JPH11227000A - 洗浄用熱可塑性樹脂組成物及び洗浄方法 - Google Patents

洗浄用熱可塑性樹脂組成物及び洗浄方法

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JPH11227000A
JPH11227000A JP10196614A JP19661498A JPH11227000A JP H11227000 A JPH11227000 A JP H11227000A JP 10196614 A JP10196614 A JP 10196614A JP 19661498 A JP19661498 A JP 19661498A JP H11227000 A JPH11227000 A JP H11227000A
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composition
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史一 斉藤
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崇憲 斎藤
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博之 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエチレンテレフタレート成形品を再利用
して、洗浄時に刺激臭が無くて、270℃以上の高温で
も洗浄効果の落ちない、低コストで高性能な洗浄用熱可
塑性樹脂組成物を得る。 【解決手段】 最大長1〜15mmのポリエチレンテレ
フタレートボトル粉砕物50〜95重量%、並びに、界
面活性剤を用いた洗浄剤50〜85重量%及び熱可塑性
樹脂15〜50重量%を含有するペレット状の洗浄剤・
樹脂組成物5〜50重量%からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性樹脂用成形
機内の洗浄に使用する洗浄用熱可塑性樹脂組成物及びそ
れによる洗浄方法に関する。更に詳しくは、成形品を粉
砕して得られた不定形状のポリエチレンテレフタレート
樹脂、界面活性剤あるいはさらに無機物を用いた洗浄
剤、並びに、熱可塑性樹脂もしくはガラス繊維入り熱可
塑性樹脂脂組成物、並びに、それを使用した熱可塑性樹
脂用成形機内の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックの成形加工において
は、使用樹脂あるいは樹脂組成物の品種又は銘柄切り替
えの際に、先行樹脂あるいは樹脂組成物の影響を排除す
るために、各種の手段が採られている。特に着色された
樹脂の成形では、青色、黒色等の濃色系の品種から白色
等の淡色系の品種に切り替える際には、成形機の分解掃
除や汎用樹脂または再生樹脂による成形機内の共洗い等
の煩雑な作業と、長時間の生産中止を伴う洗浄作業を強
いられてきた。これらの問題を解消する方法として、成
形機内を洗浄するための洗浄用熱可塑性樹脂組成物が各
種開発されている。
【0003】プラスチック成形品を粉砕して成形機の洗
浄用に使用する技術として、ポリメチルメタクリレート
を粉砕した物を、成形機ホッパーから投入して成形機内
部に残存する成形用原料樹脂を除去する方法があり、強
力な除去能力で機内に残留する着色樹脂、樹脂焼けを除
去する目的で商品として市販されている。しかし、洗浄
中にポリメチルメタクリレートが分解して刺激臭を発生
し、作業環境を悪化させること、分解温度が270℃の
ため高温での洗浄が困難であるとの欠点がある。
【0004】また、これらの作業性を改善する目的で熱
可塑性樹脂にアルキルベンゼンスルホン酸塩を混合して
加熱溶融させて、押出機でペレット状に成形し洗浄用コ
ンパウンドとして使用する技術がある(特公平6−24
724号公報)。しかし、コンパウンドを製造するため
に、混合物を熱溶融して成形しなければならないので、
コストが高くなり、低価格の洗浄用熱可塑性樹脂組成物
を提供することは困難であった。
【0005】さらに、界面活性剤と無機物を用いた洗浄
剤50〜85重量%を含有するペレット状樹脂組成物を
製造しポリスチレン、ポリプロピレン等の汎用熱可塑性
樹脂にブレンドして洗浄用に使用する技術がある(特公
平7−53377号公報)。しかし、ブレンドする熱可
塑性樹脂の溶融粘度や形状等により洗浄能力が異なるた
め更に改良が必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】低コストで高性能な洗
浄技術を開発するために、ポリエチレンテレフタレート
成形品、特に、使用後の飲料用ポリエチレンテレフタレ
ート製ボトルを粉砕して洗浄用に再利用して、刺激臭の
ないもの、及び、270℃以上、さらには300℃以上
の高温でも洗浄効果の落ちない洗浄用熱可塑性樹脂組成
物を得ることが本発明が解決しようとする課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ポリエチレ
ンテレフタレートの不定形粉砕物に界面活性剤あるいは
界面活性剤と無機物を用いた洗浄剤を含有するペレット
状樹脂組成物を混合して洗浄用に使用することにより上
記問題を解決できることを発見して本発明Iを完成し
た。また本発明者は、溶融粘度の温度依存性の少ない、
即ち、高温度でも溶融粘度が安定して急激に低下しない
性質の熱可塑性樹脂に対して、ポリエチレンテレフタレ
ートの粉砕物、アルキルベンゼンスルホン酸塩及び無機
物を混合することにより上記問題を解決できることを発
見して本発明IIを完成した。さらに本発明者は、ポリエ
チレンテレフタレートの不定形粉砕物に界面活性剤と無
機物を用いた洗浄剤を含有して形状がペレット状の洗浄
剤・樹脂組成物とガラス繊維配合ペレット状熱可塑性樹
脂コンパウンドを配合して洗浄用に使用することにより
上記問題を解決できることを発見して本発明IIIを完成
した。
【0008】すなわち本発明の第1は、最大長1〜15
mmのポリエチレンテレフタレート成形品粉砕物50〜
95重量%、並びに、界面活性剤を用いた洗浄剤50〜
85重量%及び熱可塑性樹脂15〜50重量%を含有す
るペレット状の洗浄剤・樹脂組成物5〜50重量%から
なる洗浄用熱可塑性樹脂組成物を提供する。本発明の第
2は、最大長1〜15mmのポリエチレンテレフタレー
ト成形品粉砕物50〜95重量%、並びに、界面活性剤
と無機物を用いた洗浄剤50〜85重量%及び熱可塑性
樹脂15〜50重量%を含有するペレット状の洗浄剤・
樹脂組成物5〜50重量%からなる洗浄用熱可塑性樹脂
組成物を提供する。本発明の第3は、最大長1〜15m
mのポリエチレンテレフタレート成形品粉砕物26〜7
9重量%、熱可塑性樹脂7〜73重量%、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩0.5〜9重量%、無機物0.5〜5
重量%からなる洗浄用熱可塑性樹脂組成物を提供する。
本発明の第4は、最大長1〜15mmのポリエチレンテ
レフタレート成形品粉砕物18〜92.5重量%、界面
活性剤2〜30重量%、無機物0.5〜7重量%及びガ
ラス繊維配合ペレット状熱可塑性樹脂コンパウンド5〜
45重量%からなる洗浄用熱可塑性組成物を提供する。
本発明の第5は、最大長1〜15mmのポリエチレンテ
レフタレート成形品粉砕物10〜90重量%、界面活性
剤と無機物を用いた洗浄剤50〜85重量%及び熱可塑
性樹脂15〜50重量%を含有するペレット状洗浄剤・
樹脂組成物5〜45重量%、並びに、ガラス繊維配合ペ
レット状熱可塑性樹脂コンパウンド5〜45重量%から
なる洗浄用熱可塑性組成物を提供する。本発明の第6
は、ガラス繊維が長ガラス繊維である本発明の第4又は
5のいずれかに記載の洗浄用熱可塑性組成物を提供す
る。本発明の第7は、本発明の第1〜6のいずれかに記
載の洗浄用熱可塑性樹脂組成物を熱可塑性樹脂を成形す
る成形機のホッパーから投入し、排出させることにより
成形機内に残存する成形用熱可塑性組成物を除去するこ
とを特徴とする洗浄方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における、最大長1〜15
mmのポリエチレンテレフタレート成形品粉砕物とは、
ポリエチレンテレフタレート成形品を粉砕、細断等によ
り細片にしたもので、最大長(細片の最大の辺の長さ)
1〜15mmの範囲の大きさのものを選別したものであ
り、元々最大長1〜15mmのものも含む。成形品とし
ては、食品容器、繊維製品等が挙げられるが、飲料用透
明ボトルが好ましい。ポリエチレンテレフタレートとし
ては、相対粘度0.1〜1.5、特に0.4〜1.5の
ものが好ましい。上記において、細片の最大長1mm未
満のものはホッパーに投入したときにブリッジを形成し
成形機に入ることが困難になること及びホッパー壁面に
付着して後続樹脂に混合し成形品の品質に悪影響するの
で好ましくない。また15mmを越えると成形機のスク
リュー溝部に入りにくくなり計量されないので好ましく
ない。ポリエチレンテレフタレート成形品粉砕物の形状
は不定形で特に限定しないが、角片にすることにより、
丸ペレット又は円柱ペレットに比べて、粉砕品のエッジ
部によりシリンダー部の汚れを掻き落とす能力が大き
い。粉砕の方法には特に限定はなく、例えば森田精機工
業株式会社製プラスチック粉砕器(型式:XL−15
型)により粉砕することができる。
【0010】以下、本発明のIについて説明する。本発
明のIは、最大長1〜15mmのポリエチレンテレフタ
レート成形品粉砕物50〜95重量%、並びに、界面活
性剤あるいは界面活性剤と無機物を用いた洗浄剤50〜
85重量%及び熱可塑性樹脂15〜50重量%を含有す
るペレット状の洗浄剤・樹脂組成物5〜50重量%から
なる洗浄用熱可塑性樹脂組成物、また、それを使用した
成形機の洗浄方法に関するものである。本発明に使用す
るペレット状洗浄剤・樹脂組成物は、特公平7−533
77号公報「洗浄剤組成物とその製造方法」に記された
方法により得られる。即ち界面活性剤単独からなる、あ
るいは界面活性剤と無機物の混合物からなる洗浄剤50
〜85重量%を熱可塑性樹脂15〜50重量%と混合し
て製造することができる。
【0011】上記洗浄剤を構成する界面活性剤として
は、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、炭素数1
4〜18のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ラウ
リル硫酸エステルナトリウム、ステアリン酸ナトリウム
等を挙げることができる。
【0012】上記洗浄剤を構成する無機物としてはタル
ク、マイカ、クレー、ウォラストナイト、ゼオライト、
カオリン、ベントナイト、パーライト、ケイソウ土、ア
スベスト、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸
カリウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、
水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、ハイドロタルサイト、酸化マグネシウム、酸化
カルシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化ケイ
素、二酸化チタン、硫化亜鉛、硫酸ナトリウム、硫酸水
素ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩基
性硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
硫酸アルミニウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナト
リウム、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、リン
酸アルミニウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸マグネシウ
ム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ガラス繊
維、チタン酸カリウム、金属繊維及びそれらの混合物等
を挙げることができる。界面活性剤と無機物の合計中の
無機物の組成比は0.5〜40重量%である。
【0013】上記洗浄剤が配合される熱可塑性樹脂とし
ては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度
ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン
(VLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)等の
ポリエチレンの他、前記ポリエチレンを有機過酸化物、
電子線または放射線で架橋した架橋ポリエチレン、非晶
性エチレン−テトラシクロドデセン共重合体、非晶性エ
チレン−プロピレン共重合体(EPM)、非晶性エチレ
ン−プロピレン−非共役ジエン3元共重合体(EPD
M)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、プロ
ピレン単独重合体、融点(DSCによる。以下同じ。)
145℃以下のプロピレン−エチレンランダム共重合
体、融点145℃以下のプロピレン−エチレン−ブテン
−1ランダム3元共重合体、融点145℃以下のプロピ
レン−ブテン−1ランダム共重合体、プロピレン−エチ
レンブロック共重合体等のポリプロピレン、ポリ4−メ
チル−ペンテン−1、ポリスチレン(GPポリスチレ
ン)、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、アク
リロニトリル−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエ
ンラバー(SBR)、スチレン−イソブチレンラバー
(SIBR)、ポリカーボネート及びそれらの混合物を
挙げることができる。熱可塑性樹脂の形状は、ペレット
状もしくはパウダー状、又は成形品を粉砕して得られた
不定形もしくはパウダー、あるいは該粉砕物を更に押出
機等で溶融混練後、ペレット状等に造粒したもの等であ
る。
【0014】ペレット状洗浄剤・樹脂組成物は熱可塑性
樹脂と洗浄剤(即ち界面活性剤と無機物)をバンバリー
ミキサーまたは加圧型ニーダーで混練りし、その後ペレ
ット状にカットすることによって得ることができる。
【0015】ポリエチレンテレフタレート成形品粉砕物
と上記のようにして得られたペレット状洗浄剤・樹脂組
成物との混合はタンブラー、リボンブレンダー等を使用
して常温で行うことができる。
【0016】ポリエチレンテレフタレート成形品粉砕物
とペレット状洗浄剤・樹脂組成物との混合比率は粉砕ポ
リエチレンテレフタレート50〜95重量%とペレット
状洗浄剤・樹脂組成物5〜50重量%が好ましい。ペレ
ット状洗浄剤・樹脂組成物が5重量%未満では、界面活
性剤の量が少ないので成形機の金属表面への浸透が十分
でないため洗浄能力が小さくなり過ぎ、50重量%を越
えるとポリエチレンテレフタレート成形品粉砕物の量が
減少して掻き落とし効果が小さくなり過ぎるので好まし
くない。
【0017】以上説明した本発明Iの洗浄用熱可塑性樹
脂組成物は、押出機で加熱溶融する必要が無く、常温で
ブレンドするだけで製造できるため低価格であり、洗浄
力及び置換性に優れ、洗浄作業中に煙や刺激臭の発生が
ない。
【0018】次に本発明のIIについて説明する。本発明
のIIは、最大長1〜15mmのポリエチレンテレフタレ
ート成形品粉砕物26〜79重量%、熱可塑性樹脂7〜
73重量%、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.5〜9
重量%及び無機物0.5〜5重量%からなる洗浄用熱可
塑性樹脂組成物、又は、それを使用した成形機の洗浄方
法に関するものである。
【0019】ポリエチレンテレフタレート成形品粉砕物
と混合される熱可塑性樹脂としては、本発明Iで記載し
たものが使用できる。熱可塑性樹脂の形状は、いったん
加工品に成形して粉砕した再生熱可塑性樹脂を使用でき
る。
【0020】洗浄用熱可塑性樹脂組成物中の熱可塑性樹
脂とポリエチレンテレフタレート成形品粉砕物の配合比
率は、熱可塑性樹脂7〜73重量%に対してポリエチレ
ンテレフタレート成形品粉砕物26〜79重量%が好ま
しい。熱可塑性樹脂の量が7重量%未満では、300℃
以上の高温での溶融粘度の低下のため洗浄力が低下し、
73重量%を越える配合量では、ポリエチレンテレフタ
レート成形品粉砕物の配合量が少なくなるため、ポリエ
チレンテレフタレート成形品粉砕物のエッジによる成形
機壁面における汚れの掻き落とし能力が低下しともに好
ましくない。
【0021】アルキルベンゼンスルホン酸塩は、ポリエ
チレンテレフタレート粉砕物にブレンドできるものが好
ましく、アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、
カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等を挙げる
ことができる。アルキル基としてはドデシル基が挙げら
れる。無機物としては、本発明Iで記載したものが使用
できる。界面活性剤の添加量あるいは界面活性剤と無機
物の添加量は、100重量%−(粉砕ポリエチレンテレ
フタレート26〜79重量%+熱可塑性樹脂7〜73重
量%)になるように混合される。アルキルベンゼンスル
ホン酸塩及び無機物は、粉砕ポリエチレンテレフタレー
ト及び熱可塑性樹脂との混合後の組成が、それぞれ0.
5〜9重量%及び0.5〜5重量%になるように混合さ
れる。
【0022】アルキルベンゼンスルホン酸塩の吸湿によ
る固化を防止するため、アルキルベンゼンスルホン酸塩
50〜90重量%に無機物10〜50重量%を予めブレ
ンドして使用することが好ましい。無機物混合率が10
重量%以下では、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ムが吸湿して固化しやすくなる。無機物混合率が50重
量%超では洗浄後に機内に残留して後続樹脂に混合され
後続樹脂の品質の低下(透明性の悪化)を起こし好まし
くない。
【0023】上記の組成物には、必要によりステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸アルミニウム等の金属石鹸を加え
ることができる。
【0024】熱可塑性樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト成形品粉砕物、アルキルベンゼンスルホン酸塩、無機
物等の混合はタンブラー、リボンブレンダー等を使用し
て常温で行うことができる。
【0025】以上説明した本発明IIの洗浄用熱可塑性樹
脂組成物は、押出機で加熱溶融する必要が無く、常温で
ブレンドするだけで製造できるため低価格であり、洗浄
力及び置換性に優れ、300℃以上の洗浄温度において
も、煙や刺激臭の発生がない。
【0026】次に本発明のIIIについて説明する。本発
明のIIIは、一つは、最大長1〜15mmのポリエチレ
ンテレフタレート成形品粉砕物18〜92.5重量%、
界面活性剤2〜30重量%、無機物0.5〜7重量%及
びガラス繊維、特に長ガラス繊維配合ペレット状熱可塑
性樹脂コンパウンド5〜45重量%からなる洗浄用熱可
塑性組成物、また、それを使用した成形機の洗浄方法に
関するものであり、他の一つは、最大長1〜15mmの
ポリエチレンテレフタレート成形品粉砕物10〜90重
量%、界面活性剤と無機物を用いた洗浄剤50〜85重
量%及び熱可塑性樹脂15〜50重量%を含有するペレ
ット状洗浄剤・樹脂組成物5〜45重量%、並びに、ガ
ラス繊維、特に長ガラス繊維配合ペレット状熱可塑性樹
脂コンパウンド5〜45重量%からなる洗浄用熱可塑性
組成物、また、それを使用した成形機の洗浄方法に関す
るものである。
【0027】本発明のIIIに使用する界面活性剤、無機
物、あるいはペレット状洗浄剤・樹脂組成物は、本発明
のIで説明したものと同じである。
【0028】本発明に使用するガラス繊維配合熱可塑性
樹脂コンパウンドは、パウダー等でもよいが、好ましく
はペレット状であり、工業的に生産された市販のガラス
繊維配合ペレット状熱可塑性樹脂コンパウンドを使用す
ることができる。上記ガラス繊維配合用の熱可塑性樹脂
の種類としては、本発明のIで述べた樹脂の種類が使用
できる。とくに、ポリプロピレン樹脂コンパウンドやポ
リカーボネート樹脂コンパウンド、アクリロニトリル・
スチレン共重合樹脂コンパウンドが好ましく、ポリプロ
ピレン樹脂の重量平均分子量は20万〜100万のもの
が、ポリカーボネート樹脂の重量平均分子量は3万〜7
万のものが、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂の
重量平均分子量は20万〜60万のものが使用できる
が、分子量が小さ過ぎると、洗浄及び置換効果が十分で
ない。ガラス繊維配合熱可塑性樹脂コンパウンドはガラ
ス繊維を20〜70重量%含有するものが好ましい。上
記範囲より少ないと、先行樹脂の汚れの除去能力に乏し
く、上記範囲を越えると、後続樹脂により置換されにく
くなり好ましくない。本発明に使用するガラス繊維配合
ペレット状熱可塑性樹脂コンパウンドにおけるガラス繊
維長は次の様に分類される。すなわちガラス繊維長が3
mm以下の短ガラス繊維配合のものと繊維長が3〜20
mmの長ガラス繊維配合のものがあり、両者とも使用で
きるが、洗浄力の強い長ガラス繊維配合ペレット状ポリ
プロピレン樹脂コンパウンドがより好ましい。
【0029】本発明に使用する、ポリエチレンテレフタ
レート成形品粉砕物、界面活性剤及び無機物の混合物又
はペレット状洗浄剤・樹脂組成物、及びガラス繊維配合
ペレット状ポリプロピレン樹脂コンパウンド等の混合は
タンブラー、リボンブレンダー等を使用して常温で行う
ことができる。
【0030】ポリエチレンテレフタレート成形品粉砕物
と界面活性剤と無機物、ガラス繊維配合ペレット状熱可
塑性樹脂コンパウンドの混合比率は洗浄効果の面からポ
リエチレンテレフタレート成形品粉砕物18〜92.5
重量%、好ましくは50〜80重量%、界面活性剤2〜
30重量%、無機物0.5〜7重量%、ガラス繊維、特
に長ガラス繊維配合ペレット状熱可塑性樹脂コンパウン
ド5〜45重量%の混合比率である。ポリエチレンテレ
フタレート成形品粉砕物とペレット状洗浄剤・樹脂組成
物、ガラス繊維配合ペレット状熱可塑性樹脂コンパウン
ドとの混合比率は洗浄効果の面からポリエチレンテレフ
タレート成形品粉砕物18〜92.5重量%、好ましく
は50〜80重量%、界面活性剤と無機物を用いた洗浄
剤を含有するペレット状洗浄剤・樹脂組成物5〜45重
量%、好ましくは10〜40重量%、ガラス繊維配合ペ
レット状熱可塑性樹脂コンパウンド5〜45重量%、好
ましくは10〜40重量%である。
【0031】以上説明した本発明IIIの洗浄用熱可塑性
樹脂組成物は、押出機で加熱溶融する必要が無く、常温
でブレンドするだけで製造できるため低価格であり、洗
浄力及び置換性に優れ、270℃以上の洗浄温度におい
ても、煙や刺激臭の発生がない。
【0032】本発明の洗浄用熱可塑性樹脂組成物で洗浄
できる成形機は、射出成形機、押出成形機等に使用する
ことができる。射出成形機としては射出延伸ブロー成形
機、ダイ付き押出機(Tダイ、パリソン形成ダイ)等が
挙げられる。本発明の洗浄用熱可塑性組成物の使用でき
る温度範囲は230〜400℃であり、好ましくは24
0〜400℃である。成形機の洗浄は、ホッパーから残
りの先行樹脂を取り除いた後、洗浄用熱可塑性樹脂組成
物をホッパーに入れて、先行樹脂の成形条件下でもよい
し、後続樹脂の成形条件下でもよいし、あるいは昇温、
昇圧して、ストローク速度、ストローク長を上げて、成
形機を運転して成形機内を洗浄した後、洗浄用樹脂を排
出させることにより行うことができる。成形機の洗浄
は、金型、ダイ等も含めて行うことができる。洗浄後、
ホッパーに後続樹脂を入れて、適当な条件下に成形機を
運転して後続樹脂により成形機内を置換した後、所定の
条件で後続樹脂の成形が行われる。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】(洗浄テスト方法A)型締力80トンの射
出成形機を使用して、シリンダー温度250℃、ノズル
温度260℃のもとで、黒色に着色したポリアミド(商
品名:アミラン1017、(相対粘度2.6)、メーカ
ー:東レ(株))1kgをホッパーから成形機内に供給
して、成形機内を置換した後、洗浄用熱可塑性樹脂組成
物をホッパーに入れ黒色が消えるまでフル計量(シリン
ダーの全ストローク長)でパージし、洗浄に要した上記
組成物のショット数を調べる。ホッパーから洗浄用熱可
塑性樹脂組成物を取り出した後、後続ナチュラル色ポリ
プロピレン(商品名:チッソポリプロK1016、MF
R(メルトフローインデックス)5.0、メーカー:チ
ッソ(株))を投入する。同じ温度条件及びフル計量で
パージして洗浄用熱可塑性樹脂組成物の影響(白濁)が
なくなるまで続行する。要した後続ポリプロピレンのシ
ョット数を調べる。また洗浄用熱可塑性樹脂組成物を使
用してパージを開始してから、後続ポリプロピレンによ
る置換が終了するまでの時間を洗浄時間として計測す
る。洗浄用熱可塑性樹脂組成物を使ってパージ作業中の
ガス、臭いの発生をチェックした。
【0035】(洗浄テスト方法B)型締力80トンの射
出成形機を使用して、シリンダー温度280℃、ノズル
温度290℃の条件下で、黒色に着色したPPO(商品
名:ノリルSE100、MFR20、メーカー:日本ジ
ーイープラスチックス(株))1kgをホッパーから成
形機内に供給して、成形機内を置換した後、洗浄用熱可
塑性樹脂組成物をホッパーに入れ黒色が消えるまでフル
計量でパージし、要した洗浄用熱可塑性樹脂組成物のシ
ョット数を調べる。ホッパーから洗浄用熱可塑性樹脂組
成物を取り出した後、後続ナチュラル色ポリカーボネー
ト(商品名:パンライトK−1300、MFR3.0、
メーカー:帝人化成(株))を投入する。同じ温度条件
及びフル計量でパージして洗浄用樹脂組成物の影響(白
濁)がなくなるまで続行する。要した後続ポリカーボネ
ートのショット数を調べる。また洗浄用熱可塑性樹脂組
成物を使用してパージを開始してから、後続ポリカーボ
ネートによる置換が終了するまでの時間を洗浄時間とし
て計測する。洗浄用熱可塑性樹脂組成物を使ってパージ
作業中のガス、臭いの発生をチェックした。
【0036】(洗浄テスト方法C)型締力80トンの射
出成形機を使用して、シリンダー温度310℃、ノズル
温度320℃の条件下で、黒色に着色したPPS(商品
名:フォートロン022−AQ、バーフロー−170
(条件:射出圧750kg/cm2、厚み1mm)メー
カー:ポリプラスチックス(株))1kgをホッパーか
ら成形機内に供給して、成形機内を置換した後、洗浄用
熱可塑性樹脂組成物をホッパーに入れ黒色が消えるまで
フル計量でパージし、要した組成物のショット数を調べ
る。ホッパーから洗浄用熱可塑性樹脂組成物を取り出し
た後、後続ナチュラル色ポリカーボネート(商品名:パ
ンライトK−1300、MFR3.0、メーカー:帝人
化成(株))を投入する。同じ温度条件及びフル計量で
パージして洗浄用樹脂組成物の影響(白濁)がなくなる
まで続行する。要した後続ポリカーボネートのショット
数を調べる。また洗浄用熱可塑性樹脂組成物を使用して
パージを開始してから、後続ポリカーボネートによる置
換が終了するまでの時間を洗浄時間として計測する。洗
浄用樹脂組成物を使ってパージ作業中のガス、臭いの発
生をチェックした。
【0037】実施例または比較例で使用したものは次の
通りである。 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品名:ネオ
ペレックスNo.6Fパウダー、メーカー:花王(株)ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの純度60重量
%、硫酸ナトリウム40重量%含有) ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品名:アン
ステックスMJ−420、メーカー:東邦化学(株)ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの純度93重量
%、硫酸ナトリウム7重量%含有) ステアリン酸ナトリウム塩(商品名:SS−40N、メ
ーカー:花王(株)) 市販ラウリル硫酸エステルナトリウム塩(商品名:ソル
ポール8070、メーカー:東邦化学(株)) パージ剤(商品名:タイクリンP、MFR1.0、メー
カー:タイホー工業) PETボトル粉砕物(飲用に使用した無色透明のポリエ
チレンテレフタレートボトル(相対粘度0.8)を粉砕
して篩いにかけ、1メッシュオン、及び16メッシュパ
スをとりのぞいた最大長1〜15mmの粉砕物)
【0038】以下、発明Iについて説明する。 [実施例I−1]PETボトル粉砕物3.2kgを調製し
た。内容積2リッターの加圧ニーダーを130℃に昇温
し、中に界面活性剤及び無機物を含む洗浄剤の市販ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品名:ネオペレ
ックスNo.6Fパウダー)1.5kgとLDPE(商品
名:ペトロセン286、MFR5.0メーカー:東ソー
(株))を0.5kg投入し、10分間加圧下で混練り
し、取り出しロールでシート状にし、角ペレタイザーで
3〜5mm角ペレット化して組成物1.8kgを調製し
た。前記PETボトル粉砕物と角ペレット状洗浄剤・樹
脂組成物をタンブラーに投入して15分間回転させて混
合して洗浄用熱可塑性組成物を得た。前記射出成形機を
使用して洗浄テストAを実施した。パージに要した該組
成物のショット数は4、置換に要した後続ナチュラルポ
リプロピレン(MFR5.0)は4ショットであった。
また洗浄時間は8分であった。パージ中、刺激臭の発生
はなかった。
【0039】[比較例I−1]ポリメチルメタクリレート
を粉砕したものを主原料にした市販パージ剤(商品名:
タイクリンP)を使用して、実施例I−1と同様の洗浄
テストをした。パージに要したショット数は6ショッ
ト、置換に要した後続ナチュラルポリプロピレン(MF
R5.0)は9ショットであった。また洗浄時間は15
分であった。パージ中に、ポリメチルメタクリレートの
分解した刺激臭が発生した。
【0040】[実施例I−2]PETボトル粉砕物13.
2kgを調製した。内容積2リッターの加圧ニーダーを
130℃に昇温し、中に市販ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム(商品名:ネオペレックスNo.6Fパウダ
ー)1.2kg,GPポリスチレン(商品名:デンカス
チロールHRM−5、MFR4.1、メーカー:電気化
学工業(株))を0.8kg投入して10分間加圧下で
混練りし、取り出しロールでシート状にし、角ペレタイ
ザーで3〜5mm角ペレット化して洗浄剤・組成物1.
8kgを調製した。前記PETボトル粉砕物と角ペレッ
ト状洗浄剤・樹脂組成物をタンブラーに投入して15分
間回転させて混合して洗浄用熱可塑性樹脂組成物を得
た。前記射出成形機を使用して洗浄テストBを実施し
た。パージに要した該組成物のショット数は4、置換に
要した後続ナチュラルポリカーボネート(MFR3.
0)は5ショットであった。また洗浄時間は9分であっ
た。パージ中、刺激臭の発生はなかった。
【0041】[実施例I−3]PETボトル粉砕物3.2
kgを調製した。内容積2リッターの加圧ニーダーを1
30℃に昇温し、中に市販ステアリン酸ナトリウム塩
(商品名:SS−40N)1.2kgとLDPE(商品
名:ペトロセン286、MFR5.0メーカー:東ソー
(株))を0.5kg投入し10分間加圧下で混練り
し、取り出しロールでシート状にし、角ペレタイザーで
3〜5mmに角ペレット化した洗浄剤・樹脂組成物1.
8kgを調製した。前記PETボトル粉砕物と角ペレッ
ト状洗浄剤・樹脂組成物をタンブラーに投入して15分
間回転させて混合して洗浄用熱可塑性組成物を得た。前
記射出成形機を使用して洗浄テストAを実施した。パー
ジに要した該組成物のショット数は5、置換に要した後
続ナチュラルポリプロピレン(MFR5.0)は4ショ
ットであった。また洗浄時間は9分であった。パージ
中、刺激臭の発生はなかった。
【0042】[実施例I−4]PETボトル粉砕物3.2
kgを調製した。内容積2リッターの加圧ニーダーを1
30℃に昇温し、中に市販ラウリル硫酸エステルナトリ
ウム塩(商品名:ソルポール8070)1.2kgとG
Pポリスチレン(商品名:デンカスチロールHRM−
5,MFR4.1、メーカー:電気化学工業(株))を
0.5kg投入し10分間加圧下で混練りし、取り出し
ロールでシート状にし、角ペレタイザーで3〜5mm角
ペレット化して組成物1.8kgを調製した。前記PE
Tボトル粉砕物と角ペレット状洗浄剤・樹脂組成物をタ
ンブラーに投入して15分間回転させて混合して洗浄用
熱可塑性組成物を得た。前記射出成形機を使用して洗浄
テストAを実施した。パージに要した該組成物のショッ
ト数は4、置換に要した後続ナチュラルポリプロピレン
(MFR5.0)は4ショットであった。また洗浄時間
は8分であった。パージ中に刺激臭の発生はなかった。
【0043】[比較例I−2]ポリメチルメタクリレー
トを粉砕したものを主原料にした市販パージ剤(商品
名:タイクリンP)を使用して実施例I−2と同様の洗
浄テストをした。パージに要したショット数は7ショッ
ト、置換に要した後続ナチュラルポリプロピレン(MF
R5.0)は14ショットであった。また洗浄時間は2
1分であった。パージ中、ポリメチルメタクリレートの
分解した刺激臭が発生した。
【0044】[比較例I−3]実施例I−2と同条件で調
製したドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品
名:ネオペレックスNo.6Fパウダー)、GPポリスチ
レン(商品名:デンカスチロールHRM−5,MFR
4.1、メーカー:電気化学工業(株))からなるペレ
ット状洗浄剤・樹脂組成物1.8kgと市販品粒状無色
ポリエチレンテレフタレート(商品名:ダイヤナイトP
A−210、相対粘度0.8、メーカー:三菱レーヨン
(株))13.2kgをブレンドして洗浄テストBを実
施した。パージに要した該組成物のショット数は8、置
換に要した後続ナチュラル色ポリプロピレン(MFR
3.0)は6ショットであった。また洗浄時間は15分
であった。パージ中、刺激臭の発生はなかった。
【0045】[比較例I−4]PETボトル粉砕物28.
5kg、市販ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
(商品名:アンステックスMJ−420)1.0kg、
ステアリン酸マグネシウム0.1kg、塩基性炭酸マグ
ネシウム0.1kgをタンブラーに投入して15分間回
転させて混合して洗浄用熱可塑性組成物を得た。前記射
出成形機を使用して洗浄テストBを実施した。パージに
要した該組成物のショット数は5、置換に要した後続ナ
チュラル色ポリカーボネート(MFR3.0)は5ショ
ットであった。また洗浄時間は10分であった。パージ
中、刺激臭の発生はなかった。
【0046】以下、発明IIについて説明する。ここで、
MFRはポリプロピレンの場合は230℃で、ポリエチ
レンの場合は190℃で測定した値である。 [実施例II−1]PETボトル粉砕物16.0kg、高密
度ポリエチレンペレット(商品名:チッソポリエチレン
GX601,MI0.02)12.5kg、市販ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品名:ネオペレッ
クスNo.6Fパウダー)1.5kg、をタンブラーに投入
して15分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性組成物
を得た。前記射出成形機を使用して洗浄テストCを実施
した。パージに要した該組成物のショット数は6、置換
に要した後続ナチュラル色ポリカーボネートは5ショッ
トであった。また洗浄時間は11分であった。パージ
中、刺激臭の発生はなかった。
【0047】[比較例II−1]ポリメチルメタクリレート
を粉砕したものを主原料にした市販パージ剤(商品名:
タイクリンP)を実施例II−1と同様の洗浄テストをし
た。パージに要したショット数は11ショット、置換に
要した後続ナチュラル色ポリカーボネートは14ショッ
トであった。また洗浄時間は25分であった。パージ
中、ポリメチルメタクリレートの分解した刺激臭が発生
した。
【0048】[実施例II−2]PETボトル粉砕物21.
8kg、直鎖低密度ポリエチレン(商品名:ジェイレク
スLL(MI=0.2)メーカー:日本ポリオレフィ
ン)7.0kg、市販ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム(商品名:アンステックスMJ−420)1.0
kg、ステアリン酸マグネシウム0.1kg、塩基性炭
酸マグネシウム0.1kgをタンブラーに投入して15
分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性組成物を得た。
前記射出成形機を使用して洗浄テストCを実施した。パ
ージに要した該組成物のショット数は6、置換に要した
後続ナチュラル色ポリカーボネート(MFR3.0)は
4ショットであった。また洗浄時間は10分であった。
パージ中、刺激臭の発生はなかった。
【0049】[比較例II−2]実施例II−2で、PETボ
トル粉砕物27.0kg、直鎖低密度ポリエチレン(商
品名:ジェイレクスLL(MI=0.2)メーカー:日
本ポリオレフィン)1.8kg、市販ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム(商品名:アンステックスMJ−
420)1.0kg、ステアリン酸マグネシウム0.1
kg、塩基性炭酸マグネシウム0.1kgとした以外は
同じ条件でテストした。パージに要した該組成物のショ
ット数は10、置換に要した後続ナチュラル色ポリカー
ボネート(MFR3.0)は5ショットであった。また
洗浄時間は15分であった。パージ中、刺激臭の発生は
なかった。
【0050】[実施例II−3]PETボトル粉砕物16.
3kg、ポリカーボネート(商品名:パンライトK−1
300、MFR3.0、メーカー:帝人化成(株))1
2.5kg、市販ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム(商品名:ネオペレックスNo.6Fパウダー)1.5k
gをタンブラーに投入して15分間回転させて混合して
洗浄用熱可塑性組成物を得た。前記射出成形機を使用し
て洗浄テストBを実施した。パージに要した該組成物の
ショット数は8、置換に要した後続ナチュラル色ポリカ
ーボネート(MFR3.0)は5ショットであった。ま
た洗浄時間は13分であった。パージ中、刺激臭の発生
はなかった。
【0051】[実施例II−4]PETボトル粉砕物18.
8kg、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(デン
カAS−W(MFRは0.7)、メーカー:電気化学工
業)13.0kg、市販ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム(商品名:アンステックスMJ−420)1.
0kg、ステアリン酸マグネシウム0.1kg、塩基性
炭酸マグネシウム0.1kgをタンブラーに投入して1
5分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性組成物を得
た。前記射出成形機を使用して洗浄テストCを実施し
た。パージに要した該組成物のショット数は6、置換に
要した後続ナチュラルポリカーボネートは4ショットで
あった。また洗浄時間は10分であった。パージ中、刺
激臭の発生はなかった。
【0052】[実施例II−5]PETボトル粉砕物13.
2kg、市販ステアリン酸ナトリウム塩(商品名:SS
−40N)1.2kgと無機物質としてゼオライト0.
3kg、ポリプロピレン(商品名:チッソポリプロK1
016,MFR5.0)12.7kgをタンブラーに投
入して15分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性樹脂
組成物を得た。前記射出成形機を使用して洗浄テストA
を実施した。パージに要した該組成物のショット数は
7、置換に要した後続ナチュラル色ポリプロピレン(M
FR3.0)は4ショットであった。また洗浄時間は1
1分であった。パージ中、刺激臭の発生はなかった。
【0053】[実施例II−6]PETボトル粉砕物19.
7kg、市販ステアリン酸ナトリウム塩(商品名:SS
−40N)1.2kgと無機物質としてゼオライト0.
3kg、GPポリスチレンペレット(商品名:デンカス
チロールHRM−5、MFR4.1、メーカー:電気化
学工業(株))12.9kgをタンブラーに投入して1
5分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性組成物を得
た。前記射出成形機を使用して洗浄テストCを実施し
た。パージに要した該組成物のショット数は6、置換に
要した後続ナチュラルポリカーボネートは4ショットで
あった。また洗浄時間は10分であった。パージ中、刺
激臭の発生はなかった。
【0054】以下、発明IIIについて説明する。 [実施例III−1]PETボトル粉砕物5.0kg、市販
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品名:アン
ステックスMJ−420)1.5kg、長繊維ガラス配
合ペレット状ポリプロピレン樹脂コンパウンド(商品
名:ファンクスターLR25Z,長繊維ガラス50%含
有、メーカー:チッソ(株))3.0kgをタンブラー
に投入して15分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性
組成物を得た。前記射出成形機を使用して洗浄テストB
を実施した。パージに要した該組成物のショット数は
3、置換に要した後続ナチュラルポリカーボネートは4
ショットであった。また洗浄時間は7分であった。パー
ジ中、刺激臭の発生はなかった。
【0055】[実施例III−2]PETボトル粉砕物15.
9kg、ガラス繊維配合ペレット状ポリカーボネート
(商品名:パンライトG−3130、繊維ガラス30%
含有、メーカー:帝人化成(株))10.5kg、市販
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品名:ネオ
ペレックスNo.6Fパウダー)1.5kgをタンブラー
に投入して15分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性
組成物を得た。前記射出成形機を使用して洗浄テストA
を実施した。パージに要した該組成物のショット数は
7、置換に要した後続ナチュラルポリプロピレン(MF
R3.0)は5ショットであった。また洗浄時間は12
分であった。パージ中、刺激臭の発生はなかった。
【0056】[実施例III−3]PETボトル粉砕物2
2.6kg、ガラス繊維配合ペレット状アクリロニトリ
ル・スチレン共重合樹脂(デンカAS−H39G、繊維
ガラス30%含有、メーカー:電気化学工業)7.4k
g、市販ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品
名:アンステックス MJ−420)1.2kg、ステ
アリン酸マグネシウム0.1kg、塩基性炭酸マグネシ
ウム0.1kgをタンブラーに投入して15分間回転さ
せて混合して洗浄用熱可塑性組成物を得た。前記射出成
形機を使用して洗浄テストCを実施した。パージに要し
た該組成物のショット数は5、置換に要した後続ナチュ
ラルポリカーボネートは4ショットであった。また洗浄
時間は9分であった。パージ中、刺激臭の発生はなかっ
た。
【0057】[実施例III−4]PETボトル粉砕物5.
2kgを調製した。内容積2リッターの加圧ニーダーを
130℃に昇温し、中に市販ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム(商品名:ネオペレックスNo.6Fパウダ
ー)1.5kg、LDPE(商品名:ペトロセン28
6、MFR5.0メーカー:東ソー(株))を0.5k
g投入して10分間、加圧下で混練りし、取り出しロー
ルでシート状にし、角ペレタイザーで3〜5mm角ペレ
ット化して洗浄剤・樹脂組成物1.8kgを調製した。
長繊維ガラス配合ペレット状ポリプロピレン樹脂コンパ
ウンド(商品名:ファンクスターLR25Z、長繊維ガ
ラス50%含有、メーカー:チッソ(株))3.0kg
を計量した。前記PETボトル粉砕物と角ペレット状洗
浄剤・樹脂組成物及び長繊維ガラス配合ペレット状ポリ
プロピレン樹脂コンパウンドをタンブラーに投入して1
5分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性組成物を得
た。前記射出成形機を使用して洗浄テストAを実施し
た。パージに要した該組成物のショット数は3、置換に
要した後続ナチュラル色ポリプロピレン(MFR5.
0)は4ショットであった。また洗浄時間は7分であっ
た。パージ中、刺激臭の発生はなかった。
【0058】[比較例III−1]ポリメチルメタクリレー
トを粉砕したものを主原料にした市販パージ剤(商品
名:タイクリンP)を使用して実施例III−1と同様の
洗浄テストをした。パージに要したショット数は6ショ
ット、置換に要した後続ナチュラル色ポリプロピレン
(MFR5.0)は9ショットであった。また洗浄時間
は15分であった。パージ中、ポリメチルメタクリレー
トの分解した刺激臭が発生した。
【0059】[実施例III−5]PETボトル粉砕物1
3.2kgを調製した。内容積2リッターの加圧ニーダ
ーを130℃に昇温し、中に市販ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム(商品名:ネオペレックスNo.6Fパ
ウダー)1.2kg,GPポリスチレン(商品名:デン
カスチロールHRM−5,MFR4.1、メーカー:電
気化学工業(株))を0.8kg投入し10分間加圧下
で混練りし、取り出しロールでシート状にし、角ペレタ
イザーで3〜5mm角ペレット化して組成物1.8kg
を調製した。長繊維ガラス配合ペレット状ポリプロピレ
ン樹脂コンパウンド(商品名:ファンクスターLR25
Z、長繊維ガラス50%含有、メーカー:チッソ
(株))3.0kgを計量した。粉砕物と角ペレット状
洗浄剤・樹脂組成物及び長繊維ガラス配合ペレット状ポ
リプロピレン樹脂コンパウンドをタンブラーに投入して
15分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性組成物を得
た。前記射出成形機を使用して洗浄テストBを実施し
た。パージに要した該組成物のショット数は4、置換に
要した後続ナチュラルポリカーボネートは5ショットで
あった。また洗浄時間は9分であった。パージ中、刺激
臭の発生はなかった。
【0060】[比較例III−2]ポリメチルメタクリレー
トを粉砕したものを主原料にした市販パージ剤(商品
名:タイクリンP)を実施例III−2と同様の洗浄テス
トをした。パージに要したショット数は7ショット、置
換に要した後続ナチュラル色ポリカーボネートのショッ
ト数はは14ショットであった。また洗浄時間は21分
であった。パージ中、ポリメチルメタクリレートの分解
した刺激臭が発生した。
【0061】[実施例III−6]PETボトル粉砕物4.
2kgを調製した。内容積2リッターの加圧ニーダーを
130℃に昇温し、中に市販ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム(商品名:ネオペレックスNo.6Fパウダ
ー)1.5kg、LDPE(商品名:ペトロセン28
6、MFR5.0メーカー:東ソー(株))を0.5kg投
入し、10分間加圧下で混練りし、取り出しロールでシ
ート状にし、角ペレタイザーで3〜5mm角ペレット化
して組成物1.8kgを調製した。長繊維ガラス配合ペ
レット状ポリプロピレン樹脂コンパウンド(商品名:フ
ァンクスターLR23C、長繊維ガラス30%含有、メ
ーカー:チッソ(株))4.6kgを計量した。粉砕物
と角ペレット状洗浄剤・樹脂組成物及び長繊維ガラス配
合ペレット状ポリプロピレン樹脂コンパウンドをタンブ
ラーに投入して15分間回転させて混合して洗浄用熱可
塑性組成物を得た。前記射出成形機を使用して洗浄テス
トAを実施した。パージに要した該組成物のショット数
は3、置換に要した後続ナチュラル色ポリプロピレン
(MFR5.0)は4ショットであった。また洗浄時間
は7分であった。パージ中、刺激臭の発生はなかった。
【0062】[比較例III−3]実施例III−2と同条件で
調製したドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、硫酸
ナトリウム、GPポリスチレンからなるペレット状洗浄
剤・樹脂組成物1.8kgと粒状無色ポリエチレンテレ
フタレート(商品名:ダイヤナイトPA−210、相対
粘度0.8、メーカー:三菱レーヨン(株))13.2
kgをブレンドして洗浄テストBを実施した。パージに
要した該組成物のショット数は8、置換に要した後続ナ
チュラル色ポリカーボネート(MFR3.0)は6ショ
ットであった。また洗浄時間は14分であった。パージ
中、刺激臭の発生はなかった。
【0063】[実施例III−7]PETボトル粉砕物4.
5kgを調製した。内容積2リッターの加圧ニーダーを
130℃に昇温し、中に市販ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム(商品名:ネオペレックスNo.6Fパウダ
ー)1.5kg,LDPE(商品名:ペトロセン28
6、MFR5.0メーカー:東ソー(株))を0.5k
g投入し10分間加圧下で混練りし、取り出しロールで
シート状にし、角ペレタイザーで3〜5mm角ペレット
化して組成物1.8kgを調製した。短繊維ガラス配合
ペレット状ポリプロピレン樹脂コンパウンド(商品名:
オレフォルムGCS30、短繊維ガラス30%含有、繊
維長さ0.5mm、メーカー:チッソ(株))4.2k
gを計量した。PETボトル粉砕物と角ペレット状洗浄
剤・樹脂組成物及び短繊維ガラス配合ペレット状ポリプ
ロピレン樹脂コンパウンドをタンブラーに投入して15
分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性組成物を得た。
前記射出成形機を使用して洗浄テストAを実施した。パ
ージに要した該組成物のショット数は5、置換に要した
後続ナチュラル色ポリプロピレン(MFR5.0)は4
ショットであった。また洗浄時間は9分であった。パー
ジ中、刺激臭の発生はなかった。
【0064】[実施例III−8]PETボトル粉砕物5.
4kgを調製した。内容積2リッターの加圧ニーダーを
130℃に昇温し、中に市販ステアリン酸ナトリウム
(商品名:SSー40N)1.5kg、LDPE(商品
名:ペトロセン286、MFR5.0メーカー:東ソー
(株))を0.5kg投入し10分間加圧下で混練り
し、取り出しロールでシート状にし、角ペレタイザーで
3〜5mm角ペレット化して組成物1.8kgを調製し
た。長繊維ガラス配合ペレット状ポリプロピレン樹脂コ
ンパウンド(商品名:ファンクスターLR25Z、長繊
維ガラス50%含有、繊維長さ6.5mm、メーカー:
チッソ(株))3.0kgを計量した。PETボトル粉
砕物と角ペレット状洗浄剤・樹脂組成物及び長繊維ガラ
ス配合ペレット状ポリプロピレン樹脂コンパウンドをタ
ンブラーに投入して15分間回転させて混合して洗浄用
熱可塑性組成物を得た。前記射出成形機を使用して洗浄
テストAを実施した。パージに要した該組成物のショッ
ト数は4、置換に要した後続ナチュラル色ポリプロピレ
ン(MFR5.0)は4ショットであった。また洗浄時間は
8分であった。パージ中、刺激臭の発生はなかった。
【0065】[実施例III−9]PETボトル粉砕物5.
4kgを調製した。内容積2リッターの加圧ニーダーを
130℃に昇温し、中に市販ラウリル酸ナトリウム(商
品名:ソルポール8070)1.5kg,GPポリスチ
レン(商品名:デンカスチロールHRM−5,MFR
4.1、メーカー:電気化学工業(株))を0.5kg
投入し10分間加圧下で混練りし、取り出しロールでシ
ート状にし、角ペレタイザーで3〜5mm角ペレット化
して組成物1.7kgを調製した。長繊維ガラス配合ペ
レット状ポリプロピレン樹脂コンパウンド(商品名:フ
ァンクスターLR23C、長繊維ガラス30%含有、繊
維長さ6.5mm、メーカー:チッソ(株))5.5k
gを計量した。PETボトル粉砕物と角ペレット状洗浄
剤・樹脂組成物及び長繊維ガラス配合ペレット状ポリプ
ロピレン樹脂コンパウンドをタンブラーに投入して15
分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性組成物を得た。
前記射出成形機を使用して洗浄テストAを実施した。パ
ージに要した該組成物のショット数は4、置換に要した
後続ナチュラル色ポリプロピレン(MFR5.0)は4
ショットであった。また洗浄時間は8分であった。パー
ジ中、刺激臭の発生はなかった。
【0066】[実施例III−10]PETボトル粉砕物1
6.4kg調製した。内容積2リッターの加圧ニーダー
を130℃に昇温し、中に界面活性剤及び無機物を含む
洗浄剤の、市販ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
(商品名:ネオペレックスNo.6Fパウダー)1.5kg
とLDPE(商品名:ペトロセン286、MFR5.0
メーカー:東ソー(株))を0.5kg投入し10分間
加圧下で混練りして取り出し、ロールでシート状にし、
角ペレタイザーで3〜5mmに角ペレット化した洗浄剤
・樹脂組成物1.8kgを調製した。前記PETボトル
粉砕物、角ペレット状洗浄剤・樹脂組成物、ガラス繊維
配合ペレット状ポリカーボネート(商品名:パンライト
G−3130、繊維ガラス30%含有、メーカー:帝人
化成(株))12.6kg、をタンブラーに投入して1
5分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性組成物を得
た。前記射出成形機を使用して洗浄テストCを実施し
た。パージに要した該組成物のショット数は7、置換に
要した後続ナチュラルポリカーボネートは5ショットで
あった。また洗浄時間は12分であった。パージ中、刺
激臭の発生はなかった。
【0067】[実施例III−11]PETボトル粉砕物2
2.2kg調製した。内容積2リッターの加圧ニーダー
を130℃に昇温し、中に界面活性剤及び無機物を含む
洗浄剤の、市販ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
(商品名:ネオペレックスNo.6Fパウダー)1.7kg
とLDPE(商品名:ペトロセン286、MFR5.0
メーカー:東ソー(株))を0.6kg投入し10分間
加圧下で混練りして取り出し、ロールでシート状にし、
角ペレタイザーで3〜5mmに角ペレット化した洗浄剤
・樹脂組成物1.9kgを調製した。前記PETボトル
粉砕物、角ペレット状洗浄剤・樹脂組成物、ガラス繊維
配合ペレット状アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂
(デンカAS−H39G、繊維ガラス30%含有、メー
カー:電気化学工業)7.7kg、をタンブラーに投入
して15分間回転させて混合して洗浄用熱可塑性組成物
を得た。前記射出成形機を使用して洗浄テストAを実施
した。パージに要した該組成物のショット数は5、置換
に要した後続ナチュラル色ポリプロピレン(MFR5.
0)は4ショットであった。また洗浄時間は9分であっ
た。パージ中、刺激臭の発生はなかった。
【0068】
【発明の効果】本発明により、洗浄作業中に煙や刺激臭
の発生がなく、洗浄力及び置換性にすぐれ洗浄時間を1
/2以下に短縮出来る洗浄用樹脂組成物を提供すること
が可能となった。しかも、廃棄され処分に困っているポ
リエチレンテレフタレート飲用ボトルを有効利用できる
こと、押出機で加熱溶融することなく常温でブレンドす
るだけで製造できるため高性能で低価格な洗浄用可塑性
組成物を提供できる。さらに、本発明Iでは高濃度界面
活性剤配合品のペレット状樹脂組成物を混合することに
より高温部での洗浄効果が維持できるし、本発明IIで
は、300℃以上の洗浄温度においても使用可能であ
り、本発明IIIではガラス繊維配合ポリプロピレンを添
加するので洗浄時間の短縮が図れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 3/37 C11D 3/37 //(C08K 13/02 3:30 5:42)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大長1〜15mmのポリエチレンテレ
    フタレート成形品粉砕物50〜95重量%、並びに、界
    面活性剤を用いた洗浄剤50〜85重量%及び熱可塑性
    樹脂15〜50重量%を含有するペレット状の洗浄剤・
    樹脂組成物5〜50重量%からなる洗浄用熱可塑性樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 最大長1〜15mmのポリエチレンテレ
    フタレート成形品粉砕物50〜95重量%、並びに、界
    面活性剤と無機物を用いた洗浄剤50〜85重量%及び
    熱可塑性樹脂15〜50重量%を含有するペレット状の
    洗浄剤・樹脂組成物5〜50重量%からなる洗浄用熱可
    塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 最大長1〜15mmのポリエチレンテレ
    フタレート成形品粉砕物26〜79重量%、熱可塑性樹
    脂7〜73重量%、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.
    5〜9重量%、無機物0.5〜5重量%からなる洗浄用
    熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 最大長1〜15mmのポリエチレンテレ
    フタレート成形品粉砕物18〜92.5重量%、界面活
    性剤2〜30重量%、無機物0.5〜7重量%及びガラ
    ス繊維配合ペレット状熱可塑性樹脂コンパウンド5〜4
    5重量%からなる洗浄用熱可塑性組成物。
  5. 【請求項5】 最大長1〜15mmのポリエチレンテレ
    フタレート成形品粉砕物10〜90重量%、界面活性剤
    と無機物を用いた洗浄剤50〜85重量%及び熱可塑性
    樹脂15〜50重量%を含有するペレット状洗浄剤・樹
    脂組成物5〜45重量%、並びに、ガラス繊維配合ペレ
    ット状熱可塑性樹脂コンパウンド5〜45重量%からな
    る洗浄用熱可塑性組成物。
  6. 【請求項6】 ガラス繊維が長ガラス繊維である請求項
    4又は5のいずれかに記載の洗浄用熱可塑性組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の洗浄用
    熱可塑性樹脂組成物を熱可塑性樹脂を成形する成形機の
    ホッパーから投入し、排出させることにより成形機内に
    残存する成形用熱可塑性組成物を除去することを特徴と
    する洗浄方法。
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