JP2012002951A - 撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラム - Google Patents

撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2012002951A
JP2012002951A JP2010136503A JP2010136503A JP2012002951A JP 2012002951 A JP2012002951 A JP 2012002951A JP 2010136503 A JP2010136503 A JP 2010136503A JP 2010136503 A JP2010136503 A JP 2010136503A JP 2012002951 A JP2012002951 A JP 2012002951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
movement
photographer
focus
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010136503A
Other languages
English (en)
Inventor
Kei Ito
圭 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010136503A priority Critical patent/JP2012002951A/ja
Priority to US13/155,617 priority patent/US8724981B2/en
Publication of JP2012002951A publication Critical patent/JP2012002951A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/36Systems for automatic generation of focusing signals using image sharpness techniques, e.g. image processing techniques for generating autofocus signals
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B13/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B13/32Means for focusing
    • G03B13/34Power focusing
    • G03B13/36Autofocus systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/63Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders
    • H04N23/633Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders for displaying additional information relating to control or operation of the camera
    • H04N23/635Region indicators; Field of view indicators
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • H04N23/673Focus control based on electronic image sensor signals based on contrast or high frequency components of image signals, e.g. hill climbing method
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals

Abstract

【課題】被写体位置に焦点の合う合焦位置を見失うことなくAF動作を適切に実行することができる撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラムを提供する。
【解決手段】デジタルスチルカメラプロセッサ104のCPUブロック1043を、動き検知部201、推定部202、合焦位置検出範囲設定部203、合焦位置検出部204として機能させる。動き検知部201は、CCD101から時系列で出力される複数の画像データの差分に基づいて画像の動きを検知し、推定部202は、検知した画像の動きに基づいて被写体または撮影者の動きを推定する。合焦位置検出範囲設定部203は、推定した被写体または撮影者の動きに応じて合焦位置検出(フォーカスレンズ42aの移動範囲)を設定する。合焦位置検出部204は、設定した合焦位置検出範囲内でフォーカスレンズ42aを移動させながら合焦位置の検出を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、被写体に対して自動的に焦点を合わせるオートフォーカス機能を有する撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラムに関する。
デジタルスチルカメラ等の撮像装置は、被写体に対して自動的に焦点を合わせるオートフォーカス(以下、「AF」という。)機能を有するものが一般的である。AF動作の制御方法としては、山登りAF制御が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。この山登りAF制御では、撮像素子から出力される画像データから近接画素の輝度差の積分値を求めて、この輝度差の積分値を、合焦度合いを示すAF評価値とする。合焦状態にあるときは被写体の輪郭部分がはっきりしており、近接画素間の輝度差が大きくなるのでAF評価値が大きくなる。一方、非合焦状態のときは被写体の輪郭部分がぼやけて画素間の輝度差は小さくなるので、AF評価値が小さくなる。AF動作の実行時は、フォーカスレンズを光軸方向に移動させながらこのAF評価値を順次取得していき、AF評価値が最も大きくなったところ、すなわちピーク位置を合焦位置として、フォーカスレンズを停止させる。
また、近年では、デジタルスチルカメラの技術として、画像における主要被写体を追尾する被写体追尾機能が実用化されている。被写体追尾機能は、例えば、追尾対象となる被写体像の画像データをテンプレートとして用いたテンプレートマッチングなどにより被写体の移動量および移動方向を検出し、被写体の移動に合わせてAF動作の対象とするエリア(以下、「AFエリア」という。)を移動させて、動きのある被写体に追従してAF動作や露光条件の演算などを行えるようにする機能である(例えば、特許文献2,3参照)。
しかしながら、従来の被写体追尾機能を有する撮像装置では、被写体の移動に追従して画像におけるAFエリアを移動させることはできるものの、被写体が画像の奥行き方向(撮影者に近づく方向や撮影者から遠ざかる方向)に移動している場合などにおいて、AF動作時に合焦位置を見失ってしまう場合があった。すなわち、追尾する被写体の位置をAFエリアとしてAF動作を実行する場合には、被写体の移動を考慮して高速にAF動作を実行するために、AF評価値を取得するフォーカスレンズの移動範囲を制限している。このとき、被写体が画像の奥行き方向に移動していると、被写体の合焦位置がフォーカスレンズの移動範囲外の位置となり、合焦位置を見失う結果となる場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被写体位置に焦点の合う合焦位置を見失うことなくAF動作を適切に実行することができる撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラムを提供することを目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、フォーカスレンズと、前記フォーカスレンズを介して入射する光を受光して画像データを出力する撮像素子と、前記撮像素子から時系列で出力される複数の画像データの差分に基づいて、画像の動きを検知する動き検知手段と、前記動き検知手段により検知された画像の動きに基づいて、被写体または撮影者の動きを推定する推定手段と、前記推定手段により推定された被写体または撮影者の動きに応じて、前記フォーカスレンズの移動範囲を設定する移動範囲設定手段と、前記移動範囲設定手段により設定された移動範囲内で前記フォーカスレンズを光軸方向に移動させて、画像の被写体位置に対して焦点の合う合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る合焦位置検出方法は、フォーカスレンズと、該フォーカスレンズを介して入射する光を受光して画像データを出力する撮像素子と、を備える撮像装置において実行される合焦位置検出方法であって、前記撮像素子から時系列で出力される複数の画像データの差分に基づいて、画像の動きを検知するステップと、検知した画像の動きに基づいて、被写体または撮影者の動きを推定するステップと、推定した被写体または撮影者の動きに応じて、前記フォーカスレンズの移動範囲を設定するステップと、設定した移動範囲内で前記フォーカスレンズを光軸方向に移動させて、画像の被写体位置に対して焦点の合う合焦位置を検出するステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る合焦位置検出プログラムは、フォーカスレンズと、該フォーカスレンズを介して入射する光を受光して画像データを出力する撮像素子と、を備える撮像装置に、前記撮像素子から時系列で出力される複数の画像データの差分に基づいて、画像の動きを検知する機能と、検知した画像の動きに基づいて、被写体または撮影者の動きを推定する機能と、推定した被写体または撮影者の動きに応じて、前記フォーカスレンズの移動範囲を設定する機能と、設定した移動範囲内で前記フォーカスレンズを光軸方向に移動させて、画像の被写体位置に対して焦点の合う合焦位置を検出する機能と、を実現させるためのプログラムである。
本発明によれば、画像の動きから推定した被写体または撮影者の動きに応じてフォーカスレンズの移動範囲を設定し、設定した移動範囲内でフォーカスレンズを移動させながら合焦位置を検出するようにしているので、被写体位置に焦点の合う合焦位置を見失うことなくAF動作を適切に実行することができるという効果を奏する。
図1−1は、デジタルスチルカメラの上面図である。 図1−2は、デジタルスチルカメラの正面図である。 図1−3は、デジタルスチルカメラの裏面図である。 図2は、デジタルスチルカメラの制御系の構成を示すブロック図である。 図3は、AFエリアの一例を説明する図である。 図4は、デジタルスチルカメラプロセッサ内のCPUブロックの機能ブロック図である。 図5は、デジタルスチルカメラにおいて実行されるAF動作の全体の流れを示すメインフローチャートである。 図6は、合焦位置検出処理でのフォーカスレンズの駆動方法と通常AFモードの場合に取得されるAF評価値の一例を示す図である。 図7は、通常AFモードでの合焦位置検出処理の詳細を示すフローチャートである。 図8は、エリア表示処理を説明する図である。 図9は、追尾AFモードでの合焦位置検出処理の詳細を示すフローチャートである。 図10は、画像を複数の分割領域に分割した様子を示す図である。 図11は、分割領域における動き検知に関するイメージ図である。 図12は、動き検知判定処理の詳細を示すフローチャートである。 図13は、AFエリアが含まれる分割領域における画像の動きのパターンを説明する図である。 図14は、テンプレートマッチングを行う範囲となる追尾エリアの動きを示す図である。 図15は、合焦位置検出範囲設定処理の詳細を示すフローチャートである。 図16は、AFモードにおける合焦位置検出範囲の基準範囲の一例を説明する図である。 図17は、合焦位置検出範囲の基準範囲に加算するパルス数の一例を説明する図である。 図18は、追尾AFモードでのAF時に被写体の動きに応じて合焦位置検出範囲を可変にした場合のフォーカスレンズの駆動方法を示す図である。 図19は、被写体がパターンP1の動きで移動している場合における一連の処理のイメージを示す図である。 図20は、被写体がパターンP2の動きで移動している場合における一連の処理のイメージを示す図である。 図21は、被写体がパターンP3の動きで移動している場合における一連の処理のイメージを示す図である。 図22は、第2実施例における動き検知判定処理の詳細を示すフローチャートである。 図23は、撮影者がデジタルスチルカメラを動かして被写体の構図変更を行った場合の各分割領域の動きのパターンを説明する図である。 図24は、撮影者が移動している被写体の流し撮りを行った場合の各分割領域の動きのパターンを説明する図である。 図25は、撮影者が静止している被写体に対して近接離間する方向に移動した場合の各分割領域の動きのパターンを説明する図である。 図26は、第2実施例における合焦位置検出範囲設定処理の詳細を示すフローチャートである。 図27は、撮影者がデジタルスチルカメラを動かして被写体の構図変更を行っている場合における一連の処理のイメージを示す図である。 図28は、撮影者が遠ざかっている被写体の流し撮りを行っている場合における一連の処理のイメージを示す図である。 図29は、撮影者が被写体に向かって移動している場合における一連の処理のイメージを示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下ではデジタルスチルカメラに本発明を適用した例について説明するが、本発明は、被写体を追尾しながらAF動作を実行する機能を有するあらゆるタイプの撮像装置に対して広く適用することができる。
(デジタルスチルカメラの構成)
図1は、本実施形態に係るデジタルスチルカメラの外観を示す図であり、図1−1は同デジタルスチルカメラの上面図、図1−2は同デジタルスチルカメラの正面図、図1−3は同デジタルスチルカメラの裏面図である。
本実施形態に係るデジタルスチルカメラは、図1−1に示すように、その上面に、静止画撮影が可能な枚数などを表示するサブ液晶ディスプレイ(以下、液晶ディスプレイを「LCD」という。)1と、静止画撮影の際に押圧操作されるレリーズシャッタSW1と、画像を記録する記録(撮影)モードや記録された画像を再生する再生モード、カメラ設定のためのSETUPモードなどの各種モードの切替えの際に操作されるモードダイアルSW2を有する。
また、本実施形態に係るデジタルスチルカメラは、図1−2に示すように、その正面に、ストロボを発光させるストロボ発光部2と、図示しないリモコン端末からの赤外線信号を受信するリモコン受光部3と、鏡胴ユニット4と、光学ファインダ(正面)5を有する。また、本実施形態に係るデジタルスチルカメラの側面には、後述するメモリカードを挿入するメモリカードスロットルや電池を収容する電池収容部が設けられており、これらメモリカードスロットルや電池収容部は蓋体6により閉塞されている。
また、本実施形態に係るデジタルスチルカメラは、図1−3に示すように、その裏面に、AF動作時に点灯するAFLED7と、ストロボ発光時に点灯するストロボLED8と、各種設定画面の表示や再生画像の表示および撮影時の電子ファインダとして用いられるLCDモニタ9と、光学ファインダ(裏面)10と、電源スイッチ11とを有する。
さらに、本実施形態に係るデジタルスチルカメラの裏面には、広角側ズーム時に操作されるズーム(WIDE)スイッチSW3、望遠側ズーム時に操作されるズーム(TELE)スイッチSW4、セルフタイマの作動時に操作されるセルフタイマ/削除スイッチSW5、メニュー選択の際に操作されるメニュースイッチSW6、ストロボのモード(自動、強制発光、赤目低減など)を切り替える際に操作されるとともにLCDモニタ9上のカーソルを上移動させる場合等に操作される上/ストロボスイッチSW7、LCDモニタ9上のカーソルを右移動させる場合等に操作される右スイッチSW8、LCDモニタ9の表示の切替え時に操作されるディスプレイスイッチSW9、マクロ撮影を行う際に操作されるとともにLCDモニタ9上のカーソルを下移動させる場合等に操作される下/マクロスイッチSW10、撮影した画像をLCDモニタ9で確認する際に操作されるとともにLCDモニタ9上のカーソルを左移動させる場合等に操作される左/画像確認スイッチSW11、選択した事項を確定させる際に操作されるOKスイッチSW12、登録したメニューを選択する際に操作されるクイックアクセススイッチSW13の各種スイッチが設けられている。
図2は、本実施形態に係るデジタルスチルカメラの制御系の構成を示すブロック図である。本実施形態に係るデジタルスチルカメラは、上述した鏡胴ユニット4を介して入射した光を光電変換して電気信号として出力するCCD101と、CCD101から出力されるアナログの電気信号を前処理してデジタル信号として出力するF/E(フロントエンド)−IC102と、F/E−IC102からのデジタル信号を処理してデジタルスチルカメラの各種動作を実行制御するデジタルスチルカメラプロセッサ(以下、単に「プロセッサ」という。)104とを備える。
鏡胴ユニット4は、被写体の光学画像を取り込むためのズームレンズ41a及びズームモータ41bからなるズーム光学系41、フォーカスレンズ42a及びフォーカスモータ42bからなるフォーカス光学系42、絞り43a及び絞りモータ43bからなる絞りユニット43、メカシャッタ44a及びメカシャッタモータ44bからなるメカシャッタユニット44、各モータを駆動するモータドライバ45を有する。モータドライバ45は、プロセッサ104内の後述するCPUブロック1043からの駆動指令によって駆動制御される。
CCD101は、鏡胴ユニット4を介して入射した光を受光し、その光学画像を光電変換して光学画像に対応した画像データを出力する固体撮像素子である。なお、本実施形態に係るデジタルスチルカメラでは、撮像素子としてCCD101を用いているが、CCD101の代わりにCMOSイメージセンサなどの他の撮像素子を用いるようにしてもよい。
F/E−IC102は、画像ノイズ除去用相関二重サンプリングを行うCDS1021、利得調整を行うAGC1022、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D1023、プロセッサ104内の後述する第1のCCD信号処理ブロック1041から供給される垂直同期信号(VD信号)及び水平同期信号(HD信号)に基づいてCCD101やCDS1021、AGC1022、A/D1023の駆動タイミング信号を発生するTG(Timing Generator)1024を有する。このF/E−IC102における各部の動作は、プロセッサ104内の後述するCPUブロック1043によって制御される。
プロセッサ104は、第1のCCD信号処理ブロック1041、第2のCCD信号処理ブロック1042、CPUブロック1043、ローカルSRAM1044、USBブロック1045、シリアルブロック1046、JPEG・CODECブロック1047、RESIZEブロック1048、TV信号表示ブロック1049、メモリカードコントローラブロック10410を有している。プロセッサ104における上記各部は、相互にバスラインで接続されている。
第1のCCD信号処理ブロック1041は、CCD101からF/E−IC102を介して入力された画像データに対してホワイトバランス補正やガンマ補正を行い、また、画像データのタイミングを制御する上述したVD信号およびHD信号をTG1024に供給する。第2のCCD信号処理ブロック1042は、入力された画像データに対するフィルタリング処理によって輝度データ・色差データへの変換を行う。
CPUブロック1043は、本実施形態に係るデジタルスチルカメラの各部の動作制御を司るものである。具体的には、CPUブロック1043は、音声記録回路1151による音声記録動作を制御する。音声記録回路1151は、マイク1153で変換されてマイクアンプ1152により増幅された音声信号を、CPUブロック1043からの指令に応じて記録する。また、CPUブロック1043は、音声再生回路1161による音声再生動作も制御する。音声再生回路1161は、CPUブロック1043からの指令により、適宜のメモリに記録されている音声信号を再生してオーディオアンプ1162に入力し、スピーカ1163から音声を出力させる。また、CPUブロック1043は、ストロボ回路114の動作を制御することによって、ストロボ発光部2から照明光を発光させる。そのほか、CPUブロック1043は、本実施形態において特徴的な処理として、被写体位置に対して焦点の合う合焦位置を検出する処理を行うが、これについては詳細を後述する。
CPUブロック1043は、プロセッサ104の外部に配置されたサブCPU109と接続されている。サブCPU109は、LCDドライバ111を介してサブLCD1による表示を制御する。また、サブCPU109は、AFLED7、ストロボLED8、リモコン受光部3、ブザー113、前記スイッチSW1〜SW13からなる操作キーユニットに接続されており、操作キーユニットやリモコン受光部3からの出力信号をユーザの操作情報として、ユーザ操作情報に応じてAFLED7、ストロボLED8、ブザー113の動作を制御し、また、ユーザ操作情報をプロセッサ104内のCPUブロック1043に伝達する。
ローカルSRAM1044は、制御に必要なデータ等を一時的に保存するメモリである。USBブロック1045は、USBコネクタ122に接続されたコンピュータ端末などの外部機器との間でUSB通信を行う。また、シリアルブロック1046は、RS−232Cコネクタ1232に接続されたコンピュータ端末などの外部機器との間で、シリアルドライバ回路1231を介してシリアル通信を行う。
JPEG・CODECブロック1047は、撮影された画像データをJPEG形式での圧縮し、またJPEG形式で圧縮された記録画像のデータを伸長する処理を行う。また、RESIZEブロック1048は、画像データのサイズを補間処理によって拡大・縮小する処理を行う。
TV信号表示ブロック1049は、画像データをLCDモニタ9やTVなどの外部表示機器に表示させるためのビデオ信号に変換する。TV信号表示ブロック1049にはLCDドライバ117が接続されており、LCDドライバ117により駆動されるLCDモニタ9に画像を表示させる。また、TV信号表示ブロック1049にはビデオAMP118が接続されており、ビデオジャック119がTVなどの外部表示機器に接続されている場合に、この外部表示機器に画像を表示させる。
メモリカードコントローラブロック10410は、メモリカードスロットル121に接続され、このメモリカードスロットル121に挿入されたメモリカードや汎用のPCMCIAなどの制御を行う。
また、プロセッサ104の外部には、SDRAM103、RAM107、ROM108、内蔵メモリ120が配置されており、これらはプロセッサ104とバスラインによって接続されている。
SDRAM103は、プロセッサ104で画像処理を施す際に画像データを一時的に保存するメモリである。保存される画像データは、例えば、CCD101からF/E−IC102を介してプロセッサ104に入力され、第1のCCD信号処理ブロック1041でホワイトバランス補正、ガンマ補正が行われた状態の「RAW?RGB画像データ」や、第2のCCD制御ブロック1042で輝度データ・色差データ変換が行われた状態の「YUV画像データ」、JPEG・CODECブロック1047でJPEG形式に圧縮された「JPEG画像データ」などである。
ROM108には、CPUブロック1043にて解読可能なコードで記述された制御プログラムや制御のためのパラメータが格納されている。なお、これらのパラメータは内蔵メモリ120に格納されていてもよい。デジタルスチルカメラの電源がオン状態になると、プログラムは不図示のメインメモリにロードされ、CPUブロック1043はそのプログラムに従って各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM107及びプロセッサ104内のローカルSRAM1044に保存する。このROM108として書き換え可能なフラッシュROMを用いるようにすれば、制御プログラムや制御のためのパラメータを変更することが可能となり、機能のバージョンアップを容易に行うことが可能となる。
内蔵メモリ120は、メモリカードスロットル121にメモリカードが挿入されていない場合に、撮影した画像データを記録しておくためのメモリである。また、RAM107は、CPUブロック1043が制御プログラムを実行する際のワークエリアとして利用されるメモリである。
(デジタルスチルカメラの動作概要)
次に、以上のように構成されるデジタルスチルカメラの動作の概要を説明する。本実施形態に係るデジタルスチルカメラの動作モードには、画像を撮影して記録するモードである記録モードや、記録した画像を再生する再生モードがあり、記録モードでの動作時におけるAF動作のモードとして、さらに、被写体を追尾しながら被写体位置でAF動作を行う追尾AFモードと、画像中央の所定のAFエリアにおいてAF処理を行う通常AFモードがある。これらの動作モードは、モードダイアルSW2の操作により切り替えられる。なお、記録モード時における撮影待機状態(レリーズシャッタSW1が押される前の状態)では、モニタリング用の動画がLCDモニタ9に表示されるが、このような記録モード時における撮影待機状態を特にファインダモードと呼ぶ。
モードダイアルSW2が記録モードの状態で電源スイッチ11が押下されると、デジタルスチルカメラは記録モードで起動する。デジタルスチルカメラが記録モードで起動すると、プロセッサ104のCPUブロック1043がモータドライバ45を制御して、鏡胴ユニット4を撮影可能な位置に移動させる。さらにCCD101、F/E−IC102、LCDディスプレイ10等の各部に電源を投入して動作を開始させる。各部の電源が投入されると、ファインダモードの動作が開始される。
ファインダモードでは、鏡胴ユニット4を通してCCD101に入射した光がCCD101により受光され、その光学像がアナログRGB信号に変換されて、F/E−IC102に入力される。このアナログRGB信号は、F/E−IC102のCDS1021とAGC1022によってノイズ低減の処理や利得調整の処理などの所定の処理がなされ、A/D1023によりデジタル信号に変換されて、プロセッサ104の第1のCCD信号処理ブロック1041に入力される。
第1のCCD信号処理ブロック1041に入力されたデジタルRGB信号は、第2のCCD信号処理ブロック1042に受け渡され、第2のCCD信号処理ブロック1042においてYUV画像データ(輝度データ・色差データ)に変換される。そして、このYUV画像データがSDRAM103のフレームメモリに書き込まれる。このYUV画像データは、フレームメモリから随時読み出され、TV信号表示ブロック1049へと送られてビデオ信号に変換される。そして、このビデオ信号がLCDモニタ9やTVなどの外部表示機器に供給され、画像の表示が行われる。ファインダモードでは、以上の処理が1/30秒間隔で行われ、LCDモニタ9等に表示される画像(以下、「ファインダ画像」という。)は1/30秒ごとに更新される。
ここで、レリーズシャッタSW1が押下されると、CPUブロック1043によって、プロセッサ104内に取り込まれた画像の合焦度合いを示すAF評価値、露光状態を示すAE評価値の算出が行われる。AF評価値は、AFエリア内における近接画素の輝度差の積分値である。この積分値はAFエリアが合焦状態にあるときに、AFエリアにおける画像のエッジ部分がはっきりするため高周波成分が一番高くなる。これを利用して、AF動作時には、フォーカスレンズ42aを光軸方向に移動させながらそれぞれのフォーカスレンズ42aの位置におけるAF評価値を取得して、その値が極大になる点(ピーク位置)を検出する。また、極大になる点が複数あることも考慮にいれ、複数あった場合はピーク位置のAF評価値の大きさや、その周辺のAF評価値との下降、上昇度合いを判断し、最も信頼性のある点を合焦位置とする。そして、この合焦位置にフォーカスレンズ42aを移動させた状態で記録画像の撮影を行う。
AF動作時にAF評価値を算出する対象となるAFエリアは、AF動作のモードにより異なる。AF動作のモードが通常AFモードの場合には、図3(a)に示すように、画像中央における所定の範囲、例えば画像全体に対する大きさの割合が水平方向に40%、垂直方向に30%の範囲(図中の斜線の領域)をAFエリアとする。一方、AF動作モードが追尾AFモードの場合には、図3(b)に示すように、例えば画像全体に対する大きさの割合が水平方向に20%、垂直方向に20%の範囲(図中の斜線の領域)をAFエリアとし、このAFエリアを被写体の動きに追従して画面内で移動させる。また、AF動作時にフォーカスレンズ42aを移動させる範囲(以下、「合焦位置検出範囲」という。)については、通常AFモードの場合はフォーカスレンズ42aの可動範囲の全域(至近位置〜無限望遠位置)としているが、追尾AFモードの場合は、高速のAF動作が求められるため、フォーカスレンズ42aの現在位置と焦点距離(Wide側かTele側か)に応じて限定された範囲に、合焦位置検出範囲を制限している。
ところで、追尾AFモードでのAF動作時には、上述したように合焦位置検出範囲を制限しているため、被写体が画像の奥行き方向に移動していると、被写体の位置に設定したAFエリアにおける合焦位置が合焦位置検出範囲から外れてしまって、合焦位置を見失う懸念がある。そこで、本実施形態に係るデジタルスチルカメラでは、プロセッサ104のCPUブロック1043が、CCD101からF/E−IC102を介して入力された画像データ(デジタルRGB信号)を解析して被写体または撮影者の動きを推定し、その推定結果に応じて追尾AFモードでのAF動作時における合焦位置検出範囲を設定して、被写体に焦点の合う合焦位置を適切に検出できるようにしている。
図4は、上述した機能を実現するためのCPUブロック1043の機能ブロック図である。CPUブロック1043は、例えば上述した制御プログラムの1つとしてROM108に格納され、メインメモリにロードされた合焦位置検出プログラムを実行することによって、図4に示すように、動き検知部201、推定部202、合焦位置検出範囲設定部203、合焦位置検出部204の各機能構成を実現する。
動き検知部201は、CCD101から時系列で出力され、F/E−IC102からプロセッサ104に入力される複数の画像データの差分に基づいて、画像の動き(動きベクトル)を検知する処理機能である。
推定部202は、動き検知部201により検知された画像の動きに基づいて、被写体または撮影者の動きを推定する処理機能である。
合焦位置検出範囲設定部203は、推定部202により推定された被写体または撮影者の動きに応じて、AF動作時におけるフォーカスレンズ42aの移動範囲である合焦位置検出範囲を設定する処理機能である。
合焦位置検出部204は、合焦位置検出範囲設定部203により設定された合焦位置検出範囲内でフォーカスレンズ42aを光軸方向に移動させ、フォーカスレンズ42aの各移動位置におけるAF評価値を算出し、AF評価値が最大となるフォーカスレンズ42aの位置を、被写体に対して焦点の合う合焦位置として検出する処理機能である。
以下、CPUブロック1043が上記の動き検知部201、推定部202、合焦位置検出範囲設定部203、合焦位置検出部204としての機能を持つことにより実現されるデジタルスチルカメラの動作の具体例(実施例)について、さらに詳しく説明する。
(第1実施例)
図5は、本実施形態に係るデジタルスチルカメラにおいて実行されるAF動作の全体の流れを示すメインフローチャートである。この図5のフローは、デジタルスチルカメラが記録モードで起動したときに開始される。
図5のフローが開始されると、CPUブロック1043は、まずモードダイアルSW2の状態を確認し、AF動作のモードが追尾AFモードとなっているか、あるいは通常AFモードとなっているかを判定する(ステップS101)。そして、CPUブロック1043は、AF動作のモードが追尾AFモードとなっていれば(ステップS101:YES)、追尾AFモード用のAFエリアを設定する処理を行い(ステップS102)、通常AFモードとなっていれば(ステップS101:NO)、通常AFモード用のAFエリアを設定する処理を行う(ステップS103)。そして、CPUブロック1043は、ステップS102で設定されたAFエリアを明示するマーク(図3(b)参照)、あるいはステップS103で設定されたAFエリアを明示するマーク(図3(a)参照)を、ファインダ画像に重畳してLCDモニタ9等に表示させる(ステップS104)。
次に、CPUブロック1043は、レリーズシャッタSW1の操作を監視し(ステップS105)、レリーズシャッタSW1が押下さていない間(ステップS105:NO)は以上の処理を繰り返し、レリーズシャッタSW1が押下されると(ステップS105:YES)、次のステップS106に処理を移行する。
ステップS106では、CPUブロック1043は、追尾フラグがOFFとなっているかどうかを確認する。これは、レリーズシャッタSW1が押下されたときに、被写体追尾動作を実施しているかどうかを確認するためのものである。そして、CPUブロック1043は、追尾フラグがOFFとなっていれば(ステップS106:YES)、通常AFモードでの合焦位置検出処理を実施し(ステップS107)、追尾フラグがONとなっている場合には(ステップS106:NO)、追尾AFモードでの合焦位置検出処理を実施する(ステップS108)。ここで、合焦位置検出処理とは、フォーカスレンズ42aを合焦位置検出範囲で1ステップずつ移動させながら、フォーカスレンズ42aの各移動位置においてステップS102またはステップS103で設定したAFエリアにおけるAF評価値を取得してピークを検知することで合焦位置を探すものである。フォーカスレンズ42aを移動させる合焦位置検出範囲は、通常AFモードの場合には、上述したようにフォーカスレンズ42aをその可動範囲の全域(至近位置〜無限望遠位置)となっており、追尾AFモードの場合には、合焦位置(現在位置)周辺の制限された範囲となっている。図6は、合焦位置検出処理でのフォーカスレンズ42aの駆動方法と、通常AFモードの場合に取得されるAF評価値の一例を示している。なお、この図6の例では、通常AFモードの場合のフォーカスレンズ42aの移動開始位置を至近位置とし、至近位置をデジタルスチルカメラから30cmの位置としている。
図7は、図5のステップS107の通常AFモードでの合焦位置検出処理の詳細を示すフローチャートである。通常AFモードでの合焦位置検出処理では、CPUブロック1043は、まず、開始位置移動処理(ステップS201)により、フォーカスレンズ42aの位置を移動開始位置へと移動させる。ここでは、移動開始位置が至近位置であるものとする。至近位置に関しては光学系によって異なる場合があるが、一般的には30cm前後が好ましい。
次に、CPUブロック1043は、レンズ駆動処理(ステップS202)により、無限望遠位置に向かってフォーカスレンズ42aを1ステップずつ移動させる。そして、AF評価値取得処理(ステップS203)により、移動した各位置でAFエリアにおけるAF評価値を取得する。ここでは、フォーカスモータ42bとしてパルスモータを利用しているものとし、フォーカスレンズ42aの1ステップ分の移動距離をフォーカスモータ42bの駆動パルス数に換算している。具体的には、焦点距離がWideであればフォーカスモータ42bを1パルスずつ駆動し、焦点距離がTeleであればフォーカスモータ42bを2パルスずつ駆動して、フォーカスレンズ42aを無限望遠位置に向かって移動させる。CPUブロック1043は、ステップS202のレンズ駆動処理およびステップS203のAF評価値取得処理を、フォーカスレンズ42aが無限望遠位置に到達するまで(ステップS204:NO)繰り返し行い、フォーカスレンズ42aが無限望遠位置に到達したら(ステップS204:YES)、次のステップS205に処理を移行する。
ステップS205では、CPUブロック1043は、合焦位置判定処理を行う。この合焦位置判定処理は、フォーカスレンズ42aの各移動位置において取得したAF評価値を用いて合焦位置が検出できるかどうかを判定する処理である。具体的には、取得したAF評価値に対して上述したような信頼性評価を行うとともに、AF評価値の中でのピーク位置を判定する。ここで、信頼性があるピーク位置が検出された場合は、そのフォーカスレンズ42aの位置を合焦位置としてローカルSRAM1044などに格納し、合焦OKと判定する。一方、信頼性があるピーク位置が検出されなかった場合は合焦NGと判定する。
最後に、CPUブロック1043は、エリア表示処理(ステップS206)を行って、通常AFモードでの合焦位置検出処理を終了する。エリア表示処理は、ステップS205の合焦判定処理で合焦OKと判定した場合に、図8(a)に示すように、焦点の合っている位置を明示する合焦枠Fをファインダ画像に重畳してLCDモニタ9等に表示させ、ステップS205の合焦判定処理で合焦NGと判定した場合は、図8(b)に示すように、合焦枠を重畳していないファインダ画像をLCDモニタ9等に表示させる処理である。
図9は、図5のステップS108の追尾AFモードでの合焦位置検出処理の詳細を示すフローチャートである。追尾AFモードでの合焦位置検出処理では、CPUブロック1043は、まず、動き検知判定処理(ステップS301)を行う。つまり、追尾AFモードでは、動き検知部201によって画像の動きを検知する処理が行われているため、この動き検知部201による動き検知処理によってどのような画像の動きが検知されているかを判定する。画像の動き検知に関しては従来から様々な技術が提案されており、公知の技術をいずれも採用可能であるが、ここでは以下のようなテンプレートマッチングにより画像の動きを検知するものとする。
動き検知部201は、画像を複数の分割領域に分割して各分割領域を単位として動き検知処理を実施する。具体的には、動き検知部201は、例えば図10に示すように、画像を縦方向および横方向にそれぞれ3等分して9つの分割領域A1〜A9に分割するものとする。そして、VD信号に同期したタイミングで連続的に取得された画像データ(CCD101から時系列で出力される複数の画像データ)をSDRAM103のバッファメモリに記憶し、9つの分割領域A1〜A9それぞれに対して、連続する複数の画像間でどれぐらい変化が生じているかを確認することで動きを検知する。具体的には、1つ前の画像データをバッファメモリに記憶し、この記憶された画像データの9つの分割領域と、最新のタイミングで取得された画像データの9つの分割領域のそれぞれを、数画素分だけ上下左右斜め方向に相対移動させて、それぞれの位置での画像データ間の画素差分をとる。そして、画素差分の結果が最も小さい位置への移動を画像の動きとする。ここで、何画素分移動させるかはCPUブロック1043の演算処理速度によって可変とすることが望ましいが、およそ10画素程度の範囲を移動させて確認すればよい。
図11は、分割領域A1における動き検知に関するイメージ図である。図11(a)のように動き検知した結果、どの位置での画素差分結果が最も小さくなるかを確認して、図11(b)のように動き方向を出力する。図11の例では、最新のタイミングで取得された画像データの分割領域A1を1つ前の画像データに対して右方向に移動させた位置で画素差分結果が最も小さくなるため、動き方向を右方向として出力している。なお、図11(b)では動き方向のみを出力しているが、画素差分結果が最も小さくなる位置が何画素ずれた位置かを検知して、画像の動き量も出力できるようにすることが望ましい。動き検知部201は、以上の処理を分割領域ごとに行い、分割領域ごとに画像の動きを検知する。そして、CPUブロック1043の推定部202が、以上の動き検知部201による動き検知処理の結果を用いて、図9のステップS301の動き検知判定処理を行う。
図12は、図9のステップS301の動き検知判定処理の詳細を示すフローチャートである。推定部202は、まず、動き検知領域の検索処理(ステップS401)を行う。これは、AFエリアが含まれる分割領域(ここでは画像中央の分割領域A5)に関して、その分割領域における画像の動き方向がどちらかを判断するものである。動きの方向に関しては、いくつかのパターンに振り分けることができる。図13はそのパターンの例であり、図13(a)のように重力方向とは反対方向(画像データとしては上側方向)の動きをパターンP1、図13(b)のように重力方向(画像データとしては下側方向)の動きをパターンP2、図13(c)のように左右方向の動きをパターンP3としている。判定部202は、AFエリアが含まれる分割領域での画像の動きが上記のパターンP1〜P3のいずれに該当するかを判断することによって、被写体が移動しているか否か、移動している場合に距離として撮影者に近づく方向に移動しているか、あるいは撮影者から遠ざかる方向に移動しているかを推定する。
すなわち、推定部202は、まずAFエリアが含まれる分割領域での画像の動きがパターンP1に該当するか否かを判定し(ステップS402)、パターンP1に該当する場合は(ステップS402:YES)、被写体が撮影者に近づく方向に移動していると推定する(ステップS403)。一方、AFエリアが含まれる分割領域での画像の動きの方向がパターンP1に該当しない場合には(ステップS402:NO)、推定部202は、次に、AFエリアが含まれる分割領域での画像の動きがパターンP2に該当するか否かを判定し(ステップS404)、パターンP2に該当する場合は(ステップS404:YES)、被写体が撮影者から遠ざかる方向に移動していると推定する(ステップS405)。一方、AFエリアが含まれる分割領域での画像の動きの方向がパターンP2に該当しない場合には(ステップS404:NO)、推定部202は、次に、AFエリアが含まれる分割領域での画像の動きがパターンP3に該当するか否かを判定し(ステップS406)、パターンP3に該当する場合は(ステップS406:YES)、被写体が撮影者から同距離の位置を移動していると推定し(ステップS407)、パターンP3に該当しない場合は(ステップS406:NO)、被写体は移動していないと推定する(ステップS408)。
ステップS301の推定部202による動き検知判定処理が終了すると、CPUブロック1043は、次に、推定部202による動き検知判定処理によって被写体に動きがあると推定されたか否かを確認し(ステップS302)、被写体に動きがあると推定された場合に(ステップS302:YES)、次のステップS303に処理を移行する。一方、動き検知判定処理によって被写体が動いていないと推定された場合には(ステップS302:NO)、以降の処理を行うことなく追尾AFモードでの合焦位置検出処理を終了する。
ステップS303では、CPUブロック1043は、上述した動き検知部201による動き検知処理を一旦終了する。そして、CPUブロック1043は、被写体の追尾処理を行う(ステップS304)。被写体追尾に関しては、被写体が移動した方向に向かいながら、被写体の画像情報をテンプレートとして用いたテンプレートマッチングを行う。図14は、テンプレートマッチングを行う範囲となる追尾エリアの動きを示している。上述した動き検知処理によって被写体の移動した方向が出力されている(ここでは図14(a)のように左下方向に被写体が移動しているものとする)ためその方向へ追尾エリアを移動しながら、図14(b)のように追尾エリア内で被写体の画像データとの画素差分が最も小さくなる位置を上下左右斜め方向に探索し、被写体の画像データとの画素差分が最も小さくなる位置を現在の被写体の位置と判断する。追尾エリア内で全ての方向での画素差分が基準値以上に大きい場合は、さらに追尾エリアを動き検知方向へ動かしながらマッチングを行っていく。
次に、CPUブロック1043は、ステップS304の追尾処理によって追尾した被写体位置にAFエリアを移動させる(ステップS305)。そして、CPUブロック1043の合焦位置検出範囲設定部203が、このAFエリアを対象にAF動作を行うための合焦位置検出範囲を設定する処理を行う(ステップS306)。
図15は、図9のステップS306の合焦位置検出範囲設定部203による合焦位置検出範囲設定処理の詳細を示すフローチャートである。合焦位置検出範囲設定部203は、まず、追尾AFモードにおける合焦位置検出範囲の基準範囲を設定する(ステップS501)。AFモードにおける合焦位置検出範囲の基準範囲に関しては、デジタルスチルカメラの焦点距離やレンズのF値に依存するが、本実施例では、図16の表で示すように、焦点距離(WideかTeleか)と現在のフォーカスレンズ42aの位置によって、追尾モードにおける合焦位置検出範囲の基準範囲を設定する。例えば、焦点距離がWideであり、フォーカスレンズ42aの現在位置が無限望遠位置(∞)から2.5mの間である場合には、フォーカスレンズ42aの現在位置を中心としてフォーカスモータ42bの10パルス分を基準範囲として設定する。
次に、合焦位置検出範囲設定部203は、上述した推定部202による動き検知判定処理によって被写体が撮影者から遠ざかっていると推定されているかどうかを確認し(ステップS502)、被写体が撮影者から遠ざかっていると推定されている場合は(ステップS502:YES)、ステップS501で設定した基準範囲に対して遠側方向のパルス数を加算して、合焦位置検出範囲とする(ステップS503)。一方、被写体が撮影者から遠ざかっていると推定されていない場合は(ステップS502:NO)、被写体が撮影者に近づいていると推定されているかどうかを確認し(ステップS504)、被写体が撮影者に近づいていると推定されている場合は(ステップS504:YES)、ステップS501で設定した基準範囲に対して近側方向のパルス数を加算して、合焦位置検出範囲とする(ステップS505)。一方、被写体が撮影者に近づいていると推定されていない場合(ステップS504:NO)、つまり、被写体が撮影者から同距離の位置を移動している、あるいは被写体が移動していないと推定されている場合は、ステップS501で設定した基準範囲をステップ数の追加を行うことなくそのまま合焦位置検出範囲とする(ステップS506)。
ステップS503やステップS505で加算するパルスに関しては、本実施例では、図17の表で示すように、焦点距離(WideかTeleか)と現在のフォーカスレンズ42aの位置に応じて決定する。例えば、焦点距離がWideであり、フォーカスレンズ42aの現在位置が無限望遠位置(∞)から2.5mの間にある場合は、被写体が遠ざかっていると推定されていれば遠側に2パルス、被写体が近づいていると推定されていれば近側に4パルス加算する。
図18は、追尾AFモードでのAF時に被写体の動きに応じて合焦位置検出範囲を可変にした場合のフォーカスレンズ42aの駆動方法を示したものである。この図18に示すように、本実施例では、追尾AFモードでのAF時に被写体の動きに応じて合焦位置検出範囲(フォーカスレンズ42aの移動範囲)を遠側方向または近側方向に延長するようにしている。これにより、被写体が画面の奥行き方向に移動している場合でも、合焦位置を見失うことなく適切なAF動作を実現することができる。
ステップS306の合焦位置検出範囲設定部203による合焦位置検出範囲設定処理が終了すると、CPUブロック1043の合焦位置検出部203が、次に、開始位置移動処理(ステップS307)により、フォーカスレンズ42aの位置を移動開始位置へと移動させる。移動開始位置は、例えばフォーカスレンズ42aの現在位置から近側方向に合焦位置検出範囲の1/2分、さらに近側方向に上記加算パルスがあればそれを加算した位置となる。
次に、合焦位置検出部204は、レンズ駆動処理(ステップS308)を行って、フォーカスレンズ42aを合焦位置検出範囲内で遠側方向に向かって1ステップずつ移動させる。そして、AF評価値取得処理(ステップS309)を実施し、移動した各位置でAFエリアにおけるAF評価値を取得する。ここでは、フォーカスレンズ42aの1ステップ分の移動距離を通常AFモード時と同様とし、焦点距離がWideであればフォーカスモータ42bを1パルスずつ駆動し、焦点距離がTeleであればフォーカスモータ42bを2パルスずつ駆動しながら、各位置におけるAF評価値を取得する。合焦位置検出部204は、ステップS308のレンズ駆動処理およびステップS309のAF評価値取得処理を、フォーカスレンズ42aが合焦位置検出範囲の終了位置に到達するまで(ステップS310:NO)繰り返し行い、フォーカスレンズ42aが合焦位置検出範囲の終了位置に到達したら(ステップS310:YES)、次のステップS311に処理を移行する。
ステップS311では、合焦位置検出部204は、合焦位置判定処理を行う。この合焦位置判定処理では、通常AFモードにおける合焦位置判定処理と同様に、フォーカスレンズ42aの各移動位置において取得したAF評価値に対して上述したような信頼性評価を行うとともに、AF評価値の中でのピーク位置を判定する。ここで、信頼性があるピーク位置が検出された場合は、そのフォーカスレンズ42aの位置を合焦位置としてローカルSRAM1044などに格納し、合焦OKと判定する。一方、信頼性があるピーク位置が検出されなかった場合は合焦NGと判定する。
最後に、CPUブロック1043は、エリア表示処理(ステップS312)を行って、追尾AFモードでの合焦位置検出処理を終了する。エリア表示処理では、通常AFモードにおけるエリア表示処理と同様に、ステップS311の合焦判定処理で合焦OKと判定した場合に、焦点の合っている位置を明示する合焦枠Fをファインダ画像に重畳してLCDモニタ9等に表示させ、ステップS311の合焦判定処理で合焦NGと判定した場合は、合焦枠を重畳していないファインダ画像をLCDモニタ9等に表示させる処理である。
図5のステップS107での通常AFモードでの合焦位置検出処理(図7のフローチャートで示した処理)、あるいは、ステップS108での追尾AFモードでの合焦位置検出処理(図9のフローチャートで示した処理)が終了すると、CPUブロック1043は、次に、上記の合焦位置検出処理で合焦OKとなったかどうかを確認し(ステップS109)、合焦OKとなっている場合には(ステップS109:YES)、さらに追尾AFモードでの合焦位置検出処理を行ったかどうかを確認する(ステップS110)。そして、CPUブロック1043は、追尾AFモードでの合焦位置検出処理により合焦OKとなっている場合には(ステップS109:YES、ステップS110:YES)、追尾フラグをONにし(ステップS111)、追尾AFモードでの合焦位置検出処理において一旦終了させた動き検知処理を再開させる(ステップS112)。
一方、合焦位置検出処理で合焦NGとなっている場合や(ステップS109:NO)、通常AFモードでの合焦位置検出処理により合焦OKとなっている場合には(ステップS109:YES、ステップS110:NO)、CPUブロック1043は、追尾フラグをOFFにする(ステップS113)。
最後に、CPUブロック1043は、合焦位置移動処理(ステップS114)を行って、合焦位置検出処理で合焦位置として検出された位置にフォーカスレンズ42aを移動させる。なお、合焦位置検出処理で合焦NGと判定されている場合には、NG距離に相当する位置へとフォーカスレンズ42aを移動させる。ここで、NG距離に関しては、一般的に過焦点距離を用いる場合があるが、本実施例では、例えば2.5mの位置へとフォーカスレンズ42aを移動させる。
図19〜図21は、本実施例による一連の処理のイメージを示したものであり、図19が上記のパターンP1の動きで被写体が移動している場合の例、図20が上記のパターンP2の動きで被写体が移動している場合の例、図21が上記のパターンP3の動きで被写体が移動している場合の例をそれぞれ示している。各図の(a)で示すように被写体が移動している場合、レリーズシャッタSW1が押下されたタイミングで各図の(b)で示すようにAFエリアが設定されると、AFエリアを含む分割ブロックにおける画像の動きが各図の(c)のように検知される。そして、各図の(d)で示すように追尾エリアを移動させてテンプレートマッチングによる被写体の追尾が行われ、各図の(e)で示すように追尾した被写体の位置にAFエリアが移動して、AF動作が実行される。このとき、AF時の合焦位置検出範囲(フォーカスレンズ42aの移動範囲)は、図19の例では遠側に延長され、図20の例では近側に延長される。図21の例では、AF時の合焦位置検出範囲の延長はない。
(第2実施例)
次に、第2実施例について説明する。本実施例は、図9のフローチャートで示した追尾AFモードでの合焦位置検出処理の中で、ステップS301の判定部202による動き検知判定処理の内容と、ステップS306の合焦位置検出範囲設定部203による合焦位置検出範囲設定処理の内容が、第1実施例とは異なっている。それ以外は第1実施例と同様であるため、以下では第1実施例との相違点についてのみ説明する。
図22は、第2実施例の判定部202による動き検知判定処理の詳細を示すフローチャートである。第2実施例の動き検知判定処理では、推定部202は、まず、動き検知領域の検索処理(ステップS601)を行う。これは、動き検知処理の対象とする9つの分割領域のそれぞれに関して、各分割領域における画像の動き方向がどちらかを判断することで、被写体または撮影者の動きを推定するものである。
具体的には、推定部202は、まず、9つの分割領域の全てで同じ方向の動きが検知されているかどうかを判定する(ステップS602)。これは、撮影者がデジタルスチルカメラを動かすことによって被写体の構図を変更するシーンを想定している。図23は、撮影者がデジタルスチルカメラを動かして被写体の構図変更を行った場合の各分割領域の動きのパターンを示したものである。図23の(a)〜(h)に示すように、撮影者がデジタルスチルカメラを動かして被写体の構図変更を行ったときは、9つの分割領域の全てにおいて同じ方向の動きが検知される。推定部202は、全ての分割領域で同じ方向の動きが検知されているかどうかを確認し、全ての分割領域で同じ方向の動きが検知されている場合には(ステップS602:YES)、撮影者がデジタルスチルカメラを動かして被写体の構図変更を行っていると推定する(ステップS603)。
一方、全ての分割領域で同じ方向の動きが検知されていない場合には(ステップS602:NO)、推定部202は、AFエリアが含まれる分割領域では動きが検知されず、AFエリアが含まれる分割領域以外の他の分割領域で同じ方向の動きが検知されているかどうかを判定する(ステップS604)。これは、撮影者が移動している被写体の流し撮りを行っているシーンを想定している。図24は、撮影者が移動している被写体の流し撮りを行った場合の各分割領域の動きのパターンを示したものである。この流し撮りの場合の各分割領域の動きは、図24(a)〜(c)のように、AFエリアが含まれる分割領域以外の他の分割領域で重力方向とは反対方向(画像データとしては上側方向)の動きが検知されているパターン(以下、パターンP4とする。)と、図24(d)〜(f)のように、AFエリアが含まれる分割領域以外の他の分割領域で重力方向(画像データとしては下側方向)の動きが検知されているパターン(以下、パターンP5とする。)と、図24(g),(h)のように、AFエリアが含まれる分割領域以外の他の分割領域で左右方向の動きが検知されているパターン(以下、パターンP6とする。)とに分類できる。
推定部202は、AFエリアが含まれる分割領域以外の他の分割領域で同じ方向の動きが検知されているかどうかを確認し、AFエリアが含まれる分割領域以外の他の分割領域で同じ方向の動きが検知されている場合には(ステップS604:YES)、その画像の動きがパターンP4に該当するか否かを判定する(ステップS605)。そして、パターンP4に該当する場合は(ステップS605:YES)、撮影者が近づいている被写体の流し撮りを行っていると推定する(ステップS606)。一方、画像の動きがパターンP4に該当しない場合には(ステップS605:NO)、推定部202は、画像の動きがパターンP5に該当するか否かを判定する(ステップS607)。そして、パターンP5に該当する場合は(ステップS607:YES)、撮影者が遠ざかっている被写体の流し撮りを行っていると推定し(ステップS608)、画像の動きがパターンP5に該当しない場合、つまりパターンP6に該当する場合は(ステップS607:NO)、撮影者が横移動している被写体の流し撮りを行っていると推定する(ステップS609)。
一方、AFエリアが含まれる分割領域以外の他の分割領域で同じ方向の動きが検知されていない場合には(ステップS604:NO)、推定部202は、AFエリアが含まれる分割領域以外の他の分割領域で検知される動きの方向が、AFエリアが含まれる分割領域に向かう方向または離れる方向となっているかどうかを判定する(ステップS610)。これは、撮影者が静止している被写体に対して近接離間する方向に移動しているシーンを想定している。図25は、撮影者が静止している被写体に対して近接離間する方向に移動した場合の各分割領域の動きのパターンを示したものである。撮影者がこのように移動した場合の各分割領域の動きは、図25(a)のように、AFエリアが含まれる分割領域以外の他の分割領域で、AFエリアが含まれる分割領域に向かう方向の動きが検知されているパターン(以下、パターンP7とする。)と、図25(b)のように、AFエリアが含まれる分割領域以外の他の分割領域で、AFエリアが含まれる分割領域から離れる方向の動きが検知されているパターン(以下、パターンP8とする。)とに分類できる。
AFエリアが含まれる分割領域以外の他の分割領域で検知される動きの方向が、AFエリアが含まれる分割領域に向かう方向または離れる方向となっている場合(ステップS610:YES)、推定部202は、その画像の動きがパターンP7に該当するか否かを判定する(ステップS611)。そして、パターンP7に該当する場合は(ステップS611:YES)、撮影者が被写体から離れる方向に移動していると推定する(ステップS612)。一方、画像の動きがパターンP7に該当しない場合、つまりパターンP8に該当する場合は(ステップS611:NO)、撮影者が被写体に向かって移動していると推定する(ステップS613)。
一方、AFエリアが含まれる分割領域以外の他の分割領域で、AFエリアが含まれる分割領域に向かう方向または離れる方向の動きが検知されていない場合には(ステップS610:NO)、推定部202は、AFエリアが含まれる分割領域に着目し、第1実施例と同様に、AFエリアが含まれる分割領域での画像の動きが、図13に示したパターンP1〜P3のいずれに該当するかを判断することによって、被写体が移動しているか否か、移動している場合に距離として撮影者に近づく方向に移動しているか、あるいは撮影者から遠ざかる方向に移動しているかを推定する。
すなわち、推定部202は、まずAFエリアが含まれる分割領域での画像の動きがパターンP1に該当するか否かを判定し(ステップS614)、パターンP1に該当する場合は(ステップS614:YES)、被写体が撮影者に近づく方向に移動していると推定する(ステップS615)。一方、AFエリアが含まれる分割領域での画像の動きの方向がパターンP1に該当しない場合には(ステップS614:NO)、推定部202は、次に、AFエリアが含まれる分割領域での画像の動きがパターンP2に該当するか否かを判定し(ステップS616)、パターンP2に該当する場合は(ステップS616:YES)、被写体が撮影者から遠ざかる方向に移動していると推定する(ステップS617)。一方、AFエリアが含まれる分割領域での画像の動きの方向がパターンP2に該当しない場合には(ステップS616:NO)、推定部202は、次に、AFエリアが含まれる分割領域での画像の動きがパターンP3に該当するか否かを判定し(ステップS618)、パターンP3に該当する場合は(ステップS618:YES)、被写体が撮影者から同距離の位置を移動していると推定し(ステップS619)、パターンP3に該当しない場合は(ステップS618:NO)、撮影者も被写体も移動していないと推定する(ステップS620)。
図26は、第2実施例の合焦位置検出範囲設定部203による合焦位置検出範囲設定処理の詳細を示すフローチャートである。第2実施例の合焦位置検出範囲設定処理では、合焦位置検出範囲設定部203は、まず、追尾AFモードにおける合焦位置検出範囲の基準範囲を設定する(ステップS701)。AFモードにおける合焦位置検出範囲の基準範囲は、第1実施例と同様に、焦点距離(WideかTeleか)と現在のフォーカスレンズ42aの位置とに応じて、図16の表で示したように設定する。例えば、焦点距離がWideであり、フォーカスレンズ42aの現在位置が無限望遠位置(∞)から2.5mの間である場合には、フォーカスレンズ42aの現在位置を中心としてフォーカスモータ42bの10パルス分を基準範囲として設定する。
次に、合焦位置検出範囲設定部203は、上述した動き検知判定処理によって撮影者がデジタルスチルカメラを動かして被写体の構図変更を行っていると推定されているかどうかを確認し(ステップS702)、被写体が撮影者から遠ざかっていると推定されている場合は(ステップS702:YES)、ステップS701で設定した基準範囲をそのまま合焦位置検出範囲とする(ステップS703)。
一方、撮影者がデジタルスチルカメラを動かして被写体の構図変更を行っていると推定されていない場合は(ステップS702:NO)、合焦位置検出範囲設定部203は、撮影者が流し撮りを行っていると推定されているかどうかを確認する(ステップS704)。そして、撮影者が流し撮りを行っていると推定されている場合は(ステップS704:YES)、近づいている被写体の流し撮りかどうかを確認し(ステップS705)、近づいている被写体を流し撮りしていると推定されている場合は(ステップS705:YES)、ステップS701で設定した基準範囲に対して近側方向のパルス数を加算して、合焦位置検出範囲とする(ステップS706)。一方、近づいている被写体の流し撮りではない場合は(ステップS705:NO)、遠ざかっている被写体の流し撮りかどうかを確認し(ステップS707)、遠ざかっている被写体を流し撮りしていると推定されている場合は(ステップS707:YES)、ステップS701で設定した基準範囲に対して遠側方向のパルス数を加算して、合焦位置検出範囲とする(ステップS708)。また、遠ざかっている被写体の流し撮りではない場合、つまり横移動している被写体を流し撮りしていると推定されている場合は(ステップS707:NO)、ステップS701で設定した基準範囲をそのまま合焦位置検出範囲とする(ステップS703)。
また、撮影者が流し撮りを行っていると推定されていない場合は(ステップS704:NO)、合焦位置検出範囲設定部203は、撮影者が静止している被写体に対して近接離間する方向に移動していると推定されているかどうかを確認する(ステップS709)。そして、撮影者が静止している被写体に対して近接離間する方向に移動していると推定されている場合は(ステップS709:YES)、被写体から離れる方向の移動かどうかを確認し(ステップS710)、撮影者が被写体から離れる方向に移動していると推定されている場合は(ステップS710:YES)、ステップS701で設定した基準範囲に対して遠側方向のパルス数を加算して、合焦位置検出範囲とする(ステップS708)。また、被写体から離れる方向の移動ではない場合、つまり撮影者が被写体に向かって移動していると推定される場合は(ステップS710:NO)、ステップS701で設定した基準範囲に対して近側方向のパルス数を加算して、合焦位置検出範囲とする(ステップS706)。
また、撮影者が静止している被写体に対して近接離間する方向に移動していると推定されていない場合は(ステップS709:NO)、合焦位置検出範囲設定部203は、被写体が撮影者から遠ざかっていると推定されているかどうかを確認し(ステップS711)、被写体が撮影者から遠ざかっていると推定されている場合は(ステップS711:YES)、ステップS701で設定した基準範囲に対して遠側方向のパルス数を加算して、合焦位置検出範囲とする(ステップS708)。一方、被写体が撮影者から遠ざかっていると推定されていない場合は(ステップS711:NO)、被写体が撮影者に近づいていると推定されているかどうかを確認し(ステップS712)、被写体が撮影者に近づいていると推定されている場合は(ステップS712:YES)、ステップS701で設定した基準範囲に対して近側方向のパルス数を加算して、合焦位置検出範囲とする(ステップS706)。一方、被写体が撮影者に近づいていると推定されていない場合(ステップS712:NO)、つまり、被写体が撮影者から同距離の位置を移動している、あるいは撮影者も被写体も移動していないと推定されている場合は、ステップS701で設定した基準範囲をステップ数の追加を行うことなくそのまま合焦位置検出範囲とする(ステップS703)。
ステップS706やステップS708で加算するパルスに関しては、第1実施例と同様に、焦点距離(WideかTeleか)と現在のフォーカスレンズ42aの位置とに応じて、図17の表で示したように決定する。例えば、焦点距離がWideであり、フォーカスレンズ42aの現在位置が無限望遠位置(∞)から2.5mの間にある場合は、遠側の加算パルス数は2パルス、近側の加算パルス数は4パルスとする。以上のように、本実施例では、追尾AFモードでのAF時に、撮影者の動きや被写体の動きに応じて合焦位置検出範囲(フォーカスレンズ42aの移動範囲)を遠側方向または近側方向に延長するようにしている。これにより、撮影者または被写体の移動によって、被写体が相対的に画面の奥行き方向に移動している場合でも、合焦位置を見失うことなく適切なAF動作を実現することができる。
図27〜図29は、本実施例による一連の処理のイメージを示したものであり、図27は撮影者がデジタルスチルカメラを動かして被写体の構図変更を行っている場合の例、図28は撮影者が遠ざかっている被写体の流し撮りを行っている場合の例、図29は撮影者が被写体に向かって移動している場合の例である。各図の(a)はそれぞれの状況のイメージを模式的に示している。レリーズシャッタSW1が押下されたタイミングで各図の(b)で示すようにAFエリアが設定されると、AFエリアを含む分割ブロックにおける画像の動きが各図の(c)のように検知される。そして、各図の(d)で示すように追尾エリアを移動させてテンプレートマッチングによる被写体の追尾が行われ、各図の(e)で示すように追尾した被写体の位置にAFエリアが移動して、AF動作が実行される。このとき、AF時の合焦位置検出範囲(フォーカスレンズ42aの移動範囲)は、図28の例では遠側に延長され、図29の例では近側に延長される。図27の例では、AF時の合焦位置検出範囲の延長はない。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態に係るデジタルスチルカメラでは、プロセッサ104内のCPUブロック1043が、CCD101から時系列で出力され、F/E−IC102を介してプロセッサ104内に入力される複数の画像データの差分に基づいて画像の動きを検知し(動き検知部201)、検知した画像の動きに基づいて被写体または撮影者の動きを推定している(推定部202)。そして、推定した被写体または撮影者の動きに応じて合焦位置検出、つまりフォーカスレンズ42aの移動範囲を設定し(合焦位置検出範囲設定部203)、設定した合焦位置検出範囲内でフォーカスレンズ42aを移動させながら合焦位置の検出を行うようにしている(合焦位置検出部204)。したがって、撮影者または被写体の移動によって、被写体が相対的に画面の奥行き方向に移動している場合でも、合焦位置を見失うことなくAF動作を適切に実行して、被写体位置に焦点の合う適切な画像を撮影することができる。
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。例えば、実施形態に係るデジタルスチルカメラの構成や動作はあくまで一例であり、用途や目的に応じて様々な変形が可能である。
42a フォーカスレンズ
42b フォーカスモータ
45 モータドライバ
101 CCD
102 F/E−IC
104 デジタルスチルカメラプロセッサ
1043 CPUブロック
201 動き検知部
202 推定部
203 合焦位置検出範囲設定部
204 合焦位置検出部
特公昭39−5265号公報 特開2009−175442号公報 特開平4−158322号公報

Claims (11)

  1. フォーカスレンズと、
    前記フォーカスレンズを介して入射する光を受光して画像データを出力する撮像素子と、
    前記撮像素子から時系列で出力される複数の画像データの差分に基づいて、画像の動きを検知する動き検知手段と、
    前記動き検知手段により検知された画像の動きに基づいて、被写体または撮影者の動きを推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定された被写体または撮影者の動きに応じて、前記フォーカスレンズの移動範囲を設定する移動範囲設定手段と、
    前記移動範囲設定手段により設定された移動範囲内で前記フォーカスレンズを光軸方向に移動させて、画像の被写体位置に対して焦点の合う合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記動き検知手段は、前記撮像素子から出力される画像データを複数の分割領域に分割して、分割領域ごとに画像の動きを検知し、
    前記推定手段は、前記動き検知手段により動きが検知された分割領域の位置と該分割領域における動きの方向とに基づいて、被写体と撮影者との相対的な動きを推定し、
    前記移動範囲設定手段は、前記推定手段により推定された被写体と撮影者との相対的な動きが、被写体と撮影者との間の距離が小さくなる方向の動きの場合に、被写体と撮影者との間の距離が変化しない場合と比較して、前記フォーカスレンズの移動範囲を近側方向に大きくし、前記推定手段により推定された被写体と撮影者との相対的な動きが、被写体と撮影者との間の距離が大きくなる方向の動きの場合に、被写体と撮影者との間の距離が変化しない場合と比較して、前記フォーカスレンズの移動範囲を遠側方向に大きくすること、を特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記推定手段は、前記動き検知手段により被写体位置を含む分割領域のみで動きが検知され、且つ、被写体位置を含む分割領域で検知された動きの方向が重力方向の場合に、被写体が撮影者に近づいていると推定し、
    前記移動範囲設定手段は、前記推定手段により被写体が撮影者に近づいていると推定された場合は、前記フォーカスレンズの移動範囲を、被写体が移動していない場合と比較して近側方向に大きくすること、を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記推定手段は、前記動き検知手段により被写体位置を含む分割領域のみで動きが検知され、且つ、被写体位置を含む分割領域で検知された動きの方向が重力方向とは反対方向の場合に、被写体が撮影者から遠ざかっていると推定し、
    前記移動範囲設定手段は、前記推定手段により被写体が撮影者から遠ざかっていると推定された場合は、前記フォーカスレンズの移動範囲を、被写体が移動していない場合と比較して遠側方向に大きくすること、を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記推定手段は、前記動き検知手段により被写体位置を含む分割領域以外の他の複数の分割領域で同一方向の動きが検知され、且つ、被写体位置を含む分割領域以外の他の複数の分割領域で検知された動きの方向が重力方向の場合に、撮影者が近づいている被写体の流し撮りを行っていると推定し、
    前記移動範囲設定手段は、撮影者が近づいている被写体の流し撮りを行っていると前記推定手段により推定された場合は、前記フォーカスレンズの移動範囲を、被写体が移動していない場合と比較して近側方向に大きくすること、を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  6. 前記推定手段は、前記動き検知手段により被写体位置を含む分割領域以外の他の複数の分割領域で同一方向の動きが検知され、且つ、被写体位置を含む分割領域以外の他の複数の分割領域で検知された動きの方向が重力方向とは反対方向の場合に、撮影者が遠ざかっている被写体の流し撮りを行っていると推定し、
    前記移動範囲設定手段は、撮影者が遠ざかっている被写体の流し撮りを行っていると前記推定手段により推定された場合は、前記フォーカスレンズの移動範囲を、被写体が移動していない場合と比較して遠側方向に大きくすること、を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  7. 前記推定手段は、前記動き検知手段により被写体位置を含む分割領域以外の他の複数の分割領域で、被写体位置を含む分割領域から離れる方向の動きが検出された場合に、撮影者が被写体に向かって移動していると推定し、
    前記移動範囲設定手段は、撮影者が被写体に向かって移動していると前記推定手段により推定された場合は、前記フォーカスレンズの移動範囲を、撮影者が移動していない場合と比較して近側方向に大きくすること、を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  8. 前記推定手段は、前記動き検知手段により被写体位置を含む分割領域以外の他の複数の分割領域で、被写体位置を含む分割領域に向かう方向の動きが検出された場合に、撮影者が被写体から離れる方向に移動していると推定し、
    前記移動範囲設定手段は、撮影者が被写体から離れる方向に移動していると前記推定手段により推定された場合は、前記フォーカスレンズの移動範囲を、撮影者が移動していない場合と比較して遠側方向に大きくすること、を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  9. 前記推定手段は、前記動き検知手段により全ての分割領域で同一方向の動きが検知された場合に、被写体と撮影者との間の距離が変化していないと推定すること、を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  10. フォーカスレンズと、該フォーカスレンズを介して入射する光を受光して画像データを出力する撮像素子と、を備える撮像装置において実行される合焦位置検出方法であって、
    前記撮像素子から時系列で出力される複数の画像データの差分に基づいて、画像の動きを検知するステップと、
    検知した画像の動きに基づいて、被写体または撮影者の動きを推定するステップと、
    推定した被写体または撮影者の動きに応じて、前記フォーカスレンズの移動範囲を設定するステップと、
    設定した移動範囲内で前記フォーカスレンズを光軸方向に移動させて、画像の被写体位置に対して焦点の合う合焦位置を検出するステップと、を含むことを特徴とする合焦位置検出方法。
  11. フォーカスレンズと、該フォーカスレンズを介して入射する光を受光して画像データを出力する撮像素子と、を備える撮像装置に、
    前記撮像素子から時系列で出力される複数の画像データの差分に基づいて、画像の動きを検知する機能と、
    検知した画像の動きに基づいて、被写体または撮影者の動きを推定する機能と、
    推定した被写体または撮影者の動きに応じて、前記フォーカスレンズの移動範囲を設定する機能と、
    設定した移動範囲内で前記フォーカスレンズを光軸方向に移動させて、画像の被写体位置に対して焦点の合う合焦位置を検出する機能と、を実現させるための合焦位置検出プログラム。
JP2010136503A 2010-06-15 2010-06-15 撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラム Pending JP2012002951A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010136503A JP2012002951A (ja) 2010-06-15 2010-06-15 撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラム
US13/155,617 US8724981B2 (en) 2010-06-15 2011-06-08 Imaging apparatus, focus position detecting method, and computer program product

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010136503A JP2012002951A (ja) 2010-06-15 2010-06-15 撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012002951A true JP2012002951A (ja) 2012-01-05

Family

ID=45096291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010136503A Pending JP2012002951A (ja) 2010-06-15 2010-06-15 撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8724981B2 (ja)
JP (1) JP2012002951A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014021318A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、撮影方法及びプログラム
EP2763395A1 (en) 2013-01-31 2014-08-06 Ricoh Imaging Company, Ltd. Imaging apparatus
US8928799B2 (en) 2011-10-13 2015-01-06 Ricoh Company, Ltd. Imaging device and imaging method to perform autofocus operation to a subject
JP2015194671A (ja) * 2014-03-28 2015-11-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置
WO2022209341A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 ソニーグループ株式会社 撮像装置、フォーカス制御方法、プログラム

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002951A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Ricoh Co Ltd 撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラム
US9395512B2 (en) * 2010-07-14 2016-07-19 Lg Electronics Inc. Auto focus device and a method therefor
CN103123718B (zh) * 2011-11-21 2016-06-22 腾讯科技(深圳)有限公司 一种图像处理方法和系统
US9438785B2 (en) * 2012-03-09 2016-09-06 Htc Corporation Electronic device and focus adjustment method thereof
CN103703757B (zh) * 2013-08-01 2015-09-09 华为终端有限公司 一种拍照方法及装置
JP6245892B2 (ja) 2013-08-21 2017-12-13 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその制御方法、プログラム
JP6453904B2 (ja) * 2014-12-02 2019-01-16 オリンパス株式会社 フォーカス制御装置、内視鏡装置及びフォーカス制御装置の制御方法
CN107005647B (zh) * 2014-12-02 2020-08-11 奥林巴斯株式会社 对焦控制装置、内窥镜装置以及对焦控制装置的控制方法
JP6576171B2 (ja) * 2015-09-02 2019-09-18 キヤノン株式会社 映像処理装置、映像処理方法、及びプログラム
FR3042367A1 (fr) * 2015-10-12 2017-04-14 Stmicroelectronics (Grenoble 2) Sas Procede de capture d'images d'un objet en mouvement et appareil correspondant
JP2017146559A (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
US20180070010A1 (en) * 2016-09-02 2018-03-08 Altek Semiconductor Corp. Image capturing apparatus and image zooming method thereof
CN107124556B (zh) * 2017-05-31 2021-03-02 Oppo广东移动通信有限公司 对焦方法、装置、计算机可读存储介质和移动终端

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01194684A (ja) * 1988-01-29 1989-08-04 Sony Corp フォーカス制御回路
JPH02205810A (ja) * 1989-02-06 1990-08-15 Canon Inc 自動焦点調節装置
JPH04113500A (ja) * 1990-09-03 1992-04-14 Mitsubishi Electric Corp 車両の自動停止発進装置
JP2004301607A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Honda Motor Co Ltd 移動物体検出装置、移動物体検出方法及び移動物体検出プログラム
JP2005031200A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Minolta Co Ltd 撮像装置
JP2008165044A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Samsung Techwin Co Ltd 撮像装置及び撮像方法
JP2009117956A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Hitachi Kokusai Electric Inc 映像処理装置

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04158322A (ja) 1990-10-23 1992-06-01 Ricoh Co Ltd 自動焦点調整装置
JP2851713B2 (ja) * 1991-04-03 1999-01-27 シャープ株式会社 オートフォーカス装置
JP3500539B2 (ja) * 1993-02-25 2004-02-23 富士通株式会社 赤外線カメラの自動焦点調節方式
JP4255186B2 (ja) * 1999-10-20 2009-04-15 イーストマン コダック カンパニー 焦点合わせ装置
JP2003333411A (ja) * 2002-03-06 2003-11-21 Canon Inc 撮像装置、撮像方法、及び撮像制御コンピュータプログラム
US7391461B2 (en) * 2002-03-06 2008-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Apparatus, method and control computer program for imaging a plurality of objects at different distances
JP2004289214A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Minolta Co Ltd 撮像装置
EP1601189A2 (en) * 2004-05-26 2005-11-30 Fujinon Corporation Autofocus system
JP2006058405A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Casio Comput Co Ltd カメラ装置、オートフォーカス制御方法
JP2006086952A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Casio Comput Co Ltd デジタルカメラ、および、プログラム
US20060182433A1 (en) * 2005-02-15 2006-08-17 Nikon Corporation Electronic camera
JP4557758B2 (ja) * 2005-03-14 2010-10-06 三洋電機株式会社 撮像装置
JP4182117B2 (ja) * 2006-05-10 2008-11-19 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体
JP4218720B2 (ja) * 2006-09-22 2009-02-04 ソニー株式会社 撮像装置、および撮像装置制御方法、並びにコンピュータ・プログラム
EP1909229B1 (en) * 2006-10-03 2014-02-19 Nikon Corporation Tracking device and image-capturing apparatus
JP5188071B2 (ja) * 2007-02-08 2013-04-24 キヤノン株式会社 焦点調節装置、撮像装置及び、焦点調節方法
JP4872834B2 (ja) * 2007-07-04 2012-02-08 株式会社ニコン 画像認識装置、焦点調節装置および撮像装置
JP4544282B2 (ja) * 2007-09-14 2010-09-15 ソニー株式会社 データ処理装置、およびデータ処理方法、並びにプログラム
JP5217451B2 (ja) 2008-01-24 2013-06-19 株式会社ニコン 撮像装置
JP4582152B2 (ja) * 2008-01-25 2010-11-17 ソニー株式会社 撮像装置、および撮像装置制御方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP5387949B2 (ja) * 2009-03-03 2014-01-15 株式会社リコー 撮像装置、再生表示装置、撮像記録方法および再生表示方法
US8717490B2 (en) * 2009-06-19 2014-05-06 Casio Computer Co., Ltd Imaging apparatus, focusing method, and computer-readable recording medium recording program
JP5483953B2 (ja) * 2009-08-18 2014-05-07 キヤノン株式会社 焦点調節装置、焦点調節方法及びプログラム
JP2012002951A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Ricoh Co Ltd 撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01194684A (ja) * 1988-01-29 1989-08-04 Sony Corp フォーカス制御回路
JPH02205810A (ja) * 1989-02-06 1990-08-15 Canon Inc 自動焦点調節装置
JPH04113500A (ja) * 1990-09-03 1992-04-14 Mitsubishi Electric Corp 車両の自動停止発進装置
JP2004301607A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Honda Motor Co Ltd 移動物体検出装置、移動物体検出方法及び移動物体検出プログラム
JP2005031200A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Minolta Co Ltd 撮像装置
JP2008165044A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Samsung Techwin Co Ltd 撮像装置及び撮像方法
JP2009117956A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Hitachi Kokusai Electric Inc 映像処理装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8928799B2 (en) 2011-10-13 2015-01-06 Ricoh Company, Ltd. Imaging device and imaging method to perform autofocus operation to a subject
JP2014021318A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、撮影方法及びプログラム
EP2763395A1 (en) 2013-01-31 2014-08-06 Ricoh Imaging Company, Ltd. Imaging apparatus
US9467615B2 (en) 2013-01-31 2016-10-11 Ricoh Imaging Company, Ltd. Imaging apparatus including dynamic image focus detection
JP2015194671A (ja) * 2014-03-28 2015-11-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置
WO2022209341A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 ソニーグループ株式会社 撮像装置、フォーカス制御方法、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US8724981B2 (en) 2014-05-13
US20110305446A1 (en) 2011-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012002951A (ja) 撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラム
JP4980982B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、合焦制御方法及びプログラム
JP5005570B2 (ja) 画像処理装置およびプログラム
EP1998558B1 (en) Image pickup apparatus equipped with function of detecting image shaking
US7706674B2 (en) Device and method for controlling flash
JP5054583B2 (ja) 撮像装置
KR101643321B1 (ko) 디지털 촬영 장치, 그 제어 방법, 및 컴퓨터 판독가능 매체
US7961228B2 (en) Imaging apparatus and method for controlling exposure by determining backlight situations and detecting a face
JP2008009263A (ja) 撮像装置及びそのプログラム
KR20120114191A (ko) 촬상 장치, 피사체 추종 방법 및 기록 매체
JP2010147786A (ja) 撮像装置及び画像処理方法
JP2011217103A (ja) 複眼撮影方法および装置
JP2007129310A (ja) 撮像装置
KR101630304B1 (ko) 디지털 촬영 장치, 그 제어 방법, 및 컴퓨터 판독가능 매체
JP4807582B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置及びそのプログラム
JP2007225897A (ja) 合焦位置決定装置及び方法
JP2011217334A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP2012019341A (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法および制御プログラム
JP4714561B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2012003029A (ja) 撮像装置
JP2003319246A (ja) デジタルカメラ
JP5091091B2 (ja) 撮像装置及びそのオートフォーカス制御方法、並びに制御プログラム
JP2008219367A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2014138378A (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
KR101109593B1 (ko) 디지털 이미지 처리장치의 자동초점조정 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140414

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140715