JP2012006197A - 熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤 - Google Patents
熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012006197A JP2012006197A JP2010142764A JP2010142764A JP2012006197A JP 2012006197 A JP2012006197 A JP 2012006197A JP 2010142764 A JP2010142764 A JP 2010142764A JP 2010142764 A JP2010142764 A JP 2010142764A JP 2012006197 A JP2012006197 A JP 2012006197A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- composition
- cleaning
- resin
- surfactant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】熱可塑性樹脂を97〜55重量%、界面活性剤を1〜15重量%及びガラス繊維を2〜30重量%含む熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤であり、熱可塑性樹脂成形加工機の洗浄に使用したときに、該熱可塑性樹脂成形加工機から排出されたパージ塊中に存在するガラス繊維の平均残存繊維長が0.5mm以上である、熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤による。
【選択図】なし
Description
しかし、射出成形時等に、樹脂用着色剤で樹脂を着色し、後の成形加工機内の洗浄において、上記洗浄剤組成物を使用する場合には、ある程度の洗浄性能は認められるものの、満足のいくものではなかった。
剤を提供することを課題とする。
本発明は次の構成を有する。
[2] 熱可塑性樹脂とガラス繊維とからなる組成物と、熱可塑性樹脂と界面活性剤とからなる組成物との混合物である、前記[1]項記載の熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤。[3] 熱可塑性樹脂とガラス繊維とからなる組成物は、ガラス連続繊維を原料として溶融樹脂含浸押出引抜法によって製造された組成物であり、該ガラス繊維が5mm以上の繊維長である、前記[2]項記載の熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤。
[4] 熱可塑性樹脂が、オレフィン系樹脂、AS樹脂、ポリアミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂及びアクリル樹脂からなる群より選ばれる一種以上であり、界面活性剤が、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩及び高級脂肪酸モノグリセライド化合物からなる群より選ばれる一種以上である、前記[1]〜[3]のいずれか一項記載の熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤。
本発明の熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤は、熱可塑性樹脂を97〜55重量%、界面活性剤を1〜15重量%及びガラス繊維を2〜30重量%含む。ここで、熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤は、熱可塑性樹脂とガラス繊維とからなる組成物と、熱可塑性樹脂と界面活性剤とからなる組成物との混合物であってもよい。また、熱可塑性樹脂とガラス繊維とからなる組成物は、ガラス連続繊維を原料として溶融樹脂含浸押出引抜法によって製造された組成物であって、該ガラス繊維が5mm以上の繊維長であることが好ましい。熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤は、熱可塑性樹脂成形加工機の洗浄に使用したときに、該熱可塑性樹脂成形加工機から排出されたパージ塊中に存在するガラス繊維の平均残存繊維長が0.5mm以上である。パージ塊とは、熱可塑性樹脂成形加工機から排出された熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤、前記加工機内に残存していた先行樹脂またはこれらの混合物が排出された塊をいう。
ことができる。一例として、オレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンを挙げることができる。また熱可塑性樹脂は、単独でも、2種以上の混合物でもよい。用いる熱可塑性樹脂は、未使用の樹脂のみならず、一旦使用したものを回収、粉砕して再資源化したリサイクル品であってもよい。
高級脂肪酸モノグリセライドのホウ酸エステルの金属塩としては、炭素数12〜30の脂肪酸のモノグリセライドのホウ酸エステルの金属塩が好ましい。前記金属塩としては、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムおよびカリウムの塩が利用でき、好ましくは、カルシウム塩である。具体的には、下記式で表される高級脂肪酸モノグリセライドのホウ酸エステルのカルシウム塩を例示することができる。
、2〜30重量%であり、好ましくは2〜20重量%であり、特に好ましくは4〜10重量%である。
例えば該チョップドストランドを本発明のガラス繊維に替えて配合しても、組成物のコンパウンド時にガラス繊維がコンパウンド製造用押出機によって破損してしまい、得られる洗浄剤中のガラス繊維の平均残存繊維長は0.5mm未満となってしまう。そればかりでなく、洗浄剤として使用する際に、再度加工機で溶融混錬されることで、更に短くなってしまう。
あるいは、熱可塑性樹脂、ガラス繊維および界面活性剤を全て配合して、プルトルージョン法によって界面活性剤とガラス繊維と熱可塑性樹脂を含む組成物としたものでもよい。これらの各組成物はペレット状にすることが好ましい。
以下の実施例において、洗浄評価は、洗浄性の評価と置換性の評価を行った。
メルトマスフローレイト(JIS K7210:230℃、荷重21.18N;以下MFR−1と略す)が6.0g/10分、融点が165℃のポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP(商品名)MA4AHB(グレード名)」)98重量%、黒色の着色用ドライカラー2重量%(日本ピグメント(株)製「BPS−2800(商品名)」)を用いて、これらをヘンシェルミキサー(日本コークス工業(株)製FM(商品名)シリーズ)で2分間攪拌混合した。これを先行樹脂とした。
成形温度230℃に設定した射出成形機(三菱重工業(株)製「MS−80II(商品名)」)に、7ショット数の量の先行樹脂をホッパーから供給し、排出させずに、そのまま射出成形機シリンダー内に残留させた。
先行樹脂を充填させた後、射出成形機のホッパーから洗浄用樹脂組成物を供給し、射出成形機を洗浄した。このとき、先行樹脂の黒い色が消えるまでに要した洗浄用樹脂組成物のショット数を測定して、洗浄性を評価とした。ここでいう、ショット数とは、射出成形機のシリンダー内から金型外に洗浄用樹脂組成物を排出した回数のことであり、ショットの回数が少ないほど、洗浄性が良好と判断した。なお、ショットとは、型締力80トンの射出成形機における140mm計量(容積143cm3)の洗浄用樹脂組成物の排出をいう。
洗浄性の評価の後、次に、洗浄用樹脂組成物を、MFR−1が6.0g/10分、融点が165℃の無色のポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP(商品名)MA4AHB(グレード名)」)に置換されるまでのショット数を測定して、置換性を評
価とした。
実施例1〜14および比較例1〜2で得られた洗浄用樹脂組成物(2ショット目の洗浄パージ塊の一部(約5g)を600℃に設定した電気炉内に5時間放置し、炭化させた後、炭化物を水中で攪拌し、ガラスシャーレに移し乾燥させて繊維部分のみを取り出し、その繊維長を測定した。これらの繊維の相加平均の値が、パージ塊中の平均残存繊維長を示す。
MFR−1が1.0g/10分、融点が165℃のポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP(商品名)MA8Q(グレード名)」)4.75kg(95重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25kg(5重量%)を内容積20Lのヘンシェルミキサーに投入し、回転数500rpmで3分間攪拌混合した。得られた混合物を二軸押出機(シリンダー径:30mmφ、L/D:30)に供給して、シリンダー温度190〜200℃、ダイス温度200℃で溶融混錬押し出しし、押し出されたストランドを水槽中で冷却し、ペレタイザーで切断することにより界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、平均繊維径17μm、2310テックスのガラスロービングを280℃に加熱した含浸槽に導く一方で、該含浸槽内には無水マレイン酸変性プロピレン単独重合体[MFR−1が6.0のプロピレン単独重合体100重量部に対し、無水マレイン酸0.5重量部、2,6−ジ−t−ブチルパラクレゾール0.1重量部、カルシウムステアレート0.1重量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.1重量部を加えて混合し、200℃に設定した押出機で押出して製造した。得られた変性プロピレン単独重合体は、融点(DSC測定)が160℃、MFR−1が130g/10分である。]の溶融混練物を供給した。ガラスロービングに前記無水マレイン酸変性プロピレン単独重合体の溶融混練物を含浸させた後、円形ノズルを通して引き抜き、冷却後10mmの長さにカットして、ガラス繊維含有量が50重量%の長繊維強化プロピレン単独重合体ペレットを製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合でタンブラーミキサー((株)セイワ技研製TM(S)−65S、内容積40L)に投入し、10分間回転混合し、洗浄用樹脂組成物とした。
更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は7ショット、置換に要したショット数は5ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は2.1mmであった。
メルトマスフローレイト(JIS K7210:190℃、荷重21.18N;以下MFR−2と略す)が0.5g/10分、密度が0.95g/cm3の高密度ポリエチレン(京葉ポリエチレン(株)製「KEIYOポリエチ(商品名)E8040(グレード名)」)4.75kg(95重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25kg(5重量%)を用いて、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。
更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は7ショット、置換に要したショット数は6ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は1.9mmであった。
メルトマスフローレイト(JIS K7210:200℃、荷重49.03N;以下MFR−3と略す)が1.1g/10分のポリスチレン(東洋スチレン(株)製「トーヨースチロール(商品名)HRM−40(グレード名)」)4.75kg(95重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25kg(5重量%)を用いて、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は8ショット、置換に要したショット数は6ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は2.0mmであった。
メルトマスフローレイト(JIS K7210:220℃、荷重98.07N;以下MFR−4と略す)が6.0g/10分、密度が1.08g/cm3のAS樹脂(テクノポリマー(株)製「サンレックス(商品名)SAN−H(グレード名)」)4.75kg(95重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25kg(5重量%)を用いて、溶融混錬時の二軸押出機のシリンダー温度を200〜230℃とし、ダイス温度を230℃とした以外は、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は7ショット、置換に要したショット数は5ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は1.6mmであった。
MFR−4が0.4g/10分、密度が1.03g/cm3のABS樹脂(奇美実業製「ポリラック(商品名)PA−709(グレード名)」)4.75kg(95重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25kg(5重量%)を用いて、溶融混錬時の二軸押出機のシリンダー温度を200〜230℃とし、ダイス温度を230℃とした以外は、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。
得られた該組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は8ショット、置換に要したショット数は6ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は1.7mmであった。
メルトマスフローレイト(JISK7210:230℃、荷重37.3N;以下MFR−5と略す)が0.6g/10分、密度が1.14g/cm3のアクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製「アクリペット(登録商標)IR H70(グレード名)」)4.75kg(95重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25kg(5重量%)を用いて、溶融混錬時の二軸押出機のシリンダー温度を200〜230℃とし、ダイス温度を230℃とした以外は、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用
樹脂組成物を得た。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は8ショット、置換に要したショット数は7ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は1.5mmであった。
メルトボリュームフローレイト(ISO1133:300℃、荷重1.2kg;以下MVRと略す)が2.5cm3/10分、密度が1.20g/cm3のポリカーボネート樹脂(帝人化成(株)製「パンライト(商品名)K1300Y(グレード名)」)4.75kg(95重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25kg(5重量%)を用いて、溶融混錬時の二軸押出機のシリンダー温度を250〜280℃とし、ダイス温度を280℃とした以外は、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は8ショット、置換に要したショット数は7ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は1.4mmであった。
密度が1.14g/cm3のポリアミド(ナイロン66)樹脂(東レ(株)製「アミラン(商品名)CM3001−N(グレード名)」)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25kg(5重量%)を用いて、溶融混錬時の二軸押出機のシリンダー温度を250〜280℃とし、ダイス温度を280℃とした以外は、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は8ショット、置換に要したショット数は8ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は1.7mmであった。
MFR−1が1.0g/10分、融点が165℃のポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP(商品名)MA8Q(グレード名)」)4.75kg(95重量%)と、ノニオン系界面活性剤である炭素数18の脂肪酸モノグリセライドの硼酸エステル化合物(第一工業製薬(株)製GX−8076(商品名))0.25kg(5重量%)を、内容積20Lのヘンシェルミキサーに投入し、回転数500rpmで3分間攪拌混合した。得られた混合物を二軸押出機(シリンダー径:30mmφ、L/D:30)に供給して、シリンダー温度190〜200℃、ダイス温度200℃で溶融混錬押し出しし、押し出されたストランドを水槽中で冷却し、ペレタイザーで切断することにより界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は8ショット、置換に要したショット数は5ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は2.0mmであった。
平均繊維径17μm、2310テックスのガラスロービングを280℃に加熱した含浸槽に導く一方で、該含浸槽内には無水マレイン酸変性プロピレン単独重合体[MFR−1が6.0のプロピレン単独重合体100重量部に対し、無水マレイン酸0.5重量部、2
,6−ジ−t−ブチルパラクレゾール0.1重量部、カルシウムステアレート0.1重量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.1重量部を加えて混合し、200℃に設定した押出機で押出して製造した。得られた変性プロピレン単独重合体は、融点(DSC測定)が160℃、MFR−1が130g/10分である。]4714.3g(94.3重量%)とアニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム285.7g(5.7重量%)との溶融混練物を供給した。ガラスロービングに前記無水マレイン酸変性プロピレン単独重合体の溶融混練物を含浸させた後、円形ノズルを通して引き抜き、冷却後10mmの長さにカットして、ガラス繊維含有量が最終組成物7.5重量%の長繊維強化プロピレン単独重合体ペレットの洗浄用樹脂組成物を得た。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は8ショット、置換に要したショット数は5ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は1.5mmであった。
MFR−1が1.0g/10分、融点が165℃のポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP(商品名)MA8Q(グレード名)」)4.75kg(95重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25kg(5重量%)を用いて、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は6ショット、置換に要したショット数は9ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は1.9mmであった。
MFR−1が1.0g/10分、融点が165℃のポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP(商品名)MA8Q(グレード名)」)4.75kg(95重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25kg(5重量%)を用いて、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。
更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は10ショット、置換に要したショット数は5ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は1.7mmであった。
MFR−1が1.0g/10分、融点が165℃のポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP(商品名)MA8Q(グレード名)」)4.925kg(98.5重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.075kg(1.5重量%)を用いて、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は10ショット、置換に要したショット数は5ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は2.1mmであった。
MFR−1が1.0g/10分、融点が165℃のポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP(商品名)MA8Q(グレード名)」)4.25kg(85重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.75kg(15重量%)を用いて、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は10ショット、置換に要したショット数は7ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は2.1mmであった。
MFR−1が1.0g/10分、融点が165℃のポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP(商品名)MA8Q(グレード名)」)4.75kg(95重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25kg(5重量%)を用いて、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1と同様の変性プロピレン単独重合体50重量%並びにガラス繊維長3mm、直径10μmのチョップドストランド(日本電気硝子(株)製GFT480H)を50重量%をタンブラーミキサーにて10分間混合した後に、二軸押出機(シリンダー径:30mmφ、L/D:30)に供給して、シリンダー温度190〜200℃、ダイス温度200℃で溶融混錬押出しし、押し出されたストランドを水槽中で冷却し、ペレタイザーで切断することにより洗浄用樹脂組成物を製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は25ショット、置換に要したショット数は14ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は0.2mmであった。
MFR−1が1.0g/10分、融点が165℃のポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP(商品名)MA8Q(グレード名)」)4.75kg(95重量%)と、アニオン系界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25kg(5重量%)を用いて、実施例1に準拠して、界面活性剤含有樹脂組成物を製造した(組成物I)。
次に、実施例1に準拠してガラス繊維充填ポリプロピレンを製造した(組成物II)。
得られた組成物Iと組成物IIを表1に示す配合割合で実施例1と同様に混合し、洗浄用樹脂組成物とした。更に、得られた洗浄用樹脂組成物を用いて洗浄評価を行なった。
その結果は、洗浄に要したショット数は28ショット、置換に要したショット数は5ショットであった。また、パージ塊中の平均残存繊維長は1.0mmであった。
実施例9より、界面活性剤にモノグリセライド化合物を用いた場合でも優れた洗浄性能が得られた。
実施例10より、熱可塑性樹脂と界面活性剤とガラス繊維をまとめて一つの組成物として用いた場合でも優れた洗浄性能が得られた。
実施例11,12および比較例2より、ガラス繊維の添加率2.5重量%および25重量%では優れた洗浄性能を示したが、添加率1.0重量%では洗浄性能は低下した。
実施例13,14より、界面活性剤の添加率1.5重量%および15重量%では優れた洗浄性能を示した。
比較例1では、従来のガラス繊維長3mmのチョップドストランドを含む組成物を用いた場合は、洗浄後の平均残存繊維長が0.2mmとなり、洗浄性能は低下した。
Claims (4)
- 熱可塑性樹脂を97〜55重量%、界面活性剤を1〜15重量%及びガラス繊維を2〜30重量%含む熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤であり、熱可塑性樹脂成形加工機の洗浄に使用したときに、該熱可塑性樹脂成形加工機から排出されたパージ塊中に存在するガラス繊維の平均残存繊維長が0.5mm以上である、熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤。
- 熱可塑性樹脂とガラス繊維とからなる組成物と、熱可塑性樹脂と界面活性剤とからなる組成物との混合物である、請求項1記載の熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤。
- 熱可塑性樹脂とガラス繊維とからなる組成物は、ガラス連続繊維を原料として溶融樹脂含浸押出引抜法によって製造された組成物であり、該ガラス繊維が5mm以上の繊維長である、請求項2記載の熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤。
- 熱可塑性樹脂が、オレフィン系樹脂、AS樹脂、ポリアミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂及びアクリル樹脂からなる群より選ばれる一種以上であり、界面活性剤が、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩及び高級脂肪酸モノグリセライド化合物からなる群より選ばれる一種以上である、請求項1〜3のいずれか一項記載の熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010142764A JP2012006197A (ja) | 2010-06-23 | 2010-06-23 | 熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010142764A JP2012006197A (ja) | 2010-06-23 | 2010-06-23 | 熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015045823A Division JP2015143365A (ja) | 2015-03-09 | 2015-03-09 | 熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012006197A true JP2012006197A (ja) | 2012-01-12 |
Family
ID=45537338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010142764A Pending JP2012006197A (ja) | 2010-06-23 | 2010-06-23 | 熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012006197A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104194645A (zh) * | 2014-08-07 | 2014-12-10 | 湖北迪曼特科技有限公司 | 用于去除待修模具中残铝的清模饼及其制备和使用方法 |
US9347026B2 (en) | 2012-02-28 | 2016-05-24 | Sabic Global Technologies B.V. | Processes and compositions for cleaning mixing devices to improve polymer production |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11227000A (ja) * | 1997-12-09 | 1999-08-24 | Chisso Corp | 洗浄用熱可塑性樹脂組成物及び洗浄方法 |
-
2010
- 2010-06-23 JP JP2010142764A patent/JP2012006197A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11227000A (ja) * | 1997-12-09 | 1999-08-24 | Chisso Corp | 洗浄用熱可塑性樹脂組成物及び洗浄方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9347026B2 (en) | 2012-02-28 | 2016-05-24 | Sabic Global Technologies B.V. | Processes and compositions for cleaning mixing devices to improve polymer production |
US9856443B2 (en) | 2012-02-28 | 2018-01-02 | Sabic Global Technologies B.V. | Processes and compositions for cleaning mixing devices to improve polymer production |
CN104194645A (zh) * | 2014-08-07 | 2014-12-10 | 湖北迪曼特科技有限公司 | 用于去除待修模具中残铝的清模饼及其制备和使用方法 |
CN104194645B (zh) * | 2014-08-07 | 2016-05-11 | 湖北迪曼特科技有限公司 | 用于去除待修模具中残铝的清模饼及其制备和使用方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101140190B1 (ko) | 세정제 및 이것을 사용한 수지 성형기의 세정 방법 | |
JP6070575B2 (ja) | ペレット混合物、炭素繊維強化ポリプロピレン樹脂組成物、成形体及びペレット混合物の製造方法 | |
CN101189297A (zh) | 洗净用树脂组合物 | |
JP4919513B2 (ja) | 成形機用洗浄剤組成物 | |
JPH0768552B2 (ja) | 洗浄用樹脂組成物 | |
JP2015143365A (ja) | 熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤 | |
JP2012006197A (ja) | 熱可塑性樹脂成形加工機用洗浄剤 | |
JP4917566B2 (ja) | プラスチック成形機洗浄用樹脂組成物 | |
TW393504B (en) | Cleansing process of thermoplastic resin composite | |
JP4101596B2 (ja) | 優れた洗浄剤組成物 | |
JP6833055B2 (ja) | 射出成形機及び金型用洗浄剤樹脂組成物 | |
JP2005126601A (ja) | 繊維強化樹脂組成物及びその成形品 | |
JPS62195045A (ja) | 溶融混練装置洗浄用の熱可塑性樹脂組成物 | |
CN112552586B (zh) | 一种玻纤增强聚丙烯组合物及其制备方法 | |
JP7425881B2 (ja) | 樹脂加工機械用洗浄剤 | |
JP5789532B2 (ja) | 粒状洗浄剤、及びその製造方法、並びに成形機の洗浄方法 | |
JP2774922B2 (ja) | プラスチック加工機用洗浄組成物 | |
JPH0542546A (ja) | 成形機用パージ材およびパージ方法 | |
JP3399234B2 (ja) | 長繊維強化ポリオレフィン結晶性樹脂を含有する起源組成物及びそれからなる成形品 | |
JPH0655865B2 (ja) | 洗浄用樹脂組成物 | |
JP3852185B2 (ja) | 洗浄用熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH09217091A (ja) | 洗浄用熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH0560768B2 (ja) | ||
JPS5986646A (ja) | 強化ポリオレフイン系樹脂組成物 | |
JP3371554B2 (ja) | 洗浄用樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130111 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140107 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20140306 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20140311 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140407 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20141209 |