JP2012007576A - コンデンサ充放電式エンジン点火装置 - Google Patents

コンデンサ充放電式エンジン点火装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンが始動から規定回数回転するまではそのときのエンジンの角速度に応じた最適なタイミングで点火でき、エンジンの始動特性を一段と向上させることができるようにする。
【解決手段】ソースコイル4の出力により充電される充放電用コンデンサ7と、オン時に充放電用コンデンサ7の電荷を点火コイル3を経て放電させる放電用スイッチング素子8と、ソースコイル4の対応する前後二つの入力波形の周期によりエンジン回転数を演算してそのエンジン回転数に応じた点火時期に放電用スイッチング素子8をオンさせる点火時期制御手段14とを備え、点火時期制御手段14はエンジンが始動から規定回数回転するまではソースコイル4からの入力波形を基準に放電用スイッチング素子8をオンさせてハード点火するハード点火部17を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンデンサ充放電式エンジン点火装置に関し、エンジンが始動から規定回数回転するまではハード点火するようにしたものである。
2サイクルエンジン等の小型汎用エンジンに搭載するコンデンサ充放電式エンジン点火装置において、ソースコイルからの相対応する前後二つの入力波形によりエンジンの1回転前の回転周期を検出して、その1回転前の回転周期に応じて点火時期を制御する一方、回転周期を検出できない1回転目は始動回転数相当の回転周期のデータを初期データとして設定し、その初期データに従って点火時期を制御するようにしたものがある(特許文献1)。
このエンジン点火装置は、エンジンにより駆動される磁石式発電機と、点火プラグに接続された点火コイルと、磁石式発電機のソースコイルに発生する正の半波出力により充電される充放電用コンデンサと、点火信号によるオン時に充放電用コンデンサの電荷を点火コイルの一次側に放電させる放電用スイッチング素子と、ソースコイルに発生する負の半波出力により充電される電源回路と、電源回路を電源として動作し且つエンジンの回転に応じた点火時期に点火信号を放電用スイッチング素子に出力する点火時期制御手段とを備えている。
点火時期制御手段はエンジンの最初の1回転である準備回転時にソースコイルに発生した負の半波出力によって電源回路が充電された後に始めて動作可能になり、その動作開始後の最初のパルスである初期パルスが入力すれば、そのときのエンジンの始動回転数相当の回転周期データを初期データとして設定し、初期データに応じた点火時期で点火信号を出力して放電用スイッチング素子をオンさせ、また2回転目以降になれば前後二つの半波出力から1回転前の回転周期を演算し、その回転周期に応じた点火時期で点火信号を出力する。
特開2005−264732号公報
このエンジン点火装置では、初頭パルスが入力したときにエンジンの始動回転数相当の回転周期データを初期データとして設定し、その初期データに応じた点火時期で点火信号を出力しているので、準備回転直後の1回転目から点火できるので始動性能を向上させることができる。
しかし、エンジンの始動回転数相当の回転周期データを固定的に設定し、その初期データに応じた点火時期で点火するようにしているため、必ずしも実際のエンジンの回転数と初期データとが一致せず、エンジンの実際の回転に対して最適なタイミングで点火できない欠点があった。
即ち、始動に際してはリコイルの操作によりエンジンを回転させるが、そのときのエンジンの回転数は操作者の操作力の大小、リコイルの操作時の要領等によって大きく変化するが、従来のエンジン点火装置では実際の回転数の如何に拘わらず始動回転数相当の回転周期データを固定的に設定しているため、必ずしも最適なタイミングで点火できない欠点があった。
しかもエンジンの始動直後の1回転を見ても、そのときにエンジンが吸入圧縮行程と爆発排気行程とのどの状態にあるかによって回転ムラがあり、上死点の前後では角速度が大きく変化する。従って、エンジンの始動回転数相当の回転周期データを固定的に設定する場合には、上死点の前後の何れであるかによって点火のタイミングが大きく狂うという問題もある。
更にエンジンの2回転目以降は1回転前の回転周期を検出して、その回転周期に基づいて点火時期を制御しているが、始動直後の微速回転域では吸入圧縮行程と爆発排気行程との違いによりエンジンの回転ムラがあるため、同じ回転周期でも点火時点の角速度が大きく異なる惧れがある。
例えば始動後の僅かな回転回数のときには回転周期が同じでも、吸入圧縮行程、爆発排気行程の違いに伴う回転ムラによって、実際には点火時期の角速度がその回転周期よりも遥かに大の場合がある。このような場合に、1回転前の回転周期に従って点火すれば、実際の点火時期が大きく遅れることになる。
本発明は、このような従来の課題に鑑み、エンジンが始動から規定回数回転するまではそのときのエンジンの角速度に応じた最適なタイミングで点火でき、エンジンの始動特性を一段と向上させることができるコンデンサ充放電式エンジン点火装置を提供することを目的とする。
本発明は、ソースコイルの出力により充電される充放電用コンデンサと、オン時に前記充放電用コンデンサの電荷を点火コイルを経て放電させる放電用スイッチング素子と、前記ソースコイルの相対応する前後二つの入力波形の周期によりエンジン回転数を演算してそのエンジン回転数に応じた点火時期に前記放電用スイッチング素子をオンさせる点火時期制御手段とを備えたコンデンサ充放電式エンジン点火装置において、前記点火時期制御手段は前記エンジンが始動から規定回数回転するまでは前記ソースコイルからの入力波形を基準に前記放電用スイッチング素子をオンさせてハード点火するハード点火部を備えたものである。
前記ソースコイルの正の半波出力により前記充放電用コンデンサを充電し、前記ハード点火部は前記ソースコイルの負の半波出力の入力波形を基準に前記放電用スイッチング素子をオンさせることが望ましい。
前記規定回数は前記ソースコイルの出力により充電される電源の立ち上がりによって前記点火時期制御手段が動作可能になった後の複数回転であってもよいし、前記ソースコイルの出力により充電される電源の立ち上がりによって前記点火時期制御手段が動作可能になった後の1回転であってもよい。前記点火時期制御手段は規定回転数未満の微速回転域でハード点火を行い、規定回転数以上の回転域でソフト点火を行うことが望ましい。
本発明によれば、エンジンが始動から規定回数回転するまではソースコイルからの入力波形を基準に放電用スイッチング素子をオンさせてハード点火するハード点火部を備えているので、始動から規定回数回転するまではそのときのエンジンの回転状況に最適なタイミングで点火でき、エンジンの始動特性を一段と向上させることができる利点がある。
本発明の一実施形態を示すコンデンサ充放電式のエンジン点火装置の回路図である。 同点火時期制御手段のブロック図である。 同タイムチャートである。 同点火時期特性図である。 同エンジンの回転回数と点火時期との関係図である。 同フローチャートである。 同フローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図面は本発明の一実施形態を例示する。図1はコンデンサ充放電式のエンジン点火装置を示し、このエンジン点火装置は、エンジンにより駆動される磁石式発電機1と、点火プラグ2に接続された点火コイル3と、磁石式発電機1のソースコイル4に発生する正の半波出力Vp(図3(A)参照)によりダイオード5,6を介して充電される充放電用コンデンサ7と、点火信号によるオン時に充放電用コンデンサ7の電荷を点火コイル3の一次側に放電させる放電用スイッチング素子8と、ソースコイル4に発生する負の半波出力Vn(図3(A)参照)によりダイオード9を介して充電される電源回路10と、ソースコイル4の正の半波出力Vpをパルス状の入力波形vp(図3(B)参照)に波形成形する第1波形成形回路11と、ソースコイル4の負の半波出力Vnをパルス状の入力波形vn(図3(C)参照)に波形成形する第2波形成形回路12と、電源回路10の電源電圧Vccの立ち上がりにより動作するマイコン13により構成され、且つ第1波形成形回路11からの入力波形vp、第2波形成形回路12からの入力波形vnに基づいてエンジンの回転に応じた点火時期で放電用スイッチング素子8に点火信号を出力する点火時期制御手段14とを備えている。
波形成形回路11,12はスイッチング素子11a,12aを有し、そのスイッチング素子11a,12aのオン・オフにより、ソースコイル4からの半波出力Vp,Vnを矩形波の入力波形vp,vnに波形成形する。
点火時期制御手段14はRAM、ROM、CPU等を有するマイコン13により構成されており、図2に示すように、エンジン回転数を検出する回転数検出部15と、エンジンの回転回数を検出する回転回数検出部16と、エンジンが始動から規定回数N回転するまでの微速回転時にハード点火特性20(図4参照)に従ってハード点火するハード点火部17と、それ以外のときに第1〜第3ソフト点火特性21〜23(図4参照)に従ってソフト点火するソフト点火部18とを有する。
回転数検出部15は第1波形成形回路11で波形成形されたソースコイル4の正の半波出力Vpの入力波形vpに基づいて、その前後二つの入力波形vp間の間隔Tから1 回転前のエンジン回転数(回転周期)を演算するようになっている。なお、回転数検出部15は前後二つの入力波形vp間の間隔Tからエンジン回転数を検出するため、その検出は2回転目以降となる。回転回数検出部16は正の半波出力Vpの入力波形vpからエンジンの回転回数を検出するようになっている。なお、回転回数検出部16はエンジンの暖機運転終了までの回転回数を検出すればよく、その後の定常運転では回転回数を検出する必要はない。
ハード点火部17はエンジン回転数が規定回転数V(例えば1500r/min)未満の微速回転域24であることを条件に、エンジンが始動から規定回数N、例えば複数の4回回転するまでの間は負の半波出力Vnの入力波形vnを基準に、図3(C)(D)に示すように、その入力波形vnの立ち上がり時aに放電用スイッチング素子8に点火信号pを出力するようになっている。
因みに、1500r/min未満の微速回転域24において、このハード点火部17により、例えば1〜4回転目までの各回転毎にハード点火した場合、その点火時期はエンジン回転数の変化に対して図4のハード点火特性20に従って進角する。なお、ハード点火特性20は、エンジン回転数が500〜1500r/minで変化したときに点火時期が5〜10度の範囲で進角するように設定されている。
ソフト点火部18は回転回数検出部16からの回転回数と回転数検出部15からのエンジン回転数とに基づいて、エンジンが規定回数N1〜N3回転する毎に第1〜第3ソフト点火特性21〜23に順次移行しながら、各ソフト点火特性21〜23に従ってその時点のエンジン回転数に相応しい点火時期を演算し、その点火時期に放電用スイッチング素子8に点火信号を出力するようになっている。
例えばソフト点火部18には、図5に示すように、5〜20回転目までの第1段階の規定回数N1=16回転と、21〜70回転目までの第2段階の規定回数N2=50回転と、71〜120回転目までの第3段階の規定回数N3=50回転との3段階の規定回数が設定されている。そして、第1段階の規定回数N1=16回転は第1ソフト点火特性21に従ってエンジン回転数に応じた点火時期を決定し、第2段階の規定回数N2=50回転は第2ソフト点火特性22の加速特性22aに従ってエンジン回転数に応じた点火時期を決定し、第3段階の規定回数N3=50回転は第2ソフト点火特性22の暖機特性22bに従ってエンジン回転数に応じた点火時期を決定するようになっている。なお、121回転目以降は定常運転であり、第3ソフト点火特性23に従ってエンジン回転数に応じて点火時期を決定する。
第1〜第3ソフト点火特性21〜23は図4に示すように構成され、データテーブルに記憶されている。第3ソフト点火特性23は、低速回転域26、アイドル回転域27、高速回転域28を含む全回転域に対応する定常運転用であって、略2500〜4500r/minのアイドル回転域27で15度程度の略一定進角を保つアイドル点火特性29と、アイドル回転域27より下の低速回転域26でアイドル回転域27の2倍以上の35度程度の略一定進角を保つ低速点火特性30と、アイドル回転域27より上の高速回転域28で最大進角まで進角させる高速点火特性31とを有し、アイドル点火特性29と低速点火特性30との間で点火時期が急激に変化している。
第1ソフト点火特性21は低速回転域26内の微速回転域24よりも上の低速回転用であり、ハード点火特性20に次ぐ回転域において、エンジン回転数1000〜3000r/minに対して点火時期が10〜15度程度進角するように設定されている。第2ソフト点火特性22は低速回転域26からアイドル回転域27用であり、エンジン回転数1000〜2800r/minに対して点火時期が10〜18度程度進角する加速特性22aと、エンジン回転数がアイドル回転域27まで上昇した後に第3ソフト点火特性23のアイドル点火特性29の約2倍程度まで点火時期を進角させる暖機特性22bとを有する。なお、暖機特性22bは2800〜3800r/minの回転数で30度程度の一定進角を保つように設定されている。
次に図6、図7のフローチャートを参照しながら、このエンジン点火装置における点火時期の制御を説明する。エンジンの始動に際してリコイル操作をすると(ステップS1)、エンジンの回転に同期して磁石式発電機1のロータが回転し、ソースコイル4に正の半波出力Vpと負の半波出力Vnとが発生し、その正の半波出力Vpにより充放電用コンデンサ7が充電され、また負の半波出力Vnにより電源回路10が充電される。そして、電源回路10がエンジンの準備回転時の負の半波出力Vnにより充電された後にマイコン13が動作可能な状態となり、最初の1〜4回転はハード点火部17によるハード点火を行い、その後にソフト点火部18によるソフト点火に移行する。
ハード点火部17によるハード点火では、図6のフローチャートに示すようように点火時期を制御する。即ち、図3(A)に示すようにソースコイル4に正の半波出力Vp、負の半波出力Vnが順次発生する都度、図3(B)(C)に示すように第1・第2波形成形回路11,12で波形成形されたパルス状の入力波形vp,vnが発生し(ステップS2)、その各入力波形vp,vnが点火時期制御手段14に入力する。
この入力波形vp,vnが点火時期制御手段14に入力すると、先ずハード点火部17が負の半波出力Vnの入力波形vnを認識して、図3(C)(D)に示すようにその入力波形vnの立ち上がり時aを基準に点火信号pを出力してハード点火を行う(ステップS3)。なお、点火信号pが出力すると、放電用スイッチング素子8がオンして、図3(E)に示すように充放電用コンデンサ7の電荷が点火コイル3の一次側に放電されるので、点火コイル3の二次側に発生する高電圧により点火プラグ2がスパークしてエンジンを点火する。
次いで回転回数検出部16で検出されたエンジンの回転回数を読み込んだ後(ステップS4)、ステップS5を経てステップS6に進み、エンジンの回転回数が規定回数N=4回転目以上であるか否かを判断する。このときのエンジンの回転回数は1回転目であるので、ステップS2に戻って入力波形vnを読み込み、同様にその入力波形vnの立ち上がり時aを基準に点火信号pを出力して2回転目のハード点火を行う(ステップS3)。同様にして最大4回転までハード点火を繰り返し行う。
ハード点火の都度、回転回数検出部16で検出されたエンジンの回転回数を読み込み(ステップS4)、回転回数が3回転目以上であるか否かを判断する(ステップS5)。そして、回転回数が3回転目になれば、回転数検出部15で前後の入力波形vn間の間隔Tを演算することにより1回転前(2回転目)のエンジン回転数を検出可能になるので、回転数検出部15から1回転前のエンジン回転数を読み込んで(ステップS7)、そのときのエンジン回転数が規定回転数V=1500r/min以上か否かを判断する(ステップS8)。
そして、2回目又は3回目のハード点火でエンジン回転数が規定回転数V=1500r/min以上に上昇すれば(ステップS8)、既に微速回転域24を脱しておりハード点火の必要がないので、ソフト点火部18によるソフト点火に移行する(ステップS9)。またエンジン回転数が規定回転数V=1500r/min未満の微速回転域24にあっても、規定回数N=4回目のハード点火が終了すれば(ステップS3)、ステップS4,S5,S7,S8,S6を経てソフト点火に移行する(ステップS9)。
なお、ハード点火を行う規定回数Nを2回又は3回とし、1回目又は2回目のハード点火でエンジン回転数が規定回転数V以上に上昇した場合には、その次の2回目又は3回目の点火はソフト点火とするようにしてもよい。
ソフト点火部18によるソフト点火では、図7のフローチャートに示すよう点火時期を制御する。ソフト点火に移行すると(ステップS9)、回転回数検出部16で検出されたエンジンの回転回数を読み込んで(ステップS10)、その時点のエンジン回転数を判断する(ステップS11)。エンジン回転数が第1段階の規定回数N1である5〜20回転目までの16回転の場合には、各回転毎に回転数検出部15で検出された1回転前の4〜19回転目のエンジン回転数を読み込んだ後(ステップS12)、データテーブルの第1ソフト点火特性21のデータを読み込んで(ステップS13)、第1ソフト点火特性21に従ってそのエンジン回転数に応じた各回転における点火時期を演算し(ステップS14)、エンジン回転数に応じた点火時期で放電用スイッチング素子8に点火信号を出力する(ステップS15)。これを16回繰り返す。
エンジンの回転回数が第2段階の規定回数N2である21〜70回転目になれば(ステップS16)、各回転毎に回転数検出部15で検出された20〜69回転目のエンジン回転数を読み込んだ後(ステップS17)、第2ソフト点火特性22の加速特性22aを読み込んで(ステップS18)、第1ソフト点火特性21よりも進角度の大きい第2ソフト点火特性22の加速特性22aに従ってそのエンジン回転数に応じた各回転における点火時期を演算し(ステップS19)、エンジン回転数に応じた点火時期で放電用スイッチング素子8に点火信号を出力する(ステップS15)。これを50回繰り返す。
エンジンの回転回数が第3段階の71〜120回転目になれば(ステップS21)、各回転毎に回転数検出部15で検出された70〜119回転目のエンジン回転数を読み込んだ後(ステップS22)、第2ソフト点火特性22の暖機特性22bを読み込んで(ステップS23)、第2ソフト点火特性22の加速特性22aよりも更に進角度の大きい第2ソフト点火特性22の暖機特性22bに従ってそのエンジン回転数に応じた各回転における点火時期を演算し(ステップS23)、エンジン回転数に応じた点火時期で放電用スイッチング素子8に点火信号を出力する(ステップS15)。これを50回繰り返す。
エンジンの回転回数が121回転目以降になれば(ステップS20)、同様に各回転毎に1回転前のエンジン回転数を読み込み(ステップS24)、121回転目以降に対応する第3ソフト点火特性23を読み込んで(ステップS25)、第3ソフト点火特性23に従ってそのエンジン回転数に応じた各回転における点火時期を演算し(ステップS26)、定常運転時でのエンジン回転数に応じた点火時期で放電用スイッチング素子8に点火信号を出力する(ステップS15)。以下、ステップS24〜S27を繰り返す。
このような始動方法を採用すれば、始動直後のエンジンが規定回数回転するまではそのときのエンジンの角速度に応じた最適なタイミングで点火でき、エンジンの始動特性を一段と向上させることができる。即ち、始動直後からエンジンが規定回数N回転するまでの微速回転域24では、リコイル操作時の操作力の大小、操作要領等によってエンジン回転数が大きく異なり、また1回転の回転周期が同じでも吸入・圧縮行程と爆発・排気行程との違いによってその時点の角速度が大きく変化するが、ソースコイル4からの半波出力Vnの入力波形vnを基準に点火信号pを出力して放電用スイッチング素子8をオンさせるハード点火を採用することにより、その時点のエンジンの角速度に相応しい点火時期でエンジンを点火することができる。
またエンジン回転数が規定回転数V未満の微速回転域24では、エンジンが規定回数N回転するまでハード点火を行うが、エンジン回転数が規定回転数V以上の回転域になれば、ハード点火の規定回数N未満であっても、エンジン回転数に応じたソフト点火に移行するので、始動後のエンジン回転数をアイドル回転へとスムーズに上昇させることができ、無理にエンジン回転数の上昇を抑えるようなこともない。
更にソフト点火に移行した後は、進角の最も小さい第1ソフト点火特性21に従って点火時期を制御し、その第1ソフト点火特性21でエンジンが規定回数N1回転するまでの点火時期を制御した後、第2ソフト点火特性22の加速特性22aに従って点火時期を制御しながらアイドル回転域27まで点火時期を進角させて行く。このため進角の小さいソフト点火特性から進角の大きいソフト点火特性へと順次移行することにより、エンジンに対して積極的に回転数の増加を促すことができ、アイドル回転域27までスムーズに回転数を上昇させることができる。
エンジン回転数がアイドル回転域27に達した後にエンジンが規定回数N3回転するまでは、第2ソフト点火特性22の暖機特性22bに従って点火時期を30度程度まで急激に進角させて、アイドル回転域27内でエンジン回転数を上昇させた状態で暖機運転を行う。従って、アイドル回転域27でエンジンが規定回数N3回転するまでは、エンジンの暖機運転を行えるので、寒冷地でもエンジン回転数を安定させることができる。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明は各実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では、正の半波出力Vpを波形成形vpして得られた前後の入力波形vp間の間隔Tからエンジン回転数を検出しているが、負の半波出力Vnを波形成形して得られた入力波形vnからエンジン回転数を検出してもよい。
また実施形態ではエンジンの準備回転により点火時期制御手段14が動作可能になった後の複数回転をハード点火の規定回数とし、その規定回数として3回転を例示しているが、1回転でもよい。この場合には、前後の入力波形vp又はvnの周期からエンジン回転数を検出する方式を採る限りは、1回転目にエンジン回転数を検出することはできないので、そのときのエンジン回転数が規定回転数V(例えば1500r/min)以上でもハード点火をすることになる。
ソースコイル4からの入力波形vnを基準に放電用スイッチング素子8をオンさせてハード点火を行う場合に、実施形態では入力波形vnの立ち上がり時aに放電用スイッチング素子8に点火信号を出力するようにしているが、複数のタイミングがあるときには立ち上がり時a以外のタイミング出力するようにしてもよい。
更に実施形態では始動からエンジンが規定回数N回転するまでにエンジン回転数が規定回転数以上になればハード点火からソフト点火に移行するようにしているが、エンジン回転数の如何に拘わらず、エンジンが規定回数N回転するまではハード点火を継続し、その後、ソフト点火に移行するようにしてもよい。
この実施形態では、エンジン回転数、そのエンジン回転数に対する進角度、エンジンの規定回数等に具体的数値を示しているが、これは単なる例示に過ぎず、その数値はエンジンの個々の特性等を考慮して変更すればよい。
1 磁石式発電機
3 点火コイル
4 ソースコイル
7 充放電用コンデンサ
8 放電用スイッチング素子
14 点火時期制御手段
17 ハード点火部
18 ソフト点火部

Claims (5)

  1. ソースコイルの出力により充電される充放電用コンデンサと、オン時に前記充放電用コンデンサの電荷を点火コイルを経て放電させる放電用スイッチング素子と、前記ソースコイルの相対応する前後二つの入力波形の周期によりエンジン回転数を演算してそのエンジン回転数に応じた点火時期に前記放電用スイッチング素子をオンさせる点火時期制御手段とを備えたコンデンサ充放電式エンジン点火装置において、前記点火時期制御手段は前記エンジンが始動から規定回数回転するまでは前記ソースコイルからの入力波形を基準に前記放電用スイッチング素子をオンさせてハード点火するハード点火部を備えたことを特徴とするコンデンサ充放電式エンジン点火装置。
  2. 前記ソースコイルの正の半波出力により前記充放電用コンデンサを充電し、前記ハード点火部は前記ソースコイルの負の半波出力の入力波形を基準に前記放電用スイッチング素子をオンさせることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ充放電式エンジン点火装置。
  3. 前記規定回数は前記ソースコイルの出力により充電される電源の立ち上がりによって前記点火時期制御手段が動作可能になった後の複数回転であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンデンサ充放電式エンジン点火装置。
  4. 前記規定回数は前記ソースコイルの出力により充電される電源の立ち上がりによって前記点火時期制御手段が動作可能になった後の1回転であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンデンサ充放電式エンジン点火装置。
  5. 前記点火時期制御手段は規定回転数未満の微速回転域でハード点火を行い、規定回転数以上の回転域でソフト点火を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のコンデンサ充放電式エンジン点火装置。
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