JP2012013686A - 干渉計 - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト及び測定時間を抑えるとともに、非球面を含む様々な表面形状を効率良く測定することが可能な干渉計を提供する。
【解決手段】光源2、コリメートレンズ3、フォーカシングレンズ4、及び空間フィルタ5と、空間フィルタ5からの光束を平行光にする第1ビームエキスパンダーレンズ6及び第2ビームエキスパンダーレンズ8と、第2ビームエキスパンダーレンズ8から射出された平行光を収束させる収束レンズ9と、光束を分割し、参照レンズ12と被検レンズ13に導くとともに、参照レンズ12と被検レンズ13からの反射光を重ね合わせて射出する
ビームスプリッター11と、ビームスプリッター11から射出された光を受光するスクリーン14と、スクリーン14が受光した光をCCDカメラ18で撮像する撮像光学系17と、CCDカメラ18から得られた画像(干渉縞)を取り込み、表面形状を解析する形状解析部19とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、干渉計に関する。
被検物の被検面の形状を測定する干渉計のうち多く普及しているものとしてフィゾー型
干渉計が挙げられる。フィゾー型干渉計では、参照面を有するフィゾーレンズを適宜交換
することにより、被検物における平面形状及び球面形状等の様々な形状を測定することが
可能となっている。また、非球面形状の計測については、例えばフィゾーレンズと被検面
との間にCGH(Computer Generated Hologram)という回折光学素子を配置する手法が
ある。
このCGHを使用すると光線を非球面に対して垂直に入射させることが可能となるため
、参照面からの反射光と被検面からの反射光とを合成させて干渉縞が得られ、高精度に表
面形状を測定することが可能となる(例えば、特許文献1を参照)。また、原子間力プロ
ーブを用いて、針状のプローブと被検面との間の原子間力(斥力)が一定になるようにし
た状態でプローブに被検面を走査させることにより超高精度に非球面形状を測定する装置
も公知となっている。
特開平7−229721号公報
しかしながら、上述したCGHは高価な光学素子であり、さらにCGHは測定対象の表
面形状毎に設ける必要があるためコストが高くなるという課題がある。また、CGHと被
検面との間における位置調整は高精度に行う必要があるが、レンズ変更のたびに上記位置
調整を行わなければならないため容易にレンズの種類を変更できないという課題もある。
そして、上述した原子間力プローブを使用する方法は、超高精度に測定することは可能な
ものの、測定にかかる時間が長く大量の非球面レンズを効率的に測定するには適さないと
いう課題があった。
このように、上述したCGH又は原子間力プローブを用いた方法は、高精度に面形状を
測定したい場合は有益な方法となるが、大量の被検物の表面形状を効率良く測定する場合
においては、コストと時間がかかり過ぎるため有益な方法とは言えない。
本発明は、上述したような課題に鑑みてなされたものであり、コスト及び測定時間を抑
えるとともに、非球面を含む様々な表面形状を効率良く測定することが可能な干渉計を提
供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明に係る干渉計は、近赤外光を射出する光源部と
、前記光源部から射出された光を平行光に変換するコリメートレンズと、前記コリメート
レンズから射出された平行光を拡大するビームエキスパンダー部と、前記ビームエキスパ
ンダー部から射出された平行光に対して挿抜可能に設けられ、前記平行光に挿入されたと
き前記平行光を収束する収束レンズと、前記ビームエキスパンダー部によって拡大された
平行光もしくは収束レンズによって収束された収束光を分割して被検物の被検面及び参照
物の参照面に導き、前記被検面及び前記参照面から反射された二つの反射光を重ね合わせ
て射出する光路分割重合部と、前記光路分割重合部によって重ね合わされた光束を干渉縞
として取得する干渉縞取得部とを備えたことを特徴とする。
以上のように構成される本発明の干渉計においては、コスト及び測定時間を抑えるとと
もに、非球面を含む様々な表面形状を効率良く測定することができる。
本発明に係る干渉計の概略構成図である。 上記干渉計において、第2ビームエキスパンダーレンズ及び収束レンズを光路から外した状態を示す図である。 上記干渉計において、第1ビームエキスパンダーレンズを光路から外した状態を示す図である。 上記干渉計における被検レンズ用フォルダの概略構成図である。 上記干渉計におけるスクリーン上の干渉縞の径と被検レンズの径との位置関係の一例を示す図である。 上記干渉計におけるレンズ切替装置の構成の一例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る干渉計の実施形態について説明する。本実施
形態における干渉計1は、図1に示すように、参照レンズ12を測定基準として、被検レ
ンズ13の被検面の表面形状を測定するために用いられる装置である。干渉計1は、光源
2と、コリメートレンズ3と、フォーカシングレンズ4と、空間フィルタ5と、第1ビー
ムエキスパンダーレンズ6と、第1平面ミラー7と、第2ビームエキスパンダーレンズ8
と、収束レンズ9と、収束レンズ駆動部10と、ビームスプリッター11と、参照レンズ
12と、スクリーン14と、スクリーン駆動部15と、第2平面ミラー16と、撮像光学
系17と、CCDカメラ18と、形状解析部19とを備えて構成される。被検レンズ13
は、ビームスプリッター11の上方に設けられた後述の被検レンズ用フォルダ20のレン
ズ載置部21a(図4参照)に載置された状態で、その被検面が測定される。
光源2は、1000nm以上1600nm以下の光を射出する。本実施形態では、光源
2は、波長1030nmの近赤外光を射出し、コリメートレンズ3に導く。光源2から射
出される近赤外光は、波長帯域が狭く、可干渉距離が長いレーザー光である。コリメート
レンズ3は、光源2から射出された光を平行光にする。フォーカシングレンズ4は、コリ
メートレンズ3から射出された平行光を収束する。空間フィルタ5は、フォーカシングレ
ンズ4の焦点位置に配置され、レーザー光のノイズを除去する。第1ビームエキスパンダ
ーレンズ6及び第2ビームエキスパンダーレンズ8は、フォーカシングレンズ4により収
束され空間フィルタ5から射出された光束を再度平行光にする。
第1ビームエキスパンダーレンズ6、第2ビームエキスパンダーレンズ8及び収束レン
ズ9は、それぞれ光軸に対して垂直な方向に移動させて光路内に挿抜可能に設けられてお
り、例えば、図2のように第2ビームエキスパンダーレンズ8及び収束レンズ9を光路か
ら外したり、図3のように第1ビームエキスパンダーレンズ6のみを光路から外したりし
て、第1ビームエキスパンダーレンズ6、または第2ビームエキスパンダーレンズ8及び
収束レンズ9を光路に挿入させるか否かを選択することができるようになっている。
例えば、図2に示すように、第2ビームエキスパンダーレンズ8及び収束レンズ9を光
路内から外す場合、参照レンズ12及び被検レンズ13には、ビームスプリッター11を
介して第1ビームエキスパンダーレンズ6から射出された平行光が入射する。これにより
、被検レンズ13の被検面が平面又は曲率が小さい面である場合に、被検面に略垂直に光
を入射させることができるため、反射光がビームスプリッター11の外部に漏れることが
なく、平面基板、凸面、凹面に限らず、曲率の小さい球面や非球面の形状測定を行うこと
ができる。
また、図3に示すように、第1ビームエキスパンダーレンズ6のみを光路から外す場合
、第2ビームエキスパンダーレンズ8により射出された平行光は、収束レンズ9により収
束され、ビームスプリッター11を介して参照レンズ12及び被検レンズ13に入射する
。第2ビームエキスパンダーレンズ8は、第1ビームエキスパンダー6よりも焦点距離が
長いため、第1ビームエキスパンダー6を使用する場合より、拡大した平行光を射出する
ことができる。これにより、収束レンズ9による収束角を大きくすることができる。従っ
て、被検レンズ13の被検面の曲率が大きい球面又は非球面であっても、被検面に略垂直
に光を入射させることができるため、反射光がビームスプリッター11の外部に漏れるこ
とがなく、凸面、凹面に限らず、曲率の大きい球面レンズや非球面レンズの形状測定を行
うことができる。
収束レンズ9は、収束レンズ駆動部10により、図1及び図3の矢印に示すように、光
軸方向に移動可能に設けられている。なお、収束レンズ9には、球面収差が補正されたダ
ブレット(図1参照)又は非球面レンズを用いることが好ましい。この構成により、凸面
、凹面に限らず、曲率が大きく且つ外径が小さい被検レンズ13を用いた場合でも干渉縞
を得ることができる。例えば、球面収差を補正していない収束レンズ9を用いて、曲率が
大きく外径が小さい被検レンズ13の形状を測定した場合、被検レンズ13へ入射する収
束角の大きい光線が、被検レンズ13へ入射する収束角の小さい光線よりも内側に入るよ
うになるため、正常な干渉縞が得られないという問題が発生する。
ビームスプリッター11は、上述した第1ビームエキスパンダーレンズ6又は収束レン
ズ9から射出された光束を分割し、参照レンズ12及び被検レンズ13に導く。ここで、
良好な干渉縞を得るためには、基準となる参照レンズ12(参照面)側の光路長と、被検
レンズ13(被検面)側の光路長とを同じにする必要があるが、例えばビームスプリッタ
ー11としてプレート型ビームスプリッターを用いた場合、光路長を同一にするためには
、参照面側又は被検面側のいずれかの光路に光路長補正用部材を設けなければならない。
これに対し、キューブ型ビームスプリッターを用いた場合、上記のような光路長補正用部
材を設けなくても、参照レンズ12(参照面)側の光路長と被検レンズ13(被検面)側
の光路長を同じにすることができる。また、キューブ型ビームスプリッターを用いた場合
、スクリーン14に投影される干渉縞の像の歪みを抑えることができるという利点もある
。以上の理由により、ビームスプリッター11としては、キューブ型ビームスプリッター
を用いた方が好ましい。なお、ビームスプリッター11における光の透過面及び反射面の
基板面精度(凹凸の差の最大値)は、測定の精度に影響を及ぼすため、λ/10以下であ
ることが好ましい(波長λ=632.8nm)。
被検レンズ13は、図4に示すように、被検レンズ用フォルダ20のレンズ載置部21
aに載置させた状態で、その被検面の測定が行うことができる。被検レンズ用フォルダ2
0は、ビームスプリッター11の上方に設けられ、レンズ位置決め部材21と、蓋体22
とを備えて構成される。レンズ位置決め部材21は、断面凹形状のレンズ載置部21aと
、レンズ載置部21aの凹部底面の中央部に上下に貫通して形成された貫通孔21bとを
有する。この構成によれば、貫通孔21bの下方に位置するビームスプリッター11によ
り分割された光が、当該貫通孔21bを通ってレンズ載置部21aに載置された被検レン
ズ13の被検面に照射されるようになっている。なお、貫通孔21bの径の大きさは、被
検レンズ13の外周縁部がレンズ載置部21aに載るように、被検レンズ13の被検面よ
り大きく、被検レンズ13の外径よりも小さい。また、貫通孔21bの中心は、被検レン
ズ13の中心及び光軸と略一致している。蓋体22は、レンズ載置部21aの前記凹部開
口に対して開閉可能に設けられている。被検レンズ13は、この蓋体22を開放してレン
ズ載置部21aの凹部に載置され、この状態で蓋体22を被せられて測定される。このよ
うな構成の被検レンズ用フォルダ20により、測定対象の被検レンズ13は、レンズ載置
部21aへの載置及び測定を速やかに行うことができ、作業の効率化を図ることができる
ビームスプリッター11は、参照レンズ12及び被検レンズ13からの反射光を重ね合
わせて射出する。
スクリーン14は、ビームスプリッター11から射出された光を受光する。本実施形態
では、ビームスプリッター11から射出された光は、スクリーン14に干渉縞として投影
される。なお、スクリーン14として、例えば、光を拡散させるすりガラス状のものを用
いることができる。また、スクリーン14は、図1〜図3の矢印で示すように、スクリー
ン駆動部15により光軸方向に移動可能に設けられている。このようにスクリーン14を
光軸方向に移動させることにより、スクリーン14上の画像(干渉縞)の拡大または縮小
を行うことができる。
スクリーン14で受光された光(干渉縞)は、第2平面ミラー16により撮像光学系1
7に導かれ、CCDカメラ18により撮像される。そして、撮像された画像は、形状解析
部19に取り込まれ、形状解析される。
形状解析部19は、画像解析のために用いられるパーソナルコンピュータ(PC)等を
備えて構成される。形状解析部19は、CCDカメラ18により撮影された画像(例えば
、干渉縞画像)から被検レンズ13の形状を解析するが、そのために必要な情報を取得す
るため、測定対象の被検レンズ13の形状に関する情報(曲率半径、非球面係数、コーニ
ック係数等)が入力される形状情報入力部20a(図示略)と、収束レンズ9、参照レン
ズ12及びスクリーン14の光路上の位置情報を検出する位置検出部20b(図示略)と
を有し、形状情報入力部20aに入力された形状情報及び位置検出部20bにより検出さ
れた光路上の位置情報に基づき、光源2から射出された光の光線経路を算出して光線追跡
できるようになっている。そして、形状解析部19は、上記のように光線追跡を行った結
果に基づいて収束レンズ9及びスクリーン14の光路上における最適位置を算出し、収束
レンズ駆動部10及びスクリーン駆動部15に対して、収束レンズ9及びスクリーン14
を前記最適位置に移動するように制御信号を出力する。形状解析部19が出力した制御信
号を受信した収束レンズ駆動部10及びスクリーン駆動部15は、収束レンズ9及びスク
リーン14を上記最適位置に移動させる。
なお、本実施形態ではスクリーン14が受光した像は干渉縞であり、形状解析部19は
、被検レンズ13の被検面の径と前記干渉縞の径との関係が(例えば、図5のa又はcの
曲線ではなくbの直線で示すように)線形となり、前記干渉縞の位置が被検レンズ13の
被検面の位置を的確に示すように、収束レンズ9及びスクリーン14の光路上における最
適位置を補正する。具体的には、形状解析部19は、上記のように被検レンズ13の被検
面の径とスクリーン14の前記干渉縞の径との関係が線形となるように、上記形状等の情
報に基づいて内部プログラムの補正関数により補正される。
以上のように構成される干渉計装置1において、第1ビームエキスパンダーレンズ6、
第2ビームエキスパンダーレンズ8及び収束レンズ9を光路内から挿抜させる手段として
レンズ切替装置30を備えている。以下、レンズ切替装置30について述べるが、説明を
簡潔にするため、図6において、第2ビームエキスパンダーレンズ8に対して収束レンズ
9が設けられている方向(すなわち、紙面上方)を上方向、LMガイド32に対して第1
ビームエキスパンダーレンズ6が設けられる方向(紙面右上方向)を前方向、図6の紙面
左上方向を左方向として定義する。
レンズ切替装置30は、図6に示すように、レンズ保持部材31と、LMガイド32と
、一対のストッパ33,33と、マイクロメータ34とを有して構成される。レンズ保持
部材31は、第2ビームエキスパンダーレンズ8及び収束レンズ9を上下に並んで保持す
るとともに、第1ビームエキスパンダーレンズ6を第2ビームエキスパンダーレンズ8及
び収束レンズ9の下方の右斜め前方に保持する。LMガイド32は、レンズ切替装置30
の下部に設けられ、該装置の長手方向(紙面左右方向)に延びたレール32aと、レンズ
保持部材31が固定されてレール32aに沿って移動自在なスライダー32bとからなる
。一対のストッパ33,33は、LMガイド32のレール32aの両端部に設けられ、ス
ライダー32bがレール32a上から脱落しないように、スライダー32bの移動範囲を
制限する。マイクロメータ34は、収束レンズ9を光軸方向(図中上下)に移動させるも
のであり、手動で収束レンズ9の光軸方向の位置を最適化する場合に使用する。
このような構成を有するレンズ切替装置30は、図示は省略するが、その前側下方に光
源2、コリメートレンズ3、対物レンズ4及び空間フィルタ5が位置し、レンズ保持部材
31に保持された第2ビームエキスパンダーレンズ8の下方に第1平面ミラー7が位置し
、同じくレンズ保持部材31に保持された収束レンズ9の上方にビームスプリッター11
、参照レンズ12及び被検レンズ13が位置するように、干渉計装置1内に設置される。
そして、レンズ切替装置30は、図6に示すように、レンズ保持部材31をLMガイド
32のスライダー32bによりレール32aの右端側へとスライド移動させ、第2ビーム
エキスパンダーレンズ8及び収束レンズ9を光路に挿入し、第1ビームエキスパンダーレ
ンズ6を光路から外すと、光源2から射出された光は、コリメートレンズ3、対物レンズ
4、空間フィルタ5をこの順で透過した後に、第1平面ミラー7で上方に向かって反射さ
れ、第2ビームエキスパンダーレンズ8、収束レンズ9をこの順で透過して、ビームスプ
リッター11にその下方から入射するようになっている。
また、図6の位置から、レンズ保持部材31をLMガイド32のスライダー32bによ
りレール32aの左端側へとスライド移動させ、第2ビームエキスパンダーレンズ8及び
収束レンズ9を光路から外し、第1ビームエキスパンダーレンズ6を光路に挿入すると、
光源2から射出された光は、コリメートレンズ3、対物レンズ4、空間フィルタ5をこの
順で透過した後に、第1ビームエキスパンダーレンズ6を経て、第1平面ミラー7により
上方に反射され、ビームスプリッター11にその下方から入射するようになっている。
このようにレンズ切替装置30では、第1ビームエキスパンダーレンズ6のみを光路に
挿入するか、あるいは第2ビームエキスパンダーレンズ8及び収束レンズ9を光路に挿入
するかにより、ビームスプリッター11に入射させる光を平行光にするか、あるいは収束
光にするかを選択することができる。
つまり、本実施形態における干渉計装置1は、レンズ切替装置30により、収束レンズ
9が光路に対して挿抜可能に設けられている。従って、収束レンズ9を光路から外した場
合は、平行光束が参照レンズ12の参照面及び被検レンズ13の被検面に導かれるため、
平面基板、曲率が小さい球面レンズや非球面レンズ等の被検面の形状測定を好適に行うこ
とができる。また、収束レンズ9を光路内に挿入した場合は、収束光が参照レンズ12の
参照面及び被検レンズ13の被検面に導かれるため、凸面、凹面に限らず、曲率が大きな
球面レンズや非球面レンズの被検面の形状測定を好適に行うことができる。
なお、本実施形態では、レンズ切替装置30を用いて、第2ビームエキスパンダーレン
ズ8と収束レンズ9とを同時に光路に対して挿抜させる例について説明したが、第2ビー
ムエキスパンダーレンズ8と収束レンズ9とを別々に光路に対して挿抜させるように構成
してもよい。
また、本実施形態における干渉計装置1は、レンズ切替装置30により、第1ビームエ
キスパンダーレンズ6と第2ビームエキスパンダーレンズ8とが別々に光路に対して挿抜
可能に設けられている。この構成により、参照レンズ12及び被検レンズ13に入射させ
る光の光束の径を変更することが可能となり、これらレンズ6,8を被検レンズ13の被
検面の大きさに応じて使い分けることができる
以上のように、本実施形態における干渉計装置1では、ビームスプリッター11により
分割された後の光束の波面精度は、参照レンズ12側及び被検レンズ13側の両光路で同
一になるようにする必要があるため、ビームスプリッター11の面精度や、光束を分割し
た後の光路に光学素子を設ける場合は前記光学素子の面精度及び配置等に細心の注意を払
う必要がある。しかしながら、干渉計装置1は、光束を分割する前において光路長に差が
発生しないように構成されているため、各光学素子の面や配置について従来のフィゾー干
渉計と比較して高い精度が必要ないという点で優れている。
ここまで、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定される
ことはない。
例えば、本実施形態では、1000nm以上1600nm以下の波長を有する近赤外線
を射出する光源2を用いた例について示してきたが、光源2の波長としては必ずしも上記
に限定されず、例えば、可視光を用いることも可能である。しかしながら、上記波長範囲
を有する近赤外光を使用することにより、例えば可視光領域に対応した反射防止コートが
塗布された参照レンズまたは被検レンズに対しても、参照面及び検出面から比較的高い反
射率の光が得られ、被検面を良好に測定することが可能となる。
また、本実施形態では、スクリーン14に写した干渉縞を撮像光学系17に撮像させる
例について説明したが、このスクリーン14を省略して、干渉縞を直接CCDカメラ18
に投影させることも可能である。
また、本実施形態では、図1等に示すように、光源2の後段にコリメートレンズ3、対
物レンズ4、空間フィルタ5及び第1平面ミラー7が設けられ、スクリーン14の後段に
第2平面ミラー16が設けられた例について説明したが、これらレンズ群及びミラー群の
構成については上記に限定されることはなく、適宜変更可能である。
また、本実施形態では、スクリーン14として、すりガラス状のものを用いた例につい
て説明したが、光源2から射出された近赤外光を受光したときに可視光を発光する機能を
備えたものを用いてもよい。例えば、近赤外光を受光するとその強弱に応じて可視光を発
光するエレクトロントラッピング(Electron Trapping)剤が表面に塗布されたIRセン
サーカードを用いることも可能である。このような構成により、スクリーン14上の近赤
外光を受光した部分から発せられた可視光に基づく像、すなわち干渉縞を目視することが
可能になる。その結果、画像を取得するために使用する撮像光学系17として、可視光領
域に対応したものを使用することができるため、赤外光領域に対応したものと比べて、入
手しやすくコストを抑えることが可能である。
なお、IRセンサーカードに使用されているエレクトロントラッピング剤によっては、
近赤外光照射の前に、(450〜500nmの波長の光を含む)可視光により予備励起し
、この予備励起のプロセスを経て初めて近赤外光の受光による可視光発光が可能となるも
のがある。その場合は、エレクトロントラッピング剤を励起するため、450nm以上5
00nm以下の波長を含む光を射出する励起用光源23を備え(図1参照)、前記可視光
に基づく像(干渉縞)を観測または解析する前に、予め励起用光源23から前記可視光を
照射してエレクトロントラッピング剤を励起する構成とするのが好ましい。
また、このような予備励起が必要なエレクトロントラッピング剤である場合、近赤外光
を連続して照射すると、(可逆的ではあるが変換効率が経時的に変化し、)エレクトロン
トラッピング剤から発光される可視光強度が徐々に弱くなる。そこで、励起用光源23は
、通常点灯してエレクトロントラッピング剤を励起するが、前記可視光に基づく像(干渉
縞)の観測時又は解析時には消灯し、近赤外光(励起光)を連続して照射しないようにし
て可視光発光強度を確保できるようにする。
なお、上述では、スクリーン14として、薄板表面にエレクトロントラッピング剤が塗
布された構成のIRセンサーカードを用いたが、これに限定されるものではない。例えば
、薄板の材料としてエレクトロントラッピング剤を含有する構成のIRセンサーカード等
、スクリーン14は、光源2から射出された近赤外光を受光したときに可視光を発光する
機能を有したものであればよい。
1 干渉計 2 光源(光源部)
3 コリメートレンズ
6 第1ビームエキスパンダーレンズ(ビームエキスパンダー部)
8 第2ビームエキスパンダーレンズ(ビームエキスパンダー部)
9 収束レンズ 10 収束レンズ駆動部(移動部)
11 ビームスプリッター(光路分割重合部)
12 参照レンズ(参照物) 13 被検レンズ(被検物)
14 スクリーン(干渉縞取得部、スクリーン部)
15 スクリーン駆動部(移動部) 17 撮像光学系(干渉縞取得部)
19 形状解析部(形状情報入力部)
20 被検レンズ用フォルダ(被検物載置部)
21a レンズ載置部(被検物載置部)

Claims (15)

  1. 近赤外光を射出する光源部と、
    前記光源部から射出された光を平行光に変換するコリメートレンズと、
    前記コリメートレンズから射出された平行光を拡大するビームエキスパンダー部と、
    前記ビームエキスパンダー部から射出された平行光に対して挿抜可能に設けられ、前記
    平行光に挿入されたとき前記平行光を収束する収束レンズと、
    前記ビームエキスパンダー部によって拡大された平行光もしくは収束レンズによって収
    束された収束光を分割して被検物の被検面及び参照物の参照面に導き、前記被検面及び前
    記参照面から反射された二つの反射光を重ね合わせて射出する光路分割重合部と、
    前記光路分割重合部によって重ね合わされた光束を干渉縞として取得する干渉縞取得部
    とを備えたことを特徴とする干渉計。
  2. 前記ビームエキスパンダー部は、エキスパンダーレンズとして光路に対し挿抜可能な第
    1エキスパンダーレンズ及び第2エキスパンダーレンズからなり、
    前記第1エキスパンダーレンズまたは前記第2エキスパンダーレンズのいずれかを選択
    して前記光路に挿入して前記平行光の光束の大きさを変更できるように構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の干渉計。
  3. 前記収束レンズに、通過する光により発生する球面収差を補正する球面収差補正手段が
    含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の干渉計。
  4. 前記光路分割重合部は、キューブ型ビームスプリッターであることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の干渉計。
  5. 前記干渉縞取得部は、前記光路分割重合部から射出された前記反射光を受光するスクリ
    ーン部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の干渉計。
  6. 前記スクリーン部は、前記光路分割重合部から射出された光の光軸方向に移動可能に設
    けられることを特徴とする請求項5に記載の干渉計。
  7. 前記収束レンズは、前記ビームエキスパンダー部から射出された平行光の光軸方向に移
    動可能に設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の干渉計。
  8. 被検物の被検面の形状情報を入力する形状情報入力部と、
    前記形状情報入力部から入力された形状情報に基づいて、前記収束レンズ及び前記スク
    リーン部を光軸方向に移動させる移動部とを備えることを特徴とする請求項5〜7のいず
    れかに記載の干渉計。
  9. 検査対象の被検物を、前記被検物の被検面に前記光路分割重合部により導かれた光が入
    射する位置に、位置決めして載置させる被検物載置部を備えることを特徴とする請求項1
    〜8のいずれかに記載の干渉計。
  10. 前記光源部から射出される光の波長は、1000nm以上1600nm以下であること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の干渉計。
  11. 前記光路分割重合部から射出された前記二つの反射光を受光するスクリーン部と、
    可視光を受光する撮像素子を持つ撮像光学系とを有し、
    前記スクリーン部は、前記光源部から射出された前記波長の光を受光したときに可視光
    を発光する機能を備え、
    前記撮像光学系は、前記スクリーン部から発せられた可視光に基づく像を前記撮像素子
    により受光することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の干渉計。
  12. 前記スクリーン部は、その表面に、前記光源部から射出された前記波長の光を受光した
    ときに可視光を発光する発光物質を含有する塗料が塗布されていることを特徴とする請求
    項11に記載の干渉計。
  13. 前記発光物質は、エレクトロントラッピング剤であることを特徴とする請求項12に記
    載の干渉計。
  14. 前記エレクトロントラッピング剤を励起するため、450nm以上500nm以下の波
    長を含む光を射出する励起用光源を有することを特徴とする請求項13に記載の干渉計。
  15. 前記スクリーン部は、IRセンサーカードであることを特徴とする請求項11〜14の
    いずれかに記載の干渉計。
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