JP2012007555A - 建設機械におけるエンジン始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
建設機械のエンジン始動時において、周囲にエンジン始動の注意を喚起させるために警報を発するにあたり、周囲の状況に応じた警報発生およびエンジン始動をおこなうことができる建設機械を提供する。
【解決手段】
ホーンスイッチ14の操作によって警報を発するホーン15と、キースイッチ13の操作によってエンジン10の始動をするエンジン始動回路18とを備えて構成される建設機械1において、前記エンジン始動回路には、ホーンによる警報発生がない状態でエンジン始動操作があった場合にはエンジン始動を禁止し、ホーンによる警報発生があった場合にエンジン始動を許容するよう制御するエンジン始動制御装置25を設けた。
【選択図】図5

Description

本発明は、建設機械のエンジン始動時において、周囲に注意を喚起させるための警報を発するようにした建設機械におけるエンジン始動装置の技術分野に属するものである。
一般に、油圧ショベル等の建設機械においては、エンジン始動時において、周囲に作業者等の人がいないかどうかの確認をすることが好ましいが、このような確認を怠ってエンジンを始動し、作業開始をしてしまうことが考えられる。また建設機械の後方等、オペレータ席からの死角箇所に作業者等の人がいることに気づかない可能性もあり、このような状況下でエンジン始動をおこなって作業を開始してしまう可能性もある。
そこで、エンジン始動時において建設機械の周囲にいる者への注意を喚起するために、エンジンの始動スイッチを始動操作すると、まず所定時間のあいだ警報音が発せられ、その後、遅延してエンジン始動がなされるよう構成したものが知られている(特許文献1参照)。
特開2006−274750号公報
しかしながら、前記従来のものは、エンジンのキースイッチを始動操作するとまず所定時間警報音が発せられ、しかる後、遅延してエンジン始動がなされるようになっているため、オペレータにとってはエンジン始動操作をしたにも拘らずエンジンが始動しない、という違和感のある感覚となり、このため、再度エンジンの始動操作をしてしまうという問題がある。さらにこのものは、建設機械の周囲には作業者がいないことが明らかである場合や、建設機械の近傍にいる監視者によって安全確認がなされているように、直ぐにエンジンを始動させても支障がないような場合であっても、始動操作をしてからエンジン始動するまでに時間がかかり、作業の効率性を損ねるという問題もある。
また、これとは逆に建設機械の周辺にいた作業者が、警報音を聞いてもすぐに退避できない場合があり、このような場合でも所定時間が経過すればエンジンが自動的に始動してしまうという問題もあり、これらに本発明が解決せんとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、警報発生操作を受けて警報を発する警報発生手段と、エンジン始動操作を受けてエンジン始動をするエンジン始動手段とを備えて構成される建設機械において、前記エンジン始動手段には、警報発生手段による警報発生がない状態でエンジン始動操作があった場合にはエンジン始動を禁止し、警報発生手段による警報発生があった場合にエンジン始動操作によるエンジン始動を許容するよう制御するエンジン始動制御手段が設けられていることを特徴とする建設機械におけるエンジン始動装置である。
請求項2の発明は、エンジン始動の許容は、警報発生手段による警報発生が第一の設定時間以上継続した後、第二の設定時間以内に制限されていることを特徴とする請求項1記載の建設機械におけるエンジン始動装置である。
請求項3の発明は、第二の設定時間は警報発生を停止してからカウントされることを特徴とする請求項2記載の建設機械におけるエンジン始動装置である。
請求項4の発明は、第二の設定時間は警報発生があったときからカウントされることを特徴とする請求項2記載の建設機械におけるエンジン始動装置である。
請求項5の発明は、エンジン始動の許容は、警報発生手段による警報発生があったときから予め設定される第三の設定時間以内に制限されていることを特徴とする請求項1記載の建設機械におけるエンジン始動装置である。
請求項6の発明は、警報発生操作を促すための第一の報知手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1記載の建設機械におけるエンジン始動装置である。
請求項7の発明は、エンジン始動が許容される状態であることを報知する第二の報知手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1記載の建設機械におけるエンジン始動装置である。
請求項1の発明とすることにより、建設機械のエンジンを始動するにあたって、エンジン始動操作の前に警報を発生させなかった場合はエンジン始動が禁止され、警報発生操作をして警報を発生させた後にエンジン始動操作をおこなうことによってエンジン始動が許容されるため、エンジン始動をする前に必ず警報が発生することになる。従ってエンジンの始動を建設機械の周囲にいる作業者等に対して事前に知らしめることができるとともに、建設機械のオペレータは、警報を発した後に周囲の作業者が退避したかどうかの確認をおこない、しかる後エンジンを始動することになるので、確認後はすぐにエンジンを始動することができる。従って、エンジンを始動するにあたり、周囲の作業者の注意を喚起し、周囲の確認をした後にエンジン始動をおこなうという一連の作業が効率的におこなえる。また、警報音を聞いても退避しない作業者がいる場合等、エンジンを始動すべきタイミングを遅らせたい場合は、オペレータが任意にエンジン始動を遅らせることが出来る。このように警報を発した後は、周囲の状況に応じたタイミングでエンジン始動をすることができる。
請求項2の発明とすることにより、まず、予め設定された時間である第一の設定時間以上継続して警報を発生させなければエンジン始動ができないことになって、周囲の作業者の注意を確実に喚起することができる。また、このように構成することでオペレータが意図せずしてうっかり警報を発生させてしまったような場合は比較的短い警報となり、このような警報発生の場合はエンジンが始動しないため、警報の誤操作によるエンジン始動を防止できる。さらに、警報が発生したときから予め設定された時間である第二の設定時間以内でなければエンジン始動ができないことになって、これによって、警報発生後は周囲の作業者が注意喚起されているあいだにエンジンが始動することになる。
請求項3の発明とすることにより、エンジン始動を許容する時間である第二の設定時間は、警報発生が停止してからカウントされることになって、警報発生時間の長短に拘らず一定のエンジン始動許容時間が確保される。従って、エンジン始動の前におこなう警報発生を周囲の状況に応じておこなうことができる。
請求項4の発明とすることにより、エンジン始動を許容する時間である第二の設定時間は、警報発生があったときからカウントされることになって、警報発生開始後は第二の設定時間内にエンジン始動がおこなわれるため、警報によって注意喚起された状態でエンジン始動がおこなわれる。
請求項5の発明とすることにより、警報発生時間の長短に拘らず、警報発生した後は第三の設定時間内であればいつでもエンジン始動ができることになって警報発生が確保されるものでありながら、エンジン始動までの時間を短いものとすることができる。
請求項6の発明とすることにより、警報発生操作が必要な場合は、警報発生操作が促される一方で、警報発生操作が不要になった場合も報知が停止することによって警報発生操作を停止してもよいタイミングを知ることができて、警報発生を操作性良くすることができる。
請求項7の発明とすることにより、エンジン始動が許容された状態になった場合は、エンジン始動が許容されていることが報知されて、エンジン始動操作によるエンジン始動を確実なものとすることができる。しかも、エンジン始動が禁止された状態になると報知が停止するため、エンジン始動ができない状態であるにも拘らずエンジン始動操作をしてしまうことがない。
本発明の実施される建設機械の側面図である。 本発明の実施の形態を示す回路図である。 本発明の実施の形態における始動制御のブロック図である。 主制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施の形態によるエンジン始動時制御の動作を示すフローチャートである。 (A)、(B)は、それぞれキースイッチのON位置、エンジンスタート位置である。 本発明の第二の実施の形態によるエンジン始動時制御の動作を示すフローチャートである。 本発明の第三の実施の形態によるエンジン始動時制御の動作を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、1は建設機械であるところの油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行体2に旋回自在に支持される上部旋回体3等の各部から構成されている。
上部旋回体3には、左右方向一側方にブーム4、アーム5、バケット6等によって構成される作業装置7、オペレータが操縦をおこなうための空間であるキャブ8、カウンターウエイト9が搭載され、さらにエンジン10、オイルクーラ、ラジエータ11等を収容するエンジン室12が配されている。
キャブ8内には作業装置7を操作するための各種レバー等(不図示)とともにエンジン10を始動させるためのスタータスイッチ(キースイッチ)13が配され、該キースイッチ13を始動操作することによってエンジン10の始動および停止がおこなわれるようになっている。さらに、キャブ8内には警報を発するための警報スイッチ(ホーンスイッチ)14が配設され、該ホーンスイッチ14をON操作することによって上部旋回体3の前端部に設けられたホーン15が警報を発するようになっている。
さらにキャブ8内には、後述するように、ホーンスイッチ14を操作してホーン15を鳴らすようオペレータに促す第一の報知器16と、エンジン始動が許容される状態であることを報知する第二の報知器16aとが設けられている。以下に記載する実施の形態では、これら第一、第二の報知器16、16aは各別に設けられた燈体によって構成されるが、一つの燈体とし、ホーンを鳴らすように促す場合の報知を点滅点灯、エンジン始動許容状態である場合の報知を連続点灯のように変化させたもの、異なった二色の点灯ができる燈体とすることもでき、さらには「ホーンを鳴らしてください。」「エンジン始動ができます。」のような音声報知とすることもできる。そして各別の燈体でこれら第一、第二の報知器を形成する場合、第一報知器16をホーンスイッチ14の近傍に、第二報知器16aをキースイッチ13の近傍に配しておけば、オペレータが各対応するスイッチ操作を促すことになって操作性が向上する。
図2は、本発明の警報発生手段である警報発生回路17およびエンジン始動手段であるエンジン始動回路18の回路図である。
警報発生回路17は、ホーンスイッチ(警報スイッチ)14、ホーン15、第一電磁リレー19等からなる。ホーンスイッチ14が始動操作されることによって第一電源20から第一電磁リレースイッチ19への電源供給がなされ、これによって第一電磁リレースイッチ19がON動作し、第一電源20からホーン15へ電流が流れて警報が発せられるようになっている。
エンジン始動回路18は、キースイッチ13、スタータモータ21、第二電磁リレースイッチ22、第二電源23等からなり、第一電源20から第二電磁リレースイッチ22、キースイッチ13に至る回路には切換えスイッチ24が接続されている。そして後述するように切換えスイッチ24がONのときにキースイッチ13が始動操作されることによって、第一電源20から第二電磁リレースイッチ22へと電源供給がなされ、これによって第二電源23からスタータモータ21へと電源供給されてスタータモータ21が駆動し、エンジン10が始動するようになっている。
25は、本発明のエンジン始動制御手段であるエンジン始動制御装置であって、該エンジン始動制御装置25は、主制御装置であるCPUを用いて組み込まれており、前述した切換えスイッチ24のON、OFF切換えの制御をおこなうことで、キースイッチ13の始動操作に対してエンジン始動の許容、禁止を制御するものであるが、図3に示すようにエンジン始動制御装置25は、後述する各設定時間Tを設定するための設定器26、ホーンスイッチ14、キースイッチ13、エンジン駆動検知センサ10aからの信号を入力し、該入力した信号に基づいて第一、第二の報知器16、16a、切換えスイッチ24に対して必要な制御指令を出力するように構成されている。
次に、エンジン始動制御装置25での制御の流れについて詳述する。まず、エンジン始動制御装置25は、図4に示すように、電源(図示せず)接続されることでシステムスタートをし、必要なデータの初期設定(S1)がなされた後、エンジン10が駆動しているか否かを判断(S2)し、エンジン10が駆動していなければ、図5に示すエンジン始動制御のサブルーチン(S3)となり、エンジンが駆動していれば作業制御、走行制御等の各種制御のサブルーチン(S4)となる。
図5は、第一の実施の形態のエンジン始動制御の動作を示すフローチャートが示されているが、このものでは、まず、エンジン始動のために図6(A)に示すようにキースイッチ13がON位置に操作されると(S11)、第一報知器16に対して報知指令が出力され(S12)、これによって第一報知器16が点灯してホーン15を鳴らすように促す。次にホーンスイッチ14がON操作されたか否かを判断し(S13)、ON操作された場合に、ホーンスイッチ14がON操作された時点からの第一、第二のカウント時間(t1、t2)がそれぞれカウント(時間経過の積算(計測))される(S14)。そして第一カウント時間t1が前記設定器26で設定される第一設定時間T1(例えば1秒間)以上継続(経過)したか否かの判断がなされ(S15)、継続したと判断(T1≦t1)された場合、第一報知器16を点灯停止(消灯)をする(S16)一方で、第二報知器16aに対し点灯指令を出力(S17)してエンジン始動が許容される状態であることを報知する。
これに対し、前記第一カウント時間t1が第一設定時間T1に至らない(T1>t1)と判断された場合にはホーンスイッチ14がON操作されているか否かの判断(S13)がされるようにリターンする。そして前述した第一報知器16に対しての報知指令が出力された後にホーンスイッチ14のON操作がなされたか否かの判断がなされ(S13)、ホーンスイッチ14のON操作はあったが第一カウント時間t1が第一設定時間T1に至らない状態でホーンスイッチ14がOFF操作された場合には第一、第二カウント時間t1、t2をリセットした後(S18)、ホーンスイッチ14のON操作がなされたか否かの判断がなされるように設定されている。
一方、前述したように第一カウント時間t1が第一設定時間T1以上継続したと判断された場合には、第一報知器16に点灯停止指令を出力し(S16)、第二報知器16aに対し点灯指令を出力(S17)すると共に、切換えスイッチ24に対してON指令が出力され(S19)、これによってエンジン始動が許容される状態となる。この状態で前記第二のカウント時間t2が設定器26で設定される第二設定時間T2(例えば10秒間(但しT1<T2))を経過したか否かの判断がなされ(S20)、経過していない(T2>t2)と判断された場合にはさらにエンジン始動があったか否かの判断がなされ(S21)、エンジン始動がないと判断された場合において第二のカウント時間t2が第二設定時間T2を越えた(T2≦t2)と判断された場合、並びに第二設定時間T2のあいだにエンジン始動があった場合には切換えスイッチ24のOFF指令が出力され(S22)、第一、第二カウント時間t1、t2がリセットされ(S23)、そして第二報知器16aの点灯が停止(消灯)され(S24)、そしてメインルーチンにリターンする。
叙述の如く構成された本発明の第一の実施の形態において、建設機械のエンジンを始動する場合、まず、図6(A)に示すようにキースイッチ13をON位置に操作した状態でホーンスイッチ14をON操作してホーン15を鳴らした場合に切換えスイッチ24が閉成してエンジン始動状態となり、この状態でエンジンを始動させるべく図6(B)に示すように、キースイッチ13をエンジン始動位置(E/S位置)に操作してエンジン始動をすることになる。
これに対し、キースイッチ13をON位置に操作した状態からホーン15を鳴らすことなくエンジン始動位置E/Sに操作した場合にはエンジン始動が禁止された状態になってエンジン始動がなされないように制御される。
このように本発明が実施されたものにおいては、エンジンの始動がなされるには、キースイッチをON位置に操作した状態においてホーン15を慣らすことが必須の操作として要求されるが、このホーン15を鳴らすための操作を自らした後、キースイッチ13をエンジン始動位置まで操作することで直ちにエンジン始動が実行されることになるため、エンジン始動にはホーンを鳴らすことが要求されながら、エンジン始動操作に至るまでの操作に違和感がなく、従来のキースイッチで始動操作したことに基づいてホーンが所定時間鳴り、その後遅延してエンジン始動が開始するもののように始動操作に違和感を覚えてエンジン始動操作を繰り返してしまうようなことを回避できる。
しかもこのものでは、ホーン15を鳴らす時間を、第一設定時間T1を越えて第二設定時間T2に至る前までの任意の時間にすることができるため、周囲の状況に応じた適切な時間に亘ってホーン15を鳴らすことができる。
さらにこの場合、ホーン15を鳴らす操作が第一設定時間T1以上継続しておこなわれる必要があるから、間違ってのチョイ押し操作でホーンスイッチ14をON操作した場合のように、オペレータの意図なくしてホーンスイッチがONされた場合にはエンジン始動が禁止された状態のままに維持されるため、誤操作によってエンジン始動がなされることがない。
またこのものでは、第二設定時間T2を越えてエンジン始動がなされない場合には再度ホーン15を鳴らす操作から開始するようリセットされ、この結果、ホーン15が鳴ってから暫く経ち、注意喚起が薄れたような場合に不意にエンジン始動がなされてしまうようなことも回避できる。
さらにこのものでは、キースイッチ13をON操作すると、第一報知器16が点灯してホーン操作を促すことになるが、この第一報知器16の点灯は、ホーンスイッチ14をON操作してからエンジン始動が許容されることになる第一設定時間T1までのあいだであるから、エンジン始動にあたり、オペレータはホーン操作を促される一方で、エンジン始動が許容された状態になったことを認識することができ、操作性が向上する。しかもエンジン始動が許容された状態になった場合には第二報知器16aが点灯してこれを報知するため、エンジン始動操作が円滑になる。しかもこの第二報知器16aの点灯は、エンジン始動が許容される第二設定時間T2までのあいだであって、第二設定時間T2を越えてエンジン始動禁止状態になった場合には消灯してこれをオペレータに認識させることになるため、エンジン始動禁止状態になったことを知らずにエンジン始動操作をすることが回避される。
このように、本発明は、キースイッチ13によるエンジン始動というものを、オペレータ自らがホーンスイッチ14をON操作することを条件としてエンジン始動許容状態とし、そしてこの許容状態になった後、オペレータがキースイッチ13でエンジン始動操作をすることで違和感のないエンジン始動がなされるものとしたが、本発明は前記第一の実施の形態に限定されるものではなく、以下に述べる第二の実施の形態のように、ホーンスイッチ14を操作した後であれば直ちにエンジン始動を許容する状態に切換わるようにしても実施することができる。
図7は、第二の実施の形態のエンジン始動制御の動作を示すフローチャートであるが、このものでは、第一の実施の形態と同様、エンジン始動のためキースイッチ13がON位置に操作されると(S21)、第一報知器16に対して報知指令が出力され(S22)、これによって第一報知器16が点灯してホーン15を鳴らすように促す。次にホーンスイッチ14がON操作されたか否かを判断し(S23)、ON操作されていなければホーンスイッチ14がON操作されたか否かが判断(S23)されるようにリターンする。そしてON操作された場合には、第一報知器16を点灯停止する(S24)とともに、第二報知器16aに対して点灯指令を出力(S25)してエンジン始動が許容される状態であることを報知する。さらに、ホーンスイッチ14がON操作された時点からの第三のカウント時間(t3)がカウント開始される(S26)とともに、切換えスイッチ24に対してON指令が出力される(S27)。そして第三カウント時間t3が前記設定器26で設定される第三設定時間T3(例えば10秒間)を経過したか否かの判断がなされ(S28)、経過していない(T3>t3)と判断された場合にはさらにエンジン始動があったか否かの判断がなされ(S29)、エンジン始動がないと判断された場合において第三のカウント時間t3が第三設定時間T3を越えた(T3≦t3)と判断された場合、並びに第三設定時間T3のあいだにエンジン始動があった場合には切換えスイッチ24のOFF指令が出力(S30)され、第三カウント時間t3がリセット(S31)され、第二報知器16aの点灯停止をして、メインルーチンにリターンする。
このように本発明が実施された第二の実施の形態のものにおいては、第一の実施の形態と同様、ホーン15を鳴らすための操作を自らした後、キースイッチ13をエンジン始動位置まで操作すれば直ちにエンジン始動できることになるため、エンジン始動にはホーンを鳴らすことが要求されながら、エンジン始動操作に至るまでの操作には違和感がない。
しかもこのものでは、エンジン始動を許容に至らしめるためのホーン15を鳴らす時間(第一の設定時間T1)が設定されていないため、ホーン15を鳴らすと同時にエンジンの始動が許容される。従ってホーン15を鳴らしながらのエンジン始動ができ、この場合においてホーン15は周囲の状況に応じて任意の長さに発すればよい。また、第三のカウント時間t3はホーンスイッチ14がON操作されたときからカウントが開始されるため、ホーン15を発生させた直後から第三の設定時間以内にエンジンを始動させればよいことになって、例えば周囲の状況によりホーン15をちょっと鳴らせば事足りるような場合、ホーンを短く鳴らして直ぐにエンジンを始動させることができる。
またこのものでは、第一の実施の形態と同様、第三設定時間T3を越えてエンジン始動がなされない場合には再度ホーン15を鳴らす操作から開始するようリセットされ、この結果、ホーン15が鳴ってから暫く経ち、注意喚起が薄れたような場合に、不意にエンジン始動がなされてしまうようなことが回避できる。
さらには、図8に示す第三の実施の形態のように、ホーンスイッチ14を操作してホーン15を鳴らし、該ホーンスイッチ14でホーン15を鳴らす操作が終わったときから第二のカウント時間t2をカウントし、そしてこのカウント開始時点から設定器26で設定される第二設定時間T2までのあいだ、エンジン始動が許容されるようにしても実施することができる。因みにこの第二設定時間T2は、前記第一の実施の形態の第二設定時間と同じであってもよいが、長短こと異ならしめてもよいことは勿論である。
図8は、第三の実施の形態のエンジン始動制御の動作を示すフローチャートであるが、このものでは、第一の実施の形態と同様、エンジン始動のためキースイッチ13がON位置に操作されると(S31)、第一報知器16に対して報知指令が出力され(S32)、これによって第一報知器16が点灯してホーンを鳴らすように促す。次にホーンスイッチ14がON操作されたか否かを判断(S33)し、ON操作された場合に、ホーンスイッチ14がON操作された時点からの第一のカウント時間(t1)がカウントされる(S34)。そして第一カウント時間t1が前記設定器26で設定される第一設定時間T1(例えば1秒間)以上継続(経過)したか否かの判断がなされ(S35)、継続したと判断(T1≦t1)された場合、第一報知器16の点灯を停止する(S36)。
これに対し、前記第一カウント時間t1が第一設定時間T1に至らない(T1>t1)と判断された場合にはホーンスイッチ14がON操作されているか否かの判断(S33)がされるようにリターンする。そして前述した第一報知器16に対しての報知指令が出力された後にホーンスイッチ14のON操作がなされたか否かの判断がなされ(S33)、ホーンスイッチ14のON操作はあったが第一カウント時間t1が第一設定時間T1に至らない状態でホーンスイッチ14がOFF操作された場合には第一カウント時間t1をリセットした後(S37)、ホーンスイッチ14のON操作がなされたか否かの判断がなされるように設定されている。
一方、前述したように、第一カウント時間t1が第一設定時間T1以上継続したと判断され、第一報知器16の点灯が停止した場合には、ホーンスイッチ14がOFF操作されたか否かの判断がなされ(S38)、ホーンスイッチ14のOFF操作があった場合は、第二報知器16aを点灯(S39)し、切換えスイッチ24のON指令が出力され(S40)、これによってエンジン始動が許容された状態となるとともに、第二のカウント時間(t2)が開始される(S41)。そして第二カウント時間t2が前記設定器26で設定される第二設定時間T2(例えば10秒間)を経過したか否かの判断がなされ(S42)、経過していない(T2>t2)と判断された場合には、さらにエンジン始動があったか否かの判断がなされ(S43)、エンジン始動がないと判断された場合において第二のカウント時間t2が第二設定時間T2を越えた(T2≦t2)と判断された場合、並びに第二設定時間T2のあいだにエンジン始動があった場合には切換えスイッチ24のOFF指令が出力(S44)され、第二カウント時間t2をリセットし(S45)、そして第二報知器16aの点灯停止をして(S46)、メインルーチンにリターンする。
このように本発明が実施されたものにおいては、第一の実施の形態と同様、ホーン15を鳴らすための操作を自らした後、キースイッチ13をエンジン始動位置まで操作すれば直ちにエンジン始動できることになるため、エンジン始動にはホーンを鳴らすことが要求されながら、エンジン始動操作に至るまでの操作には違和感がない。
しかもこのものでは、ホーン15を鳴らす時間を、第一設定時間T1を越えておこなうことができるため、周囲の状況に応じた適切な時間に亘ってホーン15を鳴らすことができるとともに、ホーン15を鳴らす操作が第一設定時間T1以上継続しておこなわれる必要があるから、オペレータの誤操作によりホーンスイッチがONされた場合にはエンジン始動が禁止された状態のままに維持されるため、誤操作によってエンジン始動がなされることがない。
また、第二のカウント時間t2は、警報発生が開始され、該警報発生が停止した時からカウントされるため、ホーン15の長短に拘らず、常に第二の設定時間T2のエンジン始動許容時間が確保される。従って、例えばホーン15を鳴らしても作業者が退避しない場合のようにホーン15を長く鳴らす必要があった場合でも、ホーン15を鳴らし終えた直後からカウントされる第二のカウント時間t2が第二の設定時間T2を経過する前にエンジン始動をすれば良いことになって、周囲の状況に応じた警報発生をした上でのエンジン始動をすることができる。
この場合に、エンジン始動が許容される時間は、ホーンスイッチ14をOFF操作してから第二の設定時間T2までとなるが、この許容時間は、ホーン15を鳴らした時間に関係なく一定であるため、第一の実施の形態のようにエンジン始動許容時間がホーン15を鳴らした時間によって変化してしまうことがないという利点がある。
尚、本実施の形態では、エンジン始動制御手段を全てコンピュータ制御によるものとして制御フローによって説明したが、タイマを使用した電磁リレーによる制御回路として構成しても良い。
また、エンジン始動における場合のみならず、エンジン始動後における走行の場合においても、一定時間走行を停止した場合に、オペレータが警報スイッチを操作して警報発生をしなかった場合は操作具を操作しても走行せず、警報発生をした場合は操作具を操作して走行することができるものに構成しても良い。この場合、エンジン始動におけるエンジン始動制御手段と同様、警報発生後設定された時間が経過した場合は操作具を操作しても走行がおこなえないようにして、周囲の作業者が警報を聞いて注意喚起されている状態で走行を許容するものに構成しても良い。
本発明は、油圧ショベル等の建設機械において、エンジン始動前に警報を発生させて周囲の作業者等にエンジン始動の注意を喚起させるエンジン始動装置の技術分野に利用可能である。
1 油圧ショベル
10 エンジン
13 スタータスイッチ
14 ホーンスイッチ
17 警報発生回路
18 エンジン始動回路
24 切換えスイッチ
25 エンジン始動制御装置

Claims (7)

  1. 警報発生操作を受けて警報を発する警報発生手段と、エンジン始動操作を受けてエンジン始動をするエンジン始動手段とを備えて構成される建設機械において、前記エンジン始動手段には、警報発生手段による警報発生がない状態でエンジン始動操作があった場合にはエンジン始動を禁止し、警報発生手段による警報発生があった場合にエンジン始動操作によるエンジン始動を許容するよう制御するエンジン始動制御手段が設けられていることを特徴とする建設機械におけるエンジン始動装置。
  2. エンジン始動の許容は、警報発生手段による警報発生が第一の設定時間以上継続した後、第二の設定時間以内に制限されていることを特徴とする請求項1記載の建設機械におけるエンジン始動装置。
  3. 第二の設定時間は警報発生を停止してからカウントされることを特徴とする請求項2記載の建設機械におけるエンジン始動装置。
  4. 第二の設定時間は警報発生があったときからカウントされることを特徴とする請求項2記載の建設機械におけるエンジン始動装置。
  5. エンジン始動の許容は、警報発生手段による警報発生があったときから予め設定される第三の設定時間以内に制限されていることを特徴とする請求項1記載の建設機械におけるエンジン始動装置。
  6. 警報発生操作を促すための第一の報知手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1記載の建設機械におけるエンジン始動装置である。
  7. エンジン始動が許容される状態であることを報知する第二の報知手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1記載の建設機械におけるエンジン始動装置。
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