン層16aの上面は、例えばゲート間絶縁膜15の上面よりも低くされる。メモリセルトランジスタMTは、このような構成を有していても良い。
また、上記一実施形態では、シリサイド層としてNiSiを例に挙げて説明した。しかしシリサイド層はNiSiに限らず、CoSiやWSiなど、他の金属合金膜であっても良い。
また図10及び図11では、制御ゲート16が多結晶シリコン層16aとシリサイド層16bの多層構造である場合を例に説明した。しかし、金属層と多結晶シリコン層との多層構造であっても良い。この際、金属層としては、タングステン(W)などを用いることが出来る。そして金属層と多結晶シリコン層との多層構造を用いる場合の制御ゲート16の構成は、図10及び図11において、シリサイド層16bを金属層に置き換えたものとなる。
4.2 積層ゲートの構造について
また、メモリセルトランジスタMTの積層ゲートは、種々の形状を有していても良い。この例を図12に示す。図10は、メモリセルトランジスタMTの積層ゲートの断面図である。
図中のCASE IVでは、電荷蓄積層14及び制御ゲートの側面が、半導体基板面に対してほぼ直角にされている。言い換えれば、電荷蓄積層14の幅は、制御ゲート16における第1領域16−1の幅とほぼ同じである。この場合のW2_minは、第2領域16−2と接する部分での第1領域16−1の幅であっても良いし、第1領域16−1のその他の部分での幅であっても良い。
図中のCASE Vでは、制御ゲート16における第1領域16−1と第2領域16−2との境界部分に、窪みを有している(図中の領域A2)。言い換えれば、第1領域16−1と第2領域16−2との間に、W2_minよりも小さい幅W3を有する第3領域16−3が設けられている。この場合、高さH1は、第2領域16−2のみの高さであっても良いし、第2領域16−2の高さと第3領域16−3の高さとの和であっても良い。または、H1は、第3領域16−3において幅W3が最小値となる部分から第2領域16−2の頂点までの高さで定義されても良い。
以上のCASE IV及びCASE Vの構成は、前述した図10及び図11と組み合わせても良い。
また制御ゲート16は図13の構成を有していても良い。図13は、制御ゲート16の断面図である。図示するように、第2領域16−2において、最大幅W2_max2となる位置は、高さH1の半分の高さよりも低い位置にあっても良い。その結果、第2領域16−2の上部角部の曲率半径が大きくなる。よって、制御ゲート16の角部における電界の集中をより緩和し、ワード線間の耐圧を向上することが出来る。
更に制御ゲート16は、第1領域16−1が無い構成であっても良い。本例を図14に示す。図示するように制御ゲート16は、ゲート間絶縁膜15に接する領域から、外側に膨らみ始めていても良い。この場合、幅W2_minは、ゲート間絶縁膜15と接する部分の幅と定義出来、高さH1は、ゲート間絶縁膜15と接する部分から第2領域16−2の頂点までの高さと定義出来る。
また、積層ゲート間を埋め込む側壁絶縁膜18には空洞が含まれる場合であっても良い。この例を図15に示す。図15は、NANDセル2の断面図である。図示するように、側壁絶縁膜18は、積層ゲート間を完全には埋め込まず、空洞33が形成されている。但し、この空洞33の上部は、制御ゲート16の側面がくびれ始める箇所(第1領域16−1と第2領域16−2との境界)よりも低い位置にあることが望ましい。言い換えれば、図7の工程で側壁絶縁膜18をエッチングする際に、空洞33が露出されないことが望ましい。これは、その後の工程で空洞33内に金属層32が形成されると、その金属層32がマイグレーションを起こし、隣接セル間ショートなどの信頼性劣化を引き起こすおそれがあるからである。
また、空洞33に加えて、空洞33の上に空洞34が形成されていても良い。図16は、NANDセル3の断面図である。NANDセル3は、NANDセル2の変形構造である。ここで、NANDセル3とNANDセル2の違いは、積層ゲート構造と、空洞34の存在である。NANDセル3の積層ゲート構造にはNANDセル2と異なり、図12のCASE Vに相当する積層ゲート構造が用いられている。また、側壁絶縁膜18の上に形成された絶縁膜20の制御ゲート間に空洞34が形成されている。空洞34は図15の空洞33とは別の空洞である。
空洞34は、例えば、絶縁膜20を堆積する際にカバレッジの悪い条件を用いることにより、第2領域16−2間に形成することが出来る。従って空洞34は、例えば側壁絶縁膜18の上面と、図3で説明した間隔S2を取る位置との間の領域に形成される。この空洞34により、ワード線間の線間容量が小さくなり、高速動作が可能となる。ここで、制御ゲート16における第1領域16−1と第2領域16−2との境界部分に、窪みを有している(第3領域16−3が形成されている)ため、空洞34を容易に形成することが可能となる。なお、積層ゲート構造がCASE V以外の構造、例えば、図3に示した構造でも、絶縁膜20の堆積条件によっては空洞34を形成できることは言うまでもない。
4.3 その他
以上のように、実施形態は種々に変形可能である。また、上記実施形態で説明した制御ゲート16の形状は、選択トランジスタのシリサイド層16に適用しても良い。また、上記実施形態ではNAND型フラッシュメモリを例に挙げて説明したが、NOR型フラッシュメモリ等、その他のEEPROMであっても良い。この際、電荷蓄積層14は、導電膜では無く絶縁膜で形成されても良い(MONOS構造)。また実施形態は、EEPROMだけでなく半導体メモリ全般に適用可能である。また、半導体メモリに限らず、MOSトランジスタ全般に適用出来る。更に、デバイスを形成するための材料は、上記実施形態で説明したものにかぎらず、適宜選択できる。更に、製造プロセスの順番は、上記実施形態で説明した順番に限らず、可能な限り入れ替えることが出来る。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…メモリセルアレイ、2…NANDセル、10…半導体基板、11、12…ウェル領域、13…ゲート絶縁膜、14、30…多結晶シリコン層、15…ゲート間絶縁膜、16…シリサイド層、17…不純物拡散層、18〜20、31…絶縁膜、21、22…金属配線層、32…金属層、33、34…空洞

Claims (10)

  1. 半導体基板上に第1絶縁膜を介在して形成された電荷蓄積層と、
    前記電荷蓄積層上に第2絶縁膜を介在して形成された制御ゲートと
    を具備し、前記制御ゲートは、その少なくとも一部領域において、その側面が外側に向かって膨らんだ形状を有し、
    前記制御ゲートにおいて前記側面が膨らみ始める部分から該制御ゲートの頂上までの高さは、前記膨らみ始める部分より上の領域における該制御ゲートの最大幅よりも大きい
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記制御ゲートの少なくとも一部領域はシリサイド化されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記制御ゲートは、全領域においてシリサイド化されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 前記シリサイド化された領域は、NiSi層によって形成されている
    ことを特徴とする請求項2または3記載の半導体記憶装置。
  5. 前記制御ゲートは、その側面の途中から上部領域において、前記膨らんだ形状を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  6. 前記制御ゲートにおいて、前記最大幅となる位置は、前記高さの半分となる位置よりも低い
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  7. 前記制御ゲートは、その側面において、前記膨らみ始める部分に窪みを有する
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体記憶装置。
  8. 隣接する前記メモリセルの前記積層ゲート間を埋め込む絶縁膜を更に備え、
    前記絶縁膜内には空洞が含まれ、
    前記空洞の上端の位置は、前記制御ゲートにおいて前記側面が膨らみ始める位置よりも低い
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  9. 半導体基板上に第1絶縁膜を介在して形成された電荷蓄積層と、
    前記電荷蓄積層上に第2絶縁膜を介在して形成された制御ゲートと
    を具備し、前記制御ゲートは、前記第2絶縁膜上の第1領域と、前記第1領域上の第2領域とを含み、
    前記第1領域は、高さと共に幅が小さくされ、前記第2領域と接する部分での該第1領域の幅は、前記第2領域の最大幅よりも小さく、
    前記第2領域の高さは、該第2領域の最大幅よりも大きい
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 前記制御ゲートは、少なくとも前記第2領域がNiSiを材料に用いて形成される
    ことを特徴とする請求項9記載の半導体記憶装置。
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