JP2012013011A - 予混合式ガスエンジンの空燃比補正制御方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料ガスの性状が時間とともに変化するバイオガスなどの場合であっても、ガスエンジンを安定して運転できるように空燃比を制御する空燃比補正制御方法を提供する。
【解決手段】燃料ガスFと空気Aとを混合した混合ガスMが供給される予混合式ガスエンジン100の空燃比補正制御方法が提供される。空燃比補正制御方法は、ガスエンジン1の燃焼室2から排出された排気ガスEの温度を測定するステップと、排気ガスEの温度が予め設定された適正範囲の上限を超えたときには上限を超える前に比べて空燃比が増加し、排気ガスの温度が適正範囲の下限未満となったときには下限未満になる前に比べて空燃比が減少するように、排気ガスEの温度に基づいて空燃比を設定するステップと、空燃比の現在の設定値に従って燃料ガスFまたは空気Aの供給量を調整するステップとを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料ガスと空気とが予め混合されて燃焼室に供給される予混合式のガスエンジンの空燃比補正制御方法および空燃比補正制御装置に関する。
化石エネルギーの代替として熱分解ガスや消化ガスなどのバイオガスの有効利用が求められている。バイオガスの利用法の1つとして、バイオガスを燃料としたガスエンジンによる発電システムが注目されている。
ガスエンジンにおいて、燃料ガスと燃焼用の空気との比(空燃比)は重要な調整要素である。燃料ガスに対して空気が多すぎれば失火・燃焼変動が発生し、空気が少なすぎれば排気温度上昇・ノッキングといった燃焼異常の現象が発生して、安定して運転を継続できない。このため、予混合式ガスエンジンにおいては、あらかじめ目標とする空燃比を設定し、混合気の量を計測することにより、空燃比を一定に保っている。この場合、空燃比の設定値は、予め決めた代表的な燃料ガスの性状を用いて設定する。
たとえば、特開2009−36111号公報(特許文献1)に記載のガスエンジンでは、高カロリーガス(たとえば、LPG(液化天然ガス)、都市ガス)を用いて運転する始動時には、空燃比の目標値は燃料が過不足なく反応するとされる理論空燃比の値に設定される。高カロリーガスから低カロリーガス(バイオガス)に切替えるときには、空燃比の目標値は、理論空燃比の値に設定されるか、もしくは混合気が一気にリーンになってしまい失火する可能性を避けるために理論空燃比の値よりもリッチになるように設定される。
特開2009−36111号公報
都市ガスなどのように性状が安定したガスの場合には空燃比の目標値を固定しても問題がないが、バイオガスのようにガスエンジンの運転中に性状が変化するガスにおいては、適正な空燃比も変化する。このため、バイオガスの場合に空燃比の目標値を固定する制御を行なうと、燃料ガスの性状が変化したときに燃焼異常が発生する。
上記の特許文献に記載のバイオエンジンの場合には、空燃比の目標値は基本的に理論空燃比の値に固定して運転されるため、燃料ガスの性状の急変に対応できない。燃料ガスカロリーの切替わり時は、適正な空燃比とならないため、バイオガスの利用効率の点で問題がある。
この発明の目的は、燃料ガスの性状が時間とともに変化するバイオガスなどの場合であっても、ガスエンジンを安定して運転できるように空燃比を補正制御する空燃比補正制御方法および空燃比補正制御装置を提供することである。
この発明は要約すれば、燃料ガスと空気とを混合した混合ガスが供給される予混合式ガスエンジンの空燃比補正制御方法である。この発明による空燃比補正制御方法は、ガスエンジンの燃焼室から排出された排気ガスの温度を測定するステップと、排気ガスの温度が予め設定された適正範囲の上限を超えたときには上限を超える前に比べて空燃比が増加し、排気ガスの温度が適正範囲の下限未満となったときには下限未満になる前に比べて空燃比が減少するように、排気ガスの温度に基づいて空燃比を設定するステップと、空燃比の現在の設定値に従って燃料ガスまたは空気の供給量を調整するステップとを備える。
好ましくは、上記の排気ガスの温度に基づいて空燃比を設定するステップでは、排気ガスの温度が適正範囲外となったときには、適正範囲外となる前に比べて空燃比が所定の値だけ変化し、排気ガスの温度が適正範囲外である状態が継続している場合には、空燃比は所定の時間ごとに所定の値ずつ変化する。
好ましくは、上記の排気ガスの温度に基づいて空燃比を設定するステップは、ガスエンジンの負荷率が所定の基準値を超えている場合に実行される。
好ましくは、ガスエンジンには、排気ガスを用いてタービンを駆動することによって混合ガスを圧縮する過給機が設けられる。この場合、排気ガスの温度は、燃焼室から過給機に供給される排気ガスの経路のいずれかで測定される。
この発明は他の局面において、燃料ガスと空気とを混合した混合ガスが供給される予混合式ガスエンジンの空燃比補正制御装置であって、温度センサと、空燃比設定部と、ガス量調整器とを備える。温度センサは、ガスエンジンの燃焼室から排出された排気ガスの温度を測定する。補正量決定部は、排気ガスの温度が予め設定された適正範囲の上限を超えたときには上限を超える前に比べて空燃比が増加し、排気ガスの温度が適正範囲の下限未満となったときには下限未満になる前に比べて空燃比が減少するように、排気ガスの温度に基づいて空燃比を設定する。ガス量調整器は、空燃比の現在の設定値に従って燃料ガスまたは空気の供給量を調整する。
この発明はさらに他の局面において、予混合式ガスエンジンシステムであって、予混合式ガスエンジンと、温度センサと、空燃比設定部と、ガス量調整器とを備える。予混合式ガスエンジンには、燃料ガスと空気とを混合した混合ガスが供給される。温度センサは、ガスエンジンの燃焼室から排出された排気ガスの温度を測定する。空燃比設定部は、排気ガスの温度が予め設定された適正範囲の上限を超えたときには上限を超える前に比べて空燃比が増加し、排気ガスの温度がの下限未満となったときには下限未満になる前に比べて空燃比が減少するように、排気ガスの温度に基づいて空燃比を設定する。ガス量調整器は、空燃比の現在の設定値に従って燃料ガスまたは空気の供給量を調整する。
この発明よれば、排気ガスの温度が予め設定された適正範囲にない場合に空燃比を補正することによって、燃料ガスの性状が時間とともに変化するバイオガスなどの場合であっても、ガスエンジンを安定して運転できるように空燃比を制御することができる。
この発明の実施の一形態による予混合式のガスエンジンシステム100の構成を示すブロック図である。 図1の空燃比制御部12のより詳しい構成の一例を示すブロック図である。 図2の記憶部16に記憶される空気過剰率の設定テーブルの一例を示す図である。 図2に示す空燃比制御部12の動作を示すフローチャートである。 図2に示す理論空気量推定部14の動作を示すフローチャートである。 (A)温度センサ13によって測定される排気ガス温度、および(B)理論空気量推定部14の出力信号の例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
[ガスエンジンシステム100の構成]
図1は、この発明の実施の一形態による予混合式のガスエンジンシステム100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、ガスエンジンシステム100は、ガスエンジン1と、ミキサ30と、燃料ガス量調整器8と、エアクリーナ7と、過給機4と、スロットル弁9とを含む。
ガスエンジン1は、燃料ガスFと空気Aとが予め混合された混合ガスMが燃焼室2に吸入される予混合式のガスエンジンである。実施の形態1のガスエンジン1では、燃料ガスFとして熱分解ガスや消化ガスなどのバイオガスが用いられる。吸入された混合ガスMは燃焼室2内で点火されて燃焼し、発生する熱エネルギーによってピストン3が駆動される。
ミキサ30は、燃料ガスFと空気Aとを混合して混合ガスMを生成する。燃料ガス量調整器8は、ミキサ30に供給する燃料ガスFの流量を調整する。エアクリーナ7は、ミキサ30に供給する空気Aに含まれるゴミなどを除去する。
過給機4は、排気タービン駆動式の過給機(いわゆる、ターボチャージャー)である。すなわち、燃焼室2から排気された排気ガスEによってタービン6が回転し、タービン6に連動して回転するコンプレッサー5によって燃焼室2に供給する混合ガスMが加圧される。
スロットル弁9は、過給機4のコンプレッサー5と燃焼室2との間の混合ガスMの経路に設けられ、ガスエンジン1の出力に応じて混合ガスMの流量を調整する。
燃料ガスFとして用いられるバイオガスは、都市ガスなどと異なり、その性状が時間的に変化する。たとえば、熱分解ガスは廃プラスチックや建築廃材などを熱分解した後にガス改質することによって得られるが、その成分ガスである水素と一酸化炭素の比率が時間的に変化する。有機廃棄物や汚泥などを嫌気性微生物群によってメタン発酵することによって得られる消化ガスについても、その成分ガスであるメタンと二酸化炭素の比率が時間的に変化する。このため、燃料ガスFの性状に応じて空燃比(空気Aと燃料ガスFとの比率)を適切に制御する必要がある。
図1のガスエンジンシステム100は、空燃比の制御のために、流量計11と、温度センサ13と、空燃比制御部12と、理論空気量推定部14とをさらに含む。
流量計11は、スロットル弁9と燃焼室2との間の混合ガスMの経路に設けられ、混合ガスMの流量を測定する。温度センサ13は、燃焼室2と過給機4との間の排気ガスEの経路に設けられ、燃焼室2から排出された排気ガスEの温度を測定する。
空燃比制御部12は、ガスエンジン1の回転数および負荷率(定格出力に対する現在のエンジン出力の比率)に応じた空気過剰率の値を設定する。理論空気量推定部14は、ガスエンジン1の負荷率が所定の基準値未満のときは、燃料ガスの種類に応じて、燃料ガスの種類ごとの代表的な性状に基づいて予め設定された理論空気量の標準値を出力する。理論空気量推定部14は、ガスエンジン1の負荷率が所定の基準値以上のときは、排気ガスEの温度に基づいて標準値を補正した理論空気量の推定値を出力する。空燃比制御部12は、理論空気量推定部14から出力された理論空気量の標準値または推定値に、設定した空気過剰率を乗じることによって空燃比の設定を行なう。そして、空燃比制御部12は、流量計11によって計測された混合ガスMの流量に応じて、空燃比が現在の設定値となるように制御信号を生成して燃料ガス量調整器8に出力する。この結果、燃料ガスFの流量が調整される。
一般に、排気ガスEの温度は、空燃比が増加するほど、すなわち、混合ガスMがリーンの状態になるほど低下する。この発明では、この点を利用して、排気ガスEの温度の変化をモニタすることによって、燃料ガスFの性状の変化を検出する。そして、排気ガスEの温度に応じて理論空気量の標準値を補正する。これによって、燃料ガスFの性状の変化に応じて空燃比を最適化することができる。ただし、低負荷時には、燃料ガスFの性状変化に対する排気ガスEの温度の追随性が鈍いので、排気ガスEの温度による空燃比の補正制御はある程度の高負荷になってから行なうのが望ましい。
空燃比制御部12および理論空気量推定部14の機能は、マイクロコンピュータを用いて実現することができる。図1では空燃比制御部12と理論空気量推定部14とが別個の構成となっているが、これらを合わせて1つのマイクロコンピュータによって構成してもよい。
[空燃比補正制御装置10の構成]
図2は、図1の空燃比制御部12のより詳しい構成の一例を示すブロック図である。図2には、ガスエンジンシステム100における空燃比の制御に関わる構成が併せて示されている。図2に示すように、空燃比制御部12は、記憶部16と、空気過剰率設定部15と、乗算部17と、制御信号生成部18とを含む。なお、理論空気量推定部14、温度センサ13、空燃比制御部12、および流量計11によって、この発明の空燃比補正制御装置10が構成される。
記憶部16は、回転数および負荷率に応じた空気過剰率の値を記憶する。図3は、図2の記憶部16に記憶される空気過剰率の設定テーブルの一例を示す図である。
空気過剰率設定部15は、ガスエンジン1の回転数および負荷率に対応する空気過剰率の値を記憶部16から読み出す。図1のガスエンジン1は、図示しないエンジン制御部によって回転数および出力が制御される。空気過剰率設定部15は、このエンジン制御部から回転数および負荷率を表わす情報を取得する。
乗算部17(空燃比計算部)は、空気過剰率設定部15から出力された空気過剰率の設定値に、理論空気量推定部14から取得した、燃料ガスの種類に対応した理論空気量の標準値または推定値Youtを乗ずることによって空燃比の設定値を定める。記憶部16から読み出された空気過剰率をαとすると、最終的な空燃比Rは、
R=Yout×α …(1)
と表わされる。
制御信号生成部18は、流量計11によって検出された混合ガスMの流量に応じて算出した空燃比Rが得られるように、燃料ガス量調整器8から出力される燃料ガスFの流量を調整するための制御信号を生成する。
理論空気量推定部14は、ガスエンジン1の負荷率が所定の基準値(たとえば、90%)以上となったときに空燃比の設定値の補正として、排気ガス温度Texに基づいて理論空気量の推定値Youtを決定する。具体的には、理論空気量推定部14は、排気ガス温度Texが予め設定された適正範囲の上限を超えたときには適正範囲の上限を超える前に比べて空燃比が増加し、排気ガス温度Texが適正範囲の下限未満となったときには適正範囲の下限未満になる前に比べて空燃比が減少するように理論空気量の推定値Youtを決定する。このとき、排気ガス温度Texが適正範囲外となったときには、適正範囲外となる前に比べて理論空気量の推定値Youtを所定量だけ増加または減少させ、排気ガス温度Texが適正範囲外である状態が継続している場合には、理論空気量の推定値Youtを所定の時間ごとに所定量ずつ増加または減少させるのが望ましい。
[空燃比補正制御装置10の動作]
図4は、図2に示す空燃比制御部12の動作を示すフローチャートである。図2、図4を参照して、空燃比制御部12の動作について説明する。
ガスエンジン1が起動すると、図示しないエンジン制御部は、回転数および負荷率を徐々に増加させる。ステップS101で、空気過剰率設定部15はエンジン制御部から回転数および負荷率を表わす情報を取得する。次のステップS102で、空気過剰率設定部15は、エンジン制御部から取得した回転数・負荷率に対応する空気過剰率の設定値を記憶部16に記憶されたテーブルに基づいて定める。
次のステップS103で、空燃比制御部12は、理論空気量推定部14から理論空気量の設定値(標準値または推定値)を取得する。
次のステップS104で、乗算部17は、空気過剰率設定部15から出力された空気過剰率の設定値に理論空気量推定部14から取得した理論空気量の設定値(標準値または推定値)を乗ずることによって、空燃比の設定を行なう。
次のステップS105で、燃料ガス量調整器8は、空燃比の現在の設定値に対応した制御信号を空燃比制御部12から受け、制御信号に基づいて燃料ガスの流量Fを調整する。エンジンが停止されない場合には(ステップS106でNO)、ステップS101〜S105の手順が繰返される。
図5は、図2に示す理論空気量推定部14の動作を示すフローチャートである。以下、図2、図5を参照して理論空気量推定部14の動作について説明する。
ガスエンジン1の起動後、ガスエンジン1の出力が所定の基準値(たとえば、定格出力の90%、すなわち、負荷率90%)に達する(ステップS2でYES)までは、理論空気量推定部14は、燃料ガスの種類に応じた理論空気量の設定値Youtとして、燃料ガスの種類ごとの代表的な性状に基づいて予め決められた標準値(たとえば、Yout=5)を出力する(ステップS1)。ガスエンジン1の出力が所定の基準値未満の場合には(ステップS2でNO)、エンジン停止の場合(ステップS10でYES)を除いてステップS1が繰返される。
ガスエンジン1の出力が所定の基準値以上になると(ステップS2でYES)、理論空気量推定部14は、所定時間ごとに、温度センサ13で検出された排気ガス温度Texを確認する。
次のステップS4で、理論空気量推定部14は、排気ガス温度Texが適正範囲の上限Tmaxを超えているか否かを判定する。排気ガス温度Texが上限Tmaxを超えている場合には(ステップS4でYES)、理論空気量推定部14は現在の理論空気量の設定値(標準値または推定値)Youtを確認し(ステップS5)、理論空気量の設定値Youtを現在の設定値よりもさらに所定量だけ増加させる(ステップS6)。この結果、空燃比が増加するので排気ガス温度Texの上昇を抑制することができる。
次のステップS7で、理論空気量推定部14は、排気ガス温度Texが適正範囲の下限Tmin未満となっているか否かを判定する。排気ガス温度Texが下限Tmin未満となっている場合には(ステップS7でYES)、理論空気量推定部14は現在の理論空気量の設定値(標準値または推定値)Youtを確認し(ステップS8)、理論空気量の設定値Youtを現在の設定値よりもさらに所定量だけ減少させる(ステップS9)。この結果、空燃比が減少するので排気ガス温度Texの低下を抑制することができる。
上記のステップS6,S9の終了後、および上記のステップS4,S7がいずれもNOの場合には、処理はステップS2に戻って上記の各ステップが繰返される。したがって、排気ガス温度Texが上限Tmaxを超えている状態(ステップS4でYES)が継続している場合には、所定時間ごとに所定量ずつ理論空気量の設定値Youtが増加することになる。逆に、排気ガス温度Texが下限Tmin未満である状態(ステップS7でYES)が継続している場合には、所定時間ごとに所定量ずつ理論空気量の設定値Youtが減少することになる。排気ガス温度Texが適正範囲内の状態が継続している場合には、理論空気量の設定値Youtは現在の値のまま変化しない。すなわち、排気ガス温度Texの適正範囲内は不感帯となっている。
図6は、(A)温度センサ13によって測定される排気ガス温度、および(B)理論空気量推定部14の出力信号の例を示す図である。図6(A)において、中心温度Trefから上側にΔTまでの範囲および中心温度Trefから下側にΔTまでの範囲が適正範囲(上限:Tmax、下限:Tmin)となっている。図6(B)において、出力信号は理論空気量の設定値(標準値または推定値)Youtに正比例する信号である。出力信号の初期値をY0とする。
図6の時刻t1で排気ガス温度が下限Tminより小さくなったので、図2の理論空気量推定部14は、出力信号を初期値Y0よりも所定量Ystepだけ減少させる。所定時間Tintが経過した時刻t2になっても排気ガス温度が下限Tminを下回っている場合には、理論空気量推定部14は、さらに所定量Ystepだけ出力信号を減少させる。その後、理論空気量推定部14は、時刻t3,t4,t5において所定量Ystepだけ出力信号を減少させる。時刻t6以降、排気ガス温度が適正範囲内に戻ったので、出力信号は(Y0−Ystep×5)の値のままで維持される。
以上のとおり、上記の実施の形態によるガスエンジンシステム100によれば、排気ガス温度Texが予め設定された適正範囲にない場合に空燃比を補正することによって、燃料ガスFの性状が時間とともに変化するバイオガスなどの場合であっても、ガスエンジン1を安定して運転できるように空燃比を制御することができる。
上記では、空燃比を制御するために、燃料ガスFの供給量を調整する燃料ガス量調整器8が設けられていたが、燃料ガス量調整器8に代えて空気Aの供給量を調整する空気量調整器を設けてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ガスエンジン、2 燃焼室、4 過給機、8 燃料ガス量調整器、10 空燃比補正制御装置、11 流量計、12 空燃比制御部、13 温度センサ、14 理論空気量推定部、15 空気過剰率設定部、100 ガスエンジンシステム、A 空気、E 排気ガス、F 燃料ガス、M 混合ガス、Tex 排気ガス温度。

Claims (6)

  1. 燃料ガスと空気とを混合した混合ガスが供給される予混合式ガスエンジンの空燃比補正制御方法であって、
    前記ガスエンジンの燃焼室から排出された排気ガスの温度を測定するステップと、
    前記排気ガスの温度が予め設定された適正範囲の上限を超えたときには前記上限を超える前に比べて空燃比が増加し、前記排気ガスの温度が前記適正範囲の下限未満となったときには前記下限未満になる前に比べて空燃比が減少するように、前記排気ガスの温度に基づいて空燃比を設定するステップと、
    空燃比の現在の設定値に従って前記燃料ガスまたは前記空気の供給量を調整するステップとを備える、予混合式ガスエンジンの空燃比補正制御方法。
  2. 前記排気ガスの温度に基づいて空燃比を設定するステップでは、前記排気ガスの温度が前記適正範囲外となったときには、前記適正範囲外となる前に比べて空燃比が所定の値だけ変化し、前記排気ガスの温度が前記適正範囲外である状態が継続している場合には、空燃比は所定の時間ごとに前記所定の値ずつ変化する、請求項1に記載の予混合式ガスエンジンの空燃比補正制御方法。
  3. 前記排気ガスの温度に基づいて空燃比を設定するステップは、前記ガスエンジンの負荷率が所定の基準値を超えている場合に実行される、請求項1または2に記載の予混合式ガスエンジンの空燃比補正制御方法。
  4. 前記ガスエンジンには、前記排気ガスを用いてタービンを駆動することによって前記混合ガスを圧縮する過給機が設けられ、
    前記排気ガスの温度は、前記燃焼室から前記過給機に供給される前記排気ガスの経路のいずれかで測定される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の予混合式ガスエンジンの空燃比補正制御方法。
  5. 燃料ガスと空気とを混合した混合ガスが供給される予混合式ガスエンジンの空燃比補正制御装置であって、
    前記ガスエンジンの燃焼室から排出された排気ガスの温度を測定する温度センサと、
    前記排気ガスの温度が予め設定された適正範囲の上限を超えたときには前記上限を超える前に比べて空燃比が増加し、前記排気ガスの温度が前記適正範囲の下限未満となったときには前記下限未満になる前に比べて空燃比が減少するように、前記排気ガスの温度に基づいて空燃比を設定する空燃比設定部と、
    空燃比の現在の設定値に従って前記燃料ガスまたは前記空気の供給量を調整するガス量調整器とを備える、予混合式ガスエンジンの空燃比補正制御装置。
  6. 燃料ガスと空気とを混合した混合ガスが供給される予混合式ガスエンジンと、
    前記ガスエンジンの燃焼室から排出された排気ガスの温度を測定する温度センサと、
    前記排気ガスの温度が予め設定された適正範囲の上限を超えたときには前記上限を超える前に比べて空燃比が増加し、前記排気ガスの温度が前記適正範囲の下限未満となったときには前記下限未満になる前に比べて空燃比が減少するように、前記排気ガスの温度に基づいて空燃比を設定する空燃比設定部と、
    空燃比の現在の設定値に従って前記燃料ガスまたは前記空気の供給量を調整するガス量調整器とを備える、予混合式ガスエンジンシステム。
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