JP2012006891A - フマル酸エステルの製造方法 - Google Patents

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【課題】
フマル酸ジtert−ブチルを高収率で製造する。
【解決手段】
マレイン酸と2−メチルプロピレンを特定の溶媒中で、酸触媒により反応させてマレイン酸ジtert−ブチルとしたのち、さらに異性化触媒存在下でフマル酸ジtert−ブチルに異性化させることを特徴とするフマル酸ジtert−ブチルの製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明はフマル酸エステルの製造に関するものであり、さらに詳しくは、効率的なフマル酸ジtert−ブチルの製造方法関する。
フマル酸ジtert−ブチルを重合して得られる単独重合体または共重合体は、一般に熱可塑性ビニル重合体と比べて高い耐熱性を示し、さらに透明性に優れた重合体となることが知られており、光学分野における様々な用途に使用可能な透明性重合体として有望な材料である。(例えば、非特許文献1参照)。
一般にフマル酸ジエステル類はフマル酸とアルコールを酸触媒存在下で反応させることにより製造できるが、二級アルキルエステルであるフマル酸ジtert−ブチルはこの方法では製造できない。このため、これまでに種々の検討が行われており、フマル酸クロリドとtert−ブタノールを反応させる方法(例えば、特許文献1参照)、フマル酸と2−メチルプロピレンを反応させる方法(例えば、特許文献2参照)等の報告がなされている。しかしながら、フマル酸クロリドとtert−ブタノールを反応させる方法は、フマル酸クロリドの反応性が高く反応の制御が困難であり、収率が低いのみならず、分離困難な副生成物が多量に生成する。また、フマル酸と2−メチルプロピレンを反応させる方法は原料が安価で好ましい方法であるが、本発明者等が検討した結果、フマル酸の溶媒に対する溶解性が低いために、得られるエステルの収率は極めて低くなることを確認した。即ち、いずれの方法も工業的に好ましい方法とはいえない。
特公昭60−208946号公報 特許2890603号公報
大津隆行著、未来材料、2002年、Vol.2、No.12発行、(第70〜74頁)
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、高収率でフマル酸ジtert−ブチルを製造する方法を提供することである。
本発明者等は上記課題を解決するために鋭意検討した結果、マレイン酸と2−メチルプロピレンを特定の溶媒中で反応させたのち、さらに異性化触媒存在下でフマル酸ジtert−ブチルに異性化することにより、高収率でフマル酸ジtert−ブチルを製造する方法を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明はマレイン酸と2−メチルプロピレンを少なくとも下記一般式(1)で表される溶媒を含む溶媒中、酸触媒により反応させてマレイン酸ジtert−ブチルとしたのち、さらに異性化触媒存在下でフマル酸ジtert−ブチルに異性化させることを特徴とするフマル酸ジtert−ブチルの製造方法である。
Figure 2012006891
(ここで、RおよびRはそれぞれ独立の炭素数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基を表し、nは1〜4の整数を表す)
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明はマレイン酸ジtert−ブチルを得た後、異性化することによりフマル酸ジtert−ブチルを製造する方法である。
最初に、マレイン酸ジtert−ブチルを製造する工程について説明する。
本発明におけるマレイン酸と2−メチルプロピレンを反応させる際に使用する溶媒は少なくとも特定の一般式(1)で表される溶媒を含み、単一溶媒として使用してもよいし、他の溶媒を加えて混合溶媒として使用してもよい。
特定の一般式(1)で表される溶媒のRおよびRはそれぞれ独立の炭素数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基を表し、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜12の直鎖状アルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−エチルヘキシル基等の炭素数1〜12の分岐状アルキル基;シクロヘキシル基等の炭素数1〜12の環状アルキル基;等が挙げられる。
特定の一般式(1)で表される溶媒のnは1〜4の整数を表し、その中でも好ましくは1〜3である。
そして、具体的な一般式(1)で表される溶媒としては、例えばエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、トリエチレングリコールジプロピルエーテル、テトラエチレングリコールジプロピルエーテル等が挙げられる。この中でも取扱いが比較的容易であることから、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテルが好ましい。
特定の一般式(1)と混合可能な溶媒としては、エステル化反応を阻害しない限り特に制限はなく、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等を例示することができる。
本発明で用いるマレイン酸は、マレイン酸をそのまま使用する以外に、無水マレイン酸に水を添加することにより得たマレイン酸を使用してもよい。
本発明で用いるマレイン酸と2−メチルプロピレンを反応させる酸触媒は、硫酸、p−トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、スルホ基を含有するイオン交換樹脂が好ましく、これらは1種以上用いることができる。ここで、スルホ基を有するイオン交換樹脂としては、アンバーライトやナフィオンを例示することができる。このなかでも特に高い収率が得られることから、硫酸、p−トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸がより好ましい。
本反応で使用する2−メチルプロピレンの使用量は、マレイン酸に対して化学量論比以上であればよく、マレイン酸100重量部に対して2−メチルプロピレン97重量部以上が好ましく、特に好ましくは146重量部以上である。
本発明で使用する一般式(1)で表わされる溶媒の量は本発明の趣旨に反しない限り特に制限はなく、好ましくはマレイン酸100重量部に対して50〜5000重量部であり、より好ましくはマレイン酸100重量部に対して100〜3000重量部であり、特に好ましくはマレイン酸100重量部に対して200〜2000重量部である。
本発明におけるマレイン酸と2−メチルプロピレンを反応させる酸触媒の使用量は、高収率のマレイン酸ジtert−ブチルが得られることおよび用いた酸触媒の後処理が比較的容易であることから、マレイン酸100重量部に対して0.01〜50重量部が好ましく、より好ましくは0.1〜30重量部であり、特に好ましくは0.5〜20重量部である。
本発明におけるマレイン酸と2−メチルプロピレンを反応させる際の反応温度は高収率のマレイン酸ジtert−ブチルが得られることから20〜100℃が好ましく、より好ましくは25〜80℃であり、特に好ましくは30〜70℃である。
本発明におけるマレイン酸と2−メチルプロピレンの反応形式については特に制限はなく、反応装置に全ての原料を仕込んだのち密閉して反応させてもよいし、マレイン酸、酸触媒、溶媒を仕込んだ反応装置に2−メチルプロピレンを流通させて反応させてもよいし、酸触媒中に原料を流通させ反応させてもよい。
本発明はこのようにして得られたマレイン酸ジtert−ブチルを異性化することによりフマル酸ジtert−ブチルを製造する方法に関するものであり、次に異性化工程について説明する。
異性化反応で使用するマレイン酸ジtert−ブチルは、マレイン酸と2−メチルプロピレンの反応物を中和してそのまま使用してもよいし、該反応物を晶析、昇華等により精製した後使用してもよい。
本発明におけるマレイン酸ジtert−ブチルの異性化においては、異性化触媒を用い、該異性化触媒としては、例えばジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジ−tert−ブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、アジリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン等の二級アミンが好ましく、特にピペリジン、モルホリンが好適である。
マレイン酸ジtert−ブチルの異性化の際の反応温度は特に制限はなく、異性化率が向上し効率よくフマル酸ジtert−ブチルが得られることから30〜180℃が好ましく、50〜150℃がより好ましく、60〜140℃が特に好ましい。
異性化反応を行う際の溶媒については二級アミンと反応しない限り特に制限はなく、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等を例示することができる。また、マレイン酸と2−メチルプロピレンとの反応で使用した溶媒をそのまま使用してもよいし、融点以上の温度で反応させる場合、溶媒を使用しなくても実施することができる。
このようにして製造したフマル酸ジtert−ブチルは、晶析、昇華等の従来公知の方法により精製することにより、重合反応に使用可能な純度とすることができる。
本発明の製造方法を用いることにより、フマル酸ジtert−ブチルを高収率で製造することができる。
本発明を実施例に基づき説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。以下に実施例によりフマル酸ジアルキルエステル製造方法における評価・測定方法を示す。なお、断りのない限り用いた試薬は市販品を用いた。
〜転化率・異性化率・純度〜
ガスクロマトグラフィー(GC)装置(島津製、GC−14A)を用いて測定した。
実施例1
攪拌機および温度計を備えた300mLのオートクレーブに、一般式(1)で表されるエチレングリコールジメチルエーテル60mL、マレイン酸20g、酸触媒として硫酸4gを仕込んだのち2−メチルプロピレン51gを圧入し、撹拌しながら40℃で2時間反応を行った(マレイン酸100重量部に対して、2−メチルプロピレン255重量部、エチレングリコールジメチルエーテル260重量部、硫酸20重量部)。得られた反応液をGC分析した結果、マレイン酸ジtert−ブチルへの転化率は58%であった。
上記反応で得られた反応液を中和・水洗後に溶媒を留去したのち得られたマレイン酸ジtert−ブチル22g、トルエン50g、異性化触媒としてピペリジン0.3gを、撹拌機、冷却器および温度計を備えた150mLの三つ口に仕込み、撹拌しながら110℃で2時間反応させた。得られた反応液をGC分析した結果、フマル酸ジtert−ブチルへの異性化率は99%であった。得られた反応液の溶媒を留去したのち昇華を行い、純度99%のフマル酸ジtert−ブチル57gを得た。
マレイン酸と2−メチルプロピレンから57%の収率と効率良くフマル酸ジtert−ブチルが得られた。
実施例2
攪拌機および温度計を備えた300mLのオートクレーブに、一般式(1)で表されるエチレングリコールジメチルエーテル60mL、マレイン酸20g、酸触媒として硫酸4gを仕込んだのち2−メチルプロピレン51gを圧入し、撹拌しながら40℃で2時間反応を行った(マレイン酸100重量部に対して、2−メチルプロピレン255重量部、エチレングリコールジメチルエーテル260重量部、硫酸20重量部)。得られた反応液をGC分析した結果、マレイン酸ジtert−ブチルへの転化率は58%であった。
上記反応で得られた反応液を中和および水洗することにより得られたマレイン酸ジtert−ブチルのエチレングリコールジメチルエーテル溶液80mLおよび異性化触媒としてピペリジン0.3gを、撹拌機、冷却器および温度計を備えた150mLの三つ口に仕込み、撹拌しながら110℃で2時間反応させた。得られた反応液をGC分析した結果、フマル酸ジtert−ブチルへの異性化率は99%であった。得られた反応液の溶媒を留去したのち昇華を行い、純度99%のフマル酸ジtert−ブチル56gを得た。
マレイン酸と2−メチルプロピレンから57%の収率と効率良くフマル酸ジtert−ブチルが得られた。
実施例3
攪拌機および温度計を備えた300mLのオートクレーブに、一般式(1)で表されるエチレングリコールジメチルエーテル60mL、マレイン酸20g、酸触媒としてp−トルエンスルホン酸4gを仕込んだのち2−メチルプロピレン51gを圧入し、撹拌しながら40℃で2時間反応を行った(マレイン酸100重量部に対して、2−メチルプロピレン255重量部、エチレングリコールジメチルエーテル260重量部、p−トルエンスルホン酸20重量部)。得られた反応液をGC分析した結果、マレイン酸ジtert−ブチルの収率は62%であった。
上記反応で得られた反応液を中和・水洗後に溶媒を留去したのち得られたマレイン酸ジtert−ブチル24g、トルエン50g、異性化触媒としてピペリジン0.3gを、撹拌機、冷却器および温度計を備えた150mLの三つ口に仕込み、撹拌しながら110℃で2時間反応させた。得られた反応液をGC分析した結果、フマル酸ジtert−ブチルへの異性化率は99%であった。得られた反応液の溶媒を留去し、さらにヘキサン溶液とした後に晶析を行い、純度99%のフマル酸ジtert−ブチル22gを得た。
マレイン酸と2−メチルプロピレンから61%の収率と効率良くフマル酸ジtert−ブチルが得られた。
実施例4
攪拌機および温度計を備えた300mLのオートクレーブに、一般式(1)で表されるジエチレングリコールジメチルエーテル60mL、マレイン酸20g、酸触媒としてキシレンスルホン酸4gを仕込んだのち2−メチルプロピレン51gを圧入し、撹拌しながら50℃で2時間反応を行った(マレイン酸100重量部に対して、2−メチルプロピレン255重量部、ジエチレングリコールジメチルエーテル285重量部、キシレンスルホン酸20重量部)。得られた反応液をGC分析した結果、マレイン酸ジtert−ブチルの収率は61%であった。
上記反応で得られた反応液を中和・水洗後に溶媒を留去したのち得られたマレイン酸ジtert−ブチル24g、トルエン50g、異性化触媒としてピペリジン0.3gを、撹拌機、冷却器および温度計を備えた150mLの三つ口に仕込み、撹拌しながら110℃で2時間反応させた。得られた反応液をGC分析した結果、フマル酸ジtert−ブチルへの異性化率は99%であった。得られた反応液の溶媒を留去したのち昇華を行い、純度99%のフマル酸ジtert−ブチル24gを得た。
マレイン酸と2−メチルプロピレンから60%の収率と効率良くフマル酸ジtert−ブチルが得られた。
比較例1
攪拌機および温度計を備えた300mLのオートクレーブに、ジイソプロピルエーテル60mL、マレイン酸20g、硫酸4gを仕込んだのち2−メチルプロピレン51gを圧入し、撹拌しながら40℃で2時間反応を行った。得られた反応液をGC分析した結果、マレイン酸ジtert−ブチルの収率は3%であった。
上記反応で得られた反応液を中和・水洗後に溶媒を留去したのち得られたマレイン酸ジtert−ブチル1.2g、トルエン50g、ピペリジン0.3gを、撹拌機、冷却器および温度計を備えた150mLの三つ口に仕込み、撹拌しながら110℃で2時間反応させた。得られた反応液をGC分析した結果、フマル酸ジtert−ブチルへの異性化率は99%であった。得られた反応液の溶媒を留去したのち昇華を行い、純度99%のフマル酸ジtert−ブチル1.2gを得た。
一般式(1)で表される溶媒を用いなかったことから、マレイン酸と2−メチルプロピレンから3%の収率とフマル酸ジtert−ブチルが効率良く得られなかった。
比較例2
攪拌機および温度計を備えた300mLのオートクレーブに、エチレングリコールジメチルエーテル60mL、マレイン酸20gを仕込んだのち2−メチルプロピレン51gを圧入し、撹拌しながら50℃で2時間反応を行った。得られた反応液をGC分析した結果、マレイン酸ジtert−ブチルへの転化率は0%であった。
酸触媒を用いなかったことから、マレイン酸と2−メチルプロピレンの反応が進行せず、フマル酸ジtert−ブチルが得られなかった。
比較例3
攪拌機および温度計を備えた300mLのオートクレーブに、エチレングリコールジメチルエーテル60mL、マレイン酸20g、硫酸4gを仕込んだのち2−メチルプロピレン51gを圧入し、撹拌しながら40℃で2時間反応を行った。得られた反応液をGC分析した結果、マレイン酸ジtert−ブチルへの転化率は58%であった。
上記反応で得られた反応液を中和・水洗後に溶媒を留去したのち得られたマレイン酸ジtert−ブチル22g、トルエン50gを、撹拌機、冷却器および温度計を備えた150mLの三つ口に仕込み、撹拌しながら110℃で2時間反応させた。得られた反応液をGC分析した結果、フマル酸ジtert−ブチルへの異性化率は0%であった。
異性化触媒を用いなかったことから、異性化が進行せずフマル酸ジtert−ブチルが得られなかった。

Claims (6)

  1. マレイン酸と2−メチルプロピレンを少なくとも下記一般式(1)で表される溶媒を含む溶媒中で、酸触媒により反応させてマレイン酸ジtert−ブチルとしたのち、さらに異性化触媒存在下でフマル酸ジtert−ブチルに異性化させることを特徴とするフマル酸ジtert−ブチルの製造方法。
    Figure 2012006891
    (ここで、RおよびRはそれぞれ独立の炭素数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基を表し、nは1〜4の整数を表す)
  2. 酸触媒が、硫酸、p−トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、スルホ基を含有するイオン交換樹脂から選択される1種以上の触媒であることを特徴とする請求項1に記載のフマル酸ジtert−ブチルの製造方法。
  3. 一般式(1)で表される溶媒が、エチレングリコールジメチルエーテルおよびジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテルから選択される少なくとも1種類以上を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のフマル酸ジtert−ブチルの製造方法。
  4. マレイン酸と2−メチルプロピレンを酸触媒存在下で反応させる温度が20〜80℃であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフマル酸ジtert−ブチルの製造方法。
  5. マレイン酸ジtert−ブチルを異性化させる触媒が、二級アミンを含む異性化触媒であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフマル酸ジtert−ブチルの製造方法。
  6. マレイン酸ジtert−ブチルを異性化させる触媒がピペリジンであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のフマル酸ジtert−ブチルの製造方法
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