JP2012007727A - ガスシール複合体及び該ガスシール複合体を備えた装置 - Google Patents
ガスシール複合体及び該ガスシール複合体を備えた装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012007727A JP2012007727A JP2011111563A JP2011111563A JP2012007727A JP 2012007727 A JP2012007727 A JP 2012007727A JP 2011111563 A JP2011111563 A JP 2011111563A JP 2011111563 A JP2011111563 A JP 2011111563A JP 2012007727 A JP2012007727 A JP 2012007727A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- gas seal
- metal
- temperature
- seal composite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【解決手段】水素製造装置1のガスシール複合体7は、環状の一対の第1部材43、45と第1部材43、45の間に挟まれた環状の第2部材47から構成されている。第1部材43、45は、膨張黒鉛からなる耐熱性のガスケットである。第1部材43、45は、空間41内にて、押圧金具9の押圧によって圧縮された状態に保持されている。また、第2部材47は、ガラスリングである。このガラスリングは、水素製造装置1の使用温度で軟化して周囲に密着し、第1部材43、45とともに、水素分離筒3との外周面と取付金具5の内周面との間をガスシールする。
【選択図】図1
Description
また、下記特許文献6には、ろう材を使用した技術が開示されている。
例えば、溶融ガラス及び結晶化ガラスを使用した場合、金属部品とセラミックス部品を接触させ、その間にガラスを肉盛りしたり、メニスカスを形成して接合及びガスシールを行うが、その際には、室温時にリング或いはペースト状のガラスを接合部に配置し、温度を上げてガラスを溶融し、その後温度を下げて使用される。しかし、その場合、接合温度が使用温度に近いと、使用時に接合強度が不十分になり、力が加わると外れてしまうという問題があった。また、同様にろう材を使用した場合も、ろう材の接合温度が、使用温度に近いと、使用時に接合が不十分となり、力が加わると外れてしまうという問題があった。
その上、ガラス接合は、ガラス表面が使用雰囲気に曝されるため、ガラスが変質して気密性を保てなくなったり、ガラスが揮発して気密性が保てなくなるという問題もあった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ガラスを主成分とする材料を用いた場合の接合強度や気密性の低下を防止できるとともに、熱サイクル等によって装置に熱が加わった場合でも、シール部分における気密性を確保することができるガスシール複合体及び該ガスシール複合体を備えた装置を提供することである。
ここで、第2部材が軟化状態となる温度としては、ガラス転移点(転移温度)を採用できる。つまり、転移点以上であれば、第2部材が変形性を有する(軟化状態となる)ことになり、シール性が現れる。なお、転移点(転移温度)よりも高い温度である軟化点(軟化温度)では、第2部材の粘性が更に低くなり、より変形しやすくなるため、シール性により有利と考えられる。つまり、第2部材が変形し易くなるに連れ、他の部材の表面に対する追従性が高くなり、シール性が向上する。
ガラスの軟化温度を決定するための粘性率は、貫入法で測定できるが、ここでは、下記の様に、示差熱分析(DTA)曲線の第2吸熱部の裾の温度を軟化温度とする。
(3)本発明は、第3態様として、前記第2部材は、ガスシール複合体が用いられる装置の使用温度にて、少なくとも一部が前記金属部材及び前記相手部材と接する部位において該金属部材及び/又は該相手部材の表面の形状に追従可能な軟化状態となるように、前記第2部材の組成が設定されていることを特徴とする。
(4)本発明は、第4態様として、前記第1部材は、膨張黒鉛、マイカ、又はバーミキュライトからなり、前記第2部材は、ガラスからなることを特徴とする。
この膨張黒鉛製の第1部材としては、黒鉛本来の高い耐熱性能に加え、シール性能に優れる稠密構造を有し、且つ、柔軟性及び高い圧縮性並びに弾性復元力を有している。例えば600℃又はそれ以上の高温に長時間曝された場合にも、第1部材自体が顕著に破壊・化学変化しない耐熱・耐化学性能を備えたものが望ましい。
密度(嵩密度)が0.6〜1.9g/cm3、圧縮率(JIS−R3453に準拠)が10〜90%、復元率(JIS−R3453に準拠)が3〜70%、酸化開始温度(空気中での加熱によって重量が1%減少したときの温度)が400℃以上。
従って、ガスシール複合体を、(第1部材が昇華又は溶融又は軟化しない状態で)第2部材の一部が溶融する温度で使用することにより、前記第1態様と同様に、例えば単に第1部材のみを使用する場合に比べて、又は、単にろう材を使用してガスシールする場合に比べて、高い気密性等の優れた効果を奏する。
これにより、例えば水素製造装置や固体酸化物形燃料電池を使用する場合に、気密性の低下等の問題の発生を防止できるという顕著な効果を奏する。
(8)本発明では、第8態様として、前記第2部材は、ガスシール複合体が用いられる装置の使用温度にて、第2部材の少なくとも一部が溶融して金属部材及び相手部材と接する部位において金属部材及び/又は相手部材の表面の形状に追従するように、第2部材の組成を設定することができる。
(9)本発明は、第9態様として、前記第1部材は、膨張黒鉛、マイカ、又はバーミキュライトからなり、前記第2部材は金属からなることを特徴とする。
(10)本発明は、第10態様として、前記装置の使用温度が、300〜1000℃のであることを特徴とする。
(11)本発明は、第11態様として、前記2個の第1部材と前記第2部材とを備えたガスシール複合体は、前記金属部材と前記相手部材とを積層して配置する方向に沿って押圧されるコンプレッションシールであることを特徴とする。
(12)本発明は、第12態様として、前記2個の第1部材と前記第2部材とを備えたガスシール複合体は、前記2個の第1部材で前記第2部材を挟む向う方向に沿って押圧されるコンプレッションシールであることを特徴とする。
(13)本発明は、第13態様として、前記第2部材は、前記金属部材と前記相手部材と前記第1部材とに接合していることを特徴とする。
ここで、前記各請求項においては、第1部材や第2部材を構成する材料としては、本発明の特性(軟化状態や溶融の特性)を有するものを、例えば周知の材料から選択したり、市販の材料から適宜選択して使用することができる。
バリア層の構成材料としては、例えばジルコニア、安定化ジルコニア、部分安定化ジルコニア、アルミナ、マグネシア、セリア等、もしくはそれらの材料の混合物もしくは化合物を用いることができる。
コネル、パーマロイなど、金属製の取付金具などが挙げられる。
[第1実施形態]
ここでは、水素製造装置として、原料ガスから水素を分離し、その水素を例えば燃料電池の燃料ガスとして供給する装置(水素分離装置)を例に挙げて説明する。
図1に模式的に示す様に、本実施形態の水素製造装置1は、一端が閉塞された試験管状の水素分離筒3と、水素分離筒3の開放端側が挿入された筒状の取付金具5と、水素分離筒3の外周面と取付金具5の内周面との間に配置された円筒形のガスシール複合体7と、水素分離筒3に外嵌されてガスシール複合体7の先端側(同図上側)を押圧する円筒形の押圧金具9と、押圧金具9に外嵌されて取付金具5に螺合する筒状の固定金具11とを備えている。
以下に、図2に基づいて、水素製造装置1の構成をより詳細に説明する。
の役割と水素透過膜21等を支持する役割とを有する通気性を有する試験管状の支持体であり、この多孔質支持管15では、原料ガスを水蒸気改質して改質ガス(例えば水素、二酸化炭素、一酸化炭素)を生成する。
バリア層19は、例えばYSZ多孔体からなり、多孔質支持管15の金属成分(例えばNi)と水素透過膜21の成分(例えばPd)とが互いに交じり合う(拡散する)ことに
より、水素透過膜21の水素透過性能が劣化することを防止するための多孔質層(相互拡散防止層)である。
なお、前記図2に示す様に、本実施形態の水素製造装置1の内部(詳しくは水素分離筒3の中心孔13)には、内挿管50が配置されている。この内挿管50は、原料ガスを、
水素製造装置1の基端側から水素分離筒3の先端側に供給する部材であり、反応後のオフガス(CO、CO2、H2、メタン、水蒸気)は、内挿管50の外周に沿って水素製造装置1の基端側から排出される。
<水素分離筒3の製造方法>
例えば酸化ニッケル60質量部と、イットリア8モル%を固溶させたジルコニア40質量部(8YSZ)とを混合する。更に造孔剤として黒鉛粉(又はコンスターチ)を混合して混合材を作製する。
次に、有底円筒管を乾燥した後に、脱脂処理を行い、1400℃で1時間焼成して、NiO−YSZで形成された多孔質支持管15を作製する。
次に、このスラリーを、ディップコート法(又はスプレー吹き付け法、印刷法等)により、多孔質支持管15の表面上に塗布してコート層を形成する。
このバリア層19により被覆された多孔質支持管15を、エタノールで30分間超音波洗浄し、120℃で乾燥させる。
次に、水素雰囲気下にて、600℃で3時間還元処理を施し、これにより、水素分離筒3を完成する。
<ガスシール複合体7の製造方法>
・第1部材43、45を製造する場合には、例えば膨張黒鉛製のシートを(図示しない心棒等に)巻き付けることにより、筒状の積層体を形成する(心棒等は後に除去する)。
その後、この膨張黒鉛を、例えば0.6〜1.9g/cm3の密度範囲となるように、プレス成形により負荷・圧縮する。
<水素製造装置1の組付方法>
取付金具5の中空部31に、第1部材45のガスケットB、第2部材47のガラスリング、第1部材43のガスケットA、押圧金具9の順で内嵌する。
また、水素製造装置1が使用される環境温度が例えば570〜650℃の範囲で(例えば600℃に)上昇し、第2部材47の軟化点以上となった場合には、第2部材47が軟化して(周囲の部材の形状に追従して)周囲に密着し、第1部材43、45とともに、水素分離筒3との外周面と取付金具5の内周面との間からガスが漏出することを防止する。
その上、第2部材47を構成するガラス自体、直接にガスに接触し難いので、ガラスの劣化が生じ難く、その点からも気密性が低下することがないという利点がある。
・この実験例(Heリーク試験)は、図4に示す様に、上述した構造の水素製造装置1をリーク測定装置51に固定して、水素分離筒3との外周面と取付金具5の内周面との間からHeガスが漏出するか否かを調べたものである。
・また、比較例1として、図5に示す様に、前記実施例1と同様に、水素分離筒61、取付金具63、固定金具65、押圧金具67、ガスシール複合体69からなる水素製造装置71を製造した。但し、比較例1の水素製造装置71では、ガスシール複合体69は、膨張黒鉛からなる内径φ10mm、外径φ13mm、幅8mmのガスケットのみから構成されている。
その結果、約0.2cc/minのリークが発生したので、実施例1に比べて気密性が低いことが分かる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のガスシール複合体が使用される水素製造装置について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。
なお、前記第2部材97として、予め(即ち水素製造装置81の通常の使用前に)溶融され冷却されて周囲に追従した形状となったガラスを使用してもよい。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態のガスシール複合体が使用される水素製造装置について説明するが、前記第2実施形態と同様な内容の説明は省略する。
詳しくは、押圧部材119の下面とフランジ125の上面とに挟まれるように、環状の第1部材127を備えている。この第1部材127の内周面は水素分離筒113の外周面に当接し、第1部材127の外周面は取付金具115の内周面に当接している。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態のガスシール複合体が使用される水素製造装置について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。
a)まず、本実施形態の水素製造装置の構造を説明する。
なお、水素分離板145の下側とナット173との間には、図9(b)に示す様に、四隅にボルト171が通されるボルト孔175を備えた四角枠状の補強板177が配置されており、この補強板177を介してナット173を締め付けることにより、水素分離板145の破損を防止している。なお、図8では補強板177を破断して示している。
前記図8に示す様に、周囲の温度が600℃の高温の状態で、例えば原料供給管153より容器143内の第1空間151に、例えばH2を含む高圧(例えば0.8MPaG)の原料ガスが供給されると、原料ガスは水素分離板145にて水素と他のガスとが分離され、分離された水素は第2空間157から水素排出管159を介して、外部に供給される。
c)本実施形態においても、ガスシール複合体163は、一対の第1部材(ガスケットA、B)165、167の間に第2部材(ガラスリング)169が配置された構成であるので、第1実施形態と同様に、例えば熱サイクルが加えられた場合でも高い気密性を保持することができるという顕著な効果を奏する。
・この実験例(Heリーク試験)では、図11に示す様に、水素製造装置141のオフガス排出管155を封止し、水素排出管159を石鹸膜流量計191に接続した。
・また、比較例2として、図示しないが、第4実施形態のガスシール複合体に代えて、正方形の枠状(外側の1辺39mm×幅10mm×厚み4mm)の前記第1部材と同様な材料からなるガスケットのみを用いた水素製造装置を作製した。
その結果、約1cc/minのリークが発生したので、第4実施形態に比べて気密性が低いことが分かる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態のガスシール複合体が使用される水素製造装置について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。
本実施形態の水素製造装置は、前記第4実施形態のような平板状の装置を積層したものである。
本実施形態によっても、前記第4実施形態と同様な効果を奏するとともに、水素分離板203が多数積層されているので、コンパクトな装置で、多くの水素を分離供給できるという利点がある。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明するが、前記第4実施形態と同様な内容の説明は省略する。
具体的には、図14に示す様に、本実施形態は、第4実施形態と同様なガスシール複合体を、直方体形状の(例えばSUS430からなる)金属製の容器301の中に、原料ガスと酸化剤ガス(空気)とを用いて発電を行う板状の発電セル303を配置したSOFC305に適用したものである。
[第7実施形態]
本実施形態は、基本的に、第1実施形態と同様であり、異なる点を以下に説明する。
[第8実施形態]
本実施形態は、基本的に、第1実施形態と同様であり、異なる点を以下に説明する。
[第9実施形態]
本実施形態は、基本的に、第1実施形態と同様であり、異なる点を以下に説明する。
[第10実施形態]
本実施形態は、基本的に、第1実施形態と同様であり、異なる点を以下に説明する。
[第11実施形態]
本実施形態は、基本的に、第1実施形態と同様であり、異なる点を以下に説明する。
[第12実施形態]
本実施形態は、基本的に、第1実施形態と同様であり、異なる点を以下に説明する。
[第13実施形態]
本実施形態は、基本的に、第1実施形態と同様である。以下、異なる部分のみ説明する。
[第14実施形態]
本実施形態は、基本的に、第13実施形態と同様である。以下、異なる部分のみ説明する。
(その他)
本発明は前記実施形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
3、61、83、113…水素分離筒
5、63、85、115…取付金具
7、69、91、121、163、217、309…ガスシール複合体
9、67、89、119…押圧金具
11、65、87、117…固定金具
43、45、93、95、127、129、165、167、225、227、315、317…第1部材
47、97、131、169、229、319…第2部材
105、123…シール部材
145、181、203…水素分離板
161、307…上板
305…固体酸化物形燃料電池(SOFC)
Claims (14)
- 金属部材と該金属部材に対向して配置される相手部材との間に配置されて、該金属部材と該相手部材との間隙をガスシールするガスシール複合体において、
前記金属部材と前記相手部材との間に配置されて該金属部材と該相手部材との間隙をそれぞれガスシールする少なくとも2個の第1部材と、
ガラスを主成分とし、前記金属部材と前記相手部材との間隙を閉塞するように前記2個の第1部材の間に配置された第2部材と、
を有するとともに、
前記第2部材は、前記第1部材が昇華点を有する部材の場合にはその昇華点より低い温度で少なくとも一部が前記金属部材及び/又は相手部材の表面の形状に追従可能な軟化状態となり、前記第1部材が融点及び軟化点を有する部材の場合にはその軟化点より低い温度で少なくとも一部が前記軟化状態となり、前記第1部材が融点のみを有する部材の場合にはその融点より低い温度で少なくとも一部が前記軟化状態となる特性を有することを特徴とするガスシール複合体。 - 前記第2部材が軟化状態となる温度は、ガスシール複合体が用いられる装置の使用温度よりも低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載のガスシール複合体。
- 前記第2部材は、ガスシール複合体が用いられる装置の使用温度にて、少なくとも一部が前記金属部材及び前記相手部材と接する部位において該金属部材及び/又は該相手部材の表面の形状に追従可能な軟化状態となるように、前記第2部材の組成が設定されていることを特徴とする請求項1に記載のガスシール複合体。
- 前記第1部材は、膨張黒鉛、マイカ、又はバーミキュライトからなり、前記第2部材は、ガラスからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスシール複合体。
- 前記第2部材は、ガラスであり、該ガラスの転移点は、前記ガスシール複合体が用いられる装置の使用温度より低く設定されていることを特徴とする請求項4に記載のガスシール複合体。
- 金属部材と該金属部材に対向して配置される相手部材との間に配置されて、該金属部材と該相手部材との間隙をガスシールするガスシール複合体において、
前記金属部材と前記相手部材との間に配置されて該金属部材と該相手部材との間隙をそれぞれガスシールする少なくとも2個の第1部材と、
金属を主成分とし、前記金属部材と前記相手部材との間隙を閉塞するように前記2個の第1部材の間に配置された第2部材と、
を有するとともに、
前記第2部材は、前記第1部材が昇華点を有する部材の場合にはその昇華点より低い温度で少なくとも一部が溶融し、前記第1部材が融点及び軟化点を有する部材の場合にはその軟化点より低い温度で少なくとも一部が溶融し、前記第1部材が融点のみを有する部材の場合にはその融点より低い温度で少なくとも一部が溶融する特性を有することを特徴とするガスシール複合体。 - 前記第2部材が溶融する温度は、ガスシール複合体が用いられる装置の使用温度よりも低く設定されていることを特徴とする請求項6に記載のガスシール複合体。
- 前記第2部材は、ガスシール複合体が用いられる装置の使用温度にて、少なくとも一部が溶融して前記金属部材及び前記相手部材と接する部位において該金属部材及び/又は該相手部材の表面の形状に追従するように、前記第2部材の組成が設定されていることを特徴とする請求項6に記載のガスシール複合体。
- 前記第1部材は、膨張黒鉛、マイカ、又はバーミキュライトからなり、前記第2部材は金属からなることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のガスシール複合体。
- 前記装置の使用温度が、300〜1000℃であることを特徴とする請求項2、3、4、5、7、8、9のいずれか1項に記載のガスシール複合体。
- 前記2個の第1部材と前記第2部材とを備えたガスシール複合体は、前記金属部材と前記相手部材とを積層して配置する方向に沿って押圧されるコンプレッションシールであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のガスシール複合体。
- 前記2個の第1部材と前記第2部材とを備えたガスシール複合体は、前記2個の第1部材で前記第2部材を挟む向う方向に沿って押圧されるコンプレッションシールであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のガスシール複合体。
- 前記第2部材は、前記金属部材と前記相手部材と前記第1部材とに接合していることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のガスシール複合体。
- 金属部材と該金属部材に対向して配置される相手部材との間に、該金属部材と該相手部材との間隙をガスシールする前記請求項1〜13のいずれか1項に記載のガスシール複合体を備えた装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011111563A JP5554747B2 (ja) | 2010-05-21 | 2011-05-18 | ガスシール複合体及び該ガスシール複合体を備えた装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010116959 | 2010-05-21 | ||
JP2010116959 | 2010-05-21 | ||
JP2011111563A JP5554747B2 (ja) | 2010-05-21 | 2011-05-18 | ガスシール複合体及び該ガスシール複合体を備えた装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012007727A true JP2012007727A (ja) | 2012-01-12 |
JP5554747B2 JP5554747B2 (ja) | 2014-07-23 |
Family
ID=45538499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011111563A Expired - Fee Related JP5554747B2 (ja) | 2010-05-21 | 2011-05-18 | ガスシール複合体及び該ガスシール複合体を備えた装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5554747B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012031265A (ja) * | 2010-07-29 | 2012-02-16 | Toshiba Corp | シール材および電気化学装置 |
CN102593384A (zh) * | 2011-01-12 | 2012-07-18 | 三星电机株式会社 | 固体氧化物燃料电池及其密封部件 |
JP2014026956A (ja) * | 2012-07-24 | 2014-02-06 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 固体酸化物形燃料電池 |
JP2014157711A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池の運転方法 |
WO2014208739A1 (ja) * | 2013-06-28 | 2014-12-31 | 日本特殊陶業株式会社 | 燃料電池及びその製造方法 |
JP2015149271A (ja) * | 2013-06-28 | 2015-08-20 | 日本特殊陶業株式会社 | 燃料電池及びその製造方法 |
WO2022050837A1 (en) * | 2020-09-01 | 2022-03-10 | Technische Universiteit Eindhoven | Coupling device and combination and assembly thereof with a tube. |
US11892079B2 (en) * | 2019-08-22 | 2024-02-06 | Sick Ag | Process connection having an annular gasket |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06134917A (ja) * | 1992-10-28 | 1994-05-17 | Taenaka Kogyo Kk | 膨張黒鉛ラミネートシート、膨張黒鉛シート複合材、その製造方法 |
JP2003126662A (ja) * | 2001-10-23 | 2003-05-07 | Ngk Insulators Ltd | ガス分離体固定構造体及びそれを用いたガス分離装置 |
JP2004019879A (ja) * | 2002-06-19 | 2004-01-22 | Noritake Co Ltd | シールユニット及びシール材ならびにその利用 |
JP2008246315A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 水素分離装置及び燃料電池 |
JP2009234798A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-15 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 水素分離装置 |
-
2011
- 2011-05-18 JP JP2011111563A patent/JP5554747B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06134917A (ja) * | 1992-10-28 | 1994-05-17 | Taenaka Kogyo Kk | 膨張黒鉛ラミネートシート、膨張黒鉛シート複合材、その製造方法 |
JP2003126662A (ja) * | 2001-10-23 | 2003-05-07 | Ngk Insulators Ltd | ガス分離体固定構造体及びそれを用いたガス分離装置 |
JP2004019879A (ja) * | 2002-06-19 | 2004-01-22 | Noritake Co Ltd | シールユニット及びシール材ならびにその利用 |
JP2008246315A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 水素分離装置及び燃料電池 |
JP2009234798A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-15 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 水素分離装置 |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012031265A (ja) * | 2010-07-29 | 2012-02-16 | Toshiba Corp | シール材および電気化学装置 |
CN102593384A (zh) * | 2011-01-12 | 2012-07-18 | 三星电机株式会社 | 固体氧化物燃料电池及其密封部件 |
JP2012146649A (ja) * | 2011-01-12 | 2012-08-02 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 固体酸化物燃料電池用の密封部材及びそれを採用した固体酸化物燃料電池 |
JP2014026956A (ja) * | 2012-07-24 | 2014-02-06 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 固体酸化物形燃料電池 |
JP2014157711A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池の運転方法 |
WO2014208739A1 (ja) * | 2013-06-28 | 2014-12-31 | 日本特殊陶業株式会社 | 燃料電池及びその製造方法 |
JP2015149271A (ja) * | 2013-06-28 | 2015-08-20 | 日本特殊陶業株式会社 | 燃料電池及びその製造方法 |
CN105340116A (zh) * | 2013-06-28 | 2016-02-17 | 日本特殊陶业株式会社 | 燃料电池和其制造方法 |
US10693174B2 (en) | 2013-06-28 | 2020-06-23 | Morimura Sofc Technology Co., Ltd. | Fuel cell stack and method of producing the same |
US11892079B2 (en) * | 2019-08-22 | 2024-02-06 | Sick Ag | Process connection having an annular gasket |
WO2022050837A1 (en) * | 2020-09-01 | 2022-03-10 | Technische Universiteit Eindhoven | Coupling device and combination and assembly thereof with a tube. |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5554747B2 (ja) | 2014-07-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5554747B2 (ja) | ガスシール複合体及び該ガスシール複合体を備えた装置 | |
US8445159B2 (en) | Sealed joint structure for electrochemical device | |
US8431227B2 (en) | Ceramic product and ceramic member bonding method | |
US10122023B2 (en) | Fuel cell with separator, method for manufacturing same, and fuel cell stack | |
KR20030064397A (ko) | 세라믹스 및 금속 복합체, 산화물 이온 수송용 복합구조체 및 밀봉성을 갖는 복합체 | |
JP5470278B2 (ja) | 高温型燃料電池積層体用の密封機構 | |
JP2011518416A (ja) | 高温電気化学装置用の一体化シール | |
JP3495654B2 (ja) | セルチューブのシール構造 | |
JP2003317743A (ja) | 固体電解質型燃料電池 | |
JP5623819B2 (ja) | ガスシール複合体及び該ガスシール複合体を備えた装置 | |
JP2008246315A (ja) | 水素分離装置及び燃料電池 | |
CN105047960B (zh) | 互连和固体氧化物燃料电池装置 | |
US7794170B2 (en) | Joint with application in electrochemical devices | |
ZA200301964B (en) | Ceramic-metal composite body, composite structure for transporting oxide ion, and composite body having sealing property. | |
JP5469959B2 (ja) | 酸素イオン伝導モジュールならびに該モジュール用シール材およびその利用 | |
US20060172141A1 (en) | Joints and methods of making and using | |
AU2008254541B2 (en) | Thermo-mechanical robust solid oxide fuel cell device assembly | |
WO2005106999A1 (en) | Improved joint with application in electrochemical devices | |
JP5606792B2 (ja) | ガス分離装置及びその製造方法 | |
JP5149026B2 (ja) | 水素分離装置 | |
JP2007280618A (ja) | 固体電解質型燃料電池のスタック構造体 | |
JP2006273658A (ja) | 複合構造体及びその製造方法 | |
JP2002349714A (ja) | シール性を有する複合体及びその製造方法 | |
JP2014184381A (ja) | 水素分離体 | |
US20100323267A1 (en) | Method for producing an electrically insulating sealing arrangement for a fuel cell stack and sealing arrangement for a fuel cell stack |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130820 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140317 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140507 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140529 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5554747 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |