JP2004300131A - エステル類の水素化によりアルコール類を製造する方法 - Google Patents

エステル類の水素化によりアルコール類を製造する方法 Download PDF

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Abstract

【解決手段】エステル類を、溶媒、水素、ルテニウム錯体触媒の存在下、水素化反応させアルコール類を製造する方法。
【効果】エステル化合物を水素気流中で、水素化還元反応を行って、アルコール類を高収率で製造することができる。
【選択図】なし。

Description

本発明は、エステル類を水素化してアルコール類を製造する方法に関する。
アルコール類をエステル類の水素化反応により合成する反応は、非常に重要な反応であると考えられる。エステル類の水素化反応として銅−クロム系の触媒を用いる方法がある(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方法は高温・超高圧条件が必要であり、工業規模で実施するには適さないという問題点を有するものであった。
特開2000−297053号公報
本発明は、アルコール類を、エステル類を原料として、短縮化された工程で、比較的温和な条件で効率よく生産する技術を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の事情に鑑み鋭意検討を行った結果、エステル類を水素化してアルコール類を得るにあたり、ルテニウム錯体を触媒として用いることにより、比較的温和な条件下で原料のエステル類より、アルコール類を高収率で製造することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、下記の製造方法に関する。
(1)一般式[1]に示す、エステル類を少なくとも溶媒・水素・ルテニウム錯体触媒の存在下、水素化反応させアルコール類を製造する方法。
R1−COO−R2 → R1−CH2OH + R2−OH [1]
(R1、R2は各々炭素数1以上の1価の脂肪族基、脂環族基、芳香脂肪族基、芳香族基を表し、R1、Rは同じであっても、異なっていても、結合していても良い。また、ヘテロ原子又は置換基を含んでいてもよい。)
(2)ルテニウム錯体触媒が、一般式[2][式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19は、各独立に、水素、炭素数1〜12個のアルキル基またはアリール基である。]で表されるルテニウム錯体である、(1)に記載の方法。
Figure 2004300131
(3)ルテニウム錯体触媒が、ルテニウム1原子に、1分子の1,1,1−トリス(ジフェニルホスフィノメチル)エタンと2分子のアセチルアセトナトが結合したルテニウム錯体である、(1)から(2)の何れかに記載の方法。
(4)ルテニウム錯体触媒が、3価のルテニウム化合物と有機リン化合物とを水素雰囲気下で加熱することにより製造される、一般式[2][式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19は、各独立に、水素、炭素数1〜12個のアルキル基またはアリール基である。]で表されるルテニウム錯体である、(1)から(3)の何れかに記載の方法。
(5)ルテニウム錯体触媒が、3価のルテニウム化合物と有機リン化合物とを水素雰囲気下で加熱することにより製造される、一般式[2][式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19は、各独立に、水素、炭素数1〜12個のアルキル基またはアリール基である。]で表されるルテニウム錯体である、(1)から(4)の何れかに記載の方法。
(6)ルテニウム錯体触媒が、組成式Ru5153で表されるルテニウム錯体である、(1)から(5)の何れかに記載の方法。
(7)ルテニウム錯体触媒が、ルテニウム原子1個に対して、4個の酸素原子、2個のリン原子が配位している有機リン−ルテニウム錯体である、(1)から(6)の何れかに記載の方法。
(8)ルテニウム錯体触媒が、有機リン化合物のリン原子3つのうち、2つがルテニウム1原子に配位している有機リン−ルテニウム錯体である、(1)から(7)の何れかに記載の方法。
(9)ルテニウム錯体触媒が、ルテニウム原子に、1,1,1−トリス(ジフェニルホスフィノメチル)エタン(本発明では、Triphosと略称する場合がある)とアセチルアセトナトの2分子とが結合した構造からなるルテニウム錯体である、(1)から(8)の何れかに記載の方法。
(10)ルテニウム錯体触媒が、Ru(R3[式中、R、R、Rは、各独立に、水素、炭素数1〜12個のアルキル基またはアリール基である。]で表される3価のルテニウム化合物と、R15C(CR10PR[式中、R、R、R、R10、R15は、各独立に、水素、炭素数1〜12個のアルキル基またはアリール基である。]で表されるトリホスフィン化合物とを水素雰囲気下で反応させて製造したルテニウム錯体である、(1)から(9)の何れかに記載の方法。
(11)ルテニウム錯体触媒が、トリス(アセチルアセトナト)ルテニウムと、Triphosとを水素雰囲気下で反応させて製造したルテニウム錯体である、(1)から(10)の何れかに記載の方法。
(12)ルテニウム錯体触媒が、トリス(アセチルアセトナト)ルテニウムと、トリホスフィン化合物とを水素雰囲気下で反応させて製造したルテニウム錯体である、(1)から(11)の何れかに記載の方法。
(13)ルテニウム錯体触媒が、Ru(R3[式中、R、R、Rは、各独立に、水素、炭素数1〜12個のアルキル基またはアリール基である。]で表される3価のルテニウム化合物と、R15C(CR10PR[式中、R、R、R、R10、R15は、各独立に、水素、炭素数1〜12個のアルキル基またはアリール基である。]で表されるトリホスフィン化合物とを水素雰囲気下で反応させて製造し、ルテニウム原子1個に対して、2分子の(R)及び1分子のトリホスフィン化合物の2個のリン原子が結合している有機リン−ルテニウム錯体である、(1)から(12)の何れかに記載の方法。
(14)水素圧が0.5から15MPaである、(1)から(13)の何れかに記載の方法。
(15)反応温度が80から200℃である、(1)から(14)の何れかに記載の方法。
(16)反応系に塩基を加えることがある、(1)から(15)の何れかに記載の方法。
(17)反応系に加えることがある塩基がトリエチルアミン・ジエチルアミン・炭酸カリウム・及び水酸化カルシウムから選ばれる1種以上である、(1)から(16)の何れかに記載の方法。
本発明は、エステル化合物を用いたアルコールの製造方法を提供する。
本発明の製造方法によれば、ルテニウム錯体を触媒に使用して、エステル化合物を水素気流中で、水素化還元反応を行って、アルコール類を高収率で製造することができる。本発明の方法は簡単であり低圧・低温条件下で行われるため、エステル類からアルコール類を製造する方法として極めて重要な意味を有するものである。
以下に、本発明を詳細に説明する。本発明において、反応を迅速に完結させるためには系内を十分に混合することが好ましく、反応原料以外の溶媒を使用する。エステル類の水素化反応の溶媒として好ましく用いられるのは1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(HFIP)・2−プロパノールなどのアルコール類、ジエチルエーテル・THF・ジオキサン等のエーテル化合物等であり、特に好ましくは2級アルコール類である。溶媒の量は、通常、原料のエステルの重量に対して、3から45重量部、好ましくは5から30重量部が望ましい。溶媒量が2重量部を下回ると、原料のエステル類や生成物であるアルコール類の溶解量が制限されるため、反応が低いレベルで律速され効率的に問題となる。一方、30重量部を上回った場合は、単に余剰となるだけで生産性の面で不利となる。
本発明の方法において、水素化に供する基質とは、R1−COO−R2(R1、R2は各々炭素数1以上の1価の脂肪族基、脂環族基、芳香脂肪族基、芳香族基を表し、R1、Rは同じであっても、異なっていても、結合していても良い。また、ヘテロ原子又は置換基を含んでいてもよい)で示される分子内にエステル結合を有するモノマーのことであり、ジメチルテレフタレート、ジエチルテレフタレート、γ−ブチロラクトン或いはヒドロキシイソ酪酸メチル等が挙げられる。
本発明において用いられる水素化触媒には、エステルをアルコールに還元するのに有効な機能を有するものを用いる。具体的には、一般式[2][式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19は、各独立に、水素、炭素数1〜12個のアルキル基またはアリール基である。]で表されるルテニウム錯体を用いる。触媒の使用量は、出発物質であるエステル化合物に対して1.0から3.0重量%あれば充分である。多すぎると価格が高くなるばかりで合理的ではない。
さらに、反応活性をあげるために添加物として塩基を加えてもよい。塩基であれば有機塩基、無機塩基のいずれからも広範に選択することができる。反応に有効な塩基としては、アミン化合物があり、好ましくはトリエチルアミンである。塩基の使用量は、出発物質であるエステル類に対して5.0重量%から10.0重量%程度である。塩基は存在しなくても反応は進行するが、添加することによって反応効率が上がり、反応時間を短くできる。
本発明において、水素化を行う際の反応温度は、80から200℃の範囲が好適であるが、100から150℃の範囲がさらに好適であり実用的である。反応温度が低すぎると原料が大きく残存する、あるいは目的の生成物が得られない傾向がある。また、高すぎると、触媒等の分解が生じる傾向があり、経済的に好ましくない。
本発明において、溶媒分圧および水素分圧の上限は反応面での規制はないが、必要以上に高圧になると特殊な耐圧設備が必要となって経済的ではなく、水素の圧力が15MPa以下となるようにすることが実用的で、0.5MPaから15MPaが好適であるが、1MPaから10MPaがさらに好適である。反応系内の圧力は、基本的には、上記水素圧力に加えて、溶媒及び生成物の蒸気圧の合計となる。
また反応時間は1時間から24時間程度で十分に高い原料転化率を得ることができる。
本発明において、反応を迅速に完結させるためには系内を十分に混合することが好ましい。混合する手段に特に制限はないが、振とう機や攪拌機などの往復動作や回転動作をするものによる強制的混合手段を用いることが好ましい。
本発明の方法により得られる反応生成物は、アルコール類などで構成されている。その他、反応液中には溶媒、トリエチルアミンなどの塩基、ルテニウム錯体触媒が存在しており、微量の不純物が含まれることもある。
本発明においてモノマーエステル類R1−COO−R2(R1、R2は各々炭素数1以上の1価の脂肪族基、脂環族基、芳香脂肪族基、芳香族基を表し、R1、Rは同じであっても、異なっていても、結合していても良い。また、ヘテロ原子又は置換基を含んでいてもよい)を原料として用いた場合に、本発明の方法により得られるアルコール類は、R1−CH2OH及びR2−OHである。生成物であるアルコール類は減圧蒸留等の精製操作でこれらを容易に分離することができる。また、原料のエステル類が未反応で残った場合も、減圧蒸留等のような操作で簡単に分離することができる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によりその範囲を限定されるものではない。
参考例1(ルテニウム錯体触媒の製造)
内部に攪拌子が加えられている外径20mm・内容積20mLのガラス製筒状容器で内張りされた、高圧用圧力計が取り付けられた外径28mm、高さ90mmのSUS製高圧反応容器に、ルテニウム(III)アセチルアセトナト401.7mg、1,1,1−トリス(ジフェニルホスフィノメチル)エタン626.3mg、THF3mLを加えた後、反応器を密閉した。反応器内を水素置換し、水素で6.0MPaまで加圧した。金属浴に反応器を入れ回転数200r.p.m.で攪拌機を回転させながら昇温を開始した。オートクレーブ内の温度が120℃に到達した時、オートクレーブ内の圧力は7.3MPaまで上がった。その後、120℃に保持すると圧力は徐々に減少し、6.8MPaまで低下した。17時間反応させた後、ヒーターを切り反応器を室温まで冷やし、反応を停止させた。室温まで冷却し、その後、落圧、開放した。オレンジ色均一透明液体が得られた。反応液をナスフラスコに移し、溶媒を留去するとオレンジ色固体が得られた。THFとヘキサンを用いて再結晶操作をした。661.2mgの黄色固体が得られた。
この得られた固体物の質量分析とNMRによる構造解析を実施した。得られた黄色固体の主成分は、ルテニウム1原子に、1分子の1,1,1−トリス(ジフェニルホスフィノメチル)エタンの2個のリン原子と2分子のアセチルアセトナトの2個の酸素原子が結合した構造を持つ、Ru5153(錯体[3])であると推定された。
実施例1
内容積50mLのガラス製二口ナスフラスコに、ルテニウム錯体[3]19.1mg、2−プロパノール2mL、トリエチルアミン28μLを加えて攪拌した。さらに、ヒドロキシイソ酪酸メチル138.4mgを加えた。この溶液を、内部に攪拌子が加えられている外径20mm・内容積20mLのガラス製筒状容器で内張りされた、高圧用圧力計が取り付けられた外径28mm、高さ90mmのSUS製高圧反応容器に移しかえた後、反応器を密閉した。反応器内を水素置換し、水素で5.0MPaまで加圧した。金属浴に反応器を入れ回転数200r.p.m.で攪拌機を回転させながら昇温を開始した。オートクレーブ内の温度が120℃に到達した時、オートクレーブ内の圧力は6.5MPaまで上がった。その後、120℃に保持した。18時間反応させた後、ヒーターを切り反応器を室温まで冷やし、反応を停止させた。その後、落圧、開放して反応液をガスクロマトグラフ分析にかけた。その結果、イソブチレングリコールが原料であるヒドロキシイソ酪酸メチルに対して77mol%の収率で得られた。
実施例2
内容積50mLのガラス製二口ナスフラスコに、実施例1で使用した後単離したルテニウム錯体12.8mg、HFIP2mL、トリエチルアミン28μL、ヒドロキシイソ酪酸メチル137.6mgを加えて攪拌した。この溶液を、内部に攪拌子が加えられている外径20mm・内容積20mLのガラス製筒状容器で内張りされた、高圧用圧力計が取り付けられた外径28mm、高さ90mmのSUS製高圧反応容器に移しかえた後、反応器を密閉した。反応器内を水素置換し、水素で5.8MPaまで加圧した。金属浴に反応器を入れ回転数200r.p.m.で攪拌機を回転させながら昇温を開始した。オートクレーブ内の温度が120℃に到達した時、オートクレーブ内の圧力は6.8MPaまで上がった。その後、120℃に保持した。23時間反応させた後、ヒーターを切り反応器を室温まで冷やし、反応を停止させた。その後、落圧、開放して反応液をガスクロマトグラフ分析にかけた。その結果、イソブチレングリコールが原料であるヒドロキシイソ酪酸メチルに対して76mol%の収率で得られた。
実施例3
内容積50mLのガラス製二口ナスフラスコにルテニウム錯体[3]14.6mg、THF2mL、トリエチルアミン28μL、ヒドロキシイソ酪酸メチル136.9mgを加えて攪拌した。この溶液を、内部に攪拌子が加えられている外径20mm・内容積20mLのガラス製筒状容器で内張りされた、高圧用圧力計が取り付けられた外径28mm、高さ90mmのSUS製高圧反応容器に移しかえた後、反応器を密閉した。反応器内を水素置換し、水素で5.8MPaまで加圧した。金属浴に反応器を入れ回転数200r.p.m.で攪拌機を回転させながら昇温を開始した。オートクレーブ内の温度が120℃に到達した時、オートクレーブ内の圧力は6.4MPaまで上がった。その後、120℃に保持した。18時間反応させた後、ヒーターを切り反応器を室温まで冷やし、反応を停止させた。その後、落圧、開放して反応液をガスクロマトグラフ分析にかけた。その結果、イソブチレングリコールが原料であるヒドロキシイソ酪酸メチルに対して4mol%の収率で得られた。

Claims (8)

  1. エステル類を、溶媒、水素、ルテニウム錯体触媒の存在下、一般式[1]で示される反応により水素化反応させアルコール類を製造する方法。
    R1−COO−R2 → R1−CH2OH + R2−OH [1]
    (R1、R2は各々炭素数1以上の1価の脂肪族基、脂環族基、芳香脂肪族基、芳香族基を表し、R1、Rは同じであっても、異なっていても、結合していても良い。また、ヘテロ原子又は置換基を含んでいてもよい。)
  2. ルテニウム錯体触媒が、一般式[2][式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19は、各独立に、水素、炭素数1〜12個のアルキル基またはアリール基である。]で表されるルテニウム錯体である、請求項1に記載の方法。
    Figure 2004300131
  3. ルテニウム錯体触媒が、ルテニウム1原子に、1分子の1,1,1−トリス(ジフェニルホスフィノメチル)エタンと2分子のアセチルアセトナトが結合したルテニウム錯体である、請求項1から2の何れかに記載の方法。
  4. ルテニウム錯体触媒が、3価のルテニウム化合物と有機リン化合物とを水素雰囲気下で加熱することにより製造される、一般式[2][式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19は、各独立に、水素、炭素数1〜12個のアルキル基またはアリール基である。]で表されるルテニウム錯体である、請求項1から3の何れかに記載の方法。
  5. 水素圧が0.5から15MPaである、請求項1から4の何れかに記載の方法。
  6. 反応温度が80から200℃である、請求項1から5の何れかに記載の方法。
  7. 反応系に塩基を加える、請求項1から6の何れかに記載の方法。
  8. 反応系に加える塩基がトリエチルアミン・ジエチルアミン・炭酸カリウム・及び水酸化カルシウムから選ばれる1種以上である、請求項1から7の何れかに記載の方法。
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